JPH11282927A - 商品販売システム - Google Patents

商品販売システム

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JPH11282927A
JPH11282927A JP11029300A JP2930099A JPH11282927A JP H11282927 A JPH11282927 A JP H11282927A JP 11029300 A JP11029300 A JP 11029300A JP 2930099 A JP2930099 A JP 2930099A JP H11282927 A JPH11282927 A JP H11282927A
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JP11029300A
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Masanobu Kujirada
雅信 鯨田
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  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一品製作的な商品や在庫の少ない商品を通信
ネットワーク上のユーザーに対しても販売できるように
する。 【構成】 コンピュータ・ネットワーク上の商品販売シ
ステムであって、店舗内に陳列された商品を撮像するカ
メラと、このカメラからの映像をユーザーに送信する送
信部と、ユーザーが購入できる店舗内の商品の表面に取
り付けられた又はその商品の近傍に配置された告知手段
であって、店舗内の顧客又は店員に、「その商品が既に
売約済みであるということ」を知らせるための告知手段
と、ユーザーが前記映像の中のある商品(ある特定の商
品)を指定して購入したい旨のメッセージを送信し、こ
れを受信したとき、前記告知手段を、「その商品が既に
売約済みであるということ」を店内の顧客又は店員に知
らせるように制御する制御手段と、を含むことを特徴と
している。また、店舗内の映像情報だけでなく、店舗内
の音響や音声などの音情報をも、ユーザーに送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのコンピュータ通信ネットワークを利用したオンライ
ン・シヨッピング・システムに関し、特に、店舗内に実
際に陳列された商品を、通信ネットワーク上で、遠隔の
顧客に対してリアルタイムに販売するための商品販売シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】倉庫や店舗内の商品をカメラで撮像し
て、その映像を遠隔の顧客に通信回線を介して送信し
て、その映像を画面で見ながら購買させる、というアイ
デアは従来から存在している。例えば、特開昭58−2
17095号(出願人:坂野重雄)公報では、次のよう
なシステムを提案している。すなわち、店舗内の商品を
カメラで撮影し、その映像を顧客宅に送信し、顧客は、
その映像をテレビで見ながら、買いたい商品を選択し、
その選択した商品についての商品種別番号、商品数量番
号、及び顧客コード番号を店舗側へ送信する。そして、
店舗側では、これを受けて、移動ロボットが店舗内を移
動しながら、選択された商品を指定数量だけ取り出す。
移動ロボットは、さらに、これらの取り出した商品を保
持したまま、店舗の外に出て、公の道路を通って顧客宅
の前まで到着し、顧客宅に設けられた商品入れ用の容器
の中に入れる。以上のようなシステムが提案されてい
る。
【0003】しかしながら、このような顧客が選択した
商品を取り出す(ピックアップする)ような移動ロボッ
トはまだ実用化されていない。また、移動ロボットでピ
ックアップするためには、商品の配置を移動ロボットで
採りやすい配置とする必要があり、しかもこの商品配置
はなるべく動かさないようにする必要があるが、実際の
店舗では、来店する顧客の興味を引くように、店舗内の
商品の陳列は芸術的でファッション性を高め店側のセン
スの高さをアピールするやり方でなされるのが通常であ
るし、また陳列の内容も毎日又は同じ日でも時刻によっ
て売れやすいように逐次変更していくのが通常である。
よって、商品陳列をファッション性を高めるやり方で行
っている店舗では、前述のような移動ロボットを使用す
ることは極めて困難である。
【0004】また、特開平3−143185号(出願
人:日本電信電話株式会社)公報では、カメラで撮影し
た商品の映像情報(リアルタイムではない過去の映像情
報)を情報提供元から遠隔の利用者端末に伝送し、利用
者端末では、その伝送された映像を画面で見ながら所望
の商品を位置指定し、この位置指定した商品の位置情報
を利用者端末から情報提供元に伝送し、情報提供元では
伝送された位置情報から利用者の指定した商品を識別
し、この識別に基づく情報を伝送することにより利用者
端末に当該指定された商品を他の商品と区別する表示を
し、この表示に基づいて利用者の確認情報を情報提供元
に伝送するようにするシステムが提案されている。そし
て、このシステムによれば、情報提供元において、カメ
ラで撮影できる「在庫商品」(「陳列商品」とは記載さ
れていない)の全てを利用者側に提示することができ、
利用者側では、商品選択に臨場感が得られると共に、希
望の商品を実時間で選択できるというメリットがある、
と記載されている。
【0005】しかしながら、このシステムにおいては、
利用者の確認情報は取れるが、もし来店中の客がこの利
用者と同じ商品を希望した場合に、そして、その商品が
他に在庫がなくて陳列された品のみであった場合に、一
つの商品に2人の顧客が重複して購入を希望することに
なり、両者をどう調整するのかが問題となってしまう。
このような不都合を回避することを考えるなら、結局、
このシステムは、問屋や大型小売店において、在庫が多
数存在している商品(規格大量生産品。すなわち民法で
いう「不特定物」の商品)についてのみ有効な方法であ
ると言える。
【0006】さらに、特開平8−22498号(出願
人:日本電信電話株式会社)公報では、次のようなシス
テムが提案されている。すなわち、施設内の物品陳列の
実写映像(リアルタイムではない過去の映像)をビデオ
で記録しておき、遠隔の顧客に対して、この記録した実
写映像をビデオ再生の要領で再生させる。顧客は、ビデ
オ再生時の操作(前進・後退など)でもって、施設内の
各商品を見渡し、気に入った商品があると、あたかも自
分がその商品に近づくように該商品を至近距離から詳細
に見ることができる。つまり、物品陳列映像は、施設内
(店舗内)におかれた各物品を見て回って行く(ビデオ
映像で)構成になっており、操作者(顧客)は、通常の
再生表示により、施設内物品を順番に見ながら、同時に
遠景に施設内の他の物品をも見ることもできる。操作者
が詳細情報を見たい商品などがある場合、前記の映像再
生を停止し、停止画面で写っている物品の一つを指定す
る。すると、施設内物品陳列映像処理部が、指定された
物品のID情報を取り出す。このID情報は、各物品を
特定するための番号である。物品画像・音声・文字情報
処理部は、このID情報を受けて、該当する物品の詳細
情報(物品画像・音声・文字情報)を抽出して、操作者
の端末の画面に表示させることもできる。
【0007】なお、この公報では、操作者が商品の注文
を行うための方法については述べられていないが、前記
の各物品のID情報が分かれば、電子メールなどの方法
で注文は可能であろう。また、この公報では、画面の位
置情報から各物品毎のID情報を取り出すために、店舗
内空間に仮想的に店舗内空間アドレスを付与し(本願の
図13参照)、店舗内映像を構成する各映像フレーム毎
に、その映像の物理画面座標と前記店舗内空間アドレス
との対応テーブル(本願の図14参照)を作成し、さら
に、前記店舗内空間アドレスと商品コードとを対応させ
たテーブル(本願の図15参照)を作成している。利用
者端末に表示された物品陳列画面(停止画面)で、操作
者が希望の商品を指定すると、前記の「画面座標/店舗
内空間アドレス対応テーブル」から店舗内空間アドレス
を検索し、該店舗内空間アドレスをキーとして、前記の
「店舗内空間アドレス/商品コード対応テーブル」よ
り、操作者が選択した商品コード(ID情報)が取り出
される。
【0008】しかしながら、このようなシステムにおい
ても、前記特開平3−143185号公報におけると同
様に、店舗に実際に来店した顧客と前記の遠隔の操作者
(利用者)との調整(つまり、在庫品のない特定の商品
について、来店した顧客と遠隔の操作者とがほぼ同時に
重複して購入希望した場合の調整)の問題が全く解決さ
れていない。よって、このシステムも、大型小売店など
において、在庫が多数存在して幾らでも追加注文ができ
る商品(前記の規格大量生産品、不特定物の商品)につ
いてのみ使用できるネットワークを介したオンラインシ
ョッピングのシステムであると言える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来か
ら提案されているネットワークによるオンラインショッ
ピングのシステムは、いずれも、在庫が多数存在する商
品(規格大量生産品、すなわち「不特定物」の商品)の
販売には使用できる。しかし、(A)陳列された商品が
「特定物」であって、その陳列している商品のみしか販
売できないために、「売約済み」となる危険が大きい場
合、又は、(B)陳列された商品が「不特定物」である場
合でもも、その在庫品が少数で在庫の追加が容易ではな
いために、「売り切れ」状態となる危険が大きい場合、
には、前記の従来のオンラインショッピングシステム
は、使用することができない。
【0010】すなわち、実際の店舗で販売される商品に
は、「不特定物」と「特定物」とがある。「不特定物」
と「特定物」とは、民法上の概念で、「物」の性質を区
別する概念である。民法学では、個々の商品についてそ
れが他と異なる個性を有しているものは「特定物」、個
性を有しておらず他の在庫商品と代替性のあるものは
「不特定物」と定義されている。「不特定物」とは、規
格大量生産品のことで、その陳列品でも在庫品でも全く
同一であり価値に変わりがない物、陳列品と在庫品とで
個性の違いがない物である。つまり、「不特定物」につ
いては、店舗内で陳列された商品はカタログと同じ意味
しか有していない。これに対して「特定物」は、その物
が他に代替できない個性を有している物である。「特定
物」には、骨董屋などで陳列された骨董品、画廊などで
陳列された一品制作の芸術品(絵画・彫刻など)、中古
品、観葉植物、ペット(動物)、不動産などがある。
【0011】また、厳密な意味では「不特定物」の概念
に入る物の中にも、実質的には「特定物」に近い商品が
ある。例えば、外国の有名デザイナーの企画による高級
衣料品(高級ネクタイなど)などは、バイヤーが外国で
仕入れてくるため、生産は複数個(少量)なされていて
も、実際にはそれと同じものを探すのは極めて困難であ
り、実質的に「その陳列された商品」以外には代替する
ものがない(在庫がない)という意味で、「不特定物」
に近いと言える。また、例えば50枚限定で複写された
版画、食器や花器などの陶器製品、インテリア用品など
ので、メーカーが数量限定して生産した物か又はメーカ
ーが既に生産中止した製品で陳列された商品しか在庫が
ない(又は在庫が少ない)物なども、その店舗には陳列
された商品以外には在庫がない(又は在庫が少ない、ま
た在庫の補充も困難である)訳で、実質的に「特定物」
に等しい扱いが必要な物である。
【0012】また、例えば、株式会社ソニーが製造販売
しているビデオゲーム機「プレイステーション(P
S)」のような超人気商品においては、メーカーから出
荷されて販売店の店頭に陳列されると直ちに消費者によ
り争って購入されて短期間内に「売り切れ」となってし
まい、メーカーからの出荷が次回はいつか分からない、
そのため「販売予約」もできない、というような商品で
は、法律的には「不特定物」(規格大量生産物)ではあ
るが、店頭での「売り切れ」状態が生じる危険があり且
つ在庫補充も容易ではない(メーカーからの出荷がいつ
になるか分からないため)ために、販売店の店頭では、
「特定物」と同じような扱いが必要だと言える。
【0013】また、置物、人形、縫いぐるみ、民芸品、
宝飾品(ネックレス、ブローチなど)、造花などの「製
造プロセスの中に手作りの要素が入っている製品」は、
同じ種類のものでも、「手作りの要素」のために、それ
ぞれが微妙に個性を有している。人形や縫いぐるみを購
入するときでも、同じ価格で同じ種類のものでも、人形
などの顔付きは一品一品微妙に異なっており「こちらの
方が隣のものよりも顔付きが可愛らしい」などの微妙な
違いが存在することは経験上少なくない。そのような場
合、同じ種類の物が多数ある場合でも、個々の製品がそ
れぞれ個性を発揮してるのだから、「特定物」と同じよ
うに扱うのが妥当である。つまり、店舗内に陳列された
商品の人形(在庫の人形ではなく)が欲しいという顧客
が同時に2人以上いる場合は、「大量生産品で在庫がた
くさんあるからどれでも良いはずだ」という考えではな
く、「その商品は個性をもった他に代替できない物だか
ら、2人の顧客の間でどちらが購入するかの調整が必要
だ」と考えるべきである。よって、その商品の人形は
「特定物」と同じように扱うべきものである。
【0014】また、食器や花器などの陶器製品、インテ
リア用品などは、理論的には在庫品をもつことはできる
が、実際には少量の在庫品しかないことが多く、メーカ
ーからの取り寄せも生産中止などでできないことが多い
ので、これらも販売店の店頭では「特定物」と同じよう
な扱いをする必要がある。以上のように、販売店の店頭
で実際に陳列される商品には、(a)「特定物」と、
(b)「不特定物であるが、代替できる在庫品がないか
又は在庫品が少ない物で、且つ、メーカーからの短期間
内での出荷が期待できないために在庫補充が必ずしも容
易ではなく、そのために実質的に特定物と同じような扱
いをすることが必要となる不特定物」と、(c)「在庫
品が多数存在し、且つメーカーに注文すれば直ちに出荷
されるために在庫補充が容易である不特定物」との、3
つの種類の商品が存在している。
【0015】本願発明は、販売店の店頭で陳列されるこ
れらの3つの種類の商品の中で、特に、上記(a)と
(b)との2種類の商品を、コンピュータ通信ネットワ
ークを介して、遠隔の顧客に販売しようとする場合に使
用できるシステムに関するものである。すなわち、前記
の(a)又は(b)のような商品については、店舗内で
陳列したとき原則としてその商品しか商品は存在しない
(在庫品はないかあっても少量であるため、無い可能性
が高い)。そのため、このような商品を通信ネットワー
クを介してオンラインショッピングしようとすると、ネ
ットワーク上の顧客と実際に店内に居る来店客との調整
が不可欠になる。なぜなら、前記の(a)又は(b)の
商品は、実際に陳列された商品しかないと原則的に考え
る必要がある(実際には在庫が少量だけあることもあり
うるが)ため、店内の来店客とネットワーク上の顧客と
がほぼ同時に重複して購入を希望したときの調整が、又
はそのような事態が生じないようにする対策が、必要に
なるからである。
【0016】本発明はこのような従来技術の課題に着目
してなされたもので、他に代替が困難である商品又は在
庫補充が困難である商品を、通信ネットワークを介して
販売する場合に、通信ネットワーク上の遠隔の顧客と実
際に店舗に来訪している顧客との間の調整を有効に行う
ことができる商品販売システムを提供することを目的と
する。つまり、本発明は、一つの商品が来店中の顧客と
ネットワークを介した遠隔の顧客との間で重複して購入
希望されてトラブルが生じる事態を避けることができ
る、コンピュータ通信ネットワークによる商品販売シス
テムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】従来の商品取引の現場で
は、店舗内に陳列(display)された商品が一つ
しかない(在庫がない、又は、在庫補充が困難である)
場合は、その商品の購入の優先順位は、購入を最初に希
望した顧客に販売するという「早い者順」で決める、と
いう「やり方」を取っている。この「やり方」は、通信
ネットワークを介したオンラインショッピングでも同様
に維持するのが妥当だと考えられる。とすると、遠隔の
顧客が通信ネットワークを介して商品を購入した場合又
は購入の申込みをした場合、それと同時か又はその後の
できるだけ早く、そのこと(ネットワーク上の遠隔の顧
客が購入又は購入の申込みをしたという事実)を、店舗
内の来店客や店員に知らせるようにすることが、必要で
ある。つまり、その陳列(display)された商品
が販売されれば、その在庫は原則として無い(又は無い
可能性が高い)のだから、原則としてもうその商品は
「売約済み」又は「売り切れ」となり、他者は重ねて購
入することはできなくなるのだが、その「売約済み」又
は「売り切れ」となったことを知らせないまま商品を陳
列したままにしていると、来店中の顧客や店員に無用の
混乱を与えるようになってしまう(他方、実際に来店し
ている顧客が陳列された商品を購入する場合は、その商
品を手にとって占有して精算所まで持って行くので、そ
の陳列された商品が「売約済み」又は「売り切れ」かど
うかは、「外形的な占有」という事実状態の外観を観察
することにより、誰にでも明らかに分かる)。本発明で
は、このような発想に基づいて、次のような商品販売シ
ステムを提案するものである。
【0018】なお、本願の明細書において、「陳列」
(display)は、商品の販売のために店舗に陳列
又は展示することを言う。また、本願の明細書におい
て、「商品」とは、不特定物の商品と不特定物の商品と
の両者を含んでいる。本発明者による先願であり本願が
優先権を主張している平成8年特許願第278678号
と平成8年特許願第352033号の明細書においては
「現物」という用語が使用されている。この「現物」と
本願明細書の「商品」との関係は次のとおりである。
「現物」という用語は、上記の先願の明細書において、
「店舗内で展示・陳列された商品」という意味で使用さ
れている。本願明細書において「陳列された商品」は、
「店舗内に陳列された(ここでの「店舗内に陳列され
た」という用語は、店舗の入り口に道路から見えるよう
に店頭に陳列された場合をも含む)商品」つまり「店舗
内又は店頭で陳列された商品」という意味である。これ
は、先願明細書の「現物」とほぼ同一の意味で使用され
ている。なお、「商品」には、「店舗内又は店頭で陳列
された商品」以外に、「在庫の商品」などもある。
【0019】(1)コンピュータ通信ネットワーク上の
商品販売システムであって、店舗内又は店頭に陳列され
た商品をリアルタイムに撮像するカメラと、このカメラ
からの映像を、通信ネットワークを介して、リアルタイ
ムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段と、遠隔の顧客
が購入できる店舗内の陳列された商品の表面に取り付け
られた又はその商品の近傍に配置された告知手段であっ
て、前記の遠隔の顧客が商品の購入の申込み又は購入の
ための必要な手続(例えば、自己のクレジットカード番
号の送信や電子マネーの送信など)を行ったとき、店舗
内又は店頭の顧客又は店員に、「その商品が売約済み又
は売り切れとなったこと」を知らせるための告知手段
と、遠隔の顧客が前記映像の中のある商品を指定して購
入の申込み又は購入のための必要な手続をしたとき、前
記告知手段を制御して、「その商品が売約済み又は売り
切れとなったこと」を店内の顧客又は店員に知らせるよ
うにする告知制御手段と、を含む商品販売システムであ
る。
【0020】なお、本発明において、前記の映像提供手
段による映像情報の「提供」の方法としては、例えば、
(a)各店舗が、インターネット上にホームページを開
設して、そのホームページ上でリアルタイムに店舗内の
映像を流すようにし、遠隔の顧客はその流されている映
像をブラウザー(閲覧ソフトウェア)により取り込むよ
うにする方法、(b)各店舗が、予め会員契約した会員
顧客に対して、インターネットなどの通信ネットワーク
を介して、店舗内の映像をリアルタイムに送信する方
法、(c)各店舗が、予め会員契約した会員顧客に対し
て、デジタル衛星放送により、店舗内の映像をリアルタ
イムに送信する方法、などの様々な方法が有り得る。
【0021】(2)また、上記の(1)において、前記
告知手段は、その商品が売約済み又は売り切れであるこ
とを、光(光の点灯又は点滅の有無を含む)、文字、記
号又はマーク(図形など)の表示により知らせるための
表示部を含むことが望ましい。 (3)また、上記の(1)において、前記告知手段は、
その商品が売約済み又は売り切れであることを、音の発
生(音の発生の有無を含む)により知らせるための音発
生部を含むことが望ましい。 (4)さらに、前記の(1)(2)又は(3)におい
て、前記告知制御手段は、前記告知手段に対して、光通
信又は赤外線通信などの無線通信により制御信号又はデ
ータを送信するものであることが望ましい。 (5)また、前記の(4)において、前記告知制御手段
は、前記告知手段に対して、直線状に進むレーザー光線
により、制御信号又はデータを送信するものであること
が望ましい。 (6)さらに、前記の(1)から(5)までのいずれか
において、前記告知手段は、自己を他の告知手段と区別
するための識別コードを記録する記録手段と、前記告知
制御手段からの要求に応じて、光通信又は赤外線通信な
どの無線通信によりその識別コードを送信する送信手段
とを、備えたものであることが望ましい。 (7)また、本発明は、陳列された商品の「現在の在庫
数」を記録する在庫数記録手段と、顧客からの購入申込
み(注文)によりその商品が販売又は販売予約されたと
き、前記在庫数記録手段に記録された在庫数を1つ減算
処理する減算手段と、前記在庫数記録手段に記録された
その商品の「現在の在庫数」が“0”であり且つその商
品も売約済みとなったと判断されたとき、前記告知手段
を制御して、その商品が売約済み又は売り切れであるこ
とを示す表示を行わせる告知制御手段と、を含むことが
よい。
【0022】例えば、各商品の近傍にマイクロコンピュ
ータを内蔵した告知パネルを備えておき、店員が予め
(携帯型コントローラを使用して)その商品の在庫数を
前記マイクロコンピュータのメモリに書き込んでおく。
なお、一品制作の芸術品や中古品などの特定物は初めか
ら在庫数は“0”と書き込まれる。そして、実際に来店
中の顧客又は通信ネットワーク上のユーザーがその商品
を購入したとき、前記メモリに記録した在庫数を−1し
(1だけ減算し)、メモリの在庫数の値を更新する。そ
して、更新の結果、在庫数が−1(マイナス1)となっ
たときは、商品が販売されたことによりその商品が「売
約済み」又は「売り切れ」となったので、前記告知手段
を制御して、「売約済み」又は「売り切れ」の表示を行
う。実際には、来店中の顧客がその陳列された商品を購
入する場合は、直ちにその商品が取り外される(商品の
「外形的な占有」が陳列棚から顧客の手に移る)ので、
前記の告知手段で表示する必要はない。しかし、通信ネ
ットワーク上のユーザーに販売されるときは、ユーザー
の注文(購入申込み)と商品の発送との間に何分か又は
何時間かのタイムラグが発生するので、その間に来店中
の顧客やネットワーク上の遠隔のユーザー(顧客)が誤
って同じ商品を注文してしまう事態を回避する必要があ
る。そのために、前記告知手段による「売約済み」又は
「売り切れ」の表示が必要になる。
【0023】なお、本発明において、前記の映像提供手
段による映像情報の「提供」の方法としては、例えば、
(a)各店舗が、インターネット上にホームページを開
設して、そのホームページ上でリアルタイムに店舗内の
映像を流すようにし、遠隔の顧客はその流されている映
像をブラウザー(閲覧ソフトウェア)により取り込むよ
うにする方法、(b)各店舗が、予め会員契約した会員
顧客に対して、インターネットなどの通信ネットワーク
を介して、店舗内の映像をリアルタイムに送信する方
法、(c)各店舗が、予め会員契約した会員顧客に対し
て、デジタル衛星放送により、店舗内の映像をリアルタ
イムに送信する方法、などの様々な方法が有り得る。
【0024】(8)また、本発明は、店舗内又は店頭に
おいて販売用に陳列された個々の商品をリアルタイムに
撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、各商品の「現在の在庫数」を記録する在庫数記録手
段と、各商品の表面又は近傍に備えられ、前記在庫数記
録手段に記録された「現在の在庫数」を顧客又は店員に
対して表示する在庫数表示手段と、を含むことを特徴と
するものである。したがって、店舗内又は店頭の商品の
近傍に、現在の在庫数が表示された表示手段が備えられ
ているので、通信ネットワークを介してアクセスしてい
る遠隔の顧客、店内を訪れている顧客、店内の店員は、
その表示をみながら、その商品の在庫数を把握すること
ができる。なお、本発明において、前記の映像提供手段
による映像情報の「提供」の方法としては、例えば、
(a)各店舗が、インターネット上にホームページを開
設して、そのホームページ上でリアルタイムに店舗内の
映像を流すようにし、遠隔の顧客はその流されている映
像をブラウザー(閲覧ソフトウェア)により取り込むよ
うにする方法、(b)各店舗が、予め会員契約した会員
顧客に対して、インターネットなどの通信ネットワーク
を介して、店舗内の映像をリアルタイムに送信する方
法、(c)各店舗が、予め会員契約した会員顧客に対し
て、デジタル衛星放送により、店舗内の映像をリアルタ
イムに送信する方法、などの様々な方法が有り得る。
【0025】(9)また、本発明は、店舗内又は店頭に
おいて販売用に陳列された個々の商品をリアルタイムに
撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、遠隔の顧客が、ある商品を指定して、その商品に関
する感想、問合せ、要望、購入申込み(注文)などのメ
ッセージを、通信ネットワークを介して提供するメッセ
ージ提供手段と、前記各商品の表面又は近傍に備えら
れ、顧客からのメッセージを記録することができるメッ
セージ記録手段と、前記メッセージ提供手段から提供さ
れたメッセージを、前記メッセージ記録手段に無線によ
り送信して書き込むことができるメッセージ書き込み手
段と、を含むことを特徴とするものである。
【0026】本発明では、前記の顧客がメッセージを提
供する方法としては、メッセージを電子メールとして送
信する方法、店舗側サーバーがインターネットなどの通
信ネットワークに開設しているホームページの中の「そ
のホームページにアクセスしている顧客によるデータ入
力(書き込み)が許された領域」に顧客が書き込んで登
録する方法、などの様々な方法があり得る。本発明で
は、遠隔の顧客がメッセージを提供すると、例えば、店
舗側サーバーがこのメッセージをいったん自己の記録装
置に記録する。その後、サーバーは、この記録したメッ
セージを、商品の近傍のメッセージ記録手段に無線送信
して書き込む。店員は、各商品の近傍のメッセージ記録
手段から、外部の表示装置などを使用して商品毎にメッ
セージを読み取ることにより、各商品に関するメッセー
ジを見て、マーケティングなどに活用することができ
る。
【0027】(10)また本発明は、店舗内又は店頭に
おいて販売用に陳列された個々の商品をリアルタイムに
撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、遠隔の顧客が、ある商品を指定して、その商品に関
する感想、問合せ、要望、購入申込み(注文)などのメ
ッセージを、通信ネットワークを介して提供するメッセ
ージ提供手段と、前記メッセージ提供手段からのメッセ
ージを記録することができるメッセージ記録手段と、各
商品の表面又は近傍に備えられ、前記メッセージ記録手
段からのメッセージを表示するメッセージ表示手段と、
を含むことを特徴としている。なお、前記の顧客がメッ
セージを提供する方法は、メッセージを電子メールなど
の形で送信することにより提供する方法、店舗側サーバ
ーがインターネットなどの通信ネットワークに開設して
いるホームページの中の「そのホームページにアクセス
している顧客ユーザーによるデータ入力(書き込み)が
許された領域」に顧客ユーザーが書き込んで登録するこ
とにより提供する方法、などの様々な方法があり得る。
本発明では、顧客から提供されたメッセージは、例え
ば、いったんサーバーに記録される。サーバーは、この
記録したメッセージを、前記の各商品の近傍に備えられ
たメッセージ表示手段に無線通信により送り、そこに表
示させる。よって、店員は、各商品の置いてある場所
で、その商品に関するメッセージを認識してマーケティ
ングなどに活用することができる。
【0028】(11)また、本発明は、店舗内又は店頭
において販売用に陳列された個々の商品をリアルタイム
に撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えら
れ、その商品の商品識別データを表示する商品識別デー
タ表示手段と、遠隔の顧客が、その商品に関する感想、
問合せ、要望、購入申込み(注文)などのメッセージ
を、前記商品識別データ表示手段により表示された商品
識別データと関連付けて、通信ネットワークを介して提
供するメッセージ提供手段と、このメッセージ提供手段
からのメッセージを、前記商品識別データと関連付けて
蓄積するメッセージ蓄積手段と、を含む商品販売システ
ムである。本発明では、顧客は、自己の情報端末の画面
上で、商品とその商品の商品識別データを見て、その商
品に関するメッセージを、その商品の商品識別データと
関連付けて、店舗側に提供する。このとき、前記の顧客
がメッセージを提供する方法としては、メッセージを電
子メールなどの形で送信することにより提供する方法、
店舗側サーバーがインターネットなどの通信ネットワー
クに開設しているホームページの中の「そのホームペー
ジにアクセスしている顧客ユーザーによるデータ入力
(書き込み)が許された領域」に顧客ユーザーが書き込
んで登録することにより提供する方法、などの様々な方
法があり得る。本発明では、顧客から提供されたメッセ
ージは、例えば、いったんサーバーに記録・蓄積され
る。店員は、このサーバーにより記録・蓄積したメッセ
ージの内容を、前記の商品識別データをキーとして、各
商品毎に認識して、マーケティングなどに活用すること
ができる。
【0029】(12)また、本発明は、店舗内又は店頭
において販売用に陳列された個々の商品をリアルタイム
に撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えら
れ、その商品の商品識別データを記録する商品識別デー
タ記録手段と、この商品識別データ記録手段が記録して
いる商品識別データを、無線を介して取り込み顧客に提
供する商品識別データ提供手段と、遠隔の顧客が、その
商品に関する感想、問合せ、要望、購入申込み(注文)
などのメッセージを、前記商品識別データ提供手段から
の商品識別データと関連付けて、通信ネットワークを介
して提供するメッセージ提供手段と、このメッセージ提
供手段からのメッセージを、前記商品識別データと関連
付けて蓄積するメッセージ蓄積手段と、を含む商品販売
システムである。本発明では、例えば、遠隔の顧客があ
る商品を指定してその商品識別データを要求すると、店
舗側のサーバーがその商品の近傍にある商品識別データ
記録手段を制御して、そこに記録された商品識別データ
を取り込み、顧客に提供する。顧客側では、この提供さ
れた商品識別データと関連付けて、その商品に関するメ
ッセージを提供する。ここでのメッセージの提供は、上
述したのと同様に、電子メールの形と、ホームページの
ユーザー書き込み可能領域への書き込み・登録の形との
2つが有り得る。店員は、前記の商品識別データをキー
として、各商品毎のメッセージを認識してそれをマーケ
ティングなどに活用することができる。
【0030】(13)また、本発明は、店舗内又は店頭
において販売用に陳列された個々の商品をリアルタイム
に撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えら
れ、その商品の寸法、材質などの商品詳細データを記録
しておく商品詳細データ記録手段と、この商品詳細デー
タ記録手段が記録している商品詳細データを、無線通信
を介して取り込み、通信ネットワークを介して遠隔の顧
客に提供する商品詳細データ提供手段と、を含む商品販
売システムである。本発明では、遠隔の顧客は、ある商
品の商品詳細データ(その商品の材質、外形寸法、価
格、用途、製造会社名、製造地名など)を提供してもら
いたいときは、端末画面上で、その商品を指定して商品
詳細データを要求する。すると、例えば、店舗側サーバ
ーは、その指定された商品の近傍にある商品詳細データ
記録手段を制御して、そこに記録された商品詳細データ
を無線で取り込み、顧客側に提供する。
【0031】(14)また、本発明は、店舗内又は店頭
において販売用に陳列された個々の商品をリアルタイム
に撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えら
れ、その商品の商品識別データを表示する商品識別デー
タ表示手段と、各商品に関するその寸法、材質などの商
品詳細データを、各商品の商品識別データと関連付けて
蓄積しておく商品詳細データ蓄積手段と、遠隔の顧客
が、前記商品識別データ表示手段により表示された商品
識別データを指定して、その商品の商品詳細データを要
求したとき、その商品識別データをキーとして、前記商
品詳細データ蓄積手段から該当の商品詳細データを選択
して前記遠隔の顧客に提供する商品詳細データ提供手段
と、を含む商品販売システムである。本発明では、例え
ば、各商品の商品詳細データを、予め、店舗側サーバー
に、各商品の商品識別データと関連付けて、蓄積してお
く。遠隔の顧客は、端末画面上で、各商品とその近傍に
ある商品識別データ表示手段を見て、各商品の概要とそ
の商品識別データを認識することができる。そして、遠
隔の顧客は、その商品を購入するかどうかのより詳細な
判断材料を得るため、その認識した商品識別データを指
定して、その商品の商品詳細データを要求することがで
きる。すると、例えば、店舗側サーバーは、その商品識
別データをキーとして、その商品の商品詳細データを顧
客側に提供する。
【0032】(15)また、本発明は、店舗内又は店頭
において販売用に陳列された個々の商品をリアルタイム
に撮像するカメラと、このカメラが撮像した映像の情報
を、販売対象を示すものとして、通信ネットワークを介
してリアルタイムに遠隔の顧客に提供する映像提供手段
と、店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えら
れ、その商品の商品識別データを記録する商品識別デー
タ記録手段と、この商品識別データ記録手段が記録して
いる商品識別データを無線を介して取り込み顧客に提供
する商品識別データ提供手段と、各商品に関するその寸
法、材質などの商品詳細データを、各商品の商品識別デ
ータと関連付けて蓄積しておく商品詳細データ蓄積手段
と、遠隔の顧客が、前記商品識別データ提供手段からの
商品識別データを指定して、その商品の商品詳細データ
を要求したとき、その商品識別データをキーとして、前
記商品詳細データ蓄積手段から該当の商品詳細データを
選択して前記顧客に提供する商品詳細データ提供手段
と、を含む商品販売システムである。本発明では、例え
ば、店舗側サーバーは、その記録装置に、予め、各商品
の商品詳細データを各商品毎の商品識別データと関連付
けて蓄積しておく。遠隔の顧客は、端末画面上で各商品
を見ながら、商品詳細データを希望する商品の商品識別
データを要求する。すると、サーバーは、その商品の近
傍にある商品識別データ記録手段を制御して、そこに記
録された商品識別データを取り込み、顧客に提供する。
顧客は、この商品識別データの提供を受けると、この商
品識別データをキーとして、店舗側サーバーの記録装置
から、その商品識別データで識別される商品の商品詳細
データを取り出すことができる。 (16)さらに、本発明は、店舗内又は店頭に陳列され
た商品の近傍又は周囲において、又は店舗内又は店頭全
体において、存在・発生している音声、音響、音楽など
の音を、リアルタイムに収集するマイクなどの音取り込
み手段と、この音取り込み手段が取り込んだ音情報をリ
アルタイムに通信ネットワークを介して遠隔の顧客に提
供する音情報提供手段と、を含むものである。この陳列
された商品の近傍又は周囲に存在する音をも遠隔の顧客
に提供することにより、遠隔の顧客は、あたかもその店
舗ないに実際に居るような「臨場感」を抱いて、通信ネ
ットワーク上での商品の選定や購入などの行動を行うこ
とが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】実施形態1.次に、本発明の実施
形態1を説明する。図1は実施形態1による商品販売シ
ステムを示す概略図である。図1において、1は店舗内
の商品陳列用のテーブル、2、3及び4はこのテーブル
1の上に陳列された一品制作に近い在庫が無いか又は在
庫が少ない商品で、2は陶器製品(芸術品)、3は高級
衣服、4は陶器製品である。また、図1において、1
2,13及び14は、前記の陳列された商品2,3,4
がそれぞれ、まだ「販売中」であるか或いは既に「売約
済み又は売り切れ」(以下の記述では、「売約済み又は
売り切れ」を「売約済み」と略して記載する場合があ
る)であるかを、顧客(来店客と、コンピュータ通信ネ
ットワークを介してオンラインショッピングを行う遠隔
顧客ユーザーとの両者)又は店員に知らせるための告知
パネルである。これらの告知パネル12,13,14の
中で、告知パネル12は前記商品2の表面に鎖12a又
は紐などにより取り付けられている。また告知パネル1
3は、前記の商品(高級衣服)3の裾部のボタンの穴に
紐又は鎖13aにより取り付けられている。また告知パ
ネル14は、前記テーブル1上の前記商品4の近傍の位
置に、載置されている。
【0034】この店舗内においては、前記商品2につい
ては、その価格(¥20,000)と商品特定のための
商品識別コード(A1101)は、紙製の商品価格等掲
示板32により示され、その商品2が「まだ販売中」か
「既に売約済み(販売できない状態)」かは、前記告知
パネル12によって、顧客又は店員に示されるようにな
っている。また、前記商品3については、その価格(¥
35,000)と商品特定のための商品識別コードであ
るバーコード33a(“A1102”という内容を示す
バーコード)は、紙製の商品価格等掲示板33により示
される。よって、対応する商品3が「まだ販売中」か
「既に売約済み(販売できない状態)」かは、前記告知
パネル13によって、顧客又は店員に示されるようにな
っている。また、前記商品4については、その価格(¥
30,000)と、商品特定のための識別コード(A1
103)と、対応する商品4が「まだ販売中」か「既に
売約済み(販売できない状態)」かは、前記告知パネル
14によって、顧客又は店員に示されるようになってい
る。
【0035】前記の各告知パネル12,13,14の構
成は次のようになっている。まず、前記告知パネル12
及び13の構成を説明する。図2に示すように、前記告
知パネル12は、プラスチック製のパネル21の表面
に、「販売中」及び「売約済み」の文字がそれぞれ上下
並列に印刷されている。また、この「販売中」及び「売
約済み」の文字の左側には、それぞれLED(発光ダイ
オード)22,23が取り付けられている。また、この
パネル21の上部には、後述の赤外線信号送信機61か
らの信号を受信する受信部24が形成されている。図2
(c)に示すように、前記受信部24が受信した信号
は、前記パネル21内に内蔵されたマイクロコンピュー
タ25により解析される。この解析に基づいて、マイク
ロコンピュータ25は、前記LED22又は23のいず
れか一方を点灯又は点滅させる。来店中の顧客又はネッ
トワーク上の顧客は、前記LED22又は23のいずれ
か一方が点灯又は点滅することにより、その商品12又
は13が「販売中」か「売約済み」かいずれであるかを
知ることができるようになっている。
【0036】また、前記告知パネル14は、次のように
構成されている。すなわち、図3に示すように、プラス
チック製の枠体31にLCD(液晶表示装置)15が取
り付けられている。このLCD15には、その商品4の
価格(¥30,000)と、その商品4の商品特定のた
めの商品識別コード(A1103)と、その商品4が
「販売中」か「売約済み」かのいずれかを示す文字と
が、表示されるようになっている。また、この枠体31
の上部には、後述の赤外線信号送信機61から送信され
る信号を無線で受信する受信部34が取り付けられてい
る。また、図3(c)に示すように、この枠体13の内
部にはマイクロコンピュータ35が設けられ、前記受信
部34で受信された信号はこのマイクロコンピュータ3
5で解析される。そして、マイクロコンピュータ35は
この信号の解析に基づいて前記LCD15を制御して、
その商品4が「販売中」か「売約済み」かのいずれかを
LCD15の画面に表示させる。これにより、来店中の
顧客及びネットワーク上の顧客(ユーザー)は、その商
品4が「販売中」か「売約済み」かを知ることができ
る。
【0037】次に、再び図1を参照して、実施形態1の
全体構成を説明する。図1において、41は店員40が
携帯する赤外線信号送信機である。この赤外線信号送信
機41は、店員40の操作により、前記告知パネル12
及び13に対して、前記LCD22又は23のいずれか
一方を状況に応じて点灯又は点滅するための信号を、送
信する。また、前記赤外線信号送信機41は、店員40
の操作により、前記告知パネル14に対して、対応する
商品4の価格(¥30,000)、商品コード(A11
03)、及びそれが「販売中」か「売約済み」かのいず
れかの文字を、前記LCD15(図3参照)の画面に表
示するための信号を、送信する。
【0038】また、図1において、51は店舗内に設け
られたビデオカメラである。このビデオカメラ51は、
店舗内に陳列された商品を撮影するためのもので、店舗
内の複数箇所にそれぞれ設けられている。前記の複数の
ビデオカメラ51と店舗内の商品陳列空間とは、次のよ
うな対応関係が設定されている。つまり、店舗内の商品
陳列空間を仮想的に複数のアドレスに割り振る(従来技
術である特開平8−22498号公報の図6(この公報
の図6は本願の図13にそのまま引用している)を参
照)ようにしている。そして、それらの各アドレスと各
ビデオカメラの識別番号との対応テーブルを作成する。
そして、この対応テーブルは、店舗側サーバー52の記
録装置に記録される。図5に、この実施形態1に使用さ
れる「店舗内空間アドレスとビデオカメラ識別番号との
対応テーブル」の一例を示している。
【0039】ユーザーは、通信端末54の画面上で店舗
内の見取り図を見ながら、見取り図内の希望する地点
(販売コーナー)を指定(マウス等によりクリック)す
ることにより、その地点を含む空間の映像をリアルタイ
ムに見ることができる。すなわち、通信ネットワーク上
のユーザー(遠隔顧客)が、例えば店舗内の見取り図な
どが表示された画面を見ながら、その見取り図の中の所
定の地点(ポイント)を指定(マウス等でクリック)す
ると、その指定された地点を含む空間のアドレスに対応
するビデオカメラ識別番号が、前記テーブル(図5)に
より検索される。そして、その検索されたビデオカメラ
識別番号を有するビデオカメラ51からのリアルタイム
の実写映像データがユーザー側に提供される。この映像
データのユーザー側への提供は、インターネットのホー
ムページで公開され、そのホームページにアクセスした
ユーザーの閲覧用ブラウジング・ソフトウェアなどによ
りユーザー側に取り込まれることにより、又は、前記サ
ーバー52によりユーザー側に送信されることにより、
又は、前記の映像が通信衛星からユーザー側に放送され
ることなどにより、行われる。
【0040】つまり、本実施形態1では、前記ビデオカ
メラ51が撮像した映像は、例えば、店舗側が店舗側サ
ーバー52によりインターネットに開設したホームペー
ジで公開される。店舗側は、サーバー52の設定によ
り、このホームページにアクセスできるユーザーは、広
く一般の顧客ユーザーとしてもよいし、店舗側に対して
予め所定の会費を支払って会員契約をした顧客会員ユー
ザーに限定してもよい。このホームページにアクセスし
たユーザーは、ビデオカメラ51からの映像データを閲
覧用ブラウジング・ソフトウェアなどにより取り込むこ
ともできるし、また前記店舗側サーバー52から前記映
像データを送信させて自己のコンピュータに取り込むこ
ともできる。また、前記映像データを通信衛星からユー
ザー宅へ放送することもできる。また後述のように、こ
れらの複数のビデオカメラ51は、遠隔のユーザーが店
舗側サーバー(コンピュータ)52に操作信号を送るこ
とにより、その撮像の方向や撮像のズーム倍率を、ユー
ザーの遠隔操作で任意に変更できるようになっている。
よって、ユーザーは、ビデオカメラ51の遠隔操作によ
り、任意の方向及び倍率の映像データを取り込む(送信
又は閲覧用ブラウジング・ソフトウェアにより)ことが
できる。
【0041】また、図5に示すように、この実施形態1
では、店舗内空間アドレスの全てについてそれぞれビデ
オカメラを設置するのではなく、店舗内空間アドレスの
一つおきにビデオカメラ51を設置するようにしてい
る。よって、空間アドレスSA01とSA03にはそれ
ぞれ対応するビデオカメラ51が設置されるが、空間ア
ドレスSA02とSA04には、対応するビデオカメラ
がない。そのため、空間アドレスSA02とSA04の
実写映像は、それぞれ、そのアドレス空間(例えば、S
A02)に隣接する両隣の2つのアドレス空間(例え
ば、SA01とSA03)にそれぞれ対応するビデオカ
メラからのそれぞれの映像を一つに合成し、その合成し
た映像を、ユーザーに送信するようにしている。
【0042】また、図1において、61は赤外線信号送
信機で、「販売中」か「売約済み」かの信号を、前記告
知パネル12,13,14のいずれかに向けて、無線で
送信する。例えば、赤外線送信機61から送信する信号
に前記各告知パネル毎の識別コードを付与しておく(さ
らに、各告知パネルについては、それぞれ固有の識別コ
ードを記録しておき、自己の固有の識別コードが付与さ
れた情報のみを受け入れて情報処理するようにプログラ
ムしておく)ことにより、各告知パネル12,13,1
4の中の該当する識別コードを有する告知パネルのみが
選択的に、その信号を受信して情報処理するようにす
る。この信号を受信した前記告知パネル12と13は、
内蔵された前記マイクロコンピュータ25により、「販
売中」であれば「販売中」の文字の横のLED22を点
灯又は点滅させ(図2(a)の状態)、また「売約済
み」であれば「売約済み」の文字の横のLED23を点
灯又は点滅させる(図2(b)の状態)。また、前記の
信号を受信した前記告知パネル14は、内蔵された前記
マイクロコンピュータ35により、LCD15を制御し
て、「販売中」であれば「販売中」の文字を表示させ
(図3(a)の状態)、また「売約済み」であれば「売
約済み」の文字を表示させる(図3(b)の状態)。こ
れにより、その商品が「販売中」か「売約済み」かのい
ずれかを来店中の顧客又は店員40に、リアルタイムに
知らせることができる。
【0043】また図1において、52は、ビデオカメラ
51が撮像した映像を、公衆電話回線53を介して、イ
ンターネットのホームページにアクセスして来たユーザ
ーにブラウジング(閲覧用)・ソフトウェアで取り込ま
せるか、又はユーザーに送信することなどにより、ユー
ザーにデジタルデータとして提供するための、店舗側サ
ーバー(コンピュータ)である。つまり、ユーザーは、
この店舗側サーバー52からインターネット上のホーム
ページなどの形で提供される「ビデオカメラ51により
撮影されたリアルタイムの映像データ」をブラウジング
・ソフトウェアにより自己のコンピュータに取り込むこ
とができるし、また、前記映像データを前記店舗側サー
バー52から送信してもらうことも(さらに通信衛星な
どから放送してもらうことも)できる。また、この店舗
側サーバー52は、ユーザー側通信端末54からの信号
を受信して、前記赤外線信号通信機61を制御する。
【0044】また図1において、54は遠隔のユーザー
側の通信端末(パソコンなどで構成される)で、この端
末にはLCDなどを備えた表示装置54aとキーボード
及びマウスなどを備えた入力装置54bが備えられてい
る。図4(a)は前記の入力装置54bに備えられた前
記ビデオカメラ51の操作用コントローラの一例を示す
ものである。この入力装置54bの操作用コントローラ
の図は、テレビゲーム・メーカーである株式会社任天堂
の64ビットMPUを使用したテレビゲーム機(商品名
「NINTENDO64」)の使用マニュアルに描かれ
ているコントローラの図面から引用したものである。こ
のコントローラには、「3Dスティック」と言われるス
ティック151が備えられている。この3Dスティック
151は、ユーザーの操作により3次元的に移動するス
ティック151の傾斜角度と方向(図4(b)及び
(c)参照)を読み取ることにより、画面上での3次元
の微妙な操作を可能にしたアナログ式のスティックであ
る。遠隔のユーザーは、通信ネットワークを介して画面
を見ながら、この3Dスティック151を3次元的に動
かして、店舗内の空間を3次元的に自由に移動させられ
る(遠隔ユーザーは、通信ネットワークを介して、あた
かも自分が店舗内に居るように店舗内の空間を自由に動
ける)。この店舗内の空間の移動は、ユーザーが3Dス
ティック151を動かすと、その動きに応じて前記の店
舗内仮想空間アドレスが検出され、この検出されたアド
レスに基づいて、前記の「店舗内空間アドレス/ビデオ
カメラ識別番号テーブル」から、対応するビデオカメラ
51の識別番号を検索し、該当するビデオカメラ51か
らの実写映像(又は2つのビデオカメラからの実写映像
の合成映像)のデータを、リアルタイムに提供してもら
うことにより、行われる。この実写映像データのリアル
タイムの提供は、例えば、ユーザーがホームページにア
クセスして自分のブラウジング(閲覧用)・ソフトウェ
アで取り込む、前記サーバー52から送信してもらう、
又は、通信衛星から放送してもらう、ことなどにより、
行われる。
【0045】この実施形態1では、このリアルタイムの
実写映像の取り込み又は送信は、店舗が開店している時
間帯でも閉店している時間帯でも、24時間すべて可能
になっている。特に店舗が開店している時間帯において
は、送信されてくる実写映像の中には陳列商品だけでな
く通常の来店客や店員などが活動している状況を示す
「今現在の生の姿」が映像(動画)として入っているの
で、遠隔のユーザーは、画面を通じて、画面に写ってい
る来店客と同様にあたかも自分がその店に居てその現場
で実際に商品を物色しているかのような「臨場感」を得
ることができる。また、店舗側は、本実施形態1の商品
販売システムを採用することにより、店舗内の室内照明
さえONにしておけば、24時間、オンライン上(通信
ネットワーク上)で又は衛星放送により、店舗内をユー
ザーに見せることができると共に、遠隔の地域に住むユ
ーザーからのアクセスを受け入れて商品を販売するチャ
ンスも得られる。したがって、店舗側としては、店舗の
営業時間を延長することと同様の効果を得られると共
に、他の遠隔の地域に姉妹店を新たに出店するのと同様
の効果を得ることができる。また、一人又は小人数で営
業する店舗では、「店を空けられない(店を閉めておく
わけに行かない)」という理由から商店主が長期の休暇
をとるのが困難であるという問題が従来よりあったが、
本実施形態1の商品販売システムを採用すれば、「入り
口の鍵を掛けた(閉めた)ままで、ネットワーク上で営
業している店舗」という営業形態も可能になるので、商
店主が長期の休暇を取ることが容易になるというメリッ
トがある。
【0046】また、図6は、前記ユーザー側通信端末5
4の表示装置54aによる表示画面の一例を示すもので
ある。図6(a)は、ユーザーが図1の前記商品3を購
入したいと思い、前記商品3の価格とその商品識別コー
ド(例えば“A1102”を示すバーコード)を表示し
た紙製の商品価格等掲示板33を拡大して撮像している
(ユーザーが店舗側サーバー52に操作信号を送信して
ビデオカメラ51のズーム機構を遠隔操作して、前記掲
示板33を拡大して撮像したものである)。この表示装
置54aの画面の中央には、読み取り部154(図6
(a)と(b)に破線で示している部分)が形成されて
いる。ユーザーがビデオカメラ51を遠隔操作して、前
記バーコード33aの映像をこの破線で囲まれた読み取
り部154の中に入れさせて、読み取りの命令を入力す
ると、読み取り部154によりバーコード33aが読み
取られ(バーコード33aがまず画像データとして取り
込まれ、それが解析されて識別コードとして認識され
る)、例えば“A1102”という商品識別コードが入
力される。そして、この読み取られた結果としての商品
識別コード“A1102”は、図6(a)の表示画面の
右上の小さいウインドウ画面155の中に表示される。
以上により、前記商品3が、ユーザー側通信端末54と
店舗側サーバー52との間で、“A1102”という商
品識別コードにより、特定される。
【0047】ユーザーが前記商品3を購入したいと欲す
るときは、例えば次のように操作して購入の手続を行
う。まず、ユーザーが通信端末54の入力装置54bを
使用して、自己の名前・住所・クレジットカード番号な
どを入力する(場合により、その店舗がデパートでその
デパート独自のお得意様用の会員番号があればそれをも
入力する。また、「商品代金の前払い」が必要な場合
は、商品価格に該当する電子マネーを送信する)。そし
て、ユーザーは、その入力した情報と、前記読み取り部
154により入力された前記商品3の商品識別コード
と、キーボードなどで入力した「購入したい」旨のメッ
セージとを、電子メール送信やホームページの書き込み
領域への登録などの形で、前記通信回線53を介して、
前記店舗側サーバー52に提供する。前記店舗側サーバ
ー52では、これらの情報を受け取ると、前記赤外線送
信機61を制御して、前記商品3の商品識別コードと前
記商品3が「売約済み」であることを告知せよ命令する
信号を、前記告知パネル13に送信する。
【0048】具体的には、前記商品3に固有の“A11
02”という商品識別コードと「遠隔の顧客から購入希
望又は購入申込みがあった」という情報とを、赤外線信
号として送信する。前記告知パネル13に内蔵されたマ
イクロコンピュータは、予め、この告知パネル13が対
応する前記商品3に固有の“A1102”という商品識
別コードが付与された信号が送信されたときは、それを
受信して所定の情報処理(具体的には、告知パネル13
に「売約済み」の表示をするという処理)を行うように
プログラムされている。したがって、前記のような信号
を受信した前記告知パネル13では、それまで点灯して
いたLED22(「販売中」の文字の横の位置にあるL
ED)が消灯し、LED23(「売約済み」の文字の横
の位置にあるLED)が点灯又は点滅するようになる。
すなわち、前記赤外線送信機61から放射される赤外線
信号(商品3に固有の商品識別コードを示す信号と「売
約済みの表示をせよ」との命令を示す信号)は、告知パ
ネル12,13,14など店内の複数の告知パネルに共
通にいったん受信される。しかし、各告知パネル12,
13,14などには、それぞれ、それと対応する商品
2,3,4に固有の商品識別コードが記録され、この商
品識別コードと共に「売約済み」表示の命令信号が送ら
れた場合にのみその「売約済み」表示の命令を実行する
ように、予めプログラムされている。したがって、赤外
線送信機61から前記の信号が複数の告知パネル12,
13,14などに対して放射されたとしても、「売約済
み」表示の命令を実行するのは、該当する商品識別コー
ドが記録されている告知パネル13だけ、ということに
なる。以上のLED23の点灯処理(「売約済み」の表
示)により、陳列してある前記商品3がその時点から
「売約済み」になったことを、来店中の顧客や店員に知
らせることが可能になる。また、このLED23の点灯
処理(「売約済み」の表示)は、遠隔の顧客が購入申込
みをした時から極めて短時間内に行われるので、遠隔の
顧客も、この処理を画面で見ることにより、購入の申込
みが店舗側に受け入れられたことをリアルタイムに確認
できる。
【0049】また、図6(b)は、前記ユーザー側通信
端末54の表示装置54aの表示画面の他の例を示すも
のである。この例では、ユーザーが図1の商品4を購入
したいと欲したときの操作画面を示している。この場
合、ユーザーは、前記ビデオカメラ51を遠隔操作し
て、前記商品4の商品識別コード“A1103”が表示
されている告知パネル14を拡大して撮像させると共
に、その商品識別コード“A1103”の部分の映像を
画面の中央の読み取り部154(図6(b)の破線で囲
んだ部分)の中に入れて、読み取りの命令を入力する。
すると、読み取り部154では、“A1103”の英数
字を読み取る。この読み取りは、まず前記“A110
3”の英数字を画像データとして取り込み、その取り込
んだ画像データをOCR用ソフトウェア(文字認識用プ
ログラム)により文字又は数値データ(テキストデー
タ)として認識することにより行う。このOCRソフト
ウェアで読み取られた結果としての商品識別コード“A
1103”は、図6(b)の表示画面の右上の小さいウ
インドウ画面155の中に表示される。以上のようなや
り方により、前記商品4の商品識別コードの入力が行わ
れる。なお、以上に説明したやり方は、前記商品識別コ
ードを読み取り部154から読み取るというやり方であ
るが、実施形態1では他の様々なやり方が可能である。
その他のやり方の一つを挙げると、例えば、ユーザー
が、画面上で、購入したい商品4の商品識別コードを
“A1103”であると認識(目視)し、商品識別コー
ド入力用のウインドウ画面155(図6(b)参照)を
表示させて、前記の認識した商品識別コード“A110
3”をキーボードなどで手入力するというやり方であ
る。ユーザーが前記商品4の購入を申し込もうとすると
きは、このようにして入力した前記商品4の商品識別コ
ード“A1103”と、別個に入力した自分の氏名・住
所・支払い方法と、購入申込みのメッセージなどの情報
を、通信回線53により、前記店舗側サーバー52に送
信することにより、行う。店舗側サーバー52は、これ
らの購入申込みとそれに伴う情報を受けて、前記赤外線
送信機61を制御して前記商品4の告知パネル14の表
示を「販売中」から「売約済み」に変更させる。また、
その店舗の店員は、前記店舗側サーバー52の購入申込
み記録を見て、前記商品4を陳列用テーブル1から取り
外して、それを宅配便などでユーザー宅へ配達するため
の手続を行う。
【0050】なお、以上に述べたように、この実施形態
1では、前記ビデオカメラ51は、店舗内の複数箇所に
取り付けられている。また、前記赤外線送信機61も、
各ビデオカメラ51に対応して(言わばビデオカメラ5
1とセットの形で)、各ビデオカメラ51の近傍の位置
にそれぞれ取り付けられている。また、各ビデオカメラ
51からの映像は、コンピュータ・ネットワークを介し
て複数の遠隔ユーザーが同時に見ることができる。しか
し、一つのビデオカメラ51の方向制御とズーム制御の
操作をすることは、最初にそのビデオカメラ51にアク
セスして「優先権」(そのビデオカメラを操作すること
についての優先権)を確立したユーザーのみが行うこと
ができる。そして、そのビデオカメラ51の操作ができ
るユーザーのみが、前記赤外線送信機61の操作を行う
ことができる。前記「優先権」を有しない他のユーザー
は、そのビデオカメラ51からの映像をブラウジング・
ソフトウェアにより取り込んで見ることができるだけで
ある。前記「優先権」を有しない他のユーザーは、優先
権を有するユーザーが他のビデオカメラ51へ移動する
ために今まで確立(取得)していたビデオカメラ51の
優先権を放棄したときに初めて、そのビデオカメラ51
の操作の優先権を取得することができる。ビデオカメラ
51の操作の優先権が他のユーザーに移ると、そのビデ
オカメラに対応して設けられた前記赤外線送信機61の
操作の優先権も自動的にその他のユーザーに移転する。
なお、ビデオカメラ51の操作の優先権は、そのビデオ
カメラ51にアクセスした時刻が早いユーザーから順番
に(早い者勝ち)取得できる。
【0051】以上、本発明の実施形態1について説明し
てきたが、本発明は上記の実施形態1だけでなく、次の
ような様々な変更が可能である。例えば、図1に符号3
01で示すように、前記ビデオカメラ51の隣又は近傍
に、集音マイク301を備えて、店内全体の又はその商
品陳列場所の周辺の音響、音楽又は音声などの音を取り
込むようにする。そして、この取り込んだ音情報は、前
記ビデオカメラ51からの映像情報と共に、店舗側サー
バー52により、リアルタイムに、通信ネットワーク
(インターネットのホームページなど)又は通信衛星に
よる放送などを介して、遠隔の顧客に提供される。この
ようにすれば、遠隔の顧客は、リアルタイムの店内の映
像だけでなく、店内の音もリアルタイムに受け取ること
ができ、ネットワーク上でのショッピングがより「臨場
感」溢れるものになる、などのメリットが得られる。
【0052】また、例えば、前記の実施形態1では、来
店中の顧客又は店員にその商品が「売約済み」となった
ことを知らせるための告知手段として、LED22,2
3を備えた告知パネル12,13や、LCD15を備え
た告知パネル14を使用して、来店中の顧客や店員に対
して視覚的に「売約済み」であることを知らせるように
しているが、本発明はこれに限らず、例えば次のような
方法で「売約済み」であることを知らせるようにしても
よい。例えば、前記告知パネル12,13,14にLE
DやLCDではなく、ブザーやスピーカを備え、所定の
音響や音声を出力することにより、来店中の顧客や店員
の聴覚に訴えることにより、「売約済み」であることを
知らせるようにしてもよい。また、本発明において、前
記店舗用サーバー52により制御されるレーザー光線発
生装置を備えて、ユーザーが特定の商品を指定して購入
を希望した場合、前記レーザー光線発生装置を制御し
て、前記指定されて購入予約された商品に対して、有色
のレーザー光線を放射させ続けるようにし、そして、そ
の放射させ続けることにより、店員に、「その商品を陳
列用テーブル1から取り外して前記ユーザーに配達する
必要がある」ことを知らせるようにしてもよい。この場
合は、前記店員が前記商品を陳列用テーブル1から取り
外す前でも、前記レーザー光線が放射され続けているの
で、来店中の顧客や店員は、その商品が既に「売約済
み」であると認識できる。
【0053】実施形態2.次に、本発明の実施形態2を
図7に基づいて説明する。図7において、図1と共通す
る部分には同一の符号を付している。この実施形態2で
は、各商品2,3,4には、それぞれ薄型且つ小面積で
「商品タグ」と同じような形状の告知パネル72,7
3,74がそれぞれ取り付けられている。この取付けの
方法については、告知パネル72は、痕跡の残らないタ
イプで複数回の取付けと取り外しが可能な粘着剤が塗布
された粘着テープ(図示せず)により、商品2の表面に
接着されている。また、前記告知パネル73,74は、
それぞれ紐93,94により、商品3,4に取付けられ
ている。
【0054】前記告知パネル72,73,74の外観構
成は、図2(a)及び(b)に示すものと同一である。
またこれら告知パネル72,73,74の内部構成は、
図8に示すとおりである。すなわち、図8において、7
2bはCPU(中央処理装置)である。また72aは、
CPU72bにより制御され、LED22,23(図2
参照)又はLCDを含む表示部で、ある商品が「販売
中」か「売約済み」かを示すための表示部である。また
72eは、CPU72bにより制御され、外部装置へ信
号を無線送信するための送信部、72dはCPU72b
により制御され、外部の機器(装置)からの信号を無線
で受信するための受信部、72cは、前記CPU72b
により制御されデータを記録するメモリである。このメ
モリ72cは、記録されたデータの書き換えが可能なメ
モリで、例えば不揮発性強誘電体メモリ(FRAM)に
より構成されている。なお以上の説明は告知パネル72
の内部構造についてのものであるが、告知パネル73及
び74についても同様である。
【0055】また図7において、符号81は、店員40
が携帯して各商品2,3,4に取り付けられた前記告知
パネル72,73,74との間で信号を送受信するため
の、携帯型の赤外線送受信機である。この携帯型赤外線
送受信機81の内部構成は、図8に示すとおりである。
すなわち、図8において、81aはCPU、81bはC
PU81aからの制御によりデータを記録するメモリ、
81cはキーボードなどから成る入力部、81dはLC
Dなどから成る表示部、81eはCPU81aの制御に
よりデータを送信する送信部、81fは外部の機器から
のデータを受信する受信部である。
【0056】次に、前記赤外線送受信機81の動作を説
明する。店員40は、店舗内に販売のために陳列された
商品について、その商品識別コードと、その商品が現在
「販売中」か「売約済み」かのいずれかを示すデータ、
商品名データ、商品の価格データ、商品の材質に関する
データ、及び商品のサイズ(寸法)データなどの商品に
関する商品データなどの各データを、入力部81cによ
り入力する。この入力された前記各データは、CPU8
1aにより、メモリ81bにいったん記録される。次
に、店員40が入力部81cから、送信の指令を入力す
ると、CPU81aは、送信部81eを制御して、前記
のメモリ81bに記録された前記各データを、前記告知
パネル72に無線送信する。この送信された前記各デー
タは、告知パネル72の受信部72dにより受信されC
PU72bによりメモリ72cに記録される。またCP
U72bは、前記識別データ及び商品データと共に受信
された「その商品(商品)が現在販売中か売約済みかい
ずれであるか」というデータに基づいて、表示部72a
のLED22,23(図2参照)を制御して、「販売
中」か「売約済み」かのいずれかの表示を行い、「販売
中」か「売約済み」かいずれかを来店客や店員へ知らせ
る。
【0057】次に、図7において、符号82は店舗側サ
ーバー52により制御される赤外線送受信機で、前記告
知パネル72,73,74との間で無線で信号(データ
信号)の送受信を行うものである。この赤外線送受信機
82の電気的構成は図9に示すとおりで、CPU82a
と、データを記録するためのメモリ82eと、前記告知
パネル72,73,74との間でデータを無線で送受信
するための送信部82b及び受信部82cと、前記店舗
側サーバー52との間でデータを送受信するためのI/
Oポート82dと、から構成されている。また、図7に
おいて、符号83は前記店舗側サーバー52に制御され
て前記告知パネル72,73,74の受光部72f(図
9参照)にレーザー光線を放射するためのレーザー光線
発生機、84は前記店舗側サーバー52に制御されて前
記レーザー光線発生機83から放射されるレーザー光線
のその放射方向を制御するための方向制御機である。
【0058】次に図9を参照して、これらの店舗側サー
バー52、赤外線送受信機82、レーザー光線発生機8
3、方向制御機84、及び告知パネル72,73,74
の相互の関係と動作を説明する。前記の赤外線送受信機
82、レーザー光線発生機83、及び方向制御機84
は、店舗内の複数箇所に設けられた各ビデオカメラ51
とそれぞれ対応するように、各ビデオカメラ51毎にそ
れとセットにして、各ビデオカメラ51の近傍の位置に
それぞれ備えられている。
【0059】いま、実施形態1と同様に、遠隔の顧客ユ
ーザーが、図7に示すビデオカメラ51が撮像した映像
データを公開しているインターネットのホームページに
アクセスして、そのビデオカメラ51が撮像した映像を
取り込んで端末54の画面で見て、図7の商品2(在庫
品なし商品限り)を購入したいと欲したときの動作を以
下に説明する。
【0060】まず、ユーザーは、その商品2の商品識別
コードを知る必要がある。また、ユーザーは、その商品
2の価格やサイズや材質をも、購入の意思表示をする前
に知って、本当に購入するのがよいかどうかを検討する
必要がある(前記の商品2の価格やサイズや材質は、ビ
デオカメラ51からの映像により価格が記入された商品
札を見ることにより、また商品2の映像を拡大してその
表面などを見ることにより、ある程度分かるかもしれな
いが、ビデオカメラ51からの情報だけでは十分には分
からない場合がある)。そのための動作を以下に説明す
る。この場合、ユーザーは、まず、自己の通信端末54
から、前記レーザー光線発生機83からレーザー光線を
発生させるための指令信号と、そのレーザー光線の放出
方向を制御するための制御信号とを、前記店舗側サーバ
ー52に送信する。この場合の前記レーザー光線の放出
方向の制御は、ユーザーが表示装置54aの画面を見な
がら、図4に示すような3D(3次元)操作スティック
などを使用して、あたかもテレビゲームで狙った目標に
向けてピストル型レーザー銃でレーザー光線を放出する
のと同じような要領で、目標となる告知パネル72の中
心部(この中心部に受光部72fがある)を表示装置5
4aの画面の中心に持って来て、その中心部(受光部7
2fがある部分)に向けてレーザー光線を放出するよう
に「発射」の指令を入力して送信することにより行う。
【0061】前記のレーザー光線の発射指令信号とその
発射方向制御信号とを受信した店舗側サーバー52は、
まず、発射方向制御信号に基づいて方向制御機84を制
御して、レーザー光線の発射方向を制御する。次に、店
舗側サーバー52は、レーザー光線発生機83を制御し
て、レーザー光線を前記の制御した方向に向けて、発射
させる。このレーザー光線の放出は所定時間だけ継続さ
せる。この発射されたレーザー光線(図7の符号85参
照)は、一本又は複数本の線状に直線的に、前記告知パ
ネル72に送られ、告知パネル72の受光部(図9の7
2f参照)で受光される。このレーザー光線が受光され
たときは、それを示す信号が、受光部72fからCPU
72bへ送られる。次に、ユーザーは、前記のレーザー
光線が放出されている間に、入力装置54bを操作し
て、前記告知パネル72がその内蔵するメモリ72cに
記録している商品識別データなどの商品データを受け取
るための遠隔操作を行う。この操作は、ユーザーが、前
記入力装置54bから、「商品データを送信せよ」とい
う命令データを入力して、店舗側サーバー52に送信す
ることにより、行う。この命令データを店舗側サーバー
52が受け取ると、店舗側サーバー52は、前記赤外線
送受信機82を制御して、前記の命令を意味する命令信
号を無線で送信する。この赤外線による命令信号は、レ
ーザー光線のように一本の直線状に直進せず拡散するの
で、同じ赤外線の命令信号が図7の各告知パネル72,
73,74にそれぞれ受信されることになる。
【0062】しかし、CPU72bが実行するプログラ
ム(メモリ72bに予め格納されている)には、予め、
「レーザー光線を受光している間に前記命令信号を受信
した場合はそれを解析して実行するが、レーザー光線を
受光していない間に命令信号を受信してもそれは解析し
ないで無視する」という命令をいれておくようにしてい
る。したがって、前記の赤外線送受信機82からの命令
信号は、結局、前記の3つの告知パネル72,73,7
4の全てがいったん受信するが、その受信された命令信
号を読み取って(解析して)実行するのは、前記3つの
中でレーザー光線を同時に受光している告知パネル72
のみとなる。そして、この告知パネル72は、この命令
信号を読み取って、自己のメモリ72cに記録されてい
る商品データと商品識別データとを示す信号を、無線に
より、前記赤外線送受信機82に向けて送信する。この
送信された商品データと商品識別データを示す信号は、
店舗側サーバー52によりユーザー側に提供される。こ
の商品データ及び商品識別データの提供は、ユーザーが
店舗側のホームページを操作して読み取るか、サーバー
52からユーザー側に送信してもらうことにより、行わ
れる。ユーザーの端末54の表示装置54aの画面に前
記商品データ及び商品識別データが表示されると、ユー
ザーは、この画面を見ながら、その商品2についての、
価格、サイズ、材質などの商品データと商品識別データ
を確認して、購入するかどうかを検討することができ
る。
【0063】次に、ユーザーが、前記商品2に関する商
品識別データと、価格、サイズ、材質などの商品データ
とを前記表示装置54aの画面で確認して、その購入を
意思決定し、購入の申込みをしようとするときの動作を
説明する。この場合、前述の商品データを要求する場合
と同様に、まず、ユーザーは、ユーザー側通信端末54
から命令信号を送信して、前記方向制御機84及びレー
ザー光線発生機83を遠隔操作し、レーザー光線を前記
告知パネル72の中央部(受光部72fがある部分)に
向けて発射させ、そのレーザー光線の放出を所定時間だ
け継続させる。このレーザー光線は受光部72fにより
受光され、その受光したことを示す信号がCPU72b
に送られる。次に、ユーザーは、前記レーザー光線が継
続して放出されている間に、購入申込みのメッセージ、
自己の氏名及び住所、電子メールアドレス、購入しよう
とする商品2の商品識別データ、価格の支払い方法、及
びクレジットカード番号などの購入申込みに必要なメッ
セージ及びデータを入力し、店舗側サーバー52に送信
する。
【0064】これらのメッセージ及びデータを受信した
店舗側サーバー52は、前記赤外線送受信機82を操作
して、前記のユーザーの氏名及び住所、電子メールアド
レス、商品2の商品識別データ、価格の支払い方法、及
びクレジットカード番号を示す信号と、「これらのデー
タをメモリ72cに記録せよ」という命令を示す信号
と、「その商品2が売約済みになったので告知パネル7
2の表示部72aの表示を売約済みを示すように変更せ
よ」という命令を示す信号とを、赤外線通信により送信
する。この赤外線通信による信号は、レーザー光線と異
なって一本の直線状に進行せず周囲に拡散してしまうの
で、これらの送信された信号は、前記告知パネル72の
みでなく、その周囲の告知パネル73及び74にも同時
に受信されてしまう。しかし、各告知パネル72,7
3,74に内蔵されたCPUを制御するプログラムに
は、「前記赤外線送受信機82からの信号を受信しても
同時にレーザー光線85を受光している場合だけ、その
受信した信号を解析し実行せよ(レーザー光線を同時に
受光していないときは信号をいったん受信しても解析し
ないで無視せよ)」という命令が組み込まれている。し
たがって、前記の店舗側サーバー62から送信した信号
は前記3つの告知パネル72,73,74の全てにいっ
たん受信されてしまうとしても、その受信した信号を解
析して実行するのは、前記のデータ及び命令信号の受信
と同時にレーザー光線85をも受光している前記告知パ
ネル72のみに限られる。
【0065】これにより、前記告知パネル72のCPU
72bは、前記の受信したデータ(商品識別データ、ユ
ーザーの氏名、住所、電子メールアドレス、クレジット
カード番号など)をメモリ72cに記録すると共に、前
記表示部72aのLEDを制御して、「売約済み」であ
ることを来店中の顧客や店員に知らせるように、表示部
72aの表示を変更する。そして、前記告知パネル72
のCPU72bは、これらの処理が終了したら、そのこ
とを示す信号を店舗側サーバー52に無線で送信する。
店舗側サーバー52は、このこと(処理の終了)を示す
信号をユーザー側通信端末54に送信して、ユーザーに
購入申込みの処理が終了したことを電子メールなどで通
知する。これにより、ユーザーは、購入の手続が終了し
たことを確認できる。
【0066】このようにして遠隔ユーザーによる商品2
の購入が終了すると、前記告知パネル72に「売約済
み」であること示す情報が表示されるので、来店中の顧
客や店員40は、その商品が「売約済み」であることを
直ちに知ることができ、この商品2が来店中の顧客によ
り誤って二重に購入申込みされることが避けられる。ま
た、店員40は、その商品2を購入した遠隔ユーザーの
氏名や住所を、店舗側サーバー52を介して知ることが
できるが、同時に、携帯型の赤外線送受信機81を使用
しても知ることもできる。つまり、前述のように、ユー
ザーの氏名や住所などのデータは、告知パネル72内の
メモリ72cに記録されているので、店員40は、告知
パネル72のCPU72bに指令してメモリ72cに記
録されたデータを自己が携帯所持している赤外線送受信
機81に送信させ、これらのデータを赤外線送受信機8
1の表示部(LCD)81dで表示させることによって
も、前記データの内容を知ることができる。また、前記
告知パネル72の表示部72aをLCDにより構成し
て、CPU72bによりメモリ72cの記録内容を表示
部72aに表示させる方法によっても、店員40は購入
を申し込んだ遠隔ユーザーの情報などを知ることができ
る。
【0067】実施形態3.以上の実施形態2では、前記
レーザー光線発生機83からのレーザー光線85が受光
部72fにより受光され続けている間に、前記赤外線送
受信機82から、「その商品2が販売中であるとの表示
をせよ」又は「その商品2が売約済みであるとの表示を
せよ」という命令を示す信号と購入申込みをした遠隔ユ
ーザーの氏名・住所等のデータを示す信号とを、前記告
知パネル72に向けて、送信するようにしている。これ
に対して、実施形態3では、前記赤外線送受信機82に
よる前記の各データを示す信号の送信機能をも、前記レ
ーザー光線発生機83に代替させるようにすることを特
徴としている。
【0068】すなわち、この実施形態3では、図10の
レーザー光線発生機206により発生されるレーザー光
線207に、購入申込みをした遠隔ユーザーの購入申込
みメッセージを示す信号と、購入申込みをした遠隔ユー
ザーの氏名・住所等のデータを示す信号とを乗せて(例
えば、レーザー光線207の点滅の組合せにより“0”
と“1”の組合せから成るデータや信号を表すようにす
る)、このレーザー光線207によりこれらのメッセー
ジやデータを示す信号を、図10の告知パネル202の
受光部202c(図12参照)に向けて送信するように
している。この場合、前記受光部202cにより受光さ
れた信号は、CPU202a(図12)に送られる。こ
の信号を受けた前記CPU202aは、予めメモリに記
録されたプログラムに基づいて、表示部202d(図1
2)を制御して、その表示を「販売中」から「売約済
み」に変更させる。またCPU202aは、メモリ20
2d(図12)に前記購入申込みをしたユーザーの氏名
・住所などのデータを記録させる。
【0069】以下、図10〜図13を参照して、この実
施形態3をさらに詳しく説明する。図10〜13におい
て、実施形態2と共通する部分には同一の符号を付して
説明を省略する。まず、図10において、ビデオカメラ
51は店舗内に複数箇所設けられているが、これらの各
ビデオカメラ15のそれぞれに対応するように、後述の
レーザー光線発生機206、方向制御機84、及び赤外
線受信機209がいわばワンセットの形で備えられてい
ることは、実施形態2と同様である。次に、図10〜図
13において、202,203,204はそれぞれ商品
2,3,4に取り付けられた告知パネル、205は店員
40が携帯して告知パネル202,203,204に商
品識別コードや価格などを示す信号をレーザー光線によ
り送信する携帯型コントローラ、206は、店舗側サー
バー52から送られた購入を希望する顧客の氏名・住所
などのデータを示す信号を、レーザー光線207に乗せ
て送信するためのレーザー光線発生機、209は告知パ
ネル202,203,204からの購入予約確認信号
(赤外線信号)を受信して店舗側サーバー52に送る
(店舗側サーバー52では、さらにこの確認信号に基づ
いて、購入申込み受付確認のメッセージをユーザー側通
信端末54に送る)ための赤外線受信機である。
【0070】次に、図11に基づいて、店員40が、各
商品2,3,4の商品識別コードと、その価格、材質な
どの商品データとを、それぞれに対応する前記各告知パ
ネル202,203,204に、送信するときの動作
を、説明する。店員40は、各商品2,3,4の商品識
別コードとその価格等のデータを、前記携帯型コントロ
ーラ205に入力する。具体的には、入力部205bか
ら前記コード及びデータを入力してCPU205aによ
りメモリ205dに記録する。次に、この記録された前
記コード及びデータを、レーザー光線発生部205eか
ら、レーザー光線に乗せて発信する。この場合、レーザ
ー光線は一本の直線状に進行するので、ターゲットとな
る商品に対応する告知パネルの中央部を狙ってレーザー
光線を発射すれば、その告知パネルのみに確実にレーザ
ー光線を受光させることができ、その狙った告知パネル
以外の他の告知パネルにそのレーザー光線が誤って受光
されてしまう恐れがない。告知パネル203の受光部2
02cは、このレーザー光線による信号を受光して、そ
の信号をCPU202aに送り、CPU202aはこの
信号が示すデータをメモリ202dに記録する。またC
PU202aは、この記録されたデータに基づいて、表
示部202bのLED(又はLCD)を制御して、その
商品2が「販売中」か「売約済み」かの表示をさせる。
【0071】なお、店員40が告知パネル202,20
3,204のメモリに記録されたデータを見たいと欲す
るときは、前記携帯型コントローラ205を操作して、
「告知パネル202のメモリ202dに記録されている
データを送信せよ」との命令を示す信号を前記コントロ
ーラ205のレーザー光線発生部205eから送信す
る。すると、この信号を乗せたレーザー光線は告知パネ
ル202の受光部202cに受信されて、CPU202
aによって、メモリ202dに記録されたデータが送信
部202eから送信され、これが前記携帯型コントロー
ラ205の受信部205fで受信される。
【0072】次に、ネットワークを介してアクセスして
いる遠隔の顧客ユーザーが、ビデオカメラ51の映像を
介して商品2を購入したいと希望し、店舗側に対してそ
の購入申込みを行うときの動作を、図10及び図12に
基づいて、説明する。この動作は、次の(イ)〜(ト)
の順に沿って行われる。 (イ)遠隔の顧客ユーザーは、通信端末54の画面上
で、ビデオカメラ51からの映像を見ながら、購入を検
討したい商品が見つかった場合、まず、その商品の材
質、寸法、販売価格、価格の支払い方法などの商品デー
タを知る必要がある。店舗側が、その商品データを遠隔
の顧客に知らせるための方法としては、いろいろな方法
がある。
【0073】例えば、まず第1に、店舗側が予め各商品
の近傍に、その商品の材質、寸法、販売価格、価格の支
払い方法などの商品データを記載したシートを立て掛け
ておき、ユーザーはこのシートを前記ビデオカメラ51
からの映像で視認するという方法がある。第2の方法
は、ユーザーがレーザー光線発生機206を遠隔制御し
て(遠隔制御の具体的な方法は次の(ロ)の説明を参
照)、前記告知パネル202の中のメモリ202dに記
録されているその商品の材質、寸法、販売価格、価格の
支払い方法などの商品データを無線で返信するように命
令する信号を、レーザー光線により前記告知パネル20
2に送信して、告知パネル202から前記商品データを
無線で返信させるという方法がある。第3の方法として
は、ユーザーが赤外線送信機(図1の61参照)を遠隔
制御して、前記告知パネル202の中のメモリ202d
に記録されているその商品の材質、寸法、販売価格、価
格の支払い方法などの商品データを無線で返信するよう
に命令する信号を、告知パネル202が記録している対
応する商品の商品識別コードを示す信号と共に、赤外線
により、前記告知パネル202に送信して、告知パネル
202から前記商品データを無線で返信させる(告知パ
ネル202においては、前記の命令を示す信号と共に送
られた商品識別コードが、自己が記録している商品識別
コードと一致するかどうかを判定し、一致した場合だ
け、前記の命令を実行する)という方法がある。第4の
方法としては、ユーザーがその商品の映像とその商品に
関する商品データを送信して欲しい旨のメッセージと
を、電子メールで店舗側サーバー52に送信し、店舗側
の店員がその電子メールに対して、店舗側サーバー52
を使用して、この商品の商品データをユーザーに返信す
るという方法がある。以上の方法以外にも、ここでは記
述を省略するが、様々な方法が有り得る。いずれかの方
法でユーザーがその商品の商品データを確認して、購入
の意思を決定したときは、ユーザーは、次のように購入
の申込みをする。
【0074】(ロ)まず、ユーザーは、店舗側サーバー
52を介して方向制御機84を遠隔操作し、レーザー光
線発生機206からのレーザー光線207が、自分の希
望する商品2に対応する告知パネル202の中央部にあ
る受光部202cに正確に当たるように、レーザー光線
の方向制御をする。これは、テレビゲームの戦闘ゲーム
においてテレビ画面上で狙ったターゲットに向けてピス
トルやレーザー光線銃を発射するのと同じ要領で、ユー
ザーが通信端末54による遠隔操作により、レーザー光
線207の球筋(たますじ)が前記告知パネル202の
中央部(受光部202c)に当たるように狙いをつけ
て、前記レーザー光線発生機206から発射すべきレー
ザー光線の方向制御をする。
【0075】(ハ)そしてユーザーは、この方向制御を
した上で、店舗側サーバー52に、自分の氏名・住所、
商品価格の支払い方法、自分のクレジットカード番号、
自分の電子メールアドレス、及び、その商品2の購入申
込みのメッセージなどのデータを、送信する。店舗側サ
ーバー52は、これらの送信されたデータを示す信号と
「表示部202bのLEDを販売中の表示から売約済み
の表示に変更せよ」という命令を示す信号とを、前記レ
ーザー光線発生機206からのレーザー光線207に乗
せて、前記告知パネル202に向けて、送信する。ま
た、店舗側サーバー52は、前記のユーザーから送られ
た前記データを、自己の外部記録装置(ハードディス
ク)52aに記録する。
【0076】(ニ)前記のレーザー光線207とそれに
乗せられた信号は、告知パネル202の受光部202c
で受光され、そのCPU202aに送られる。CPU2
02aは、この送られた信号を解析してその解析して得
られたデータをメモリ202dに記録する。また、この
CPU202aは、この解析して得られたデータの中の
前記「表示部202bのLEDを販売中の表示から売約
済みの表示に変更せよ」という命令に基づいて、表示部
202bのLED22,23(図2参照)を制御して、
その点灯又は点滅表示を「販売中」から「売約済み」に
変更する。これにより、その時点から直ちに、来店中の
顧客及び店員は、その商品2が「販売中」から「売約済
み」に変わったことを認識(目視)できるようになる。
また、ネットワークを介して購入申込みをしたユーザー
も、前記告知パネル202の表示部202bの表示が
「販売中」から「売約済み」に変わったことを、ビデオ
カメラ51からの映像によりリアルタイムに目視できる
ので、自分の購入申込みが確かに告知パネル202内の
メモリ202dに記録されて受け付けられたということ
を、その場で確認できる(ユーザーは、さらに、後述の
店舗側サーバー52からの購入申込み受付の確認の通知
によっても、確かに受け付けられたことを確認でき
る)。また、前記CPU202aは、前記表示部202
bの制御とほぼ同時に、警報ブザー202fを制御し、
所定の音色から成る警報音を所定時間継続して発生させ
る。店舗内の店員40は、この警報音を聞いて、その購
入申込みがあった商品2を見つけて、それを陳列場所か
ら取り外して、購入申込みをしたユーザーへ配達するた
めの準備をする。
【0077】なお、前記CPU202aの制御で表示部
202dが表示を「販売中」から「売約済み」に変更す
る場合、予め、「販売中」の文字に対応するLED(図
2(a)の符号22参照)は青色に発光するようにし、
「売約済み」の文字に対応するLED(図2(b)の符
号23参照)は赤色に発光するように構成しておけば、
来店中の客、店員、遠隔ユーザーのいずれにとっても、
その確認がより容易になる。また、図2に示す例では、
LED22及び23は、それぞれ「販売中」及び「売約
済み」の文字の隣に位置させているが、LED22,2
3それ自体を平面が長方形になるように形成しておき、
その平面にそれぞれ「販売中」及び「売約済み」の文字
を表示させるようにしてもよい。
【0078】また、なお、前記の(ロ)の動作において
は、店舗側サーバー52は、ユーザーから送信された購
入申込みのメッセージ信号とユーザーの氏名等のデータ
を示す信号と「表示部202bのLEDを販売中の表示
から売約済みの表示に変更せよ」という命令を示す信号
とを、前記レーザー光線発生機206からのレーザー光
線207に乗せて、前記告知パネル202に向けて、送
信するようにしているが、前記のレーザー光線207に
乗せて送られる各信号の中で、前記の「表示部202b
のLEDを販売中の表示から売約済みの表示に変更せ
よ」という命令を示す信号は、あえて前記レーザー光線
発生機206から送信する必要はない。なぜなら、ユー
ザーから送信された購入申込みのメッセージ信号とユー
ザーの氏名等のデータを示す信号がレーザー光線発生機
206から送信されれば、告知パネル202内のCPU
202aが、その主記憶装置(ROM リードオンリー
メモリ)の中に予め組み込まれたプログラムに基づい
て、自分で「表示部202bのLEDを販売中の表示か
ら売約済みの表示に変更せよ」という命令を生成し、こ
れに基づいて必要な制御を行うことが可能だからであ
る。
【0079】(ホ)さらに、前記CPU202aは、前
記レーザー光線207に乗せられて送られて来たデータ
の全てを、「これらのデータを正確に受信して記録した
(ユーザーからの購入申込みを確かに受け付けた)とい
うことの確認」のために、そのまま、送信部202eか
ら、赤外線受信機209に向けて、赤外線信号に変換し
て送信する。また、このとき、前記CPU202aは、
メモリ202dに予め記録されている商品2の商品識別
コード(前述のように店員40の携帯型コントローラ2
05の操作により、記録される)をも、後述の店舗用サ
ーバー52による照合チェック及び確認のために、前記
の送信部202eから、赤外線受信機209に向けて、
赤外線信号に変換して送信する。
【0080】(ヘ)前記赤外線受信機209では、前記
の送信された赤外線信号が受信部209bで受信される
と、CPU209aによりその赤外線信号が解析され
る。その赤外線信号が解析されて得られたデータは、メ
モリ209cに記録されると共に、I/Oポート209
dを介して店舗側サーバー52に送信される。
【0081】(ト)店舗側サーバー52では、この送信
されたデータを、前記ユーザーからの購入申込みのとき
にユーザーから送られて記録しておいたデータと照合チ
ェックして、両者が一致していれば、「ユーザーからの
購入申込みは正確に受け付けられた」という旨の「受付
確認メッセージ」の通知を、ユーザー側に送信する。ま
た、このとき、店舗用サーバー52は、前記の告知パネ
ル202から赤外線信号として送信された商品2の識別
コードに基づいて、その商品2に関する価格や材質やサ
イズ等の商品データを外部記録装置(ハードディスク)
52の中のファイルから検索して、その検索した商品デ
ータをユーザー側に送信し、ユーザーによる購入予定商
品の品質等の確認作業に資するようにする。また、この
とき、店舗側サーバー52は、ユーザーが送信して来た
商品2の映像データをも、商品2の確認のために、前記
の商品データと一緒に、ユーザー側に送信する。また、
このとき、店舗側サーバー52は、遠隔ユーザーの購入
申込みの「受付確認メッセージ」(前述の)と共に、そ
の商品2のユーザーへの配達に関する情報、例えば「直
ちに配達します」とか「貴殿からの商品価格の支払いを
確認した上で、配達します」などのメッセージをも、前
記ユーザーに送信する。
【0082】(チ)また、店舗側サーバー52は、前記
(ト)での照合チェックにおいて前記両データが互いに
一致していなければ、もう一度、ユーザーからのデータ
をレーザー光線207に乗せて告知パネル202に送信
して、同じ動作を繰り返すようにする。また、店舗側サ
ーバー52は、以上の照合結果と以上の経過(取引履
歴)を、自らに接続された外部記録装置(ハードディス
ク)52aに記録する。以上のように、この実施形態3
では、実施形態2における赤外線送受信機82の送信機
能(前記のユーザーからのデータ等を示す信号を送信す
る機能)をレーザー光線発生機206により行わせるよ
うにしているので、実施形態2で使用していた赤外線送
受信機82は「赤外線受信機209」として受信機能の
みを持たせればよくなり、機器及びシステムの構成が簡
素化できるというメリットがある。なお実施形態3の上
記で説明したこと以外の構成及び動作は、実施形態2と
同様であるので、説明を省略する。
【0083】なお、本発明は以上の各実施形態に限定さ
れるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、
次のような構成を加えることができる。 (a)図1(実施形態1)のシステムにおいて、さら
に、ビデオカメラ51は、店舗内の警備・防犯用の監視
カメラと共用(兼用)させることができる。 (b)請求項7〜8の発明の実施形態。図1(実施形態
1)のシステムにおいて、さらに、店舗側サーバー52
は、予め各商品のそれぞれについてその商品識別データ
と在庫数とを記録しておき(特定物の場合は最初から在
庫数を“0”と記録しておく)、実際に来店中の顧客又
は通信ネットワーク上のユーザー(遠隔の顧客)から注
文(購入の申込み)があったとき、その商品識別データ
をキーとして在庫数を読み出してその在庫数をマイナス
1とする(1つ減算する)ようにし、その結果、在庫数
が“0”となり且つ店頭に陳列された商品が購入又は購
入予約されたときのみ、前記告知手段12,13,14
を制御して、その表示部に「売約済み」又は「売り切
れ」の表示をさせるようにしてもよい。なお、前記告知
手段による表示の内容としては、一品製作的な特定物
(芸術品や骨董品など)については「売約済み」の表示
を、在庫品が存在する不特定物については「売り切れ」
の表示をさせるのが望ましい。また、不特定物の商品に
おいて、在庫数が“0”となり販売対象が店頭に陳列さ
れた商品のみとなったときは、前記告知パネルにより、
「在庫ゼロ」又は「店頭品のみ」という表示をさせても
よい。
【0084】また、図7のシステムにおいて、各商品の
在庫数を、各商品の近傍の告知パネル72,73,74
のメモリに記録させておき、その記録された在庫数を表
示部72aにより表示するようにすれば、その表示によ
り、店員、遠隔の顧客、来店中の顧客などが容易に在庫
数を把握できる。図7(実施形態2)又は図10(実施
形態3)のシステムにおいて、さらに、前記告知パネル
72,73,74又は202,203,204は、その
内蔵のメモリ72c又は202dに予めその商品の在庫
数(一品製作の特定物の在庫数は、初めから“0”であ
る)を記録しておく。そして、店舗内を実際に訪れてい
る顧客又は通信ネットワーク上のユーザーがその商品を
注文(購入申込み)したときは、前記告知パネル72,
202のCPU72d,202aがメモリに記録された
在庫数を1だけ減算処理してメモリ内の在庫数を更新記
録する。そして、この減算処理後の在庫数が“0”にな
り且つ店頭の陳列商品も販売されたとき、前記告知手段
パネルを制御して、表示部72a,202dにより「売
約済み」又は「売り切れ」の表示をさせるようにする。
なお、前記告知パネルによる表示の内容としては、一品
製作的な特定物(芸術品や骨董品など)については「売
約済み」の表示を、在庫品が存在する不特定物について
は「売り切れ」の表示をさせるのが望ましい。また、不
特定物の商品において、在庫数が“0”となり販売対象
が店頭に陳列された商品のみとなったときは、前記告知
パネルにより、「在庫ゼロ」又は「店頭品のみ」という
表示をさせてもよい。また、前記CPUは、前記告知パ
ネルを制御して、メモリに記録されたその商品の現在の
在庫数を、表示部72a,202dにより表示させるよ
うにしてもよい。
【0085】(c)請求項9〜12の発明の実施形態。
図1(実施形態1)のシステムにおいて、さらに、ユー
ザーは各商品毎の商品識別データを指定して、その商品
に関する質問、問合せ、要望、感想、注文などのメッセ
ージを電子メール送信やホームページへの書き込み・登
録などの形で、店舗側サーバー52に蓄積することがで
きる。店舗側サーバー52では、これらのメッセージを
各商品識別データ毎に蓄積しておく。これにより、店舗
側の店員は、店舗側サーバー52に蓄積されたメッセー
ジを、各商品に関するマーケティング・データとして活
用することができる。なお、前記の各商品の商品識別デ
ータは、告知パネル72,73,74のメモリ72c
(図8参照)に記録されている。したがって、ユーザー
(遠隔の顧客)は、例えば、各商品の近傍に備えられた
各告知パネル72,73,74などの表示部72aにこ
の記録された商品識別データを表示させて、その表示か
らこの商品識別データを読み取ることにより、又は、各
告知パネル72,73,74の記録からこの商品識別デ
ータを無線送信させることにより、各商品の商品識別デ
ータを知ることができる。
【0086】また、図7(実施形態2)又は図10(実
施形態3)のシステムにおいて、さらに、ユーザーは、
その商品の購入申込みのメッセージだけでなく、その商
品に関する自己の質問、問合せ、要望、意見・感想、注
文などのメッセージを、図7の赤外線送信機82又は図
10のレーザー光線発生機206の遠隔操作により無線
送信して、前記告知パネル72,73,74又は20
2,203,204の内蔵メモリ72c又は202d
(図12参照)に書き込み・記録させることができる。
店員は、前記告知パネルのメモリに記録されたユーザー
からのメッセージを、携帯型の赤外線送受信機81,2
05に受信させて読み取ることができる。また、さら
に、これらの各告知パネル202,203,204は、
メモリに記録されたユーザーからのメッセージを表示部
202b(図12参照)により表示させてもよい。こう
すれば、店員は、各商品のある場所で、ユーザーからの
メッセージを見ることができる。
【0087】(d)請求項13〜15の発明の実施形
態。また、図11〜図12のシステムにおいて、各告知
パネル202,203,204の内蔵メモリ202d
に、予め、各商品の商品詳細データ(材質、寸法など)
を記録させておき、ユーザー(遠隔の顧客)は、これら
の各告知パネル202,203,204からその商品の
商品詳細データを取り出せるようにしてもよい。具体的
には、例えば、図12のレーザー光線発生機206をユ
ーザーが遠隔操作して、その商品の商品詳細データを無
線送信するように指令を出して、その商品詳細データを
無線送信させることにより、取り込むことができる。
【0088】また、図11〜図12のシステムにおい
て、各告知パネル202,203,204の内蔵メモリ
202dに、予め、各商品の商品識別データを記録させ
ておき、ユーザー(遠隔の顧客)は、これらの各告知パ
ネル202,203,204からその商品の商品識別デ
ータを取り出せるようにしてもよい。具体的には、例え
ば、図12のレーザー光線発生機206をユーザーが遠
隔操作して、その商品の商品識別データを無線送信する
ように指令を出して、各告知パネル202,203,2
04からそこに記録された商品識別データを無線送信さ
せることにより、取り込むことができる。そして、店舗
側のサーバーの記録装置には、予め、各商品の商品詳細
データを、各商品識別データと関連付けて蓄積しておく
(商品データベースとして)。各ユーザー(遠隔の顧
客)は、前述のような方法により、各告知パネル20
2,203,204から商品識別データを取り込み、こ
の取り込んだ商品識別データを指定して、店舗側サーバ
ーの商品データベースから、該当の商品の商品詳細デー
タの提供を受ける。この商品詳細データの提供は、ホー
ムページの閲覧と検索による方法でもよいが、それ以外
に、電子メールによる送信の方法など、様々な方法が有
り得る。
【0089】
【発明の効果】(1)以上のように、本発明において
は、店舗内で一品製作的な特定物や在庫品の少ない不特
定物などの商品を陳列し、それをコンピュータ通信ネッ
トワーク(衛星放送を含む。以下同じ)を介して遠隔の
ユーザーに販売する場合に、ネットワークを介してユー
ザーが購入を希望した商品について、それが既に「売約
済み」又は「売り切れ」であることを店舗内に実際に居
る来店客や店員に直ちに知らせることができる告知手段
を備えているので、前記の商品を、ネットワーク上のユ
ーザーと来店客とが同時に二重に購入希望してしまい混
乱を与えてしまうという不都合を回避できるようにな
る。
【0090】(2)このように、本発明によれば、従来
の商品を販売用に陳列した店舗を、通信ネットワーク上
でも公開することにより、従来の実際に来店してくれる
顧客だけでなく、通信ネットワークを介してアクセスし
てくれる遠隔の地域の住むユーザーも顧客に取り込むこ
とが可能になる。よって、本発明を採用することによ
り、遠隔の地域に姉妹店を新たに開店することとほぼ同
様の効果を低コストで、短期間で且つ低リスクで得られ
るようになる。また、通信ネットワーク(衛星放送を含
む)により店内を公開する場合は、店舗の実際の営業時
間に拘束されることなく、24時間の営業が可能にな
る。よって、実際の店舗の営業時間を延長するのと同様
の効果を、低コストで(夜間の照明のコストと通信及び
コンピュータ・システムの稼働コストをプラスするのみ
で)且つ低リスクで得られるようになる。つまり、本発
明によれば、従来の店舗の設備に本発明のシステム(カ
メラなど)を追加するだけで、営業時間の延長(24時
間化)と営業エリアの拡張(通信ネットワーク化)が可
能になる。また、通信ネットワーク上の顧客のみを対象
とする場合は、店員も不要なので、「無人店舗」も可能
である。特に、規模の小さい店舗では、店番が常に必要
なので、商店主が休暇をとりにくいという事情があった
が、本発明を採用すれば、休暇をとって「入り口ドアの
鍵をかけた店舗」でも、通信ネットワークにより一般の
顧客に公開することができるので、休暇をとるのが容易
になる。つまり、本発明により「鍵を閉めた店舗」とい
う新しい小売店舗の形態が可能になる。
【0091】(3)また特に、店舗側サーバーから、レ
ーザー光線により、ユーザーが購入を希望する商品の表
面に又はその近傍の位置に配置された告知パネルに信号
を送信するようにすれば、レーザー光線は拡散しないで
直線状に進むので、多数の商品が互いに近接して陳列さ
れている場合でも、ユーザーが購入を希望する商品商品
に対応する告知パネルを正確に狙って信号を送信するこ
とができ、その結果、遠隔のユーザーによる陳列商品の
購入申込みが正確に且つ容易に行えるようになる。
【0092】(4)さらに、店舗側サーバーと告知手段
との間で、商品識別コードを無線で送受信するようにす
れば、遠隔のユーザーが購入の申込みをしたときに、そ
の購入申込みがあった商品を商品識別コードで特定でき
るので、より確実に、そのこと(購入申込みがあり売約
済みとなったこと)を告知手段により表示できるように
なる。
【0093】(5)また、請求項7〜8の発明によれ
ば、店舗内の商品の在庫数を表示することにより、在庫
数が何個か(在庫数“0”を含む。在庫数が“0”の場
合は「在庫なし、展示品のみ」という表示でもよい)
を、店員又は遠隔の顧客が容易に知ることができるの
で、その商品の購入又は販売の場面で、例えば、遠隔の
顧客の側では「在庫数が少ないので売り切れになる前の
今のうちに購入しておこう」とか、「在庫が“0”で陳
列された商品しか販売されていないので今のうちに購入
しておこう」とか、「在庫数が多いのでもう暫く検討し
て購入の有無を決めよう」などの判断が可能であるし、
店員の側でもより適切な商品案内が可能になる。
【0094】(6)また、請求項9〜12の発明によれ
ば、店舗側は、遠隔の顧客からの各商品に関する意見・
感想等のメッセージを各商品毎に受け取ることができる
ので、遠隔の顧客からの意見等を各商品ごとのマーケテ
ィングに活用できるようになる。また、遠隔の顧客の側
でも、自分の意見・感想等のメッセージを店舗側に提供
できるので、その店舗に対する愛着が高まり、その店舗
へのリピート率の向上が期待できる。また、店舗側と遠
隔の顧客側との双方向の情報交換が可能になる。
【0095】(7)さらに、請求項13〜15の発明に
よれば、遠隔の顧客は、端末画面上で、店舗内のある商
品を購入するかどうかの判断に当たって、その商品の映
像だけでなく、その商品の寸法、材質などの商品詳細デ
ータをも容易に知ることができるので、遠隔から通信ネ
ットワークを介しての商品購入がより適切に行えるよう
になる。また、店舗側でも、いちいち各商品の商品詳細
データを遠隔の顧客に電子メールなどの形で教える必要
がなくなり、販売活動がより効率化されるようになる。
また、遠隔の顧客でも、リアルタイムに各商品の商品詳
細データを受け取ることができるので、購入行動がより
効率化される。また、店舗側では、どの商品に何人の顧
客から商品詳細データの要求があったかを把握すること
により、それらをマーケティングデータとして活用でき
るようになる。また、商品詳細データのやり取りを通じ
て、店舗側と遠隔の顧客側との間での双方向の情報交換
がより活発化されるようになる。
【0096】(8)さらに、請求項16の発明によれ
ば、店舗内の映像と共に、店舗内の音も遠隔の顧客にリ
アルタイムに提供することができるので、遠隔の顧客
は、「臨場感」溢れるショッピングをネットワーク上で
行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の全体構成を示す概略図
である。
【図2】 実施形態1に使用される告知パネルを示す図
である。
【図3】 実施形態1に使用される告知パネルを示す図
である。
【図4】 実施形態1に使用されるユーザー側通信端末
の入力装置を示す図である。
【図5】 実施形態1の店舗用サーバーに備えられた記
録装置に記録される、「店舗内空間アドレスとビデオカ
メラの識別番号との対応テーブル」を示す図である。
【図6】 実施形態1に使用されるユーザー側通信端末
の表示装置の表示画面を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態2の全体構成を示す概略図
である。
【図8】 実施形態2に使用される告知パネル72と赤
外線送受信機81の構成と動作を説明するための図であ
る。
【図9】 実施形態2に使用される告知パネル72と赤
外線送受信機81とレーザー光線発生機83などの構成
と動作を説明するための図である。
【図10】 本発明の実施形態3の全体構成を示す概略
図である。
【図11】 実施形態3に使用される告知パネルと店員
用携帯コントローラの構成と動作を説明するための図で
ある。
【図12】 実施形態3に使用される告知パネルと赤外
線受信機とレーザー光線送信機などの構成と動作を説明
するための図である。
【図13】 従来技術(特開平8−22498号公報)
における、商品を陳列した店舗内に付与する店舗内空間
アドレスの構成図である。
【図14】 従来技術(特開平8−22498号公報)
における、ユーザー側端末の表示装置の画面物理座標と
店舗内空間アドレスの対応を取るためのテーブル構成図
である。
【図15】 従来技術(特開平8−22498号公報)
における、店舗内空間アドレスと商品を特定するための
テーブル構成図である。
【符号の説明】
1 商品陳列用テーブル 2,3,4 陳列された商品(商品) 12,13,14,72,73,74,202,20
3,204 告知パネル 15 LCD(液晶表示装置) 22,23 LED(発光ダイオード) 24,34 受信部 25,35 マイクロコンピュータ 31 枠体 32,33 紙製の商品価格等掲示板 40 店員 41,61 赤外線信号送信機 51 ビデオカメラ 52 店舗側サーバー 53 通信回線 54 ユーザー側通信端末 54a 表示装置 54b 入力装置 81,82 赤外線送受信機 83,206 レーザー光線発生機 84 方向制御機 151 3Dスティック 154 読み取り部 155 商品識別コード入力用ウインドウ 205 店員用携帯方コントローラ 209 赤外線受信機

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 店舗内又は店頭において販売用に陳列さ
    れた個々の商品をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 店舗内又は店頭の前記商品の表面又はその近傍に備えら
    れた告知手段であって、前記の遠隔の顧客が、通信ネッ
    トワークを介して、その商品の購入の申込み又は購入の
    ための必要な手続をした結果その商品が売約済み又は売
    り切れとなったとき、店舗内又は店頭の顧客又は店員
    に、「その商品が売約済み又は売り切れとなったこと」
    を知らせることができる告知手段と、 遠隔の顧客が、通信ネットワークを介して、前記映像の
    中のある商品を指定して購入の申込み又は購入のための
    必要な手続をした結果その商品が売約済み又は売り切れ
    となったとき、前記告知手段を制御して、「その商品が
    売約済み又は売り切れとなったこと」を店内又は店頭の
    顧客又は店員に知らせるようにする告知制御手段と、を
    含むことを特徴とする、コンピュータ・ネットワークを
    利用した商品販売システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記告知手段は、
    「その商品が売約済み又は売り切れとなった」ことを、
    光の発生の有無により又は文字、記号又は図形の表示に
    より知らせるための表示部を含むものである、商品販売
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記告知手段は、
    「その商品が売約済み又は売り切れとなった」ことを、
    音の発生により知らせるための音発生部を含むものであ
    る、商品販売システム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、前記告知
    制御手段は、前記告知手段に対して、光通信又は赤外線
    通信などの無線通信により制御信号又はデータを送信す
    るものである、商品販売システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記告知制御手段
    は、前記告知手段に対して、直線状に進むレーザー光線
    を使用して制御信号又はデータを送信するものである、
    商品販売システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかにおい
    て、前記告知手段は、 自己を他の告知手段と区別するための識別コードを記録
    する記録手段と、 前記告知制御手段からの要求に応じて、光通信又は赤外
    線通信などの無線通信によりその識別コードを送信する
    送信手段と、を備えたものである、商品販売システム。
  7. 【請求項7】 店舗内又は店頭において販売用に陳列さ
    れた個々の商品をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 各商品の表面又は近傍に備えられ、その商品が売約済み
    又は売り切れであるかどうかを顧客又は店員に知らせる
    告知手段と、 陳列された商品の「現在の在庫数」を記録する在庫数記
    録手段と、 顧客からの購入申込み(注文)によりその商品が販売さ
    れ又は販売予約されたとき、前記在庫数記録手段に記録
    された在庫数を1つだけ減算処理する減算手段と、 前記在庫数記録手段に記録されたその商品の「現在の在
    庫数」が“0”であり且つ陳列された商品も売約済みと
    なったと判断されたとき、前記告知手段を制御して、
    「その商品が売約済み又は売り切れである」ということ
    を示す表示を行わせる告知制御手段と、を含むことを特
    徴とする商品販売システム。
  8. 【請求項8】 請求項1又は7の商品販売システムにお
    いて、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 各商品の「現在の在庫数」を記録する在庫数記録手段
    と、 各商品の表面又は近傍に備えられ、前記在庫数記録手段
    に記録された「現在の在庫数」を顧客又は店員に対して
    表示する在庫数表示手段と、を含むことを特徴とする商
    品販売システム。
  9. 【請求項9】 請求項1,7又は8の商品販売システム
    において、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 遠隔の顧客が、ある商品を指定して、その商品に関する
    感想、問合せ、要望、購入申込み(注文)などのメッセ
    ージを、通信ネットワークを介して提供するメッセージ
    提供手段と、 前記各商品の表面又は近傍に備えられ、顧客からのメッ
    セージを記録することができるメッセージ記録手段と、 前記メッセージ提供手段から提供されたメッセージを、
    前記メッセージ記録手段に無線により送信して書き込む
    ことができるメッセージ書き込み手段と、を含むことを
    特徴とする商品販売システム。
  10. 【請求項10】 請求項1,7又は8の商品販売システ
    ムにおいて、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 遠隔の顧客が、ある商品を指定して、その商品に関する
    感想、問合せ、要望、購入申込み(注文)などのメッセ
    ージを、通信ネットワークを介して提供するメッセージ
    提供手段と、 前記メッセージ提供手段からのメッセージを記録するこ
    とができるメッセージ記録手段と、 各商品の表面又は近傍に備えられ、前記メッセージ記録
    手段からのメッセージを表示するメッセージ表示手段
    と、を含むことを特徴とする商品販売システム。
  11. 【請求項11】 請求項1,7又は8の商品販売システ
    ムにおいて、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えられ、そ
    の商品の商品識別データを表示する商品識別データ表示
    手段と、 遠隔の顧客が、その商品に関する感想、問合せ、要望、
    購入申込み(注文)などのメッセージを、前記商品識別
    データ表示手段により表示された商品識別データと関連
    付けて、通信ネットワークを介して提供するメッセージ
    提供手段と、 このメッセージ提供手段からのメッセージを、前記商品
    識別データと関連付けて蓄積するメッセージ蓄積手段
    と、を含むことを特徴とする商品販売システム。
  12. 【請求項12】 請求項1,7又は8の商品販売システ
    ムにおいて、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えられ、そ
    の商品の商品識別データを記録する商品識別データ記録
    手段と、 この商品識別データ記録手段が記録している商品識別デ
    ータを、無線を介して取り込み顧客に提供する商品識別
    データ提供手段と、 遠隔の顧客が、その商品に関する感想、問合せ、要望、
    購入申込み(注文)などのメッセージを、前記商品識別
    データ提供手段からの商品識別データと関連付けて、通
    信ネットワークを介して提供するメッセージ提供手段
    と、 このメッセージ提供手段からのメッセージを、前記商品
    識別データと関連付けて蓄積するメッセージ蓄積手段
    と、を含むことを特徴とする商品販売システム。
  13. 【請求項13】 請求項1,7又は8の商品販売システ
    ムにおいて、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えられ、そ
    の商品の寸法、材質などの商品詳細データを記録してお
    く商品詳細データ記録手段と、 この商品詳細データ記録手段が記録している商品詳細デ
    ータを、無線通信を介して取り込み、通信ネットワーク
    を介して遠隔の顧客に提供する商品詳細データ提供手段
    と、を含むことを特徴とする商品販売システム。
  14. 【請求項14】 請求項1,7又は8の商品販売システ
    ムにおいて、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えられ、そ
    の商品の商品識別データを表示する商品識別データ表示
    手段と、 各商品に関するその寸法、材質などの商品詳細データ
    を、各商品の商品識別データと関連付けて蓄積しておく
    商品詳細データ蓄積手段と、 遠隔の顧客が、前記商品識別データ表示手段により表示
    された商品識別データを指定して、その商品の商品詳細
    データを要求したとき、その商品識別データをキーとし
    て、前記商品詳細データ蓄積手段から該当の商品詳細デ
    ータを選択して前記遠隔の顧客に提供する商品詳細デー
    タ提供手段と、を含むことを特徴とする商品販売システ
    ム。
  15. 【請求項15】 請求項1,7又は8の商品販売システ
    ムにおいて、 店舗内又は店頭において販売用に陳列された個々の商品
    をリアルタイムに撮像するカメラと、 このカメラが撮像した映像の情報を、販売対象を示すも
    のとして、通信ネットワークを介してリアルタイムに遠
    隔の顧客に提供する映像提供手段と、 店舗内又は店頭の各商品の表面又は近傍に備えられ、そ
    の商品の商品識別データを記録する商品識別データ記録
    手段と、 この商品識別データ記録手段が記録している商品識別デ
    ータを無線を介して取り込み顧客に提供する商品識別デ
    ータ提供手段と、 各商品に関するその寸法、材質などの商品詳細データ
    を、各商品の商品識別データと関連付けて蓄積しておく
    商品詳細データ蓄積手段と、 遠隔の顧客が、前記商品識別データ提供手段からの商品
    識別データを指定して、その商品の商品詳細データを要
    求したとき、その商品識別データをキーとして、前記商
    品詳細データ蓄積手段から該当の商品詳細データを選択
    して前記顧客に提供する商品詳細データ提供手段と、を
    含むことを特徴とする商品販売システム。
  16. 【請求項16】 請求項1から15までのいずれかに記
    載の商品販売システムにおいて、さらに、 前記の陳列された商品の近傍・周囲において又は店舗内
    又は店頭において発生している音響、音楽又は音声など
    の音をリアルタイムに取り込むためのマイクなどの音取
    り込み手段と、 この音取り込み手段からの音情報を、通信ネットワーク
    を介して、前記遠隔の顧客にリアルタイムに提供する音
    情報提供手段と、を含むことを特徴とする商品販売シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020033932A (ko) * 2000-10-31 2002-05-08 유흥렬 도난방지 시스템에 연계되고 제품정보가 종합네트워크화된인터넷을 이용한 전자상거래시스템

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KR20020033932A (ko) * 2000-10-31 2002-05-08 유흥렬 도난방지 시스템에 연계되고 제품정보가 종합네트워크화된인터넷을 이용한 전자상거래시스템

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