JPH11282926A - 建築積算装置および建築積算方法 - Google Patents

建築積算装置および建築積算方法

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JPH11282926A
JPH11282926A JP10139255A JP13925598A JPH11282926A JP H11282926 A JPH11282926 A JP H11282926A JP 10139255 A JP10139255 A JP 10139255A JP 13925598 A JP13925598 A JP 13925598A JP H11282926 A JPH11282926 A JP H11282926A
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JP10139255A
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Takatoshi Nakajima
隆利 中島
Minoru Haraguchi
稔 原口
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YKK AP Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶容量を節約しつつ、規格品およびオーダ
ー品の商品価格を積算でき、建材商品の見積・発注等の
ための積算業務を効率化できる建築積算装置および建築
積算方法を提供する。 【解決手段】 単位寸法当たりの単価を特定可能な複数
種類の要素建材のうちの1種以上を有して構成される建
材商品の商品価格を積算する建築積算装置であって、複
数種類の各要素建材の単位寸法当たりの単価を特定する
単価特定情報をその要素建材の種類を特定する商品要素
仕様情報に対応づけて記憶する記憶手段と、建材商品を
特定するための商品仕様情報として、要素建材の種類を
特定する商品要素仕様情報およびその寸法を特定する寸
法情報を入力する入力手段と、入力された商品要素仕様
情報に基づいて対応する単価特定情報を読み出すととも
に、その単価特定情報および寸法情報に基づいて、建材
商品の商品価格を積算する積算手段と、を備えたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材商品の見積・
発注等のための積算業務に用いられる建築積算装置およ
び建築積算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、他の分野における商品では、
その寸法等を含む仕様の標準化・規格化が進んでいるた
め、例えばシステム物件等の見積や発注の場合でも、個
々の商品名や商品コードに対応する商品価格を登録して
おくことにより、それらの商品価格を積算するだけで容
易に見積や発注等ができる。また、商品コード等を入力
するだけで個々の商品価格を得ることができるので、積
算業務の自動化もしやすく、その結果、種々の積算装置
が開発され、積算業務の効率化に役だっている。
【0003】一方、建築の分野では、現在でも、例えば
注文住宅における造り付け家具や額縁等の造作材など、
いわゆるオーダー品が多く存在する。このため、建材商
品では、個々の商品の標準化・規格化を進め難く、ま
た、見積・発注等の場合にも、個々の商品価格をその都
度算定(積算)する必要があり、これらの場合の積算業
務には膨大な手間がかかる。また、これにより、工場に
対して事前に造作等を発注することが困難になり、かつ
遅延し易い。そして、このことから、工場における自動
生産より、大工等の人手による現場での造作をせざるを
得ないことが多くなる。さらに、このことが、工事期間
(工期)を長期化し、工賃等のコストを増大させる要因
ともなっている。
【0004】そこで、近年、一部の建材商品、例えばサ
ッシ等の標準化・規格化し易い商品については、標準化
・規格化等を進め、工場生産を推進することにより、工
期短縮やコスト削減が図られている。また、オーダー品
に対しては、商品の各部寸法等の仕様を細分化して規格
化することにより、商品の品揃えを図り、すなわち規格
品の品目数を増大させ、できる限り規格品をオーダー品
に適用または流用できるようにして、工場生産を推進さ
せ、工期短縮やコスト削減を図る工夫が試みられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、元来の
注文住宅等における慣習上、施主が希望する建材商品の
仕様は多種多様であり、比較的標準化し易いサッシ等の
商品においてもその品目数は多い。まして、建築物の構
造材の材質や寸法等により寸法等の仕様が異ならざるを
得ない造作材などのオーダー品については、それらの全
てに対応する規格品を揃えようとすれば、その品目数は
膨大なものとなる。
【0006】このような状況下で、他の分野と同様に、
全商品の商品コード等に対応する商品価格を登録してお
くためには、膨大な記憶容量を要する。また、施主の要
望するオーダー品の仕様は、その時代の思想や流行によ
り変化するので、それらを全て規格化して登録すること
は、記憶容量の増大に拍車を掛ける。さらに、一度しか
使わないような規格品を登録することにより、事実上無
用な規格品を多数登録しておくことにもなり、また、登
録のための無駄な労力(手間)を掛ける分だけ、見積・
発注等のための積算業務が遅延する。そして、その反
面、従来のこの種の建築積算装置では、上記のような登
録を行わない限り、積算業務の自動化ができないため、
実務上の使用に耐えられるものではなかった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、本発明の課題は、記憶容量を節約
しつつ、規格品およびオーダー品の商品価格を積算で
き、建材商品の見積・発注等のための積算業務を効率化
できる建築積算装置および建築積算方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の建築積算装置は、単位寸法当た
りの単価を特定可能な複数種類の要素建材のうちの1種
以上を有して構成される建材商品の、その商品価格を積
算する建築積算装置であって、前記複数種類の要素建材
について、各要素建材の単位寸法当たりの単価を特定す
る単価特定情報をその要素建材の種類を特定する商品要
素仕様情報に対応づけて記憶する記憶手段と、前記建材
商品を特定するための商品仕様情報として、その建材商
品を構成する前記1種以上の要素建材の種類を特定する
商品要素仕様情報およびその要素建材の寸法を特定する
寸法情報を入力する入力手段と、入力された商品要素仕
様情報に基づいて対応する単価特定情報を読み出すとと
もに、その単価特定情報および前記寸法情報に基づい
て、前記建材商品の商品価格を積算する積算手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項3の建築積算方法は、それぞ
れ単位寸法当たりの単価を特定可能な複数種類の要素建
材について、各要素建材の単位寸法当たりの単価を特定
する単価特定情報をその要素建材の種類を特定する商品
要素仕様情報に対応づけて記憶しておき、前記複数種類
の要素建材のうちの1種以上を有して構成される建材商
品を特定する商品仕様情報として、その建材商品を構成
する要素建材の種類を特定する商品要素仕様情報および
その要素建材の寸法を特定する寸法情報を入力するとと
もに、入力された商品要素仕様情報に基づいて対応する
単価特定情報を読み出し、読み出された単価特定情報と
入力された寸法情報に基づいて、前記建材商品の商品価
格を積算することを特徴とする。
【0010】この建築積算装置および建築積算方法で
は、要素建材の種類を特定する商品要素仕様情報および
その要素建材の寸法を特定する寸法情報を、商品仕様情
報として入力することにより、建材商品を特定できる。
また、各要素建材の単価を特定する単価特定情報を複数
種類について記憶しているので、入力した商品要素仕様
情報に基づいて建材商品を構成する要素建材の単価特定
情報を得ることができ、その単価特定情報と寸法情報に
基づいて、特定された建材商品の商品価格を積算(算
定)できる。この場合、記憶手段に記憶しておくのは、
各要素建材に対応する単価特定情報だけでよいので、同
一の要素建材を有する建材商品の品種数がいくら多くて
も、1つの要素建材に対して1つの単価特定情報を記憶
しておけば良い。すなわち、記憶容量を節約できる。ま
た、商品要素仕様情報と寸法情報により建材商品を特定
でき、その商品価格を積算できるので、建材商品が規格
品であるか否かに拘らず、商品価格を積算できる。した
がって、この建築積算装置および建築積算方法では、記
憶容量を節約しつつ、規格品およびオーダー品の商品価
格を積算でき、その結果、建材商品の見積・発注等のた
めの積算業務を効率化できる。
【0011】また、請求項1の建築積算装置において、
前記入力手段により入力された商品仕様情報および前記
積算手段により積算された商品価格を表示する表示手段
をさらに備えたことが、好ましい。
【0012】この建築積算装置では、入力された商品仕
様情報と積算された商品価格を表示するので、入力結果
とその情報からの積算結果を視認しながら操作すること
ができ、さらに積算業務を効率よく行うことができる。
【0013】また、請求項3の建築積算方法において、
前記商品仕様情報は商品仕様コードとしてコード化さ
れ、その商品仕様コードは、前記商品要素仕様情報をコ
ード化した商品要素仕様コードと、前記寸法情報をコー
ド化した寸法コードと、を含むことが、好ましい。
【0014】この建築積算方法では、商品仕様情報をコ
ード化した商品仕様コードが、商品要素仕様情報をコー
ド化した商品要素仕様コードを含むので、商品仕様コー
ドを入力するだけで、その一部である商品要素仕様コー
ドを抽出して、その商品要素仕様コードに基づいて対応
する単価特定情報を容易に読み出すことができる。ま
た、同様に、商品仕様コードの一部である寸法コードを
抽出して、その寸法コードが示す寸法情報と単価特定情
報から商品価格を容易に算定できる。また、商品仕様コ
ード(商品仕様情報)を見たり検出したりするだけで、
その一部である商品要素仕様コード(商品要素仕様)や
寸法コード(寸法情報)を容易に把握できる。すなわ
ち、この建築積算方法では、各情報が有機的に関連して
コード化されているので、算定・積算の処理を簡易に行
うことができ、これにより、積算業務を効率化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建築積算装置
をパーソナルコンピュータ(パソコン)を主体に計算機
システムとして構築した実施形態について、添付図面を
参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の建築積算
装置を1つの専用装置として組み上げても良いが、既存
の計算機システムを流用して、あるいは、既存の計算機
システム内に他のシステムと共存させて構築することに
より、本発明を容易に実施できるので、ここでは、それ
らの場合を想定して、一般的な(既存の)計算機システ
ムを流用して構築する場合の実施形態について説明す
る。
【0016】図1は、本実施形態の建築積算装置1の概
略構成のブロック図を示している。同図に示すように、
この建築積算装置1は、パソコン本体2、ブラウン管や
液晶等のディスプレイ3、キーボード4、マウスやディ
ジタイザやタブレット等のポインティングディバイス
(以下「マウス」で代表する)5、プリンタやプロッタ
等の印刷装置(以下「プリンタ」で代表する)6、ハー
ドディスクや光磁気ディスク等の外部記憶装置(以下
「ハードディスク」で代表する)7を備えている。
【0017】ここで、キーボード4およびマウス5は、
後述する商品仕様情報を入力する入力手段として、ディ
スプレイ3は、入力した商品仕様情報やそれにより算定
・積算した商品価格等を表示する表示手段として、機能
する。プリンタ6は、入力結果や積算結果のリストなど
をチェック等のためにそのまま印刷したり、得意先、工
事名、工事場所等(図5参照)などの情報を付加して積
算結果に基づいて作成される見積書や発注書等を印刷す
る印刷手段として、機能する。
【0018】ハードディスク7は、図示の計算機システ
ムを本発明の建築積算装置として機能させるための種々
のプログラム、それらを作動させるオペレーティングシ
ステム(OS)用のプログラム、種々のフォントファイ
ルなどの、基本プログラムや基本データ(図示せず)の
他、商品仕様情報のうち、後述の商品価格の算定・積算
のための商品要素仕様情報に対応する単価特定情報を、
各種マスターファイルとして記憶している。
【0019】パソコン本体2は、CPU20、ROM2
1、RAM22、I/Oコントローラ(IOC)23、
ハードディスクドライブ(HDD)24を備え、互いに
内部バス25により接続されている。
【0020】ROM21は、後述の画面表示処理や商品
価格の算定・積算処理を含む種々の制御プログラムやO
Sその他のプログラムをハードディスク7からロードし
てCPU20に供給するための、装置(システム)立ち
上げ用のプログラム等を内蔵している。RAM22は、
パソコン本体2の内部記憶手段として各種の作業エリア
やバッファ等に使用される。
【0021】IOC23は、ディスプレイ3、キーボー
ド4、マウス5、プリンタ6等の周辺機器と接続され、
CPU20からの指令に従い、それらの周辺機器とパソ
コン本体2との間の各種制御信号および各種データの入
出力を制御する。HDD24は、CPU20からの指令
に従い、ハードディスク7を制御・駆動して、ハードデ
ィスク7とパソコン本体2との間の各種制御信号および
各種データの入出力を制御する。
【0022】CPU20は、上記の構成により、ROM
21の内蔵プログラムやそれによりハードディスク7か
ら供給される制御プログラム等に従って、RAM22の
作業エリアやハードディスク7の退避エリア等を使用し
てデータの各種処理を行い、IOC23やHDD24を
介して、建築積算装置1全体の制御を行う。
【0023】次に、建築積算装置1の制御全体の処理フ
ローについて、図2を参照して説明する。電源オン等に
より処理が開始すると、同図に示すように、まず、建築
積算装置1を、前回の電源オフ時の状態に戻すために、
退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を
行い(S1)、次に、物件基本情報登録・修正画面(図
5参照)の表示画面を初期画面として表示する(S
2)。
【0024】図2のその後の処理、すなわちキー入力ま
たはクリック入力か否かの判断分岐(S3)および各種
割込処理(S4)は、概念的に示した処理である。実際
には、建築積算装置1では、初期画面表示(S2)が終
了すると、キーまたはクリック入力による割込を許可
し、割込が発生するまでは、そのままの状態を維持し
(S3:No)、何らかの割込が発生すると(S3:Y
es)、それぞれの割込処理に移行して(S4)、その
割込処理が終了すると、再度、その状態を維持する(S
3:No)。
【0025】建築積算装置1における各種入力操作は、
主にディスプレイ3の画面上で行われ、また、その操作
による処理結果等も画面上に表示されるので、以下で
は、建材商品として窓額縁のセット商品(窓額縁商品)
を例に掲げ、窓額縁商品の場合の商品価格を算定・積算
して見積書を作成・印刷する場合の典型的な操作手順
を、図3を参照して説明するとともに、ディスプレイ3
上の画面表示やその時点でのキー操作やマウスクリック
操作による入力操作等を中心に、図4以降を参照して説
明する。
【0026】図4は、建築積算装置1におけるディスプ
レイ3の画面表示の状態遷移図である。同図に示すよう
に、システム立ち上げ直後には、初期画面として物件基
本情報登録・修正画面が表示され(画面T10:以下、
ディスプレイ3の表示状態を画面Txxで表現し、参照
番号としてはTxxのみで示す。)、図2で前述の状態
(割込待機状態)となる。ここでは、まだ、何も入力さ
れていない状態(図5のT101)が表示されたものと
して説明する。
【0027】図3に示すように、まず、物件基本情報を
入力する(S10)。すなわち、ここでは、入力や編集
したい項目をクリックした後、キー入力により、見積書
(または発注書)を印刷する場合の表紙情報、例えば得
意先J1011、工事名J1012、工事場所J101
3等(図5のT101参照)を入力する(S10、T1
0)。
【0028】物件基本情報の入力(S10)が終了する
と、次に、図3に示すように、参照商品(ここではサッ
シ)の明細を入力する(S11)。上記の状態(T1
0、T101)で、利用するサッシの明細を登録・修正
するために「サッシ明細入力」と表示されたアイコンZ
101をクリックすると、画面が遷移してサッシ明細登
録・修正画面が表示される(図4のT11)。ここで
は、まだ、何も入力されていない状態(図6のT11
1)が表示されたものとして説明する。
【0029】上記の状態(T111)から、例えば項目
番号を示す「No.」の欄の編集したい行(例えば「N
o.」の欄が「1」の行)のいずれかの欄(例えば「使
用場所」の欄)をクリックすると、その(「1」の)行
が選択されて、行の左に入力中を示す記号(図示の右向
き黒三角、以下「入力行記号」という)が表示され、入
力欄(「1」の行の「使用場所」の欄)が青枠で表示さ
れるので、入力可能なアイコンZ111に例えば「1階
居間」とキー入力する。
【0030】続いて同様に「品番」の欄に例えばサッシ
品番「7HR 1613」と入力し、同様に「色」の欄
に例えば「B7」と入力し、「数量」の欄に「1」と入
力すると、販売単価等も含めて必要な情報が表示される
(図7のT112)。なお、「色」の欄を入力する場
合、「色」と表示されたアイコンZ113をクリックす
ると、選択枝の一覧(コードと色が対応したもの)を示
すヘルプ画面が表示されるので、その一覧の中から所望
の色をクリック等により選択できる(以下、このような
選択画面表示における選択を「クリック選択」とい
う)。
【0031】なお、すでに何らかのデータが入力された
状態で、項目番号を示す「No.」の欄の編集したい行
(例えば「No.」の欄が「7」の行)のいずれかの欄
(例えば「色」の欄)をクリックすると、その行が選択
されて入力行記号が表示され、入力欄(「7」の行の
「色」の欄)が青枠で表示されて、同様に入力(修正)
できる(これらの入力(登録・修正)方法は、後述する
各画面においても同様であり、説明上特に明示する必要
がなければ、以下では例えば「クリックして入力する」
のように略す)。
【0032】サッシ明細の入力(S11)が終了する
と、次に、図3に示すように、商品(ここでは窓額縁商
品)の明細を入力する(S12)。上記の状態(T1
1、T112)で、サッシ明細の入力(登録・修正)を
終了するため「登録・終了」と表示されたアイコンZ1
12をクリックすると、画面が遷移して商品明細登録・
修正画面が表示される(T12)。ここでは、まだ、何
も入力されていない状態(図8のT121)が表示され
たものとして説明する。
【0033】上記の状態(T121)では、編集したい
行(例えば「No.」の欄が「1」の行)のいずれかの
欄(例えば「使用場所」の欄)をクリックすると、その
(「1」の)行が選択されて、行の左に入力行記号が表
示され、入力欄(「1」の行の「使用場所」の欄)が青
枠で表示される。
【0034】ここでは、前述のサッシ明細入力(S1
1)で登録したサッシ(参照商品)を利用するために
「見積サッシ利用」と表示されたアイコンZ121をク
リックすると、図3の見積参照商品(ここでは見積サッ
シ)利用入力(S13)に移行するため、画面が遷移し
て見積参照商品(見積サッシ)明細利用画面が表示され
る(T13)。この場合、登録してあるサッシは、ま
だ、1つなので、図9の画面T131のようにサッシN
o.1のみの1行が表示される。
【0035】ただし、表示直後は、図示の各欄のうち、
「No.」、「使用場所」、「サッシ品番」、「切詰区
分」、「選択可否」、「選択済」の欄が表示され、他の
欄は、所要の仕様を入力後に表示される。「選択可否」
の欄は「◎」「×」により窓額縁を取り付けられるサッ
シか否かを示し、「選択済」の欄は「済」表示により既
に選択済みか否かを示すが、このサッシは前述のサッシ
明細入力(S11)により窓額縁商品を見積もるために
登録したものなので、ここでは当然、選択可、未選択を
表示している。
【0036】ここで、「選択」と表示されたアイコンZ
131をクリックすると画面の一部に選択するか否かの
選択画面が表示されるので、「選択する」旨をクリック
選択すると、「選択」の欄に「1」と表示される。そし
て、次に、「グレード」のアイコン(コマンドボタン)
Z132によりグレードとして「E」をクリック選択す
る。
【0037】続いて同様に、「色」のアイコンZ133
により「DW」をクリック選択し、「形状」のアイコン
Z134により「C」をクリック選択し、「ケーシング
タイプ」のアイコンZ135により「D」をクリック選
択し、さらに「壁厚」のアイコンZ136をクリックし
て「90」とキー入力し、「セット区分」のアイコンZ
137をクリックして「4」とキー入力すると、図示
(T131)のような表示となる。
【0038】ここで、表示された内容(仕様)に修正を
加える場合には、対応するアイコンをクリックおよびキ
ー入力して修正し、中止したい場合には、「中止」のア
イコンZ139をクリックすれば、前述の図6の画面T
111に戻る。ここでは、表示された仕様が所望の仕様
通りなので、「OK」のアイコンZ138をクリックす
ると、図3の商品明細確認(S14)に移行するため、
画面が遷移して商品明細登録・修正画面が表示される
(T12)が、すでに窓額縁商品が1つ登録されている
ので、図10に示すように表示される(T122)。
【0039】この表示(T122)は、窓額縁商品の商
品価格を1つ算定・積算した結果を表示しており、「1
階居間」に使用される(「使用場所」が「1階居間」
の)窓額縁商品の商品品番、数量、販売単価(商品価
格)などが表示されている。この場合、修正が必要であ
れば、図7のサッシ登録・修正画面(T112)で前述
の方法と同様に、その修正したい欄をクリックしてキー
入力することにより、修正できる。
【0040】また、上述の場合、算定・積算対象の商品
として窓額縁商品のみを算定・積算した結果を表示して
いるが、この商品明細登録・修正画面(T12)では、
他の商品と共に、例えば図11に示すように表示できる
(T123)。図11の場合、入力行記号のある「N
o.7」の「使用場所」が「2階北洋室」の行が窓額縁
商品の算定結果を示している。
【0041】上述の図10や図11の状態(T122、
T123)から、「見積書印刷」と表示されたアイコン
Z122をクリックすると、図3の見積書印刷指示(S
15)に移行するため、画面が遷移して印刷指示画面が
表示される(T14)。そして、この画面(T14)で
は、表紙や内訳の部数、控えの印刷の有無、会社名の印
刷の有無等を指定して「印刷実行」と表示されたアイコ
ン(図示せず)をクリックして印刷を実行することによ
り、表紙の情報(図5参照)と共に、またはそれとは独
立に上述の見積内容(内訳)が印刷され、見積書61が
作成される。
【0042】なお、上述の例では、見積書作成の操作手
順について説明したが、見積書と発注書では、積算する
内容などが同等なので、表紙における付加情報等を代え
るなどの簡易な変更をするだけで、発注書62の作成に
も適用できることは言うまでもない。
【0043】ところで、この建築積算装置1では、建材
商品を特定する商品仕様情報の一部として、その建材商
品を構成する要素建材の種類を特定する商品要素仕様情
報およびその要素建材の寸法を特定する寸法情報が含ま
れ、これらの情報から、その建材商品の商品価格を積算
する。
【0044】すなわち、それぞれ単位寸法当たりの単価
を特定可能な複数種類の要素建材について、各要素建材
の単位寸法当たりの単価を特定する単価特定情報をその
要素建材の種類を特定する商品要素仕様情報に対応づけ
て記憶しておき、複数種類の要素建材のうちの1種以上
を有して構成される建材商品を特定する商品仕様情報と
して、その建材商品を構成する要素建材の種類を特定す
る商品要素仕様情報およびその要素建材の寸法を特定す
る寸法情報を入力するとともに、入力された商品要素仕
様情報に基づいて対応する単価特定情報を読み出し、読
み出された単価特定情報と入力された寸法情報に基づい
て、建材商品の商品価格を積算する。
【0045】具体的には、商品仕様情報は商品仕様コー
ドとしてコード化され、各商品仕様コードには商品要素
仕様情報をコード化した商品要素仕様コードおよび寸法
情報をコード化した寸法コードが含まれ、これらのコー
ドに基づいてその建材商品の商品価格を積算する。以
下、上述の窓額縁商品を例に挙げて、商品価格の算定・
積算方法について説明する。
【0046】例えば図10では、「区」の欄に表示され
た「M」のキャラクタコード(以下、単に「コード」と
いい、コードは[〜]で示す)が、表示された商品が窓
額縁商品であることを示している。同図に示すように、
窓額縁商品の商品仕様コードには、「色」の欄に表示さ
れた色コード[DW]と、「商品品番」の欄に表示され
たその他のコード[ECN 4BDZZ1694×13
597HR]が含まれる。
【0047】なお、表示されたコードと内部処理で用い
る実際の商品仕様コードとは、対応が明確であれば良
く、内部処理用の商品仕様コードとしては、表示された
以外の補助情報等を含めたり不要な情報を削除するなど
適宜変更可能であり、表示されたコードと同一である必
要はないが、ここでは、理解を容易にするため、同一コ
ードとして説明する。
【0048】上述の商品仕様コード[DW ECN 4
BDZZ1694×13597HR]のうち、コード
[DW ECN 4BDZZ]が商品要素仕様コードに
対応し、コード[1694×13597HR]が寸法コ
ードに対応している。
【0049】一方、窓額縁商品の商品価格Sは、例え
ば、下記の(1)式(価格計算式)により、算定(積
算)される。 商品価格S=(窓枠価格Smw+窓台価格Smd +形状価格Scs)×色係数Kcl ……(1)式
【0050】また、上記(1)式の窓枠価格Smwは、
例えば下記の(2)式により、算定される。 窓枠価格Smw=((窓枠単価Smwt× (窓枠W寸法Pw×窓枠W本数 +窓枠H寸法Ph×窓枠H本数) /1000) +共通費α1)×窓枠係数Kmw ……(2)式
【0051】また、窓台価格Smdは、例えば下記の
(3)式により、算定される。 窓台価格Smd=((窓台単価Smdt×窓台W寸法Pdw/1000) +共通費α2)×窓枠係数Kmd ……(3)式
【0052】また、形状価格Scsは、例えば下記の
(4)式により、算定される。 形状価格Scs=((形状単価Scst× (窓枠W寸法Pw×窓枠W本数 +窓枠H寸法Ph×窓枠H本数) /1000) +共通費α3)×形状係数Kcs ……(4)式
【0053】以下、窓額縁商品の各寸法、商品仕様コー
ドの各コードおよびそれらによる商品価格の積算方法の
関係について説明する。
【0054】図12(a)、(b)および(c)は、窓
額縁の取付後の縦(垂直方向)の断面を示している。四
方枠の場合、同図(a)に示すように、窓枠横材Bwを
2本使用して、両横材Bw、Bwの外側の寸法(窓枠出
来高)を窓枠H寸法Phとし、三方枠の場合、同図
(b)のように、三方窓台付の場合、同図(c)のよう
に、窓枠横材Bwを1本使用して、図示の寸法を窓枠H
寸法Phとする。また、同図(c)の横材Bdwは、窓
台用の横材(窓台横材)を示している。また、上部の窓
枠横材Bwには、ケーシング部Csが付加されている。
【0055】また、図12(d)および(e)は、窓額
縁の取付後の横(水平方向)の断面を示している。同図
(d)は四方枠や三方枠の場合を、同図(e)は三方窓
台付の場合を示し、いずれの場合も窓枠縦材Bhを2本
使用して、両横材Bh、Bhの外側の寸法(窓枠出来
幅)を窓枠W寸法Pwとする。また、同図(e)のよう
に、窓台用の幅方向(間口)寸法を窓台W寸法Pdwと
する。ケーシング部Csは同図(c)で前述と同様であ
る。
【0056】また、同図(a)〜(e)において、窓枠
縦材Bhおよび窓枠横材Bwの見込寸法(窓枠見込寸
法)Pm=窓枠出寸法Pe+壁厚寸法Pd−サッシ掛り
寸法Pskとなる。また、同様に、窓台横材Bdwの見
込寸法(窓台見込寸法)Pdm=窓台出寸法Pde+壁
厚寸法Pd−サッシ掛り寸法Pskとなる。
【0057】また、同図(f)に示すように、(サッ
シ)アングルAgがある場合、窓枠縦材Bhおよび窓枠
横材Bw(代表して窓枠材Bz)には、アングルAg用
のプレカット(アングルしゃくり)が施される。
【0058】一方、前述の寸法コード[1694×13
597HR]は、図3のサッシ明細入力(S11、図6
のT111〜図7のT112)で入力し、図3の見積サ
ッシ利用入力(S13、図9のT131)において当初
から表示された「サッシ品番」の[7HR 1613]
から直接導かれる寸法コード(寸法情報)を示してい
る。すなわち、「窓枠W寸法Pw×窓枠H寸法Ph」を
示すWHコード[1694×1359]と、その補助情
報となるサッシ品目コード[7HR]から構成される。
ここで、WHコードは、窓枠W寸法Pwおよび窓枠H寸
法Phとして、上述した(2)式および(4)式に直接
反映される。
【0059】また、前述の商品要素仕様コード[DW
ECN 4BDZZ]の[4BDZZ]のうち、セット
区分コード[4]は「四方枠」を示し、図12(a)お
よび(d)で前述のように、窓枠横材Bwを2本使用す
るので窓枠W本数=2、および窓枠縦材Bhを2本使用
するので窓枠H本数=2として、(2)式および(4)
式に反映される。この場合のセット区分コード[4]
は、図9で前述の見積サッシ利用画面(T131)で
「セット区分」に入力した「4」の情報から生成された
コードである。
【0060】このセット区分コードは、窓額縁の縦材や
横材の本数を特定する窓枠本数情報をコード化したもの
であり、選択枝としては、「三方枠(コード
[3])」、「四方枠[4]」、「三方窓台付
[5]」、「窓台のみ[6]」などを選択でき、これに
より、窓枠の横材の本数、すなわち窓枠W本数が、それ
ぞれ、1本、2本、1本、なし(0本)などと特定さ
れ、また、縦材の本数、すなわち窓枠H本数が、それぞ
れ、2本、2本、2本、なし(0本)などと特定され
る。
【0061】このセット区分コード(窓枠本数情報)
は、上述の(2)〜(4)式の窓枠価格Smw、窓台価
格Smd、および形状価格Scsに反映されるが、窓台
価格Smdには、窓台が必要か否かの情報のみが利用さ
れ、後述の検索には利用されない。
【0062】また、コード[4BDZZ]のうちの次の
コード[B]は、窓台見込コードであり、窓台見込寸法
情報、すなわち窓台見込寸法Pdmの値をコード化した
ものである。この窓台見込寸法Pdmの値は、図12で
前述のように、窓台見込寸法Pdm=窓台出寸法Pde
+壁厚寸法Pd−サッシ掛り寸法Pskから算出でき
る。
【0063】このうち、壁厚寸法Pdは、図9で前述の
見積サッシ利用画面(T131)で「壁厚」に入力した
「90」の情報に基づく値であり、また、サッシ掛り寸
法Pskは、同画面に表示されたサッシ品番[7HR
1613]から導かれる値となる。
【0064】しかし、この場合、比較的高精度を要する
窓枠W寸法Pwや窓枠H寸法Phと異なり、窓台出寸法
Pdeが比較的ラフな寸法で良いことから、その寸法か
ら算出される窓台見込寸法Pdmも比較的ラフな寸法で
良い。このため、本実施形態の建築積算装置1では、典
型的な窓台見込寸法Pdmの値を選択枝として複数用意
し、その中から選択できるようにしている。
【0065】また、使用するサッシの寸法との関係上、
一般的に選択される値も決まっているので、図9で前述
の見積サッシ利用画面(T131)では指定せずデフォ
ルト値で設定できるようにし、変更したい場合には、例
えば図10で前述の商品明細登録・修正画面(T12
2)等でコードを修正できるようにしている。
【0066】なお、もちろん、図9での「壁厚」の入力
等と同様に、キー入力するようにしたり、その値を寸法
情報に含め寸法コードの一部としてコード化するなど、
適宜変更が可能であることは言うまでもない。
【0067】この窓台見込コード(窓台見込寸法情報)
は、上述の(3)式の算定(積算)のための後述の検索
に利用され、窓台価格Smdに反映される。
【0068】また、コード[4BDZZ]のうちの次の
コード[D]は、ケーシングタイプ情報をコード化した
ケーシングタイプコードであり、後述のプレ加工形状情
報としてケーシング有り[C]が選択されているときに
有効なものである。ここで、ケーシングタイプコード
[D]は「デコラタイプ」を示していて、上述の(2)
〜(4)式の算定(積算)のための後述の検索に利用さ
れ、各価格に反映される。この場合のケーシングタイプ
コード[D]は、図9で前述の見積サッシ利用画面(T
131)で「ケーシングタイプ」として選択した「D」
の情報から生成されたコードである。
【0069】このケーシングタイプコードの選択枝とし
ては、「デコラタイプ」の他、「L型タイプ」、「見付
L型タイプ」、「フラットタイプ」などを選択できる。
なお、同じ「デコラタイプ」等の大きな分類のタイプを
「デコラxx型」等のようにさらに細分化するなど、適
宜変更が可能である。
【0070】また、コード[4BDZZ]のうちの次の
コード[Z]は、窓枠見込コードであり、窓枠見込寸法
情報、すなわち窓枠見込寸法Pmの値をコード化したも
のである。この窓枠見込寸法Pmの値は、図12で前述
のように、窓枠見込寸法Pm=窓枠出寸法Pe+壁厚寸
法Pd−サッシ掛り寸法Pskから算出できる。
【0071】ここで、図9の見積サッシ利用画面(T1
31)の「壁厚」から壁厚寸法Pdが得られ、サッシ品
番「7HR 1613」からサッシ掛り寸法Pskが得
られるのは、前述の窓台見込コードの場合と同じであ
る。また、比較的ラフな寸法で良い点、典型的な値を選
択枝とする点、デフォルト値で設定できる点、また、キ
ー入力したり寸法コードの一部としてコード化するなど
適宜変更可能な点、などにおいても、前述の窓台見込コ
ードの場合と同じである。
【0072】この窓枠見込コード(窓枠見込寸法情報)
は、上述の(2)式および(4)式の算定(積算)のた
めの後述の検索に利用され、窓枠価格Smwおよび形状
価格Scsに反映される。
【0073】また、コード[4BDZZ]のうちの最後
のコード[Z]は、仕口コードであり、仕口情報をコー
ド化したものである。この仕口コード[Z]は、図9の
見積サッシ利用画面(T131)の「仕口」の欄の
「Z」の情報から得られたものであり、前述では修正し
ていないので、デフォルトのコード[Z]となってい
る。この選択枝としては、「留め」、「縦勝」、「ゆっ
たり」などが選択できる。
【0074】また、前述の商品要素仕様コード[DW
ECN 4BDZZ]のうち、コード[DW]は色コー
ド(色情報)を示し、次のコード[ECN]の最初のコ
ード[E]はグレードコード(グレード情報)、次のコ
ード[C]はプレ加工形状コード(プレ加工形状情
報)、最後のコード[N]はプレカットコード(プレカ
ット情報)を示し、これらのコードも、図9で前述の見
積サッシ利用画面(T131)で表示された情報から生
成されたコードである。
【0075】ここで、色コード(色情報)の選択枝とし
ては、例えば、「ライトオーク[LW]」、「ミディア
ムオーク[MW]」、「ダークオーク[DW]」などを
選択できる。この色コード(色情報)は、例えば、材
質、売上数その他により商品のシリーズが同じでも色に
よって単価、原価、定価等が異なる場合に、色指定によ
り要素建材を特定して、単価、原価、定価等を算定する
ための情報として使用される。上記の場合、その一例と
して(1)式の色係数Kclに反映され、積算処理に生
かされている。
【0076】また、上記のグレードコードは、材質等で
分類された商品シリーズ群を特定するグレード情報をコ
ード化したものである。ここで、グレードコード(グレ
ード情報)の選択枝としては、例えば、材質や外観(高
級感等)などが異なる商品シリーズ群がある場合、それ
らを選択枝とすることにより、全体の商品シリーズ群を
小さな商品シリーズ群に分類しておくことができる。
【0077】建材商品は、他の分野には類を見ないほど
細分化されているので、このグレード情報により、商品
価格算定の際のマスター登録された各単価や各係数を検
索する範囲を絞ることができ、処理(検索)速度等を向
上させることができる。建築積算装置1では、上述の
(1)式の色係数Kclの他、(2)〜(4)式の算定
において検索に利用され、各価格に反映される。
【0078】また、上記のプレ加工形状コードは、プレ
加工前の部材寸法に影響を与えるプレ加工による形状を
特定するプレ加工形状情報をコード化したものである。
ここで、プレ加工形状コード(プレ加工形状情報)の選
択枝としては、例えば、ケーシングの有無などを選択で
きる。
【0079】図12で前述のケーシング部Csの形状と
しては、施主の要望に対応するための種々の形状が用意
されていて、プレ加工形状コード(プレ加工形状情報)
が「ケーシング有り[C]」のときには、例えば図9の
例では図12(c)の「デコラタイプ[D]」を特定し
たように、ケーシングタイプコード(ケーシングタイプ
情報)により、ケーシング部Csの形状を特定できる。
【0080】この場合、窓枠H寸法Phが同一でも、部
材寸法(例えば窓枠横材Bwの厚み寸法)が変化したり
付属部材(例えばケーシング部Cs用の部材)が必要に
なるので、上述した(2)式および(3)式の窓枠価格
Smwや形状価格Scsに反映される。
【0081】また、上記のプレカットコードは、前述の
ケーシング等と異なり、プレ加工前の部材寸法には影響
せず付属部材等も必要としないプレ加工の種類、すなわ
ち、アングルしゃくりや面取り等のプレカットの種類を
特定するプレカット情報をコード化したものである。こ
こで、プレカットコード(プレカット情報)の選択枝と
しては、例えば、アングルしゃくり付き(アングル付)
の有無などがある。
【0082】ただし、前述のように、図10の例では、
プレカットコードが「アングル付[A]」ではなく、
「アングル無し[N]」を示している。これは、図9で
前述の見積サッシ利用画面(T131)で表示されたサ
ッシ品番[7HR 1613]からデフォルト選択とし
て選択されたものであり、変更したい場合には、例えば
図10で前述の商品明細登録・修正画面(T122)等
でコードを修正できる。
【0083】ここで、このプレカットコード(プレカッ
ト情報)は、プレ加工(ケーシング等)を施した部材や
窓台等にも適用されるので、上述の(2)式の窓枠価格
Smwばかりでなく、(3)式および(4)式の形状価
格Scsや窓台価格Sにも反映される。
【0084】なお、これらの他、商品要素仕様コード
(商品要素仕様)の一部コード(一部の情報)として、
地方により異なる「間」を特定する地方間コード(地方
間情報)などを設け、例えば選択枝として、「関東
間」、「関西間」、「九州・四国間」などとすることも
できる。建材商品には、この「間」を基準に寸法等が規
格化されている商品が多く、窓額縁商品もその例外では
ないので、この場合、前述のグレードコード(グレード
情報)と同様に商品価格算定の際のマスター登録された
各単価や各係数を検索する範囲を絞ることができ、処理
(検索)速度等を向上させることができる。ただし、前
述のグレード情報とは異なり、施主等の要望に依存する
のでなく地方性に富み、商品使用情報として入力する必
要性は低いので、内部処理用のコードとしてのみ設定し
ておいても良い。
【0085】次に、建築積算装置1において算定・積算
する場合の内部処理について、以下に説明する。
【0086】前述の(1)式は、商品が窓額縁商品(図
10の「区」の欄に表示された区分コードが[M])で
あることから、商品価格検索マスタ71を検索して窓額
検索テーブル711(図1参照)から取得される。他の
(2)〜(4)式も同様である。この窓額検索テーブル
711には、それらの他、各式の演算に必要な情報の検
索先が記憶されている。
【0087】まず、引き数と算定結果を整理すると、下
記のように、左側の価格を算定するためには、右側の各
要素を求める必要がある。 (1)式の商品価格S :色係数Kcl、 (2)式の窓枠価格Smw、 (3)式の窓台価格Smd、 (4)式の形状価格Scs (2)式の窓枠価格Smw:窓枠単価Smwt、 窓枠W寸法Pw、窓枠H寸法Ph、 窓枠W本数、窓枠H本数、 共通費α1、窓枠係数Kmw (3)式の窓台価格Smd:窓台単価Smdt、 窓台W寸法Pdw、 共通費α2、窓枠係数Kmd (4)式の形状価格Scs:形状単価Scst、 窓枠W寸法Pw、窓枠H寸法Ph、 窓枠W本数、窓枠H本数、 共通費α3、形状係数Kcs
【0088】これらのうち、まず、固定的な係数、すな
わち、窓枠係数Kmw、窓枠係数Kmd、形状係数Kc
sなどの定数は、予め窓額係数テーブル713に格納さ
れているので、それを読み出すことで取得される。
【0089】なお、共通費α1、共通費α2、共通費α
3は、例えば図10の商品明細登録・修正画面(T12
2)の「共通費入力」と表示されたアイコンZ123を
クリックして遷移できる共通費入力画面(図示せず)に
おいて、入力・修正することができるが、詳細は省略す
る。また、これらは上記の各価格算定時には、決定され
ているので、定数として扱う。すなわち、共通費α1、
共通費α2、共通費αも、予め窓額係数テーブル713
に格納されているので、それを読み出すことで取得され
る。
【0090】また、窓枠W本数、窓枠H本数は、商品要
素仕様コード(例えば[DW ECN 4BDZZ])
のセット区分コード(例えば[4])に応じて、商品価
格検索マスタ71の窓額係数テーブル713(図1参
照)を検索することにより取得される。
【0091】なお、このセット区分コード(セット区分
情報)は、窓額縁商品の要素建材(窓枠部材)の構成を
特定する意味では、商品要素仕様コード(商品要素仕様
情報)の一部として把握できるが、一方、窓枠部材とし
ての全長、すなわち窓枠縦材Bhと窓枠横材Bwのトー
タルの長さ(寸法)を特定するための情報という意味で
は、寸法コード(寸法情報)の一部として把握すること
もできる。また、窓額縁商品のセットが一種類(例えば
四方枠の商品のみ)の場合には、窓枠W本数や窓枠H本
数は固定値(例えば2本、2本)となるので、この情報
は省略することもできる。
【0092】また、窓枠W寸法Pw、窓枠H寸法Ph
は、前述のように、商品仕様コード(例えば前述の[D
W ECN 4BDZZ1694×13597HR])
のうち、寸法コード(例えば[1694×13597H
R])から直接求められる。
【0093】したがって、上述の各定数および寸法コー
ド(寸法情報)によって得られる値以外に、商品価格S
を得るために必要な情報は、下記のように、窓額縁商品
を構成する要素建材の単価を特定する単価特定情報のみ
となる。 (1)式の商品価格S :色係数Kcl、 (2)式の窓枠価格Smw、 (3)式の窓台価格Smd、 (4)式の形状価格Scs (2)式の窓枠価格Smw:窓枠単価Smwt (3)式の窓台価格Smd:窓台単価Smdt (4)式の形状価格Scs:形状単価Scst
【0094】これらのうち、色係数Kclは、商品価格
検索マスタ71の窓額検索テーブル711(図1参照)
の情報から、窓額縁商品の商品仕様コード(商品仕様情
報:例えば[DW ECN 4BDZZ1694×13
597HR])の商品要素仕様コード(商品要素仕様情
報:例えば[DW ECN 4BDZZ])の色コード
(色情報:[DW])とグレードコード(グレード情
報:[E])に応じて、同マスタ71の窓額色テーブル
712(図1参照)を検索することにより取得される。
【0095】また、窓枠単価Smwtは、同様に、窓額
検索テーブル711(図1参照)の情報から、商品要素
仕様コード(例えば[DW ECN 4BDZZ])の
うち、グレードコード(例えば[E])、プレ加工形状
コード(プレ加工形状情報:例えば[C])、プレカッ
トコード(プレカット情報:例えば[N])、および、
窓枠見込コード(窓枠見込寸法情報:例えば[Z])に
応じて、窓枠価格マスタ72(図1参照)を検索するこ
とにより取得される。
【0096】また、窓台単価Smdtは、同様に、窓額
検索テーブル711の情報から、商品要素仕様コード
([DW ECN 4BDZZ])のうち、グレードコ
ード([E])、プレカットコード([N])、およ
び、窓台見込コード(窓台見込寸法情報:例えば
[B])に応じて、窓台価格マスタ73(図1参照)を
検索することにより取得される。
【0097】また、形状単価Scstは、同様に、窓額
検索テーブル711の情報から、商品要素仕様コード
([DW ECN 4BDZZ])のうち、グレードコ
ード([E])、ケーシングタイプコード(ケーシング
タイプ情報:例えば[D])、プレカットコード
([N])、および、窓枠見込コード([Z])に応じ
て、窓額形状価格マスタ73(図1参照)を検索するこ
とにより取得される。
【0098】上述のように、建築積算装置1の積算方法
によれば、商品仕様情報をコード化した商品仕様コード
(例えば[DW ECN 4BDZZ1694×135
97HR])が、商品要素仕様情報をコード化した商品
要素仕様コード(例えば[DW ECN 4BDZ
Z])を含むので、(例えば図10で前述のように)商
品仕様コードを入力するだけで、その一部である商品要
素仕様コードを抽出して、その商品要素仕様コードに基
づいて対応する単価特定情報(例えば「色係数Kcl」
や「窓枠単価Smwt」等)を容易に読み出すことがで
きる。また、同様に、商品仕様コードの一部である寸法
コード(例えば[1694×13597HR])を抽出
して、その寸法コードが示す寸法情報(例えば「窓枠W
寸法Pw」や「窓枠H寸法Ph」等)と単価特定情報か
ら商品価格を容易に算定できる。
【0099】また、(例えば図10のような画面T12
2等で)商品仕様コード(商品仕様情報)を見たり、あ
るいは装置内でそれらを内部処理対象のコードとして検
出したりするだけで、(使用者あるいは装置が)その一
部である商品要素仕様コード(商品要素仕様)や寸法コ
ード(寸法情報)を容易に把握できる。すなわち、この
建築積算方法では、各情報が有機的に関連してコード化
されているので、算定・積算の処理を簡易に行うことが
でき、これにより、積算業務を効率化できる。
【0100】なお、図3で前述の見積書作成操作手順で
は、物件基本情報入力(S10、図4のT10、図5の
T101参照)の後、予め参照商品(サッシ)明細を入
力し(S11、T11、図6のT111〜図7のT11
2参照)、商品(窓額縁商品)明細入力(S12、T1
2、図8のT121参照)から、改めて見積参照商品
(見積サッシ)を利用(S13、T13、図9のT13
1)することにより、商品(窓額縁商品)の明細(仕様
等)を登録したが、建築積算装置1では、予め参照商品
(サッシ)明細を入力しなくても、直接、商品(窓額縁
商品)の仕様を入力(登録)できるようになっている。
【0101】また、その場合、参照商品(サッシ)の品
番(コード)を利用して入力(登録)しても良いし、参
照商品(サッシ)品番(コード)から得られる情報を、
直接、入力(登録)することもできる。以下、これらの
場合について説明する。
【0102】図13は上述のような場合の見積書作成操
作手順を示していて、図3の参照商品(サッシ)明細入
力(S11)および見積参照商品(見積サッシ)利用入
力(S13)の代わりに、商品(窓額縁商品)仕様入力
(S17)の手順を付加したものである。
【0103】この場合、図13に示すように、物件基本
情報の入力(S10)が終了すると、次に、商品(ここ
では窓額縁商品)の明細を入力する(S12)。すなわ
ち、物件基本情報入力(S10)の画面表示状態(図4
のT10、図5のT101)で、商品明細の入力(登録
・修正)をするために「商品明細入力」と表示されたア
イコンZ102をクリックすると、画面が遷移して商品
明細登録・修正画面が表示される(T12)。ここで
は、図3での説明と同様に、何も入力されていない状態
(図8のT121)が表示されたものとして説明する。
【0104】上記の状態(T121)で、例えば「N
o.1」の行の「区」の欄をクリックすると、その行の
左に入力行記号が表示され、入力欄(「1」の行の
「区」の欄が青枠で表示される。ここでは、窓額縁商品
の商品仕様登録・修正画面に移行するため、青枠で表示
された「区」の欄に「M」と入力する。なお、この場
合、「区」のアイコンZ124により「窓額縁」の選択
枝をクリック選択しても同様の結果となる。
【0105】「区」の欄に「M」が入力されると、図1
3の商品(ここでは窓額縁商品)仕様入力(S17)に
移行するため、画面が遷移して窓額仕様登録・修正画面
が表示される(T13)ので、サッシ品番を利用するた
めに「サッシ品番利用」のアイコンZ151をクリック
し、図9で前述の見積サッシ利用画面(T131)で入
力したのと同じ項目分だけ同じ内容をクリック選択また
はクリック後キー入力する(図14のT151)。
【0106】この状態(T151)から、さらにサッシ
品番の欄のアイコンZ155をクリックして、例えば図
9で前述と同様のサッシ品番[7HR 1613]とキ
ー入力すると、図9と同様に、各項目がそのサッシ品番
に適合するように表示されることになる。
【0107】すなわち、図14で表示される内容のう
ち、「種類」の欄はプレカットコード(プレカット情
報)であり、サッシ品番の情報から前述と同様に得られ
る情報(例えば[N])である。また、「掛かりしろ」
は図12で前述のサッシ掛り寸法Psk、「W寸法」お
よび「H寸法」は前述の「窓枠W寸法」(例えば[16
94]および「窓枠H寸法」(例えば[1359])で
あり、「仕口」も前述同様に修正しなければデフォルト
コード(例えば[Z])であり、これらも図3で前述の
場合と同様に、サッシ品番の情報から得られる情報であ
る。なお、図示のように、「2×4」か否かの選択でき
るオプションコードを設けても良い。
【0108】したがって、上述の表示を確認後、「O
K」のアイコンZ153をクリックすると、図3で前述
の場合と同様に、図13の商品明細確認(S14)に移
行し、画面が遷移して商品明細登録・修正画面が表示さ
れ(T12)、すでに窓額縁商品が1つ登録されている
ので、図10で前述のように表示される(T122)。
【0109】なお、上述では、図14の状態(T15
1)の後、すなわち他の項目を入力した後にサッシ品番
を指定したが、これらの項目の順番は任意である。ま
た、サッシ品番の入力では、サッシ品番の欄のアイコン
Z155をクリックしてキー入力する他、「品番検索」
のアイコンZ156によりクリック選択することもでき
る。また、表示された内容(仕様)に修正を加える場合
には、対応するアイコンをクリック選択またはクリック
後キー入力で修正し、中止したい場合には、「中止」の
アイコンZ154をクリックすれば、前述の図8の画面
T121に戻る。
【0110】一方、図8の状態(T121)で、「区」
の欄に「M」が入力され、図13の商品(ここでは窓額
縁商品)仕様入力(S17)に移行し、窓額仕様登録・
修正画面が表示された(T13)ときに、「オーダー
品」のアイコンZ152をクリックし、前述の図9や上
述の図14と同じ項目分だけクリック選択またはクリッ
ク後キー入力すると、図15のような表示になる(T1
52)。ただし、ここでは、オーダー品という意味で、
別の仕様の例を示している。
【0111】そして、この場合、サッシ品番利用の場合
にそのサッシ品番から得られる情報、例えばW寸法
(「窓枠W寸法」)等を入力すれば、図14で上述のサ
ッシ品番利用の場合と同様の情報を入力(登録)でき
る。また、オーダー品なので、そのオーダー品の窓額縁
商品と共に取り付けるサッシ品番、見込み(図12で前
述の窓枠見込情報Pmに相当)その他の情報を入力し
(図16参照)、その結果を確認後、「OK」のアイコ
ンZ153をクリックすると、図14の場合と同様に、
図13の商品明細確認(S14)に移行し、画面が遷移
して商品明細登録・修正画面が表示される(T12)。
【0112】ここで、図13の見積書作成操作手順にお
ける他の操作や算定・積算方法などは、図3で前述の場
合と同じなので、説明は省略する。
【0113】なお、上述の操作手順やそれによる積算方
法では、建材商品として窓額縁商品を例に挙げて説明し
たが、単位寸法当たりの単価を特定可能な複数種類の要
素建材のうちの1種以上を有して構成される建材商品で
あれば、窓額縁商品以外の建材商品に対しても、上述と
同様の操作手順や積算方法を採用できる。
【0114】例えば、建材商品が複層ガラスのセット商
品(複層ガラス商品)の場合、そのタイプと框の縦横の
寸法などを入力することにより、その建材商品(複層ガ
ラス商品)を特定(積算)できる。例えば、タイプ(商
品要素仕様情報)から複層ガラスの種類や所定の寸法
(3mmガラスかつ6mmスペースなど)の情報が得ら
れれば、3mm(ガラス)+6mm(スペース)+3m
m(ガラス)=見込サイズ12mmなどを算定して、そ
の縦横単位寸法当たりの単価を特定でき、それと框の縦
横の寸法(寸法情報)から、その建材商品(複層ガラス
商品)を特定(積算)できる。
【0115】同様に、例えば網戸(網戸商品)なども、
商品仕様情報としての商品要素仕様情報(網戸のタイ
プ:網の種類など)と寸法情報(網戸框の縦横の寸法な
ど)から特定(積算)できる建材商品の一例として挙げ
られる。
【0116】建築積算装置1では、これらの場合、例え
ば新たなアイコンを設定したり図10の区分の欄を(窓
額縁商品を示す)「M」以外のコードとしたりなど、適
宜変更を加えることにより、それらの建材商品毎の各画
面、すなわち、参照商品明細登録・修正画面(T1
1)、見積参照商品明細利用画面(T13、商品仕様登
録・修正画面(T15)などの各建材商品特有の画面
を、切り替えれば良い。その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、適宜変更が可能である。
【0117】上述のように、本発明の一実施形態に係る
建築積算装置1およびそれによる積算方法では、要素建
材(例えば窓枠部材)の種類を特定する商品要素仕様情
報およびその要素建材の寸法を特定する寸法情報を、商
品仕様情報として入力することにより、建材商品(例え
ば窓額縁商品)を特定できる。
【0118】また、(例えばハードディスク7には、)
各要素建材の単価を特定する単価特定情報(例えば窓枠
単価Smw等)を複数種類について記憶している(例え
ば窓枠価格マスタ72等)ので、入力した商品要素仕様
情報に基づいて建材商品を構成する要素建材の単価特定
情報を得ることができ、その単価特定情報と寸法情報に
基づいて、特定された建材商品の商品価格を積算(算
定)できる。
【0119】この場合、記憶手段(ハードディスク7)
に記憶しておくのは、各要素建材に対応する単価特定情
報だけでよいので、同一の要素建材を有する建材商品の
品種数がいくら多くても、1つの要素建材に対して1つ
の単価特定情報を記憶しておけば良い。すなわち、記憶
容量を節約できる。
【0120】また、商品要素仕様情報と寸法情報により
建材商品を特定でき、その商品価格を積算できるので、
建材商品が規格品であるか否かに拘らず、商品価格を積
算できる。したがって、この建築積算装置1およびそれ
による積算方法では、記憶容量を節約しつつ、規格品お
よびオーダー品の商品価格を積算でき、その結果、建材
商品の見積・発注等のための積算業務を効率化できる。
【0121】また、(例えば図4〜図11および図14
〜図16で前述のように、)建築積算装置1では、表示
手段(例えばディスプレイ3)により、入力された商品
仕様情報や積算された商品価格などを表示するので、入
力結果とその情報からの積算結果を視認しながら操作す
ることができ、さらに積算業務を効率よく行うことがで
きる。
【0122】
【発明の効果】上述のように、本発明の建築積算装置に
よれば、記憶容量を節約しつつ、規格品およびオーダー
品の商品価格を積算でき、建材商品の見積・発注等のた
めの積算業務を効率化できる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る建築積算装置の概略
ブロック図である。
【図2】図1の建築積算装置の概念的な処理フローであ
る。
【図3】見積書作成時の典型的な操作手順の一例を示す
図である。
【図4】ディスプレイ画面表示の状態遷移図である。
【図5】図4の物件基本情報登録・修正画面の一例を示
す図である。
【図6】図4の参照商品(サッシ)明細登録・修正画面
の入力前の一例を示す図である。
【図7】図6と同画面の入力後の一例を示す図である。
【図8】図4の商品明細登録・修正画面の入力前の一例
を示す図である。
【図9】図4の見積参照商品(見積サッシ)明細利用画
面の一例を示す図である。
【図10】図8と同画面の入力後の一例を示す図であ
る。
【図11】他の一例を示す、図10と同様の図である。
【図12】窓額縁商品の説明に使用する各部寸法の説明
図である。
【図13】他の一例を示す、図3と同様の図である。
【図14】図4の商品仕様登録・修正画面の一例となる
窓額仕様登録・修正画面においてサッシ品番を利用する
場合の画面の一例を示す図である。
【図15】図14と同様の窓額仕様登録・修正画面にお
いてオーダー品の仕様を入力する場合の画面の一例を示
す図である。
【図16】図15に続く、図15と同様の図である。
【符号の説明】
1 建築積算装置 2 パソコン本体(積算手段) 20 CPU 21 ROM 22 RAM 23 IOC 24 HDD 25 内部バス 3 ディスプレイ(表示手段) 4 キーボード(入力手段) 5 マウス(入力手段) 6 プリンタ 61 見積書 62 発注書 7 ハードディスク(記憶手段) 71 商品価格検索マスタ 711 窓額検索テーブル 712 窓額色テーブル 713 窓額係数テーブル 72 窓枠価格マスタ 73 窓台価格マスタ 74 窓額形状価格マスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の建築積算装置は、単位寸法当た
りの単価を特定可能な複数種類の要素建材のうちの1種
以上を有して構成される建材商品の商品価格を積算する
建築積算装置であって、前記複数種類の各要素建材の単
位寸法当たりの単価を特定する単価特定情報をその要
素建材の種類を特定する商品要素仕様情報に対応づけて
記憶する記憶手段と、積算対象商品を特定するために、
少なくとも前記商品要素仕様情報を示す商品要素仕様コ
ードと寸法情報を示す寸法コードとを含んで成る商品仕
様コードを入力可能な入力手段と、前記商品仕様コード
に基づいて、前記商品要素仕様コードが示す商品要素仕
様情報に対応する単価特定情報と前記寸法コードが示す
寸法情報とを介して、前記積算対象商品の商品価格を積
算する積算手段と、を備えたことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、請求項3の建築積算方法は、それぞ
れ単位寸法当たりの単価を特定可能な複数種類の要素建
材について、各要素建材の単位寸法当たりの単価を特定
する単価特定情報をその要素建材の種類を特定する商
品要素仕様情報に対応づけて記憶しておき、前記複数種
類の要素建材のうちの1種以上を有して構成される建材
商品を積算対象商品とし、それを特定するために、前記
商品要素仕様情報を示す商品要素仕様コードと寸法情報
を示す寸法コードとを含んで成る商品仕様コードを入力
するとともに、前記商品仕様コードに基づいて、前記商
品要素仕様コードが示す商品要素仕様情報に対応する単
価特定情報と前記寸法コードが示す寸法情報とを介し
て、前記積算対象商品の商品価格を積算することを特徴
とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この建築積算装置および建築積算方法で
は、要素建材の種類を特定する商品要素仕様情報を示す
商品要素仕様コードと寸法情報を示す寸法コードとを含
んで成る商品仕様コードを入力することにより、積算対
象商品となる建材商品を特定できる。また、各要素建材
の単価を特定する単価特定情報を複数種類について記憶
しているので、入力した商品要素仕様コードが示す商品
要素仕様情報に応じて積算対象商品(建材商品を構成
する要素建材の単価特定情報を得ることができ、その単
価特定情報と寸法コードが示す寸法情報とを介して、
定された積算対象商品(建材商品の商品価格を積算
(算定)できる。この場合、記憶しておくのは、各要素
建材に対応する単価特定情報だけでよいので、同一の要
素建材を有する建材商品の品種数がいくら多くても、1
つの要素建材に対して1つの単価特定情報を記憶してお
けば良い。すなわち、記憶容量を節約できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、商品仕様コードに基づいて、商品要
素仕様情報と寸法情報により建材商品を特定でき、その
商品価格を積算できるので、建材商品が規格品であるか
否かに拘らず、商品価格を積算できる。この場合、商品
仕様コードが、商品要素仕様情報を示す商品要素仕様コ
ードを含むので、商品仕様コードを入力するだけで、そ
の一部である商品要素仕様コードを抽出して、その商品
要素仕様コードに対応する単価特定情報を容易に得るこ
とができる。また、同様に、商品仕様コードの一部であ
る寸法コードを抽出して、その寸法コードが示す寸法情
報と単価特定情報から商品価格を容易に算定できる。ま
た、商品仕様コードを見たり検出したりするだけで、そ
の一部である商品要素仕様コード(商品要素仕様)や寸
法コード(寸法情報)を容易に把握できる。すなわち、
各情報が有機的に関連してコード化されているので、算
定・積算の処理を簡易に行うことができ、これにより、
積算業務を効率化できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】したがって、この建築積算装置および建築
積算方法では、記憶容量を節約しつつ、規格品およびオ
ーダー品の商品価格を積算でき、その結果、建材商品の
見積・発注等のための積算業務を効率化できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、請求項1の建築積算装置において、
前記商品仕様コードおよびそれに基づいて積算された商
品価格を表示する表示手段をさらに備えたことが、好ま
しい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】この建築積算装置では、商品仕様コードお
よびそれに基づいて積算された商品価格を表示するの
で、入力結果とその情報からの積算結果を視認しながら
操作することができ、さらに積算業務を効率よく行うこ
とができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正内容】
【0122】
【発明の効果】上述のように、本発明の建築積算装置
よび建築積算方法によれば、記憶容量を節約しつつ、規
格品およびオーダー品の商品価格を積算でき、建材商品
の見積・発注等のための積算業務を効率化できる、など
の効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位寸法当たりの単価を特定可能な複数
    種類の要素建材のうちの1種以上を有して構成される建
    材商品の、その商品価格を積算する建築積算装置であっ
    て、 前記複数種類の要素建材について、各要素建材の単位寸
    法当たりの単価を特定する単価特定情報をその要素建材
    の種類を特定する商品要素仕様情報に対応づけて記憶す
    る記憶手段と、 前記建材商品を特定するための商品仕様情報として、そ
    の建材商品を構成する前記1種以上の要素建材の種類を
    特定する商品要素仕様情報およびその要素建材の寸法を
    特定する寸法情報を入力する入力手段と、 入力された商品要素仕様情報に基づいて対応する単価特
    定情報を読み出すとともに、その単価特定情報および前
    記寸法情報に基づいて、前記建材商品の商品価格を積算
    する積算手段と、を備えたことを特徴とする建築積算装
    置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段により入力された商品仕様
    情報および前記積算手段により積算された商品価格を表
    示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする、請求
    項1に記載の建築積算装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ単位寸法当たりの単価を特定可
    能な複数種類の要素建材について、各要素建材の単位寸
    法当たりの単価を特定する単価特定情報をその要素建材
    の種類を特定する商品要素仕様情報に対応づけて記憶し
    ておき、 前記複数種類の要素建材のうちの1種以上を有して構成
    される建材商品を特定する商品仕様情報として、その建
    材商品を構成する要素建材の種類を特定する商品要素仕
    様情報およびその要素建材の寸法を特定する寸法情報を
    入力するとともに、 入力された商品要素仕様情報に基づいて対応する単価特
    定情報を読み出し、読み出された単価特定情報と入力さ
    れた寸法情報に基づいて、前記建材商品の商品価格を積
    算することを特徴とする建築積算方法。
  4. 【請求項4】 前記商品仕様情報は商品仕様コードとし
    てコード化され、 その商品仕様コードは、 前記商品要素仕様情報をコード化した商品要素仕様コー
    ドと、 前記寸法情報をコード化した寸法コードと、を含むこと
    を特徴とする、請求項3に記載の建築積算方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010092638A (ko) * 2000-03-24 2001-10-26 스가 오사무 건설실제원가 산출시스템
JP2002269400A (ja) * 2001-03-12 2002-09-20 Juken Sangyo Co Ltd オンライン受発注処理方法およびシステム
JP2002279244A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Juken Sangyo Co Ltd 簡易受発注処理方法およびシステム
JP2004145902A (ja) * 2004-01-13 2004-05-20 Wood One:Kk オンライン受発注処理装置
JP2014164533A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Sankyotateyama Inc 建具選択処理装置、建具選択システム、及び、プログラム

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