JPH11281632A - レーザー超音波法による塑性歪み比を測定する方法及び装置 - Google Patents

レーザー超音波法による塑性歪み比を測定する方法及び装置

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JPH11281632A
JPH11281632A JP10084190A JP8419098A JPH11281632A JP H11281632 A JPH11281632 A JP H11281632A JP 10084190 A JP10084190 A JP 10084190A JP 8419098 A JP8419098 A JP 8419098A JP H11281632 A JPH11281632 A JP H11281632A
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置と被検体とを接近させる必要がなく、か
つ、それら距離を一定に保たなくても高い精度で被検体
のr値を求めることができるレーザー超音波法による塑
性歪み比を測定する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 超音波観測用レーザー11から放射され
たレーザービーム(光周波数はf)は二つの偏光ビーム
スプリッタ(PBS)16,17によって三つのレーザ
ービームに分けられ、それぞれのレーザービームは対応
する音響光学素子18,19,20によりf0 ,f1
2 の光周波数にシフトされる。f0 のレーザービーム
は被検体1の表面に垂直に入射させ、f1 のレーザービ
ームはx−z平面内でx軸からθ1 の角度で入射させ、
2 のレーザービームはy−z平面内でy軸からθ2
角度で入射させる。各レーザービームを照射する位置
は、超音波発生用のレーザービームを照射する点Oと同
じである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査対象物にレー
ザービームを照射して超音波を発生させ、検査対象物を
伝播した超音波を観測した結果から材料の塑性歪み比を
求める、レーザー超音波法による塑性歪み比を測定する
方法及び装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延鋼板は、プレス加工により自動
車や電気製品などの外板に用いられる。このため、引張
強さなどの機械的強度の他に、プレス成形性、すなわち
破断せずにどの程度成形できるかという特性が重要とな
る。鋼板が深絞り変形を受けるときの加工性を表す指標
として、一般に塑性歪み比(以下「r値」という)が用
いられる。r値が高い製品ほど、深絞り性が高く、プレ
ス成形したときに割れ等が生じにくい。このため、r値
を特定することによって、製品の品質管理に役立てるこ
とができる。r値は、通常、引張試験法や固有振動法等
の破壊的方法によって測定されている。
【0003】しかし、これらの試験法ではサンプルの切
り出しが必要なため、測定に手間や時間がかかり、ま
た、製品の一部しか評価できないという問題がある。そ
こで、サンプルを切り出すことなく、製品のまま迅速に
r値の測定を行うことを可能にするために、超音波を用
いた非破壊的手法によってr値を測定する技術が開発さ
れている。これについては、新日鐵技報第364号(1
997)に掲載されている「冷間圧延鋼板のオンライン
r値(塑性歪み比)測定」(赤城他)に詳細に報告され
ている(以下、この論文を「文献1」という)。
【0004】前掲論文によるrave 値の測定手法は、共
振電磁超音波法を用いている。すなわち、電磁超音波ト
ランスデューサーによって鋼板内部に超音波を発生さ
せ、この超音波が反対側の表面で反射され戻ってきたこ
とを、おなじく電磁超音波トランスデューサーによって
検出し、超音波が発生してから戻ってくるまでの時間を
計測することによって、超音波の音速を求め、これを用
いてr値を算出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前掲文献1
に記載されているr値の測定技術は、共振電磁超音波法
を用いている。このため、電磁超音波トランスデューサ
ーを被検体と数ミリ程度の距離まで近づける必要があ
る。このような近距離だと、何らかの原因で被検体が振
動したり、電磁超音波トランスデューサーから離れた
り、逆にこれに近づきすぎて接触すると、適正な検査は
できない。したがって、この方法を実際の生産ラインで
用いるときには、電磁超音波トランスデューサーと被検
体とが、常に非常に接近した一定の距離に維持されるよ
う、何らかの方策を採る必要がある。
【0006】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、装置と被検体とを接近させる必要がなく、か
つ、それら距離を一定に保たなくても高い精度で被検体
のr値を求めることができるレーザー超音波法による塑
性歪み比を測定する方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明であるレーザー超音波法による
塑性歪み比測定装置は、ファブリ・ペロー干渉計を用い
て、少なくとも第一、第二、第三の光周波数において、
透過光強度を光周波数で微分した値の絶対値が局所的に
最大となる特性を持たせたファブリ・ペロー干渉手段
と、被検体に超音波を発生させるためのレーザービーム
を発する第一のレーザー光源と、それぞれの光周波数が
前記第一、第二、第三の光周波数又はその近傍である、
前記被検体を伝播した超音波を観測するための第一、第
二、第三のレーザービームを発する第二のレーザー光源
と、前記第一のレーザービームを被検体表面(これをx
−y平面とする)の法線(これをz軸とする)と平行
に、前記第二のレーザービームをz−x平面内でz軸か
らθ1 の入射角で、また前記第三のレーザービームをz
−y平面内でz軸からθ2 の入射角で、それぞれ前記被
検体表面の同一の位置に入射させる第一の光学手段と、
前記第一、第二、第三のレーザービームの前記被検体か
らの反射光を前記ファブリ・ペロー干渉手段に入射させ
る第二の光学手段と、前記被検体内を伝播した超音波が
前記第一、第二、第三のレーザービームの前記反射光の
光周波数をシフトさせたことによる前記ファブリ・ペロ
ー干手段の出射光強度の変化を検出し、その旨の信号を
出力する光検出手段と、前記第一のレーザー光源が発す
るレーザー光を前記被検体に照射してから前記光検出手
段によって所定の超音波が観測されるまでの伝播時間を
求めるとともに、前記伝播時間から各超音波の音速を算
出し、その値を用いて所定の計算式に基づいて前記被検
体の塑性歪み比を算出する演算手段と、を具備すること
を特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ファブリ・ペロー干渉手段は、少なく
とも第一、第二、第三の光周波数において透過光強度を
光周波数で微分した値の絶対値が局所的に最大となる特
性を有する単一のファブリ・ペロー干渉計からなり、前
記第二の光学手段は、前記第一、第二、第三のレーザー
ビームの前記被検体からの反射光を単一の経路に統合し
て前記ファブリ・ペロー干渉計に入射させるものであ
り、更に、前記ファブリ・ペロー干渉計からの出射光を
それぞれの光周波数のレーザービームに分岐して、それ
ぞれのレーザービームを、その強度変化を検出できるそ
れぞれの前記光検出手段へ入射させる分岐手段を有する
ことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記第二のレーザー光源は、単一の
光周波数を有する単一のレーザービームを発するレーザ
ーと、前記レーザーから放射されたレーザービームを、
を三つに分岐して第一、第二、第三のレーザービームと
する第一の分岐手段と、前記第一、第二、第三のレーザ
ービームの光周波数を、それぞれ前記第一、第二、第三
の光周波数又はその近傍の光周波数に変換する光周波数
変換手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記光周波数変換手段は、音響光学素子で
あることを特徴とする。請求項4記載の発明であるレー
ザー超音波法による塑性歪み比測定方法は、第一のレー
ザー光源が放射したレーザービームを被検体表面に照射
して、被検体に超音波を発生させる超音波発生工程と、
それぞれの光周波数が前記第一、第二、第三の光周波数
又はその近傍である、前記被検体を伝播した超音波を観
測するための第一、第二、第三のレーザービームを発生
させ、前記第一のレーザービームを被検体表面(これを
x−y平面とする)の法線(これをz軸とする)と平行
に、前記第二のレーザービームをz−x平面内でz軸か
らθ1 の入射角で、そして前記第三のレーザービームを
z−y平面内でz軸からθ2 の入射角で、それぞれ前記
被検体表面の同一の位置に入射させるレーザービーム入
射工程と、前記レーザービーム入射工程において被検体
に照射された各レーザービームの反射光を、少なくとも
前記第一、第二、第三の光周波数において、透過光強度
を光周波数で微分した値の絶対値が局所的に最大となる
特性を有するファブリ・ペロー干渉手段に入射させるフ
ァブリ・ペロー干渉手段入射工程と、前記ファブリ・ペ
ロー干渉手段から出力されたレーザービームに基づい
て、前記被検体内を伝播した超音波が前記第一、第二、
第三のレーザービームの反射光の光周波数をシフトさせ
たことによる前記ファブリ・ペロー干渉手段の出射光強
度の変化を検出し、その旨の信号を出力する光検出工程
と、前記第一のレーザー光源を前記被検体に照射してか
ら前記光検出手段によって所定の超音波が観測されるま
での伝播時間を測定する超音波伝播時間測定工程と、前
記伝播時間から各超音波の音速を算出し、その値を用い
所定の計算式に基づいて前記被検体の塑性歪み比を算出
する演算工程と、を具備することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
一実施形態について説明する。図1は、本発明に係るレ
ーザー超音波装置の一実施形態の構成を示す図である。
図1において、超音波発生用レーザー10は、r値を測
定しようとする鋼材1の内部に超音波を発生させるため
のレーザービームを放射するレーザー光源であり、超音
波観測用レーザー光源11は、被検体1を伝播する超音
波を観測するためのレーザービームを放射するレーザー
光源である。超音波発生用レーザー10としては、例え
ば、Nd:YAGレーザーを用い、超音波観測用レーザ
ー11としては、例えば、周波数が安定なHe−Neレ
ーザーを用いる。
【0012】超音波発生用レーザー10から放射された
レーザービームは、ミラー12、ハーフミラー13,1
4,15を経て被検体1の表面上に照射される。被検体
1にレーザービームが照射されると、その部分には熱的
応力又は蒸発反力によって超音波が発生する。この超音
波には、被検体の内部に伝播してゆくものと、レーザー
ビームを照射した点を中心に被検体の表面を伝播してゆ
くものがあるが、本実施形態では、被検体の表面に垂直
な方向(これをz軸方向とする。図3参照。)に伝播す
る超音波だけを考える。
【0013】一方、超音波観測用レーザー11から放射
されたレーザービーム(光周波数をfとする)は、二つ
の偏光ビームスプリッタ(PBS)16,17によって
三つのレーザービームに分けられ、それぞれのレーザー
ビームは対応する音響光学素子18,19,20に導か
れる。音響光学素子18,19,20は音響光学効果を
利用した素子であり、ここでは音響光学周波数シフタ
(Acousto−Optic FrequencyS
hifter:AOFS)として作用する。すなわち、
音響光学素子は、外部の発振器等から供給される信号に
よって内部に設けられた媒体が超音波振動を行い、その
弾性歪みや圧力が場所によって変化する。これに起因し
て、媒体には超音波の波長を周期とする屈折率変動が生
じ、この変動領域に入射した光に回折を生じさせる。こ
のとき、回折した光は超音波によるドップラーシフトを
受け、一次回折光の光周波数は、入射光の光周波数から
超音波の周波数分だけシフトした値となる。すなわち、
入射光の光周波数をνi 、一次回折光の光周波数を
νd 、超音波の周波数をfa とすると、 νd =νi ±fa となる。ここで、±の符号は、回折される方向によって
決まる。
【0014】本実施形態の説明では、超音波観測用レー
ザー光源11から放射される周波数fのレーザービーム
を、音響光学素子18,19,20によってf0
1 ,f 2 の光周波数にシフトさせ、この周波数シフト
されたレーザービームを、超音波の観測に用いる。超音
波の観測は、これらのレーザービームが被検体表面で反
射されるときに被検体表面の超音波振動によってドップ
ラーシフトを受け、光周波数がそれぞれf0 ,f1 ,f
2 を中心周波数として僅かに変位するのを、ファブリ・
ペロー干渉計で捉えることによってなされる。
【0015】音響光学素子18,19,20によって回
折され、周波数シフトを受けた超音波観測用のレーザー
ビームは、適当な光学要素によって被検体1に照射され
る。これらのレーザービームが照射される被検体1上の
位置は、超音波発生用レーザー10から放射されたレー
ザービームが照射された位置と同じである。但し、被検
体1の表面に対する入射角は、それぞれ異なる。この入
射角をどのようにするかにいては後述する。被検体1に
照射された超音波観測用のレーザービームのうち、被検
体1の表面で反射されたものは、ハーフミラー5および
ミラー21で反射されて、ファブリ・ペロー干渉計30
に入射する。
【0016】図2は、ファブリ・ペロー干渉計30の特
性を示した図であり、横軸に入射光の光周波数、縦軸に
出射光強度(透過光強度)である。同図に示すように、
ファブリ・ペロー干渉計は、ある光周波数において出射
光強度がピークとなり、その前後で大きく低下する。こ
のような出射光強度のピークは、略一定の光周波数間隔
で現れるが、図2では二つのピークだけを示している。
【0017】前述のように、光周波数f0 ,f1 ,f2
は、それぞれ音響光学素子18,19,20に外部から
供給される信号の周波数に依存する。そこで、本実施形
態では、三つの光周波数f0 ,f1 ,f2 が、ファブリ
・ペロー干渉計30の透過光強度(縦軸)を光周波数
(横軸)で微分した値が局所的に最大又は最小となる光
周波数、言い換えると、図2の特性曲線の傾きが最大と
なる光周波数、もしくはこれらの近傍の光周波数となる
ように、音響光学素子18,19,20に供給する信号
の周波数を調整する。これらの光周波数は、図2で透過
光強度がピークとなる光周波数の前後に位置している。
このように光周波数f0 ,f1 、f2 を、出射光強度の
変化が最も大きくなる値に選ぶことによって、被検体表
面の超音波振動によって超音波観測用のレーザービーム
が受ける僅かな光周波数の変位も、ファブリ・ペロー干
渉計の出射光強度の変化として、感度よく捉えることが
できる。
【0018】なお、本明細書では、透過光強度を光周波
数で微分した値が局所的に最大又は最小となる光周波数
を「最大変化周波数」という。図2の場合は、連続する
三つの最大変化周波数に対応する光周波数をそれぞれf
0 ,f1 ,f2 としているが、実際にはこれより多くの
最大変化周波数があり、したがって、光周波数f0 ,f
1 ,f2 は、同じ光周波数とならないことを条件に、任
意の最大変化周波数とすることができる。なお、上記で
「局所的」という言葉を用いたのは、前述のように、出
射光強度のピークが略一定の光周波数間隔で現れ、その
それぞれのピークの前後の光周波数に最大変化周波数が
存在することを考慮したものである。
【0019】ファブリ・ペロー干渉計30から出射した
レーザービームは、干渉フィルタ31,32に入射す
る。これらの干渉フィルタは、ある範囲の光周波数の入
射光は反射し、別のある範囲の入射光は透過する性質を
有するもので、かかる特性を利用して、光周波数に応じ
てレーザービームの経路を分けることができる。これに
より、光周波数f0 のレーザービームは光検出器40
で、光周波数f1 のレーザービームは光検出器41で、
光周波数f2 のレーザービームは光検出器42でそれぞ
れ検出されるようにする。光検出器40,41,42
は、入射したレーザービームを、その強度に対応した電
気信号に変換して出力する。
【0020】次に、光周波数f0 ,f1 ,f2 の各超音
波観測用レーザービームをどのような入射角で被検体1
に照射するかについて説明する。図3は、被検体1上
で、各レーザービームが照射される点の近傍を拡大して
示した図であり、被検体1の表面にx軸及びy軸を図の
ようにとり、z軸を被検体1と垂直な方向にとる。図3
に示すように、光周波数f0 のレーザービームは、被検
体1の表面に垂直に(z軸と平行に)入射させ、光周波
数f1 のレーザービームは、x−z平面内でx軸からθ
1 の角度で入射させ、光周波数f2 のレーザービーム
は、y−z平面内でy軸からθ2 の角度で入射させる。
各レーザービームを照射する位置は、前述のように、超
音波発生用のレーザービームを照射する点と同じであ
り、この点をOとする。
【0021】図3に示すような態様で各超音波観測用の
レーザービームを照射すると、被検体1の表面に垂直に
照射するレーザービームf0 (以下、同様に、光周波数
を表すf0 ,f1 ,f2 を用いて各レーザービームを区
別する)は、被検体の表面に垂直に振動する超音波、す
なわち縦波の超音波によってドップラーシフトを受け
る。x軸からθ1 の角度で入射するレーザービーム(f
1 )は、被検体の表面に垂直に振動する縦波の超音波
と、被検体の表面がx軸方向に変位する横波の超音波に
よってドップラーシフトを受ける。そして、y軸からθ
2 の角度で入射するレーザービーム(f2 )は、被検体
の表面に垂直に変位する縦波の超音波と、被検体の表面
がy軸方向に変位する横波の超音波によってドップラー
シフトを受ける。
【0022】レーザービームf1 ,f2 のように、照射
方向を被検体の法線方向から所定角度だけ傾けた超音波
観測用レーザービームを用いると、被検体の表面が面と
平行な方向に振動する横波を捉えることができる。この
ようなレーザービームによる横波の観測については、た
とえば中村・上羽「振動の非接触計測手法」(超音波T
ECHNO ’97年5月)に詳しく説明されている
(以下、この論文を「文献2」という)。
【0023】ところで、同じz軸方向に伝播する超音波
でも、被検体の表面に垂直に振動する縦波の音速VZZ
波面がx−z面内にある(被検体の表面がx軸方向に変
位する)横波の音速VZX、波面がy−z面内にある(被
検体の表面がy軸方向に変位する)横波の音速VZYは、
一般に同じではない。このため、被検体1の点Oに超音
波発生用レーザービームを照射した瞬間に発生したこれ
らの超音波が、被検体の裏面で反射して再び点Oに戻っ
てくるまでの時間は、超音波の種類によって異なる。更
に、縦波の超音波は、被検体1の裏面で反射するとき
に、その一部は横波となる。
【0024】したがって、レーザービームf0 は往路・
復路とも縦波の超音波だけによってドップラーシフトを
受ける。レーザービームf1 は、往路・復路とも縦波の
超音波と、往路が縦波で復路が横波(波面がx−z面内
にある横波)の超音波と、往路・復路とも波面がx−z
面内にある横波の超音波によってドップラーシフトを受
ける。そして、レーザービームf2 は、往路・復路とも
縦波の超音波と、往路が縦波で復路が横波(波面がy−
z面内にある横波)の超音波と、往路・復路とも波面が
y−z面内にある横波の超音波によってドップラーシフ
トを受ける。
【0025】ところで、周知のように、レーザービーム
0 のドップラーシフトΔf0 は、 Δf0 =2Vf0 /c (1) と表される。ここで、Vは、被検体1の表面の変位速度
であり、cは光速である。また、前記文献2によれば、
レーザービームf1 及びレーザービームf2 のドップラ
ーシフトΔf1 ,Δf2 は、それぞれ Δf1 ∝V sinθ1 − Ux cosθ1 (2) Δf2 ∝V sinθ2 − Uy cosθ2 (3) と表される。ここで、Ux は、被検体1の表面のx軸方
向における変位の速度であり、Uy は、被検体1の表面
のy軸方向における変位の速度である。
【0026】図4(a)(b)(c)は、それぞれ図1
に示す光検出器40,41,42の出力波形の概略を示
した図であり、横軸は、被検体表面に超音波発生用レー
ザービームを照射してからの時間を表している。(a)
で光検出器40の出力が時刻t0ll で大きく変化してい
るのは、往路・復路とも縦波の超音波が観測されたこと
を示している。(b)で、光検出器41の出力が時刻t
1ll ,t1tl ,t1ttで大きく変化しているのは、それ
ぞれ、往路・復路とも縦波の超音波、往路が縦波で復路
が横波(波面がx−z面内にある横波)の超音波、往路
・復路とも波面がx−z面内にある横波の超音波が観測
されたことを示している。更に、(c)で、光検出器4
2の出力が時刻t2ll ,t2tl ,t2tt で大きく変化し
ているのは、それぞれ、往路・復路とも縦波の超音波、
往路が縦波で復路が横波(波面がy−z面内にある横
波)の超音波、往路・復路とも波面がy−z面内にある
横波の超音波が観測されたことを示している。
【0027】図4(a)(b)(c)において、時刻t
0ll ,t1ll ,t2ll は、すべて同じである。これは、
これらの超音波がすべて縦波のみからなるものだからで
ある。但し、それぞれの時刻における各光検出器40,
41,42の出力波形の変化の大きさは異なる。一方、
1tl とt2tl 、t1tt とt2tt については、音速に異
方性があることから、一般には異なる。
【0028】したがって、例えば、t0ll ,t1tt ,t
2tt を測定することによって(被検体1の厚さdは予め
測定しておく)、縦波の音速VZZ、波面がx−z面内に
ある(被検体の表面がx軸方向に変位する)横波の音速
ZX、波面がy−z面内にある(被検体の表面がy軸方
向に変位する)横波の音速VZYを算出することができ
る。
【0029】このように、VZZ,VZX,VZYが求まる
と、これらから、r値を求めることができる。これにつ
いては、上記文献1に詳しく記載されている。ここで、
文献1の記載に基づいて、VZZ,VZX,VZYからr値が
求められることを簡単に説明する。焼鈍された冷延鋼板
は、立方晶をなす鉄の単結晶の集合体と考えられるが、
材料軸に対する各結晶方位の分布には偏りがあり、いわ
ゆる集合組織を形成している。この集合組織のでき具合
は、その塑性的性質に大きな影響を与え、r値もそれに
よって強く支配される。
【0030】一方、この集合組織は、鋼板の弾性的性質
にも深くかかわっている。集合組織を決定する各結晶の
優先方位の度合いは、材料軸に対して特性の方位を有す
る結晶方位の確率を与える結晶方位分布係数によって表
される。冷延鋼板のように斜方晶系の対称性を持つ多結
晶体試料の場合、3個の低次の結晶方位分布係数
40 0 ,W420 440 が、重要な意味を持ち、この三つ
の値、及び単結晶の3個の弾性率C0 11 ,C0 12 ,C0
44 は物理定数と考えられるため、結局、W400 ,W42
0 440 が鋼板の弾性的性質を決定し、ヤング率もそれ
により決定される。
【0031】集合組織はまた、鋼板を伝播する超音波に
も影響を与え、集合組織による異方性に従い、超音波も
速度異方性を示す。そこで、図5に示すような5種類の
超音波、すなわち、板厚方向(Z方向)に伝播する縦波
ZZ、板厚方向に伝播し圧延方向(X方向)に偏波する
横波UZX、板厚方向に伝播し幅方向(Y方向)に偏波す
る横波UZY、および二方向に伝播するSH0 板波を用い
て、前3種類の超音波の厚み共振周波数の比K1 ,K2
や、後2種類の超音波の音速の比K3 から、W400 ,W
420 440 が求められることが、以下のように明らかに
される。すなわち、
【0032】
【数1】
【0033】ここで、m,nは任意の次数であり、f
ZZm は、縦波超音波UZZのm次厚み共振周波数 fZYn は、幅方向に偏波する横波超音波UZYのn次厚み
共振周波数 fZXn は、圧延方向に偏波する横波超音波UZXのn次厚
み共振周波数 VSH0 (0°),VSH0 (45°)は、それぞれ圧延方
向、圧延方向と45°方向へ伝播するSH0 板波の音速
である。
【0034】このとき、
【0035】
【数2】
【0036】として、
【0037】
【数3】
【0038】と表される。ただし、C0 =C0 11 −C0
12 −2C0 44 である。前述のように、冷延鋼板の9個
の弾性率Cij、更に圧延面内θ方向のヤング率E(θ)
は、上記のW400 ,W420 440 とC0 11 ,C0 12 ,C
0 44 で表すことができる。したがって、超音波測定によ
って得られる変数KP ,KM ,K3 及び鉄単結晶3個か
らヤング率E(θ)を得られることになる。 E(θ)=Func1 (W400 ,W420 440 ,C0 11 ,C0 12 ,C0 44 ,θ) =Func2 (KP ,KM ,K3 ,C0 11 ,C0 12 ,C0 44 ,θ)(5) ところで、超音波測定のうち、2方向に伝播するSH0
板波の音速比を示すK 3 は、各方向のヤング率Eave
[E(0°)+2E(45°)+E(90°)]/4に
対して、あまり影響を与えない。
【0039】多数の冷延鋼板を測定した結果得られたK
1 ,K2 ,K3 の範囲で、K3 を一定値とした場合の誤
差を評価したところ、Eave の変化は最大で0.05G
Pa程度であり、非常に小さいことが分かった。したが
って、 Eave =Func3 (KP ,KM ,C0 11 ,C0 12 ,C0 44 ) (6) となる。
【0040】ところで、圧延面内平均r値(rave
[r(0°)+2r(45°)+r(90°)]/4)
と面内平均ヤング率Eave との間には強い相関があるこ
とが知られている(これについては、Stickel
s.C.A.,Mould.P.R.:Metall.
Trans.1,1303(1970)を参照)。した
がって、上記のようにヤング率Eave が求まれば、実験
式、例えばrave =aEav e 2 +bEave +c(a,
b,cは適当な係数)のような二次式に基づいてrav e
値を得ることができる。以上から、図5の5種類の超音
波のうち、K3 にかかわるSH0 板波の音速測定は省略
して、板圧方向に伝播する3種類の超音波の厚み共振周
波数測定だけでヤング率Eave を得ることができ、更に
ave 値をえることができることが分かる。
【0041】ところで、各超音波の音速VZZ,VZX,V
ZYと、その周波数との間には、 fZZm =(m/2d)VZZ (7) fZYn =(n/2d)VZY (8) fZXn =(n/2d)VZX (9) という関係がある。ここで、dは被検体の厚さであり、
m,nは、共振周波数の次数である。この(7)〜
(9)式を(3)式に代入することによって、K1 ,K
2 が求められ、これを(4)式に代入することによって
p ,KM が求められ、これを(6)式に代入すること
によってヤング率Eave が求められ、更に、このヤング
率Eave から前述のようにrave 値が算出される。した
がって、図1に示した本実施形態の構成で各超音波の音
速VZZ,VZX,VZYを求めると、あとは上に説明した手
順で計算を行うことによって、rave 値を算出すること
ができる。
【0042】このように、本実施形態では、レーザー超
音波法を用いるため、共振電磁超音波法を用いる場合の
ように、装置(共振電磁超音波法の場合は電磁超音波ト
ランスデューサー)を被検体に接近させる必要はなく、
例えば被検体から数メートル程度離れたところからレー
ザーを照射することもできる。また、この距離が変動し
ても特定結果には影響しない。したがって、共振電磁超
音波法に比べて、実際の生産ラインでの操作性が高ま
る。
【0043】また、本実施形態では、1台の超音波観測
用レーザー光源11から放射されるレーザービームを三
つに分け、更に、それぞれのレーザービームの光周波数
fを、音響光学素子18,19,20によって、ドップ
ラーシフトの観測に最適の周波数f0 ,f1 ,f2 にシ
フトさせ、このシフト後の異なる三つの光周波数f0
1 ,f2 のレーザービームを用いて超音波を、別々の
光検出器を用いて観測している。このことにより、たと
え、三つの超音波が観測された時刻が非常に接近してい
る場合であっても、各超音波における伝播時間を精度よ
く求めることができる。
【0044】更に、本実施形態では、三つの超音波観測
用レーザービームを、単一のレーザー光源11から放射
されるレーザービームを分岐することによって得てい
る。更に、被検体1で反射されたレーザービームを単一
のファブリ・ペロー干渉計30を用いて検出している。
このように、相対的に高コストのレーザー光源11やフ
ァブリ・ペロー干渉計30をそれぞれ一つで済ますこと
ができるので、コスト的に有利である。
【0045】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能
である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電磁超音波トランスデューサーを被検体と非常に接近さ
せなければならない共振電磁超音波法とは異なり、装置
を被検体から十分に遠ざけた状態で被検体内部の様子を
非破壊で調べることができるレーザー超音波法を用い
て、被検体における縦波及び二つの横波の音速を測定
し、これらから所定の計算式から被検体の塑性歪み比を
算出することができるので、実際の生産ラインにおける
塑性歪み比の測定が容易になるレーザー超音波法による
塑性歪み比を測定する方法及び装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザー超音波装置の一実施形態
の構成を示す図である。
【図2】横軸を入射光の光周波数、縦軸を出射光強度
(透過光強度)としたファブリ・ペロー干渉計の特性図
である。
【図3】被検体上で、各レーザービームが照射される点
の近傍を拡大して示した図である。
【図4】三つの光検出器の出力波形の概略を示した図で
ある。
【図5】被検体中に生じる各種の超音波を概略的に示し
た図である。
【符号の説明】
1 被検体 10 超音波発生用レーザー 11 超音波観測用レーザー 12,21 ミラー 13,14,15 ハーフミラー 16,17 偏光ビームスプリッタ(PBS) 18,19,20 音響光学素子 30 ファブリ・ペロー干渉計 31,32 干渉フィルタ 40,41,42 光検出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファブリ・ペロー干渉計を用いて、少な
    くとも第一、第二、第三の光周波数において、透過光強
    度を光周波数で微分した値の絶対値が局所的に最大とな
    る特性を持たせたファブリ・ペロー干渉手段と、 被検体に超音波を発生させるためのレーザービームを発
    する第一のレーザー光源と、 それぞれの光周波数が前記第一、第二、第三の光周波数
    又はその近傍である、前記被検体を伝播した超音波を観
    測するための第一、第二、第三のレーザービームを発す
    る第二のレーザー光源と、 前記第一のレーザービームを被検体表面(これをx−y
    平面とする)の法線(これをz軸とする)と平行に、前
    記第二のレーザービームをz−x平面内でz軸からθ1
    の入射角で、また前記第三のレーザービームをz−y平
    面内でz軸からθ2 の入射角で、それぞれ前記被検体表
    面の同一の位置に入射させる第一の光学手段と、 前記第一、第二、第三のレーザービームの前記被検体か
    らの反射光を前記ファブリ・ペロー干渉手段に入射させ
    る第二の光学手段と、 前記被検体内を伝播した超音波が前記第一、第二、第三
    のレーザービームの前記反射光の光周波数をシフトさせ
    たことによる前記ファブリ・ペロー干手段の出射光強度
    の変化を検出し、その旨の信号を出力する光検出手段
    と、 前記第一のレーザー光源が発するレーザー光を前記被検
    体に照射してから前記光検出手段によって所定の超音波
    が観測されるまでの伝播時間を求めるとともに、前記伝
    播時間から各超音波の音速を算出し、その値を用いて所
    定の計算式に基づいて前記被検体の塑性歪み比を算出す
    る演算手段と、 を具備することを特徴とするレーザー超音波法による塑
    性歪み比測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ファブリ・ペロー干渉手段は、少な
    くとも第一、第二、第三の光周波数において透過光強度
    を光周波数で微分した値の絶対値が局所的に最大となる
    特性を有する単一のファブリ・ペロー干渉計からなり、 前記第二の光学手段は、前記第一、第二、第三のレーザ
    ービームの前記被検体からの反射光を単一の経路に統合
    して前記ファブリ・ペロー干渉計に入射させるものであ
    り、 更に、前記ファブリ・ペロー干渉計からの出射光をそれ
    ぞれの光周波数のレーザービームに分岐して、それぞれ
    のレーザービームを、その強度変化を検出できるそれぞ
    れの前記光検出手段へ入射させる分岐手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載のレーザー超音波法による塑
    性歪み比測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第二のレーザー光源は、 単一の光周波数を有する単一のレーザービームを発する
    レーザーと、 前記レーザーから放射されたレーザービームを、を三つ
    に分岐して第一、第二、第三のレーザービームとする第
    一の分岐手段と、 前記第一、第二、第三のレーザービームの光周波数を、
    それぞれ前記第一、第二、第三の光周波数又はその近傍
    の光周波数に変換する光周波数変換手段と、 を具備することを特徴とする請求項1又は2記載のレー
    ザー超音波法による塑性歪み比測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光周波数変換手段は、音響光学素子
    であることを特徴とする請求項3記載のレーザー超音波
    法による塑性歪み比測定装置。
  5. 【請求項5】 第一のレーザー光源が放射したレーザー
    ビームを被検体表面に照射して、被検体に超音波を発生
    させる超音波発生工程と、 それぞれの光周波数が前記第一、第二、第三の光周波数
    又はその近傍である、前記被検体を伝播した超音波を観
    測するための第一、第二、第三のレーザービームを発生
    させ、前記第一のレーザービームを被検体表面(これを
    x−y平面とする)の法線(これをz軸とする)と平行
    に、前記第二のレーザービームをz−x平面内でz軸か
    らθ1 の入射角で、そして前記第三のレーザービームを
    z−y平面内でz軸からθ2 の入射角で、それぞれ前記
    被検体表面の同一の位置に入射させるレーザービーム入
    射工程と、 前記レーザービーム入射工程において被検体に照射され
    た各レーザービームの反射光を、少なくとも前記第一、
    第二、第三の光周波数において、透過光強度を光周波数
    で微分した値の絶対値が局所的に最大となる特性を有す
    るファブリ・ペロー干渉手段に入射させるファブリ・ペ
    ロー干渉手段入射工程と、 前記ファブリ・ペロー干渉手段から出力されたレーザー
    ビームに基づいて、前記被検体内を伝播した超音波が前
    記第一、第二、第三のレーザービームの反射光の光周波
    数をシフトさせたことによる前記ファブリ・ペロー干渉
    手段の出射光強度の変化を検出し、その旨の信号を出力
    する光検出工程と、 前記第一のレーザー光源を前記被検体に照射してから前
    記光検出手段によって所定の超音波が観測されるまでの
    伝播時間を測定する超音波伝播時間測定工程と、 前記伝播時間から各超音波の音速を算出し、その値を用
    い所定の計算式に基づいて前記被検体の塑性歪み比を算
    出する演算工程と、 を具備することを特徴とするレーザー超音波法による塑
    性歪み比測定方法。
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