JPH11279796A - 皮膜形成方法及び金属素材 - Google Patents

皮膜形成方法及び金属素材

Info

Publication number
JPH11279796A
JPH11279796A JP10084467A JP8446798A JPH11279796A JP H11279796 A JPH11279796 A JP H11279796A JP 10084467 A JP10084467 A JP 10084467A JP 8446798 A JP8446798 A JP 8446798A JP H11279796 A JPH11279796 A JP H11279796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
monomer
sulfonium group
group
following
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10084467A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiro Sasaki
基寛 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP10084467A priority Critical patent/JPH11279796A/ja
Priority to US09/232,644 priority patent/US6238541B1/en
Publication of JPH11279796A publication Critical patent/JPH11279796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/50Multilayers
    • B05D7/52Two layers
    • B05D7/54No clear coat specified
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/18Processes for applying liquids or other fluent materials performed by dipping
    • B05D1/185Processes for applying liquids or other fluent materials performed by dipping applying monomolecular layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/007Processes for applying liquids or other fluent materials using an electrostatic field

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】リンやクロム化合物を使用せず、スラッジを発
生させない耐食性に優れた金属表面の皮膜形成方法を提
供する。 【解決手段】脱脂、オキシカルボン酸化合物又はアスコ
ルビン酸化合物により前処理し、次で下記(A)、
(B)、(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
む水溶液に金属を浸漬し、この金属を陰極とし、陽極と
の間に通電して下記組成を電解析出させる。(A)スル
ホニウム基を分子内に含有するモノマー、(B)上記
(A)モノマーの単独重合あるいは共重合により得られ
る水溶性ポリマー、(C)上記(A)のモノマーとラジ
カル重合性不飽和モノマーとの共重合により得られるス
ルホニウム基を有するエマルション又は水溶性ポリマ
ー、(D)無機粒子を核として、上記(A)のモノマー
とラジカル重合性不飽和モノマーとの共重合してなる被
覆層で上記無機粒子が被覆されたスルホニウム基を有す
る複合エマルション、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は皮膜形成方法、特に金属
素材の下地処理(表面処理)において金属表面との密着
性及び耐食性に優れた有機皮膜あるいは有機/無機複合
皮膜を形成する皮膜形成方法及び皮膜形成された金属材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、金属表面に塗装する場合には、ま
ず金属表面の脱脂を行った後、下地処理(表面処理)を
行い、その後塗装を行う。従来、金属表面処理として
は、金属表面に耐食性を付与したり、金属表面上に塗装
される塗料と金属表面との密着性を向上させるために、
例えばリン酸亜鉛処理あるいはクロメート処理が行われ
ている。
【0003】しかしながら、リン酸亜鉛処理の場合に
は、廃水中に含まれるリンが水質の富栄養化をもたら
し、水質汚染の原因となるおそれがあり、また表面処理
中にスラッジも発生する。一方、クロメート処理の場合
には、処理液中のクロムが有害物質であり、環境や人体
に悪影響を及ぼすおそれがある。このため、通常、高価
な廃水処理設備が必要となり、経済性にやや劣るという
問題があった。
【0004】そこで、近年では、リンやクロム等の有害
物質を金属表面処理液に含まず、更にスラッジを発生し
ない、耐食性に優れた皮膜形成方法が望まれている。
【0005】なお、特開平2−264756号公報の
「感放射線性のあるエチレン系不飽和の共重合可能なス
ルホニウム塩及びその製造方法」には、下記化17に示
す一般式(II)の構造を有する光硬化性組成物が開示さ
れている。
【0006】
【化17】 (式中、Rは、場合により置換された、一価の芳香族有
機基を意味し、R1 は、場合により置換された、一価の
有機脂肪族基で、アルキル−、シクロアルキル−及び置
換アルキル基の群からの1つの基を意味する。
【0007】R2 は、場合により置換された、二価又は
三価の脂肪族又は芳香族有機基を意味し、そして複素環
式又は縮合環構造を形成する。
【0008】aは、0より3まで(3を含む)の整数で
あり、bは、0より2まで(2を含む)の整数であり、
cは、0又は1に等しい整数であり、その際、和a+b
+c=3である。
【0009】A- は、酸の陰イオンを表す。
【0010】そして基R〜R2 の少なくとも1つは下記
化18に示す基の1つを結合して含み、
【化18】 上記化18の式中のWは、単結合又は下記化19に示す
基の1つを表し、
【化19】 上記化18の式中のXは、二価の、場合により置換され
た下記化20に示すアルキレン基で、
【化20】 そのR′とR″は互いに同一又は異なりかつアリール、
1 〜C4 アルキル、H、COOH、COOCH3 、C
OOCH2 CH3 を表すもの、パーフルオロアルキレン
基、オキサアルキレン基 −(CH2 n −O−(CH
2 p −[n=1〜5及びp=1〜5]、パーフルオロ
オキサアルキレン基又は場合によりパーフルオロ化され
た、ポリオキサアルキレン基で2〜20の酸素原子を含
み、それらの酸素原子の少なくとも1つの−CH2 −、
−CF2 −又は−CH2 −CH(CH3 )−基を介して
互いに結合されれいるもの、−(CH2 m −O−CO
−O−(CH2 n −、−(CH2 m −O−CO−N
H−(CH2 n −、−(CH2 m −NH−CO−O
−(CH2 n −、−(CH2 m −O−CO−(CH
2 n −又は−(CH2 m −CO−O−(CH2 n
−、[m=1〜10,n=1〜10]の基の1つ、場合
により1〜4炭素原子を含むアルキル、OH、OC
3 、OC2 5 、SH,SCH3 、SC2 5 等によ
りo−、m−及び/又はp−位置に置換されたフェニレ
ン基等を表す。
【0011】Yは、H、1〜6炭素原子を含むアルキル
又はフェニルを、Zは、O又はNYを表す)。
【0012】また、特開平5−32618号公報の「新
規アクリレート化合物」には、臨床診断用薬の担体等に
利用される機能性高分子の原料として、下記化21に示
す構造を有する新規アクリル誘導体が開示されている。
【0013】
【化21】 また、米国特許4,528,384号には、カチオン性
界面活性剤としての新規ポリマーの原料として、例えば
下記化22に示す構造を有するエチレン性不飽和芳香族
スルホニウム塩等が開示されている。
【0014】
【化22】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−264756号公報、特開平5−32618号
公報、米国特許4,528,384号のそれぞれに開示
されたエチレン性不飽和芳香族スルホニウム塩は、いず
れも光硬化性組成物や、臨床診断用薬の担体や、カチオ
ン界面活性剤に用いられるものであり、金属素材の塗装
前の下地処理に用いた例はない。
【0016】すなわち、現在、金属材料表面の下地処理
において、金属表面に有機皮膜又は有機/無機皮膜から
なる皮膜を形成する方法は見当たらず、依然として環境
対策やスラッジ防止方法を講じながら、金属表面の下地
処理を行わなければならなかった。このため、高価な廃
水処理設備や金属表面処理設備が必要となり、経済性に
劣る。
【0017】そこで、本発明者は、特開平10−180
92号公報及び特開平10−18093号公報の「皮膜
形成方法及び皮膜形成金属素材」において、それぞれ以
下のような方法を提案している。
【0018】すなわち、特開平10−18092号公報
では、金属素材に対して、下記(a)〜(b)の工程を
順次経る皮膜形成方法であって、(a)脱脂処理工程、
(b)下記(b−1)又は(b−2)の皮膜形成工程、
前記(b−1)の皮膜形成工程は、下記(A),(B)
又は(C)の少なくとも1種の組成を含む水溶液に浸漬
することにより皮膜を形成する工程、(A)活性エステ
ル基及びスルホニウム基を同一分子内に含有するモノマ
ー、(B)上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽
和モノマーとの共重合により得られる活性エステル基を
有するエマルション、(C)無機粒子を核として、上記
(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モノマーとの
共重合してなる被覆層で上記無機粒子が被覆された活性
エステル基を有する複合エマルション、前記(b−2)
の皮膜形成工程は、上記(A),(B)又は(C)の少
なくとも1種の組成を含む水溶液に前記金属素材を浸漬
し、この金属素材を陰極として、前記陰極と陽極との間
に通電し、前記組成を電解析出させることにより皮膜を
形成する工程、である皮膜形成方法を提案している。
また、特開平10−18093号公報では、金属素材に
対して、下記(a)〜(c)の工程を順次経る皮膜形成
方法であって、(a)脱脂処理工程、(b)アミノ系カ
ップリング剤及び/又はメルカプト系カップリング剤に
よる前処理工程、(c)下記(c−1)又は(c−2)
の皮膜形成工程、前記(c−1)の皮膜形成工程は、下
記(A),(B)又は(C)の少なくとも1種の組成を
含む水溶液に浸漬することにより皮膜を形成する工程、
(A)活性エステル基及びスルホニウム基を同一分子内
に含有するモノマー、(B)上記(A)のモノマーとラ
ジカル重合性不飽和モノマーとの共重合により得られる
活性エステル基を有するエマルション、(C)無機粒子
を核として、上記(A)のモノマーとラジカル重合性不
飽和モノマーとの共重合してなる被覆層で上記無機粒子
が被覆された活性エステル基を有する複合エマルショ
ン、前記(c−2)の皮膜形成工程は、上記(A),
(B)又は(C)の少なくとも1種の組成を含む水溶液
に前記金属素材を浸漬し、この金属素材を陰極として、
前記陰極と陽極との間に通電し、前記組成を電解析出さ
せることにより皮膜を形成する工程、である皮膜形成方
法である。
【0019】しかしながら、近年更なる高品質が要求さ
れる場合もあり、その場合には、上記方法では、今一歩
のところであった。
【0020】本発明は上記従来の課題に鑑みたものであ
り、その目的は、金属素材の下地処理(表面処理)にお
いて金属表面との密着性及び耐食性に優れた有機皮膜あ
るいは有機/無機複合皮膜を形成する皮膜形成方法を提
供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明に係る皮膜形成方法は、金属素材に対し
て、下記(a)〜(c)の工程を順次経る皮膜形成方法
であって、(a)脱脂処理工程、(b)オキシカルボン
酸化合物又はアスコルビン酸化合物による前処理工程、
(c)下記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、
前記(c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),
(B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
む水溶液に浸漬することにより皮膜を形成する工程、
(A)スルホニウム基を分子内に含有するモノマー、
(B)上記(A)モノマーの単独重合あるいは共重合に
より得られる水溶性ポリマー、(C)上記(A)のモノ
マーとラジカル重合性不飽和モノマーとの共重合により
得られるスルホニウム基を有するエマルション又は水溶
性ポリマー、(D)無機粒子を核として、上記(A)の
モノマーとラジカル重合性不飽和モノマーとの共重合し
てなる被覆層で上記無機粒子が被覆されたスルホニウム
基を有する複合エマルション、前記(c−2)の皮膜形
成工程は、上記(A),(B),(C)又は(D)の少
なくとも1種の組成を含む水溶液に前記金属素材を浸漬
し、この金属素材を陰極として、前記陰極と陽極との間
に通電し、前記組成を電解析出させることにより皮膜を
形成する工程、であることを特徴とする。
【0022】また、本発明の他の皮膜形成方法は、金属
素材に対して、下記(a)及び(c)の工程を順次経る
皮膜形成方法であって、(a)脱脂処理工程、(c)下
記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、前記(c
−1)の皮膜形成工程は、下記(A),(B),(C)
又は(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液に浸漬
することにより皮膜を形成する工程、(A)活性エステ
ル基及びスルホニウム基を同一分子内に含有し、上記化
1に示す一般式(I)、上記化4に示す(III−2)を
有するモノマー、(B)上記(A)モノマーの単独重合
あるいは共重合により得られる水溶性ポリマー、(C)
上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モノマー
との共重合により得られる活性エステル基及びスルホニ
ウム基を有するエマルション又は水溶性ポリマー、
(D)無機粒子を核として、上記(A)のモノマーとラ
ジカル重合性不飽和モノマーとの共重合してなる被覆層
で上記無機粒子が被覆された活性エステル基及びスルホ
ニウム基を有する複合エマルション、前記(c−2)の
皮膜形成工程は、上記(A),(B),(C)又は
(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液に前記金属
素材を浸漬し、この金属素材を陰極として、前記陰極と
陽極との間に通電し、前記組成を電解析出させることに
より皮膜を形成する工程、であることを特徴とする。
【0023】また、本発明の他の皮膜形成方法は、金属
素材に対して、下記(a)及び(c)の工程を順次経る
皮膜形成方法であって、(a)脱脂処理工程、(c)下
記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、前記(c
−1)の皮膜形成工程は、下記(A),(B),(C)
又は(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液に浸漬
することにより皮膜を形成する工程、(A)スルホニウ
ム基を分子内に含有し、上記化3又は化4に示す一般式
(II−1)、(II−2)、(II−3)、(III−1)、
(III −2)、(III −3)又は(III −4)を有する
モノマー、(B)上記(A)モノマーの単独重合あるい
は共重合により得られる水溶性ポリマー、(C)上記
(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モノマーとの
共重合により得られるスルホニウム基を有するエマルシ
ョン又は水溶性ポリマー、(D)無機粒子を核として、
上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モノマー
との共重合してなる被覆層で上記無機粒子が被覆された
スルホニウム基を有する複合エマルション、前記(c−
2)の皮膜形成工程は、上記(A),(B),(C)又
は(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液に前記金
属素材を浸漬し、この金属素材を陰極として、前記陰極
と陽極との間に通電し、前記組成を電解析出させること
により皮膜を形成する工程、であることを特徴とする。
【0024】(c)皮膜形成工程における上記(A),
(B),(C)又は(D)の組成に含まれるスルホニウ
ム基は、金属との反応性が高く、しかもカチオンである
ため、浸漬あるいは微量の電圧により金属表面へスルホ
ニウム基が配向し、金属素材から不対電子を引き抜き、
金属−S結合を形成させる。このため、上記(A),
(B),(C)又は(D)の組成からなる密着性及び耐
食性に優れた有機皮膜あるいは有機皮膜/無機皮膜を金
属表面に形成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.上述したように、
本発明に係る皮膜形成方法は、金属素材に対して、下記
(a)〜(c)の工程を順次経る皮膜形成方法であっ
て、(a)脱脂処理工程、(b)オキシカルボン酸化合
物又はアスコルビン酸化合物による前処理工程、(c)
下記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、前記
(c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),(B),
(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液
に浸漬することにより皮膜を形成する工程、(A)スル
ホニウム基を分子内に含有するモノマー、(B)上記
(A)モノマーの単独重合あるいは共重合により得られ
る水溶性ポリマー、(C)上記(A)のモノマーとラジ
カル重合性不飽和モノマーとの共重合により得られるス
ルホニウム基を有するエマルション又は水溶性ポリマ
ー、(D)無機粒子を核として、上記(A)のモノマー
とラジカル重合性不飽和モノマーとの共重合してなる被
覆層で上記無機粒子が被覆されたスルホニウム基を有す
る複合エマルション、前記(c−2)の皮膜形成工程
は、上記(A),(B),(C)又は(D)の少なくと
も1種の組成を含む水溶液に前記金属素材を浸漬し、こ
の金属素材を陰極として、前記陰極と陽極との間に通電
し、前記組成を電解析出させることにより皮膜を形成す
る工程、であることを特徴とする。
【0026】実施の形態2.また、本発明の他の皮膜形
成方法は、金属素材に対して、下記(a)及び(c)の
工程を順次経る皮膜形成方法であって、(a)脱脂処理
工程、(c)下記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成
工程、前記(c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),
(B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
む水溶液に浸漬することにより皮膜を形成する工程、
(A)活性エステル基及びスルホニウム基を同一分子内
に含有し、下記化23に示す一般式(I)、下記化26
に示す一般式(III−2)を有するモノマー、(B)上
記(A)モノマーの単独重合あるいは共重合により得ら
れる水溶性ポリマー、(C)上記(A)のモノマーとラ
ジカル重合性不飽和モノマーとの共重合により得られる
活性エステル基及びスルホニウム基を有するエマルショ
ン又は水溶性ポリマー、(D)無機粒子を核として、上
記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モノマーと
の共重合してなる被覆層で上記無機粒子が被覆された活
性エステル基及びスルホニウム基を有する複合エマルシ
ョン、前記(c−2)の皮膜形成工程は、上記(A),
(B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
む水溶液に前記金属素材を浸漬し、この金属素材を陰極
として、前記陰極と陽極との間に通電し、前記組成を電
解析出させることにより皮膜を形成する工程、であるこ
とを特徴とする。
【0027】
【化23】 (式中、Wはスルホニウム基、Xは対イオンであって下
記化24の通りである。)
【化24】 実施の形態3.また、本発明の他の皮膜形成方法は、金
属素材に対して、下記(a)及び(c)の工程を順次経
る皮膜形成方法であって、(a)脱脂処理工程、(c)
下記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、前記
(c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),(B),
(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液
に浸漬することにより皮膜を形成する工程、(A)スル
ホニウム基を分子内に含有し、上記化25又は化26に
示す一般式(II−1)、(II−2)、(II−3)、(II
I −1)、(III −2)、(III −3)又は(III −
4)を有するモノマー、(B)上記(A)モノマーの単
独重合あるいは共重合により得られる水溶性ポリマー、
(C)上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モ
ノマーとの共重合により得られるスルホニウム基を有す
るエマルション又は水溶性ポリマー、(D)無機粒子を
核として、上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽
和モノマーとの共重合してなる被覆層で上記無機粒子が
被覆されたスルホニウム基を有する複合エマルション、
前記(c−2)の皮膜形成工程は、上記(A),
(B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
む水溶液に前記金属素材を浸漬し、この金属素材を陰極
として、前記陰極と陽極との間に通電し、前記組成を電
解析出させることにより皮膜を形成する工程、であるこ
とを特徴とする。
【0028】
【化25】 (式中、Wはスルホニウム基、Xは対イオンであって下
記化27の通りである。)
【化26】 (式中、Wはスルホニウム基、R0はメチル基又は水酸
基、Xは対イオンであって下記化27の通りである。)
【化27】 さらに、本発明に係る皮膜形成素材としては、例えば
鉄、アルミニウム、亜鉛、溶融亜鉛めっき鋼板等の合金
化めっき鋼板、各種めっき鋼板、ステンレス等に上記皮
膜形成方法により皮膜を形成したものである。
【0029】(a)脱脂処理工程 アルカリまたは酸を用いて、金属表面に付着している油
脂等を除去する工程をいう。
【0030】(b)前処理工程 オキシカルボン酸化合物又はアスコルビン酸化合物を用
いて、金属素材表面の金属酸化物を除去する工程であ
る。
【0031】<浸漬処理方法>浸漬処理方法は、下記オ
キシカルボン酸化合物又はアスコルビン酸化合物を以下
に示す溶媒に所定濃度溶解させ、この浸漬液中に金属素
材を所定時間浸漬する方法である。
【0032】上記オキシカルボン酸化合物又はアスコル
ビン酸化合物としては、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、
乳酸、グルコン酸又はアスコルビン酸、またはいずれか
のアンモニウム塩が好ましい。
【0033】上記溶媒としては、例えば水、エタノー
ル、メタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、
アセトン、メチルエチルケトン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチル
エーテル、クロロホルム、塩化メチレン等が挙げられ、
好ましくは水、エタノール、メタノール、イソプロピル
アルコール(IPA)である。
【0034】また、浸漬液中の上記オキシカルボン酸化
合物又はアスコルビン酸化合物の濃度は、0.1〜10
wt%、好ましくは1〜5wt%である。上記オキシカ
ルボン酸化合物又はアスコルビン酸化合物の濃度が0.
1wt%未満の場合には、金属表面の金属酸化物の除去
が不十分となる。一方、上記化合物の濃度が10wt%
を超える場合には、経済性が低下する。
【0035】浸漬液のpHは、pH2〜12、好ましく
はpH6〜10である。浸漬液のpHが2未満の場合に
は、金属素材が腐食してしまい、一方pHが12を超え
ると、金属表面の金属酸化物の除去が不十分となる。
【0036】処理温度は、0〜100℃、好ましくは4
0〜70℃である。処理温度が0℃未満の場合には、浸
漬液が凍ってしまい、処理が不可能となる。一方、処理
温度が100℃を超えると、処理操作が難しくなる。
【0037】また、金属素材の浸漬液中への浸漬時間
は、0.1秒〜180秒分が好ましく、より好ましくは
60秒〜120秒である。浸漬時間が0.1秒未満の場
合には、金属表面の金属酸化物の除去が不十分となる。
一方、浸漬時間が180秒を超えても、更なる効果は得
られず、処理時間が長くなるのみである。
【0038】(c)皮膜形成工程 皮膜形成工程は、図1〜図4及び以下に述べる(c−
1)皮膜形成工程又は(c−2)皮膜形成工程のいずれ
かを用いることができる。
【0039】(c−1)の皮膜形成工程 (c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),(B),
(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液
に浸漬することにより皮膜を形成する工程である。
【0040】SM処理液:上記実施の形態1〜3の
(A)モノマーの水溶液(以下「SM処理液」と略す)
に浸漬して皮膜を形成する工程は、図1に示す通りであ
る。
【0041】上記(A)モノマー(SM)は、下記化2
8、化29、化30に示すいずれかの構造式を有するこ
とが好ましい。
【0042】
【化28】 (式中、Wはスルホニウム基であって下記化31、Xは
対イオンであって実施の形態1又は3においては下記化
32、実施の形態2においては下記化33の通りであ
る。)
【化29】 (式中、Wはスルホニウム基であって下記化31、Xは
対イオンであって実施の形態1又は3においては下記化
32、実施の形態2においては下記化33の通りであ
る。)
【化30】 (式中、Wはスルホニウム基であって下記化31、Xは
対イオンであって実施の形態1又は3においては下記化
32、実施の形態2においては下記化33の通りであ
る。)
【化31】
【化32】
【化33】 また、実施の形態2における(A)活性エステル基及び
スルホニウム基を同一分子内に含有するモノマーが、上
記化34、36に示す一般式(I)又は(III−2)を
有するモノマーの少なくとも1種である。
【0043】
【化34】 (式中、Wはスルホニウム基、Xは対イオンであって下
記化35の通りである。)
【化35】
【化36】 (式中、Wはスルホニウム基、R0はメチル基又は水酸
基、Xは対イオンであって下記化37の通りである。)
【化37】 また、上記実施の形態2及び3に記載のスペーサー及び
重合基は下記化38に示す一般式を有する。
【0044】
【化38】 SM処理液中のSM濃度は、0.01〜10wt%が好
ましく、より好ましくは0.1〜10wt%である。S
M濃度が0.01wt%未満の場合には、金属表面へ皮
膜が析出しにくくなる。このため、耐食性が低下する。
一方、SM濃度が10wt%を超える場合には、更なる
効果が望めず経済性が低下する。
【0045】金属素材浸漬時のSM処理液の処理pH
は、活性エステル基を含む場合は2〜9が好ましく、よ
り好ましくは3〜6である。処理pHが2未満の場合に
は、SMが加水分解される。一方、処理pHが9を超え
ると、やはりSMが加水分解される。また、活性エステ
ル基を含まない場合は2〜12が好ましく、より好まし
くは3〜10である。処理pHが2未満の場合には、金
属素材が溶解する。一方、処理pHが12を超えると、
処理溶液の取り扱いが困難となる。
【0046】金属素材浸漬時のSM処理液の処理温度
は、活性エステル基を含む場合は0〜40℃であること
が好ましく、より好ましくは10〜20℃である。処理
温度が0℃未満の場合には、SM処理液が凍る。一方、
処理温度が40℃を超えると、SMが加水分解される。
活性エステル基を含まない場合は0〜70℃であること
が好ましく、より好ましくは10〜50℃である。処理
温度が0℃未満の場合には、SM処理液が凍る。一方、
処理温度が70℃を超えると、これ以上の効果が望め
ず、経済性が低下する。
【0047】SM処理液に対する金属素材の浸漬時間
は、1秒〜180秒が好ましく、より好ましくは30秒
〜120秒である。浸漬時間が1秒未満の場合には、金
属表面へSMが析出しにくくなる。このため、耐食性が
低下する。一方、浸漬時間が180秒を超えても、所望
の皮膜以上の効果は得られず、処理時間が長くなるのみ
である。
【0048】SP処理液:また、スルホニウム基含有ポ
リマー(以下「SP」と略す)は、上記SM(A群、B
群)のいずれかのホモポリマー又は1種又は2種以上の
共重合体をいう。皮膜を形成する工程は、図2に示す通
りである。また、SPは、上記SMの水溶液に水溶性の
ラジカル重合性不飽和結合を有するモノマーを混合させ
てもよい。水溶性のラジカル重合性不飽和結合を有する
モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
アクリルアミド、ヒドロキシエチルメタアクリレート、
ビニルピロリドン等が挙げられる。
【0049】重合開始剤としては、例えば2,2′−ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(以下「AI
BA」と略す)、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草
酸)、2,2′−アゾビス[2−(5−メチル−2−イ
ミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2′
−アゾビスイソブチルアミド二水和物、過硫酸塩、亜硫
酸水素塩、亜硫酸塩が好ましい。上記過硫酸塩等の無機
重合開始剤の塩としては、アルカリ金属塩又はアンモニ
ウム塩が好ましい。
【0050】上記重合開始剤の濃度は、上記モノマーに
対して0.1〜10mol%、好ましくは1〜5mol
%である。重合開始剤の濃度が0.1mol%未満の場
合には、SPの重合性率が低下する。一方10mol%
を超えると、SPの分子量が低下する。
【0051】尚、処理濃度、処理pH、処理温度は、上
記SM処理液と同様であるため、その記載を省略する。
【0052】SEm処理液:SEmは、上記SMと1種
又は2種以上のラジカル重合性不飽和モノマーとの共重
合体をいう。
【0053】SEmは、上述のSMと特に水不溶性のラ
ジカル重合性不飽和モノマーとの共重合体であって、S
Em水溶液はエマルションの形態となる。皮膜を形成す
る工程は、図3に示す通りである。
【0054】上記水不溶性のラジカル重合性不飽和モノ
マーとしては、スチレン、p−メチルスチレン、p−ク
ロルメチルスチレン、メタクリル酸エステル、アクリル
酸エステル、酢酸ビニル、塩化ビニル等が挙げられる。
【0055】重合開始剤の種類と濃度は、上記SPと同
様であり、その記載を省略する。
【0056】SEmのガラス転移温度(Tg)は、−5
0〜120℃であることが好ましく、より好ましくは−
25〜100℃である。Tgが120℃を超えると、次
工程の加熱処理工程において、融着温度が高温となり作
業性が悪くなる。
【0057】SEm水溶液中のSEm濃度は、0.1〜
50wt%が好ましく、より好ましくは1〜20wt%
である。SEm濃度が0.1wt%未満の場合には、金
属表面へSEmが析出しにくくなる。このため、耐食性
が低下する。一方、SEm濃度が50wt%を超える場
合には、それ以上の効果が望めず経済性が低下する。
【0058】なお、金属素材浸漬時のSEm水溶液の処
理pH、処理温度、浸漬時間は、上記(A)のSMの場
合と同様である。
【0059】SEm複合エマルション:上記(D)の複
合エマルションは、無機粒子を核として、上記(A)の
モノマーとラジカル重合性不飽和モノマーとの共重合し
てなる被覆層で上記無機粒子が被覆された活性エステル
基を有する複合エマルション(以下「SEm複合エマル
ション」という。)であって、上記(D)10〜30w
t%である。SEm濃度が1wt%未満の場合には、金
属表面へSEmが析出しにくくなる。このため、耐食性
が低下する。一方、SEm濃度が50wt%を超える場
合には、皮膜にむらが生じやすく好ましくない。
【0060】なお、金属素材浸漬時のSEm水溶液の処
理pH、処理温度、浸漬時間は、上記(A)のSMの場
合と同様である。
【0061】上記(D)による皮膜形成方法は、図4に
示す通り、SEm複合エマルションの水溶液に浸漬して
皮膜を形成するものである。
【0062】なお、ラジカル重合性不飽和モノマーとし
ては、上述の(B)のSPの場合と同様のものを用い
る。
【0063】SEm複合エマルションの核となる無機粒
子としては、例えばシリカ、アルミナ、チタニア、フェ
ライト、リン酸チタン、さらに鉄、亜鉛等の金属粒子等
が挙げられる。また、この無機粒子の粒子径は、0.0
1〜0.5μmが好ましく、より好ましくは0.01〜
0.3μmである。粒子径が0.01μm未満の場合に
は、良好なSEm複合エマルションが得られない。一
方、粒子径が0.5μmを超える場合には、皮膜がむら
になりやすく好ましくない。
【0064】SEm複合エマルションの粒子径は、0.
01〜1μmが好ましく、より好ましくは0.01〜
0.5μmである。粒子径が0.01μm未満の場合に
は、良好なSEm複合エマルションが得られない。一
方、粒子径が1μmを超える場合には、塗膜密着性が低
下する。
【0065】また、上記(D)による皮膜形成方法にお
けるSEm複合エマルション水溶液中のAEP複合エマ
ルションの濃度は、0.1〜50wt%が好ましく、よ
り好ましくは10〜20wt%である。SEm複合エマ
ルション濃度が0.1wt%未満の場合には、金属表面
へSEm複合エマルションが析出しにくくなる。このた
め、耐食性が低下する。一方、SEm複合エマルション
濃度が50wt%を超える場合には、皮膜がむらになり
やすく好ましくない。
【0066】なお、金属素材浸漬時のSEm複合エマル
ション水溶液の処理pH、処理温度、浸漬時間は、上記
(A)のSMの場合と同様であり、SEm複合エマルシ
ョンのガラス転移温度(Tg)は、SPのガラス転移温
度(Tg)と同様であるため説明を省略する。
【0067】(c−2)皮膜形成工程 (c−2)の皮膜形成工程は、上記(A),(B),
(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含む水溶液
に前記金属素材を浸漬し、この金属素材を陰極として、
前記陰極と陽極との間に通電し、前記組成を電解析出さ
せることにより皮膜を形成する工程である。なお、上記
(A),(B),(C)又は(D)は上述のものと同様
であるため、記載を省略する。
【0068】(A)及び(B)の組成物の浸漬溶液濃度
は、好ましくは0.01wt%〜15wt%であり、よ
り好ましくは0.1wt%〜10wt%である。上記組
成物の濃度が 0.01wt%未満の場合には、金属表
面へ上記(A)の組成物が析出しにくくなる。このた
め、皮膜が薄くなり耐食性が低下する。一方、上記組成
物の濃度が15wt%を超える場合には、上記組成物が
電解析出中に凝集物が析出して、良好な皮膜形成を行う
ことができない。
【0069】(C)及び(D)の組成物では、好ましく
は1wt%〜50wt%であり、より好ましくは10w
t%〜30wt%である。(C)又は(D)組成物の浸
漬溶液濃度は、好ましくは0.01wt%〜15wt%
であり、より好ましくは0.1wt%〜10wt%であ
る。上記いずれかの組成物の濃度が0.01wt%未満
の場合には、金属表面へ上記(C)又は(D)の組成物
が析出しにくくなる。このため、皮膜が薄くなり耐食性
が低下する。一方、上記いずれかの組成物の濃度が15
wt%を超える場合には、上記組成物が電解析出中に凝
集物が析出して、良好な皮膜形成を行うことができな
い。
【0070】また、電解析出時における電流密度は、
0.1〜10mA/cm2が好ましく、より好ましくは
0.5〜5mA/cm2である。電流密度が0.1mA
/cm2未満の場合には、金属表面に対する上記
(A),(B),(C)又は(D)のいずれかの組成物
の析出が不十分となり、皮膜が薄くなる。一方、電流密
度が10mA/cm2を超えた場合には、金属表面への
上記(A),(B),(C)又は(D)の組成物の析出
量は増えるものの、所望の耐食性を超える効果は得られ
なず、経済性に劣る。
【0071】電解析出時の通電時間は、0.1秒〜18
0秒が好ましく、より好ましくは30秒〜60秒であ
る。通電時間が0.1秒未満の場合には、金属表面に対
する上記(A),(B),(C)又は(D)の組成物の
析出が不十分となり、皮膜が薄くなり耐食性が低下す
る。一方、通電時間が5分を超える場合には、金属表面
に対する上記(A),(B),(C)又は(D)のいず
れかの組成物の析出が増大するものの、所望の耐食性を
超える効果は得られなず、経済性に劣る。
【0072】なお、図1〜図3に示される副生物を回収
して、再度SM、SP又はSEmエマルションを製造し
て使用してもよい。
【0073】本発明の皮膜形成方法は、必要に応じて、
上記(c)皮膜形成工程の後、水洗して、熱処理工程を
加えてもよい。この加熱処理工程により、短時間で金属
表面により強固な有機皮膜(すなわち、(A),(B)
及び(C)の組成物からなる皮膜)又は有機/無機皮膜
(すなわち、(D)の組成物からなる皮膜)を固定する
ことができる。なお、皮膜の膜厚は、約0.01〜1μ
mであることが好ましい。
【0074】熱処理工程 熱処理工程は、任意工程であって、皮膜中に残存するカ
ウンターアニオンを除去するために行う。熱処理温度
は、50℃〜200℃、好ましくは70℃〜170℃で
ある。熱処理時間は、10秒〜20分、好ましくは1分
〜10分である。
【0075】上塗工程 本実施形態の形成皮膜上に、ポリエステル樹脂、アミノ
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂
の1種又は2種以上を混合した塗料を塗り重ねてもよ
い。塗料のタイプとしては、エマルション(水性、非水
性いずれでもよく)又は水性樹脂でもよい。塗装方法と
しては、電着塗装、スプレー塗装等、公知の塗装方法を
用いることができる。
【0076】更に、本発明の好ましい他の実施態様を以
下に示す。
【0077】1.本発明の皮膜形成方法における(b)
前処理工程は、オキシカルボン酸化合物又はアスコルビ
ン酸化合物を溶媒に所定濃度溶解させ、この浸漬液中に
金属素材を所定時間浸漬する方法である。
【0078】2.(b)前処理工程において、上記溶媒
は、水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコ
ール、アセトン、メチルエチルケトン、ベンゼン、トル
エン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルエーテル、クロロホルム、塩化メチレンの少なく
とも1種である。
【0079】3.(b)前処理工程において、浸漬液中
の上記化合物の濃度は、0.1〜10wt%である。
【0080】4.(b)前処理工程において、浸漬液中
の上記化合物の濃度は、1〜5wt%である。
【0081】5.(b)前処理工程において、金属素材
の上記化合物剤含有浸漬液中への浸漬時間は、0.1秒
〜180秒である。
【0082】6.(b)前処理工程において、金属素材
の上記化合物含有浸漬液中への浸漬時間は、60秒〜1
20秒である。
【0083】7.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、上記SMの処理液に水溶性のラジカル重
合性不飽和結合を有するモノマーを混合させる。
【0084】8.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、上記水溶性のラジカル重合性不飽和結合
を有するモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、アク
リルアミド、ヒドロキシエチルメタアクリレート、N−
ビニルピロリドンの少なくとも1種である。
【0085】9.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、上記SM処理液中のSM濃度は、0.0
1〜10wt%である。
【0086】10.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、上記SM処理液中のSM濃度は、0.1
〜10wt%である。
【0087】11.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理pH
は、活性エステル基を含む場合には2〜9である。
【0088】12.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理pH
は、活性エステル基を含む場合には3〜6である。
【0089】13.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理pH
は、活性エステル基を含まない場合には2〜12であ
る。
【0090】14.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理pH
は、活性エステル基を含まない場合には3〜10であ
る。
【0091】15.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理温度
は、活性エステル基を含む場合には0〜40℃である。
【0092】16.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理温度
は、活性エステル基を含む場合には10〜20℃であ
る。
【0093】17.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理温度
は、活性エステル基を含まない場合には0〜70℃であ
る。
【0094】18.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、金属素材浸漬時のSM処理液の処理温度
は、活性エステル基を含まない場合には10〜50℃で
ある。
【0095】19.(c)皮膜形成工程(c−1)にお
いて、SM処理液に対する金属素材の浸漬時間は、0.
1秒〜60秒である。
【0096】20.(c)皮膜形成工程(c−1)にお
いて、SM処理液に対する金属素材の浸漬時間は、1秒
〜15秒である。
【0097】21.(c)皮膜形成工程(c−2)にお
いて、SM処理液及びSP処理液を電解析出させる際の
電流密度は0.1〜10mA/cm2であり、通電時間
は0.1秒〜5分である。
【0098】22.(c)皮膜形成工程(c−2)にお
いて、SM処理液及びSP処理液を電解析出させる際の
電流密度は0.5〜5mA/cm2であり、通電時間は
30秒〜60秒である。
【0099】23.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(C)組成物のエマルション(SEm)
及び(D)組成物の複合エマルション(SEm複合エマ
ルション)を製造する際に、上記(A)SMと共重合さ
れるラジカル重合性不飽和モノマーは、スチレン、p−
メチルスチレン、p−クロルメチルスチレン、メタクリ
ル酸エステル、アクリル酸エステルの少なくとも1種で
ある。
【0100】24.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(C)組成物のエマルション(SEm)
及び(D)組成物の複合エマルション(SEm複合エマ
ルション)のガラス転移温度(Tg)は、それぞれ−5
0〜120℃である。
【0101】25.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(C)組成物のエマルション(SEm)
及び(D)組成物の複合エマルション(SEm複合エマ
ルション)のガラス転移温度(Tg)は、それぞれ−2
5〜100℃である。
【0102】26.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、浸漬処理液中のSP濃度は、0.01〜
10wt%である。
【0103】27.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、浸漬処理液中のSP濃度は、0.1〜1
0wt%である。
【0104】28.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、浸漬処理液中のSEm複合エマルション
濃度は、0.1〜50wt%である。
【0105】29.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、浸漬処理液中のSEm複合エマルション
濃度は、1〜20wt%である。
【0106】30.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(D)組成物の複合エマルション(SE
m複合エマルション)の核である無機粒子は、シリカ、
アルミナ、チタニア、フェライト、リン酸チタン、鉄粒
子、亜鉛粒子の少なくとも1種である。
【0107】31.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(D)組成物の複合エマルション(SE
m複合エマルション)の核である無機粒子の粒子径は、
0.01〜5μmである。
【0108】32.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(D)組成物の複合エマルション(SE
m複合エマルション)の核である無機粒子の粒子径は、
0.01〜0.3μmである。
【0109】33.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(D)組成物の複合エマルション(SE
m複合エマルション)の粒子径は、0.01〜1μmで
ある。
【0110】34.(c)皮膜形成工程(c−1,c−
2)において、(D)組成物の複合エマルション(SE
m複合エマルション)の粒子径は、0.01〜0.5μ
mである。
【0111】35.(c)皮膜形成工程(c−1),
(c−2)における熱処理温度は50〜200℃であ
り、熱処理時間は10秒〜20分である。
【0112】36.(c)皮膜形成工程(c−1),
(c−2)における熱処理温度は70〜170℃であ
り、熱処理時間は1分〜10分である。
【0113】37.皮膜形成方法は、必要に応じて、上
記(c)皮膜形成工程の後、水洗して、熱処理工程を行
う。
【0114】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
具体的に説明する。尚、本発明はこれらの実施例によっ
て限定されるものではない。
【0115】実施例1〜23及び比較例1〜8、参考例 (1)(c)皮膜形成工程で用いる組成物の製造方法: 製造例1.メカニカルスターラー、還流管、窒素導入管
を装着した三口フラスコに下記化39に示すメタクリル
酸フェニルジメチルスルホニウム硝酸塩(MAPDS・
N)1g、重合開始剤としてAIBA0.019g、水
40gを加えた後、約30分間室温でパブリングにより
窒素置換した。次いで、60℃に昇温し、窒素雰囲気
下、攪拌速度350rpmで攪拌しながら、6時間重合
を行った。得られたポリマーをSP−Aとする。
【0116】
【化39】 製造例2.メカニカルスターラー、還流管、窒素導入管
を装着した三口フラスコに下記化40に示すジメチルス
ルホニウムメチルスチレン硝酸塩(DMSMS・N)1
g、重合開始剤としてAIBA0.022g、水40g
を加えた後、約30分間室温でパブリングにより窒素置
換した。次いで、60℃に昇温し、窒素雰囲気下、攪拌
速度350rpmで攪拌しながら、6時間重合を行っ
た。得られたポリマーをSP−Bとする。
【0117】
【化40】 製造例3.メカニカルスターラー、還流管、窒素導入管
を装着した三口フラスコに下記化41に示すグリシジル
メタクリル酸フェニルジメチルスルホニウム硝酸塩(G
MAPDS・N)1g、重合開始剤としてAIBA0.
017g、水40gを加えた後、約30分間室温でパブ
リングにより窒素置換した。次いで、60℃に昇温し、
窒素雰囲気下、攪拌速度350rpmで攪拌しながら、
6時間重合を行った。得られたポリマーをSP−Cとす
る。
【0118】
【化41】 製造例4.メカニカルスターラー、還流管、窒素導入管
を装着した三口フラスコにスチレン20.88g、メタ
クリル酸メチル11.35g、アクリル酸n−ブチル
9.37g、MAPDS・N2.28g、重合開始剤と
してAIBA0.54g、水200gを加えた後、約3
0分間室温でパブリングにより窒素置換した。次いで、
60℃に昇温し、窒素雰囲気下、攪拌速度350rpm
で攪拌しながら、6時間重合を行った。得られたエマル
ションをSEm−Aとする。
【0119】製造例5.メカニカルスターラー、還流
管、窒素導入管を装着した三口フラスコに、スチレン2
0.88g、メタクリル酸メチル11.35g、アクリ
ル酸n−ブチル9.37g、DMSMS・N1.93
g、重合開始剤としてAIBA0.54g、水200g
を加えた後、約30分間室温でパブリングにより窒素置
換した。次いで、60℃に昇温し、窒素雰囲気下、攪拌
速度350rpmで攪拌しながら、6時間重合を行っ
た。得られたエマルションをSEm−Bとする。
【0120】製造例6.メカニカルスターラー、還流
管、窒素導入管を装着した三口フラスコに、スチレン2
0.88g、メタクリル酸メチル11.35g、アクリ
ル酸n−ブチル9.37g、GMAPDS・N2.54
g、重合開始剤としてAIBA0.54g、水200g
を加えた後、約30分間室温でパブリングにより窒素置
換した。次いで、60℃に昇温し、窒素雰囲気下、攪拌
速度350rpmで攪拌しながら、6時間重合を行っ
た。得られたエマルションをSEm−Cとする。
【0121】製造例7.メカニカルスターラー、還流
管、窒素導入管を装着した三口フラスコに水50g、フ
ェライト被覆磁性粒子0.1g、下記化42に示す10
−ウンデセニルオキシフェニルジメチルスルホニウム硝
酸塩(UPDS・N)0.035gを入れ、1時間超音
波分散させ、6時間攪拌した後、フマル酸ジブチル0.
018g及びスチレン0.017gを添加して、25℃
で20時間攪拌した。次いで、開始剤として過硫酸カリ
ウム(KPS)0.007gを加え、窒素雰囲気下、攪
拌速度350rpmで60℃で24時間重合した。得ら
れたエマルションをSEm−Dとする。
【0122】
【化42】 製造例8.(比較例用) メカニカルスターラー、還流管、窒素導入管を装着した
三口フラスコに、アクリルアミド1g、重合開始剤とし
てAIBA0.017g、水40gを加えた後、約30
分間室温でパブリングにより窒素置換した。次いで、6
0℃に昇温し、窒素雰囲気下、攪拌速度350rpmで
攪拌しながら、6時間重合を行った。得られたポリマー
をSP−Dとする。
【0123】製造例9.(比較例用) メカニカルスターラー、還流管、窒素導入管を装着した
三口フラスコに、スチレン20.88g、メタクリル酸
メチル11.35g、アクリル酸n−ブチル9.37
g、重合開始剤としてAIBA0.54g、水200g
を加えた後、約30分間室温でパブリングにより窒素置
換した。次いで、60℃に昇温し、窒素雰囲気下、攪拌
速度350rpmで攪拌しながら、6時間重合を行っ
た。得られたエマルションをSEm−Eとする。
【0124】製造例10.メカニカルスターラー、還流
管、窒素導入管を装着した三口フラスコに下記化43に
示すメタクリル酸フェニルジメチルスルホニウムメチル
硫酸塩(MAPDS・M)1g、重合開始剤としてAI
BA0.016g、水40gを加えた後、約30分間室
温でパブリングにより窒素置換した。次いで、60℃に
昇温し、窒素雰囲気下、攪拌速度350rpmで攪拌し
ながら、6時間重合を行った。得られたポリマーをSP
−Eとする。
【0125】
【化43】 製造例11.メカニカルスターラー、還流管、窒素導入
管を装着した三口フラスコに下記化44に示すメタクリ
ル酸フェニルジメチルスルホニウム蓚酸塩(MAPDS
・O)1g、重合開始剤としてAIBA0.016g、
水40gを加えた後、約30分間室温でパブリングによ
り窒素置換した。次いで、60℃に昇温し、窒素雰囲気
下、攪拌速度350rpmで攪拌しながら、6時間重合
を行った。得られたポリマーをSP−Fとする。
【0126】
【化44】 (2)実施例及び比較例の皮膜形成方法: 実施例1.脱脂洗浄した冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、ア
ルミ板(日本テストパネル製)を60℃の3wt%クエ
ン酸アンモニウム(CA)に2分間浸漬し、水道水、更
にイオン交換水で洗浄後、1wt%MAPDS・N(S
M−A)に60秒間浸漬し水道水で洗浄して処理膜を形
成した。次いで、処理膜を形成した冷延鋼板及び亜鉛め
っき鋼板上にカチオン電着塗料(「パワートップ V−
50」日本ペイント(株)社製)を、アルミ板上にはア
ニオン電着塗料(「パワーマイト 3000」日本ペイ
ント(株)社製)を乾燥膜厚が25μmとなるように電
着塗装した。
【0127】実施例2.実施例1におけるSM−Aの代
りにDMSMS・N(SM−B)を用い、その他は実施
例1に準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0128】実施例3.実施例1におけるSM−Aの代
りにGMAPDS・N(SM−C)を用い、その他は実
施例1に準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0129】実施例4.電解処理(1mA/cm2×6
0秒間)を行った以外は、実施例1に準拠して皮膜を形
成し、電着塗装した。
【0130】実施例5.CA処理を除いて、実施例1に
準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0131】実施例6.脱脂洗浄した冷延鋼板、亜鉛め
っき鋼板、アルミ板(日本テストパネル製)を60℃の
3wt%クエン酸アンモニウム(CA)に2分間浸漬
し、水道水、更にイオン交換水で洗浄後、1wt%SP
−Aに60秒間浸漬し水道水で洗浄して処理膜を形成し
た。次いで、処理膜を形成した冷延鋼板上にカチオン電
着塗料(「パワートップ V−50」日本ペイント
(株)社製)を、アルミ板上にはアニオン電着塗料
(「パワーマイト 3000」日本ペイント(株)社
製)を乾燥膜厚が25μmとなるように電着塗装した。
【0132】実施例7.実施例6におけるSP−Aの代
わりにSP−Bを用い、その他は実施例6に準拠して皮
膜を形成し、電着塗装した。
【0133】実施例8.実施例6におけるSP−Aの代
わりにSP−Cを用い、その他は実施例6に準拠して皮
膜を形成し、電着塗装した。
【0134】実施例9.電解処理(1mA/cm2×6
0秒間)を行った以外は、実施例6に準拠して皮膜を形
成し、電着塗装した。
【0135】実施例10.CA処理を除いて、実施例6
に準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0136】実施例11.脱脂洗浄した冷延鋼板、亜鉛
めっき鋼板、アルミ板(日本テストパネル製)を60℃
の3wt%クエン酸アンモニウム(CA)に2分間浸漬
し、水道水、更にイオン交換水で洗浄後、1wt%SE
m−Aに60秒間浸漬し水道水で洗浄して処理膜を形成
した。次いで、処理膜を形成した冷延鋼板及び亜鉛めっ
き鋼板上にカチオン電着塗料(「パワートップ V−5
0」日本ペイント(株)社製)を、アルミ板上にはアニ
オン電着塗料(「パワーマイト 3000」日本ペイン
ト(株)社製)を乾燥膜厚が25μmとなるように電着
塗装した。
【0137】実施例12.実施例11におけるSEm−
Aの代りにSEm−Bを用い、その他は実施例11に準
拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0138】実施例13.実施例11におけるSEm−
Aの代りにSEm−Cを用い、その他は実施例11に準
拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0139】実施例14.電解処理(1mA/cm2×
60秒間)を行った以外は、実施例11に準拠して皮膜
を形成し、電着塗装した。
【0140】実施例15.CA処理を除いて、実施例1
1に準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0141】実施例16.脱脂洗浄した冷延鋼板、亜鉛
めっき鋼板、アルミ板(日本テストパネル製)を60℃
の3wt%クエン酸アンモニウム(CA)に2分間浸漬
し、水道水、更にイオン交換水で洗浄後、1wt%SE
m−Aに60秒間浸漬し水道水で洗浄して処理膜を形成
した。次いで、処理膜を形成した冷延鋼板上に水性塗料
(「オーデシャインKSブラックSA−1」日本ペイン
ト(株)社製)を、アルミ板上にはアニオン電着塗料
(「パワーマイト 3000」日本ペイント(株)社
製)を乾燥膜厚が25μmとなるようにスプレー塗装し
た。
【0142】実施例17.実施例16におけるSEm−
Aの代りにSEm−Bを用い、その他は実施例16に準
拠して皮膜を形成し、スプレー塗装した。
【0143】実施例18.実施例16におけるSEm−
Aの代りにSEm−Cを用い、その他は実施例16に準
拠して皮膜を形成し、スプレー塗装した。
【0144】実施例19.電解処理(1mA/cm2×
60秒間)を行った以外は、実施例16に準拠して皮膜
を形成し、スプレー塗装した。
【0145】実施例20.CA処理を除いて、実施例1
6に準拠して皮膜を形成し、スプレー塗装した。
【0146】実施例21.実施例6のCAの代わりにア
スコルビン酸(AB)アンモニウム塩を用いた以外は、
実施例6に準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0147】実施例22.脱脂洗浄した冷延鋼板、亜鉛
めっき鋼板、アルミ板(日本テストパネル製)を60℃
の3wt%クエン酸アンモニウム(CA)に2分間浸漬
し、水道水、更にイオン交換水で洗浄後、1wt%MA
DPS・O(SM−D)に60秒間浸漬し水道水で洗浄
して処理膜を形成した。次いで、処理膜を形成した冷延
鋼板及び亜鉛めっき鋼板上にカチオン電着塗料(「パワ
ートップ V−50」日本ペイント(株)社製)を、ア
ルミ板上にはアニオン電着塗料(「パワーマイト 30
00」日本ペイント(株)社製)を乾燥膜厚が25μm
となるように電着塗装した。
【0148】実施例23.実施例22におけるSM−D
の代りにSP−Fを用い、その他は実施例22に準拠し
て皮膜を形成し、電着塗装した。
【0149】比較例1.脱脂洗浄した冷延鋼板、亜鉛め
っき鋼板、アルミ板(日本テストパネル製)を60℃の
3wt%クエン酸アンモニウム(CA)に2分間浸漬
し、水道水、更にイオン交換水で洗浄後、1wt%SP
−Dに60秒間浸漬し水道水で洗浄して処理膜を形成し
た。次いで、処理膜を形成した冷延鋼板及び亜鉛めっき
鋼板上にカチオン電着塗料(「パワートップ V−5
0」日本ペイント(株)社製)を、アルミ板上にはアニ
オン電着塗料(「パワーマイト 3000」日本ペイン
ト(株)社製)を乾燥膜厚が25μmとなるように電着
塗装した。
【0150】比較例2.CA処理を行わずに、比較例1
におけるSP−Dの代りにSP−Eを用い、その他は比
較例1に準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0151】比較例3.電解処理(1mA/cm2×6
0秒間)を行った以外は、比較例1に準拠して皮膜を形
成し、電着塗装した。
【0152】比較例4.CA処理を除いて、比較例1に
準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0153】比較例5.脱脂洗浄した冷延鋼板、亜鉛め
っき鋼板、アルミ板(日本テストパネル製)を60℃の
3wt%クエン酸アンモニウム(CA)に2分間浸漬
し、水道水、更にイオン交換水で洗浄後、1wt%SE
m−Eに60秒間浸漬し水道水で洗浄して処理膜を形成
した。次いで、処理膜を形成した冷延鋼板及び亜鉛めっ
き鋼板上にカチオン電着塗料(「パワートップ V−5
0」日本ペイント(株)社製)を、アルミ板上にはアニ
オン電着塗料(「パワーマイト 3000」日本ペイン
ト(株)社製)を乾燥膜厚が25μmとなるように電着
塗装した。
【0154】比較例6.電解処理(1mA/cm2×6
0秒間)を行った以外は、比較例5に準拠して皮膜を形
成し、電着塗装した。
【0155】比較例7.CA処理を除いて、比較例5に
準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0156】比較例8.CA処理を除いて、SP−D処
理を行わなかった以外は、比較例5に準拠して皮膜を形
成し、電着塗装した。
【0157】比較例9.CA処理を除いて、SP−Dの
代わりにリン酸亜鉛処理を行わなかった以外は、比較例
5に準拠して皮膜を形成し、電着塗装した。
【0158】(3)評価方法: a)密着性試験;ゴバン目試験 電着塗装板を40℃の水中に240時間浸漬した後、塗
装板を引き上げて風乾後、塗膜にカッターで1mm平方
の升目100個を描き、そのうえ型セロハンテープを圧
着して瞬間的に引き剥がして、100個の升目の塗膜の
離脱状態を調べ、残升目数で評価した。
【0159】b)耐食性試験;電着塗装板にクロスカッ
トを入れ、55℃の5%食塩水中に240時間浸漬した
後、塗装板を引き上げて風乾後、クロスカット部にセロ
ハンテープを圧着させ急激に剥離させて、クロスカット
部の片側剥離幅を測定した。
【0160】上記実施例及び比較例、参考例の皮膜の評
価結果を表1及び表2に示す。
【0161】
【表1】
【表2】
【表3】 これらの結果から、本発明の皮膜形成方法によれば、耐
食性、塗膜密着性のいずれの性能も優れていることが判
明した。
【0162】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る皮膜形成方
法によれば、リンやクロム化合物等の有害物質を使用せ
ず、金属素材との密着性及び耐食性に優れた有機皮膜又
は有機/無機複合皮膜を金属表面に被覆することができ
る。更に、スラッジを発生させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の(c)皮膜形成工程における(A)
組成物による皮膜形成方法を説明する図である。
【図2】 本発明の(c)皮膜形成工程における(B)
組成物による皮膜形成方法を説明する図である。
【図3】 本発明の(c)皮膜形成工程における(C)
組成物による皮膜形成方法を説明する図である。
【図4】 本発明の(c)皮膜形成工程における(D)
組成物による皮膜形成方法を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C25D 13/06 C25D 13/06 B 13/08 13/08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属素材に対して、下記(a)〜(c)
    の工程を順次経る皮膜形成方法であって、 (a)脱脂処理工程、 (b)オキシカルボン酸化合物又はアスコルビン酸化合
    物による前処理工程、 (c)下記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、
    前記(c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),
    (B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
    む水溶液に浸漬することにより皮膜を形成する工程、 (A)スルホニウム基を分子内に含有するモノマー、 (B)上記(A)モノマーの単独重合あるいは共重合に
    より得られる水溶性ポリマー、 (C)上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モ
    ノマーとの共重合により得られるスルホニウム基を有す
    るエマルション又は水溶性ポリマー、 (D)無機粒子を核として、上記(A)のモノマーとラ
    ジカル重合性不飽和モノマーとの共重合してなる被覆層
    で上記無機粒子が被覆されたスルホニウム基を有する複
    合エマルション、 前記(c−2)の皮膜形成工程は、上記(A),
    (B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
    む水溶液に前記金属素材を浸漬し、この金属素材を陰極
    として、前記陰極と陽極との間に通電し、前記組成を電
    解析出させることにより皮膜を形成する工程、 であることを特徴とする皮膜形成方法。
  2. 【請求項2】 金属素材に対して、下記(a)及び
    (c)の工程を順次経る皮膜形成方法であって、 (a)脱脂処理工程、 (c)下記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、 前記(c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),
    (B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
    む水溶液に浸漬することにより皮膜を形成する工程、 (A)活性エステル基及びスルホニウム基を同一分子内
    に含有し、下記化1に示す一般式(I)を有するモノマ
    ー、 (B)上記(A)モノマーの単独重合あるいは共重合に
    より得られる水溶性ポリマー、 (C)上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モ
    ノマーとの共重合により得られる活性エステル基及びス
    ルホニウム基を有するエマルション又は水溶性ポリマ
    ー、 (D)無機粒子を核として、上記(A)のモノマーとラ
    ジカル重合性不飽和モノマーとの共重合してなる被覆層
    で上記無機粒子が被覆された活性エステル基及びスルホ
    ニウム基を有する複合エマルション、 前記(c−2)の皮膜形成工程は、上記(A),
    (B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
    む水溶液に前記金属素材を浸漬し、この金属素材を陰極
    として、前記陰極と陽極との間に通電し、前記組成を電
    解析出させることにより皮膜を形成する工程、 であることを特徴とする皮膜形成方法。 【化1】 (式中、Wはスルホニウム基、Xは対イオンであって下
    記化2の通りである。) 【化2】
  3. 【請求項3】 金属素材に対して、下記(a)及び
    (c)の工程を順次経る皮膜形成方法であって、 (a)脱脂処理工程、 (c)下記(c−1)又は(c−2)の皮膜形成工程、 前記(c−1)の皮膜形成工程は、下記(A),
    (B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
    む水溶液に浸漬することにより皮膜を形成する工程、
    (A)スルホニウム基を分子内に含有し、下記化3又は
    化4に示す一般式(II−1)、(II−2)、(II−
    3)、(III −1)、(III −2)、(III −3)又は
    (III −4)を有するモノマー、 (B)上記(A)モノマーの単独重合あるいは共重合に
    より得られる水溶性ポリマー、 (C)上記(A)のモノマーとラジカル重合性不飽和モ
    ノマーとの共重合により得られるスルホニウム基を有す
    るエマルション又は水溶性ポリマー、 (D)無機粒子を核として、上記(A)のモノマーとラ
    ジカル重合性不飽和モノマーとの共重合してなる被覆層
    で上記無機粒子が被覆されたスルホニウム基を有する複
    合エマルション、 前記(c−2)の皮膜形成工程は、上記(A),
    (B),(C)又は(D)の少なくとも1種の組成を含
    む水溶液に前記金属素材を浸漬し、この金属素材を陰極
    として、前記陰極と陽極との間に通電し、前記組成を電
    解析出させることにより皮膜を形成する工程、 であることを特徴とする皮膜形成方法。 【化3】 (式中、Wはスルホニウム基、Xは対イオンであって下
    記化5の通りである。) 【化4】 (式中、Wはスルホニウム基、R0はメチル基又は水酸
    基、Xは対イオンであって下記化5の通りである。) 【化5】
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の(A)活性エステル基
    及びスルホニウム基を同一分子内に含有するモノマー
    が、下記化6、8に示す一般式(I)又は(III −2)
    を有するモノマーの少なくとも1種であることを特徴と
    する皮膜形成方法。 【化6】 (式中、Wはスルホニウム基、Xは対イオンであって下
    記化7の通りである。) 【化7】 【化8】 (式中、Wはスルホニウム基、R0はメチル基又は水酸
    基、Xは対イオンであって下記化9の通りである。) 【化9】
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載のスペ
    ーサー及び重合基は下記化10に示す一般式を有するこ
    とを特徴とする皮膜形成方法。 【化10】
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3いずれかに記載の上記
    (A)成分モノマーが、下記化11、化12、化13に
    示すいずれかの構造式を有するモノマーの少なくとも1
    種であることを特徴とする皮膜形成方法。 【化11】 (式中、Wはスルホニウム基であって下記化14、Xは
    対イオンであって請求項1又は3においては下記化1
    5、請求項2においては下記化16の通りである。) 【化12】 (式中、Wはスルホニウム基であって下記化14、Xは
    対イオンであって請求項1又は3においては下記化1
    5、請求項2においては下記化16の通りである。) 【化13】 (式中、Wはスルホニウム基であって下記化14、Xは
    対イオンであって請求項1又は3においては下記化1
    5、請求項2においては下記化16の通りである。) 【化14】 【化15】 【化16】
  7. 【請求項7】 請求項1、4、5、6のいずれかに記載
    の(b)の前処理工程に用いる酸化合物が、酒石酸、リ
    ンゴ酸、クエン酸、乳酸、グルコン酸又はアスコルビン
    酸、またはいずれかのアンモニウム塩であることを特徴
    とする皮膜形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の皮膜
    形成方法によって金属表面に金属−S結合を有する皮膜
    を形成することを特徴とする金属素材。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の皮膜上に塗膜を形成す
    ることを特徴とする金属素材。
JP10084467A 1998-03-30 1998-03-30 皮膜形成方法及び金属素材 Pending JPH11279796A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10084467A JPH11279796A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 皮膜形成方法及び金属素材
US09/232,644 US6238541B1 (en) 1998-03-30 1999-01-19 Film-forming method and metal material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10084467A JPH11279796A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 皮膜形成方法及び金属素材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11279796A true JPH11279796A (ja) 1999-10-12

Family

ID=13831444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10084467A Pending JPH11279796A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 皮膜形成方法及び金属素材

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6238541B1 (ja)
JP (1) JPH11279796A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007069640A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Jsr Corporation 新規化合物および重合体、ならびに樹脂組成物

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7049044B2 (en) * 2002-12-19 2006-05-23 The University Of North Carolina At Charlotte Nanocomposite negative resists for next generation lithographies
US7776505B2 (en) * 2001-11-05 2010-08-17 The University Of North Carolina At Charlotte High resolution resists for next generation lithographies
US6887290B2 (en) * 2002-09-25 2005-05-03 Federal Signal Corporation Debris separation and filtration systems
WO2004099373A2 (en) * 2003-05-02 2004-11-18 University Of North Carolina At Charlotte Biocompatible resists
WO2009152276A2 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 University Of North Carolina At Charlotte Photoacid generators and lithographic resists comprising the same
JP5580674B2 (ja) * 2009-07-14 2014-08-27 住友化学株式会社 新規化合物、レジスト組成物及びパターン形成方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5036649B2 (ja) * 1971-08-11 1975-11-26
US4120996A (en) * 1977-05-23 1978-10-17 Ppg Industries, Inc. Method of providing corrosion resistance to metal surfaces
US4528384A (en) * 1980-06-30 1985-07-09 The Dow Chemical Company Addition polymerizable aromatic sulfonium salts and polymers thereof
US4839203A (en) * 1985-04-03 1989-06-13 The Dow Chemical Company Semi-permeable membranes prepared via reaction of cationic groups with nucleophilic groups
DE3902114A1 (de) 1989-01-25 1990-08-02 Basf Ag Strahlungsempfindliche, ethylenisch ungesaettigte, copolymerisierbare sulfoniumsalze und verfahren zu deren herstellung
US5139601A (en) * 1990-04-11 1992-08-18 Lord Corporation Method for metal bonding
JP2835478B2 (ja) 1990-08-08 1998-12-14 三新化学工業株式会社 新規アクリレート化合物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007069640A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Jsr Corporation 新規化合物および重合体、ならびに樹脂組成物
US8273837B2 (en) 2005-12-14 2012-09-25 Jsr Corporation Compound, polymer, and resin composition
JP5034950B2 (ja) * 2005-12-14 2012-09-26 Jsr株式会社 化合物の製造方法および重合体、ならびに樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
US6238541B1 (en) 2001-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3354767B2 (ja) アルカリ亜鉛および亜鉛合金電気めっき浴およびプロセス
JP3259274B2 (ja) カチオン電着塗装方法及びカチオン電着塗料組成物
US4379869A (en) Cationic latices and their electrodeposition
US20070014924A1 (en) Method for coating metal surfaces with corrosion inhibiting polymer layers
WO1988000622A1 (en) Composition for treating metal surface and treating process
JPH11279796A (ja) 皮膜形成方法及び金属素材
JPH051311B2 (ja)
JP2001523769A (ja) クロムを含んでいない有機系被覆用重合性組成物
JPH07258587A (ja) β−ジケトン金属塩を含有するレジスト配合物の電着方法
JPH0756080B2 (ja) 塗料密着性に優れた有機高分子複合メツキ金属材の製造方法
JPH1018093A (ja) 皮膜形成方法及び皮膜形成金属素材
JPH0514037B2 (ja)
JP2001164377A (ja) 黒色鋼板
US4225406A (en) Cationic deposition of polymers onto a conductive surface
JPH1018092A (ja) 皮膜形成方法及び皮膜形成金属素材
JPH0925438A (ja) 防汚塗料用樹脂
JP3132593B2 (ja) 金属表面処理用組成物
EP0472204B1 (en) Surface treated materials of excellent adhesion for painting layer, corrosion resistance after painting, and press formability, as well as a method of manufacturing them
JP2997562B2 (ja) カチオン電着塗料及び塗膜形成方法
JPH03126771A (ja) 防汚塗料組成物
JP2866168B2 (ja) 塗膜密着性、塗装後耐食性に優れた表面処理材料
EP0012134A1 (en) Process for forming a polymeric coating on a metallic surface, acidic aqueous coating compositions and coating systems employing such compositions
JP2004188976A (ja) 黒色鋼板
JPH0534387B2 (ja)
JP3359547B2 (ja) 消泡性に優れた樹脂クロメート組成物および樹脂クロメート処理金属板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040402

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070626