JPH11276850A - 微生物の反応浄化装置を備えるエンジンシステム - Google Patents

微生物の反応浄化装置を備えるエンジンシステム

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JPH11276850A
JPH11276850A JP10182317A JP18231798A JPH11276850A JP H11276850 A JPH11276850 A JP H11276850A JP 10182317 A JP10182317 A JP 10182317A JP 18231798 A JP18231798 A JP 18231798A JP H11276850 A JPH11276850 A JP H11276850A
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exhaust gas
culture solution
engine
microorganism
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの排気ガスを低温状態でも浄化可能と
する。 【解決手段】燃料と空気とを混合し、燃焼させるエンジ
ン1と、エンジン1から排出される排気ガス中の成分を
食する微生物に排気ガスを接触させる反応浄化装置10
0を備える。微生物が排気ガス中のCO、CO2、H
C、NOxを食べて排気ガスを清浄化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物を用いて排
気ガス中の特定成分を取り除くエンジンシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、車両用のエンジンから排出される排気ガスを浄化す
る方法として金属触媒等を用いて処理する方法が知られ
ている。しかし、触媒を用いた方法では、とくに触媒が
十分に活性化していない状態、例えばエンジン始動直後
などの低温時に、排気中のHC、CO、S、NOx等を
必ずしも十分に処理できないという問題がある。
【0003】また、排気の一部を吸気中に還流する排気
再循環システムにより、燃焼を抑制し、NOxを減少さ
せることも実用化されているが、NOxを大幅に減少さ
せるには排気還流量を増大させ、かつそれらを完全燃焼
させなければならず、自ずと限度がある。
【0004】本発明の目的は、エンジンからの種々の排
出物質を浄化できるエンジンシステムを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、燃料と空
気とを混合し、燃焼させるエンジンと、前記エンジンか
ら排出される排気ガス中の成分を食する微生物に前記排
気ガスを接触させる反応浄化装置とを備える。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、前記
微生物は光合成なしに前記排気ガス中の成分を食するも
のである。
【0007】第3の発明は、第1またはは第2の発明に
おいて、前記反応浄化装置は、前記微生物の培養液を通
さずかつ前記排気ガスを通す大きさの微細孔が形成され
た循環路と、前記培養液を前記循環路中に循環させる循
環装置とを具備する。
【0008】第4の発明は、第3の発明において、前記
反応浄化装置は、微生物と培養液のリザーバタンクをも
ち、このリザーバタンクには微生物を遠心分離できる遠
心分離器を備える。
【0009】第5の発明は、第3の発明において、前記
反応浄化装置は、微生物と培養液のリザーバタンクをも
ち、このリザーバタンクには微生物を真空乾燥できる真
空乾燥器を備える。
【0010】第6の発明は、第3〜第5の発明におい
て、前記反応浄化装置は、反応浄化装置内の培養液の温
度を調整する温度調整装置と、周囲を断熱壁で囲まれた
微生物と培養液のリザーバタンクを備える。
【0011】第7の発明は、第6の発明において、前記
温度調整装置は、排気ガスに外気を導入して温度を低下
させ、これと接触する培養液の温度を調整する。
【0012】第8の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物は前記排気ガス中のCO2を食するもの
である。
【0013】第9の発明は、第8の発明において、前記
微生物はCO2を食して燃料を再生産するものである。
【0014】第10の発明は、第9の発明において、前
記微生物としてHD−1の種の微生物を用いる。
【0015】第11の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物は前記排気ガス中のNOxを食するもの
である。
【0016】第12の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物は前記排気ガス中のNOを食するもので
ある。
【0017】第13の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物は前記排気ガス中のHCを食するもので
ある。
【0018】第14の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物はArchaeaである。
【0019】第15の発明は、第1から第7の発明にお
いて、前記微生物がDesulfurolobusまた
はAcidianusである。
【0020】第16の発明は、第15の発明において、
培養液として水と活性汚泥を含む。第17の発明は、第
15の発明において、培養液として水とイーストエキス
とを含む。
【0021】第18の発明は、第15の発明において、
培養液として水とイーストエキスと、硫酸アンモニウム
と、硫酸を含む酸性培養液である。
【0022】第19の発明は、第15の発明において、
培養液として水とイーストエキスと、硫酸アンモニウム
と、硫酸とに加えて、リン酸二水素カリウム、硫酸マグ
ネシウム、塩化カルシウム、塩化鉄、塩化マンガン、四
ほう酸ナトリウム、硫黄、炭酸カルシウムのうちの少な
くとも一つを含む。
【0023】第20の発明は、第16〜第19の発明に
おいて、前記培養液の温度が70℃〜120℃の範囲に
維持されるようにする。
【0024】第21の発明は、第16〜第19の発明に
おいて、前記培養液のpH値が4.0以下となるように
する。
【0025】第22の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物がAlcaligenesである。
【0026】第23の発明は、第22の発明において、
培養液が水と活性汚泥である。
【0027】第24の発明は、第22の発明において、
培養液が水と、ペプトンと、ミートエキスと、塩化ナト
リウムとを含む。
【0028】第25の発明は、第22の発明において、
培養液が水と、ブラッドアーガベースと、ラビットブラ
ッドとを含む。
【0029】第26の発明は、前記培養液の温度が20
℃〜40℃の範囲に維持されるようにする。
【0030】第27の発明は、第22〜第26の発明に
おいて、前記培養液のpH値が5.0〜8.0となるよ
うにする。
【0031】第28の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記排気ガスを冷却する冷却装置を備え、前記冷却
装置によって冷却した排気ガスを前記反応浄化装置に導
くようにした。
【0032】第29の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物として好熱微生物を用いる。
【0033】第30の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記微生物は前記排気ガス中の硫黄ガスあるいは硫
黄化合物のガスを食するものである。
【0034】第31の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記排気ガスを前記反応浄化装置を経由させずに排
出するバイパス排気路と、前記反応浄化装置を経由する
経路、および前記バイパス排気路の間で前記排気ガスの
排出経路を切換える切換弁とを備える。
【0035】第32の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記燃料としてガソリン燃料を用いる。
【0036】第33の発明は、第32の発明において、
前記エンジンはガソリン燃料の噴射弁を燃焼室に備え、
前記噴射弁を介して供給されたガソリン燃料と空気とを
理論混合比以下の薄い混合比で混合、圧縮し、燃焼させ
るものである。
【0037】第34の発明は、第31の発明において、
エンジン始動直後における低温の前記排気ガスを触媒装
置を経由して前記反応浄化装置に導くようにした。
【0038】第35の発明は、第32の発明において、
ガソリン燃料と空気とを圧縮比13以下で圧縮する。
【0039】第36の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記燃料として軽油を用いる。
【0040】第37の発明は、第36の発明において、
軽油と空気とを圧縮比20以下で圧縮する。
【0041】第38の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記燃料として水素ガスを用い、前記微生物は前記
排気ガス中のNOxガスまたは水素ガスを食するもので
ある。
【0042】第39の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記エンジンは一部の排気ガスと吸入空気との混合
空気を燃料と混合、圧縮し、燃焼させる排気ガス環流シ
ステムを備え、前記反応浄化装置は前記混合空気を前記
微生物に接触させるものであり、前記微生物としてバク
テリアあるいは古細菌を用いる。
【0043】第40の発明は、第39の発明において、
前記反応浄化装置の温度を検出する温度センサと、前記
温度センサの出力信号に基づいて前記反応浄化装置に流
れ込む前記排気ガスの流量を調節するガス流量調節装置
とを備える。
【0044】第41の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記反応浄化装置の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサの出力信号に基づいて前記循環路の培養
液の流量を調節する循環流量調節装置とを備える。
【0045】第42の発明は、第1〜第7の発明におい
て、前記反応浄化装置の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサの出力信号に基づいて前記培養液を加熱
あるいは冷却する温度調節装置とを備える。
【0046】第43の発明は、燃料と空気とを混合して
燃焼させるエンジンと、前記エンジンに供給される前の
吸気を窒素ガスを食する微生物に接触させる反応浄化装
置とを備え、前記反応浄化装置は、前記微生物の培養液
を通さずかつ前記吸気を通す大きさの微細孔が形成され
た循環路と、前記培養液を前記循環路中に循環させる循
環装置とを具備する。
【0047】第44の発明は、ガスタービンエンジン
と、前記ガスタービンエンジンから排出される排気ガス
中の成分を食する微生物に前記排気ガスを接触させる反
応浄化装置とを備え、前記反応浄化装置は、前記微生物
の培養液を通さずかつ排気ガスを通す大きさの微細孔が
形成された循環路と、前記培養液を前記循環路中に循環
させる循環装置とを具備する。
【0048】第45の発明は、燃料と空気を混合して燃
焼させるエンジンと、前記エンジンから排出される排気
ガス中の成分を吸収する生命体内の酵素を含む物質を排
気ガスと接触させる反応浄化装置とを備える。
【0049】第46の発明は、燃料と空気を混合して燃
焼させるエンジンと、前記エンジンに吸入される前の吸
気を窒素成分を吸収する生命体内の酵素を含む物質と接
触させる反応浄化装置とを備える。
【0050】第47の発明は、第45または46の発明
において、前記物質が生命体内の酵素チトクロームかヘ
モグロビン、またはこれに架橋を施したもの、あるいは
高分子化したもので構成される。
【0051】
【発明の効果】本発明(ただし第43、第46の発明を
除く)によれば、エンジンから排出される排気ガス中の
成分を食する微生物、あるいは生命体内の酵素を含む物
質を用いた反応浄化装置を備えたので、排気ガス中の種
々の成分の浄化を図ることができる。とくに、排気を浄
化する触媒が活性化しないような排気の低温時にも反応
浄化装置は機能し、とくにエンジンの始動直後などにお
ける排気の清浄化にとってきわめて有効である。
【0052】第3の発明では、反応浄化装置が微生物の
培養液を通さずかつ排気ガスを通す大きさの微細孔が形
成された循環路を備え、培養液を前記循環路中に循環さ
せるので、排気ガスを効率よく浄化できる。
【0053】第4の発明では、微生物を遠心分離器によ
り分離し、培養液の交換をしたり、長時間のエンジン停
止時などに乾燥して仮死状態で保存したりできる。
【0054】第5の発明では、上記と同じく真空乾燥器
により微生物の乾燥保存などが行える。
【0055】第6の発明では、培養液の温度を反応に必
要な最適な温度に維持できる。
【0056】第16〜21の発明によれば、微生物の生
存雰囲気を適切に保ち、常に良好に排気成分の浄化が図
れる。
【0057】第22〜27の発明では、上記と同じく微
生物の良好な生存雰囲気を維持し、常に安定した排気成
分の浄化が図れる。
【0058】第28の発明では、冷却装置によって冷却
した排気ガスを反応浄化装置に導くようにしたので、微
生物の温度環境を適切に維持できる。
【0059】第31の発明では、反応浄化装置とバイパ
ス排気路との間で排気ガスの排出経路を切換えることに
より、微生物の温度環境を適切に維持できる。
【0060】第33の発明では、噴射弁を介して供給さ
れたガソリン燃料と空気とを理論混合比以下の薄い混合
比で混合、圧縮し、燃焼させるので、もともとNOx
、HC、COなどの発生量を低くでき、トータルの排
気浄化効果を高められる。
【0061】また薄い混合比で燃焼させれば、過剰酸素
が排気ガス中に多量に含まれるため、その酸素をもエネ
ルギー源とできるので、よりCO2等の吸収が良くな
る。
【0062】第34の発明では、触媒装置での反応が不
十分なエンジン始動直後における低温の排気ガスを反応
浄化装置に導くようにしたので、触媒装置による浄化作
用を補って、微生物による排気ガスの浄化を行うことが
できる。
【0063】第35の発明では、ガソリン燃料と空気と
を圧縮比13以下で着火、燃焼するので、排気ガス温度
が過昇せず、微生物の温度環境を適切に維持できる。
【0064】第37の発明では、軽油と空気とを圧縮比
20以下で着火、燃焼するので、微生物の温度環境を適
切に維持できる。
【0065】第39の発明では、排気ガスと吸入空気と
の混合空気をエンジンに導入する排気ガス環流システム
を備え、反応浄化装置は混合空気を微生物に接触させる
ので、微生物の温度環境を適切に維持しやすく、排気ガ
ス中の種々の成分を効率よく処理することができる。
【0066】第40の発明では、反応浄化装置の温度を
検出する温度センサの出力信号に基づいて反応浄化装置
に流れ込む排気ガスの流量を調節するので、排気ガスと
接触させる微生物の温度環境を適切に維持できる。
【0067】第41の発明では、反応浄化装置の温度を
検出する温度センサの出力信号に基づいて循環路の培養
液の流量を調節するので、排気ガスと接触させる微生物
の温度環境を適切に維持できる。
【0068】第42の発明では、反応浄化装置の温度を
検出する温度センサの出力信号に基づいて培養液を加熱
あるいは冷却するので、微生物の温度環境を適切に維持
できる。
【0069】第43の発明では、エンジンに供給される
前の吸気を窒素ガスを食する微生物に接触させる反応浄
化装置を備えるので、エンジンの吸入空気中の窒素分圧
を低下して燃料の増量を可能とし、換言すると吸気中の
酸素濃度を高めて、エンジン出力を向上することができ
る。
【0070】第44の発明では、ガスタービンエンジン
から排出される排気ガス中の成分を食する微生物に排気
ガスを接触させる反応浄化装置を備えるので、排気ガス
中の種々の成分を浄化処理することができる。
【0071】第45、47の発明では、生命体内の酵素
を含む物質により、排気ガス中の成分を浄化することが
できる。
【0072】第46、47の発明は、エンジンに供給さ
れる吸気中から窒素成分を吸収し、酸素濃度を高め、エ
ンジン出力の向上が図れる。
【0073】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態− 以下、図1〜図3を用いて本発明によるエンジンシステ
ムの第1の実施の形態について説明する。
【0074】図1において、1は車両に搭載されるエン
ジンであり、エンジン1は排気バルブ11、燃焼室1
2、ピストン13、吸気バルブ14、吸気ポート15、
吸気マニホールド16、排気ポート17および排気マニ
ホールド18を備える。エンジン1の燃焼室12では、
燃料噴射弁19から噴射される燃料が空気と共に圧縮、
燃焼され、ピストン13を往復運動させ、機械的な動力
が取り出される。燃焼により生じた排気ガスは、各バン
クに対応してそれぞれ設けられた排気ポート17および
排気マニホールド18を介して排出される。
【0075】両方の排気マニホールド18にはそれぞれ
触媒装置20Aが取付けられ、排気マニホールド18を
通った排気ガスが触媒装置20Aに流れ込むように構成
されている。また、それぞれの触媒装置20Aの出口に
は排気管21が接続され、触媒装置20Aから排出され
た排気ガスは排気管21を介して合流し、その下流のに
配置した触媒装置20Bに導かれる。触媒装置20Aお
よび触媒装置20Bの内部には貴金属触媒が付着したセ
ラミック製、あるいは金属製の触媒担体が収納されてお
り、排気ガスが通過するときに排気ガス中の特定成分
(例えば、CO、CO2、HC、NOx 等)が浄化され
る。
【0076】触媒装置20Aおよび触媒装置20Bを経
由した排気ガスをさらに浄化するため、その下流には、
排気中の特定成分を食する微生物を利用した排気の反応
浄化装置100が取付けられる。
【0077】図2にも示すように、反応浄化装置100
は培養液中の微生物を排気ガスと接触させるための反応
器110と、反応器110への培養液の供給を行うため
の管路120と、管路120の中間に取付けられ培養液
を圧力を調整しながら循環させるためのスクリュー型の
ポンプ130と、培養液の圧力を調節し、微生物を分離
するためのリザーバータンク140とを備える。
【0078】反応浄化装置100に用いられる微生物と
しては、エンジン1の排気ガス中の成分を食べる種々の
微生物を選択することができる。例えば、「HD−1」
というバクテリアを用いることにより、CO2 、H2
よびHCを光合成なしで食べ、ガソリンを生産すること
ができる。「HD−1」は従来の分類にのらない199
6年に発見された新種のバクテリアである(T.Ima
naka and M.Morikawa: Mole
cular Biology of Pseudomo
nas,AMS.Press,Washinton,1
996,p.289−297)。なお、光合成なしで排
気ガス中の特定成分を食べる微生物を選択することは反
応浄化装置100に適用するうえで望ましいことであ
る。光合成を行うためのクロロフィルは光の透過率が高
くないため、微生物の全体に十分な光を照射することは
困難であり、また車両に搭載された反応浄化装置100
に光を照射すること自体にも制約が付きまとうからであ
る。
【0079】さらに、例えば好熱菌としてはTherm
ococcus、Archaea、Sulfolobu
sなどがあげられる。さらにまた、微生物として、De
sulfurolobus ambivalens(J
CM9191)、Acidianus Infernu
s(JCM8955)、Acidianus Brie
rleyi(JCM8954)などを用いると、光り合
成なしで排気中のCO2、水素、硫黄とHCを食して燃
料を再生することができる。
【0080】これらは、約70〜120℃の温度が最適
環境の原核微生物であるが、一般にエンジン1の排気ガ
スは比較的高温であり、したがって培養液の温度もある
程度高くなるため、好熱微生物を用いることが望まし
い。高温では、培養水の水分が気化しやすいと考えられ
がちだが、排気ガス中には多量の水があるのでほぼ飽和
状態となり、培養液の水は気化、減少しない。
【0081】排気ガス中の硫黄または硫黄化合物を食べ
る微生物としては、例えば前述の好熱菌や硫黄細菌ある
いは紅色細菌を用いることができる。これらの種はCO
2 と硫黄とを栄養源としている。硫黄細菌あるいは紅色
細菌についても高温の環境を好む種類(好熱微生物)を
選択することが望ましい。
【0082】培養液は微生物の種類によって異なるが、
リン酸マグネシウム、塩化ナトリウム等のミネラル、ア
ミノ酸、ビタミン等の栄養素の水溶液であるが、排気ガ
ス中の各種ガス成分、例えばHC、O2 、CO2 、NO
x 、あるいは硫黄等が栄養素として微生物に取込まれ
る。微生物の種類や排気ガスの組成によっては栄養素を
適宜補給するようにしてもよい。燃料よりも廉価のも
の、例えば精製前の原油やビール工場やパルプ精製後の
廃液のようなものを栄養素として補給することもでき
る。培養液はH2 SO4 等を加えることにより微生物に
応じた適切なpH値に制御される。
【0083】上述の「HD−1」や好熱菌の例のよう
に、微生物が燃料として用いることができる物質を生産
する場合、生産物質を回収する手段を設けることによ
り、物質を燃料として利用することが可能となる。例え
ば、後述するリザーバタンク140内において、エンジ
ンの回転力を利用した遠心分離によって生産物質を回収
することができる。
【0084】また、培養液としては、水と活性汚泥を用
いることができ、この場合には汚泥をエネルギ源とする
ので、コストの点から有利である。
【0085】また、水とイーストエキスを用いることも
でき、イーストエキスがエネルギ源となり、汚泥よりも
CO2の吸収速度が速い。この場合、培養液にはさら
に、硫酸アンモニウムと硫酸を加えると、より一層CO
2の吸収速度が上昇する。
【0086】さらに、上記に硫黄を含めると、これもエ
ネルギ源となるため、CO2の吸収速度はさらに速ま
る。さらにこれにリン酸二水素カリウム、硫酸マグネシ
ウム、塩化カルシウム、塩化鉄、塩化マンガン、四ほう
酸ナトリウムなどの微量な要素を加えることにより、吸
収速度の上昇と耐久性が増す。また、これに炭酸カルシ
ウムを加えると、エンジン始動時のCO2の吸収速度が
上昇する。なお、これらの培養液のpH値は、ほぼ4.
0以下程度にすることが望ましい。
【0087】また、微生物としてAlcaligene
s(JMC1474、5485、5490、9657、
9658、9656、9659、9660)を用いると
排気ガス中のNOxを食べることができる。この培養液
としては、上記した水と活性汚泥からなる培養液、水と
ペプトン、ミートエキス、塩化ナトリウム、を含む培養
液、あるいは水とブラッドアガーベース(BLOOD
AGAR base「Difco」)、ラビットブラッ
ド(Rabitblood)を含む培養液等が適してい
る。
【0088】この場合、培養液の温度は20℃〜40℃
の範囲に維持すると最も効果的であり、さらに培養液の
pH値としては、5.0〜8.0の範囲にすることが、
望ましい。
【0089】次に、反応器110に用いる上記した微生
物の代わりに、排気ガスを吸収する生命体内の酵素を含
むものであってもよい。たとえば、酵素チトクロームか
ヘモグロビン、またはそれに架橋を施したものや、高分
子化したものなどである。
【0090】これらは例えば血液の代替物としての物質
などで、例えばヘモグロビンは酸素やCO2、あるいは
NOなどの気体分子を運ぶことができ、したがって排気
ガスと接触させることにより、排気ガス中のCO2やN
Oを運び去ることができ、結果的に上記した微生物と同
等の働きをする。
【0091】図2の反応器110はわずかの間隔をもっ
てほぼ平行に配置した多数の細管111と、細管111
を収納するケース112とを備える。すべての細管11
1は管路120と接続されており、細管111には管路
120を介して供給される微生物が培養液とともに循環
される。細管111の内径は10〜500μm程度であ
り、細管111の細管壁には管内外を貫通する直径数十
〜数百μm以下の微細孔111aが形成されている。こ
の微細孔は細管111内部の培養液の表面張力が細管の
内外圧力差よりも大きくなるために管内の培養液および
微生物を外部に漏すことはなく、かつ排気ガスが通過で
きるような径に設定される。これにより、細管壁は培養
液を通さずにガス成分のみを透過させる選択膜として機
能する。このような細管111として、例えば人工肺の
ガス交換ファイバーと同様のものを使用することができ
る。細管111の内径および微細孔111aの径は培養
液、微生物の種類や排気ガスの組成等に応じて適切な値
に設定される。
【0092】彩管111の他の例として、人工透析に使
用される透析膜のように、酸素、CO2、NOxなどが
通る、分子レベルでの穴のあいたものも適用可能であ
る。
【0093】図2においてケース112の上部には排気
ガスをケース112内に導くガス導入管113が、ケー
ス112の下部には排気ガスをケース112から排出す
るガス排出管114が取付けられている。また、ガス導
入管113およびガス排出管114には、径の大きなゴ
ミやすすがケース112内部に侵入しないようにフィル
タ113aおよび114aがそれぞれ取付けられてい
る。
【0094】図1に示すように、ガス導入管113には
触媒装置20Bから延びた排気管22が接続されてお
り、触媒装置20Bから排出されたガスが反応器110
に導かれるように構成されている。一方、ガス排出管1
14には排気管23が接続されており、ケース112を
通ったガスはガス排出管114および排気管23を介し
て外部に放出される。
【0095】以上のように構成されたエンジンシステム
の動作について説明する。
【0096】反応浄化装置100のポンプ130を駆動
すると、細管111および管路120を満たした培養液
が微生物とともに図2の矢印で示すように循環する。循
環される培養液の圧力はポンプ130及びリザーバータ
ンク140によってほぼ一定の値に調整される。上述の
ように細管111の微細孔111aは培養液を通さない
ため、培養液はほとんど漏れ出ることなく細管111内
を一方向に流れる。また、細管111から漏れてケース
112に溜まった微量の培養液は、管190を介してリ
ザーバタンク140に戻される。
【0097】一方、エンジン1での燃焼により生じ、排
気マニホールド18を経て排出された排気ガスは、まず
最初に触媒装置20Aで、次いで触媒装置20Bで、そ
れぞれ浄化処理される。触媒装置20Bを通った排気ガ
スは、さらに反応器110のケース112内に入り、多
数の細管111の間をすり抜けて排出される。上述のよ
うに、細管111の微細孔111aは排気ガスが通過で
きる径であるため、排気ガスが細管111の間をすり抜
ける間、排気ガスは細管111の微細孔111aを介し
て微生物と接触し、微生物は排気ガス中の特定成分を食
べる。したがって、微生物が食べた成分は微生物ないし
培養液中に取込まれ、その分排気ガスが浄化されること
になる。反応器110を通過することにより浄化された
排気ガスは排気管23を介して外部に排出される。
【0098】排気ガスの浄化速度は排気ガスと微生物と
の接触頻度の増加に応じて高まるので、培養液の循環速
度を高めれば浄化速度は高くなる。しかし、スクリュー
型ポンプ130の出力を上昇させると、ポンプ130の
駆動により死滅する微生物の割合が大きくなる。また、
培養液は反応器110において排気ガスから熱を受け、
他の部分において放熱することになるから、循環速度が
小さいと反応器110内を培養液が通過する間に培養液
の温度が上がり過ぎる場合もある。したがって、ポンプ
130の駆動の影響や培養液の反応器110内での温度
上昇を考慮して循環速度を決めるのが望ましい。また、
微生物の活性は反応器110の部分において問題となる
ので、ポンプ130の回転数を可変として反応器110
の部分における培養液の温度が適切となるように循環速
度を積極的に調節するようにしてもよい。この場合、反
応器に温度センサを設け、温度センサからの情報に応じ
てポンプ130の回転数を制御するようにしてもよい。
【0099】培養液の温度は、微生物の種類に応じた適
切な範囲に設定する必要があるが、後述するように温度
の制御については種々の方法を採用することができる。
なお、エンジン1を停止している間は培養液の温度制御
は行わないため、長時間エンジン1を停止する場合には
培養液の温度は環境温度に応じて低下する。しかし、培
養液の温度が低下しても微生物はいわば仮死状態となる
だけであり、エンジン1を始動して培養液の温度が適切
な範囲まで上昇すれば微生物は活動を再開する。例え
ば、通常、低温(0℃〜20℃)で数ヵ月程度放置して
も、その後培養液の温度を上げることにより微生物は再
生する。
【0100】<変形例1>微生物に最適な温度環境とな
るように循環する培養液を加温、冷却するようにしても
よい。図3(a)に示す反応浄化装置100Aでは冷却
装置150および加温装置160が管路120の途中に
取付けられ、反応器110には反応器110内の温度あ
るいは培養液の温度を測定する温度センサ115が設け
られている。図3(b)に示すように、制御装置Cは入
力された温度センサ115からの出力信号に応じて冷却
装置150および加温装置160を適宜動作させる。こ
のような構成を採ることにより培養液の温度を適切に制
御することができる。
【0101】なお、培養液の温度は用いる微生物によっ
ても異なるが、それぞれ対応した所定の温度範囲に保つ
ことが好ましい。このため、リザーバタンク140は断
熱壁で取り囲む構成として、正確な温度調整と維持が行
えるようにすることが好ましい。
【0102】<変形例2>反応器110に送り込む側
と、反応器110を経由せず直接排出する側との間で、
排気ガスを排出する経路を切換えられるようにしてもよ
い。図4に示すように、触媒装置20Bを経た排気ガス
が、二股に分れた排気管24に導かれるように構成し、
排気管24に設けられた切換弁30aおよび30bを適
宜開閉制御する。このような構成を採ることにより、必
要な場合にのみ排気ガスを反応器110を介して排出す
ることができる。例えば、排気ガス温度が微生物の最適
温度から著しく離れている場合には反応器110に排気
ガスを送り込まないようにすることにより、培養液の温
度を適切な範囲に制御することができる。また、排気ガ
スの温度を積極的に利用し、培養液の温度を上記と同じ
く適切な範囲内に維持するように切換弁30aおよび3
0bの開閉を制御するようにしてもよい。
【0103】さらに、例えばエンジン始動直後等には、
触媒装置20Aあるいは触媒装置20Bが冷えているた
めに触媒による浄化処理が期待できない。このような場
合、エンジン始動後の一定期間は反応器110を介して
排気ガスを排出するようにしてもよい。このような構成
を採用すれば、触媒による浄化ができない間は、微生物
を用いた処理により浄化を行うことができる。
【0104】<変形例3>図5に示すように、触媒装置
20Bから排出されるガスを導く排気管25に外部から
加圧空気を導入するための導入管31を取付けてもよ
い。このような導入管31を設けることにより、触媒装
置20Bを経由した排気ガスに2次空気を混合して冷却
し、冷却後のガスを反応器110に送り込むことができ
る。図5に示すように、導入管31には2次空気の導入
量を調整するための制御弁32が設けられており、制御
弁32を開閉して反応器110に導入するガスの温度を
調節することができる。このため、容易に培養液の温度
を微生物の活動に最適な値に保つことができる。
【0105】<変形例4>反応器と触媒装置との位置関
係を逆転させ、排気ガスが反応器を通った後に触媒装置
に至るように構成してもよい。図6に示すエンジンシス
テムでは、上下の排気マニホールド18Aの途中にそれ
ぞれ反応器110が設けられており、排気ガスは反応器
110を通った後、上下にそれぞれ設けられた触媒装置
20Aに導かれる。触媒装置20Aを通った排気ガスは
さらに排気管21を経て触媒装置20Bに送り込まれ、
触媒装置20Bから排気管26を通って外部に排出され
る。図6の上下の排気マニホールド18Aには外気を導
入するための導入管31Aが突設され、導入管31Aに
は空気の導入量を調節するための制御弁32Aが取付け
られている。制御弁32Aを調整することにより、排気
ガスに混入する2次空気の量を調節し、反応器110に
送り込むガスの温度を最適化することができる。このた
め、容易に培養液の温度を微生物の活動に最適な値に保
つことができる。なお、外気の導入は、導入管31Aに
逆止弁を介装することより、排気圧力脈動を利用して吸
入することができる。
【0106】このように触媒装置を通る前の排気ガスを
反応器110に導入することにより、反応器110には
微生物の栄養源となる各種のガス成分を比較的多量に含
んだ排気ガスが供給されることになる。したがって、微
生物の種類によっては、エネルギー源としてこのような
触媒装置を経由する前の排気ガスを反応器110に送り
込む構成を採ることが好ましい場合がある。
【0107】−第2の実施の形態−以下、図7を用いて
本発明によるエンジンシステムの第2の実施の形態につ
いて説明する。第2の実施の形態は排気ガスの一部を吸
気管に戻すようにした排気再循環(EGR)システムに
本発明のエンジンシステムを適用したものである。な
お、第1の実施の形態と同一の構成要素については同一
符号を付してその説明を省略する。
【0108】図7において、40は燃焼室に向けて吸気
を供給する吸気管、41は上下の排気マニホールド18
の中間と吸気管40の中間とを接続し、排気マニホール
ド18に排出された排気ガスを吸気管40に送り込むた
めのEGR管である。上下のEGR管41の中間には、
それぞれ排気ガスの導入量を制御するためのEGR弁4
1aが設けられている。
【0109】一方、図7に示すように、吸気管40の中
間には浄化装置の反応器110(図3参照)が取付けら
れており、反応器110には新たな空気43、およびE
GR管41からの排気ガス44を混合した混合ガスが送
り込まれるように構成されている。反応器110を通っ
た混合ガスは燃焼室12に向けて送り込まれる。
【0110】図7の制御装置C(図3参照)は、反応器
110内の温度あるいは培養液の温度を測定する温度セ
ンサ115(図3参照)の出力信号を受けるとともに、
EGR弁41aの電磁コイルに電流を供給し、EGR弁
41aの開閉動作を制御し、EGR量を調整する。な
お、図3に示すように、温度センサ115の信号を受け
る制御装置CはEGR弁41aだけでなく冷却装置15
0および加温装置160をも制御している。
【0111】第2の実施の形態では温度センサ115か
らの信号に応じて制御装置CがEGR弁41aを開閉駆
動することにより、培養液の温度を制御することができ
る。すなわち、培養液の温度を上げたい場合にはEGR
弁41aを開く方向へ、温度を下げたい場合にはEGR
弁41aを閉じる方向へ、それぞれ制御する。
【0112】この場合、温度センサ115からの情報の
みならず、EGRシステムの本来の効果(例えば、NO
x の排出量の低減や燃費の向上等)を加味してEGR弁
41aを制御するようにしてもよい。例えば、最終的に
外部に排出される排気ガスの成分(実際の成分、あるい
は算出される成分)を点数化し、この点数に基づいてE
GR弁41を制御するようにしてもよいし、点数化にあ
たり燃費が考慮されるようにしてもよい。いずれにせ
よ、EGR弁41aの開閉および冷却装置150、加温
装置160の動作を制御することにより培養液の温度を
適切に維持すれば、反応浄化装置100を効果的に機能
させることができる。
【0113】また、図7に示すように反応器110を吸
気管につけた場合は、万一微生物がもれても燃焼室12
において燃焼させることができる。
【0114】第2の実施の形態では微生物としてNOx
かCO2を食べるものを用いるとよいが、このほかに窒
素ガスを食べる種類のものを用いることができる。この
場合には、エンジン1の吸入空気中の窒素分圧が低下す
るので、より多くの空気(酸素)が導入され、過給され
たのと同じ効果がある。窒素ガスを食べる微生物とし
て、例えばシアノバクテリアを挙げることができる。こ
のように筒内への酸素導入量を増加させることにより、
エンジン出力を大幅に向上させることができる。
【0115】<変形例1>図8に示すように、反応器1
10により生成した燃料を燃料タンク42に戻し、これ
をエンジン1に供給するようにしてもよい。反応器11
0にはCO2などを食べて燃料を再生する微生物を用
い、この再生燃料を再利用するのである。
【0116】反応器110で生成された燃料は途中にポ
ンプ54を設けた配管53を介して燃料タンク52に戻
され、さらに供給配管51の燃料ポンプ50によりエン
ジン1に供給される。
【0117】このようして再生燃料を利用することで、
それだけエンジンの燃費も改善できる。
【0118】−第3の実施の形態− 以下、図9を用いて本発明によるエンジンシステムの第
3の実施の形態について説明する。なお、第1および第
2の実施の形態と同一構成要素については同一符号を付
してその説明を省略する。
【0119】図9に示すように、第3の実施の形態では
燃焼室に向けて吸気を送り込む吸気管40の中間に図3
に示す反応器110が設けられる。反応器110にはシ
アノバクテリア等の窒素ガスを食べる微生物を用いる。
反応器110の温度センサ115は制御装置C(図3参
照)に接続され、制御装置Cは冷却装置150、加温装
置160を制御するとともに、エンジン1の燃料供給量
を制御する。このようにエンジン1の燃料供給量を吸気
中の酸素量に応じて増量制御することにより、エンジン
出力を増加させることができる。
【0120】このように第3の実施の形態では、窒素ガ
スを食べる微生物を用いることによりエンジン1の吸入
空気中の窒素分圧が低下し、同一吸気量に対してより多
くの酸素が導入されるので、エンジン出力を大幅に向上
させることができる。
【0121】−第4の実施形態− 図10は反応器110のリザーバタンク140の内部に
微生物を分離する遠心分離器210を備え、培養液から
微生物を漉し出している。エンジンを長時間停止させる
ときなど、微生物を漉し出し、仮死状態で保存したり、
あるいは培養液を交換するときなどに用いる。
【0122】このため、リザーバタンク140の内部に
回転輪211を設け、この回転輪211の軸213にモ
ータ212を連結し、回転させる。回転輪211の回転
により微生物215は回転輪211の内周側に付着し、
培養液が分離される。
【0123】したがって、培養液を交換するときなど、
遠心分離器210によって微生物を漉し出しておくと、
微生物の多くを残したまま培養液を交換することができ
る。なお、培養液は図示しないバルブを開けて排出穴2
14から排出する。
【0124】あるいは、微生物が多くなり過ぎたときな
ど、微生物を分離し、これを除去することもできる。ま
た、長時間にわたりエンジンを停止するときなども、微
生物を遠心分離器210で分離しておき、培養液は排出
し、微生物を乾燥状態にしておくことにより、長期間に
わたり死滅させることなく、仮死状態のまま保存するこ
とが可能となる。
【0125】<変形例1>図11はリザーバタンク14
0に遠心分離器の代わりに真空乾燥器220を備えた例
である。
【0126】リザーバタンク140の一部に真空ポンプ
221を取付け、タンク入口222と出口223にそれ
ぞれバルブ224を設ける。
【0127】上記と同じく微生物を乾燥させるときな
ど、バルブ224を閉じて、真空ポンプ221を作動さ
せる。これによりリザーバタンク内の圧力が下がり、液
体成分が蒸発しやすくなる。このようにして圧力を下げ
て液体を蒸発させ、微生物だけを残す。このようして乾
燥して粉末状態になった微生物は、仮死状態のまま長期
保存が可能となる。
【0128】以上の実施の形態ではガソリンエンジンへ
の適用例について説明したが、ディーゼルエンジンにつ
いても同様に適用できる。ただし、ガソリンエンジンと
ディーゼルエンジンとでは排気温度が異なるため、排気
ガスを反応器に導入する場合には、温度に応じて微生物
の種類を適宜変更する必要がある。
【0129】ガソリンエンジンではガソリン燃料と空気
とを圧縮比13以上で圧縮すると、排気温度が上がり過
ぎるので、微生物を用いて排気ガスを浄化する場合には
圧縮比13以下とすることがより望ましい。またこの場
合にはノッキングが起こりにくいという利点もある。
【0130】ディーゼルエンジンでは軽油と空気とを圧
縮比20以上で圧縮すると、排気温度が上がり過ぎるの
で、微生物を用いて排気ガスを浄化する場合には圧縮比
20以下とすることがより望ましい。またこの場合には
冷却損失が大きくなりすぎないという利点もある。
【0131】燃焼室に燃料噴射弁を備える、いわゆる直
噴式エンジンにおいて、ガソリン燃料と空気とを理論混
合比以下の薄い混合比で混合、圧縮し、燃焼させる場合
には、触媒装置によりCOの排出量を効果的に低減でき
るが、NOx を触媒装置で低減することが困難となる。
このため薄い混合比で燃焼させる場合について本発明の
エンジンシステムを適用すれば、触媒装置で除去しにく
いNOxを微生物により効果的に除去することができる
本発明のエンジンシステムを水素ガスを燃料とするエン
ジンシステムに適用することもできる。この場合、微生
物は排気ガス中のNOxガスまたは水素ガスを食べる種
類のものを使用すればよい。
【0132】本発明のエンジンシステムをガスタービン
エンジンシステムに適用することもできる。この場合、
ガスタービンエンジンは燃料がどのようなものでも使え
るという柔軟性があるため、微生物により再生される各
種の物質を幅広く燃料として使用できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のエンジンシステムの構成を示
す図。
【図2】エンジンシステムに用いられる浄化装置の構成
を模式的に示す図。
【図3】別の浄化装置の構成を示す図であり、(a)は
構成を模式的に示す図、(b)は構成を示すブロック
図。
【図4】排気ガスの排出経路を分岐させた構成を示す
図。
【図5】排気ガスに2次空気を混合して反応器に送り込
む構成を示す図。
【図6】反応器を触媒装置の前に配した構成を示す図。
【図7】第2の実施の形態のエンジンシステムの構成を
示す図。
【図8】同じくエンジンシステムの構成を示す図。
【図9】第3の実施の形態のエンジンシステムの構成を
示す図。
【図10】遠心分離型のリザーバタンクの構成を概略的
に示し、(a)は断面図、(b)はその横断図。
【図11】真空乾燥型のリザーバタンクの構成を概略的
に示す図。
【符号の説明】
1 エンジン 30a 切換弁 30b 切換弁 12 燃料室 31 導入管 32 制御弁 41 EGR管 41a EGR弁 100 浄化装置 111 細管 115 温度センサ 130 ポンプ 140 リザーバタンク 150 冷却装置 160 加温装置

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と空気とを混合し、燃焼させるエン
    ジンと、 前記エンジンから排出される排気ガス中の成分を食する
    微生物に前記排気ガスを接触させる反応浄化装置とを備
    えることを特徴とするエンジンシステム。
  2. 【請求項2】 前記微生物は光合成なしに前記排気ガス
    中の成分を食するものであることを特徴とする請求項1
    に記載のエンジンシステム。
  3. 【請求項3】 前記反応浄化装置は、前記微生物の培養
    液を通さずかつ前記排気ガスを通す大きさの微細孔が形
    成された循環路と、前記培養液を前記循環路中に循環さ
    せる循環装置とを具備することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のエンジンシステム。
  4. 【請求項4】 前記反応浄化装置は、微生物と培養液の
    リザーバタンクをもち、このリザーバタンクには微生物
    を遠心分離できる遠心分離器を備えることを特徴とする
    請求項3に記載のエンジンシステム。
  5. 【請求項5】 前記反応浄化装置は、微生物と培養液の
    リザーバタンクをもち、このリザーバタンクには微生物
    を真空乾燥できる真空乾燥器を備えることを特徴とする
    請求項3に記載のエンジンシステム。
  6. 【請求項6】 前記反応浄化装置は、反応浄化装置内の
    培養液の温度を調整する温度調整装置と、周囲を断熱壁
    で囲まれた微生物と培養液のリザーバタンクを備えるこ
    とを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のエ
    ンジンシステム。
  7. 【請求項7】 前記温度調整装置は、排気ガスに外気を
    導入して温度を低下させ、これと接触する培養液の温度
    を調整することを特徴とする請求項6に記載のエンジン
    システム。
  8. 【請求項8】 前記微生物は前記排気ガス中のCO2
    食するものであることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載のエンジンシステム。
  9. 【請求項9】 前記微生物はCO2を食して燃料を再生
    産するものであることを特徴とする請求項8に記載のエ
    ンジンシステム。
  10. 【請求項10】 前記微生物としてHD−1の種の微生
    物を用いることを特徴とする請求項9に記載のエンジン
    システム。
  11. 【請求項11】 前記微生物は前記排気ガス中のNOx
    を食するものであることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載のエンジンシステム。
  12. 【請求項12】 前記微生物は前記排気ガス中のNOを
    食するものであることを特徴とする請求項1〜7いずれ
    か1項に記載のエンジンシステム。
  13. 【請求項13】 前記微生物は前記排気ガス中のHCを
    食するものであることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載のエンジンシステム。
  14. 【請求項14】 前記微生物はArchaeaであるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエ
    ンジンシステム。
  15. 【請求項15】 前記微生物がDesulfurolo
    busまたはAcidianusであることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンジンシステ
    ム。
  16. 【請求項16】 培養液として水と活性汚泥を含むこと
    を特徴とする請求項15に記載のエンジンシステム。
  17. 【請求項17】 培養液として水とイーストエキスとを
    含むことを特徴とする請求項15に記載のエンジンシス
    テム。
  18. 【請求項18】 培養液として水とイーストエキスと、
    硫酸アンモニウムと、硫酸を含む酸性培養液であること
    を特徴とする請求項15に記載のエンジンシステム。
  19. 【請求項19】 培養液として水とイーストエキスと、
    硫酸アンモニウムと、硫酸とに加えて、リン酸二水素カ
    リウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化鉄、
    塩化マンガン、四ほう酸ナトリウム、硫黄、炭酸カルシ
    ウムのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請
    求項15に記載のエンジンシステム。
  20. 【請求項20】 前記培養液の温度が70℃〜120℃
    の範囲に維持されるようにすることを特徴とする請求項
    16〜19のいずれか1項に記載のエンジンシステム。
  21. 【請求項21】 前記培養液のpH値が4.0以下とな
    るようにすることを特徴とする請求項16〜20のいず
    れか1項に記載のエンジンシステム。
  22. 【請求項22】 前記微生物がAlcaligenes
    であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に
    記載のエンジンシステム。
  23. 【請求項23】 培養液が水と活性汚泥であることを特
    徴とする請求項22に記載のエンジンシステム。
  24. 【請求項24】 培養液が水と、ペプトンと、ミートエ
    キスと、塩化ナトリウムとを含むことを特徴とする請求
    項22に記載のエンジンシステム。
  25. 【請求項25】 培養液が水と、ブラッドアーガベース
    と、ラビットブラッドとを含むことを特徴とする請求項
    22に記載のエンジンシステム。
  26. 【請求項26】 前記培養液の温度が20℃〜40℃の
    範囲に維持されるようにする請求項22〜25のいずか
    1項に記載のエンジンシステム。
  27. 【請求項27】 前記培養液のpH値が5.0〜8.0
    となるようにすることを特徴とする請求項22〜26の
    いずれか1項に記載のエンジンシステム。
  28. 【請求項28】 前記排気ガスを冷却する冷却装置を備
    え、前記冷却装置によって冷却した排気ガスを前記反応
    浄化装置に導くようにしたことを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項に記載のエンジンシステム。
  29. 【請求項29】 前記微生物として好熱微生物を用いる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    エンジンシステム。
  30. 【請求項30】 前記微生物は前記排気ガス中の硫黄ガ
    スあるいは硫黄化合物のガスを食するものであることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンジ
    ンシステム。
  31. 【請求項31】 前記排気ガスを前記反応浄化装置を経
    由させずに排出するバイパス排気路と、 前記反応浄化装置を経由する経路、および前記バイパス
    排気路の間で前記排気ガスの排出経路を切換える切換弁
    とを備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
    項に記載のエンジンシステム。
  32. 【請求項32】 前記燃料としてガソリン燃料を用いる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    エンジンシステム。
  33. 【請求項33】 前記エンジンはガソリン燃料の噴射弁
    を燃焼室に備え、前記噴射弁を介して供給されたガソリ
    ン燃料と空気とを理論混合比以下の薄い混合比で混合、
    圧縮し、燃焼させるものであることを特徴とする請求項
    32に記載のエンジンシステム。
  34. 【請求項34】 エンジン始動直後における低温の前記
    排気ガスを触媒装置を経由して前記反応浄化装置に導く
    ようにしたことを特徴とする請求項31に記載のエンジ
    ンシステム。
  35. 【請求項35】 ガソリン燃料と空気とを圧縮比13以
    下で圧縮することを特徴とする請求項32に記載のエン
    ジンシステム。
  36. 【請求項36】 前記燃料として軽油を用いることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンジン
    システム。
  37. 【請求項37】 軽油と空気とを圧縮比20以下で圧縮
    することを特徴とする請求項36に記載のエンジンシス
    テム。
  38. 【請求項38】 前記燃料として水素ガスを用い、前記
    微生物は前記排気ガス中のNOxガスまたは水素ガスを
    食するものであることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載のエンジンシステム。
  39. 【請求項39】 前記エンジンは一部の排気ガスと吸入
    空気との混合空気を燃料と混合、圧縮し、燃焼させる排
    気ガス環流システムを備え、前記反応浄化装置は前記混
    合空気を前記微生物に接触させるものであり、前記微生
    物としてバクテリアあるいは古細菌を用いることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンジンシ
    ステム。
  40. 【請求項40】 前記反応浄化装置の温度を検出する温
    度センサと、 前記温度センサの出力信号に基づいて前記反応浄化装置
    に流れ込む前記排気ガスの流量を調節するガス流量調節
    装置とを備えることを特徴とする請求項39に記載のエ
    ンジンシステム。
  41. 【請求項41】 前記反応浄化装置の温度を検出する温
    度センサと、 前記温度センサの出力信号に基づいて前記循環路の培養
    液の流量を調節する循環流量調節装置とを備えることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンジ
    ンシステム。
  42. 【請求項42】 前記反応浄化装置の温度を検出する温
    度センサと、 前記温度センサの出力信号に基づいて前記培養液を加熱
    あるいは冷却する温度調節装置とを備えることを特徴と
    する請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンジンシス
    テム。
  43. 【請求項43】 燃料と空気とを混合して燃焼させるエ
    ンジンと、 前記エンジンに供給される前の吸気を窒素ガスを食する
    微生物に接触させる反応浄化装置とを備え、 前記反応浄化装置は、前記微生物の培養液を通さずかつ
    前記吸気を通す大きさの微細孔が形成された循環路と、
    前記培養液を前記循環路中に循環させる循環装置とを具
    備することを特徴とするエンジンシステム。
  44. 【請求項44】 ガスタービンエンジンと、 前記ガスタービンエンジンから排出される排気ガス中の
    成分を食する微生物に前記排気ガスを接触させる反応浄
    化装置とを備え、 前記反応浄化装置は、前記微生物の培養液を通さずかつ
    前記排気ガスを通す大きさの微細孔が形成された循環路
    と、前記培養液を前記循環路中に循環させる循環装置と
    を具備することを特徴とするエンジンシステム。
  45. 【請求項45】 燃料と空気を混合して燃焼させるエン
    ジンと、 前記エンジンから排出される排気ガス中の成分を吸収す
    る生命体内の酵素を含む物質を排気ガスと接触させる反
    応浄化装置とを備えることを特徴とするエンジンシステ
    ム。
  46. 【請求項46】 燃料と空気を混合して燃焼させるエン
    ジンと、 前記エンジンに吸入される前の吸気を窒素成分を吸収す
    る生命体内の酵素を含む物質と接触させる反応浄化装置
    とを備えることを特徴とするエンジンシステム。
  47. 【請求項47】前記物質が生命体内の酵素チトクローム
    かヘモグロビン、またはこれに架橋を施したもの、ある
    いは高分子化したもので構成される請求項45また46
    に記載のエンジンシステム。
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