JPH11276814A - オイルフィルタ - Google Patents
オイルフィルタInfo
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- JPH11276814A JPH11276814A JP10083060A JP8306098A JPH11276814A JP H11276814 A JPH11276814 A JP H11276814A JP 10083060 A JP10083060 A JP 10083060A JP 8306098 A JP8306098 A JP 8306098A JP H11276814 A JPH11276814 A JP H11276814A
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- Japan
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- filter element
- filter
- inner cylinder
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- Filtration Of Liquid (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プリーツ折りした濾紙を丸めて円環状とした
タイプのフィルタエレメントの使用にあたり、その濾紙
の山部同士が密着しないようにする。 【解決手段】 フィルタエレメント4に圧入される内筒
17の端部を小径化し、その小径部17bの先端の弁保
持部17cの位置をオイル流入穴10の位置よりも充分
に内側にする。小径部17bの直径dに対して内筒17
の一般部17aの直径Dおよびフィルタエレメント4の
内径を相対的に大径化し、フィルタエレメント4を形成
している濾紙の山部同士が密着しないようにする。
タイプのフィルタエレメントの使用にあたり、その濾紙
の山部同士が密着しないようにする。 【解決手段】 フィルタエレメント4に圧入される内筒
17の端部を小径化し、その小径部17bの先端の弁保
持部17cの位置をオイル流入穴10の位置よりも充分
に内側にする。小径部17bの直径dに対して内筒17
の一般部17aの直径Dおよびフィルタエレメント4の
内径を相対的に大径化し、フィルタエレメント4を形成
している濾紙の山部同士が密着しないようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に用いられ
るカートリッジ式のオイルフィルタに関し、特にフィル
タエレメントとともにケース内におさめられるドレンバ
ック防止用の逆止弁まわりの構造に関する。
るカートリッジ式のオイルフィルタに関し、特にフィル
タエレメントとともにケース内におさめられるドレンバ
ック防止用の逆止弁まわりの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオイルフィルタとしては、例え
ば特公平7−114892号公報に記載されているもの
がある。これは図7に示すように、ケース51内におさ
められる円環状のフィルタエレメント52の内周にプロ
テクタなる内筒53を挿入し、この内筒53の先端に略
V字状の弁保持部54を形成して、この弁保持部54と
ケース51そのものの開放端を閉止しているカバープレ
ート55とでドレンバック防止用の逆止弁56を挾圧固
定するようにしたものである。
ば特公平7−114892号公報に記載されているもの
がある。これは図7に示すように、ケース51内におさ
められる円環状のフィルタエレメント52の内周にプロ
テクタなる内筒53を挿入し、この内筒53の先端に略
V字状の弁保持部54を形成して、この弁保持部54と
ケース51そのものの開放端を閉止しているカバープレ
ート55とでドレンバック防止用の逆止弁56を挾圧固
定するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した構造にお
いて、フィルタエレメント52としてプリーツ折りした
濾紙を円環状に丸めたタイプのものを使用した場合、そ
のフィルタエレメント52の内周側では内外径差のため
にプリーツ折りした濾紙の山部(頂部)同士が互いに接
近もしくは密着し合うかたちとなって濾過抵抗が増大す
ることから、濾過抵抗抑制の上ではフィルタエレメント
52の内径寸法すなわちそのフィルタエレメント52の
内周に挿入される内筒53の直径はある程度大きいこと
が望ましい。
いて、フィルタエレメント52としてプリーツ折りした
濾紙を円環状に丸めたタイプのものを使用した場合、そ
のフィルタエレメント52の内周側では内外径差のため
にプリーツ折りした濾紙の山部(頂部)同士が互いに接
近もしくは密着し合うかたちとなって濾過抵抗が増大す
ることから、濾過抵抗抑制の上ではフィルタエレメント
52の内径寸法すなわちそのフィルタエレメント52の
内周に挿入される内筒53の直径はある程度大きいこと
が望ましい。
【0004】一方、カバープレート55には複数のオイ
ル流入穴57が形成されていて、このオイル流入穴57
よりも内側位置にてカバープレート55と内筒53側の
弁保持部54との間で弁56の基部を挾持することによ
り内筒53の内外をシールして、このシール部にて実質
的に濾過前後の油を分離している。ところが、上記のよ
うにフィルタエレメント52の内径寸法の大径化の要請
に応えるべく内筒53の直径を大きくすると、必然的に
内筒53に形成された弁保持部54がオイル流入穴57
の位置と干渉するようになり、内筒53の大径化にもお
のずと限界がある。
ル流入穴57が形成されていて、このオイル流入穴57
よりも内側位置にてカバープレート55と内筒53側の
弁保持部54との間で弁56の基部を挾持することによ
り内筒53の内外をシールして、このシール部にて実質
的に濾過前後の油を分離している。ところが、上記のよ
うにフィルタエレメント52の内径寸法の大径化の要請
に応えるべく内筒53の直径を大きくすると、必然的に
内筒53に形成された弁保持部54がオイル流入穴57
の位置と干渉するようになり、内筒53の大径化にもお
のずと限界がある。
【0005】したがって、従来の構造では、プリーツ折
りした濾紙を円環状に丸めたタイプのフィルタエレメン
トの使用を前提とした場合、そのフィルタエレメントの
内周に挿入される内筒の大径化の要請に対して充分に応
えることができず、前述した濾紙の山部同士の密着を確
実に防止する上でなおも改善の余地を残している。
りした濾紙を円環状に丸めたタイプのフィルタエレメン
トの使用を前提とした場合、そのフィルタエレメントの
内周に挿入される内筒の大径化の要請に対して充分に応
えることができず、前述した濾紙の山部同士の密着を確
実に防止する上でなおも改善の余地を残している。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、前述したシール位置とオイル流入穴との位
置的干渉を回避しつつ、フィルタエレメントの内径寸法
ひいてはそれに挿入される内筒の直径寸法を充分に大き
く確保できるようにした構造を提供しようとするもので
ある。
れたもので、前述したシール位置とオイル流入穴との位
置的干渉を回避しつつ、フィルタエレメントの内径寸法
ひいてはそれに挿入される内筒の直径寸法を充分に大き
く確保できるようにした構造を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、カップ状のケースとこのケースの開放端を
閉止するカバープレートとの間に、円環状のフィルタエ
レメントとこのフィルタエレメントに隣接する同芯状の
ドレンバック防止用の逆止弁とをその逆止弁をカバープ
レート側にして挾圧保持させた構造のオイルフィルタで
あって、ケースの内底部に装着されたリーフスプリング
と、プリーツ折りした濾材を円環状に丸めることにより
形成されるとともに、その両端面には濾材の内径側に張
り出すようにしてエンドプレートが貼着されたフィルタ
エレメントと、フィルタエレメントの内周に挿入される
とともに円筒面に多数の穴が形成されている一方、一端
部がフィルタエレメントのうちカバープレート側のエン
ドプレートから突出するとともに、他端がフィルタエレ
メントのうちリーフスプリング側のエンドプレートに突
き当てられた内筒とを備えている。
載のように、カップ状のケースとこのケースの開放端を
閉止するカバープレートとの間に、円環状のフィルタエ
レメントとこのフィルタエレメントに隣接する同芯状の
ドレンバック防止用の逆止弁とをその逆止弁をカバープ
レート側にして挾圧保持させた構造のオイルフィルタで
あって、ケースの内底部に装着されたリーフスプリング
と、プリーツ折りした濾材を円環状に丸めることにより
形成されるとともに、その両端面には濾材の内径側に張
り出すようにしてエンドプレートが貼着されたフィルタ
エレメントと、フィルタエレメントの内周に挿入される
とともに円筒面に多数の穴が形成されている一方、一端
部がフィルタエレメントのうちカバープレート側のエン
ドプレートから突出するとともに、他端がフィルタエレ
メントのうちリーフスプリング側のエンドプレートに突
き当てられた内筒とを備えている。
【0008】そして、前記内筒の一端部のうち少なくと
もフィルタエレメントのエンドプレートから突出する部
分を他の部分より小径化するとともに、この小径部の先
端にカーリング加工を施して弁保持部を形成し、前記フ
ィルタエレメントのうちリーフスプリング側のエンドプ
レートを該リーフスプリングに押し当てるとともに、そ
のリーフスプリングのばね力よって前記弁保持部とカバ
ープレートとの間に逆止弁を挾圧固定したことを特徴と
している。
もフィルタエレメントのエンドプレートから突出する部
分を他の部分より小径化するとともに、この小径部の先
端にカーリング加工を施して弁保持部を形成し、前記フ
ィルタエレメントのうちリーフスプリング側のエンドプ
レートを該リーフスプリングに押し当てるとともに、そ
のリーフスプリングのばね力よって前記弁保持部とカバ
ープレートとの間に逆止弁を挾圧固定したことを特徴と
している。
【0009】したがって、本発明では、フィルタエレメ
ントに挿入された内筒のうちそのフィルタエレメントか
ら突出する部分の先端にカーリング加工により弁保持部
を形成して、この弁保持部とカバープレートとで、ドレ
ンバック防止用の逆止弁を挾持して内筒の内外をシール
する点で従来の構造と基本的に同一ではあるものの、上
記のように内筒のうちフィルタエレメントから突出する
部分の径を相対的に小径化することで、フィルタエレメ
ント側に要求される内筒の直径とシール部側に要求され
る内筒の直径との差に対して単一の内筒のみで容易に対
応できることになる。そして、内筒のうちフィルタエレ
メント内に挿入される部分についてはその直径を任意に
設定することが可能であり、フィルタエレメントそのも
のの内径寸法を可及的に大きくすることが可能となる。
ントに挿入された内筒のうちそのフィルタエレメントか
ら突出する部分の先端にカーリング加工により弁保持部
を形成して、この弁保持部とカバープレートとで、ドレ
ンバック防止用の逆止弁を挾持して内筒の内外をシール
する点で従来の構造と基本的に同一ではあるものの、上
記のように内筒のうちフィルタエレメントから突出する
部分の径を相対的に小径化することで、フィルタエレメ
ント側に要求される内筒の直径とシール部側に要求され
る内筒の直径との差に対して単一の内筒のみで容易に対
応できることになる。そして、内筒のうちフィルタエレ
メント内に挿入される部分についてはその直径を任意に
設定することが可能であり、フィルタエレメントそのも
のの内径寸法を可及的に大きくすることが可能となる。
【0010】さらに、リーフスプリングの押圧力(ばね
力)がフィルタエレメントのうちそのリーフスプリング
側のエンドプレートを介して逆止弁の基部に確実に伝わ
り、弁保持部とカバープレートとで挾圧固定されること
になる逆止弁の基部でのシール性が一段と良好なものと
なる。
力)がフィルタエレメントのうちそのリーフスプリング
側のエンドプレートを介して逆止弁の基部に確実に伝わ
り、弁保持部とカバープレートとで挾圧固定されること
になる逆止弁の基部でのシール性が一段と良好なものと
なる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、フィルタエレメントに
挿入される内筒のうちそのフィルタエレメントから突出
して弁保持部となる部分の径を他の部分より小径化した
ことにより、その弁保持部(シール部)に必要な直径を
満足しつつフィルタエレメントに挿入される部分の直径
を相対的に大きくすることができるため、フィルタエレ
メントの内径寸法を必要充分な大きさに設定することが
でき、結果としてプリーツ折りした濾材の山部同士の密
着を防止してその濾過性能を長期にわたって維持できる
効果がある。
挿入される内筒のうちそのフィルタエレメントから突出
して弁保持部となる部分の径を他の部分より小径化した
ことにより、その弁保持部(シール部)に必要な直径を
満足しつつフィルタエレメントに挿入される部分の直径
を相対的に大きくすることができるため、フィルタエレ
メントの内径寸法を必要充分な大きさに設定することが
でき、結果としてプリーツ折りした濾材の山部同士の密
着を防止してその濾過性能を長期にわたって維持できる
効果がある。
【0012】また、リーフスプリングの押圧力がフィル
タエレメントのうちそのリーフスプリング側のエンドプ
レートを介して逆止弁の基部に確実に伝わり、弁保持部
とカバープレートとで挾圧固定されることになる逆止弁
の基部でのシール性が一段と向上するほか、フィルタエ
レメントの両端面のエンドプレートを互いに共通化する
ことができるため、組み立て時の誤組み付けを防止でき
るとともに、フィルタエレメント軸心方向での方向性が
なくなり、部品管理工数の削減と製造コストの低減を図
ることができる効果がある。
タエレメントのうちそのリーフスプリング側のエンドプ
レートを介して逆止弁の基部に確実に伝わり、弁保持部
とカバープレートとで挾圧固定されることになる逆止弁
の基部でのシール性が一段と向上するほか、フィルタエ
レメントの両端面のエンドプレートを互いに共通化する
ことができるため、組み立て時の誤組み付けを防止でき
るとともに、フィルタエレメント軸心方向での方向性が
なくなり、部品管理工数の削減と製造コストの低減を図
ることができる効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明のより好ましい
実施の形態を示す図で、オイルフィルタ1は、大別し
て、カップ状のケース2と、このケース2の開放端を閉
止している略漏斗状のカバープレート3と、これらケー
ス2とカバープレート3との間に収容されたフィルタエ
レメント4およびドレンバック防止用の逆止弁5とから
構成されている。
実施の形態を示す図で、オイルフィルタ1は、大別し
て、カップ状のケース2と、このケース2の開放端を閉
止している略漏斗状のカバープレート3と、これらケー
ス2とカバープレート3との間に収容されたフィルタエ
レメント4およびドレンバック防止用の逆止弁5とから
構成されている。
【0014】ケース1の内底部には短尺状のリーフスプ
リング6が予め挿入されていて、このリーフスプリング
6の段状部7に後述するフィルタエレメント4の一方の
エンドプレート14が係合しており、これによりフィル
タエレメント4と逆止弁5とがその逆止弁5をカバープ
レート3側にしてケース2とカバープレート3との間に
挾圧保持されている。
リング6が予め挿入されていて、このリーフスプリング
6の段状部7に後述するフィルタエレメント4の一方の
エンドプレート14が係合しており、これによりフィル
タエレメント4と逆止弁5とがその逆止弁5をカバープ
レート3側にしてケース2とカバープレート3との間に
挾圧保持されている。
【0015】カバープレート3にはこれと重なり合うよ
うにフランジプレート8が溶接にて予め一体に固定され
ており、このフランジプレート8の外周側にカーリング
加工を施すことによりカバープレート3がフランジプレ
ート8を介してケース2に固定され、同時にフランジプ
レート8の内周側に同じくカーリング加工を施すことに
よりシールラバー9が保持されている。また、カバープ
レート3には複数のオイル流入穴10が等ピッチで形成
されているとともに、その中央部のボス部11はめねじ
部12を有するオイル流出穴13が形成されている。
うにフランジプレート8が溶接にて予め一体に固定され
ており、このフランジプレート8の外周側にカーリング
加工を施すことによりカバープレート3がフランジプレ
ート8を介してケース2に固定され、同時にフランジプ
レート8の内周側に同じくカーリング加工を施すことに
よりシールラバー9が保持されている。また、カバープ
レート3には複数のオイル流入穴10が等ピッチで形成
されているとともに、その中央部のボス部11はめねじ
部12を有するオイル流出穴13が形成されている。
【0016】フィルタエレメント4は、図2に示すよう
に、プリーツ折りした濾紙を丸めることにより円環状の
ものとして形成されていて、その両端面には厚目の濾紙
からなる円環状のエンドプレート14または15が貼着
されている。
に、プリーツ折りした濾紙を丸めることにより円環状の
ものとして形成されていて、その両端面には厚目の濾紙
からなる円環状のエンドプレート14または15が貼着
されている。
【0017】フィルタエレメント4の内周には、多数の
穴16を打抜形成した鋼板をロール成形することによっ
て形成されたパイプ状の内筒17が圧入されており、こ
の内筒17のうちリーフスプリング6側の端面はエンド
プレート14に突き当てられているとともに、反対側と
なるカバープレート3側の端部はフィルタエレメント4
のうちカバープレート3側のエンドプレート15から突
出している。内筒17のうちカバープレート3側の端部
では所定の長さにわたってその直径dが絞り加工により
一般部17aの直径Dに比べて小径化されており、この
小径部17bに他方のエンドプレート15が内接してい
るとともに、小径部17bの先端にはカーリング加工を
施すことによって弁保持部17cが形成されている。
穴16を打抜形成した鋼板をロール成形することによっ
て形成されたパイプ状の内筒17が圧入されており、こ
の内筒17のうちリーフスプリング6側の端面はエンド
プレート14に突き当てられているとともに、反対側と
なるカバープレート3側の端部はフィルタエレメント4
のうちカバープレート3側のエンドプレート15から突
出している。内筒17のうちカバープレート3側の端部
では所定の長さにわたってその直径dが絞り加工により
一般部17aの直径Dに比べて小径化されており、この
小径部17bに他方のエンドプレート15が内接してい
るとともに、小径部17bの先端にはカーリング加工を
施すことによって弁保持部17cが形成されている。
【0018】一方、逆止弁5はシリコーンゴム等により
略漏斗状に形成されているもので、カバープレート3の
うちめねじ部12が形成されたボス部11にかぶせるよ
うにして装着され、それによって弁体部5aで各オイル
流入穴10を覆うようになっている。逆止弁5の弁体部
5aには図3に示すように放射状に複数のリブ18が突
設されているほか、基部19には内筒側の弁保持部17
cと係合する断面略半円状の溝部20が形成されている
とともに、リップ21が突設されている。そして、リー
フスプリング6の押圧力がエンドプレート14および内
筒17を介して弁保持部17cに作用し、溝部20に係
合した弁保持部17cとカバープレート3とによって逆
止弁5の基部19が挾圧保持されていて内筒17の内外
をシールしているとともに、リップ21はエンドプレー
ト15に圧接している。
略漏斗状に形成されているもので、カバープレート3の
うちめねじ部12が形成されたボス部11にかぶせるよ
うにして装着され、それによって弁体部5aで各オイル
流入穴10を覆うようになっている。逆止弁5の弁体部
5aには図3に示すように放射状に複数のリブ18が突
設されているほか、基部19には内筒側の弁保持部17
cと係合する断面略半円状の溝部20が形成されている
とともに、リップ21が突設されている。そして、リー
フスプリング6の押圧力がエンドプレート14および内
筒17を介して弁保持部17cに作用し、溝部20に係
合した弁保持部17cとカバープレート3とによって逆
止弁5の基部19が挾圧保持されていて内筒17の内外
をシールしているとともに、リップ21はエンドプレー
ト15に圧接している。
【0019】したがって、本実施の形態のオイルフィル
タ1によれば、その基本機能として、オイルが所定の圧
力でオイル流入穴10から流入すると逆止弁5を開き、
オイルはフィルタエレメント4を通過した上で内筒17
の穴16を経て内筒17の内部に至り、オイル流出穴1
3から流出する。また、フィルタエレメント4の目詰ま
り等によりそのオイルの圧力が上昇すると、オイルはフ
ィルタエレメント4を通過することなくリーフスプリン
グ6に付設されたリリーフバルブ22を経て直接内筒1
7内に流入する。つまり、オイルの圧力がコイルスプリ
ング23による設定圧よりも大きくなると、リリーフバ
ルブ22の弁体24を押し下げて開口部25から内筒1
7内に流入する。
タ1によれば、その基本機能として、オイルが所定の圧
力でオイル流入穴10から流入すると逆止弁5を開き、
オイルはフィルタエレメント4を通過した上で内筒17
の穴16を経て内筒17の内部に至り、オイル流出穴1
3から流出する。また、フィルタエレメント4の目詰ま
り等によりそのオイルの圧力が上昇すると、オイルはフ
ィルタエレメント4を通過することなくリーフスプリン
グ6に付設されたリリーフバルブ22を経て直接内筒1
7内に流入する。つまり、オイルの圧力がコイルスプリ
ング23による設定圧よりも大きくなると、リリーフバ
ルブ22の弁体24を押し下げて開口部25から内筒1
7内に流入する。
【0020】そして、前述したように、内筒17の一般
部17aの直径Dが小径部17bの直径dよりも大径化
されていることから、その一般部17aが圧入されるフ
ィルタエレメント4の内径Dもそれにあわせて従来より
も大径化される。これにより、弁保持部17cとカバー
プレート3とで逆止弁5を挾圧することによって形成さ
れるところのシール部の位置を各オイル流入穴10の位
置よりも内側に保ちつつ、内筒17の一般部17aの直
径Dひいてはフィルタエレメント4の内径Dを上記シー
ル部直径dよりも大きく確保するという相反する要求を
単一の内筒17のみで実現していることになる。これに
より、図2から明らかなように、プリーツ折りした濾紙
の内側の山部4a,4a同士が密着することがなくな
り、本来のフィルタ性能を長期にわたって維持できる。
部17aの直径Dが小径部17bの直径dよりも大径化
されていることから、その一般部17aが圧入されるフ
ィルタエレメント4の内径Dもそれにあわせて従来より
も大径化される。これにより、弁保持部17cとカバー
プレート3とで逆止弁5を挾圧することによって形成さ
れるところのシール部の位置を各オイル流入穴10の位
置よりも内側に保ちつつ、内筒17の一般部17aの直
径Dひいてはフィルタエレメント4の内径Dを上記シー
ル部直径dよりも大きく確保するという相反する要求を
単一の内筒17のみで実現していることになる。これに
より、図2から明らかなように、プリーツ折りした濾紙
の内側の山部4a,4a同士が密着することがなくな
り、本来のフィルタ性能を長期にわたって維持できる。
【0021】また、図1から明らかなように、弁保持部
17cの端部エッジ部17dと逆止弁5の基部19の先
端とを面一状態として両者の高さをそろえることによ
り、上記エッジ部17dによる逆止弁5の亀裂発生や破
断を未然に防止できるほか、リップ21をエンドプレー
ト15に圧接させることでフィルタエレメント4の寸法
誤差を吸収しつつ、リーフスプリング6に要求される荷
重(弾性力)を相対的に小さくできる利点がある。
17cの端部エッジ部17dと逆止弁5の基部19の先
端とを面一状態として両者の高さをそろえることによ
り、上記エッジ部17dによる逆止弁5の亀裂発生や破
断を未然に防止できるほか、リップ21をエンドプレー
ト15に圧接させることでフィルタエレメント4の寸法
誤差を吸収しつつ、リーフスプリング6に要求される荷
重(弾性力)を相対的に小さくできる利点がある。
【0022】その上、フィルタエレメント4の両端面に
貼着されるエンドプレート14,15は両者ともに同一
サイズのものとすることができ、双方のエンドプレート
14,15を互いに共通化できる。
貼着されるエンドプレート14,15は両者ともに同一
サイズのものとすることができ、双方のエンドプレート
14,15を互いに共通化できる。
【0023】図4は本発明の第2の実施の形態を示す図
で、図1と比較すると明らかなように、カーリング加工
によって形成されるところの弁保持部27の巻き込み量
を大きくして、そのエッジ部27aを内側に向けたもの
である。これにより、その弁保持部27のエッジ部27
aを原因として逆止弁5に亀裂等が発生するのをより確
実に防止できる利点がある。
で、図1と比較すると明らかなように、カーリング加工
によって形成されるところの弁保持部27の巻き込み量
を大きくして、そのエッジ部27aを内側に向けたもの
である。これにより、その弁保持部27のエッジ部27
aを原因として逆止弁5に亀裂等が発生するのをより確
実に防止できる利点がある。
【0024】図5は本発明の第3の実施の形態を示すも
ので、図1と比較すると明らかなように、カバープレー
ト33および逆止弁35の形状を変更したもので、機能
的には図1に示したものと全く同様である。
ので、図1と比較すると明らかなように、カバープレー
ト33および逆止弁35の形状を変更したもので、機能
的には図1に示したものと全く同様である。
【0025】ここで、上記の第1〜第3の実施の形態に
おいて、図6に示すように、内筒17の一般部17aの
二箇所に円周方向に沿って断面略半円状のビード部28
を膨出形成して、このビード部28をもってフィルタエ
レメント4に対する内筒17の圧接部としてもよい。こ
のようにすることにより、フィルタエレメント4と内筒
17との間に所定の隙間Gが確保されて、フィルタエレ
メント4から穴16を通って内筒17側に流入するオイ
ルの流通抵抗を低減できるほか、内筒17自体の剛性も
高くなる利点がある。
おいて、図6に示すように、内筒17の一般部17aの
二箇所に円周方向に沿って断面略半円状のビード部28
を膨出形成して、このビード部28をもってフィルタエ
レメント4に対する内筒17の圧接部としてもよい。こ
のようにすることにより、フィルタエレメント4と内筒
17との間に所定の隙間Gが確保されて、フィルタエレ
メント4から穴16を通って内筒17側に流入するオイ
ルの流通抵抗を低減できるほか、内筒17自体の剛性も
高くなる利点がある。
【図1】本発明に係るオイルフィルタの第1の実施の形
態を示す全断面図。
態を示す全断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1に示す逆止弁の斜視図。
【図4】本発明に係るオイルフィルタの第2の実施の形
態を示す要部断面図。
態を示す要部断面図。
【図5】本発明に係るオイルフィルタの第3の実施の形
態を示す半断面図。
態を示す半断面図。
【図6】本発明に係るオイルフィルタのさらに他の実施
の形態を示す半断面図。
の形態を示す半断面図。
【図7】従来のオイルフィルタの一例を示す半断面図。
1…オイルフィルタ 2…ケース 3…カバープレート 4…フィルタエレメント 5…逆止弁 6…リーフスプリング 10…オイル流入穴 13…オイル流出穴 14,15…エンドプレート 16…穴 17…内筒 17a…一般部 17b…小径部 17c…弁保持部 19…基部 20…溝部 21…リップ 27…弁保持部 28…ビード部 33…カバープレート 35…逆止弁
Claims (1)
- 【請求項1】 カップ状のケースとこのケースの開放端
を閉止するカバープレートとの間に、円環状のフィルタ
エレメントとこのフィルタエレメントに隣接する同芯状
のドレンバック防止用の逆止弁とをその逆止弁をカバー
プレート側にして挾圧保持させた構造のオイルフィルタ
であって、 ケースの内底部に装着されたリーフスプリングと、 プリーツ折りした濾材を円環状に丸めることにより形成
されるとともに、その両端面には濾材の内径側に張り出
すようにしてエンドプレートが貼着されたフィルタエレ
メントと、 フィルタエレメントの内周に挿入されるとともに円筒面
に多数の穴が形成されている一方、一端部がフィルタエ
レメントのうちカバープレート側のエンドプレートから
突出するとともに、他端がフィルタエレメントのうちリ
ーフスプリング側のエンドプレートに突き当てられた内
筒と、 を備えていて、 前記内筒の一端部のうち少なくともフィルタエレメント
のエンドプレートから突出する部分を他の部分より小径
化するとともに、この小径部の先端にカーリング加工を
施して弁保持部を形成し、 前記フィルタエレメントのうちリーフスプリング側のエ
ンドプレートを該リーフスプリングに押し当てるととも
に、そのリーフスプリングのばね力よって前記弁保持部
とカバープレートとの間に逆止弁を挾圧固定したことを
特徴とするオイルフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10083060A JPH11276814A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | オイルフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10083060A JPH11276814A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | オイルフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11276814A true JPH11276814A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13791654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10083060A Pending JPH11276814A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | オイルフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11276814A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012125722A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Mahle Filter Systems Japan Corp | オイルフィルタ |
WO2018136449A3 (en) * | 2017-01-17 | 2018-09-20 | MANN+HUMMEL Filtration Technology US LLC | Filter end cap |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP10083060A patent/JPH11276814A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012125722A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Mahle Filter Systems Japan Corp | オイルフィルタ |
WO2018136449A3 (en) * | 2017-01-17 | 2018-09-20 | MANN+HUMMEL Filtration Technology US LLC | Filter end cap |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060324 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060404 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060801 |