JPH11275587A - 動きベクトル生成装置、画像符号化装置、動きベクトル生成方法及び画像符号化方法 - Google Patents

動きベクトル生成装置、画像符号化装置、動きベクトル生成方法及び画像符号化方法

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JPH11275587A
JPH11275587A JP9267398A JP9267398A JPH11275587A JP H11275587 A JPH11275587 A JP H11275587A JP 9267398 A JP9267398 A JP 9267398A JP 9267398 A JP9267398 A JP 9267398A JP H11275587 A JPH11275587 A JP H11275587A
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motion
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JP9267398A
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Tsutomu Takahashi
努 高橋
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Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation

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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化する画像の特性に対応して、より適切
に動きベクトルを生成し、画質の劣化を招くことなく符
号化が可能な動きベクトル生成装置及び当該動きベクト
ル生成装置を備えた画像符号化装置等を提供する。 【解決手段】 フレーム間予測による動き補償を用いて
複数フレームの画像を含む入力信号Sinを符号化する際
に当該動き補償のための動きベクトルを生成する場合に
おいて、入力信号Sinにおける一のフレーム内のマクロ
ブロック毎に、相互に異なる探索範囲及び相互に異なる
探索精度を用いて他のフレームとの間で各探索範囲及び
探索精度に対応する動きベクトルを夫々に生成する複数
のベクトル生成器10及び11と、マクロブロック内の
画像の特性に対応して、生成された複数の動きベクトル
から一の動きベクトルを選択して当該マクロブロックに
対応する動きベクトルとして出力する比較器12及びス
イッチ13と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるMPEG
(Moving Picture Experts Group)方式に代表され
るフレーム間予測を伴う動き補償を行って画像情報を圧
縮符号化する際に、当該動き補償に対応する動きベクト
ルを生成する動きベクトル生成装置及び画像符号化装置
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年一般化しつつある上記MPEG方式
等の画像符号化処理においては、いわゆる動き補償処理
が用いられている。
【0003】この動き補償処理においては、先ず、符号
化する画像を予め設定された所定数の画素を含む画素ブ
ロック(具体的には、例えばMPEG方式の場合はマク
ロブロック)に分割し、各々の画像ブロック内の各画素
と、時間軸上で前又は後ろのいずれか一方のフレーム内
の対応する画素との差分の絶対値を画素ブロック内の全
ての画素について加算した絶対値和が最小となる画像
(すなわち、当該画素ブロック内の画像に最も近い、当
該前又は後ろのいずれか一方のフレーム内の画像)の空
間的な位置を求める。
【0004】そして、当該画素ブロックとそれに最も近
い画像との関係を動きベクトルとし、この動きベクトル
を当該前又は後ろのいずれか一方のフレーム内の画像を
示す情報として符号化する。これにより、実際に符号化
する情報量を相当量圧縮して当該画像情報を符号化する
ことができる。
【0005】ここで、従来の動き補償処理においては、
符号化しようとする画素ブロックに最も近い画像を、そ
の前又は後ろのいずれか一方のフレーム内で探索する際
の当該フレーム内の探索範囲及び探索精度は符号化する
画像情報内の全ての画素ブロックについて共通であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この動きベ
クトルの探索には、膨大な演算量を必要とすることが知
られている。
【0007】そこで、全ての画素ブロックについて一律
の探索範囲及び探索精度を用いる場合に、当該演算量を
削減するためにその探索処理を簡略化すると正確な動き
ベクトルが求められずに符号化後の画質の劣化を招くこ
ととなる。
【0008】一方、一フレームの画像全体として動きの
大きな画像(例えば、当該画像を撮影するカメラが移動
(パンニング)している場合等に撮影された画像)に対
しては、一律に探索範囲を広げることは画質が向上する
という点では有効であるが、演算量が更に増大してしま
う。
【0009】これに対して、動きが細かい(小さな)画
像に対して一律に探索範囲を広げることは、演算量の増
大を招くこととなる。すなわち、画像情報の特性によっ
ては、適切なベクトル演算ができず、画質の劣化又は演
算量の不要な増大を起こしてしまうという問題点があっ
た。
【0010】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
為されたもので、その課題は、符号化する画像の特性に
対応して、より適切に動きベクトルを生成し、画質の劣
化を招くことなく符号化が可能な動きベクトル生成装置
又は動きベクトル生成方法、及びそれらを備えた画像符
号化装置及び画像符号化方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、フレーム間予測による
動き補償を用いて、複数フレームの画像を含んで構成さ
れる予め設定された画像情報を符号化する際に、当該動
き補償のための動きベクトルを生成する動きベクトル生
成装置において、前記画像情報における一の前記フレー
ム内のマクロブロック等の画素ブロックであって、複数
の画素を含んで予め設定されている画素ブロック毎に、
相互に異なる探索範囲及び相互に異なる探索精度を用い
て他の前記フレームとの間で各前記探索範囲及び前記探
索精度に対応する前記動きベクトルを夫々に生成するベ
クトル生成器等の複数の生成手段と、前記画像ブロック
内の画像の特性に対応して、前記生成された複数の動き
ベクトルから一の前記動きベクトルを選択し、前記画素
ブロックに対応する選択動きベクトルとして出力す比較
器等の選択手段と、を備える。
【0012】請求項1に記載の発明の作用によれば、複
数の生成手段は、一のフレーム内の画素ブロック毎に、
相互に異なる探索範囲及び相互に異なる探索精度を用い
て他のフレームとの間で各探索範囲及び探索精度に対応
する動きベクトルを夫々に生成する。
【0013】そして、選択手段は、画像ブロック内の画
像の特性に対応して、生成された複数の動きベクトルか
ら一の動きベクトルを選択し、画素ブロックに対応する
選択動きベクトルとして出力する。
【0014】よって、同じ画素ブロックについて夫々に
探索範囲及び探索精度が異ならせて生成された複数の動
きベクトルから符号化する画像ブロック内の画像の特性
に対応した選択動きベクトルが抽出されるので、各画像
ブロック内の画像に対応して適切な探索範囲及び探索精
度により生成された動きベクトルを生成することができ
る。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の動きベクトル生成装置
において、複数の前記生成手段は、予め設定された第1
の範囲を前記探索範囲として第1動きベクトルを生成す
るベクトル生成器等の第1生成手段と、予め設定された
前記第1の範囲よりも広い第2の範囲を前記探索範囲と
し、前記第1動きベクトルよりも低い前記探索精度によ
り第2動きベクトルを生成するベクトル生成器等の第2
生成手段と、により構成されている。
【0016】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、生成手段としての
第1生成手段は、第1の範囲を探索範囲として第1動き
ベクトルを生成する。
【0017】一方、生成手段としての第2生成手段は、
第1の範囲よりも広い第2の範囲を探索範囲とし、第1
動きベクトルよりも低い探索精度により第2動きベクト
ルを生成する。
【0018】よって、各画像ブロック内の画像に対応し
て適切な探索範囲及び探索精度により生成された動きベ
クトルを生成することができる。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の動きベクトル生成装置
において、前記選択手段は、前記生成された第2動きベ
クトルの長さが前記第1生成手段における前記探索範囲
を超えた長さであるとき、当該第2動きベクトルを前記
選択動きベクトルとして出力すると共に、前記生成され
た第2動きベクトルの長さが前記第1生成手段における
前記探索範囲以内の長さであるとき、前記第1動きベク
トルを前記選択動きベクトルとして出力するようい構成
される。
【0020】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、選択手段は、生成
された第2動きベクトルの長さが第1生成手段における
探索範囲を超えた長さであるとき、当該第2動きベクト
ルを選択動きベクトルとして出力すると共に、生成され
た第2動きベクトルの長さが第1生成手段における探索
範囲以内の長さであるとき、第1動きベクトルを選択動
きベクトルとして出力する。
【0021】よって、画像の動きが細かい画像ブロック
に対しては高精度で動きベクトルを生成することができ
ると共に、画像の動きが大きな画像ブロックに対しては
広い探索範囲で動きベクトルを生成することができる。
【0022】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項2に記載の動きベクトル生成装置
において、前記選択手段は、前記第1生成手段における
前記画素ブロック内の各前記画素と前記動き補償の対象
となる前記フレーム内の対応する前記画素との差分の絶
対値を前記画素ブロック内の全ての前記画素について加
算して第1絶対値和を生成するベクトル生成器等の第1
加算手段と、前記第2生成手段における前記画素ブロッ
ク内の各前記画素と前記動き補償の対象となる前記フレ
ーム内の対応する前記画素との差分の絶対値を前記画素
ブロック内の全ての前記画素について加算して第2絶対
値和を生成するベクトル生成器等の第2加算手段と、前
記生成された第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規格
化する規格器等の規格化手段と、を備え、前記規格化さ
れた第1絶対値和と前記規格化された第2絶対値和とを
比較し、当該規格化された第1絶対値和が当該規格化さ
れた第2絶対値和よりも大きいとき、前記第2動きベク
トルを前記選択動きベクトルとして出力するように構成
される。
【0023】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、選択手段における
第1加算手段は、第1生成手段における画素ブロック内
の各画素と動き補償の対象となるフレーム内の対応する
画素との差分の絶対値を画素ブロック内の全ての画素に
ついて加算して第1絶対値和を生成する。
【0024】これと並行して、選択手段における第2加
算手段は、第2生成手段における画素ブロック内の各画
素と動き補償の対象となるフレーム内の対応する画素と
の差分の絶対値を画素ブロック内の全ての画素について
加算して第2絶対値和を生成する。
【0025】そして、規格化手段は、生成された第1絶
対値和及び第2絶対値和を夫々規格化する。
【0026】これらにより、選択手段は、規格化された
第1絶対値和と規格化された第2絶対値和とを比較し、
当該規格化された第1絶対値和が当該規格化された第2
絶対値和よりも大きいとき、第2動きベクトルを選択動
きベクトルとして出力する。
【0027】よって、より広い探索範囲内で上記絶対値
和が最小となるように、すなわちより近い画像を有する
画素ブロックを示すように選択動きベクトルを生成する
ことができる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項2に記載の動きベクトル生成装置
において、前記選択手段は、前記第1生成手段における
前記画素ブロック内の各前記画素と前記動き補償の対象
となる前記フレーム内の対応する前記画素との差分の絶
対値を前記画素ブロック内の全ての前記画素について加
算して第1絶対値和を生成するベクトル生成器等の第1
加算手段と、前記第2生成手段における前記画素ブロッ
ク内の各前記画素と前記動き補償の対象となる前記フレ
ーム内の対応する前記画素との差分の絶対値を前記画素
ブロック内の全ての前記画素について加算して第2絶対
値和を生成するベクトル生成器等の第2加算手段と、前
記生成された第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規格
化する規格化器等の規格化手段と、を備え、前記規格化
された第1絶対値和と前記規格化された第2絶対値和と
を比較し、当該規格化された第1絶対値和と当該規格化
された第2絶対値和との差が、前記第1動きベクトルと
前記第2動きベクトルとの差を高精度で検出するべく予
め設定された所定の閾値以下であるとき、前記第1動き
ベクトルを前記選択動きベクトルとして出力すると共
に、前記規格化された第1絶対値和と前記規格化された
第2絶対値和の差が前記閾値よりも大きいとき、前記第
2動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力する
ように構成される。
【0029】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、選択手段における第1加
算手段は、第1生成手段における画素ブロック内の各画
素と動き補償の対象となるフレーム内の対応する画素と
の差分の絶対値を画素ブロック内の全ての画素について
加算して第1絶対値和を生成する。
【0030】これと並行して、選択手段内の第2加算手
段は、第2生成手段における画素ブロック内の各画素と
動き補償の対象となるフレーム内の対応する画素との差
分の絶対値を画素ブロック内の全ての画素について加算
して第2絶対値和を生成する。
【0031】そして、規格化手段は、生成された第1絶
対値和及び第2絶対値和を夫々規格化する。
【0032】これらにより、選択手段は、規格化された
第1絶対値和と規格化された第2絶対値和とを比較し、
当該規格化された第1絶対値和と当該規格化された第2
絶対値和との差が、第1動きベクトルと第2動きベクト
ルとの差を高精度で検出するべく設定された所定の閾値
以下であるとき、第1動きベクトルを選択動きベクトル
として出力すると共に、規格化された第1絶対値和と規
格化された第2絶対値和の差が閾値よりも大きいとき、
第2動きベクトルを選択動きベクトルとして出力する。
【0033】よって、第1動きベクトルと第2動きベク
トルで上記絶対値和の差が微少であっても精度の高い動
きベクトルを優先的に選択動きベクトルとして生成する
ことができる。
【0034】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項2に記載の動きベクトル生成装置
において、前記選択手段は、前記生成された第1動きベ
クトル及び第2動きベクトルのうち、少なくとも前記画
素ブロックに隣接する他の画素ブロックに対応する前記
選択動きベクトルにより近い方を当該第1動きベクトル
及び当該第2動きベクトルが生成された前記画素ブロッ
クに対応する前記選択動きベクトルとして出力するよう
に構成される。
【0035】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、選択手段は、生成
された第1動きベクトル及び第2動きベクトルのうち、
少なくとも当該画素ブロックに隣接する他の画素ブロッ
クに対応する選択動きベクトルにより近い方を当該第1
動きベクトル及び当該第2動きベクトルが生成された画
素ブロックに対応する選択動きベクトルとして出力す
る。
【0036】よって、隣接する画素ブロック間では近似
した動きベクトルが生成されることが多いことを利用し
て、複数の画素ブロック間の相関関係を考慮して動きベ
クトルを生成することができる。
【0037】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の
動きベクトル生成装置と、前記出力された選択動きベク
トルに基づいて前記動き補償を行い、補償信号を出力す
る動き補償予測部等の補償手段と、前記補償信号に基づ
いて前記画像情報を符号化する可変長符号化部等の符号
化手段と、を備える。
【0038】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項1から6のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、補償手段は、出力された選択動きベクトルに基づい
て動き補償を行い、補償信号を出力する。
【0039】そして、符号化手段は、補償信号に基づい
て画像情報を符号化する。
【0040】よって、各画像ブロック内の画像に対応し
て適切な探索範囲及び探索精度により生成された動きベ
クトルを用いて動き補償及び画像符号化が実行されるの
で、一律に同じ探索範囲及び探索精度で動きベクトルを
生成した場合に比してより高画質で符号化することがで
きる。
【0041】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、フレーム間予測による動き補償を用い
て、複数フレームの画像を含んで構成される予め設定さ
れた画像情報を符号化する際に、当該動き補償のための
動きベクトルを生成する動きベクトル生成方法におい
て、前記画像情報における一の前記フレーム内のマクロ
ブロック等の画素ブロックであって、複数の画素を含ん
で予め設定されている画素ブロック毎に、相互に異なる
探索範囲及び相互に異なる探索精度を用いて他の前記フ
レームとの間で各前記探索範囲及び前記探索精度に対応
する前記動きベクトルを夫々に生成する複数の生成工程
と、前記画像ブロック内の画像の特性に対応して、前記
生成された複数の動きベクトルから一の前記動きベクト
ルを選択し、前記画素ブロックに対応する選択動きベク
トルとして出力する選択工程と、を備える。
【0042】請求項8に記載の発明の作用によれば、複
数の生成工程において、一のフレーム内の画素ブロック
毎に、相互に異なる探索範囲及び相互に異なる探索精度
を用いて他のフレームとの間で各探索範囲及び探索精度
に対応する動きベクトルを夫々に生成する。
【0043】そして、選択工程において、画像ブロック
内の画像の特性に対応して、生成された複数の動きベク
トルから一の動きベクトルを選択し、画素ブロックに対
応する選択動きベクトルとして出力する。
【0044】よって、同じ画素ブロックについて夫々に
探索範囲及び探索精度が異ならせて生成された複数の動
きベクトルから符号化する画像ブロック内の画像の特性
に対応した選択動きベクトルが抽出されるので、各画像
ブロック内の画像に対応して適切な探索範囲及び探索精
度により生成された動きベクトルを生成することができ
る。
【0045】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項8に記載の動きベクトル生成方法
において、複数の前記生成工程は、予め設定された第1
の範囲を前記探索範囲として第1動きベクトルを生成す
る第1生成工程と、予め設定された前記第1の範囲より
も広い第2の範囲を前記探索範囲とし、前記第1動きベ
クトルよりも低い前記探索精度により第2動きベクトル
を生成する第2生成工程と、により構成されている。
【0046】請求項9に記載の発明の作用によれば、請
求項8に記載の発明の作用に加えて、第1生成工程にお
いて、第1の範囲を探索範囲として第1動きベクトルを
生成する。
【0047】一方、第2生成工程において、第1の範囲
よりも広い第2の範囲を探索範囲とし、第1動きベクト
ルよりも低い探索精度により第2動きベクトルを生成す
る。
【0048】よって、各画像ブロック内の画像に対応し
て適切な探索範囲及び探索精度により生成された動きベ
クトルを生成することができる。
【0049】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項9に記載の動きベクトル生成方
法であって、前記選択工程において、前記生成された第
2動きベクトルの長さが前記第1生成工程における前記
探索範囲を超えた長さであるとき、当該第2動きベクト
ルを前記選択動きベクトルとして出力すると共に、前記
生成された第2動きベクトルの長さが前記第1生成工程
における前記探索範囲以内の長さであるとき、前記第1
動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力するよ
うに構成される。
【0050】請求項10に記載の発明の作用によれば、
請求項9に記載の発明の作用に加えて、選択工程におい
て、生成された第2動きベクトルの長さが第1生成工程
における探索範囲を超えた長さであるとき、当該第2動
きベクトルを選択動きベクトルとして出力すると共に、
生成された第2動きベクトルの長さが第1生成工程にお
ける探索範囲以内の長さであるとき、第1動きベクトル
を選択動きベクトルとして出力する。
【0051】よって、画像の動きが細かい画像ブロック
に対しては高精度で動きベクトルを生成することができ
ると共に、画像の動きが大きな画像ブロックに対しては
広い探索範囲で動きベクトルを生成することができる。
【0052】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項9に記載の動きベクトル生成方
法であって、前記選択工程は、前記第1生成工程におけ
る前記画素ブロック内の各前記画素と前記動き補償の対
象となる前記フレーム内の対応する前記画素との差分の
絶対値を前記画素ブロック内の全ての前記画素について
加算して第1絶対値和を生成する第1加算工程と、前記
第2生成工程における前記画素ブロック内の各前記画素
と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応する
前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の全て
の前記画素について加算して第2絶対値和を生成する第
2加算工程と、前記生成された第1絶対値和及び第2絶
対値和を夫々規格化する規格化工程と、を含み、前記規
格化された第1絶対値和と前記規格化された第2絶対値
和とを比較し、当該規格化された第1絶対値和が当該規
格化された第2絶対値和よりも大きいとき、前記第2動
きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力するよう
に構成される。
【0053】請求項11に記載の発明の作用によれば、
請求項9に記載の発明の作用に加えて、第1加算工程に
おいて、第1生成工程における画素ブロック内の各画素
と動き補償の対象となるフレーム内の対応する画素との
差分の絶対値を画素ブロック内の全ての画素について加
算して第1絶対値和を生成する。
【0054】これと並行して、第2加算工程において、
第2生成工程における画素ブロック内の各画素と動き補
償の対象となるフレーム内の対応する画素との差分の絶
対値を画素ブロック内の全ての画素について加算して第
2絶対値和を生成する。
【0055】そして、規格化工程において、生成された
第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規格化する。
【0056】これらにより、規格化された第1絶対値和
と規格化された第2絶対値和とを比較し、当該規格化さ
れた第1絶対値和が当該規格化された第2絶対値和より
も大きいとき、第2動きベクトルを選択動きベクトルと
して出力する。
【0057】よって、より広い探索範囲内で上記絶対値
和が最小となるように、すなわちより近い画像を有する
画素ブロックを示すように選択動きベクトルを生成する
ことができる。
【0058】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、請求項9に記載の動きベクトル生成方
法であって、前記選択工程は、前記第1生成工程におけ
る前記画素ブロック内の各前記画素と前記動き補償の対
象となる前記フレーム内の対応する前記画素との差分の
絶対値を前記画素ブロック内の全ての前記画素について
加算して第1絶対値和を生成する第1加算工程と、前記
第2生成工程における前記画素ブロック内の各前記画素
と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応する
前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の全て
の前記画素について加算して第2絶対値和を生成する第
2加算工程と、前記生成された第1絶対値和及び第2絶
対値和を夫々規格化する規格化工程と、を含み、前記規
格化された第1絶対値和と前記規格化された第2絶対値
和とを比較し、当該規格化された第1絶対値和と当該規
格化された第2絶対値和との差が、前記第1動きベクト
ルと前記第2動きベクトルとの差を高精度で検出するべ
く予め設定された所定の閾値以下であるとき、前記第1
動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力すると
共に、前記規格化された第1絶対値和と前記規格化され
た第2絶対値和の差が前記閾値よりも大きいとき、前記
第2動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力す
るように構成される。
【0059】請求項12に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の作用に加えて、第1加算工程におい
て、第1生成工程における画素ブロック内の各画素と動
き補償の対象となるフレーム内の対応する画素との差分
の絶対値を画素ブロック内の全ての画素について加算し
て第1絶対値和を生成する。
【0060】これと並行して、第2加算工程において、
第2生成工程における画素ブロック内の各画素と動き補
償の対象となるフレーム内の対応する画素との差分の絶
対値を画素ブロック内の全ての画素について加算して第
2絶対値和を生成する。
【0061】そして、規格化工程において、生成された
第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規格化する。
【0062】これらにより、選択工程において、規格化
された第1絶対値和と規格化された第2絶対値和とを比
較し、当該規格化された第1絶対値和と当該規格化され
た第2絶対値和との差が、第1動きベクトルと第2動き
ベクトルとの差を高精度で検出するべく設定された所定
の閾値以下であるとき、第1動きベクトルを選択動きベ
クトルとして出力すると共に、規格化された第1絶対値
和と規格化された第2絶対値和の差が閾値よりも大きい
とき、第2動きベクトルを選択動きベクトルとして出力
する。
【0063】よって、第1動きベクトルと第2動きベク
トルで上記絶対値和の差が微少であっても精度の高い動
きベクトルを優先的に選択動きベクトルとして生成する
ことができる。
【0064】上記の課題を解決するために、請求項13
に記載の発明は、請求項9に記載の動きベクトル生成方
法であって、前記選択工程において、前記生成された第
1動きベクトル及び第2動きベクトルのうち、少なくと
も前記画素ブロックに隣接する他の画素ブロックに対応
する前記選択動きベクトルにより近い方を当該第1動き
ベクトル及び当該第2動きベクトルが生成された前記画
素ブロックに対応する前記選択動きベクトルとして出力
するように構成される。
【0065】請求項13に記載の発明の作用によれば、
請求項9に記載の発明の作用に加えて、選択工程におい
て、生成された第1動きベクトル及び第2動きベクトル
のうち、少なくとも当該画素ブロックに隣接する他の画
素ブロックに対応する選択動きベクトルにより近い方を
当該第1動きベクトル及び当該第2動きベクトルが生成
された画素ブロックに対応する選択動きベクトルとして
出力する。
【0066】よって、隣接する画素ブロック間では近似
した動きベクトルが生成されることが多いことを利用し
て、複数の画素ブロック間の相関関係を考慮して動きベ
クトルを生成することができる。
【0067】上記の課題を解決するために、請求項14
に記載の発明は、請求項8から13のいずれか一項に記
載の動きベクトル生成方法と、前記出力された選択動き
ベクトルに基づいて前記動き補償を行い、補償信号を出
力する補償工程と、前記補償信号に基づいて前記画像情
報を符号化する符号化工程と、を備える。
【0068】請求項14に記載の発明の作用によれば、
請求項8から13のいずれか一項に記載の発明の作用に
加えて、補償工程において、出力された選択動きベクト
ルに基づいて動き補償を行い、補償信号を出力する。
【0069】そして、符号化工程において、補償信号に
基づいて画像情報を符号化する。
【0070】よって、各画像ブロック内の画像に対応し
て適切な探索範囲及び探索精度により生成された動きベ
クトルを用いて動き補償及び画像符号化が実行されるの
で、一律に同じ探索範囲及び探索精度で動きベクトルを
生成した場合に比してより高画質で符号化することがで
きる。
【0071】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する各実施形態は、各フレームを構成する画素毎にディ
ジタル化された画像情報を、上記MPEG方式を用いて
圧縮符号化する画像符号化装置における動き補償処理に
対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0072】(I)動き補償処理の原理 始めに、具体的に実施形態を説明する前に、本発明に係
る動き補償処理の原理について、図1を用いて例示しつ
つ説明する。
【0073】先ず、図1に示すように、符号化すべき画
像情報内で時間的に隣接する二つフレーム(図1の場
合、フレーム1とフレーム2)があり、これらのフレー
ム間で、例えば、時刻t1において図1に示すフレーム
1内の位置にある画像ブロックとしてのマクロブロック
1内の画像が、その後の時刻t1から時刻t2への画像
情報の変化により、当該時刻t2でフレーム2内の図1
においてマクロブロックM2として示す位置に移動した
とする。
【0074】このとき、MPEG方式における動き補償
処理では、最初に、フレーム1とフレーム2間で共通の
探索範囲Wを設定し、この範囲内でフレーム1内のマク
ロブロックM1内と同じ画像(同じ絵柄)を有するフレ
ーム2内のマクロブロックを探索する。
【0075】図1に示す例では、当該探索すべきマクロ
ブロックはフレーム2上のマクロブロックM2となる
が、この場合に、マクロブロックM1内にあった画像の
時間(t2−t1)における移動(マクロブロックM1
位置からマクロブロックM2の位置への移動)を二次元
座標上の移動量で示したものを動きベクトルVと称し、
MPEG方式の動き補償処理は、マクロブロックM1
マクロブロックM2の双方をそのまま用いてフレーム1
及びフレーム2を符号化せずに、マクロブロックM2
体を符号化する代わりに、当該マクロブロックM2を示
す情報として、フレーム1上のマクロブロックM1と上
記動きベクトルVとを符号化する(このように、動きベ
クトルを用いて隣接するフレームにおける画像の変化を
予測することを一般的にフレーム間予測と称する。)。
【0076】この処理により、各マクロブロックをその
まま符号化する場合に比して格段に情報量を低減してフ
レーム1とフレーム2を符号化することができる。
【0077】本発明では、この動きベクトルVの生成に
当たって、動きベクトルVを生成するための探索範囲W
の広さ及び探索精度を、符号化すべきマクロブロック毎
にそのマクロブロック内の画像の特性(動きの大小又は
濃淡等)に応じて変化させて動きベクトルの生成を行
う。
【0078】(II)第1実施形態 次に、上記動き補償処理を含む本発明に係る第1実施形
態について、図2乃至図4を用いて説明する。
【0079】図2に示すように、第1実施形態のMPE
G方式の画像符号化装置Sは、加算器1と、DCT(Di
screte Cosine Transform)部2と、量子化部3と、
逆量子化部4と、符号化手段としての可変長符号化部5
と、逆DCT部6と、本発明に係る動き検出部7と、補
償手段としての動き補償予測部8と、レート制御部9
と、により構成されている。
【0080】次に、全体動作を説明する。
【0081】外部から画像符号化装置Sに入力される複
数のフレーム画像により構成される入力信号Sin(各フ
レームを構成する画素毎にディジタル化されている。)
は、動き検出部7へ入力されると共に、加算器1へ入力
される。
【0082】そして、動き検出部7において、後述する
方法により、入力信号Sin内の各フレームについて、上
記動きベクトルVが算出され、対応するベクトル信号S
vが動き補償予測部8へ出力される。
【0083】一方、加算器1へ出力された入力信号Sin
は、当該加算器1において動き補償予測部8からの補償
信号Seが減算され、減算信号SaとしてDCT部2へ出
力される。
【0084】次に、DCT部2は、当該減算信号Saに
対して公知の技術により情報量の圧縮のためのDCT
(離散コサイン変換)を施し、変換信号Sdとして量子
化部3へ出力する。
【0085】そして、量子化部3は、当該変換信号Sd
を後述するレート信号Srで示されるビットレートに適
合するように量子化し、量子化信号Sqを生成して可変
長符号化部5及び逆量子化部4へ出力する。
【0086】次に、逆量子化部4は、量子化信号Sqに
対して逆量子化処理を施し、逆量子化信号Siqを生成し
て逆DCT部6へ出力する。
【0087】そして、逆DCT部6は、逆量子化信号S
iqに対して公知の技術により逆DCT(逆離散コサイン
変換)を施し、逆変換信号Sidとして動き予測補償部8
へ出力する。
【0088】その後、動き補償予測部8は、上述したベ
クトル信号Sv内に含まれる動きベクトルVと逆変換信
号Sidとに基づいて、上述したフレーム間予測を用いた
動き補償処理を行い、情報量の圧縮のための上記補償信
号Seを生成して加算器1に出力する。
【0089】一方、可変長符号化部5は、上記量子化信
号Sqに対して可変長符号化処理を施し、元の入力信号
SinをMPEG方式で圧縮符号化した信号である出力信
号Soutを外部に出力する。
【0090】このとき、レート制御部9は、当該出力信
号Soutに基づいて、量子化部3における量子化の際の
ビットレートを最適化するための上記レート信号Srを
生成して当該量子化部3に出力する。
【0091】次に、本発明に係る動き検出部7の細部構
成及び動作について、図3及び図4を用いて説明する。
【0092】図3(a)に示すように、動き検出部7
は、生成手段、第1生成手段及び第1加算手段としての
ベクトル生成器10と、生成手段、第2生成手段及び第
2加算手段としてのベクトル生成器11と、選択手段と
しての比較器12と、選択手段としてのスイッチ13
と、規格化手段としての規格器14と、により構成され
ている。
【0093】次に、動作を説明する。
【0094】先ず、ベクトル生成器10は、入力信号S
inにおける各フレームに対して、例えば、水平方向±3
2画素、垂直方向±32画素を探索範囲W1とし、マク
ロブロックM内の全ての画素について半画素精度で動き
ベクトルV1を生成し(すなわち、いわゆる全探索を行
って)、対応するベクトル信号Sv1をスイッチ13の一
の入力端子に出力する。
【0095】これと並行して、ベクトル生成器10は、
当該探索範囲W1の広さを示す範囲信号Sw1を生成して
規格器14に出力する。
【0096】一方、ベクトル生成器11は、入力信号S
inにおける各フレームに対して、例えば水平方向±12
8画素、垂直方向±32画素を探索範囲W2とし、マク
ロブロックM内の全ての画素から予め設定された所定数
の画素を間引いた残余の画素について半画素精度で動き
ベクトルV2を生成し(すなわち、いわゆる階層探索を
行って)、対応するベクトル信号Sv2をスイッチ13の
他の入力端子及び規格器14に出力する。
【0097】そして、規格器14は、入力されてくる上
記ベクトル信号Sv2及び範囲信号Sw1の夫々に対して、
後述する規格器23と同様な規格化処理を行い、規格化
されたベクトル信号Sv2及び範囲信号Sw1を比較器12
に出力する。
【0098】これにより、比較器12は、入力されてい
る範囲信号Sw1及びベクトル信号Sv2に基づいて、生成
された動きベクトルV2の長さが探索範囲W1を超えた長
さであるとき(図4(b)参照)、当該動きベクトルV
2に対応するベクトル信号Sv2を選択するようにスイッ
チ13を制御すべく、制御信号Scを生成してスイッチ
13に出力する。
【0099】一方、生成された動きベクトルV2の長さ
が探索範囲W1内の長さであるとき(図4(a)参
照)、比較器12は、動きベクトルV1に対応するベク
トル信号Sv1を選択するようにスイッチ13を制御すべ
く、上記制御信号Scを生成してスイッチ13に出力す
る。
【0100】これにより、スイッチ13は、制御信号S
cに基づいてベクトル信号Sv1又はSv2を切り換え、図
1に示す動きベクトルVに対応するベクトル信号Svを
動き予測補償部8へ出力する。
【0101】次に、上記ベクトル生成器11の細部構成
について、図3(b)を用いて説明する。
【0102】図3(b)に示すように、ベクトル生成器
11は、後述する水平方向の間引き後の水平方向の入力
信号Sinのビット間隔が開き過ぎることを防止すべく、
当該入力信号Sinにおける水平方向の周波数帯域を制限
する水平方向フィルタ11aと、周波数帯域制限後の入
力信号Sinにおける水平方向のビットを一ビットおきに
間引くことにより水平方向のビット数を半分にすると共
に、当該水平方向のデータを間引いた後の信号を一フレ
ーム内の第一フィールドと第2フィールドに分離し、第
一フィールドに対応する信号を垂直方向フィルタ11c
に出力し、第二フィールドに対応する信号を垂直方向フ
ィルタ11dに出力する間引回路11bと、当該第一フ
ィールドに対応する信号に対して後述する垂直方向の間
引き処理を行った後の垂直方向のビット間隔が開き過ぎ
ることを防止すべく、当該第一フィールドに対応する信
号における垂直方向の周波数帯域を制限する垂直方向フ
ィルタ11cと、垂直方向の周波数帯域制限後の第一フ
ィールドに対応する信号における垂直方向のビットを一
ビットおきに間引くことにより垂直方向のビット数を半
分に低減し、生成回路11gに出力する間引回路11e
と、間引回路11bから出力された第二フィールドに対
応する信号に対して後述する垂直方向の間引き処理を行
った後の垂直方向のビット間隔が開き過ぎることを防止
すべく、当該第二フィールドに対応する信号における垂
直方向の周波数帯域を制限する垂直方向フィルタ11d
と、垂直方向の周波数帯域制限後の第二フィールドに対
応する信号における垂直方向のビットを一ビットおきに
間引くことにより垂直方向のビット数を半分に低減し、
生成回路11gに出力する間引回路11fと、水平方向
のビット数及び垂直方向ビット数が夫々間引かれた入力
信号Sinにおける各フィールドに対して、上述した階層
探索を行って、動きベクトルV2に対応するベクトル信
号Sv2を生成する上記生成回路11gと、により構成さ
れている。
【0103】なお、入力信号Sinにおける一フレーム
が、例えば、ハイビジョン画像の1920画素×108
8画素により構成されていた時は、ベクトル生成器11
における階層探索では、一フレームを960画素×54
4画素に間引き、この中で上記探索範囲W2を設定して
動きベクトルの探索が実行される。
【0104】以上説明したように、第1実施形態の動き
検出部7の処理によれば、同じ一のマクロブロックMに
ついて夫々に探索範囲及び探索精度を異ならせて生成さ
れた動きベクトルV1及びV2から、符号化する当該マク
ロブロックM内の画像の特性に対応した動きベクトルV
が抽出されるので、各マクロブロック内の画像に対応し
て適切な探索範囲及び探索精度により生成された動きベ
クトルVを生成することができる。
【0105】より具体的には、画像の動きが細かいマク
ロブロックMに対しては高精度で動きベクトルV1を生
成することができると共に、画像の動きが大きな画像ブ
ロックに対しては広い探索範囲で動きベクトルV2を生
成することができる。
【0106】また、動きベクトルVを生成する際の処理
量を過度に増加させることなく、各マクロブロック内の
画像に対応して適切な探索範囲及び探索精度により生成
された動きベクトルを生成することができる。
【0107】更に、一律に同じ探索範囲及び探索精度で
動きベクトルを生成した場合に比してより高画質に画像
情報を符号化することができる。
【0108】(III)第2実施形態 次に、本発明に係る動き検出部の他の実施形態である第
2実施形態について、図5を用いて説明する。なお、以
下に説明する第2実施形態においては、動き検出部を除
く画像符号化装置の構成は第1実施形態の画像符号化装
置Sと同様であるので、細部の説明は省略する。
【0109】上述した第1実施形態においては、全探索
を行う時の探索範囲W1の広さと階層探索を行って得ら
れた動きベクトルV2の長さを比較して検出すべき動き
ベクトルVを生成したが、第2実施形態では、動きベク
トルV1の生成の際に算出された差分の絶対値和と動き
ベクトルV2の生成の際に算出されている絶対値和とを
比較して検出すべく動きベクトルVを生成する。
【0110】すなわち、図5に示すように、第2実施形
態に係る動き検出部50は、ベクトル生成器20及び2
1と、比較器22と、規格器23と、上記スイッチ13
と、により構成されている。
【0111】このとき、ベクトル生成器20は、先ず、
上記ベクトル生成器10と同様に、入力信号Sinにおけ
る各フレームに対して、水平方向±32画素、垂直方向
±32画素を探索範囲W1として上記全探索を行って動
きベクトルV1を生成し、対応するベクトル信号Sv1
スイッチ13の一の入力端子に出力する。
【0112】これと並行して、ベクトル生成器20は、
当該動きベクトルV1の生成の際に算出された差分の絶
対値和、すなわち、上記マクロブロックM内の各画素と
動き補償の対象となるフレーム(図1の場合、フレーム
2)内の対応する画素との差分の絶対値をマクロブロッ
クM内の全ての画素について加算した絶対値和に対応す
る和信号Ss1を生成して規格器23に出力する。
【0113】一方、ベクトル生成器21は、先ず、上記
ベクトル生成器11と同様に、入力信号Sinにおける各
フレームに対して、水平方向±128画素、垂直方向±
32画素を探索範囲W2とし、上記階層探索を行って動
きベクトルV2を生成し、対応するベクトル信号Sv2
スイッチ13の他の入力端子に出力する。
【0114】これと並行して、ベクトル生成器21は、
当該動きベクトルV2の生成の際に算出された上記差分
の絶対値和に対応する和信号Ss2を生成して規格器22
に出力する。
【0115】そして、規格器23は、入力されてくる上
記和信号Ss1及び和信号Ss2の夫々に対して、例えば、
和信号Ss2に含まれる絶対値和を4倍すると共に和信号
Ss1に含まれる絶対値和をそのまま出力する、又は、和
信号Ss2含まれる絶対値和をそのまま出力すると共に和
信号Ss1に含まれる絶対値和を1/4倍する等のいわゆ
る規格化処理を行い、規格化された和信号Ss1及び和信
号Ss2を比較器22に出力する。この規格器23の処理
は、夫々の和信号に対応する画素数が、和信号Ss1の方
が4倍多いことに起因している。
【0116】これにより、比較器22は、規格化された
和信号Ss1に含まれている絶対値和が、規格化された和
信号Ss2に含まれている絶対値和以下であるとき、動き
ベクトルV1に対応するベクトル信号Sv1を選択するよ
うにスイッチ13を制御すべく、上記制御信号Scを生
成してスイッチ13に出力する。
【0117】一方、規格化された和信号Ss1に含まれて
いる絶対値和が、規格化された和信号Ss2に含まれてい
る絶対値和より大きいとき、比較器22は、動きベクト
ルV2に対応するベクトル信号Sv2を選択するようにス
イッチ13を制御すべく、上記制御信号Scを生成して
スイッチ13に出力する。
【0118】これにより、スイッチ13は、制御信号S
cに基づいてベクトル信号Sv1又はSv2を切り換え、図
1に示す動きベクトルVに対応するベクトル信号Svを
動き予測補償部8へ出力する。
【0119】以上説明した第2実施形態の動き検出部5
0の動作によれば、より広い探索範囲内で上記絶対値和
が最小となるように、すなわちより近い画像を有するマ
クロブロックMを示すように動きベクトルVを生成する
ことができる。
【0120】なお、第2実施形態の動き検出部50で
は、上記した構成の他に、比較器22において、和信号
Ss1に含まれている絶対値和と和信号Ss2に含まれて
いる絶対値和との差が、動きベクトルV1と動きベクト
ルV2との差を高精度に検出するように予め設定された
所定の閾値以下であるとき、動きベクトルV1に対応す
るベクトル信号Sv1を選択するようにスイッチ13を制
御すべく、上記制御信号Scを生成してスイッチ13に
出力すると共に、和信号Ss1に含まれている絶対値和と
和信号Ss2に含まれている絶対値和との当該差が、当該
所定の閾値より大きいとき、動きベクトルV2に対応す
るベクトル信号Sv2を選択するようにスイッチ13を制
御すべく、上記制御信号Scを生成してスイッチ13に
出力するように構成してもよい。
【0121】このように構成すれば、動きベクトルV1
と動きベクトルV2で上記絶対値和の差が微少であって
も精度の高い動きベクトルVを生成することができる。
【0122】(IV)第3実施形態 次に、本発明に係る動き検出部の他の実施形態である第
3実施形態について、図6を用いて説明する。なお、以
下に説明する第3実施形態においては、動き検出部を除
く画像符号化装置の構成は第1実施形態の画像符号化装
置Sと同様であるので、細部の説明は省略する。
【0123】上述した第1実施形態においては、全探索
を行う時の探索範囲W1の広さと階層探索を行って得ら
れた動きベクトルV2の長さを用いて検出すべき動きベ
クトルVを生成したが、第3実施形態では、動きベクト
ルV1とV2のうち、予め生成しておいた、動きベクトル
Vを検出しようとするマクロブロックMの周辺に位置す
るマクロブロックに対応する動きベクトルVpにより近
い方の動きベクトルが検出すべき動きベクトルVとして
生成される。
【0124】すなわち、図6(a)に示すように、第3
実施形態に係る動き検出部51は、ベクトル生成器30
及び31と、比較器32と、規格器33と、上記スイッ
チ13と、により構成されている。
【0125】このとき、ベクトル生成器30は、先ず、
上記ベクトル生成器10又は20と同様に、入力信号S
inにおける各フレームに対して、水平方向±32画素、
垂直方向±32画素を探索範囲W1として上記全探索を
行って動きベクトルV1を生成し、対応するベクトル信
号Sv1をスイッチ13の一の入力端子及び規格器33に
出力する。
【0126】一方、ベクトル生成器31は、先ず、上記
ベクトル生成器11又は21と同様に、入力信号Sinに
おける各フレームに対して、水平方向±128画素、垂
直方向±32画素を探索範囲W2とし、上記階層探索を
行って動きベクトルV2を生成し、対応するベクトル信
号Sv2をスイッチ13の他の入力端子及び規格器33に
出力する。
【0127】そして、規格器23は、入力されてくる上
記和信号Ss1及び和信号Ss2の夫々に対して、上述した
規格器23と同様な規格化処理を行い、規格化された和
信号Ss1及び和信号Ss2を比較器32に出力する。
【0128】これにより、比較器32は、予め生成され
ていた動きベクトルを算出すべきマクロブロックMの周
辺に位置する他のマクロブロック(例えば、当該マクロ
ブロックMに隣接するマクロブロック)に対応する動き
ベクトルVpを示すベクトル信号Svp(当該隣接するマ
クロブロックに対応する動きベクトルVpが生成された
時に、図示しないメモリに記憶されている。)と上記規
格化されたベクトル信号Sv1及びSv2とを比較し、当該
動きベクトルVpにより近い動きベクトルに対応するベ
クトル信号を選択するようにスイッチ13を制御すべ
く、上記制御信号Scを生成してスイッチ13に出力す
る。
【0129】即ち、図6(b)に示す場合には、生成さ
れた動きベクトルV1とV2のうち、当該動きベクトルV
pにより近いのは動きベクトルV1であるので、この場合
は、動きベクトルV1に対応するベクトル信号Sv1を選
択するようにスイッチ13を制御すべく、上記制御信号
Scを生成する。
【0130】これにより、スイッチ13は、制御信号S
cに基づいてベクトル信号Sv1又はSv2のうち、動きベ
クトルVpにより近い方の動きベクトルを検出すべき動
きベクトルVとして対応するベクトル信号Svを動き予
測補償部8へ出力する。
【0131】以上説明した第3実施形態の動き検出部5
1の動作によれば、隣接するマクロブロック間では近似
した動きベクトルが生成されることが多いことを利用し
て、複数のマクロブロック間の相関関係を考慮して動き
ベクトルVを生成することができる。
【0132】(V)第4実施形態 次に、本発明に係る動き検出部の他の実施形態である第
4実施形態について、図7を用いて説明する。なお、以
下に説明する第4実施形態においては、動き検出部を除
く画像符号化装置の構成は第1実施形態の画像符号化装
置Sと同様であるので、細部の説明は省略する。
【0133】これまで述べてきた第1乃至第3実施形態
においては、動きベクトルを生成するベクトル生成器を
二つ備える動き検出部について説明したが、これ以外に
も、ベクトル生成器としては、相互に探索範囲と探索精
度が異なるベクトル生成器を三つ以上備え、更に最終的
な動きベクトルVの生成方法として、上述してきた第1
乃至第3実施形態の方法を組み合わせて使用するように
構成することもできる。
【0134】即ち、例えば図7に示す第4実施形態で
は、相互に探索範囲と探索精度が異なり、夫々に動きベ
クトルV1に対応するベクトル信号Sv1、動きベクトル
2に対応するベクトル信号Sv2並びに動きベクトルV3
に対応するベクトル信号Sv3を生成する三つのベクトル
生成器40乃至42と、比較器43及び45と、スイッ
チ44及び46と、規格器47及び48と、により動き
検出部52が形成されている。
【0135】ここで、各ベクトル生成器40乃至42の
探索範囲及び探索精度については、探索範囲はベクトル
生成器40が最も狭く、ベクトル生々部42が最も広く
なっており、一方、探索精度については、ベクトル生成
器40が最も高く、ベクトル生々部42が最も低くなっ
ている。
【0136】そして、三つのベクトル生成器40乃至4
2のうち、ベクトル生成器40は、上記ベクトル信号S
v1をスイッチ46の一の入力端子へ出力すると共に規格
器48にも出力する。
【0137】これと並行して、ベクトル生成器40は、
その探索範囲W1の広さを示す範囲信号Sw1を生成して
比較器45に出力する。
【0138】また、ベクトル生成器41は、上記ベクト
ル信号Sv2を生成すると共に、当該動きベクトルV2
生成の際に算出された上記差分の絶対値和に対応する和
信号Ss2を生成して規格器47に出力する。
【0139】更に、ベクトル生成器42は、上記ベクト
ル信号Sv3を生成すると共に、当該動きベクトルV3
生成の際に算出された上記差分の絶対値和に対応する和
信号Ss3を生成して規格器47に出力する。
【0140】そして、規格器47は、上記和信号Ss2
和信号Ss3を夫々上述したように規格化し、比較器43
に出力する。
【0141】これにより、比較器43は、規格化された
和信号Ss2に含まれている絶対値和が、規格化された和
信号Ss3に含まれている絶対値和以下であるとき、動き
ベクトルV2に対応するベクトル信号Sv2を選択するよ
うにスイッチ44を制御すべく、制御信号Sc1を生成
してスイッチ44に出力する。
【0142】一方、規格化された和信号Ss2に含まれて
いる絶対値和が、規格化された和信号Ss3に含まれてい
る絶対値和より大きいであるとき、比較器43は、動き
ベクトルV3に対応するベクトル信号Sv3を選択するよ
うにスイッチ44を制御すべく、制御信号Sc1を生成
してスイッチ44に出力する。
【0143】これにより、スイッチ44は、制御信号S
1に基づいてベクトル信号Sv2又はSv3を切り換え、
選択信号Sswをスイッチ46の他の入力端子に出力する
と共に、規格器48へ出力する。
【0144】そして、規格器48は、上記ベクトル信号
Sv1と選択信号Sswを夫々上述したように規格化し、比
較器45に出力する。
【0145】これにより、比較器45は、入力されてい
る範囲信号Sw1に基づいて、規格化された選択信号Ssw
に含まれている動きベクトルの長さが探索範囲W1を超
えた長さであるとき、当該動きベクトルに対応する選択
信号Sswを選択するようにスイッチ46を制御すべく、
制御信号Sc2を生成してスイッチ46に出力する。
【0146】一方、規格化された選択信号Sswに含まれ
ている動きベクトルの長さが探索範囲W1内の長さであ
るとき、比較器45は、ベクトル信号Sv1を選択するよ
うにスイッチ46を制御すべく、上記制御信号Sc2
生成してスイッチ46に出力する。
【0147】これにより、スイッチ46は、制御信号S
2に基づいてベクトル信号Sv1又は選択信号Sswを切
り換え、ベクトル信号Svを動き予測補償部8へ出力す
る。
【0148】以上説明した第4実施形態の動き検出部5
2の動作によれば、上述した第1実施形態と第2実施形
態を組み合わせた効果が得られる。
【0149】(VI)変形形態 次に、本発明の変形形態について、図8を用いて説明す
る。
【0150】上述の各実施形態では、各動き検出部は入
力信号Sinのみを用いて動きベクトルVを生成していた
が、これ以外に、動き検出部として、上記符号化処理に
よって再構成された画像をも用いて動きベクトルを生成
するようにすることもできる。
【0151】即ち、図8に示すように、第1実施形態の
画像符号化装置Sの中の逆DCT部6及び動き検出部7
に代えて、変形形態の画像符号化装置S’を、上記加算
器1、DCT部2、量子化部3、逆量子化部4、可変長
符号化部5、動き補償予測部8及びレート制御部9と、
上記逆量子化信号Siqに基づいて上記逆DCT信号Sid
と共に再構成した画像を含む再構成信号Sddを生成する
逆DCT部6’と、上記入力信号Sin及び再構成信号S
dに基づいて上述した第1実施形態から第4実施形態の
うち、いずれか一の方法により動きベクトルを生成して
ベクトル信号Svを生成する動き検出部7’を備えるよ
うに構成することができる。
【0152】この構成により、動きベクトルを生成すれ
ば、上記各実施形態の効果に加えて、予測誤差が小さく
なるという効果を奏することができる。
【0153】なお、上述した各実施形態及び変形形態に
おいては、画素ブロックとしては一のマクロブロックを
用いる場合について夫々説明したが、これ以外に、相互
に隣接する複数個のマクロブロックを纏めて一の画素ブ
ロックとして用いてもよい。
【0154】
【実施例】次に、上述した各実施形態のうち、第1実施
形態を用いて実際に画像符号化を行った場合の実験の結
果について以下の表を用いて説明する。
【0155】本実験では、映像情報メディア学会(IT
E)において定められているハイビジョンテレビの標準
画像の中から第20番の画像(以下、当該第20番の標
準画像を「soccor」と称する。)及び第35番の
画像(以下、当該第35番の標準画像を「horse
race」と称する。)を用い、上記第1実施形態の動
き検出部の構成を用いてシュミレーションを行った。
【0156】即ち、圧縮目標として以下の表に夫々示す
ビットレート(15Mbps(bit per second)、2
0Mbps及び30Mbps)まで圧縮する場合に、全て全探索
で動きベクトルを生成した場合(以下の表において、
「全探索」と称する)、全て階層探索で動きベクトルを
生成した場合(以下の表において、「階層探索」と称す
る。)、並びに第1実施形態の方法で動きベクトルを生
成した場合(以下の表において、「適応切換」と称す
る。)の夫々について、符号化信号Soutに含まれてい
る各ピクチャ(I(Intra-coded)ピクチャ、P(Predi
ctive)ピクチャ及びB(Bidirectionally)ピクチャ)
における元の入力信号Sin中の画像に対するS/N比の
平均値を測定した。なお、各欄の「total」は、そ
の欄内の各ピクチャのS/N比の平均値を示している。
【0157】ここで、実験に使用した各標準画像につい
て説明すると、上記「soccor」は、あるサッカー
の試合を撮影したものであり、そのフィールドを広く映
し出した画像である。即ち、競技場内の芝生が画面の大
半を示しており、その向こう側にフィールドトラックの
ラインが見え、その先に観客席がある。そして、選手は
鮮やかな色のユニフォームを着ているが、選手個人々々
は小さく写っている。更にボールの動きに合わせてカメ
ラが横方向に移動し、それに伴って画面全体も横方向に
移動している。
【0158】一方、上記「horse race」は、
競馬場で馬が複数頭走るシーンである。実際に走ってい
るのは馬であるが、それらを追いかけてカメラも移動し
ているので、これにより背景がかなりのスピードで移動
している画像である。
【0159】
【表1】 なお、表aが画像「soccor」についての実験結果
であり、表bが画像「horse race」について
の実験結果である。
【0160】この実験結果について見てみると、いずれ
の圧縮目標の場合でも、第1実施形態の方法を用いたほ
うが、全てのマクロブロックについて全探索又は階層探
索を実行した場合に比してS/Nが向上していることが
判る。
【0161】この実験結果により、本発明が特に動きの
激しい画像に対して有効であることが確認できた。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、同じ画素ブロックについて夫々に探索範
囲及び探索精度が異ならせて生成された複数の動きベク
トルから符号化する当該画像ブロック内の画像の特性に
対応した選択動きベクトルが抽出されるので、各画像ブ
ロック内の画像に対応して適切な探索範囲及び探索精度
により生成された動きベクトルを生成することができ
る。
【0163】よって、当該選択動きベクトルを用いて画
像情報の符号化を行えば、一律に同じ探索範囲及び探索
精度で動きベクトルを生成した場合に比してより高画質
に画像情報を符号化することができる。
【0164】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、各画像ブロック内の画像
に対応して適切な探索範囲及び探索精度により生成され
た動きベクトルを生成することができる。
【0165】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、画像の動きが細かい画像
ブロックに対しては高精度で動きベクトルを生成するこ
とができると共に、画像の動きが大きな画像ブロックに
対しては広い探索範囲で動きベクトルを生成することが
できる。
【0166】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、より広い探索範囲内で上
記絶対値和が最小となるように、すなわちより近い画像
を有する画素ブロックを示すように選択動きベクトルを
生成することができる。
【0167】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、第1動きベクトルと第2
動きベクトルで上記絶対値和の差が微少であっても精度
の高い動きベクトルを選択動きベクトルとして生成する
ことができる。
【0168】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、隣接する画素ブロック間
では近似した動きベクトルが生成されることが多いこと
を利用して、複数の画素ブロック間の相関関係を考慮し
て動きベクトルを生成することができる。
【0169】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、各
画像ブロック内の画像に対応して適切な探索範囲及び探
索精度により生成された動きベクトルを用いて動き補償
及び画像符号化が実行されるので、一律に同じ探索範囲
及び探索精度で動きベクトルを生成した場合に比してよ
り高画質に画像情報を符号化することができる。
【0170】請求項8に記載の発明によれば、同じ画素
ブロックについて夫々に探索範囲及び探索精度が異なら
せて生成された複数の動きベクトルから符号化する当該
画像ブロック内の画像の特性に対応した選択動きベクト
ルが抽出されるので、各画像ブロック内の画像に対応し
て適切な探索範囲及び探索精度により生成された動きベ
クトルを生成することができる。
【0171】よって、当該選択動きベクトルを用いて画
像情報の符号化を行えば、一律に同じ探索範囲及び探索
精度で動きベクトルを生成した場合に比してより高画質
に画像情報を符号化することができる。
【0172】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の効果に加えて、各画像ブロック内の画像
に対応して適切な探索範囲及び探索精度により生成され
た動きベクトルを生成することができる。
【0173】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、画像の動きが細かい画
像ブロックに対しては高精度で動きベクトルを生成する
ことができると共に、画像の動きが大きな画像ブロック
に対しては広い探索範囲で動きベクトルを生成すること
ができる。
【0174】請求項11に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、より広い探索範囲内で
上記絶対値和が最小となるように、すなわちより近い画
像を有する画素ブロックを示すように選択動きベクトル
を生成することができる。
【0175】請求項12に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、第1動きベクトルと第
2動きベクトルで上記絶対値和の差が微少であっても精
度の高い動きベクトルを選択動きベクトルとして生成す
ることができる。
【0176】請求項13に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、隣接する画素ブロック
間では近似した動きベクトルが生成されることが多いこ
とを利用して、複数の画素ブロック間の相関関係を考慮
して動きベクトルを生成することができる。
【0177】請求項14に記載の発明によれば、請求項
8から13のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、各画像ブロック内の画像に対応して適切な探索範囲
及び探索精度により生成された動きベクトルを用いて動
き補償及び画像符号化が実行されるので、一律に同じ探
索範囲及び探索精度で動きベクトルを生成した場合に比
してより高画質に画像情報を符号化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】動き補償の原理を説明する図である。
【図2】第1実施形態の画像符号化装置の概要構成を示
すブロック図である。
【図3】動き検出部及びベクトル生成器の細部構成を示
すブロック図であり、(a)は第1実施形態の動き検出
部の細部構成を示すブロック図であり、(b)はベクト
ル生成器の細部構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態の動きベクトルの選択を示す図で
あり、(a)は階層探索で生成した動きベクトルが全探
索の探索範囲内にある場合を示す図であり、(b)は階
層探索で生成した動きベクトルが全探索の探索範囲外に
ある場合を示す図である。
【図5】第2実施形態の動き検出部の概要構成を示すブ
ロック図である。
【図6】第3実施形態の動き検出部を説明する図であ
り、(a)は第2実施形態の動き検出部の概要構成を示
すブロック図であり、(b)はその動作を説明する図で
ある。
【図7】第4実施形態の動き検出部の概要構成を示すブ
ロック図である。
【図8】変形形態の画像符号化装置の概要構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…加算器 2…DCT部 3…量子化部 4…逆量子化部 5…可変長符号化部 6…逆DCT部 7、7’、50、51、52…動き検出部 8、8’…動き補償予測部 9…レート制御部 10、11、20、21、30、31、40、41、4
2…ベクトル生成器 11a…水平方向フィルタ 11b、11e、11f…間引回路 11c、11d…垂直方向フィルタ 11g…生成回路 12、22、32、43、45…比較器 13、44、46…スイッチ 14、23、33、47、48…規格器 M、M1、M2…マクロブロック W、W1、W2…探索範囲 V、V1、V2…動きベクトル S、S’…画像符号化装置 Sin…入力信号 Sa…加算信号 Sd…変換信号 Sq…量子化信号 Sr…レート信号 Sout…符号化信号 Siq…逆量子化信号 Sid…逆DCT信号 Se…補償信号 Sv、Sv1、Sv2、Sv3、Svp…ベクトル信号 Sw1…範囲信号 Sc、Sc1、Sc2…制御信号 Ss1、Ss2、Ss3…和信号 Ssw…選択信号 Sdd…再構成信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム間予測による動き補償を用い
    て、複数フレームの画像を含んで構成される予め設定さ
    れた画像情報を符号化する際に、当該動き補償のための
    動きベクトルを生成する動きベクトル生成装置におい
    て、 前記画像情報における一の前記フレーム内の画素ブロッ
    クであって、複数の画素を含んで予め設定されている画
    素ブロック毎に、相互に異なる探索範囲及び相互に異な
    る探索精度を用いて他の前記フレームとの間で各前記探
    索範囲及び前記探索精度に対応する前記動きベクトルを
    夫々に生成する複数の生成手段と、 前記画像ブロック内の画像の特性に対応して、前記生成
    された複数の動きベクトルから一の前記動きベクトルを
    選択し、前記画素ブロックに対応する選択動きベクトル
    として出力する選択手段と、 を備えることを特徴とする動きベクトル生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動きベクトル生成装置
    において、 複数の前記生成手段は、 予め設定された第1の範囲を前記探索範囲として第1動
    きベクトルを生成する第1生成手段と、 予め設定された前記第1の範囲よりも広い第2の範囲を
    前記探索範囲とし、前記第1動きベクトルよりも低い前
    記探索精度により第2動きベクトルを生成する第2生成
    手段と、 により構成されていることを特徴とする動きベクトル生
    成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の動きベクトル生成装置
    において、 前記選択手段は、 前記生成された第2動きベクトルの長さが前記第1生成
    手段における前記探索範囲を超えた長さであるとき、当
    該第2動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力
    すると共に、 前記生成された第2動きベクトルの長さが前記第1生成
    手段における前記探索範囲以内の長さであるとき、前記
    第1動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力す
    ることを特徴とする動きベクトル生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の動きベクトル生成装置
    において、 前記選択手段は、 前記第1生成手段における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第1絶対値和を生成す
    る第1加算手段と、 前記第2生成手段における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第2絶対値和を生成す
    る第2加算手段と、 前記生成された第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規
    格化する規格化手段と、 を備え、 前記規格化された第1絶対値和と前記規格化された第2
    絶対値和とを比較し、当該規格化された第1絶対値和が
    当該規格化された第2絶対値和よりも大きいとき、前記
    第2動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力す
    ることを特徴とする動きベクトル生成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の動きベクトル生成装置
    において、 前記選択手段は、 前記第1生成手段における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第1絶対値和を生成す
    る第1加算手段と、 前記第2生成手段における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第2絶対値和を生成す
    る第2加算手段と、 前記生成された第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規
    格化する規格化手段と、 を備え、 前記規格化された第1絶対値和と前記規格化された第2
    絶対値和とを比較し、当該規格化された第1絶対値和と
    当該規格化された第2絶対値和との差が、前記第1動き
    ベクトルと前記第2動きベクトルとの差を高精度で検出
    するべく予め設定された所定の閾値以下であるとき、前
    記第1動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力
    すると共に、 前記規格化された第1絶対値和と前記規格化された第2
    絶対値和の差が前記閾値よりも大きいとき、前記第2動
    きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力すること
    を特徴とする動きベクトル生成装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の動きベクトル生成装置
    において、 前記選択手段は、前記生成された第1動きベクトル及び
    第2動きベクトルのうち、少なくとも前記画素ブロック
    に隣接する他の画素ブロックに対応する前記選択動きベ
    クトルにより近い方を当該第1動きベクトル及び当該第
    2動きベクトルが生成された前記画素ブロックに対応す
    る前記選択動きベクトルとして出力することを特徴とす
    る動きベクトル生成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の
    動きベクトル生成装置と、 前記出力された選択動きベクトルに基づいて前記動き補
    償を行い、補償信号を出力する補償手段と、 前記補償信号に基づいて前記画像情報を符号化する符号
    化手段と、 を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 フレーム間予測による動き補償を用い
    て、複数フレームの画像を含んで構成される予め設定さ
    れた画像情報を符号化する際に、当該動き補償のための
    動きベクトルを生成する動きベクトル生成方法におい
    て、 前記画像情報における一の前記フレーム内の画素ブロッ
    クであって、複数の画素を含んで予め設定されている画
    素ブロック毎に、相互に異なる探索範囲及び相互に異な
    る探索精度を用いて他の前記フレームとの間で各前記探
    索範囲及び前記探索精度に対応する前記動きベクトルを
    夫々に生成する複数の生成工程と、 前記画像ブロック内の画像の特性に対応して、前記生成
    された複数の動きベクトルから一の前記動きベクトルを
    選択し、前記画素ブロックに対応する選択動きベクトル
    として出力する選択工程と、 を備えることを特徴とする動きベクトル生成方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の動きベクトル生成方法
    において、 複数の前記生成工程は、 予め設定された第1の範囲を前記探索範囲として第1動
    きベクトルを生成する第1生成工程と、 予め設定された前記第1の範囲よりも広い第2の範囲を
    前記探索範囲とし、前記第1動きベクトルよりも低い前
    記探索精度により第2動きベクトルを生成する第2生成
    工程と、 により構成されていることを特徴とする動きベクトル生
    成方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の動きベクトル生成方
    法であって、 前記選択工程において、 前記生成された第2動きベクトルの長さが前記第1生成
    工程における前記探索範囲を超えた長さであるとき、当
    該第2動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力
    すると共に、 前記生成された第2動きベクトルの長さが前記第1生成
    工程における前記探索範囲以内の長さであるとき、前記
    第1動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力す
    ることを特徴とする動きベクトル生成方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の動きベクトル生成方
    法であって、 前記選択工程は、 前記第1生成工程における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第1絶対値和を生成す
    る第1加算工程と、 前記第2生成工程における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第2絶対値和を生成す
    る第2加算工程と、 前記生成された第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規
    格化する規格化工程と、 を含み、 前記規格化された第1絶対値和と前記規格化された第2
    絶対値和とを比較し、当該規格化された第1絶対値和が
    当該規格化された第2絶対値和よりも大きいとき、前記
    第2動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力す
    ることを特徴とする動きベクトル生成方法、
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の動きベクトル生成方
    法であって、 前記選択工程は、 前記第1生成工程における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第1絶対値和を生成す
    る第1加算工程と、 前記第2生成工程における前記画素ブロック内の各前記
    画素と前記動き補償の対象となる前記フレーム内の対応
    する前記画素との差分の絶対値を前記画素ブロック内の
    全ての前記画素について加算して第2絶対値和を生成す
    る第2加算工程と、 前記生成された第1絶対値和及び第2絶対値和を夫々規
    格化する規格化工程と、 を含み、 前記規格化された第1絶対値和と前記規格化された第2
    絶対値和とを比較し、当該規格化された第1絶対値和と
    当該規格化された第2絶対値和との差が、前記第1動き
    ベクトルと前記第2動きベクトルとの差を高精度で検出
    するべく予め設定された所定の閾値以下であるとき、前
    記第1動きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力
    すると共に、 前記規格化された第1絶対値和と前記規格化された第2
    絶対値和の差が前記閾値よりも大きいとき、前記第2動
    きベクトルを前記選択動きベクトルとして出力すること
    を特徴とする動きベクトル生成方法。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の動きベクトル生成方
    法であって、 前記選択工程において、前記生成された第1動きベクト
    ル及び第2動きベクトルのうち、少なくとも前記画素ブ
    ロックに隣接する他の画素ブロックに対応する前記選択
    動きベクトルにより近い方を当該第1動きベクトル及び
    当該第2動きベクトルが生成された前記画素ブロックに
    対応する前記選択動きベクトルとして出力することを特
    徴とする動きベクトル生成方法。
  14. 【請求項14】 請求項8から13のいずれか一項に記
    載の動きベクトル生成方法と、 前記出力された選択動きベクトルに基づいて前記動き補
    償を行い、補償信号を出力する補償工程と、 前記補償信号に基づいて前記画像情報を符号化する符号
    化工程と、 を備えることを特徴とする画像符号化方法。
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