JPH1127533A - 輪郭強調方法及びその装置 - Google Patents

輪郭強調方法及びその装置

Info

Publication number
JPH1127533A
JPH1127533A JP9181089A JP18108997A JPH1127533A JP H1127533 A JPH1127533 A JP H1127533A JP 9181089 A JP9181089 A JP 9181089A JP 18108997 A JP18108997 A JP 18108997A JP H1127533 A JPH1127533 A JP H1127533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
gradation correction
unsharp
gradation
correction unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9181089A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Masuo
純一 増尾
Keigo Shimizu
圭吾 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9181089A priority Critical patent/JPH1127533A/ja
Publication of JPH1127533A publication Critical patent/JPH1127533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒エッジと白エッジの幅を調整するように
し、かつ、低コントラスト部分の粒状性を強調すること
なく高コントラスト部分においては輪郭強調の効果を自
由に制御することができる。 【解決手段】 入力する主信号Mを上に凸又は下に凸の
変換特性を有する第1階調補正部11で階調補正する。
得られた信号M1に対して所定のマスクサイズの平滑化
フィルタを適用して平均化処理を行い、アンシャープ信
号U1を得る。第2階調補正部13は、第1階調補正部
11とは、逆変換の変換特性を有しており、ここでアン
シャープ信号U1を階調補正してアンシャープ信号U2
を得る。減算器14により、アンシャープマスク信号
(M−U2)を得る。そして、このアンシャープマスク
信号(M−U2)を定数倍して主信号Mと加算して出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像に対して輪
郭強調処理を施す画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理装置は、原稿を入力ス
キャナなどによって光学的に読み取り、その読み取った
アナログ信号をディジタル信号に変換した後、輪郭強調
処理やノイズ除去処理などの種々の画像処理を施し、出
力装置からフィルムや版として出力して、一連の画像処
理を行っている。
【0003】ここで、上記の輪郭強調処理は、画像中の
絵柄などの輪郭部分を強調し、その絵柄などの鮮鋭化を
図るために行われる。図33は、輪郭強調処理を説明す
るための図である。この図において、横軸方向は、画素
位置を示し、また、縦軸方向は画素信号のレベルを示し
ている。
【0004】図示のように、画像の主信号Mには画素位
置によってレベルの高低、すなわち濃淡があり、この濃
淡の境界部分が画像の輪郭部分である。輪郭強調処理で
は、まず、この画像に局所画素群(例えば、3×3の画
素行列)で構成されるフィルタを走査させ、その局所画
素郡内の信号値の加重平均を算出して、アンシャープ信
号Uを得る。そして、主信号Mからアンシャープ信号U
を減算して輪郭強調の基礎信号となるアンシャープマス
ク信号(M−U)を算出する。その後、アンシャープマ
スク信号(M−U)に輪郭強調の強調係数kを乗算して
輪郭強調信号k(M−U)とし、当該輪郭強調信号k
(M−U)と元の主信号Mとを加算することにより、輪
郭強調済信号(M+k(M−U))が得られる。
【0005】上記演算の結果、図33に示すように、画
像の輪郭部分の濃淡が強調され鮮鋭化が施されたことと
なる。ここで、図中に示す長さ”d”で表された部分が
輪郭強調がなされた輪郭部分の幅(以下、「エッジ幅」
と称する)であり、長さ”d1”が濃い濃度の輪郭部分
(黒エッジ)の幅であり、長さ”d2”が淡い濃度の輪
郭部分(白エッジ)の幅である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像信号に
対する輪郭強調処理で強調される黒エッジと白エッジの
幅は、画像の種類や再現すべき画像状況に応じてそれぞ
れ最適なエッジの幅に調整したいことがある。
【0007】そこで、従来より黒エッジと白エッジとの
それぞれに応じて強調係数kを変更することにより、縦
軸方向の黒エッジと白エッジとの大きさを調整し、見か
けの上で黒エッジや白エッジの幅が恰も変動するかのよ
うに工夫していた。
【0008】しかし、このような調整は、図33に示す
アンシャープマスク信号(M−U)が正の場合と負の場
合とに場合分けし、それぞれの場合に応じて所定の強調
係数kを設定するようにしているため、画像の低コント
ラスト部分と高コントラスト部分とで独立に調整するこ
とは不可能であった。
【0009】このため、画像の平坦な部分である低コン
トラスト部分と、白黒のはっきりした高コントラスト部
分とは、均等に輪郭強調されるので、高コントラスト部
分のみでの効果を高めようとして強調係数kを大きくす
ると低コントラスト部分における粒状性についても強調
されることになり、画質の劣化が生じるという問題があ
る。
【0010】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、縦軸方向の黒エッジと白エッジとの大きさ
を調整するのではなく、実際の黒エッジと白エッジの幅
を調整するようにし、かつ、低コントラスト部分の粒状
性を強調することなく高コントラスト部分においては輪
郭強調の効果を自由に制御することができる輪郭強調方
法およびその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、画像に対して輪郭強調処
理を行う方法であって、(a)入力する画像信号に対して
第1の階調補正を行う第1階調補正工程と、(b)第1階
調補正工程によって得られた信号に対して平均化処理を
施す平均化工程と、(c)平均化工程によって得られた信
号に対して第2の階調補正を行う第2階調補正工程とを
有している。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の方法において、さらに、(d)第1階調補正工程によっ
て得られた信号に対して第3の階調補正を行う第3階調
補正工程と、(e)第2階調補正工程によって得られた信
号と第3階調補正工程によって得られた信号との差分を
求める減算工程とを有している。
【0013】請求項3に記載の発明は、画像に対して輪
郭強調処理を行う方法であって、(a)入力する画像信号
に対して第1の階調補正を行う第1階調補正工程と、
(b)第1階調補正工程によって得られた信号に対して平
均化処理を施す平均化工程と、(c)第1階調補正工程に
よって得られた信号と平均化工程によって得られた信号
との差分を求める減算工程とを有している。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の方法において、第1階調補正工程で適用される
変換特性と第2階調補正工程で適用される変換特性と
は、互いに逆変換の関係となっている。
【0015】請求項5に記載の発明は、画像に対して輪
郭強調処理を行う装置であって、(a)入力する画像信号
に対して第1の階調補正を行う第1階調補正手段と、
(b)第1階調補正手段によって得られた信号に対して平
均化処理を施す平均化手段と、(c)平均化手段によって
得られた信号に対して第2の階調補正を行う第2階調補
正手段とを備えている。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の装置において、さらに、(d)第1階調補正手段によっ
て得られた信号に対して第3の階調補正を行う第3階調
補正手段と、(e)第2階調補正手段によって得られた信
号と第3階調補正手段によって得られた信号との差分を
求める減算手段とを備えている。
【0017】請求項7に記載の発明は、画像に対して輪
郭強調処理を行う装置であって、(a)入力する画像信号
に対して第1の階調補正を行う第1階調補正手段と、
(b)第1階調補正手段によって得られた信号に対して平
均化処理を施す平均化手段と、(c)第1階調補正手段に
よって得られた信号と平均化手段によって得られた信号
との差分を求める減算手段とを備えている。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項5又は6
に記載の装置において、第1階調補正手段で適用される
変換特性と第2階調補正手段で適用される変換特性と
は、互いに逆変換の関係となっている。
【0019】
【発明の実施の形態】
<1.全体の構成>図1は、この発明の実施形態である
輪郭強調部4が内蔵された製版用スキャナの全体の概略
を示すブロック図である。図1に示すように、画像読取
装置1によって原稿を光電的に読取り、得られた画像信
号は画像処理部3へ送られる。画像処理部3は種々の画
像処理が施される部分であり、輪郭強調部4もこの部分
に組み込まれている。そして画像処理部3で処理された
画像信号は画像出力装置2に転送される。画像出力装置
2は最終的に記録媒体に画像を記録する。
【0020】画像読取装置1は原稿に光を照射し、その
透過光または反射光を受光素子によって受光し、原稿の
画像を読取る。このようにして得られた画像信号は、デ
ィジタル信号に変換されて、画像処理部3に送られるよ
うに構成されている。
【0021】また、画像処理部3には、操作入力部5が
接続されており、オペレータが輪郭強調部4を含む画像
処理部3に対して所望の処理条件などの情報を入力する
ことができるように構成されている。
【0022】以下、この画像処理部3に含まれる輪郭強
調部4における処理について説明する。
【0023】<2.第1の実施の形態>図2は、この発
明の第1の実施の形態における輪郭強調部4を示すブロ
ック図である。図2に示すように、入力する画像信号で
ある主信号Mは、加算器16,減算器14,第1階調補
正部11に導かれている。
【0024】第1階調補正部11では、主信号Mに対し
て所定の変換特性を有する階調補正を施して信号M1を
生成する。そして、得られた信号M1は、平均化処理部
12において平均化処理が施される。ここで、行われる
平均化処理は、例えば、図3に示すような9×9の各画
素に割り付けられた重み付け係数に基づいて加重平均を
行う処理である。すなわち、この平均化処理は、所定の
マスクサイズを有する平滑化フィルタによって画像を平
滑化し、いわゆる「暈け画像」を得る処理である。そし
て、平均化処理部12で平均化された信号は、アンシャ
ープ信号U1となり、第2階調補正部13に導かれる。
この第2階調補正部13で行われる階調補正の変換特性
は、第1階調補正部11で施される階調補正の変換特性
の逆変換となるように設定されている。これにより、第
2階調補正部13で得られるアンシャープ信号U2のレ
ベルは、主信号Mのレベルと均等となり、減算器14で
行われる減算の整合性が保たれる。そして、減算器14
からは、アンシャープマスク信号(M−U2)が得られ
る。そして、アンシャープマスク信号(M−U2)は、
ゲイン調整部15で予め設定されている強調係数kに応
じたゲイン調整が行われ、輪郭強調信号k(M−U)が
生成される。そして、最後に、加算器16において主信
号Mと輪郭強調信号k(M−U)とが加算されて輪郭強
調済信号{M+k(M−U)}が生成され、出力信号と
なる。
【0025】この実施の形態において、減算器14で得
られるアンシャープマスク信号(M−U2)について説
明する。図4は、この実施の形態におけるアンシャープ
マスク信号(M−U2)を示す説明図である。図4にお
いて、点線で示したアンシャープマスク信号は、この実
施の形態で示したような第1の階調補正と第2の階調補
正が存在しない場合を示している。また、図4におい
て、アンシャープマスク信号(M−U2)のうちで、U
SM1で示されたものは第1階調補正部11で上に凸の
変換特性を適用し、第2階調補正部13ではその逆変換
である下に凸の変換特性を適用した場合のアンシャープ
マスク信号を示している。そして、アンシャープマスク
信号(M−U2)のうちで、USM2で示されたものは
第1階調補正部11で下に凸の変換特性を適用し、第2
階調補正部13ではその逆変換である上に凸の変換特性
を適用した場合のアンシャープマスク信号を示してい
る。
【0026】図4からも判るように、第1階調補正部1
1で上に凸の変換特性を採用した場合は、黒エッジの幅
が広くなるとともに、黒エッジの高さも高くなっている
のに対し、白エッジの幅は狭くなり、その高さも低くな
っている。一方、第1階調補正部11で下に凸の変換特
性を採用した場合は、黒エッジの幅が狭くなり、その高
さも低くなるのに対し、白エッジの幅は広くなり、その
高さも高くなる。なお、白エッジと黒エッジとを含めた
全体のエッジ幅には変化は生じない。
【0027】このように、この実施の形態においては、
平均化処理部12を挟んで第1および第2の階調補正を
行う構成を採用しており、これら第1階調補正部11と
第2階調補正部13における変換特性に応じて黒エッジ
と白エッジのバランスを制御することが可能となってい
る。すなわち、黒エッジを強調したい場合は、第1階調
補正部11において上に凸、第2階調補正部13におい
て下に凸の変換特性を採用し、白エッジを強調したい場
合は、第1階調補正部11において下に凸、第2階調補
正部13において上に凸の変換特性を採用すれば良い。
【0028】図5は、第1階調補正部11と第2階調補
正部13とで適用される変換特性のパターンを示す図で
ある。図5(a)には、上に凸の変換特性を3パターン
示しており、図5(b)には、下に凸の変換特性を3パ
ターン示している。これらの変換特性において、変換曲
線の曲がり(膨らみ)が大きいほど階調補正される度合
いが強くなる。なお、図5(a)に示す変換曲線HC1
と図5(b)に示す変換曲線LC1とは、互いに逆変換
となる関係である。同様に、変換曲線HC2と変換曲線
LC2又は変換曲線HC3と変換曲線LC3とは、それ
ぞれ互いに逆変換となる関係である。
【0029】そして、第1階調補正部11における階調
補正の変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC3から
HC1へと変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくなる
程、図4におけるUSM1で示すアンシャープマスク信
号の黒エッジの幅と高さが大きくなり、白エッジの幅と
高さが小さくなる。また、第1階調補正部11における
階調補正の変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3
からLC1へと変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくな
る程、図4におけるUSM2で示すアンシャープマスク
信号の白エッジの幅と高さが大きくなり、黒エッジの幅
と高さが小さくなる。
【0030】まず、高コントラスト部分について着目し
て説明する。図2に示す第1階調補正部11で適用され
る変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC1を適用
し、第2階調補正部13において図5(b)に示す変換
曲線LC1を適用した場合、各部における信号は図6に
示すようになる。第1階調補正部11では、上に凸の変
換曲線HC1が適用されるため、レベル「0」とレベル
「1」以外のレベルは、入力するレベルよりも高いレベ
ルとなって出力される。従って、図6(a)に示すよう
に、実線で示された主信号Mは、第1階調補正部11に
おいて階調補正されて点線で示された信号M1となる。
そして、図6(b)に示すように、第1階調補正部11
で得られた信号M1は、平均化処理部12において平均
化されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。
すなわち、アンシャープ信号U1は、信号M1のいわゆ
る暈け信号となっている。そして、図6(c)に示すよ
うに、アンシャープ信号U1は第2階調補正部13で階
調補正されたアンシャープ信号U2に変換される。第2
階調補正部13では、下に凸の変換曲線LC1が適用さ
れるため、レベル「0」とレベル「1」以外のレベル
は、入力するレベルよりも低いレベルとなって出力され
る。そして、図6(d)に示すように減算器14におい
て階調補正されたアンシャープ信号U2と主信号Mとに
より、アンシャープマスク信号(M−U2)が生成され
る。
【0031】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC2を
適用し、第2階調補正部13において図5(b)に示す
変換曲線LC2を適用した場合、各部における信号は図
7に示すようになる。図7(a)に示すように、実線で
示された主信号Mは、第1階調補正部11において階調
補正されて点線で示された信号M1となる。そして、図
7(b)に示すように、第1階調補正部11で得られた
信号M1は、平均化処理部12において平均化されて点
線で示されたアンシャープ信号U1となる。そして、図
7(c)に示すように、アンシャープ信号U1は第2階
調補正部13で階調補正されたアンシャープ信号U2に
変換される。そして、図7(d)に示すように減算器1
4において階調補正されたアンシャープ信号U2と主信
号Mとにより、アンシャープマスク信号(M−U2)が
生成される。
【0032】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC3を
適用し、第2階調補正部13において図5(b)に示す
変換曲線LC3を適用した場合、各部における信号は図
8に示すようになる。図8(a)に示すように、実線で
示された主信号Mは、第1階調補正部11において階調
補正されて点線で示された信号M1となる。そして、図
8(b)に示すように、第1階調補正部11で得られた
信号M1は、平均化処理部12において平均化されて点
線で示されたアンシャープ信号U1となる。そして、図
8(c)に示すように、アンシャープ信号U1は第2階
調補正部13で階調補正されたアンシャープ信号U2に
変換される。そして、図8(d)に示すように減算器1
4において階調補正されたアンシャープ信号U2と主信
号Mとにより、アンシャープマスク信号(M−U2)が
生成される。
【0033】このように図6(d),図7(d),図8
(d)からも第1階調補正部11における階調補正の変
換特性が図5(a)に示す変換曲線HC3からHC1へ
と変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくなる程、アンシ
ャープマスク信号(M−U2)の黒エッジの幅と高さが
大きくなり、白エッジの幅と高さが小さくなることが判
る。
【0034】また、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC1を
適用し、第2階調補正部13において図5(a)に示す
変換曲線HC1を適用した場合、各部における信号は図
9に示すようになる。第1階調補正部11では、下に凸
の変換曲線LC1が適用されるため、レベル「0」とレ
ベル「1」以外のレベルは、入力するレベルよりも低い
レベルとなって出力される。従って、図9(a)に示す
ように、実線で示された主信号Mは、第1階調補正部1
1において階調補正されて点線で示された信号M1とな
る。そして、図9(b)に示すように、第1階調補正部
11で得られた信号M1は、平均化処理部12において
平均化されて点線で示されたアンシャープ信号U1とな
る。そして、図9(c)に示すように、アンシャープ信
号U1は第2階調補正部13で階調補正されたアンシャ
ープ信号U2に変換される。第2階調補正部13では、
上に凸の変換曲線HC1が適用されるため、レベル
「0」とレベル「1」以外のレベルは、入力するレベル
よりも高いレベルとなって出力される。そして、図9
(d)に示すように減算器14において階調補正された
アンシャープ信号U2と主信号Mとにより、アンシャー
プマスク信号(M−U2)が生成される。
【0035】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC2を
適用し、第2階調補正部13において図5(a)に示す
変換曲線HC2を適用した場合、各部における信号は図
10に示すようになる。図10(a)に示すように、実
線で示された主信号Mは、第1階調補正部11において
階調補正されて点線で示された信号M1となる。そし
て、図10(b)に示すように、第1階調補正部11で
得られた信号M1は、平均化処理部12において平均化
されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そ
して、図10(c)に示すように、アンシャープ信号U
1は第2階調補正部13で階調補正されたアンシャープ
信号U2に変換される。そして、図10(d)に示すよ
うに減算器14において階調補正されたアンシャープ信
号U2と主信号Mとにより、アンシャープマスク信号
(M−U2)が生成される。
【0036】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3を
適用し、第2階調補正部13において図5(a)に示す
変換曲線HC3を適用した場合、各部における信号は図
11に示すようになる。図11(a)に示すように、実
線で示された主信号Mは、第1階調補正部11において
階調補正されて点線で示された信号M1となる。そし
て、図11(b)に示すように、第1階調補正部11で
得られた信号M1は、平均化処理部12において平均化
されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そ
して、図11(c)に示すように、アンシャープ信号U
1は第2階調補正部13で階調補正されたアンシャープ
信号U2に変換される。そして、図11(d)に示すよ
うに減算器14において階調補正されたアンシャープ信
号U2と主信号Mとにより、アンシャープマスク信号
(M−U2)が生成される。
【0037】このように図9(d),図10(d),図
11(d)からも第1階調補正部11における階調補正
の変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3からLC
1へと変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくなる程、ア
ンシャープマスク信号(M−U2)の白エッジの幅と高
さが大きくなり、黒エッジの幅と高さが小さくなること
が判る。以上は、高コントラスト部分についての輪郭強
調である。
【0038】これに対して低コントラスト部分について
着目する。図2に示す第1階調補正部11で適用される
変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC1を適用し、
第2階調補正部13において図5(b)に示す変換曲線
LC1を適用した場合、各部における信号は図12に示
すようになる。第1階調補正部11では、上に凸の変換
曲線HC1が適用されるため、レベル「0」とレベル
「1」以外のレベルは、入力するレベルよりも高いレベ
ルとなって出力される。従って、図12(a)に示すよ
うに、実線で示された主信号Mは、第1階調補正部11
において階調補正されて点線で示された信号M1とな
る。そして、図12(b)に示すように、第1階調補正
部11で得られた信号M1は、平均化処理部12におい
て平均化されて点線で示されたアンシャープ信号U1と
なる。すなわち、アンシャープ信号U1は、信号M1の
いわゆる暈け信号となっている。そして、図12(c)
に示すように、アンシャープ信号U1は第2階調補正部
13で階調補正されたアンシャープ信号U2に変換され
る。第2階調補正部13では、下に凸の変換曲線LC1
が適用されるため、レベル「0」とレベル「1」以外の
レベルは、入力するレベルよりも低いレベルとなって出
力される。そして、図12(d)に示すように減算器1
4において階調補正されたアンシャープ信号U2と主信
号Mとにより、アンシャープマスク信号(M−U2)が
生成される。
【0039】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC2を
適用し、第2階調補正部13において図5(b)に示す
変換曲線LC2を適用した場合、各部における信号は図
13に示すようになる。図13(a)に示すように、実
線で示された主信号Mは、第1階調補正部11において
階調補正されて点線で示された信号M1となる。そし
て、図13(b)に示すように、第1階調補正部11で
得られた信号M1は、平均化処理部12において平均化
されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そ
して、図13(c)に示すように、アンシャープ信号U
1は第2階調補正部13で階調補正されたアンシャープ
信号U2に変換される。そして、図13(d)に示すよ
うに減算器14において階調補正されたアンシャープ信
号U2と主信号Mとにより、アンシャープマスク信号
(M−U2)が生成される。
【0040】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC3を
適用し、第2階調補正部13において図5(b)に示す
変換曲線LC3を適用した場合、各部における信号は図
14に示すようになる。図14(a)に示すように、実
線で示された主信号Mは、第1階調補正部11において
階調補正されて点線で示された信号M1となる。そし
て、図14(b)に示すように、第1階調補正部11で
得られた信号M1は、平均化処理部12において平均化
されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そ
して、図14(c)に示すように、アンシャープ信号U
1は第2階調補正部13で階調補正されたアンシャープ
信号U2に変換される。そして、図14(d)に示すよ
うに減算器14において階調補正されたアンシャープ信
号U2と主信号Mとにより、アンシャープマスク信号
(M−U2)が生成される。
【0041】このように図12(d),図13(d),
図14(d)に示すアンシャープマスク信号(M−U
2)をそれぞれ図6(d),図7(d),図8(d)と
比較すると、高コントラストの場合は、変換曲線の曲が
り(膨らみ)が大きくなる程、アンシャープマスク信号
(M−U2)の黒エッジの幅と高さが大きくなり、白エ
ッジの幅と高さが小さくなるのに対し、低コントラスト
の場合は、変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくても又
は小さくても、階調補正を行わない場合との差異は殆ど
ない。このように本発明によれば高コントラスト部分に
おける輪郭強調の程度を自由に制御することができる。
しかもその制御は、低コントラスト部分の画像の粒状性
を強調させる等の悪影響を生じさせることがなく、画質
を劣化させない。
【0042】また、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC1を
適用し、第2階調補正部13において図5(a)に示す
変換曲線HC1を適用した場合、各部における信号は図
15に示すようになる。第1階調補正部11では、下に
凸の変換曲線LC1が適用されるため、レベル「0」と
レベル「1」以外のレベルは、入力するレベルよりも低
いレベルとなって出力される。従って、図15(a)に
示すように、実線で示された主信号Mは、第1階調補正
部11において階調補正されて点線で示された信号M1
となる。そして、図15(b)に示すように、第1階調
補正部11で得られた信号M1は、平均化処理部12に
おいて平均化されて点線で示されたアンシャープ信号U
1となる。そして、図15(c)に示すように、アンシ
ャープ信号U1は第2階調補正部13で階調補正された
アンシャープ信号U2に変換される。第2階調補正部1
3では、上に凸の変換曲線HC1が適用されるため、レ
ベル「0」とレベル「1」以外のレベルは、入力するレ
ベルよりも高いレベルとなって出力される。そして、図
15(d)に示すように減算器14において階調補正さ
れたアンシャープ信号U2と主信号Mとにより、アンシ
ャープマスク信号(M−U2)が生成される。
【0043】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC2を
適用し、第2階調補正部13において図5(a)に示す
変換曲線HC2を適用した場合、各部における信号は図
16に示すようになる。図16(a)に示すように、実
線で示された主信号Mは、第1階調補正部11において
階調補正されて点線で示された信号M1となる。そし
て、図16(b)に示すように、第1階調補正部11で
得られた信号M1は、平均化処理部12において平均化
されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そ
して、図16(c)に示すように、アンシャープ信号U
1は第2階調補正部13で階調補正されたアンシャープ
信号U2に変換される。そして、図16(d)に示すよ
うに減算器14において階調補正されたアンシャープ信
号U2と主信号Mとにより、アンシャープマスク信号
(M−U2)が生成される。
【0044】次に、図2に示す第1階調補正部11で適
用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3を
適用し、第2階調補正部13において図5(a)に示す
変換曲線HC3を適用した場合、各部における信号は図
17に示すようになる。図17(a)に示すように、実
線で示された主信号Mは、第1階調補正部11において
階調補正されて点線で示された信号M1となる。そし
て、図17(b)に示すように、第1階調補正部11で
得られた信号M1は、平均化処理部12において平均化
されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そ
して、図17(c)に示すように、アンシャープ信号U
1は第2階調補正部13で階調補正されたアンシャープ
信号U2に変換される。そして、図17(d)に示すよ
うに減算器14において階調補正されたアンシャープ信
号U2と主信号Mとにより、アンシャープマスク信号
(M−U2)が生成される。
【0045】このように図15(d),図16(d),
図17(d)に示すアンシャープマスク信号(M−U
2)をそれぞれ図9(d),図10(d),図11
(d)と比較すると、高コントラストの場合は、変換曲
線の曲がり(膨らみ)が大きくなる程、アンシャープマ
スク信号(M−U2)の白エッジの幅と高さが大きくな
り、黒エッジの幅と高さが小さくなるのに対し、低コン
トラストの場合は、変換曲線の曲がり(膨らみ)が大き
くても又は小さくても、階調補正を行わない場合との差
異は殆どない。このように本発明によれば高コントラス
ト部分における輪郭強調の程度を自由に制御することが
できる。しかもその制御は、低コントラスト部分の画像
の粒状性を強調させる等の悪影響を生じさせることがな
く、画質を劣化させない。
【0046】以上のように、この実施の形態で示したよ
うに第1階調補正部11や第2階調補正部13を設ける
ことにより、画像の高コントラスト部分のみに対して輪
郭強調の程度を制御することができる。これは、図5に
示す変換特性において、入力画像が高コントラストであ
る場合は変換される横軸の幅が広がるため、変換曲線に
応じた階調補正が行われるのに対し、低コントラストで
ある場合は変換される横軸の幅が狭くなるため、変換曲
線の曲がり(膨らみ)の影響は少ないことに起因してい
る。従って、低コントラスト部分における輪郭強調の変
化を目立たせることなく、画質の劣化を生じさせないと
いう効果も得られる。
【0047】また、この実施の形態では、第1階調補正
部11や第2階調補正部13における変換特性を制御す
ることにより白エッジと黒エッジとで輪郭強調する度合
いを制御することが可能となっている。
【0048】<3.第2の実施の形態>図18は、この
発明の第2の実施の形態における輪郭強調部4を示すブ
ロック図である。図18に示すように、入力する画像信
号である主信号Mは、加算器16と第1階調補正部11
に導かれている。
【0049】第1階調補正部11では、第1の実施の形
態と同様に主信号Mに対して所定の変換特性を有する階
調補正を施して信号M1を生成する。そして、得られた
信号M1は、平均化処理部12において平均化処理が施
される。ここで、行われる平均化処理は、第1の実施の
形態と同様に、例えば、図3に示すような9×9の各画
素に割り付けられた重み付け係数に基づいて加重平均を
行う処理である。すなわち、この平均化処理は、所定の
マスクサイズを有する平滑化フィルタによって画像を平
滑化し、いわゆる「暈け画像」を得る処理である。
【0050】そして、平均化処理部12で平均化された
信号は、アンシャープ信号U1となり、第2階調補正部
13に導かれる。また、第1階調補正部11で得られた
信号M1は、第3階調補正部17にも導かれている。こ
こで、第2階調補正部13と第3階調補正部17とで行
われる階調補正の変換特性は、第1階調補正部11で施
される階調補正の変換特性の逆変換となるように設定さ
れていても良いが、第2階調補正部13と第3階調補正
部17における変換特性が同一であれば、逆変換以外の
特性に設定されていても良い。これにより、第2階調補
正部13で得られるアンシャープ信号U2のレベルと、
第3階調補正部17で得られる信号M2のレベルとは均
等なレベルとなり、減算器14で行われる減算の整合性
が保たれる。
【0051】そして、減算器14からは、アンシャープ
マスク信号(M2−U2)が得られる。そして、アンシ
ャープマスク信号(M2−U2)は、ゲイン調整部15
で予め設定されている強調係数kに応じたゲイン調整が
行われ、輪郭強調信号k(M2−U2)が生成される。
そして、最後に、加算器16において主信号Mと輪郭強
調信号k(M2−U2)とが加算されて輪郭強調済信号
{M+k(M2−U2)}が生成され、出力信号とな
る。
【0052】このように、この実施の形態においては、
第1の実施の形態と同様に、平均化処理部12を挟んで
第1および第2の階調補正を行う構成を採用しており、
これら第1階調補正部11と第2階調補正部13におけ
る変換特性に応じて黒エッジと白エッジのバランスを制
御することが可能となっている。すなわち、黒エッジを
強調したい場合は、第1階調補正部11において上に
凸、第2階調補正部13において下に凸の変換特性を採
用し、白エッジを強調したい場合は、第1階調補正部1
1において下に凸、第2階調補正部13において上に凸
の変換特性を採用すれば良い。
【0053】この実施の形態において、減算器14で得
られるアンシャープマスク信号(M2−U2)について
説明する。この実施の形態において、第2階調補正部1
3と第3階調補正部17における変換特性が第1階調補
正部11で施される階調補正の変換特性の逆変換となる
ように設定されている場合は、第3階調補正部17で得
られる信号M2は主信号Mと同一となる。従って、減算
器14で得られるアンシャープマスク信号(M2−U
2)については、図4に示したものと同様となる。ま
た、第2階調補正部13と第3階調補正部17における
変換特性が第1階調補正部11で施される階調補正の変
換特性の逆変換でないように設定されている場合につい
ても、減算器14で行われる減算の整合性が保たれるた
め、結果的に第1の実施の形態で示した構成と同様の構
成ということになり、減算器14で得られるアンシャー
プマスク信号(M2−U2)については、図4に示した
ものと同様となる。
【0054】また、この第2の実施の形態において、図
18に示す第1階調補正部11で適用される変換特性が
図5(a),(b)に示す変換曲線HC1〜HC3,L
C1〜LC3を適用した場合の各部の信号は、第1の実
施の形態で示した図6〜図17と同様である。
【0055】従って、第1の実施の形態と同様に、この
実施の形態においても第1階調補正部11,第2階調補
正部13,第3階調補正部17を設けることにより、高
コントラスト部分における輪郭強調の程度を自由に制御
することができる。しかもその制御は、低コントラスト
部分の画像の粒状性を強調させる等の悪影響を与えるこ
とがなく、画質を劣化させない。
【0056】また、この実施の形態についても、第1階
調補正部11,第2階調補正部13,第3階調補正部1
7における変換特性を制御することにより白エッジと黒
エッジとで輪郭強調する度合いを制御することが可能と
なっている。
【0057】<4.第3の実施の形態>図19は、この
発明の第3の実施の形態における輪郭強調部4を示すブ
ロック図である。図19に示すように、入力する画像信
号である主信号Mは、加算器16,第1階調補正部11
に導かれている。
【0058】第1階調補正部11では、主信号Mに対し
て所定の変換特性を有する階調補正を施して信号M1を
生成する。そして、得られた信号M1は、平均化処理部
12と減算器14に送られる。平均化処理部12で行わ
れる平均化処理は、第1,第2の実施の形態と同様に、
例えば、図3に示すような9×9の各画素に割り付けら
れた重み付け係数に基づいて加重平均を行う処理であ
る。そして、平均化処理部12で平均化された信号は、
アンシャープ信号U1となり、減算器14に導かれる。
減算器14に入力する信号M1とアンシャープ信号う1
とは、均等なレベルとなっている。そして、減算器14
では信号M1とアンシャープ信号U1との減算が行わ
れ、アンシャープマスク信号(M1−U1)が得られ
る。そして、アンシャープマスク信号(M1−U1)
は、ゲイン調整部15で予め設定されている強調係数k
に応じたゲイン調整が行われ、輪郭強調信号k(M1−
U1)が生成される。そして、最後に、加算器16にお
いて主信号Mと輪郭強調信号k(M1−U1)とが加算
されて輪郭強調済信号{M+k(M1−U1)}が生成
され、出力信号となる。
【0059】この実施の形態において、減算器14で得
られるアンシャープマスク信号(M1−U1)について
説明する。図20は、この実施の形態におけるアンシャ
ープマスク信号(M1−U1)を示す説明図である。図
20において、点線で示したアンシャープマスク信号
は、この実施の形態で示したような第1の階調補正が存
在しない場合(すなわち、従来からのアンシャープマス
ク信号)を示している。また、図20において、アンシ
ャープマスク信号(M1−U1)のうちで、USM3で
示されたものは第1階調補正部11で上に凸の変換特性
を適用した場合のアンシャープマスク信号(M1−U
1)を示している。そして、アンシャープマスク信号
(M1−U1)のうちで、USM4で示されたものは第
1階調補正部11で下に凸の変換特性を適用した場合の
アンシャープマスク信号(M1−U1)を示している。
【0060】図20からも判るように、第1階調補正部
11で上に凸の変換特性を採用した場合は、黒エッジの
幅が広くなっているのに対し、白エッジの幅は狭くなっ
ている。一方、第1階調補正部11で下に凸の変換特性
を採用した場合は、黒エッジの幅が狭くなるのに対し、
白エッジの幅は広くなる。なお、白エッジと黒エッジと
を含めた全体のエッジ幅には変化は生じない。
【0061】また、この実施の形態においては、黒エッ
ジと白エッジとの高さ成分については強調されない。む
しろ、黒エッジの幅を大きくしようとすると、白エッジ
の高さ成分が大きくなり、白エッジの幅を大きくしよう
とすると、黒エッジの高さ成分が大きくなるという傾向
がある。しかし、黒エッジと白エッジのそれぞれの幅に
ついては制御可能であるので、視覚的にも良好な輪郭強
調された画像を得ることが可能となる。
【0062】従って、この第3の実施の形態において
は、第1階調補正部11における変換特性に応じて黒エ
ッジと白エッジのバランスを制御することが可能となっ
ている。すなわち、黒エッジを強調したい場合は、第1
階調補正部11において上に凸の変換特性を採用し、白
エッジを強調したい場合は、第1階調補正部11におい
て下に凸の変換特性を採用すれば良い。
【0063】この実施の形態における第1階調補正部1
1で適用される変換特性のパターンは図5に示したもの
と同様である。そして、第1階調補正部11における階
調補正の変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC3か
らHC1へと変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくなる
程、図20におけるUSM3で示すアンシャープマスク
信号の黒エッジの幅が大きくなり、白エッジの幅が小さ
くなる。また、第1階調補正部11における階調補正の
変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3からLC1
へと変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくなる程、図2
0におけるUSM4で示すアンシャープマスク信号の白
エッジの幅が大きくなり、黒エッジの幅が小さくなる。
【0064】まず、高コントラスト部分について着目し
て説明する。図19に示す第1階調補正部11で適用さ
れる変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC1を適用
した場合、各部における信号は図21に示すようにな
る。第1階調補正部11では、上に凸の変換曲線HC1
が適用されるため、レベル「0」とレベル「1」以外の
レベルは、入力するレベルよりも高いレベルとなって出
力される。従って、図21(a)に示すように、実線で
示された主信号Mは、第1階調補正部11において階調
補正されて点線で示された信号M1となる。そして、図
21(b)に示すように、第1階調補正部11で得られ
た信号M1は、平均化処理部12において平均化されて
点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そして、
図21(c)に示すように、減算器14においてアンシ
ャープ信号U1と信号M1とにより、アンシャープマス
ク信号(M1−U1)が生成される。
【0065】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC2
を適用した場合、各部における信号は図22に示すよう
になる。図22(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図22(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図22
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U2)が生成される。
【0066】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC3
を適用した場合、各部における信号は図23に示すよう
になる。図23(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図23(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図23
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0067】このように図21(c),図22(c),
図23(c)からも判るように、第1階調補正部11に
おける階調補正の変換特性が図5(a)に示す変換曲線
HC3からHC1へと変換曲線の曲がり(膨らみ)が大
きくなる程、アンシャープマスク信号(M1−U1)の
黒エッジの幅が大きくなり、白エッジの幅が小さくなっ
ている。
【0068】また、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC1
を適用した場合、各部における信号は図24に示すよう
になる。第1階調補正部11では、下に凸の変換曲線L
C1が適用されるため、レベル「0」とレベル「1」以
外のレベルは、入力するレベルよりも低いレベルとなっ
て出力される。従って、図24(a)に示すように、実
線で示された主信号Mは、第1階調補正部11において
階調補正されて点線で示された信号M1となる。そし
て、図24(b)に示すように、第1階調補正部11で
得られた信号M1は、平均化処理部12において平均化
されて点線で示されたアンシャープ信号U1となる。そ
して、図24(c)に示すように、減算器14において
アンシャープ信号U1と信号M1により、アンシャープ
マスク信号(M1−U1)が生成される。
【0069】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC2
を適用した場合、各部における信号は図25に示すよう
になる。図25(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図25(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図25
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0070】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3
を適用した場合、各部における信号は図26に示すよう
になる。図26(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図26(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図26
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0071】このように図24(c),図25(c),
図26(c)からも第1階調補正部11における階調補
正の変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3からL
C1へと変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくなる程、
アンシャープマスク信号(M1−U1)の白エッジの幅
が大きくなり、黒エッジの幅が小さくなることが判る。
以上は、高コントラスト部分についての輪郭強調であ
る。
【0072】これに対して低コントラスト部分について
着目する。図19に示す第1階調補正部11で適用され
る変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC1を適用し
た場合、各部における信号は図27に示すようになる。
図27(a)に示すように、実線で示された主信号M
は、第1階調補正部11において階調補正されて点線で
示された信号M1となる。そして、図27(b)に示す
ように、第1階調補正部11で得られた信号M1は、平
均化処理部12において平均化されて点線で示されたア
ンシャープ信号U1となる。そして、図27(c)に示
すように、減算器14においてアンシャープ信号U1と
信号M1により、アンシャープマスク信号(M1−U
1)が生成される。
【0073】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC2
を適用した場合、各部における信号は図28に示すよう
になる。図28(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図28(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図28
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0074】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(a)に示す変換曲線HC3
を適用した場合、各部における信号は図29に示すよう
になる。図29(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図29(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図29
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0075】このように図27(c),図28(c),
図29(c)に示すアンシャープマスク信号(M1−U
1)をそれぞれ図21(c),図22(c),図23
(c)と比較すると、高コントラストの場合は、変換曲
線の曲がり(膨らみ)が大きくなる程、アンシャープマ
スク信号(M1−U1)の黒エッジの幅が大きくなり、
白エッジの幅が小さくなるのに対し、低コントラストの
場合は、変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくても又は
小さくても、階調補正を行わない場合との差異は殆どな
い。このように本発明によれば高コントラスト部分にお
ける輪郭強調の程度を自由に制御することができる。し
かもその制御は、低コントラスト部分の画像の粒状性を
強調させる等の悪影響を生じさせることがなく、画質を
劣化させない。
【0076】また、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC1
を適用した場合、各部における信号は図30に示すよう
になる。図30(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図30(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図30
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0077】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC2
を適用した場合、各部における信号は図31に示すよう
になる。図31(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図31(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図31
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0078】次に、図19に示す第1階調補正部11で
適用される変換特性が図5(b)に示す変換曲線LC3
を適用した場合、各部における信号は図32に示すよう
になる。図32(a)に示すように、実線で示された主
信号Mは、第1階調補正部11において階調補正されて
点線で示された信号M1となる。そして、図32(b)
に示すように、第1階調補正部11で得られた信号M1
は、平均化処理部12において平均化されて点線で示さ
れたアンシャープ信号U1となる。そして、図32
(c)に示すように、減算器14においてアンシャープ
信号U1と信号M1とにより、アンシャープマスク信号
(M1−U1)が生成される。
【0079】このように図30(c),図31(c),
図32(c)に示すアンシャープマスク信号(M1−U
1)をそれぞれ図24(c),図25(c),図26
(c)と比較すると、高コントラストの場合は、変換曲
線の曲がり(膨らみ)が大きくなる程、アンシャープマ
スク信号(M1−U1)の白エッジの幅が大きくなり、
黒エッジの幅が小さくなるのに対し、低コントラストの
場合は、変換曲線の曲がり(膨らみ)が大きくても又は
小さくても、階調補正を行わない場合との差異は殆どな
い。このように本発明によれば高コントラスト部分にお
ける輪郭強調の程度を自由に制御することができる。し
かもその制御は、低コントラスト部分の画像の粒状性を
強調させる等の悪影響を生じさせることがなく、画質を
劣化させない。
【0080】以上のように、この第3の実施の形態で
は、第1階調補正部11を設けることにより、画像の高
コントラスト部分のみに対して輪郭強調の効果を高める
ことができる。これは、図5に示す変換特性において、
入力画像が高コントラストである場合は変換される横軸
の幅が広がるため、変換曲線に応じた階調補正が行われ
るのに対し、低コントラストである場合は変換される横
軸の幅が狭くなるため、変換曲線の曲がり(膨らみ)の
影響は少ないことに起因している。従って、低コントラ
スト部分における粒状性を目立たせることなく、画質の
劣化を生じさせないという効果も得られる。
【0081】また、この実施の形態では、第1階調補正
部11における変換特性を制御することにより白エッジ
と黒エッジとで輪郭強調する度合いを制御することが可
能となっている。
【0082】<5.変形例>上記説明した第1,第2,
第3の実施の形態において、図5に示したような複数種
類の変換特性を、図示しない記憶部に記憶しておく。そ
して、オペレータが画像読取装置1(図1参照)から得
られる画像信号に応じて適用すべき変換特性の決定を行
い、操作入力部5より決定した変換特性の指定を行う。
これにより、第1階調補正部11等の階調補正を行う際
に適用すべき変換特性を所望の変換特性に設定すること
が可能となり、黒エッジと白エッジのバランスを調整す
ることが可能となる。
【0083】また、上記の各実施の形態において得られ
る黒エッジと白エッジを含む全体のエッジ幅は、平均化
処理部12において適用される平滑化フィルタのマスク
サイズや重み付け係数によって制御可能であるため、こ
れらの値を操作入力部5から入力するようにすれば、全
体のエッジ幅についても制御することができるようにな
る。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および5
に記載の発明によれば、入力する画像信号に対して第1
の階調補正を行って得られた信号に対して平均化処理を
施し、この平均化処理によって得られた信号に対して第
2の階調補正を行うため、黒エッジと白エッジの幅を調
整するようにし、かつ、低コントラスト部分の粒状性を
強調することなく高コントラスト部分においては輪郭強
調の効果を自由に制御することが可能となる。従って、
画像の高コントラスト部分には強く、低コントラスト部
分には弱く輪郭強調を施すことができるので、低コント
ラスト部分における粒状性を目立たせることがなく、画
質の劣化が生じない。
【0085】請求項2および6に記載の発明によれば、
第1の階調補正によって得られた信号に対して第3の階
調補正を行い、第2の階調補正によって得られた信号と
第3の階調補正によって得られた信号との差分を求める
ため、適切にアンシャープマスク信号を導くことができ
るので、黒エッジと白エッジの幅を調整するようにし、
かつ、低コントラスト部分の粒状性を強調することなく
高コントラスト部分においては輪郭強調の効果を自由に
制御することが可能となる。従って、画像の高コントラ
スト部分には強く、低コントラスト部分には弱く輪郭強
調を施すことができるので、低コントラスト部分におけ
る粒状性を目立たせることがなく、画質の劣化が生じな
い。
【0086】請求項3および7に記載の発明によれば、
入力する画像信号に対して第1の階調補正を行い、第1
の階調補正によって得られた信号に対して平均化処理を
施し、第1の階調補正工程によって得られた信号と平均
化処理によって得られた信号との差分を求めるため、黒
エッジと白エッジの幅を調整するようにし、かつ、低コ
ントラスト部分の粒状性を強調することなく高コントラ
スト部分においては輪郭強調の効果を自由に制御するこ
とが可能となる。従って、画像の高コントラスト部分に
は強く、低コントラスト部分には弱く輪郭強調を施すこ
とができるので、低コントラスト部分における粒状性を
目立たせることがなく、画質の劣化が生じない。
【0087】請求項4および8に記載の発明によれば、
第1の階調補正で適用される変換特性と第2の階調補正
で適用される変換特性とは、互いに逆変換の関係である
ため、入力する画像信号と出力される信号との整合性が
保たれるとともに、黒エッジと白エッジの幅を調整する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における製版用スキャナ
の全体の概略を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態における輪郭強調
部を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態における平均化処
理部で適用される平滑化フィルタを示す図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態におけるアンシャ
ープマスク信号(M−U2)を示す説明図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態において第1階調
補正部と第2階調補正部とで適用される変換特性のパタ
ーンを示す図である。
【図6】この発明の実施の形態の構成における各部での
信号を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態の構成における各部での
信号を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態の構成における各部での
信号を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態の構成における各部での
信号を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図17】この発明の実施の形態の構成における各部で
の信号を示す図である。
【図18】この発明の第2の実施の形態における輪郭強
調部を示すブロック図である。
【図19】この発明の第3の実施の形態における輪郭強
調部を示すブロック図である。
【図20】この発明の第3の実施の形態におけるアンシ
ャープマスク信号を示す説明図である。
【図21】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図22】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図23】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図24】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図25】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図26】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図27】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図28】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図29】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図30】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図31】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図32】この発明の第3の実施の形態の構成における
各部での信号を示す図である。
【図33】輪郭強調処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 画像出力装置 3 画像処理部 4 輪郭強調部 5 操作入力部 11 第1階調補正部 12 平均化処理部 13 第2階調補正部 14 減算器 15 ゲイン調整部 16 加算器 17 第3階調補正部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像に対して輪郭強調処理を行う方法で
    あって、 (a) 入力する画像信号に対して第1の階調補正を行う第
    1階調補正工程と、 (b) 前記第1階調補正工程によって得られた信号に対し
    て平均化処理を施す平均化工程と、 (c) 前記平均化工程によって得られた信号に対して第2
    の階調補正を行う第2階調補正工程と、を有することを
    特徴とする輪郭強調方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、さら
    に、 (d) 前記第1階調補正工程によって得られた信号に対し
    て第3の階調補正を行う第3階調補正工程と、 (e) 前記第2階調補正工程によって得られた信号と前記
    第3階調補正工程によって得られた信号との差分を求め
    る減算工程と、を有することを特徴とする輪郭強調方
    法。
  3. 【請求項3】 画像に対して輪郭強調処理を行う方法で
    あって、 (a) 入力する画像信号に対して第1の階調補正を行う第
    1階調補正工程と、 (b) 前記第1階調補正工程によって得られた信号に対し
    て平均化処理を施す平均化工程と、 (c) 前記第1階調補正工程によって得られた信号と前記
    平均化工程によって得られた信号との差分を求める減算
    工程と、を有することを特徴とする輪郭強調方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の方法において、 前記第1階調補正工程で適用される変換特性と前記第2
    階調補正工程で適用される変換特性とは、互いに逆変換
    の関係であることを特徴とする輪郭強調方法。
  5. 【請求項5】 画像に対して輪郭強調処理を行う装置で
    あって、 (a) 入力する画像信号に対して第1の階調補正を行う第
    1階調補正手段と、 (b) 前記第1階調補正手段によって得られた信号に対し
    て平均化処理を施す平均化手段と、 (c) 前記平均化手段によって得られた信号に対して第2
    の階調補正を行う第2階調補正手段と、を備える有する
    ことを特徴とする輪郭強調装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、さら
    に、 (d) 前記第1階調補正手段によって得られた信号に対し
    て第3の階調補正を行う第3階調補正手段と、 (e) 前記第2階調補正手段によって得られた信号と前記
    第3階調補正手段によって得られた信号との差分を求め
    る減算手段と、を備えることを特徴とする輪郭強調装
    置。
  7. 【請求項7】 画像に対して輪郭強調処理を行う装置で
    あって、 (a) 入力する画像信号に対して第1の階調補正を行う第
    1階調補正手段と、 (b) 前記第1階調補正手段によって得られた信号に対し
    て平均化処理を施す平均化手段と、 (c) 前記第1階調補正手段によって得られた信号と前記
    平均化手段によって得られた信号との差分を求める減算
    手段と、を備えることを特徴とする輪郭強調装置。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6に記載の装置において、 前記第1階調補正手段で適用される変換特性と前記第2
    階調補正手段で適用される変換特性とは、互いに逆変換
    の関係であることを特徴とする輪郭強調装置。
JP9181089A 1997-07-07 1997-07-07 輪郭強調方法及びその装置 Pending JPH1127533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9181089A JPH1127533A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 輪郭強調方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9181089A JPH1127533A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 輪郭強調方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1127533A true JPH1127533A (ja) 1999-01-29

Family

ID=16094639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9181089A Pending JPH1127533A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 輪郭強調方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1127533A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010517733A (ja) * 2007-02-14 2010-05-27 ルミネトクス コーポレイション 皮下構造物を物体表面に投射する装置と方法
JP2017017374A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JPWO2015146240A1 (ja) * 2014-03-27 2017-04-13 ノーリツプレシジョン株式会社 画像処理装置
KR20200079922A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 주식회사 실리콘웍스 영상 처리 장치 및 그 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010517733A (ja) * 2007-02-14 2010-05-27 ルミネトクス コーポレイション 皮下構造物を物体表面に投射する装置と方法
JPWO2015146240A1 (ja) * 2014-03-27 2017-04-13 ノーリツプレシジョン株式会社 画像処理装置
US10311550B2 (en) 2014-03-27 2019-06-04 Noritsu Precision Co., Ltd. Image processing device for eliminating graininess of image
JP2017017374A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
KR20200079922A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 주식회사 실리콘웍스 영상 처리 장치 및 그 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4526445B2 (ja) 撮像装置
JP3092024B2 (ja) 画像処理方法
US6643398B2 (en) Image correction device, image correction method and computer program product in memory for image correction
JP4534594B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理方法のプログラム及び画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体
JP4509415B2 (ja) 画像処理装置
JP3489796B2 (ja) 画像信号処理装置
JP5299867B2 (ja) 画像信号処理装置
US20040105032A1 (en) Method and apparatus for enhancing digital image quality
US20060239550A1 (en) Method and system for enhancing an image
AU767050B2 (en) Contour correction device
JP3700357B2 (ja) 画像処理装置
JPH0354679A (ja) 画像処理装置
JP2014010776A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム
JPH1127533A (ja) 輪郭強調方法及びその装置
US6301395B1 (en) Image processing apparatus that can appropriately enhance contour of an image
US5519509A (en) Image processing method utilizing error diffusion technique
US20040246378A1 (en) Signal processing apparatus, method of processing a signal, recording medium, and program
JP4455554B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPH10155089A (ja) 画像処理装置
US7773824B2 (en) Signal processing device and method, recording medium, and program
JP3816642B2 (ja) 画像データの輪郭補正方法および装置
JP4176681B2 (ja) 画像エッジ補正装置及び画像エッジ補正方法
JP3288748B2 (ja) 画像処理方法
JP3635761B2 (ja) 画像処理装置
JP4386870B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体