JPH11274524A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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JPH11274524A
JPH11274524A JP10072628A JP7262898A JPH11274524A JP H11274524 A JPH11274524 A JP H11274524A JP 10072628 A JP10072628 A JP 10072628A JP 7262898 A JP7262898 A JP 7262898A JP H11274524 A JPH11274524 A JP H11274524A
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JP
Japan
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tft
pixel
line
electrode
protection diode
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Application number
JP10072628A
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English (en)
Inventor
Manabu Tanaka
学 田中
Mitsushi Ikeda
光志 池田
Masaki Atsuta
昌己 熱田
Akira Konno
晃 金野
Kohei Suzuki
公平 鈴木
Norihiko Kamiura
紀彦 上浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源線と他の配線との間で短絡やノイズが生
じることがなく、高い歩留まりが得られる撮像装置を提
供する。 【解決手段】 マトリックス状に形成され、それぞれ信
号線と走査線とが配設された複数の画素と、前記各画素
ごとに配設され、入射されたX線を電荷に変換する光電
変換素子と、前記各画素ごとに配設され、前記光電変換
素子により変換された電荷を蓄積する容量と、前記各容
量に蓄積された電荷を読み出す電荷読み出し手段と、前
記電荷読み出し手段の入力側に接続され、印加電圧が所
定値以上になったときに前記電荷蓄積手段に蓄積された
電荷を掃き出させる掃き出し手段と、を備えた撮像装置
において、前記掃き出し手段の電荷を掃きださせる経路
となる電源線と、前記走査線とを別々の層に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用X線診断装置
のX線撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野において、治療を迅速的
確に行う目的で、患者の医療データをデータベース化す
る方向に進んでいる。これは、患者は複数の医療機関を
利用することが一般的であり、この様な場合、他の医療
機関のデータがないと的確な治療行為が行えない可能性
があるためである。一例として、他の医療機関で投与さ
れた薬剤との副作用の心配がある。他の医療機関で投与
した薬剤を考慮した上で、適切な治療を行うことが必要
となる。
【0003】X線撮影の画像データについてもデータベ
ース化の要求があり、X線撮影画像のディジタル化が望
まれている。医用X線診断装置では、従来銀塩フィルム
を使用して撮影してきたが、これをディジタル化するた
めには撮影したフィルムを現像した後、再度スキャナ等
で走査する必要があり、手間と時間がかかっていた。最
近は1インチ程度のCCDカメラを使用し、直接画像を
ディジタル化する方式が実現されている。しかし、例え
ば肺の撮影をする場合、40cm×40cm程度の領域を撮
影するため、光を集光するための光学装置が必要であ
り、装置の大型化が問題になっている。
【0004】これら2方式の問題を解決する方式として
a−SiTFT(アモルファスシリコン薄膜トランジス
タ)を用いたX線撮像装置が提案されている(例えばU
S4689487:以下X線平面検出器とする。)。こ
のX線平面検出器の構成を図23に示し以下に動作の説
明をする。
【0005】図23において、画素e1 1 は、a−S
iTFT105、光電変換膜101及び画素容量(以下
Cstとする。)103で構成され、画素eは、縦横の
各辺に数百個から数千個並んだアレイ状(以下TFTア
レイと呼ぶ)になっている。光電変換膜101には、電
源109によってバイアス電圧が印加される。a−Si
TFT105は、信号線S1と走査線G1とに接続して
おり、走査線駆動回路113によってオン・オフが制御
される。信号線S1の終端は、切り替えスイッチ107
を通して信号検出用の増幅器115に接続している。
【0006】光が入射すると光電変換膜101に電流が
流れ、Cst103に電荷が蓄積される。走査線駆動回
路113で走査線を駆動して1つの走査線に接続してい
る全てのTFTをオンにすると、蓄積された電荷は信号
線S1を通って増幅器115側に転送される。切り替え
スイッチ107で、1画素ごとに電荷を増幅器115に
入力し、CRT等に表示できるような点順次信号に変換
する。画素に入射する光の量によって電荷量が異なり、
増幅器115の出力振幅は変化する。
【0007】図23に示す方式は、増幅器115の出力
信号をA/D変換することで、直接ディジタル画像にす
ることが出来る。更に、図中の画素領域は、ノートパソ
コンに使用されているTFT−LCD(薄膜トランジス
タ液晶ディスプレイ)と同様な構造であり、薄型、大画
面のものが容易に製作可能である。
【0008】以上の説明は、入射したX線を蛍光体等で
可視光線に変換し、変換した光を各画素の光電変換膜で
電荷に変えるという間接変換方式のX線平面検出器につ
いてのものである。
【0009】この他に、画素に入射したX線を直接電荷
に変換する直接変換方式のX線平面検出器がある。
【0010】この直接変換方式のX線平面検出器では、
前記の間接変換方式のものとは、X線(または、光)電
荷変換膜に印加するバイアスの大きさと掛け方が異な
る。間接変換方式の場合は、光電変換膜のみに数Vの負
のバイアスを掛け、光が光電変換膜に入ってくると、各
画素では光電変換膜と並列に設けているCstと光電変
換膜自身の容量Csiに電荷が貯まる。この場合、Cs
tに掛かる電圧は、最大で光電変換膜に掛けているバイ
アスの数Vである。それに対して、直接変換方式では、
X線電荷変換膜とCstが直列につながっており、それ
らに対して数kVの高バイアスを印加する。そのため画
素にX線が入射するとX線電荷変換膜で発生した電荷が
Cstに蓄積されるが、入射するX線量が過大な場合
は、Cstに蓄積される電荷が増加し、最大数kVの電
圧がCstに掛かり、画素のスイッチとして設けている
TFTやCstの絶縁を破壊してしまう恐れがある。そ
のため、直接変換方式では、Cstに過大な電圧が架か
らないような対策が必要である。例えば、従来の技術で
は、例1の図24、図25(DennyL.Lee e
tc.,SPIE,vol.2432,pp237,1
995)のように、X線電荷変換膜の上層に更に誘電体
層(絶縁層)を設けることによりコンデンサーを直列に
3つ並べ(誘電体層:Cd,X線電荷変換膜:Cse,
Cst)、X線電荷変換膜で生成された電荷が分散され
て蓄積されるようにして、TFTの絶縁破壊を防いでい
たり、例2の図26(特願平8−161977)のよう
に、画素に過大なX線が入ってきた場合は、必要な分だ
け発生した電荷をCstに蓄積し、残りの電荷は各画素
に設けたダイオード(以下、保護ダイオードとする。)
を通して、画素外へ放出するようにしてTFTの絶縁破
壊を防いでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記例1では、X線電
荷変換膜:Cseと誘電層:Cdの間に画素ごとに分け
られた金属層が入れられていないため、1度画像を取り
込んでからのCdのリセットに時間が掛かり、動画を取
れないという問題がある。
【0012】一方、例2では、例1のように、直列にコ
ンデンサーを設けないため、リセットに時間が掛からな
いので、透視モードが可能となる。しかし、保護ダイオ
ードとして例えばTFTを使った場合、保護ダイオード
の端子の内、画素と反対側(以後ドレインとする)の電
位を0[V]、すなわち、画素容量用の電極にドレイン
をつなぐと、画素外に電荷を放出し始める画素電位(以
後、しきい値電圧とする)が小さい値(0〜4[V])
であり、また、リーク電流も大きく、保護ダイオードと
しては使えないという問題がある。この問題は、ドレイ
ンに正の電位を供給することで、解決される。しかし、
電圧を供給する電源線の引き方により、信号のノイズの
増加やTFTアレイの歩留まりが低下するという問題が
ある。また、保護ダイオードとして使用するTFTの数
が増えるほど、電源線が増える為、この歩留まりの低下
は顕著になる。
【0013】また同時に、画素に対してTFTと電源線
の占める割合が大きくなり、1画素のセンサーとしての
有効エリアとなる画素電極の確保や、画素の容量が取り
難くなるという問題もある。
【0014】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、上記問題を解決する手段を盛り
込んだ医用X線診断装置のX線撮像装置を提供すること
を目的とする。
【0015】すなわち、直接変換方式のX線平面検出器
において、読み出し用TFTに架かり得る高電圧対策と
しての保護ダイオードの設置に対して、電源線の引き回
しを考慮したことを特徴とする医用X線診断装置のX線
撮像装置を提供する。
【0016】更に具体的には、電源線と他の配線との間
で短絡やノイズが生じることがなく、高い歩留まりが得
られる撮像装置を提供することを目的とする。
【0017】また、従来の他の技術では、X線電荷変換
膜の上層に更に誘電層(絶縁層)を設けることによりコ
ンデンサーを直列に3つ並べ(誘電層:Cd,X線電荷
変換膜:Cse,Cst)、X線電荷変換膜で生成され
た電荷が分散されて蓄積されるようにして、TFTの絶
縁破壊を防いでいる。
【0018】この場合には、新たな画像を形成するため
には上層の誘電層に蓄積された電荷を規定レベルまで放
電する必要がある。この方式では放電のために時間を必
要とするために画像のサンプリングに時間を要するため
に動画に対応できない。
【0019】これに対し、画素に過大なX線が入ってき
た場合は、必要な分だけ発生した電荷をCstに蓄積
し、残りの電荷は各画素に設けた保護デバイス(以下、
保護デバイスとする。)を通して、画素外へ放出するよ
うにしてTFTの絶縁破壊を防ぐこともできる。
【0020】患者等を撮影する場合X線強度はなるべく
弱くすることが必要であり、またダイナミックレンジを
大きく取るためには弱い信号も検出できることが好まし
い。この様な弱い信号の下限を決めるのは保護ダイオー
ドのオフ電流、浮遊容量による信号シフト、オペアンプ
のノイズ等があるが、他のノイズは別の手段により低減
できるため最終的には保護ダイオードのリーク電流によ
る画素電位の変化が、小さな信号に対して検出可能な最
低信号レベルを決める。これを防止するためには、リー
ク電流の値及びその変動を小さくすることが必要であ
る。
【0021】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、蓄積容量Csに接続された保護
TFTのリーク電流が検出可能な信号レベルを決定する
ノイズとなる。このTFTのリーク電流によるノイズを
低減できる撮像装置を提供することを目的とする。
【0022】特に、人体を透過観察する場合には人体へ
の影響を最小限に押さえるために微弱信号を検出できる
ことが好ましい。また、保護ダイオードへの画素電圧印
加による絶縁破壊を防止することも必要である。
【0023】以上のように保護用TFTのオフ電流の値
及びその変動を小さくすることができる撮像装置を提供
することを目的とする。
【0024】また保護ダイオードの絶縁破壊を防止する
ことのできる撮像装置を提供することを目的とする。
【0025】近年、X線診断装置としてa−SiTFT
(アモルファスシリコン薄膜トランジスタ)撮像デバイ
スを用いた撮像装置が提案されている(例えばUS46
89487)。この撮像装置の構成を図49に、a−S
iTFT撮像デバイスの概要を図50に示し以下で動作
の説明をする。
【0026】図49はa−SiTFTを用いた撮像装置
の全体構成図である。X線源251から照射されたX線
は被検体252を通過し、a−SiTFT撮像デバイス
253に入射する。a−SiTFT撮像デバイス253
は被検体252を通過したX線量に対応したアナログ電
気信号に変換する。変換されたアナログ信号は時系列的
にA/D変換部257によりデジタル変換されイメージ
メモリ258に記憶される。イメージメモリ258は1
枚もしくは数画像分のデータを記憶することが出来、制
御部263からの制御信号で特定のアドレスにデータを
順次記憶する。演算処理部259はイメージメモリ25
8からデータを取りだし演算し、結果を再びイメージメ
モリに返還する。演算されたイメージメモリ258のデ
ータはD/A変換部260によりアナログ信号に変換さ
れモニタ261にX線像として表示される。
【0027】図50はa−SiTFT、撮像デバイス2
53の概要を示す図である。図50において画素e1
1 はa−SiTFT274、光電変換膜270および画
素容量273で構成され、画素eは横2000×縦20
00個のアレイ状(以下TFTアレイと呼ぶ)になって
いる。光電変換膜270には電源271によりバイアス
電圧が印加される。a−SiTFT274は信号線S1
と走査線G1に接続しており、走査線駆動回路277に
よってオン・オフが制御される。信号線S1の終端は信
号検出用の増幅器276に接続している。
【0028】光が入射すると光電変換膜270に電流か
流れ、画素容量273に電荷が蓄積される。走査線駆動
回路277で走査線を駆動し1つの走査線に接続してい
る全てのTFTをオンにすると、蓄積された電荷は信号
線S1を通って増幅器276側に転送される。画素に入
射する光の量によって電荷量が異なり、増幅器276の
出力振幅は変化する。
【0029】図50に示す方式は増幅器276の出力信
号をA/D変換することで直接ディジタル画像にするこ
とが出来る。更に図中の画素領域はノートパソコンに使
用されているTFT−LCD(薄膜トランジスタ液晶デ
ィスプレイ)と同様な構造であり、薄型、大画面のもの
が容易に製作可能である。
【0030】図50では1画素につきl個のa−SiT
FTの構成を示しているが、実際のデバイスでは複数個
のa−SiTFTで画素が構成される場合がある。また
画素領域外にa−SiTFTを設置する場合もある。例
えば、図51のように画素内ダイオードを設置する構成
の場合、あるいは図52のようにに蓄積された電荷を電
圧に変換して出力する(AMI(AmplifiedM
OSImager)構造)方式の場合等である。
【0031】ところで、X線診断装置では高S/N比
や、広ダイナミックレンジが要求されるが、上記構造に
おいて画素内に複数あるa−SiTFTの特性を揃える
ことは必須条件である。TFT特性のばらつき、特にオ
フ抵抗のばらつきとVthのばらつきは検出画像の画質
劣化の原因になる。オフ抵抗がばらつくと言うことはリ
ーク電流を最小限に押さえることが出来ないと言うこと
であり、リーク電流による雑音の増加、すなわちS/N
比、ダイナミックレンジの低下につながる。またVth
のばらつきは出力信号のオフセットとなり固定パターン
雑音の原因となる。
【0032】また、Vthの経時変化があるため、良好
な画像を得るためには撮影毎に補正データを採取する必
要があり作業効率が低下するという問題もある。
【0033】以上のように、画素内に複数のa−SiT
FTを構成する場合やAMI構造の場合、a−SiTF
Tの特性がばらつくことにより高S/N、広ダイナミッ
クレンジの良好な画像を得ることが出来なくなる問題が
ある。
【0034】このTFT特性のばらつきは、TFTアレ
イ製造時のマスク位置ずれによりTFTの形状にばらつ
きが出るため起きることが多い。このためTFT特性を
揃えるためにはTFTの形状を均一にすることが必要で
ある。
【0035】TFTアレイの製造方法を図53に示す。
図53ではソース電極、ドレイン電極を形成する場合に
ついて示している。電極材料金属(例えばAl、Mo
等)を積層した(1)後、レジストを塗布(2)し、マ
スクによりレジストを感光(3)、エッチング(4)す
ることにより電極が形成される。TFTを形成する場
合、各層(ゲート電極形成、絶縁層、画素電極形成等)
で行うためそれぞれの層で必要なマスクを使用するが、
設計通りのTFT形状にするためにはこれらマスクの位
置を正確に合わせる必要がある。しかし、マスクの位置
ずれはある程度避けられないものであるため、TFTア
レイ設計時にマスクずれを見越し、ワーストケースをと
った場合でも所望の性能が得られる設計をすることが重
要である。
【0036】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、マスクの位置ずれが起きても特
性上のばらつきのないTFTを備えた撮像装置を提供す
ることを目的とする。
【0037】L.S.Jerominらはa−Si(ア
モルファスシリコン)TFT(薄膜トランジスタ)アレ
イ上にX線を電荷に変換するアモルファスSe層を積層
した二次元X線検出器を発表している(SID 97
DIGEST(1997)p.91)。
【0038】図55に従来の2次元X線検出器用TFT
アレイを示す。このTFTはトップゲート型a一Si型
である。ガラス基板1上にSiOx膜302が形成さ
れ、ドレイン電極313とITOで形成されたソース電
極303とキャパシタ下部電極305が形成され、a−
Si層304が形成され、キャパシタ絶縁膜306が形
成され、ゲート絶縁膜307が形成され、ゲート電極3
09が形成され、パッシベーション膜310が形成さ
れ、キャパシタ上部電極208が形成され、ITOで形
成された画素電極311が形成されている。ここでパッ
シペーション膜310には一般にSiNx膜が用いられ
る。しかし、SiNxはステップカバレッジが低いの
で、ゲート電極309と画素電極311の間で層間ショ
ート不良を起こし易く製造歩留まりが低い。またSiN
xはCVDプロセスにより形成されるので、厚膜化が困
難であり、一般に2000〜3000A(オングストロ
ーム)程度の厚みで形成される。この様な薄いSiNx
膜を用いると、ゲート電極309と画素電極311の間
に静電容量が発生してしまい、ゲート信号パルスの歪み
や遅延の原因となる。
【0039】また、従来の平面型X線検出器では、画素
電極としてITOを用いている。胸部撮影用の検出器で
は、画素領域に40cm×40cmの面積が必要である。こ
の様な大面積に、均質なITO膜を堆積する事は困難で
ある。ITOはフォトレジストをマスク材とし塩酸系の
エッチング液を用いてパタニングされるが、ITOは結
晶性の違いにより、塩酸系のエッチング液によるエッチ
ング速度が異なり、結晶性が低いほどエッチング速度は
速く、結晶性が高いほどエッチング速度は遅くなる。エ
ッチングは面内で最もエッチング速度が遅い部分のエッ
チングが完全に終了するまで行われる。この時、エッチ
ング速度が速い部分では、過剰にエッチングが行われ
る。特に有機絶縁膜上のITOは、有機絶縁膜とITO
の界面におけるITOの結晶性が低くアモルファスに近
い。このため、界面におけるエッチング速度が非常に早
いため、エッチング液がしみ込み、大きなサイドエッチ
ングを発生させる原因となる。8cm×8cmの画素領域で
1500AのITOをオーバエッチング時間を10%と
してエッチングした場合、サイドエッチング量が最小で
0.5μm、最大で10μm入った。この場合、画素電
極用レジストパターンサイズが100μm×100μm
の時、最大の画素面積は9900μm2 で最小の画素面
積は6400μm2 となり、最小の画素面積は最大の画
素面積の64.6%になる。この様な画素面積のばらつ
きが各画素間にあると、信号量にばらつきが生じ正確な
画像を得る事が出来ない。
【0040】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、画素電極下の絶縁膜にSiNxを用い
た場合の層間ショート不良による製造歩留まり低下を防
止し、また、画素電極と下部電極の間の静電容量を低減
し、また画素電極としてITOを用いた場合に発生する
画素電極面積の画素間でのばらつきによる画素間の信号
強度の読み取り誤差を防止した撮像装置を提供する事を
目的とする。
【0041】近年、X線診断装置としてa−SiTFT
(アモルファスシリコン薄膜トランジスタ)撮像デバイ
スを用いた撮像装置が提案されている(例えばUS46
89487)。この撮像装置の構成を図49、a−Si
TFT撮像デバイスの概要を図50に示し以下で動作の
説明をする。
【0042】図49はa−SiTFTを用いた撮像装置
の全体構成図である。X線源251から照射されたX線
は被検体252を通過し、a−SiTFT撮像デバイス
253に入射する。a−SiTFT撮像デバイス253
は被検体252を通過したX線量に対応したアナログ電
気信号に変換する。変換されたアナログ信号は時系列的
にXD変換部257によりデジタル変換されイメージメ
モリ258に記憶される。イメージメモリ258は1枚
もしくは数画像分のデータを記憶することが出来、制御
部263からの制御信号で特定のアドレスにデータを順
次記憶する。演算処理部259はイメージメモリ258
からデータを取りだし演算し、結果を再びイメージメモ
リに返還する。演算されたイメージメモリ258のデー
タはD/A変換部260によりアナログ信号に変換され
モニタ261にX線像として表示される。
【0043】図50はa−SiTFT撮像デバイス25
3の概要を示す図である。図50において画素e1 1
はa−SiTFT274、光電変換膜270および画素
容量273で構成され、画素eは横2000×縦200
0個のアレイ状(以下TFTアレイと呼ぶ)になってい
る。光電変換膜270には電源271によりバイアス電
圧が印加される。a−SiTFT274は信号線S1と
走査線G1に接続しており、走査線駆動回路277によ
ってオン・オフが制御される。信号線S1の終端は信号
検出用の増幅器276に接続している。
【0044】光が入射すると光電変換膜270に電流が
流れ、画素容量273に電荷が蓄積される。走査線駆動
回路277で走査線を駆動し1つの走査線に接続してい
る全てのTFTをオンにすると、蓄積された電荷は信号
線S1を通って増幅器276側に転送される。画素に入
射する光の量によって電荷量が異なり、増幅器276の
出力振幅は変化する。図49に示す方式は増幅器276
の出力信号をA/D変換することで直接ディジタル画像
にすることが出来る。
【0045】ところで、TFTアレイ製造の際には静電
気によるTFT不良が発生することがあり、検出画像に
おいて点欠陥、線欠陥となり表示画像を著しく劣化させ
るという問題があった。
【0046】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。即ち、本発明は静電気によるTFT不良
が発生することがなく、検出画像において点欠陥、線欠
陥を生じることのない撮像装置を提供することを目的と
する。
【0047】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明の撮像装置は、光電変換膜
と、マトリックス状に配設され、前記光電変換膜と接続
された信号線と、前記光電変換膜と信号線との間を開閉
するスイッチング素子と、前記スイッチング素子に駆動
信号を送る走査線と、前記各光電変換膜に接続され、光
電変換膜に蓄積された電荷が所定量以上になったときに
過剰の電荷をバイアス線に流す保護用非線形素子と、前
記走査線と前記バイアス線との間に介挿された絶縁層
と、を具備する。
【0048】請求項2記載の本発明の撮像装置は、基板
と、前記基板上にマトリクス状に配設された複数の画素
電極と、前記基板と前記各画素電極との間に配設され、
前記画素電極で覆われるように配設された保護用非線形
素子又はバイアス線と、を具備する。
【0049】請求項3記載の本発明の撮像装置は、マト
リクス状に配設された複数の画素電極と、前記各画素電
極に接続された第1の薄膜トランジスタと、前記各画素
電極に接続され、前記第1の薄膜トランジスタとの間で
チャネル方向が平行になるように配設された第2の薄膜
トランジスタと、を具備する。
【0050】請求項4記載の本発明の撮像装置は、光電
変換膜と、前記光電変換膜に隣接配置され、Ag,A
u,Cu,Ni,Co,Fe,Ti,Pt,Zr,C
r,V,Nb,Mo,Ta,Wからなる群から選択され
る金属、又は前記群から選択される一又は二以上の金属
を含む合金、又はAlにAg,Nd,Au,Sm,C
u,Mn,Si,Ni,Co,Y,Fe,Sc,Pd,
Ti,Pt,Zr,Cr,V,Rh,Hf,Ru,B,
Ir,Nb,Mo,Ta,Os,Re,Wからなる群か
ら選択される一又は二以上の金属を添加してなる合金か
ら形成された画素電極と、を具備する。
【0051】請求項5記載の本発明の撮像装置は、マト
リックス状に形成された複数の画素電極と、前記各画素
電極に接続された信号線と、前記各画素電極と信号線と
を開閉するスイッチング素子と、前記スイッチング素子
に駆動信号を送る走査線と、で形成される第1の領域
と、前記第1の領域の外側に隣接配置され、前記信号線
の両端部と前記走査線の両端部とが配設された第2の領
域と、前記第2の領域に配設された補助配線と、前記第
2の領域の前記信号線と前記補助配線との間、及び、前
記走査線と前記補助配線との間に介挿され、前記信号線
と前記走査線との間の電位差が所定以上のときには短絡
して前記信号線と前記走査線とを等電位にする静電気放
電手段と、を具備する請求項1記載の本発明の撮像装置
では、前記走査線と、前記バイアス線とが別々の層に配
設され、その間に絶縁層が介挿されているので、この走
査線とバイアス線との間で短絡を生じることがなくな
り、歩留まりが向上する。
【0052】また、直接変換方式のX線平面検出器にお
いて、読み出し用TFTに架かり得る高電圧への対策と
して、保護ダイオードを用いることにより、透視モード
が可能になるが、その保護ダイオードの機能を十分に活
用する為には、保護ダイオードに電圧を供給する必要が
ある。そこで、その電源線の引き回しにより、信号に新
たなノイズが乗ることを避けたX線平面検出器、TFT
アレイの製造の歩留まりが落ち難いようにしたX線平面
検出器、歩留まり低下を防ぎ、且つ、保護ダイオードや
電源線による画素容量用の領域の減少を少なくしたX線
平面検出器、を得ることが出来る。
【0053】請求項2記載の本発明の撮像装置では、前
記保護ダイオードが前記基板と前記画素電極との間に配
設され、前記画素電極で覆われるように配設されている
ので、この画素電極が前記保護ダイオードに対するシー
ルドとして機能する。そのため、この保護ダイオードが
入射されるX線の影響をうけにくくなり、保護用TFT
のオフ電流の変動や保護ダイオードの絶縁破壊が防止さ
れる。
【0054】また、直接変換方式のX線平面検出器にお
いて、読み出し用TFTに印加され得る高電圧への対策
として、保護ダイオードを用いることにより、透視モー
ドが可能になり、十分弱い信号を測定するためには保護
用TFTのオフ電流及びその変動を低下させることが必
要である。本発明では絶縁膜を設けたので、保護TFT
のリーク電流及びその変動を小さくすることができる。
また、保護ダイオードへの過大な電圧の印加も防止でき
る。
【0055】請求項3記載の本発明の撮像装置では、前
記第1の薄膜トランジスタと前記第2の薄膜トランジス
タとが、それぞれのチャネル方向が平行になるように配
設されているので、マスクの位置ずれが起きても、同一
画素内の薄膜トランジスタ間でVthやオフ電流が相殺
される結果、特性上のばらつきのない薄膜トランジスタ
を備えた撮像装置が得られる。
【0056】なお、ここで「チャネル方向」とは、薄膜
トランジスタのソース電極とドレイン電極の間に配設さ
れる半導体層であり、電子や正孔の移動する経路のこと
をいうものとする。
【0057】また、画素内に複数の薄膜トランジスタが
ある場合、薄膜トランジスタのチャネル方向を平行にす
ることにより、マスク位置ずれが生じても薄膜トランジ
スタの形状を均一にすることが可能となり、特性のばら
つきを抑えることができる。したがって特性ばらつきが
原因の雑音の増加を抑えることができ、検出画像の向
上、作業効率の改善が図られる。
【0058】請求項4記載の本発明では、前記画素電極
が前記光電変換膜に隣接配置されており、この画素電極
が、Ag,Au,Cu,Ni,Co,Fe,Ti,P
t,Zr,Cr,V,Nb,Mo,Ta,Wからなる群
から選択される金属、又は前記群から選択される一又は
二以上の金属を含む合金、又はAlにAg,Nd,A
u,Sm,Cu,Mn,Si,Ni,Co,Y,Fe,
Sc,Pd,Ti,Pt,Zr,Cr,V,Rh,H
f,Ru,B,Ir,Nb,Mo,Ta,Os,Re,
Wからなる群から選択される一又は二以上の金属を添加
してなる合金から形成されているので、サイドエッチに
よる解像度が変動したり画素電極にヒロックを生じたり
することが防止できる。
【0059】また、本発明では、画素電極下の層間絶縁
膜にペンゾシクロブテン系樹脂またはアクリル系樹脂ま
たはポリイミド系樹脂を用い、画素電極にAl合金また
はAlよりも融点が高い金属を用いる。
【0060】有機絶縁膜は原料をスピンコート法により
基板上に塗布後、ベークすることにより形成出来るので
3μm以上の厚膜を形成する事が容易である。画素電極
下の絶縁膜としてSiNxの替りに、誘電率が低く、厚
膜化が可能な有機系絶縁膜を用いる事により、画素電極
と下部電極配線の静電容量が低減でき、これにより電極
配線の信号パルスの歪みや遅延を防止できる。また、厚
膜化により画素電極と下部電極配線の間で発生する層間
ショート不良を防止する事ができ、製造歩留まりを向上
できる。
【0061】請求項5記載の本発明の撮像装置では、前
記第2の領域の前記信号線と前記補助配線との間、及
び、前記走査線と前記補助配線との間に介挿され、前記
信号線と前記走査線との間の電位差が所定以上のときに
は短絡して前記信号線と前記走査線とを等電位にする静
電気放電手段を設けたので、製造工程で信号線と走査線
との間に短絡が起きて薄膜トランジスタを破壊するのが
防止される。
【0062】また、信号線側に接続している静電破壊防
止用TFTの配線を信号線と同電位に保ち、走査線側に
接続している静電破壊防止用TFTの配線を走査線と同
電位にするのでTFTに電流が流れないようになり、雑
音源である熱雑音の発生が未然に防止される。 更に、
静電破壊防止用TFTの配線は、アレイ製造時には全て
共通にしておき、アレイ完成後信号線側と走査線側に分
離する。これにより信号線と走査線で夫々適した電位を
供給することが可能となる。
【0063】また、上記請求項1〜5に記載した発明の
それぞれについて、下記のような変形例が考えられる。
【0064】まず、請求項1に記載した発明について
は、次の変形例1〜4が考えられる。 (変形例1) 検出面に配列された複数の画素の各画素
に対応して設けられ、入射したX線を電荷に変換する電
荷変換手段と、この各電荷変換手段に対応して設けら
れ、前記電荷変換手段により変換された電荷を蓄積する
電荷蓄積手段と、この各電荷蓄積手段に対応して設けら
れ、前記電荷蓄積手段により蓄積された電荷を読み出す
電荷読み出し手段と、この各電荷読み出し手段に対応し
て設けられ、前記電荷読み出し手段の入力側に接続さ
れ、印加される電圧が電荷読み出し手段を破壊する電圧
未満の所定の電圧以上となった時に前記電荷蓄積手段に
蓄積されている電荷を掃き出す掃き出し手段と、を備え
ることを特徴とする医用X線診断装置のX線撮像装置に
おいて、前記電荷掃き出し手段用電源線を、信号線と平
行に設置する、ことを特徴とする医用X線診断装置のX
線撮像装置。
【0065】(変形例2) 検出面に配列された複数の
画素の各画素に対応して設けられ、入射したX線を電荷
に変換する電荷変換手段と、この各電荷変換手段に対応
して設けられ、前記電荷変換手段により変換された電荷
を蓄積する電荷蓄積手段と、この各電荷蓄積手段に対応
して設けられ、前記電荷蓄積手段により蓄積された電荷
を読み出す電荷読み出し手段と、この各電荷読み出し手
段に対応して設けられ、前記電荷読み出し手段の入力側
に接続され、印加される電圧が電荷読み出し手段を破壊
する電圧未満の所定の電圧以上となった時に前記電荷蓄
積手段に蓄積されている電荷を掃き出す掃き出し手段
と、を備えることを特徴とする医用X線診断装置のX線
撮像装置において、前記電荷掃き出し手段用電源線を、
走査線と平行に設置する、ことを特徴とする医用X線診
断装置のX線撮像装置。
【0066】(変形例3) 検出面に配列された複数の
画素の各画素に対応して設けられ、入射したX線を電荷
に変換する電荷変換手段と、この各電荷変換手段に対応
して設けられ、前記電荷変換手段により変換された電荷
を蓄積する電荷蓄積手段と、この各電荷蓄積手段に対応
して設けられ、前記電荷蓄積手段により蓄積された電荷
を読み出す電荷読み出し手段と、この各電荷読み出し手
段に対応して設けられ、前記電荷読み出し手段の入力側
に接続され、印加される電圧が電荷読み出し手段を破壊
する電圧未満の所定の電圧以上となった時に前記電荷蓄
積手段に蓄積されている電荷を掃き出す掃き出し手段
と、を備えることを特徴とする医用X線診断装置のX線
撮像装置において、前記電荷掃き出し手段用等を含めた
複数の電源線、走査線の内、少なくとも2つの配線を絶
縁膜を介して設置する、ことを特徴とする医用X線診断
装置のX線撮像装置。
【0067】(変形例4) 変形例3のX線撮像装置に
おいて、電荷掃き出し手段用電源線を、走査線と平行に
2層に分けて設置した時に、その層間に取り入れた絶縁
膜を利用して、画素内容量を増加させる、ことを特徴と
する医用X線診断装置のX線撮像装置。
【0068】請求項2に記載した発明については、次の
変形例5が考えられる。
【0069】(変形例5) 検出面に配列された複数の
画素の各画素に対応して設けられ、入射したX線を電荷
に変換する電荷変換手段と、この各電荷変換手段に対応
して設けられ、前記電荷変換手段により変換された電荷
を蓄積する電荷蓄積手段と、この各電荷蓄積手段に対応
して設けられ、前記電荷蓄積手段により蓄積された電荷
を読み出す電荷読み出し手段と、この各電荷読み出し手
段に対応して設けられ、前記電荷読み出し手段の入力側
に接続され、印加される電圧が電荷読み出し手段を破壊
する電圧未満の所定の電圧以上となった時に前記電荷蓄
積手段に蓄積されている電荷を掃き出す保護デバイス
と、を備えることを特徴とする医用X線診断装置のX線
撮像装置において、保護デバイスと画素電極又は保護デ
バイス用バイアス線と画素電極の間に有機絶縁膜を形成
したことを特徴とした医用X線診断装置のX線撮像装
置。
【0070】請求項3に記載した発明については、次の
変形例6〜13が考えられる。
【0071】(変形例6) 信号線と走査線がマトリク
ス状に配置され、前記信号線と前記走査線の間に配置さ
れた光電変換膜を積層した画素電極と、前記信号線と前
記走査線の間に配置された薄膜トランジスタ(TFT)
と、前記画素電極に蓄積された電荷を読み取る信号読み
出し回路と、前記走査線を駆動する走査線駆動回路で構
成される撮像装置において、前記信号線と前記走査線の
間に配置された光電変換膜を積層した画素電極と、前記
信号線と前記走査線の間に配置された複数の薄膜トラン
ジスタからなる1つの画素領域において、前記画素領域
内にある複数の薄膜トランジスタのチャネル方向が平行
であることを特徴とする撮像装置。
【0072】(変形例7) 信号線と走査線がマトリク
ス状に配置され、前記信号線と前記走査線の間に配置さ
れた光電変換膜を積層した画素電極と、前記信号線と前
記走査線の間に配置された薄膜トランジスタ(TFT)
と、前記信号線と接続された薄膜トランジスタで形成さ
れた定電流源回路と、前記画素電極に蓄積された電荷を
読み取る信号読み出し回路と、前記走査線を駆動する走
査線駆動回路で構成される撮像装置において、前記信号
線と前記走査線の間に配置された光電変換膜を積層した
画素電極と、前記信号線と前記走査線の間に配置された
光電変換膜を積層した画素電極と前記薄膜トランジスタ
からなる1つの画素領域において、前記信号線と接続さ
れた定電流源回路をなす薄膜トランジスタと、前記1つ
の画素領域内にある薄膜トランジスタのチャネル方向が
平行であることを特徴とする撮像装置。
【0073】(変形例8) 信号線と走査線がマトリク
ス状に配置され、前記信号線と前記走査線の間に配置さ
れた光電変換膜を積層した画素電極と、前記信号線と前
記走査線の間に配置された薄膜トランジスタ(TFT)
と、前記画素電極に蓄積された電荷を読み取る信号読み
出し回路と、前記走査線を駆動する走査線駆動回路で構
成される撮像装置において、前記薄膜トランジスタのチ
ャネル方向が平行であることを特徴とする撮像装置。
【0074】(変形例9) 信号線と走査線がマトリク
ス状に配置され、前記信号線と前記走査線の間に配置さ
れた光電変換膜を積層した画素電極と、前記信号線と前
記走査線の間に配置された薄膜トランジスタ(TFT)
と、前記信号線と接続された薄膜トランジスタで形成さ
れた定電流源回路と、前記画素電極に蓄積された電荷を
読み取る信号読み出し回路と、前記走査線を駆動する走
査線駆動回路で構成される撮像装置において、前記薄膜
トランジスタと前記薄膜トランジスタで形成された定電
流源回路のチャネル方向が平行であることを特徴とする
撮像装置。
【0075】(変形例10) 前記信号線と前記走査線
の間に配置された光電変換膜を積層した画素電極と、前
記信号線と前記走査線の間に配置された複数の薄膜トラ
ンジスタからなる1つの画素領域において、前記薄膜ト
ランジスタは前記走査線により制御され前記画素電極に
蓄積された電荷を読み出す1個以上の薄膜トランジスタ
と、前記画素電極電位が一定電圧以上でオンする1以上
の薄膜トランジスタとを具備することを特徴とする変形
例6又は8に記載の撮像装置。
【0076】(変形例11) 前記信号線と前記走査線
の間に配置された光電変換膜を積層した画素電極と、前
記信号線と前記走査線の間に配置された複数の薄膜トラ
ンジスタからなる1つの画素領域において、前記薄膜ト
ランジスタは前記走査線により制御され前記画素電極に
蓄積された電荷を読み出す1個以上の薄膜トランジスタ
と、前記画素電極電位が一定電位以上でオンする1個以
上の薄膜トランジスタと、前記画素電極電位が一定電圧
以上でオンする1個以上の薄膜トランジスタのゲート電
極に接続され前記画素電極電位から一定電位バイアスし
た電位を出力する1個以上の薄膜トランジスタとを具備
することを特徴とする変形例6又は8に記載の撮像装
置。
【0077】(変形例12) 前記信号線と前記走査線
の間に配置された光電変換膜を積層した画素電極と、前
記信号線と前記走査線の間に配置された複数の薄膜トラ
ンジスタからなる1つの画素領域において、前記薄膜ト
ランジスタは前記走査線により制御され前記画素電極に
蓄積された電荷を読み出す1個以上の薄膜トランジスタ
と、前記画素電極電位を一定電位に固定する1個以上の
薄膜トランジスタと、前記画素電極電位が一定電圧以上
でオンする1個以上の薄膜トランジスタとを具備するこ
とを特徴とする変形例7又は9に記載の撮像装置。
【0078】(変形例13) 前記信号線と前記走査線
の間に配置された光電変換膜を積層した画素電極と、前
記信号線と前記走査線の間に配置された複数の薄膜トラ
ンジスタからなる1つの画素領域において、前記薄膜ト
ランジスタは前記走査線により制御され前記画素電極に
蓄積された電荷を読み出す1個以上の薄膜トランジスタ
と、前記画素電極電位を一定電位に固定する1個以上の
薄膜トランジスタと、前記画素電極電位が一定電位以上
でオンする1個以上の薄膜トランジスタと、前記画素電
極電位が一定電圧以上でオンする1個以上の薄膜トラン
ジスタのゲート電極に接続され前記画素電極電位から一
定電位バイアスした電位を出力する1個以上の薄膜トラ
ンジスタとを具備することを特徴とする変形例7又は9
に記載の撮像装置。
【0079】請求項4に記載した発明については、次の
変形例14〜15が考えられる。
【0080】(変形例14) 光電変換膜を積層した画
素電極を複数配列し、前記画素電極間に配置された信号
線との間に配置され前記走査線によりオン・オフする薄
膜トランジスタと、前記画素電極電位を読み取る信号読
み出し回路と、前記走査線を駆動する走査線駆動回路で
構成される光検出器において、前記画素電極がAg、A
u、Cu、Ni、Co、Fe、Ti、Pt、Zr、C
r、V、Nb、Mo、Ta、Wの中から選ばれる一種類
または複数の金属を主成分とするものであるか、または
AlにAg、Nd、Au、Sm、Cu、Mn、Si、N
i、Co、Y、Fe、Sc、Pd、Ti、Pt、Zr、
Cr、V、Rh、Hf、Ru、B、Ir、Nb、Mo、
Ta、Os、Re、Wの中から選ばれる一種類または複
数の金属を添加した合金である事を特徴とする2次元X
線検出器。
【0081】(変形例15) 光電変換膜を積層した画
素電極を複数配列し、前記画素電極間に配置された信号
線との間に配置され前記走査線によりオン・オフする薄
膜トランジスタと、前記画素電極電位を読み取る信号読
み出し回路と、前記走査線を駆動する走査線駆動回路で
構成される光検出器において、前記画素電極の大部分が
ベンゾシクロブテン系樹脂またはアクリル系樹脂または
ポリイミド系樹脂の上に形成されている事を特徴とする
2次元X線検出器。
【0082】請求項5に記載した発明については、次の
変形例16〜18が考えられる。
【0083】(変形例16) 光電変換膜を積層した画
素電極を複数配列し、前記画素電極間に配置された信号
線と、前記画素電極間に配置された走査線と、前記画素
電極と信号線との間に配置され前記走査線によりオン・
オフする薄膜トランジスタ(TFT)とで構成される第
一の領域と、前記第一の領域の周辺にあり、前記信号線
と前記走査線が配置された第二の領域とで構成される撮
像部と、前記画素電極に蓄積された電荷を読み取る信号
読み出し回路と、前記走査線を駆動する走査線駆動回路
とで構成される撮像装置において、前記第二の領域に配
置された補助配線と、前記補助配線と前記信号線の配線
間、および前記補助配線と前記走査線の配線間の少なく
とも一方の配線間に形成された静電気放電手段による静
電気防止手段を有することを特徴とする撮像装置 (変形例17) 光電変換膜を積層した画素電極を複数
配列し、前記画素電極間に配置された信号線と、前記画
素電極間に配置された走査線と、前記画素電極と信号線
との間に配置され前記走査線によりオン・オフする薄膜
トランジスタ(TFT)とで構成される第一の領域と、
前記第一の領域の周辺にあり、前記信号線と前記走査線
が配置された第二の領域とで構成される撮像部と、前記
画素電極に蓄積された電荷を読み取る信号読み出し回路
と、前記走査線を駆動する走査線駆動回路とで構成され
る撮像装置において、前記第二の領域において前記信号
線は静電気放電手段により第一の補助配線に接続され、
前記第一の補助配線は第一の電位に固定されており、前
記第二の領域において前記走査線は静電気放電手段によ
り第二の補助配線に接続され、前記第二の補助配線は第
二の電位に固定されていることを特徴とする撮像装置 (変形例18) 前記第二の領域に配置された前記静電
気放電手段は、1個以上の薄膜トランジスタまたは1個
以上のダイオードで構成されることを特徴とする変形例
16又は17に記載の撮像装置
【0084】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下に、本発
明の第1の実施形態に係るX線撮像装置の機能を説明す
る。
【0085】図1は本発明の第1の実施形態に係るX線
撮像装置の平面図である。
【0086】図1に示すように、画素は読み出し用TF
T1、画素電極3、保護ダイオード5、信号読み出し線
(信号線)7、ゲート線(走査線)9、補助電極11、
保護ダイオード用電源線13から構成されている。但
し、図1では、保護膜41,共通電極45,X線電荷変
換膜43、及び、画素外に配置されているものは省略し
ている。機能の1例としては、画素容量Cst15は画
素電極3と補助電極11で構成されており、X線電荷変
換膜43でX線の入射によって生成された電荷がCst
15に電荷が貯まり、TFT1の絶縁破壊が起きない程
度のある一定の電圧になると、保護ダイオード5から電
荷が画素外に流出していき、読み出し用TFT1とCs
t15に高電圧が架からないようにする。この時の電荷
の流出経路がダイオード用の電源線13で、この電源線
13の電位の設定で保護ダイオード5からの電荷流出開
始の電圧が変えられる。画素に貯まった電荷は、走査線
9を走査する事により、その走査線上の画素のそれぞれ
のTFTをオンにして、信号線7に流される。流れ出た
電荷は増幅器に転送される。
【0087】次に第1の実施形態のX線撮像装置の断面
図で構成を説明する。
【0088】図2は第1の実施形態のX線撮像装置の断
面図である。
【0089】まず、ガラス基板上に、金属A47は、T
FTのゲート17,走査線9,補助電極11,保護ダイ
オード用TFTのゲート21を形成している。その上層
には、ゲート絶縁膜23が形成されている。但し、保護
ダイオード5のスルーホール部については、ゲート絶縁
膜23は取り除かれている。その上層に、画素電極3
(金属B′48)が読み出し用TFT1と保護ダイオー
ド5を除いた画素内に形成され、読み出し用TFT1と
保護ダイオード5については、このゲート絶縁膜23の
上層にa−Si27,エッチングストッパー用SiNx
29,n+ a−Si31が形成されており、その上にT
FTの電極であるソース33とドレイン35が別の金属
B49で形成されている。この金属B49は、信号線
7,保護ダイオード用電源線13,引き出し用パット1
9(図2では省略している。),電圧供給線25(図2
では省略している。),保護ダイオード用TFTのソー
ス37とドレイン39等も形成している。
【0090】また、画素電極3も同時に形成していても
良い。但し、その場合はTFT1の画素電極側の電極
(こちらをソース33と呼ぶことにする。)と保護ダイ
オード用TFT5の画素電極側の電極(こちらをソース
37と呼ぶことにする。)と画素電極3は、一体となっ
ている。以上で、TFTアレイは完成である。
【0091】その上層には、保護膜41,X線電荷変換
膜43,金属C51による共通電極45が形成されてい
るが、図2では省略している。これらの構成で医用X線
診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0092】図1では保護ダイオードとして、1個のT
FTを使用している例を上げたが、直列に2個以上のT
FTを並べて、保護ダイオードからのリーク電流を抑え
ようとしたもの、保護ダイオード用TFTに低リーク対
策を施したものも考えられる。
【0093】また、図は省略しているが、上記第1の実
施形態で述べたTFTアレイ上に層間絶縁膜63を設
け、その上に、画素電極3と層間絶縁膜63のスルーホ
ールで接触して同電位となっている上置き型画素電極6
5を設けることで、電源線等が増えることによって減っ
た開口率(1画素の内の画素電極の占める割合)を、1
画素内の電源線やTFTの数によらず、常に高開口率に
出来るので、非常に有効である。
【0094】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをつけてのエッチングが可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜23が段切れを起こさないよう
に形成出来るので、優れているといえる。また、Al合
金では、Alのみでは高温工程が入った場合に発生する
ヒロックを防止することが出来るので、より低抵抗なゲ
ート線となりうるので、検出器の大型化を考えると、更
に優れているといえる。
【0095】金属B′48としては、例えばTi,C
r,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,A
l合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補とな
る。
【0096】金属B49としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造か候補となる。こ
の金属B49は、信号線として使われるために、特に、
低抵抗化が望まれている。そこで、AlやAlを使った
積層構造、Al合金等が優れているといえる。また、金
属B′48を使った時は、金属B49のエッチング時に
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0097】上置き型画素電極65としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の上置き型画素電極65のエッチング時に金属B49が
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0098】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MOT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。
【0099】ゲート絶縁膜23としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0100】保護膜41としては、無機絶縁膜、例え
ば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0101】層間絶縁膜63としては、無機絶縁膜、例
えば、SiNX,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポ
リイミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。X線電荷変換膜43としては、a−Se,a−Si
が使用出来る。
【0102】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。エッチングストッパー・タイプ
では、TFTのチャネル部のエッチング時に、チャネル
部を侵すことがない為、TFT特性にばらつきが出難
く、大型のアレイに適しており、バックチャンネルカッ
ト・タイプは、工程がエッチングストッパー・タイプに
比べ少なくなるため、製造コストが安くなる、というメ
リットがそれぞれある。
【0103】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0104】また、ここでは、画素内に溜まった電荷を
TFTのオン/オフを利用して読み出す方式について説
明してきたが、ソースフォロアーの原理を用いた非破壊
読み出し方式においては、画素内のTFTの数が増え、
それに伴い電源線の数が増えるので、更に有効な手段と
なる。
【0105】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、高電圧対策として画素に取り入れた保護ダイオード
の電源線を、信号線方向に信号線形成時に形成すること
により、信号線への寄生容量を増やすことなく検出器を
形成する事が出来る。
【0106】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
の説明をする。
【0107】図3は本発明の第2の実施形態に係るX線
撮像装置の平面図である。
【0108】図3に示した実施形態は、機能的には図1
の第1の実施形態と同じである。
【0109】但し、保護ダイオード用電源線13は、信
号線方向に信号線形成時に設けるのではなく、走査線方
向に走査線形成時に設けている。これは、信号線形成の
時の歩留まりと、走査線形成の時の歩留まりを比較した
場合、走査線形成時の方が高歩留まりであるからであ
る。
【0110】次に第2の実施例の断面図で構成を説明す
る。
【0111】図4は本発明の第2の実施形態に係るX線
撮像装置の断面図である。
【0112】まず、ガラス基板上に、金属A47は、T
FTのゲート17,走査線9,補助電極11,保護ダイ
オード用TFTのゲート21,保護ダイオード用電源線
13を形成している。その上層には、ゲート絶縁膜23
が形成されている。但し、保護ダイオード5のスルーホ
ール部については、ゲート絶緑膜23は取り除かれてい
る。その上層に、画素電極3(金属B′48)が読み出
し用TFT1と保護ダイオード5を除いた画素内に形成
され、読み出し用TFT1と保護ダイオード5について
は、このゲート絶縁膜23の上層にa−Si27,エッ
チングストッパー用SiNX29,n+ a−Si31が
形成されており、その上に電極であるソース33とドレ
イン35が別の金属B49で形成されている。この金属
B49は、信号線7,引き出し用パット19(図4では
省略している。),電圧供給線25(図4では省略して
いる。),保護ダイオード用TFTのソース37とドレ
イン39等も形成している。また、画素電極3も同時に
形成していても良い。但し、その場合はTFT1のソー
ス33と保護ダイオード用TFT5のソース37と画素
電極3は、一体となっている。以上で、TFTアレイは
完成である。
【0113】その上層には、保護膜41,X線電荷変換
膜43,金属C51による共通電極45が形成されてい
るが、図4では省略している。これらの構成で医用X線
診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0114】図5は図3の例以外の例に係るX線撮像装
置の平面図である。
【0115】図3の例以外では、図5に示すように、電
源線13の上にまで、画素電極3を持ってきたものも考
えられる。こうすることにより、画素の有効領域を大き
くする事が出来る。
【0116】また、図3では保護ダイオードとして、1
個のTFTを使用している例を上げたが、直列に2個以
上のTFTを並べて、保護ダイオードからのリーク電流
を抑えようとしたもの、保護ダイオード用TFTに低リ
ーク対策を施したものも考えられる。
【0117】また、図3では保護ダイオードとして、1
個のTFTを使用している例を上げたが、3個のTFT
を使って、よりリーク電流を少なくした保護ダイオード
の場合(特願平8一326993)、電源線13が1本
ではなく3本必要となる。この場合、走査線形成時の方
が、信号線形成時に比べ、高歩留まりであることから、
走査線9を含めて、4本並列に走査線方向に並べてもよ
いし(図6)、3本の電源線の内1本(図7)、また
は、2本(図省略)を信号線方向に設けてもよい。
【0118】後者のメリットとしては、信号線と交差す
る電源線の本数が減るため、信号線の寄生容量を不用意
に増加することを防げることが上げられる。同様に、画
素のスイッチ用TFTの個数や保護ダイオード用電源線
の本数、その他配線の本数が上記以外であっても、上記
メリットを生かして、設置すればよい。
【0119】また、図は省略しているが、実施例2で述
べたTFTアレイ上に層間絶縁膜63を設け、その上
に、画素電極3と層間絶縁膜63のスルーホールで接触
して同電位となっている上置き型画素電極65を設ける
ことで、電源線等が増えることによって減った開口率
(1画素の内の画素電極の占める割合)を、1画素内の
電源線やTFTの数によらず、常に高開口率に出来るの
で、非常に有効である。
【0120】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをつけてのエッチングか可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜23が段切れを起こさないよう
に形成出来るので、優れているといえる。また、Al合
金では、Alのみでは高温工程が入った場合に発生する
ヒロックを防止することが出来るので、より低抵抗なゲ
ート線となりうるので、検出器の大型化を考えると、更
に優れているといえる。
【0121】金属B′48としては、例えばTi,C
r,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,A
l合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補とな
る。
【0122】金属B49としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の金属B49は、信号線として使われるために、特に、
低抵抗化が望まれている。そこで、AlやAlを使った
積層構造、Al合金等が優れているといえる。また、金
属B′48を使った時は、金属B49のエッチング時に
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0123】上置き型画素電極65としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の上置き型画素電極65のエッチング時に金属B49が
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0124】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MoT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。
【0125】ゲート絶縁膜23としては、例えは、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0126】保護膜41としては、無機絶縁膜、例え
ば、SiNx,SiO2 ,と有機絶緑膜、例えは、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0127】層間絶縁膜63としては、無機絶縁膜、例
えば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポ
リイミド類,BCB,HRC,テフロン系樹脂、黒レジ
スト等が使用出来る。 X線電荷変換膜43としては、
a−Se,a−Slが使用出来る。
【0128】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。
【0129】エッチングストッパー・タイプでは、TF
Tのチャネル部のエッチング時に、チャネル部を侵すこ
とがない為、TFT特性にばらつきが出難く、大型のア
レイに適しており、バックチャンネルカット・タイプ
は、工程がエッチングストッパー・タイプに比べ少なく
なるため、製造コストが安くなる、というメリットがそ
れぞれある。
【0130】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0131】また、ここでは、画素内に溜まった電荷を
TFTのオン/オフを利用して読み出す方式について説
明してきたが、ソースフォロアーの原理を用いた非破壊
読み出し方式においては、画素内のTFTの数が増え、
それに伴い電源線の数が増えるので、更に有効な手段と
なる。
【0132】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、走査線形成時の方が信号線形成時よりも歩留まりが
高いことを利用して、高電圧対策として画素に取り入れ
た保護ダイオードのバイアス線を、走査線方向に走査線
形成時に形成することにより、歩留まりの悪化を防い
で、検出器を形成する事が出来る。
【0133】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
の説明をする。
【0134】図8に示した例は、機能的には図1の例と
同じである。但し、保護ダイオード用電源線13は、信
号線方向に設けるが、信号線形成時に設けるのではな
く、信号線の上層に絶縁膜をのせ、その上層で別個に設
けている。これは、信号線と同層で信号線方向に電源線
を形成すると、歩留まりが下がるため、あえて、別の層
で形成し、歩留まりを上げようとしたものである。
【0135】次に第3の実施形態の断面図(図9)で構
成を説明する。
【0136】まず、基板上に金属A47は、TFTのゲ
ート17,走査線9,補助電極11,保護ダイオード用
TFTのゲート21を形成している。その上層には、ゲ
ー卜絶縁膜23が形成されている。但し、保護ダイオー
ド5のスルーホール部については、ゲート絶縁膜23は
取り除かれている。その上層には、画素電極3(金属
B′48)が読み出し用TFTIと保護ダイオード5を
除いた画素内に形成され、読み出し用TFT1と保護ダ
イオード5については、このゲート絶縁膜23の上層に
a−Si27,エッチングストッパー用SiNX29,
+ a−Si31が形成されており、その上に電極であ
るソース33とドレイン35が別の金属B49で形成さ
れている。この金属B49は、信号線7,引き出し用パ
ット19(図9では省略している。),電圧供給線25
(図9では省略している。),保護ダイオード用TFT
のソース37とドレイン39等も形成している。また、
画素電極3も同時に形成していても良い。但し、その場
合はTFT1のソース33と保護ダイオード用TFT5
のソース37と画素電極3は、一体となっている。その
上層に、絶縁膜b57があり、更にその上層に、信号線
と平行に保護ダイオード用電源線13を金属E59で形
成している。また、例えば、画素電極3をこの金属E5
9で形成してもよい。保護ダイオード5と保護ダイオー
ド用電源線13は、保護ダイオード5付近の絶縁膜b5
7のスルーホールを通してコンタクトしている。絶縁膜
b57は、その他に、画素電極3等でスルーホールを形
成している。以上で、TFTアレイは完成である。
【0137】その上層には、保護膜41,X線電荷変換
膜43,金属C51による共通電極45が形成されてい
るが、図9では省略している。これらの構成で医用X線
診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0138】図8の例以外では、図は省略するが、金属
E59にて電源線13を形成する時、走査線方向にした
ものも考えられる。
【0139】図8では保護ダイオードとして、1個のT
FTを使用している例を上げたが、直列に2個以上のT
FTを並べて、保護ダイオードからのリーク電流を抑え
ようとしたもの、保護ダイオード用TFTに低リーク対
策を施したものも考えられる。
【0140】また、図は省略しているが、第3の実施形
態で述べたTFTアレイ上に層間絶縁膜63を設け、そ
の上に、画素電極3と層間絶縁膜63のスルーホールで
接触して同電位となっている上置き型画素電極65を設
けることで、電源線等が増えることによって減った開口
率(1画素の内の画素電極の占める割合)を、1画素内
の電源線やTFTの数によらず、常に高開口率に出来る
ので、非常に有効である。
【0141】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをつけてのエッチングが可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜23が段切れを起こさないよう
に形成出来るので、優れているといえる。また、Al合
金では、Alのみでは高温工程が入った場合に発生する
ヒロックを防止することが出来るので、より低抵抗なゲ
ート線となりうるので、検出器の大型化を考えると、更
に優れているといえる。
【0142】金属B′48としては、例えばTi,C
r,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,A
l合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補とな
る。
【0143】金属B49としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の金属B49は、信号線として使われるために、特に、
低抵抗化が望まれている。そこで、AlやAlを使った
積層構造、Al合金等が優れているといえる。また、金
属B′48を使った時は、金属B49のエッチング時に
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0144】金属E59としては、例えはTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。但
し、この金属E59のエッチング時に、金属B′48と
金属B49が影響を受けないもの、または、影響を受け
ないエッチング方法を取る必要がある。
【0145】上置き型画素電極65としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の上置き型画素電極65のエッチング時に金属B49が
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0146】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MoT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。
【0147】ゲート絶縁膜23としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0148】絶縁膜b57としては、無機絶緑膜、例え
ば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0149】保護膜41としては、無機絶縁膜、例え
は、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えは、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0150】層間絶縁膜63としては、無機絶縁膜、例
えば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポ
リイミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。X線電荷変換膜43としては、a−Se,a−Si
が使用出来る。
【0151】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。エッチングストッパー・タイプ
では、TFTのチャネル部のエッチング時に、チャネル
部を侵すことがない為、TFT特性にばらつきが出難
く、大型のアレイに適しており、バックチャンネルカッ
ト・タイプは、工程がエッチングストッパー・タイプに
比べ少なくなるため、製造コストが安くなる、というメ
リットがそれぞれある。
【0152】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0153】また、ここでは、画素内に溜まった電荷を
TFTのオン/オフを利用して読み出す方式について説
明してきたが、ソースフォロアーの原理を用いた非破壊
読み出し方式においては、画素内のTFTの数が増え、
それに伴い電源線の数が増えるので、更に有効な手段と
なる。
【0154】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、高電圧対策として画素に取り入れた保護ダイオード
の電源線を、信号線や走査線とは、異なる層で形成する
ことにより、歩留まりの悪化をより良く防ぎ、また、実
施例1や2のメリットも損なわずに形成する事が出来
る。
【0155】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
の説明をする。
【0156】図10に示した例は、機能的には図1の例
と同じである。但し、保護ダイオード用電源線は、信号
線方向に信号線形成時に設けるのではなく、走査線方向
に、走査線とは異なる層に、走査線と同じような方法で
形成している。これは、走査線と電源線とを異なる層で
形成することにより、これらの層の間で短絡が生じるこ
とがなくなり、歩留まりの悪化をより良く防ぐことがで
きる。また、ノイズなど、電気的な干渉が原因となって
起きる様々な好ましくない現象も回避することができ
る。更に、走査線と電源線とを異層間に形成すること
で、線間隔を狭められるので、より画素電極や画素容量
を大きく形成する事が出来る。
【0157】次に第4の実施形態の断面図(図11)で
構成を説明する。
【0158】まず、基板上において金属D53は、保護
ダイオード用電源線13を形成している。その上層に
は、絶縁膜a55が形成されている。但し、電圧供給線
25(図11では省略している。)のコンタクト部、電
源線13と保護ダイオード5とのコンタクト部等につい
ては、絶縁膜a55は取り除かれている。その上層の金
属A47は、TFTのゲート17,走査線9,補助電極
11,保護ダイオード用TFTのゲート21を形成して
いる。その上層には、ゲート絶縁膜23が形成されてい
る。但し、保護ダイオード5のスルーホール部について
は、ゲート絶縁膜23は取り除かれている。その上層に
は、画素電極3(金属B′48)が読み出し用TFT1
と保護ダイオード5を除いた画素内に形成され、読み出
し用TFT1と保護ダイオード5については、このゲー
ト絶縁膜23の上層にa−Si27,エッチングストッ
パー用SiNx29,n+ a−Si31が形成されてお
り、その上に電極であるソース33とドレイン35とが
別の金属B49で形成されている。この金属B49は、
信号線7,引き出し用パット19(図11では省略して
いる。),電圧供給線25(図11では省略してい
る。),保護ダイオード用TFTのソース37とドレイ
ン39等も形成している。また、画素電極3も同時に形
成していても良い。但し、その場合はTFT1のソース
33と保護ダイオード用TFT5のソース37と画素電
極3は、一体となっている。以上で、TFTアレイは完
成である。
【0159】その上層には、保護膜41,X線電荷変換
膜43,金属C51による共通電極45が形成されてい
るが、図11では省略している。これらの構成で医用X
線診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0160】図10の例以外では、電源線13の上にま
で、画素電極3を持ってきたものも(図12)や、保護
ダイオード用電源線13を走査線9の下に設置したもの
(図13)が考えられる。
【0161】こうすることにより、画素の有効領域を大
きくする事が出来る。
【0162】図10の例以外では、更に、金属D53で
形成した保護ダイオード用電源線13を信号線7方向に
設置したもの(図14)が考えられる。こうすることに
より、画素の有効領域を大きくする事が出来るだけでな
く、信号線に寄生する容量も減らすことが出来る。
【0163】また、図10では保護ダイオードとして、
1個のTFTを使用している例を上げたが、直列に2個
以上のTFTを並べて、保護ダイオードからのリーク電
流を抑えようとしたもの、保護ダイオード用TFTに低
リーク対策を施したものも考えられる。
【0164】また、図は省略しているが、第4の実施形
態で述べたTFTアレイ上に層間絶縁膜63を設け、そ
の上に、画素電極3と層間絶縁膜63のスルーホールで
接触して同電位となっている上置き型画素電極65を設
けることで、電源線等が増えることによって減った開口
率(1画素の内の画素電極の占める割合)を、1画素内
の電源線やTFTの数によらず、常に高開口率に出来る
ので、非常に有効である。
【0165】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをつけてのエッチングが可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜23が段切れを起こさないよう
に形成出来るので、優れているといえる。また、Al合
金では、Alのみでは高温工程が入った場合に発生する
ヒロックを防止することが出来るので、より低抵抗なゲ
ート線となりうるので、検出器の大型化を考えると、更
に優れているといえる。
【0166】金属D53としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属D53は、ゲート配線と同じ状況にて使われる
ために、金属A47と同じ事が言える。
【0167】金属B′48としては、例えばTi,C
r,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,A
l合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補とな
る。
【0168】金属B49としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の金属B49は、信号線として使われるために、特に、
低抵抗化が望まれている。そこで、AlやAlを使った
積層構造、Al合金等が優れているといえる。また、金
属B′48を使った時は、金属B49のエッチング時に
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0169】上置き型画素電極65としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の上置き型画素電極65のエッチング時に金属B49が
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0170】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MoT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。
【0171】ゲート絶縁膜23としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0172】絶縁膜a55としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0173】保護膜41としては、無機絶縁膜、例え
ば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0174】層間絶縁膜63としては、無機絶縁膜、例
えば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポ
リイミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。X線電荷変換膜43としては、a−Se,a−Si
が使用出来る。
【0175】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。エッチングストッパー・タイプ
では、TFTのチャネル部のエッチング時に、チャネル
部を侵すことがない為、TFT特性にばらつきが出難
く、大型のアレイに適しており、バックチャンネルカッ
ト・タイプは、工程がエッチングストッパー・タイプに
比べ少なくなるため、製造コストが安くなる、というメ
リットがそれぞれある。
【0176】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0177】また、ここでは、画素内に溜まった電荷を
TFTのオン/オフを利用して読み出す方式について説
明してきたが、ソースフォロアーの原理を用いた非破壊
読み出し方式においては、画素内のTFTの数が増え、
それに伴い電源線の数が増えるので、更に有効な手段と
なる。
【0178】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、高電圧対策として画素に取り入れた保護ダイオード
の電源線を、走査線と異なる層で形成することにより、
この電源線と走査線との間で短絡が生じることがなくな
り、歩留まりの悪化をより良く防ぐことができる。更
に、有害なノイズが発生するなどの悪影響が抑制され
る。また、異層間にすることで、線間隔を狭められるの
で、より画素電極や画素容量を大きく形成する事が出来
る。
【0179】(第5の実施形態)次に、第5の実施形態
の説明をする。
【0180】図15に示した例は、機能的には図1の例
と同じである。但し、高電圧対策として画素に取り入れ
た保護ダイオードは、よりリーク電流が少なく、画素間
でのばらつきが少ない物を取り入れ、それに伴って増え
た電源線(複数本)を、走査線方向に、走査線と電源
線、又は、電源線同士を異なる層で形成している。これ
は、これら走査線と電源線との間や、電源線どうしの間
での短絡をなくすることで電源線形成時の歩留まりの悪
化を防ぎ、また、走査線や電源線同士を異層間にするこ
とで、線間隔を狭められるので、より画素電極や画素容
量を大きく形成する事が出来るためである。
【0181】次に第5の実施形態の断面図(図16)で
構成を説明する。
【0182】まず、基板上に金属D53は、保護ダイオ
ード用電源線13を形成している。その上層には、絶縁
膜a55が形成されている。但し、電圧供給線25(図
16では省略している。)のコンタクト部、電源線13
と保護ダイオード5とのコンタクト部等については、絶
縁膜a55は取り除かれている。その上層の金属A47
は、TFTのゲート17,走査線9,補助電極11,保
護ダイオード用TFTのゲート21,保護ダイオード用
電源線13を形成している。その上層には、ゲート絶縁
膜23が形成されている。但し、保護ダイオード5のス
ルーホール部については、ゲート絶縁膜23は取り除か
れている。その上層には、画素電極3(金属B′48)
が読み出し用TFT1と保護ダイオード5を除いた画素
内に形成され、読み出し用TFT1と保護ダイオード5
については、このゲート絶縁膜23の上層にa−Si2
7,エッチングストッパー用SiNx29,n+ a−S
i31が形成されており、その上に電極であるソース3
3とドレイン35が別の金属B49で形成されている。
この金属B49は、信号線7,引き出し用パット19
(図6では省略している。),電圧供給線25(図15
では省略している。),保護ダイオード用TFTのソー
ス37とドレイン39等も形成している。また、画素電
極3も同時に形成していても良い。但し、その場合はT
FT1のソース33と保護ダイオード用TFT5のソー
ス37と画素電極3は、一体となっている。
【0183】以上で、TFTアレイは完成である。
【0184】その上層には、保護膜41,X線電荷変換
膜43,金属C51による共通電極45が形成されてい
るが、図16では省略している。これらの構成で医用X
線診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0185】図14の例以外では、図は省略するが、電
源線13の上にまで、画素電極3を持ってきたものも考
えられる。こうすることにより、画素の有効領域を大き
くする事が出来る。
【0186】また、図は省略しているが、第5の実施形
態で述べたTFTアレイ上に層間絶縁膜63を設け、そ
の上に、画素電極3と層間絶縁膜63のスルーホールで
接触して同電位となっている上置き型画素電極65を設
けることで、電源線等が増えることによって減った開口
率(1画素の内の画素電極の占める割合)を、1画素内
の電源線やTFTの数によらず、常に高開口率に出来る
ので、非常に有効である。
【0187】また、画素のスイッチ用TFTの個数や保
護ダイオード用TFTの個数や電源線の本数、その他配
線の本数が上記実施例で述べた以外であっても、有効で
ある。
【0188】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをつけてのエッチングが可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜23が段切れを起こさないよう
に形成出来るので、優れているといえる。また、Al合
金では、Alのみでは高温工程が入った場合に発生する
ヒロックを防止することが出来るので、より低抵抗なゲ
ート線となりうるので、検出器の大型化を考えると、更
に優れているといえる。
【0189】金属D53としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,AI,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属D53は、ゲート配線と同じ状況にて使われる
ために、金属A47と同じ事が言える。
【0190】金属B′48としては、例えばTi,C
r,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,A
l合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補とな
る。
【0191】金属B49としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の金属B49は、信号線として使われるために、特に、
低抵抗化が望まれている。そこで、AlやAlを使った
積層構造、Al合金等が優れているといえる。また、金
属B′48を使った時は、金属B49のエッチング時に
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0192】上置き型画素電極65としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の上置き型画素電極65のエッチング時に金属B49が
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0193】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MoT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。
【0194】ゲート絶縁膜23としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0195】絶縁膜a55としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0196】保護膜41としては、無機絶縁膜、例え
ば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0197】層間絶縁膜63としては、無機絶縁膜、例
えば、SiNX,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポ
リイミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。X線電荷変換膜43としては、a−Se,a−Si
が使用出来る。
【0198】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。エッチングストッパー・タイプ
では、TFTのチャネル部のエッチング時に、チャネル
部を侵すことがない為、TFT特性にばらつきが出難
く、大型のアレイに適しており、バックチャンネルカッ
ト・タイプは、工程がエッチングストッパー・タイプに
比べ少なくなるため、製造コストが安くなる、というメ
リットがそれぞれある。
【0199】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0200】また、ここでは、画素内に溜まった電荷を
TFTのオン/オフを利用して読み出す方式について説
明してきたが、ソースフォロアーの原理を用いた非破壊
読み出し方式においては、画素内のTFTの数が増え、
それに伴い電源線の数が増えるので、更に有効な手段と
なる。
【0201】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、高電圧対策として画素に取り入れた保護ダイオード
を、よりリーク電流が少なく、画素間でのばらつきが少
ない物を取り入れ、それに伴って増えた電源線(複数
本)を、走査線と電源線、又は、電源線同士を異なる層
で形成することにより、走査線と電源線、又は、電源線
同士の間での短絡をなくすることで歩留まりの悪化を防
ぐことができる。また、走査線と電源線、又は、電源線
同士を異層間にすることで、線間隔を狭められるので、
より画素電極や画素容量を大きく形成する事が出来る。
【0202】(第6の実施形態)次に、第6の実施形態
の説明をする。
【0203】図17に示した例は、機能的には図1の例
と同じである。但し、高電圧対策として画素に取り入れ
た保護ダイオードは、よりリーク電流が少なく、画素間
でのばらつきが少ない物を取り入れ、それに伴って増え
た電源線(複数本)を、走査線方向と信号線方向に、走
査線と電源線、又は、電源線同士を異なる層で形成して
いる。これは、走査線と電源線との間や、電源線同士の
間での短絡をなくして電源線形成時の歩留まりの悪化を
防ぐためである。また、走査線や電源線同士を異層間に
することで、線間隔を狭められるので、より画素電極や
画素容量を大きく形成する事が出来るためである。
【0204】次に第6の実施形態の断面図(図18)で
構成を説明する。
【0205】まず、基板上に金属D53は、保護ダイオ
ード用電源線13を形成している。その上層には、絶縁
膜a55が形成されている。但し、電圧供給線25(図
18では省略している。)のコンタクト部、電源線13
と保護ダイオード5とのコンタクト部等については、絶
縁膜a55は取り除かれている。その上層の金属A47
は、TFTのゲート17,走査線9,補助電極11,保
護ダイオード用TFTのゲート21,保護ダイオード用
電源線13を形成している。その上層には、ゲート絶縁
膜23が形成されている。但し、保護ダイオード5のス
ルーホール部については、ゲート絶縁膜23は取り除か
れている。その上層には、画素電極3(金属B′48)
が読み出し用TFT1と保護ダイオード5を除いた画素
内に形成され、読み出し用TFT1と保護ダイオード5
については、このゲート絶縁膜23の上層にa−Si2
7,エッチングストッパー用SiNX29,n+ a−S
i31が形成されており、その上に電極であるソース3
3とドレイン35が別の金属B49で形成されている。
この金属B49は、信号線7,引き出し用パット19
(図18では省略している。),電圧供給線25(図1
8では省略している。),保護ダイオード用TFTのソ
ース37とドレイン39,保護ダイオード用電源線13
等も形成している。また、画素電極3も同時に形成して
いても良い。但し、その場合はTFT1のソース33と
保護ダイオード用TFT5のソース37と画素電極3
は、一体となっている。以上で、TFTアレイは完成で
ある。
【0206】その上層には、保護膜41,X線電荷変換
膜43,金属C51による共通電極45が形成されてい
るが、図18では省略している。これらの構成で医用X
線診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0207】図17の例以外では、図は省略するが、電
源線13の上にまで、画素電極3を持ってきたものも考
えられる。こうすることにより、画素の有効領域を大き
くする事が出来る。
【0208】また、図17の例以外では、図19,図2
0に示すように、保護ダイオード用電源線13のうち、
信号線方向に信号線と同層で形成したものを、実施例3
のように、信号線を形成した金属B49の上に、絶縁膜
b57をのせ、その上に、金属Eにて形成してもよい。
これにより、信号線7と電源線13との間で短絡するこ
とがなくなり、これら信号線7と電源線13の形成時の
歩留まり悪化を防止する事が出来る。また、例えば、画
素電極3をこの金属E59で形成してもよい。また、図
は省略しているが、第6の実施形態で述べたTFTアレ
イ上に層間絶緑膜63を設け、その上に、画素電極3と
層間絶縁膜63のスルーホールで接触して同電位となっ
ている上置き型画素電極65を設けることで、電源線等
が増えることによって減った開口率(1画素の内の画素
電極の占める割合)を、1画素内の電源線やTFTの数
によらず、常に高開口率に出来るので、非常に有効であ
る。
【0209】また、画素のスイッチ用TFTの個数や保
護ダイオード用TFTの個数や電源線の本数、その他配
線の本数が上記実施例で述べた以外であっても、有効で
ある。
【0210】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをつけてのエッチングが可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜23が段切れを起こさないよう
に形成出来るので、優れているといえる。また、Al合
金では、Alのみでは高温工程が入った場合に発生する
ヒロックを防止することが出来るので、より低抵抗なゲ
ート線となりうるので、検出器の大型化を考えると、更
に優れているといえる。
【0211】金属D53としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属D53は、ゲート配線と同じ状況にて使われる
ために、金属A47と同じ事が言える。
【0212】金属B′48としては、例えばTi,C
r,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,A
l合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補とな
る。
【0213】金属B49としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の金属B49は、信号線として使われるために、特に、
低抵抗化が望まれている。そこで、AlやAlを使った
積層構造、Al合金等が優れているといえる。また、金
属B′48を使った時は、金属B49のエッチング時に
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0214】金属E59としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。但
し、この金属E59のエッチング時に、金属B′48と
金属B49が影響を受けないもの、または、影響を受け
ないエッチング方法を取る必要がある。
【0215】上置き型画素電極65としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の上置き型画素電極65のエッチング時に金属B49が
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0216】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MoT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。
【0217】ゲート絶縁膜23としては、例えば、Si
2 ,SiNX,SiOXNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0218】絶縁膜a55としては、例えば、Si
2 ,SiNX,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0219】絶縁膜b57としては、無機絶縁膜、例え
ば、SiNX,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0220】保護膜41としては、無機絶縁膜、例え
ば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0221】層間絶縁膜63としては、無機絶縁膜、例
えば、SiNX,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポ
リイミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。X線電荷変換膜43としては、a−Se,a−Si
が使用出来る。
【0222】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。エッチングストッパー・タイプ
では、TFTのチャネル部のエッチング時に、チャネル
部を侵すことがない為、TFT特性にばらつきが出難
く、大型のアレイに適しており、バックチャンネルカッ
ト・タイプは、工程がエッチングストッパー・タイプに
比べ少なくなるため、製造コストが安くなる、というメ
リットがそれぞれある。
【0223】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0224】また、ここでは、画素内に溜まった電荷を
TFTのオン/オフを利用して読み出す方式について説
明してきたが、ソースフォロアーの原理を用いた非破壊
読み出し方式においては、画素内のTFTの数が増え、
それに伴い電源線の数が増えるので、更に有効な手段と
なる。
【0225】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、高電圧対策として画素に取り入れた保護ダイオード
を、よりリーク電流が少なく、画素間でのばらつきが少
ない物を取り入れ、それに伴って増えた電源線(複数
本)を、走査線と電源線、又は、電源線同士を異なる層
で形成することにより、走査線と電源線との間や、電源
線同士の間で短絡をなくして歩留まりの悪化を防ぐこと
ができる。また、走査線と電源線、又は、電源線同士を
異層間にすることで、線間隔を狭められるので、より画
素電極や画素容量を大きく形成する事か出来る。
【0226】(第7の実施形態)次に、第7の実施形態
の説明をする。
【0227】図21に示した例は、機能的には図1の例
と同じである。但し、保護ダイオード用電源線13は、
信号線方向に信号線形成時に設けるのではなく、走査線
方向に、走査線とは異なる層に、走査線と同じような方
法で形成している。このように、電源線を、走査線の下
層に2層に分けて設置した時に、その層間に取り入れた
絶縁膜を利用して、画素内容量を増加させる事が出来
る。
【0228】次に第7の実施形態の断面図(図22)で
構成を説明する。
【0229】まず、基板上に金属D53は、保護ダイオ
ード用電源線13,下側画素電極61を形成している。
その上層には、絶縁膜a55が形成されている。但し、
電圧供給線25(図22では省略している。)のコンタ
クト部、電源線13と保護ダイオード5とのコンタクト
部,画素電極3と下側画素電極61とのコンタクト部等
については、絶縁膜a55は取り除かれている。その上
層の金属A47は、TFTのゲート17,走査線9,補
助電極11,保護ダイオード用TFTのゲート21を形
成している。その上層には、ゲート絶縁膜23が形成さ
れている。但し、保護ダイオード5のスルーホール部に
ついては、ゲート絶縁膜23は取り除かれている。その
上層には、画素電極3(金属B′48)が読み出し用T
FT1と保護ダイオード5を除いた画素内に形成され、
読み出し用TFT1と保護ダイオード5については、こ
のゲート絶縁膜23の上層にa−Si27,エッチング
ストッパー用SiNx29,n+ a−Si31が形成さ
れており、その上に電極であるソース33とドレイン3
5が別の金属B49で形成されている。この金属B49
は、信号線7,引き出し用パット19(図22では省略
している。),電圧供給線25(図22では省略してい
る。),保護ダイオード用TFTのソース37とドレイ
ン39等も形成している。また、画素電極3も同時に形
成していても良い。但し、その場合はTFT1のソース
33と保護ダイオード用TFT5のソース37と画素電
極3は、一体となっている。以上で、TFTアレイは完
成である。 その上層には、保護膜41,X線電荷変換
膜43,金属C51による共通電極45が形成されてい
るが、図22では省略している。これらの構成で医用X
線診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0230】図21の例以外では、電源線13の上にま
で、画素電極3を持ってきたもの(図省略)や、保護ダ
イオード用電源線13を走査線9の下に設置したもの
(図省略)が考えられる。こうすることにより、画素の
有効領域を大きくする事が出来る。
【0231】図21の例以外では、更に、金属D53で
形成した保護ダイオード用電源線13を信号線7方向に
設置したもの(図省略)が考えられる。こうすることに
より、画素の有効領域を大きくする事が出来るだけでな
く、信号線に寄生する容量も減らすことが出来る。
【0232】また、図21では保護ダイオードとして、
1個のTFTを使用している例を上げたが、直列に2個
以上のTFTを並べて、保護ダイオードからのリーク電
流を抑えようとしたもの、保護ダイオード用TFTに低
リーク対策を施したものも考えられる。
【0233】また、第4、第5、第6の実施形態で取り
上げた例全てに、適用することが出来、特に、電源線1
3が多くなり、画素電極3や補助電極11が占めること
の出来る空間が狭くなってくると、Cst15が小さく
なってくるので、より効果が大きくなる。
【0234】また、図は省略しているが、第7の実施形
態で述べたTFTアレイ上に層間絶縁膜63を設け、そ
の上に、画素電極3と層間絶縁膜63のスルーホールで
接触して同電位となつている上置き型画素電極65を設
けることで、電源線等が増えることによって減った開口
率(1画素の内の画素電極の占める割合)を、1画素内
の電源線やTFTの数によらず、常に高開口率に出来る
ので、非常に有効である。
【0235】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをっけてのエッチングが可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜23が段切れを起こさないよう
に形成出来るので、優れているといえる。また、Al合
金では、Alのみでは高温工程が入った場合に発生する
ヒロックを防止することが出来るので、より低抵抗なゲ
ート線となりうるので、検出器の大型化を考えると、更
に優れているといえる。
【0236】金属D53としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属D53は、ゲート配線と同じ状況にて使われる
ために、金属A47と同じ事が言える。
【0237】金属B′48としては、例えばTi,C
r,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,A
l合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補とな
る。
【0238】金属B49としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の金属B49は、信号線として使われるために、特に、
低抵抗化が望まれている。そこで、AlやAlを使った
積層構造、Al合金等が優れているといえる。また、金
属B′48を使った時は、金属B49のエッチング時に
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0239】上置き型画素電極65としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O等、及び、これらの金属の積層構造が候補となる。こ
の上置き型画素電極65のエッチング時に金属B49が
影響を受けないもの、または、影響を受けないエッチン
グ方法を取る必要がある。
【0240】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MoT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。
【0241】ゲート絶縁膜23としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0242】絶縁膜a55としては、例えば、Si
2 ,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これら
の積層構造でもよい。
【0243】保護膜41としては、無機絶縁膜、例え
ば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポリ
イミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。
【0244】層間絶縁膜63としては、無機絶縁膜、例
えば、SINX,SiO2 ,と有機絶縁膜、例えば、ポ
リイミド類,BCB,HRC,黒レジスト等が使用出来
る。X線電荷変換膜43としては、a−Se,a−Si
が使用出来る。
【0245】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。
【0246】エッチングストッパー・タイプでは、TF
Tのチャネル部のエッチング時に、チャネル部を侵すこ
とがない為、TFT特性にばらつきが出難く、大型のア
レイに適しており、バックチャンネルカット・タイプ
は、工程がエッチングストッパー・タイプに比べ少なく
なるため、製造コストが安くなる、というメリットがそ
れぞれある。
【0247】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0248】また、ここでは、画素内に溜まった電荷を
TFTのオン/オフを利用して読み出す方式について説
明してきたが、ソースフォロアーの原理を用いた非破壊
読み出し方式においては、画素内のTFTの数が増え、
それに伴い電源線の数が増えるので、更に有効な手段と
なる。
【0249】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、高電圧対策として画素に取り入れた保護ダイオード
の電源線を、走査線の下層に2層に分けて設置した時
に、その層間に取り入れた絶縁膜を利用して、画素内容
量を増加させる事が出来る。
【0250】これらの手段を有する事により、医用X線
診断装置のX線撮像装置の1つである直接変換方式のX
線平面検出器において、画素の高電圧対策として使用す
る保護ダイオード用のバイアス線を、信号線への寄生容
量の発生を少なく、または、歩留まりがあまり低下する
ことなく、また、画素容量の増加させて、形成すること
が出来る。
【0251】直接変換方式のX線平面検出器において、
読み出し用TFTに印加され得る高電圧への対策とし
て、保護ダイオードを用いることにより、透視モードが
可能にし、十分弱い信号を測定するためには保護用TF
Tのオフ電流及びその変動を低下させることが必要であ
る。本発明では保護TFTのリーク電流及びその変動を
小さくすることができる。また、保護ダイオードへの過
大な電圧の印加も防止できる。
【0252】(第8の実施形態)以下に、本発明の第8
の実施形態に係る装置の機能を説明する。
【0253】図28の直接変換型X線検出器は、画素2
10は、a−SiTFT1、光電変換膜(例えばa−S
e)202及び画素容量(以下Cstとする。)203
で構成され、画素210は、縦横の各辺に数百個から数
千個並んだアレイ状(以下TFTアレイと呼ぶ)になっ
ている。光電変換膜202には、電源208によってバ
イアス電圧が印加される。a−SiTFT1は、信号線
206と走査線207に接続しており、走査線駆動回路
211によってオン・オフが制御される。信号線206
の終端は、切り替えスイッチを通して信号検出用の増幅
器212に接続している。保護用TFT204は電源2
13によりバイアスされている。X線電荷変換膜202
でX線の入射によって生成された電荷がCst203に
電荷が貯まり、TFT201の絶縁破壊が起きない程度
のある一定の電圧になると、保護ダイオード204から
電荷が画素外に流出していき、読み出し用TFT201
とCst203に高電圧が掛からないようにする。この
時の電荷の流出経路がダイオード用の電源線209で、
この電源213により設定される電源線209の電位の
設定で保護ダイオード204からの電荷流出開始の電圧
が変えられる。画素に貯まった電荷は、走査線207を
走査する事により、その走査線上の画素のそれぞれのT
FTをオンにして、信号線206に流す。流れ出た電荷
は増幅器212に転送される。
【0254】図29の画素平面図に示すように、画素回
路は読み出し用TFT201、画素電極261、保護ダ
イオード204、信号読み出し線(信号線)207、ゲ
ート線(走査線)207、補助容量電極205、保護ダ
イオード用電源線209から構成されている。但し、図
29では、保護膜241,共通電極245,X線電荷変
換膜243、及び、画素外に配置されているものは省略
している。機能の1例としては、画素容量Cst203
は画素電極261と補助容量電極205で構成されてい
る。
【0255】次に第8の実施形態例の断面図(図30)
で構成を説明する。
【0256】まず、ガラス基板上に、金属A17は、T
FTのゲート217,走査線207,引き出し用パット
219,補助容量電極205,保護ダイオード用TFT
のゲート221を形成している。その上層には、ゲート
絶縁膜223が形成されている。但し、引き出し用パッ
ト部219や電圧供給線225のコンタクト部,保護ダ
イオード204のスルーホール部については、ゲート絶
縁膜223は取り除かれている。読み出し用TFT20
1と保護ダイオード204については、このゲート絶縁
膜223の上層にa−Si227,エッチングストッパ
ー用SiNx229を形成した。次ぎに,SiH4 、H
2 、PH3 の混合ガスのプラズマCVDによりn+ a−
Si(N)231を形成した。その上にTFTの電極で
あるソース233とドレイン235が別の金属B49で
形成されている。この金属B59をマスクにしてn+
−Siをエッチングする。この金属B49は、信号線2
07,保護ダイオード用電源線213,引き出し用パッ
ト219(図30では省略している。),電圧供給線2
25(図30では省略している。),保護ダイオード用
TFTのソース237とドレイン239等も形成してい
る。この上に絶縁膜241を形成する。TFT201と
保護ダイオードTFTのソースとのコンタクト部の絶縁
膜に開口する。この上に、画素電極203を保護ダイオ
ードを覆うように形成する。その上層には、X線電荷変
換膜43,金属C51による共通電極45が形成されて
いるが、図30では省略している。これらの構成で医用
X線診断装置のX線撮像装置を形成している。
【0257】次に製造法を詳しく説明する。図30に沿
って第8の実施形態を説明する。ガラス基板201上に
MoTa、Ta,TaN,Ta/TaNx.Al,Al
合金、Cu、MoW等を3000A(オングストロー
ム)の厚さに堆積させ、エッチングを行って、ゲート2
17、Cs線221およびアドレス線217のパターン
を形成した。次にプラズマCVD法により絶縁膜223
としてSiOxを厚さ3000A(オングストロー
ム)、SiNxを厚さ500A(オングストローム)に
積層し、アンドープa−Si227を1000A(オン
グストローム)、ストッパSiNxの厚さ2000A
(オングストローム)の層229に堆積した。TFT部
のストッパSiNxを裏面露光を用いてゲートに併せて
パタ−ニングする。n+a−Si531を500A(オ
ングストローム)の厚さに堆積した後にTFT部のn+
a一Si、a−Siをエッチングし、a−Siの島を形
成した。次にコンタクト部のSiNx/SiOxをエッ
チングしコンタクトホールを形成した。この上にMoを
500A(オングストローム)/A13500A(オン
グストローム)/Mo500A(オングストローム)ま
たはMoを厚さ2000A(オングストローム)にスパ
ッタし信号線207を形成した。次にSiNxを厚さ2
000A(オングストローム)により保護膜241を形
成した。この上に、感光性BCBにより保護膜241−
1を1〜3μm好ましくは2μmに形成した。次にTF
T201と保護ダイオード用TFTのソース電極ヘのコ
ンタクトホールを形成した後にITOの厚さ1000A
(オングストローム)の膜により画素電極261を形成
した。このときITO画素は保護ダイオードを平面的に
覆うように形成した。次にSeのp−i−n層を蒸着し
てX線感光層を形成した。次に上部電極をAl1000
A(オングストローム)で形成した。
【0258】最後に画素周辺の駆動回路に接続した。
【0259】図31に本発明による画素回路の特性Bを
従来の特性Aと比較する。画素の電位はTFTのゲート
に印加された読み出しパルスにより外部のアンプに読み
出され設定電圧(0V)となる。読み出しパルスをオフ
にするとTFTはオフとなり分離される。このとき照射
されたX線によりSe感光体は低抵抗となり、Se上の
電極に印加された電圧(5kV)に近づいていく。この
とき保護ダイオードの設定電圧(10V)を越えると保
護ダイオードTFTはオンとなり、画素電極電位は設定
電圧に固定される。このとき画素電極と保護ダイオード
の絶縁膜が薄くて容量が大きいと画素電位により保護ト
ランジスタのa−Siに電子が誘起されて保護ダイオー
ドの抵抗が小さくなる。この場合には図に示すように画
素電位が保護電圧レベルにより近づき誤差を生じる。こ
れに対して本発明のように厚い絶縁膜を形成すると容量
結合を防止でき正確な電位を保持できる。これに対して
絶縁膜が薄い場合又は誘電率が大きい(5以上)絶縁膜
を用いた場合には光強度が白レベルより小さくても白と
なりダイナミックレンジが小さくなり正確な画像が表示
できない。
【0260】他の保護回路を使用したときも同様の結果
が得られた。図32に直列保護ダイオード、図33に電
流制御型保護ダイオードの場合を示す。両者共に同様の
効果が実現できる。
【0261】また、本発明では保護用トランジスタを画
素の下に設けているが、これを画素間に配置した場合に
は絶縁破壊の問題が発生する。直接変換方式ではSeの
上部電極に5から10kV程度の高電圧を印加する。こ
の高電圧はSe(500μm)の容量、樹脂保護膜(2
μm)の容量、ゲート酸化膜(3000A)の容量で分
圧され、保護ダイオードの掃き出し電極とゲートの間に
130V程度の高電圧が印加されダイオードのゲート絶
縁膜の絶縁破壊を発生したり、TFTのVth変動を発
生させて特性を劣化させる。さらにSeの抵抗がX線に
より低下したときは、高電圧の大部分が保護ダイオード
のドレイン電極に印加されるために、ゲー卜電極との間
に過電圧が印加されゲー卜絶縁膜の絶縁破壊を引き起こ
す。
【0262】これに対し、画素電極の下に形成された場
合には画素電極により保護トランジスタが静電シールド
されるために高電圧力が印加されない。
【0263】保護トランジスタの全体又は少なくともT
FTのチャネル部が画素電極の下部に形成されることが
好ましい。保護TFTが複数ある場合には少なくとも一
つのTFTが画素電極の下部にあれば有効である。絶縁
膜が複数ある場合には、最下層の絶縁膜の下に保護TF
Tを配置するのが好ましい。
【0264】また、保護TFT用のバイアス線も画素電
極の下部に配置することにより、感光膜上部及び下部電
極の高電圧による絶縁破壊及びバイアス電圧の変化によ
る画面内不均一を防止できて好ましい。
【0265】金属A47としては、例えばTi,Cr,
Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,ITO,Al合
金等、及び、これらの金属の積層構造が候補となるが、
この金属A47は、ゲート配線として使われるために、
特に、MoWやMoTaは、TFTのゲート部にテーパ
ーをつけてのエッチングが可能なことから、その上層に
積層されるゲート絶縁膜223が段切れを起こさないよ
うに形成出来るので、優れているといえる。
【0266】金属B′48、49としては、例えばT
i,Cr,Ta,Mo,MoW,MoTa,Al,IT
O,Al合金等、及び、これらの金属の積層構造が候補
となる。例えばMoAlMoが良い。この金属B49
は、信号線として使われるために、特に、低抵抗化が望
まれている。そこで、AlやAlを使った積層構造、A
l合金等が優れているといえる。また、金属B′48を
使った時は、金属B49のエッチング時に影響を受けな
いもの、または、影響を受けないエッチング方法を取る
必要がある。
【0267】共通電極45を形成する金属C51として
は、例えばTi,Cr,Ta,Mo,MoW,MoT
a,Al,ITO,Al合金等、及び、これらの金属の
積層構造が候補となる。又はInZnOやアモルファス
ITOを用いればエッチングが様なため良い。
【0268】グート絶縁膜223としては、例えば、S
iO2,SiNx,SiOxNyが考えられるが、これ
らの積層構造でもよい。
【0269】保護膜絶縁膜241としては、無機絶縁
膜、例えば、SiNx,SiO2 ,と有機絶縁膜、例え
ば、ポリイミド類(ε3.3耐圧300V/mm),BCB
(ε2.7耐圧400V/mm),アクリル系感光性樹脂オ
プトマーPC(ε3.2),黒レジスト等を用いれば良
く、これらを必要に応じて積層しても良い。サイトップ
等のフッ素系樹脂は比誘電率が小さい(2.1)ために
有効である。保護ダイオードを画素電極下に形成する場
合には、2〜10μmで良い。画素電位による保護ダイ
オードの影響を問題なくするには、保護ダイオードへの
印加電圧が画素電位(約10V)の1/10程度にする
ことが必要であり、このためには有機樹脂を用いる場合
には2μm以上が、更に好ましくは4μm以上が必要で
ある。また厚すぎる場合には画素電極の段差部での切断
があるため15μm以下であることが好ましい。画素電
極外または画素電極間に保護ダイオードを設置する場合
には10〜15μm程度必要である。
【0270】X線電荷変換膜243としては、a−S
e,a−Si,a−Te,PbI2 を用いれば良い。
【0271】また、TFT1の型としては、逆スタガ型
の内エッチングストッパー・タイプのものを例として上
げたが、これは、逆スタガ型のバックチャネルカット・
タイプのものでもよい。エッチングストッパー・タイプ
では、TFTのチャネル部のエッチング時に、チャネル
部を侵すことがない為、TFT特性にばらつきが出難
く、大型のアレイに適しており、バックチャンネルカッ
ト・タイプは、工程がエッチングストッパー・タイプに
比べ少なくなるため、製造コストが安くなる、というメ
リットがそれぞれある。
【0272】また、TFTを形成するSiにおいては、
ここではa−Si(アモルファス・シリコン)を用いた
が、poly−Si(ポリ・シリコン)で形成すると、
TFTを小さくする事が出来るので、画素の有効エリア
が拡大し、また、周辺回路も同じガラス基板上で作成出
来るため、周辺回路を含めた製造コストが安くなる、と
いうメリットが出てくる。
【0273】このように、医用X線診断装置のX線撮像
装置の1つである直接変換方式のX線平面検出器におい
て、高電圧対策用の保護ダイオードと画素電極の間に保
護絶縁膜を設けることにより、画素電位の誤差発生を防
止、減少できる。このためノイズに対して強くなり、よ
り画質を改善できた。これによりX線強度を弱くしより
人体に安全な状態で使用することができる。
【0274】これらの手段を有する事により、医用X線
診断装置のX線撮像装置の1つである直接変換方式のX
線平面検出器において、高電圧対策用の保護ダイオード
と画素電極の間に保護絶縁膜を設けることにより、画素
電位の誤差発生を防止、減少できる。このためノイズに
対して強くなり、より画質を改善できた。これによりX
線強度を弱くしより人体に安全な状態で使用することが
できる。
【0275】(第9の実施形態)以下に本発明の第9の
実施形態の詳細を図によって説明する。
【0276】図34は本発明の第9の実施形態に係る撮
像装置のTFTアレイ部分の1画素を示す図である。本
実施形態では、信号電荷読み出し用スイッチTFT1の
他に画素電極に高圧が印画された時に画素内に絶縁破壊
を防止する保護ダイオードTFT2を設置している画素
の場合を示している。
【0277】信号電荷読み出し用スイッチTFT1は、
ゲート電極が走査線G1に、ソース電極が信号線S1
に、ドレイン電極が画素容量電極Cs(GND)および
画素電極(図示せず)に接続されている。信号電荷読み
出し用スイッチTFT1は走査線G1が“H”レベル
(例えば20[V])になるとオンし、画素容量に蓄積
されていた電荷を検出器(図示せず)に転送される機能
を有している。
【0278】保護ダイオードTFT2は、ゲート電極と
ドレイン電極がともに画素電極(図示せず)に接続され
ており、ソース電極はバイアス線B1に接続されてい
る。バイアス線B1は一定電位Vbに保たれており保護
ダイオードTFT2の降伏電圧を制御する。画素電極が
任意の電圧以上(例えば10[V]以上)に上昇すると
保護ダイオードTFT2はオンし、信号電荷をバイアス
線B1に逃がしてしまう。これにより画素電極に一定以
上の電圧が印加しないように制御できる。
【0279】本実施形態では図34、図35に示すよう
に、画素内にある複数のTFT、すなわち信号電荷読み
出し用スイッチTFT1のチャネル方向CH1と保護ダ
イオードTFT2のチャネル方向CH2は平行になるよ
うにトランジスタを配置することを特徴としている。
【0280】図36、図37にソース電極、ドレイン電
極形成時にマスク位置ずれが生じた場合の1画素内のT
FTの形状を示す。実線が所望のTFT形状で、点線が
マスク位置ずれによる実際にできるTFT形状を示して
いる。また図36はマスクがチャネル方向と平行にΔχ
だけずれた場合を示し、図37はチャネル方向と垂直に
Δyだけずれた場合を示している。マスクがチャネル方
向と平行にずれた場合、ソース電極とドレイン電極の長
さに差が生じるため、TFT特性を見た場合、Vthの
ずれやオフ電流の増加等の影響が現れる。しかし、画素
内のどのTFTにおいても同じだけソース電極とドレイ
ン電極のずれが生じているため、画素内のTFTの特性
(オフ電流、Vth等)は同程度に保つことができる。
同様に、マスクがチャネル方向と垂直にずれた場合、チ
ャネル幅が変化し、オン抵抗の上昇を招く。しかしこれ
も画素内のTFTにおけるずれ量は同じためTFT特性
にばらつきは生じない。
【0281】すなわち、図36、図37に示すように、
TFTアレイ製造過程でマスクずれが発生した場合で
も、チャネル方向を平行にすることで、画素内にある複
数のTFTの形状を等しく形成することが可能となる。
したがって画素内にある複数のTFTの特性のばらつき
を抑えることができ、雑音の増加等画質劣化を抑えるこ
とが可能となる。
【0282】本実施例で示す画素をTFTアレイ全体に
適用した図が図38である。図34に示す画素構造を画
素領域の全画素に適用することにより画素間でのばらつ
きも低減され、良好な画質を得ることが可能となる。
【0283】なお、図34および図38では保護ダイオ
ードTFT2のソース電極をバイアス線B1接続してい
るが、これを図39のように画素容量電極Cs(例えば
GND)に接続しても同様の効果を得られる。また図3
9の画素を図38で示すようにTFTアレイ全体に適用
してもよい。また図34および図38では、信号電荷読
み出しスイッチTFT1を1個のTFTで構成していた
が、複数個直列にしても構わない。同様に図34および
図38では保護ダイオードTFT2を1個のTFTで構
成していたが、図40に示すようにTFTを複数個直列
あるいは並列に接続して構成しても構わない。複数個の
TFTで保護ダイオードを構成する場合、各TFTのゲ
ート電極を共通にする構成(1)、(3)、それぞれの
TFTでダイオードとする(2)、(4)、さらに
(1)から(4)の構成の組み合わせのいずれにしても
構わない。
【0284】(第10の実施形態)図41は本発明の第
10の実施形態に関わる撮像装置のTFTアレイ部分の
1画素を示す図である。なお基本的な構成や動作等につ
いては第9の実施形態と同様であり、対応する構成要素
には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0285】本実施形態では、信号電荷読み出し用スイ
ッチTFT1の他に画素電極に高圧が印加された時に画
素内に絶縁破壊を防止する保護ダイオードTFT2と保
護ダイオードの降伏電圧を制御するバイアス回路TFT
3、TFT4を設置している画素の場合を示している。
【0286】信号電荷読み出し用スイッチTFT1は、
第1実施例と同様に走査線G1の信号によりオンオフ
し、画素電極に蓄積された電荷を検出アンプ(図示せ
ず)に転送する。
【0287】保護ダイオードTFT2は、第1実施例と
同様に画素電極に一定以上の電圧が印加しないように制
御するTFTである。TFT2のドレイン電極は画素電
極に接続し、ソース電極はCs線に接続し、ゲート電極
はバイアス回路TFT3、TFT4に接続している。バ
イアス回路TFT3、TFT4の出力Voutは入力信
号(ここでは画素電極電位)に対しVa−Vbだけバイ
アスした信号を出力するため、保護ダイオードTFT2
の降伏電圧を制御することができる。
【0288】本実施例では図41に示すように、画素内
にある複数のTFT、すなわち信号電荷読み出し用スイ
ッチTFT1のチャネル方向CH1と保護ダイオードT
FT2のチャネル方向CH2とバイアス回路TFT3、
TFT4のチャネル方向CH3、CH4は平行になるよ
うに薄膜トランジスタを配置することを特徴としてい
る。
【0289】本実施形態の構成にすることで、第9の実
施形態と同様にマスクの位置ずれが生じても画素内にあ
る複数のTFTの形状を等しく形成することが可能とな
る。したがって画素内にある複数のTFTの特性のばら
つきを抑えることができ、雑音の増加等画質劣化を抑え
ることが可能となる。またバイアス回路TFT3、TF
T4はVthのずれが出力Voutに影響するため、保
護ダイオードTFT2の降伏電圧に影響を与えるが、本
実施例の構成にすることでバイアス回路のVthを同等
にすることができ、降伏電圧を所望の値に設定すること
が可能となる。本実施形態で示す画素をTFTアレイ全
体に適用した図が図43である。図41に示す画素構造
を画素領域の全画素に適用することにより画素間でのば
らつきも低減され、良好な画質を得ることが可能とな
る。
【0290】なお、図41および図43では保護ダイオ
ードTFT2のソース電極をCs線に接続しているが、
これを別のバイアス線B1を配置して接続しても同様の
効果を得られる。また図41および図43では信号電荷
読み出し用スイッチTFT1を1個のTFTで構成して
いたが、複数個直列にしても構わない。同様に図41お
よび図43では保護ダイオードTFT2を1個のTFT
で構成していたが、第9の実施形態と同様、図40に示
すようにTFTを複数個直列あるいは並列に接続して構
成しても構わない。複数個のTFTで保護ダイオードを
構成する場合、各TFTのゲート電極を共通にする構成
(1)、(3)、それぞれのTFTでダイオードとする
(2)、(4)、さらに(1)から(4)の構成の組み
合わせのいずれにしても構わない。
【0291】(第11の実施形態)図44は本発明の第
11の実施形態に関わる撮像装置のTFTアレイ部分の
1画素を示す図である。なお基本的な構成や動作等につ
いては第9の実施形態と同様であり、対応する構成要素
には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0292】本実施形態では画素に蓄積された電荷を電
圧に変換して出力する。AMI(Amplified
MOSImager)方式と呼ばれるTFT構造を有
し、さらに画素電極に高圧が印加された時に画素内に絶
縁破壊を防止する保護ダイオードTFT2を設置してい
る画素の場合を示している。
【0293】AMI方式では信号線S1にバイアス用T
FTBのドレイン電極が接続しており、ゲート電極、ソ
ース電極にバイアス電圧を印加してゲート.ソース間電
圧Vgsを一定電位に固定している。画素部では出力用
TFTOのソース電極が信号線S1と、ゲート電極が画
素電極と、ドレイン電極が選択用TFTSと接続してい
る。TFTSのゲート電極は走査線G1と、ドレイン電
極にはバイアス電圧を印加している。また画素電極には
リセット用TFTRが接続され、TFTRのゲート電極
はバイアス線R1に接続している。走査線G1が“H”
となった選択用TFTSはオンし、当該画素の電位が出
力されるよう選択される。TFTB、TFTOにより画
素電極に蓄積された電荷は電圧(画素電極電位−Vg
s)に変換され出力される。画素信号を出力した後、T
FTRをオンし、画素電極に蓄積されていた電荷を放出
して画素電位をリセットする。
【0294】保護ダイオードTFT2は、ゲート電極と
ドレイン電極がともに画素電極(図示せず)に接続され
ており、ソース電極はバイアス線B1に接続されてい
る。バイアス線B1は一定電位Vbに保たれておりダイ
オードTFT2の降伏電圧を制御する。画素電極が任意
の電圧以上(例えば10[V]以上)に上昇すると保護
ダイオードTFT2はオンし、信号電荷をバイアス線B
1に逃がしてしまう。これにより画素電極に一定以上の
電圧が印加しないように制御できる。
【0295】本実施例では図44、図45に示すよう
に、画素内に構成される薄膜トランジスタ(TFTO、
TFTS、TFTR、TFT2)のチャネル方向(CH
O、CHS.CHR、CH2)を平行にするとともに、
バイアス用薄膜トランジスタTFTBのチャネル方向C
HBとも平行になるよう配置することを特徴としてい
る。
【0296】本実施例の構成にすることで、第9の実施
形態と同様にマスクの位置ずれが生じても画素内にある
複数のTFTおよび信号線に接続しているバイアス用T
FTの形状を等しく形成することが可能となる。したが
って画素内にある複数のTFT、バイアス用TFTの特
性のばらつきを抑えることができ、雑音の増加等画質劣
化を抑えることが可能となる。またTFTB、TFTO
はVthのずれが画素信号出力に影響するが、本実施例
の構成にすることでTFTB、TFTOのVthを同等
にすることができ、出力のばらつきが発生しない。また
長期的なVthのシフトに関しても、TFTBとTFT
Oは同様の傾向を示すため、調整をする手間がかからず
効率よく画像を検出できる。またリセット用TFTRお
よび保護ダイオードTFT2の形状も等しく形成できる
ため、オフ電流のばらつきも低減できる。
【0297】本実施形態で示す画素をTFTアレイ全体
に適用した図が図46である。図44に示す画素構造を
画素領域の全画素に適用することにより画素間でのばら
つきも低減され、良好な画質を得ることが可能となる。
【0298】なお、図44および図46では保護ダイオ
ードTFT2のソース電極バイアス線B1接続している
が図45保護ダイオードTFT2と同様に画素容量電極
Cs(例えばGND)に接続しても同様の効果を得られ
る。また図44および図46では信号電荷読み出しスイ
ッチTFT1を1個のにTFTで構成していたが、複数
個直列にしても構わない。同様に図44および図46で
は保護ダイオードTFT2を1個のTFTで構成してい
たが、第9の実施形態と同様、図40に示すようにTF
Tを複数個直列あるいは並列に接続しも構わない。複数
個のTFTで保護ダイオードを構成する場合、各TFT
のゲート電極を共通にする構成(1)、(3)、それぞ
れのTFTでダイオードとする(2)、(4)、さらに
(1)から(4)の構成の組み合わせのいずれにしても
構わない。
【0299】(第12の実施形態)図47は本発明の第
12の実施形態に係る撮像装置のTFTアレイ部分の1
画素を示す図である。なお基本的な構成や動作等につい
ては第11の実施形態と同様であり、対応する構成要素
には同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0300】本実施形態では画素に蓄積された電荷を電
圧に変換して出力するAMI(Amplified M
OS Imager)方式と呼ばれるTFT構造を有
し、画素電極に高圧が印加された時に画素内に絶縁破壊
を防止する保護ダイオードTFT2と保護ダイオードの
降伏電圧を制御するバイアス回路TFT3、TFT4を
設置している画素の場合を示している。
【0301】本実施形態の構成にすることで、第9の実
施形態と同様にマスクの位置ずれが生じても画素内にあ
る複数のTFTおよび信号線に接続しているバイアス用
TFTの形状を等しく形成することが可能となる。した
がって画素内にある複数のTFT、バイアス用TFTの
特性のばらつきを抑えることができ、雑音の増加等画質
劣化を抑えることが可能となる。またTFTB、TFT
OはVthのずれが画素信号出力に影響するが、本実施
例の構成にすることでTFTB、TFTOのVthを同
等にすることかでき、出力のばらつきが発生しない。ま
た長期的なVthのシフトに関しても、TFTBとTF
TOは同様の傾向を示すため、調整をする手間がかから
ず効率よく画像を検出できる。またバイアス回路TFT
3、TFT4はVthのずれが出力Voutに影響する
ため、保護ダイオードTFT2の降伏電圧に影響を与え
るが、本実施例の構成にすることでバイアス回路のVt
hを同等にすることができ、降伏電圧を所望の値に設定
することが可能となる。
【0302】本実施形態で示す画素をTFTアレイ全体
に適用した図が図48である。図47に示す画素構造を
画素領域の全画素に適用することにより画素間でのばら
つきも低減され、良好な画質を得ることが可能となる。
【0303】なお、図47および図48では保護ダイオ
ードTFT2のソース電極をCs線接続しているが、こ
れを別のバイアス線B1を配置接続しても同様の効果を
得られる。また図47および図48では信号電荷読み出
し用スイッチTFT1を1個のTFTで構成していた
が、複数個直列にしても構わない。同様に図47および
図48では保護ダイオードTFT2を1個のTFTで構
成していたが、第9の実施形態と同様、図40に示すよ
うにTFTを複数個直列あるいは並列に接続して構成し
ても構わない。複数個のTFTで保護ダイオードを構成
する場合、各TFTのゲート電極を共通にする構成
(1)、(3)、それぞれのTFTでダイオードとする
(2)、(4)、さらに(1)から(4)の構成の組み
合わせのいずれにしても構わない。
【0304】以上説明したように、画素内に複数のTF
Tを有する場合、TFTのチャネル方向を平行にするこ
とにより、TFTアレイ製造時にマスク位置ずれが生じ
てもTFTの形状を均一にすることが可能となり、TF
T特性(例えばオフ電流やVth等)のばらつきを抑え
ることができる。したがって特性ばらつきか原因の雑音
(例えば固定パターン雑音)の増加を抑えることがで
き、検出画像の向上、作業効率の改善が見込める。
【0305】(第13の実施形態)図54に本発明の第
13の実施形態のTFTアレイ部の概略断面を示す。以
下、簡単に製造工程を説明する。
【0306】ガラス基板1上にスパッタ法、CVD法等
によりSiOx膜302を形成した。
【0307】次にこの上にMoTa、Ta、TaN、T
a/TaN、Al合金、Cu、MoW等を3000A
(オングストローム)の厚さに堆積させ、エッチングを
行ってゲート電極309、キャパシタ電極305を同時
に形成した。この上にプラズマCVD法によりゲート絶
縁膜307としてSiOxを厚さ3000A(オングス
トローム).SiNxを厚さ500A(オングストロー
ム)に積層し、a−Si層4を1000A(オングスト
ローム)、ストッパSiNx層312を厚さ2000A
(オングストローム)に堆積した。次にTFT部のスト
ッパSiNx層312を裏面露光を用いてゲートに合わ
せてパターニングした。次にn+a−Si層316を5
00A(オングストローム)に堆積した後にTFT部の
n+a−Si層、a−Si層をエッチングし、a−Si
層の島を形成した。この上にMo、Al合金等を堆積し
エッチングしてドレイン電極313、ソース電極315
を形成し、TFTのチャネル部のn+a−Si層をエッ
チングした。この上にパッシベーションSiNx膜31
0を形成した。この上に感光性ベンゾシクロブテン系樹
脂を用いて有機絶縁膜314を形成した。この有機絶縁
膜の厚みは最も厚い部分で3〜4μm程度にした。この
有機絶縁膜には画素電極とソース電極をコンタクトさせ
るためのビアホールが開けられている。このビアホール
の形状は円形にしてある。これはビアホールを方形にし
た場合は、ビアホールコーナにおいて応力が集中して画
素電極にクラックや剥がれが生じる可能性があるためで
ある。また、ビアホールの形状は方形の角を切り欠いた
形状にした場合でも、コーナにおける応力の集中を緩和
する事ができる。
【0308】次にこの上にAlZr合金を厚さ2000
A(オングストローム)に堆積しエッチングして、画素
電極311を形成した。AlZr合金はZrの濃度が高
いほどヒロックの発生を防ぐ効果が高いがAl用エッチ
ング液を用いた場合にエッチング速度が遅くなるという
欠点がある。画素電極311に用いるAlZr合金はZ
rの濃度が15at.%のものを用いた。AlZr合金
のエッチングは燐酸、硝酸、酢酸の混酸でAl用エッチ
ング液と同じ組成のものを使用した。この時のAlZr
合金のエッチング速度はAlのエッチング速度の1/2
程度であった。エッチングの結果、8cm×8cmの画素領
域において、各画素電極のサイドエッチング量は厚さ1
500A(オングストローム)のITOを画素電極に用
い、オーバエッチング時間を10%としてエッチングし
た場合の、 最小0.5μm、最大10μm に対して、厚さ2000A(オングストローム)のAl
Zrを画素電極に用い、オーバエッチング時間を10%
としてエッチングした場合には、 最小0.1μm、最大0.2μm と大幅に低減出来た。
【0309】AlZrを用いたこの様なサイドエッチン
グ量の場合、画素電極用レジストパターンサイズが10
0μm×100μmの時、最大の画素面積は9980μ
2であり、最小の画素面積は約9960μm2 であ
る。したがって、ITOを画素面積に用いた場合の 最小画素面積/最大画素面積×100=64.6% に対し、AlZrを用いた場合には、 最小画素面積/最大画素面積×100=99.8% と大幅に画素面積のばらつきを低減できた。
【0310】また、画素電極に厚さ2000A(オング
ストローム)のAlZrを用い、オーバエッチング時間
を200%としてエッチングした場合にもサイドエッチ
ング量は最大、最小とも1μm以下に収まる。
【0311】また、画素電極にTi濃度が10at.%
のAlTi合金、およびTi濃度が15at.%のAT
li合金を用いた場合にも、AlZrの場合と同様に最
小の画素面積が最大の画素面積の99%以上であり、I
TOの場合に比べ大幅に画素面積のばらつきを低減でき
た。
【0312】(第14の実施形態)図56に本発明の第
14の実施形態のTFTアレイ部の概略断面を示す。
【0313】このTFTアレイにおいては、画素電極3
11とソース電極315のコンタクト部分に、ゲー卜電
極と同種の金属層317、a−Si層319、SiNx
層320、n+a−Si層321を積層した。この事に
より、ビアホール部での有機絶縁膜の段差を低減する事
が出来るので、この部分での画素電極のクラックや段切
れ等の不良を防止する事が出来る。
【0314】(第15の実施形態)図57に第15の実
施形態を示す。これはソース電極と、画素電極のコンタ
クト部にバンプを形成した物である。ここでバンプは高
さと幅のアスペクト比を高くしている。また、このバン
プの平面形状を図58に示す。バンプの平面形状は、幅
が狭いストライプが基本になっている。ここでは、十字
形である。このような形状にした目的は、まず、幅が狭
いストライプ上にすることにより、有機絶縁膜の形成時
に、スピンコートする際、電極上部に残る有機絶縁膜を
低減することがーつである。また、十字形にした理由
は、このような形状にすることにより、バンプの強度を
増大させ、プロセス中に、バンプが剥がれたり折れたり
する事を防ぐことである。この様なバンプを形成するに
は、異方性エッチングであるRIEを用いる事が好まし
い。この様なバンプを設ける事により、有機絶縁膜を均
一に現像液に溶解していく事により、バンプの上部を有
機絶縁膜上に露出させることが出来、これによりフォト
リソグラフィー工程を行うことなく、ソース電極と画素
電極のコンタクトを形成する事ができる。この方式を採
用することにより、フォトリソグラフィー工程で露光時
にフォトマスクと有機絶縁膜が付着して剥がれる問題
や、画素電極形成後にビアホール部で画素電極に発生す
るクラック、剥がれ等の不良を防止する事ができる。
【0315】本発明で用いる有機絶縁膜としては、ペン
ゾシクロブテン系樹脂以外にアクリル系樹脂やポリイミ
ド系樹脂を使用する事ができる。また、画素電極として
は、AlZr合金の他に、Se堆積工程中の加熱により
ヒロックを生じない金属として、例えば、Ag、Au、
Cu、Ni、Co、Fe、Ti、Pt、Zr、Cr、
V、Nb、Mo、Ta、Wの中から選ばれる一種類また
は複数の金属を主成分とする金属が有効である。これら
は融点がAlよりも高い金属であり、熱膨張係数がAl
よりも低いためにヒロックが起きないと考えられる。
【0316】Ti、Zr、Taに関してはヒロックが発
生しないという特徴のみならず、検出器の感度を向上さ
せる効果も合わせ持たせることが可能である。これらは
表面に酸化膜を形成することが可能であり、この酸化膜
が電子と正孔の内の一方に大して障壁として作用し、感
度を低下させてしまう漏れ電流を低減する効果があるた
めと考えられる。
【0317】また、上記以外の金属で画素電極の材料と
しては、例えば、AlにAg、Nd、Au、Sm、C
u、Mn、Si、Ni、Co、Y、Fe、Sc、Pd、
Ti、Pt、Zr、Cr、V、Rh、Hf、Ru、B、
Ir、Nb、Mo、Ta、Os、Re、Wの中から選ば
れる一または二以上の金属を添加して形成される合金が
有効である。これらは融点がAlよりも高い金属であ
り、熱処理の際のAlのマイグレーションを防止する効
果のためにヒロックが生じないと考えられる。
【0318】これらの添加金属を用いたAl合金表面に
は大気中で10オングストローム程度の酸化膜が形成さ
れる。この酸化膜層は検出器の感度を向上させる効果が
ある。これは、この酸化膜が化学的に安定なため、この
上部に良質で電気特性が優れたSe層が形成できるため
と考えられる。また、この酸化膜が電子と正孔の内の一
方に対して障壁として作用し、感度を低下させてしまう
漏れ電流を低減する効果があるためと考えられる。
【0319】上記金属や合金について実験をおこなった
ところ、いずれについても良好な結果が得られた。ま
た、本実施形態ではSeを例にして説明したが、これに
限られる訳ではなく、例えばPbI2 のような他の材料
についても良好な結果が得られた。
【0320】更に、本発明は本実施形態に係るチャネル
ストッパー型a−SiTFTアレイの他にも、チャネル
エッチ型a−SiTFTアレイやトップゲート型a−S
iTFTアレイやポリシリコンTFTアレイへの適用も
可能である。
【0321】医療用X線診断装置のーつであるTFTア
レイを用いた2次元X線検出器において、X線を電荷に
変換するためのアモルファスSe層の各画素の電荷を集
める画素電極にAlZr合金を用いる事により、ITO
を用いた場合に問題となる各画素面積のばらつきを防止
することが出来るので、各画素電極面積を均一に形成し
て正確な画像を得ることができる。また画素電極下の絶
縁膜として、ベンゾシクロブテン系樹脂等の有機絶縁膜
を用いる事により、SiNxを用いた場合に問題となる
画素電極と下部電極配線間の静電容量を低減し、層間シ
ョート不良を防止する事が出来る。
【0322】(第16の実施形態)以下に本発明の第1
6の実施形態に係る撮像装置の詳細を図に沿って説明す
る。
【0323】図59は本発明の第16の実施形態に係る
撮像装置のTFTアレイを示す図である。
【0324】図59において、TFTアレイは信号線S
m、走査線Gn、電荷読み出し用スイッチTFT1、蓄
積容量Cs、光電変換膜Seで構成される画素P(m,
n)がm×n個のアレイ状になっている第一の領域と、
画素領域の周辺にあり信号線Sm、走査線Gnを引出
し、それそれ検出アンプ(図示せず)、走査線駆動回路
(図示せず)に接続させる第二の領域とで構成されてい
る。 第二の領域において信号線Sm、走査線Gnはそ
れぞれ静電気放電手段TFTm、TFTnの端子と接続
している。TFTm、TFTnの一方の端子は第一の領
域の周囲を囲む補助配線SRと接続しており、TFT
m、TFTn、SRにより全ての信号線Smと走査線G
nが接続している。
【0325】TFTアレイ製造時に信号線Smと走査線
Gnの間に静電気帯電して電位差がが発生した場合、静
電気放電手段TFTm、TFTnを通して電荷が移動
し、信号線Smと走査線Gnは等電位になる。したがっ
て静電気によるゲート電極とソース、ドレイン電極間の
電位差が小さくなり、TFTの静電破壊を防止すること
が可能となる。
【0326】したがって第二の領域に静電気放電手段T
FTm、TFTnおよび補助配線SRを構成することに
より、TFTアレイ製造時の静電破壊に起因する点欠
陥、線欠陥が減少し、良好な画像を得ることができる。
【0327】静電気放電手段TFTm、TFTnの基本
構成を図60に示す。静電気放電手段TFTm、TFT
nは第一の領域に形成する電荷読み出し用スイッチと同
工程で製作可能なTFTとするのが工程増を招かず都合
がよい。さらにTFTはゲート電極とドレイン電極を共
通にしたダイオード構成にする。図61に図60に示す
静電気放電手段のI−V特性を示す。静電気により一定
電圧以上になると、TFTはオンとなり、TFTが破壊
するような高電圧が印加されるのを防いでいる。
【0328】図62に静電気放電手段TFTm、TFT
nの他の例を示す。静電気放電手段TFTm、TFTn
は、一端が信号線Smまたは走査線Gnに接続され、も
う一端が補助配線SRに接続されていることが重要であ
り、TFTの個数、あるいは直列、並列等構造に関して
は用途、設計に応じて種々変更してもよい。
【0329】(第17の実施形態)図63は本発明の第
17の実施形態に係る撮像装置のTFTアレイを示す図
である。なお基本的な構成や動作等については第16の
実施形態と同様であり、対応する構成要素には同一番号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0330】図63において、TFTアレイは信号線S
m、走査線Gn、電荷読み出し用スイッチTFT1、蓄
積容量Cs、光電変換膜Seで構成される画素P(m.
n)がm×n個のアレイ状になっている第一の領域と、
第一の領域の周辺にあり信号線Sm、走査線Gnを引出
し、それぞれ検出アンプ(図示せず)、走査線駆動回路
(図示せず)に接続させる第二の領域とで構成されてい
る。
【0331】第二の領域において信号線Sm、走査線G
nはそれそれ静電気放電手段TFTm、TFTnの端子
と接続している。TFTm、TFTnの一方の端子は第
一の領域の周囲を囲む補助配線SRと接続しており、T
FTm、TFTn、SRにより信号線Smと走査線Gn
が全て接続している。この時、共通配線SRの一部分が
TFTアレイ端に引出されている。
【0332】TFTアレイ製造時に信号線Smと走査線
Gnの間に静電気による電位差が発生した場合、第16
の実施形態と同様にTFTm、TFTnを通して電荷が
移動し、信号線Smと走査線Gnは等電位になる。した
がって静電気によるゲート電極とソース、ドレイン電極
間の電位差が小さくなり、TFTの静電破壊を防止する
ことが可能となる。静電破壊による点欠陥、線欠陥が減
少し、良好な画像を得ることができる。
【0333】図63に示す静電気放電手段TFTm、T
FTnおよび共通配線SRは静電気の発生するTFTア
レイ製造時に必要とされるが、TFTアレイが検出アン
プ、走査線駆動回路と接続され、実際に画像を検出する
際には必要ない機能である。しかしTFTアレイ上に形
成されているためこれら回路を削除することは難しい。
【0334】静電気放電手段TFTm、TFTnおよび
共通配線SRがある場合、信号線Smと共通配線SR間
あるいは走査線Gnと共通配線SR間に電位差があると
静電気放電手段TFTm、TFTnに電流が流れ、検出
アンプに対して雑音源となる。このためこれら配線間に
電位差が生じないよう共通配線SRの電位を決める必要
がある。
【0335】しかし、走査線Gnは電荷読み出し用スイ
ッチTFT1のオフリーク電流を抑えるためTFT1の
ソース電極電位(すなわち信号線Sm)より低い電位に
設定されている。したがって信号線Smと走査線Gnが
同電位となることはなく、信号線Sm側の共通配線SR
mと走査線Gn側の共通配線SRnはそれぞれ適した電
位に設定する必要がある。
【0336】共通配線SRをTFTアレイ製造後SR
m、SRnに分離するには、図63に示すTFTアレイ
端に引出されている部分を切断することで可能となる。
TFTアレイ端はガラス基板を所望のサイズに切断する
際、バリ取りのためガラス基板を削り、信号読み出し回
路や走査線駆動回路等の実装時のTFTアレイの破損を
防いでいる。この時同時に引出し部分も削ることでSR
mとSRnに分離可能となる。
【0337】図64にSRmとSRnを分離した時のT
FTアレイの構成を示す。SRmは信号線Smと同電位
を、SRnは走査線Gnと同電位を、とそれぞれに最適
な電位を供給することにより、TFTm、TFTnに雑
音電流は流れることはなくなる。したがって検出画像は
雑音の少ない良好な画像が得られる。
【0338】静電気放電手段TFTm、TFTnの構成
は第16の実施形態と同様で、図60および図62に示
される。
【0339】静電気放電手段TFTm、TFTnの基本
構成を図60に示す。静電気放電手段TFTm、TFT
nは第一の領域に形成する電荷読み出し用スイッチと同
工程で製作可能なTFTとするのが工程増を招かず都合
がよい。さらにTFTはゲート電極とドレイン電極を共
通にしたダイオード構成にする。図61に図60に示す
静電気放電手段のI−V特性を示す。静電気により一定
電圧以上になると、TFTはオンとなり、TFTが破壊
するような高電圧が印加されるのを防いでいる。
【0340】図62に静電気放電手段TFTm、TFT
nの他の例を示す。静電気放電手段Tm、TFTnは、
一端が信号線Smまたは走査線Gnに接続され、もう一
端が補助配線SRに接続されていることが重要であり、
TFTの個数、あるいは直列、並列等構造に関しては用
途、設計に応じて種々変更してもよい。
【0341】以上のように、本実施形態の撮像装置によ
れば、TFTアレイ製造時の静電気による電荷読み出し
スイッチの破壊を防止することが可能となり、スイッチ
の破壊による画素欠陥のない良好な画像が得られる。さ
らに、信号線側と走査線の補助配線を分離し夫々最適な
電位を印加することにより、静電気放電手段の薄膜トラ
ンジスタが雑音源にならず、検出画像が雑音の少ない良
好な画像となる。
【0342】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の本発
明によれば、前記走査線と、前記バイアス線とが別々の
層に配設され、その間に絶縁層が介挿されているので、
この走査線とバイアス線との間で短絡を生じることがな
くなり、歩留まりが向上する。また、直接変換方式のX
線平面検出器において、読み出し用TFTに架かり得る
高電圧への対策として、保護ダイオードを用いることに
より、透視モードが可能になるが、その保護ダイオード
の機能を十分に活用する為には、保護ダイオードに電圧
を供給する必要がある。そこで、その電源線の引き回し
により、信号に新たなノイズが乗ることを避けたX線平
面検出器、TFTアレイの製造の歩留まりが落ち難いよ
うにしたX線平面検出器、歩留まり低下を防ぎ、且つ、
保護ダイオードや電源線による画素容量用の領域の減少
を少なくしたX線平面検出器、を得ることが出来る。
【0343】上記手段を用いる事により、医用X線診断
装置のX線撮像装置の1つである直接変換方式のX線平
面検出器において、画素の高電圧対策として使用する保
護ダイオード用のバイアス線を、信号線への寄生容量の
発生を少なく、または、歩留まりがあまり低下すること
なく、また、画素容量の増加させて形成することが出来
る。
【0344】請求項2記載の本発明の撮像装置では、前
記保護ダイオードが前記基板と前記画素電極との間に配
設され、前記画素電極で覆われるように配設されている
ので、この画素電極が前記保護ダイオードに対するシー
ルドとして機能する。そのため、この保護ダイオードが
入射されるX線の影響をうけにくくなり、保護用TFT
のオフ電流の変動や保護ダイオードの絶縁破壊が防止さ
れる。
【0345】また、直接変換方式のX線平面検出器にお
いて、読み出し用TFTに印加され得る高電圧への対策
として、保護ダイオードを用いることにより、透視モー
ドが可能になり、十分弱い信号を測定するためには保護
用TFTのオフ電流及びその変動を低下させることが必
要である。本発明では絶縁膜を設けたので、保護TFT
のリーク電流及びその変動を小さくすることができる。
また、保護ダイオードへの過大な電圧の印加も防止でき
る。
【0346】請求項3記載の本発明の撮像装置では、前
記第1の薄膜トランジスタと前記第2の薄膜トランジス
タとが、それぞれのチャネル方向が平行になるように配
設されているので、マスクの位置ずれが起きても、同一
画素内の薄膜トランジスタ間でVthやオフ電流が相殺
される結果、特性上のばらつきのない薄膜トランジスタ
を備えた撮像装置が得られる。
【0347】また、画素内に複数の薄膜トランジスタが
ある場合、薄膜トランジスタのチャネル方向を平行にす
ることにより、マスク位置ずれが生じても薄膜トランジ
スタの形状を均一にすることが可能となり、特性のばら
つきを抑えることができる。したがって特性ばらつきが
原因の増加を抑えることができ、検出画像の向上、作業
効率の改善が図られる。
【0348】請求項4記載の本発明によれば、前記画素
電極が前記光電変換膜に隣接配置されており、この画素
電極が、Ag,Au,Cu,Ni,Co,Fe,Ti,
Pt,Zr,Cr,V,Nb,Mo,Ta,Wからなる
群から選択される金属、又は前記群から選択される一又
は二以上の金属を含む合金、又はAlにAg,Nd,A
u,Sm,Cu,Mn,Si,Ni,Co,Y,Fe,
Sc,Pd,Ti,Pt,Zr,Cr,V,Rh,H
f,Ru,B,Ir,Nb,Mo,Ta,Os,Re,
Wからなる群から選択される一又は二以上の金属を添加
してなる合金から形成されているので、サイドエッチに
よる解像度が変動したり画素電極にヒロックを生じたり
することが防止できる。
【0349】また、本発明では、画素電極下の層間絶縁
膜にペンゾシクロブテン系樹脂またはアクリル系樹脂ま
たはポリイミド系樹脂を用い、画素電極にAl合金また
はAlよりも融点が高い金属を用いる。
【0350】有機絶縁膜は原料をスピンコート法により
基板上に塗布後、ベークすることにより形成出来るので
3μm以上の厚膜を形成する事が容易である。画素電極
下の絶縁膜としてSiNxの替りに、誘電率が低く、厚
膜化が可能な有機系絶縁膜を用いる事により、画素電極
と下部電極配線の静電容量が低減でき、これにより電極
配線の信号パルスの歪みや遅延を防止できる。また、厚
膜化により画素電極と下部電極配線の間で発生する層間
ショート不良を防止する事ができ、製造歩留まりを向上
できる。
【0351】請求項5記載の本発明の撮像装置では、前
記第2の領域の前記信号線と前記補助配線との間、及
び、前記走査線と前記補助配線との間に介挿され、前記
信号線と前記走査線との間の電位差が所定以上のときに
は短絡して前記信号線と前記走査線とを等電位にする静
電気放電手段を設けたので、製造工程で信号線と走査線
との間に短絡が起きて薄膜トランジスタを破壊するのが
防止される。
【0352】また、信号線側に接続している静電破壊防
止用TFTの配線を信号線と同電位に保ち、走査線側に
接続している静電破壊防止用TFTの配線を走査線と同
電位にするのでTFTに電流が流れないようになり、雑
音源である熱雑音の発生が未然に防止される。
【0353】更に、静電破壊防止用TFTの配線は、ア
レイ製造時には全て共通にしておき、アレイ完成後信号
線側と走査線側に分離する。これにより信号線と走査線
で夫々適した電位を供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るX線撮像装置の
平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るX線撮像装置の
断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るX線撮像装置の
平面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るX線撮像装置の
断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るX線撮像装置の
平面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るX線撮像装置の
平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るX線撮像装置の
平面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るX線撮像装置の
平面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るX線撮像装置の
断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るX線撮像装置
の平面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係るX線撮像装置
の断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態の変更例に係るX線
撮像装置の平面図である。
【図13】本発明の第4の実施形態の変更例に係るX線
撮像装置の平面図である。
【図14】本発明の第4の実施形態の変更例に係るX線
撮像装置の平面図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係るX線撮像装置
の平面図である。
【図16】本発明の第5の実施形態に係るX線撮像装置
の断面図である。
【図17】本発明の第6の実施形態に係るX線撮像装置
の平面図である。
【図18】本発明の第6の実施形態に係るX線撮像装置
の断面図である。
【図19】本発明の第6の実施形態の変更例に係るX線
撮像装置の平面図である。
【図20】本発明の第6の実施形態の変更例に係るX線
撮像装置の断面図である。
【図21】本発明の第7の実施形態の変更例に係るX線
撮像装置の平面図である。
【図22】本発明の第7の実施形態の変更例に係るX線
撮像装置の断面図である。
【図23】従来の撮像装置の回路図である。
【図24】従来の撮像装置の略式断面図である。
【図25】従来の撮像装置の回路図である。
【図26】従来の撮像装置の回路図である。
【図27】従来の撮像装置の回路図である。
【図28】本発明の第8の実施形態に係るX線撮像装置
の回路図である。
【図29】本発明の第8の実施形態に係るX線撮像装置
の平面図である。
【図30】本発明の第8の実施形態に係るX線撮像装置
の断面図である。
【図31】本発明の第8の実施形態に係る画素回路の特
性を示した図である。
【図32】直列型保護ダイオードを用いたX線撮像装置
の回路図である。
【図33】増幅型保護ダイオードを用いたX線撮像装置
の回路図である。
【図34】本発明の第9の実施形態に係る撮像装置のT
FTアレイの1画素を示す図である。
【図35】本発明の第9の実施形態に係る撮像装置のT
FTアレイの回路図である。
【図36】マスクずれが生じた場合のTFTの形状を示
す図である。
【図37】マスクずれが生じた場合のTFTの形状を示
す図である。
【図38】図34の画素をTFTアレイ全体に適用した
状態を示した図である。
【図39】本発明の第9の実施形態に係る撮像装置のT
FTアレイの1画素を示す図である。
【図40】保護ダイオードTFT2の構成例を示した図
である。
【図41】本発明の第10の実施形態に係る撮像装置の
TFTアレイの1画素を示す図である。
【図42】本発明の第10の実施形態に係る撮像装置の
TFTアレイの回路図である。
【図43】図41で示す画素をTFTアレイ全体に適用
した状態を示した図である。
【図44】本発明の第11の実施形態に係る撮像装置の
TFTアレイの1画素を示す図である。
【図45】本発明の第11の実施形態に係る撮像装置の
TFTアレイの回路図である。
【図46】図44で示す画素をTFTアレイ全体に適用
した状態を示した図である。
【図47】本発明の第12の実施形態に係る撮像装置の
TFTアレイの1画素を示す図である。
【図48】図47で示す画素をTFTアレイ全体に適用
した状態を示した図である。
【図49】a−SiTFT撮像デバイスを用いた撮像装
置の構成を示した図である。
【図50】a−SiTFT撮像デバイスの概要を示した
図である。
【図51】画素内にダイオードを設置する撮像デバイス
の概要を示す図である。
【図52】AMI方式の撮像デバイスの概要を示す図で
ある。
【図53】TFTアレイの製造方法を示す図である。
【図54】本発明の第13の実施形態に係るTFTアレ
イ部の構造を示す断面図である。
【図55】従来の撮像装置のTFTアレイ部の構造を示
す断面図である。
【図56】本発明の第14の実施形態に係るTFTアレ
イ部の構造を示す断面図である。
【図57】本発明の第15の実施形態に係るTFTアレ
イ部の構造を示す断面図である。
【図58】バンプ電極の形状を示す平面図である。
【図59】本発明の第16の実施形態に係る撮像装置の
TFTアレイを示す図である。
【図60】静電気放電手段TFTm、TFTnの基本構
成を示す図である。
【図61】静電気放電手段のI−V特性を示す図であ
る。
【図62】静電気放電手段TFTm、TFTnの構成を
示す図である。
【図63】本発明の第17の実施形態に係る撮像装置の
TFTアレイを示す図である。
【図64】SRmとSRnとを分離した時のTFTアレ
イを示す図である。
【符号の説明】
7・・・信号読み出し線(信号線) 9・・・ゲート線(走査線) 15・・・画素容量 17・・・TFTのゲート 21・・・保護ダイオード用TFTのゲート 25・・・電圧供給線 33・・・TFTのソース 35・・・TFTのドレイン 37・・・保護ダイオード用TFTのソース 39・・・保護ダイオード用TFTのドレイン 61・・・下側画素電極 65・・・上置き型画素電極 101・・・光電変換膜 103・・・光電変換膜−画素電極間容量 105・・・TFT 109・・・電源 e・・・画素
フロントページの続き (72)発明者 金野 晃 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式会 社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 鈴木 公平 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式会 社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 上浦 紀彦 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式会 社東芝生産技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換膜と、 マトリックス状に配設され、前記光電変換膜と接続され
    た信号線と、 前記光電変換膜と信号線との間を開閉するスイッチング
    素子と、 前記スイッチング素子に駆動信号を送る走査線と、 前記各光電変換膜に接続され、光電変換膜に蓄積された
    電荷が所定量以上になったときに過剰の電荷をバイアス
    線に流す保護用非線形素子と、 前記走査線と前記バイアス線との間に介挿された絶縁層
    と、 を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 基板と、 前記基板上にマトリクス状に配設された複数の画素電極
    と、 前記基板と前記各画素電極との間に配設され、前記画素
    電極で覆われるように配設された保護用非線形素子又は
    バイアス線と、 を具備することを特徴とする光電変換素子。
  3. 【請求項3】 マトリクス状に配設された複数の画素電
    極と、 前記各画素電極に接続された第1の薄膜トランジスタ
    と、 前記各画素電極に接続され、前記第1の薄膜トランジス
    タとの間でチャネル方向が平行になるように配設された
    第2の薄膜トランジスタと、を具備することを特徴とす
    る撮像装置。
  4. 【請求項4】 光電変換膜と、 前記光電変換膜に隣接配置され、 Ag,Au,Cu,Ni,Co,Fe,Ti,Pt,Z
    r,Cr,V,Nb,Mo,Ta,Wからなる群から選
    択される金属、又は前記群から選択される一又は二以上
    の金属を含む合金、又はAlにAg,Nd,Au,S
    m,Cu,Mn,Si,Ni,Co,Y,Fe,Sc,
    Pd,Ti,Pt,Zr,Cr,V,Rh,Hf,R
    u,B,Ir,Nb,Mo,Ta,Os,Re,Wから
    なる群から選択される一又は二以上の金属を添加してな
    る合金から形成された画素電極と、を具備することを特
    徴とする撮像素子。
  5. 【請求項5】 マトリックス状に形成された複数の画素
    電極と、前記各画素電極に接続された信号線と、前記各
    画素電極と信号線とを開閉するスイッチング素子と、前
    記スイッチング素子に駆動信号を送る走査線と、で形成
    される第1の領域と、 前記第1の領域の外側に隣接配置され、前記信号線の両
    端部と前記走査線の両端部とが配設された第2の領域
    と、 前記第2の領域に配設された補助配線と、 前記第2の領域の前記信号線と前記補助配線との間、及
    び、前記走査線と前記補助配線との間に介挿され、前記
    信号線と前記走査線との間の電位差が所定以上のときに
    は短絡して前記信号線と前記走査線とを等電位にする静
    電気放電手段と、 を具備することを特徴とする撮像装置。
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