JPH11271183A - 振動データ収集装置 - Google Patents

振動データ収集装置

Info

Publication number
JPH11271183A
JPH11271183A JP7521098A JP7521098A JPH11271183A JP H11271183 A JPH11271183 A JP H11271183A JP 7521098 A JP7521098 A JP 7521098A JP 7521098 A JP7521098 A JP 7521098A JP H11271183 A JPH11271183 A JP H11271183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
data
waveform data
vibration waveform
abnormal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7521098A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Nakayama
勝義 中山
Masaru Ikeda
大 池田
Kenichi Nakamura
賢一 中村
Shigeru Kubodera
茂 久保寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Anritsu Corp
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp, Osaka Gas Co Ltd filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP7521098A priority Critical patent/JPH11271183A/ja
Publication of JPH11271183A publication Critical patent/JPH11271183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラント設備1等から異常振動が発生した直
後から振動波形データの過渡情報を測定記録可能な振動
データ収集装置を提供する。 【解決手段】 振動センサ2から出力される振動波形デ
ータを受信して所定のデータ処理を施すデータ入力部3
と、データ入力部3で処理された第1振動波形データの
振幅値が所定の振動閾値レベル以上か否かを判定する振
動異常判定部4と、振動異常判定部4の判定結果に基づ
いて振動波形データをその全振動周波数帯域について所
定のサンプリング周波数でサンプリングしてA/D変換
する第1A/D変換部6と、第1A/D変換部6でA/
D変換した第2振動波形データを記憶するデータ記憶部
7と、少なくともデータ記憶部7に格納されている第2
振動波形データをディジタル通信回線で送信するための
通信インターフェース部8とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼、化学等のプ
ラントのプラント設備等の振動監視或いは診断システム
におけるプラント設備等が発生する振動データを収集し
てホストコンピュータ等に伝送する振動データ収集装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、上記の各種プラントにおいて
プラント設備のプロセスを監視するためにプロセス制御
装置が使用されており、当該プラント設備等で異常な振
動が発生した場合は、前記プロセス制御装置がプロセス
値である振動量が予め設定されている異常判定レベル以
上になったときに警報を発生していた。従来は、かかる
警報発生後において、設備の異常状態をより詳細に把握
するために、保全係員が通信回線を介して前記プロセス
制御装置を遠隔操作してより高精度な高速データ収集並
びにそのデータ記憶を行ったり、または、保全係員が現
場に当該振動量を測定記録するためのデータ記録装置を
設置する等の作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ収集方法では、設備の異常を示唆する異常振動の
発生からプロセス値の過渡情報を測定及び記録し始める
までに相当な遅延が発生するため、時間、温度等の条件
変動により当該異常振動が再現しない場合は、異常振動
に係るプロセスデータを簡易に測定記憶することが困難
或いは不可能であった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、上記問題点を解消し、異常振
動の発生直後からプロセス値の過渡情報を測定記録可能
な振動データ収集装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る振動データ収集装置の第一の特徴構成
は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、振
動センサから出力される振動波形データを受信して所定
のデータ処理を施すデータ入力部と、前記データ入力部
で処理された第1振動波形データの振幅値が所定の振動
閾値レベル以上か否かを判定する振動異常判定部と、前
記振動異常判定部の判定結果に基づいて前記振動波形デ
ータをその全振動周波数帯域について所定のサンプリン
グ周波数でサンプリングしてA/D変換する第1A/D
変換部と、前記第1A/D変換部でA/D変換した第2
振動波形データを記憶するデータ記憶部と、少なくとも
前記データ記憶部に格納されている前記第2振動波形デ
ータをディジタル通信回線で送信するための通信インタ
ーフェース部とを備えてなる点にある。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加え
て、前記第1振動波形データを前記第1A/D変換部の
サンプリング周波数より低いサンプリング周波数でサン
プリングしてA/D変換する第2A/D変換部を備え、
前記振動異常判定部が前記第2A/D変換部でA/D変
換した前記第1振動波形データの振幅値を判定する点に
ある。
【0007】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した如く、上記第一または第二の特徴
構成に加えて、前記データ入力部が、前記振動波形デー
タの内の被測定物の特定の異常振動に固有の異常振動周
波数帯域のみを選択的に通過させる帯域通過フィルタを
備えてなる点にある。
【0008】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した如く、上記第三の特徴構成に加え
て、前記データ入力部が、前記被測定物の異常振動の種
別毎に異なる異常振動周波数帯域に対応した複数の帯域
通過フィルタを備え、前記振動異常判定部が、前記複数
の帯域通過フィルタでフィルタ処理された振動波形デー
タを各別に或いは選択して入力可能である点にある。
【0009】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した如く、上記第三の特徴構成に加え
て、前記データ入力部が、前記被測定物の異常振動の種
別毎に異なる異常振動周波数帯域に対応した複数の帯域
通過フィルタと、前記複数の帯域通過フィルタ内の少な
くとも一つを任意に選択可能な選択手段とを備え、その
選択した帯域通過フィルタでフィルタ処理された振動波
形データを前記第1振動波形データとして出力する点に
ある。
【0010】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した如く、上記第一、第二、第三、第
四または第五の特徴構成に加えて、前記第1A/D変換
部のサンプリング周波数が可変で、前記振動異常判定部
が異常と判定した前記第1振動波形データの周波数帯域
の上限値に応じて、当該上限値から標本化定理に基づい
て決定されるサンプリング周波数以上となるように変化
する点にある。
【0011】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載した如く、上記第一、第二、第三、第
四、第五または第六の特徴構成に加えて、前記データ記
憶部が半導体メモリからなる点にある。
【0012】同第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項8に記載した如く、上記第一、第二、第三、第
四、第五、第六または第七の特徴構成に加えて、前記デ
ィジタル通信回線がPHS(パーソナル・ハンディフォ
ン・システム)回線であり、前記通信インターフェース
部がPHSデータ伝送端末と赤外線シリアルインターフ
ェースからなる点にある。
【0013】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
の第一の特徴構成によれば、データ入力部、振動異常判
定部からなる第1のデータ処理系統で、上記のプロセス
制御装置で従来より行っていたプロセス監視即ち異常検
知を定常的に行うとともに、一旦振動異常判定部が異常
振動を検知した場合は、より詳細な異常解析を可能とす
べく、振動センサから出力される振動波形データをその
全振動周波数帯域でA/D変換する第1A/D変換部を
作動させ、異常振動波形データの収集記録を開始し、必
要に応じて、通信インターフェース部を介して当該異常
振動波形データを遠隔地にある解析センター等のホスト
コンピュータに転送できるのである。従って、第1A/
D変換部のサンプリング周波数及び量子化ビット数を振
動センサから出力される振動波形データを異常解析に十
分な高精度で再生可能な値に設定しておくことで、異常
振動を検知直後から、振動センサから出力される異常振
動波形を直接高精度で収集記録でき、かかる異常振動が
短時間しか継続せずその後の条件変動等で再現困難とな
った場合でも、確実に異常振動波形の解析が行えるので
ある。また、かかる異常振動波形の解析をプラント設備
の設置してある現場まで行かずとも、既にA/D変換済
の振動波形データをデータ記憶部から読み出し、上述の
如く、通信インターフェース部を介して解析センター等
のホストコンピュータに転送でき、異常解析作業の高効
率化が図れるのである。また、データ記憶部を設け、一
旦収集データを格納することで、第1A/D変換部でA
/D変換された第2振動波形データを直接通信回線でホ
ストコンピュータ等に転送することを回避でき、通信回
線の故障等で収集データが消失するのを防止できるとと
もに、第1A/D変換部のデータ変換レートと通信回線
のデータ転送レートとの整合をとることができるのであ
る。
【0014】同第二の特徴構成によれば、振動異常判定
部が異常振動を検知、及び、それに伴う第1A/D変換
部及びデータ記憶部の起動を全てディジタル信号処理に
よって実行できるため、当該回路構成を簡単化でき、例
えば、単一のマイクロプロセッサで、例えば、ディジタ
ルデータである第2振動波形データのデータ記憶部への
書き込み・読み出し、或いは、通信インターフェース部
へのデータ転送等の他の制御とともに当該処理を行うこ
ともできるのである。尚、第1A/D変換部は広周波数
帯域の振動波形データを高精度に収録し、波形再生する
必要から標本化定理に基づく所定の高いサンプリング周
波数を使用する必要があるのに対して、第2A/D変換
部は第1振動波形データの振幅値を判定するのが主たる
目的であるため、第1A/D変換部のような高いサンプ
リング周波数を必要としない。
【0015】同第三の特徴構成によれば、必ずしも被測
定物の異常とは関係ない周波数域で発生した振動閾値レ
ベル以上の振動波形によって、不必要に警報が発生した
り、不必要なデータの収集記録が開始することを回避で
き、異常検知の信頼度を向上することができるのであ
る。
【0016】また、同第四または第五の特徴構成によれ
ば、振動異常判定部が異常検知した時点で、どの帯域通
過フィルタでフィルタ処理された振動波形データが異常
であったかの情報が得られるため、その情報によって被
測定物の異常振動の種別を特定でき、おおよその異常発
生箇所が同定できる。従って、当該情報を収集された異
常振動波形の解析に役立てることができるのである。更
に、各帯域通過フィルタ別に振動異常判定部における振
動閾値レベルの設定、或いは、第1A/D変換部のサン
プリング周波数、量子化ビット数、記録時間の設定を変
えることができるため、異常振動の種別毎に、振動異常
判定部における適正な振動閾値レベルを設定でき、ま
た、第1A/D変換部のサンプリング周波数、量子化ビ
ット数、記録時間の最適化が図れ、複雑な異常振動が発
生する可能性のある被測定物に対しても、高信頼度で対
応できるのである。
【0017】更に、第五の特徴構成の場合は、上記の作
用効果に加えて、異常振動の種別が多数であっても、単
一の振動異常判定部で処理できるため、回路構成の簡略
化及び装置の低コスト化が図れるのである。特に、第二
の特徴構成を有する場合は、第2A/D変換部を構成す
る回路の重複を避けることができ、特に上記効果が顕著
となる。
【0018】同第六の特徴構成によれば、第1A/D変
換部でA/D変換された第2振動波形データを逆変換
(D/A変換)して原波形を再生でき、また、サンプリ
ング周波数を標本化定理で決定されるサンプリング周波
数を下限としてなるべく低く設定することで、サンプリ
ング周波数を所定値に固定する場合に比べて、一定の記
憶容量のデータ記憶部への第2振動波形データの記録時
間を、異常波形データの周波数帯域の上限値の低下に応
じて、延長することができ、データ記憶部の記憶領域を
最大限有効利用できるのである。また、記録時間を延長
する代わりに量子化ビット数を増加させて、量子化雑音
を低減して精度の向上を図ることも可能である。
【0019】同第七の特徴構成によれば、半導体メモリ
は、磁気記憶媒体と異なり機械的な機構部分がないた
め、記録立上り時間ロスがなく(例えば、DAT(Digi
tal Audio Tape Recoder)ではテープ起動ロスが通常約
1〜2分ある。)、完全に電子的にデータの書き込み、
読み出し操作が行えるため、通信インターフェース及び
ディジタル通信回線を介しての遠隔操作によってこれら
の操作並びにデータ転送が容易且つ高速に行えるのであ
る。
【0020】同第八の特徴構成によれば、前記PHSデ
ータ伝送端末が無線通信端末で、前記PHSデータ伝送
端末と本振動データ収集装置の各データ処理に係わるデ
ータ処理回路部とのインターフェースがIrDA(Infr
a-red Data Associationによって規格された光通信イン
ターフェース)等の赤外線シリアルインターフェースの
ため、本振動データ収集装置、赤外線シリアルインター
フェース、及び、PHSデータ伝送端末の夫々の設置に
通信ケーブル等の通信配線が不要であるため、設置場所
に対する選択自由度が高く、また、装置の設置及び撤去
が簡単に行うことができる。また、赤外線シリアルイン
ターフェースは、例えば比較的高電圧のRS232C等
のインターフェースを使用するより、プラント設備やガ
ス工事現場での使用を考慮すると、防爆性の観点からの
利点も大きい。更に、PHSデータ伝送端末の制御機能
(自動ダイアル、自動フックオン・オフ)により遠隔制
御が可能である。また、PHS回線を使用することによ
って、高速且つ高信頼度のデータ伝送が享受できるとと
もに、PHSデータ伝送端末が一般に低消費電力、軽量
で携帯性に優れていることから、保守点検作業員の携帯
に便利である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る振動データ収集装置
(以下、本発明装置という)の一実施の形態につき、図
面に基づいて説明する。
【0022】図1に示すように、本発明装置は、プラン
ト設備1の異常を監視するために当該プラント設備1が
発生する振動を検知するために設けられた振動センサ2
から出力される振動波形データを受信し、受信した振動
波形データに対して後述するフィルタ処理等の所定のデ
ータ処理を施すデータ入力部3と、前記データ入力部3
で処理された第1振動波形データの振幅値が所定の振動
閾値レベル以上か否かを判定する振動異常判定部4を備
えた信号処理部5と、前記データ入力部3が受信した前
記振動波形データをその全振動周波数帯域について所定
のサンプリング周波数でサンプリングしてA/D変換す
る第1A/D変換部6と、前記第1A/D変換部6でA
/D変換した第2振動波形データを記憶するデータ記憶
部7と、前記信号処理部5をディジタル通信回線と接続
して前記第2振動波形データ等のデータの送受信を可能
とするための通信インターフェース部8とから構成され
ている。
【0023】更に具体的には、図2に示すように、前記
データ入力部3は、微弱なセンサ出力を増幅する増幅部
9と、前記増幅部9の出力信号S1を入力して被測定物
たる前記プラント設備1が発生する振動の全周波数帯域
成分(5Hz〜40kHz)を通過させ、それより低周
波及び高周波の不要な信号成分を除去する第1帯域通過
フィルタ10と、前記出力信号S1を入力して前記全周
波数帯域の内の高周波成分(10kHz〜40kHz)
を帯域通過させる第2帯域通過フィルタ11と、前記出
力信号S1を入力して積分処理する積分回路12と、前
記積分回路12の出力信号S2を入力して前記全周波数
帯域の内の低周波成分(5Hz〜250Hz)を帯域通
過させる第3帯域通過フィルタ13と、前記第1帯域通
過フィルタ10の出力信号S3を入力して包絡線検波す
る第1包絡線検波回路14と、前記第2帯域通過フィル
タ11の出力信号S4を入力して包絡線検波する第2包
絡線検波回路15と、前記第3帯域通過フィルタ13の
出力信号S5を入力して包絡線検波する第3包絡線検波
回路16と、前記各帯域通過フィルタ10、11、13
または前記各包絡線検波回路14、15、16の各チャ
ンネルの出力信号の内の一つを選択して前記第1振動波
形データとして前記データ入力部3から出力する選択手
段17とから構成されている。前記選択手段17による
前記チャンネルの選択は前記信号処理部5からの制御信
号に基づいて行われる。更に、この選択は外部からのキ
ー入力操作に基づいて、当該選択を特定のチャンネルに
固定したり、一定のシーケンスで各チャンネルを循環的
に選択することができる。従って、前記信号処理部5
は、前記振動異常判定部4で異常振動であるか否かの判
定の対象となる前記第1振動波形データがどのチャンネ
ルを通過したものかを判別することができる。
【0024】前記第2帯域通過フィルタ11と前記第3
帯域通過フィルタ13の通過帯域の設定の方法は、例え
ば、被測定対象である前記プラント設備1が、図3に示
すように、電動機や歯車やシャフト等で構成された駆動
伝達機構や送風機等の場合、異常の発生箇所によって異
常振動の周波数が異なって分布するため、かかる異常振
動周波数の分布を適当に分割してカバーできるように設
定されている。
【0025】図2に示すように、前記信号処理部5は、
シリアル入力端子を備えた演算処理装置(MPU)1
8、実行プログラムを格納したプログラムメモリ19、
ワークメモリ20等からなる一般的なコンピュータアー
キテクチャによって構成され、前記第1振動波形データ
を前記演算処理装置18で処理可能に所定のサンプリン
グ周波数でサンプリングしてA/D変換する第2A/D
変換部21を備えている。前記第2A/D変換部21
は、A/D変換前段において、サンプリング後のエイリ
アシング雑音を抑制するアンチエイリアシングフィルタ
を備えている。前記振動異常判定部4は、前記演算処理
装置18が所定の実行プログラムを逐次実行することに
より構成される。具体的には、前記第2A/D変換部2
1でA/D変換された後の前記第1振動波形データS6
の振幅値と予めプログラムメモリ19内に設定されてあ
る所定の振動閾値レベルとを大小比較して、前記第1振
動波形データS6が前記振動閾値レベルより大なる場
合、前記第1A/D変換部6を動作状態にする。ここ
で、前記所定の振動閾値レベルは前記選択手段17によ
って選択されたチャンネル毎に各別に設定してあり、前
記第1振動波形データがどのチャンネルを通過したかの
情報に基づいて対応する振動閾値レベルを使用する。
【0026】前記第1A/D変換部6は、前記プラント
設備1が発生する振動をその全振動周波数帯域で高速且
つ高精度にサンプリングして量子化するために、アンチ
エンジニアリングフィルタを装備した高速A/D変換器
を使用している。前記第1A/D変換部6へは、前記デ
ータ入力部3において前記プラント設備1が発生する振
動の全周波数帯域成分(5Hz〜40kHz)を帯域通
過させ、それより低周波及び高周波の不要な信号成分を
除去した後の前記出力信号S3を入力する。前記第1A
/D変換部6の主要な電気的仕様は、サンプリング周波
数が51.2kHz、量子化ビット数(A/D分解能)
が12ビットである。
【0027】前記第1A/D変換部6の作動は、前記振
動異常判定部4が異常振動を検知した時点で前記信号処
理部5からの指令によって起動する。また、前記振動異
常判定部4の異常検知の如何にかかわらず、前記ディジ
タル通信回線を介してホストコンピュータからの起動命
令に基づいて作動開始することもできる。この場合、前
記信号処理部5が前記通信インターフェース部8から当
該起動命令を受信し、前記第1A/D変換部6に対して
起動を制御する。前記第1A/D変換部6がA/D変換
を開始すると、A/D変換後の前記第2振動波形データ
が、前記演算処理装置18にそのシリアル入力端子から
逐次取り込まれ、半導体メモリの一種であるSRAM
(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)で構成
された前記データ記憶部7に、前記信号処理部5による
所定のSRAM書き込み制御によって書き込まれる。前
記データ記憶部7に旧データが保存されている場合は、
その上から上書きされ、最新データに更新される。
【0028】本実施形態では、前記ディジタル通信回線
としてPHS回線を使用し、PHS基地局としては、プ
ラント内の各所に事業所内PHSシステムとして設置さ
れたものを使用し、前記通信インターフェース部8は当
該基地局と接続して前記ディジタル通信回線を介して、
本発明装置とホストコンピュータを接続するものとす
る。従って、前記通信インターフェース部8は、PHS
データ伝送端末22と前記PHSデータ伝送端末22と
前記信号処理部5間の信号路を形成するIrDA1.0
規格に準じた赤外線シリアルインターフェース23を備
えて構成されている。
【0029】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。 〈1〉上記実施形態では、前記信号処理部5及び前記振
動異常判定部4は上記した一般的なコンピュータアーキ
テクチャによらず、専用のハードウェアで構成しても構
わない。また、前記振動異常判定部4は、前記第2A/
D変換部21を設けず、前記データ入力部3から出力し
た前記第1振動波形データをアナログ値のまま閾値判定
しても構わない。
【0030】〈2〉上記実施形態では、前記データ入力
部3において、前記選択手段17を設けて、前記各帯域
通過フィルタ10、11、13または前記各包絡線検波
回路14、15、16の各チャンネルの出力信号の内の
一つを選択して前記第1振動波形データとして出力して
いたが、前記選択手段17を設けずに、前記各チャンネ
ルの出力信号を各別に出力しても構わない。この場合、
各別に出力された各チャンネルの出力信号を、前記振動
異常判定部4が各別に入力して個別に異常検知する構成
としても構わない。
【0031】〈3〉前記第1A/D変換部6のサンプリ
ング周波数や量子化ビット数は上記実施形態のものに限
定されるものではない。また、サンプリング周波数は可
変であってもよい。例えば、通常は、51.2kHzで
あって、前記選択手段17が前記第3帯域通過フィルタ
13を通過した出力信号を選択している場合は、その通
過帯域の上限値から標本化定理に基づいて決定されるサ
ンプリング周波数以上の周波数、例えば、500Hzに
設定してもよい。この場合、異常振動に係る周波数帯域
内では振動波形データを精度よく再現でき、しかも、同
じ記憶容量の前記データ記憶部7に振動波形データを約
100倍長く記録できる。
【0032】〈4〉前記データ記憶部7は必ずしもSR
AMで構成されてなくても構わない。他の半導体メモリ
や磁気記憶媒体であってもよく、また、SRAM等の揮
発性の半導体メモリの場合、不揮発性の記憶媒体と組み
合わせてデータの消失に備えるのも好ましい。
【0033】〈5〉前記ディジタル通信回線はPHS回
線以外の通信回線であっても構わない。また、前記通信
インターフェース部8の構成も使用するディジタル通信
回線に応じて適切なものに変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動データ収集装置の回路構成を
示すブロック図
【図2】本発明に係る振動データ収集装置のより詳細な
回路構成を示すブロック図
【図3】プラント設備と振動波形データと帯域通過フィ
ルタの周波数帯域の関係を示す説明図
【符号の説明】
1 プラント設備 2 振動センサ 3 データ入力部 4 振動異常判定部 5 信号処理部 6 第1A/D変換部 7 データ記憶部 8 通信インターフェース部 9 増幅部 10 第1帯域通過フィルタ 11 第2帯域通過フィルタ 12 積分回路 13 第3帯域通過フィルタ 14 第1包絡線検波回路 15 第2包絡線検波回路 16 第3包絡線検波回路 17 選択手段 18 演算処理装置 19 プログラムメモリ 20 ワークメモリ 21 第2A/D変換部 22 PHSデータ伝送端末 23 赤外線シリアルインターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 賢一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 久保寺 茂 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動センサから出力される振動波形デー
    タを受信して所定のデータ処理を施すデータ入力部と、
    前記データ入力部で処理された第1振動波形データの振
    幅値が所定の振動閾値レベル以上か否かを判定する振動
    異常判定部と、前記振動異常判定部の判定結果に基づい
    て前記振動波形データをその全振動周波数帯域について
    所定のサンプリング周波数でサンプリングしてA/D変
    換する第1A/D変換部と、前記第1A/D変換部でA
    /D変換した第2振動波形データを記憶するデータ記憶
    部と、少なくとも前記データ記憶部に格納されている前
    記第2振動波形データをディジタル通信回線で送信する
    ための通信インターフェース部とを備えてなる振動デー
    タ収集装置。
  2. 【請求項2】 前記第1振動波形データを前記第1A/
    D変換部のサンプリング周波数より低いサンプリング周
    波数でサンプリングしてA/D変換する第2A/D変換
    部を備え、前記振動異常判定部が前記第2A/D変換部
    でA/D変換した前記第1振動波形データの振幅値を判
    定する請求項1記載の振動データ収集装置。
  3. 【請求項3】 前記データ入力部が、前記振動波形デー
    タの内の被測定物の特定の異常振動に固有の異常振動周
    波数帯域のみを選択的に通過させる帯域通過フィルタを
    備えてなる請求項1または2記載の振動データ収集装
    置。
  4. 【請求項4】 前記データ入力部が、前記被測定物の異
    常振動の種別毎に異なる異常振動周波数帯域に対応した
    複数の帯域通過フィルタを備え、前記振動異常判定部
    が、前記複数の帯域通過フィルタでフィルタ処理された
    振動波形データを各別に或いは選択して入力可能である
    ことを特徴とする請求項3記載の振動データ収集装置。
  5. 【請求項5】 前記データ入力部が、前記被測定物の異
    常振動の種別毎に異なる異常振動周波数帯域に対応した
    複数の帯域通過フィルタと、前記複数の帯域通過フィル
    タ内の少なくとも一つを任意に選択可能な選択手段とを
    備え、その選択した帯域通過フィルタでフィルタ処理さ
    れた振動波形データを前記第1振動波形データとして出
    力する請求項3記載の振動データ収集装置。
  6. 【請求項6】 前記第1A/D変換部のサンプリング周
    波数が可変で、前記振動異常判定部が異常と判定した前
    記第1振動波形データの周波数帯域の上限値に応じて、
    当該上限値から標本化定理に基づいて決定されるサンプ
    リング周波数以上となるように変化する請求項1、2、
    3、4または5記載の振動データ収集装置。
  7. 【請求項7】 前記データ記憶部が半導体メモリからな
    る請求項1、2、3、4、5または6記載の振動データ
    収集装置。
  8. 【請求項8】 前記ディジタル通信回線がPHS回線で
    あり、前記通信インターフェース部がPHSデータ伝送
    端末と赤外線シリアルインターフェースからなる請求項
    1、2、3、4、5、6または7記載の振動データ収集
    装置。
JP7521098A 1998-03-24 1998-03-24 振動データ収集装置 Pending JPH11271183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7521098A JPH11271183A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 振動データ収集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7521098A JPH11271183A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 振動データ収集装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11271183A true JPH11271183A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13569620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7521098A Pending JPH11271183A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 振動データ収集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11271183A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020051322A (ko) * 2000-12-22 2002-06-29 이구택 회전기의 다채널 진동감시장치
JP2007078528A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Toshiba Corp 回転電機の振動診断システム及びユーザインターフェース装置
JP2007303866A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Sanki Eng Co Ltd 工場、プラント等における生産設備機器等の運転状態監視システム
US7587299B2 (en) 2000-11-06 2009-09-08 Nsk Ltd. Anomaly diagnosis apparatus and method of machine installation
CN104089791A (zh) * 2014-07-28 2014-10-08 郑州航空工业管理学院 基于振动的改进损伤定位和损伤程度识别方法
JPWO2013069447A1 (ja) * 2011-11-08 2015-04-02 ソニー株式会社 センサ装置、解析装置および記憶媒体
JP2020144063A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社アニモ 音響又は振動の判定方法及び判定のための情報処理システム
JP2020166649A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社日立製作所 センサ端末および無線センサシステム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7587299B2 (en) 2000-11-06 2009-09-08 Nsk Ltd. Anomaly diagnosis apparatus and method of machine installation
KR20020051322A (ko) * 2000-12-22 2002-06-29 이구택 회전기의 다채널 진동감시장치
JP2007078528A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Toshiba Corp 回転電機の振動診断システム及びユーザインターフェース装置
JP2007303866A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Sanki Eng Co Ltd 工場、プラント等における生産設備機器等の運転状態監視システム
JPWO2013069447A1 (ja) * 2011-11-08 2015-04-02 ソニー株式会社 センサ装置、解析装置および記憶媒体
US9551572B2 (en) 2011-11-08 2017-01-24 Sony Corporation Sensor device, analyzing device, and recording medium for detecting the position at which an object touches another object
US10508908B2 (en) 2011-11-08 2019-12-17 Sony Corporation Sensor device, analyzing device, and recording medium for detecting the position at which an object touches another object
CN104089791A (zh) * 2014-07-28 2014-10-08 郑州航空工业管理学院 基于振动的改进损伤定位和损伤程度识别方法
JP2020144063A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社アニモ 音響又は振動の判定方法及び判定のための情報処理システム
JP2020166649A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社日立製作所 センサ端末および無線センサシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4377542B2 (ja) 高電圧機器の内部部分放電監視装置
US7538663B2 (en) Enhancement of periodic data collection by addition of audio data
JPH11271183A (ja) 振動データ収集装置
JP2007174176A (ja) 通信端末の試験装置および試験方法
US20100256956A1 (en) Hand Held Data Collector And Analyzer Device
US20010027688A1 (en) System for monitoring the behavior and environmental condition of a high precision electronic apparatus
GB2049935A (en) Apparatus for monitoring vibrations in rotating machinery
JPH09178547A (ja) 多点同時計測システム
US5093751A (en) Carry noise measuring system for magnetic recording medium
CA1079842A (en) Acoustic measuring system
JP3484134B2 (ja) 列車制御装置
JP4031587B2 (ja) 音圧レベルの測定方法及びその装置
RU2215933C2 (ru) Устройство контроля герметичности конструкций
SU1046766A1 (ru) Устройство дл контрол многоканального магнитного регистратора
JP3329909B2 (ja) 部分放電検出装置
JP3400587B2 (ja) 騒音測定システム
JPH08145728A (ja) 信号波形記録装置
RU2036455C1 (ru) Сенсор диагностики узлов трения качения
JPS5935207A (ja) プロセス作動システムの試験方法
JPS5828218Y2 (ja) 音声雑音測定装置
JP3069410B2 (ja) 発電プラントのデータ処理装置
KR0159377B1 (ko) 비디오 카세트 레코더의 오디오신호 검사장치
SU1117644A1 (ru) Цифрова измерительна система дл контрол параметров звуковоспроизвод щей аппаратуры
JPH11248824A (ja) 音響情報記録装置
JPH0668401A (ja) ビデオデッキの自己診断装置