JPH11271030A - 3次元計測装置 - Google Patents

3次元計測装置

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JPH11271030A
JPH11271030A JP10076845A JP7684598A JPH11271030A JP H11271030 A JPH11271030 A JP H11271030A JP 10076845 A JP10076845 A JP 10076845A JP 7684598 A JP7684598 A JP 7684598A JP H11271030 A JPH11271030 A JP H11271030A
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JP
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light
operation mode
light receiving
measurement
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JP10076845A
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English (en)
Inventor
Takashi Kondo
尊司 近藤
Hideki Tanabe
英樹 田辺
Makoto Miyazaki
誠 宮崎
Hidekazu Ide
英一 井手
Hiroshi Uchino
浩志 内野
Toshio Norita
寿夫 糊田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つの3次元計測装置を用いて種々の計測条件
によって様々な目的の計測に対応できること。 【解決手段】計測対象に参照光を照射する手段と、参照
光を走査する手段と、参照光の計測対象による反射光を
受光する受光センサと、参照光の走査中に受光センサを
繰り返して駆動して出力信号を読み出す手段とを有し、
受光センサの出力信号に基づいて計測対象の3次元形状
を計測する3次元計測装置において、動作モードを選択
する手段と、選択された動作モードに応じて、受光セン
サの有効受光領域のライン幅及び読み出しにおけるライ
ン間隔を切り換える手段と、選択された動作モードに応
じて、受光センサの読み出しにおけるフレーム毎のライ
ンのシフト数を切り換える手段と、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体にスリット光
又はスポット光などの参照光を照射して物体形状を非接
触で計測する3次元計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スリット光投影法(光切断法
ともいう)を適用した3次元計測装置が知られている
(特開平9−196632号)。スリット光投影法は、
物体を光学的に走査して3次元画像(距離画像)を得る
方法であり、特定の参照光を照射して物体を撮影する能
動的計測方法の一種である。スリット光投影法では、参
照光として断面が直線状のスリット光が用いられる。
【0003】3次元計測を行うに当たり、その計測(測
定)の目的には、いろいろな場合がある。例えば、とに
かくできるだけ短時間で高速に撮りたい場合、計測速度
は遅くてもよいが高い分解能で測定したい場合、奥行き
の深い物体を測定したい場合など、目的に応じて様々で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の3次元
計測装置によると、3次元計測装置の仕様に応じた目的
のみにしか計測が行えなかった。例えば、計測速度、計
測可能な奥行き方向の深さ、及び分解能などが、仕様と
して所定の値に定められており、もっと高速に計測した
い場合、分解能をもっと高くして計測したいというよう
に計測条件を大きく変えたい場合に、それに対応できな
かった。
【0005】したがって、従来においては、計測の目的
に合わせて3次元計測装置自体をそれぞれ購入し用意す
る必要があった。本発明は、上述の問題に鑑みてなされ
たもので、1つの3次元計測装置を用いて種々の計測条
件によって様々な目的の計測に対応できる3次元計測装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、計測対象に参照光を照射する手段と、前記参照光
を走査する手段と、前記参照光の計測対象による反射光
を受光する受光センサと、前記参照光の走査中に前記受
光センサを繰り返して駆動して出力信号を読み出す手段
とを有し、前記受光センサの出力信号に基づいて計測対
象の3次元形状を計測する3次元計測装置において、動
作モードを選択する手段と、選択された動作モードに応
じて、前記参照光の走査速度及び前記受光センサの読み
出し動作を切り換える手段と、を有してなる。
【0007】請求項2の発明に係る装置は、動作モード
を選択する手段と、選択された動作モードに応じて、前
記受光センサの読み出しにおけるライン幅を切り換える
手段と、を有してなる。
【0008】請求項3の発明に係る装置は、動作モード
を選択する手段と、選択された動作モードに応じて、前
記受光センサの読み出しにおけるライン間隔を切り換え
る手段と、を有してなる。
【0009】請求項4の発明に係る装置は、動作モード
を選択する手段と、選択された動作モードに応じて、前
記参照光の走査速度を切り換える手段と、選択された動
作モードに応じて、前記受光センサの読み出しにおける
ライン幅を切り換える手段と、選択された動作モードに
応じて、前記受光センサの読み出しにおけるライン間隔
を切り換える手段と、を有してなる。
【0010】請求項5の発明に係る装置は、動作モード
を選択する手段と、選択された動作モードに応じて、前
記受光センサの有効受光領域のライン幅及び読み出しに
おけるライン間隔を切り換える手段と、選択された動作
モードに応じて、前記受光センサの読み出しにおけるフ
レーム毎のラインのシフト数を切り換える手段と、を有
してなる。
【0011】請求項6の発明に係る装置は、前記シフト
数が複数である場合に、途中のラインを読み飛ばすか又
は読み出した出力信号を加算するかを切り換える手段を
有してなる。
【0012】図12に示すように、3次元計測装置の性
能を示すファクターとして、測定速度QS、奥行き方向
(Z方向)のダイナミックレンジである測定レンジQ
R、分解能QD、感度QB、及び、縦方向(Y方向)の
ダイナミックレンジである測定エリアQBなどがある。
【0013】これらの性能を決定付けるのは、受光セン
サの有効受光領域Aeのライン数(読み出しライン数)
GL、有効受光領域Aeの全体のライン幅(読み出しラ
イン幅)GW、ライン幅GWをライン数GLで除した値
であるライン間隔GT、シフト数GS、及びスリット光
幅GP(スリット光Uの幅w)などである。
【0014】通常、例えばライン数GLが少なくなる
と、その読み出しが高速で行われるので、測定速度QS
が速くなる。ライン幅GWが広くなると、奥行き方向
(Z方向)のダイナミックレンジが広がるので、測定レ
ンジQRが広がる。シフト数GSが小さくなると分解能
QDが高くなる。
【0015】動作モードには、性能のファクターのいず
れを優先させるかによって、標準モード、高速モード、
広Zモード、高感度モード、高分解能モード、及び高速
高広Zモードなどがある。各動作モードにおいても種々
のバリエーションが存在する。これらの動作モードを種
々に設定することによって、様々な目的の計測に対応す
ることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る計測システム
1の構成図である。計測システム1は、スリット光投影
法によって立体計測を行う3次元カメラ(レンジファイ
ンダ)2と、3次元カメラ2の出力データを処理するホ
スト3とから構成されている。
【0017】3次元カメラ2は、物体Q上の複数のサン
プリング点の3次元位置を特定する計測データ(スリッ
ト画像データ)とともに、物体Qのカラー情報を示す2
次元画像及びキャリブレーションに必要なデータを出力
する。三角測量法を用いてサンプリング点の座標を求め
る演算処理はホスト3が担う。
【0018】ホスト3は、CPU3a、ディスプレイ3
b、キーボード3c、及びマウス3dなどから構成され
たコンピュータシステムである。CPU3aには計測デ
ータ処理のためのソフトウェアが組み込まれている。ホ
スト3と3次元カメラ2との間では、オンライン及び可
搬型の記録メディア4によるオフラインの両方の形態の
データ受渡しが可能である。記録メディア4としては、
光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)、メモ
リカードなどがある。
【0019】図2は3次元カメラ2の外観を示す図であ
る。ハウジング20の前面に投光窓20a及び受光窓2
0bが設けられている。投光窓20aは受光窓20bに
対して上側に位置する。内部の光学ユニットOUが射出
するスリット光(所定幅wの帯状のレーザビーム)U
は、投光窓20aを通って計測対象の物体(被写体)に
向かう。スリット光Uの長さ方向M1の放射角度φは固
定である。物体の表面で反射したスリット光Uの一部が
受光窓20bを通って光学ユニットOUに入射する。な
お、光学ユニットOUは、投光軸と受光軸との相対関係
を適正化するための2軸調整機構を備えている。
【0020】ハウジング20の上面には、ズーミングボ
タン25a,25b、手動フォーカシングボタン26
a,26b、及びシャッタボタン27が設けられてい
る。図2(b)のように、ハウジング20の背面には、
液晶ディスプレイ21、カーソルボタン22、セレクト
ボタン23、キャンセルボタン24、アナログ出力端子
31,32、デジタル出力端子33、及び記録メディア
4の着脱口30aが設けられている。
【0021】液晶ディスプレイ21(LCD)は、操作
画面の表示手段及び電子ファインダとして用いられる。
撮影者は背面の各ボタン21〜24によって撮影モード
の設定を行うことができる。特に、セレクトボタン23
によって動作モードの設定が行われる。アナログ出力端
子31からは計測データが出力され、アナログ出力端子
31からは2次元画像信号が例えばNTSC形式で出力
される。デジタル出力端子33は例えばSCSI端子で
ある。
【0022】図3は3次元カメラ2の機能構成を示すブ
ロック図である。図中の実線矢印は電気信号の流れを示
し、破線矢印は光の流れを示している。3次元カメラ2
は、上述の光学ユニットOUを構成する投光側及び受光
側の2つの光学系40,50を有している。光学系40
において、半導体レーザ(LD)41が射出する波長6
85nmのレーザビームは、投光レンズ系42を通過す
ることによってスリット光Uとなり、ガルバノミラー
(走査手段)43によって偏向される。半導体レーザ4
1のドライバ44、投光レンズ系42の駆動系45、及
びガルバノミラー43の駆動系46は、システムコント
ローラ61によって制御される。
【0023】光学系50において、ズームユニット51
によって集光された光はビームスプリッタ52によって
分光される。半導体レーザ41の発振波長帯域の光は、
計測用のセンサ53に入射する。可視帯域の光は、モニ
タ用のカラーセンサ54に入射する。センサ53及びカ
ラーセンサ54は、どちらもCCDエリアセンサであ
る。ズームユニット51は内焦型であり、入射光の一部
がオートフォーカシング(AF)に利用される。AF機
能は、AFセンサ57とレンズコントローラ58とフォ
ーカシング駆動系59によって実現される。ズーミング
駆動系60は電動ズーミングのために設けられている。
絞り駆動系59aは、絞り開口を制御するための設けら
れている。
【0024】センサ53による撮像情報は、ドライバ5
5からのクロックに同期して出力処理回路62へ転送さ
れる。出力処理回路62によってセンサ53の各画素毎
に対応する計測データが生成され、メモリ63,64に
格納される。その後、オペレータがデータ出力を指示す
ると、計測データは、SCSIコントローラ66又はN
TSC変換回路65によって所定形式でオンライン出力
され、又は記録メディア4に格納される。計測データの
オンライン出力には、アナログ出力端子31又はディジ
タル出力端子33が用いられる。カラーセンサ54によ
る撮像情報は、ドライバ56からのクロックに同期して
カラー処理回路67へ転送される。カラー処理を受けた
撮像情報は、NTSC変換回路70及びアナログ出力端
子32を経てオンライン出力され、又はディジタル画像
生成部68で量子化されてカラー画像メモリ69に格納
される。その後、カラー画像データがカラー画像メモリ
69からSCSIコントローラ66へ転送され、ディジ
タル出力端子33からオンライン出力され、又は計測デ
ータと対応づけて記録メディア4に格納される。なお、
カラー画像は、センサ53による距離画像と同一の画角
の像であり、ホスト3側におけるアプリケーション処理
に際して参考情報として利用される。カラー情報を利用
する処理としては、例えばカメラ視点の異なる複数組の
計測データを組み合わせて3次元形状モデルを生成する
処理、3次元形状モデルの不要の頂点を間引く処理など
がある。システムコントローラ61は、キャラクタジェ
ネレータ71に対して、LCD21の画面上に適切な文
字や記号を表示するための指示を与える。
【0025】図4は投光レンズ系42の構成を示す模式
図である。図4(a)は正面図であり、図4(b)は側
面図である。投光レンズ系42は、コリメータレンズ4
21、バリエータレンズ422、及びエキスパンダレン
ズ423の3つのレンズから構成されている。半導体レ
ーザ41が射出したレーザビームに対して、次の順序で
適切なスリット光Uを得るための光学的処理が行われ
る。まず、コリメータレンズ421によってビームが平
行化される。次にバリエータレンズ422によってレー
ザビームのビーム径が調整される。最後にエキスパンダ
レンズ423によってビームがスリット長さ方向(スリ
ット走査方向)M1に拡げられる。
【0026】バリエータレンズ422は、撮影距離及び
撮影の画角に係わらず、センサ53に3以上の複数画素
分の幅のスリット光Uを入射させるために設けられてい
る。駆動系45は、システムコントローラ61の指示に
従って、センサ53上でのスリット光Uの幅wを一定に
保つようにバリエータレンズ422を移動させる。バリ
エータレンズ422と受光側のズームユニット51とは
連動する。また、システムコントローラ61の指示にし
たがって、後述の動作モードに応じてスリット光Uの幅
wが制御される。
【0027】ガルバノミラー43による偏向の以前にス
リット長を拡げることにより、偏向の後で行う場合に比
べてスリット光Uの歪みを低減することができる。エキ
スパンダレンズ423を投光レンズ系42の最終段に配
置することにより、すなわちガルバノミラー43に近づ
けることにより、ガルバノミラー43を小型化すること
ができる。
【0028】図5は計測システム1における3次元位置
の算出の原理図、図23はスリット光投影法の概要を示
す図、図24はスリット光投影法による計測の原理を説
明するための図である。図5において、図23及び図2
4と対応する要素には同一の符号を付してある。
【0029】センサ53の撮像面S2上で複数画素分と
なる比較的に幅の広いスリット光Uを物体Qに照射す
る。スリット光Uの幅は、標準モードでは5画素分に設
定されるが、動作モードに応じて異なる画素分に切り換
えられる。例えば、高速モード又は広Zモードなどにお
いてライン間隔を「2」とする場合には、幅wは10画
素分に設定される。また、スリット光Uは物体Qの走査
のために偏向される。スリット光Uの移動方向は、図5
に示す撮像面S2上を上から下に向かう方向である。ス
リット光Uの移動速度は、標準モードではサンプリング
周期毎に撮像面S2上で1画素ピッチpvだけ移動する
ように設定されるが、動作モードに応じて異なる速度に
切り換えられる。例えば、高速モード又は広Zモードな
どにおいて後述のシフト数GSを「2」とした場合に
は、サンプリング周期毎に2画素ピッチ(2pv)だけ
移動する。サンプリング周期毎に、センサ53から1フ
レーム分の光電変換情報が出力される。
【0030】撮像面S2の1つの画素gに注目すると、
走査中に行うN回のサンプリングの内の5回のサンプリ
ングにおいて有効な受光データが得られる。これら5回
分の受光データに対する補間演算によって注目画素gが
にらむ範囲の物体表面agをスリット光Uの光軸が通過
するタイミング(時間重心Npeak:注目画素gの受
光量が最大となる時刻)を求める。図5(b)の例で
は、n回目とその1つ前の(n−1)回目の間のタイミ
ングで受光量が最大である。求めたタイミングにおける
スリット光の照射方向と、注目画素に対するスリット光
の入射方向との関係に基づいて、物体Qの位置(座標)
を算出する。これにより、撮像面の画素ピッチpvで規
定される分解能より高い分解能の計測が可能となる。
【0031】注目画素gの受光量は物体Qの反射率に依
存する。しかし、5回のサンプリングの各受光量の相対
比は受光の絶対量に係わらず一定である。つまり、物体
色の濃淡は計測精度に影響しない。
【0032】本実施形態の計測システム1では、3次元
カメラ2がセンサ53の画素g毎に5回分の受光データ
を計測データとしてホスト3に出力し、ホスト3が計測
データに基づいて物体Qの座標を算出する。3次元カメ
ラ2の出力処理回路62(図3参照)は、各画素gに対
応した計測データの生成を担う。
【0033】図6は出力処理回路62のブロック図、図
7はセンサ53の読出し範囲を示す図、図8はCCDエ
リアセンサのインターライン転送の場合の構成の例を示
す図である。
【0034】出力処理回路62は、センサ53の出力す
る各画素gの光電変換信号を8ビットの受光データに変
換するAD変換部620、直列接続されるそれぞれ4つ
のフレームディレイメモリ621a〜624a,621
b〜624b、セレクタ621c〜624c、有効な5
回分の受光データを記憶するための5つのメモリバンク
625A〜E、受光データが最大となるフレーム番号
(サンプリング番号)FNを記憶するためのメモリバン
ク625F、コンパレータ626、フレーム番号FNを
指し示すジェネレータ627、及びメモリバンク625
A〜Fのアドレス指定などを行う図示しないメモリ制御
手段から構成されている。各メモリバンク625A〜E
は、計測のサンプリング点数(つまり、センサ53の有
効画素数)と同数の受光データを記憶可能な容量をも
つ。
【0035】AD変換部620は、1フレーム毎に32
ライン分の受光データD620を画素gの配列順にシリ
アルに出力する。4つのフレームディレイメモリ621
a〜624a及び621b〜624bは、それぞれデー
タ遅延を行うためのものであり、これによって個々の画
素gについて5フレーム分の受光データを同時にメモリ
バンク625A〜Eに格納することが可能となってい
る。4つのフレームディレイメモリ621a〜624a
及び621b〜624bは、それぞれ、31(=32−
1)ライン分、又は15(=16−1)ライン分の容量
をもつFIFOである。セレクタ621c〜624c
は、動作モードに応じて、フレームディレイメモリ62
1a〜624a又は621b〜624bのいずれかの出
力を選択する。
【0036】センサ53における1フレームの読出し
は、撮像面S2の全体ではなく、高速化を図るために図
7のように撮像面S2の一部の有効受光領域(帯状画
像)Aeのみを対象に行われる。有効受光領域Aeのシ
フト方向(縦方向)の画素数(つまりライン数GL)
は、標準モードでは「32」であるが、動作モードによ
っては「16」「64」などに設定される。また、有効
受光領域Aeは、スリット光Uの偏向(走査)に伴って
フレーム毎に所定画素分だけシフトする。フレーム毎の
シフト数GSは、標準モードでは1画素分であるが、動
作モードによっては2画素分となる。
【0037】上述のように、有効受光領域Aeのライン
数GL及びシフト数GSは、モ−ドに応じて変更され
る。変更のための制御は、システムコントロ−ラ61が
計測用のセンサ53のドライバ55に指示信号を出力す
ることにより行われる。ドライバ55は、システムコン
トロ−ラ61からの指示信号に基づいて、センサ53の
有効受光領域Aeのライン数GL及びシフト数GSを制
御しながらセンサ53を駆動する。
【0038】なお、CCDエリアセンサの撮影像の一部
のみを読み出す手法は、特開平7−174536号公報
に開示されており、本実施形態においてセンサ53から
有効受光領域Aeのみを読み出すために、また有効受光
領域Aeにおける必要なラインのみを読み出すために、
その手法が適用される。
【0039】その手法の概略を図8を参照して説明する
と、センサ53の有効受光領域Aeの開始ラインまで
は、蓄積された電荷をオ−バ−フロ−ドレインODへ排
出する。有効受光領域Aeにおいては、転送ゲ−トへの
1シフト信号入力を行い、最下の垂直レジスタの各電荷
を水平レジスタHRGに読み出し、その後、水平シフト
信号により1画像づつ出力させる。有効受光領域Aeの
終了ライン以降の電荷は、オ−バ−フロ−ドレインOD
へ排出する。
【0040】したがって、1ラインおきに読み出す動作
モードの場合には、有効受光領域Aeの読み出しの際
に、1ラインおきにオ−バ−フロ−ドレインODへ排出
するように制御する。有効受光領域Aeのシフト数GS
の制御は、有効受光領域Aeの開始ラインの設定をシフ
トさせることにより行われる。2ライン分を加算するモ
−ド、例えば高感度モ−ドのときには、転送ゲ−トTG
へ2個のシフト信号を入力した後に水平レジスタHRG
から読み出す。
【0041】センサ53から読み出す際に、有効受光領
域Aeのライン数GLが「32」である場合にはフレー
ムディレイメモリ621a〜624aによる31ライン
ディレイ出力を、ライン数GLが「16」である場合に
はフレームディレイメモリ621b〜624bによる1
5ラインディレイ出力を、それぞれ選択する。なお、有
効受光領域Aeのライン数GLを「64」とするモ−ド
を設ける場合には、さらに63ラインディレイのための
フレームディレイメモリをも設け、その出力を選択可能
に構成する。
【0042】AD変換部620から出力された注目画素
gの受光データD620は、2フレーム分だけ遅延され
た時点で、コンパレータ626によって、メモリバンク
625Cが記憶する注目画素gについての過去の受光デ
ータD620の最大値と比較される。遅延された受光デ
ータD620(フレームディレイメモリ622a又はb
の出力)が過去の最大値より大きい場合に、その時点の
AD変換部620の出力及び各フレームディレイメモリ
621a〜624a又は621b〜624bの出力が、
メモリバンク625A〜Eにそれぞれ格納され、メモリ
バンク625A〜Eの記憶内容が書換えられる。これと
同時にメモリバンク625Fには、メモリバンク625
Cに格納する受光データD620に対応したフレーム番
号FNが格納される。
【0043】すなわち、n番目(n<N)のフレームで
注目画素gの受光量が最大になった場合には、メモリバ
ンク625Aに(n+2)番目のフレームのデータが格
納され、メモリバンク625Bに(n+1)番目のフレ
ームのデータが格納され、メモリバンク625Cにn番
目のフレームのデータが格納され、メモリバンク625
Dに(n−1)番目のフレームのデータが格納され、メ
モリバンク625Eに(n−2)番目のフレームのデー
タが格納され、メモリバンク625Fにnが格納され
る。
【0044】次に、3次元カメラ2及びホスト3の動作
を計測の手順と合わせて説明する。以下では、計測のサ
ンプリング点数を200×231とする。すなわち、撮
像面S2におけるスリット長さ方向の画素数は231で
あり、実質的なフレーム数Nも200である。
【0045】ユーザー(撮影者)は、LCD21が表示
するカラーモニタ像を見ながら、カメラ位置と向きとを
決め、画角を設定する。その際、必要に応じてズーミン
グ操作を行う。3次元カメラ2ではカラーセンサ54に
対する絞り調整は行われず、電子シャッタ機能により露
出制御されたカラーモニタ像が表示される。これは、絞
りを開放状態とすることによってセンサ53の入射光量
をできるだけ多くするためである。
【0046】図9は3次元カメラ2におけるデータの流
れを示す図、図10はホスト3におけるデータの流れを
示す図、図11は光学系の各点と物体Qとの関係を示す
図である。
【0047】ユーザーによる画角選択操作(ズーミン
グ)に応じて、ズームユニット51のバリエータ部51
4の移動が行われる。また、フォーカシング部512の
移動による手動又は自動のフォーカシングが行われる。
フォーカシングの過程でおおよその対物間距離d0 が測
定される。
【0048】このような受光系のレンズ駆動に呼応し
て、投光側のバリエータレンズ422の移動量が図示し
ない演算回路によって算出され、算出結果に基づいてバ
リエータレンズ422の移動制御が行われる。
【0049】システムコントローラ61は、レンズコン
トローラ58を介して、フォーカシングエンコーダ59
Aの出力(繰り出し量Ed)及びズーミングエンコーダ
60Aの出力(ズーム刻み値fp)を読み込む。システ
ムコントローラ61の内部において、歪曲収差テーブル
T1、主点位置テーブルT2、及び像距離テーブルT3
が参照され、繰り出し量Ed及びズーム刻み値fpに対
応した撮影条件データがホスト2へ出力される。ここで
の撮影条件データは、歪曲収差パラメータ(レンズ歪み
補正係数d1,d2)、前側主点位置FH、及び像距離
bである。前側主点位置FHは、ズームユニット51の
前側端点Fと前側主点Hとの距離で表される。前側端点
Fは固定であるので、前側主点位置FHにより前側主点
Hを特定することができる。
【0050】システムコントローラ61は、半導体レー
ザ41の出力(レーザ強度)及びスリット光Uの偏向条
件(走査開始角、走査終了角、偏向角速度)を算定す
る。この算定方法を詳しく説明する。まず、おおよその
対物間距離d0 に平面物体が存在するものとして、セン
サ53の中央で反射光を受光するように投射角設定を行
う。以下で説明するレーザ強度の算定のためのパルス点
灯は、この設定された投射角で行う。
【0051】次にレーザ強度を算定する。レーザ強度の
算定に際しては、人体を計測する場合があるので、安全
性に対する配慮が不可欠である。まず、最小強度LDm
inでパルス点灯し、センサ53の出力を取り込む。取
り込んだ信号〔Son(LDmin)〕と適正レベルS
typとの比を算出し、仮のレーザ強度LD1を設定す
る。
【0052】LD1=LDmin×Styp/MAX
〔Son(LDmin)〕 続いてレーザ強度LD1で再びパルス点灯し、センサ5
3の出力を取り込む。取り込んだ信号〔Son(LD
1)〕が適正レベルStyp又はそれに近い値であれ
ば、LD1をレーザ強度LDsと決める。他の場合に
は、レーザ強度LD1とMAX〔Son(LD1)〕と
を用いて仮のレーザ強度LD1を設定し、センサ53の
出力と適正レベルStypとを比較する。センサ53の
出力が許容範囲内の値となるまで、レーザ強度の仮設定
と適否の確認とを繰り返す。なお、センサ53の出力の
取り込みは、撮像面S2の全面を対象に行う。これは、
AFによる受動的な距離算出では、スリット光Uの受光
位置を高精度に推定することが難しいためである。セン
サ53におけるCCDの積分時間は1フィールド時間
(例えば1/60秒)であり、実際の計測時における積
分時間より長い。このため、パルス点灯を行うことによ
り、計測時と等価なセンサ出力を得る。
【0053】次に、投射角と、レーザ強度が決定したと
きのスリット光Uの受光位置から、三角測量により対物
間距離dを決定する。最後に、決定された対物間距離d
に基づいて、偏向条件を算出する。偏向条件の算定に際
しては、対物間距離dの測距基準点である受光系の後側
主点H’と投光の起点AとのZ方向(図24参照)のオ
フセットdoffを考慮する。また、走査方向の端部に
おいても中央部と同様の計測可能距離範囲d’を確保す
るため、所定量(例えば8画素分)のオーバースキャン
を行うようにする。走査開始角th1、走査終了角th
2、偏向角速度ωは、次式で表される。
【0054】th1=tan-1〔β×pv(np/2+
8)+L)/(d+doff)〕×180/π th2=tan-1〔−β×pv(np/2+8)+L)
/(d+doff)〕×180/π ω=(th1−th2)/np β:撮像倍率(=d/実効焦点距離freal) pv:画素ピッチ np:撮像面S2のY方向の有効画素数 L:基線長 このようにして算出された条件で次に本発光に移り、物
体Qの走査(スリット投影)が行われ、上述の出力処理
回路52によって得られた1画素当たり5フレーム分の
計測データ(スリット画像データ)D62がホスト2へ
送られる。同時に、偏向条件(偏向制御データ)及びセ
ンサ53の仕様などを示す装置情報D10も、ホスト3
へ送られる。
【0055】図10のように、ホスト3においては、ス
リット重心演算#31、歪曲収差の補正演算#32、カ
メラ視線方程式の演算#33、スリット面方程式の演算
#34、及び3次元位置演算#35が実行され、それに
よって200×231個のサンプリング点の3次元位置
(座標X,Y,Z)が算定される。サンプリング点はカ
メラ視線(サンプリング点と後側主点H’とを結ぶ直
線)とスリット面(サンプリング点を照射するスリット
光Uの光軸面)との交点である。
【0056】さて、次に、動作モードについて説明す
る。図12は動作モードの種類を示す図である。計測シ
ステム1の性能を示すファクターとして、計測(撮影)
に要する時間の逆数に比例する測定速度QS、奥行き方
向(Z方向)のダイナミックレンジである測定レンジQ
R、分解能QD、感度QB、及び、縦方向(Y方向)の
ダイナミックレンジである測定エリアQBがある。
【0057】これらの性能を決定付けるのは、有効受光
領域Aeのライン数(読み出しライン数)GL、有効受
光領域Aeの全体のライン幅(読み出しライン幅)G
W、ライン幅GWをライン数GLで除した値であるライ
ン間隔GT、シフト数GS、及びスリット光幅GP(ス
リット光Uの幅w)である。ライン間隔GTを「2」と
した場合に、1ラインおきに読み出すようにしてもよい
し、2ライン分を加算した後に読み出すようにしてもよ
い。2ライン分を加算した後に読み出すようにすると高
感度モードとなる。
【0058】通常、ライン数GLが少なくなると、その
読み出しが高速で行われるので、測定速度QSが速くな
る。ライン幅GWが広くなると、奥行き方向(Z方向)
のダイナミックレンジが広がるので、測定レンジQRが
広がる。シフト数GSが小さくなると分解能QDが高く
なる。
【0059】動作モードには、性能のファクターのいず
れを優先させるかによって、標準モード、高速モード、
広Zモード、高感度モード、高分解能モード、及び高速
高広Zモードがある。各動作モードにおいても種々のバ
リエーションが存在する。
【0060】次に、計測システム1の動作、特に各動作
モードの相違点を中心に説明する。図13は計測システ
ム1の動作の概要を示すフローチャート、図14はモー
ド設定処理を示すフローチャートである。
【0061】図13において、まず初期設定が行われる
(#11)。動作モード設定操作があった場合に、動作
モードが変更される(#12,13)。測定開始操作が
行われると、操作に応じた動作モード設定が行われる
(#14,15)。その後、設定された動作モードによ
って測定が行われる(#16)。
【0062】図14において、操作で設定された動作モ
ードに対応するパラメータの読み出しが行われる(#2
1)。パラメータとして、読み出し幅(有効受光領域A
e)、ライン間隔GT、シフト数GS、高感度モードで
あるか否かなどがあり、それらのパラメータがドライバ
55に出力される(#22)。
【0063】なお、高感度モードであるか否かを示すパ
ラメータは、ライン間隔GTが「2」の場合に2ライン
分を加算した後に読み出すように設定されている場合に
用いられる。また、パラメータとして出力する代わり
に、動作モードの種類を示す信号を出力してもよい。そ
の場合に、ドライバ55内において、動作モードに対応
した動作を行うための変換を行う必要がある。
【0064】ライン数GLに基づいて、セレクタ621
c〜624cによりフレームディレイメモリ621a〜
624a又は621b〜624bのいずれかが選択され
る(#23)。
【0065】動作モードに応じて、スリット光Uの幅w
及び走査速度が設定される(#24)。広Zモード又は
高速高広Zモードである場合に、絞りが絞られる(#2
5)。つまり、広Zモード又は高速高広Zモードでは、
測定距離範囲が広く、広い範囲にわたってピントを合わ
せる必要がある。絞りを絞ることによって被写界深度を
深くし、ピントを合いやすくする。
【0066】これらの処理はシステムコントローラ61
によって行われる。以下、各動作モードについて、その
典型的ないくつかの例を説明する。標準モードは、測定
速度QS、測定レンジQR、分解能QD、感度QB、及
び測定エリアQBのいずれもが標準的な状態に設定され
たモードである。標準モードでは、図7にも示すよう
に、ライン数GLが「32」、ライン幅GWが「3
2」、ライン間隔GTが「1」、シフト数GSが
「1」、スリット光幅GPが「5」に、それぞれ設定さ
れる。標準モードでは、測定速度QS、測定レンジQ
R、分解能QD、感度QB、及び測定エリアQBのいず
れも「1」とする。他の動作モードは、この標準モード
の性能との比較において優れた性能に着目して名付けら
れる。
【0067】高速モードは、計測を高速で行う動作モー
ドである。高速モードでは、ライン数GLを標準モード
の半分にし、またシフト数GSを標準モードの2倍とす
る。また、ライン幅GWを標準モードのままにする場合
と、ライン幅GWを標準モードの半分としてライン間隔
GTを「2」とする場合とがある。
【0068】ライン数GLを少なくすると、1フレーム
分の受光データの読み出し時間が短縮される。したがっ
て、フレームをシフトする周期を短くすることができ、
全画面について測定する時間が短縮される。また、シフ
ト数GSを多くすると、全画面の測定のためのフレーム
数が少なくなるので、全画面について測定する時間が短
縮される。いずれの場合であっても、有効受光領域Ae
が高速に移動するので、スリット光Uも高速に移動させ
る必要がある。
【0069】ライン数GL及びシフト数GSなどの組み
合わせによって、図12に示すように、高速モード1〜
高速モード5の種類がある。また、パラメータを適当に
設定することによって、これら以外の高速モードとする
ことが可能である。
【0070】図15は高速モード1におけるセンサ53
の有効受光領域Ae(読み出し範囲)を示す図、図16
は高速モード2における有効受光領域Aeを示す図、図
17は高速モード3における有効受光領域Aeを示す
図、図18は高速モード4における有効受光領域Aeを
示す図である。
【0071】図15に示す高速モード1において、有効
受光領域Aeのシフト方向の画素数は「16」である。
スリット光Uの走査速度は標準モードの2倍となるよう
制御する。高速モード1では、標準モードに対して次の
ような特徴がある。
【0072】 読み出し時間 :1/2 (測定速度は2倍) 測定レンジ :1/2 分解能 :同じ すなわち、高速モード1は、測定レンジQRよりも分解
能QDに重点におく場合に有効である。
【0073】図16に示す高速モード2において、有効
受光領域Aeのライン幅GW、つまりシフト方向の画素
の幅は「32」であるが、ライン間隔GTが「2」であ
り、1画素毎に読み飛ばしているので、ライン数GL、
つまり受光データの画素数としてはその半分の「16」
となる。高速モード2におけるスリット光幅GPは「1
0」であるが、そのうちの半分は読み飛ばされるので、
受光データとしては5画素分となる。高速モード2では
標準モードに対して次のような特徴がある。
【0074】 読み出し時間 :1/2 測定レンジ :同じ 分解能 :1/2 すなわち、高速モード2は、分解能QDよりも測定レン
ジQRに重点におく場合に有効である。
【0075】図17に示す高速モード3において、有効
受光領域Aeのライン数GL及びライン幅GWはともに
「32」であるが、シフト数GSが「2」であり、有効
受光領域Aeを2ラインづつシフトさせる。これによっ
て、入力されるフレーム数が少なくなり、全体の測定時
間が削減される。スリット光Uの移動量も1フレームに
対して2ラインとなるように制御される。高速モード3
では標準モードに対して次のような特徴がある。
【0076】 読み出し時間 :1/2 測定レンジ :同じ 分解能 :1/2 図18に示す高速モード4において、有効受光領域Ae
のライン数GL及びライン幅GWはともに「32」であ
り、シフト数GSも「1」であるが、センサ53の撮像
面S2の全域にわたって測定を行うのではなく、そのう
ちの一部分のみにおいて測定を行う。したがって測定エ
リアQBは狭くなる。スリット光Uの走査範囲もこれに
合わせる。標準モードにおけるフレーム数をN、高速モ
ード4におけるフレーム数をN’とし、R=N’/Nと
定義すると、このRを用いて、高速モード4の標準モー
ドに対する特徴は次のように表される。
【0077】 読み出し時間 :R 測定レンジ :同じ 分解能 :同じ 測定エリア :R なお、高速モード4を実現するには、図14に示すフロ
ーチャートのステップ#22において、開始フレ−ム番
号と終了フレ−ム番号とをドライバ55に出力するよう
に構成し、且つ、スリット光Uの走査開始位置及び走査
終了位置を設定する。
【0078】次に、広Zモードについて説明する。広Z
モードは、奥行き方向の測定レンジを広げた動作モード
である。広Zモードでは、ライン幅GWを標準モードの
2倍とする。
【0079】図19は広Zモード1における有効受光領
域Aeを示す図、図20は広Zモード2における有効受
光領域Aeを示す図である。図19に示す広Zモード1
において、有効受光領域Aeのライン幅GWは「64」
であるが、1画素毎に読み飛ばしているので、受光デー
タの画素数は「32」である。広Zモード1におけるス
リット光幅GPは「10」であるが、そのうちの半分は
読み飛ばされるので、受光データとしては5画素分とな
る。広Zモード1では、標準モードに対して次のような
特徴がある。
【0080】 読み出し時間 :同じ 測定レンジ :2倍 分解能 :1/2 すなわち、広Zモード1は、測定レンジQRを広げたい
場合に有効である。
【0081】図20に示す広Zモード2において、有効
受光領域Aeのライン数GL及びライン幅GWは「6
4」であり、標準モードの2倍である。スリット光Uの
走査速度は標準モードの半分である。広Zモード2では
標準モードに対して次の特徴がある。
【0082】 読み出し時間 :2倍 測定レンジ :2倍 分解能 :同じ 次に、高感度モードについて説明する。高感度モード
は、センサ53の感度を高くした動作モードである。
【0083】図21は高感度モードにおける有効受光領
域Aeを示す図である。図21において、有効受光領域
Aeのライン幅GWは「32」であるが、2画素毎に加
算するので、ライン数GLつまり受光データの画素数は
「16」となる。高感度モードにおけるスリット光幅G
Pは「10」であるが、2画素分が加算されるので、受
光データとしては5画素分となる。スリット光Uの走査
速度は標準モードの2倍である。高感度モードでは、標
準モードに対して次の特徴がある。
【0084】 読み出し時間 :1/2 測定レンジ :同じ 分解能 :1/2 感度 :2倍 次に、高分解能モードについて説明する。高分解能モー
ドは、分解能を高くした動作モードである。
【0085】図22は高分解能モードにおける有効受光
領域Aeを示す図である。図22において、有効受光領
域Aeのライン数GL及びライン幅GWはともに「3
2」であるが、シフト数GSが1/2である。つまり、
スリット光Uの走査速度が標準モードの1/2であり、
フレームのシフトが2フレームの読み込みについて1画
素分である。スリット光Uが画素ピッチpvの半分を移
動する毎にデータを読み出しているので、スリット光U
が画素を通過するタイミングを2倍の精度で検出でき
る。高分解能モードでは標準モードに対して次の特徴が
ある。
【0086】 読み出し時間 :2倍 測定レンジ :同じ 分解能 :2倍 なお、高分解能モードを実現するには、図14に示すフ
ローチャートのステップ#22において、2フレームの
読み出しについて1画素移動するように設定し、ステッ
プ24において、1フレームの読み出しについて半画素
移動するように設定すればよい。出力処理回路62にお
いてフレームディレイメモリ621a〜624aを選択
することは、標準モードと同様である。
【0087】なお、センサ53の有効受光領域Aeのラ
イン数GL、ライン幅GW、及びシフト数GSの制御
は、システムコントロ−ラ61がドライバ55にそれら
に対応する指示信号を出力することによって行われる。
スリット光Uの走査速度(偏向速度)の制御は、システ
ムコントロ−ラ61が駆動系46に対して指示信号を出
力し、これによってガルバノミラー43を駆動すること
によって行われる。スリット光Uの幅wは、バリエータ
レンズ422又はコリメータレンズ421の種類又は位
置を切り換えることによって、センサ53の撮像面S2
上で5画素分と10画素分とに切り換えられる。
【0088】上述の実施形態によると、動作モードを切
り換えることによって、測定の時間を短縮したい場合、
測定の奥行きを広げたい場合、分解能を高めたい場合、
感度を高くしたい場合など、種々の目的に応じた計測を
行うことができる。また、その場合に、測定の時間が長
くなってもよい場合、測定の奥行きが狭くなってもよい
場合、分解能が低くなってもよい場合、測定のエリアが
狭くなってもよい場合など、計測条件に照らして種々の
設定を行うことができる。
【0089】上述の実施形態において、3次元カメラ2
とホスト3との機能の分担は種々変更することができ
る。また、ホスト3の機能を3次元カメラ2に内蔵する
などによってそれらを一体としてもよい。上述の実施形
態においては、スリット光Uを走査する場合について説
明したが、スポット光を2次元に走査する場合であって
も本発明を適用することができる。
【0090】上述の実施形態において、動作モードの設
定内容、組み合わせ内容、出力処理回路62の構成、処
理内容、その他、計測システム1の全体又は各部の構
成、回路、処理内容、処理順序、処理タイミング、設定
内容、設定値などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更す
ることができる。
【0091】
【発明の効果】本発明によると、1つの3次元計測装置
を用い、種々の計測条件によって様々な目的の計測に対
応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る計測システムの構成図である。
【図2】3次元カメラの外観を示す図である。
【図3】3次元カメラの機能構成を示すブロック図であ
る。
【図4】投光レンズ系の構成を示す模式図である。
【図5】計測システムにおける3次元位置の算出の原理
図である。
【図6】出力処理回路のブロック図である。
【図7】センサの読出し範囲を示す図である。
【図8】CCDエリアセンサのインターライン転送の場
合の構成の例を示す図である。
【図9】3次元カメラにおけるデータの流れを示す図で
ある。
【図10】ホストにおけるデータの流れを示す図であ
る。
【図11】光学系の各点と物体との関係を示す図であ
る。
【図12】動作モードの種類を示す図である。
【図13】計測システムの動作の概要を示すフローチャ
ートである。
【図14】モード設定処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】高速モード1におけるセンサの有効受光領域
を示す図である。
【図16】高速モード2における有効受光領域を示す図
である。
【図17】高速モード3における有効受光領域を示す図
である。
【図18】高速モード4における有効受光領域を示す図
である。
【図19】広Zモード1における有効受光領域を示す図
である。
【図20】広Zモード2における有効受光領域を示す図
である。
【図21】高感度モードにおける有効受光領域を示す図
である。
【図22】高分解能モードにおける有効受光領域を示す
図である。
【図23】スリット光投影法の概要を示す図である。
【図24】スリット光投影法による計測の原理を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 計測システム(3次元計測装置) 23 セレクトボタン(動作モードを選択する手段) 41 半導体レーザ(照射する手段) 43 ガルバノミラー(走査する手段) 53 センサ(受光センサ) 55 ドライバ(出力信号を読み出す手段) 61 システムコントローラ(走査速度を切り換える手
段、ライン幅を切り換える手段、ライン間隔を切り換え
る手段、シフト数を切り換える手段) Q 物体(計測対象) U スリット光(参照光)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 誠 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 井手 英一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 内野 浩志 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 糊田 寿夫 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計測対象に参照光を照射する手段と、前記
    参照光を走査する手段と、前記参照光の計測対象による
    反射光を受光する受光センサと、前記参照光の走査中に
    前記受光センサを繰り返して駆動して出力信号を読み出
    す手段とを有し、前記受光センサの出力信号に基づいて
    計測対象の3次元形状を計測する3次元計測装置におい
    て、 動作モードを選択する手段と、 選択された動作モードに応じて、前記参照光の走査速度
    及び前記受光センサの読み出し動作を切り換える手段
    と、 を有してなることを特徴とする3次元計測装置。
  2. 【請求項2】計測対象に参照光を照射する手段と、前記
    参照光を走査する手段と、前記参照光の計測対象による
    反射光を受光する受光センサと、前記参照光の走査中に
    前記受光センサを繰り返して駆動して出力信号を読み出
    す手段とを有し、前記受光センサの出力信号に基づいて
    計測対象の3次元形状を計測する3次元計測装置におい
    て、 動作モードを選択する手段と、 選択された動作モードに応じて、前記受光センサの読み
    出しにおけるライン幅を切り換える手段と、 を有してなることを特徴とする3次元計測装置。
  3. 【請求項3】計測対象に参照光を照射する手段と、前記
    参照光を走査する手段と、前記参照光の計測対象による
    反射光を受光する受光センサと、前記参照光の走査中に
    前記受光センサを繰り返して駆動して出力信号を読み出
    す手段とを有し、前記受光センサの出力信号に基づいて
    計測対象の3次元形状を計測する3次元計測装置におい
    て、 動作モードを選択する手段と、 選択された動作モードに応じて、前記受光センサの読み
    出しにおけるライン間隔を切り換える手段と、 を有してなることを特徴とする3次元計測装置。
  4. 【請求項4】計測対象に参照光を照射する手段と、前記
    参照光を走査する手段と、前記参照光の計測対象による
    反射光を受光する受光センサと、前記参照光の走査中に
    前記受光センサを繰り返して駆動して出力信号を読み出
    す手段とを有し、前記受光センサの出力信号に基づいて
    計測対象の3次元形状を計測する3次元計測装置におい
    て、 動作モードを選択する手段と、 選択された動作モードに応じて、前記参照光の走査速度
    を切り換える手段と、 選択された動作モードに応じて、前記受光センサの読み
    出しにおけるライン幅を切り換える手段と、 選択された動作モードに応じて、前記受光センサの読み
    出しにおけるライン間隔を切り換える手段と、 を有してなることを特徴とする3次元計測装置。
  5. 【請求項5】計測対象に参照光を照射する手段と、前記
    参照光を走査する手段と、前記参照光の計測対象による
    反射光を受光する受光センサと、前記参照光の走査中に
    前記受光センサを繰り返して駆動して出力信号を読み出
    す手段とを有し、前記受光センサの出力信号に基づいて
    計測対象の3次元形状を計測する3次元計測装置におい
    て、 動作モードを選択する手段と、 選択された動作モードに応じて、前記受光センサの有効
    受光領域のライン幅及び読み出しにおけるライン間隔を
    切り換える手段と、 選択された動作モードに応じて、前記受光センサの読み
    出しにおけるフレーム毎のラインのシフト数を切り換え
    る手段と、 を有してなることを特徴とする3次元計測装置。
  6. 【請求項6】前記シフト数が複数である場合に、途中の
    ラインを読み飛ばすか又は読み出した出力信号を加算す
    るかを切り換える手段を有してなる、 請求項5記載の3次元計測装置。
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