JPH1127045A - 電圧制御発振器およびそれを用いた通信機 - Google Patents

電圧制御発振器およびそれを用いた通信機

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JPH1127045A
JPH1127045A JP10109483A JP10948398A JPH1127045A JP H1127045 A JPH1127045 A JP H1127045A JP 10109483 A JP10109483 A JP 10109483A JP 10948398 A JP10948398 A JP 10948398A JP H1127045 A JPH1127045 A JP H1127045A
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JP
Japan
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frequency
controlled oscillator
voltage controlled
output circuit
output
Prior art date
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JP10109483A
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English (en)
Inventor
Osamu Tamakoshi
修 玉越
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な出力回路部で基本波の減衰を少なく
し、高調波、特に2倍波の減衰を大きくする電圧制御発
振器を提供する。 【解決手段】 コンデンサC3とインダクタL1を並列
接続した出力回路部11を、増幅回路部2と出力端子6
の間に直列に接続する。 【効果】 従来例と同じ部品点数の簡単な回路で、基本
波のロスを少なくし、さらに2倍波を抑圧して基本波と
のレベル差を大きくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧制御発振器お
よびそれを用いた通信機、特に携帯電話器などのローカ
ル信号源として用いられる電圧制御発振器およびそれを
用いた通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来の電圧制御発振器の回路図
を示す。図8において、電圧制御発振器1は、発振用と
緩衝増幅用の2つのトランジスタとコンデンサ、インダ
クタおよび抵抗で構成された増幅回路部2、共振子であ
る誘電体共振器3aとコンデンサで構成される共振回路
部3、バラクタダイオードとコンデンサおよびインダク
タで構成される周波数可変部4、出力回路部5、出力端
子6、電源端子7、および周波数可変用信号を入力する
コントロール端子8で構成される。増幅回路部2は共振
回路部3を介して周波数可変部4に接続され、また、増
幅回路部2は出力回路部5を介して出力端子6に接続さ
れ、電源端子7は増幅回路部2に、コントロール端子8
は周波数可変部4にそれぞれ接続されている。そして、
出力回路部5においては、直流成分カットのためのコン
デンサC1を直列に介して増幅回路部2と出力端子6が
接続され、コンデンサC1と出力端子6の間は高調波成
分除去のためにコンデンサC2を介して接地されてい
る。
【0003】このように構成された電圧制御発振器1
は、共振回路部3と周波数可変部4で構成される共振系
のうち主として共振回路部3で決定される共振周波数を
基本波として発振し、コントロール端子8に印加される
電圧による周波数可変部4のバラクタダイオードの容量
値の変化によって、共振系の共振周波数、すなわち電圧
制御発振器1の発振周波数を変化させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図9に、従来
の電圧制御発振器1の出力回路部5のみを示す。また、
図10に、出力回路部5を通過する信号の通過特性(挿
入損失)を示す。なお、図10において、foは電圧制
御発振器1の発振周波数を、2foはその2倍波の周波
数を表している。また、aおよびbは、それぞれ周波数
foおよび2foにおける挿入損失を表している。
【0005】このように、従来の電圧制御発振器1にお
いては、出力回路部5を増幅回路部2と出力端子6の間
に直列に挿入したコンデンサC1と出力端子6とグラン
ドとの間に並列に挿入されたコンデンサC2によって構
成しているため、電圧制御発振器1の出力回路部5を通
過する信号の周波数特性は、コンデンサC1およびC2
によって低い周波数においてもある程度のロスが有り、
周波数が高くなるにしたがってコンデンサC2の効果に
よって徐々にロスが大きくなっていくという傾向を持
つ。
【0006】次に、図11に電圧制御発振器1から出力
される信号のスペクトルを示す。図11において、x1
は基本波を、x2は2倍波を示している。なお、ここで
は3倍波以上については省略している。このように、基
本波x1と2倍波x2のレベル差は、もともとのレベル
差に加えて、出力回路部5における挿入損失の差が加わ
って15dBとなっている。
【0007】しかしながらこの例においては、基本波x
1自身にもロスを生じ、さらに2倍波x2の抑圧量が電
圧制御発振器の特性としては十分ではないため、実際に
は出力端子6にさらにローパスフィルタを追加して2倍
波の減衰量を増やすなどの工夫が必要となる。そして、
この場合は基本波x1の減衰がさらに大きくなり、また
回路規模も大きくなって電圧制御発振器の小形化の妨げ
となるという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、簡単な出力回路部で基
本波の減衰を少なくし、2倍波を含む高調波の減衰を大
きくする電圧制御発振器およびそれを用いた通信機を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の電圧制御発振器は、増幅回路部と、共
振回路部と、周波数可変部を接続してなる電圧制御発振
器において、容量素子と誘導素子の並列共振回路からな
る出力回路部を、前記増幅回路部の信号出力端に直列に
接続したことを特徴とする。
【0010】また、本発明の電圧制御発振器は、前記並
列共振回路の共振周波数を、前記共振回路部の共振周波
数の2倍とすることを特徴とする。
【0011】また、本発明の通信機は、上記の電圧制御
発振器を用いたことを特徴とする。
【0012】このように構成することにより、本発明の
電圧制御発振器は、2倍波の抑圧量を大きくすることが
できる。
【0013】また、本発明の通信機は、性能向上とコス
トダウンを図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の電圧制御発振器
の一実施例の回路図を示す。図1で、図8に示した従来
例と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その
説明は省略する。
【0015】図1において、電圧制御発振器10の出力
回路部11は、容量素子であるコンデンサC3と誘導素
子であるインダクタL1の並列回路で構成されている。
出力回路部11以外の部分は図8に示した従来例と同じ
である。
【0016】ここで、電圧制御発振器10の出力回路部
11のみを図2に示す。また、図3に、出力回路部11
を通過する信号の通過特性(挿入損失)を示す。図3に
おいて、cおよびdは、それぞれ周波数foおよび2f
oにおける挿入損失を表している。このように、出力回
路部11をコンデンサC3とインダクタL1の並列回路
によって構成することにより、出力回路部11を通過す
る信号の周波数特性は、コンデンサC3とインダクタL
1による共振周波数においてロスが大きくなり、その前
後の周波数においてはロスが少ないという帯域除去フィ
ルタの特性を示す。そこで、図3のように出力回路部1
1の共振周波数を電圧制御発振器10の2倍波の周波数
に合わせることにより、基本波の周波数においてロスが
少なく、2倍波の周波数においてロスが多い特性とな
る。
【0017】次に、図4に電圧制御発振器10から出力
される信号のスペクトルを示す。図4において、y1は
基本波を、y2は2倍波を示している。なお、ここでは
3倍波以上については省略している。このように、出力
回路部11を構成することにより、基本波y1のレベル
は+5dBmとなり、図11に示した従来例の基本波x
1の+3dBmより大きくなり、また、基本波y1と2
倍波y2の差も30dBとなり、従来例よりも大きくな
っている。
【0018】このように、出力回路部11をコンデンサ
C3とインダクタL1の並列回路によって構成すること
により、同じ部品点数の簡単な回路で、基本波のロスを
少なくし、さらに2倍波を抑圧して基本波と2倍波のレ
ベル差を大きくすることができる。
【0019】図5に、本発明の電圧制御発振器の出力回
路部の別の例を示す。図5で、図2と同一の部分には同
じ記号を付し、その説明は省略する。図5の出力回路部
12において、コンデンサC3とインダクタL1の並列
回路は、直流成分カットのためのコンデンサC4を直列
に介して増幅回路部(図示せず)に接続されている。
【0020】通常、電圧制御発振器の出力はセット側に
おいて容量結合によって次の回路に接続されるため、直
流成分をカットしていない図2の構成の出力回路部11
でも問題はないが、場合によっては電圧制御発振器側に
おいて直流成分をカットする必要がある。その場合に、
このように出力回路部12を構成することにより、基本
波に対して十分に2倍波を抑圧した上で、直流成分をも
カットできる。
【0021】図6に、本発明の電圧制御発振器の出力回
路部のさらに別の例を示す。図6で、図2と同一の部分
には同じ記号を付し、その説明は省略する。図6におい
て、出力回路部13はコンデンサC3とインダクタL1
の並列回路と出力端子(図示せず)の接続部が高調波成
分除去のためのコンデンサC5を介して接地されてい
る。
【0022】このように出力回路部13を構成すること
により、コンデンサC3とインダクタL1による2倍波
の抑圧とともに、コンデンサC5による3倍波以上の高
調波の抑圧も可能になり、2倍波以上の高調波の抑圧量
をさらに大きくすることができる。
【0023】なお、図5および図6の各実施例において
は、出力回路部のコンデンサC3とインダクタL1の並
列回路にコンデンサC4もしくはコンデンサC5を接続
しているが、その両者を同時に接続し、直流成分のカッ
トと3倍波以上の高調波の抑圧を大きくする効果を共に
備える構成としても構わない。
【0024】図7に、本発明の通信機の一実施例のブロ
ック図を示す。図7において、通信機20は、信号処理
回路21、帯域通過フィルタ22、26、30、34、
増幅器23、27、31、35、ミキサ25、33、デ
ュプレクサ28、アンテナ29、および本発明の電圧制
御発振器24、32で構成されている。ここで、信号処
理回路21の出力は、帯域通過フィルタ22と増幅器2
3を直列に介してミキサ25に接続されている。また、
電圧制御発振器24の出力もミキサ25に接続されてい
る。そして、ミキサ25の出力は帯域通過フィルタ26
と増幅器27を直列に介して、デュプレクサ28に接続
されている。デュプレクサ28はアンテナ29に接続さ
れている。デュプレクサ28はまた、帯域通過フィルタ
30と増幅器31を直列に介してミキサ33に接続され
ている。また、電圧制御発振器32の出力もミキサ33
に接続されている。そして、ミキサ33の出力は帯域通
過フィルタ34と増幅器35を直列に介して、信号処理
回路21に接続されている。
【0025】このように構成された通信機20におい
て、まず送信時には、信号処理回路21で作られた出力
信号は、帯域通過フィルタ22で不要な信号が取り除か
れ、アンプ23で増幅され、ミキサ25で電圧制御発振
器24からの信号と掛け合わされてRF信号に周波数変
換され、帯域通過フィルタ26で不要な信号が取り除か
れ、アンプ27で増幅され、デュプレクサ28を経由し
てアンテナ29から放射される。また、受信時には、ア
ンテナ29で受信したRF信号は、デュプレクサ28を
介して帯域通過フィルタ30に入力され、帯域通過フィ
ルタ30で不要な信号が取り除かれ、アンプ31で増幅
され、ミキサ33で電圧制御発振器32からの信号と掛
け合わされてIF信号に周波数変換され、帯域通過フィ
ルタ34で不要な信号が取り除かれ、アンプ35で増幅
され、信号処理回路21に入力される。このようにして
信号の送信および受信が行われる。
【0026】このように、送信および受信時の周波数変
換用の局部発振器として本発明の電圧制御発振器を用い
ることにより、電圧制御発振器の高調波が原因となる周
波数変換後の信号に含まれる不要な信号のレベルが低く
なり、通信機20の性能向上を図ることができる。ま
た、不要な信号のレベルが下がることにより、帯域通過
フィルタなどの周波数変換後の不要信号を取り除く回路
を簡略化することができ、通信機20のコストダウンを
図ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の電圧制御発振器によれば、容量
素子と誘導素子の並列共振回路からなる出力回路部を、
増幅回路部の信号出力端に直列に接続することにより、
簡単な出力回路部で基本波の減衰を少なくし、基本波に
対して2倍波以上の高調波のレベルを選択的に減衰させ
ることができる。また、その共振周波数を電圧制御発振
器の共振周波数の2倍とすることにより、特に2倍波の
レベルの減衰を大きくすることができる。
【0028】また、本発明の通信機によれば、性能向上
とコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧制御発振器の一実施例の回路図で
ある。
【図2】図1の電圧制御発振器の出力回路部の回路図で
ある。
【図3】図1の電圧制御発振器の出力回路部の通過特性
を示す図である。
【図4】図1の電圧制御発振器の、出力信号のスペクト
ルを示す図である。
【図5】本発明の電圧制御発振器の出力回路部の別の例
の回路図である。
【図6】本発明の電圧制御発振器の出力回路部のさらに
別の例の回路図である。
【図7】本発明の通信機の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図8】従来の電圧制御発振器の回路図である。
【図9】図8の電圧制御発振器の出力回路部の回路図で
ある。
【図10】図8の電圧制御発振器の出力回路部の通過特
性を示す図である。
【図11】図8の電圧制御発振器の出力信号のスペクト
ルを示す図である。
【符号の説明】
2…増幅回路部 3…共振回路部 3a…誘電体共振器 4…周波数可変部 6…出力端子 7…電源端子 8…コントロール端子 10…電圧制御発振器 11…出力回路部 L1…インダクタ C3…コンデンサ 20…通信機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅回路部と、共振回路部と、周波数可
    変部を接続してなる電圧制御発振器において、 容量素子と誘導素子の並列共振回路からなる出力回路部
    を、前記増幅回路部の信号出力端に直列に接続したこと
    を特徴とする電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】 前記並列共振回路の共振周波数を、前記
    共振回路部の共振周波数の2倍とすることを特徴とす
    る、請求項1に記載の電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の電圧制御発振器
    を用いたことを特徴とする通信機。
JP10109483A 1997-05-06 1998-04-20 電圧制御発振器およびそれを用いた通信機 Pending JPH1127045A (ja)

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JP11571697 1997-05-06
JP9-115716 1997-05-06
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7489175B2 (en) 2005-08-02 2009-02-10 Fujitsu Microelectronics Limited Clock supply circuit and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7489175B2 (en) 2005-08-02 2009-02-10 Fujitsu Microelectronics Limited Clock supply circuit and method

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