JPH11269233A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH11269233A
JPH11269233A JP7414198A JP7414198A JPH11269233A JP H11269233 A JPH11269233 A JP H11269233A JP 7414198 A JP7414198 A JP 7414198A JP 7414198 A JP7414198 A JP 7414198A JP H11269233 A JPH11269233 A JP H11269233A
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JP
Japan
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group
polymerizable monomer
general formula
represented
photochromic
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JP7414198A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hara
忠司 原
Junji Momota
潤二 百田
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 容易に液状の硬化性組成物を得ることができ
るといった操作性に優れた組成物を得ること 【解決手段】 (A)式(1) で示される2官能重合性単量体、及び式(2) で示される単官能重合性単量体からなり、これらの合計
量中式(2)の単量体の割合が5〜50重量%である重
合性単量体100重量部、並びに、(B)式(1)式
(2)以外の重合性単量体1〜1000重量部を含有し
てなる硬化性組成物、上記の重合性組成物100重量部
に対して、フォトクロミック化合物0.001〜10重
量部を含有したフォトクロミック硬化性組成物、硬化さ
せた光学材料

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共重合させる相手
の重合性単量体に対する溶解度が高いために操作性に優
れ、しかも高屈折率という光学物性に優れた重合性単量
体を含む硬化性組成物に関し、さらにフォトクロミック
化合物を加えた場合には発色濃度が高く、耐久性の良い
硬化体を与える硬化性組成物及びその硬化性組成物を硬
化させてなる光学材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無機ガラスに代わる有機ガラスに
ついては種々研究されているが、欠点も多く、まだ十分
に満足しうる性状のものは得られていない。例えばメチ
ルメタクリレートやジエチレングリコールビス(アリル
カーボネート)を主成分とする単量体を重合した硬化体
は、レンズ等の光学材料として使用されているが、その
屈折率は約1.50と低い。
【0003】この欠点を改良した高屈折率樹脂も種々提
案されている。例えば、ポリカーボネート、ポリスルホ
ン系の高屈折率樹脂が提案されている。これらの樹脂は
屈折率が約1.60と高いものの、光透過率が低く、光
学的均質性に欠け、また着色するなどの問題がある。
【0004】このため、架橋性の高屈折率樹脂が種々提
案されている。例えば特開昭56−166214号公報
には下記式(3)で表される化合物を含んだ高屈折率樹
脂が提案されている。
【0005】
【化3】
【0006】この化合物を用いた樹脂は屈折率が約1.
60と高く、また光学的にも均質であり優れた物性を示
す。一般にメガネレンズなどに使用する硬化性組成物は
液状であることが必要であるが、式(3)で表される化
合物自身の性状は固体であるため、液状の他の重合性単
量体に溶解して使用するのが一般的である。しかしなが
ら、この化合物はスチレンやベンジルメタクリレートな
どの特定の重合性単量体以外の単量体に対しては溶解度
が小さく、式(3)で表される化合物の高屈折率という
物性を十分発揮できない。また、室温以上の高温では液
状の他の重合性単量体への式(3)で表される化合物の
溶解度は大きくなるが、操作中に重合反応が進行する、
あるいは重合時に歪みが生じる等の問題がある。
【0007】また、特開昭59−193915号公報に
は式(3)で表される化合物の溶融状態での光照射によ
る硬化体の製造方法が記載されている。しかしながら、
上記製造方法では光照射のための特殊な装置が必要であ
り、メガネレンズなどを成型するために一般的に用いら
れている熱重合装置が使用できないといった問題があ
る。
【0008】ところで、フォトクロミズムとは、ここ数
年来注目をひいてきた現象であって、ある化合物に太陽
光あるいは水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射す
ると速やかに色が変わり、光の照射を止めて暗所に置く
と元の色に戻る可逆作用のことである。この性質を有す
る化合物は、フォトクロミック化合物と呼ばれ、従来か
ら種々の構造の化合物が合成され提案されてきた。
【0009】フォトクロミズムを利用したものにフォト
クロミックプラスチックレンズがあり、特開平3−12
4790号公報などにフォトクロミック化合物をラジカ
ル重合性単量体に溶解させたフォトクロミック硬化性組
成物が提案され、これを硬化することでフォトクロミッ
ク樹脂を得る方法が開示されている。特にこの硬化物を
フォトクロミックレンズとして使用することが提案され
ている。しかしながら、これらの発明の多くは屈折率が
1.55未満の材料である。
【0010】ところで、メガネレンズは、より薄いもの
が求められる。このため、使用する樹脂の高屈折率化が
種々検討されて、レンズ用硬化物やモノマー組成物が数
多く検討され、提案されている。しかしながら、1.5
6を超えるようなフォトクロミックレンズに関する検討
例は少なく、特開平8−169918号公報に開示され
ているほかは積極的な技術開発の開示例は少ない。ま
た、一般的な高屈折率重合性単量体としてスチリル系化
合物が数多く検討されているが、これらの高屈折率硬化
物のフォトクロミック性は低屈折率の硬化物に比べ耐久
性が低く、さらに発色濃度も低いといった欠点を有して
いるため、フォトクロミックレンズとして実用的ではな
い。
【0011】上記式(3)で表される化合物を主成分と
して含む硬化性組成物から得られるフォトクロミック硬
化体は、フォトクロミック性の耐久性や発色濃度に問題
はないものの、式(3)で表される化合物の溶解度が低
いために式(3)で表される化合物の含有量を大きくす
ることが困難であり、また、式(3)で表される化合物
の含有量を大きくするために共重合単量体にスチレンを
用いると、耐久性と発色濃度が低下するという問題があ
った。また、上記の特開昭59−193915号公報記
載の製造法を用いてフォトクロミック硬化体を得ようと
すると、光照射によってフォトクロミック化合物が劣化
して、実用的な耐久性が得られない等の問題が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の欠点を
補う新しい技術の開発が望まれてきた。即ち、本発明の
目的は、共重合させる相手の重合性単量体に対する上記
式(3)で表される化合物及びその類似体の溶解度を高
め、硬化体の高屈折率化を容易にした硬化性組成物、さ
らに、フォトクロミック化合物を加えた際には、発色濃
度や耐久性が十分実用的なフォトクロミック硬化性組成
物並びにその上記硬化性組成物を硬化させてなる光学材
料を提案することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高屈折率
で光学的均質性に優れた特定の2官能重合性単量体の溶
解度を大きくし、高屈折率の硬化体を従来と同様の簡便
な方法で得ることのできる組成物について、また、フォ
トクロミック性に関しては、大きな発色濃度並びに耐久
性に優れた、フォトクロミックレンズに代表されるフォ
トクロミック硬化体を得るための組成物について鋭意研
究を続けた。その結果、特定の2官能重合性単量体と単
官能重合性単量体の混合物が、前記の要求物性を満たす
硬化体の製造に好適な組成物であることを見いだし、本
発明を完成させるに至った。
【0014】即ち、本発明は、(A)下記一般式(1)
【0015】
【化4】
【0016】(但し、R1,R2はそれぞれ同一又は異な
る水素原子又はメチル基であり、Xは臭素原子、塩素原
子又は水素原子であり、p、qは各々独立に1又は2で
あり、m、nは各々独立に1〜4の整数である。)で示
される2官能重合性単量体、及び下記一般式(2)
【0017】
【化5】
【0018】(但し、R1,R2はそれぞれ同一又は異な
る水素原子又はメチル基であり、Xは臭素原子、塩素原
子又は水素原子であり、p、qは各々独立に1又は2で
あり、m、nは各々独立に1〜4の整数である。)で示
される単官能重合性単量体からなり、これらの合計量中
に占める一般式(2)で示される単官能重合性単量体の
割合が5〜50重量%である重合性単量体100重量
部、並びに、(B)上記一般式(1)で示される2官能
重合性単量体及び一般式(2)で示される単官能重合性
単量体からなる重合性単量体以外の重合性単量体1〜1
000重量部を含有してなることを特徴とする硬化性組
成物である。また、他の発明は上記硬化性組成物100
重量部に対して、フォトクロミック化合物0.001〜
10重量部を含有してなるフォトクロミック硬化性組成
物である。さらには、上記硬化性組成物を硬化させてな
る光学材料である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明における一般式(1)及び
(2)で示される重合性単量体において、置換基R1
びR2はそれぞれ同一又は異なる水素原子又はメチル基
である。置換基R2は、得られる硬化体の屈折率を上昇
させるためには水素原子が好ましいが、一般式(1)で
示される2官能重合性単量体の(B)成分への溶解度を
大きくするためにはメチル基が好ましい。また、m、n
は各々独立に1〜4の整数であるが、得られる硬化体の
硬度や耐熱性、さらには屈折率の上昇のためには1又は
2が好ましい。Xは臭素原子、塩素原子又は水素原子で
あるが、得られる硬化体の屈折率を上昇させるためには
臭素原子が好ましい。また、p、qはXの個数を示し、
各々独立に1又は2である。
【0020】一般式(1)及び(2)で示される重合性
単量体は、置換基R1及びR2がそれぞれ同一又は異なる
水素原子又はメチル基であり、m、nが1又は2であ
り、Xが臭素原子であり、p、qが1又は2であるもの
が好ましい。
【0021】一般式(1)で示される2官能重合性単量
体を具体的に例示すると、2,2−ビス(4−メタクリ
ロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエト
キシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−アクリロイルオキシエトキ
シ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−メタクリロイルオキシエトキシエトキシ−3,
5−ジブロモフェニル)プロパン、2−(4−メタクリ
ロイルオキシエトキシエトキシフェニル)−2−(4−
メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシイソプロポキ
シ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン等を挙げるこ
とができる。
【0022】本発明において、一般式(2)で示される
単官能重合性単量体は、一般式(1)で示される2官能
重合性単量体に対応するモノエステル体である必要はな
いが、製造しやすさの点から一般式(1)で示される2
官能重合性単量体に対応していることが好ましい。一般
式(2)で示される単官能重合性単量体を具体的に例示
すると、2−(4−メタクリロイルオキシエトキシ−
3,5−ジブロモフェニル)−2−(4−ヒドロキシエ
トキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2−
(4−メタクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジクロ
ロフェニル)−2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5
−ジクロロフェニル)プロパン、2−(4−メタクリロ
イルオキシエトキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ
エトキシフェニル)プロパン、2−(4−アクリロイル
オキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル)−2−
(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニ
ル)プロパン、2−(4−メタクリロイルオキシエトキ
シエトキシ−3,5−ジブロモフェニル)−2−(4−
ヒドロキシエトキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニ
ル)プロパン、2−(4−メタクリロイルオキシエトキ
シエトキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、2−(4−メタクリロイルオキシ
エトキシフェニル)−2−(ヒドロキシエトキシエトキ
シフェニル)プロパン、2−(4−メタクリロイルオキ
シイソプロポキシ−3,5−ジブロモフェニル)−2−
(4−ヒドロキシイソプロポキシ−3,5−ジブロモフ
ェニル)プロパン等を挙げることができる。
【0023】一般式(1)で示される2官能重合性単量
体及び一般式(2)で示される単官能重合性単量体の合
計量中における一般式(2)で示される単官能重合性単
量体の割合は、5〜50重量%であるが、(B)成分に
対する一般式(1)で示される2官能重合性単量体の溶
解度や、得られる硬化体の耐熱性、硬度を考慮すると、
5〜30重量%が好ましく、さらには5〜20重量%が
特に好ましい。一般式(1)で示される2官能重合性単
量体及び一般式(2)で示される単官能重合性単量体の
合計量中における一般式(2)で示される単官能重合性
単量体の割合が5重量%未満の時は一般式(1)で示さ
れる2官能重合性単量体の(B)成分に対する溶解性が
大きくならないため、一般式(2)で示される単官能重
合性単量体の割合は5重量%以上であることが必要であ
る。また、一般式(2)で示される単官能重合性単量体
の割合が50重量%を越えると、得られる硬化体の耐熱
性や硬度が小さくなるため、一般式(2)で示される単
官能重合性単量体の割合は50重量%以下であることが
必要である。
【0024】本発明における(B)成分は上記した一般
式(1)で示される2官能重合性単量体及び一般式
(2)で示される単官能重合性単量体と共重合可能な重
合性単量体であれば特に制限されないが、(B)成分と
して好適に使用できる化合物を具体的に例示すると、グ
リシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル
(メタ)アクリレート、ビスフェノールA−モノグリシ
ジルエーテル−メタクリレート、4−グリシジルオキシ
ブチルメタクリレート、3−(グリシジル−2−オキシ
エトキシ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
3−(グリシジルオキシ−1−イソプロピルオキシ)−
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−(グリシジ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、イソボルニル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェニル、トリ
ブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、アルコキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、アルコキシポリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、トリフロロメチル
(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレート
系重合性単量体;トリエチレングリコールジメタクリレ
ート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ノ
ナエチレングリコールジメタクリレート、テトラデカエ
チレングリコールジメタクリレート、トリプロピレング
リコールジメタクリレート、テトラプロピレングリコー
ルジメタクリレート、ノナプロピレングリコールジメタ
クリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
水添加ビスフェノールAエチレンオキサイド又はプロピ
レンオキサイド付加物のアクリル酸およびメタクリル酸
エステル化合物、ジメチロールトリシクロデカンジ(メ
タ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンポリ
エトキシジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、エチレングリコール又は
ポリエチレングリコールとグリシジル(メタ)アクリレ
ートの反応生成物、プロピレングリコール又はポリプロ
ピレングリコールとグリシジル(メタ)アクリレートの
反応生成物、ビスフェノールAエチレンオキサイド又は
プロピレンオキサイド付加物とグリシジル(メタ)アク
リレートの反応生成物、水添加ビスフェノールAエチレ
ンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物とグリシ
ジル(メタ)アクリレートの反応生成物、ウレタンアク
リレート等の多官能性(メタ)アクリレート系重合性単
量体;スチレン、クロロスチレン、α−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレンダイマー、ビニルナフタレン、
イソプロペニルナフタレン、ブロモスチレン、ジビニル
ベンゼン等のスチリル系重合性単量体が挙げられる。こ
れらの(メタ)アクリレート系重合性単量体及び/又は
スチリル系重合性単量体は一種または二種以上を混合し
て使用できる。
【0025】本発明の硬化性組成物は、(B)成分を、
一般式(1)で示される2官能重合性単量体及び一般式
(2)で示される単官能重合性単量体からなる重合性単
量体100重量部に対し、1〜1000重量部含有す
る。(B)成分が1重量部未満のときは、一般式(1)
で示される2官能重合性単量体が溶解しない、あるいは
硬化性組成物を硬化させて得られる硬化体が均一になら
ない。また、(B)成分が1000重量部を越えると、
一般式(1)で示される2官能重合性単量体の高屈折率
であるという物性を十分発揮できない。一般式(1)で
示される2官能重合性単量体の溶解性、硬化体の高屈折
率化の点から、(B)成分の含有量は、好ましくは10
〜500重量部、更に好ましくは30〜300重量部で
ある。
【0026】本発明の硬化性組成物の製造方法は特に制
限されず、一般式(1)で示される2官能重合性単量体
及び一般式(2)で示される単官能重合性単量体からな
る重合性単量体と(B)成分とを室温下で混合撹拌し、
溶解して均一の溶液とすればよい。またこのとき、一般
式(1)で示される2官能重合性単量体及び一般式
(2)で示される単官能重合性単量体からなる重合性単
量体を得る方法も特に限定されず、例えば、(i)一般
式(1)で示される2官能重合性単量体を得るためのエ
ステル化反応を途中で止めて所望のモノエステル体含量
の一般式(1)で示される2官能重合性単量体及び一般
式(2)で示される単官能重合性単量体からなる重合性
単量体を得る方法、(ii)一般式(1)で示される2官
能重合性単量体を加水分解して一般式(1)で示される
2官能重合性単量体及び一般式(2)で示される単官能
重合性単量体からなる重合性単量体を得る方法、(ii
i)一般式(1)で示される2官能重合性単量体を一般
式(2)で示される単官能重合性単量体に溶解して一般
式(1)で示される2官能重合性単量体及び一般式
(2)で示される単官能重合性単量体からなる重合性単
量体を得る方法、(iv)一般式(1)で示される2官能
重合性単量体と一般式(2)で示される単官能重合性単
量体を一度溶媒に溶かして均一溶液にした後、溶媒を留
去して一般式(1)で示される2官能重合性単量体及び
一般式(2)で示される単官能重合性単量体からなる重
合性単量体を得る方法等を挙げることができる。
【0027】次に、本発明において用いられるフォトク
ロミック化合物は、フォトクロミック作用を示す化合物
を何ら制限なく採用することができる。例えば、フルギ
ド化合物、クロメン化合物及びスピロオキサジン化合物
等のフォトクロミック化合物がよく知られており、本発
明においてはこれらのフォトクロミック化合物を使用す
ることができる。上記のフォトクロミック化合物として
は、米国特許第4882438号公報、米国特許第49
60678号公報、米国特許第5130058号公報、
米国特許第5106998号公報、国際公開特許第94
22854号公報、国際公開特許第9505371号公
報、米国特許第4913544号公報、欧州公開特許第
0600669号公報等で公知の化合物を好適に使用で
きる。これらのフォトクロミック化合物は1種又は2種
以上を混合して使用でき、その配合比は使用する用途に
応じて決定してゆけばよい。
【0028】本発明において好適に使用できるフォトク
ロミック化合物のうち、クロメン化合物は一般式(4)
で表すことができる。
【0029】
【化6】
【0030】(但し、R4、R5、R6およびR7は、それ
ぞれ同一または異なる水素原子、アルキル基、アリール
基、置換アミノ基、飽和複素環基又は不飽和複素環基で
あり、R6およびR7は、一緒になって環を形成していて
もよく、
【0031】
【化7】
【0032】で示される基は、それぞれハロゲン原子、
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコ
キシ基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜14
のアルコキシアリール基、炭素数1〜10の置換アミノ
基、ニトロ基及びシアノ基よりなる群から選ばれた少な
くとも一種の置換基で置換されていてもよい、二価の芳
香族炭化水素基または二価の不飽和複素環基である。) 上記式(4)中、R4、R5、R6およびR7で示されるア
ルキル基としては、メチル基、エチル基等の炭素数1〜
4のアルキル基を挙げることができ、アリール基として
はフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等の
炭素数6〜10のアリール基を挙げることができる。ま
た、置換アミノ基は、上記したようなアルキル基または
アリール基で水素原子の少なくとも1つが置換されたア
ミノ基を挙げることができ、また、飽和複素環基は、ピ
ロリジン環、イミダゾリジン環、ピペリジン環、ピペラ
ジン環、モルホリン環等の窒素原子、酸素原子、または
イオウ原子を環構成原子として1〜2個含む5〜6員環
から誘導される一価の基を挙げることができる。また、
不飽和複素環基としては、フラン環、ベンゾフラン環、
チオフェン環、ベンゾチオフェン環、ピロール環、イン
ドール環、ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環等
から誘導される炭素数4〜9の基を挙げることができ
る。
【0033】上記式(4)中、R6およびR7が一緒にな
って形成する環は、ノルボルニリデン基、ビシクロ
[3.3.1]9−ノニリデン基等をあげることができ
る。
【0034】また、上記式(4)中、
【0035】
【化8】
【0036】で示される二価の芳香族炭化水素基として
は、ベンゼン環1個またはその2〜3個の縮合環から誘
導される二価の基を挙げることができ、また、二価の不
飽和複素環基としては、酸素原子、窒素原子、またはイ
オウ原子を環構成原子として1〜2個含む5〜7員環ま
たはこれとベンゼン環との縮合環から誘導される二価の
基を挙げることができる。二価の芳香族炭化水素基を具
体的に例示すると、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナ
ントレン環、アントラセン環等から誘導される炭素数6
〜14の基をあげることができ、また、二価の不飽和複
素環基を具体的に例示すると、フラン環、ベンゾフラン
環、ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、ピロー
ル環、チオフェン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン
環等から誘導される炭素数4〜9の基を挙げることがで
きる。
【0037】これらの二価の芳香族炭化水素基または不
飽和複素環基は水素原子の少なくとも一つが置換されて
いてもよく、その置換基としては、特に制限されない
が、例えば、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子:メ
チル基、エチル基等の炭素数1〜10のアルキル基:メ
トキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ
基:フェニル基、トリル基、キシリル基等の炭素数6〜
10のアリール基:炭素数7〜14のアルコキシアリー
ル基(炭素数1〜4のアルコキシ基で置換された炭素数
6〜10のアリール基):ジメチルアミノ基、ピロリジ
ニル基、ピペリジニル基、モルホリノ基等の炭素数1〜
10の置換アミノ基:ニトロ基:シアノ基等を例示する
ことができる。
【0038】クロメン化合物としては、特にR4および
5は共に水素原子であり、R6およびR7は、それぞれ
同一または異なるアリール基であるか、または不飽和複
素環基であるか、若しくはこれらが一緒になって形成さ
れたビシクロ〔3.3.1〕9−ノニリデン基またはノ
ルボルニリデン基であり、
【0039】
【化9】
【0040】は、炭素数1〜10のアルキル基または炭
素数1〜10のアルコキシ基で置換されていてもよいナ
フタレン環から誘導される基である化合物が好適に使用
できる。
【0041】本発明において好適に使用できるクロメン
化合物を具体的に例示すれば、次のような化合物を例示
することができる。
【0042】1)スピロ〔ノルボルナン−2,2′−
〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 2)スピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9,2′
−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 3)7′−メトキシスピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノ
ナン−9,2′−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 4)7′−メトキシスピロ〔ノルボルナン−2,2′−
〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 5)3,3−ビス(3−フルオロ−4−メトキシフェニ
ル)−6−モルホリノ−3H−ベンゾ〔f〕クロメン 6)3,3−ビス(4−メトキシフェニル)−6−モル
ホリノ−3H−ベンゾ〔f〕クロメン 7)3−(3−トリフルオロメチル−4−メトキシフェ
ニル)−3−(4−メトキシフェニル)−6−チオモル
ホリノ−3H−ベンゾ〔f〕クロメン また、本発明で好適に用いられるスピロオキサジン化合
物は、一般式(5)で表すことができる。
【0043】
【化10】
【0044】ここで、一般式(5)において、R8、R9
およびR10は、それぞれ同一または異なるアルキル基、
シクロアルキル基、シクロアルアルキル基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、
アルコキシカルボニルアルキル基、アリール基、アラル
キル基、アリーロキシ基、アシル基、アシロキシ基また
はアミノ基であり、R9およびR10は、一緒になって環
を形成してもよく、R8、R9およびR10は置換基を有し
てもよく、置換基としては上記のような基のほかに、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基または複素環基等が上
げられる。
【0045】上記式(5)中のR8,R9及びR10で表さ
れるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ネオペン
チル基等の炭素数1〜10のアルキル基を挙げることが
でき、シクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜10
のシクロアルキル基を挙げることができ、シクロアルア
ルキル基としてはシクロプロピルメチル基、シクロヘキ
シルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基等の炭素数
4〜11のシクロアルアルキル基を挙げることができ、
アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基等の炭素
数1〜10のアルコキシ基を挙げることができ、アルコ
キシアルキル基としてはメトキシメチル基、エトキシメ
チル基、t-ブトキシメチル基等の炭素数2〜11のアル
コキシアルキル基を挙げることができ、アルコキシカル
ボニル基としてはメトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基等の炭素数2〜11のアルコキシカルボニル基
を挙げることができ、アルコキシカルボニルアルキル基
としてはメトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボ
ニルエチル基、エトキシカルボニルメチル基等の炭素数
3〜12のアルコキシカルボニルアルキル基を挙げるこ
とができ、アリール基としてはフェニル基、トリル基、
キシリル基、ナフチル基等の炭素数6〜12のアリール
基を挙げることができ、アラルキル基としてはベンジル
基、フェネチル基、ナフチルメチル基等の炭素数7〜1
4のアラルキル基を挙げることができ、アリーロキシ基
としてはフェノキシ基、ナフトキシ基等の炭素数6〜1
2のアリーロキシ基を挙げることができ、アシル基とし
てはアセチル基、ベンゾイル基等の炭素数2〜14のア
シル基を挙げることができ、アシロキシ基としてはアセ
トキシ基、ベンゾイルオキシ基等の炭素数2〜14のア
セトキシ基を挙げることができ、また、アミノ基として
はメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基等
の炭素数1〜10のアミノ基を挙げることができる。
【0046】また、
【0047】
【化11】
【0048】で示される基は、それぞれ置換されていて
もよい二価の芳香族炭化水素基または二価の不飽和複素
環基であり、一般式(4)で示されるクロメン化合物の
項で例示されたものと同じ基が採用される。
【0049】
【化12】
【0050】で示される基は、それぞれ置換されていて
もよい二価の芳香族炭化水素基または二価の不飽和複素
環基である。二価の芳香族炭化水素基としては、ベンゼ
ン環1個またはその2〜3個の縮合環から誘導される二
価の基を挙げることができ、また、二価の不飽和複素環
基としては、酸素原子、窒素原子、またはイオウ原子を
環構成原子として1〜2個含む5〜7員環またはこれと
ベンゼン環との縮合環から誘導される二価の基を挙げる
ことができる。二価の芳香族炭化水素基を具体的に例示
すると、ベンゼン環、ナフタレン環、フェナントレン
環、アントラセン環等から誘導される炭素数6〜14の
基をあげることができ、また、二価の不飽和複素環基を
具体的に例示すると、フラン環、ベンゾフラン環、ピリ
ジン環、キノリン環、イソキノリン環、ピロール環、チ
オフェン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環等から
誘導される炭素数4〜9の基を挙げることができる。
【0051】また、上記の二価の芳香族炭化水素基又は
二価の不飽和複素環基の置換基としては上記のR8、R9
およびR10で述べたものと同じ基を選択できるが、中で
【0052】
【化13】
【0053】(但し、R11およびR12はそれぞれ同一又
は異なる、置換されていても良い、アルキル基、アルコ
キシ基またはアリル基等であり、またR11およびR12
互いに結合、環化し、含窒素複素環を形成しても良
い。)で示される基で置換された二価の芳香族炭化水素
基または二価の不飽和複素環基が、初期のフォトクロミ
ック性能においてその発色濃度が高い点で好適である。
【0054】本発明で好適に使用できるスピロオキサジ
ン化合物を具体的に例示すれば、次のような化合物を例
示することができる。
【0055】1)1’−メトキシカルボニルメチル−
8''−メトキシ−6''−(4−メチルピペラジノ)ジス
ピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3H)インドール
−2’−(1’H),3''−(3H)ナフト(3,2−
a)(1,4)オキサジン) 2)6’−フルオロ−1’,5’−ジメチル−6''−モ
ルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3
H)インドール−2’−(1’H),3''−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン) 3)6’−フルオロ−5’−メチル−1’−イソブチル
−6''−モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,
3’−(3H)インドール−2’−(1’H),3''−
(3H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジン) 4)3’,3’−ジメチル−1’−イソプロピル−6''
−インドリノスピロ−(3H)インドール−2’−
(1’H),3''−(3H)ナフト(3,2−a)
(1,4)オキサジン 5)3’,3’−ジメチル−1’−イソブチルスピロ−
(3H)インドール−2’−(1’H),3''−(3
H)ナフト(3,2−a)(1,4)オキサジン また、本発明で好適に用いられるフルギド化合物は一般
式(6)で表すことができる。
【0056】
【化14】
【0057】〔但し、
【0058】
【化15】
【0059】はそれぞれ置換基を有していてもよい二価
の芳香族炭化水素基または二価の不飽和複素環基であ
り、R13は、アルキル基、アリール基または一価の複素
環基であり、
【0060】
【化16】
【0061】は、ノルボルニリデン基またはアダマンチ
リデン基であり、Xは、酸素原子、 基 >N−R14、 基 >N−A1−B1−(A2)m−(B2)n−R15、 基 >N−A3−A4、または 基 >N−A3−R16である (ここで、R14は、水素原子、アルキル基またはアリー
ル基であり、A1、A2およびA3は、同一もしくは異な
り、アルキレン基、アルキリデン基、シクロアルキレン
基またはアルキルシクロアルカン−ジイル基であり、B
1およびB2は、同一もしくは異なってもよい
【0062】
【化17】
【0063】であり、mおよびnは、それぞれ独立して
0または1を示すが、mが0の時nは0であり、R
15は、アルキル基、ナフチル基またはナフチルアルキル
基であり、A4は、ナフチル基であり、R16は、ハロゲ
ン原子、シアノ基またはニトロ基である。)。〕 上記式(6)中、
【0064】
【化18】
【0065】で示される二価の芳香族炭化水素基または
二価の不飽和複素環基は、前記式(4)における基と同
様であり、これらの各基の置換基としては特に制限され
ないが、例えば、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原
子:メチル基、エチル基等の炭素数1〜10のアルキル
基:メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜10のアル
コキシ基:フェニル基、トリル基、キシリル基等の炭素
数6〜10のアリール基:炭素数7〜14のアルコキシ
アリール基(炭素数1〜4のアルコキシ基で置換された
炭素数6〜10のアリール基):ジメチルアミノ基、ピ
ロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリノ基等の炭素
数1〜10の置換アミノ基:ニトロ基:シアノ基等を例
示することができる。
【0066】上記式(6)中、R13で示されるアルキル
基、アリール基および複素環基は、炭素数1〜4のアル
キル基、炭素数6〜10のアリール基、および、酸素原
子、窒素原子、またはイオウ原子を環構成原子として1
〜2個含む5〜7員環またはこれとベンゼン環との縮合
環から誘導される一価の基を挙げることができる。該ア
ルキル基を具体的に例示すると、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、シクロプロピル基等を挙げるこ
とができる、また該アリール基を具体的に例示すると、
フェニル基、トリル基、キシリル基等を挙げることがで
きる、また、該複素環基を具体的に例示すると、ピロー
ル環、ピリジン環、キノリン環、ピペリジン環等の含窒
素複素環;フラン環、ベンゾフラン環、オキソラン環等
の含酸素複素環;チオフェン環、ベンゾチオフェン環、
チオラン環等の含硫黄複素環に基づく基を挙げることが
できる。
【0067】上記式(6)中Xが>N−R14であると
き、R14で示されるアルキル基、アリール基は上記R13
と同様である。Xが>N−A1−B1−(A2)m−(B2)n
15、>N−A3−A4、または>N−A3−R16である
とき、A1、A2およびA3で示されるアルキレン基は、
メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基等の炭素数1〜4の基であること
が好ましく、アルキリデン基は、エチリデン基、プロピ
リデン基、イソプロピリデン基等の炭素数2〜4の基で
あることが好ましく、また、シクロアルキレン基は、シ
クロヘキシレン基が好ましく、さらにアルキルシクロア
ルカン−ジイル基は、ジメチルシクロヘキサン−ジイル
基が好ましい。
【0068】また、上記式(6)中Xが>N−A1−B1
−(A2)m−(B2)n−R15であるとき、R15で示されるア
ルキル基は上記R13と同様であり、ナフチルアルキル基
は、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等の炭素数1
1〜14の基であることが好ましい。
【0069】上記式(6)で示されるフルギド化合物の
なかでも、フォトクロミック作用の耐久性等を勘案する
と、R13がアルキル基であり、Xが>N−R〔ただし、
Rは炭素数1〜4のシアノアルキル基、炭素数1〜4の
ニトロアルキル基、または炭素数3〜9のアルコキシカ
ルボニルアルキル基(炭素数1〜4のアルコキシ基と炭
素数1〜4のアルキレン基を含む)である。〕であり、
【0070】
【化19】
【0071】はアダマンチリデン基であり、
【0072】
【化20】
【0073】は、炭素数6〜10のアリール基、または
炭素数7〜14のアルコキシアリール基(炭素数1〜4
のアルコキシ基で置換された炭素数6〜10のアリール
基)で置換されていてもよい複素環基、特にチオフェン
環から誘導される基である化合物が好ましい。
【0074】本発明において好適に使用できるフルギド
化合物を具体的に例示すると、次のような化合物を例示
することができる。
【0075】フルギド化合物: 1)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチル
−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェ
ンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.
1.1〕デカン) 2)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(p−
メトキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベン
ゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリ
シクロ〔3.3.1.1〕デカン) 3)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−メチル
スピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシ
イミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1〕デカ
ン) 4)6,7−ジヒドロ−N−メトキシカルボニルメチル
−4−メチル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.1〕デカン) 5)6,7−ジヒドロ−4−メチル−2−(p−メチル
フェニル)−N−ニトロメチルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.1〕デカン) 6)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−シクロ
プロピル−3−メチルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チ
オフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ
〔3.3.1.1〕デカン) 7)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−シクロ
プロピル−スピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジ
カルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.
1〕デカン) 本発明における硬化性組成物をメガネレンズに使用する
場合は、グレーまたはブラウン等の色調が好まれるが、
このような色調は単一のフォトクロミック化合物では得
られないために、二種以上の異なるフォトクロミック化
合物を混合する方法が採用される。上記したフルギド化
合物及びスピロオキサジン化合物は一般に橙〜青に発色
するが、これに黄〜橙に発色するクロメン化合物を混合
することにより、グレー、ブラウン等の中間色を得るこ
とができる。
【0076】本発明において、フォトクロミック化合物
の配合比は全重合性単量体100重量部に対して、0.
001〜10重量部の範囲であり、0.001重量部よ
り少ないとフォトクロミック特性の耐久性を損なうこと
になり、また、10重量部より多いときには硬化体の初
期着色が大きくなる。フォトクロミック化合物の配合比
は、全重合性単量体100重量部に対して、好ましくは
0.01〜5重量部、より好ましくは0.01〜1重量
部の範囲で用いられ、この範囲において耐久性と初期着
色のバランスのとれた最も良好なフォトクロミック性能
が得られる。
【0077】本発明のフォトクロミック硬化性組成物に
は、更に離型剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、紫外線
安定剤、酸化防止剤、着色防止剤、帯電防止剤、蛍光染
料、染料、顔料、香料等の各種安定剤、添加剤を必要に
応じて混合して使用することができる。
【0078】本発明のフォトクロミック硬化性組成物に
紫外線安定剤を混合して使用すると、フォトクロミック
化合物の耐久性をさらに向上させることができるために
好適である。また、紫外線安定剤としては、ヒンダード
アミン光安定剤、ヒンダードフェノール光安定剤、イオ
ウ系酸化防止剤を好適に使用することができる。
【0079】紫外線安定剤の使用量は特に制限されるも
のではないが、通常は、全重合性単量体100重量部に
対して各紫外線安定剤の配合量が0.001〜10重量
部、さらに0.01〜1重量部の範囲であることが好適
である。
【0080】更に、フルギド化合物とクロメン化合物と
を併用する場合には、亜リン酸エステル化合物を加える
ことにより、これらのフォトクロ化合物の混合色の経時
的な変化を抑えることができる。したがって、フルギド
化合物とクロメン化合物とを併用する系に上記した紫外
線安定剤と亜リン酸エステル化合物の両者を使用するこ
とは、本発明において最も好適である。亜リン酸エステ
ル化合物の配合量は、全重合性単量体100重量部に対
して、0.001〜10重量部、さらに0.01〜1重
量部であることが好ましい。
【0081】更に又、赤外線吸収剤を混合して使用する
と、フォトクロミック作用の他にも赤外線吸収能も有す
るフォトクロミック硬化体を得ることができる。赤外線
吸収剤としてはポリメチン系化合物、ジイモニウム系化
合物、シアニン系化合物、アントラキノン系化合物、ア
ルミニウム系化合物が使用できるが、分子吸光係数が大
きく、小量の添加で効果を発揮するジイモニウム系化合
物が好適である。
【0082】赤外線吸収剤の配合量は、全重合性単量体
100重量部に対して、0.0001〜1重量部、さら
に0.001〜0.01重量部であることが好ましい。
【0083】本発明の硬化性組成物から硬化体を得る重
合方法は特に限定的でなく、公知のラジカル重合方法を
採用できる。重合開始手段は、種々の過酸化物やアゾ化
合物などのラジカル重合開始剤の使用、又は、紫外線、
α線、β線、γ線等の照射あるいは両者の併用によって
行うことができる。代表的な重合方法を例示すると、エ
ラストマーガスケット又はスペーサーで保持されている
モールド間に、ラジカル重合開始剤を混合した本発明の
フォトクロミック組成物を注入し、空気炉中で硬化させ
た後、モールドより取り外す注型重合が採用される。
【0084】ラジカル重合開始剤としては特に限定され
ず、公知のものが使用できるが、代表的なものを例示す
ると、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド等のジア
シルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサネート、t−ブチルパーオキシネオデカネー
ト、クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート等のパーオキシエステル;ジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチル
パーオキシジカーボネート等のパーカーボネート;アゾ
ビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等をあげること
ができる。
【0085】ラジカル重合開始剤の使用量は、重合条件
や開始剤の種類、前記の単量体の組成によって異なり、
一概に限定できないが、一般的には、全重合性単量体1
00重量部に対して0.001〜10重量部、好ましく
は0.01〜5重量部の範囲が好適である。
【0086】重合条件のうち、特に温度は得られる硬化
体の性状に影響を与える。この温度条件は、開始剤の種
類と量や単量体の種類によって影響を受けるので一概に
限定はできないが、一般的に比較的低温で重合を開始
し、ゆっくりと温度を上げていき、重合終了時に高温下
に硬化させる所謂テーパ型の2段重合を行うのが好適で
ある。重合時間も温度と同様に各種の要因によって異な
るので、予めこれらの条件に応じた最適の時間を決定す
るのが好適であるが、一般に2〜40時間で重合が完結
するように条件を選ぶのが好ましい。
【0087】さらに、上記の方法で得られる硬化体は、
その用途に応じて以下のような処理を施すこともでき
る。即ち、分散染料などの染料を用いる染色、シランカ
ップリング剤やケイ素、ジルコニウム、アンチモン、ア
ルミニウム、スズ、タングステン等のゾルを主成分とす
るハードコート剤や、SiO2、TiO2、ZrO2等の
金属酸化物の薄膜の蒸着や有機高分子の薄膜の塗布によ
る反射防止処理、帯電防止処理等の加工および2次処理
を施すことも可能である。
【0088】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、(B)成分に
対する一般式(1)で示される2官能重合性単量体の溶
解度が高いために、容易に液状の硬化性組成物を得るこ
とができ、このために操作性に優れる。しかも高屈折率
という優れた光学物性を有し、さらにフォトクロミック
化合物を加えた場合には発色濃度、耐久性ともに高く、
十分実用的である。従って、本発明の硬化性組成物を重
合して得られる硬化体は、高屈折率の有機ガラス、特に
光学材料として有用であり、また、フォトクロミック化
合物を加えた場合には、フォトクロミック性を有する高
屈折率光学材料として有用であり、例えば、メガネレン
ズやフォトクロミックレンズ等の用途に好適に使用する
ことができる。
【0089】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために、実
施例を掲げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0090】以下の例で使用した化合物及び略称は下記
の通りである。
【0091】(1)一般式(1)で示される2官能重合
性単量体 TB:2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキ
シ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン TBA:2,2−ビス(4−アクリロイルオキシエトキ
シ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン TBP:2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシイソ
プロポキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン (2)一般式(1)で示される2官能重合性単量体及び
一般式(2)で示される単官能重合性単量体からなる重
合性単量体 TB2:TBのモノエステル体2重量%を含むTB TB10:TBのモノエステル体10重量%を含むTB TB20:TBのモノエステル体20重量%を含むTB TB50:TBのモノエステル体50重量%を含むTB TBA10:TBAのモノエステル体10重量%を含む
TBA TBP10:TBPのモノエステル体10重量%を含む
TBP (3)(B)成分の重合性単量体 GMA:グリシジルメタクリレート BzMA:ベンジルメタクリレート MS:α−メチルスチレン St:スチレン 4G:テトラエチレングリコールジメタクリレート MPSM:4,4´−ビス(4−メタクリロイルチオフ
ェニル)スルフィド DVB:ジビニルベンゼン (4)フォトクロミック化合物 C1:スピロ〔ビシクロ〔3.3.1〕ノナン−9,
2’−〔2H〕ベンゾ〔h〕クロメン〕 S1:6’−フルオロ−1’,5’−ジメチル−6”−
モルホリノジスピロ(シクロヘキサン−1,3’−(3
H)インドール−2’−(1’H),3”−(3H)ナ
フト(3,2−a)(1,4)オキサジン) F1:N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(p
−メトキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベ
ンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−ト
リシクロ〔3.3.1.1〕デカン) 実施例1 一般式(1)で示される2官能重合性単量体及び一般式
(2)で示される単官能重合性単量体からなる重合性単
量体として、TBのモノエステル体10重量%を含むT
BとTBのモノエステル体の混合物(TB10)10g
に、(B)成分としてスチレンを一般式(1)で示され
る2官能重合性単量体及び一般式(2)で示される単官
能重合性単量体からなる重合性単量体が溶解するまで、
よく撹拌しながら室温(20℃)で加えた。このときの
(B)成分100gに溶解する一般式(1)で示される
2官能重合性単量体及び一般式(2)で示される単官能
重合性単量体からなる重合性単量体の重量(g)を
(A)成分の溶解度として、そのとき一般式(1)で示
される2官能重合性単量体及び一般式(2)で示される
単官能重合性単量体からなる重合性単量体に含まれるT
Bの重量(g)を単量体(1)の溶解度として表した。
【0092】結果を表1に示した。
【0093】実施例2〜8 表1に示した一般式(1)で示される2官能重合性単量
体及び一般式(2)で示される単官能重合性単量体から
なる重合性単量体及び(B)成分を用いた他は実施例1
と同様に溶解度を測定した。結果を表1に示した。
【0094】比較例1〜5 実施例1〜5の一般式(1)で示される2官能重合性単
量体及び一般式(2)で示される単官能重合性単量体か
らなる重合性単量体において用いた一般式(1)で示さ
れる2官能重合性単量体のみを用いて実施例1と同様に
溶解度を測定した。結果を表1に示した。
【0095】実施例1〜3と比較例1〜3は種々の共重
合単量体に対して、TB10とTBとの溶解度を比較し
たものである。いずれの場合も、TBに比べてTB10
の方が溶解度の大きいことが分かる。実施例4及び5も
それぞれ比較例4及び5に比べて溶解度が大きくなって
いることが分かる。
【0096】
【表1】
【0097】実施例9 一般式(1)で示される2官能重合性単量体及び一般式
(2)で示される単官能重合性単量体からなる重合性単
量体としてTB10を44重量部、(B)成分としてG
MA5重量部及びBzMA51重量部を室温で2時間混
合攪拌した。その混合溶液の中に、フォトクロミック化
合物としてC1を0.05重量部、ラジカル重合開始剤
としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート
を1重量部添加してよく混合した。この混合液をガラス
板とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるガスケット
で構成された鋳型の中へ注入し、注型重合を行った。重
合は空気炉を用い、30℃から90℃で18時間かけ、
徐々に温度を上げていき、90℃に2時間保持した。重
合終了後、鋳型を空気炉から取り外し、放冷後、硬化体
を鋳型のガラス型から取り外した。
【0098】得られたフォトクロミック硬化体(厚み2
mm)に、浜松ホトニクス製のキセノンランプL−24
80(300W)SHL−100をエアロマスフィルタ
ー(コーニング社製)を介して20℃±1℃、硬化体表
面でのビーム強度365nm=2.4mW/cm2,2
45nm=24μW/cm2で120秒照射して発色さ
せ、下記の各種フォトクロミック特性を測定した。
【0099】・最大吸収波長(λmax(nm)):(株)大
塚電子工業製の分光光度計MCPD1000により、こ
の硬化体の発色後のλmaxを求めた。
【0100】・発色濃度:ε(120)−ε(0)を求
め、発色濃度とした。但し、ε(120)は、上記条件
にて光を120秒照射し、発色させた時のフォトクロミ
ック化合物の最大吸収波長における吸光度であり、ε
(0)は、光を照射する前の発色時と同じ吸収波長での
吸光度である。
【0101】・フォトクロミック耐久性:スガ試験機
(株)製キセノンフェードメーターFA−25AX−H
Cにより疲労寿命を測定し、フォトクロミック耐久性と
した。疲労寿命は、重合体をキセノンフェードメーター
に200時間照射した後、上記記載の方法にて硬化体を
発色させ、その時のフォトクロミック化合物の発色に基
づく最大吸収波長における吸光度を、フェードメーター
照射前の発色での吸光度に対する割合(%)で表した。
【0102】また、得られた硬化体の光学物性は下記の
試験法により測定した。
【0103】屈折率及びアッベ数:アタゴ(株)製アッ
ベ屈折計を用いて、20℃における屈折率とアッベ数を
測定した。接触液にはブロモナフタレンを使用した。
【0104】測定した結果を表2に示した。
【0105】実施例10〜20 表2に示した一般式(1)で示される2官能重合性単量
体及び一般式(2)で示される単官能重合性単量体から
なる重合性単量体、(B)成分及びフォトクロミック化
合物を用いた他は実施例9と同様に重合し、フォトクロ
ミック硬化体を得た後、各種フォトクロミック特性を測
定した。結果を表2に示した。
【0106】
【表2】
【0107】比較例6〜13 比較例6〜13において、重合性単量体として表3に示
した化合物を用いた以外は実施例9と全く同様に実施し
た。結果を表3に示した。
【0108】比較例6、7は実施例の一般式(1)で示
される2官能重合性単量体及び一般式(2)で示される
単官能重合性単量体からなる重合性単量体をTBに置き
換え、(B)成分はほとんど変えずに重合しようとした
ものである。室温で撹拌すると、比較例6、7の組成物
は均一な溶液にならないため、透明な硬化体が得られ
ず、屈折率その他の物性を測定することができなかっ
た。また、TBを溶解させるために60℃に加熱して撹
拌すると、撹拌中に重合が進行し、均一な硬化体が得ら
れず、物性を測定することができなかった。
【0109】比較例8〜11は、TBを溶解させるため
にStを用いた場合である。Stを用いた場合、一般式
(2)で示される単官能重合性単量体を併用しなくても
TBを溶解できるが、実施例9と比較例8、実施例10
と比較例9、実施例11と比較例10、実施例19と比
較例11とを比較して、比較例8〜11はいずれもフォ
トクロミック特性において発色濃度及び耐久性が低下し
ていることが分かる。
【0110】また、比較例12、13はTBを用いずに
高屈折率硬化体を製造した場合であるが、いずれも、実
施例9と比較するとフォトクロミック特性において発色
濃度、耐久性ともに低下していることが分かる。
【0111】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 9/02 C09K 9/02 B G02B 1/04 G02B 1/04 G03C 1/73 503 G03C 1/73 503

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(1) 【化1】 (但し、R1,R2はそれぞれ同一又は異なる水素原子又
    はメチル基であり、Xは臭素原子、塩素原子又は水素原
    子であり、p、qは各々独立に1又は2であり、m、n
    は各々独立に1〜4の整数である。)で示される2官能
    重合性単量体、及び下記一般式(2) 【化2】 (但し、R1,R2はそれぞれ同一又は異なる水素原子又
    はメチル基であり、Xは臭素原子、塩素原子又は水素原
    子であり、p、qは各々独立に1又は2であり、m、n
    は各々独立に1〜4の整数である。)で示される単官能
    重合性単量体からなり、これらの合計量中に占める一般
    式(2)で示される単官能重合性単量体の割合が5〜5
    0重量%である重合性単量体100重量部、並びに、
    (B)上記一般式(1)で示される2官能重合性単量体
    及び一般式(2)で示される単官能重合性単量体からな
    る重合性単量体以外の重合性単量体1〜1000重量部
    を含有してなることを特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の硬化性組成物100重量
    部に対して、フォトクロミック化合物0.001〜10
    重量部を含有してなるフォトクロミック硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の硬化性組成物を硬
    化させてなる光学材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004083268A1 (ja) * 2003-03-20 2004-09-30 Tokuyama Corporation 重合硬化性組成物
US8691926B2 (en) 2004-11-09 2014-04-08 Tokuyama Corporation Polymerization curable composition

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