JPH11268460A - 無線カード - Google Patents

無線カード

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JPH11268460A
JPH11268460A JP10070891A JP7089198A JPH11268460A JP H11268460 A JPH11268460 A JP H11268460A JP 10070891 A JP10070891 A JP 10070891A JP 7089198 A JP7089198 A JP 7089198A JP H11268460 A JPH11268460 A JP H11268460A
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JP
Japan
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antenna
wireless card
electronic circuit
image display
image
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JP10070891A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ito
進一 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示画像の欠損などが生じない表示機能付きの
無線カードを提供する。 【解決手段】平板状の基材7と、この基材7の一方の面
に設けられた溝9内に埋込まれ、外部と無線で通信を行
なうためのアンテナ3、および、このアンテナ3を介し
て外部と通信を行なうことにより情報の記憶、更新、読
出しなどの処理を行なうICチップ4と、基材7のアン
テナ3およびICチップ4が埋設されている側の面上に
設けられ、外部からの熱エネルギにより可視像の記録、
消去が可能な画像表示部2が設けられた表面層5から構
成される無線カード1において、基材7と表面層5との
間に弾性層6を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの熱エネ
ルギにより可視像の記録、消去が可能な画像表示部を有
し、非接触で外部と情報のやりとりを行なう表示機能付
きの無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外部と無線で通信を行なうための
アンテナ、および、このアンテナを介して外部と通信を
行なうことにより情報の記憶、更新、読出しなどの処理
を行なうIC(集積回路)化された電子回路部を内蔵し
た、いわゆる無線カードが登場し、無線により外部と通
信し、非接触で情報の記憶、更新、読出しなどが行なえ
るようになっている。また、環境資源の問題から、無線
カード自体には電源を持たず、送受信機としてのカード
リーダライタからの無線による電力供給によって、カー
ド内のIC化された電子回路部を駆動するものもある。
【0003】これらの無線カードは、個人認証用のID
カードなどとして用いられることがあり、専用の送受信
機器を介して無人で通行許可などの処理が行なわれる
が、人による目視判定の場合を考慮し、所持者の顔写真
などの表示がなされているものもある。
【0004】さらに、無線カードとしては、ID機能だ
けでなく、クレジット機能、プリペイド機能などの複数
の機能を持たせることが可能であるが、プリペイド機能
のような場合には、残額情報など、内容を更新して表示
させる必要がある場合がある。電源を持つタイプの無線
カードであれば、液晶などによる表示部を設けることに
より、任意の情報を表示させることが可能であるが、前
記した電源を持たないタイプの無線カードでは困難であ
る。
【0005】このような問題に対し、表示情報を書換え
記録するときは、専用の記録装置によって行なわなけれ
ばならないという制限はつくが、カード表面に熱により
可視像を記録/消去することが可能な画像表示部を設
け、サーマルヘッドなど熱記録手段を接触させて、加熱
することで表示部を書換えることなどは可能である。
【0006】このような変化を示す材料や、記録装置自
体については、たとえば、特開昭55−154198号
公報(白濁/透明変化材料)、特開昭63−17368
4号公報(発色/消色変化材料)、特開平4−1976
47号公報(記録装置)、特開平5−4447号公報
(記録装置)などによって既に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、無線カード
は、通常、内部にアンテナやIC化された電子回路部を
埋め込んで成形しているので、カード表面にわずかな凹
凸がでることがあるとともに、電子回路部の破損などが
起きないよう剛性を持たせてあるので、いわゆるテレフ
ォンカードのような薄い磁気カードよりも変形に自由度
がない。したがって、サーマルヘッドのような剛体を均
一に接触させることが難しく、画像の消し残しや書き損
じが起きやすいという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、表示画像の欠損などが
生じない表示機能付きの無線カードを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の無線カードは、
平板状の基材と、この基材の一方の面に埋設され、外部
と無線で通信を行なうためのアンテナ、および、このア
ンテナを介して外部と通信を行なうことにより所定の処
理を行なう電子回路部と、前記基材の前記アンテナおよ
び電子回路部が埋設されている側の面上に設けられ、外
部からの熱エネルギにより可視像の記録、消去が可能な
画像記録層を有する画像表示部と、前記基材と前記画像
表示部との間に設けられた弾性層とを具備している。
【0010】また、本発明の無線カードは、画像表示部
が設けられた表面部を有し、この表面部と基材のアンテ
ナおよび電子回路部が埋設されている側の面との間に弾
性層を設けたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の無線カードは、弾性層は、
基材のアンテナおよび電子回路部が埋設されている側の
面全体にわたり設けられていることを特徴とする。
【0012】また、本発明の無線カードは、基材の画像
表示部側はアンテナおよび電子回路部が露出していると
ともに、弾性層がアンテナおよび電子回路部の上部にも
連続して設けられ、アンテナおよび電子回路部が弾性層
によって外部から密閉されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明の無線カードは、弾性層は、
画像表示部と対応する部分にのみ設けられていることを
特徴とする。
【0014】また、本発明の無線カードは、弾性層は発
泡材であって、画像表示部側からの断熱を兼ねることを
特徴とする。
【0015】さらに、本発明の無線カードは、平板状の
基材と、この基材の一方の面に埋設され、外部と無線で
通信を行なうためのアンテナ、および、このアンテナを
介して外部と通信を行なうことにより所定の処理を行な
う電子回路部と、前記基材の前記アンテナおよび電子回
路部が埋設されている側の面上に弾性体の特徴を有する
接着剤で接合され、外部からの熱エネルギにより可視像
の記録、消去が可能な画像記録層を有する画像表示部と
を具備している。
【0016】本発明によれば、基材と画像表示部の間に
弾性層を設けることで、サーマルヘッドなどの剛体から
なる画像表示部の画像記録手段を押し付けたときに、基
材またはアンテナおよび電子回路部による凹凸があって
も、弾性層で凹凸を吸収するので、均一に接触させるこ
とが可能になり、表示画像の消し残しや書き損じなどの
欠損を防ぐことが可能になる。
【0017】また、基材の画像表示部側はアンテナおよ
び電子回路部が露出しているとともに、弾性層がアンテ
ナおよび電子回路部の上部にも連続して設けられ、アン
テナおよび電子回路部を弾性層によって外部から密閉す
ることで、アンテナおよび電子回路部を密封するための
部材を設けることなく、表示画像の欠損を防ぐことが可
能になる。
【0018】また、弾性体が発泡材であって、画像表示
部側からの断熱を兼ねることで、表示画像の欠損を防ぎ
つつ、画像書換え時の熱がアンテナおよび電子回路部へ
伝わらなくなるので、熱破損を防ぐことが可能になる。
【0019】さらに、基材と画像記録層とを弾性体の特
徴を有する接着剤で接合することで、弾性層を別途設け
ることなく表示画像の消し残しや書き損じなどの欠損を
防ぐことが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】まず、第1の実施の形態について説明す
る。
【0022】図1は、第1の実施の形態に係る表示機能
付き無線カードの上面図であり、図2は、同じく無線カ
ードを構成部品別に分解したときの斜視図である。図1
に示すように、無線カード1は、その中央部に熱エネル
ギにより可視像の書換え記録が可能な材料(詳細は後述
する)からなる画像表示部2が設けられており、後述す
る専用のカードリーダライタ内に設けられている画像記
録手段によって任意の画像表示が行なえるようになって
いる。
【0023】また、無線カード1の内部には、後述する
カードリーダライタに対して無線による情報を送受信す
るためのアンテナ3、および、このアンテナ3を介して
外部と通信を行なうことにより情報の記憶、更新、読出
し処理などを行なうIC化された電子回路部(以後、単
にICチップと略称する)4が埋設されている。
【0024】また、無線カード1は、バッテリなどの電
源は所有せず、前述したように無線により送信情報とと
もに電力が供給されることにより、内部で安定化電源が
生成され、この生成された電源によりICチップ4が動
作するようになっている。
【0025】さらに、図2に示すように、無線カード1
は、大別すると、表面部としての表面層5、弾性層6、
基材7、裏面層8に分解される。前述した画像表示部2
は、表面層5上に形成するとともに、前述したアンテナ
3およびICチップ4は、基材7の一方の面(表面層5
側の面)に形成された溝9内に嵌め込むようにしてい
る。
【0026】なお、画像表示部2を除く表面層5および
裏面層8には、デザイン、注意文言などのプレ印刷を施
すことが可能である。
【0027】ここで、表面層5と基材7との間に設けて
いる弾性層6が本発明の特徴となる部材であり、詳細に
ついては後述するが、弾性層6の効果により、画像表示
部2に対する画像の書換え記録が消し残しや書き損じな
どの欠損を生じることなく行なえるようになる。
【0028】また、それぞれの構成部材の材質、厚さな
どは、これに限定されるものではないが、本実施の形態
においては、表面層5および裏面層8を厚さが100μ
mのPET(ポリエチレンテレフタート)フィルム、弾
性層6を厚さが100μmのウレタンゴム(ゴム硬度6
0度)、基材7を厚さが400μmのABS(アクリロ
ニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂とし、接着剤な
とどの厚さを含め、全体として0.76mmの厚さで成
型した。
【0029】ここで、弾性層6に用いる材料は、加圧変
形に対し復元力を持つ弾性体であり、かつ、薄い層状に
形成可能な材料に限定される。すなわち、弾性層6の材
料として、非連通タイプの発泡ウレタンを用いることも
可能である。たとえば、気泡率が60%で、平均気泡径
が20μmのゴム硬度が60度の発泡ウレタンを用いた
場合、前述したウレタンゴムと同様な効果が得られる上
に、弾性層6内の気泡の断熱効果により画像表示部2に
与えられる熱が断熱層より下層部に伝わらなくなるの
で、アンテナ3およびICチップ4の熱的破損を防げる
ようになる。また、画像表示部2に熱を与えるときのロ
スが低減され、画像の書換え記録時に必要なエネルギが
低減される(高感度化する)。
【0030】また、本実施の形態の無線カード1では、
耐水性などの問題に対し、弾性層6によってアンテナ
3、ICチップ4を密閉するようにしている。一般的な
無線カードでは、アンテナ3、ICチップ4を密閉する
ために封止剤を充填することがあるが、本発明では別途
封止剤を用いる必要がない。
【0031】次に、前述した無線カード1の画像表示部
2に用いた熱により可視像の書換え記録が可能な材料に
ついて説明する。本発明は、これに限定されるものでは
ないが、本実施の形態では、加熱エネルギの制御により
繰返し色が発色/消色する記録材料を用いた。図3に発
色/消色特性を示す。
【0032】図3は、シート状に形成した記録材料に対
してサーマルヘッドで加熱エネルギを与え、その印加エ
ネルギを変えたときの画像濃度の変化特性を示したもの
である。縦軸は画像濃度、横軸は与えるサーマルヘッド
の印加エネルギを示している。また、曲線aはまだ発色
していない初期状態の記録材料に加熱エネルギを与えた
ときの濃度変化を示し、曲線bは一度発色させた記録材
料に消色するような加熱エネルギを与えたときの濃度変
化を示している。
【0033】この記録材料は、主にロイコ染料と呼ばれ
る染料材と、このロイコ染料と加熱により反応して色を
発色させる、あるいは、減色させる顕減色剤とにより構
成されており、与える熱エネルギの違いにより発色状態
と消色状態の両状態に変化させることが可能な材料であ
る。図3中の発色と消色の濃度変化特性から明らかなよ
うに、消色は発色よりも低いエネルギで起きる。また、
消色させるときの印加エネルギを低い方から徐々に上げ
ると、画像濃度は低くなっても画像濃度が条件をすぎる
と再び発色し始めるようになる。
【0034】すなわち、サーマルヘッドのような画素単
位で加熱エネルギを制御し、発色加熱と消色加熱を選択
的に与えられる手段を前記した画像表示部2に当接させ
ることによって、任意の画像の書換え記録を行なうこと
ができる。
【0035】なお、画像の消去に関しては、基板上に帯
状の発熱抵抗体を設けて一様な加熱が与えられるような
消去専用ヘッドを用いることも可能である。
【0036】次に、本実施の形態の無線カード1に対
し、無線による情報の読み書き、電力送信とともに画像
表示部2の書換え記録を行なうカードリーダライタにつ
いて図4を用いて説明する。
【0037】本実施の形態で用いるカードリーダライタ
は、無線カード1に対し、無線で情報の送受信、電力送
信を行なうアンテナ11、このアンテナ11を介して情
報の送受信、内容判定、更新などの処理、および、電力
送信を一括して行なう無線情報駆動部12、無線カード
1がアンテナ11の部分に到達したことを光学的に検知
する無線部検知センサ13、無線カード1の画像表示部
2の表示内容を書換え記録するサーマルヘッド14、サ
ーマルヘッド14で画像の書換え記録を行なうときに、
無線カード1を裏面側から押し付けながら移動させるプ
ラテンローラ15、無線カード1がサーマルヘッド14
の部分に到達したことを光学的に検知する画像書換部検
知センサ16、無線カード1をカードリーダライタ内全
域に渡って搬送する搬送ローラ対17、無線カード1に
対する全ての処理が終わってカードリーダライタ内の終
端部に到達したことを検知する終端検知センサ18など
によって構成されている。
【0038】これにより、無線カード1がカードリーダ
ライタ内に取込まれると、搬送ローラ対17によって搬
送され、無線部検知センサ13の検知とともに、無線情
報駆動部12によってアンテナ11を介して無線による
無線カード1への電力送信と情報の送受信、内容判定、
更新を行なうことにより、必要に応じて無線カード1内
のICチップ4に記憶されている情報の更新などが行な
われる。
【0039】続いて、画像書換部検知センサ16の検知
とともに、サーマルヘッド14による画像表示部2の画
像の書換え記録が行なわれるが、ここで、書換える画像
は前段の無線による情報の読み書きに基づいて決定され
る画像になる。画像表示部2の書換え記録が終了し、終
端検知センサ18で無線カード1が検知されると、搬送
ローラ対17が反転し、図中破線で示すよう無線カード
1を逆方向に搬送して排出し、全ての処理が終了する。
【0040】なお、本発明に関わるものではないので説
明は省略したが、たとえば、排出工程上で、カードリー
ダライタ内で行なわれた処理が正常に行なわれたか否か
のベリファイチェックを行なっても何ら差し支えない。
【0041】また、本発明は、前述したカードリーダラ
イタ内のサーマルヘッド14で画像表示部2を書換え記
録するときに効果が得られるものであり、剛体であるサ
ーマルヘッド14が無線カード1の画像表示部2に均一
に接触し、画像の書換え記録時に消し残しや書き損じな
どの欠損が生じないよう無線カード1内に工夫をしたも
のである。
【0042】また、無線カード1は、画像表示部2の書
換え記録を必要としない場合には、ここで説明したカー
ドリーダライタを用いなくてもよく、無線電波の送受信
可能距離をあげた送受信機器を用いれば、通常の無線カ
ードの場合と同様に無線カードをアンテナの送受信可能
領域内にかざすだけで処理が行なえる。
【0043】次に、本発明の特徴である無線カード1に
設けた弾性層6によって得られる効果について、図5を
用いて詳細に説明する。図5は、無線カード1のアンテ
ナ3が通過する端部周辺部の断面図であり、(a)は成
形されたままの状態を示しており、(b)は画像表示部
2の画像を書換えるため、前述したカードリーダライタ
内のサーマルヘッド14が押し付けられている状態を示
している。
【0044】まず、無線カード1内のアンテナ3は、前
述したように、基材7の溝9内に嵌め込むようにしてい
るが、図5(a)に示すように、線材をコイル状に形成
したものなので、歩留まりが悪い場合などには、基材7
の溝9内に完全に収まらないことがある。このような場
合、表面層5に凸部が生じてしまう。
【0045】本発明の特徴となる弾性層6を設けない場
合、表面層5は変形することができないので、表面層5
の凸部の影響により、凸部近傍の画像表示部2はサーマ
ルヘッド14を押し付けても、接触できなくなる部分が
発生する。
【0046】これに対し、表面層5も樹脂であるので、
押しつぶれるような弾性変形はできないが、厚みが変わ
らないままでの弾性変形は可能であり、図5(b)に示
すように、弾性層6を設けることによって、サーマルヘ
ッド14を押し付けると、弾性層6とともに表面層5も
変形し、画像表示部2には均一な接触状態が得られる。
したがって、画像の書換え記録が消し残しや書き損じな
どの欠損が生じることなく行なえるようになる。
【0047】また、弾性層6は、図5(b)の状態では
押しつぶされた状態になっているが、サーマルヘッド1
4の押し付けが解除されれば図5(a)の状態に復元
し、アンテナ3へ悪影響を及ぼすようなストレスがかか
ることもない。
【0048】なお、図5は、アンテナ3の影響に対する
本発明の効果を説明したものであるが、ICチップ4の
形状、その他の影響による表面層5の凹凸発生に対して
も、弾性層6によって同様な効果が得られる。
【0049】次に、第2の実施の形態について説明す
る。
【0050】図6は、第2の実施の形態に係る表示機能
付き無線カードを構成部品別に分解したときの斜視図で
あり、図7は、同じく無線カードの成形状態での斜視図
である。第1の実施の形態では、弾性層6をカード全面
にわたり設けたが、第2の実施の形態では、図6に示す
ように、表面層5の画像表示部2の直下部にのみ弾性層
6を設けている。なお、その他の各構成部品に用いる材
料、厚みなどは、前述した第1の実施の形態と同様であ
る。
【0051】さらに、図7に示すように、本実施の形態
の無線カード1の外観は、弾性層6の厚み分だけ画像表
示部2が盛り上がるようになる。したがって、第1の実
施の形態において説明したカードリーダライタ内のサー
マルヘッド14によって画像表示部2の画像を書換え記
録するときに、周辺部の凹凸にかかわらず、サーマルヘ
ッド14は盛り上がっている画像表示部2に必ず接触す
るようになり、弾性層6の変形作用によって均一な接触
が得られるようになる。これにより、第1の実施の形態
の場合と同様に、画像表示部2に対する画像の書換え記
録が消し残しや書き損じなどの欠損を生じることなく行
なえるようになる。
【0052】次に、第3の実施の形態について説明す
る。
【0053】図8は、第3の実施の形態に係る表示機能
付き無線カードを構成部品別に分解したときの斜視図で
ある。第3の実施の形態では、第1の実施の形態で用い
た弾性層6は用いず、成形状態で弾性体の特性を示す接
着剤21によって、表面層5と基材7とを接合するよう
にしている。なお、その他の各構成部品に用いる材料、
厚みなどは、前述した第1の実施の形態と同様である。
【0054】第3の実施の形態では、接着剤21を用い
ることで、第1の実施の形態と同様な効果を得るもので
あるが、第1の実施の形態のような弾性層6を別途設け
る必要がないので、より簡易的にこれを実現することが
できる。接着剤21は、成形状態で弾性体の特性を示
し、かつ、充分な接着強度があることが必要であり、合
成ゴムを主成分としたものが好ましい。たとえば、これ
に限定されるものではないが、スリーボンド社製スリー
ボンド1521を用いることができる。
【0055】これを用いて無線カード1を形成したとこ
ろ、充分な接着力と弾性が得られ、第1の実施の形態と
同様に、画像表示部2に対する画像の書換え記録が消し
残しや書き損じなどの欠損を生じることなく行なえた。
【0056】以上詳細に説明したように、本発明の表示
機能つき無線カードを用いることによって、画像表示部
の表示画像の書換え記録を消し残しや書き損じなどの欠
損を生じることなく行なうことが可能になる。たとえ
ば、本発明の表示機能つき無線カードを複合機能を有す
る多機能カードとして用いるときなどに、その効果が有
効に発揮される。
【0057】すなわち、個人認証用のID機能として特
定施設へ入出許可を与えるような場合には、画像表示部
の書換え記録は必要ないので、無線電波の送受信可能距
離が高い送受信機器を用意して、無線カードをアンテナ
の送受信可能領域内にかざすだけで処理されるように
し、プリペイド機能のような、あらかじめ一定の金額を
支払っておくことで、現金レスで買い物を行なうような
場合には、残額が使用ごとに減っていくので、残額表示
を書換えるため、前述したカードリーダライタのような
機器を用意して、無線情報通信と表示画像の書換え記録
とを同時に行なうようにするなど、用途に応じて無線カ
ードが有している機能を使い分けて使用することで、よ
り便利に利用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の表示機能つ
き無線カードによれば、基材と画像表示部との間に弾性
層、または、成型状態で弾性体の特性を示す接着剤を設
けることにより、内蔵するアンテナ、電子回路部などの
影響による凹凸が生じていても、剛体であるサーマルヘ
ッドなどの画像記録手段を画像表示部に均一に接触させ
ることが可能になるので、表示画像の書換え記録が消し
残しや書き損じなどの欠損を生じることなく行なえるよ
うになる。
【0059】また、弾性体を発泡材とすることで、断熱
効果により画像表示部に与えられる熱が伝わらなくな
り、アンテナおよび電子回路部の熱的破損を防止できる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示機能付き
無線カードの上面図。
【図2】同じく無線カードを構成部品別に分解したとき
の斜視図。
【図3】熱により可視像の書換え記録が可能な記録材料
の発色/消色特性を示す図。
【図4】カードリーダライタの構成を概略的に示す模式
図。
【図5】無線カードのアンテナが通過する端部周辺部の
断面図で、(a)は成形されたままの状態のとき、
(b)はサーマルヘッドが押し付けられている状態のと
きを示している。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る表示機能付き
無線カードを構成部品別に分解したときの斜視図。
【図7】同じく無線カードの成形状態での斜視図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る表示機能付き
無線カードを構成部品別に分解したときの斜視図。
【符号の説明】
1……無線カード、2……画像表示部、3……アンテ
ナ、4……ICチップ(電子回路部)、5……表面層
(表面部)、6……弾性層、7……基材、8……裏面
層、9……溝、11……アンテナ、12……無線情報駆
動部、14……サーマルヘッド、17……搬送ローラ
対、21……成形状態で弾性体の特性を示す接着剤。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の基材と、 この基材の一方の面に埋設され、外部と無線で通信を行
    なうためのアンテナ、および、このアンテナを介して外
    部と通信を行なうことにより所定の処理を行なう電子回
    路部と、 前記基材の前記アンテナおよび電子回路部が埋設されて
    いる側の面上に設けられ、外部からの熱エネルギにより
    可視像の記録、消去が可能な画像記録層を有する画像表
    示部と、 前記基材と前記画像表示部との間に設けられた弾性層
    と、 を具備したことを特徴とする無線カード。
  2. 【請求項2】 前記画像表示部が設けられた表面部を有
    し、この表面部と前記基材の前記アンテナおよび電子回
    路部が埋設されている側の面との間に前記弾性層を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の無線カード。
  3. 【請求項3】 前記弾性層は、前記基材の前記アンテナ
    および電子回路部が埋設されている側の面全体にわたり
    設けられていることを特徴とする請求項1または2記載
    の無線カード。
  4. 【請求項4】 前記基材の前記画像表示部側は前記アン
    テナおよび電子回路部が露出しているとともに、前記弾
    性層が前記アンテナおよび電子回路部の上部にも連続し
    て設けられ、前記アンテナおよび電子回路部が前記弾性
    層によって外部から密閉されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の無線カード。
  5. 【請求項5】 前記弾性層は、前記画像表示部と対応す
    る部分にのみ設けられていることを特徴とする請求項1
    または2記載の無線カード。
  6. 【請求項6】 前記弾性層は発泡材であって、前記画像
    表示部側からの断熱を兼ねることを特徴とする請求項1
    または2記載の無線カード。
  7. 【請求項7】 平板状の基材と、 この基材の一方の面に埋設され、外部と無線で通信を行
    なうためのアンテナ、および、このアンテナを介して外
    部と通信を行なうことにより所定の処理を行なう電子回
    路部と、 前記基材の前記アンテナおよび電子回路部が埋設されて
    いる側の面上に弾性体の特徴を有する接着剤で接合さ
    れ、外部からの熱エネルギにより可視像の記録、消去が
    可能な画像記録層を有する画像表示部と、 を具備したことを特徴とする無線カード。
  8. 【請求項8】 前記電子回路部が行なう所定の処理とは
    情報の記憶、更新、読出しなどである請求項1または7
    記載の無線カード。
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