JPH11267721A - ロール構造,ロールの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造方法 - Google Patents

ロール構造,ロールの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造方法

Info

Publication number
JPH11267721A
JPH11267721A JP10069781A JP6978198A JPH11267721A JP H11267721 A JPH11267721 A JP H11267721A JP 10069781 A JP10069781 A JP 10069781A JP 6978198 A JP6978198 A JP 6978198A JP H11267721 A JPH11267721 A JP H11267721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
bearing
collar
inner race
rolling mill
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10069781A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Horii
健治 堀井
Michimasa Takagi
道正 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10069781A priority Critical patent/JPH11267721A/ja
Publication of JPH11267721A publication Critical patent/JPH11267721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/07Adaptation of roll neck bearings
    • B21B31/078Sealing devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧延用ロールのネックまわりにおけるカラーを
小型化することにある。 【解決手段】軸部と胴部とを備えた圧延用のロール構造
において、該軸部の胴部側に、軸受のインナーレースと
当接するための段差部を設ける。また、該軸受のインナ
ーレースと当接しないように、シール用のカラーを取り
付ける。或いは、該軸部の胴部側に段差部を設け、且つ
該段差部の端面に該軸受のインナーレースを当接し、シ
ール用のカラーを取り付ける。 【効果】ロールネックまわりの構造をコンパクトにし
て、軸受位置を実質的に変えずに、ロール胴部長さを長
くすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール構造,ロー
ルの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造
方法に関し、特に、圧延用ロールのネックまわりの構
造,ロール胴部端部と軸受との間の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、圧延用ロールのネックまわりの構
造としては、ロール胴部の端部にカラーを取り付け、ロ
ール軸部に軸受を設けている。具体的には、例えば、特
開平7−148509号公報及び特開平9−174123号公報に記載
されている。
【0003】特開平7−148509 号公報には、圧延用ロー
ルのネックまわりであるロール胴部の端部にオーバーハ
ング部を設け、そのオーバーハング部に沿ってフィレッ
トリング(カラー)を焼嵌めて、軸受位置やロール全長
の長さを実質的に変えずに、ロール胴部の軸方向長さを
極力長くすることが提案されている。そして、フィレッ
トリングは、ローラベアリングの内輪(インナーレー
ス)をロール軸方向で押さえて、その位置決めを行って
いる。
【0004】また、特開平9−174123 号公報には、圧延
用ロールのネックまわりであるロール胴部の端部にフィ
レットリング(カラー)を設け、フィレットリングの反
胴部側端部に沿って軸受の内輪を配置した構造が記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平7−14850
9号公報及び特開平9−174123号公報に記載の従来技術で
は、軸受の位置決めのために、フィレットリング(カラ
ー)と軸受の内輪(インナーレース)とが当接する構造
となっている。また、軸受にはロール軸方向で胴部側に
向かってスラスト力が働く。従って、フィレットリング
(カラー)と軸受の内輪(インナーレース)とが当接し
ているため、軸受のスラスト力がフィレットリングに加
わってしまう。更に、フィレットリングと軸受内輪とが
接触する部位と、フィレットリングと胴部端面とが接触
する部位とは、ロール軸方向でほぼ一致していない。そ
のため、スラスト力はフィレットリング中で、ロール軸
方向で一致していない力として働く。
【0006】このように、スラスト力がフィレットリン
グ(カラー)に加わるため、このスラスト力に十分耐え
得る強度を有したフィレットリングが必要であり、フィ
レットリングが大型化してしまう。そして、この大型の
フィレットリングのため、圧延用ロールのネックまわり
において、広いスペースを必要としていた。つまり、軸
受とロール胴部との間隔を長くする必要があった。な
お、実質的にロール全長(胴部軸部を含む)が制限され
ている場合(軸受位置が制限されている場合)に、圧延
用ロールのネックまわりで広いスペースを必要とするた
め、軸部長さを長くする必要があり、結果的にロール胴
部長さが短くなってしまう。
【0007】本発明の目的は、圧延用ロールのネックま
わりにおけるカラーを小型化することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のロール構造は、
軸部と胴部とを備えた圧延用のロール構造において、該
軸部の胴部側に、軸受のインナーレースと当接するため
の段差部を設けることを特徴とする。
【0009】本発明のロールの軸受構造は、軸受を備え
たロールの軸受構造において、該軸受のインナーレース
と当接しないように、シール用のカラーを取り付けるこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明のロールの軸受構造は、軸部
と胴部とを備えた圧延用のロールと、軸受を備えたロー
ルの軸受構造において、該軸部の胴部側に段差部を設
け、且つ該段差部の端面に該軸受のインナーレースを当
接し、シール用のカラーを取り付けることを特徴とす
る。
【0011】本発明の圧延機は、軸部と胴部とを備えた
圧延用のロールと、軸受を備えたロールの軸受構造を有
する圧延機において、該軸部の胴部側に段差部を設け、
且つ該段差部の端面に該軸受のインナーレースを当接
し、該ロールの該胴部端面及び該段差部円周面の少なく
とも一つにシール用のカラーを取り付けることを特徴と
する。
【0012】本発明の圧延機の改造方法は、軸部と胴部
とを備えた圧延用のロールと、軸受を備えたロールの軸
受構造を有する圧延機の改造方法において、該軸部の胴
部側に段差部を設け、且つ該段差部の端面に該軸受のイ
ンナーレースを当接し、該ロールの該胴部端面及び該段
差部円周面の少なくとも一つにシール用のカラーを取り
付けたロールの軸受構造に改造することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】ロールと直接又は間接的に当接す
る軸受のインナーレース(内輪)をロールのカラーに当
てないようにして、ロールのカラーにインナーレースに
作用するロール軸方向のスラスト力が作用しないような
構造とすることで、ロールのカラーを小型にすることが
できる。ここで、インナーレースをロールにしまり嵌め
した方式においては、インナーレースとロールとは同一
回転をする。よって、インナーレースとロール端部との
接触部で滑り現象が発生しないので、ロール端部の摩耗
の問題がない。そのため、ロール端部の硬度を上げる等
の処置を必要としないので、ロール端部にインナーレー
スを直接接触させることも容易にできる。
【0014】そして、スラスト力を受ける部位とは別
に、カラーを設けることが可能で、シール機構とカラー
が接触する部位を別に設けることが出来、カラーを小型
化できる。
【0015】また、ロール胴部端部で外部からの圧延用
液体等の進入を防止する部位と、軸受側から流出したベ
アリング用潤滑材の外部への流出を防止する機構等を分
離した構造とすることが出来、更なる小型化を達成でき
る。
【0016】以上のように、ロールのカラーにロール軸
方向の力が作用しないのでロールのカラーを小型にでき
る。そして、ロール端部と軸受との距離を短くすること
ができ、ロールネックまわりの構造をコンパクトにする
ことができる。また、ロール胴部を極力長くすることが
できる。よって、ロールの軸受のロール方向の位置をほ
とんど変えることなく、ロール胴部を長くできるので容
易にロールの拡幅化が可能となる。
【0017】(実施例1)以下、本発明を実施例に基づ
き説明する。図1は本発明の一実施例であるロールネッ
クまわりの構造拡大図、図3はロール全体構成図、図4
はで本発明の一実施例であるロールネック部のカラー構
造図を示す。
【0018】圧延用のロール1は、図3に示すように、
主にロール胴部1bとロール軸部1aとから構成され
る。そして、圧延中に回転するロール1を支持するため
に軸受箱2が両側のロール軸部1aに設置される。本実
施例では、軸受のインナーレース3をロール軸部1aの
円周面に取り付けている。
【0019】次に、図3に示すロール1のロールネック
まわりのD部を拡大した図1に基づき、本実施例のロー
ルネックまわりの構造を説明する。
【0020】図1に示すように、ロール1の形状は、ロ
ール軸部1aの胴部側のB線上に、インナーレース3の
位置決めのための段差部が設けられた構造となってい
る。この段差部の直径は、ロール胴部1bの直径より小
さくロール軸部1aよりも大きい。ここで、図1におい
て、左側を胴部側、右側を反胴部側(軸端側)と称す
る。前記段差部の段差は、インナーレース3と当接出来
うる範囲で設定することができる。従来は、ロール胴端
部に接するカラーを介してインナーレース3が配置され
ており、インナーレース3に加わるスラスト力(ロール
軸方向で胴部側に加わるスラスト力)がカラーを介して
ロール胴端部に加わっていたが、本実施例のようにロー
ル軸部1aの段差部端面とインナーレース3を当接し
て、カラーにスラスト力が加わらない構造にすること
で、カラーを小型化することが出来る。また、本実施例
ではインナーレース3の厚さより段差を大きく設定し
た。また、本実施例では、段差部の幅L1 (図1中のロ
ール胴部端面Aと段差部端面Bとの距離)は、軸受箱2
の端部Cとロール胴端部端面Aとの距離L2 より短くし
ている。
【0021】このインナーレース3の取付手段は、焼嵌
め,しまり締め,ボルト締め等の取付手段を適宜使用す
ることが出来る。このインナーレース3の取り付けがル
ーズな場合には、B線上で滑り現象が生じてしまい、ロ
ールを摩耗してしまう。そのため、焼嵌め,しまり締め
等によって確実に取り付けることが望ましい。
【0022】また、ロール軸部1aの段差部とインナー
レース3を直接当接せずに、間接的に当接しても良い。
【0023】一方、軸受箱2には、ベアリングのアウタ
ーレース(外輪)4を取り付けている。そして、インナ
ーレース(内輪)3は、ロール1にしまり嵌めしてあ
る。コロ5はインナーレース(内輪)3とアウターレー
ス(外輪)4の間に介在し、軸受箱2が回転するロール
1を保持できるようにしてある。また、軸受箱2の胴部
側端部には、リテーナー12を設けている。
【0024】このリテーナー12のロール内部側には、
止め具13によりシール7を取り付けている、このシー
ル7はベアリング内からの潤滑材の流出を防止したり、
ベアリング外部からベアリング内に異物が進入しないよ
うにするために設けるものである。
【0025】このシール7に対応してロール軸部1aの
段差部側にカラー10を設けている。つまり、本実施例
では、スラスト力を考慮することなく、シール7との接
触部位に必要分のカラー10を設けることができ、カラ
ー10の小型化が図れる。ここで、シール7は少なくと
も1つ設けることが望ましい。また、本実施例では、カ
ラー10とシール7との接触状態を考慮して、シール7
に、ロール内側に力が加わるように弾性体であるばね7
aを設けている。このばね7aによってシール7の先端
部は、カラー10に押しつけられ、潤滑材の流出及び異
物の混入防止効果を高めることが出来る。このように、
シール機構に必要な部位にカラー10を取付け、このカ
ラー10にインナーレース3からの力が加わらないた
め、カラー10が小型化することが出来る。
【0026】また、リテーナー12のロール外部側で、
胴部側端部に、ダストシール8を設けている。このダス
トシール8もシール7と同様に、潤滑材の流出及び異物
の混入防止のために設けている。このダストシール8に
対応してロール胴部1bの端面部にカラー11を設けて
いる。つまり、本実施例では、スラスト力を考慮するこ
となく、ダストシール8との接触部位に必要分のカラー
11を設けることができ、カラー11の小型化が図れ
る。
【0027】以上のように、本実施例では、カラー10
及びカラー11のように、シール機構に必要な部位にカ
ラー10及びカラー11を分割して必要量設けることで
カラーの小型化が図れる。
【0028】また、本実施例では、図4に示すようなカ
ラー10及びカラー11を用いた。カラー11は、その
断面が鍵型形状としている。このような形状のために、
リテーナー12との組合せでラビリンス9を形成するこ
とが出来る。また、カラー10はL型形状としている。
このため、ロール軸部1aの段付部に嵌め合わすことが
出来る。このカラー10及びカラー11の取付手段は、
焼嵌め,しまり締め,ボルト締め等の取付手段を適宜使
用することが出来る。
【0029】以上のように、本実施例によると、ロール
軸部1aの胴部側に、軸受のインナーレース3と当接す
るための段差部を設けることにより、インナーレース3
を前記段差部に当接することが出来、ロール軸方向のイ
ンナーレース3からロールに加わる力を前記段差部で受
けることが出来る。そのため、別途、カラー10及びカ
ラー11の設置が可能となる。
【0030】つまり、軸受のインナーレース3と当接し
ないように、シール用のカラー10及びカラー11を取
り付けることにより、カラー10及びカラー11の小型
化ができる。
【0031】そして、シールのために、ロール1のロー
ル胴部1bの端面にカラー11を設け、段差部の端面
(円周面)にカラー10を設けることにより、カラーを
分割化して、更に、カラーの小型化が可能である。カラ
ーの分割化により、摩耗状況に応じて、必要な部位につ
いてのカラーの取り替えが便宜実施でき、取り替え効率
向上が期待できる。
【0032】また、カラーの小型化により、カラー自体
の材料を低減することが出来る。なお、従来のように、
高強度のものを必要とせず、カラー自体の材料コスト低
減効果が期待できる。
【0033】そして、このようなカラーの小型化によ
り、ロールネックまわりの構造を小型化することが出来
るため、軸受とロール胴部端面との距離を短くすること
が出来る。そのため、ロール1の軸受位置を実質的に変
更せずに、ロール胴部1bの長さを長くすることが出来
る。
【0034】(実施例2)次に、従来タイプのロールネ
ックまわり構造を、本発明のロールネック構造に改造す
る方法について説明する。図2に、従来タイプのロール
ネックまわり構造を示す。
【0035】図2の従来技術では、ロールネック部にカ
ラー6が取り付けられている。このカラー6の反胴部側
にはインナーレース3が当接しており、カラー6の胴部
側はロール胴部端面に当接している。そのため、インナ
ーレース3に作用するロール軸方向のスラスト力(反胴
部側から胴部側に働く力)がカラー6に作用する。この
スラスト力はインナーレース3とロール胴部端面との接
触面からでロール1へと伝わる。そのため、この力に耐
えるようにカラー6は設計され、大型化している。
【0036】このような従来構造を改造する際に、本発
明は、特に圧延機を改造せずに、交換するロール形状及
びカラー変更等によって実施でき、容易に改造すること
が出来る。
【0037】つまり、交換するロール1のロール軸部1
aに、インナーレース3の位置決めのための段差部を設
け、シール機構に必要な部位に図1に示すようなカラー
10及びカラー11を取り付ける。この際、段差部はリ
テーナー12の大きさを考慮して出来る限り、胴部側に
設けることが望ましい。また、インナーレース3を、前
記段差部に直接又は間接的に当接するように設計し、焼
嵌め若しくはしまり締め等の取付手段で、ロール軸部1
aに取り付ける。
【0038】このように、ロール1,カラー10,カラ
ー11,インナーレース3等のロール部材を交換用ロー
ル部材として準備しておく、軸受箱2,アウターレース
4,コロ5等の軸受部材は、新規のものを準備しても良
いが、従来のものをそのまま適用することが出来るた
め、従来のものを使用することが経済的に望ましい。
【0039】前述した交換用ロール部材を、前述した軸
受部材とともに、圧延機に組み入れることにより、容易
に且つ経済的に、改造することが出来る。
【0040】この改造によって、改造前のカラー6とイ
ンナーレース3との接触部位Bと、改造前のロール胴部
端面Aとの距離L3 を短くすることが出来る。つまり、
図2中距離L3 を図1中の距離L1 にまで短くすること
が出来る。
【0041】また、改造前の軸受箱2の端部Cとロール
胴端部端面Aとの距離L4 を短くすることが出来る。つ
まり、図2中距離L4 を図1中の距離L2 にまで短くす
ることが出来る。
【0042】更に、改造前のカラー6と、改造後のカラ
ー10及びカラー11を比較すると、改造後には小型化
及び軽量化されており、且つカラー材料部材が低減して
いる。
【0043】以上のように、本実施例では、ロールネッ
クまわりの構造をコンパクトにすることが出来る。ま
た、ロールネックまわりの構造をコンパクトにすること
により、図3に示すように、ロール胴部1bの軸方向長
さを長くすることが出来る。図3において、長さL
6 は、改造前のロール胴長を示し、長さL5 が改造後の
ロール胴長を示す。このように、実質的に軸受部位を変
化させず、また、ロール全長を実質的に変えずに、ロー
ルネック部のコンパクト化によって、ロール胴長を長く
することが出来る。
【0044】(実施例3)次に、本発明の他の実施例を
示す。図5は、本発明の一実施例を示すロールネックま
わりの拡大構造図である。
【0045】この実施例は、図1に記載の実施例におい
て、ロール1のロール胴部1bの端面側にオーバーハン
グ部33を設けた。このオーバーハング部33を設ける
ことで、更に、ロールネックまわりの構造をコンパクト
化することが出来る。
【0046】つまり、オーバーハング部33に、カラー
11等を設置することで、本実施例では、図5中のロー
ル胴部端面Aと段差部端面Bとの距離L1 は、図1の実
施例におけるL1 より更に短くなっている。また、軸受
箱2の端部Cとロール胴端部端面Aとの距離L2 につい
ても、図1の実施例におけるL2 より更に短くなってい
る。そして、このオーバーハング部33の分、ロール1
の胴長を長くすることが出来る。
【0047】(実施例4)次に、本発明の他の実施例を
示す。図8は、本発明の一実施例を示すロールネックま
わりの拡大構造図である。
【0048】この実施例は、図1に記載の実施例におい
て、軸受の内輪とロール軸部1aの段差部端面とを間接
的に当接したものである。つまり、インナーレース29
とロール軸部1aの段差部との間にブロック28を介在
させている。
【0049】このブロック28は、インナーレース29
からのスラスト力をほぼ直線的にロール軸部1aに伝達
する。そして、ブロック28はスラスト力に耐えうる強
度は必要となるが、ほぼ直線的にスラスト力を伝達する
ために、大型化する必要はない。従来は、図2に示すよ
うに、カラー6に加わるスラスト力方向軸と、カラー6
からロール胴部1bの端面に加わるスラスト力方向軸と
が一致しておらず、カラー6を大型化して、耐えうる構
造としていたが、本実施例のブロック28は、大型化す
る必要がない。
【0050】上記のように、インナーレース29とロー
ル軸部1aの段差部との間にブロック28を介在させる
ことにより、ロールの摩耗を抑制することが出来る。ま
た、インナーレース29とロール端部との間にブロック
28を介在しているため、カラー10やカラー11に、
インナーレース29に作用するロール軸方向のスラスト
力が加わらないので、間接的当接においてもカラーの小
型化効果が得られることがわかる。
【0051】また、スラスト力を受けるブロック28
と、シール機構のためのカラー10及びカラー11とが
それぞれ分離されているので、大型のカラーを必要とし
ない。 (実施例5)以下に、本発明のロールネックまわりの構
造を圧延機に適用した例を示す。
【0052】図6は、従来のロールネックまわりの構造
を用いた圧延機を示す図であり、図7は、本発明のロー
ルネックまわり構造を用いた圧延機を示す。本発明のロ
ールネックまわりの構造は、種々の圧延用ロール(作業
ロール,中間ロール,補強ロール等)に適用でき、種々
の圧延機(2段,4段,5段,6段,多段圧延機等)に
用いることが出来る。本実施例は、このうち2段圧延機
に適用した場合について説明する。
【0053】従来の圧延機は、図6に示すように、圧延
材30を圧延する上ロール14及び下ロール15と、回
転体である上ロール14を支持する左上軸受16及び右
上軸受17と、回転体である下ロール15を支持する左
下軸受18及び右下軸受19とを備えている。また、左
上軸受16及び左下軸受18は、左ハウジング27に設
置され、右上軸受17及び右下軸受19は、右ハウジン
グ26に設置されている。なお、通常は左ハウジング2
7及び右ハウジング26は、一体化されている。
【0054】上述した圧延機に本発明を適用した場合、
例えば、図1,図5及び図8のロールネック構造を適用
した場合、図7に示すようになる。
【0055】図7の圧延機の基本構造は、図6のものと
同様である。圧延材30を圧延する上ロール20及び下
ロール21と、回転体である上ロール20を支持する左
上軸受22及び右上軸受23と、回転体である下ロール
21を支持する左下軸受24及び右下軸受25とを備え
ている。また、左上軸受22及び左下軸受24は、左ハ
ウジング27に設置され、右上軸受23及び右下軸受2
5は、右ハウジング26に設置されている。
【0056】図7に示すように、本実施例では、ロール
軸方向でのロールの支持位置(軸受位置)をほとんど変
えることなく、上ロール20及び下ロール21の胴部長
さを長くできる。つまり、右ハウジング26や左ハウジ
ング27の設置位置を実質的に変えなくても、上ロール
20及び下ロール21のロールネックまわりの構造をコ
ンパクト化して、その胴部長さを長くすることができ
る。このようなロールの拡幅化によって、広い板幅の圧
延材の圧延が可能となり、即ち、圧延できうる圧延材板
幅の許容範囲を広げることが出来る。また、ハウジング
の位置変更等の大幅な改造工事を必要とせず、容易に改
造することが出来る。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、圧延用ロールのネック
まわりにおけるカラーを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるロールネックまわりの
構造拡大図。
【図2】従来のロールネックまわりの構造拡大図。
【図3】本発明の一実施例であるロール全体図。
【図4】本発明の一実施例であるロールネックまわり構
造のカラー概略図。
【図5】本発明の一実施例であるロールネックまわりの
構造拡大図。
【図6】従来のロールネックまわりの構造を用いた圧延
機を示す。
【図7】本発明の一実施例であるロールネックまわりの
構造を用いた圧延機を示す。
【図8】本発明の一実施例であるロールネックまわりの
構造拡大図。
【符号の説明】
1…ロール、2…軸受箱、3…インナーレース(内
輪)、4…アウターレース(外輪)、5…コロ、6,1
0,11…カラー、7…シール、8…ダストシール、9
…ラビリンス、12…リテーナー、13…止め具、1
4,20…上ロール、15,21…下ロール、16,2
2…左上軸受、17,23…右上軸受、18,24…左
下軸受、19,25…右下軸受、26…右ハウジング、
27…左ハウジング、28…ブロック、29…インナー
レース、30…圧延材、33…オーバーハング部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部と胴部とを備えた圧延用のロール構造
    において、該軸部の胴部側に、軸受のインナーレースと
    当接するための段差部を設けることを特徴とするロール
    構造。
  2. 【請求項2】軸受を備えたロールの軸受構造において、
    該軸受のインナーレースと当接しないように、シール用
    のカラーを取り付けることを特徴とするロールの軸受構
    造。
  3. 【請求項3】軸部と胴部とを備えた圧延用のロールと、
    軸受を備えたロールの軸受構造において、該軸部の胴部
    側に段差部を設け、且つ該段差部の端面に該軸受のイン
    ナーレースを当接し、シール用のカラーを取り付けるこ
    とを特徴とするロールの軸受構造。
  4. 【請求項4】請求項3のロールの軸受構造において、シ
    ールのために、該ロールの該胴部端面に第一のカラーを
    設け、該段差部端面に第二のカラーを設けることを特徴
    とするロールの軸受構造。
  5. 【請求項5】軸部と胴部とを備えた圧延用のロールと、
    軸受を備えたロールの軸受構造を有する圧延機におい
    て、該軸部の胴部側に段差部を設け、且つ該段差部の端
    面に該軸受のインナーレースを当接し、該ロールの該胴
    部端面及び該段差部円周面の少なくとも一つにシール用
    のカラーを取り付けることを特徴とする圧延機。
  6. 【請求項6】軸部と胴部とを備えた圧延用のロールと、
    軸受を備えたロールの軸受構造を有する圧延機の改造方
    法において、該軸部の胴部側に段差部を設け、且つ該段
    差部の端面に該軸受のインナーレースを当接し、該ロー
    ルの該胴部端面及び該段差部円周面の少なくとも一つに
    シール用のカラーを取り付けたロールの軸受構造に改造
    することを特徴とする圧延機の改造方法。
JP10069781A 1998-03-19 1998-03-19 ロール構造,ロールの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造方法 Pending JPH11267721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10069781A JPH11267721A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 ロール構造,ロールの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10069781A JPH11267721A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 ロール構造,ロールの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11267721A true JPH11267721A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13412662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10069781A Pending JPH11267721A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 ロール構造,ロールの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11267721A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002074461A1 (de) * 2001-03-20 2002-09-26 Sms Demag Aktiengesellschaft Dichtungsvorrichtung für walzenlager
JP2007534491A (ja) * 2003-12-16 2007-11-29 エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト 封隙装置
WO2010050597A1 (ja) * 2008-10-30 2010-05-06 株式会社ブリヂストン 導電性ローラ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002074461A1 (de) * 2001-03-20 2002-09-26 Sms Demag Aktiengesellschaft Dichtungsvorrichtung für walzenlager
US6866270B2 (en) 2001-03-20 2005-03-15 Sms Demag Aktiengesellschaft Sealing device for cylinder bearings
KR100817190B1 (ko) 2001-03-20 2008-03-27 에스엠에스 데마그 악티엔게젤샤프트 롤 베어링용 밀봉 장치
JP2007534491A (ja) * 2003-12-16 2007-11-29 エス・エム・エス・デマーク・アクチエンゲゼルシャフト 封隙装置
WO2010050597A1 (ja) * 2008-10-30 2010-05-06 株式会社ブリヂストン 導電性ローラ
CN102203440A (zh) * 2008-10-30 2011-09-28 株式会社普利司通 导电辊

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1745867B1 (en) Oil film bearing with compact hydraulic mount
US6623165B1 (en) Bearing apparatus of sealing type
KR20020046182A (ko) 압연기 오일 필름 베어링용 슬리브
JPH07224841A (ja) コーンボアシール
JP2004149111A (ja) 履帯式走行車両の転輪
EP1070556B1 (en) Bushing for oil film bearing
JP4142112B2 (ja) 金属製リングシール
JP3764740B2 (ja) ネックシール
JP3237067B2 (ja) 圧延機油膜軸受用のかみ合ったシールとスリーブ
US20040108640A1 (en) Elastomeric bearing assembly and associated pin structure
US5971622A (en) Divided type rolling bearing unit
JPH11267721A (ja) ロール構造,ロールの軸受構造、該構造を用いた圧延機及び圧延機の改造方法
JPH0331442Y2 (ja)
JP4058568B2 (ja) 軸受装置及び密封部材を組み付ける方法
KR100608545B1 (ko) 밀봉된롤러베어링
JPH08312760A (ja) 変速機ケースのベアリング支持装置
RU2260490C1 (ru) Валковая клеть прокатного стана (варианты)
JP4046871B2 (ja) 密封装置
JP2007218394A (ja) 二つ割り軸受
JP2001246556A (ja) 円筒研削盤におけるスピンドル軸受のシール構造
KR200401359Y1 (ko) 압연기의 압연롤쵸크 실링구조
JP2581552Y2 (ja) 圧延機に用いられるバックアップロール用軸受装置
JPH0645696Y2 (ja) 圧延機用分割形軸受
CN100345642C (zh) 支撑辊组件
JP2000210706A (ja) 複合スリ―ブロ―ル