JPH11266625A - 移植機 - Google Patents

移植機

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Publication number
JPH11266625A
JPH11266625A JP4893699A JP4893699A JPH11266625A JP H11266625 A JPH11266625 A JP H11266625A JP 4893699 A JP4893699 A JP 4893699A JP 4893699 A JP4893699 A JP 4893699A JP H11266625 A JPH11266625 A JP H11266625A
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JP
Japan
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planting
plowing
rotary device
rod
levers
Prior art date
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Application number
JP4893699A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Kajitani
博正 梶谷
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来慣行の稲作作業体系では、少なくとも、
耕耘・代掻用の機械と植付用の機械を必要とし、しか
も、耕耘作業後代掻きをし、その後数日放置し泥土が落
着くのを待って苗の植付を行っているため圃場整備作業
に要する時間と手間が多くかかり、どうしてもコスト高
となる。 【解決手段】 植付杆の前方に該植付杆の植付爪の横巾
よりも若干広巾の圃場面のみを耕起する回転式の耕起爪
を配置した耕起ロータリ装置を装着し、該耕起ロータリ
装置の耕起爪を、各植付杆に対応させ植付条の仮想延長
線上に位置するようにシャフトを介し横巾方向に所定間
隔を存して、一連づつ回転方向に疎間隔を有して放射状
に配設し、植付杆の植付爪の横巾よりも若干広巾の泥土
部分を耕起し、後続の植付杆によりこの耕起部分に順次
苗を植付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水田用移植機(田植
機)又は畑用移植機に関するもので、詳しくは一台の機
械で植付条対応部分のみを耕起すると共に、その耕起部
分に苗を同時に植付るようにした移植機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来慣行の稲作作業体系(耕耘〜代掻〜
植付)は、すべて圃場全面を耕耘・代掻する圃場全面作
業であり、また、耕耘機、トラクタ等を使用して耕耘と
代掻を行い、その後、田植機で植付を行っており、少な
くとも、耕耘・代掻用の機械と植付用の機械を必要と
し、しかも、耕耘作業後代掻きをし、その後数日放置し
泥土が落着くのを待って苗の植付を行っているため圃場
整備作業に要する時間と手間が多くかかり、どうしても
コスト高となるのを免れ得ないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の移植機
は、植付杆の前方に該植付杆の植付爪の横巾よりも若干
広巾の圃場面のみを耕起する回転式の耕起爪を配置した
耕起ロータリ装置を装着し、該耕起ロータリ装置の耕起
爪を、各植付杆に対応させ植付条の仮想延長線上に位置
するようにシャフトを介し横巾方向に所定間隔を存し
て、一連づつ回転方向に疎間隔を有して放射状に配設し
たことにより上記の問題点を解消しようとするものであ
る。
【0005】
【作用】不耕起の圃場に水を入れ土壌に水が浸透した状
態で機体を走行させて苗の植付を行う。植付クラッチレ
バーが入ると機体走行と同時に植付杆の前方に装着した
耕起ロータリ装置が作動して、各植付杆に対応してそれ
ぞれ一連づつ回転方向に疎間隔を有して放射状に配置し
た回転式の耕起爪が植付杆の植付爪の横巾よりも若干広
巾の泥土部分を耕起し、後続の植付杆によりこの耕起部
分に順次苗が植付られる。
【0006】
【発明の実施の形態】1は後部に昇降リンクLを介して
苗載台2、ドライブケース3、プランタケース3a、植付
杆4及びフロートF等からなる植付部Aを着脱自在に装
着した乗用田植機の本機で、前輪5、後輪6を有し、ま
た、肥料タンク7、施肥ポンプ8、吸引ホース9、吐出
ホース10等からなる流動状肥料の施肥装置Bが装備さ
れ、吐出ホース10の先端に連結した施肥ノズル11の吐出
口はフロート側方の泥中に臨ませ、植付と同時に側条施
肥するようになっている。尚、植付部Aはフロート感知
により油圧自動制御方式を採用しているのは従来同様で
ある。
【0007】12は耕起ロータリ装置で、該耕起ロータリ
装置12は側条施肥に対処すべく植付杆4の植付爪4aの横
巾よりも若干広巾の圃場面を耕起するようになってお
り、植付杆4の前方の後輪6とフロートF間に位置し伝
動ケース13及びステー14を介し植付部Aに装着されてい
る。
【0008】ところで、伝動ケース13及びステー14の傾
斜角度(植付部Aに対する取付角度)は後述するように
変更可能になっていて、耕起ロータリ装置12の耕深を適
宜調整し得るように構成されている。
【0009】そして、耕起ロータリ装置12の回転式の耕
起爪12a は、第1図乃至第2図に示すように各植付杆4
に対応させ植付条の仮想延長線上に位置するようにシャ
フト15を介し横巾方向に所定間隔を存し、一連づつ回転
方向に疎間隔を有して放射状に配設されている。
【0010】16は増速歯車機構(図示せず)を内蔵した
ギヤケースで上記伝動ケース13と一体形成され、ドライ
ブケース3とプランタケース3aを連結するシャフトケー
ス17に対し第5図に示すように板バネ18によりギヤケー
ス16を貫通してシャフト19を内装するシャフトケース17
側に弾発付勢されたピン20及びシャフトケース17の周方
向に複数個設けた係合穴21を介し取付角度調整固定自在
に装着されており、これに対応してステー14の取付角度
も押しボルト14a により調整可能となっている。
【0011】さて、耕起ロータリ装置12はドライブケー
ス3から直接駆動を得るものではなく、ドライブケース
3から各プランタケース3aに伝動する間(図示例では機
体進行方向最右側のプランタケース3aとドライブケース
間)で駆動を得るように構成されている。
【0012】耕起ロータリ装置12の駆動を得るには、植
付部Aは各部が入組んだ複雑な構造で特に中央部のドラ
イブケース周りはスペースの余裕も少ないことと相俟っ
てドライブケース3から直接の駆動取出しは非常に難し
く、機構も複雑化する難点があるが、上記の構成にした
ことにより駆動取出し上の問題が解決でき、しかも、ギ
ヤケース16及び伝動ケース13が耕起ロータリ装置12の取
付部材を兼ねているので極めて合理的な設計となってい
る。22はロータリカバーで、その後部下面には耕起爪12
a の後方を左右両側から覆う如く耕起土寄板23が平面視
で前方拡開のハの字状に固着されている。
【0013】24,24aは苗植付位置の左右両側に配設され
た強制土寄板で、この強制土寄板24,24aはワイヤ25を介
し植付杆4のリンク4bに連動連結されており、苗植付に
連動して広狭拡縮作動するように構成されている。即
ち、プランタケース3aの下方に位置して植付部Aには夫
々強制土寄板24,24aの一端側を固着した前後一対のロッ
ド25,25aが機巾方向摺動自在に支持されており、強制土
寄板24,24aの遊端側は夫々他方のロッド25a,25に摺動自
在に遊嵌させてある。
【0014】そして、ロッド25,25aは枢支ピン26a を中
心に植付部Aに揺動自在に支持されたT字状作動金具26
にピン27及び長孔28を介して連繋されており、植付杆4
のリンク4bとT字状作動金具26は復帰用スプリングQを
有するワイヤ29で連結してあり、リンク4bの作動に連動
して作動金具26が揺動するため前後のロッド25,25aが左
右反対方向に往復動し、これにより左右一対の強制土寄
板24,24aの間隔が拡縮して植付苗に強制的に土寄作用を
行うものである。30,30aはアウタ止めである。図中、R
は油圧連動の植付クラッチレバー、Sは条止めクラッチ
である。
【0015】図6及至図9に示すものは、耕起ロータリ
装置12′を本機1の前輪5の前方に配設したもので、本
機前部下方に固定したフレーム31に軸32を取付け、該軸
32にカウンタケース33を固定すると共にチェンケース34
をロータリ伝動軸35を中心にして上下回動自在に連結
し、チェンケース34の前面側中途部と昇降リンクLの後
端部をワイヤ36を介し連結し、動力は後輪駆動軸37から
動力取出ケース38及びロータリ駆動軸39を介してカウン
タケース33に導入し、さらにロータリ伝動軸35、各チェ
ンケース34を介して耕耘軸40を駆動し、耕起爪41を回転
させるようにしたものである。
【0016】42はロータリカバー、43はスプリング、44
はワイヤ29のガイドローラである。尚、前記軸32をフレ
ーム31に対し回動自在に枢支し、軸32を中心に耕起ロー
タリ装置12′全体を上下回動し得るように構成すること
もできる。
【0017】上記の構成において、苗植付作業は、不耕
起の圃場に水を入れ土壌に水が浸透した状態で機体を走
行させて行うものであるが、植付方法は乗用田植機によ
る慣行の植付と同様であり、植付クラッチレバーRを操
作して植付部Aを下降接地させる。そして、植付クラッ
チレバーRが入ると機体走行と同時に植付杆の前方に装
着した耕起ロータリ装置12が起動して耕起爪12a が強制
回転するため植付爪4aの横巾よりも若干広巾wの泥土部
分が耕起された後、耕起爪12a で飛散した泥土は耕起土
寄板23,23 により耕起穴に埋戻されると共に、後続のフ
ロートFにより均平化された後、植付杆4によりこの耕
起部分に順次苗が植付られる。この際、耕起爪12a が各
植付杆4に対応してそれぞれ一連づつ回転方向に疎間隔
を有して放射状に配設されていて、耕耘爪12a による耕
起巾は植付爪4aの横巾より若干広巾となる程度なので植
付苗は左右横向きに倒れにくくなる。
【0018】そして上記のようにして耕起跡に植付けら
れた苗は、植付杆4に連動して広狭拡縮作動する左右一
対の強制土寄板24,24aにより左右両側から泥土が掻寄せ
られるため、浮苗や倒伏苗となることなく安定した適正
植付姿勢に保持される。尚、始めの数株の植付は耕起さ
れない部分となるが、これは無駄植えとして処理すれば
問題はない。
【0019】耕起爪12a は各植付杆4の前方で各々の植
付杆4に対応した植付条の仮想延長線l上に位置させて
設けてあるので耕起ロータリ装置12が植付杆4の前方近
傍に配置されていることと相俟って耕起位置と植付位置
のずれは殆どない。尚、本発明は水田での植付のみなら
ず畑での畑作作物の植付にも利用できる。
【0020】
【発明の効果】上記したように本発明は、植付杆の前方
に該植付杆の植付爪の横巾よりも若干広巾の圃場面のみ
を耕起する回転式の耕起爪を配置した耕起ロータリ装置
を装着し、該耕起ロータリ装置の耕起爪を、各植付杆に
対応させ植付条の仮想延長線上に位置するようにシャフ
トを介し横巾方向に所定間隔を存して、一連づつ回転方
向に疎間隔を有して放射状に配設したから、1台の機械
を使用して苗の植付と植付前に必要な圃場に対する耕起
処理を同時に行うことができるので、植付前に行う慣行
の耕起や代掻等の圃場整備作業を省略でき大巾な省力化
が達成できるうえ、耕起が圃場全面ではなく植付条対応
部分のみを、各植付杆に対応してそれぞれ一連づつ回転
方向に疎間隔を有して放射状に配置した回転式の耕起爪
による部分耕起であるため動力の無駄がなく効率的な移
植作業が行える。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を装備した移植機の側面図である。
【図2】同上移植機の平面図である。
【図3】植付杆の拡大平面図である。
【図4】強制土寄板の拡大平面図である。
【図5】シャフトケースに対するギヤケースの取付構造
を示す断面図である。
【図6】他の実施の形態を示した移植機の側面図であ
る。
【図7】同上移植機の平面図である。
【図8】ワイヤとガイドローラの関係を示す部分斜視図
である。
【図9】耕起ロータリ装置の正面図である。
【符号の説明】
4 植付杆 4a 植付爪 12,12 ′耕起ロータリ装置 12a,41 耕起作用部 15,40 シャフト A 植付部 l 植付条の仮想延長線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 移植機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水田用移植機(田植
機)又は畑用移植機に関するもので、詳しくは一台の機
械で植付条対応部分のみを耕起すると共に、その耕起部
分に苗を同時に植付るようにした移植機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来慣行の稲作作業体系(耕耘〜代掻〜
植付)は、すべて圃場全面を耕耘・代掻する圃場全面作
業であり、また、耕耘機、トラクタ等を使用して耕耘と
代掻を行い、その後、田植機で植付を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来慣
行の方式では、少なくとも、耕耘・代掻用の機械と植付
用の機械を必要とし、しかも、耕耘作業後代掻きをし、
その後数日放置し泥土が落着くのを待って苗の植付を行
っているため圃場整備作業に要する時間と手間が多くか
かり、どうしてもコスト高となるのを免れ得ないもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の移植機
は、前輪と後輪を有する走行機体の後部に、昇降リンク
を介して横方向に多数の植付杆を設けた多数条用の植付
部を昇降自在に装着した移植機において、植付杆の前方
植付溝形成用の回転式の耕起爪を配置した耕起ロータ
リ装置を装着し、該耕起ロータリ装置の耕起爪を、該耕
起爪の前部を後輪の外周後縁下部に入り込ませると共
に、各植付杆に対応させ植付条の仮想延長線上に位置す
るようにシャフトを介し横巾方向に所定間隔を存して
転方向に疎間隔を有して放射状に配置したことにより
上記の問題点を解消しようとするものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、不耕起の圃場で機体を走行さ
せて苗の植付を行う。そして、苗の植付と同時に植付杆
の前方に装着した耕起ロータリ装置が作動して、各植付
杆に対応してそれぞれ回転方向に疎間隔を有して放射状
に配置した回転式の耕起爪が植付溝を圃場に形成し、後
続の植付杆によりこの耕起した植付溝部分に順次苗が植
付られる。
【0006】
【発明の実施の形態】1は後部に昇降リンクLを介して
苗載台2、ドライブケース3、プランタケース3a、植付
杆4及びフロートF等からなる植付部Aを着脱自在に装
着した乗用田植機の走行機体で、前輪5、後輪6を有
し、また、肥料タンク7、施肥ポンプ8、吸引ホース
9、吐出ホース10等からなる流動状肥料の施肥装置Bが
装備され、吐出ホース10の先端に連結した施肥ノズル11
の吐出口はフロート側方の泥中に臨ませ、植付と同時に
側条施肥するようになっている。尚、植付部Aはフロー
ト感知により油圧自動制御方式を採用しているのは従来
同様である。
【0007】12は耕起ロータリ装置で、該耕起ロータリ
装置12は側条施肥に対処すべく植付杆4の植付爪4aの横
巾よりも若干広巾の圃場面を耕起するようになってお
り、植付杆4の前方の後輪6とフロートF間に位置し伝
動ケース13及びステー14を介し植付部Aに装着されてい
る。
【0008】ところで、伝動ケース13及びステー14の傾
斜角度(植付部Aに対する取付角度)は後述するように
変更可能になっていて、耕起ロータリ装置12の耕深を適
宜調整し得るように構成されている。
【0009】そして、耕起ロータリ装置12の回転式の耕
起爪12a は、第1図乃至第2図に示すように、耕起爪12
a の前部を後輪6の外周後縁下部に入り込ませると共
に、各植付杆4に対応させ植付条の仮想延長線上に位置
するようにシャフト15を介し横巾方向に所定間隔を存
、回転方向に疎間隔を有して放射状に配設されてい
る。
【0010】16は増速歯車機構(図示せず)を内蔵した
ギヤケースで上記伝動ケース13と一体形成され、ドライ
ブケース3とプランタケース3aを連結するシャフトケー
ス17に対し第5図に示すように板バネ18によりギヤケー
ス16を貫通してシャフト19を内装するシャフトケース17
側に弾発付勢されたピン20及びシャフトケース17の周方
向に複数個設けた係合穴21を介し取付角度調整固定自在
に装着されており、これに対応してステー14の取付角度
も押しボルト14a により調整可能となっている。
【0011】さて、耕起ロータリ装置12はドライブケー
ス3から直接駆動を得るものではなく、ドライブケース
3から各プランタケース3aに伝動する間(図示例では機
体進行方向最右側のプランタケース3aとドライブケース
間)で駆動を得るように構成されている。
【0012】耕起ロータリ装置12の駆動を得るには、植
付部Aは各部が入組んだ複雑な構造で特に中央部のドラ
イブケース周りはスペースの余裕も少ないことと相俟っ
てドライブケース3から直接の駆動取出しは非常に難し
く、機構も複雑化する難点があるが、上記の構成にした
ことにより駆動取出し上の問題が解決でき、しかも、ギ
ヤケース16及び伝動ケース13が耕起ロータリ装置12の取
付部材を兼ねているので極めて合理的な設計となってい
る。22はロータリカバーで、その後部下面には耕起爪12
a の後方を左右両側から覆う如く耕起土寄板23が平面視
で前方拡開のハの字状に固着されている。
【0013】24,24aは苗植付位置の左右両側に配設され
た強制土寄板で、この強制土寄板24,24aはワイヤ25を介
し植付杆4のリンク4bに連動連結されており、苗植付に
連動して広狭拡縮作動するように構成されている。即
ち、プランタケース3aの下方に位置して植付部Aには夫
々強制土寄板24,24aの一端側を固着した前後一対のロッ
ド25,25aが機巾方向摺動自在に支持されており、強制土
寄板24,24aの遊端側は夫々他方のロッド25a,25に摺動自
在に遊嵌させてある。
【0014】そして、ロッド25,25aは枢支ピン26a を中
心に植付部Aに揺動自在に支持されたT字状作動金具26
にピン27及び長孔28を介して連繋されており、植付杆4
のリンク4bとT字状作動金具26は復帰用スプリングQを
有するワイヤ29で連結してあり、リンク4bの作動に連動
して作動金具26が揺動するため前後のロッド25,25aが左
右反対方向に往復動し、これにより左右一対の強制土寄
板24,24aの間隔が拡縮して植付苗に強制的に土寄作用を
行うものである。30,30aはアウタ止めである。図中、R
は油圧連動の植付クラッチレバー、Sは条止めクラッチ
である。
【0015】上記の構成において、苗植付作業は、不耕
起の圃場に水を入れ土壌に水が浸透した状態で走行機体
を走行させて行うものであるが、植付方法は乗用田植
機による慣行の植付と同様であり、植付クラッチレバー
Rを操作して植付部Aを下降接地させる。そして、植付
クラッチレバーRが入ると機体走行と同時に植付杆の前
方に装着した耕起ロータリ装置12が起動して耕起爪12a
が強制回転するため植付爪4aの横巾よりも若干広巾wの
泥土部分が耕起された後、耕起爪12a で飛散した泥土は
耕起土寄板23,23 により耕起穴に埋戻されると共に、後
続のフロートFにより均平化された後、植付杆4により
この耕起部分に順次苗が植付られる。この際、耕起爪12
a が各植付杆4に対応してそれぞれ一連づつ回転方向に
疎間隔を有して放射状に配設されていて、耕耘爪12a に
よる耕起巾は植付爪4aの横巾より若干広巾となる程度な
ので植付苗は左右横向きに倒れにくくなる。
【0016】また、耕起ロータリ装置12の耕起爪12a が
各植付杆4に対応してそれぞれ回転方向に疎間隔を有し
て放射状に配設されていて、耕起が圃場全面ではなく植
付条対応部分を回転式の耕起爪により部分的に耕起する
ため動力の無駄がなく効率的な移植作業が行える。
【0017】そして上記のようにして耕起跡に植付けら
れた苗は、植付杆4に連動して広狭拡縮作動する左右一
対の強制土寄板24,24aにより左右両側から泥土が掻寄せ
られるため、浮苗や倒伏苗となることなく安定した適正
植付姿勢に保持される。尚、始めの数株の植付は耕起さ
れない部分となるが、これは無駄植えとして処理すれば
問題はない。
【0018】耕起爪12a は各植付杆4の前方で、且つ、
耕起爪12a の前部を後輪6の外周後縁下部に入り込ませ
ると共に、各植付杆4に対応した植付条の仮想延長線l
上に位置させて設けてあるので、植付部Aを走行機体1
に可及的に近づけることが可能となり、乗用型の移植機
をコンパクトに構成することができる共に、耕起ロータ
リ装置12が植付杆4の前方近傍に配置されていることと
相俟って耕起位置と植付位置のずれは殆どない。また、
圃場での機体旋回時における枕地部分を少なくし、作業
能率を向上することができる。尚、本発明は水田での植
付のみならず畑での畑作作物の植付にも利用できる。
【0019】
【発明の効果】上記したように本発明は、前輪と後輪を
有する走行機体の後部に、昇降リンクを介して横方向に
多数の植付杆を設けた多数条用の植付部を昇降自在に装
着した移植機において、植付杆の前方に植付溝形成用の
回転式の耕起爪を配置した耕起ロータリ装置を装着し、
該耕起ロータリ装置の耕起爪を、該耕起爪の前部を後輪
の外周後縁下部に入り込ませると共に、各植付杆に対応
させ植付条の仮想延長線上に位置するようにシャフトを
介し横巾方向に所定間隔を存して、回転方向に疎間隔を
有して放射状に配置したから、1台の機械を使用して苗
の植付と植付前に必要な圃場に対する耕起処理を同時に
行うことができるので、植付前に行う慣行の耕起や代掻
等の圃場整備作業を省略でき大巾な省力化が達成できる
うえ、植付部Aを走行機体1に可及的に近づけることが
可能となり、乗用型の移植機をコンパクトに構成するこ
とができる共に、耕起ロータリ装置12が植付杆4の前方
近傍に配置されていることと相俟って耕起位置と植付位
置のずれは殆どない。また、圃場での機体旋回時におけ
る枕地部分を少なくし、作業能率を向上することができ
る。
【0020】さらに、耕起が圃場全面ではなく植付条対
応部分を回転式の耕起爪によ部分的に耕起するため動
力の無駄がなく効率的な移植作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を装備した移植機の側面図である。
【図2】同上移植機の平面図である。
【図3】植付杆の拡大平面図である。
【図4】強制土寄板の拡大平面図である。
【図5】シャフトケースに対するギヤケースの取付構造
を示す断面図である。
【符号の説明】 4 植付杆 4a 植付爪12 耕起ロータリ装置12a 耕起作用部15 シャフト A 植付部 l 植付条の仮想延長線
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】削除
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】削除

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付杆の前方に該植付杆の植付爪の横巾
    よりも若干広巾の圃場面のみを耕起する回転式の耕起爪
    を配置した耕起ロータリ装置を装着し、該耕起ロータリ
    装置の耕起爪を、各植付杆に対応させ植付条の仮想延長
    線上に位置するようにシャフトを介し横巾方向に所定間
    隔を存して、一連づつ回転方向に疎間隔を有して放射状
    に配置したことを特徴とする移植機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002171810A (ja) * 2000-12-06 2002-06-18 Iseki & Co Ltd 苗植機の整地装置

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JP2002171810A (ja) * 2000-12-06 2002-06-18 Iseki & Co Ltd 苗植機の整地装置

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