JPH11266398A - 固体撮像素子及びその駆動方法、並びに撮像カメラ - Google Patents

固体撮像素子及びその駆動方法、並びに撮像カメラ

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JPH11266398A
JPH11266398A JP10065822A JP6582298A JPH11266398A JP H11266398 A JPH11266398 A JP H11266398A JP 10065822 A JP10065822 A JP 10065822A JP 6582298 A JP6582298 A JP 6582298A JP H11266398 A JPH11266398 A JP H11266398A
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charge
solid
detection circuit
imaging device
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Kazuya Yonemoto
和也 米本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOS型、CMOS型等の固体撮像素子にお
いて、画素の信号電荷の信号線への読み出しを効率的に
行えるようにする。 【解決手段】 各画素の信号電荷を出力する信号線に電
荷検出回路が接続され、電荷検出回路で得られた信号電
圧を撮像素子の出力とする固体撮像素子であって、信号
線27の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばMOS型、
CMOS型、増幅型等の撮像素子に適用される固体撮像
素子及びその駆動方法、並びにこの固体撮像素子と光学
系を備えた撮像カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子として、各画素で光電変換
した信号電荷を垂直信号線に読み出し、この垂直信号線
の先に接続された電荷検出回路で電圧に増幅(変換)す
るようにした例えばMOS型ないしはCMOS型固体撮
像素子が知られている。
【0003】図11は、従来のCMOS型などの固体撮
像素子の概略構成を示す。この固体撮像素子1は、光電
変換を行うフォトダイオード2と画素を選択する垂直選
択スイッチ(MOSトランジスタ)3とによって構成さ
れた単位画素4をマトリックス状に複数配列してなる撮
像領域と、画素の各行毎に垂直選択スイッチ3の制御電
極が共通に接続された垂直選択線5に垂直走査パルスφ
V〔φV1,‥‥φVm ,‥‥〕を出力する垂直走査回
路6と、画素の各列毎に垂直選択スイッチ3の主電極が
共通に接続された垂直信号線7と、垂直信号線7に読み
出された信号電荷を電圧に変換する電荷検出回路8と、
信号電圧を水平信号線9を通して順次出力するために電
荷検出回路8と水平信号線9に主電極を接続した水平ス
イッチ(MOSトランジスタ)10と、水平走査パルス
φH〔φH1 ,‥‥φHn ,‥‥〕を水平スイッチ10
の制御電極に与えて水平スイッチ10を制御する水平走
査回路11とにより構成される。
【0004】電荷検出回路8は、反転増幅器12と検出
容量素子13とリセットスイッチ(MOSトランジス
タ)14とで構成される。即ち、図12に示すように、
垂直信号線7の先端が電荷検出回路8の反転増幅器1
2、例えば差動増幅器の反転入力端子IN−に接続さ
れ、その非反転入力端子IN+に所定のバイアス電圧V
B が与えられる。そして、差動増幅増幅器12に並列
に、すなわち差動増幅器12の反転入力端子IN−と出
力端子間に検出容量素子13が接続され、この検出容量
素子13にリセットスイッチ14が並列接続される。
【0005】この固体撮像素子1の基本動作としては、
まず、フォトダイオード2で光電変換された信号電荷
(ここでは電子)を、例えばテレビの走査に応じて水平
ブランキング期間中に、垂直走査回路6により制御され
た垂直選択スイッチ3を通して垂直信号線7に読み出
す。この垂直信号線7に読み出された信号電荷を垂直信
号線7に接続された反転増幅器12と検出容量素子13
とリセットスイッチ14で構成された電荷検出回路8に
より電圧に変換(増幅)し、テレビの走査に合せて水平
走査回路11により制御された水平スイッチ10を水平
映像期間中に順次導通することで、信号を水平信号線9
を通して出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
すような、画素4で光電変換した信号電荷を垂直信号線
7の先に接続された電荷検出回路8で電圧に増幅(変
換)するような構成の固体撮像素子1においては、フォ
トダイオード2に蓄積する電荷が電子の場合は、垂直信
号線7の電位がなるべく高い方が良く、逆に電荷が正孔
の場合は垂直信号線7の電位がなるべく低い方がフォト
ダイオード2から垂直信号線7へ信号電荷を効率よく読
み出すことができる。しかし、従来の電荷検出回路8
は、その特性上、垂直信号線7の動作電位が電荷検出回
路8の接地と電源のおおよそ中間電位になり、フォトダ
イオード2から垂直信号線7へ信号電荷を効率よく読み
出すことができなかった。
【0007】この課題について、更に詳述する。図13
に従来のCMOS型固体撮像素子1における電荷検出回
路8を構成する反転増幅器12の回路構成例を示す。こ
の反転増幅器12は、基本的なMOSトランジスタを使
用したいわゆるコモンソース型の差動増幅器である。こ
の反転増幅器、即ち差動増幅器12は、図13に示すよ
うに、反転入力端子IN−側の入力MOSトランジスタ
1 と負荷MOSトランジスタQ3 が直列接続された第
1の直列回路と、非反転入力端子IN+側の入力MOS
トランジスタQ2 と負荷MOSトランジスタQ4 が直列
接続された第2の直列回路が対称形に並列接続され、そ
の並列接続された負荷MOSトランジスタQ3 及びQ4
側の一端に電源が接続され、その入力MOSトランジス
タQ1 及びQ2 側の他端が電流源MOSトランジスタQ
5 を介して接地される。さらに、両負荷MOSトランジ
スタQ3 及びQ4 の制御電極が共通に接続されて非反転
入力端子IN+側の入力MOSトランジスタQ2 と負荷
MOSトランジスタQ4 の接続中点に接続される。そし
て、入力MOSトランジスタQ1 の制御電極より反転入
力端子IN−が導出され、入力MOSトランジスタQ2
の制御電極より非反転入力端子IN+が導出され、入力
MOSトランジスタQ1 と負荷MOSトランジスタQ3
の接続中点より出力端子OUTが導出される。電流源M
OSトランジスタQ5 の制御電極には所定電圧VG が与
えられる。
【0008】ここで、入力MOSトランジスタQ1 ,Q
2 及び電流源MOSトランジスタQ5 にはNチャネルM
OSトランジスタが用いられ、負荷MOSトランジスタ
3及びQ4 にはPチャネルMOSトランジスタが用い
られる。また、反転入力端子IN−をもつ入力MOSト
ランジスタQ1 と非反転入力端子IN+をもつ入力MO
SトランジスタQ2 は、共に同一の閾値電圧を有するM
OSトランジスタが使用される。例えば入力MOSトラ
ンジスタQ1 ,Q2 としては、閾値電圧が0.5V〜
1.0V付近に設定されたMOSトランジスタが使用さ
れる。
【0009】図14は、この差動増幅器12の入出力特
性を示す。この入出力特性に関して、反転入力端子IN
−の入出力特性を考えたとき、非反転入力端子IN+の
電圧が高い(例えばIN+=VDD−0.5V)時には、
曲線Iで示すように、出力電圧のレンジが極めて小さい
レンジRh になる。このため、通常は、非反転入力端子
IN+のバイアス電圧VB を差動増幅器の電源電圧VDD
と接地の中間電位(例えばIN+=VDD/2)に設定す
る。
【0010】このような動作条件では、図14の曲線II
で示すように、出力電圧レンジが十分大きくとれ、大き
いレンジRm となる(Rm >Rh )。この場合、図11
の従来の固体撮像素子1における電荷検出回路8が読み
出し前に行うリセット動作のため、垂直信号線7の電位
が非反転入力端子IN+とほぼ同じ電位、即ち電源電圧
DDと接地の中間電位(例えばVDD/2)に固定され
る。このため、図15のフォトダイオード2と垂直選択
スイッチ13と垂直信号線7のポテンシャル図に示すよ
うに、フォトダイオード2の最大蓄積電荷量Qmax が垂
直信号線7の電位と接地電位の差以下しかなく、信号出
力の最大振幅が小さくなってしまう。
【0011】または、フォトダイオード2の最大蓄積電
荷量Qmax を多く取るために、垂直信号線7の電位を高
くしようと反転増幅器12の非反転入力端子IN+のバ
イアス電圧VB を高く設定すると、図14の入出力特性
(曲線I参照)に示すように、差動増幅器の出力電圧の
レンジが極めて小さいレンジRh になり信号出力の最大
振幅が小さくなってしまう。
【0012】このような理由により、従来の固体撮像素
子1は小さい電圧の信号出力しか扱うことができず、ダ
イナミックレンジの狭い映像しか得られなかった。
【0013】本発明は、上述の点に鑑み、最大飽和信号
量を格段に増加できる固体撮像素子及びその駆動方法、
並びに撮像カメラを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像素子
は、各画素の信号電荷を出力する信号線の動作電位を電
源又は接地に近い電位に設定した構成とする。
【0015】この固体撮像素子では、信号線の動作電位
を、読み出す電荷が電子の場合には電源電圧に近づけ、
読み出す電荷が正孔の場合には接地電位に近づけること
により、画素の最大蓄積電荷量が増え、各画素から信号
線へ信号電荷が効率よく読み出される。
【0016】本発明の固体撮像素子の駆動方法は、信号
線の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定し、各画
素の信号電荷を信号線に出力した後、電荷検出回路から
信号電圧として出力する。
【0017】この固体撮像素子の駆動方法では、信号線
の動作電位を、読み出す電荷が電子の場合には電源に近
い電位に設定し、読み出す電荷が正孔の場合は接地に近
い電位に設定することにより、画素の最大蓄積電荷量を
増やすことができ、各画素から信号線へ信号電荷を効率
よく読み出すことができる。
【0018】本発明の撮像カメラは、光学系と、各画素
の信号電荷を出力する信号線の動作電位を電源又は接地
に近い電位に設定するようにした固体撮像素子とを備え
た構成とする。
【0019】この撮像カメラでは、信号線の動作電位を
電源又は接地に近い電位に設定した固体撮像素子を備え
ることにより、画素の最大蓄積電荷量を増やし、各画素
から信号線へ信号電荷を効率よく読み出せる撮像カメラ
を構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る固体撮像素子は、各
画素の信号電荷を出力する信号線に電荷検出回路が接続
され、この電荷検出回路で得られた信号電圧を撮像素子
の出力とする固体撮像素子であって、信号線の動作電位
を電源又は接地に近い電位に設定した構成とする。
【0021】本発明は、上記固体撮像素子において、そ
の電荷検出回路を構成する反転増幅器の入出力特性の閾
値電圧を制御し、信号線の動作電位を電源又は接地に近
い電位に設定した構成とする。
【0022】本発明は、上記固体撮像素子において、電
荷検出回路を構成する反転増幅器に差動増幅器を用い、
この差動増幅器の反転入力と非反転入力の夫々MOSト
ランジスタの閾値電圧を互に異ならしめ、反転入力にお
ける入出力特性の閾値電圧を電源又は接地の電位に近づ
けるようにした構成とする。
【0023】本発明は、上記固体撮像素子において、電
荷検出回路を構成する反転増幅器に、MOSトランジス
タで構成されたソースフォロアと、Nチャネル型とPチ
ャネル型のMOSトランジスタで構成されたインバータ
を組み合わせ、入出力特性の閾値電圧を電源又は接地の
電位に近づけた増幅器を用いた構成とする。
【0024】本発明は、上記各固体撮像素子において、
電荷検出回路の出力動作点を適正な電位にするために、
各画素の信号電荷を出力する信号線にバイアス電荷を注
入するためのバイアス電荷注入手段を設けた構成とす
る。
【0025】本発明は、上記バイアス電荷注入手段を設
けた固体撮像素子において、バイアス電荷注入手段をキ
ャパシタとスイッチ素子からなる回路で構成し、予め所
定の電圧源によりチャージされたキャパシタをスイッチ
素子を介して信号線に接続した構成とする。
【0026】本発明は、上記バイアス電荷注入手段を設
けた固体撮像素子において、バイアス電荷注入手段を、
キャパシタとスイッチ素子が直列接続されてなる回路で
構成し、この回路の信号線に接続されない側の端子にス
イッチ素子のオン/オフのタイミングとずれた位相のパ
ルスを与え、信号線にバイアス電荷を注入するようにし
た構成とする。
【0027】本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、
信号線の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定し、
各画素の信号電荷を信号線に出力し、信号線に接続され
た電荷検出回路から信号電圧として出力する。
【0028】本発明は、上記固体撮像素子の駆動方法に
おいて、電荷検出回路を構成する反転増幅器の入出力特
性の閾値電圧を制御し、信号線の動作電位を電源又は接
地に近い電位に設定する。
【0029】本発明は、上記固体撮像素子の駆動方法に
おいて、電荷検出回路を構成する反転増幅器に差動増幅
器を用い、差動増幅器の反転入力と非反転入力の夫々の
MOSトランジスタの閾値を互に異ならしめて、反転入
力における入出力特性の閾値電圧を電源又は接地の電位
に近づけるようにする。
【0030】本発明は、上記固体撮像素子の駆動方法に
おいて、電荷検出回路を構成する反転増幅器に、MOS
トランジスタで構成されたソースフォロアと、Nチャネ
ル型とPチャネル型のMOSトランジスタで構成された
インバータを組み合わせてなる増幅器を用い、ソースフ
ォロアのMOSトランジスタの閾値電圧を制御して、増
幅器の入出力特性の閾値電圧を電源又は接地の電位に近
づけるようにする。
【0031】本発明は、上記各固体撮像素子の駆動方法
において、電荷検出回路のリセット後に、信号線にバイ
アス電荷を注入し、電荷検出回路の出力動作点を適正な
電圧に設定する。
【0032】本発明に係る撮像カメラは、各画素の信号
電荷を出力する信号線と、この信号線に接続された電荷
検出回路を有して信号線の動作電位が電源又は接地に近
い電位に設定されてなる固体撮像素子と、光学系とを備
えた構成とする。
【0033】この固体撮像素子としては、電荷検出回路
を構成する反転増幅器の入出力特性の閾値電圧を制御
し、信号線の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定
すると共に、電荷検出回路のリセット後に、信号線にバ
イアス電荷を注入して電荷検出回路の出力動作点を適正
な電圧に設定するためのバイアス電荷注入手段を有する
構成とすることができる。
【0034】本発明では、主にMOS型、増幅型、CM
OS型などの固体撮像素子、特に各画素で光学変換した
信号電荷を信号線(テレビの走査方式に従う場合は主に
垂直信号線)に読み出し、信号線に接続された電荷検出
回路で信号電圧に増幅(変換)する構成の固体撮像素子
において、信号線の電位をなるべく電源電位または接地
電位に近づけるようにした電荷検出回路の回路構成と、
その電荷検出回路の動作点を適正な動作電圧範囲に収め
るためのバイアス電荷注入回路とその動作方式に特徴が
ある。
【0035】そして、本発明では、画素から信号電荷を
読み出す信号線の電位に関して、読み出す電荷が電子の
場合はその電位をなるべく高く(電源電圧に近づけ)、
読み出す電荷が正孔の場合はその電位をなるべく低く
(接地電位に近づけ)、信号電荷の読み出しを効率的に
することにある。さらに信号線に接続した電荷検出回路
に関して、信号電荷を読み出すことで電荷検出回路の出
力電圧レンジを越えないようにすることにある。
【0036】図1は、CMOS型などの固体撮像素子に
適用した場合の本発明の一実施の形態を示す。この固体
撮像素子21は、光電変換を行うフォトダイオード22
と画素を選択する垂直選択スイッチ(MOSトランジス
タ)23とによって構成された単位画素24をマトリッ
クス状に複数配列してなる撮像領域と、画素の各行毎に
垂直選択スイッチ23の制御電極が共通接続された垂直
選択線25に垂直走査パルスφV〔φV1 ,‥‥φ
m ,‥‥〕を出力する垂直走査回路26と、画素の各
列毎に垂直選択スイッチ23の主電極が共通に接続され
た垂直信号線27と、垂直信号線27に読み出された信
号電荷を電圧に変換する電荷検出回路28と、信号電圧
を水平信号線29を通して順次出力するために電荷検出
回路28と水平信号線29に主電極を接続した水平スイ
ッチ(MOSトランジスタ)30と、水平走査パルスφ
H〔φH1 ,‥‥φHn ,‥‥〕を水平スイッチ30の
制御電極に与えて水平スイッチ30を制御する水平走査
回路31と、垂直信号線27に接続され、垂直信号線2
7にバイアス電荷を注入するためのバイアス電荷注入回
路36とにより構成される。
【0037】電荷検出回路28は、反転増幅器32と、
検出容量素子33と、垂直信号線27及びリセットスイ
ッチ(MOSトランジスタ)34とで構成される。即
ち、前述の図12で説明したと同様に、垂直信号線27
の先が電荷検出回路8の反転増幅器32、例えば差動増
幅器の反転入力端子IN−に接続され、その非反転入力
端子IN+に所定のバイアス電圧VB が与えられる。そ
して、反転増幅器32に並列に、すなわち反転増幅器3
2の反転入力端子IN−と出力端子間に検出容量素子3
3が接続され、この検出容量素子33にリセットスイッ
チ34が並列接続される。
【0038】反転増幅器32は、前述と同様に基本的な
MOSトランジスタを使用した差動増幅器であり、図2
に示すように、前述の図13で示したと同一の回路構成
を有する。即ち、この差動増幅器(反転増幅器)32
は、入力MOSトランジスタQ11と負荷MOSトランジ
スタQ13が直列接続された第1の直列回路と、入力MO
SトランジスタQ12と負荷MOSトランジスタQ14が直
列接続された第2の直列回路とが対称形に並列接続さ
れ、その並列接続された負荷MOSトランジスタQ13
びQ14側の一端に電源VDDが接続され、その入力MOS
トランジスタQ11及びQ12側の他端が電流源MOSトラ
ンジスタQ15を介して接地される。さらに、両負荷MO
SトランジスタQ13及びQ14の制御電極が共通に接続さ
れて負荷MOSトランジスタQ14と入力MOSトランジ
スタQ12の接続中点に接続され、入力MOSトランジス
タQ1 の制御電極より反転入力端子IN−が導出され、
入力MOSトランジスタQ12の制御電極より非反転入力
端子IN+が導出され、入力MOSトランジスタQ12
負荷MOSトランジスタQ13の接続中点より出力端子O
UTが導出される。電流源MOSトランジスタQ15の制
御電極には所定電圧VG が与えられる。
【0039】この固体撮像素子21の基本動作として
は、前述と同様に、まず、フォトダイオード22で光電
変換された信号電荷(ここでは電子)を、テレビの走査
に応じて水平ブランキング期間中に、垂直走査回路26
により制御された垂直選択スイッチ23を通して垂直信
号線27に読み出す。垂直信号線27に接続された電荷
検出回路28により読み出された信号電荷を電圧に変換
(増幅)し、テレビの走査に合せて水平走査回路31に
より制御された水平スイッチ30を水平映像期間中に順
次導通することで、信号を水平信号線29を通して出力
する。
【0040】しかして、本実施の形態では、詳細は後述
するも、特に、電荷検出回路28を構成する差動増幅器
32の入出力特性の閾値(ここでは入力電圧に対して出
力電圧が所望の利得でもって変化する入力電圧を指す)
を変えるように、反転入力端子IN−をもつ入力MOS
トランジスタQ11と非反転入力端子IN+をもつ入力M
OSトランジスタQ12との閾値電圧を互に違えてある。
また更に、画素の信号電荷が読み出される垂直信号線2
7には、電荷検出回路28の出力電圧レンジを最大限に
活用できるように、電荷検出の動作電圧の初期値を適正
化するバイアス電荷注入回路36が接続される。
【0041】電荷検出回路の構成要素である差動増幅器
に関して、従来例で説明した反転入力端子IN−側の入
力MOSトランジスタQ1 が非反転入力端子IN+側の
入力MOSトランジスタQ2 の閾値電圧と同じ0.5V
〜1.0V付近に設定された従来から良く使われている
差動増幅器12を、反転入力端子IN−の入出力特性の
閾値を電源電圧VDDに近づけるような動作点で動かそう
とすると、非反転入力端子IN+側のバイアス電圧VB
を電源電圧近くまで上げなければならず、その差動増幅
器12の性質から、出力電圧が低い電圧まで出なくなり
図6の曲線III(図13の曲線Iと同じ)に示すよう
に、出力電圧レンジRh が狭くなってしまう。
【0042】これに対し、本実施の形態に係る電荷検出
回路28に使われる差動増幅器32の入出力特性を図5
の曲線IVに示す。この差動増幅器32では、図2の回路
構成において、負荷MOSトランジスタQ13,Q14にP
チャネルMOSトランジスタが用いられ、非反転入力端
子IN+をもつ入力MOSトランジスタQ12と電流源M
OSトランジスタQ15にNチャネルエンハンスメント型
MOSトランジスタが用いられ、その閾値電圧が0.5
V〜1.0V付近に設定される。反転入力端子IN−を
もつ入力MOSトランジスタQ11にもやはりNチャネル
エンハンスメント型MOSトランジスタが用いられ、た
だし、特にその閾値電圧が入力MOSトランジスタQ12
よりも高く、例えばだいたい0.5V〜1V程度高くな
るように1.0V〜2.0V付近に設定される。
【0043】このようにすると、非反転入力端子IN+
側のバイアス電圧VB を電源電圧VDDと接地電圧のだい
たい中間程度の電圧(例えばVDD/2)にしても、反転
入力端子IN−の入出力特性の閾値電圧を電源電圧近く
にすることができ、結果として低い電圧まで広がった出
力電圧レンジの特性が得られる。そして、反転入力端子
IN−の電位が電源電圧VDDに近くなるので、反転入力
端子IN−に接続されている信号線27の動作電位は電
源電圧VDDに近くなる。
【0044】このように、電荷検出回路28に用いられ
る差動増幅器32に関して、反転入力端子IN−側の入
力MOSトランジスタQ11の閾値電圧を非反転入力端子
IN+側の入力MOSトランジスタQ12のそれより高
く、例えば0.5V以上高く設定することで、反転入力
端子IN−の入出力特性の閾値が高い電圧になるような
動作条件でも、出力電圧レンジを広く取ることができる
(図5の出力電圧レンジRh 参照)。このような差動増
幅器32を電荷検出回路28に使用した場合に、垂直信
号線27の動作電位が高い場合でも、出力電圧レンジの
広い良好な特性が得られる。
【0045】上述の本実施の形態では、その電荷検出回
路28により、反転入力端子IN−の入出力特性の閾値
が高い電圧でも出力電圧レンジが広い良好な特性が得ら
れるので、本実施の形態における固体撮像素子における
垂直信号線27の動作電位を電源電圧付近まで高くする
ことができ、図7に示すように、フォトダイオードの最
大蓄積電荷量Qmax を従来の図14に比べて格段に多く
することができる。
【0046】電荷検出回路28を構成する反転増幅器3
2としては、図2に示すコモンソース型差動増幅器の他
に、例えば図3に示すようなMOSトランジスタQ21
びQ22で構成されたソースフォロアと、Nチャネル型M
OSトランジスタQ23とPチャネル型MOSトランジス
タQ24で構成されたインバータを組み合わせ、入出力特
性の閾値を電源又は接地に近づけた増幅器を用いること
もできる。
【0047】この増幅器では、ソースフォロアのMOS
トランジスタQ21側の一端とインバータのPチャネル型
MOSトランジスタQ24側の一端が共通に接続されて電
源VDDに接続され、ソースフォロアのMOSトランジス
タQ22側の他端及びインバータのNチャネル型MOSト
ランジスタQ23の他端が共に接地される。さらに、イン
バータの両MOSトランジスタQ23及びQ24の制御電極
が共通に接続され、この共通接続された制御電極に、ソ
ースフォロアの両MOSトランジスタQ21及びQ22の接
続中点が接続される。そして、ソースフォロアのMOS
トランジスタQ21の制御電極より反転入力端子IN−が
導出され、そのMOSトランジスタQ22の制御電極にバ
イアス電圧が印加され、インバータの両MOSトランジ
スタQ23及びQ24の接続中点より出力端子OUTが導出
される。この増幅器では、ソースフォロアのMOSトラ
ンジスタQ21の閾値電圧を制御することにより、この増
幅器の入出力特性の閾値電圧を電源又は接地の電位に近
づけることができる。
【0048】次に、バイアス電荷注入回路36を説明す
る前に、それが果たす役割について簡単に説明する。電
荷検出回路28の動作に関して、フォトダイオード23
から垂直信号線27に信号電荷を読み出す前にリセット
する必要があり、そのリセット動作により図5に示した
入出力特性(曲線IV)と入力電圧=出力電圧の直線50
との交点にその初期値が設定される。すると、この出力
電圧の初期値は、出力電圧レンジの中でも高い電圧にな
り、電荷検出回路28のリセット動作(初期化動作)後
にフォトダイオード22から信号電荷の電子が垂直信号
線27に読み出されると、出力電圧が出力電圧レンジの
中で高い初期出力電圧からさらに高い方に変化しようと
する。この場合、明らかにフォトダイオード22の信号
が電荷検出回路28の出力動作レンジを越えてしまい、
正しい信号電圧が得られないことが分かる。
【0049】そこで、電荷検出回路28のリセット動作
を行った後、その初期値を適正化する。すなわち、出力
電圧の初期値を出力電圧レンジの低い方の電圧に変化さ
せておくためのプリチャージ動作が必要になる。このプ
リチャージ動作は、具体的には、垂直信号線27にバイ
アス電荷を注入することで実現される。
【0050】本実施の形態におけるバイアス電荷注入回
路36は、このプリチャージ動作を行わせるためのもの
であり、以下に、その回路構成と動作を説明する。
【0051】図1のバイアス電荷注入回路36の具体例
を2つ図4に示す。図4Aのバイアス電荷注入回路36
は、プリチャージMOSトランジスタ(スイッチ素子)
40とインジェクションMOSトランジスタ(スイッチ
素子)41とプリチャージキャパシタ42で構成され
る。プリチャージMOSトランジスタ40は、その一方
の主電極が電源VDDに接続され、その他方の主電極がイ
ンジェクションMOSトランジスタ41の一方の主電極
とプリチャージキャパシタ42に接続され、その制御電
極にプリチャージパルスφPRC が印加される。インジェ
クションMOSトランジスタ41は、その制御電極にイ
ンジェクションパルスφINj が印加され、その他方の主
電極が垂直信号線27に接続される。
【0052】この図4Aのバイアス電荷注入回路36を
用いたときの駆動タイミングチャートの一例を図8に示
し、電荷検出回路28の動作点を図5に示す。画素の信
号電荷を垂直信号線27に読み出す水平ブランキング期
間HBLK に、前もって電荷検出回路28の検出容量素子
33を時点t=t1 のタイミングまでにリセットする。
すると、電荷検出回路28の動作点が出力電圧に関して
RSTになる。その後、バイアス電荷注入回路36に
プリチャージパルスφPRC とインジェクションパルスφ
INj が入り、時点t=t2 のタイミングでは、電荷検出
回路28の動作点が出力電圧に関してVPRC になる。
【0053】ここで、バイアス電荷注入回路36による
出力電圧の変化量VRST −VPRC は、電荷検出回路28
の検出容量素子33の容量CS とプリチャージキャパシ
タ42の容量CPRを使って、おおよそ−(VDD
RST )×(CPR/CS )で表される。
【0054】水平映像期間HA 中では、従来の固体撮像
素子1と同様に、水平走査回路31からの水平走査パル
スφH〔‥‥,φHn-1 ,φHn ,φHn+1 ,‥‥〕に
より制御された水平スイッチ30が順次導通すること
で、映像信号出力IOUT が得られる。
【0055】以上の図4Aのバイアス電荷注入回路36
の動作により、フォトダイオード23から垂直信号線2
7に信号電荷を読み出す前の電荷検出回路28の動作点
が、出力電圧レンジの低い方に設定され、フォトダイオ
ード23の最大蓄積電荷量に対応する信号電圧が十分な
リニアリティーで電荷検出回路28から出力される。
【0056】図4Bのバイアス電荷注入回路36は、結
合キャパシタ44とMOSスイッチ(MOSトランジス
タ)45が直列に接続され、その結合キャパシタ44側
の一端にバイアスパルスφBPが与えられ、そのMOS
スイッチ45側の他端が垂直信号線27に接続され、M
OSトランジスタの制御電極にバイアスゲートパルスφ
BGが与えられるように構成される。なお、図4Bにお
ける結合キャパシタ44とMOSスイッチ45の接続に
関しては、図示とは逆に結合キャパシタ44が垂直信号
線27側にくる接続でも構わない。
【0057】この図4Bのバイアス電荷注入回路36を
用いたときの駆動タイミングチャートの一例を図9に示
す。電荷検出回路28の動作点は図4Aの動作説明で使
った図5と同じである。画素の信号電荷を垂直信号線2
7に読み出す水平ブランキング期間HBLK に、前もって
電荷検出回路28の検出容量素子33を時点t=t1
タイミングまでにリセットする。すると、電荷検出回路
28の動作点が出力電圧に関してVRSTになる。その
後、バイアス電荷注入回路36のMOSスイッチ45を
制御するバイアスゲートパルスφBGを立ち上げ、MO
Sスイッチ45を導通状態にする。その状態で、バイア
スパルスφBPを立ち上げると結合キャパシタ44の容
量CC と電荷検出回路28の検出容量素子33の容量C
S との比でほぼ決まる電荷が垂直信号線27に注入され
る。その後、バイアスゲートパルスφBGを立ち下げM
OSスイッチ45を切断状態にしてバイアスパルスφB
Pを立ち下げることでバイアス電荷の注入が完了する
(時点t=t2 参照)。
【0058】この結果、電荷検出回路28の動作点が出
力電圧に関してVPRC に変化する。ここで、図4Bのバ
イアス電荷注入回路36による出力電圧の変化量VRST
−VPRC は、バイアスパルスφBPの振幅を電源電圧と
同じVDDとすれば、おおよそ−VDD×(CC /CS )で
表される。水平映像期間HA の動作に関しては、図4A
と同じになる。
【0059】こうして、図4A,Bのバイアス電荷注入
回路36により、電荷検出回路28の動作点を適正な電
圧にすることで、固体撮像素子の出力信号振幅を大きく
することができる。また、図4Bの回路方式の場合は、
図4Aのものと比べてトランジスタの数が少なく必要な
キャパシタの容量が小さくてすむので、小型化にとって
有利である。
【0060】以上は、フォトダイオードに蓄積する信号
電荷が負に帯電した電子を取り扱う場合の説明であった
が、信号電荷が正に帯電した正孔を取り扱う場合は、差
動増幅器32やバイアス電荷注入回路36に使われるM
OSトランジスタの極性(Nチャネル,Pチャネル)を
逆転し、バイアス電荷注入回路36に必要なパルスなど
の極性も反転することで、同様な効果が得られる。
【0061】次に、上述の構成の固体撮像素子21及び
その駆動方法を用いた本発明に係る撮像カメラ60の概
略構成を図10に示す。図10において、被写体からの
入射光は、レンズを含む光学系61によって固体撮像素
子21の撮像面上に結像される。固体撮像素子21とし
ては、図1に示した構成と同様の固体撮像素子が用いら
れる。この固体撮像素子21は、駆動系62によって前
述した駆動方法を基に駆動される。そして、固体撮像素
子21の出力信号は、信号処理系63で信号処理されて
映像信号となる。かかる構成の撮像カメラにおいては、
固体撮像素子21から最大振幅の大きな信号出力が得ら
れ、ダイナミックレンジの広い映像が得られる。
【0062】尚、上述の実施の形態では、CMOS型の
固体撮像素子に適用したが、その他、MOS型、あるい
は増幅型の固体撮像素子にも適用できる。
【0063】上述したように、本発明の実施の形態によ
れば、垂直信号線に接続された電荷検出回路28の構成
要素である反転増幅器の入出力特性の閾値を制御し、例
えば差動増幅器を用いるときには反転入力側と非反転入
力側の入力MOSトランジスタQ11及びQ12の閾値電圧
に差をつけることで、垂直信号線27の動作電位が高い
条件下での電荷検出回路28の出力電圧レンジを広げ、
更に、垂直信号線27に接続されたバイアス電荷注入回
路36により、電荷検出回路28の動作点を適正な電圧
に変化させることで、撮像素子の最大飽和信号量を格段
に増加することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の固体撮像素子によれば、各画素
の信号電荷を出力する信号線に電荷検出回路を接続し、
電荷検出回路で得られた信号電圧を撮像素子の出力とす
る固体撮像素子において、その信号線の動作電位を電源
又は接地に近い電位と設定することにより、画素の最大
蓄積電荷量を従来に比べて格段に多くすることができ、
信号電荷を効率よく読み出すことができる。
【0065】信号線に接続された電荷検出回路を構成す
る反転増幅器の入出力特性の閾値電圧を制御することに
より、信号線の動作電位を電源又は接地に近い電位にす
ることができる。
【0066】電荷検出回路を構成する反転増幅器に差動
増幅器を用い、この差動増幅器の反転入力と非反転入力
の夫々のMOSトランジスタの閾値電圧を互に異ならし
め、反転入力における入出力特性の閾値電圧を電源、又
は接地の電位に近づけることにより、信号線の動作電位
が高い条件下での電荷検出回路の出力電圧レンジを広げ
ることができる。
【0067】電荷検出回路を構成する反転増幅器に、M
OSトランジスタで構成されたソースフォロアと、Nチ
ャネル型とPチャネル型のMOSトランジスタで構成さ
れたインバータを組み合わせ、入出力特性の閾値電圧を
電源又は接地の電位に近づけた増幅器を用いることによ
り、信号線の動作電位が高い条件下での電荷検出回路の
出力電圧レンジを広げることができる。
【0068】さらに、信号線にバイアス電荷を注入する
ためのバイアス電荷注入手段を設けることにより、電荷
検出回路の動作点を適正な電圧に変化させることができ
る。従って固体撮像素子の最大飽和信号量を格段に増加
することができる。
【0069】本発明の固体撮像素子の駆動方法によれ
ば、信号線の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定
し、各画素の信号電荷を信号線に出力し、信号線に接続
された電荷検出回路から信号電圧として出力することに
より、画素の最大蓄積電荷量を増大させ、信号線への信
号電荷の読み出しを効率的に行うことができる。
【0070】電荷検出回路を構成する反転増幅器の入出
力特性の閾値電圧を制御することにより、信号線の動作
電位を電源又は接地に近い電位に設定することができ、
信号電荷の読み出しを効率的に行うことができる。
【0071】電荷検出回路を構成する反転増幅器に差動
増幅器を用い、その反転入力と非反転入力の夫々のMO
Sトランジスタの閾値電圧を互に異ならしめて、反転入
力における入出力特性の閾値電圧を電源又は接地の電位
に近づけるようにするときは、垂直信号線の動作電位が
高い条件下での電荷検出回路の出力電圧レンジを広げる
ことができる。
【0072】電荷検出回路を構成する反転増幅器に、M
OSトランジスタで構成されたソースフォロアと、Nチ
ャネル型とPチャネル型のMOSトランジスタで構成さ
れたインバータを組み合わせてなる増幅器を用い、ソー
スフォロアのMOSトランジスタの閾値電圧を制御して
上記増幅器の入出力信号の閾値電圧を電源又は接地の電
位に近づけるときは、垂直信号線の動作電位が高い条件
下での電荷検出回路の出力電圧レンジを広げることがで
きる。
【0073】さらに、電荷検出回路のリセット後に、信
号線にバイアス電荷を注入し電荷検出回路の出力動作点
を適正な電圧にすることにより、信号出力の最大振幅を
大きくすることができる。
【0074】本発明の撮像カメラによれば、固体撮像素
子から最大振幅の大きな信号出力が得られ、ダイナミッ
クレンジの広い映像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の一実施の形態を示
す構成図である。
【図2】本発明に係る電荷検出回路の構成要素である反
転増幅器の一例を示す回路構成図である。
【図3】本発明に係る電荷検出回路の構成要素である反
転増幅器の他の例を示す回路構成図である。
【図4】A 本発明に係るバイアス電荷注入回路の一例
を示す構成図である。 B 本発明に係るバイアス電荷注入回路の他の例を示す
構成図である。
【図5】本発明に係る電荷検出回路の入出力特性及び動
作点の説明図である。
【図6】従来の電荷検出回路の入出力特性図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る固体撮像素子のフォ
トダイオードと垂直選択スイッチと垂直信号線のポテン
シャル図である。
【図8】図4Aのバイアス電荷注入回路を用いたときの
駆動タイミングチャートである。
【図9】図4Bのバイアス電荷注入回路を用いたときの
駆動タイミングチャートである。
【図10】本発明に係る撮像カメラの構成図である。
【図11】従来例に係る固体撮像素子の構成図である。
【図12】電荷検出回路の構成図である。
【図13】従来に係る電荷検出手段の構成要素である反
転増幅器の例を示す回路構成図である。
【図14】従来に係る電荷検出回路の入出力特性図であ
る。
【図15】従来の固体撮像素子のフォトダイオードと垂
直選択スイッチと垂直信号線のポテンシャル図である。
【符号の説明】
21‥‥固体撮像素子、22‥‥フォトダイオード、2
3‥‥垂直選択スイッチ、24‥‥画素、25‥‥垂直
選択線、26‥‥垂直走査回路、27‥‥垂直信号線、
28‥‥電荷検出回路、29‥‥水平信号線、30‥‥
水平スイッチ、31‥‥水平走査回路、32‥‥反転増
幅器、33‥‥検出容量素子、34‥‥リセットスイッ
チ、36‥‥バイアス電荷注入回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素の信号電荷を出力する信号線に電
    荷検出回路が接続され、 該電荷検出回路で得られた信号電圧を撮像素子の出力と
    する固体撮像素子であって、 前記信号線の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定
    して成ることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記電荷検出回路を構成する反転増幅器
    の入出力特性の閾値電圧を制御し、 前記信号線の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定
    して成ることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素
    子。
  3. 【請求項3】 前記電荷検出回路を構成する反転増幅器
    に差動増幅器を用い、 該差動増幅器の反転入力と非反転入力の夫々のMOSト
    ランジスタの閾値電圧を互に異ならしめ、 前記反転入力における入出力特性の閾値電圧を電源又は
    接地の電位に近づけて成ることを特徴とする請求項2に
    記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記電荷検出回路を構成する反転増幅器
    に、MOSトランジスタで構成されたソースフォロア
    と、Nチャネル型とPチャネル型のMOSトランジスタ
    で構成されたインバータを組み合わせ、入出力特性の閾
    値電圧を電源又は接地の電位に近づけた増幅器を用いて
    成ることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 前記信号線にバイアス電荷を注入するた
    めのバイアス電荷注入手段を設けて成ることを特徴とす
    る請求項1に記載の固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 前記信号線にバイアス電荷を注入するた
    めのバイアス電荷注入手段を設けて成ることを特徴とす
    る請求項2に記載の固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 前記バイアス電荷注入手段は、キャパシ
    タとスイッチ素子から成る回路で構成され、 予め所定の電圧源によりチャージされた前記キャパシタ
    か前記スイッチ素子を介して前記信号線に接続されて成
    ることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像素子。
  8. 【請求項8】 前記バイアス電荷注入手段は、キャパシ
    タとスイッチ素子からなる回路で構成され、 予め所定の電圧源によりチャージされた前記キャパシタ
    が前記スイッチ素子を介して前記信号線に接続されて成
    ることを特徴とする請求項6に記載の固体撮像素子。
  9. 【請求項9】 前記バイアス電荷注入手段は、キャパシ
    タとスイッチ素子を直列接続してなる回路で構成され、 該回路の前記信号線に接続されない側の端子に前記スイ
    ッチ素子のオン/オフのタイミングとずれた位相のパル
    スを与え、 前記信号線にバイアス電荷を注入することを特徴とする
    請求項5に記載の固体撮像素子。
  10. 【請求項10】 前記バイアス電荷注入手段は、キャパ
    シタとスイッチ素子を直列接続してなる回路で構成さ
    れ、 該回路の前記信号線に接続されない側の端子に前記スイ
    ッチ素子のオン/オフのタイミングとずれた位相のパル
    スを与え、 前記信号線にバイアス電荷を注入することを特徴とする
    請求項6に記載の固体撮像素子。
  11. 【請求項11】 信号線の動作電位を電源又は接地に近
    い電位に設定し、 各画素の信号電荷を前記信号線に出力し、 前記信号線に接続された電荷検出回路から信号電圧とし
    て出力することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記電荷検出回路を構成する反転増幅
    器の入出力特性の閾値電圧を制御し、 前記信号線の動作電位を電源又は接地に近い電位に設定
    することを特徴とする請求項11に記載の固体撮像素子
    の駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記電荷検出回路を構成する反転増幅
    器に差動増幅器を用い、 該差動増幅器の反転入力と非反転入力の夫々のMOSト
    ランジスタの閾値電圧を互に異ならしめて、 前記反転入力における入出力特性の閾値電圧を電源又は
    接地の電位に近づけることを特徴とする請求項12に記
    載の固体撮像素子の駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記電荷検出回路を構成する反転増幅
    器に、MOSトランジスタで構成されたソースフォロア
    と、Nチャネル型とPチャネル型のMOSトランジスタ
    で構成されたインバータを組み合わせてなる増幅器を用
    い、 前記ソースフォロアのMOSトランジスタの閾値電圧を
    制御して、 前記増幅器の入出力特性の閾値電圧を電源又は接地の電
    位に近づけることを特徴とする請求項12に記載の固体
    撮像素子の駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記電荷検出回路のリセット後に、前
    記信号線にバイアス電荷を注入し、 前記電荷検出回路の出力動作点を適正な電圧に設定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の固体撮像素子の駆
    動方法。
  16. 【請求項16】 前記電荷検出回路のリセット後に、前
    記信号線にバイアス電荷を注入し、 前記電荷検出回路の出力動作点を適正な電圧に設定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像素子の駆
    動方法。
  17. 【請求項17】 各画素の信号電荷を出力する信号線
    と、信号線に接続された電荷検出回路を有して、 前記信号線の動作電位が電源又は接地に近い電位に設定
    されて成る固体撮像素子と、光学系とを備えたことを特
    徴とする撮像カメラ。
  18. 【請求項18】 前記固体撮像素子は、前記電荷検出回
    路を構成する反転増幅器の入出力特性の閾値電圧を制御
    し、前記信号線の動作電位が電源又は接地に近い電位に
    設定されると共に、前記電荷検出回路のリセット後に、
    前記信号線にバイアス電荷を注入して前記電荷検出回路
    の出力動作点を適正な電圧に設定するためのバイアス電
    荷注入手段を有することを特徴とする請求項17に記載
    の撮像カメラ。
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