JPH11262269A - パルス幅変調形インバータ装置の制御方法 - Google Patents

パルス幅変調形インバータ装置の制御方法

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JPH11262269A
JPH11262269A JP10078332A JP7833298A JPH11262269A JP H11262269 A JPH11262269 A JP H11262269A JP 10078332 A JP10078332 A JP 10078332A JP 7833298 A JP7833298 A JP 7833298A JP H11262269 A JPH11262269 A JP H11262269A
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semiconductor switching
switching element
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voltage
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JP10078332A
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Hidefumi Ueda
英史 上田
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Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トランジスタのスイッチングロスを少なくし、
ブートストラップ電源回路の駆動用電源電圧低下を防止
し、常に相出力電流検出ができるようにする。 【解決手段】パルス幅変調形インバータ装置の制御方法
において、正弦波出力電圧指令周波数の毎周期につい
て、相出力電圧の負側ピークポイントを中心とする12
0度区間は当該相における第2の半導体スイッチング素
子Q4〜Q6を連続オンし、かつ前記当該相における1
20度区間経過後は連続オン動作を次の相に順次切り替
え、かつ連続オン動作中にある当該相の出力電圧は直流
電源1の負極側電位にあるとして、残る他の2相につい
てはそれぞれの相における第1と第2の半導体スイッチ
ング素子を前記当該相との正弦波線間電圧と等しくなる
ような比率で1キャリア周期内において交互にオン・オ
フ動作するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅変調形イ
ンバータ装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パルス幅変調形インバータ装置におい
て、図6は第1の従来例におけるパルス幅変調出力形態
を示したものであり、図7は第2の従来例におけるパル
ス幅変調出力形態を示したものである。さらに図8は特
開平1ー274668に記載された第3の従来例におけ
るパルス幅変調出力形態を示したものである。第1〜第
3までの従来例におけるパルス幅変調出力形態を実施し
たインバータ装置の構成例を図9に示している。第1の
従来例を示す図6においては、U相パルス幅変調出力を
作り出すための基本三角波、U相正弦波(基本波)電圧
指令、U相基本波電圧指令に対しての3次高調波成分指
令、基本波電圧指令と3次高調波成分指令とを合成した
実際のU相電圧指令、そして実際のU相電圧指令と基本
三角波との大小比較で作り出されるマイクロコンピュー
タ108からIGBTトランジスタQ1,Q4へのオン
・オフ指令とを示している。また図中省略しているが、
マイクロコンピュータ108からIGBTトランジスタ
Q1,Q4へのオン・オフ指令については、Q1とQ4
とが同時にオンすることのない様、両方のIGBTトラ
ンジスタが共にオフする期間であるデッドタイムが設け
られている。図6において、マイクロコンピュータ10
8はU相端子からの出力電圧をパルス幅変調により作り
出すために、実際のU相電圧指令と基本三角波とを大小
比較することで基本三角波の方が大きくなる区間はIG
BTトランジスタQ4のオン指令(Q1に対してはオフ
指令)を出力し、逆に基本三角波の方が小さくなる区間
はIGBTトランジスタQ1のオン指令(Q4に対して
はオフ指令)を出力している。この結果IGBTトラン
ジスタQ1のオン期間中のU相端子出力電圧は図9中の
第1の直流電源101の正極側電位となり、逆にIGB
TトランジスタQ4のオン期間中は負極側電位となる
が、平均出力電圧としては実際のU相電圧指令値と一致
することになる。また出力できる最大正弦波電圧を大き
くするため、マイクロコンピュータ108が作り出す実
際のU相電圧指令は図6に示すようにU相基本波電圧指
令と3次高調波成分指令との合成により作り出される。
第2の従来例を示す図7(これを2相変調出力方式とい
う)においては、U相パルス幅変調出力を作り出すため
の基本三角波、U相正弦波(基本波)電圧指令、実際の
U相電圧指令、さらに実際のU相電圧指令と基本三角波
との比較で作り出されるマイクロコンピュータ108か
らIGBTトランジスタQ1,Q4へのオン・オフ指令
とを示している。また図中省略しているが、マイクロコ
ンピュータ108からIGBTトランジスタQ1,Q4
へのオン・オフ指令については、Q1とQ4とが同時に
オンすることのない様、両方のIGBTトランジスタが
共にオフする期間であるデッドタイムが設けられてい
る。図7においても図6の実施例と同様に、マイクロコ
ンピュータ108が実際のU相電圧指令と基本三角波と
を大小比較することで、U相端子からの出力電圧をパル
ス幅変調により作り出している。また出力できる最大正
弦波電圧を大きくするため、マイクロコンピュータ10
8が作り出す実際のU相電圧指令は図7に示すようにU
相基本波電圧指令の正極側ピークポイントを中心とする
60度区間はIGBTトランジスタQ1を連続オン動作
させ、逆に負極側ピークポイントを中心とする60度区
間はIGBTトランジスタQ4を連続オン動作させるよ
うになっている。このようにすることで出力できる最大
正弦波電圧を大きくでき、かつまたIGBTトランジス
タのスイッチング回数を減少させてスイッチングロスの
低減をもはかっている。また特開平1ー274668に
記載された第3の従来例を示す図8(これも2相変調出
力方式である)においては、U相パルス幅変調出力を作
り出すための基本三角波、U相正弦波(基本波)電圧指
令、実際のU相電圧指令、さらに実際のU相電圧指令と
基本三角波との比較で作り出されるマイクロコンピュー
タ108からIGBTトランジスタQ1,Q4へのオン
・オフ指令とを示している。また図中省略しているが、
マイクロコンピュータ108からIGBTトランジスタ
Q1,Q4へのオン・オフ指令については、Q1とQ4
とが同時にオンすることのない様、両方のIGBTトラ
ンジスタが共にオフする期間であるデッドタイムが設け
られている。図8においても同様に、マイクロコンピュ
ータ108が実際のU相電圧指令と基本三角波とを大小
比較することで、U相端子からの出力電圧をパルス幅変
調により作り出している。また出力できる最大正弦波電
圧を大きくするため、マイクロコンピュータ108が作
り出す実際のU相電圧指令は図8に示すようにU相基本
波電圧指令の正極側ピークポイントを起点とする60度
区間はIGBTトランジスタQ1を連続オン動作させ、
逆に負極側ピークポイントを起点とする60度区間はI
GBTトランジスタQ4を連続オン動作させるようにな
っている。このようにすることで出力できる最大正弦波
電圧を大きくでき、かつIGBTトランジスタのスイッ
チング回数を減少させてスイッチングロスの低減をはか
り、その上で通常インバータ装置の相出力電圧よりも3
0度程度位相遅れとなるモータ相電流のピークポイント
とIGBTトランジスタの連続オン動作期間とを一致さ
せて出力電流(モータ相電流)の小さい時にIGBTト
ランジスタのスイッチング動作を集中することができ、
さらにスイッチングロスの低減をはかっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記第1
の従来例に示すパルス幅変調出力形態では、IGBTト
ランジスタのスイッチングロスが大きいという問題があ
り、また第2および第3の従来例に示すパルス幅変調出
力形態では、図3に示すようにインバータ装置を構成し
た場合、図3においてIGBTトランジスタQ4(また
はQ5、またはQ6)をオンさせて第2の直流電源18
からダイオード24(または25、または26)を介
し、IGBTトランジスタQ1(Q2,またはQ3)の
駆動用電源となるコンデンサ15(または16、または
17)へ電流充電するブートストラップ電源回路におい
ては、IGBTトランジスタQ4が長時間連続オフ(図
7、および図8参照)する区間が存在し、そのためこの
区間中はコンデンサ15への電流充電がなく従ってコン
デンサ15は放電によりその端子間電圧が減少していく
のでIGBTトランジスタQ1の駆動用電源電圧確保が
困難になるという問題がある。さらにまたシャント抵抗
19の端子間電圧値から検出するU相出力電流検出はト
ランジスタQ4がオン(ダイオードD4にモータ電流が
流れる還流モードも含む)している時のみ可能なため、
逆にIGBTトランジスタQ4が長時間連続オフする区
間(図7および図8参照)が存在するとその区間中は相
出力電流検出ができないという問題もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するため
本発明は直流電源の正極側に接続された第1の半導体ス
イッチング素子と、第1の半導体スイッチング素子に並
列に接続された第1の還流ダイオードと、前記直流電源
の負極側に接続された第2の半導体スイッチング素子
と、第2の半導体スイッチング素子に並列に接続された
第2の還流ダイオードと、第1と第2の両半導体スイッ
チング素子を直列に接続しかつ接続点をインバータ装置
の出力端子とし、このような構成の出力端子を3相分備
え、3相分の前記第1と第2の両半導体スイッチング素
子のオン・オフ時間を制御する演算装置と、前記演算装
置からの前記各半導体スイッチング素子へのオン・オフ
信号により前記各半導体スイッチング素子をオン・オフ
駆動する駆動用回路部とを備えたパルス幅変調形インバ
ータ装置において、インバータ装置の正弦波出力電圧指
令周波数の毎周期について、相出力電圧の負側ピークポ
イントを中心とする120度区間は当該相における前記
第2の半導体スイッチング素子を連続オンし、かつ前記
当該相における120度区間経過後は連続オン動作を次
の相に順次切り替え、かつ連続オン動作中にある当該相
の出力電圧は前記直流電源の負極側電位にあるとして、
残る他の2相についてはそれぞれの相における前記第1
と前記第2の半導体スイッチング素子を前記当該相との
正弦波線間電圧と等しくなるような比率で1キャリア周
期内において交互にオン・オフ動作させるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のパルス幅変調形インバー
タ装置の制御方法において、そのパルス幅変調出力形態
を図1および図2に示す。図1においてはU相基本波
(正弦波)電圧指令、V相基本波(正弦波)電圧指令、
W相基本波(正弦波)電圧指令、実際のU相電圧指令を
示している。図1中の区間Aは、実際のU相電圧指令は
第1の直流電源の負極側電位に固定される。また実際の
V,W相電圧指令はこの負極側電位を基準としてそれぞ
れVU、WU線間電圧を加えた指令となる。区間Bは実
際のV相電圧指令は第1の直流電源の負極側電位に固定
される。また実際のU,W相電圧指令はこの負極側電位
を基準としてそれぞれUV、WV線間電圧を加えた指令
となる。区間Cは実際のW相電圧指令は第1の直流電源
の負極側電位に固定される。また実際のU,V相電圧指
令はこの負極側電位を基準としてそれぞれUW、VW線
間電圧を加えた指令となる。図2においては実際のU相
電圧指令、実際のV相電圧指令、実際のW相電圧指令、
演算装置により前記実際の各相電圧指令と大小比較して
半導体スイッチング素子へのオン・オフ指令を作り出す
ための基本三角波、実際の各相電圧指令と基本三角波と
の大小比較により演算装置で作り出される各相における
前記第1、第2の両半導体スイッチング素子へのオン・
オフ駆動信号とを示している。
【0006】まずU相基本波電圧指令の負側ピークポイ
ントを中心とする120度区間(区間A)においては、
実際のU相電圧指令は第1の直流電源の負極側に接続さ
れたU相における第2の半導体スイッチング素子を連続
オン動作させる指令となる。この120度区間を経過す
ると次の120度区間(V相電圧指令の負側ピークポイ
ントを中心とする120区間:区間B)ではV相におけ
る第2の半導体スイッチング素子を連続オン動作させる
指令へと切り替わり、さらに次の120度区間(W相電
圧指令の負側ピークポイントを中心とする120区間:
区間C)ではW相における第2の半導体スイッチング素
子を連続オン動作させる指令へと切り替わり、この区間
経過後は再度U相に戻り同様の指令を繰り返していくこ
とになる。実際のU相電圧指令はU相における第2の半
導体スイッチング素子への連続オン動作指令となる区間
を除いた残りの区間中では、まずV相における第2の半
導体スイッチング素子が連続オンする区間はV相の端子
電圧が第1の直流電源の負極側電位となるのでこの第1
の直流電源の負極側電位を基準にこの区間中のUV線間
電圧値(図1参照)を加えた電圧指令となり、またW相
における第2の半導体スイッチング素子が連続オンする
区間はW相の端子電圧が第1の直流電源の負極側電位と
なるのでこの第1の直流電源の負極側電位を基準にこの
区間中のUW線間電圧値(図1参照)を加えた電圧指令
となる。
【0007】これを具体的な数式で表すと、図3に示す
インバータ装置の構成においてAC200V商用交流電
源14を整流ダイオード13で整流して作る第1の直流
電源1において第1の直流電源電圧はV1 =200×2
1/2 (V)となる。ここで、インバータの正弦波線間出
力電圧実効値をVOとすると インバータの各相基本波(正弦波)出力電圧実効値はV
O/31/2 U相基本波電圧指令はEU1=21/2 ×VO/31/2 ×
SINθ V相基本波電圧指令はEV1=21/2 ×VO/31/2 ×
SIN(θ−120) W相基本波電圧指令はEW1=21/2 ×VO/31/2 ×
SIN(θ−240) とおける。また実際のU相電圧指令をEU、実際のV相
電圧指令をEV、実際のU相電圧指令をEW、とすると
【0008】(1)210≦θ≦330〜U相における
第2の半導体スイッチング素子が連続オン中の区間U、
V,W相の実際の電圧指令はそれぞれ EU=0 EV=(VU線間電圧)+(実際のU相電圧指令)=
(EV1−EU1)+EU=21/2 ×VO×SIN(θ
−150) EW=(WU線間電圧)+(実際のU相電圧指令)=
(EW1−EU1)+EU=21/2 ×VO×SIN(θ
+150) となる。またその時の各相それぞれについて、実際の線
間電圧指令は 実際のUV線間電圧指令=EU−EV=EU−((EV
1−EU1)+EU)=EU1−EV1 実際のVW線間電圧指令=EV−EW=((EV1−E
U1)+EU)−((EW1−EU1)+EU)=EV
1−EW1 実際のWU線間電圧指令=EW−EU=((EW1−E
U1)+EU)−EU=EW1−EU1 となるが、これは各相の基本波(正弦波)電圧指令によ
り合成される線間電圧指令と等しくなっている。
【0009】(2)90≦θ≦210〜W相における第
2の半導体スイッチング素子が連続オン中の区間U、
V,W相の実際の電圧指令はそれぞれ EU=(UW線間電圧)+(実際のW相電圧指令)=
(EU1−EW1)+EW=21/2 ×VO×SIN(θ
−30) EV=(VW線間電圧)+(実際のW相電圧指令)=
(EV1−EW1)+EW=21/2 ×VO×SIN(θ
−90) EW=0となる。またその時の各相それぞれについて、
実際の線間電圧指令は 実際のUV線間電圧指令=EU−EV=((EU1−E
W1)+EW)−((EV1−EW1)+EW)=EU
1−EV1 実際のVW線間電圧指令=EV−EW=((EV1−E
W1)+EW)−EW=EV1−EW1 実際のWU線間電圧指令=EW−EU=EW−((EU
1−EW1)+EW)=EW1−EU1 となるが、これも各相の基本波(正弦波)電圧指令によ
り合成される線間電圧指令と等しくなっている。
【0010】(3)−30≦θ≦90〜V相における第
2の半導体スイッチング素子が連続オン中の区間U、
V,W相の実際の電圧指令はそれぞれ EU=(UV線間電圧)+(実際のV相電圧指令)=
(EU1−EV1)+EV=21/2 ×VO×SIN(θ
+30) EV=0 EW=(WV線間電圧)+(実際のV相電圧指令)=
(EW1−EV1)+EV=21/2 ×VO×SIN(θ
+90) となる。またその時の各相それぞれについて、実際の線
間電圧指令は 実際のUV線間電圧指令=EU−EV=((EU1−E
V1)+EV)−EV=EU1−EV1 実際のVW線間電圧指令=EV−EW=EV−((EW
1−EV1)+EV)=EV1−EW1 実際のWU線間電圧指令=EW−EU=((EW1−E
V1)+EV)−((EU1−EV1)+EV)=EW
1−EU1 となるが、これも各相の基本波(正弦波)電圧指令によ
り合成される線間電圧指令と等しくなっている。
【0011】以上より(1)〜(3)の全区間におい
て、各相それぞれの実際の線間電圧指令と各相それぞれ
の基本波(正弦波)電圧指令より合成される線間電圧指
令とは常に等しいことがわかる。従って(1)〜(3)
の全区間においてインバータ装置の各相出力端子からは
基本波(正弦波)相電圧が出力されていることになる。
さらにまた実際の各相電圧指令における前記各式中のV
Oからわかるように、商用交流電源14の交流電圧実効
値である200(V)までは最大値として実際に設定し
かつ出力することができる。いいかえればインバータ装
置の正弦波線間出力電圧実効値であるVOは、最大で交
流電源14の交流電圧実効値である200(V)までは
出力可能となる。従って請求項1記載のごとく第1、第
2の両半導体スイッチング素子のオン・オフ動作を行え
ば、インバータ装置の相出力電圧を正弦波電圧出力と
し、かつインバータ装置の線間電圧出力実効値について
は最大で交流電源電圧実効値までは出力できることにな
る。また図2に示すように第2の半導体スイッチング素
子が連続オフする区間が存在しないので、図3において
U相における第1の半導体スイッチング素子の駆動用電
源となるコンデンサ15の端子間電圧が大きく低下する
こともない。
【0012】また図3の構成におけるU相出力電流検出
について、インバータ装置が最大出力可能電圧まで出力
していなければU相における第2の半導体スイッチング
素子は図2に示す基本三角波のピークポイントで必ずオ
ンするので常にU相出力電流検出できることになり、ま
た3相のなかで実際の相電圧指令値が小さい2つの相
(このうちの1相については第2の半導体スイッチング
素子が連続オン動作中にある)をその都度演算装置によ
り選択して図2に示す基本三角波のピークポイントで当
該2相の相出力電流検出を行うようにすればインバータ
装置の最大出力可能電圧である交流電源電圧実効値まで
電圧出力している時においても前記当該2相の相出力電
流検出を行えるので、そこから残る1相の相出力電流に
ついては3相分の相出力電流の総和が零という関係を利
用すれば自明であり従って常にU相出力電流検出が行え
ることになる。
【0013】以下、本発明によるパルス幅変調出力形態
を実施したインバータ装置の構成例を図3に示す。図3
において、マイクロコンピュータ8は内蔵している基本
三角波と演算により作り出した実際の各相電圧指令とを
大小比較して各IGBTトランジスタQ1〜Q6へのオ
ン・オフ信号を作り、その信号をそれぞれのIGBTト
ランジスタのオン・オフ駆動回路部2〜7へと伝送して
いる。この伝送されたオン・オフ指令信号に従って前記
の各オン・オフ駆動回路部はそれぞれのIGBTトラン
ジスタのオン・オフ駆動動作を実施している。この際に
例えばU相においては、IGBTトランジスタQ4がオ
ン動作中はU相出力端子電圧は第1の直流電源1の負極
側電位にほぼ等しくなるので、図4に示すように第2の
直流電源18からダイオード24、コンデンサ15、I
GBTトランジスタQ4へと電流が流れることになり、
この電流によりコンデンサ15への充電動作が行われ、
すぐにコンデンサ15の端子間電圧は第2の直流電源1
8の電圧値に等しくなる。一方IGBTトランジスタQ
4がオフ動作中はこのコンデンサ15の端子間電圧は放
電により減少していくが、前記で説明してきたようにI
GBTトランジスタQ4のオフ動作は長く続かないの
で、コンデンサ15はすぐにまた充電されることにな
り、従ってIGBTトランジスタQ1の駆動用電源とな
るコンデンサ15の端子間電圧が大きく低下するような
事態は発生しない。またマイクロコンピュータ8は実際
の相電圧指令値の小さい2つの相を選んで、内蔵の基本
三角波の上側ピークポイントにおいてその2相分の相出
力電流検出(3相モータ駆動では3相分の相電流の総和
は零であるから、2相分の相出力電流検出ができれば残
る1相の相出力電流値も自明となる。従って相出力電流
検出は2相分で十分となる)を実施する。さらにマイク
ロコンピュータ8は、同一時間における瞬間の相出力電
流検出を行うため、V相、およびW相についてはそのオ
ペアンプ31および32のからの電流検出出力に対して
それぞれサンプルホールド回路22、および23を介し
た上で内蔵のA/D変換ポートにより、相出力電流検出
値を取り込んでいる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、相基本波
(正弦波)電圧指令の負側ピークポイントを中心とする
120度区間は第1の直流電源の負極側に接続された第
2の半導体スイッチング素子を連続オン動作させ、その
他の区間については連続オン動作中にある他の当該相に
対し、当該相の出力電位である第1の直流電源の負極側
電位を基準電位として当該相との線間電圧と等しい電圧
出力となるようにパルス幅変調出力することで、IGB
Tトランジスタのスイッチングロスを少なくでき、さら
に第1の直流電源の負極側に接続された第2の半導体ス
イッチング素子が連続オフ動作する区間をなくしたこと
でブートストラップ電源回路により第1の半導体スイッ
チング素子の駆動用電源を構成した場合においてもその
駆動用電源電圧低下を防止でき、さらにまた図3に示す
ようにインバータ装置の電流検出回路を構成した場合に
おいても常に相出力電流検出ができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における各相への電圧指令の
説明図
【図2】 本発明の実施例におけるパルス幅変調出力形
態を示したもの
【図3】 本発明によるパルス幅変調出力を実施したイ
ンバータ装置の構成例
【図4】 IGBTトランジスタQ4がオン動作中のコ
ンデンサ15への充電電流ルートを示したもの(本発
明)
【図5】 実際の相電圧指令の小さい2相の演算装置に
よる選択を示したもの(本発明)
【図6】 パルス幅変調形インバータ装置の第1の従来
例におけるパルス幅変調出力形態
【図7】 パルス幅変調形インバータ装置の第2の従来
例におけるパルス幅変調出力形態
【図8】 パルス幅変調形インバータ装置の第3の従来
例におけるパルス幅変調出力形態
【図9】 従来例によるパルス幅変調出力を実施したイ
ンバータ装置の構成例
【符号の説明】
Q1〜Q6 IGBTトランジスタ D1〜D6 還流ダイオード 1 第1の直流電源 2〜7 各IGBTトランジスタQ1〜Q6のオン・オ
フ駆動用回路部 8 マイクロコンピュータ 9 3相誘導電動機 10〜12 インバータ装置の各相出力端子 13 整流用ダイオード部 14 商用交流電源 15〜17 各IGBTトランジスタQ1〜Q3の駆動
用電源となるコンデンサ 18 第2の直流電源 19〜21 各相の出力電流検出用シャント抵抗 22、23 V相、およびW相の電流検出部サンプルホ
ールド回路 24〜26 ダイオード 27〜29 各相電流検出部の基準電圧 30〜32 各相電流検出部のオペアンプ 33〜38 各相電流検出部の抵抗 101 第1の直流電源 102〜107 各IGBTトランジスタQ1〜Q6の
オン・オフ駆動用回路部 108 マイクロコンピュータ 109 3相誘導電動機 110〜112 インバータ装置の各相出力端子 113 整流用ダイオード部 114 商用交流電源 115〜117 各IGBTトランジスタQ1〜Q3の
駆動用電源となるコンデンサ 118 第2の直流電源 119、120 U相、およびV相出力電流検出器 121 V相電流検出部サンプルホールド回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の正極側に接続された第1の半
    導体スイッチング素子と、第1の半導体スイッチング素
    子に並列に接続された第1の還流ダイオードと、前記直
    流電源の負極側に接続された第2の半導体スイッチング
    素子と、第2の半導体スイッチング素子に並列に接続さ
    れた第2の還流ダイオードと、第1と第2の両半導体ス
    イッチング素子を直列に接続しかつ接続点をインバータ
    装置の出力端子とし、このような構成の出力端子を3相
    分備え、3相分の前記第1と第2の両半導体スイッチン
    グ素子のオン・オフ時間を制御する演算装置と、前記演
    算装置からの前記各半導体スイッチング素子へのオン・
    オフ信号により前記各半導体スイッチング素子をオン・
    オフ駆動する駆動用回路部とを備えたパルス幅変調形イ
    ンバータ装置の制御方法において、 正弦波出力電圧指令周波数の毎周期について、相出力電
    圧の負側ピークポイントを中心とする120度区間は当
    該相における前記第2の半導体スイッチング素子を連続
    オンし、かつ前記当該相における120度区間経過後は
    連続オン動作を次の相に順次切り替え、かつ連続オン動
    作中にある当該相の出力電圧は前記直流電源の負極側電
    位にあるとして、残る他の2相についてはそれぞれの相
    における前記第1と前記第2の半導体スイッチング素子
    を前記当該相との正弦波線間電圧と等しくなるような比
    率で1キャリア周期内において交互にオン・オフ動作す
    ることを特徴とするパルス幅変調形インバータ装置の制
    御方法。
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