JPH11259569A - 商品情報発信方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】地図をインタフェースとした商品情報提供シス
テムにおいて、携帯端末から発信する商品情報と関連す
る位置情報を容易に商品情報提供サーバへ登録できるよ
うにする。 【解決手段】携帯端末１はGPS等の自位置測定部１４お
よび無線通信部１５を持つ。商品情報入力部１２から入
力された商品情報１３１を、自位置測定部１４を用いて
取得した位置情報１３２とともに無線通信部１５を用い
て情報提供サーバに発信する。商品情報入力時に自位置
測定部１４が利用不可であるなら自位置測定部１４が利
用可となった時点で位置情報１３１を取得する。また、
商品情報１３１と位置情報１３２が揃ったときに無線通
信部１５が利用不可であるなら無線通信部１５が利用可
となった時点で商品情報１３１および位置情報１３２を
情報提供サーバに発信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品情報とともに
商品情報に関する位置情報を発信するための方法ならび
に装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】地図は情報の所在地を表現するのに最も
よく用いられるインタフェースである。近年急速に普及
しているインターネットにおいても、店舗や施設の所在
をWebブラウザ内の地図上に表示するサービスが開始さ
れている。

【０００３】ところで、地図を用いた情報システムとし
ては、カー・ナビゲーション(以下カーナビと略す)が最
も有名である。カーナビに用いられているGPS(Global P
ositionig System)は、周知のように衛星を利用した位
置測定手段である。GPS受信機を備え、衛星からの電波
がキャッチできるならば随時自位置の測定が可能で、こ
れと連動した地図表示装置を用いることにより地図上で
自位置を表示できる。

【０００４】一方、携帯電話、PHS(Personal Handyphon
e System)等の無線通信手段が普及したことにより、こ
れらとGPSとを組み合わせた発明もいくつか考案されて
いる。特開平５−１０３９０６号記載の「移動通信方
式」は、GPSから取得した自車位置情報を自動車電話を
用いてサービスセンタに送信することで、当該地域近辺
の情報をサービスセンタから取得するものである。ま
た、特開平９−１８４８７８号記載の「GPS行先探索表
示システム」は、逆に携帯端末機を無線で呼び出し、呼
び出された携帯端末機がGPSを用いて取得した位置情報
を返信することで携帯端末機の位置情報を知ることがで
きるようにしたものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】一般に地図情報システ
ムでは常に情報のメンテナンス作業がつきまとう。特
に、地図上の図形、すなわち地形の時間的な変化は比較
的緩やかであるのであまり更新する必要はないが、店舗
や施設、さらには店舗で販売されている商品の情報は時
々刻々と変化しているため頻繁に更新する必要がある。

【０００６】情報が逐次適切にメンテナンスされなけれ
ば、地図情報システムの利用価値はすぐに低下してしま
う。しかし、情報のメンテナンスには相応のコストを必
要とするため、良質の地図情報システムを運営するため
には利用者から高価な利用料を徴収しなければならなく
なってしまう。

【０００７】そこで、情報の更新を特定の業者に委ねる
のでなく、利用者自身が逐次更新するという方法が考え
られる。地形情報の更新は測量作業等が必要になるため
専門の業者が行なう必要があるが、更新頻度の激しい商
品情報のメンテナンスは情報の利用者自身でも十分行な
うことが可能であり、また有用な情報が得られる可能性
も増大する。

【０００８】しかし、一般に情報の入力、更新作業は煩
雑なものであり、可能な限り簡素な入力手段を用意しな
ければ、利用者からの適切な情報発信を得ることができ
ない。そこで、本発明では地図情報のメンテナンスを簡
易に行なう方法および装置を提供することを目的とす
る。基本的には、携帯端末による無線通信とGPSを連携
させる方法である。

【０００９】ところで、前記公知例によるGPSと無線通
信の連携方法では、携帯端末による無線通信とGPS機能
がともに常時機能することを前提としている。発明自体
が移動中の自動車での利用、すなわち屋外での利用を前
提としているのでこの前提には特に支障はない。しか
し、携帯端末が屋内にあり、無線通信やGPS機能が利用
不可になることが想定される場合にはこれらの発明では
不十分である。

【００１０】本発明は、屋内のような無線通信機能が使
用できない環境においても、GPSと無線通信が利用可能
な携帯端末を用いて、地図情報システムにおける情報の
発信・更新作業を利用者自身がスムースに行なえるよう
にするための情報発信方法および装置を提供することを
目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における携帯端末は、GPS等の自位置測定手
段、携帯電話やPHS等を利用した無線通信手段に加え
て、商品情報の入力手段、入力した商品情報の蓄積手
段、自位置測定手段の利用可否検知手段、無線通信手段
の利用可否検知手段、自位置測定手段により得られた位
置情報の蓄積手段、商品情報と位置情報が蓄積され、か
つ無線通信手段が利用可能な場合に無線通信手段を用い
て情報を発信する商品情報発信手段を備えた。

【００１２】

【発明の実施の形態】続いて、本発明の実施形態を図を
用いて説明する。図１は、本発明による携帯端末の機能
ブロック図である。同図において、１は携帯端末、２は
携帯端末が位置情報を得るための衛星、３は携帯端末が
無線通信を行なうための電波塔である。さらに、１１は
携帯端末の処理を司る中央制御部、１２は商品情報を受
け付ける商品情報入力部、１３は情報を格納するための
メモリ、１４は衛星２からの信号を受けて携帯端末の自
位置を測定する自位置測定部、１５は電波塔３と無線通
信を行なうための無線通信部、１６は１１から１５まで
の各部が情報をやりとりするためのバス、１３１は商品
情報入力部１２から入力される商品情報、１３２は自位
置測定部１４により得られる位置情報である。

【００１３】また、図２は、本発明による携帯端末から
の商品情報を送信する場合のフロー図である。同図を用
いてフローを説明する。まず、携帯端末外部から商品情
報の入力を商品情報入力部１２で受け付ける(S1)。これ
は、キーボードやペンによる入力でも良いし、後述する
ようにバーコードリーダーやICカードを利用しても良
い。続いて入力された商品情報を中央制御部１１がバス
１６を介してメモリ１３内に商品情報１３１として格納
する(S02)。商品情報１３１の格納後、中央制御部１１
は自位置測定部１４に対して自位置測定可能であるかど
うかを問い合わせる(S3)。自位置測定部１４は、衛星２
からの信号受信状態を基に、自位置測定機能の使用可否
を中央制御部１１に回答する(S4)。自位置測定機能が使
用可であるなら位置情報を取得し(S5)、メモリ１３内に
位置情報１３２として格納する(S6)。自位置測定機能が
使用不可であるなら、一定時間経過後に再び自位置測定
機能の使用可否を問い合わせる。

【００１４】メモリ１３内に商品情報１３１と位置情報
１３２の対が用意された場合、中央制御部１１は無線通
信部１５に対して無線通信機能の使用可否を問い合わせ
る(S7)。無線通信部１５は、電波塔３との間の電波受信
状態を基に、無線通信機能の使用可否を中央制御部１１
に回答する(S8)。無線通信機能が使用可であるなら商品
情報１３１と位置情報１３２を無線通信機能１５を用い
て送信する(S9)。無線通信機能が使用不可であるなら一
定時間経過後に再び無線通信機能の使用可否を問い合わ
せる。

【００１５】図３は、本発明による携帯端末を用いた商
品情報提供システムの構成例である。同図において、１
および１'は携帯端末、２は携帯端末が位置情報を得る
ための衛星、３および３'は携帯端末が無線通信を行な
うための電波塔、４は商品、５は商品４のバーコードを
読み取るバーコードリーダー、６はバーコードリーダー
が接続されたPOS端末、７は携帯端末１やPOS端末６に接
続可能なICカード型の電子マネー、８は携帯端末から送
信される商品情報と位置情報を地図上にマッピングして
提供する商品情報提供サーバである。

【００１６】バーコードリーダー５から読み取られた商
品４を表すバーコードは、POS端末内で商品名、価格、
購入日時等の商品情報に変換され、電子マネー７を用い
た支払の際にPOS端末６から電子マネー７内に転送され
る。携帯端末１は、電子マネー７から商品情報を受け取
り、図２で示したフローを経て、位置情報と商品情報を
商品情報提供サーバ８へ送信する。

【００１７】

【発明の効果】本発明によると、ある商品に関する商品
情報と、その商品の位置情報を入力する場合に、まず購
入した店舗の住所を調べて、続いて地図を見ながら該当
する店舗の位置に情報を書き込むという煩雑な入力作業
を行なう必要がなくなり、携帯端末から自動的に商品情
報とそれに関連する位置情報を入力することができる。
このため、常にメンテナンス問題がつきまとう地図情報
システムにおいて、利用者自身に情報の更新作業を実施
させることが容易となり、低コストで最新の情報が提供
できる地図をインタフェースとした商品情報提供システ
ムの構築が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による携帯端末の機能ブロック図であ
る。

【図２】本発明による携帯端末からの商品情報を送信す
る場合のフロー図である。

【図３】本発明による携帯端末を用いた商品情報提供シ
ステムの構成例である。

【符号の説明】

１および１'・・・携帯端末、２・・・衛星、３および
３'・・・電波塔、４・・・商品、５・・・バーコード
リーダー、６・・・POS端末、７・・・電子マネー、８
・・・商品情報提供サーバ、１１・・・中央制御部、１
２・・・商品情報入力部、１３・・・メモリ、１４・・
・自位置測定部、１５・・・無線通信部、１６・・・バ
ス、１３１・・・商品情報、１３２・・・位置情報

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品情報を入力する入力手段と、 存在する位置情報の取得が可能な自位置測定手段と、 前記商品情報に関連する前記位置情報を対応付けて蓄積
   する蓄積手段と、 前記蓄積手段に対応づけられて蓄積された商品情報と位
   置情報を送信する送信手段とを有することを特徴とする
   携帯型端末装置。
2. 【請求項２】位置情報を伴う商品情報を発信する商品情
   報発信方法において、商品情報が記録された時点より以
   降に取得した位置情報を当該商品情報の位置情報とし、
   前記商品情報と前記位置情報の対が揃った時点より以降
   に通信可能となった場合に前記情報の対を送信すること
   を特徴とする商品情報発信方法。