JPH11253533A

JPH11253533A - 嘔吐物を捕集するための装置

Info

Publication number: JPH11253533A
Application number: JP11008645A
Authority: JP
Inventors: Wulf Arens; アーレンスヴルフ
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-01-15
Filing date: 1999-01-18
Publication date: 1999-09-21
Also published as: DE29800581U1; EP0930057A3; EP0930057A2

Abstract

(57)【要約】【課題】嘔吐物による汚れに対する良好な防護手段とし
て機能する、嘔吐物を捕集するための装置を提供する。【解決手段】装置は、柔軟な平板状の材料から形成され
た部分環形状をもつカフス様器具（１）として形成さ
れ、使用者の首のまわりに支持されるように適合せしめ
られた凹形の内側端縁（２）と、凸形の外側端縁（３）
と、互いに間隔をあけて配置された２つの端部（６）と
を備える。端部の少なくとも一方には、接合手段が設け
られる。カフス様器具の外側端縁は、その端部（６）が
使用者の首の後ろで接合されて、カフス様器具が上向き
にアーチ状に広がることによって、使用者の口の領域を
これから間隔をあけて取り囲む位置をとる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、嘔吐物を捕集する
ための装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】航空機等々の内部には、乗客が乗り物酔
いを起こした場合に備えて、嘔吐物に対する容器として
機能する紙袋が用意されている。これと同様の緊急用の
手段が、船旅および自動車旅行等々の間において嘔吐が
突然発生した場合に備えて用意されている。

【０００３】しかしながら、これらの手段は、子供、と
りわけ赤ん坊にとって効果的な防護手段を提供するには
十分なものとは言えない。なぜなら、とりわけ子供は、
嘔吐が始まる時間を正確に予測することができないの
で、紙袋を手で掴み、開き、そして、口に当てるように
して使用されるこれらの手段は、ときどき遅きに失する
場合があるからである。

【０００４】したがって、例えば、長時間にわたる自動
車旅行の間における完全な防護手段は、これらによって
は達成されない。すなわち、このような容器または紙袋
は、嘔吐によって乗客または乗客の周囲が汚されること
に対する不十分な防護手段しか提供し得ない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、嘔吐物による汚れに対する非常に良好な防護手
段として機能する、嘔吐物を捕集するための装置を提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、この課
題は、嘔吐物を捕集するための装置であって、使用者の
首のまわりに支持されるように適合せしめられた凹形の
内側端縁と、凸形の外側端縁と、互いに間隔をあけて配
置された２つの端部とを備えた柔軟な平板状の材料から
形成された部分環形状をもつカフス様器具として形成さ
れ、２つの端部のうち少なくとも一方は、接合手段を備
えており、使用者の首の後ろで端部を接合するととも
に、カフス様器具をアーチ形状に広げることによって、
カフス様器具の外側端縁部が、使用者の口の領域をこれ
から間隔をあけて取り囲むような位置をとるようになっ
ているものであることを特徴とする装置を提供すること
によって解決される。

【０００７】本発明による装置は、嘔吐の危険性が存在
する場合に、使用者または補助者によって、使用者の首
のまわりに支持される。これは、特に、自動車旅行や船
旅の間における、または航空機内における子供の場合に
当てはまり得る。このようなカフス様器具は、柔軟な平
板状の材料からなっており、よって、滑らかで、変形可
能である。

【０００８】装置は、カフス様器具の内側端縁が首に接
触するとき、使用者の首のまわりに支持される。カフス
様器具の２つの端部を使用者の首の後ろで接合すること
によって、平坦なカフス様器具は上向きにアーチ状に広
げられ、そして、カフス様器具の外側端縁に隣接する部
分は、使用者の口の領域をこれから間隔をあけて取り囲
む位置をとる。この位置は、カフス様器具の使用の間
に、カフス様器具によって維持され、その結果、乗物酔
いが生じた場合に、嘔吐物を捕集することが可能にな
る。したがって、その使用状態において、装置は、使用
者の首から口の領域まで、そしておそらく使用者の鼻の
領域まで広がり、このとき、使用者の顔からの対応する
間隔が維持され、それによって使用者は、息をし、また
は会話をするときに妨げられることがない。

【０００９】本発明の別の実施例によれば、カフス様器
具は、その使用状態において、使用者の首から間隔をあ
けて配置された捕集凹部を形成する。この実施例は、次
のような効果を奏する。すなわち、嘔吐物は、この捕集
凹部に集められ、よって使用者の首の領域に触れること
がない。さらに、カフス様器具が外されるとき、この補
集凹部により、カフス様器具から嘔吐物が流れ出して汚
れの生じることが防止される。カフス様器具が外される
とき、そのパーツは、例えば、一種のオムツのように捕
集凹部の上方に支持され、例えば、粘着テープによって
固定され得るので、パッケージは容易に使い捨て可能と
なる。

【００１０】その元の状態において平坦な物品を形成す
るカフス様器具は、端部の接合を通じて対応するアーチ
状に広がった形状をとり、このとき、カフス様器具は、
使用者の首の領域においてシールされた受け部を形成
し、使用者の首、顎および口から間隔をあけた状態で、
または使用者の鼻から間隔をあけた状態で、上方に広が
り、それによって嘔吐物に対する十分大きな捕集領域が
形成され、そして、使用者はこのカフス様器具によって
妨げられない、ということが重要である。

【００１１】カフス様器具は、使用状態において、この
形状を保持し、収縮しないということが、また重要であ
る。したがって、カフス様器具の形成材料は、十分に柔
軟性を有していて、それ自体使用者の首の領域に適合す
るようになっているが、他方、上向きにアーチ状に広が
った形状を維持するために、一定の剛性を有していなけ
ればならない。適当な材料としては、例えば、オムツの
場合に使用されるような、紙または紙／プラスチック複
合材料が挙げられる。

【００１２】特に、カフス様器具は、人間の首の形状に
適合せしめられた凹形の内側端縁を備えており、この内
側端縁は、カフス様器具が固定された位置をとること、
およびこのカフス様器具が使用者の首に対して極めて具
合良く配置されることを可能にする。

【００１３】本発明のさらに別の好ましい実施例によれ
ば、カフス様器具は、その平坦な状態において、実質上
三日月形状を有している。実際、首の形状に適合せしめ
られた内側端縁は、湾曲した外側端縁より大きな曲率を
有している。この三日月形状のカフス様器具の２つの端
部が使用者の首の後ろで互いに接合されるとき、カフス
様外側端縁部は、上向きにアーチ状広がり、使用者の口
の領域から間隔をあけた望まれた位置をとる。

【００１４】この“上向きにアーチ状に広がる効果”
は、カフス様器具が、例えば接合および折り目等々の形
態の、対応する構造を有し、この構造が、対応する補集
凹部の形成を伴う上向きアーチ状の拡張を促進するとい
うことに基づき得る。

【００１５】実際、カフス様器具の端部は、粘着テープ
または係止テープによって接合されるように適合せしめ
られている。好ましくは、粘着テープ小片が、カフス様
器具の一方の端に設けられ、保護ホイルを剥がすことに
よって、露出するようになっている。粘着テープ片は、
そのとき、カフス様器具の他方の端に固定される。

【００１６】カフス様器具の２つの端部は、さらに、先
細になる形状を有している。しかしながら、幅の広い端
部とすることも可能である。

【００１７】カフス様器具の形成材料に関して、好まし
くは、この材料は、液体を通さない外側層と、液体を吸
収する内側層とを有している。このような複合材料は、
カフス様器具の液体を通さない性質を保障する一方で、
望まれた吸収能力を保障し、それによって、カフス様器
具の内部に蓄えられた液体の大部分が、カフス様器具の
形成材料それ自体によって吸収される。複合材料は、付
加的に、液体を通す最内側の層を有し得る。

【００１８】好ましくは、外側の層は、プラスチックホ
イルからなっており、一方、内側の層および最内側の層
は、紙からなっている。例えば、フリースが、最内側の
層として使用され得る。オムツの場合に使用される材料
がまた、この場合に使用可能である。

【００１９】もちろん、装置は、使い捨て可能な物品と
して形成されることによって、対応する洗浄または掃除
の作業が不必要となる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好ましい実施例を説明する。図面に示した嘔吐物を
捕集するための装置は、柔軟な平板状の材料から形成さ
れた部分環形状をもつカフス様器具１として形成されて
いる。この材料の構成は、以下に図６を参照して説明す
る。

【００２１】カフス様器具１は、凹形の内側端縁２と、
凸形の端縁３と、を備えている。これらの端縁は、共に
単一の端部６において接合しており、それによって上方
から見ると、カフス様器具は、実質上三日月形状を有し
ている。一方の端部６には、係止テープによって、隣接
する端部の接合が実現される。

【００２２】図２は、図１のＡ−Ａ線に沿った断面図で
ある。図１において、ハッチングで示された実質上三日
月形状の部分４において、カフス様器具の形成材料は、
複数本の小さな折り目を有しており、これらの折り目に
よって材料は、図中において下向きに広がり得る。例え
ば、この領域４は、上から手で押しつけることによって
図２に示した形状をとる。

【００２３】装置が使用に際して手にとられたとき、カ
フス様器具のこの領域は広がる。その後、このカフス様
器具は、子供の首のまわりに支持される。凹形の内側端
縁には、子供の首のまわりに密着して支持されるので、
カフス様器具の両方の端部６が、一緒に動かされて互い
に接合されたとき、シールされた受け部が形成される。
これは、対置された端部６に固定された係止テープ５に
よって実現される。

【００２４】カフス様器具の外側端縁３に隣接する部分
は、２つの端部６が、一緒に動かされて、それらが接合
されることによって、上向きにアーチ状に広げられ、そ
の結果、実質上図３に示したような形状（寸法は、正確
ではない）が、もたらされる。領域４は、袋状の拡張部
を形成する。装置は、使用者の口の領域をこれから間隔
をあけて取り囲む。内側端縁には、使用者の首において
シールされた受け部を形成する。カフス様器具の領域４
は、嘔吐物を捕集するための袋状の拡張部を形成する。

【００２５】図４および図５は、それぞれ、使用状態に
おける装置の正面図および上方から見た図である。

【００２６】装置の形成材料は、複合材料からなってい
る。この材料の構成を図６に示した。この材料は、液体
を通さないプラスチックホイルから形成された外側の層
１５を有している。そして、適当な紙材料から形成され
た液体を貯蔵する中間層１６が、その後に続く。最内側
の層は、液体を貯蔵する層１６を被覆し、液体を通し得
るフリース１７によって形成されている。

【００２７】最後に、本発明による装置はまた、動物の
ための対応する防護装置としても適したものであること
を述べておく。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による嘔吐物を捕集するための装置の上
面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図３】図１および図２に示した装置が使用状態にある
ときの側面図である。

【図４】図３に示した装置の正面図である。

【図５】図３に示した装置を上方から見た図である。

【図６】装置を形成する材料の断面図である。

【符号の説明】

１カフス様器具２凹形の内側端縁３凸形の外側端縁４領域５接合手段６端部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】嘔吐物を捕集するための装置であって、
使用者の首のまわりに支持されるように適合せしめられ
た凹形の内側端縁（２）と、凸形の外側端縁（３）と、
互いに間隔をあけて配置された２つの端部（６）とを備
えた柔軟な平板状の材料から形成された部分環形状をも
つカフス様器具（１）として形成され、前記２つの端部
（６）のうち少なくとも一方は、接合手段（５）を備え
ており、前記２つの端部（６）を使用者の首の後ろで接
合するとともに、前記カフス様器具を上方にアーチ形状
に広げることによって、前記カフス様器具の外側端部
が、使用者の口の領域をこれから間隔をあけて取り囲む
位置をとるようになっているものであることを特徴とす
る装置。
【請求項２】前記カフス様器具（１）は、前記カフス
様器具の使用状態において、使用者の首から間隔をあけ
て配置された捕集凹部を形成する領域（４）を有してい
ることを特徴とする請求項１に記載の装置。
【請求項３】前記カフス様器具（１）は、人間の首の
形状に適合せしめられた凹形の内側端縁（２）を備えて
いることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の
装置。
【請求項４】前記内側端縁（２）の曲率は、前記外側
端縁（３）の曲率よりも大きくなっていることを特徴と
する請求項３に記載の装置。
【請求項５】前記カフス様器具（１）は、その平坦な
状態において、実質上三日月形状を有していることを特
徴とする請求項１〜請求項４のいずれかに記載の装置。
【請求項６】前記カフス様器具の端部（６）は、粘着
テープまたは係止テープによって接合されるように適合
せしめられていることを特徴とする請求項１〜請求項５
のいずれかに記載の装置。