JPH1125329A - 電子決済システム - Google Patents

電子決済システム

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JPH1125329A
JPH1125329A JP17596397A JP17596397A JPH1125329A JP H1125329 A JPH1125329 A JP H1125329A JP 17596397 A JP17596397 A JP 17596397A JP 17596397 A JP17596397 A JP 17596397A JP H1125329 A JPH1125329 A JP H1125329A
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JP
Japan
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control device
unit
payment system
electronic
electronic payment
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Withdrawn
Application number
JP17596397A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Hamada
英伸 浜田
Takashi Machida
高 町田
Mitsuru Kaji
充 加治
Yasufumi Naito
康文 内藤
Kazuo Toda
和郎 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電子決済システムは、利用者の名義を
特定した上で利用するために利用範囲が限られたり、あ
るいはパソコンや、複数の専用機器を操作する手間を必
要とするものであった。 【解決手段】 携帯型電子マネー制御装置1、電子マネ
ー制御装置2装置、及び入力装置付アクチュエータ群3
0より構成するシステムであって、システム内部におけ
る信号の自動処理によって決済を行うことにより、利用
者側の操作の手間を省いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子決済システム
に関し、特に金銭価値をデジタル信号である金銭価値デ
ータとして扱う電子決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在までに実用化、あるいは考案されて
いる電子決済システム、すなわち商取引を電子化したデ
ータのやり取りに還元して実行するシステムは、主に銀
行口座を介して行われるクローズド型電子決済システム
と、銀行口座を介さず、現金のように直接決済が可能な
オープン型電子決済システムとに大別できる。このう
ち、クローズド型電子決済システムは、既に一般に幅広
く普及しているクレジットカードを用いたシステムに代
表される。
【0003】クレジットカードは、小売店等において、
利用者が相手と直接決済を行うのではなく、利用者の取
り引き銀行と契約したクレジットカード会社が、利用者
及び相手の間を仲介して決済を成立させるものである。
その運用は、カード発行元であるカード会社と利用者
が、一対一の契約を結ぶことで初めて可能となり、した
がって利用者がカードを紛失したり、破損した場合の補
償が容易であるなど、利用者側の安全の保証が高く配慮
されているという長所を持つ。
【0004】しかしクレジットカードを用いたシステム
は、利用者の決済履歴を管理するため、運用に必要な端
末が、すべてカード発行元のホスト・コンピュータにつ
ながっていなければならない構造を持つ。よってシステ
ム全体の設置や維持に要するコストは高いものとなる。
しかも、上述したカード発行元−利用者が一対一で交わ
す契約方法からの帰結として、匿名を用いてカードを利
用することや、あるいはカード自体の第三者への授受、
もしくは貸し借りといった行為が、原則的に不可能とな
っている。このように、クレジットカードに代表される
クローズド型電子決済システムは、利用者の安全が高く
保護されている反面、その利用範囲に制約がある。
【0005】次にオープン型電子決済システムについて
説明する。消費者の一般的な商取引の方法は、現金の直
接授受による決済であるが、これを電子的なデータの授
受の形態に置き換えたのが、オープン型電子決済システ
ムである。これは上記クローズド型電子決済システムと
は異なり、利用の際に利用者が、例えばクレジットカー
ド発行元のような、第三者的な機関と連絡を取る必要が
ない。そこでデータ化した金銭価値を、現金と同じよう
に複数不特定の消費者の間で流通させることができる。
また同じ理由で、利用時における個々の利用者の匿名性
も保持できる。上記二つの特徴は、オープン型決済シス
テムが、クローズド型決済システムに比して既存の現金
決済システムにより近いことを示す。
【0006】さらにオープン型決済システムの構築につ
いては、システムの構成上、個々の利用者の決済履歴を
中央管理するホスト・コンピュータが不要であることか
ら、システムの構築や維持に要するコストも低くおさえ
ることができる。このオープン型電子決済システムにつ
いては、現在考案されている、ないしは実用準備が進め
られているものとして、ネットワーク型のe−キャッシ
ュとICカード型のモンデックスを挙げることができ
る。
【0007】e−キャッシュは、金銭価値をパソコン上
で処理可能なデータに置き換え、このデータを、利用者
が個々に所有するパソコンから、インターネット等のネ
ットワークを介して銀行や小売店とやり取りすること
で、電子決済を図るシステムである。
【0008】e−キャッシュにおいては、その構成上、
流通する金銭価値は、例えば銀行のような第三者的機関
を介することなく、あらかじめ個々の利用者に帰属する
ことになる。したがって利用者は、あたかも現金決済の
ように、当事者同士で直接金銭価値のやり取りをするこ
とができる。しかし、例えば貯蓄の形態はハードディス
ク内部でのデータの保持として扱われるなど、金銭価値
自体はパソコンのデータとして処理されるため、e−キ
ャッシュは、あくまでもパソコン、およびそれから構成
される既存のコンピュータ・ネットワークに依存して運
用される。これは金銭価値としてのe−キャッシュの流
通範囲が、電話回線やパソコン通信回線による制約を受
けることを示す。また現行のパソコンの利用形態を考慮
すると、その多くは職場や家庭で設置した状態で使用さ
れている。そこでe−キャッシュは、今のところ、現金
のように常時携行して使用することは容易ではないと言
える。
【0009】これに対してモンデックスは、図11に示
すように、金銭価値を携帯が容易なICカード上のデー
タに置換することで電子決済を可能とするシステムであ
る。
【0010】モンデックスは、基本的に金銭価値をデー
タ化して保持するICカードと、ICカードからデータ
を引き出して、他のカードとデータの実際のやり取りを
行うための電子財布とから構成される。またICカード
からのデータの授受は、電子財布の他に、POS端末や
電話機を通じても可能である。
【0011】このようにモンデックスにおいては、金銭
価値のデータは、電子財布などの補助装置を介してIC
カード間で移転できる。したがって、e−キャッシュと
同様、利用者は銀行のような第三者的機関を経由するこ
となく、現金決済のように当事者同士で直接金銭価値の
やり取りをすることができる。
【0012】また、モンデックスを利用する際に必要な
ICカードや電子財布は、それそれ現行のクレジットカ
ードや電子手帳と同等あるいはそれ以下の大きさとなる
ので、携行も容易である。
【0013】よってモンデックスは利用者にとって、現
在のところ、利用者にとってはもっとも現金決済に近い
形態を有したオープン型電子決済システムとみなすこと
ができる。しかしモンデックスにおいても、ICカード
間での金銭価値のデータの移動には電子財布が、またI
Cカードの情報を知るには残高表示器などの補助装置と
いうように、利用に際しては複数の装置を携行しなけれ
ばならないなど、現金の代替となる決済システムとして
は、改善の余地を残している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
クローズド型電子決済システムは、第三者を介する間接
的な決済方式で、利用者の安全性は高く確保されている
反面、取り扱われる金銭価値を、現金のように幅広く流
通させることは困難である。
【0015】オープン型電子決済システムのうち、e−
キャッシュによる電子決済は、上記クローズド型電子決
済に比して、金銭価値の取り扱いは現金に近づいている
が、その利用においてはパソコン及びそれに依存するネ
ットワークの制約を免れることができず、携行性におい
て改善の余地を残している。
【0016】また現行のモンデックスによる電子決済に
おいては、利用者が個々に金銭価値を携行できるため、
上記電子決済システムの中では、もっとも現金決済に近
い形態を有している。しかしモンデックスは利用の際に
は複数の機器を携行しなければならず、さらに現金決済
データの授受の実際的な動作には、機器同士の機械的な
接触を必要とする。したがって、利用者はどうしても機
器を直接手で操作する必要に迫られる。また、とりわけ
小売店における決済のような場合には、利用者は使用機
器に価格を入力する必要があり、その動作には30秒ほ
どの時間がかかり、総じて操作性に改善の余地が残ると
いえる。
【0017】本発明は、このような従来の電子決済シス
テムの問題点に鑑みてなされたもので、携行に必要な装
置の簡略化、利用者が決済の際に金銭価値を有する携帯
型装置を直接手に取る必要や、及び金銭価値に相当する
データを入力する手間を省くなどの、操作性に優れた特
徴を備えた電子決済システムを提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1に係る電子決済システムは、金銭価値をデ
ジタル信号である金銭価値データとして扱い、商品、又
はサービスの提供を行う提供動作装置と、利用者に携帯
されるものであり、利用者側の金銭価値データの管理を
行う携帯型制御装置と、上記提供動作装置を制御し、上
記携帯型制御装置と通信することにより、上記金銭価値
データの処理を行う動作制御装置とを備えたものであ
る。
【0019】また、請求項2に係る電子決済システム
は、請求項1に記載の電子決済システムにおいて、上記
動作制御装置は、上記金銭価値データを記憶する金銭価
値データ記憶手段と、上記携帯型制御装置、及び上記提
供動作装置に対して、信号を用いて通信を行う通信手段
と、上記金銭価値データの管理、及び上記通信手段の制
御を行う制御手段と、利用者に対して情報の告知を行う
告知手段とを備えたものである。
【0020】また、請求項3に係る電子決済システム
は、請求項1に記載の電子決済システムにおいて、上記
携帯型制御装置は、上記金銭価値データを記憶する金銭
価値データ記憶手段と、上記動作制御装置に対して、信
号を用いて通信を行う通信手段と、上記金銭価値データ
の管理、及び上記動作制御装置に対する通信の制御を行
う制御手段と、利用者に対して情報の告知を行う告知手
段とを備えたものである。
【0021】また、請求項4に係る電子決済システム
は、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子決済シス
テムにおいて、上記提供動作装置を特定することによ
り、上記提供する商品、又はサービスの代価に対応する
金銭価値データである提供データを特定できるものであ
る。
【0022】また、請求項5に係る電子決済システム
は、請求項1ないしは4に記載の電子決済システムにお
いて、上記金銭価値データを信号として扱うことを特徴
とするものである。
【0023】また、請求項6に係る電子決済システム
は、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子決済シス
テムにおいて、上記動作制御装置、及び上記携帯型制御
装置は、上記デジタル信号をアナログ信号に変換するデ
ジタル−アナログ変換部、及び上記アナログ信号をデジ
タル信号に変換するアナログ−デジタル変換部を備えた
ものであり、上記動作制御装置、及び上記携帯型制御装
置の通信手段は、アナログ信号を用いて、上記信号の送
受信を行うアナログ信号通信手段であることを特徴とす
るものである。
【0024】また、請求項7に係る電子決済システム
は、請求項1ないし6に記載の電子決済システムにおい
て、上記動作制御装置は、上記制御信号として、上記動
作制御装置の近傍においてのみ受信が可能な狭領域信号
を発信するものであり、上記携帯型制御装置は、上記狭
領域信号を受信した場合に、返信信号を発信するもので
ある。
【0025】また、請求項8に係る電子決済システム
は、請求項7に記載の電子決済システムにおいて、上記
動作制御装置は、上記返信信号を受信すると、上記提供
動作装置を起動させるものである。
【0026】また、請求項9に係る電子決済システム
は、請求項8に記載の電子決済システムにおいて、上記
動作制御装置は、上記提供動作装置より上記提供データ
を取得して、上記携帯型制御装置に対して上記提供デー
タに基づいた信号である請求信号を発信するものであ
り、上記携帯型制御装置は、上記請求信号を取得する
と、上記動作制御装置に対して上記請求信号に基づいた
信号である支払信号を発信するものである。
【0027】また、請求項10に係る電子決済システム
は、請求項9に記載の電子決済システムにおいて、上記
動作制御装置は、上記支払信号の処理を行うとともに、
上記提供動作装置に上記商品、又はサービスの提供を行
わせるよう制御するものである。
【0028】また、請求項11に係る電子決済システム
は、請求項7ないし9に記載の電子決済システムにおい
て、上記動作制御装置または上記携帯型制御装置の少な
くとも一方の告知手段は、上記電子決済システムの動作
状況についての情報を告知するものである。
【0029】また、請求項12に係る電子決済システム
は、請求項1ないし11のいずれかに記載の電子決済シ
ステムにおいて、上記金銭価値データは、金銭価値の単
位である通貨単位に相当する通貨単位データと、金銭価
値の上記通貨単位ごとの個数に相当する通貨個数データ
とから構成されるものであることを特徴とするものであ
る。
【0030】また、請求項13に係る電子決済システム
は、請求項12に記載の電子決済システムにおいて、上
記通貨単位データは、いずれかの国または領域において
通用する通貨単位に準じて設定されるものである。
【0031】また、請求項14に係る電子決済システム
は、請求項12または13のいずれかに記載の電子決済
システムにおいて、上記動作制御装置の制御手段、及び
上記携帯型制御装置の制御手段は、上記通貨単位デー
タ、及び通貨単位個数データの形式と、上記通貨単位デ
ータ、及び通貨単位個数データの送受信のアルゴリズム
とを、変換パラメータに基づいて変換する、変換手段を
内包したものである。
【0032】また、請求項15に係る電子決済システム
は、請求項14に記載の電子決済システムにおいて、上
記変換パラメータは、時間、または上記金銭価値データ
の少なくとも一方を含むものである。
【0033】また、請求項16に係る電子決済システム
は、請求項1ないし15のいずれかに記載の電子決済シ
ステムにおいて、上記動作制御装置または上記携帯型制
御装置の少なくとも一方は、利用者による入力を受け付
けることのできる利用者入力部を備えたものである。
【0034】また、請求項17に係る電子決済装置は、
請求項16に記載の電子決済システムにおいて、上記携
帯型制御装置は上記利用者入力部を備えたものである。
【0035】また、請求項18に係る電子決済システム
は、請求項16に記載の電子決済システムにおいて、上
記動作制御装置は上記利用者入力部を備えたものであ
る。
【0036】また、請求項19に係る電子決済システム
は、請求項16ないし18のいずれかに記載の電子決済
システムにおいて、上記利用者入力部により、上記シス
テムに対して、制御のための入力を受け付けるものであ
る。
【0037】また、請求項20に係る電子決済システム
は、請求項1ないし19に記載の電子決済システムにお
いて、上記動作制御装置と、上記提供動作装置とが一体
化した、提供制御装置を構成するものである。
【0038】また、請求項21に係る電子決済システム
は、請求項20に記載の電子決済システムにおいて、上
記提供制御装置は、一個の上記動作制御装置と、一個の
上記提供動作装置とから構成されるものである。
【0039】また、請求項22に係る電子決済システム
は、請求項18ないし21に記載の電子決済システムに
おいて、上記提供制御装置とまたは上記携帯型制御装置
の少なくとも一方を管理する外部管理装置をさらに備え
たものである。
【0040】また、請求項23に係る電子決済システム
は、請求項1ないし22に記載の電子決済システムにお
いて、上記携帯型制御装置は、一意に区別し得るもので
ある。
【0041】また、請求項24に係る電子決済システム
は、請求項1ないし23のいずれかに記載の電子決済シ
ステムにおいて、上記携帯型制御装置は、電源部を有し
ている他の携帯型端末と一体化した構造を有するもので
あり、上記電源部から電力を得ることによって動作を行
うものである。
【0042】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1.)本発明の実施の形態1による電子決
済システムは、商品、又はサービスの提供と、それにと
もなう金銭価値の決済までの動作を自動的に行うもので
ある。
【0043】図1は、本発明の実施の形態1による電子
決済システムの構成を示すブロック図である。施の形態
1による電子決済システムは、携帯型電子マネー制御装
置1、電子マネー制御装置2、および入力装置付アクチ
ュエータ群30から成り立っている。以下、図1を用い
て携帯型電子マネー制御装置1、電子マネー制御装置2
について、それぞれの構成を説明する。
【0044】携帯型電子マネー制御装置1について、1
1は送受信部であり、金銭価値データなどを伝達する信
号3の送受信を行う。 12は告知部であり、金銭価値デ
ータなどの情報の告知を行う。13は変調部であり、 制
御装置内および制御装置−入力装置付アクチュエータ間
の処理に用いるデジタル信号を、電子マネー制御装置2
への送信に用いるアナログ信号に変換する。14は復調
部であり、電子マネー制御装置2から受信したアナログ
信号をデジタル信号に変換する。15は制御部であり、
信号処理や、記憶部16のデータ処理その他の演算・制
御を行う。16は記憶部であり、金銭価値データなどを
記憶する。
【0045】電子マネー制御装置2について、21は送
受信部であり、 金銭価値データなどを伝達する信号3の
送受信を行う。22は告知部であり、システムの状況
や、金銭価値データなどについての情報の表示を利用者
に対して行う。23は変調部であり、デジタル信号を携
帯型電子マネー制御装置1への送信に用いるアナログ信
号に変換する。24は復調部であり、携帯型電子マネー
制御装置1から受信したアナログ信号を、制御装置内で
の処理に用いるデジタル信号に変換する。25は制御部
であり、信号処理や、記憶部26のデータ処理その他の
演算・制御を行うほか、 入力装置付アクチュエータ群3
0の制御を行う。26は記憶部であり、金銭価値データ
などを記憶する。30は入力装置付アクチュエータ群で
あり、1個以上の入力装置付アクチュエータ(図1では
31,32,…,nと示す)より構成されるが、個数は
システムの機能や用途に応じて設定することができる。
【0046】図1に示す入力装置付アクチュエータ31
を例に、一個のアクチュエータについて説明する。上記
アクチュエータ31は、付属した入力装置が外部からの
入力を受けると、商品またはサービスの提供など、設定
された動作を行う。また上記アクチュエータ31には、
金銭価値が付与されており、この金銭価値は金銭価値デ
ータとして、上記電子マネー制御装置2の制御部25に
出力され、信号としてシステム内で処理される。入力装
置付アクチュエータ群30を構成する他のアクチュエー
タについても同様である。
【0047】図2は、上述した構成を持つ本発明の実施
の形態1による電子決済システムにおける、電子マネー
制御装置2の処理手順を示すフローチャート図である。
以下、図2のフローにしたがって、本発明の実施の形態
1による電子決済システムの動作を説明する。
【0048】電子マネー制御装置2が動作を開始する
と、まず制御部25は入力装置付アクチュエータ群30
と通信可能な状態に入る。次にステップ1において、送
受信部21は狭領域信号を発信する。この狭領域信号の
受信可能範囲は、送受信部21を中心として半径50c
m程度である。次にステップ2において、電子マネー制
御装置2は、上記狭領域信号に対する返信があるかない
かを判定する。
【0049】ステップ2の判定が「返信なし」の場合は
ステップ10に移行する。ステップ10においては、制
御部25は告知部22にサービス可能である旨の情報を
出力し、次いで告知部22より表示が行われる。その後
ステップ1に戻り、以下ステップ2において、「返信あ
り」の判定がなされるまで、ステップ2の判定までの処
理を繰り返す。
【0050】一方、ステップ2の判定が「返信あり」の
場合は、ステップ3以降の動作が実行される。ステップ
3においては、制御部25は、サービス開始の旨を告知
部22に表示させる。次いでステップ4において、制御
部25は、上記アクチュエータ群30を制御して、外部
入力を感知できる入力待機の状態とする。これにより、
利用者は、希望の商品等を指定できる状態となる。
【0051】さらにステップ5では、利用者より商品等
の指定があったか否かを、入力装置付アクチュエータ群
30に対しての外部入力の有無によって判定し、その判
定動作は群を構成するアクチュエータ毎に行われる。ス
テップ5の判定が「感知なし」の場合は、ステップ11
に移行する。ステップ11においては、制御部5は外部
入力を要求する旨の情報を告知部22に出力し、告知部
22はこれを表示する。さらにステップ1に戻り、ステ
ップ5の判定までの処理を繰り返す。
【0052】ステップ5において「感知なし」と判定さ
れる場合は、利用者によるサービスの選択が実行されて
いない状態であると考えられる。さらに利用者がシステ
ムの利用を取りやめ、制御装置2より離れた可能性も考
慮して、制御装置2は処理手順の確認のため、狭領域信
号に対する返信の有無の判定まで動作を繰り返すもので
ある。
【0053】一方、ステップ5において「感知あり」と
判定された場合は、ステップ6に移行する。ステップ6
において、制御部25は、上記アクチュエータ群30の
中で利用者による指定を受けたもの、すなわち現在外部
入力を感知しているものと通信状態に入る。ここで例と
して、上記入力を感知しているものを、入力装置付アク
チュエータ31であるとする。制御部25は、上記動作
に引き続き、入力装置付アクチュエータ31に対応する
金銭価値データである提供データを取得する。
【0054】次いで電子マネー制御装置2は、携帯型電
子マネー制御装置1に対して信号を発信する。ここで制
御部25は、上記取得した提供データ、及びその処理に
ついての命令から成る請求信号を、送受信部21を通じ
て出力する。この命令は、上記携帯型電子マネー制御装
置1に対するものであり、その内容は、記憶部16に記
憶している金銭価値データから、受信した提供データを
減算せよというものである。
【0055】請求信号を受信した携帯型電子マネー制御
装置1は、上記命令を実行し、記憶部16に記憶してい
る金銭価値データより、受信した提供データの当量を減
算し、その結果である清算データを取得する。次いで制
御装置1は制御装置2に対して、上記請求信号の処理を
完了した旨の情報を、清算データを含む支払信号として
発信する。
【0056】ステップ7において、送受信部21は上記
支払信号を受信する。制御部25は、支払信号から上記
清算データを取得し、 記憶部26に記憶している金銭価
値データと合算する。
【0057】ステップ8において、制御部25は上記入
力装置付アクチュエータ31に動作命令を下す。動作命
令を受けたアクチュエータ31は、動作を行う。従って
利用者は、このアクチュエータ31の動作を通じて、商
品、又はサービスの提供を受けることになる。
【0058】ステップ9において、入力装置付アクチュ
エータ31が動作を終了すると、制御部25はその動作
終了を確認し、サービスが終了した旨の情報を告知部2
2に出力する。告知部22は、サービス終了の告知を行
う。次いで制御装置2はステップ1に戻り、再び狭領域
信号を発信する。
【0059】このように、本発明の実施の形態1による
電子決済システムでは、携帯型電子マネー制御装置1、
電子マネー制御装置2、及び入力装置付アクチュエータ
群30によりシステムを構成したことで、以後の金銭価
値の授受に必要な動作は、制御装置間のデータ処理、及
び通信によって行われることから、上記電子決済システ
ム利用者に対して、携帯端末機を直接操作する手間を不
要とする、簡便な電子決済を提供することが可能とな
る。
【0060】なお、本実施の形態1による電子決済シス
テムの上記の動作においては、上述のように、携帯型電
子マネー制御装置1と電子マネー制御装置2の間の通信
にはアナログ信号を用いているので、電子マネー制御装
置2では発信時には、変調部23による発信信号のデジ
タル−アナログ変換が、また受信時には、復調部24に
よる受信信号のアナログ−デジタル変換が行われる。一
方、携帯型電子マネー制御装置1では、変調部13及び
復調部14によって同様の動作が行われることとした。
しかし、上記アナログ信号による通信手段は、デジタル
信号を用いる手段で置き換えることも可能である。この
場合には、各制御装置は変調部13、及び23並びに復
調部14、及び24を内包しない構成とすることができ
る。
【0061】また、以上のような本実施の形態1による
電子決済システムの動作において、携帯型電子マネー制
御装置1、及び電子マネー制御装置2がそれぞれ備えて
いる、告知部12、及び22の具体的な告知方法につい
ては、CRTや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレ
イなどの画像信号を出力する装置や、スピーカーなどの
音声信号を出力する装置が用いられる。また、視覚、聴
覚等に障害を持つ利用者の便宜を図るために、点字のよ
うな、人間の触覚に訴えることで情報伝達を行う手段も
用いることも可能である。
【0062】また、入力装置付きアクチュエータにおい
て使用される入力方法については、ボタンやレバー、ス
イッチなどの機械的動作で作動する装置や、指先等の接
触や音声、あるいは体温を感知して作動するセンサが用
いられる。このセンサにおいては、さらに指紋や声紋、
網膜パターンといった、利用者を個別に識別することを
可能とする情報を検出できるものも可能である。携帯型
電子マネー制御装置1については、携帯電話やPHSの
ような、他の通信端末と一体化した汎用端末とし、かつ
電源部を共有することもできる。
【0063】(実施の形態2.)本発明の実施の形態2
による電子決済システムは、決済において利用者の判断
を求める機能を付加したものである。図3は、本発明実
施の形態2による電子決済システムの構成を示すブロッ
ク図である。携帯型電子マネー制御装置1における17
は入力部であり、利用者からの入力を制御部15に伝達
する。上記入力部17を有することを除けば、システム
の構成は本発明実施の形態1と同様である。
【0064】図4に示すように、本実施の形態2による
電子決済システムにおける、電子マネー制御装置2の処
理手順を示すフローチャートは、判定ステップ12の動
作を行うことを除けば、本発明実施の形態1のものと同
様である。以下、図4のフローに従って、本発明実施の
形態2による電子決済システムの動作を説明する。
【0065】動作の開始よりステップ6における、送受
信部21から、携帯型電子マネー制御装置1への請求信
号の発信までの電子マネー制御装置2の動作は、実施の
形態1と同様である。同ステップにおいて、請求信号の
確認は電子マネー制御装置1の利用者によって行われ
る。この時、上記制御装置1では、利用者からの請求信
号に対する返信が入力部17から制御部15に入力され
る。次いで制御部15は、この返信を信号として、送受
信部11を通じて、電子マネー制御装置2へ出力する。
上記返信の内容は、「請求信号を了承する」と、「了承
しない」のいずれかとして出力される。
【0066】ステップ12において、制御部25は、上
記制御装置1からの返信が、請求信号を「了承する」で
あるか、「了承しない」であるかを判定する。ステップ
12において、返信が「了承しない」と判定されたとき
は、制御部25の制御により、ステップ1が実行され
る。以下、ステップ12にて「了承する」と判定される
まで、ステップ1−ステップ6の動作を繰り返す。ステ
ップ12において「了承する」と判定されたときは、ス
テップ7以降の動作を、実施の形態1と同様に実行す
る。
【0067】なお、上述のように、本発明の実施の形態
2においては、システム利用者が入力を行う動作は、携
帯型電子マネー制御装置1の入力部17を用いて行われ
るが、同様の動作は、電子マネー制御装置2に新たに入
力部を設けることでも可能である。この場合は、利用者
が操作する機器は電子マネー制御装置2のみとなり、シ
ステムの動作は本発明の実施の形態1に近いものとなる
ので、操作性のさらなる向上を図り得る。
【0068】このように、本発明実施の形態2による電
子決済システムによれば、システムを構成する携帯型電
子マネー装置1に入力部17を備えたことで、上記シス
テム利用者が、金額に応じて内容を検討できる電子決済
が可能となる。
【0069】(実施の形態3.)本発明の実施の形態3
による電子決済システムは、利用者の操作によってサー
ビスの開始を制御するものである。本発明の実施の形態
3による電子決済システムの構成も、本発明の実施の形
態2と同様であるから、説明には図3を用いる。
【0070】図5は、本実施の形態3による電子決済シ
ステムにおける、電子マネー制御装置2の処理手順を示
すフローチャート図である。図5に示す手順は、実施の
形態1の場合の、ステップ1及びステップ2の両動作
を、それぞれステップ13及びステップ14に置き換
え、さらにステップ10の動作を省いたものである。以
下、図5のフローに従って、本発明実施の形態3による
電子決済システムの動作を説明する。
【0071】まずステップ13において、制御部25は
サービス可能である旨の情報を告知部22に出力し、告
知部22は、制御装置2がサービス可能である旨の表示
を行う。そして、携帯型電子マネー制御装置1を携行し
た利用者は、上記告知部22の表示を受けて、制御装置
の入力部17よりサービス依頼信号を入力して、サービ
スの開始を指示することができる。
【0072】ステップ14において、電子マネー制御装
置2は、携帯型電子マネー制御装置1からのサービス依
頼信号を受信できる状態に入る一方、利用者は携帯型電
子マネー制御装置1を用いて、サービス依頼信号を発信
することができる。制御部25は、サービス依頼の信号
があるかないかを判定する。ステップ14において「入
力なし」と判定された場合は、ステップ13に戻り、告
知部12はサービス可能である旨の表示を続ける。以
下、ステップ14において「入力あり」の判定がなされ
るまで、ステップ13−ステップ14の動作を繰り返
す。
【0073】ステップ14において「入力あり」と判定
された場合は、ステップ3以降の動作が、本発明の実施
の形態1と同様に実行される。したがって利用者は、実
施の携帯1と同様に、商品またはサービスの提供を受け
ることができる。
【0074】このように、本発明の実施の形態3による
電子決済システムによれば、携帯型電子マネー制御装置
1に入力部17を備えたことで、あらかじめ狭領域信号
を発信する動作を省いたことにより、電子マネー制御装
置2の負荷を軽減することが可能になる。
【0075】(実施の形態4.)本発明の実施の形態4
による電子決済システムは、利用者の操作によって、決
済内容の変更を可能とするものである。本発明の実施の
形態4による電子決済システムの構成は、実施の形態2
と同様であるから、説明には図3を用いる。
【0076】図6は、本実施の形態4による電子決済シ
ステムにおける、電子マネー制御装置の処理手順を示す
フローチャート図である。図6に示す手順は、本発明の
実施の形態1の場合の、ステップ6−ステップ8の動作
の間に、ステップ15−ステップ18の各動作を行うも
のである。以下、図6のフローにしたがって、本発明の
実施の形態4による電子決済システムの動作を説明す
る。
【0077】動作開始よりステップ6における、送受信
部21から、携帯型電子マネー制御装置1への請求信号
の発信までの電子マネー制御装置2の動作は、実施の形
態1と同様である。ステップ6において、電子マネー制
御装置2は、先に動作制御装置より取得した提供デー
タ、及びその処理についての命令から成る請求信号を携
帯型電子マネー制御装置1に発信する。そして上記請求
信号の確認は、上記制御装置1の利用者によって行われ
る。この時、上記制御装置1では、利用者によって請求
信号に対する返信が入力部17から制御部15に入力さ
れる。次いで制御部15は、この返信を支払信号とし
て、送受信部11を通じて、電子マネー制御装置2へ出
力する。上記支払信号には、利用者が入力した金銭価値
データである支払金額データが含まれる。
【0078】ステップ7において、制御部25は、送受
信部21を通じて、携帯型電子マネー制御装置1より発
信された支払信号を取得する。次いでステップ15にお
いて、支払信号に含まれる支払金額データが、先にステ
ップ6において発信した請求信号に含まれている請求金
額データと一致しているかどうかの判定が行われる。
【0079】ステップ15における判定が「一致してい
ない」の場合は、ステップ16の動作が行われる。ステ
ップ16においては、制御部25は、上記請求金額デー
タが、上記支払金額データより大であるか否かの判定を
行う。
【0080】「大でない」の場合は、ステップ18の動
作が行われる。ステップ18においては、制御部25は
支払金額データと請求金額データの減算を行い、差額デ
ータを取得する。次いで制御部25は、上記差額データ
を含む差額信号を、送受信部21より発信する。上記制
御装置1が差額信号を受信すると、差額が利用者に返却
された状態となり、サービスが実施されることとなる。
したがって、ステップ8以降は実施の形態1と同様の動
作が行われる。
【0081】一方、ステップ16における判定が「大で
ある」の場合は、ステップ17の動作が行われる。ステ
ップ17においても、ステップ18と同様にして、制御
部25は差額データを取得する。次いで制御部25は、
上記差額データを含めた請求信号を、送受信部21より
発信する。この後はステップ6以降の動作が実行され
る。
【0082】ステップ15における判定が「一致してい
ない」の場合で、かつステップ16における判定が「大
である」の場合は、ステップ8が実行される状態となる
まで、ステップ6よりステップ17のループが繰り返し
実行される。このループは、システム利用者が常にサー
ビスに相当する代価以下の金銭価値をもって決済を試み
ようとしてシステムに拒絶され、結果として決済が完了
しない状態に相当する。
【0083】以上のいずれかの段階においてステップ1
5における判定が「一致している」となる場合は、ステ
ップ8の動作が行われる。ステップ15の動作が行われ
る状態は、収支が的確に一致している状態であり、これ
は実施の形態1と同等である。ステップ15以降は実施
の形態1と同様の動作が行われる。
【0084】このように、本発明の実施の形態4による
電子決済システムでは、実施の形態2と同様の構造とし
たことで、所持金額に見合った決済の訂正ができること
から、上記システム利用者は、より現金決済に近い感覚
で利用できるシステムの運用が可能となる。
【0085】(実施の形態5.)本発明の実施の形態5
による電子決済システムは、利用者があらかじめ定めた
金額内での電子決済を可能とするものである。本発明の
実施の形態5による電子決済システムの構成も、実施の
形態2と同様であるから、説明には図3を用いる。
【0086】図7は、本実施の形態5による電子決済シ
ステムにおける、電子マネー制御装置の処理手順を示す
フローチャート図である。図7に示す手順は、実施の形
態1の場合に、ステップ19−ステップ20−ステップ
21、及びステップ22の各動作を加えるものである。
以下、図7のフローにしたがって、本発明の実施の形態
5による電子決済システムの動作を説明する。
【0087】電子マネー制御装置2が動作を開始した
後、ステップ3までは、実施の形態1と同様に行われ
る。次いでステップ19の動作が行われ、告知部22は
利用可能な商品等を示すサービスメニューの表示を行
う。このとき、入力装置付アクチュエータ群30に含ま
れる、すべての入力装置付アクチュエータに対応する金
銭価値データも個々に表示され、利用者に対してサービ
ス可能なメニューと、それに必要な代価の一覧などの情
報の提示が行われる。
【0088】ステップ20の動作が行われると、携帯型
電子マネー制御装置1において、入力部17より、利用
者が任意に設定した金銭価値データである支払金額デー
タの入力が行われる。この動作は利用者がサービスを受
けるにあたり、制御装置2に対して、あらかじめ利用可
能、ないしは利用を希望する金額を定めていることを告
知する行為に相当する。次いで制御部15は、上記支払
金額データを含めた支払信号を作成し、送受信部11を
通じて出力する。一方、同ステップにおいて、電子マネ
ー制御装置2の送受信部21は、上記支払信号を受信す
る。
【0089】次いでステップ21の動作が行われる。制
御部25は、送受信部21より取得した支払信号、及び
上記入力装置付アクチュエータ群30に対応する金銭価
値データから判断して、入力装置付アクチュエータ群3
0の中から、支払金額データに対応するものだけを選択
する。ここでは例として、上記支払金額データに対応す
るものが、入力装置付アクチュエータ31及び32であ
るとする。これは、利用者が入力した支払金額で受ける
ことのできるサービスが、アクチュエータ31か32、
あるいはその両方によって提供されるものであることを
示す。
【0090】さらにステップ21においては、制御部2
5は先にステップ19で実行した全サービスメニューの
告知を、上記選択したサービスメニューのみの告知へと
切り替える。次いで告知部22は、上記選択したサービ
スメニュー、及び対応する金銭価値データの表示を行
い、上述の例では入力装置付アクチュエータ31、及び
32についての金銭価値データが表示されることとな
る。この告知動作は、制御装置2が、サービス利用者に
対して、先に利用者が告知した利用可能金額に応じたサ
ービス可能なメニューと、サービスの代価の一覧といっ
た情報の提示を行っていることを示す。
【0091】次いでステップ4の動作が行われ、制御部
25は入力装置付アクチュエータ群31及び32と通信
し、上記アクチュエータ31及び32は入力待機の状態
に入る。ここで利用者はサービスを享受するために、入
力装置付アクチュエータ群31及び32に入力を行うこ
とができる。
【0092】ステップ5では、入力装置付アクチュエー
タ31及び32は外部入力が感知されているか否かを判
定する。ステップ5において、例えば一定時間経過後に
おいて、いずれのアクチュエータにも入力がなく、「感
知なし」と判定される場合は、ステップ22に移行す
る。
【0093】ステップ22においては、制御部5は、先
に取得した支払信号から、支払金額に相当する金銭価値
データである支払金額データを抽出して、送受信部21
へ出力する。送受信部21は、上記支払金額データを信
号として、上記携帯型電子マネー制御装置1へ送信す
る。さらにステップ1に戻り、制御装置2は狭領域信号
を発信する動作を再開し、制御装置1は再び支払信号を
発信できる状態となる。以下ステップ5において「感知
あり」と判定されるまで、ステップ1−ステップ5の動
作を繰り返す。「感知なし」が判定され、ステップ22
の動作が実行される状況としては、利用者が上述した利
用可能金額の設定をやり直す判断を下したときが相当す
る。
【0094】ステップ5において「感知あり」と判定さ
れた場合は、ステップ8に移行する。ステップ8におい
て、制御部25は入力装置付アクチュエータ31及び3
2について、入力のあったものに対して動作命令を下
す。ここではアクチュエータ32のみに入力があったも
のとして、上記動作命令を受けたアクチュエータ32
は、定められた動作を行う。ここで利用者はシステムに
よるサービスを享受できることになる。
【0095】ステップ9において、入力装置付アクチュ
エータ32が動作を終了すると、制御部25はその動作
終了を確認し、サービスが終了した旨の情報を告知部2
2に出力する。次いで制御装置2はステップ1に戻り、
再び狭領域信号を発信する。
【0096】このように、本発明の実施の形態5におい
ては、実施の形態2と同様の構成としたことで、あらか
じめ定めておいた金額に基づいて、サービスの内容を選
択できることから、上記システム利用者は、現金決済に
近い感覚で電子決済を行うことが可能となる。
【0097】(実施の形態6.)本発明の実施の形態6
による電子決済システムは、電子マネー制御装置と入力
装置付アクチュエータを同一の筐体に収めて一体化した
ことで、システム構成の簡素化を図るものである。図8
は本発明の実施の形態6による電子決済システムの構成
を示すブロック図である。本発明の実施の形態6による
電子決済システムは、携帯型電子マネー制御装置1と、
アクチュエータ内蔵電子マネー制御装置群40とから成
り立っている。以下、図8を用いて携帯型電子マネー制
御装置1、電子マネー制御装置群40について、それぞ
れの構成を説明する。
【0098】携帯型電子マネー制御装置1については、
実施の形態1に記載の携帯型電子マネー制御装置1と同
様である。
【0099】アクチュエータ内蔵電子マネー制御装置群
40は、1個以上のアクチュエータ内蔵電子マネー制御
装置(図8では41,…,mと示す)より構成される
が、個数はシステムの機能や用途に応じて設定すること
ができる。以下、図8に示したアクチュエータ内蔵電子
マネー制御装置41を例に、一個の装置の構造を説明す
るが、アクチュエータ内蔵制御装置群40を構成する装
置は、すべて同様の構造を備えている。
【0100】31は入力装置付アクチュエータであり、
付属した入力装置により外部からの入力に対応して、商
品またはサービスの提供などの設定された動作を行う。
アクチュエータ内蔵電子マネー制御装置41において、
入力装置付アクチュエータ31と制御装置25は、一対
一対応となるように構成されている。上記入力装置付ア
クチュエータ31を備えたことを除けば、アクチュエー
タ内蔵電子マネー制御装置41は、本発明の実施の形態
1に記載の電子マネー制御装置2と同様の構成を有す
る。
【0101】以上のように構成される、本発明の実施の
形態6による電子決済システムの動作を説明する。携帯
型電子マネー制御装置1と、アクチュエータ付電子マネ
ー制御装置群40を構成する個々の電子マネー制御装置
との間の動作は、本発明の実施の形態1と同様である。
ただし、上記制御装置1は、上記制御装置群40を構成
する個々の制御装置と、それぞれ独立に通信することが
可能である。
【0102】このように、本発明の実施の形態6による
電子決済システムによれば、携帯型電子マネー制御装置
1と、アクチュエータ付電子マネー制御装置群40とか
ら構成されていることで、システム全体を保守の容易な
コンパクトなものとすることができる。
【0103】(実施の形態7.)本発明の実施の形態7
による電子決済システムは、電子マネー制御装置の管理
を行う外部管理装置を設けることで、アクチュエータ内
蔵電子マネー制御装置自体の高次システム化を図るもの
である。
【0104】図9は本発明の実施の形態7による電子決
済システムの構造を示すブロック図である。50は外部
管理装置で、アクチュエータ内蔵電子マネー制御装置群
40を構成する個々の制御装置(41,…,m)と通信
を行う。上記外部管理装置50を備えたことを除けば、
本実施の形態7の構成は実施の形態6と同様である。
【0105】このようにして構成される本実施の形態7
による電子決済システムの動作を、以下に説明する。本
実施の形態7の動作において、携帯型電子マネー制御装
置とアクチュエータ内蔵電子マネー制御装置群40との
間の動作は、本発明の実施の形態6、及び実施の形態1
と同様である。ただし、実施の形態1の動作において、
図2のステップ6、ステップ7の動作が行われる際に、
上記外部管理装置50は、電子マネー制御装置群40か
ら、個々に作動している制御装置の、支払信号及び請求
信号を取得して、そこから金銭価値データなどの抽出や
管理を行う。
【0106】このように、本発明の実施の形態7による
電子決済システムでは、外部管理装置50を備えたこと
で、アクチュエータ付制御装置群40を、一個の制御装
置として運用することが可能となる。したがって上記電
子決済システムは汎用性に優れたサービスの提供をする
ことができる。
【0107】なお、本実施の形態7においては、実施の
形態6に対して外部管理装置50を追加する構成とした
が、、本実施の形態1ないし5のいずれかについて追加
した構成とすることも可能であり、同様に汎用性の高い
システムを構築できる。
【0108】また上述のように実施の形態1ないし7の
いずれかの場合における、外部管理装置50を追加した
場合のシステムの運用に際しては、携帯型電子マネー制
御装置1に対し、装置の一意な識別を可能とする識別デ
ータを指定することで、外部管理装置50は、複数の携
帯型電子マネー制御装置1を個別に管理することが可能
となる。
【0109】(実施の形態8.)本発明の実施の形態8
による電子決済システムは、金銭価値データを、通貨単
位と各通貨単位毎の個数とに分けることで、表示の利便
性と、データ処理時の負担の軽減とを図るものである。
本発明の実施の形態8の構成は、本実施の形態1と同様
であることとし、説明には図1を用いる。
【0110】図10は、本発明実施の形態8による電子
マネー制御装置1の、表示部の概要を示している。この
表示部64は、図1では告知部12に相当し、縦軸とし
て通貨単位65を、また通貨単位ごとの個数62を横軸
として単位通貨の個数表示パネル63にとった、棒グラ
フ的な表示を行う。
【0111】このように構成される本発明の実施の形態
8による電子決済システムの金銭価値データの扱いにつ
いて以下に説明する。表示例として、図10では日本円
を通貨として用い、通貨単位としては1円から10,000円
までの9種類の現行紙幣・貨幣の当量を採用する。
【0112】グラフの横軸に相当する個数表示パネル6
3においては、単位10,000円、単位1,000円、単位100
円、単位10円、単位1円の各部位に表示される最大個数
は4個で、単位 5,000円、単位 500円、単位50円、単位
5円の各部位に表示される最大個数は1個となってい
る。
【0113】上記した設定に於いては、単位1,000 円を
示す部位に2個、単位50円を示す部位に1個の表示があ
れば、これは合算して1,050 円を表す。また、単位50円
の部位が1個表示の状態にある時、さらに50円当量の金
銭価値が増えるような場合は、ちょうど算盤の繰り上げ
規則のように、単位 100円の部位の表示個数が1増え、
単位50円の部位の表示は消滅して、その表示個数は0に
なる。同様に、単位10円の部位が表示個数3の状態にあ
る時に、30円当量の金銭価値が加えられるような場合に
は、単位50円の部位の表示個数が1増え、単位10円の部
位の個数が1個に減じて、合算して60円を表す。その他
の単位についても、同様の繰り上げ/繰り下げが行われ
る。
【0114】また本実施の形態8における電子マネー制
御装置の表示部では、上記の金銭価値の各通貨単位を基
準にした棒グラフ状表示手段とは別個に、デジタル表示
を用いて数字による合計額66を表示することもでき
る。
【0115】図10の例では、上記制御装置の表示装置
における最大の通貨単位は10,000円であるが、これは任
意に設定することが可能である。ただし、制御装置の携
帯目的や、現行のモンデックスが収蔵可能としている金
額を考慮すると、図9の範囲は標準的な設定として適切
なものである。
【0116】次に、上述のように、金銭価値データを通
貨単位、及び該通貨単位毎の個数として扱う場合の、携
帯型電子マネー制御装置1と電子マネー制御装置2の間
における、金銭価値データのやり取りの動作を説明す
る。
【0117】上記金銭価値データの送受信の動作につい
ては、静的方法と動的方法とによることができる。この
うち静的方法は、金銭価値データから分解した通貨単位
のデータである通貨単位データ、及び通貨単位の個数の
データである通貨単位個数データを、あらかじめ取り決
めた時間に、固定した順番で送受信するものである。一
方、動的方法は、制御装置間の送受信動作の際に、上記
通貨単位データ及び上記通貨単位個数のデータ、並びに
上記2種データの送信順序を、時刻や金銭価値データと
いった緒量である変換パラメータによって変換させるも
のである。
【0118】まず初めに静的方法及び動的方法の両者に
共通する動作を説明する。送信動作において、送信すべ
き金銭価値データを、上記通貨単位データ及び上記単位
個数データに分解する際に、通貨単位データを、n個の
通貨単位を要素に持つ1行n列通貨単位行列で表し、通
貨単位個数データを、n個の通貨単位個数を要素に持つ
n行1列通貨単位個数行列で表す。この表示により元の
金銭価値データは、上記1行n列通貨単位行列とn行1
列通貨単位個数行列との内積で表されることになる。な
お、ここでnは自然数で、図10に示した例においては
9となる。通貨単位行列および通貨単位個数行列を総称
して通貨行列と呼ぶ。
【0119】静的方法による場合、送信側は、上記2種
の通貨行列を信号として、ある特定の時刻に常に一定の
順序、一定の時間間隔で発信する。受信側は、上記2種
通貨行列を双方とも取得すると、両者の内積を取り、元
の金銭価値データを復元する。
【0120】動的方法による場合、送信側は、n行m列
通貨単位変換行列、及びn行m列通貨単位個数変換行列
を用いて、通貨行列の変換を行う。n行m列通貨単位変
換行列は、1行n列通貨単位行列を、新たに1行m列被
変換通貨単位行列へと変換し、またn行m列通貨単位個
数変換行列は、n行1列通貨単位個数行列を、n行1列
被変換通貨単位個数行列へと変換する。上記通貨単位変
換行列および通貨単位個数変換行列を総称して変換行列
と呼ぶ。なおここでmは自然数である。また上記変換行
列の要素となる緒量は、上記したmの値を含めて、時刻
や金銭価値データ等の緒量の関数として設定できるもの
とする。
【0121】送信側は、上記変換行列によって新たに取
得した被変換通貨行列を、それぞれ対応する上記変換行
列と合わせて、通信データとして送信する。この際、2
種の被変換通貨行列の送信順序、及び送信時間間隔は一
定でなく、日時・時刻や元の金銭価値データ等の緒量の
関数として設定できるものとする。
【0122】受信側は、各被変換通貨行列及び各変換行
列をすべて取得すると、各変換行列からの演算によっ
て、1行m列被変換通貨単位行列に新たに対応するm行
1列対応通貨単位個数行列、ならびにn行1列被変換通
貨単位個数行列に新たに対応する1行n列対応通貨単位
行列を取得する。次いで受信側は、送信側の被変換通貨
行列と、受信側の演算で取得した対応通貨行列との内積
をとり、金銭価値データを復元する。ここで得られた金
銭価値データは、送信側における元の金銭価値データと
一致する。
【0123】このように、本発明の実施の形態8による
電子決済システムの電子マネー制御装置によれば、金銭
価値データを通貨単位、および通貨単位個数として表示
する手段を備えたことで、利用者は電子決済システムの
使用状況を直感的かつ容易に把握することができる。ま
た上記のように、金銭価値データから分解した、通貨単
位のデータである通貨単位データ、及び通貨単位の個数
のデータである通貨単位個数データを変換する手段を備
えたことで、システム利用時において、無線通信を用い
ることの弊害として考えられる通信データのハッキング
を未然に防止することができ、利用者の安全性のさらな
る確保を望むことができる。また、この変換動作を行う
ことにより、金銭価値データの多国籍間の通貨単位によ
る両替を一括して実行するような応用が可能になる。
【0124】なお、本実施の形態8では、携帯型電子マ
ネー制御装置1と電子マネー制御装置2の間で通信が行
われるものとしたが、上記の動作は携帯型電子マネー制
御装置1同士の通信においても応用ができ、この場合
は、上記形態型制御装置の利用者同士で、金銭価値デー
タのやりとりができるようになる。また本実施の形態8
の構成並びに動作は実施の形態1におけるものとした
が、実施の形態2ないし7のいずれかにおいても同様と
することができる。
【0125】
【発明の効果】請求項1ないし5のいずれかの電子決済
システムによれば、金銭価値をデジタル信号である金銭
価値データとして扱い、商品、又はサービスの提供を行
う提供動作装置と、利用者に携帯されるものであり、利
用者側の金銭価値データの管理を行う携帯型制御装置
と、上記提供動作装置を制御し、上記携帯型制御装置と
通信することにより、上記金銭価値データの処理を行う
動作制御装置とを備えたことで、金銭価値の授受に必要
な動作は、制御装置間のデータ処理、及び通信によって
行われることにより、利用者の手間を省いた簡便な電子
決済を行うことが可能となる。
【0126】請求項6の電子決済システムによれば、請
求項1ないしは5に記載の電子決済システムにおいて、
上記動作制御装置、並びに上記携帯型制御装置は、上記
デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル−アナ
ログ変換部、及び上記アナログ信号をデジタル信号に変
換するアナログ−デジタル変換部を備えたものであり、
上記動作制御装置、及び上記携帯型制御装置の送受信手
段は、上記アナログ信号を用いて、上記金銭価値データ
を含む信号の送受信を行うアナログ信号送受信手段であ
るとしたことで、アナログ信号による交信が可能とな
り、既存の情報処理システムとの整合性を図り得るもの
である。
【0127】請求項7の電子決済システムによれば、請
求項1ないし6のいずれかに記載の電子決済システムに
おいて、上記動作制御装置は、上記動作制御装置の近傍
においてのみ受信が可能な狭領域信号を発信するもので
あり、上記携帯型制御装置は、上記狭領域信号を受信し
た場合に、返信信号を発信するものとしたことで、携帯
型制御装置を携行した利用者の接近を自動的に感知する
ことが可能となる。
【0128】請求項8の電子決済システムによれば、請
求項7に記載の電子決済システムにおいて、記動作制御
装置は、上記返信信号を受信すると、上記提供動作装置
を起動させるものとしたことで、利用者の接近によっ
て、商品またはサービス提供の準備を行うことが可能と
なる。
【0129】請求項9の電子決済システムによれば、請
求項8に記載の電子決済システムにおいて、上記動作制
御装置は、上記提供動作装置より上記提供データを取得
して、上記携帯型制御装置に対して、上記提供データに
基づいた信号である請求信号を発信するものであり、上
記携帯型制御装置は、上記請求信号を取得すると、上記
動作制御装置に対して、上記請求信号に基づいた信号で
ある支払信号を発信するものとしたことで、利用者の操
作によらない、システムによる自動決済を可能とする。
【0130】請求項10の電子決済システムによれば、
請求項9に記載の電子決済システムにおいて、上記動作
制御装置は、上記支払信号の処理を行うとともに、上記
提供動作装置に上記商品、又はサービスの提供を行わせ
るよう制御するものとしたことで、自動決済と連動し
た、商品またはサービスの提供を可能とする。
【0131】請求項11の電子決済システムによれば、
請求項7ないしは10に記載の電子決済システムにおい
て、上記動作制御装置の告知手段は、上記電子決済シス
テムの動作状況についての情報を告知するものとしたこ
とで、利用者が、決済に至る過程、及び内容を確認する
ことを可能とする。
【0132】請求項12の電子決済システムによれば、
請求項1ないしは6のいずれかに記載の電子決済システ
ムにおいて、上記金銭価値データは、金銭価値の単位で
ある通貨単位に相当する通貨単位データと、金銭価値の
上記通貨単位ごとの個数に相当する通貨個数データとに
より構成されるものとしたことで、利用者が、現金に近
い感覚で金銭価値データの管理、及び確認をすることを
可能とする。
【0133】請求項13の電子決済システムによれば、
請求項12に記載の電子決済システムにおいて、上記通
貨単位データは、いずれかの国または領域において通用
している通貨単位の中から設定されるものとしたこと
で、金銭価値データの、異なる通貨体系間における両替
等の応用を可能とする。
【0134】請求項14の電子決済システムによれば、
請求項12ないしは13に記載の電子決済システムにお
いて、上記動作制御装置の制御手段、及び上記携帯型制
御装置の制御手段は、上記通貨単位データ、及び通貨単
位個数データと、上記通貨単位データ、及び通貨単位個
数データの送受信のアルゴリズムとを、変換パラメータ
に基づいて変換する、変換手段を内包したものとしたこ
とで、金銭価値データの送受信におけるセキュリティの
確保を可能とする。
【0135】請求項15の電子決済システムによれば、
請求項14に記載の電子決済システムにおいて、上記変
換パラメータは、時間、または上記金銭価値データの少
なくとも一方を含むものであるとしたことで、システム
の使用用途に応じた形態でのセキュリティの確保を可能
とする。
【0136】請求項16ないし18のいずれかの電子決
済システムによれば、請求項1ないしは15のいずれか
に記載の電子決済システムにおいて、上記動作制御装置
または上記携帯型制御装置の少なくとも一方は、利用者
による入力を受け付けることのできる利用者入力部を備
えたものとしたことで、利用者によるシステムへの指示
や、動作の確認を図ることを可能とする。
【0137】請求項19の電子決済システムによれば、
請求項16ないし18のいずれかに記載の電子決済シス
テムにおいて、上記利用者入力部は、上記システムに対
して、利用者からの指示を受け付けるものとしたこと
で、利用者が上記システムの動作において確認や指示を
行うことができる、より複雑な内容を持った電子決済を
可能とする。
【0138】請求項20または21のいずれかに記載の
電子決済システムによれば、請求項1ないしは6に記載
の電子決済システムにおいて、上記動作制御装置と、上
記提供動作装置とが一体化した、提供制御装置としたこ
とで、システム自体の簡略化、及び保守の簡便性を向上
させることを可能とする。
【0139】請求項22の電子決済システムによれば、
請求項1ないしは21に記載の電子決済システムにおい
て、上記提供制御装置または上記携帯型制御装置の少な
くとも一方を管理する外部管理装置をさらに備えるもの
としたことで、システム全体の、一括した管理を行うこ
とを可能とする。
【0140】請求項23の電子決済システムによれば、
請求項1ないしは22に記載の電子決済システムにおい
て、上記携帯型制御装置は、一意に区別し得るものであ
るとしたことで、システムの利用者ごとの金銭価値デー
タ、及びその他の情報の管理を可能とする。
【0141】請求項24の電子決済システムによれば、
請求項1ないし23のいずれかに記載の電子決済システ
ムにおいて、上記携帯型制御装置は、電源部を有してい
る他の携帯型端末と一体化した構造を有するものであ
り、上記電源部から電力を得ることによって動作を行う
ものであるとしたことで、既成の携帯情報端末である携
帯電話やPHSといった普及率の高い機器との組み合わ
せができることから、システム全体の利用頻度を向上さ
せることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による電子決済システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1による電子決済システム
の動作手順を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の実施の形態2、3、4および5による
電子決済システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2による電子決済システム
の動作手順を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態3による電子決済システム
の動作手順を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施の形態4による電子決済システム
の動作手順を示すフローチャート図である。
【図7】本発明の実施の形態5による電子決済システム
の動作手順を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の実施の形態6による電子決済システム
の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態7による電子決済システム
の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態8による電子決済システ
ムの、金銭価値データの表示方法の概略を示す図であ
る。
【図11】従来の電子決済システムであるモンデックス
の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯型電子マネー制御装置 2 電子マネー制御装置 3 信号 4 外部入力 11 送受信部 12 告知部 13 変調部 14 復調部 15 制御部 16 記憶部 17 入力部 21 送受信部 22 告知部 23 変調部 24 復調部 25 制御部 26 記憶部 30 入力装置付アクチュエータ群 31,32,n 入力装置付アクチュエータ 40 アクチュエータ内蔵電子マネー制御装置群 41,m アクチュエータ内蔵電子マネー制御装置 50 外部管理装置 61 信号 62 単位通貨の個数表示 63 単位通貨の個数表示パネル 64 携帯型電子マネー制御装置の筐体 65 単位通貨の表示 66 金銭価値データ表示パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 康文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 戸田 和郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金銭価値をデジタル信号である金銭価値
    データとして扱い、商品、又はサービスの提供、並びに
    その代価支払を行う電子決済システムであって、 上記商品、又はサービスの提供を行う提供動作装置と、 利用者に携帯されるものであり、利用者側の金銭価値デ
    ータの管理を行う携帯型制御装置と、 上記提供動作装置を制御し、上記携帯型制御装置と通信
    することにより、上記金銭価値データの処理を行う動作
    制御装置とを備えたことを特徴とする電子決済システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子決済システムにお
    いて、 上記動作制御装置は、 上記金銭価値データを記憶する金銭価値データ記憶手段
    と、 上記携帯型制御装置、及び上記提供動作装置に対して、
    信号を用いて通信を行う通信手段と、 上記金銭価値データの管理、及び上記通信手段の制御を
    行う制御手段と、 利用者に対して情報の告知を行う告知手段とを備えたも
    のであることを特徴とする電子決済システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子決済システムにお
    いて、 上記携帯型制御装置は、 上記金銭価値データを記憶する金銭価値データ記憶手段
    と、 上記動作制御装置に対して、信号を用いて通信を行う通
    信手段と、 上記金銭価値データの管理、及び上記動作制御装置に対
    する通信の制御を行う制御手段と、 利用者に対して情報の告知を行う告知手段とを備えたも
    のであることを特徴とする電子決済システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    子決済システムにおいて、 上記提供動作装置を特定することにより、 上記提供する商品、又はサービスの代価に対応する金銭
    価値データである提供データを特定できるものであるこ
    とを特徴とする電子決済システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の電
    子決済システムにおいて、 上記金銭価値データを信号として扱うものであることを
    特徴とする電子決済システム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の電
    子決済システムにおいて、 上記動作制御装置、及び上記携帯型制御装置は、 上記デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル−
    アナログ変換部、及び上記アナログ信号をデジタル信号
    に変換するアナログ−デジタル変換部を備えたものであ
    り、 上記動作制御装置、及び上記携帯型制御装置の通信手段
    は、アナログ信号を用いて、上記信号の送受信を行うア
    ナログ信号通信手段であることを特徴とする電子決済シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の電
    子決済システムにおいて、 上記動作制御装置は、 上記動作制御装置の近傍においてのみ受信が可能な狭領
    域信号を発信するものであり、 上記携帯型制御装置は、 上記狭領域信号を受信した場合に、返信信号を発信する
    ものであることを特徴とする電子決済システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電子決済システムにお
    いて、 上記動作制御装置は、上記返信信号を受信した場合に、
    上記提供動作装置を起動させるものであることを特徴と
    する電子決済システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電子決済システムにお
    いて、 上記動作制御装置は、 上記提供動作装置より上記提供データを取得して、上記
    携帯型制御装置に対して、上記提供データに基づいた信
    号である請求信号を発信するものであり、 上記携帯型制御装置は、 上記請求信号を取得すると、上記動作制御装置に対し
    て、上記請求信号に基づいた信号である支払信号を発信
    するものであることを特徴とする電子決済システム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の電子決済システムに
    おいて、 上記動作制御装置は、 上記支払信号の処理を行うとともに、上記提供動作装置
    に上記商品、又はサービスの提供を行わせるよう制御す
    るものであることを特徴とする電子決済システム。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし10に記載の電子決済
    システムにおいて、 上記動作制御装置または上記携帯型制御装置の少なくと
    も一方の告知手段は、上記電子決済システムの動作状況
    についての情報を告知するものであることを特徴とする
    電子決済システム。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の電子決済システムにおいて、 上記金銭価値データは、 金銭価値の単位である通貨単位に相当する通貨単位デー
    タと、 金銭価値の上記通貨単位ごとの個数に相当する通貨個数
    データとから構成されるものであることを特徴とする電
    子決済システム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の電子決済システム
    において、 上記通貨単位データは、いずれかの国または領域におい
    て通用する通貨単位に準じて設定されるものであること
    を特徴とする電子決済システム。
  14. 【請求項14】 請求項12または13に記載の電子決
    済システムにおいて、 上記動作制御装置、及び上記携
    帯型制御装置の制御手段は、上記通貨単位データ、及び
    通貨単位個数データの形式と、上記通貨単位データ、及
    び通貨単位個数データの送受信のアルゴリズムとを、変
    換パラメータに基づいて変換する、変換手段を内包した
    ものであることを特徴とする電子決済システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の電子決済システム
    において、 上記変換パラメータは、時間、または上記金銭価値デー
    タの少なくとも一方を含むものであることを特徴とする
    電子決済システム。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載
    の電子決済システムにおいて、 上記動作制御装置または上記携帯型制御装置の少なくと
    も一方は、利用者による入力を受け付けることのできる
    利用者入力部を備えたものであることを特徴とする電子
    決済システム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の電子決済システム
    において、 上記携帯型制御装置は、上記利用者入力部を備えたもの
    であることを特徴とする電子決済システム。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の電子決済システム
    において、 上記動作制御装置は、上記利用者入力部を備えたもので
    あることを特徴とする電子決済システム。
  19. 【請求項19】 請求項16ないし18のいずれかに記
    載の電子決済システムにおいて、上記利用者入力部によ
    り、上記システムに対して、利用者からの指示を受け付
    けるものであることを特徴とする電子決済システム。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれかに記載
    の電子決済システムにおいて、 上記動作制御装置と、上記提供動作装置とは一体化し
    た、提供制御装置を構成するものであることを特徴とす
    る電子決済システム。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20に記載の電子決済
    システムにおいて、 上記提供制御装置は、一個の上記提供動作装置と、一個
    の上記動作制御装置とから構成されるものであることを
    特徴とする電子決済システム。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし21のいずれかに記載
    の電子決済システムにおいて、 上記提供制御装置または上記携帯型制御装置の少なくと
    も一方を管理する外部管理装置をさらに備えたものであ
    ることを特徴とする電子決済システム。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし22のいずれかに記載
    の電子決済システムにおいて、 上記携帯型制御装置は、一意に区別し得るものであるこ
    とを特徴とする電子決済システム。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし23のいずれかに記載
    の電子決済システムにおいて、 上記携帯型制御装置は、電源部を有している他の携帯型
    端末と一体化した構造を有するものであり、上記電源部
    から電力を得ることによって動作を行うものであること
    を特徴とする電子決済システム。
JP17596397A 1997-07-01 1997-07-01 電子決済システム Withdrawn JPH1125329A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200283A (ja) * 2000-10-30 2002-07-16 Takasago Electric Ind Co Ltd 遊技システム
WO2002091265A1 (fr) * 2001-04-27 2002-11-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme d'etablissement de transfert de devise electronique
JP2004000723A (ja) * 2003-07-25 2004-01-08 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機および遊技機用ネットワークシステム
JP2010201225A (ja) * 2000-06-28 2010-09-16 Creation Card Co Ltd 遊技媒体貸出システムおよび遊技媒体貸出装置

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