JPH11252699A - 集団通話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時に複数ユーザが発音できるように、音声
畳み込み集団通話方式を実現する。 【解決手段】 送信手段２で複数のユーザ側音声入力手
段１による入力モノラル音声をホスト側３次元音像定位
手段３に、ホスト側複数音像畳み込み手段４による畳み
込みステレオ音声を複数のユーザ側音声出力手段５に送
信する。３次元音像定位手段３で送信手段２による複数
ユーザのモノラル音声に定位位置制御を施し３次元音像
定位ステレオ音声変換をする。複数音像畳み込み手段４
で３次元音像定位手段３による複数ステレオ音声を畳み
込み複数ユーザのモノラル音声が同時に異なる位置に聞
こえた３次元音像空間内のステレオ音声を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は複数の通話音声に
対し３次元音像で分離・識別をする集団通話装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】たとえば特開平５−４９７５７号公報に
示す従来の集団通話装置は図４のように、音声入力手段
１は、複数ユーザＡ〜Ｈのモノラル音声を入力する。送
信手段２は、ユーザ側からホスト（集団通話センター）
側に音声入力手段１による複数ユーザＡ〜Ｈのモノラル
音声を送信するとともに、ホスト側からユーザ側に音像
切り替え手段９による選択ステレオ音声を送信する。３
次元音像定位手段３は、送信手段２による複数ユーザＡ
〜Ｈのモノラル音声に対し、内蔵３次元定位位置制御部
による定位位置制御を施し、たとえば仮想３次元音像空
間内の前方／後方、右方／左方、右前方／左後方または
右後方／左前方に音像定位をし、ステレオ音声変換をす
る。音像切り替え手段９は、３次元音像定位手段３によ
る３次元音像定位をされた複数ステレオ音声に対し、い
ずれかの方向を選択し切り替える。音声出力手段５は、
送信手段２経由音声切り替え手段９による選択ステレオ
音声に対し聴取する複数ユーザＡ〜Ｈに出力をする。

【０００３】上記従来の集団通話装置は、３次元音像定
位をされた通話音声に対し複数ユーザが切り替えながら
会議通話をする方式（音声切り替え会議通話方式）を採
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の集
団通話装置では、音声切り替え会議通話方式を採るか
ら、同時に複数ユーザが発音できない問題点があった。

【０００５】この発明が解決しようとする課題は、集団
通話装置で上記問題点を解消するように、３次元音像定
位をされた通話音声に対し畳み込み制御による３次元音
場出力をし集団通話をする方式（音声畳み込み集団通話
方式）を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の集団通話装置
は、上記課題を解決するためつぎの手段を設け、音声畳
み込み集団通話方式を採ることを特徴とする。

【０００７】送信手段は、複数のユーザ側音声入力手段
による入力モノラル音声をホスト側３次元音像定位手段
に／ホスト側複数音像畳み込み手段による畳み込みステ
レオ音声を複数のユーザ側音声出力手段に対し、それぞ
れ送信をする。

【０００８】３次元音像定位手段は、送信手段による複
数ユーザのモノラル音声に対し、定位位置制御を施し３
次元音像定位ステレオ音声変換をする。

【０００９】複数音像畳み込み手段は、単数構成で３次
元音像定位手段による複数ステレオ音声を畳み込み複数
ユーザのモノラル音声が同時にそれぞれ異なる位置に音
像定位をされた３次元音像空間のステレオ音声を生成す
る。または単数構成に代えて複数構成とし、当該複数の
各畳み込みステレオ音声に対し、送信手段と音声出力手
段経由でそれぞれ聴取をする複数の各ユーザごとに３次
元音場出力をする。

【００１０】通話相手特定スイッチは、ホスト側に別途
設け、別途設けるユーザ側要求入力手段により起動をす
る別途設けるホスト側通話相手特定制御手段で切り替え
制御をし、特定通話相手に聞こえる畳み込みステレオ音
声だけを選択するように、複数構成のうち当該複数音像
畳み込み手段だけに切り替える。

【００１１】

【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を示す集
団通話装置は図１のように、音声入力手段１と送信手段
２と３次元音像定位手段３と音声出力手段５は、上記従
来例の図４に対応する。複数音像畳み込み手段４は、３
次元音像定位手段３による３次元音像定位をされた複数
ステレオ音声に対し、畳み込み複数ユーザＡ〜Ｈのモノ
ラル音声が同時にそれぞれ異なる位置（前方／後方、右
方／左方、右前方／左後方または右後方／左前方）に音
像定位をされた３次元音像空間内のステレオ音声を生成
し、送信手段２／音声出力手段５経由で当該畳み込みス
テレオ音声に対し、聴取する複数ユーザＡ〜Ｈに３次元
音場出力をする。３次元音像定位をされた複数ステレオ
音声の分離・識別が容易な集団通話ができる。

【００１２】上記実施の形態の集団通話装置は、３次元
音像定位をされた通話音声に対し畳み込み制御による３
次元音場出力をし集団通話をする方式（音声畳み込み集
団通話方式）を採る。

【００１３】なお上記図１に示す発明の実施の形態で複
数音像畳み込み手段４は単数構成の場合を説明したが、
図２のように複数構成の複数音像畳み込み手段４ａと
し、当該複数の各畳み込みステレオ音声に対し、送信手
段２／音声出力手段５経由でそれぞれ聴取をする複数の
各ユーザＡ〜Ｈごとに３次元音場出力をしてもよい。各
ユーザごとに固有のかつ聞き易い３次元音場の集団通話
ができる。

【００１４】また上記図２に示す発明の実施の形態で図
３のように、たとえばユーザＡが一時的にユーザＢだけ
と通話したいときは、別途設けるユーザ側要求入力手段
６により起動する別途設けるホスト側通話相手特定制御
手段７で制御するホスト側通話相手特定スイッチ８を別
途設け、たとえばユーザＢに聞こえる前方に音像定位さ
れた畳み込みステレオ音声だけを選択するように、複数
構成のうち当該複数音像畳み込み手段４ａだけに切り替
えてもよい。一時的に１対１／多対１通話方式の集団通
話ができる。

【００１５】

【発明の効果】上記のようなこの発明の集団通話装置で
は、音声畳み込み集団通話方式を採るから、従来の音声
切り替え会議通話方式に比べ、３次元音像定位をされた
複数ステレオ音声の分離・識別が容易な集団通話ができ
るほか、各ユーザごとに固有のかつ開き易い３次元音場
の、また一時的に１対１／多対１通話方式の集団通話が
それぞれできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の一形態を示す集団通話装置
の構成ブロック図。

【図２】 この発明の実施の他の一形態を示す構成ブロ
ック図。

【図３】 この発明の実施の他の一形態を示す構成ブロ
ック図。

【図４】 従来の技術を示す集団通話装置の構成ブロッ
ク図。

【符号の説明】

１ 音声入力手段、２ 送信手段、３ ３次元音像定位
手段、４、４ａ 複数畳み込み手段、５ 音声出力手
段、６ 要求入力手段、７ 通話相手特定制御手段、８
通話相手特定スイッチ。なお図中、同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のユーザ側音声入力手段による入力
   モノラル音声をホスト側３次元音像定位手段に対し、お
   よびホスト側複数音像畳み込み手段による畳み込みステ
   レオ音声を複数のユーザ側音声出力手段に対しそれぞれ
   送信をする送信手段と、該送信手段による複数ユーザの
   モノラル音声に対し定位位置制御を施し３次元音像定位
   ステレオ音声変換をする前記３次元音像定位手段と、該
   ３次元音像定位手段による複数ステレオ音声を畳み込み
   前記複数ユーザのモノラル音声が同時にそれぞれ異なる
   位置に音像定位をされた３次元音像空間内のステレオ音
   声を生成する単数構成の前記複数音像畳み込み手段とを
   備える集団通話装置。
2. 【請求項２】 複数音像畳み込み手段で単数構成に代え
   て複数構成とし、当該複数の各畳み込みステレオ音声に
   対し送信手段と音声出力手段経由でそれぞれ聴取をする
   複数の各ユーザごとに３次元音場出力をすることを特徴
   とする請求項１記載の集団通話装置。
3. 【請求項３】 特定ユーザによる他の特定ユーザだけと
   の通話時に、別途設けるユーザ側要求入力手段により起
   動をする別途設けるホスト側通話相手特定制御手段で切
   り替え制御をするホスト側通話相手特定スイッチを別途
   設け、特定通話相手に聞こえる畳み込みステレオ音声だ
   けを選択するように、複数構成のうち当該複数音像畳み
   込み手段だけに切り替えることを特徴とする請求項２記
   載の集団通話装置。