JPH11252562A - 動画像復号化方法 - Google Patents

動画像復号化方法

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JPH11252562A
JPH11252562A JP4595898A JP4595898A JPH11252562A JP H11252562 A JPH11252562 A JP H11252562A JP 4595898 A JP4595898 A JP 4595898A JP 4595898 A JP4595898 A JP 4595898A JP H11252562 A JPH11252562 A JP H11252562A
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昭彦 山下
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勝典 平瀬
Shinichi Matsuura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、参照画像を記憶するためのメモ
リの容量の低減化を図るために、再生画像に対して水平
方向間引きおよび垂直方向間引きのうち少なくとも垂直
方向間引きが行われる動画像復号化方法において、原画
像がインターレース画像の場合にはインターレース関係
を考慮した垂直方向間引きが行え、原画像がプログレッ
シブ画像の場合には垂直解像度の保存に適した画像が得
られるような垂直方向間引きが行える動画像復号化方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 DCT係数のうちの一部を0に置換した
後に逆DCTを行って得た画像に基づいて第1の再生画
像を生成し、当該第1の再生画像に対して水平方向間引
きおよび垂直方向間引きのうち、少なくとも垂直方向間
引きを行って、原画像に対して解像度の低い第2の再生
画像を生成する動画像復号化方法において、原画像がイ
ンターレース画像である場合と、原画像がプログレッシ
ブ画像である場合とで、垂直方向間引き方法を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動画像復号化装
置に関し、特にMPEG方式で圧縮符号化された信号を
復号化して、原画像の解像度より低い解像度の再生画像
を得るのに適した動画像復号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、デジタルTVなどの分野にお
いて画像データを圧縮符号化するための画像符号化方式
として、MPEG(Moving Picture Expert Group)方式
が知られている。
【0003】MPEG方式の代表的なものに、MPEG
1とMPEG2とがある。MPEG1では、順次走査
(ノンインターレース走査orプログレッシブ走査)の画
像のみ扱われていたが、MPEG2では、順次走査の画
像だけでなく、飛び越し走査(インターレース走査)の
画像も扱われるようになった。
【0004】これらのMPEGの符号化には、動き補償
予測(時間的圧縮)、DCT(空間的圧縮)及びエント
ロピー符号化(可変長符号化)が採用されている。MP
EGの符号化では、まず、16(水平方向画素数)×1
6(垂直方向画素数)の大きさのマクロブロック単位ご
とに、時間軸方向の予測符号化(MPEG1ではフレー
ム予測符号化が、MPEG2ではフレーム予測符号化ま
たはフィールド予測符号化)が行われる。予測符号化方
式に対応してIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの3
種類の画像タイプが存在する。以下においては、フレー
ム予測符号化を例にとって説明する。
【0005】(1)Iピクチャ:フレーム内の情報のみ
から符号化された画面で、フレーム間予測を行わずに生
成される画面であり、Iピクチャ内の全てのマクロブロ
ック・タイプは、フレーム内情報のみで符号化するフレ
ーム内予測符号化である。
【0006】(2)Pピクチャ:IまたはPピクチャか
らの予測を行うことによってできる画面であり、一般的
に、Pピクチャ内のマクロブロック・タイプは、フレー
ム内情報のみで符号化するフレーム内符号化と、過去の
再生画像から予測する順方向フレーム間予測符号化との
両方を含んでいる。
【0007】(3)Bピクチャ:双方向予測によってで
きる画面で、一般的に、以下のマクロブロック・タイプ
を含んでいる。 a.フレーム内情報のみで符号化するフレーム内予測符
号化 b.過去の再生画像から予測する順方向フレーム間予測
符号化 c.未来から予測する逆方向フレーム間予測符号化 d.前後両方の予測による内挿的フレーム間予測符号化 ここで、内挿的フレーム間予測とは、順方向予測と逆方
向予測の2つの予測を対応画素間で平均することをい
う。
【0008】MPEG符号器では、原画像の画像データ
は、16(水平方向画素数)×16(垂直方向画素数)
の大きさのマクロブロック単位に分割される。マクロブ
ロック・タイプがフレーム内予測符号化以外のマクロブ
ロックに対しては、マクロブロック・タイプに応じたフ
レーム間予測が行われ、予測誤差データが生成される。
【0009】マクロブロック単位毎の画像データ(マク
ロブロック・タイプがフレーム内予測符号化である場
合)または予測誤差データ(マクロブロック・タイプが
フレーム間予測符号化である場合)は、8×8の大きさ
の4つのサブブロックに分割され、各サブブロックの画
像データに直交変換の1種である2次元離散コサイン変
換(DCT:Discrete Cosine Transform )が数式1に
基づいて行われる。つまり、図6に示すように、8×8
の大きさのブロック内の各データf(i,j)に基づい
て、uv空間(u:水平周波数,v:垂直周波数)にお
ける各DCT(直交変換)係数F(u,v)が得られ
る。
【0010】
【数1】
【0011】MPEG1では、DCTには、フレームD
CTモードのみであるが、MPEG2のフレーム構造で
は、マクロブロック単位でフレームDCTモードとフィ
ールドDCTモードに切り換えることができる。ただ
し、MPEG2のフィールド構造では、フィールドDC
Tモードのみである。
【0012】フレームDCTモードでは、16×16の
マクロブロックが、4分割され左上の8×8のブロッ
ク、右上の8列8行のブロック、左下の8×8のブロッ
ク、右下の8×8のブロック毎にDCTが行われる。
【0013】一方、フィールドDCTモードでは、16
×16のマクロブロックの左半分の8(水平方向画素
数)×16(垂直方向画素数)のブロック内の奇数ライ
ンのみからなる8×8のデータ群、左半分の8×16の
ブロック内の偶数ラインのみからなる8×8のデータ
群、右半分の8(水平方向画素数)×16(垂直方向画
素数)のブロック内の奇数ラインのみからなる8×8の
データ群および右半分の8×16のブロック内の偶数ラ
インのみからなる8×8のデータ群の各データ群毎にD
CTが行われる。
【0014】上記のようにして得られたDCT係数に対
して量子化が施され、量子化されたDCT係数が生成さ
れる。量子化されたDCT係数は、ジグザグスキャンま
たはオルタネートスキャンされて1次元に並べられ、可
変長符号器によって符号化される。MPEG符号器から
は、可変長符号器によって得られた変換係数の可変長符
号とともに、マクロブロック・タイプを示す情報を含む
制御情報および動きベクトルの可変長符号が出力され
る。
【0015】図5は、MPEG復号器の構成を示すブロ
ック図である。
【0016】変換係数の可変長符号は、可変長復号化器
101に送られる。マクロブロック・タイプを含む制御
信号はCPU110に送られる。動きベクトルの可変長
符号は、可変長復号化器109に送られて復号化され
る。可変長復号化器109によって得られた動きベクト
ルは、第1参照画像用メモリ106および第2参照画像
用メモリ107に、参照画像の切り出し位置を制御する
ための制御信号として送られる。
【0017】可変長復号化器101は、変換係数の可変
長符号を復号化する。逆量子化器102は、可変長復号
化器101から得られた変換係数(量子化されたDCT
係数)を逆量子化してDCT係数に変換する。
【0018】逆DCT回路103は、逆量子化器102
で生成されたDCT係数列を8×8のサブブロック単位
のDCT係数に戻すとともに、数式2に示す逆変換式に
基づいて8×8の逆DCTを行う。つまり、図6に示す
ように、8×8のDCT係数F(u,v)に基づいて、
8×8のサブブロック単位のデータf(i,j)が得ら
れる。また、4つのサブブロック単位のデータf(i,
j)に基づいて1つのマクロブロック単位の再生画像デ
ータまたは予測誤差データを生成する。
【0019】
【数2】
【0020】逆DCT回路103によって生成されたマ
クロブロック単位の予測誤差データには、そのマクロブ
ロック・タイプに応じた参照画像データが加算器104
によって加算されて、再生画像データが生成される。参
照画像データは、スイッチ112を介して加算器104
に送られる。ただし、逆DCT回路103から出力され
たデータがフレーム内予測符号に対する再生画像データ
である場合には、参照画像データは加算されない。
【0021】逆DCT回路103または加算器104に
よって得られたマクロブロック単位の画像データが、B
ピクチャに対する再生画像データである場合には、その
再生画像データはスイッチ113に送られる。
【0022】逆DCT回路103または加算器104に
よって得られたマクロブロック単位の再生画像データ
が、IピクチャまたはPピクチャに対する再生画像デー
タである場合には、その再生画像データはスイッチ11
1を介して第1参照画像用メモリ106または第2参照
画像用メモリ107に格納される。スイッチ111は、
CPU110によって制御される。
【0023】平均化部108は、メモリ106、107
から読出された再生画像データを平均して、内挿的フレ
ーム間予測符号化に用いられる参照画像データを生成す
る。
【0024】スイッチ112は、CPU110によって
次のように制御される。逆DCT回路103から出力さ
れたデータがフレーム内予測符号に対する再生画像デー
タである場合には、スイッチ112の共通端子が接地端
子に切り換えられる。
【0025】逆DCT回路103から出力されたデータ
が順方向フレーム間予測符号に対する予測誤差データで
ある場合または逆方向フレーム間予測符号に対する予測
誤差データである場合には、スイッチ112の共通端子
が第1参照画像用メモリ106の出力が送られる端子ま
たは第2参照画像用メモリ107の出力が送られる端子
のいずれか一方を選択するように切り換えられる。な
お、参照画像用メモリ106、107から参照画像が読
み出される場合には、可変長復号化器109からの動き
ベクトルに基づいて、参照画像の切り出し位置が制御さ
れる。
【0026】逆DCT回路103から出力されたデータ
が内挿的フレーム間予測符号に対する予測誤差データで
ある場合には、スイッチ112の共通端子が平均化部1
08の出力が送られる端子を選択するように切り換えら
れる。
【0027】スイッチ113は、加算器104から送ら
れてくるBピクチャに対する再生画像データ、参照画像
用メモリ106に格納されたIピクチャまたはPピクチ
ャに対する再生画像データ、参照画像用メモリ107に
格納されたIピクチャまたはPピクチャに対する再生画
像データが原画像の順序と同じ順番で出力されるように
CPU110によって制御される。復号器から出力され
た画像データはモニタ装置に与えられ、モニタ装置の表
示画面に原画像が表示される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、参照画像
を記憶するためのメモリの容量の低減化を図るために、
再生画像に対して水平方向間引きおよび垂直方向間引き
のうち少なくとも垂直方向間引きが行われる動画像復号
化方法において、原画像がインターレース画像の場合に
はインターレース関係を考慮した垂直方向間引きが行
え、原画像がプログレッシブ画像の場合には垂直解像度
の保存に適した画像が得られるような垂直方向間引きが
行える動画像復号化方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明による動画像復
号化方法は、MPEG方式によって圧縮符号化された信
号を復号化する動画像復号化方法であって、DCT係数
のうちの一部を0に置換した後に逆DCTを行って得た
画像に基づいて第1の再生画像を生成し、当該第1の再
生画像に対して水平方向間引きおよび垂直方向間引きの
うち、少なくとも垂直方向間引きを行って、原画像に対
して解像度の低い第2の再生画像を生成する動画像復号
化方法において、原画像がインターレース画像である場
合と、原画像がプログレッシブ画像である場合とで、垂
直方向間引き方法を変えることを特徴とする。
【0030】具体的には、原画像がインターレース画像
である場合には、間引き後に得られる第2の再生画像に
奇数フィールドの水平ラインと偶数フィールドの水平ラ
インとがほぼ均等に含まれるように第1の再生画像に対
して垂直方向間引きを行い、原画像がプログレッシブ画
像である場合には間引き後に得られる第2の再生画像の
各水平ラインの空間位置の間隔が均一となるように第1
の再生画像に対して垂直方向間引きを行う。
【0031】より具体的には、垂直方向の間引き率が1
/2であるとすると、原画像がインターレース画像であ
る場合には、第1の再生画像の水平ラインを2本単位お
きに2本単位ずつ水平ラインを間引くといった垂直方向
間引きを行い、原画像がプログレッシブ画像である場合
には第1の再生画像の水平ラインを1本おきに1本ずつ
水平ラインを間引くといった垂直方向間引きを行う。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、こ
の発明をMPEG復号器に適用した場合の実施の形態に
ついて説明する。
【0033】図1は、MPEG復号器の構成を示してい
る。
【0034】変換係数の可変長符号は、可変長復号化器
1に送られる。マクロブロック・タイプを含む制御信号
はCPU30に送られる。動きベクトルの可変長符号
は、可変長復号化器21に送られて復号化される。可変
長復号化器21によって得られた動きベクトルは、ベク
トル値変換回路22に送られ、動きベクトルの水平方向
および垂直方向の大きさがそれぞれ1/2になるように
変換される。
【0035】ベクトル値変換回路22によって水平方向
および垂直方向の大きさがそれぞれ1/2になるように
変換された動きベクトルは、第1参照画像用メモリ10
および第2参照画像用メモリ11に、参照画像の切り出
し位置を制御するための制御信号として送られる。
【0036】画像種別判定部23は、MPEG復号器に
入力した信号に含まれている映像ヘッダに基づいて、原
画像がインターレース画像であるかプログレッシブ画像
であるかを判定する。画像種別判定部23によって得ら
れた判定結果は、CPU30に送られる。
【0037】可変長復号化器1は、変換係数の可変長符
号を復号化する。逆量子化器2は、可変長復号化器1か
ら得られた変換係数(量子化されたDCT係数)を逆量
子化してDCT係数に変換する。逆量子化器2によって
得られたDCT係数は、ゼロ置換処理部3に送られる。
【0038】ゼロ置換処理部3は、図2(a)に示すよ
うに、逆量子化器2で生成されたDCT係数列を8(水
平方向画素数)×8(垂直方向画素数)のサブブロック
単位に対応する8×8のDCT係数F(u,v)(ただ
し、u=0,1,…7、v=0,1,…7)に戻すとと
もに、図2(b)に示すように、各サブブロック単位の
DCT係数のうちの、水平周波数の高域部分のDCT係
数を0に置換する。この例では、水平周波数uが4以上
である領域のDCT係数が0に置換されている。
【0039】逆DCT回路4は、ゼロ置換処理部3で生
成された8×8の数のDCT係数に、上記数式2に基づ
いて、8×8の逆DCTを施して、図2(c)に示すよ
うな8(水平方向画素数)×8(垂直方向画素数)のデ
ータ数からなるデータf(i,j)(ただし、i=0,
1,…7、j=0,1,…7)を生成する。
【0040】また、このようにして得られた1つのマク
ロブロックを構成する4つのサブブロック単位に対応す
る画像データに基づいて16×16の1つのマクロブロ
ック単位の再生画像データまたは予測誤差データを生成
する。
【0041】逆DCT回路4によって生成された16×
16のマクロブロック単位の予測誤差データには、その
マクロブロック・タイプに応じた参照画像データが加算
器5によって加算され、再生画像データが生成される。
参照画像データは、スイッチ20を介して加算器5に送
られる。ただし、逆DCT回路4から出力された画像デ
ータがフレーム内予測符号に対する再生画像データであ
る場合には、参照画像データは加算されない。
【0042】逆DCT回路4または加算器5によって得
られた16×16のマクロブロック単位の再生画像デー
タ(以下、第1の再生画像データという)は、スイッチ
6を介してI用間引回路7またはP用間引回路8に送ら
れる。スイッチ6は、CPU30によって次のように制
御される。つまり、原画像がインターレース画像である
と判別された場合には、スイッチ6は第1の再生画像デ
ータをI用間引回路7に送るように制御され、原画像が
プログレッシブ画像であると判別された場合には、スイ
ッチ6は第1の再生画像データをP用間引回路8に送る
ように制御される。
【0043】I用間引回路7は、送られてきた16×1
6のマクロブロック単位の第1の再生画像データ(原画
像はインターレース画像である)を水平および垂直方向
にそれぞれ1/2に間引くことにより、16×16のマ
クロブロック単位の再生画像データを、水平および垂直
方向がそれぞれ1/2に圧縮された8×8のマクロブロ
ック単位の再生画像データに変換する。したがって、I
用間引回路7によって得られるマクロブロック単位の画
像データ量は、原画像のマクロブロック単位の画像デー
タ量の1/4となる。
【0044】P用間引回路8は、送られてきた16×1
6のマクロブロック単位の第1の再生画像データ(原画
像はプログレッシブ画像である)を水平および垂直方向
にそれぞれ1/2に間引くことにより、16×16のマ
クロブロック単位の再生画像データを、水平および垂直
方向がそれぞれ1/2に圧縮された8×8のマクロブロ
ック単位の再生画像データに変換する。したがって、P
用間引回路8によって得られるマクロブロック単位の画
像データ量も、原画像のマクロブロック単位の画像デー
タ量の1/4となる。
【0045】I用間引回路7とP用間引回路8とでは、
水平方向間引きの方法は共に同じであるが、垂直方向間
引きの方法は互いに異なる。水平方向間引きは、第1の
再生画像データの画素を水平方向に1個おきに1個ずつ
間引く(第1の再生画像データの垂直ラインを1本おき
に1本ずつ間引く)ことにより行われる。
【0046】I用間引回路7における垂直方向間引き
は、図3に示すように、第1の再生画像データの水平ラ
インを2本単位おきに2本単位ずつ間引くことにより行
われる。原画像がインターレース画像である画像に対す
る第1の再生画像データでは、図3(a)に示すように
奇数フィールドの水平ライン(実線で示す)と偶数フィ
ールドの水平ライン(破線で示す)とが垂直方向に交互
に現れる。そこで、間引き後の画像において奇数フィー
ルドの水平ラインと偶数フィールドの水平ラインとがほ
ぼ均等に含まれるようにするために、図3(b)に示す
ように、第1の再生画像データの水平ラインを2本単位
おきに2本単位ずつ間引いているのてある。
【0047】P用間引回路8における垂直方向間引き
は、図4に示すように、第1の再生画像データの水平ラ
インを1本おきに1本ずつ間引くことにより行われる。
原画像がプログレッシブ画像である画像に対する第1の
再生画像データでは、図4(a)に示すように各水平ラ
インに時間差はない。そこで、間引き後の画像において
各水平ラインの空間位置の間隔が均等になるようにする
ために、つまり垂直方向解像度の保存が最適となるよう
にするために、図4(b)に示すように、第1の再生画
像データの水平ラインを1本おきに1本ずつ間引いてい
るのである。
【0048】I用間引回路7またはP用間引回路8によ
って得られたマクロブロック単位の再生画像データ(以
下、第2の再生画像データという)が、Bピクチャに対
する再生画像データである場合には、その再生画像デー
タはスイッチ9に送られる。
【0049】I用間引回路7またはP用間引回路8によ
って得られたマクロブロック単位のの第2の再生画像デ
ータが、IピクチャまたはPピクチャに対する再生画像
データである場合には、その再生画像データはスイッチ
10を介して第1参照画像用メモリ11または第2参照
画像用メモリ12に格納される。第1参照画像用メモリ
11または第2参照画像用メモリ12に格納される画像
データ量は従来の1/4となる。スイッチ10は、CP
U30によって制御される。
【0050】参照画像としてI用間引回路7によって得
られたマクロブロック単位の再生画像データ(原画像が
インターレース画像である画像に対する第2の再生画像
データ)が第1参照画像用メモリ11から読み出された
場合には、読み出された第2の再生画像データはスイッ
チ13を介して第1のI用内挿回路14に送られる。第
1のI用内挿回路14は、第1参照画像用メモリ11か
ら読み出された8×8のマクロブロック単位の第2の再
生画像データに対して、水平および垂直方向の内挿を行
って、つまりI用間引回路7によって間引かれた水平お
よび垂直ラインを補間して、16×16のマクロブロッ
ク単位の参照画像データを生成する。
【0051】参照画像としてI用間引回路7によって得
られたマクロブロック単位の再生画像データ(原画像が
インターレース画像である画像に対する第2の再生画像
データ)が第2参照画像用メモリ12から読み出された
場合には、読み出された第2の再生画像データはスイッ
チ16を介して第2のI用内挿回路17に送られる。第
2のI用内挿回路17は、第2参照画像用メモリ12か
ら読み出された8×8のマクロブロック単位の第2の再
生画像データに対して、水平および垂直方向の内挿を行
って、つまりI用間引回路7によって間引かれた水平お
よび垂直ラインを補間して、16×16のマクロブロッ
ク単位の参照画像データを生成する。
【0052】参照画像としてP用間引回路8によって得
られたマクロブロック単位の再生画像データ(原画像が
プログレッシブ画像である画像に対する第2の再生画像
データ)が第1参照画像用メモリ11から読み出された
場合には、読み出された第2の再生画像データはスイッ
チ13を介して第1のP用内挿回路15に送られる。第
1のP用内挿回路15は、第1参照画像用メモリ11か
ら読み出された8×8のマクロブロック単位の第2の再
生画像データに対して、水平および垂直方向の内挿を行
って、つまりP用間引回路8によって間引かれた水平お
よび垂直ラインを補間して、16×16のマクロブロッ
ク単位の参照画像データを生成する。
【0053】参照画像としてP用間引回路8によって得
られたマクロブロック単位の再生画像データ(原画像が
プログレッシブ画像である画像に対する第2の再生画像
データ)が第2参照画像用メモリ12から読み出された
場合には、読み出された第2の再生画像データはスイッ
チ16を介して第2のP用内挿回路18に送られる。第
2のP用内挿回路18は、第2参照画像用メモリ12か
ら読み出された8×8のマクロブロック単位の第2の再
生画像データに対して、水平および垂直方向の内挿を行
って、つまりP用間引回路8によって間引かれた水平お
よび垂直ラインを補間して、16×16のマクロブロッ
ク単位の参照画像データを生成する。
【0054】平均化部19は、第1のI用内挿回路14
および第2のI用内挿回路17から得られた画像データ
または第1のP用内挿回路15および第2のP用内挿回
路18から得られた画像データを平均して、内挿的フレ
ーム間予測符号化に用いられるマクロブロック単位の参
照画像データを生成する。
【0055】スイッチ20は、CPU30によって次の
ように制御される。逆DCT回路4から出力されたデー
タがフレーム内予測符号化に対する再生画像データであ
る場合には、スイッチ20の共通端子が接地端子に切り
換えられる。
【0056】逆DCT回路4から出力されたデータが順
方向フレーム間予測符号に対する予測誤差データである
場合または逆方向フレーム間予測符号に対する予測誤差
データである場合には、スイッチ20の共通端子が第1
のI用内挿回路14若しくは第1のP用内挿回路15か
らの参照画像データが送られる端子、または第2のI用
内挿回路17若しくは第2のP用内挿回路18からの参
照画像データが送られる端子のいずれか一方を選択する
ように切り換えられる。
【0057】逆DCT回路4から出力されたデータが内
挿的フレーム間予測符号に対する予測誤差データである
場合には、スイッチ20の共通端子が平均化部19の出
力が送られる端子を選択するように切り換えられる。
【0058】なお、参照画像用メモリ11、12から参
照画像が読み出される場合には、ベクトル値変換回路2
2からの動きベクトルに基づいて、その切り出し位置が
制御される。ベクトル値変換回路22によって動きベク
トルの水平方向の大きさが1/2に変換されているの
は、I用間引回路7またはP用間引回路8から参照画像
用メモリ11、12に送られるマクロブロック単位の画
像データが水平方向にそれぞれ1/2に圧縮されたもの
となっているためである。
【0059】スイッチ9は、I用間引回路7またはP用
間引回路8からスイッチ9に送られてきたBピクチャに
対する再生画像データ、参照画像用メモリ11に格納さ
れたIピクチャまたはPピクチャに対する再生画像デー
タ、参照画像用メモリ12に格納されたIピクチャまた
はPピクチャに対する再生画像データが、原画像の順序
と同じ順番で出力されるようにCPU30によって制御
される。スイッチ9から出力された画像データは、フォ
ーマット変換回路24によってモニタ装置の水平および
垂直走査線数に対応するようにフォーマット変換された
後、モニタ装置に送られる。
【0060】上記実施の形態では、ゼロ置換処理部3に
よって逆量子化器2から得られる8×8の変換係数のう
ちの一部が0に置換されている。このため、逆DCT回
路4による演算量が削減される。
【0061】また、逆DCT回路4または加算器5によ
って得られる第1の再生画像データは、I用間引回路7
またはP用間引回路8によって間引かれ、間引き後に得
られた第2の再生画像データが参照画像メモリ11、1
2に格納されているので、参照画像メモリ11、12の
容量の低減化が図れる。
【0062】また、上記実施の形態によれば、原画像が
インターレース画像の場合にはインターレース関係を考
慮した垂直方向間引きが行え、原画像がプログレッシブ
画像の場合には垂直解像度の保存に適した画像が得られ
るような垂直方向間引きが行える。
【0063】なお、上記実施の形態では、垂直方向の間
引き率が1/2の場合について説明したが、垂直方向の
間引き率がn/8(n=1,2,…7)の場合にもこの
発明を適用することができる。
【0064】
【発明の効果】この発明によれば、参照画像を記憶する
ためのメモリの容量の低減化を図るために、再生画像に
対して水平方向間引きおよび垂直方向間引きのうち少な
くとも垂直方向間引きが行われる動画像復号化方法にお
いて、原画像がインターレース画像の場合にはインター
レース関係を考慮した垂直方向間引きが行え、原画像が
プログレッシブ画像の場合には垂直解像度の保存に適し
た画像が得られるような垂直方向間引きが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG復号器の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】ゼロ置換処理部によって水平周波数の高域部分
のDCT係数が0に置換された後のDCT係数を示すと
ともに、逆DCT回路によって逆変換された後のデータ
を示す模式図である。
【図3】I用間引回路による垂直方向の間引処理を説明
するための模式図である。
【図4】P用間引回路による垂直方向の間引処理を説明
するための模式図である。
【図5】従来のMPEG復号器の構成を示すブロック図
である。
【図6】MPEG符号器で行われるDCTおよび従来の
MPEG復号器で行われる逆DCTを説明するための模
式図である。
【符号の説明】
1 可変長復号化器 2 逆量子化器 3 ゼロ置換処理部 4 逆DCT回路 5 加算器 7 I用間引回路 8 P用間引回路 11 第1参照画像用メモリ 12 第2参照画像用メモリ 14 第1のI用内挿回路 15 第1のP用内挿回路 17 第2のI用内挿回路 18 第2のP用内挿回路 19 平均化部 21 可変長復号化器 22 ベクトル値変換回路 23 画像種別判定部 6、9、10、13、16、20 スイッチ 19 フォーマット変換回路 20 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 信一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG方式によって圧縮符号化された
    信号を復号化する動画像復号化方法であって、DCT係
    数のうちの一部を0に置換した後に逆DCTを行って得
    た画像に基づいて第1の再生画像を生成し、当該第1の
    再生画像に対して水平方向間引きおよび垂直方向間引き
    のうち、少なくとも垂直方向間引きを行って、原画像に
    対して解像度の低い第2の再生画像を生成する動画像復
    号化方法において、 原画像がインターレース画像である場合と、原画像がプ
    ログレッシブ画像である場合とで、垂直方向間引き方法
    を変えることを特徴とする動画像復号化方法。
  2. 【請求項2】 原画像がインターレース画像である場合
    には、間引き後に得られる第2の再生画像に奇数フィー
    ルドの水平ラインと偶数フィールドの水平ラインとがほ
    ぼ均等に含まれるように第1の再生画像に対して垂直方
    向間引きを行い、原画像がプログレッシブ画像である場
    合には間引き後に得られる第2の再生画像の各水平ライ
    ンの空間位置の間隔が均一となるように第1の再生画像
    に対して垂直方向間引きを行うことを特徴とする請求項
    1に記載の動画像復号化方法。
  3. 【請求項3】 垂直方向の間引き率が1/2であるとす
    ると、原画像がインターレース画像である場合には、第
    1の再生画像の水平ラインを2本単位おきに2本単位ず
    つ水平ラインを間引くといった垂直方向間引きを行い、
    原画像がプログレッシブ画像である場合には第1の再生
    画像の水平ラインを1本おきに1本ずつ水平ラインを間
    引くといった垂直方向間引きを行うことを特徴とする請
    求項1に記載の動画像復号化方法。
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