JPH11251965A - マッチドフィルタ及びcdma通信方式の無線受信装置 - Google Patents

マッチドフィルタ及びcdma通信方式の無線受信装置

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JPH11251965A
JPH11251965A JP10054019A JP5401998A JPH11251965A JP H11251965 A JPH11251965 A JP H11251965A JP 10054019 A JP10054019 A JP 10054019A JP 5401998 A JP5401998 A JP 5401998A JP H11251965 A JPH11251965 A JP H11251965A
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JP10054019A
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Hon Chin
奔 陳
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッチドフィルタに関し、マッチドフィルタ
計算の特徴、データ依存性、データ対称性を利用して、
ディジタル回路の低電力設計手法で設計することで、最
適なアーキテクチャーを選択し、回路全体のスイッチン
グ率を効果的に下げ、消費電力を大幅に低減させるよう
にする。 【解決手段】 マッチドフィルタにおいて、受信した拡
散データを保持する場所を時々刻々と指定するデータ入
力制御部2と、受信データを保持するデータ保持部4
と、複数のデータ保持部4よりなって、データ入力制御
部2からの制御を受ける拡散データパス部3と、拡散デ
ータパス部3の出力における受信拡散データと、自分で
発生させた拡散レプリカ符号とを、EXOR演算して加
算出力する演算部5とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図20〜図24) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,図2) 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図3〜図8,図13,図14) ・第1実施形態の変形例の説明(図9) ・第2実施形態の説明(図10〜図12) ・その他(図15〜図19) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、広帯域DS−CD
MA方式を用いて好適な、マッチドフィルタ及びCDM
A通信方式の無線受信装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、第3世代移動無線通信方式の無線
インタフェースの検討が活発に行なわれているが、第3
世代システムの無線アクセス方式として、符号分割多重
接続(以下,CDMA:Code Division
Multiple Access)方式が有望と考えら
れており、日本では、郵政省電波産業会(ARIB)に
おいて、直接スペクトラム拡散変調(以下,DS−S
S:Direct Sequence Spread
Spectrum)を用いたDS−CDMA方式をベー
スに検討が進められている。
【0004】拡散帯域幅が1.25MHzの狭帯域DS
−CDMA(NarrowbandDS−CDMA)方
式は、IS−95として、既に米国のディジタルセルラ
の標準に採用されている。これに対して、拡散帯域幅を
5MHz以上にした広帯域DS−CDMA(Wideb
and DS−CDMA)方式は、セルラCDMAが持
つ高い周波数利用効率に加えて、伝送レートに対する柔
軟性と高速データ伝送特性において優れた特長を持って
いる。
【0005】DS−CDMA方式を使用した信号伝送方
法は、送信側は、送信しようとするディジタル信号を、
異なる拡散符号(PN符号:Pseudo Noise
符号)を掛け合わせることによって帯域拡散させた後、
送信し、一方、受信側では、全ての受信信号の中から、
希望の受信信号を取り出すために、相関受信が行なわれ
る。すなわち、送信と同一のパターンを持った拡散レプ
リカ符号との相互相関をとることにより相関ピークを検
出して、同期捕捉及び保持を行ない、復調する。
【0006】相互相関を実現するデバイスは、スライデ
ィング相関器に代表される能動相関素子と、マッチドフ
ィルタ、SAW(Surface Acoustic
Wave)コンボルバー、CCD(Coupled C
harge Device)などの受動相関素子とに大
別される。ここで、能動相関素子とは、受信符号をいっ
たん記憶した後、拡散レプリカ符号をチップ時間(ch
ip duration)毎に1ビットづつずらして逐
次的に、EXOR演算を取って、加算出力するものであ
って、ハードウェア規模は小さくてよいが、同期捕捉に
は、非常に時間がかかる。
【0007】これに対し、受動相関素子とは、チップレ
ート(chip rate)で入力されてくる受信符号
と、拡散レプリカ符号とを、チップ時間毎に時々刻々と
EXOR演算を取って、加算出力するものであって、ハ
ードウェア規模は大きくなるが、同期捕捉はきわめて高
速である。このため、同期捕捉が高速であるマッチドフ
ィルタが使用されることが多い。
【0008】マッチドフィルタは、比較的長いPNコー
ドにも対応可能であり、初期捕捉がきわめて速いうえ、
逆拡散まで一度に完了でき、フルディジタルなので、L
SI技術による小型化がし易いなどメリットがあるが、
広帯域信号に対応する高速なチップレートの信号に対し
ては、消費電力がかなり増加するという課題がある。特
に携帯端末などへ応用する場合、マッチドフィルタの低
消費電力問題を解決しなければならない。
【0009】一般的な、DS−CDMA方式を用いた無
線端末の送信部のブロック図を、図20に示す。この図
20に示すDS−CDMA方式を用いた無線端末の送信
部30は、ベースバンド信号に対して一次変調を施し、
帯域拡散処理を施し、アップコンバートした後に、増幅
して、アンテナから無線伝搬路に送出するものであっ
て、一次変調部31、拡散変調部32、周波数変換部3
3、RF増幅部34、アンテナ35をそなえて構成され
ている。
【0010】一次変調部31は、ベースバンド信号をデ
ィジタル変調するものである。また、拡散変調部32
は、一次変調された信号に帯域拡散処理を施すものであ
る。例えば、一次変調方式に、QPSK(Quadra
ture PhaseShift Keying)変調
方式を用いる場合は、図21に示すように、データシン
ボルDi ,Dq は、拡散コードCi ,Cq と乗算器36
a,36b,36c,36dにおいて、複素乗算された
後、加算器37a,37bにおいて加算されて、送信コ
ードSi ,Sq が得られる。
【0011】すなわち、数式で表すと、帯域信号Q
1 (t),Q2 (t)の複素包絡線をそれぞれx
(t),y(t)とし、また、互いに異なった搬送周波
数f1 ,f2 を持つとすると、Q1 (t),Q2 (t)
は次のようになる。 Q1 (t)=Re〔x(t)・exp(j・2πf
1 t)〕 Q2 (t)=Re〔y(t)・exp(j・2πf
2 t)〕 ここで、Re〔〕は、実数部を表わし、x(t),y
(t)は、次式で表される複素数である。
【0012】 x(t)= Di (t)+ j・Dq (t) y(t)= Ci (t)+ j・Cq (t) Q1 (t)とQ2 (t)の乗積をとると、次の式(1)のようになる。 Q1 (t)・Q2 (t) =Re〔x(t)・y(t)・exp(j・2π(f1 +f2 )t)/2〕 +Re〔x* (t)・y(t)・exp(j・2π(f2 −f1 )t)/2〕 ・・・(1) ここで、x* (t)は、x(t)の複素共役である。
【0013】式(1)の第1項が帯域を拡散した信号を
表すので、送信コードSi ,Sq は、次式のようにな
る。 Si =Re〔(Di + j・Dq )・(Ci + j・
q )〕 Sq =Im〔(Di + j・Dq )・(Ci + j・
q )〕 ここで、Im〔〕は、虚数部を表す。
【0014】周波数変換部33は、拡散変調部32の出
力の送信コードをアップコンバートするものである。R
F増幅部34は、帯域拡散された無線信号を、電力増幅
するものであり、具体的にはハイパワーアンプ(HP
A)から構成される。アンテナ35は、RF増幅部34
の出力における無線信号を無線伝搬路に送出するもので
ある。
【0015】次に、受信系について説明する。図22
に、一般的な、DS−CDMA方式を用いた無線端末の
受信部のブロック図を示す。この図22に示すDS−C
DMA方式を用いた無線端末の受信部40は、無線信号
を受信し、その受信信号を増幅し、ダウンコンバートし
た後、逆拡散を施し、一次復調を行なって、情報データ
を取り出すものであって、アンテナ41、RF増幅部4
2、周波数変換部43、拡散復調部44、一次復調部4
5をそなえて構成されている。
【0016】アンテナ41は、無線信号を受信するもの
である。RF増幅部42は、帯域拡散されて大変弱い無
線信号を、低雑音で増幅するものであり、具体的にはロ
ーノイズアンプ(LNA)から構成される。周波数変換
部43は、RF増幅部42の出力における無線信号をダ
ウンコンバートするものである。
【0017】拡散復調部44は、周波数変換部43でダ
ウンコンバートされた信号と、受信機内部で発生させた
拡散レプリカ符号(PN符号)との帯域相互相関をとっ
て、狭帯域信号を取り出すものであって、図23に示す
ように、ハイブリッド器44a、ミキサ44b、局部発
振器44c、90°移相器44d、ミキサ44e、A/
D(アナログ/ディジタル)変換器44f、拡散レプリ
カ符号発生器44g、A/D変換器44h、マッチドフ
ィルタ20−1〜20−4、加算器44i,44jをそ
なえて構成されている。
【0018】また、一次復調部45は、拡散復調部44
の出力における、逆拡散されたディジタル信号をディジ
タル復調するものである。ここで、拡散復調部44の帯
域相互相関演算を数式で表すと、以下に示すような過程
をとる。すなわち、受信された帯域信号をQ1 (t)、
復調部の局部発振器の帯域信号をQ2 (t)とし、それ
ぞれの複素包絡線をx(t),y(t)、また、搬送周
波数f1 ,f2 を持つとすると、Q1 (t)、Q
2 (t)は次式のように表される。
【0019】Q1 (t)=Re〔x(t)・exp(j
・2πf1 t)〕 Q2 (t)=Re〔y(t)・exp(j・2πf
2 t)〕 また、x(t),y(t)は、次式で表されるような複
素数である。 x(t)= Di (t)+ j・Dq (t) y(t)= Ci (t)+ j・Cq (t) ここで、Di ,Dq は、それぞれ受信したデータ符号の
同相成分、直交成分を表し、Ci ,Cq は、それぞれ自
局で発生させた拡散レプリカ符号の同相成分、直交成分
を表す。
【0020】Q1 (t),Q2 (t)の帯域相互相関Q
12(t)は、次式で表される。 Q12(t)=Re〔r12(t)・exp(j・2π(f2 −f1 )t) ここで、複素包絡線r12(t)は、次式で表される、 r12(t)=x(t)・y* (t)/2 ・・・(2) また、y* (t)は、y(t)の複素共役を表す。
【0021】同期検波によると、搬送周波数f1 =f2
であるので、r12(t)は直接低域信号r12L (t)と
なって、定数項を無視すると、式(2)は、 r12L (t)=xL (t)・yL * (t) =(Di + j・Dq )・(Ci − j・Cq ) =Di ・Ci +Dq ・Cq + j・(Ci ・Dq )− j・(Di ・Cq ) ・・・(3) で表される。従って、その出力における同相成分Si 、直交成分Sq は、 Si =Di ・Ci +Dq ・Cq ・・・(4−1) Sq =Ci ・Dq −Di ・Cq ・・・(4−2) で表される。
【0022】ハイブリッド器44aは、受信信号をIチ
ャネルとQチャネルとに、分波するものである。ミキサ
44bは、ハイブリッド器44aの出力におけるIチャ
ネル信号に対して、局部発振器44cから出力されるア
ナログ正弦波を掛け合わせて、無線信号からベースバン
ド信号を取り出すものである。また同様に、ミキサ44
eは、ハイブリッド器44aの出力におけるQチャネル
信号に対して、90°移相器44dを通して位相を90
°ずらしたアナログ余弦波を掛け合わせて、無線信号か
らベースバンド信号を取り出すものである。
【0023】A/D変換器44fは、ミキサ44bの出
力信号をアナログ・ディジタル変換するものであり、同
様に、A/D変換器44hは、ミキサ44eの出力信号
をアナログ・ディジタル変換するものである。拡散レプ
リカ符号発生器44gは、逆拡散のため、送信側と同じ
系列のPN符号である拡散レプリカ符号Ci ,Cq を発
生するものであり、具体的には、数カ所のタップから帰
還線を設けた巡回シフトレジスタで構成されている。
【0024】ここで、受信側の同相成分、直交成分をそ
れぞれ同相成分用、直交成分用の拡散符号によって逆拡
散するだけでは、両拡散符号間の相互相関によって、逆
拡散後の信号のS/N(Signal/Noise)比
が劣化するため、同相、直交それぞれの成分は、それぞ
れ2回づつ、逆拡散は計4回行なわれる。すなわち、マ
ッチドフィルタ20−1は、A/D変換器44fの出力
信号Diと拡散レプリカ符号発生器44gの出力信号C
i との帯域相互相関演算、具体的には、上記式(3)の
第1項に対応した演算を行なうものである。
【0025】同様に、マッチドフィルタ20−2は、A
/D変換器44fの出力信号Di と拡散レプリカ符号発
生器44gの出力信号Cq との帯域相互相関演算、具体
的には、上記式(3)の第4項に対応した演算を行なう
ものである。同様に、マッチドフィルタ20−3は、A
/D変換器44hの出力信号Dq と拡散レプリカ符号発
生器44gの出力信号Ci との帯域相互相関演算、具体
的には、上記式(3)の第3項に対応した演算を行なう
ものである。
【0026】同様に、マッチドフィルタ20−4は、A
/D変換器44hの出力信号Dq と拡散レプリカ符号発
生器44gの出力信号Cq との帯域相互相関演算、具体
的には、上記式(3)の第2項に対応した演算を行なう
ものである。そして、各マッチドフィルタ内で行なわれ
る演算は、 M(nT)=Σ c k=1 R(k)・P(nT)・Z-k ・・・(5) で表される。ここで、Tはチップ時間、Cはタップ数、
R(k)は拡散レプリカ符号、nは整数、P(nT)は
入力拡散データを表す。
【0027】このマッチドフィルタを用いることによ
り、初期捕捉が極めて速くなり、逆拡散までを一度に完
了することができるが、その一方で、長いシフトレジス
タ及び加算器による回路規模、消費電力の増大などが課
題となっている。加算器44iは、マッチドフィルタ2
0−1の出力信号と、マッチドフィルタ20−4の出力
信号とを加算して、IチャネルデータSi を取り出すも
のであり、同様に、加算器44jは、マッチドフィルタ
20−2の出力を反転した信号と、マッチドフィルタ2
0−3の出力信号とを加算し、QチャネルデータSq
取り出すものである。
【0028】図24に、従来のマッチドフィルタのブロ
ック図を示す。この図24に示すマッチドフィルタ28
は、受信したチップレートの速さを持つ拡散データと、
自局で発生させた拡散レプリカ符号との、EXOR演算
を行ない、その結果を加算して出力するもので、拡散デ
ータパス部22、乗算部23、レプリカ符号用レジスタ
24、加算部25をそなえて構成されている。また、具
体的な数値例として、拡散データパスビット数は8、タ
ップ数は256、オーバーサンプリング数は4であると
する。
【0029】ここで、拡散データパスビット数は、一次
変調の変調多値数分のビット数のデータ幅を表し、図例
では1シンボルを8ビットで受信したことになる。ま
た、タップ数は、拡散符号長を表す。さらに、オーバー
サンプリング数は、1チップ時間内で何回サンプリング
を行なうかを表す。
【0030】拡散データパス部22は、サンプリングク
ロック毎に、受信した拡散データを取り込んで、そのデ
ータ符号を1段づつシフトさせるシフトレジスタ群であ
って、シフトレジスタ22−a,22−b,22−c,
22−d,22−e,22−f,22−g,22−hの
8本がパラレルに配置されて構成される。そして、各シ
フトレジスタは、多段直列に連結したフリップフロップ
(以下、フリップフロップをFFと称することがある)
から構成されている。
【0031】すなわち、シフトレジスタ22−aは、M
段直列に連結されたFF22−1a〜FF22−Maを
そなえて構成され、シフトレジスタ22−bは、M段直
列に連結されたFF22−1b〜FF22−Mbをそな
えて構成され、同様にして、シフトレジスタ22−h
は、M段直列に連結されたFF22−1h〜FF22−
Mhをそなえて構成されている。
【0032】ここで、Mは、タップ数Tと、オーバーサ
ンプリング数Oによって次式のように表される。 M= T × O ・・・(6) また、これから、必要な全フリップフロップの数Nは、次式で表される。 N= D × M ・・・(7) ここで、Dは、拡散データパスビット数であり、一次変
調の変調多値数分のビット数のデータ幅を表し、Tは、
タップ数であり、Oは、オーバーサンプリング数を表
す。
【0033】なお、以下の説明のため、複数フリップフ
ロップ(以下、この複数フリップフロップをFFsと称
することがある)を定義しておく。すなわち、FFs2
2−1は、FF22−1aからFF22−1hを横断的
に8個並列に配置して構成され、FFs22−2は、F
F22−2aからFF22−2hを横断的に8個並列に
配置して構成され、同様にして、FFs22−Mは、F
F22−MaからFF22−Mhの8個を串刺しするよ
うに、横断的に8個並列に配置して構成されている。ま
た、それぞれの複数フリップフロップは、8ビットの受
信符号の2の補数を格納し、次段での演算を簡単化する
ようにしている。
【0034】レプリカ符号用レジスタ24は、拡散レプ
リカ符号発生器で発生させた拡散レプリカ符号を格納し
ておくレジスタである。乗算部23は、拡散データパス
部22の出力と、レプリカ符号用レジスタ24の出力と
を乗算するものであり、その段数は、拡散データパス部
22の出力の各タップと対応するように、式(6)で表
される。具体的には、EXORゲートによって実現され
る。また、拡散符号(1,−1)はそれぞれ、(0,
1)で表現される。
【0035】加算部25は、乗算部23からのT個のタ
ップ出力の和を取って、8ビットで出力するものであ
る。式(5)から、入力される拡散データP(nT)の
ライフタイムは、ちょうど拡散符号の1周期に相当する
U(秒)である。ここでUは、 U= チップ時間 × タップ数 ・・・(8) である。
【0036】すなわち、式(5)の演算を完成するため
には、入力拡散データをそれぞれ、U(秒)間だけ保持
すれば良く、シフトの必要は全くない。また、式(5)
の演算は、前後の演算結果に依存しないため、演算器の
順番或いは位置からくる制限がなく、どこで演算を行な
ってもよい。さらに、全ての入力拡散データに対して、
演算の内容は、全く同じであるため、‘対称的’な演算
であることがわかる。
【0037】本発明は、このような拡散信号を逆拡散す
る方式に必要なキーデバイスである、マッチドフィルタ
の低電力化に関するものである。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】よって、マッチドフィ
ルタは、次のような特徴がある。 入力拡散データの1周期U(秒)間保存。 演算器空間の独立性。すなわち、演算器の順番或いは
位置からくる制限がなく、どこで演算を行なってもよ
い。
【0039】演算の対称性 さらに、動作的な面から、次のような特徴が挙げられ
る。 チップレート或いはそれ以上の周波数(オーバサンプ
リングが2以上の場合)で動作する。 拡散データパス部は、シフトレジスタ構成が主流であ
るため、すべてのフリップフロップが、サンプリングク
ロック毎に動作している。
【0040】QPSK変調の場合、Iチャネル(c
h)と、Qチャネル(ch)を分離するため、基本的に
4つのマッチドフィルタが必要である。 ,,の理由により、拡散データパス部22のスイ
ッチング率(Switching Rate)は、非常
に高くなり、消費電力が大きいという課題がある。ここ
で、スイッチング率とは、回路中で、動作している素子
の割合を表す。
【0041】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、マッチドフィルタの消費電力を低減させるた
めに、マッチドフィルタ計算の特徴、データ依存性、デ
ータ対称性を利用した、ディジタル回路の低電力設計手
法を用いることで、最適なアーキテクチャーを選択し、
回路全体のスイッチング率を効果的に下げ、前述の問題
を解決するマッチドフィルタ及びCDMA通信方式の無
線受信装置を提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図に示すように、本発明にかかるマッチ
ドフィルタ1は、拡散データ入力制御部2、拡散データ
パス部3、演算部5をそなえて構成されている。ここ
で、拡散データパス部3は、拡散データを入力されるべ
く、複数のデータ保持部4を並列的に配置して構成され
ているもので、データ入力制御部2は、受信した拡散デ
ータの入力に応じて、上記の拡散データパス部3におけ
る各データ保持部4へのデータ保持制御を順次行なって
いくものである。また、演算部5は、拡散データパス部
3の各データ保持部4からの出力と、拡散符号との乗算
を行なうとともに、それぞれの乗算結果を加算して出力
するものである(請求項1)。
【0043】また、図2は、本発明の別の原理ブロック
図で、この図に示すように、本発明にかかるマッチドフ
ィルタ6は、拡散データ入力制御部2、拡散データパス
部3、複数演算部19をそなえて構成されている。ここ
で、拡散データパス部3は、拡散データを入力されるべ
く、複数のデータ保持部4を並列的に配置して構成され
ているもので、拡散データ入力制御部2は、該拡散デー
タの入力に応じて、上記の拡散データパス部3における
各データ保持部4へのデータ保持制御を順次行なってい
くものである。また、複数演算部19は、上記の拡散デ
ータパス部3の各データ保持部4からの出力を共通信号
として、該各データ保持部4からの出力と、拡散符号と
の乗算を行なうとともに、それぞれの乗算結果を加算し
て出力する複数の演算部5をそなえて構成されている
(請求項2)。
【0044】また、図1又は図2に記載のマッチドフィ
ルタにおいては、該拡散データ入力制御部2が、複数の
有限状態保持部を環状に配置したラウンドロビン環をそ
なえ、該ラウンドロビン環における複数の有限状態保持
部のうちの1つの有限状態保持部のみが他の有限状態保
持部と状態が異なるように、該複数の有限状態保持部の
状態を順次変更していくことにより、上記の拡散データ
パス部3における各データ保持部4へのデータ保持が順
次更新されていくように構成することができる(請求項
3)。
【0045】さらに、図1又は図2に記載のマッチドフ
ィルタにおいては、該拡散データ入力制御部2がカウン
タをそなえ、該カウンタによる計数結果に基づいて、上
記の拡散データパス部3における各データ保持部4への
データ保持が順次更新されていくように構成することも
できる(請求項4)。そして、図1又は図2に記載のマ
ッチドフィルタにおいては、該拡散データパス部3の該
拡散データの入力側に、該拡散データ入力制御部2から
の制御信号に応じて、該拡散データパス部3へ該拡散デ
ータを入力させるかどうかの制御を行なうゲート部を設
けて構成することもできる(請求項5)。
【0046】ここで、図1又は図2又は請求項5に記載
のマッチドフィルタにおいては、該拡散データパス部3
におけるデータ保持部4のクロック入力側に、該拡散デ
ータ入力制御部2からの制御信号を遅延させて該遅延出
力を該データ保持部4へのクロック入力信号とする遅延
部を設けて構成してもよく(請求項6)、該拡散データ
パス部3におけるデータ保持部4のクロック入力側に、
システムクロックを反転するとともに、このシステムク
ロック反転信号と該拡散データ入力制御部2からの制御
信号との論理積演算を施して該論理積演算出力を該デー
タ保持部4へのクロック入力信号とする論理回路部を設
けて構成してもよい(請求項7)。
【0047】さらに、図1又は図2に記載のマッチドフ
ィルタにおいては、該拡散データパス部3と該演算部6
との間に、上記の各データ保持部4からの出力を選択的
に該演算部5へ出力しうるセレクタ部が設けられるとと
もに、該セレクタ部の選択制御を行なうセレクタ制御部
を設けて構成することができる(請求項8)。ところ
で、本発明のCDMA通信方式の無線受信装置は、受信
アンテナを通じて受信されたCDMA通信方式の受信信
号について拡散復調を施す拡散復調部をそなえたCDM
A通信方式の無線受信装置において、該拡散復調部が、
拡散データを入力されるべく複数のデータ保持部を並列
的に配置した構成の拡散データパス部と、該拡散データ
の入力に応じて上記の拡散データパス部における各デー
タ保持部へのデータ保持制御を順次行なっていく拡散デ
ータ入力制御部と、上記の拡散データパス部の各データ
保持部からの出力と、拡散符号との乗算を行なうととも
にそれぞれの乗算結果を加算して出力する演算部とを有
するマッチドフィルタをそなえて構成されていることを
特徴としている(請求項9)。
【0048】また、本発明のCDMA通信方式の無線受
信装置は、受信アンテナを通じて受信されたCDMA通
信方式でQPSK変調を施された受信信号について拡散
復調を施す拡散復調部をそなえたCDMA通信方式の無
線受信装置において、該拡散復調部が、拡散データを入
力されるべく複数のデータ保持部を並列的に配置した構
成の拡散データパス部と、該拡散データの入力に応じて
上記の拡散データパス部における各データ保持部へのデ
ータ保持制御を順次行なっていく拡散データ入力制御部
と、上記の拡散データパス部の各データ保持部からの出
力とIチャネル用拡散符号との乗算を行なうとともに、
それぞれの乗算結果を加算して出力する第1演算部と、
上記の拡散データパス部の各データ保持部からの出力と
Qチャネル用拡散符号との乗算を行なうとともにそれぞ
れの乗算結果を加算して出力する第2演算部とを有する
マッチドフィルタをそなえて構成されていることを特徴
としている(請求項10)。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を説明する。 (A)本発明の第1実施形態 本発明の第1実施形態にかかるディジタルマッチドフィ
ルタも、前述した広帯域DS−CDMA方式を用いた無
線端末の受信部の拡散復調部に設けられるものである。
【0050】即ち、図3に示すように、第1実施形態に
かかるディジタルマッチドフィルタが適用された拡散復
調部44についても、ハイブリッド器44a、ミキサ4
4b、局部発振器44c、90°移相器44d、ミキサ
44e、A/D変換器44f、拡散レプリカ符号発生器
44g、A/D変換器44h、ディジタルマッチドフィ
ルタ(低電力マッチドフィルタ)20−1〜20−4、
加算器44i,44jをそなえて構成されている。
【0051】これにより、拡散復調部44では、周波数
変換部43でダウンコンバートされた無線信号を、ハイ
ブリッド器44aにおいて、IチャネルとQチャネルと
に分波し、ミキサ44bにおいて、Iチャネルを、局部
発振器44cから出力されるアナログ正弦波と掛け合わ
せ、また、ミキサ44eにおいて、Qチャネルを、局部
発振器44cの出力波形が90°移相器44dにて移相
されたアナログ余弦波と掛け合わす。そして、A/D変
換器44f,44hにおいて、ミキサ44b,ミキサ4
4eからの出力信号をアナログ・ディジタル変換し、デ
ィジタルマッチドフィルタ20−1〜20−4におい
て、拡散レプリカ符号発生器44gの出力における拡散
レプリカ符号Ci ,Cq と、A/D変換器44f,44
hからの出力信号であるDi ,Dq とにより、帯域相互
相関演算を行なう。さらに、加算器44i,44jにお
いて、ディジタルマッチドフィルタ20−1〜20−4
における両出力信号を加減算して、IチャネルデータS
i 及びQチャネルデータSqとして出力する。
【0052】ところで、本第1実施形態にかかる、ディ
ジタルマッチドフィルタ20−1,20−2,20−
3,20−4は、受信した拡散入力データを、チップ時
間毎に、指定された複数フリップフロップのうちの1個
に、順番的に書き込み、これと同時に、拡散レプリカ符
号(PN符号)を、チップ時間毎にシフトさせて、逆拡
散の演算を行なって出力するもので、図4に示すよう
に、拡散データ入力制御回路(部)10、拡散データパ
スレジスタ回路(拡散データパス部)7、オーバサンプ
リング回路(セレクタ制御部)8、演算回路(部)9を
そなえて構成されている。
【0053】ここで、拡散データ入力制御回路10は、
受信した拡散入力データを、拡散データビット数づつ順
次、拡散データパスレジスタ回路7内の1つのデータ保
持部としてのFFs13に書き込みを行なうべく、その
書き込み位置を制御するものである。また、拡散データ
パスレジスタ回路7は、拡散データ入力制御回路10に
よって指定された1つのFFs13に、チップ時間幅を
持つ拡散データビット数の受信拡散データを保存するも
のである。ここで、1つのFFs13は、1ワードデー
タを表し、拡散データパス数分のFF13aが、並列的
に配置されており、例えば、拡散データパス数が8の場
合においては、拡散入力データは8ビットづつ、順次異
なるFFs13に保存される。
【0054】図5に、拡散データ入力制御回路10の構
成を示す。図5に示す拡散データ入力制御回路10は、
ラウンドロビン環と呼ばれる、数珠状に連結された複数
のフリップフロップ10aから構成されたシフトレジス
タであって、全部のFF10aの出力端子が、次段のF
F10aの入力端子に連結されて、全体として数珠状に
閉じた接続形態をなしている。そして、FF10aの個
数は、(タップ数×オーバサンプリング数)個である。
【0055】また、このFF10aは、ある有限な状態
を保持するもので、具体的にはDFF(Delay F
lip Flop:遅延フリップフロップ)などが用い
られる。これにより、FF10aが、有限状態保持部と
して機能することになる。すなわち、ラウンドロビン環
内で、‘1’という状態のフリップフロップを常に1つ
のみにし、残りのフリップフロップはすべて‘0’とい
う状態にしておくことで、1つのフリップフロップだけ
が、他のフリップフロップと状態が異なるようにし、こ
の‘1’状態のフリップフロップがサンプリングクロッ
ク毎に順次シフトしていく。
【0056】なお、有限状態保持部としては、1ビット
のフリップフロップに限定されるものではなく、その他
のものを用いてもよい。そして、各FF10aの出力
は、次段の拡散データパスレジスタ回路7の各FFs1
3に、過不足なくつながっており、この値が‘1’とな
ることによって、唯一つのFFs13がアクティブにさ
れて、その内容が更新される。
【0057】ここで、拡散データパスレジスタ回路7の
各FFs13が更新される周期は、(タップ数×チップ
時間)の期間であり、拡散符号の全長が現れるのに要す
る時間に相当する。また、このような構成により、(タ
ップ数×オーバサンプリング数)段数のラウンドロビン
環で‘1’となったフリップフロップにつながっている
FFs13のみが、入力側から自分宛ての1ワード分の
拡散入力データをラッチするので、ラウンドロビン環
は、各FFs13に対してデータ更新できる順番を知ら
せる働きをしている。
【0058】図13に、FFs13の回路構成を示す。
この図13に示すFFs13は、8個のFF13aと、
8個のANDゲート13bとをそなえて構成されてい
る。なお、図13の8個は、受信した1ワードデータの
ビット数を表しており、一次変調の変調多値数分のビッ
ト数分に対応している。そして、受信した1ワードデー
タの2の補数が入っており、これらが、次段のオーバサ
ンプリング回路8に出力される。また、このようなFF
s13の個数は、ラウンドロビン環を構成するFF10
aの数と等しく、(タップ数×オーバサンプリング数)
個である。
【0059】また、FF13aは、ANDゲート13b
の出力に応じて、受信した拡散データのうちの1ビット
を、1周期の間だけ保持するものである。また、AND
ゲート13bは、入力制御回路であって、拡散データ入
力制御回路10からの制御信号に応じて、受信した拡散
データを取り込んで保持するか、若しくは取り込まない
か、の決定をするゲートである。
【0060】図14(a)に、FF13aの入力制御回
路の構成を示す。ここで、ANDゲート13bは、拡散
入力データビットと、拡散データ入力制御回路10から
出力されるFF入力制御信号との論理積を取って、その
出力がFF13aのD端子に入力されるものである。図
14(b)に、FF13aのタイミングチャートを示
す。すなわち、FF入力制御信号RB−CNTがオンに
なると、各FF13aのイネーブル端子がアクティブに
なり、クロックCLKの立ち上がりエッジで、拡散入力
データビットは、各FF13aのD端子に取り込まれ
る。逆に、オフのときは、各FF13aはスリープにな
るので、拡散入力データビットは、各FF13aに取り
込まれない。
【0061】また、このようにして、拡散データパス回
路7の各FFs13の入力は、拡散入力データとは常に
は接続されず、データ入力時以外は停止状態になるた
め、各FFs13のデータ入力端子のスイッチング率を
抑えられ、無駄な電力を消費しない。すなわち、ある時
刻に、動作しているFFs13は、拡散データパスのビ
ット数幅の1ワード分だけとなり、拡散データパス回路
7の各FFs13の入力端子のスイッチング率は、大幅
に下げられ、消費電力を効果的に低減することができ
る。
【0062】なお、ここで、書き込み制御の動きは、拡
散データパスレジスタ回路7が、あたかも環状に配置さ
れているように見える。この“環状”という語について
説明する。図6に示すように、各FFs13の出力のQ
端子と、次段のFFs13の入力のD端子は、回路的に
は、連結しているわけではないが、拡散データ入力制御
回路10が、中心に位置し、その回りを拡散データパス
回路7の各FFs13が、概念的には、放射円状に配置
されていて、更新タイミングの順番が割り振られている
と捕らえることができる。
【0063】さらに、拡散データパスレジスタ回路7
は、受信した拡散入力データを保持する複数個のFFs
13から構成されており、このFFs13を単位に拡散
データ入力が更新される。次に、オーバサンプリング制
御について説明する。オーバサンプリング数が1なら制
御方法を検討する必要はないが、1より大きい場合は、
1チップ時間内に行なわれるオーバサンプリングの度
に、FFs13のシフト制御が必要となる。すなわち、
例えば、4倍サンプリングのとき、1チップ時間内に4
回乗算が繰り返されるので、各サンプリングクロック毎
に拡散データパス回路7のFFs13の出力をずらして
いかなくてはならない。
【0064】図7に、一般的な4倍オーバサンプリング
制御回路の1例を示す。この図7に示す4倍オーバサン
プリング制御回路50は、FFs13が(タップ数×
4)段直列に連結したシフトレジスタ群から構成され
る。この、4倍オーバサンプリング制御回路50は、受
信した8ビット幅の拡散データ入力をサンプリングクロ
ック毎にシフトさせるレジスタであって、4段毎のFF
s13のデータが出力され、その出力が、演算回路51
に入力される。
【0065】演算回路51は、4倍オーバサンプリング
制御回路50からの受信符号と、外部の拡散レプリカ符
号発生器44gからの拡散レプリカ符号とを逆拡散演算
するもので、乗算回路51a、加算回路51bをそなえ
て構成されている。乗算回路51aは、4倍オーバサン
プリング制御回路50から出力される4クロック毎の8
ビットデータと、拡散レプリカ符号発生器44gからの
8ビット拡散レプリカ符号とをEXOR演算して、加算
回路51bに出力するものである。
【0066】また、加算回路51bは、乗算回路51a
からの出力をすべて足し合わせるものである。このよう
に、拡散レプリカ符号発生器44gのデータはシフトせ
ずに、4倍オーバサンプリング制御回路50のデータが
シフトして演算が行なわれる。また、4倍オーバサンプ
リング制御回路50のデータは、1周期の間更新されな
い。
【0067】これに対して本発明では、データが1周期
の間更新されない点は同じであるが、受信した拡散入力
データはシフトせずに、拡散レプリカ符号がシフトする
ようになっている。このため、拡散入力データを選択す
る手段が必要となる。図8に、本発明にかかる4倍オー
バサンプリング制御回路の構成を示す。この図8に示
す、オーバサンプリング制御回路8は、拡散データパス
レジスタ回路7内の複数のFFs13の中から1つの出
力を選択して、演算回路9へ出力するもので、複数のセ
レクタ(SLT)8a、‘O’−状態のFSM(‘O’
−State Finite State Machi
ne:有限状態マシーン)8bをそなえて構成されてい
る。
【0068】セレクタ8aは、拡散データパスレジスタ
回路7における4個のFFs13から1個のFFs13
を選択するセレクタである。また、‘O’−状態FSM
8bは、1チップ時間内で、何番目のオーバサンプリン
グが行なわれているかを表すものであって、4倍であれ
ば、具体的には、例えば2ビットのカウンタによって、
‘00’が状態0、‘01’が状態1、‘10’が状態
2、‘11’が状態3などと表すことができる。なお、
状態の表示方法は、これに限定されるものではなく、他
の表示方法を用いてもよい。
【0069】すなわち、拡散データパスレジスタ回路7
内の各FFs13の出力は、4個づつまとめられて、セ
レクタ8aに入力される。その際、4−状態FSM8b
が、各セレクタ8aを制御することによって、4個のF
Fs13から1個のFFs13が選択され、そのFFs
13が格納しているデータだけが、演算回路9に出力さ
れる。
【0070】このように、受信した拡散入力データをシ
フトさせずに、拡散レプリカ符号をシフトさせるという
構成なので、オーバサンプリング制御回路8を設けるこ
とによって、セレクタによって選択されたFFs13だ
けが動作し、その他のFFs13は、停止状態になるの
で低消費電力化がなされる。演算回路9は、オーバサン
プリング制御回路8内のセレクタ8aの出力と、自局で
発生させた拡散レプリカ符号とを、EXOR演算して、
そのすべての結果を足し合わせて出力するものであっ
て、乗算回路9a、拡散レプリカ符号レジスタ26、加
算回路9bをそなえて構成されている。
【0071】すなわち、乗算回路9aは、オーバサンプ
リング制御回路8内のセレクタ8aの出力と、自局で発
生させた拡散レプリカ符号とを、EXOR演算するもの
である。1サンプリングクロック毎の、立ち上がりクロ
ック、又は、立ち下がりクロックで、演算が行なわれ
る。また、サンプリングクロック間隔は、次式で表され
る。
【0072】サンプリングクロック間隔 =チップ時間/オーバサンプリング数 ・・・(9) また、拡散レプリカ符号レジスタ26は、拡散レプリカ
符号発生器44gで発生させた拡散レプリカ符号を読み
込んで、1チップ時間毎に、1ビットづつシフトしてい
く巡回シフトレジスタである。
【0073】加算回路9bは、乗算回路9aのすべての
結果を足し合わせて出力するものである。このようにし
て、本実施例では、相互相関の計算の特徴、データの依
存性、対称性などを利用して、広帯域DS−CDMA方
式の受信機の復調部に使われるディジタルマッチドフィ
ルタの各要素において、回路全体のスイッチング率を下
げるよう低電力設計を行ない、スイッチング率が効果的
に改善されるので、消費電力を低減させることができ、
例えば、移動機のような消費電力を厳しく要求する設計
に対して非常に有効である。さらに、フルディジタルの
ため、他の回路と一緒に簡単に大規模集積化が可能とな
って、装置の小型化を促進することができ、端末の低コ
スト化に寄与できる。
【0074】(A1)本発明の第1実施形態の変形例 なお、上記の第1実施形態で用いられていた、オーバサ
ンプリング制御回路を、構成要素からはずしてもディジ
タルマッチドフィルタを構成できる。すなわち、オーバ
サンプリング数が1の場合は、式(9)より、サンプリ
ング間隔は、チップ時間となるので、オーバサンプリン
グ制御回路が必要ない。
【0075】図9は、本発明の第1実施形態の変形例に
かかる、ディジタルマッチドフィルタのブロック図であ
り、同図に示すディジタルマッチドフィルタ11は、受
信した拡散入力データを、チップ時間毎に、拡散データ
入力制御回路10によって指定されたFFs13のうち
の1個に、順番的に書き込み、これと同時に、拡散レプ
リカ符号を、サンプリング時間毎にシフトさせて、逆拡
散の演算を行なって出力するもので、拡散データ入力制
御回路10、拡散データパスレジスタ回路7、演算回路
9をそなえて構成されている。
【0076】ここで、上記の第1実施形態と同じ符号を
有する部材は、同様なものを表すので、更なる説明は省
略する。オーバサンプリング数が1の場合、上述のラウ
ンドロビン環のフリップフロッップの数は、タップ数と
等しくなり、オーバサンプリング制御用のセレクタが必
要ないので、著しく消費電力が改善される。
【0077】このようにして、本発明の第1実施形態の
変形例によれば、オーバサンプリング制御回路を省略し
ても、ディジタルマッチドフィルタを構成できるので、
上記の第1実施形態よりも一層、消費電力を低減するこ
とができる。 (B)本発明の第2実施形態 上記の第1実施形態及び第1実施形態の変形例において
は、ディジタルマッチドフィルタを構成するユニット
を、消費電力を抑えた回路にすることにより低消費電力
化を図っていた。
【0078】ところで、受信機の拡散復調部で使用され
るディジタルマッチドフィルタの個数を減らすことによ
っても消費電力を抑えることができる。図10に、本発
明の第2実施形態にかかる広帯域DS−CDMA方式を
用いた無線端末の拡散復調部のブロック図を示す。この
図10に示す、拡散復調部46は、受信した無線信号を
周波数変換部43でダウンコンバートさせたのち、この
信号と、受信機内部で発生させた拡散レプリカ符号との
帯域相互相関をとって、狭帯域信号を取り出すものであ
って、ハイブリッド器44a、ミキサ44b、局部発振
器44c、90°移相器44d、ミキサ44e、A/D
変換器44f、拡散レプリカ符号発生器44g、A/D
変換器44h、ディジタルマッチドフィルタ(低電力マ
ッチドフィルタ)21−1,21−2、加算器44i,
44jをそなえて構成されている。
【0079】ここで、上記の第1実施形態と同じ符号を
有する部材は、同様なものを表すので、更なる説明は省
略する。上記の第1実施形態でのディジタルマッチドフ
ィルタは4個であるのに対して、本変形例では、ディジ
タルマッチドフィルタは、2個だけとなっている。で
は、なぜ、ディジタルマッチドフィルタが、2個だけで
よいのか、の理由を説明する。
【0080】上述したように、一次変調にQPSKを用
いているので、受信したIchデータのDi と、Qch
データのDq との2種類のデータは、共通信号として、
分岐して計算に用いられている。すなわち、上述の式
(3)を変形すると、 Si +j・Sq =Di ・(Ci − j・Cq )+Dq ・(Cq + j・Ci )・・(10) が得られ、従来、Di ・Ci の計算と、Di ・ j・Cq
の計算とを別々のディジタルマッチドフィルタで行なっ
ていたものを、式(10)第1項のように、Ichデー
タDi と、(Ci − j・Cq )との計算で行なうように
なっている。また同様に、Dq ・Cq の計算と、Dq
j・Ci の計算とを別々のディジタルマッチドフィルタ
で行なっていたものを、式(10)第2項のように、Q
chデータDq と、(Cq + j・Ci )との計算で行な
うようになっている。
【0081】これにより、従来は、Ichのパスに属す
る2つのディジタルマッチドフィルタが必要とした計算
を、1つのディジタルマッチドフィルタで行なう一方、
Qchのパスに属する2つのディジタルマッチドフィル
タが必要とした計算を、1つのディジタルマッチドフィ
ルタで行なうことで、復調部全体では、第1,第2の2
個のディジタルマッチドフィルタで済むようになる。
【0082】そして、受信したIchとQchのデータ
を共用するために、共用の拡散データパス回路を用意し
て演算を行なう。図11に、本発明の第2実施形態にか
かるディジタルマッチドフィルタのブロック図を示す。
この図11に示す、データパス共用型ディジタルマッチ
ドフィルタ21−1,21−2は、拡散データ入力制御
回路10、共用型拡散データパスレジスタ回路77、オ
ーバサンプリング回路8、演算回路9、及びオーバサン
プリング回路88、演算回路99をそなえて構成されて
いる。
【0083】また、図12に、本発明の第2実施形態に
かかる共用拡散データパス回路77と、オーバサンプリ
ング回路8及びオーバサンプリング回路88との接続形
態を示す。この図12に示す共用拡散データパス回路7
7は、受信した拡散入力データを保持し、2か所の演算
回路に対して、データを提供するものであって、複数の
FFs13を並列的に配置してそなえている。
【0084】オーバサンプリング回路88は、オーバサ
ンプリング回路8と同様であって、拡散データパスレジ
スタ回路77内の複数のFFs13の中から1つの出力
を選択して、演算回路99へ出力するもので、複数のセ
レクタ(SLT)88a、‘O’−状態のFSM88b
をそなえて構成されている。演算回路99は、演算回路
9と同様であって、オーバサンプリング制御回路88内
の出力と、拡散レプリカ符号レジスタ27の出力におけ
る拡散レプリカ符号とを、乗算回路99aにおいてEX
OR演算して、そのすべての結果を加算回路9bにおい
て足し合わせて出力するものである。
【0085】このような構成により、共用拡散データパ
ス回路77の出力は、共通信号として、オーバサンプリ
ング回路8及びオーバサンプリング回路88に、共用さ
れている。また、オーバサンプリング回路8の出力は、
Iチャネル用拡散符号と乗算され、その結果が演算回路
9から加算出力される。同様に、オーバサンプリング回
路88の出力は、Qチャネル用拡散符号と乗算され、そ
の結果が演算回路99から加算出力される。
【0086】また、従来のものと比較して、オーバサン
プリング数が4の場合、拡散データパスレジスタ回路7
7内のFFs13が、あたかも環状に構成され、さら
に、この出力が共用されるため、オーバサンプリング回
路8,88が導入されているのにもかかわらず、消費電
力は55%の改善が得られた。このようにして、本実施
形態では、相互相関の計算の特徴、データの依存性、対
称性などを利用して、広帯域DS−CDMA方式の受信
機の復調部に使われるディジタルマッチドフィルタの各
要素において、回路全体のスイッチング率を下げるよう
に低電力設計を行ない、拡散データパス回路を共用する
ことで、従来4個必要だったディジタルマッチドフィル
タを2個に減らすことができ、スイッチング率が大幅に
改善されるので、消費電力をほぼ半分に減少させること
ができる。これはまた、例えば、移動機のような消費電
力を厳しく要求する設計に対して非常に有効である。さ
らに、フルディジタルのため、他の回路と一緒に簡単に
大規模集積化が可能となって、移動機の小型化を促進す
ることができ、端末の低コスト化に寄与できる。
【0087】(C)その他 上記の、各実施形態では、拡散データパス回路7の各F
Fs13のスイッチング率を改善する方法として、各F
F13aのイネーブル端子を使用する方法を用いている
が、本実施形態はこれに限定されるものではなく、各複
数フリップフロップをオン・オフ制御する方法として、
各複数フリップフロップのクロック端子を使用するよう
に構成してもよい。
【0088】各フリップフロップのクロック端子を使用
した入力制御回路を持つ、クロック遅延型FFs制御回
路の構成を図15に示す。この図15に示すFFs14
は、拡散データ入力制御回路10からの制御信号に応じ
て、受信した拡散データを取り込んで保持するか、若し
くは取り込まないか、の決定がされるものであって、8
個のFF14a、8個のANDゲート14b、8個のバ
ッファ14cをそなえて構成されている。ここで、図1
5の8個は、受信した1ワードデータのビット数を表し
ており、一次変調の変調多値数分のビット数分に対応し
ている。そして、受信した1ワードデータの2の補数が
入っており、これらが、次段のオーバサンプリング回路
8に出力される。
【0089】また、FF14aは、ANDゲート14b
の出力に応じて、受信した拡散データのうちの1ビット
を、1周期の間だけ保持するものである。具体的には、
DFF(遅延フリップフロップ)などが用いられる。ま
た、ANDゲート14bは、入力制御回路であって、拡
散データ入力制御回路10からの制御信号に応じて、受
信した拡散データを取り込んで保持するか、若しくは取
り込まないか、の決定をするゲートである。すなわち、
拡散入力データビットと、拡散データ入力制御回路10
から出力されるFF入力制御信号RB−CNTとの論理
積を取って、その出力がFF14aのD端子に入力され
るものである。
【0090】また、バッファ14cは、FF入力制御信
号RB−CNTを遅延させて、FF14aに出力するも
のである。図16(a)に、クロック遅延型FF14a
の入力制御回路の構成を示すとともに、図16(b)
に、FF14aのタイミングチャートを示す。すなわ
ち、FF入力制御信号RB−CNTは、バッファ14c
によって時間遅延がされたCNT−INとして、FF1
4aのクロック端子CKに入力される。
【0091】ここで、FF入力制御信号RB−CNTの
出力がオンになると、拡散データビットPNDのパスが
開き、クロックCNT−INの立ち上がりエッジで、各
FF14aに取り込まれて、FF14aの出力のQ端子
がセットされる。逆に、FF入力制御信号RB−CNT
の出力がオフのときは、各FF14aはスリープになる
ので、拡散データビットは、各FF14aに取り込まれ
ず、電力を消費しない。
【0092】また、これから、各FFs14のクロック
端子のスイッチング率は、従来構成の1/(タップ数×
オーバサンプリング数)となる。なぜならば、動作する
FFs14の個数は、従来構成では、上述した式(7)
から、(拡散データパスビット数×タップ数×オーバサ
ンプリング数)個であるが、本構成では、入力制御信号
によってオンにされたFFs14のみ動作するため、F
Fs14内の、(拡散データパスビット数)個のFF1
4aのみが、スイッチングされているからである。
【0093】このような構成により、各FF14aのク
ロック端子として、高速なサンプリングクロックの代わ
りに、各FF14aの入力制御信号RB−CNTを使う
ことによって、各FF14aの動作を停止状態にさせる
ため、低消費電力が実現される。さらに、クロック制御
方法は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形し
て実施することができ、その部分を別の回路にしてもよ
い。
【0094】すなわち、クロック制御方法を変形させる
例として図17に、反転クロック型FFs制御回路の構
成を示す。この図17に示すFFs15は、拡散データ
入力制御回路10からの制御信号に応じて、受信した拡
散データを取り込んで保持するか、若しくは取り込まな
いか、の決定がされるものであって、8個のFF15
a、8個のANDゲート15b、8個のANDゲート1
5c、インバータ15dをそなえて構成されている。な
お、図17の8個は、受信した1ワードデータの2の補
数が入っており、次段のオーバサンプリング回路8に出
力される。
【0095】図18(a)に、FF15aの入力制御方
法を示す。FF15aは、ANDゲート15bからの出
力に応じて、受信した拡散データを1周期の間だけ保持
するものである。また、ANDゲート15bは、拡散デ
ータビットと、拡散データ入力制御回路10から出力さ
れるFF入力制御信号RB−CNTとの論理積を取っ
て、その出力がFF15aのD端子に入力されるもので
ある。
【0096】また、ANDゲート15cは、インバータ
15dの出力における反転CLKと、FF入力制御信号
RB−CNTとの論理積を取って、その出力がFF15
aのCK端子に入力されるものである。バッファ15d
は、システムクロックCLKを反転させて、ANDゲー
ト15cに出力するものである。
【0097】図18(b)に、FF15aのタイミング
チャートを示す。すなわち、FF入力制御信号RB−C
NTの出力がオンになると、拡散データビットPNDの
パスが開き、拡散入力データは、クロックCKの立ち上
がりエッジで、各FF15aに取り込まれる。ここで、
FF入力端子CKには、FF入力制御信号RB−CNT
がオンのときだけ、反転CLKが入力される。
【0098】逆に、FF入力制御信号RB−CNTの出
力がオフのときは、各FF15aはスリープになるの
で、拡散データビットは、各FF15aに取り込まれ
ず、電力を消費しない。このような構成により、各フリ
ップフロップのクロック端子に、直接高速なサンプリン
グクロックを入力せずに、入力制御信号RB−CNTと
の論理積をとることによって、各フリップフロップの動
作を停止状態にさせるため、低消費電力が実現される。
【0099】さて、上記の各実施形態では、拡散データ
パス回路7の各複数フリップフロップのスイッチング率
を改善する方法として、ラウンドロビン環を用いた拡散
データ入力制御方式を用いているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができ、拡散データ入力
制御方式を別の回路にしてもよい。
【0100】すなわち、上述した各実施形態では、拡散
データ入力制御方式として、ラウンドロビン環を用いた
制御方式が用いられており、このラウンドロビン環が持
つフリップフロップの個数は、(タップ数×オーバサン
プリング数)個の多数となる。従って制御方式として、
フリップフロップ数が少ないことを特徴とする2進数カ
ウンタ方式を用いるようにしてもよい。
【0101】すなわち、図19に、2進数カウンタ方式
を用いた拡散データ入力制御回路と拡散データパス回路
7との接続構成を示す。この図19に示す2進数カウン
タ方式拡散データ入力制御回路16は、受信した拡散デ
ータを、チップ時間毎に順番的に、指定された拡散デー
タパス回路7内のFFs13のうちの1個に、書き込む
ものであって、Kビットカウンタ17、デコーダ18を
そなえて構成されている。
【0102】Kビットカウンタ17は、拡散データを書
き込むべきFFs13の番号を示す2進数カウンタであ
る。ここで、必要となるKの値は、FFs13の全段数
以上にとるようにすればよく、タップ数をT、オーバサ
ンプリング数をOとすれば、次式が得られる。 2K ≧ T × O 例えば、タップ数が256、オーバサンプリング数が4
の場合、 K ≧ log2 (256×4) より、K=10となる。
【0103】また、デコーダ18は、Kビットカウンタ
17の値をデコードして、拡散データを書き込むべき番
号のFFs13だけをアクティブにしてデータを更新す
るものである。この方法によれば、それぞれの拡散デー
タパス回路7内のFFs13の位置が、Kビットカウン
タ値と対応している。また、このカウンタ値は、カウン
タの状態を表しているので、ある瞬間に1つの値しか持
たないため、条件に応じて、カウンタ値をインクリメン
ト又はデクリメントさせれば、特定のFFs13を指し
示すことから、ラウンドロビン環の効果を果たせること
ができる。
【0104】このようにして、本例によれば、回路を小
さくすることができ、また、消費電力を少なくすること
ができる。このようにして、本変形例では、相互相関の
計算の特徴、データの依存性、対称性などを利用して、
広帯域DS−CDMA方式を用いた無線端末の復調部に
使われるディジタルマッチドフィルタの各要素におい
て、低電力設計を行ない、また、スイッチング率が効果
的に改善されるので、消費電力を低減させることがで
き、例えば、移動機のような消費電力を厳しく要求する
設計に対して非常に有効である。さらに、フルディジタ
ルのため、他の回路と一緒に簡単に大規模集積化が可能
となって、移動機の小型化を促進することができ、端末
の低コスト化に寄与できる。
【0105】そして、本発明は上述した実施形態に限定
されるものではなく、フリップフロップの論理を反転さ
せたものでも、また、ある有限な状態を複数のビットで
表示してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種
々変形して実施することができるのは、言うまでもな
い。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のマッチドフィルタによれば、拡散データを入力さ
れるべく、複数のデータ保持部を並列的に配置した構成
の拡散データパス部と、その拡散データの入力に応じ
て、上記の拡散データパス部における各データ保持部へ
のデータ保持制御を順次行なっていく拡散データ入力制
御部と、上記の拡散データパス部の各データ保持部から
の出力と、拡散符号との乗算を行なうとともに、それぞ
れの乗算結果を加算して出力する演算部とをそなえて構
成されているので、相互相関の計算の特徴、データの依
存性、対称性などを利用して、マッチドフィルタ内の各
要素において、低電力設計を行ない、回路全体のスイッ
チング率が効果的に改善されて、消費電力を非常に小さ
くすることができる利点がある。また、例えば、広帯域
DS−CDMA方式を用いた無線端末で移動機のような
消費電力を厳しく要求する設計に対して非常に有効であ
るという利点がある。さらに、フルディジタルのため、
他の回路と一緒に簡単に大規模集積化が可能となって、
移動機の小型化を促進することができ、端末の低コスト
化に寄与できるという利点がある。
【0107】また、請求項2記載の本発明のマッチドフ
ィルタによれば、拡散データを入力されるべく、複数の
データ保持部を並列的に配置した構成の拡散データパス
部と、その拡散データの入力に応じて、上記の拡散デー
タパス部における各データ保持部へのデータ保持制御を
順次行なっていく拡散データ入力制御部とをそなえると
ともに、上記の拡散データパス部の各データ保持部から
の出力を共通信号として、該各データ保持部からの出力
と、拡散符号との乗算を行なうとともに、それぞれの乗
算結果を加算して出力する複数の演算部をそなえて構成
されているので、例えばQPSKを一次変調に用いた場
合、従来の4個のマッチドフィルタを用いた復調回路と
比較して、消費電力をほぼ半減にできるという利点があ
る。また、相互相関の計算の特徴、データの依存性、対
称性などを利用して、マッチドフィルタ内の各要素にお
いて、低電力設計を行ない、回路全体のスイッチング率
が効果的に改善されて、消費電力を非常に小さくするこ
とができる利点がある。また、例えば、広帯域DS−C
DMAを用いた無線端末で移動機のような消費電力を厳
しく要求する設計に対して非常に有効であるという利点
がある。その上、フルディジタルのため、他の回路と一
緒に簡単に大規模集積化が可能となって、移動機の小型
化を促進することができ、端末の低コスト化に寄与でき
るという利点もある。
【0108】また、該拡散データ入力制御部は、複数の
有限状態保持部を環状に配置したラウンドロビン環をそ
なえ、該ラウンドロビン環における複数の有限状態保持
部のうちの1つの有限状態保持部のみが他の有限状態保
持部と状態が異なるように、該複数の有限状態保持部の
状態を順次変更していくことにより、上記の拡散データ
パス部における各データ保持部へのデータ保持が順次更
新されていくように構成することができ、このようにす
れば、例えば、データ保持部を複数のフリップフロップ
で実現した場合において、ある時刻に、動作しているフ
リップフロップは、拡散データパスのビット数個分だけ
となり、その他のフリップフロップの入力は、拡散デー
タ入力とは、接続されていないので、各フリップフロッ
プのデータ入力端子のスイッチング率は、大幅に下げら
れ、消費電力を効果的に低減することができるという利
点がある(請求項3)。
【0109】さらに、該拡散データ入力制御部は、カウ
ンタをそなえ、該カウンタによる計数結果に基づいて、
上記の拡散データパス部における各データ保持部へのデ
ータ保持が順次更新されていくように構成することもで
き、このようにすれば、ラウンドロビン方式と比べて、
回路規模をかなり小さくすることができ、また、消費電
力を少なくすることができる利点がある(請求項4)。
【0110】そして、該拡散データパス部の該拡散デー
タの入力側に、該拡散データ入力制御部からの制御信号
に応じて、該拡散データパス部3へ該拡散データを入力
させるかどうかの制御を行なうゲート部を設けて構成す
ることもでき、このようにすれば、例えば、データ保持
部を複数のフリップフロップで実現した場合において、
各フリップフロップは、データ入力時以外は停止状態に
なるため、低消費電力が実現できる利点がある(請求項
5)。
【0111】ここで、該拡散データパス部におけるデー
タ保持部のクロック入力側に、該拡散データ入力制御部
からの制御信号を遅延させて該遅延出力を該データ保持
部へのクロック入力信号とする遅延部を設けて構成して
もよく、このようにすれば、例えば、データ保持部を複
数のフリップフロップで実現した場合において、各フリ
ップフロップのクロック端子として、高速なサンプリン
グクロックの代わりに、拡散データ入力制御部からの制
御信号を使うことによって、各フリップフロップ状態を
オン・オフ制御できるため、低消費電力が実現できる利
点がある(請求項6)。
【0112】さらに、該拡散データパス部におけるデー
タ保持部のクロック入力側に、システムクロックを反転
するとともに、このシステムクロック反転信号と該拡散
データ入力制御部からの制御信号との論理積演算を施し
て該論理積演算出力を該データ保持部へのクロック入力
信号とする論理回路部を設けて構成してもよく、このよ
うにすれば、例えば、データ保持部を複数のフリップフ
ロップで実現した場合において、各フリップフロップの
クロック端子に、直接高速なサンプリングクロックを入
力せずに、拡散データ入力制御部からの制御信号との論
理積をとることによって、各フリップフロップ状態をオ
ン・オフ制御できるため、低消費電力が実現される(請
求項7)。
【0113】そして、該拡散データパス部と該演算部と
の間に、上記の各データ保持部からの出力を選択的に該
演算部へ出力しうるセレクタ部が設けられるとともに、
該セレクタ部の選択制御を行なうセレクタ制御部を設け
て構成することができ、このようにすれば、例えば、デ
ータ保持部を複数のフリップフロップで実現した場合に
おいて、セレクタによって選択されたフリップフロップ
だけが動作し、その他のフリップフロップは、停止状態
になるので低消費電力化がなされるという利点がある
(請求項8)。
【0114】本発明のCDMA通信方式の無線受信装置
によれば、受信アンテナを通じて受信されたCDMA通
信方式の受信信号について拡散復調を施す拡散復調部を
そなえたCDMA通信方式の無線受信装置において、該
拡散復調部が、拡散データを入力されるべく複数のデー
タ保持部を並列的に配置した構成の拡散データパス部
と、該拡散データの入力に応じて上記の拡散データパス
部における各データ保持部へのデータ保持制御を順次行
なっていく拡散データ入力制御部と、上記の拡散データ
パス部の各データ保持部からの出力と、拡散符号との乗
算を行なうとともにそれぞれの乗算結果を加算して出力
する演算部とを有するマッチドフィルタをそなえて構成
されているので、相互相関の計算の特徴、データの依存
性などを利用して、低電力設計ができ、回路全体のスイ
ッチング率が効果的に改善されて、消費電力を非常に小
さくすることができる利点がある。また、例えば、移動
機のような消費電力を厳しく要求する設計に対して非常
に有効であるという利点があり、また、フルディジタル
のため、他の回路と一緒に簡単に大規模集積化が可能と
なって、移動機の小型化を促進することができ、さら
に、端末の低コスト化に寄与できるという利点がある
(請求項9)。
【0115】また、本発明のCDMA通信方式の無線受
信装置によれば、受信アンテナを通じて受信されたCD
MA通信方式でQPSK変調を施された受信信号につい
て拡散復調を施す拡散復調部をそなえたCDMA通信方
式の無線受信装置において、該拡散復調部が、拡散デー
タを入力されるべく複数のデータ保持部を並列的に配置
した構成の拡散データパス部と、該拡散データの入力に
応じて上記の拡散データパス部における各データ保持部
へのデータ保持制御を順次行なっていく拡散データ入力
制御部と、上記の拡散データパス部の各データ保持部か
らの出力とIチャネル用拡散符号との乗算を行なうとと
もに、それぞれの乗算結果を加算して出力する第1演算
部と、上記の拡散データパス部の各データ保持部からの
出力とQチャネル用拡散符号との乗算を行なうとともに
それぞれの乗算結果を加算して出力する第2演算部とを
有するマッチドフィルタをそなえて構成されているの
で、マッチドフィルタの個数を半分にすることができ、
相互相関の計算の特徴、データの依存性、対称性などを
利用して、低電力設計ができ、回路全体のスイッチング
率が効果的に改善されて、消費電力を非常に小さくする
ことができる利点がある。また、例えば、移動機のよう
な消費電力を厳しく要求する設計に対して非常に有効で
あるという利点があり、また、フルディジタルのため、
他の回路と一緒に簡単に大規模集積化が可能となって、
移動機の小型化を促進することができ、さらに、端末の
低コスト化に寄与できるという利点がある(請求項1
0)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】一般的な、広帯域DS−CDMA方式を用いた
無線端末の受信部の拡散復調部を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるディジタルマッ
チドフィルタのブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる拡散データ入力
制御回路と拡散データパスレジスタ回路の接続構成を示
す図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる拡散データパス
レジスタ回路が、概念的に環状に配置されていることを
説明するための図である。
【図7】一般的な4倍オーバサンプリング制御回路を示
す図である。
【図8】本発明に適用される4倍オーバサンプリング制
御回路の構成を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態の変形例にかかるディジ
タルマッチドフィルタのブロック図である。
【図10】本発明の第2実施形態にかかる広帯域DS−
CDMA方式を用いた無線端末の拡散復調部のブロック
図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかるディジタルマ
ッチドフィルタのブロック図である。
【図12】本発明の第2実施形態にかかる共用拡散デー
タパス部と、オーバサンプリング回路及びオーバサンプ
リング回路との接続形態を示す図である。
【図13】本発明に適用されるFFs(複数フリップフ
ロップ)の回路構成を示す図である。
【図14】(a)は本発明に適用されるFF(フリップ
フロップ)の入力制御回路の構成を示す図であり、
(b)はそのFFのタイムチャートを示す図である。
【図15】本発明に適用されるクロック遅延型FFs制
御回路の構成を示す図である。
【図16】(a)は本発明に適用される、クロック遅延
型FFの入力制御回路の構成を示す図であり、(b)は
そのFFのタイムチャートを示す図である。
【図17】本発明に適用される反転クロック型FFs制
御回路の構成を示す図である。
【図18】(a)は本発明に適用される、反転クロック
型FFの入力制御回路の構成を示す図であり、(b)は
そのFFのタイムチャートを示す図である。
【図19】本発明に適用される2進数カウンタ方式拡散
データ入力制御回路を示す図である。
【図20】一般的な、DS−CDMA方式を用いた無線
端末の送信部を示すブロック図である。
【図21】一般的な、DS−CDMA方式において一次
変調にQPSKを用いた場合の送信データを示すブロッ
ク図である。
【図22】一般的な、DS−CDMA方式を用いた無線
端末の受信部を示すブロック図である。
【図23】一般的な、広帯域DS−CDMA方式を用い
た無線端末の受信部の拡散復調部を示すブロック図であ
る。
【図24】従来の、マッチドフィルタのブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,6 マッチドフィルタ 2 データ入力制御部 3 拡散データパス部 4 データ保持部 5 演算部 7,77 拡散データパスレジスタ回路(拡散データ
パス部) 8,88 オーバサンプリング制御回路(セレクタ制
御部) 8a,88a セレクタ 8b,88b ‘O’−State FSM 9,51,99 演算回路(部) 9a,51a,99a 乗算回路 9b,51b,99b 加算回路 10 拡散データ入力制御回路(部) 10a,13a,14a,15a FF(フリップフ
ロップ) 11 ディジタルマッチドフィルタ(低電力マッチド
フィルタ) 13,14,15 FFs(複数フリップフロップ) 13b,14b,15b,15c ANDゲート 14c バッファ 15d インバータ 16 2進数カウンタ方式拡散データ入力制御回路 17 Kビットカウンタ 18 デコーダ 19 複数演算部 20−1,20−2,20−3,20−4,21−1,
21−2 ディジタルマッチドフィルタ(低電力マッ
チドフィルタ) 22 拡散データパス回路 22−a,22−b,22−c,22−d,22−e,
22−f,22−g,22−h シフトレジスタ 22−i(i=1,2,・・・,M) シフトレジス
タ 22−ia(i=1,2,・・・M) FF 22−ib(i=1,2,・・・M) FF 22−ic(i=1,2,・・・M) FF 22−id(i=1,2,・・・M) FF 22−ie(i=1,2,・・・M) FF 22−if(i=1,2,・・・M) FF 22−ig(i=1,2,・・・M) FF 22−ih(i=1,2,・・・M) FF 23 乗算部 24 レプリカ符号用レジスタ 25 加算部 26,27 拡散レプリカ符号レジスタ 28 ディジタルマッチドフィルタ 30 DS−CDMA方式を用いた無線端末の送信部 31 一次変調部 32 拡散変調部 33 周波数変換部 34 RF増幅部 35 アンテナ 36a,36b,36c,36d 乗算器 37a,37b 加算器 40 DS−CDMA方式を用いた無線端末の受信部 41 アンテナ 42 RF増幅部 43 周波数変換部 44,46 拡散復調部 44a ハイブリッド器 44b,44e ミキサ 44c 局部発振器 44d 90°移相器 44f,44h A/D(アナログ/ディジタル)変
換器 44g 拡散レプリカ符号発生器 44i,44j 加算器 45 一次復調部 50 4倍オーバサンプリング制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散データを入力されるべく、複数のデ
    ータ保持部を並列的に配置した構成の拡散データパス部
    と、 該拡散データの入力に応じて、上記の拡散データパス部
    における各データ保持部へのデータ保持制御を順次行な
    っていく拡散データ入力制御部と、 上記の拡散データパス部の各データ保持部からの出力
    と、拡散符号との乗算を行なうとともに、それぞれの乗
    算結果を加算して出力する演算部とをそなえて構成され
    たことを特徴とする、マッチドフィルタ。
  2. 【請求項2】 拡散データを入力されるべく、複数のデ
    ータ保持部を並列的に配置した構成の拡散データパス部
    と、 該拡散データの入力に応じて、上記の拡散データパス部
    における各データ保持部へのデータ保持制御を順次行な
    っていく拡散データ入力制御部とをそなえるとともに、 上記の拡散データパス部の各データ保持部からの出力を
    共通信号として、該各データ保持部からの出力と、拡散
    符号との乗算を行なうとともに、それぞれの乗算結果を
    加算して出力する複数の演算部をそなえて構成されたこ
    とを特徴とする、マッチドフィルタ。
  3. 【請求項3】 該拡散データ入力制御部が、複数の有限
    状態保持部を環状に配置したラウンドロビン環をそな
    え、該ラウンドロビン環における複数の有限状態保持部
    のうちの1つの有限状態保持部のみが他の有限状態保持
    部と状態が異なるように、該複数の有限状態保持部の状
    態を順次変更していくことにより、上記の拡散データパ
    ス部における各データ保持部へのデータ保持が順次更新
    されていくように構成されたことを特徴とする、請求項
    1又は請求項2に記載のマッチドフィルタ。
  4. 【請求項4】 該拡散データ入力制御部がカウンタをそ
    なえ、該カウンタによる計数結果に基づいて、上記の拡
    散データパス部における各データ保持部へのデータ保持
    が順次更新されていくように構成されたことを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2に記載のマッチドフィルタ。
  5. 【請求項5】 該拡散データパス部の該拡散データの入
    力側に、該拡散データ入力制御部からの制御信号に応じ
    て、該拡散データパス部へ該拡散データを入力させるか
    どうかの制御を行なうゲート部が設けられたことを特徴
    とする、請求項1又は請求項2に記載のマッチドフィル
    タ。
  6. 【請求項6】 該拡散データパス部におけるデータ保持
    部のクロック入力側に、該拡散データ入力制御部からの
    制御信号を遅延させて該遅延出力を該データ保持部への
    クロック入力信号とする遅延部が設けられたことを特徴
    とする、請求項1,2,5のいずれかに記載のマッチド
    フィルタ。
  7. 【請求項7】 該拡散データパス部におけるデータ保持
    部のクロック入力側に、システムクロックを反転すると
    ともに、このシステムクロック反転信号と該拡散データ
    入力制御部からの制御信号との論理積演算を施して該論
    理積演算出力を該データ保持部へのクロック入力信号と
    する論理回路部が設けられたことを特徴とする、請求項
    1,2,5のいずれかに記載のマッチドフィルタ。
  8. 【請求項8】 該拡散データパス部と該演算部との間
    に、上記の各データ保持部からの出力を選択的に該演算
    部へ出力しうるセレクタ部が設けられるとともに、 該セレクタ部の選択制御を行なうセレクタ制御部が設け
    られたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載
    のマッチドフィルタ。
  9. 【請求項9】 受信アンテナを通じて受信されたCDM
    A通信方式の受信信号について拡散復調を施す拡散復調
    部をそなえたCDMA通信方式の無線受信装置におい
    て、 該拡散復調部が、 拡散データを入力されるべく複数のデータ保持部を並列
    的に配置した構成の拡散データパス部と、該拡散データ
    の入力に応じて上記の拡散データパス部における各デー
    タ保持部へのデータ保持制御を順次行なっていく拡散デ
    ータ入力制御部と、上記の拡散データパス部の各データ
    保持部からの出力と、拡散符号との乗算を行なうととも
    にそれぞれの乗算結果を加算して出力する演算部とを有
    するマッチドフィルタをそなえて構成されていることを
    特徴とする、CDMA通信方式の無線受信装置。
  10. 【請求項10】 受信アンテナを通じて受信されたCD
    MA通信方式でQPSK変調を施された受信信号につい
    て拡散復調を施す拡散復調部をそなえたCDMA通信方
    式の無線受信装置において、 該拡散復調部が、拡散データを入力されるべく複数のデ
    ータ保持部を並列的に配置した構成の拡 散データパス部と、該拡散データの入力に応じて上記の
    拡散データパス部における各データ保持部へのデータ保
    持制御を順次行なっていく拡散データ入力制御部と、上
    記の拡散データパス部の各データ保持部からの出力とI
    チャネル用拡散符号との乗算を行なうとともにそれぞれ
    の乗算結果を加算して出力する第1演算部と、上記の拡
    散データパス部の各データ保持部からの出力とQチャネ
    ル用拡散符号との乗算を行なうとともにそれぞれの乗算
    結果を加算して出力する第2演算部とを有するマッチド
    フィルタをそなえて構成されていることを特徴とする、
    CDMA通信方式の無線受信装置。
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