JPH11249177A - アクティブマトリクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル - Google Patents

アクティブマトリクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル

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JPH11249177A
JPH11249177A JP7340898A JP7340898A JPH11249177A JP H11249177 A JPH11249177 A JP H11249177A JP 7340898 A JP7340898 A JP 7340898A JP 7340898 A JP7340898 A JP 7340898A JP H11249177 A JPH11249177 A JP H11249177A
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JP
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electrode
signal electrode
pixel electrode
active matrix
substrate
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JP7340898A
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Takashi Inoue
孝 井上
Yasushi Takano
靖 高野
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚特性に優れた駆動が可能なアクティブマ
トリクス基板、およびこれを用いた、コントラストが高
く、高画質の液晶表示パネルを提供する。 【解決手段】 アクティブマトリクス基板100は、基
板30、この基板30上に所定のパターンで配設された
第1の信号電極12および第2の信号電極14、第1の
信号電極12と電気的に接続され、画素領域20に延設
された複数の単位電極22aを有する第1の画素電極2
2、および第2の信号電極14と電気的に接続され、第
1の画素電極22の単位電極22aに対向する状態で画
素領域20に延設された複数の単位電極24aを有する
第2の画素電極24、を有する。第1の信号電極12と
第1の画素電極22との間、および第2の信号電極14
と第2の画素電極24との間のいずれか一方に、2端子
型非線形素子が接続される。そして、第1の画素電極2
2の単位電極22aと前記第2の画素電極24の単位電
極24aとの間に生じる電界は、前記基板30に平行な
成分を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
として2端子型非線形素子を含むアクティブマトリクス
基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネルに関す
る。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】アクテ
ィブマトリクス方式の液晶表示装置は、画素領域毎にス
イッチング素子を設けてマトリクスアレイを形成したア
クティブマトリクス基板と、たとえばカラーフィルタを
設けた対向基板との間に液晶を充填しておき、各画素領
域毎の液晶の配向状態を制御して、所定の画像情報を表
示するものである。スイッチング素子としては、一般
に、薄膜トランジスタ(TFT)などの3端子素子また
は金属−絶縁体−金属(MIM)型非線形素子などの2
端子素子が用いられている。そして、2端子素子を用い
たスイッチング素子は、3端子素子に比べ、原理的には
開口率を大きくでき、また製造工程を簡略化できるとい
う点で優れている。
【0003】図6に、2端子型非線形素子を用いた液晶
表示パネルの従来構造の一例を模式的に示す。液晶表示
パネルは、2枚の基板、すなわちアクティブマトリクス
基板1と対向基板2とが対向して設けられ、これらの基
板1および2の間に液晶層5が封入されている。そし
て、アクティブマトリクス基板1には、一方の信号線
(図示せず)およびこの信号線と接続された2端子型非
線形素子6によって駆動される画素電極3が形成され、
対向基板2には、画素電極3に対向するように他方の信
号線4が形成されている。この液晶表示パネルにおいて
は、図6において鎖線で示すように、液晶層5に対して
主に垂直に電界が印加される。この液晶表示パネルにお
いては、ITO膜などから構成される画素電極3が必要
であり、そのため基板の製造工程数が多い。また、液晶
の駆動方式では、液晶の光学特性により視角特性が劣
る。すなわち、このタイプの液晶表示パネルに用いられ
る、TN型のような液晶分子の長軸を基板界面に垂直に
立ち上がらせる方式の場合、複屈折位相差がゼロとなる
視角方向は正面、すなわち基板界面に対して垂直な方向
のみであり、視角方向が垂直方向より傾斜すると複屈折
位相差が現れる。その結果、ノーマリーホワイト型の液
晶表示パネルでは光がもれ、コントラストの低下や階調
レベルの反転を引き起こす。
【0004】本発明の目的は、視角特性が優れた駆動が
可能で、簡易な工程によって製造することができるアク
ティブマトリクス基板、およびこれを用いた、コントラ
ストが高く高画質の液晶表示パネルを提供することにあ
る。
【0005】さらに本発明の他の目的は、上述した優れ
た特性を有するアクティブマトリクス基板の製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクティブ
マトリクス基板は、基板、この基板上に所定のパターン
で配設された第1の信号電極、前記基板上に所定のパタ
ーンで配設され、前記第1の信号電極と電気的に分離さ
れた第2の信号電極、前記第1の信号電極と電気的に接
続され、画素領域に延設された複数の単位電極を有する
第1の画素電極、前記第2の信号電極と電気的に接続さ
れ、前記第1の画素電極の単位電極に対向する状態で画
素領域に延設された複数の単位電極を有する第2の画素
電極、前記第1の信号電極と前記第1の画素電極との
間、および前記第2の信号電極と前記第2の画素電極と
の間のいずれか一方に接続され、かつ、第1の導電膜、
絶縁膜および第2の導電膜を有する2端子型非線形素
子、を備え、前記第1の画素電極の単位電極と前記第2
の画素電極の単位電極との間に生じる電界は、前記基板
に平行な成分を含む。
【0007】このアクティブマトリクス基板において
は、基板に第1および第2の信号電極、つまり走査線お
よびデータ線の両者を形成し、さらに画素電極の代わり
に、複数の単位電極を有する第1の画素電極および第2
の画素電極を設け、両者の単位電極を交互にかつ対向さ
せて形成している。そのため、前記第1の画素電極の単
位電極と前記第2の画素電極の単位電極との間に生じる
電界は、前記基板に平行な成分を含むことになる。この
ように液晶層に主として平行な電界を印加することによ
り、液晶の透過率を変化させて表示画像を形成すること
ができる。このような方式では、液晶層に対して垂直に
電界を印加する従来の方式に比べて、視角が拡大され
る。その理由は、上述したように液晶層に基板に対して
ほぼ平行に電界を印加させることにより、液晶分子の長
軸は基板とほぼ平行にあり、従って視角方向の変化に対
する明るさの変化の依存性が小さいことによる。また、
前記画素電極は前記信号電極と同一の工程で形成するこ
とができるため、ITO膜などの画素電極を形成する場
合に比べて工程数を減らすことができ、製造プロセスの
点でも有利である。
【0008】前記第1の画素電極と前記第2の画素電極
とは、それらの単位電極が平行かつ交互に配置されてい
ることが望ましい。このようないわゆるくし形構造を取
ることにより、均一で良好な電界を印加することができ
る。
【0009】また、前記第1の信号電極と前記第2の信
号電極とは同一基板に形成されているので電気的に分離
されていることが必要であり、そのため両者が交差する
部分は相互に絶縁される必要がある。そのための構造と
しては、下層となる一方の信号電極の最上層は、陽極酸
化によって絶縁膜を形成し得る物質によって構成される
ことが望ましい。このような物質としては、導電性が高
くかつ容易に陽極酸化が可能なアルミニウム、タンタ
ル、チタン、タングステン、ジルコニウムおよびこれら
の金属の合金から選択される物質が好ましい。
【0010】本発明のアクティブマトリクス基板の製造
方法は、以下の工程(a)〜(e)を含むことが望まし
い。
【0011】(a) 基板上に所定のパターンで第1の
信号電極を形成する工程、(b) 前記基板上に所定の
パターンを有し、前記第1の信号電極と電気的に分離さ
れた第2の信号電極を形成する工程、(c) 前記第1
の信号電極と電気的に接続され、画素領域に延設された
複数の単位電極を有する第1の画素電極を形成する工
程、(d) 前記第2の信号電極と電気的に接続され、
前記第1の画素電極の単位電極に対向する状態で画素領
域に延設された複数の単位電極を有する第2の画素電極
を形成する工程、(e) 前記第1の信号電極と前記第
1の画素電極との間、および前記第2の信号電極と前記
第2の画素電極との間のいずれか一方に接続され、か
つ、第1の導電膜、絶縁膜および第2の導電膜を有する
2端子型非線形素子を形成する工程、を含み、前記工程
(a)と工程(c)、および前記工程(b)と工程
(d)の組合せのうち少なくとも一方は、両者の工程の
全部あるいは一部が同じ工程で行われる。
【0012】この製造方法においては、第1の信号電極
と第1の画素電極とを同じ工程で形成することができ、
および/または第2の信号電極と第2の画素電極と同じ
工程で形成することができるため、製造プロセスが少な
くてよい。
【0013】さらに、本発明の液晶表示パネルは、上述
したアクティブマトリクス基板を備えたことを特徴と
し、より具体的には、請求項1〜4のいずれかに記載の
アクティブマトリクス基板、前記アクティブマトリクス
基板に対向する位置に配置された対向基板、および、前
記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に封
入された液晶層、を含むことを特徴とする。
【0014】この液晶表示パネルによれば、視角特性が
よくコントラストが高く、従って高品質の画像表示が可
能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0016】(アクティブマトリクス基板および液晶表
示パネル)図1は、本発明の実施の形態にかかるアクテ
ィブマトリクス基板の液晶駆動領域の1単位を模式的に
示す平面図であり、図2は、図1におけるA−A線に沿
った部分を模式的に示す断面図、図3は、図1における
B−B線に沿った部分を模式的に示す断面図である。
【0017】アクティブマトリクス基板100は、絶縁
性を有する、たとえばガラス,プラスチックなどからな
る基板30上に、第1の信号電極(走査線)12と、こ
の走査線12に直交する方向に第2の信号電極(データ
線)14が形成されている。これらの走査線12および
データ線14によって囲まれた画素領域20には、くし
形状の第1の画素電極22と、第2の画素電極24とが
形成されている。前記第1の画素電極22は、前記走査
線12と平行に配列された、複数の単位電極22aと、
これらの単位電極22aを端部で連結する連結部22b
とから構成されている。また、前記第2の画素電極24
は、前記走査線12と平行に配列された、複数の単位電
極24aを有し、各単位電極24aは前記データ線14
にそれぞれ接続されている。そして、前記単位電極22
aと前記単位電極24aとは交互にかつ等間隔で平行に
配列されている。また、前記第1の画素電極22は、2
端子型非線形素子40を介して走査線12に接続されて
いる。
【0018】前記走査線12とデータ線14とは、相互
に電気的に絶縁されている必要がある。そのために、下
に位置する走査線12の表面には絶縁層が形成されてい
る。より具体的には、図2に示すように、走査線12
は、第1の導電膜12aと、第1の絶縁膜12bと、第
2の導電膜12cと、第2の絶縁膜12dとから構成さ
れている。そして、第1の導電膜12aは、後に詳述す
る2端子型非線形素子40の陽極酸化に際して配線電極
として利用される。また、第1の絶縁膜12bは第1の
導電膜12aの陽極酸化によって形成される。第2の導
電膜12cは、主として配線電極として機能し、導電率
が高くかつ陽極酸化が可能な金属から構成される。この
ような金属としては、例えばアルミニウム、タンタル、
チタン、タングステン、ジルコニウムおよびこれらの合
金などから構成されている。この第2の導電膜12cを
陽極酸化させることによって、第2の導電膜12cの表
面に比較的簡易なプロセスで第2の絶縁膜12dを形成
することができる。この第2の絶縁膜12dは、走査線
12とデータ線14との短絡を防止するために十分な厚
みを有していることが必要となる。
【0019】前記データ線14を構成する物質は特に限
定されないが、導電性などを考慮すると、アルミニウ
ム、銅、銀、クロムあるいはこれらの合金からなること
が望ましい。
【0020】前記2端子型非線形素子40は、バック・
ツー・バック(back−to−back)構造を有す
る。つまり、2端子型非線形素子40は、第1の2端子
型非線形素子40aと第2の2端子型非線形素子40b
とを、極性を反対にして直列に接続した構造を有する。
【0021】具体的には、図3に示すように、2端子型
非線形素子40は、基板30の表面に積層された、タン
タルあるいはタンタル合金からなる第1の導電膜42
と、この第1の導電膜42の表面に形成された絶縁膜4
4と、この絶縁膜44の表面に形成され、相互に離間し
た第2の導電膜46a,46bとから構成されている。
そして、第1の導電膜42、絶縁膜44および一方の第
2の導電膜46aから第1の2端子型非線形素子40a
が構成され、第1の導電膜42、絶縁膜44および他方
の第2の導電膜46bから第2の2端子型非線形素子4
0bが構成されている。
【0022】そして、一方の第2の導電膜46aは前記
第1の画素電極22を構成する最も外側の単位電極22
aの端部と一体的に接続され、他方の第2の導電膜46
bは前記走査線12と一体的に接続されている。
【0023】前記第1の導電膜42は、タンタル単体、
あるいはタンタルを主成分とし、これに周期律表で6,
7および8族に属する元素を含ませた合金膜としてもよ
い。合金に添加される元素としては、たとえばタングス
テン,クロム,モリブデン,レニウム,イットリウム,
ランタン,ディスプロリウムなどを好ましく例示するこ
とができる。特に、前記元素としてはタングステンが好
ましく、その含有割合はたとえば0.1〜6原子%であ
ることが好ましい。また、前記走査線12を構成する第
1の導電膜12aは、前記第1の導電膜42と同一工程
で形成される。
【0024】前記絶縁膜44は、前記第1の導電膜42
を陽極酸化することによって得られる酸化膜から構成さ
れている。また、前記走査線12を構成する第1の絶縁
膜12bは、前記絶縁膜44と同一の工程によって形成
される。
【0025】また、前記第2の導電膜46a,46b、
走査線12を構成する第2の導電膜12cおよび第1の
画素電極22は、同一の工程で形成される導電膜によっ
て構成されている。このように第2の導電膜46a,4
6b,12cおよび第1の画素電極22を同じ膜で形成
することにより、膜形成に要する製造工程を少なくする
ことができる。なお、前記第1の画素電極22の表面に
は、走査線12の第2の絶縁膜12dを形成する際に絶
縁膜23が同時に形成される。
【0026】前記第2の導電膜46a,46b、第2の
導電膜12cおよび第1の画素電極22を構成する金属
としては、例えばアルミニウム、タンタル、チタン、タ
ングステン、ジルコニウムなどを例示することができ、
導電性およびコストの点でアルミニウムあるいはアルミ
ニウムの合金が好ましい。アルミニウムの合金として
は、例えば、Al−Sc、Al−Cu、Al−Si、A
l−Cu−Si、Al−Cu−Ti−B、Al−Ndお
よびAl−Mgなどを例示することができる。
【0027】本実施の形態に係るバック・ツー・バック
構造の2端子型非線形素子は、図4に示すように、機能
的には、容量48と、双方向非線形素子49とを並列に
接続した回路と見なすことができる。バック・ツー・バ
ック構造の2端子型非線形素子40は、電圧−電流特性
の対称性が、クロス型の2端子型非線形素子に比べて優
れている。電圧−電流特性の対称性がよいとは、ある電
圧において、信号線たとえばデータ線から走査線に電流
を流すときと、走査線からデータ線に電流を流すときと
の電流の絶対値の差が十分に小さいことである。
【0028】次に、前記2端子型非線形素子40を用い
た液晶表示パネルの一例について説明する。図4は、前
記2端子型非線形素子40を用いたアクティブマトリク
ス方式の液晶表示パネルの等価回路の一例を示す。
【0029】この液晶表示パネル10は、走査信号駆動
回路120およびデータ信号駆動回路110を含む。液
晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の走査線
12および複数のデータ線14が設けられ、前記走査線
12は前記走査信号駆動回路120により、前記データ
線14は前記データ信号駆動回路110により駆動され
る。そして、各単位画素18において、走査線12とデ
ータ線14との間に2端子型非線形素子40と液晶表示
要素(液晶層)50とが直列に接続されている。なお、
図4では、2端子型非線形素子40が走査線12側に接
続され、液晶表示要素50がデータ線14側に接続され
ているが、これとは逆に2端子型非線形素子40をデー
タ線14側に、液晶表示要素50を走査線12側に設け
る構成としてもよい。つまり、図1において、走査線1
2とデータ線14とを入れ替えることもできる。
【0030】図5は、本実施の形態にかかる液晶表示パ
ネルの構造の一例を模式的に示す断面図である。この液
晶表示パネル10は、2枚の基板、すなわち前述したア
クティブマトリクス基板100と対向基板200とが対
向して設けられ、これらの基板100,200間に液晶
層50が存在する。この液晶表示パネル10において
は、前述したように、アクティブマトリクス基板100
の上に走査線12とデータ線14とを形成するため、対
向基板200には信号電極を形成する必要がない。
【0031】このように対向基板200に信号電極がな
いと、対向基板の形成が容易となるだけでなく、各基板
に形成された画素電極と信号電極とを位置合わせする必
要がないので、液晶表示パネルの組立が容易となる。上
述したように、位置合わせの必要がなくなると、位置合
わせのためのマージンが不要となるので、より画素の開
口率を大きくすることができる。
【0032】そして、前記アクティブマトリクス基板1
00においては、前述したように、基板30に第1およ
び第2の信号電極、つまり走査線12およびデータ線1
4の両者を形成し、さらに、第1の画素電極22を構成
する複数の単位電極22aと、第2の画素電極24を構
成する複数の単位電極24aとが交互にかつ対向して設
けられている。そのため、前記第1の画素電極22の単
位電極22aと前記第2の画素電極24の単位電極24
aとの間に生じる電界は、図5において鎖線で示すよう
に、前記基板30に平行な成分を含むことになる。この
ように液晶層50に主として平行な電界を印加すること
により、液晶の透過率を変化させて表示画像を形成する
ことができる。このような方式では、液晶層に対して垂
直に電界を印加する従来の方式に比べて、視角が拡大さ
れる。その理由については、既に述べたので省略する。
【0033】そして、走査線12とデータ線14とに印
加された信号に基づいて、液晶表示要素(液晶層)50
を表示状態,非表示状態またはその中間状態に切り替え
て表示動作を制御する。表示動作の制御方法について
は、一般的に用いられる方法を適用できる。
【0034】(アクティブマトリクス基板の製造プロセ
ス)次に、たとえば図1〜図3に示すアクティブマトリ
クス基板100の製造方法について説明する。アクティ
ブマトリクス基板100は、たとえば以下のプロセスに
よって製造される。
【0035】(a)まず、基板30上に、タンタルある
いはタンタル合金からなる2端子型非線形素子40の第
1の導電膜42のための導電膜が形成される。そして、
この第1の導電膜42の形成工程と同じ工程で、走査線
12の第1の導電膜12aのための導電膜が形成され
る。この導電膜は、スパッタリング法や電子ビーム蒸着
法で形成することができ、さらに、一般に用いられてい
るフォトリソグラフィおよびエッチング技術によってパ
ターニングされ、第1の導電膜42および12aが形成
される。
【0036】前記第1の導電膜42および12aの膜厚
は、2端子型非線形素子の特性などを考慮して好適な値
が選択され、好ましくは100〜500nmとされる。
タンタル合金からなる第1の導電膜を形成する方法とし
ては、混合ターゲットを用いたスパッタリング法、コス
パッタリング法あるいは電子ビーム蒸着法などを用いる
ことができる。タンタル合金に含まれる元素としては、
周期律表で6,7および8族の元素、好ましくはタング
ステン、クロム、モリブデン、レニウムなどの前述した
元素を選択することができる。
【0037】(b)ついで、2端子型非線形素子40を
構成する第1の導電膜42および走査線12を構成する
第1の導電膜12a上に、酸化タンタルからなる絶縁膜
44および第1の絶縁膜12bが形成される。この絶縁
膜44および12bは、陽極酸化法を用いて前記第1の
導電膜42および12aの表面を酸化させることにより
形成される。陽極酸化に用いられる化成液は特に限定さ
れないが、例えば0.01〜0.1重量%のクエン酸水
溶液を用いることができる。前記絶縁膜44は、2端子
型非線形素子の特性などによって好ましい膜厚が選択さ
れ、たとえば20〜70nm程度とされる。
【0038】(c)ついで、走査線12の第2の導電膜
12c、2端子型非線形素子40の第2の導電膜46
a,46bおよび第1の画素電極22のための、例えば
アルミニウム膜からなる導電膜が形成される。この導電
膜の膜厚は、2端子型非線形素子や走査線の特性などに
よって好適な値が選択され、通常30〜200nmとさ
れる。この導電膜は、スパッタリング法や電子ビーム蒸
着法で形成することができる。そして、前記第2の導電
膜12c,46a,46bおよび第1の画素電極22
は、一般に用いられているフォトリソグラフィおよびエ
ッチング技術によってパターニングされる。
【0039】(d)ついで、走査線12を構成する第2
の導電膜12cの表面に例えば酸化アルミニウムからな
る第2の絶縁膜12dが形成される。この第2の絶縁膜
12dは、陽極酸化法を用いて前記第2の導電膜12c
の表面を酸化させることにより形成される。陽極酸化に
用いられる化成液は特に限定されないが、例えば、酒石
酸アンモニウム、フタル酸アンモニウム、安息香酸アン
モニウムなどの水溶液を用いることができる。ここで特
に注意したいのは化成液のpHであり、絶縁性のよい膜
にするためには、pH6〜8の溶液を用いることが好ま
しい。
【0040】前記第2の絶縁膜12dは、この絶縁膜1
2dの上に形成されるデータ線14との電気的絶縁性を
考慮して好ましい膜厚が選択され、例えば100〜50
0nm程度とされる。なお、この工程では、前記第1の
画素電極22の単位電極22aの表面にも同時に陽極酸
化膜(絶縁膜23)が形成される。
【0041】(e)ついで、データ線14および第2の
画素電極24のための導電膜が形成される。この導電膜
は、スパッタリング法や電子ビーム蒸着法で形成するこ
とができ、さらに、一般に用いられているフォトリソグ
ラフィおよびエッチング技術によってパターニングさ
れ、データ線14および第2の画素電極24の単位電極
24aが形成される。
【0042】上述した実施の形態においては、2端子型
非線形素子として、いわゆるバック・ツー・バック構造
の素子を用いたが、これに限定されず、いわゆる単一の
第1の導電膜−絶縁膜−第2の導電膜から成るクロス型
の2端子型非線形素子を用いてもよい。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアクティブマトリク
ス基板の要部を模式的に示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1におけるB−B線に沿った断面図である。
【図4】本発明に係る液晶表示パネルの等価回路を示す
図である。
【図5】本発明に係る液晶表示パネルの断面図である。
【図6】従来の液晶表示パネルの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 12 走査線(第1の信号電極) 14 データ線(第2の信号電極) 20 画素領域 22 第1の画素電極 22a 単位電極 24 第2の画素電極 24a 単位電極 30 基板 40 2端子型非線形素子 40a 第1の2端子型非線形素子 40b 第2の2端子型非線形素子 42 第1の導電膜 44 絶縁膜 46a,46b 第2の導電膜 50 液晶層(液晶表示要素) 100 アクティブマトリクス基板 200 対向基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、 この基板上に所定のパターンで配設された第1の信号電
    極、 前記基板上に所定のパターンで配設され、前記第1の信
    号電極と電気的に分離された第2の信号電極、 前記第1の信号電極と電気的に接続され、画素領域に延
    設された複数の単位電極を有する第1の画素電極、 前記第2の信号電極と電気的に接続され、前記第1の画
    素電極の単位電極に対向する状態で画素領域に延設され
    た複数の単位電極を有する第2の画素電極、 前記第1の信号電極と前記第1の画素電極との間、およ
    び前記第2の信号電極と前記第2の画素電極との間のい
    ずれか一方に接続され、かつ、第1の導電膜、絶縁膜お
    よび第2の導電膜を有する2端子型非線形素子、を備
    え、 前記第1の画素電極の単位電極と前記第2の画素電極の
    単位電極との間に生じる電界は、前記基板に平行な成分
    を含むアクティブマトリクス基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1の画素電極と前記第2の画素電極とは、それら
    の単位電極が平行かつ交互に配置されているアクティブ
    マトリクス基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1の信号電極および前記第2の信号電極のうち、
    下層となる信号電極の最上層は陽極酸化によって該層を
    構成する金属の酸化物となりうる物質によって構成され
    るアクティブマトリクス基板。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記物質は、アルミニウム、タンタル、チタン、タング
    ステン、ジルコニウムおよびこれらの金属の合金から選
    択される物質からなるアクティブマトリクス基板。
  5. 【請求項5】以下の工程(a)〜(e)を含むアクティ
    ブマトリクス基板の製造方法。 (a) 基板上に所定のパターンで第1の信号電極を形
    成する工程、(b) 前記基板上に所定のパターンを有
    し、前記第1の信号電極と電気的に分離された第2の信
    号電極を形成する工程、(c) 前記第1の信号電極と
    電気的に接続され、画素領域に延設された複数の単位電
    極を有する第1の画素電極を形成する工程、(d) 前
    記第2の信号電極と電気的に接続され、前記第1の画素
    電極の単位電極に対向する状態で画素領域に延設された
    複数の単位電極を有する第2の画素電極を形成する工
    程、(e) 前記第1の信号電極と前記第1の画素電極
    との間、および前記第2の信号電極と前記第2の画素電
    極との間のいずれか一方に接続され、かつ、第1の導電
    膜、絶縁膜および第2の導電膜を有する2端子型非線形
    素子を形成する工程、を含み、 前記工程(a)と工程(c)、および前記工程(b)と
    工程(d)の組合せのうち少なくとも一方は、両者の工
    程の全部あるいは一部が同じ工程で行われるアクティブ
    マトリクス基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第1の信号電極および第2の信号電極のうち、下層
    となる信号電極の最上層は陽極酸化によって該層を構成
    する金属の酸化物となりうる物質によって構成されるア
    クティブマトリクス基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記物質は、アルミニウム、タンタル、チタン、タング
    ステン、ジルコニウムおよびこれらの金属の合金から選
    択される物質からなるアクティブマトリクス基板の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載のアクテ
    ィブマトリクス基板、 前記アクティブマトリクス基板に対向する位置に配置さ
    れた対向基板、および前記アクティブマトリクス基板と
    前記対向基板との間に封入された液晶層、 を含む液晶表示パネル。
JP7340898A 1998-03-05 1998-03-05 アクティブマトリクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル Withdrawn JPH11249177A (ja)

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