JPH11248545A - 温度測定システム - Google Patents

温度測定システム

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JPH11248545A
JPH11248545A JP5375598A JP5375598A JPH11248545A JP H11248545 A JPH11248545 A JP H11248545A JP 5375598 A JP5375598 A JP 5375598A JP 5375598 A JP5375598 A JP 5375598A JP H11248545 A JPH11248545 A JP H11248545A
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JP
Japan
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pulse
temperature
core cable
cable
change
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5375598A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Sakata
文男 坂田
Nobuyoshi Yamazaki
宣悦 山崎
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REIDEIKKU KK
Sakata Denki Co Ltd
Original Assignee
REIDEIKKU KK
Sakata Denki Co Ltd
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Publication date
Application filed by REIDEIKKU KK, Sakata Denki Co Ltd filed Critical REIDEIKKU KK
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Publication of JPH11248545A publication Critical patent/JPH11248545A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度測定システムにおいて、敷設上の制約を
少なくするとともに測定器の構成を簡単して安価にす
る。 【解決手段】 2芯ケーブル13はその一端が入射端と
して規定されており、パルス発生回路11は2芯ケーブ
ルの入射端から電気パルスを入射パルスとして入射す
る。反射パルス測定回路12は、2芯ケーブルにおける
長さ方向の温度変化に基づいて2芯ケーブル内において
入射パルスに応じて生じる反射パルスを入射端で受け
る。そして、反射パルス測定回路は、反射パルスの極性
と入射パルスからの遅れ時間とを検出して温度変化を温
度分布として測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度測定システムに
関し、特に、2芯ケーブルを用いた温度測定システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、温度測定には、熱電対又は白金
抵抗体等の感温素子を用いて限定された範囲(環境範
囲)の温度を測定する所謂点測定方式が知られており、
さらに、温度分布を測定する際には、光ファイバケーブ
ルの誘導ラマンら散乱現象を用いて温度分布を測定する
所謂分布型方式が用いられる。
【0003】分布型方式では、広い範囲の温度分布測定
を1本の光ファイバケーブルを用いて測定でき、このた
め、土木計測の領域においても、例えば、コンクリート
の打設温度管理に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の分布
型方式では、光ファイバケーブルの設置に当っては、伝
送損失の関係上、曲率半径に制限があるばかりでなく、
光ファイバケーブルの接続及びコネクタの取付等製造上
及び取付上に種々の制約がある。
【0005】加えて、上述のラマン散乱現象を用いた手
法では、微小信号を検出する必要があるため、つまり、
微小信号を取り扱う必要がある関係上、光ファイバケー
ブルの長さ方向において、測定限界があり、しかも、測
定装置自体が高価となってしまうという問題点がある。
【0006】本発明の目的は製造上及び取付上の制約が
ない温度測定システムに提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は測定限界が大きくしか
も安価な温度測定システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一端が
入射端として規定された2芯ケーブルと、該2芯ケーブ
ルの入射端から電気パルスを入射パルスとして入射する
パルス発生回路と、前記2芯ケーブルにおける長さ方向
の温度変化に基づいて前記2芯ケーブル内において前記
入射パルスに応じて生じる反射パルスを前記入射端で受
け前記反射パルスの極性と前記入射パルスからの遅れ時
間とを検出して前記温度変化を温度分布として測定する
測定回路とを有することを特徴とする温度測定システム
が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。
【0010】図1を参照して、図示の温度測定システム
は、パルス発生回路11及び反射パルス測定回路12を
備えており、これらパルス発生回路11及び反射パルス
測定回路12は、図示のように、2芯ケーブル13に接
続されている。いま、パルス発生回路11から2芯ケー
ブル13に電気パルスを入射パルスとして入射して、2
芯ケーブル13からの反射パルスを反射パルス測定回路
12で検出する。
【0011】入射パルス入射から反射パルスを検出する
までの時間をt、2芯ケーブル13内を伝播するパルス
の速度をv、入射端から反射パルス発生箇所までの2芯
ケーブル13の距離をLとすると、距離Lは数1で表さ
れる。
【0012】
【数1】
【0013】時間t(つまり、反射パルスの伝播遅延時
間)を測定すると、数1から反射位置が求められる。
【0014】ところで、平行2芯ケーブルにおいては、
芯線の半径をr、芯線中心間距離をd、導体周囲の透磁
率をμ、導体周囲の誘電率をεとすると、高周波領域に
おける特性インピーダンスZpは、数2で表される。
【0015】
【数2】
【0016】一方、同軸ケーブルにおいては、同軸ケー
ブルの外部導体内径をb、内部導体外径をa、導体間の
透磁率をμ、導体間の誘電率をεとすると、高周波領域
における特性インピーダンスZcは、数3で表される。
【0017】
【数3】
【0018】数2及び数3において、誘電率εの温度変
化率は、内部導体外径a、外部導体内径b、及び透磁率
μに比べて大きいから、両特性インピーダンスともに1
√εに比例して変化することになる。
【0019】平行2芯ケーブル及び同軸ケーブルとも
に、電気パルスの伝送路として用いることができ、予め
定められた温度における伝送路の特性インピーダンス
(以下、基準特性インピーダンスという)をZ0 とし
て、温度上昇によって特性インピーダンス(以下、変化
後特性インピーダンスという)がZに変化した際、特性
インピーダンスの変化によって生じる反射波の反射率R
は数4で表される。
【0020】
【数4】
【0021】ここで、同軸ケーブルの温度上昇による特
性インピーダンスの変化と反射率との関係を求めてみ
る。常温域の特性インピーダンスをZ0 、高温域の特性
インピーダンスをZとして、誘電率の温度係数をα、比
例定数をkとすると、基準特性インピーダンスZ0 及び
変化後特性インピーダンスというZはそれぞれ数5及び
数6で表すことができる。
【0022】
【数5】
【0023】
【数6】 但し、比例定数kは数7で表すものとする。
【0024】
【数7】 ここで、数8(近似公式)を用いて数6を変形すると、
数9が得られる。
【0025】
【数8】
【0026】
【数9】
【0027】数4に数5及び数9を代入すると、数10
が得られる。
【0028】
【数10】
【0029】同様にして、平行2芯ケーブルの特性イン
ピーダンスを示す数2を数4に代入して、平行2芯ケー
ブルにおける反射率Rを求めると、同軸ケーブルと同様
に数10が得られる。
【0030】数10は、誘電率の温度係数αが反射率R
に及ぼす影響を示しており、ここでは、誘電率の温度係
数αの1/4に比例して反射率Rが変化することを示し
ている。なお、数10において、符号“−”は反射波の
極性を示している。
【0031】例えば、3C−2V高周波同軸ケーブルで
は、その基準特性インピーダンスZ0 は常温で75Ωで
あり、内外導体間に使用される誘電体として誘電率の温
度係数が−1500(ppm/℃)のポリエチレンが用
いられている(出典:電子通信学会/電子通信ハンドブ
ック 402頁/1997年)。この3C−2V高周波
同軸ケーブルにおいては、反射率が約375ppm/℃
であり、3C−2V高周波同軸ケーブルは、反射率が約
375ppm/℃となる温度係数を有する温度分布セン
サケーブルとして用いることができる。
【0032】なお、平行2芯ケーブルにおいても、同軸
ケーブルと同様に、特性インピーダンスは1/√εに比
例して変化するから、平行2芯ケーブルにおいても、特
性インピーダンスに対する温度変化は同軸ケーブルと同
様になる。従って、平行2芯ケーブルも温度分布センサ
ケーブルとして用いることができる。
【0033】ここで、図2も参照して、2芯ケーブル1
3が直線状に敷設されているとする。この際、図2
(a)に示すように、ケーブルの長さ方向にケーブル温
度が高い領域(温度上昇領域)があるものとする。この
ような状態で、パルス発生回路11から入射パルスを与
えると、図2(b)に示すように、パルス入射端からみ
て、温度上昇領域の開始点と終止点において、入射パル
スに応じた反射パルスが発生する(以下開始点における
反射パルスを開始点パルスといい、終止点における反射
パルスを終止点パルスという)。さらに、ケーブルの終
端においても反射パルスが発生する(以下終端パルスと
いう)。
【0034】図2(a)に示す例では、温度上昇領域が
存在しており、その開始点では、特性インピーダンスが
低い領域から高い領域へと変化するため、開始点におけ
る反射パルスは入射パルスと同一の極性となる。
【0035】一方、終了点では、特性インピーダンスが
高い領域から低い領域へと変化してするから、終止点に
おける反射パルスは入射パルスと逆の極性となる。
【0036】上述のようにして発生した反射パルスは反
射パルス測定回路12に与えられる。そして、パルス発
生回路11と反射パルス測定回路12とを連動させて、
パルス発生回路11が入射パルスを入射すると、反射パ
ルス測定回路12がカウント(計時)を開始し、最初に
反射パルス(開始点パルス)を受けた時点でのカウント
値を計測する(以下第1のカウント値という)。反射パ
ルス測定回路12は数1に基づいて、開始点までの距離
を求める。さらに、反射パルス測定回路12は計時を続
けて、第2回目に反射パルス(終止点パルス)を受けた
時点でのカウント値を計測する(第2のカウント値とい
う)。反射パルス測定回路12は数1に基づいて、終止
点までの距離を求める。
【0037】反射パルス測定回路12は開始点までの距
離と終止点まで距離から温度変化領域を求める。さら
に、開始点パルスは入射パルスと同極性であり、終止点
パルスは入射パルスと逆極性であるから、反射パルス測
定回路12は、温度変化領域が温度上昇領域であると判
定して、例えば、図2(a)に示す温度分布表示を行
う。
【0038】図示の例では、さらに、終端パルスを受け
ることになるが、その後、さらに反射パルスを受けるこ
とがないので、パルス測定回路12は終端パルスである
と判断することになる。
【0039】なお、温度変化領域が温度下降領域である
場合には、開始点で入射パルスと逆極性の反射パルスが
発生し、終止点で入射パルスと同極性の反射パルスが発
生するから、反射パルス測定回路12はまず逆極性の開
始点パルスを受け、次に、同極性の終止点パルスを受け
ることになり、これによって、温度変化領域が温度下降
領域であると判断できることになる。
【0040】さらに、温度変化領域が複数あっても、開
始点パルスと終止点パルスの対で考えると、奇数回目に
受ける反射パルスと偶数回目に受ける反射パルスの極性
は互いに逆の関係になっているから、同様にして、複数
の温度変化領域について温度上昇領域か温度下降領域か
を判定できることになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、2芯
ケーブルを温度分布センサケーブルとして用いているか
ら、光ファイバケーブルに比べて敷設上の制約が少ない
という利点がある。加えて、本発明では、光学部品を用
いる必要がないから、測定器の構成が簡単となり、しか
も測定範囲(距離)を拡大できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による温度測定システムの一例を示す図
である。
【図2】図1に示す温度測定システムの動作を説明する
ための図であり、(a)はケーブル敷設方向に存在する
温度上昇領域を示す図であり、(b)は温度上昇領域に
よる反射パルスを説明するための図である。
【符号の説明】
11 パルス発生回路 12 反射パルス測定回路 13 2芯ケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が入射端として規定された2芯ケー
    ブルと、該2芯ケーブルの入射端から電気パルスを入射
    パルスとして入射するパルス発生回路と、前記2芯ケー
    ブルにおける長さ方向の温度変化に基づいて前記2芯ケ
    ーブル内において前記入射パルスに応じて生じる反射パ
    ルスを前記入射端で受け前記反射パルスの極性と前記入
    射パルスからの遅れ時間とを検出して前記温度変化を温
    度分布として測定する測定回路とを有することを特徴と
    する温度測定システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された温度測定システム
    において、前記反射パルスは前記温度変化に応じて生じ
    る前記2芯ケーブルの特性インピーダンスの変化によっ
    て発生し、前記測定回路は前記極性に基づいて前記温度
    変化が温度上昇変化であるか温度下降変化であるかを測
    定し、前記遅れ時間に基づいて前記温度変化の大きさを
    測定するようにしたことを特徴とする温度測定システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された温度測定シ
    ステムにおいて、前記2芯ケーブルは同軸ケーブルであ
    ることを特徴とする温度測定システム。
JP5375598A 1998-03-05 1998-03-05 温度測定システム Withdrawn JPH11248545A (ja)

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JP5375598A JPH11248545A (ja) 1998-03-05 1998-03-05 温度測定システム

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ID=12951642

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7275011B2 (en) 2005-06-30 2007-09-25 International Business Machines Corporation Method and apparatus for monitoring integrated circuit temperature through deterministic path delays
JP2010237065A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Japan Fine Ceramics Center 表面温度分布検知装置とこれを利用した配管の減肉検知方法
JP2018097905A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 富士通株式会社 半導体装置及び半導体装置の制御方法

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Legal Events

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510