JPH1124755A - 給水所制御装置 - Google Patents

給水所制御装置

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Publication number
JPH1124755A
JPH1124755A JP17596697A JP17596697A JPH1124755A JP H1124755 A JPH1124755 A JP H1124755A JP 17596697 A JP17596697 A JP 17596697A JP 17596697 A JP17596697 A JP 17596697A JP H1124755 A JPH1124755 A JP H1124755A
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JP
Japan
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water
water supply
station
flow rate
control means
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Application number
JP17596697A
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English (en)
Inventor
Eisaku Nanba
波 栄 作 難
Futoshi Kurokawa
川 太 黒
Takeshi Yamada
田 毅 山
Yasuo Yamamoto
本 靖 雄 山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水制御の自動化を図ると共に、残留塩素濃
度の著しい低下を防ぎ、また、給水所間の標高差に起因
する無送水状態の発生を防ぐ。 【解決手段】 本系統からの浄水を引き入れる場合、本
系統引入流量制御手段52は、まず、引入弁7を全開状
態にする。次いで、浄水場1からの浄水がポンプ2によ
り配管3に送出される。この浄水は流量計4を通った
後、配管5,6に分流し、引入弁7,9を通って第1の
給水所A及び第2の給水所Bに引き入れられる。そし
て、本系統引入流量制御手段52は、流量計4,8及び
水位計15,16からの各検出信号を入力して第2の給
水所Bの引入れ流量目標値Q2SVを演算し、このQ2SV
目標値として引入弁9の開度制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給水所制御装置に係
り、特に、複数の給水所を一つの給水所のように見なし
て取り扱うことができる給水システムにおいて用いられ
る給水所制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来技術及び本発明の適用対象
となる給水システムの構成を示す説明図である。この給
水システムは、第1の給水所A及び第2の給水所Bの2
つの給水所を、需要家側から見れば恰も1つの給水所の
ように制御することができる給水システムである。
【0003】図6において、本系統である浄水場1から
の浄水はポンプ2により、流量計4が設けられている配
管3に送出される。配管3は、配管5,6に分岐されて
おり、配管5は引入弁7を介して第1の給水所Aにつな
がっており、また、配管6は流量計8及び引入弁9を介
して第2の給水所Bにつながっている。さらに、第1の
給水所Aにはバイパス管10が接続されており、このバ
イパス管10はバイパス弁11を介して配管6とつなが
っている。第1の給水所Aには、流量計12及び引入弁
13が設けられている配管14も接続されており、この
配管14から他系統からの浄水を引き入れることができ
るようになっている。
【0004】第1及び第2の給水所A,Bには、それぞ
れの配水池の水位を計測するための水位計15,16が
設置されている。第1の給水所A内の水は配水ポンプ1
7により、圧力計18及び流量計19が設けられている
配管20に送出されるようになっており、また、第2の
給水所B内の水は配水ポンプ21により、圧力計22及
び流量計23が設けられている配管24に送出されるよ
うになっている。そして、配管20及び配管24からの
給水は配管25により合流されて需要家側へ供給される
ようになっている。
【0005】次に、図6の給水システムにおける給水制
御につき説明する。この従来の給水制御は、作業員の手
動により行われるようになっている。まず、本系統から
のみ第1及び第2の給水所A,Bに浄水が引き入れられ
る場合につき説明する。浄水場1の浄水はポンプ2によ
り配管3に送出され、引入弁7を通って第1の給水所A
に引き入れられる。この時点では引入弁9及びバイパス
弁11は閉じられており、浄水場1からの浄水は標高の
高い第1の給水所Aにのみ引き入れられることになる。
そして、第1の給水所A内の水は配水ポンプ17により
配管20に送出され、配管25を通って、需要家側への
給水が行われる。
【0006】このような給水が行われているうちに、第
1の給水所Aの水位が上限値に近づくと、作業員はバイ
パス弁11及び引入弁9を開き、第1の給水所A内の水
の一部を標高の低い第2の給水所Bに送出するようにす
る。そして、第2の給水所B内の水は配水ポンプ21に
より配管24に送出され、配管20の給水と合流して、
配管25から需要家側への給水が行われる。ここで、配
水ポンプ17,21の運転台数については、作業員が流
量計19,23によりそれぞれの配水量を監視しながら
決定しており、また、圧力計18,22を見ながら配水
ポンプ17,21の吐出圧力制御を行っている。
【0007】また、他系統からのみ浄水が引き入れられ
る場合も上記と同様にして需要家側への給水が行われ
る。すなわち、引入弁13を通って他系統からの浄水が
第1の給水所Aに引き入れられる。この時点では引入弁
9及びバイパス弁11は閉じられており、浄水場1から
の浄水は第1の給水所Aにのみ引き入れられることにな
る。そして、第1の給水所A内の水は配水ポンプ17に
より配管20に送出され、配管25を通って、需要家側
への給水が行われる。
【0008】このような給水が行われているうちに、第
1の給水所Aの水位が上限値に近づくと、作業員はバイ
パス弁11及び引入弁9を開き、第1の給水所A内の水
の一部を第2の給水所Bに送出するようにする。そし
て、第2の給水所B内の水は配水ポンプ21により配管
24に送出され、配管20の給水と合流して、配管25
から需要家側への給水が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の給水制御は、作業員の手動により行われていたため、
作業員に多大の労力を強いるばかりか次のような課題を
有するものであった。
【0010】すなわち、本系統又は他系統からの浄水
は、まず最初に第1の給水所Aのみに引き入れられ、第
1の給水所Aの水位が上限値に接近した時点で初めて第
1の給水所Aを経由して第2の給水所Bにも引き入れら
れる。したがって、第2の給水所Bに引き入れられる浄
水は、第1の給水所Aに引き入れられる浄水に比べて、
浄水場を送出されてから経過した時間が長くなってお
り、その残留塩素濃度が第1の給水所Aのものよりも著
しく低下したものとなっている。
【0011】また、作業員は、配水ポンプ17,21に
対して吐出圧力制御を行っているが、第1の給水所Aと
第2の給水所Bとの標高位置が吐出圧力制御を行う上で
無視し得ないほどに異なっている場合には、標高位置の
低い方のポンプからの配水を行うことができなくなるこ
とがある。つまり、作業員は、配水ポンプ17,21に
対し同じ目標値を与えて吐出圧力制御を行っているが、
第1及び第2の給水所A,Bの標高差が大きき場合に
は、標高位置の低い方の配水ポンプにおいて、ポンプ出
側圧力と押込み圧力とがバランスしてしまい、流量がゼ
ロの状態すなわち無送水の状態が発生することがあっ
た。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、給水制御の自動化を図ると共に、残留塩素濃度の
著しい低下を防ぎ、また、給水所間の標高差に起因する
無送水状態の発生を防ぐことが可能な給水所制御装置を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、本系統又は他系
統からの浄水を引き入れることが可能な第1の給水所
と、前記本系統又は前記第1の給水所から浄水を引き入
れることが可能な第2の給水所と、を備え、前記第1及
び第2の給水所からの各給水を合流させて、これを需要
家側へ供給する給水システムにおいて、前記本系統から
のみ浄水を前記第1及び第2の給水所に引き入れる場合
に、標高の高い前記第1の給水所の引入弁を全開にする
と共に、前記本系統の検出引入れ流量及び前記第2の給
水所の検出引入れ流量、並びに前記第1及び第2の給水
所の各検出水位に基づいて、第1及び第2の給水所の各
水位を等しくする方向の目標値を求め、この目標値に従
って、前記第2の給水所の引入弁の開度制御を行う本系
統引入流量制御手段、を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記他系統からのみ浄水を前記第1及び第
2の給水所に引き入れる場合に、前記第1の給水所の引
入弁を全開にすると共に、前記第1及び第2の給水所の
各検出水位に基づいて、これらの水位の差が設定範囲と
なるように、前記第2の給水所の引入弁の開度制御を行
う他系統引入流量制御手段、を備えたことを特徴とす
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記第1及び第2の給水所のうちの
一方の配水ポンプの吐出流量を目標値に追従させるよう
に制御する吐出流量制御手段と、前記第1及び第2の給
水所のうちの他方の配水ポンプの吐出圧力を目標値に追
従させるように制御する吐出圧力制御手段と、前記吐出
流量制御手段及び前記吐出圧力制御手段の目標値に基づ
き、前記第1及び第2の給水所の配水ポンプの運転台数
を制御する配水ポンプ台数制御手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記吐出流量制御手段及び前記吐出圧力制
御手段のそれぞれの制御対象に係る給水所を、所定時間
毎に切り換える制御方法切換手段、を備えたことを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図1
乃至図5に基づき説明する。但し、図6の給水システム
に関する構成要素については同一符号を付して重複した
説明を省略する。また、以下の各実施形態では、第1の
給水所Aの標高位置の方が第2の給水所Bの標高位置よ
りも高いものとする。そして、バイパス弁11は常時全
閉状態であるものとし、したがって第1の給水所A内の
水はバイパス管10を経由しては第2の給水所Bに送出
されないものとする。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態の要部構
成を示すブロック図である。第1の実施形態は、本系統
からのみ浄水を引き入れる場合に用いられるものであ
る。この図に示すように、この実施形態に係る給水所制
御装置は、引入制御装置51を有しており、引入制御装
置51は本系統引入流量制御手段52を有している。本
系統引入流量制御手段52は、流量計4,8及び水位計
15,16からの検出信号に基づいて引入弁7,9を制
御するようになっている。
【0019】次に、図1の動作につき説明する。本系統
からの浄水を引き入れる場合、本系統引入流量制御手段
52は、まず、引入弁7を全開状態にしておく。これ
は、もし、本系統引入流量制御手段52が引入弁7,9
のそれぞれに対して開度を制御し流量制御を行うことと
すると、相互に干渉し合うことになるので、標高位置の
高い側の第1の給水所Aの引入弁7を全開状態にしてお
くのが好ましいからである。
【0020】次いで、浄水場1からの浄水がポンプ2に
より配管3に送出される。この浄水は流量計4を通った
後、配管5,6に分流し、引入弁7,9を通って第1の
給水所A及び第2の給水所Bに引き入れられる。そし
て、本系統引入流量制御手段52は、流量計4,8及び
水位計15,16からの各検出信号を入力して下式
(1)のQ2SVを演算し、このQ2SVを目標値として引入
弁9の開度制御を行う。
【0021】
【数1】 ここで、 a,k:係数〔−〕 Qo:本系統からの引入れ流量〔m3/h〕 Qt:他系統からの引入れ流量〔m3/h〕 m:配水池の数〔−〕 Q2SV:第2の給水所Bの引入れ流量目標値〔m3/h〕 A1,A2:給水所A,Bの配水池面積〔m2〕 h1,h2:給水所A,Bの配水池水位〔m〕 である。
【0022】但し、本実施形態では本系統からのみ浄水
を引き入れる場合を想定しているので、Qtの値はゼロ
であり、(1)式のaは、1/m となる。そして、給
水所はA,Bの2個所であるから配水池数mの値は2と
なる。また、給水所A,B間の配水池水位の差が大きく
なりすぎると、Q2SVの値がQoの値を超えてしまう場合
が考えられるので、(a・k)の値に制限を付し、(a
・k)>1.0 となるときは、(a・k)=1.0
として演算を行うようにする。
【0023】上記の構成によれば、本系統から浄水を引
き入れる場合の各給水所への引入れ流量の制御を本系統
引入流量制御手段52が自動的に行うので、作業員の労
力を軽減することができる。また、作業員の手動による
従来の給水制御では、本系統である浄水場1からの浄水
は、最初に第1の給水所Aにのみ引き入れられ、第1の
給水所Aの水位が上限値付近に達した時点で初めて、バ
イパス管10を介して第2の給水所Bに引き入れられる
ようになっていたため、第2の給水所Bの残留塩素濃度
の著しい低下が問題となっていた。しかし、図1の構成
では、浄水場1からの浄水は、ポンプ2により配管3に
送出された後、配管5,6に分流されて第1及び第2の
給水所A,Bへ同時に引き入れられるようになっている
ので、第2の給水所Bの残留塩素濃度が低下することは
ない。
【0024】図2は、本発明の第2の実施形態の要部構
成を示すブロック図である。第2の実施形態は、本系統
又は他系統のいずれからでも浄水を引き入れることが可
能なものである。この図に示すように、この実施形態に
係る給水所制御装置は、引入制御装置51Aを有してお
り、引入制御装置51Aは本系統引入流量制御手段52
及び他系統引入流量制御手段53を有している。他系統
引入流量制御手段53は、流量計12,8及び水位計1
5,16からの検出信号に基づいて引入弁13,7,9
を制御するようになっている。但し、他系統から引き入
れる浄水の流量は他系統側で決定されているため、通
常、引入弁13については全開又は所定の開度に固定さ
れている。なお、本系統引入流量制御手段52の構成及
び動作は、図1の場合と同様であるため、その説明につ
いては省略する。
【0025】次に、図2の動作につき説明する。他系統
からの浄水を引き入れる場合、他系統引入流量制御手段
53は、まず、引入弁7を全開にしておく。これは、図
1で説明した給水所A,Bの各流量制御による干渉を防
ぐためではなく、給水所Aから給水所Bへの流路を確保
するためである。
【0026】次いで、他系統からの浄水は引入弁13を
通り、配管14を介して第1の給水所Aに引き入れられ
る。そして、第1の給水所A内の水は全開状態の引入弁
7を通り、さらに引入弁9を通って第2の給水所Bに引
き入れられる。他系統引入流量制御手段53は、この引
入弁9の開度制御を行う。
【0027】この場合、他系統引入流量制御手段53
は、第1の給水所Aの配水池水位が第2の給水所Bの配
水池水位よりもL1〔m〕以上高くなった場合に引入弁9
を開いて第2の給水所Bへの引き入れを開始し、また、
第2の給水所Bの配水池水位が第1の給水所Aの配水池
水位よりもL2〔m〕以上高くなった場合に引入弁9を閉
じて第2の給水所Bへの引き入れを終了させる。そし
て、他系統引入流量制御手段53が引入弁9の開度制御
を行う場合の制御量は、他系統からの流量に応じて数段
階に設定されている。例えば、他系統からの流量が20
00〔m3/h〕以上であれば30度とし、1000〔m3/
h〕以下であれば10度とする。
【0028】上記のように、他系統からのみ浄水を引き
入れる場合は、従来の給水制御と同様に、まず最初に第
1の給水所Aのみに浄水が引き入れられ、その後に第1
の給水所Aから第2の給水所Bに浄水が引き入れられる
ことになる。しかし、従来の制御の場合、第1の給水所
Aから第2の給水所Bへの浄水引入れ開始時点は、第1
の給水所Aの水位が上限値に接近した時点であったが、
上記第2の実施形態の場合、第2の第2の給水所Bへの
浄水引入れ開始時点は、第1の給水所Aの水位が第2の
給水所Bの水位よりもL1〔m〕以上高くなった時点であ
る。したがって、このL1の値を適切に設定することに
より、第2の給水所Bの残留塩素濃度が第1の給水所A
より著しく低下するのを防ぐことができる。
【0029】図3は、本発明の第3の実施形態の要部構
成を示すブロック図である。第3の実施形態は、第1の
給水所Aと第2の給水所Bとの標高位置の違いに起因す
る無送水状態の発生を防止することを主眼とするもので
ある。この図に示すように、この実施形態に係る給水所
制御装置は、配水制御装置54を有しており、配水制御
装置54は吐出流量制御手段55、吐出圧力制御手段5
6、及び配水ポンプ台数制御手段57を有している。本
実施形態では、2つの給水所の配水ポンプのうち一方に
対して吐出圧力制御を行い、他方に対して吐出流量制御
を行うが、標高位置の高い方の給水所に対して吐出圧力
制御を行うのが好ましいので、吐出圧力制御手段56の
制御対象を配水ポンプ17とし、吐出流量制御手段55
の制御対象を配水ポンプ21とする。このように、他方
を吐出流量制御することにより、吐出圧力制御だけの場
合に生じた、標高差による無送水状態の発生を防止する
ことができる。
【0030】次に、図3の動作につき説明する。吐出流
量制御手段55は、水位計15,16及び流量計23か
らの各検出信号を入力して下式(2)のQ4SVを演算
し、このQ4SVを配水ポンプ台数制御手段57に出力す
る。配水ポンプ台数制御手段57は、この目標値Q4SV
に追従するように配水ポンプ21のPID制御を行う。
この場合のPID制御は、配水ポンプ21の運転効率が
最も良くなるように、その運転台数を調整することによ
り行うことができ、また、配水ポンプ21の回転数制御
によっても行うことができる。
【0031】
【数2】 ここで、 k1,k2:係数〔−〕 Q5:配水流量(配管25の流量)〔m3/h〕 Q3SV:給水所Aの吐出流量目標値〔m3/h〕 Q4SV:給水所Bの吐出流量目標値〔m3/h〕 A1,A2:給水所A,Bの配水池面積〔m2〕 h1,h2:給水所A,Bの配水池水位〔m〕 α:係数(本実施形態では2)〔−〕 である。
【0032】但し、吐出流量制御を行う場合、配水流量
5の値がある程度以上でないと、吐出圧力制御側では
吐出圧力を目標値に追従させることができなくなる。し
たがって、吐出流量制御を行うのは配水流量Q5の値が
ある程度以上になった場合であるものとする。なお、吐
出流量制御手段55は、(2)式に示すように、給水所
Bの吐出流量目標値Q4SVの他に、給水所Aの吐出流量
目標値Q3SVについても演算を行っているが、これは第
4の実施形態において後述する制御方法切換の場合に対
処できるようにするためである。
【0033】また、給水所A,B間の配水池水位の差が
一定以上大きくなると、吐出流量目標値の大きくなりす
ぎたり小さくなりすぎたりして、無送水状態が発生する
虞れがある。そこで、吐出流量目標値の演算を行うに際
しては、k1及びk2の値に制限を付すようにしている。
例えば、k1については、k1>0.7のときはk1=0.7と
し、k1<0.1のときはk1=0.1とする。k2については、
2>0.9のときはk2=0.9とし、k2<0.3のときはk2=
0.3とする。
【0034】図4は、本発明の第4の実施形態の要部構
成を示すブロック図である。第4の実施形態は、各給水
所の配水ポンプに対し、吐出流量制御及び吐出圧力制御
の制御方法を切り換える機能を有するものである。冬季
など需要家側への配水流量が少ないシーズンにおいて、
実際には吐出圧力を行っている側の給水所からしか配水
が行われないことがある。そのため、吐出流量制御を行
っている側の給水所の残留塩素濃度が低下することにな
る。そこで、このような事態を回避するため、一定時間
経過毎に各給水所に対して制御方法の切換を行う必要が
ある。
【0035】図4に示すように、この実施形態に係る給
水所制御装置は、配水制御装置54Aを有しており、配
水制御装置54Aは、吐出流量制御手段55、吐出圧力
制御手段56、配水ポンプ台数制御手段57の他に制御
方法切換制御手段58を有している。図3の構成と異な
り、吐出流量制御手段55は流量計19,23の双方か
ら検出信号を入力し、吐出圧力制御手段56も圧力計1
8,22の双方から検出信号を入力するようになってい
る。そして、制御方法切換制御手段58は配水ポンプ台
数制御手段57から配水ポンプ17,21に出力される
信号を一定時間経過毎に交互に切り換えるようになって
いる。
【0036】次に、図4の動作につき説明する。最初の
状態では、配水ポンプ21が吐出流量制御手段55によ
り吐出流量制御されるようになっており、配水ポンプ1
7が吐出圧力制御手段56により吐出圧力制御されるよ
うになっている。いま、冬季であり、需要家側への配水
流量が少ないため、第1の給水所Aからしか配水が行わ
れていないとすると、第2の給水所B内の残留塩素濃度
が次第に低下することとなる。しかし、制御方法切換制
御手段58は、1日に1度配水ポンプが全台停止してい
る時間に、配水ポンプ台数制御手段57の出力先を切り
換えるようにする。これにより、翌日は第1の給水所A
の配水ポンプ17に対して吐出流量制御が行われ、第2
の給水所Bの配水ポンプ21に対して吐出圧力制御が行
われることになる。したがって、翌日には第2の給水所
Bからの配水を確実に行うことができる。このように、
給水所A,B間で吐出流量制御と吐出圧力制御を1日毎
に切り換えることにより、両給水所の残留塩素濃度をほ
ぼ均一にすることができ、いずれか一方の残留塩素濃度
が他方に比べて極端に低下するのを防止することができ
る。
【0037】図5は、本発明の第5の実施形態の要部構
成を示すブロック図である。この図に示すように、この
実施形態に係る給水所制御装置は、引入制御装置51A
及び配水制御装置54Aを有しており、既述した第1乃
至第4の実施形態の構成要素を全て含んでいる。図5の
構成及び動作については、第1乃至第4の実施形態によ
り理解できるため、その説明についての記載を省略す
る。
【0038】なお、上記各実施形態では給水所の数が2
つの場合を例にとり説明したが、給水所の数は3つ以上
のすることが可能である。つまり、第1の給水所Aを1
つ又は複数とし、第2の給水所についても1つ又は複数
とすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、給水制
御の自動化を図ると共に、残留塩素濃度の著しい低下を
防ぎ、また、給水所間の標高差に起因する無送水状態の
発生を防ぐことが可能な給水所制御装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の要部構成を示すブロ
ック図。
【図2】本発明の第2の実施形態の要部構成を示すブロ
ック図。
【図3】本発明の第3の実施形態の要部構成を示すブロ
ック図。
【図4】本発明の第4の実施形態の要部構成を示すブロ
ック図。
【図5】本発明の第5の実施形態の要部構成を示すブロ
ック図。
【図6】従来技術及び本発明の適用対象となる給水シス
テムの構成を示す説明図。
【符号の説明】
A 第1の給水所 B 第2の給水所 1 浄水場 2 ポンプ 3 配管 4 流量計 5 配管 6 配管 7 引入弁 8 流量計 9 引入弁 10 バイパス管 11 バイパス弁 12 流量計 13 引入弁 14 配管 15 水位計 16 水位計 17 配水ポンプ 18 圧力計 19 流量計 20 配管 21 配水ポンプ 22 圧力計 23 流量計 24 配管 25 配管 51 引入制御装置 51A 引入制御装置 52 本系統引入流量制御手段 53 他系統引入流量制御手段 54 配水制御装置 54A 配水制御装置 55 吐出流量制御手段 56 吐出圧力制御手段 57 配水ポンプ台数制御手段 58 制御方法切換制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F04B 49/06 321 F04B 49/06 321B 49/08 321 49/08 321 G05B 11/18 G05B 11/18 D 11/36 11/36 N G05D 9/12 G05D 9/12 A (72)発明者 山 本 靖 雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本系統又は他系統からの浄水を引き入れる
    ことが可能な第1の給水所と、前記本系統又は前記第1
    の給水所から浄水を引き入れることが可能な第2の給水
    所と、を備え、前記第1及び第2の給水所からの各給水
    を合流させて、これを需要家側へ供給する給水システム
    において、 前記本系統からのみ浄水を前記第1及び第2の給水所に
    引き入れる場合に、標高の高い前記第1の給水所の引入
    弁を全開にすると共に、前記本系統の検出引入れ流量及
    び前記第2の給水所の検出引入れ流量、並びに前記第1
    及び第2の給水所の各検出水位に基づいて、第1及び第
    2の吸水所の各水位を等しくする方向の目標値を求め、
    この目標値に従って、前記第2の給水所の引入弁の開度
    制御を行う本系統引入流量制御手段、 を備えたことを特徴とする給水所制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の給水所制御装置において、 前記他系統からのみ浄水を前記第1及び第2の給水所に
    引き入れる場合に、前記第1の給水所の引入弁を全開に
    すると共に、前記第1及び第2の給水所の各検出水位に
    基づいて、これら水位の差が設定範囲となるように、前
    記第2の給水所の引入弁の開度制御を行う他系統引入流
    量制御手段、 を備えたことを特徴とする給水所制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の給水所制御装置にお
    いて、 前記第1及び第2の給水所のうちの一方の配水ポンプの
    吐出流量を目標値に追従させるように制御する吐出流量
    制御手段と、 前記第1及び第2の給水所のうちの他方の配水ポンプの
    吐出圧力を目標値に追従させるように制御する吐出圧力
    制御手段と、 前記吐出流量制御手段及び前記吐出圧力制御手段の目標
    値に基づき、前記第1及び第2の給水所の配水ポンプの
    運転台数を制御する配水ポンプ台数制御手段と、 を備えたことを特徴とする給水所制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の給水所制御装置において、 前記吐出流量制御手段及び前記吐出圧力制御手段のそれ
    ぞれの制御対象に係る給水所を、所定時間毎に切り換え
    る制御方法切換手段、 を備えたことを特徴とする給水所制御装置。
JP17596697A 1997-07-01 1997-07-01 給水所制御装置 Pending JPH1124755A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7435409B2 (en) 1999-03-12 2008-10-14 Mcneil-Ppc, Inc. Compositions comprising a potassium salt active ingredient, including oral compositions for reducing dental nerve and dentin sensitivity comprising a non-menthol flavoring

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7435409B2 (en) 1999-03-12 2008-10-14 Mcneil-Ppc, Inc. Compositions comprising a potassium salt active ingredient, including oral compositions for reducing dental nerve and dentin sensitivity comprising a non-menthol flavoring

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