JPH11246436A - 結合組織疾患治療薬およびペプチド誘導体 - Google Patents

結合組織疾患治療薬およびペプチド誘導体

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JPH11246436A
JPH11246436A JP10071445A JP7144598A JPH11246436A JP H11246436 A JPH11246436 A JP H11246436A JP 10071445 A JP10071445 A JP 10071445A JP 7144598 A JP7144598 A JP 7144598A JP H11246436 A JPH11246436 A JP H11246436A
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JP
Japan
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group
compound
cathepsin
phenylalanyl
inhibitor
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JP10071445A
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English (en)
Inventor
Konomi Matsuo
呼野美 松尾
Minoru Yamamoto
実 山本
Shoji Ikeda
昇司 池田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】マトリックスメタロプロテアーゼおよびカテプ
シンの両酵素に対して阻害活性を有することを特徴とす
る、結合組織疾患の予防又は治療用薬剤並びに下式
(I) 【化1】 (式中、R1はC1〜C6アルキル基を示し; R2および
3は官能基が保護されていてもよい天然α−アミノ酸
側鎖または水素原子、C1〜C6アルキル基若しくはC6
〜C12アリール(C1〜C6アルキル)基を示し;Ar
は、塩素原子、フッ素原子および/または臭素原子によ
りモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−またはペンタ−置換
されていてもよいフェニル基を表わす。)で表される化
合物またはその薬学的に許容される塩。 【効果】上記の薬剤は結合組織疾患の予防または治療用
薬剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】細胞外マトリックスを構成す
る蛋白成分を分解する酵素として、マトリックスメタロ
プロテアーゼ(MMP)及びカテプシンが知られてい
る。これら酵素の過剰な亢進が変形性関節炎、リウマチ
性関節炎、骨粗鬆症などの結合組織の破壊を伴う疾患
(結合組織疾患と呼ぶ。)の原因と考えられていること
から、それぞれの酵素を阻害する化合物は上記疾患の予
防または治療に有効(それぞれMMP阻害薬およびカテ
プシン阻害薬と呼ぶ。)と考えられている。本発明は、
これら両酵素の作用を阻害することを特徴とする、結合
組織の破壊を伴う疾患の予防又は治療用薬剤に関する。
本発明は、更に、MMPとカテプシンの両酵素に対する
阻害作用を併せ持つ化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】カテプシンは細胞内リソソームに含まれ
る蛋白分解酵素の一種であるが、特にカテプシンB及び
カテプシンLと呼ばれるシステインプロテアーゼが結合
組織の分解に関与していることが知られている〔エセー
ル他、Arthritis & Rheumatism,37(2),236(1994)〕。
本願明細書においては、特に言及しない限り、結合組織
の分解に関与しているこれらシステインプロテアーゼを
カテプシンと呼ぶ。
【0003】一方、MMPはZn依存性のメタロプロテ
アーゼに分類される酵素であり、やはり結合組織の分解
に関与していることが知られている。結合組織の分解に
おいてMMPおよびカテプシンがそれぞれ果たしている
役割については明らかでないが、カテプシンの酵素活性
発現の至適pHがMMPのそれより酸性側であること、
MMPが働かない非コラーゲン部分(プロテオグリカ
ン)をカテプシンが分解しうること等からそれぞれが異
なった役割を担っていると考えられている〔エバート
他、J.Cell.Physiol,150,221(1992)〕。従って、結合組
織疾患の予防または治療に際しては、これら両酵素を阻
害することが好ましい。しかしながら、MMP阻害薬お
よびカテプシン阻害薬の併用効果について、バトルらの
報告〔バトル他、Arthritis & Rheumatism,36(12),170
9(1993)〕によれば、in vitroの実験において、両阻害
薬を併用した場合の効果は各阻害薬単独で使用した場合
と比較して有意差が認められず、結合組織疾患に対して
両阻害薬を併用することの効果については明らかにされ
ていない。
【0004】MMP阻害薬およびカテプシン阻害薬は既
に多くの化合物が知られている。また、特開平3−86
852号公報にはセリンプロテアーゼ、カルボキシプロ
テアーゼおよびメタロプロテアーゼに対して阻害作用を
有するフルオロエチルケトン誘導体が開示されている。
しかしながら、メタロプロテアーゼとカテプシンの両酵
素に対して阻害作用を有する化合物は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、MM
Pおよびカテプシンの両酵素を阻害することを特徴とす
る、結合組織疾患の予防又は治療用薬剤を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、MMPお
よびカテプシンの両酵素を阻害することによって、結合
組織疾患の予防または治療において、各酵素の阻害薬を
単独で使用した場合と比較してより優れた効果が認めら
れることを見い出して本発明を完成した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のひとつとし
て、MMP阻害薬およびカテプシン阻害薬の二成分を有
効成分として含む薬剤(合剤)を挙げることができる。
この形態において使用できるMMP阻害薬としては、例
えば下記の公報に記載されたものを例示することができ
る。 特開平7−101925号 米国特許公報4743587号 国際公開公報WO92/09556号 同公報WO93/09090号 同公報WO93/24449号 同公報WO95/04033号 欧州特許公報489579号 同公報236872号 同公報497192号 同公報575844号 国際公開公報WO90/05719号 同公報WO94/21625号 同公報WO94/24140号 英国公開公報GB2268934号 特開平6−145148号 特開平7−157470号 国際公開公報WO95/47535号 同公報WO97/20824号 同公報WO97/18194号 同公報WO96/33172号 特開平9−188631号 特開平6−256293号
【0008】中でも好ましいのが、下記の化合物であ
る。 [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ル−3(S)−メチルサクシニル]−L−フェニルグリ
シン−N−メチルアミド(特開平7−101925号) [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ル−3−メチルサクシニル]−L−3−(5,6,7,
8−テトラヒドロ−1−ナフチル)アラニン−N−メチ
ルアミド(特開平9−188631号) [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ル−3(S)−(2−チエニルチオメチル)サクシニ
ル]−L−フェニルアラニン−N−メチルアミド(国際
公開公報WO90/05719号) 3(S)−N−ヒドロキシ−4−(4−((ピリド−4
−イル)オキシ)ベンゼンスルホニル)−2,2−ジメ
チル−テトラヒドロ−2H−1,4−チアジン−3−カ
ルボキサミド(国際公開公報WO97/20824号) N2−[3(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2(R)−イソブチルサクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N1−メチルアミド(英国公開公報GB
2268934号) 更に本形態において、MMP阻害薬と併せて使用できる
カテプシン阻害薬としては、例えば下記の文献又は特許
公報に記載されたものを例示することができる。 特開昭55−153778号 特開昭63−253061号 特開平2−268145号 特開平5−178758号 特開平5−345754号 特開平5−230004号 特開平5−246968号 Arthritis & Rheumatism,37(2),236(1994) 中でも好ましいのが、下記の化合物(E−64)であ
る。
【0009】L−trans−エポキシサクシニル−ロイシ
ルアミド(4−グアニジノ)ブタン(特開昭55−15
3778号) また本発明の異なる実施の形態として、下記一般式
(I)
【0010】
【化5】 (式中、Aは下式(II)または(III)
【0011】
【化6】 で示されるいずれかの原子団を示し;R1はC1〜C6
ルキル基を示し; R2およびR3は官能基が保護されて
いてもよい天然α−アミノ酸側鎖または水素原子、C1
〜C6アルキル基若しくはC6〜C12アリール(C1〜C6
アルキル)基を示し;Arは、塩素原子、フッ素原子お
よび/または臭素原子によりモノ−、ジ−、トリ−、テ
トラ−またはペンタ−置換されていてもよいフェニル基
を表わす。)で示される化合物またはその薬学的に許容
される塩を有効成分とする薬剤を挙げることができる。
ここでC1〜C6アルキル基とは、炭素数1から6の直鎖
状または分枝鎖を有するアルキル基を意味し、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシ
ル基、イソヘキシル基などを例示することができる。天
然α−アミノ酸側鎖としては、例えばメチル基(アラニ
ン)、カルボキシメチル基(アスパラギン酸)、カルバ
モイルメチル基(アスパラギン)、カルボキシエチル基
(グルタミン酸)、カルバモイルエチル基(グルタミ
ン)、グアニジノプロピル基(アルギニン)、メルカプ
トメチル基(システイン)、4−イミダゾイルメチル基
(ヒスチジン)、sec−ブチル基(イソロイシン)、イ
ソブチル基(ロイシン)、4−アミノブチル基(リシ
ン)、2−メチルチオエチル基(メチオニン)、ヒドロ
キシメチル基(セリン)、1−ヒドロキシエチル基(ト
レオニン)、p−ヒドロキシベンジル基(チロシン)、
イソプロピル基(バリン)、ベンジル基(フェニルアラ
ニン)、3−インドリルメチル基(トリプトファン)等
を例示することができる〔対応するアミノ酸を括弧内に
示した。〕。更に、これら側鎖に存在する水酸基、カル
ボキシ基、メルカプト基、アミノ基、グアニジノ基等の
官能基はペプチド化学で通常使用される保護基〔例え
ば、泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、丸善
(株)発行、1985年参照〕で保護されていてもよい。C6
〜C12アリール基とは、水酸基が置換することのある、
芳香族特性を有する炭素数6から12の、単環性または
二環性基を意味し、フェニル基、p−ヒドロキシフェニ
ル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などを例示する
ことができる。
【0012】一般式(I)で示される化合物には立体異
性体を有するものが存在するが、本願明細書においては
特に明記しない限り、可能な全ての立体異性体をまたは
これらの混合物を含むものとする。
【0013】具体的には以下のような化合物を例示する
ことができる。化合物1. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L
−アラニナール化合物2. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−ロイシル−L−アラニ
ナール化合物3. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L
−ロイシナール化合物4. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グ
リシナール化合物5. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L
−アラニル [(2,6−ジクロロベンゾイル)オキ
シ]メチルケトン化合物6. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グ
リシル [(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メ
チルケトン化合物7. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−1−ナフチルアラニル
−グリシル [(2,6−ジクロロベンゾイル)オキ
シ]メチルケトン化合物8. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グ
リシル [ペンタフルオロベンゾイルオキシ]メチルケ
トン化合物9. [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L
−アスパラギル [(2,6−ジクロロベンゾイル)オ
キシ]メチルケトン
【0014】これらは、カテプシンおよびMMPの両酵
素に対して阻害作用を有する化合物であり、例えば以下
に示す方法によって製造することができる。尚、以下の
反応で使用されるアミノ酸又はペプチドの保護基の種
類、導入および脱保護の条件等については、文献〔例え
ば、泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、丸善
(株)発行、1985年〕を参照することができる。一般式
(I)で示される化合物のうち、Aが原子団(II)で
表される化合物(Ia)は下記スキーム1に従って合成
できる。
【0015】
【化7】 (式中、Bzlはベンジル基を示し、R1、R2およびR
3は前記に同じ。) 即ち、化合物(IV)をテトラヒドロフラン(以下、T
HFと略記する。)、エーテルなどの溶媒中 0.5〜
5.0モルの水素化リチウムアルミニウムを用いて−1
0℃〜室温で5分〜2時間攪拌することにより化合物
(V)が得られる。次いで、パラジウムカーボン(以
下、Pd−Cと略記する。)などの触媒の存在下、水素
気流下または加圧下に水素化分解を行うことにより化合
物(Ia)を製造できる。水素化分解は、メタノール、
エタノールなどの低級アルコール中、必要ならば水、塩
酸、酢酸、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DM
Fと略記する。)などを加えて行えばよい。尚、R2
たはR3が保護基で保護された天然アミノ酸の側鎖の場
合、必要に応じて、最終工程又は上記水素化分解の前
に、常法に従って当該保護基の切断除去を行う。以上の
方法により得られる本発明化合物(Ia)は常法により
その薬学的に許容される塩に変換することができる。次
に原料化合物の製造方法について述べる。スキーム1の
原料化合物(IV)は以下の方法により製造できる。
【0016】
【化8】 (式中、Zはベンジルオキシカルボニル基を示し、
1、R2、R3およびBzlは前記に同じ。) 最初に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(以下、H
OBtと略記する。)の存在下縮合剤を用いてジペプチ
ド(VI)とN,O−ジメチルヒドロキシルアミンとを
反応させ化合物(VII)を得る。反応は、DMF,T
HF,又はジクロロメタン等の非プロトン性溶媒中で、
ペプチド合成に用いられる縮合剤、例えばジシクロヘキ
シルカルボジイミド(以下、DCCと略記する。)、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド・塩酸塩(以下、WSCと略記する。)等を用
い、通常、0℃〜室温で2〜24時間行う。反応に供す
る化合物のモル比はジペプチド(VI)1モルに対し
て、通常、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン1.0
〜1.5モル、縮合剤1.0〜1.5モル、HOBt
1.0〜1.5モルである。次いで、化合物(VII)
のアミノ基の保護基(Z基)を除去して化合物(VII
I)が得られる。Z基の除去は、ペプチド結合に通常用
いられる方法、即ち、水素化分解または臭化水素酢酸溶
液等を用いる酸分解により行うことができる。
【0017】次に、化合物(VIII)と化合物(I
X)を縮合させて化合物(IV)を得る。縮合反応は、
DMF,THF,又はジクロロメタン等の非プロトン性
溶媒中で、DCCまたはWSC等を用いて行うことがで
きる。反応は、通常、0℃〜室温で2〜24時間行い、
反応に供する化合物のモル比は化合物(VIII)1モ
ルに対して、通常、(IX)1.0〜1.5モル、縮合
剤1.0〜1.5モルである。尚、化合物(IX)は特
開平7−101925号公報に記載の方法に準じて製造
できる。 2.一般式(I)で示される化合物のうちAが原子団
(III)で表される化合物(Ib)は、下記スキーム
2に従って合成できる。
【0018】
【化9】 (式中、Ar、Bzl、R1、R2およびR3は前記に同
じ。) 即ち、化合物(X)をDMF、THF、ジオキサン等の
溶媒中、フッ化カリウムなどの塩基の存在下、芳香族カ
ルボン酸と室温〜60℃で2〜24時間攪拌することに
より化合物(XI)が得られる。反応に供する化合物の
モル比は化合物(X)1モルに対して、通常、芳香族カ
ルボン酸が1.0〜1.5モル、塩基が1.0〜5.0
モルである。次いで、化合物(XI)を水素化分解する
ことにより化合物(Ib)を製造することができる。水
素化分解は前述した方法により行うことができる。尚、
2またはR3が保護基で保護された天然アミノ酸の側鎖
の場合、必要に応じて、最終工程又は上記水素化分解の
前に、常法に従って当該保護基の切断除去を行う。次
に、原料化合物の製造方法について述べる。原料化合物
(X)は以下の方法により製造できる。
【0019】
【化10】 (式中、Rはtert-ブトキシカルボニル基またはベンジ
ルオキシカルボニル基を示し、Etは、エチル基を示
す。Bzl、R1、R2およびR3は前記に同じ。) 化合物(XII)のアミノ基の保護基(R)を除去して
化合物(XIII)を得る。保護基の除去は、ペプチド
合成に通常用いられる方法により行うことができる。即
ち、tert-ブトキシカルボニル基の場合にはトリフルオ
ロ酢酸などの酸を用いて、ベンジルオキシカルボニル基
の場合には水素化分解あるいは酸分解により行われる。
【0020】次に、化合物(XIII)と化合物(I
X)を縮合させて化合物(XIV)を得た後、アルカリ
加水分解により化合物(XV)を得る。アルカリ加水分
解は、溶媒に水またはジオキサン等を用いて水酸化ナト
リウム等のアルカリを加えて1〜5時間、0℃〜室温で
行われる。反応に供するモル比は化合物(XIV)1モ
ルに対してアルカリ1.0〜3.0モルである。次い
で、THFなどの溶媒中、トリエチルアミン等の塩基の
存在下、化合物(XV)にクロロ炭酸エチルエステルな
どのクロロホルメートを加えて−10℃〜0℃で5〜1
5分間反応した後、ジアゾメタン/エーテル溶液を加え
て0℃〜室温で5〜30分間反応し、次いで臭化水素酢
酸溶液を加えて0℃〜室温で5分〜1時間攪拌すること
により化合物(X)が得られる。反応に供するモル比は
化合物(XV)1モルに対して、トリエチルアミンは
1.0〜1.5モル、クロロ炭酸エチルエステルは1.
0〜1.5モル、ジアゾメタンと臭化水素は過剰量必要
である。
【0021】本発明の薬剤は、経口又は非経口でヒトに
投与される。経口投与の剤形としては、錠剤、顆粒剤、
散剤、細粒剤、硬カプセル剤等の固形製剤の他、シロッ
プ剤、軟カプセル剤等の液剤が含まれる。かかる製剤は
常法によって製造可能であり、錠剤、顆粒剤、散剤又は
細粒剤は、MMP阻害薬およびカテプシン阻害薬と、例
えば、乳糖、でんぷん、結晶セルロース、ステアリン酸
マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク
等の通常用いられる医薬添加物とを混合して製造され、
硬カプセル剤は上記の細粒剤又は散剤を適宜カプセルに
充填して製造される。又、シロップ剤は、白糖、カルボ
キシセルロース等を含む水溶液にMMP阻害薬およびカ
テプシン阻害薬を溶解又は懸濁して製造され、軟カプセ
ル剤は、脂質賦形剤、例えば、植物油、油性エマルジョ
ン、グリコール等にMMP阻害薬およびカテプシン阻害
薬を溶解または懸濁し、軟カプセルに充填して製造され
る。
【0022】非経口投与の剤形としては、注射剤の他、
坐薬、膣坐薬等の坐剤、噴霧剤等の経鼻投与剤等が例示
される。これらの製剤は常法によって製造可能であり、
例えば注射剤は、MMP阻害薬およびカテプシン阻害薬
を生理食塩液又は脂質賦形剤、例えば、植物油、油性エ
マルジョン、グリコール等に溶解又は乳化させ無菌的に
アンプル又はバイヤルに封入することによって製造され
る。本発明の薬剤の投与量は、その有効成分、即ち、M
MP阻害薬およびカテプシン阻害薬からなる合剤の場合
と両酵素に対して阻害活性を有する化合物の場合の他、
剤型、患者の年齢、性別若しくは体重又は症状によって
も異なるが、一般には、有効成分であるMMP阻害薬お
よびカテプシン阻害薬について、それぞれ0.1〜50
0mg/kg体重/日、好ましくは1〜200mg/k
g体重/日が適量であり、両阻害薬を1日1回または2
〜4回に分けて投与する。本発明化合物の場合は、単独
でMMPおよびカテプシンに対して阻害効果を発揮する
ので、両酵素に対する阻害効果によっても異なるが、
0.1〜500mg/kg体重/日、好ましくは1〜2
00mg/kg体重/日が適量であり、これを1日1回
または2〜4回に分けて投与する。
【0023】
【発明の効果】MMP阻害薬とカテプシン阻害薬は、マ
ウスを用いた実験においてそれぞれ単独で骨吸収抑制効
果を示すが、両阻害薬を併用することにより骨吸収抑制
の相加効果が認められ(試験例1参照)、併用すること
による毒性は認められない。また、本発明化合物は単独
でMMPおよびカテプシンの両酵素に対して阻害効果を
有する(試験例2参照)。従って、MMP阻害薬とカテ
プシン阻害薬の両成分を有効成分とする薬剤および本発
明化合物を有効成分とする薬剤はいずれも結合組織疾患
の予防又は治療薬として有用である。以下に試験例を示
して本発明の薬剤および化合物の作用を説明する。 <試験例1>骨吸収抑制効果 Ca欠乏飼料による飼育を継続すると、不足するCaを
補うために骨コラーゲン分解が促進され、骨量減少が惹
起される(実験的骨粗鬆症モデル)。その結果、増加す
る尿中ヒドロキシプロリン***量に対する抑制効果を試
験した。 供試化合物 公知化合物X:[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2
(R)−イソブチル−3(S)−メチルサクシニル]−
L−フェニルグリシン−N−メチルアミド(特開平7−
101925号) 公知化合物Y:L−trans−エポキシサクシニル−ロイ
シルアミド(4−グアニジノ)ブタン(E−64;特開
昭55−153778号) 試験方法 4週齢のddY系雄性マウスを一群5匹とし、無処置群
以外をCa欠乏飼料〔オリエンタル酵母(株);カルシ
ウム0.0105〜0.012%、リン0.62%〕で飼育を始めてか
ら3日目に各群に対して表1の通り供試化合物および/
または偽薬を投与し、一晩採尿を行った。
【0024】
【表1】
【0025】以下の方法により、尿量、クレアチニンお
よびヒドロキシプロリンを定量して、尿中ヒドロキシプ
ロリン量を対クレアチニン比として算出し、チューキー
法により各群間の有意性を検定した。クレアチニンの定
量にはクレアチニンテストワコー(和光純薬)を用いた。
ヒドロキシプロリンは尿を6N塩酸加水分解後、高速液
体クロマトグラフ装置でイオン交換カラム(日立ゲル#
2619)を用いて分離し、o−フタルアルデヒドと反
応させてヒドロキシプロリン誘導体とした後、蛍光光度
計を用いて測定した。 試験結果 図1に示した。
【0026】化合物Xおよび化合物Yはそれぞれ単独
で、増加したヒドロキシプロリン***量を抑制するが、
両化合物を併用することによって更にヒドロキシプロリ
ン***量を抑制することが明らかである。 <試験例2>MMPおよびカテプシン阻害効果 MMP−1およびカテプシンB、同Lに対する阻害効果
を試験した。 1.供試化合物 本発明化合物A…[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2
R−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−
L−アラニナール 本発明化合物B…[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2
R−イソブチルサクシニル]−L−ロイシル−L−アラ
ニナール 本発明化合物C…[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2
R−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−
L−ロイシナール 本発明化合物D…[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2
R−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニン−
アラニル[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メ
チルケトン 対照化合物 公知化合物X、公知化合物Y(試験例1
参照) 2.試験方法 MMP−1阻害の測定方法は以下の通りである。MMP
−1は特開平3−103178号記載の方法により得ら
れ精製したものを用いた。供試化合物を測定用緩衝液
(0.2M食塩,5mM塩化カルシウム,0.05容量
%ブリッジ−35(ポリオキシエチレン ラウリルエー
テル)および0.02容量%アジ化ナトリウムを含有す
る50mMトリス塩酸緩衝液、pH7.5)に溶解した
液と既知量のMMP−1溶液とを混合し、フルオレッセ
インイソチオシアネートで標識されたI型コラーゲン
(コスモバイオ社製)を基質として用い、永井らの方法
(Japanese Journal of Inflamation, 4卷, 123頁,198
4年参照)に準じMMP−1活性(A)を測定した。一
方、供試化合物を加えないで同様の方法によりMMP−
1活性(B)を測定し、下式 阻害率(%)= (1 − A/B)×100 により阻害率を求め、供試化合物の濃度と阻害率との関
係からIC50値を求めた。カテプシンBおよびLの測定
方法は以下の通りである。1mMエチレンジアミン四酢
酸、2mMジチオスレイトールおよび0.05%容量%
ブリッジ−35(ポリオキシエチレン ラウリルエーテ
ル)を含む100mM酢酸緩衝液(pH5.5)中で合
成基質(カルボベンゾキシ−フェニルアラニル−アルギ
ニル−7−アミド−4−メチルクマリン)とカテプシン
B(ヒト肝由来;コスモバイオ社より購入)あるいはカ
テプシンL(ヒト腎由来;コスモバイオ社より購入)を
30℃で10分間反応させた。モノクロロ酢酸を含む酢
酸緩衝液(pH5.5)を加えて反応を停止させ、上清
中の蛍光強度(励起波長Ex=375nm、蛍光測定波
長Em=445nm)から酵素活性を測定し、上記MM
P−1と同様にしてIC50値を求めた。 (2)試験結果 MMP−1とカテプシンBおよび同Lのそれぞれの阻害
活性の測定結果(IC50)を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【実施例】以下に実施例および参考例を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。 参考例1[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−アラ
ニル−N−メチル−N−メトキシアミド[一般式(I
V)においてR1 がイソブチル基、R2 がベンジル基、R
3 がメチル基である化合物]の製造 (1)N−ベンジルオキシカルボニル−L−フェニルア
ラニル−L−アラニン−N−メチル−N−メトキシアミ
ド[一般式(VII)においてR2がベンジル基、R3
メチル基である化合物];N−ベンジルオキシカルボニ
ル−L−フェニルアラニル−L−アラニン1.7gにD
MF10mlを溶解し、WSC890mg、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール一水和物(以下 、HOBtと
略記する。)630mg、N,O−ジメチルヒドロキシ
ルアミン・塩酸塩450mg、トリエチルアミン470
mgを加えて、終夜室温で攪拌した。希塩酸を加えて酸
性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、炭酸
水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄した後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを除去
した後、溶媒を留去して得られる残査を酢酸エチルから
再結晶を行い、標記化合物1.0gを無色固体として得
た。
【0029】1H−NMR(DMSO-d6)δ;1.23(3H,d,J=7.0
Hz),2.68(1H,dd,J=11.2Hz,13.6Hz),3.00(1H,dd,J=3.3H
z,13.6Hz),3.12(3H,s),3.74(3H,s),4.24-4.35(1H,m),4.
68-4.80(1H,m),4.93(2H,s),7.15-7.36(10H,m),7.44(1H,
d,J=8.8Hz),8.29(1H,d,J=7.5Hz). (2)[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L
−アラニン−N−メチル−N−メトキシアミド;N−ベ
ンジルオキシカルボニル−L−フェニルアラニル−L−
アラニル−N−メチル−N−メトキシアミドにメタノー
ル15mlを加え、10%Pd−C100mgを用いて
水素雰囲気下、1.5時間攪拌した。Pd−Cを除去
後、溶媒を留去して得られる残査にDMF5mlを加
え、4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イ
ソブチルコハク酸(特開平−101925に従い製造し
た。)440mg、WSC 305mgを加えて終夜室
温で攪拌した。希塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで
洗浄した。硫酸マグネシウムを除去した後、溶媒を留去
することにより標記化合物0.29gを無色固体として
得た。
【0030】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.2
Hz),0.79(3H,d,J=6.2Hz),0.80-1.00(1H,m),1.20(3H,d,J
=7.0Hz),1.26-1.40(2H,m),1.83-1.90(2H,m),2.60-2.70
(1H,m),2.78(1H,dd,J=10.5Hz,13.9Hz),3.05(1H,dd,J=4.
0Hz,13.9Hz),3.11(3H,s),3.72(3H,s),4.48-4.57(1H,m),
4.68-4.78(1H,m),4.74(2H,s),7.10-7.28(5H,m),7.37(5
H,s),8.04(1H,d,J=7.2Hz),8.10(1H,d,J=8.4Hz),10.94(1
H,s). 参考例2 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−ロイシル−L−アラニル−N
−メチル−N−メトキシアミド[一般式(IV)におい
てR1がイソブチル基、R2がイソブチル基、R3がメチ
ル基である化合物]の製造 N−ベンジルオキシカルボニル−L−ロイシル−L−ア
ラニン−N−メチル−N−メトキシアミド[一般式(V
II)においてR2がイソブチル基、R3がメチル基であ
る化合物]1.0gから参考例1に従って反応を行い、
標記化合物0.5gを無色固体として得た。
【0031】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.80(6H,d,J=6.4
Hz),0.85(6H,d,J=6.4Hz),0.98-1.10(1H,m),1.17(3H,d,J
=7.0Hz),1.35-1.52(4H,m),1.56-1.70(1H,m),1.99(1H,d
d,J=7.0Hz,14.4Hz),2.14(1H,dd,J=7.4Hz,14.4Hz),2.70-
2.80(1H,m),3.10(3H,s),3.71(3H,s),4.24-4.34(1H,m),
4.63-4.71(1H,m),4.73(1H,d,J=11.0Hz),4.77(1H,d,J=1
1.0Hz),7.32-7.40(5H,m),7.83(1H,d,J=7.4Hz),8.01(1H,
d,J=8.3Hz),11.00(1H,s). 参考例3 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル
−N−メチル−N−メトキシアミド[一般式(IV)に
おいてR1がイソブチル基、R2がベンジル基、R3が水
素原子である化合物]の製造 N−ベンジルオキシカルボニル−L−フェニルアラニル
−L−グリシル−N−メチル−N−メトキシアミド[一
般式(VII)においてR2がベンジル基、R3が水素原
子である化合物]0.92gから参考例1に従い反応を
行い、標記化合物485mgを無色固体として得た。
【0032】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.2
Hz),0.78(3H,d,J=6.2Hz),0.87-0.99(1H,m),1.22-1.40(2
H,m),1.79-1.95(2H,m),2.60-2.70(1H,m),2.81(1H,dd,J=
10.2Hz,13.8Hz),3.03-3.13(1H,m),3.10(3H,m),3.69(3H,
s),3.93-4.11(2H,m),4.51-4.60(1H,m),4.73(2H,s),7.11
-7.29(5H,m),7.37(5H,s),8.04(1H,t,J=5.5Hz),8.13(1H,
d,J=8.5Hz),10.95(1H,s). 参考例4 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−アラ
ニル[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチル
ケトン[一般式(XI)においてR1がイソブチル基、
2がベンジル基、R3がメチル基、Arが2,6−ジク
ロロフェニル基である化合物]の製造 (1)[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L
−アラニン エチルエステル[一般式(XIV)におい
てR1がイソブチル基、R2がベンジル基、R3がメチル
基である化合物]の製造 N−ベンジルオキシカルボニル−L−フェニルアラニル
−L−アラニン エチルエステル 5.0gにメタノール
50ml、THF50mlの混合溶媒を加えて、10%
Pd−C 0.5gを用いて水素雰囲気下攪拌した。P
d−Cを除去後、溶媒を留去して得られる残査にDMF
30ml、4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−
イソブチルコハク酸3.5g、WSC2.4gを加え
て、終夜室温で攪拌した。希塩酸を加えて酸性にした
後、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で抽出した。有機層
を水、炭酸カリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄した
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを
除去後、溶媒を留去することにより標記化合物5.0g
を無色固体として得た。
【0033】1H−NMR(CDCl3)δ;0.84(6H,t,J=6.2H
z),1.26(3H,t,J=7.2Hz),1.32(3H,d,J=7.2Hz),1.10-1.30
(1H,m),1.40-1.60(2H,m),2.10-2.30(1H,m),2.65-2.80(1
H,m),3.09(2H,d,J=7.0Hz),4.15(2H,q,J=7.2Hz),4.39-4.
52(1H,m),4.57-4.68(1H,m),4.86(2H,s),6.43(1H,d,J=7.
9Hz),6.51(1H,d,J=5.7Hz),7.16-7.40(10H,m),8.48(1H,
s).
【0034】(2)[4−(N−ベンジルオキシアミ
ノ)−2(R)−イソブチルサクシニル]−L−フェニ
ルアラニル−L−アラニル ブロモメチルケトン[一般
式(X)においてR1がイソブチル基、R2がベンジル
基、R3がメチル基である化合物];[4−(N−ベン
ジルオキシアミノ)−2R−イソブチルサクシニル]−
L−フェニルアラニル−L−アラニン エチルエステル
1.0gにジオキサン10mlを加え、1N水酸化ナト
リウム水溶液 5mlを加えて3時間室温で攪拌した。
希塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。硫酸マグネシウムを除去後、溶媒を留去
して得られる残査にTHF 12ml、トリエチルアミ
ン220mgを加えた。0℃でクロロ炭酸エチル240
mgを加えて5分間攪拌した。過剰のジアゾメタン/エ
ーテル溶液を加えた5分後に25%臭化水素酢酸溶液を
加えて30分間攪拌した。水を加えた後、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを除去後、
溶媒を留去することにより標記化合物0.48gを得
た。
【0035】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.2
Hz),0.79(3H,d,J=6.2Hz),0.90-1.02(1H,m),1.16(3H,d,J
=7.0Hz),1.25-1.40(2H,m),1.90(1H,dd,J=7.7Hz,14.4H
z),2.02(1H,dd,J=7.1Hz,14.4Hz),2.60-2.70(1H,m),2.85
(1H,dd,J=9.4Hz,13.9Hz),3.03(1H,dd,J=5.8Hz,13.9Hz),
4.25(2H,s),4.30-4.37(1H,m),4.42-4.51(1H,m),4.74(2
H,s),7.13-7.30(5H,m),7.37(5H,s),8.25(1H,d,J=7.8H
z),8.49(1H,d,J=6.9Hz),11.01(1H,s). (3)[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L
−アラニル[(2、6−ジクロロベンゾイル)オキシ]
メチルケトンの製造;[4−(N−ベンジルオキシアミ
ノ)−2(R)−イソブチルサクシニル]−L−フェニ
ルアラニル−L−アラニル ブロモメチルケトン0.4
8gをDMF10mlに溶解し、フッ化カリウム150
mg、2,6−ジクロロ安息香酸190mgを加えて、
終夜室温で攪拌した。酢酸エチルとTHFを加えた後、
炭酸カリウム水溶液、水、希塩酸、水、飽和食塩水で洗
浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシ
ウムを除去後、溶媒を留去することにより標記化合物
0.34gを無色固体として得た。
【0036】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.72(3H,d,J=6.2
Hz),0.79(3H,d,J=6.2Hz),0.90-1.02(1H,m),1.21(3H,d,J
=7.1Hz),1.25-1.40(2H,m),1.91(1H,dd,J=7.8Hz,14.6H
z),2.04(1H,dd,J=6.8Hz,14.6Hz),2.60-2.70(1H,m),2.86
(1H,dd,J=9.2Hz,13.8Hz),3.06(1H,dd,J=5.5Hz,13.8Hz),
4.33-4.43(1H,m),4.46-4.57(1H,m),4.74(2H,s),4.91(1
H,d,J=17.1Hz),5.00(1H,d,J=17.1Hz),7.12-7.29(5H,m),
7.37(5H,s),7.53-7.64(3H,m),8.26(1H,d,J=8.0Hz),8.48
(1H,d,J=7.1Hz),11.02(1H,s). 参考例5 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル
[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチルケト
ン[一般式(XI)においてR1がイソブチル基、R2
ベンジル基、R3が水素原子、Arが2,6−ジクロロ
フェニル基である化合物]の製造 (1)[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グ
リシル エチルエステル[一般式(XIV)において R
1がイソブチル基、R2がベンジル基、R3が水素原子で
ある化合物]の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−フェニルアラニン
−グリシン エチルエステル 5.0gに90%トリフル
オロ酢酸水15mlを加えて、40分間 氷冷下で攪拌
した。トリフルオロ酢酸を留去した後、ジクロロメタン
で抽出した。有機層を炭酸カリウム水溶液、水、飽和食
塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸
マグネシウムを除去した後、溶媒を留去して得られる残
査にDMF30ml、4−(N−ベンジルオキシアミ
ノ)−2(R)−イソブチルコハク酸4.0g、WSC
2.8gを加え、終夜室温で攪拌した。希塩酸を加えて
pHを酸性にした後、酢酸エチルとTHFの混合溶媒で
抽出した。有機層を水、炭酸カリウム水溶液、水、飽和
食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫
酸マグネシウムを除去した後、溶媒を留去することによ
り標記化合物5.2gを得た。
【0037】(2)[4−(N−ベンジルオキシアミ
ノ)−2(R)−イソブチルサクシニル]−L−フェニ
ルアラニル−グリシル ブロモメチルケトン[一般式
(X)において R1がイソブチル基、R2がベンジル
基、R3が水素原子である化合物];[4−(N−ベン
ジルオキシアミノ)−2(R)−イソブチルサクシニ
ル]−L−フェニルアラニル−L−アラニン エチルエ
ステル 1.1gから参考例4の(2)に従って反応を
行い、標記化合物0.47gを得た。 (3)[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)
−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グ
リシル[(2、6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチ
ルケトンの製造;[4−(N−ベンジルオキシアミノ)
−2(R)−イソブチルサクシニル]−L−フェニルア
ラニル−グリシル ブロモメチルケトン0.47gから
参考例4の(3)に従って反応を行い、標記化合物0.
13gを得た。
【0038】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.2
Hz),0.79(3H,d,J=6.2Hz),0.89-1.02(1H,m),1.23-1.40(2
H,m),1.83-2.02(2H,m),2.62-2.70(1H,m),2.86(1H,dd,J=
9.7Hz,13.9Hz),3.07(1H,dd,J=6Hz,13.9Hz),4.07(2H,d,J
=5.3Hz),4.50-4.60(1H,m),4.74(2H,s),5.10(2H,s),7.12
-7.28(5H,m),7.37(5H,m),7.53-7.64(3H,m),8.23(1H,d,J
=8.2Hz),8.35(1H,t,J=5.3Hz),10.98(1H,s). 参考例6 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−1−ナフチルアラニル−グリ
シル[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチル
ケトン[一般式(XI)においてR1がイソブチル基、
2が1−ナフチルメチル基、R3が水素原子、Arが
2,6−ジクロロフェニル基である化合物]の製造 N−tert−ブトキシカルボニル−L−1−ナフチルアラ
ニル−グリシン エチルエステル1.65gから参考例
5に従って反応を行い、標記化合物0.48gを得た。
【0039】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.72(3H,d,J=6.2
Hz),0.78(3H,d,J=6.2Hz),0.90-1.02(1H,m),1.23-1.40(2
H,m),1.87(1H,dd,J=1.4Hz,13.7Hz),2.00(1H,dd,J=6.8H
z,13.7Hz),2.62-2.75(1H,m),3.30-3.40(1H,m),3.57(1H,
dd,J=5.2Hz,14.2Hz),4.05(2H,s),4.62-4.72(1H,m),4.74
(2H,s),5.11(2H,s),7.30-7.40(8H,m),7.48-7.65(5H,m),
7.73-7.80(1H,m),7.90(1H,d,J=7.7Hz),8.20(1H,d,J=7.9
Hz),8.33-8.40(1H,m),11.00(1H,s). 参考例7 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−アスパラ
ギル(tert−ブチル)[(2,6−ジクロロベンゾイ
ル)オキシ]メチルケトン[一般式(XI)においてR
1がイソブチル基、R2がベンジル基、R3がtert−ブト
キシカルボニルメチル基、Arが2,6−ジクロロフェ
ニル基である化合物]の製造 N−ベンジルオキシカルボニル−L−フェニルアラニル
−L−アスパラギル(tert−ブチル)エチルエステル
1.8gから参考例4に従って標記化合物0.12gを
得た。
【0040】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.72(3H,d,J=6.2
Hz),0.78(3H,d,J=6.2Hz),0.90-1.00(1H,m),1.30-1.40(2
H,m),1.38(9H,s),1.90(1H,dd,J=8.3Hz,14.6Hz),2.01(1
H,dd,J=6.9Hz,14.6Hz),2.40-2.50(1H,m),2.62-2.72(1H,
m),2.73(1H,m),2.86(1H,dd,J=9.4Hz,13.9Hz),3.02(1H,d
d,J=5.8Hz,13.9Hz),4.48-4.56(1H,m),4.60-4.67(1H,m),
4.74(2H,s),4.97(2H,s),7.10-7.28(5H,m),7.38(5H,s),
7.52-7.62(3H,m),8.30(1H,d,J=7.8Hz),8.69(1H,d,J=7.9
Hz),11.01(1H,s). 参考例8 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル
[ペンタフルオロベンゾイルオキシ]メチルケトン[一
般式(XI)においてR1がイソブチル基、R2がベンジ
ル基、R3が水素原子、Arがペンタフルオロフェニル
基である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル
ブロモメチルケトン(参考例5(2)の化合物)0.
29gをDMF3mlに溶解し、フッ化カリウム90m
g、ペンタフルオロ安息香酸140mgを加えて、終夜
室温で攪拌した。希塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を炭酸カリウム水溶液、水、飽和食塩水で
洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネ
シウムを除去した後、溶媒を留去して得られる残査をT
LC上(展開液;クロロホルム/メタノール=20/
1)で精製することにより標記化合物0.12gを得
た。1 H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.3Hz),0.78(3H,
d,J=6.3Hz),0.88-1.00(1H,m),1.22-1.43(2H,m),1.85-2.
02(2H,m),2.61-2.69(1H,m),2.88(1H,dd,J=10.0Hz,13.9H
z),3.10(1H,dd,J=4.8Hz,13.9Hz),4.05(2H,d,J=5.4Hz),
4.47-4.57(1H,m),4.74(2H,s),5.15(2H,s),7.15-7.28(5
H,m),7.30-7.40(5H,m),8.24(1H,d,J=8.1Hz),8.42(1H,t,
J=5.4Hz),8.77(1H,s),11.00(1H,s). 参考例9 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−ロイ
シン−N−メチル−N−メトキシアミド[一般式(I
V)においてR1がイソブチル基、R2がベンジル基、R
3がイソブチル基である化合物]の製造 N−ベンジルオキシカルボニル−L−フェニルアラニル
−L−ロイシン−N−メチル−N−メトキシアミド[一
般式(VII)においてR2がベンジル基、R3がイソブ
チル基である化合物]1.5gから参考例1に従い反応
を行い、標記化合物0.3gを無色固体として得た。
【0041】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=5.2
Hz),0.78(3H,d,J=5.2Hz),0.86(6H,t,J=5.2Hz),0.80-0.9
8(2H,m),1.25-1.65(4H,m),1.82-1.90(2H,m),2.62-2.72
(1H,m),2.78(1H,dd,J=8.3Hz,11.2Hz),3.01(1H,dd,J=3.6
Hz,11.2Hz),3.09(3H,s),3.71(2H,s),4.48-4.58(1H,m),
4.74(1H,m),4.77-4.89(1H,m),7.10-7.25(5H,m),7.30-7.
40(5H,m),7.95(1H,d,J=7.0Hz),8.11(1H,d,J=7.1Hz),10.
93(1H,s).
【0042】実施例1[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−アラニナ
ール[一般式(Ia)においてR1 がイソブチル基、R2
がベンジル基、R3 がメチル基である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−アラ
ニン−N−メチル−N−メトキシアミド[一般式(I
V)においてR1がイソブチル基、R2がベンジル基、R
3がメチル基である、参考例1の化合物]500mgに
THF10mlを加えた後、−20℃で水素化リチウム
アルミニウム35mgを加え 30分間攪拌した。2N
HCl水にて酸性にした後、酢酸エチルを用いて抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを除去し、溶媒を
留去して得られる残査をメタノール10mlに溶解し
た。10%Pd−C 70mgを用いて水素雰囲気下、
室温で1.5時間攪拌した。Pd−Cを除去後、溶媒を
留去して得られる固体を酢酸エチルで洗浄することによ
り標記化合物51mgを無色粉末として得た。
【0043】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.2
Hz),0.78(3H,d,J=6.2Hz),0.90-1.30(1H,m),1.12(3H,d,J
=7.2Hz),1.23-1.40(2H,m),1.85-2.02(2H,m),2.55-2.70
(1H,m),2.87(1H,dd,J=9.6Hz,13.7Hz),3.05(1H,dd,J=5.3
Hz,13.7Hz),3.99-4.10(1H,m),4.45-4.56(1H,m),7.13-7.
30(5H,m),8.18(1H,d,J=8.2Hz),8.40(1H,d,J=6.5Hz),8.7
3(1H,s),9.25(1H,s),10.38(1H,s). 実施例2[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−ロイシル−L−アラニナール[一
般式(Ia)においてR1 がイソブチル基、R2 がイソブ
チル基、R3 がメチル基である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−ロイシル−L−アラニン−N
−メチル−N−メトキシアミド[一般式(IV)におい
てR1がイソブチル基、R2がイソブチル基、R3がメチ
ル基である、参考例2の化合物]500mgから実施例
1の製造と同様に反応を行い標記化合物84mgを無色
粉末として得た。
【0044】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.75-0.92(12H,
m),0.90-1.10(2H,m),1.15(3H,d,J=7.2Hz),1.35-1.70(4
H,m),1.90(1H,dd,J=1.5Hz,14.3Hz),2.16(1H,dd,J=7.0H
z,14.3Hz),2.63-2.77(1H,m),4.00-4.10(1H,m),4.20-4.3
3(1H,m),8.04(1H,d,J=7.9Hz),8.28(1H,d,J=6.6Hz),8.70
(1H,s),9.34(1H,s),10.39(1H,s). 実施例3[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−ロイシナ
ール[一般式(Ia)においてR1 がイソブチル基、R2
がベンジル基、R3 がイソブチル基である化合物]の製
[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−ロイシン
−N−メチル−N−メトキシアミド[一般式(IV)に
おいてR1がイソブチル基、R2がベンジル基、R3がイ
ソブチル基である、参考例9の化合物]500mgから
実施例1の製造と同様に反応を行い標記化合物51mg
を無色粉末として得た。
【0045】1H−NMR (DMSO-d6)δ;0.70-0.90(12H,
m),0.90-1.02(2H,m),1.22-1.62(4H,m),1.80-2.00(2H,
m),2.60-2.70(1H,m),2.82-2.92(1H,m),2.96-3.10(1H,
m),4.00-4.12(1H,m),4.50-4.60(1H,m),7.13-7.30(5H,
m),8.22(1H,d,J=8.3Hz),8.31(1H,d,J=7.4Hz),8.72(1H,
s),9.22(1H,s),10.37(1H,s). 実施例4[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシナール
[一般式(Ia)においてR1 がイソブチル基、R2 がベ
ンジル基、R3 が水素原子である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシン
−N−メチル−N−メトキシアミド[一般式(IV)に
おいてR1がイソブチル基、R2がベンジル基、R3が水
素原子である、参考例3の化合物] 325mgから実
施例1の製造と同様に反応を行い標記化合物73mgを
無色粉末として得た。
【0046】1H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.3
Hz),0.77(3H,d,J=6.3Hz),0.90-1.12(1H,m),1.22-1.40(2
H,m),1.83-2.01(2H,m),2.55-2.70(1H,m),2.86(1H,dd,J=
10.0Hz,13.8Hz),3.08(1H,dd,4.9Hz,13.8Hz),3.78-3.93
(2H,m),4.47-4.57(1H,m),7.10-7.30(5H,m),8.18(1H,d,J
=8.2Hz),8.40(1H,t,J=5.4Hz),8.75(1H,bs),9.35(1H,s),
10.40(1H,bs).
【0047】実施例5[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−アラニル
[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチルケト
ン[一般式(Ib)においてR1 がイソブチル基、R2
ベンジル基、R3 がメチル基、Arが2,6−ジクロロ
フェニル基である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニン−L−アラ
ニル[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチル
ケトン[一般式(XI)においてR1がイソブチル基、
2がベンジル基、R3がメチル基、Arが2,6−ジク
ロロフェニル基である化合物;参考例4] 300mg
をメタノール10ml、THF5mlに溶解し、10%
Pd−C100mgを用いて水素雰囲気下、2時間攪拌
した。Pd−Cを除去後、溶媒を留去して得られる残査
をHPLCで分離精製することにより、下記条件で溶出
される標記化合物130mgを無色固体として得た。
【0048】HPLC条件 カラム;YMC-Pack ODS-A A-312 150×6.0mm I.D. 移動層;0.05%トリフルオロ酢酸水/アセトニトリ
ル=3/2 流速 ;1.0ml/分 溶出時間;10分1 H−NMR(DMSO-d6)δ; 0.73(3H,d,J=6.2Hz),0.78(3H,d,J
=6.2Hz),0.91-1.03(1H,m),1.20(3H,d,J=7.1Hz),1.25-1.
42(2H,m),1.86-2.04(2H,m),2.60-2.72(1H,m),2.86(1H,d
d,J=8.9Hz,13.8Hz),3.06(1H,dd,J=6.2Hz,13.8Hz),4.31-
4.41(1H,m),4.45-4.57(1H,m),4.91(1H,d,J=17.0Hz,4.98
(1H,d,J=17.0Hz),7.13-7.30(5H,m),7.52-7.64(3H,m),8.
25(1H,d,J=8.1Hz),8.47(1H,d,J=7.1Hz),8.74(1H,s),10.
39(1H,s). 実施例6[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル
[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチルケト
ン[一般式(Ib)においてR1 がイソブチル基、R2
ベンジル基、R3 が水素原子、Arが2,6−ジクロロ
フェニル基である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニン−グリシル
[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチルケト
ン[一般式(XI)においてR1がイソブチル基、R2
ベンジル基、R 3が水素原子、Arが2,6−ジクロロ
フェニル基である化合物;参考例5]130mgをメタ
ノール15ml、THF5mlの混合溶媒に溶解し、1
0%Pd−C75mgを用いて水素雰囲気下、2時間攪
拌した。触媒を除去した後、溶媒を留去して得られる残
査をHPLCを用いて分離精製することにより、下記条
件で溶出される標記化合物を10mg無色固体として得
た。
【0049】HPLC条件 カラム;YMC-Pack ODS-A A-312 150×6.0mm I.D. 移動層;0.05%トリフルオロ酢酸水/アセトニトリ
ル=3/2 流速;1.0ml/分 溶出時間;18分1 H−NMR(DMSO-d6)δ;0.73(3H,d,J=6.3Hz),0.78(3H,
d,J=6.3Hz),0.90-1.00(1H,m),1.23-1.42(2H,m),1.83-2.
00(2H,m),2.60-2.70(1H,m),2.86(1H,dd,J=10.1Hz,13.8H
z),3.08(1H,dd,J=4.9Hz,13.8Hz),4.07(2H,d,J=5.4Hz),
4.49-4.59(1H,m),5.11(2H,s),7.14-7.30(5H,m),7.54-7.
66(3H,m),8.23(1H,d,J=8.1Hz),8.37(1H,t,J=5.4Hz),10.
40(1H,s). 実施例7[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−1−ナフチルアラニル−グリシル
[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチルケト
ン[一般式(Ib)においてR1 がイソブチル基、R2
1−ナフチルメチル基、R3 が水素原子、Arが2,6
−ジクロロフェニル基である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2R−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル
[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチルケト
ン[一般式(XI)においてR1がイソブチル基、R2
1−ナフチルメチル基、R3が水素原子、Arが2,6
−ジクロロフェニル基である化合物;参考例6]70m
gをメタノール10ml、THF5mlの混合溶媒に溶
解し、10%Pd−C20mgを用いて水素雰囲気下、
4.5時間攪拌した。Pd−Cを除去後、溶媒を留去し
て得られる残査をHPLCを用いて分離精製することに
より下記条件で溶出される標記化合物8mgを無色固体
として得た。
【0050】HPLC条件 カラム;YMC-Pack ODA-A A-312 150×6.0mm I.D. 移動層;0.05%トリフルオロ酢酸水/アセトニトリ
ル=1/1 流速;1.0ml/分 溶出時間;14分1 H−NMR(DMSO-d6)δ;0.72(3H,d,J=6.3Hz),0.77(3H,
d,J=6.3Hz),0.90-1.02(1H,m),1.22-1.40(2H,m),1.87(1
H,dd,J=1.7Hz,13.9Hz),1.99(1H,dd,J=6.8Hz,13.9Hz),2.
60-2.70(1H,m),3.35-3.45(1H,m),3.61(1H,dd,J=4.7Hz,1
4.0Hz),4.05(2H,s),4.60-4.70(1H,m),5.12(2H,s),7.35-
7.44(2H,m),7.50-7.66(5H,m),7.75-7.81(1H,m),7.92(1
H,d,J=8.0Hz),8.20(1H,d,J=8.2Hz),8.33-8.43(1H,m),1
0.4(1H,s).
【0051】実施例8[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−アスパラギル
[(2,6−ジクロロベンゾイル)オキシ]メチルケト
ン[一般式(Ib)においてR1 がイソブチル基、R2
ベンジル基、R3 がカルボキシメチル基、Arが2,6
−ジクロロフェニル基である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−アスパラ
ギル(tert−ブチル)[(2,6−ジクロロベンゾイ
ル)オキシ]メチルケトン[一般式(XI)においてR
1がイソブチル基、R2がベンジル基、R3がtert−ブト
キシカルボニルメチル基、Arが2,6−ジクロロフェ
ニル基である化合物;参考例7]0.12gに90%ト
リフルオロ酢酸水 5mlを加えて50分間室温で攪拌
した。トリフルオロ酢酸を留去して得られる残査をクロ
ロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し
た後、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウム
を除去して得られる残査をメタノール10mlに溶解
し、10%Pd−C50mgを用いて水素雰囲気下、1
時間攪拌した。Pd−Cを除去後、溶媒を留去して得ら
れる残査をHPLCを用いて分離精製することにより下
記条件で溶出される標記化合物23mgを無色固体とし
て得た。
【0052】HPLC条件 カラム; YMC-Pack ODS-A A-312 6.0×150mm I.D. 移動層; 0.05%トリフルオロ酢酸水/アセトニト
リル=3/2 流速 ; 1.0ml/分 溶出時間; 16分1 H−NMR(DMSO-d6)δ;0.72(3H,d,J=6.2Hz),0.78(3H,
d,J=6.2Hz),0.90-1.00(1H,m),1.25-1.42(2H,m),1.83-2.
01(2H,m),2.45-2.55(1H,m),2.60-2.70(1H,m),2.75(1H,
m),2.86(1H,dd,J=9.2Hz,13.7Hz),3.02(1H,dd,J=5.8Hz,1
3.7Hz),4.48-4.62(2H,m),5.00(2H,s),7.15-7.29(5H,m),
7.52-7.63(3H,m),8.29(1H,d,J=7.9Hz),8.65(1H,d,J=7.7
Hz),10.39(1H,s),12.46(1H,s).
【0053】実施例9[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル[ペ
ンタフルオロベンゾイルオキシ]メチルケトン[一般式
(Ib)においてR1 がイソブチル基、R2 がベンジル
基、R3 が水素原子、Arがペンタフルオロフェニル基
である化合物]の製造 [4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2(R)−イソ
ブチルサクシニル]−L−フェニルアラニル−グリシル
[ペンタフルオロベンゾイルオキシ]メチルケトン[一
般式(XI)においてR1がイソブチル基、R2がベンジ
ル基、R3が水素原子、Arがペンタフルオロフェニル
基である化合物;参考例8]0.12gをメタノール1
0mlに溶解し、10%Pd−C50mgを用いて水素
雰囲気下、1時間攪拌した。Pd−Cを除去後、溶媒を
留去して得られる残査をHPLCを用いて分離精製する
ことにより下記条件で溶出される標記化合物26mgを
無色固体として得た。
【0054】HPLC条件 カラム;YMC-Pack ODS-A A-312、150×6.0mm I.D. 移動層;0.05%トリフルオロ酢酸水/アセトニトリ
ル=1/1 流速 ;1.0ml/分 溶出時間; 5.5分1 H−NMR(DMSO-d6)δ;0.72(3H,d,J=6.3Hz),0.77(3H,
d,J=6.3Hz),0.88-1.00(1H,m),1.22-1.42(2H,m),1.83-2.
00(2H,m),2.60-2.70(1H,m),2.86(1H,dd,J=10.2Hz,13.8H
z),3.08(1H,dd,J=4.7Hz,13.8Hz),4.05(2H,d,J=5.4Hz),
4.47-4.57(1H,m),5.15(2H,s),7.15-7.28(5H,m),8.24(1
H,d,J=8.1Hz),8.42(1H,t,J=5.4Hz),8.77(1H,s),10.39(1
H,s).
【0055】実施例10錠剤の製造 以下の通り、1錠中に[4−(N−ヒドロキシアミノ)
−2(R)−イソブチルサクシニル]−L−フェニルア
ラニル−L−アラニナール(化合物A)100mgを含
有する錠剤を得る。 [操作]主薬、コーンスターチ及び微結晶セルロースを
混合し、これに水50重量部に溶解したヒドロキシプロ
ピルセルロースを加えて充分練合する。この練合物を篩
に通して顆粒上に造粒して乾燥した後、得られた顆粒に
ステアリン酸マグネシウムを混合し1錠250mgに打
錠する。
【0056】実施例11顆粒剤の製造 以下の通り、[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2
(R)−イソブチルサクシニル]−L−フェニルアラニ
ル−L−アラニナール(化合物A)を含有する顆粒剤を
得る。 [操作]主薬、乳糖及びコーンスターチを混合し、これ
に水120重量部に溶解したヒドロキシプロピルセルロ
ースを加えて充分練合する。この練合物を20メッシュ
の篩に通して造粒し、乾燥して整粒を行い、500mg
中に主薬200mgを含有する顆粒剤を得る。
【0057】実施例12カプセル剤の製造 以下の通り、1カプセル中に[4−(N−ヒドロキシア
ミノ)−2(R)−イソブチルサクシニル]−L−フェ
ニルアラニル−L−アラニナール(化合物A)100m
gを含有するカプセル剤を得る。 [操作]上記の各成分を充分混合して、この混合末の2
00mg宛をカプセルに充填してカプセル剤を得る。
【0058】実施例13注射剤の製造 [4−(N−ヒドロキシアミノ)−2(R)−イソブチ
ルサクシニル]−L−フェニルアラニル−L−アラニナ
ール0.5重量部およびソルビット5重量部の混合物に
注射用蒸留水を加えて溶解し、100重量部とし、この
水溶液をメンブランフィルターで濾過する。濾液を窒素
置換したアンプルに5gずつ充填し、溶閉後、120℃
で15分間滅菌処理して1アンプル中に[4−(N−ヒ
ドロキシアミノ)−2(R)−イソブチルサクシニル]
−L−フェニルアラニル−L−アラニナール25mgを
含有する注射剤を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1に、Ca欠乏飼料にて飼育したマウスの尿
中ヒドロキシプロリン***量(対クレアチニン比)に対
する、化合物X、Yをそれぞれ単独で投与及び併せて投
与した場合の効果(試験例1)を示した。
【符号の説明】
棒グラフa,b,c,d,eはそれぞれ以下の群の尿中
ヒドロキシプロリン***量(対クレアチニン比)を示
す。 a:無処置群 b:対照群 c:化合物X投与群 d:化合物Y投与群 e:化合物X、Y併用群 また、チューキー法により各群間の有意差検定を行い、
結果を*で示した。 * P<0.01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリックスメタロプロテアーゼおよびカ
    テプシンの両酵素に対して阻害活性を有することを特徴
    とする、結合組織疾患の予防又は治療用薬剤。
  2. 【請求項2】マトリックスメタロプロテアーゼ阻害薬お
    よびカテプシン阻害薬の二成分を有効成分とする請求項
    1の薬剤。
  3. 【請求項3】マトリックスメタロプロテアーゼおよびカ
    テプシンの両酵素に対して阻害活性を有する化合物を有
    効成分とする、請求項1の薬剤。
  4. 【請求項4】マトリックスメタロプロテアーゼおよびカ
    テプシンの両酵素に対して阻害活性を有する化合物が、
    下記一般式(I) 【化1】 (式中、Aは下式(II)、(III) 【化2】 で示されるいずれかの原子団を示し;R1はC1〜C6
    ルキル基を示し; R2およびR3は官能基が保護されて
    いてもよい天然α−アミノ酸側鎖または水素原子、C1
    〜C6アルキル基若しくはC6〜C12アリール(C1〜C6
    アルキル)基を示し;Arは、塩素原子、フッ素原子お
    よび/または臭素原子によりモノ−、ジ−、トリ−、テ
    トラ−またはペンタ−置換されていてもよいフェニル基
    を表わす。)で表される化合物またはその薬学的に許容
    される塩であるところの請求項3の薬剤。
  5. 【請求項5】下記一般式(I) 【化3】 (式中、Aは下式(II)、(III) 【化4】 で示されるいずれかの原子団を示し;R1はC1〜C6
    ルキル基を示し; R2およびR3は官能基が保護されて
    いてもよい天然α−アミノ酸側鎖をまたは水素原子、C
    1〜C6アルキル基若しくはC6〜C12アリール(C1〜C
    6アルキル)基を示し;Arは、塩素原子、フッ素原子
    および/または臭素原子によりモノ−、ジ−、トリ−、
    テトラ−またはペンタ−置換されていてもよいフェニル
    基を表わす。)で表わされる化合物またはその薬学的に
    許容される塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001055327A (ja) * 1999-06-11 2001-02-27 Fuji Chemical Industries Ltd 新規なヒドロキサム酸誘導体を含む医薬
US7282512B2 (en) 2002-01-17 2007-10-16 Smithkline Beecham Corporation Cycloalkyl ketoamides derivatives useful as cathepsin K inhibitors

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