JPH11245181A - 屋根用工具箱 - Google Patents

屋根用工具箱

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JPH11245181A
JPH11245181A JP4657398A JP4657398A JPH11245181A JP H11245181 A JPH11245181 A JP H11245181A JP 4657398 A JP4657398 A JP 4657398A JP 4657398 A JP4657398 A JP 4657398A JP H11245181 A JPH11245181 A JP H11245181A
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JP
Japan
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tool box
roof
mounting table
main body
tool
Prior art date
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JP4657398A
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English (en)
Inventor
Kenzo Hirai
健三 平井
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HIRAI KENSETSU KK
Original Assignee
HIRAI KENSETSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運搬等の取り扱いが容易であり、しかも、屋根
上への設置が簡単で、建築材料や工具等を安定して載置
することができる屋根用工具箱を簡単な構造によって提
供すること。 【解決手段】傾斜部を有する屋根の組立に際し前記屋根
上に載置され工具類及び屋根部材を収容する屋根用工具
箱100を前提とするものであって、工具箱本体10
と、前記工具箱本体10の下端部に回動自在に取り付け
られた建築材料等を載置する載置台20と、前記載置台
20の上方に設けられた屋根構造部材に対する係止部3
0とからなり、前記載置台20を前記工具箱本体10に
収納可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、屋根作業に際
し、材料や工具等を載置しておくために、屋根上に設置
される屋根用工具箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋根部材の取付作業は、工具類等を屋根
の上に載せていて行われるが、一般に屋根は傾斜してい
るため、上記屋根部材等を直に屋根の傾斜部に載置する
と滑落の危険性があり、下で作業している作業員に当た
る虞があったり、また、落下の際に大工道具を損傷せし
めるという欠点があった。そこで、従来より、屋根に設
置可能な工具箱として種々のものが提案されているが、
その中でも、図8に示す、実公昭62ー5906号公報
にて開示されている工具箱が提案されている。即ち、箱
形工具箱本体201の両側面に、各々底辺が底板と、立
辺が前面板と略合致する三角板202を添わせるととも
に、斜辺と対向する角部付近で本体側板と軸支し、三角
板の底辺間に保持杆203が架設された工具箱200で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の工具箱200は、屋根部材210に対して三角板20
2の底辺が載置されているに過ぎず、工具箱200に重
い工具が収納された場合や屋根の傾斜角度が急なとき
に、工具箱200が滑り落ちる虞があるという問題があ
った。また、屋根部材の取付作業は、通常、予め必要な
屋根部材を屋根上に載せて行われるが、この種の従来の
工具箱200では、工具しか収容することができないた
め、別に屋根上に屋根部材等を載置するための架台等を
設置しなければならず、作業性が悪いという問題もあっ
た。
【0004】本発明はこのような課題を解決することで
あり、その目的は、運搬等の取り扱いが容易であり、し
かも、屋根上への設置が簡単で、建築材料や工具等を安
定して載置することができる屋根用工具箱を簡単な構造
によって提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上を解決するために、
本各発明の採った手段は、実施形態において使用する符
号を付して説明すると、まず請求項1に係る発明は、傾
斜部を有する屋根の組立に際し前記屋根上に載置され工
具類及び屋根部材を収容する屋根用工具箱100を前提
とするものであって、工具箱本体10と、前記工具箱本
体10の下端部に回動自在に取り付けられた建築材料等
を載置する載置台20と、前記載置台20の上方に設け
られた屋根構造部材に対する係止部30とからなり、前
記載置台20を前記工具箱本体10に収納可能としたこ
とをその要旨とした。
【0006】次に請求項2に係る屋根用工具箱100
は、請求項1記載の屋根用工具箱100を構成する工具
箱本体10の裏面と載置台20との間に、前記工具箱本
体10を水平状態に調整可能に支持するとともに、一端
が前記工具箱本体10の裏面または載置台20のいずれ
か一方に回動自在に取り付けられた支持部材40を設け
たことをその要旨とした。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る屋根用工具箱の実施
の形態を説明するが、これは代表的な例を示したもので
あり、その要旨を越えない限り、以下の実施例により本
発明が限定されるものでない。
【0008】さて、図1に示すように、本発明にかかる
屋根用工具箱100は、工具箱本体10と、前記工具箱
本体10に回動自在に取り付けられた建築材料等を載置
する載置台20と、前記載置台20の上方に設けられた
屋根構造部材に対する係止部30とから基本構成された
ものである。
【0009】まず、工具箱本体10は箱形に形成されて
おり、その上部には開閉自在な蓋体11が取り付けられ
ている。この工具箱本体10の内部には、屋根部材の取
り付けに必要な大工道具が収納される道具収納部12が
形成されている。そして、前記工具箱本体10における
屋根の棟部側上部には、背もたれ板13が蝶番50によ
って屋根の棟部側に折り畳み可能に蝶着されている。
【0010】また、工具箱本体10における屋根の棟部
側の側面板の下端部は、載置台20を載置台収納部14
に収納できるように切り欠かれており、そこから載置台
20が出し入れされることとなる。そして、工具箱本体
10を構成する裏板と切りかかれていない他の側面板の
下端部とにより形成される空間を利用して載置台収納部
14が形成される。前記載置台収納部14に、後述する
載置台20を折り畳んで収納すると、側面板における切
り欠かれた部分の高さと折り畳まれた載置台20の高さ
が同一となるため、屋根用工具箱100を構成する他の
側面板の高さと同一となる。このように、屋根用工具箱
100に載置台200を収納することにより、水平状態
に載置することが可能となるため、屋根上で使用しない
場合においても、一般的に使用される工具箱と同様に取
り扱うことができ、運搬等を容易に行うことができる。
【0011】前記載置台20は、工具箱本体10におけ
る屋根の棟部側の下端部に回動自在に取り付けられてお
り、その構成は、複数の板状部材が一方向のみに折り畳
み可能なように蝶番50により蝶着されており、その先
端には、屋根の棟部に係止される係止部30が取り付け
られている。この係止部30により、屋根用工具箱10
0は屋根の棟部に確実に係止されるので、道具収納部1
2に複数の工具等を入れたとしても、滑落が防止され作
業の容易性及び確実性が確保される。また、載置台20
に載置された建築材料等は、工具箱本体20の側面によ
って係止されるので、確実に載置することができる。ま
た、載置される建築材料が多い場合でも、上述した背も
たれ板13を工具箱本体10の上部に立設させることに
より、確実に係止される。
【0012】そして、図2に示すように、工具箱本体の
裏面には、支持部材40の一端が回動自在に設けられて
おり、この支持部材40の他端は、載置台20に形成さ
れた長孔21に挿入される。前記長孔21は、前記載置
台20の上面に所定間隔を隔てて凹形状に複数形成され
ているため、工具箱本体10を水平状態となる長孔21
に支持部材40の他端を挿入することにより、容易に工
具箱本体10を水平状態にすることができる。これによ
り、工具箱本体10の道具収納部12に収納された工具
類は、下方傾斜側に偏ることがないため、取り出しが容
易となる。また、工具箱本体10に載置台20を収納す
る際は、支持部材40の他端を載置台20の長孔21か
ら取り外して工具箱本体10の裏面側に折り畳むことに
より容易に載置台収納部14に収納することができる。
尚、上述した実施例に限定されることはなく、支持部材
40の一端を載置台20上に回動自在に設けて、工具箱
本体10の裏面に支持部材40の他端が挿入される長孔
を形成してもよい。
【0013】また、図3に示すように、長さを調整でき
る支持部材40の一端を工具箱本体10の裏側に回動自
在に設けたものでもよい。前記支持部材40は、上部パ
イプとこれに嵌挿される下部パイプとから構成し、上部
パイプにプッシュボタンを設け、下部パイプにこのプッ
シュボタンを嵌入させる嵌合孔を一定間隔に列設し、こ
れらの嵌合孔を選択してプッシュボタンを嵌入させるこ
とによって該支持部材40の長さの調整をするように構
成されているものである。これによれば、載置台20に
長孔21を一つ形成すればよい。尚、支持部材40の構
成は、上述した構成に限定するものではなく、工具箱本
体10を水平状態に調整可能なものであればどんな構成
のものでもよい。
【0014】次に、前記載置台20を工具箱本体10の
載置台収納部14に収納する方法を図4及び図5に基づ
いて説明する。
【0015】まず、載置台20の長孔21に挿入された
支持部材40を取り外すとともに工具箱本体の裏面側に
折り畳む。上述したように、載置台20及び係止部30
を構成する各々の板状部材は、一方のみに折り畳み可能
なように蝶番50によって蝶着されているので、各々に
規制された方向(矢印方向)に従って折り畳み、工具箱
本体10の裏面部に形成された載置台収納部14に収納
する。また、載置台20には、一般的に公知技術である
係止手段たるピンホック等のストッパ22が設けられて
おり、これにより、折り畳まれた係止部30が係止され
るため、確実に載置台収納部14内に収納される。さら
に、支持部材40の先端にピンホック等の係止手段を用
いて載置台20を係止すれば、より確実に係止すること
ができる。続いて、工具箱本体10の上端部に蝶着され
た背もたれ板13を、工具箱本体10の側面板側に当接
させるように矢印方向に折り畳む。これにより、通常、
水平時の使用に際しては、図5に示すように、正方形状
の屋根用工具箱100として使用される。
【0016】次に、本各発明にかかる屋根用工具箱10
0を屋根上に載置した状態を、図6又は図7に基づいて
説明する。
【0017】まず、上述した図5に示したように、屋根
用工具箱100の載置台収納部14に折り畳まれて収納
されている載置台20を取り出し、屋根上に載置できる
ように直線状にする。そして、載置台20の先端に設け
られた係止部30を屋根の棟部Aに係止させる。続い
て、工具箱本体10の上端に取り付けられている背もた
れ板13を立設させる。この載置台20上に建築材料B
等が載置されるが、工具箱本体10の側面及び背もたれ
板13によって確実に係止される。
【0018】次に、屋根の傾斜に応じて、工具箱本体1
0を水平状態になるように、工具箱本体10の裏面に一
端が回動自在に取り付けられた支持部材40を、載置台
20に形成された長孔21に挿入させることにより、取
り付け作業は完了する。
【0019】このように、本発明にかかる屋根用工具箱
100は、工具箱本体10と、前記工具箱本体10の下
端部に回動自在に取り付けられた建築材料B等を載置す
る載置台20と、前記載置台20の上方に設けられた屋
根構造部材に対する係止部30とからなり、前記載置台
20を前記工具箱本体10に収納可能にしたものであ
る。
【0020】従って、屋根上で使用しない場合において
も、一般的に使用される工具箱と同様に取り扱うことが
でき、運搬等を容易に行うことができる。また、屋根の
棟部Aに係止される係止部30により、屋根用工具箱1
00の滑落を防止することができ、作業の容易性及び確
実性を確保することができる。
【0021】また、載置台20に載置された建築材料
は、工具箱本体10の側面によって係止されるので、確
実に載置することができ、さらに、載置される建築材料
が多い場合でも、工具箱本体20の上端に取り付けられ
た背もたれ板13により、確実に係止することができ
る。
【0022】さらに、工具箱本体10の裏面と載置台2
0との間に、前記工具箱本体10を水平状態に調整可能
に支持するとともに、一端が前記工具箱本体10の裏面
または載置台20のいずれか一方に回動自在に設けられ
ているので、工具箱本体10の道具収納部12に収納さ
れた工具類は、屋根の下傾斜側に偏ることがないため、
取り出しを容易に行うことができる。
【0023】以上のように、本発明にかかる実施例を、
図面により詳述してきたが、具体的な構成は、この実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれ
る。たとえば、実施例においては、工具箱本体10を箱
形のものにしたが、これに限定されず、どのような形状
のものでもよい。また、載置台収納部14が、工具箱本
体10の裏面側に形成されていたが、これに限定される
ことはなく、工具箱本体10の側面側に収納部を設けて
もよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した通り、本願請求項1の発明
においては、傾斜部を有する屋根の組立に際し前記屋根
上に載置され工具類及び屋根部材を収容する屋根用工具
箱において、工具箱本体と、前記工具箱本体の下端部に
回動自在に取り付けられた建築材料等を載置する載置台
と、前記載置台の上方に設けられた屋根構造部材に対す
る係止部とからなり、前記載置台を前記工具箱本体に収
納可能としたことにより、屋根上で使用しない場合にお
いても、一般的に使用される工具箱と同様に取り扱うこ
とができ、運搬等を容易に行うことができる。また、載
置台に設けられた係止部により、屋根用工具箱の滑落を
防止することができるため、作業を効率よく行うことが
でき、確実性を確保することができる。
【0025】次に、請求項2の発明は、請求項1記載の
屋根用工具箱において、工具箱本体の裏面と載置台との
間に、前記工具箱本体を水平状態に調整可能に支持する
とともに、一端が前記工具箱本体の裏面または載置台の
いずれか一方に回動自在に取り付けられた支持部材を設
けたことにより、請求項1記載の奏する効果の他に、工
具箱本体の道具収納部に収納された工具類の取り出しを
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根用工具箱の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1に示した屋根用工具箱の一部拡大断面図で
ある。
【図3】本発明に係る屋根用工具箱を構成する支持部材
の別の実施例を示す一部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る屋根用工具箱に載置台を折り畳ん
で収納しようとしている状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る屋根用工具箱に載置台を収納した
状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る屋根用工具箱を屋根上に取り付け
た状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る屋根用工具箱を屋根上に取り付け
た状態を示す側方断面図である。
【図8】従来の屋根用工具箱を示す側面図である。
【符号の説明】
10 工具箱本体 11 蓋体 12 道具収納部 13 背もたれ板 14 載置台収納部 20 載置台 30 係止部 21 長孔 22 ストッパ 40 支持部材 50 蝶番 A 屋根の棟部 B 建築材料 100 屋根用工具箱
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 屋根用工具箱
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、屋根作業に際
、屋根上に工具箱本体を安定して保持することができ
屋根用工具箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋根部材の取付作業は、工具類等を屋根
の上に載せていて行われるが、一般に屋根は傾斜してい
るため、上記屋根部材等を直に屋根の傾斜部に載置する
と滑落の危険性があり、下で作業している作業員に当た
る虞があったり、また、落下の際に大工道具を損傷せし
めるという欠点があった。そこで、従来より、屋根に設
置可能な工具箱として種々のものが提案されているが、
その中でも、図8に示す、実公昭62ー5906号公報
にて開示されている工具箱が提案されている。即ち、箱
形工具箱本体201の両側面に、各々底辺が底板と、立
辺が前面板と略合致する三角板202を添わせるととも
に、斜辺と対向する角部付近で本体側板と軸支し、三角
板の底辺間に保持杆203が架設された工具箱200で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の工具箱200は、屋根部材210に対して三角板20
2の底辺が載置されているに過ぎず、工具箱200に重
い工具が収納された場合や屋根の傾斜角度が急なとき
に、工具箱200が滑り落ちる虞があるという問題があ
った。また、屋根部材の取付作業は、通常、予め必要な
屋根部材を屋根上に載せて行われる。ところが、この種
の従来の工具箱200では、工具しか収容することがで
きないため、別に屋根上に屋根部材等を載置するための
架台等を設置しなければならず、作業性が悪いという問
題もあった。
【0004】本発明はこのような課題を解決することで
あり、その目的は、屋根上への設置が簡単で、工具箱本
体を屋根上に安定して保持することができ、しかも、運
搬等の取り扱いが容易である屋根用工具箱を簡単な構造
によって提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上を解決するために、
本各発明の採った手段は、実施形態において使用する符
号を付して説明すると、まず請求項1に係る発明は、傾
斜部を有する屋根の組立に際し前記屋根上に載置され工
類を収容する屋根用工具箱100を前提とするもので
あって、工具箱本体10と、前記工具箱本体10の下端
部に回動自在に取り付けられて前記工具箱本体10を保
持する載置台20と、前記載置台20の上方に設けられ
た屋根構造部材に対する係止部30とからなり、前記載
置台20を前記工具箱本体10に収納可能としたことを
その要旨とした。
【0006】次に請求項2に係る屋根用工具箱100
は、請求項1記載の屋根用工具箱100を構成する工具
箱本体10の裏面と載置台20との間に、前記工具箱本
体10を水平状態に調整可能に支持するとともに、一端
が前記工具箱本体10の裏面または載置台20のいずれ
か一方に回動自在に取り付けられた支持部材40を設け
たことをその要旨とした。次に、請求項3に係る屋根用
工具箱100は、請求項1又は2記載の屋根用工具箱を
前提とするものであり、特に、屋根上に設置すべく工具
箱本体から載置台が取り出された状態において、前記工
具箱本体と前記載置台との間に建築材料及び工具類を収
容できる収容部60も形成したことをその要旨とした。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る屋根用工具箱の実施
の形態を説明するが、これは代表的な例を示したもので
あり、その要旨を越えない限り、以下の実施例により本
発明が限定されるものでない。
【0008】さて、図1に示すように、本発明にかかる
屋根用工具箱100は、工具箱本体10と、前記工具箱
本体10に回動自在に取り付けられて前記工具箱本体を
保持する載置台20と、前記載置台20の上方に設けら
れた屋根構造部材に対する係止部30とから基本構成さ
れたものである。
【0009】まず、工具箱本体10は箱形に形成されて
おり、その上部には開閉自在な蓋体11が取り付けられ
ている。この工具箱本体10の内部には、屋根部材の取
り付けに必要な大工道具が収納される道具収納部12が
形成されている。そして、前記工具箱本体10における
屋根の棟部側上部には、背もたれ板13が蝶番50によ
って屋根の棟部側に折り畳み可能に蝶着されている。
【0010】また、工具箱本体10における屋根の棟部
側の側面板の下端部は、載置台20を載置台収納部14
に収納できるように切り欠かれており、そこから載置台
20が出し入れされることとなる。そして、工具箱本体
10を構成する裏板と切りかかれていない他の側面板の
下端部とにより形成される空間を利用して載置台収納部
14が形成される。前記載置台収納部14に、後述する
載置台20を折り畳んで収納すると、側面板における切
り欠かれた部分の高さと折り畳まれた載置台20の高さ
が同一となるため、屋根用工具箱100を構成する他の
側面板の高さと同一となる。このように、屋根用工具箱
100に載置台200を収納することにより、水平状態
に載置することが可能となるため、屋根上で使用しない
場合においても、一般的に使用される工具箱と同様に取
り扱うことができ、運搬等を容易に行うことができる。
【0011】前記載置台20は、工具箱本体10におけ
る屋根の棟部側の下端部に回動自在に取り付けられてお
り、その構成は、複数の板状部材が一方向のみに折り畳
み可能なように蝶番50により蝶着されており、その先
端には、屋根の棟部に係止される係止部30が取り付け
られている。この係止部30により、屋根用工具箱10
0は屋根の棟部に確実に係止されるので、道具収納部1
2に複数の工具等を入れたとしても、滑落が防止され作
業の容易性及び確実性が確保される。また、工具箱本体
10から載置台20を取り出して屋根上に設置された状
態においては、工具箱本体10と載置台20との間に建
築材料及び工具類を収容できる収容部60も形成されて
いる。これにより、載置台20に載置された建築材料等
は、工具箱本体20の側面によって係止されるので、確
実に載置することができる。また、載置される建築材料
が多い場合でも、上述した背もたれ板13を工具箱本体
10の上部に立設させることにより、確実に係止され
る。
【0012】そして、図2に示すように、工具箱本体の
裏面には、支持部材40の一端が回動自在に設けられて
おり、この支持部材40の他端は、載置台20に形成さ
れた長孔21に挿入される。前記長孔21は、前記載置
台20の上面に所定間隔を隔てて凹形状に複数形成され
ているため、工具箱本体10を水平状態となる長孔21
に支持部材40の他端を挿入することにより、容易に工
具箱本体10を水平状態にすることができる。これによ
り、工具箱本体10の道具収納部12に収納された工具
類は、下方傾斜側に偏ることがないため、取り出しが容
易となる。また、工具箱本体10に載置台20を収納す
る際は、支持部材40の他端を載置台20の長孔21か
ら取り外して工具箱本体10の裏面側に折り畳むことに
より容易に載置台収納部14に収納することができる。
尚、上述した実施例に限定されることはなく、支持部材
40の一端を載置台20上に回動自在に設けて、工具箱
本体10の裏面に支持部材40の他端が挿入される長孔
を形成してもよい。
【0013】また、図3に示すように、長さを調整でき
る支持部材40の一端を工具箱本体10の裏側に回動自
在に設けたものでもよい。前記支持部材40は、上部パ
イプとこれに嵌挿される下部パイプとから構成し、上部
パイプにプッシュボタンを設け、下部パイプにこのプッ
シュボタンを嵌入させる嵌合孔を一定間隔に列設し、こ
れらの嵌合孔を選択してプッシュボタンを嵌入させるこ
とによって該支持部材40の長さの調整をするように構
成されているものである。これによれば、載置台20に
長孔21を一つ形成すればよい。尚、支持部材40の構
成は、上述した構成に限定するものではなく、工具箱本
体10を水平状態に調整可能なものであればどんな構成
のものでもよい。
【0014】次に、前記載置台20を工具箱本体10の
載置台収納部14に収納する方法を図4及び図5に基づ
いて説明する。
【0015】まず、載置台20の長孔21に挿入された
支持部材40を取り外すとともに工具箱本体の裏面側に
折り畳む。上述したように、載置台20及び係止部30
を構成する各々の板状部材は、一方のみに折り畳み可能
なように蝶番50によって蝶着されているので、各々に
規制された方向(矢印方向)に従って折り畳み、工具箱
本体10の裏面部に形成された載置台収納部14に収納
する。また、載置台20には、一般的に公知技術である
係止手段たるピンホック等のストッパ22が設けられて
おり、これにより、折り畳まれた係止部30が係止され
るため、確実に載置台収納部14内に収納される。さら
に、支持部材40の先端にピンホック等の係止手段を用
いて載置台20を係止すれば、より確実に係止すること
ができる。続いて、工具箱本体10の上端部に蝶着され
た背もたれ板13を、工具箱本体10の側面板側に当接
させるように矢印方向に折り畳む。これにより、通常、
水平時の使用に際しては、図5に示すように、正方形状
の屋根用工具箱100として使用される。
【0016】次に、本各発明にかかる屋根用工具箱10
0を屋根上に載置した状態を、図6又は図7に基づいて
説明する。
【0017】まず、上述した図5に示したように、屋根
用工具箱100の載置台収納部14に折り畳まれて収納
されている載置台20を取り出し、屋根上に載置できる
ように直線状にする。そして、載置台20の先端に設け
られた係止部30を屋根の棟部Aに係止させる。続い
て、工具箱本体10の上端に取り付けられている背もた
れ板13を立設させる。この載置台20上に建築材料B
等が載置されるが、工具箱本体10の側面及び背もたれ
板13によって確実に係止される。
【0018】次に、屋根の傾斜に応じて、工具箱本体1
0を水平状態になるように、工具箱本体10の裏面に一
端が回動自在に取り付けられた支持部材40を、載置台
20に形成された長孔21に挿入させることにより、取
り付け作業は完了する。
【0019】このように、本発明にかかる屋根用工具箱
100は、工具箱本体10と、前記工具箱本体10の下
端部に回動自在に取り付けられて工具箱本体10を保持
する載置台20と、前記載置台20の上方に設けられた
屋根構造部材に対する係止部30とからなり、前記載置
台20を前記工具箱本体10に収納可能にしたものであ
る。
【0020】従って、屋根上で使用しない場合において
も、一般的に使用される工具箱と同様に取り扱うことが
でき、運搬等を容易に行うことができる。また、屋根の
棟部Aに係止される係止部30により、屋根用工具箱1
00の滑落を防止することができ、作業の容易性及び確
実性を確保することができる。
【0021】また、工具箱本体10から載置台20を取
り出して屋根上に設置された状態においては、工具箱本
体10と載置台20との間に建築材料及び工具類を収容
できる収容部60も形成されている。これにより、載置
台20に載置された建築材料等は、工具箱本体20の側
面によって係止されるので、確実に載置することができ
る。また、載置される建築材料が多い場合でも、上述し
た背もたれ板13を工具箱本体10の上部に立設させる
ことにより、確実に保持することができる。
【0022】さらに、工具箱本体10の裏面と載置台2
0との間に、前記工具箱本体10を水平状態に調整可能
に支持するとともに、一端が前記工具箱本体10の裏面
または載置台20のいずれか一方に回動自在に設けられ
ているので、工具箱本体10の道具収納部12に収納さ
れた工具類は、屋根の下傾斜側に偏ることがないため、
取り出しを容易に行うことができる。
【0023】以上のように、本発明にかかる実施例を、
図面により詳述してきたが、具体的な構成は、この実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれ
る。たとえば、実施例においては、工具箱本体10を箱
形のものにしたが、これに限定されず、どのような形状
のものでもよい。また、載置台収納部14が、工具箱本
体10の裏面側に形成されていたが、これに限定される
ことはなく、工具箱本体10の側面側に収納部を設けて
もよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した通り、本願請求項1の発明
においては、傾斜部を有する屋根の組立に際し前記屋根
上に載置され工具類を収容する屋根用工具箱において、
工具箱本体と、前記工具箱本体の下端部に回動自在に取
り付けられて前記工具箱本体を保持する載置台と、前記
載置台の上方に設けられた屋根構造部材に対する係止部
とからなり、前記載置台を前記工具箱本体に収納可能と
したことにより、屋根上への設置が簡単で、工具箱本体
を屋根上に安定して保持することができ、しかも、屋根
上で使用しない場合においても、一般的に使用される工
具箱と同様に取り扱うことができ、運搬等を容易に行う
ことができる
【0025】次に、請求項2の発明は、請求項1記載の
屋根用工具箱において、工具箱本体の裏面と載置台との
間に、前記工具箱本体を水平状態に調整可能に支持する
とともに、一端が前記工具箱本体の裏面または載置台の
いずれか一方に回動自在に取り付けられた支持部材を設
けたことにより、請求項1記載の奏する効果の他に、工
具箱本体の道具収納部に収納された工具類の取り出しを
容易に行うことができる。最後に請求項3記載の発明
は、請求項1又は2記載の屋根用工具箱において、屋根
上に設置すべく工具箱本体から載置台が取り出された状
態において、前記工具箱本体と前記載置台との間に建築
材料及び工具類を収容できる収容部も形成したことによ
り、収容部に載置された建築材料及び工具類を落下させ
ることなく、確実に載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根用工具箱の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1に示した屋根用工具箱の一部拡大断面図で
ある。
【図3】本発明に係る屋根用工具箱を構成する支持部材
の別の実施例を示す一部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る屋根用工具箱に載置台を折り畳ん
で収納しようとしている状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る屋根用工具箱に載置台を収納した
状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る屋根用工具箱を屋根上に取り付け
た状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る屋根用工具箱を屋根上に取り付け
た状態を示す側方断面図である。
【図8】従来の屋根用工具箱を示す側面図である。
【符号の説明】 10 工具箱本体 11 蓋体 12 道具収納部 13 背もたれ板 14 載置台収納部 20 載置台 30 係止部 21 長孔 22 ストッパ 40 支持部材 50 蝶番60 収容部 A 屋根の棟部 B 建築材料 100 屋根用工具箱
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜部を有する屋根の組立に際し前記屋
    根上に載置され工具類及び屋根部材を収容する屋根用工
    具箱において、 工具箱本体と、前記工具箱本体の下端部に回動自在に取
    り付けられた建築材料等を載置する載置台と、前記載置
    台の上方に設けられた屋根構造部材に対する係止部とか
    らなり、前記載置台を前記工具箱本体に収納可能とした
    ことを特徴とする屋根用工具箱。
  2. 【請求項2】 工具箱本体の裏面と載置台との間に、前
    記工具箱本体を水平状態に調整可能に支持するととも
    に、一端が前記工具箱本体の裏面または載置台のいずれ
    か一方に回動自在に取り付けられた支持部材を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の屋根用工具箱。
JP4657398A 1998-02-27 1998-02-27 屋根用工具箱 Pending JPH11245181A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6564908B2 (en) * 2000-05-22 2003-05-20 Inventio Ag Embossed panels with decorative laminate for elevator cars
FR3098429A1 (fr) 2019-07-12 2021-01-15 David Broennec Bac de rangement pour couvreur

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