JPH112445A - 室内空気の換気システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内空気の換気が必要となった場合、、外気
の導入により室内空気の清浄度を著しく低下させる事無
く換気が行える換気システムを提供する。 【解決手段】 部屋の１ヵ所、または、複数箇所に排気
換気扇と外気導入口とを積極的に設けるとともに、該外
気導入口には、外気に含まれる分塵や花粉等を除去可能
なフィルター部材を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】 本発明は、排気換気扇を備えた
一般住居等の室内空気の換気システムに関する。

【従来の技術】 従来、排気換気扇による一般住居等の
室内空気の換気システムにおいては、密閉性の低い木造
住宅の場合外気導入口そのものが設けられていない場合
が多い、また、密閉性の高いコンクリート住宅等の場
合、外気導入口が設けられるが、該外気導入口には、害
虫等の侵入を防ぐ防虫網が設けられているのみである。

【発明が解決しようとする課題】 近年、室内空気汚染
の人体の健康に及ぼす悪影響が注目を集めており、空気
清浄機等の普及が進んでいる。しかし、食品調理時に発
生する多量の煙や、石油ファンヒーター等の燃焼ガスに
よる炭酸ガスの増加等には空気清浄機では対応できない
ため、排気換気扇による換気が一般に併用されている。
この換気の際、室外空気を導入することとなるが、特に
都市部においては、排気ガスや粉塵、花粉等による大気
汚染が進んでおり、外気の導入により室内空気の清浄度
が著しく低下する問題が有った。本発明の目的は、室内
空気の換気が必要となった場合、室内空気の清浄度を著
しく低下させる事無く換気が行える換気システムを提供
する事に有る。

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明では部屋の１ヵ所、または、複数箇所に排
気換気扇と外気導入口とを積極的に設けるとともに、該
外気導入口には、外気に含まれる粉塵や花粉等を除去可
能なフィルター部材を装着して、換気システムを構成す
るものである。また、該外気導入口を、最外側に設けら
れたガラリ等の雨水侵入防止手段と、該雨水侵入防止手
段の内側近傍に設けられた第１フィルターと、該第１フ
ィルターから内側に離間して設置された第２フィルター
とによって構成するものである。第１フィルターは風雨
等によって濡れた場合でもフィルター機能を失わない比
較的目の粗いグラスウール等の素材を使用し、洗浄によ
り再使用を可能とすると共に、第２フィルターは第１フ
ィルターよりも細かな粉塵等の吸着性に優れ、かつ、安
価で室内の美観を損なわない、和紙等の不織布系の素材
を使用する。また、第１フィルターの下部のさんには、
風雨等によって侵入した雨水の排出が可能なように、外
側に向けて下り勾配をつけることが望ましい。

【作用】 本発明に係る換気システムの構造によれば、
室内空気の換気が必要になった場合、排気換気扇を作動
させる事により室内の煙や炭酸ガスを排出すると同時
に、外気導入口に設けられたフィルターによって、予め
粉塵や花粉等の汚染物質が除去された状態で外気を導入
する事ができ、室内空気の清浄度を保つことが可能であ
る。また、風雨等によりガラリより内側に水が侵入した
場合でも、第１フィルターは濡れてもフィルター機能を
失わない素材を使用しているため機能上の問題は発生せ
ず、侵入した水は下部より排出されるため第２フィルタ
ーを濡らす事はない。

【実施例】 以下本発明に係る換気システムの実施例を
図面に基づいて説明する。図１に示すように、部屋の壁
１には排気換気扇２が、壁３には外気導入口４が設けら
れている。外気導入口４は図２に示すように、最外側に
設けられたガラリ５と、該ガラリ５の内側近傍に脱着可
能に設けられた第１フィルター６と、第１フィルター６
から内側に離間して脱着可能に設けられた第２フィルタ
ー７とによって構成されている。第１フィルター６の下
部のさん８は外側に向けて下り勾配を付けてあり、第１
フィルター６から流れ落ちてきた水を排出できるように
なっている。図４、図５、および、図６は本発明をアル
ミサッシの連窓枠に適用した他の実施例を示す。壁１０
には排気換気扇２０が、壁３０に設けられた連窓枠９０
に外気導入口４０が設けられている。外気導入口４０は
図５に示すように、ガラリ５０の内側に防中網８０が設
けられ、その内側に設けられた第１フィルター６０およ
び第２フィルター７０によって構成されている。また、
外気導入口に用いられるガラリを電動シャッターとし、
排気換気扇と連動させることによって、外気の吹込みを
防止することも可能である。

【発明の効果】 以上説明したように、本発明の換気シ
ステムによれば、室内空気を排出すると同時に、予め外
気中の粉塵や花粉等の汚染物質除去した状態で外気を導
入できるため、特に外気の汚染が進んだ都市部のマンシ
ョン等においても、外気導入による室内空気の清浄度低
下を防止する事ができ空気清浄機を併用している場合に
おいては、空気清浄機のフィルターの目詰り防止にも有
効である。また、風雨によってガラリより内側に雨水が
降り込んだ場合でも、雨水は下部より外部へ排出される
ため、常に安定したフィルター効果を発揮できる。さら
に、第１フィルターは水洗により再使用が可能であり、
第２フィルターは素材そのものが安価であるため、ラン
ニングコストが安く、第１、第２フィルターは共に脱着
可能に設けられているためメンテナンスも容易である。
また、窓枠や扉等の建具に組込む事によって、既存建物
にも容易に適用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る住居の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】図２のＢ方向から見た正面図である。

【図４】本発明の他の実施例に係わる住居の平面図であ
る。

【図５】図４のＣ−Ｃ断面図である。

【図６】図５のＤ方向から見た正面図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 排気換気扇と外気導入口とを備える一般
   住居等の室内空気の換気システムにおいて、該外気導入
   口に、外気に含まれる粉塵等を除去可能なフィルター部
   材を備えた事を特徴とする室内空気の換気システム。
2. 【請求項２】 前記フィルター部材を備えた外気導入口
   を、最外側に設けられたガラリ等の雨水侵入防止手段
   と、該雨水侵入防止手段の内側近傍に設けられ、雨水等
   によって濡れた場合でもフィルター効果を維持可能な第
   １フィルターと、該第１フィルターから内側に離間して
   配置され、第１フィルターよりも細かな粉塵等を除去可
   能な第２フィルターとによって構成した事を特徴とする
   請求項１記載の室内空気の換気システム。