JPH1124407A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1124407A
JPH1124407A JP9193091A JP19309197A JPH1124407A JP H1124407 A JPH1124407 A JP H1124407A JP 9193091 A JP9193091 A JP 9193091A JP 19309197 A JP19309197 A JP 19309197A JP H1124407 A JPH1124407 A JP H1124407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径の現像スリーブを用いた二成分磁気ブラ
シ現像において現像スリーブと磁性規制ブレードの間隙
のラティチュードを広くできる画像形成装置を得る。 【解決手段】 現像スリーブ25に内蔵された磁石29
の複数の磁極のうち、現像剤量を規制する領域に近接し
ている磁極N1の半値幅αと、該磁極N1に対向して配
置され現像剤量を所望の値に規制する磁性規制ブレード
28の周方向の厚さYと、現像スリーブ25の直径Lと
の関係が下記の式を満たすように構成する。 L×π×(α/360)×Y≧3.5

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式によって像担持体上に形成された静電潜像を
現像して可視画像を形成する複写機、プリンタ、記録画
像表示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現像剤担持体の表面に顕画剤とし
ての乾式現像剤を担持し、静電潜像を担持した像担持体
の表面近傍にこの現像剤を搬送供給し、そして像担持体
と現像剤担持体の間に交互(交番)電界を印加しながら
静電潜像を現像して顕像化するする現像方法がよく知ら
れている。
【0003】尚、上記現像剤担持体は、一般に現像スリ
ーブが用いられる場合が多いので以下の説明では「現像
スリーブ」といい、又、像担持体は、一般に感光体ドラ
ムが用いられる場合が多いので、以下の説明では「感光
体ドラム」ということにする。
【0004】上記現像方法として、従来より、例えばト
ナー粒子とキャリア粒子の二成分系組成からなる現像剤
(二成分現像剤)により、内部に磁石を配置した現像ス
リーブの表面に磁気ブラシを形成させ、微小な現像間隙
を保持して対向させた感光体ドラムにこの磁気ブラシを
摺擦または近接させ、そして現像スリーブと感光体ドラ
ム間(S−D間)に連続的に交互電界を印加することに
よって、トナー粒子の現像スリーブ側から感光体ドラム
側への転位及び逆転位を繰り返して行なわせて現像を行
なう、所謂磁気ブラシ現像法が知られている(例えば、
特開昭55−32060号公報、特開昭59−1650
82号公報参照)。
【0005】又、簡易なカラー現像や多重現像を目的と
した二成分現像剤を用いた非接触方式の交互電界現像法
も知られている(例えば、特開昭56−14268号公
報、特開昭58−68051号公報、特開昭56−14
4452号公報、特開昭59−181362号公報、特
開昭60−176069号公報参照)。
【0006】以上のような磁気ブラシを用いた二成分現
像においては、現像スリーブ上の単位面積(S)当たり
の現像剤量(M)(以下現像スリーブ上M/Sと称す)
を所望の値になるように制御することが高画質や、高耐
久の点から非常に重要になる。すなわち、現像スリーブ
上M/Sがある適正な範囲を超えて多い場合、現像スリ
ーブがキャリアを磁気的に保持する力が磁気ブラシの先
端で弱くなるために、キャリアが感光体ドラムに付着し
てしまう所謂キャリア付着や、一度感光体ドラム上に現
像されたトナーを磁気ブラシが掻き取ってしまい、画像
濃度が求められている値に達しない、あるいは画像濃度
が不均一になる、という問題がある。また、現像スリー
ブ上M/Sがある適正な範囲よりも少ない場合、十分な
濃度が出ない等の問題がある。
【0007】このように画質の安定性に大きな影響を与
える現像スリーブ上M/Sを所望の値になるように制御
するために、従来は、現像スリーブの表面に形成された
磁気ブラシの高さを規制するための規制ブレードと呼ば
れる板状のブレードを、現像スリーブに対して微小な間
隙を保持して配設することで、現像スリーブと規制ブレ
ードの間隙(以下S−Bgap と称す)において、現像ス
リーブ上を搬送されてきた現像剤の層厚が規制され現像
スリーブ上に現像剤が薄層形成される。よってこのS−
Bgap を適正化することで最適な現像スリーブ上M/S
を得ることができる。
【0008】ところが、二成分現像方式においては、最
適なS−Bgap の大きさは通常200〜1000μm程
度の大きさであるが、部品の加工精度や組み立て精度の
公差等によりS−Bgap が最適な範囲からずれることが
ある。その結果、現像スリーブ上M/Sが最適値より大
きく変わり、先に述べた弊害が生じることになる。その
ためS−Bgap の変化に対して現像スリーブ上M/Sの
変動を小さくすること、すなわち適正な範囲の現像スリ
ーブ上M/SになるようなS−Bgap の範囲(S−Bga
p ラティチュード)を大きくすることが弊害の影響を抑
えることになり、そのための構成が必要とされる。
【0009】上記課題の解決のために従来から磁気カッ
トと呼ばれる手法が用いられる。これは規制ブレードの
一部または全部に磁性部材を使用することで、現像スリ
ーブ内に配置されているマグネットにより磁化された磁
性部材が、一種の磁石として働くことにより現像剤が規
制ブレードにおける磁性体に引き付けられることにな
る。その結果、図9のグラフを参照して説明すると、非
磁性規制ブレードの場合、S−Bgap を広げていくと、
純粋に物理的な間隙による現像剤規制効果が現像スリー
ブ上M/Sを決定しているために、現像スリーブ上M/
Sはおよそ一次的に増加していくのに対し、磁性規制ブ
レードの場合、S−Bgap を広げていくと、磁性部材に
よる磁気カットの効果があるため、非磁性ブレードのみ
の場合に比べて物理的な間隙による現像剤規制効果と併
せて磁気的規制効果も働くので、現像スリーブ上M/S
の絶対量は少なくなり、同時に最適S−Bgap からのず
れに対する現像スリーブ上M/Sの変動は抑えられるこ
とになる。
【0010】これは図10(a)、(b)に示すよう
に、非磁性の規制ブレードを用いた場合に比べて磁性の
規制ブレードを用いた場合は、磁極から出た磁束がより
規制ブレードに集中することで、現像スリーブ表面での
磁極の磁束密度と比較して、規制ブレードの現像スリー
ブに近接し現像剤量を規制している部分の磁束密度の減
少率が小さくなり、多くの現像剤を規制部に保持できる
と同時に、S−Bgap の変動に対して磁束密度の変化が
小さいため、S−Bgap に対する現像スリーブ上M/S
の変動が抑えられると考えられる。従って個々の部品の
組み立ての公差からある程度S−Bgap の値にばらつき
があっても高画質を満足できる所望の現像スリーブ上M
/Sの範囲に制御できることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、磁気カ
ット法を利用することで磁性キャリアを用いた二成分現
像方式において十分なS−Bgap ラティチュードが達成
できることになった。
【0012】しかしながら、近年、装置の小型化がより
一層求められるようになり、現像スリーブも従来のもの
と比較して小径のものが採用されるようになった。その
結果、図11のグラフに示すように、小径現像スリーブ
では従来の大径現像スリーブに比べてS−Bgap が狭く
なるという弊害が生じてきた。
【0013】これについて本発明者等は、現像スリーブ
径が大径の場合と小径の場合を比較したとき、図12
(a)、(b)に示すように、両者の現像スリーブ表面
においてある角度基準からの角度による磁束密度分布が
両者において理想的に同じであっても、現像スリーブ表
面のある点を基準に周方向の長さに磁束密度分布を置き
換えた場合、現像スリーブが大径の方が周長が長いため
極大値を持つ一つの磁極から等距離にある場所の磁束密
度を比較した場合は、現像スリーブ径の大きい場合の方
がその減少率は小さくなり、従ってS−Bgap が同じ場
合、規制部近傍に極大値を持つ磁極から出た磁束が磁性
規制ブレードに入る量、すなわち磁性規制ブレードの現
像スリーブに近接し現像剤量を規制している部分での磁
束密度の減少率、及びS−Bgap を同じ量だけ広げた時
の磁束密度の変化が両者で異なることが上記のようなS
−Bgap ラティチュードの違いを生じさせたと考えてい
る。
【0014】従って、本発明の目的は、小径の現像剤担
持体を用いた二成分磁気ブラシ現像において現像剤担持
体と規制ブレードの間隙のラティチュードを広くできる
画像形成装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体上に形成された静電潜像を可視画像に現像する
ために、前記像担持体に対向してトナーと磁性キャリア
からなる二成分現像剤を担持し搬送する回転可能な現像
剤担持体と、該現像剤担持体の内部に固定して設けられ
た磁界発生手段とを有する現像装置を具備し、且つ前記
現像剤担持体の直径が8〜20mmである画像形成装置
において、前記磁界発生手段の複数の磁極のうち、現像
剤量を規制する領域に近接している磁極の半値幅αと、
該磁極に対向して配置され現像剤量を所望の値に規制す
る磁性規制ブレードの周方向の厚さYと、前記現像剤担
持体の直径Lとの関係が、L×π×(α/360)×Y
≧3.5の範囲にあることを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0016】前記磁性規制ブレードの一部は非磁性部材
からなることが好ましい。前記磁性規制ブレードは多角
形断面形状を有することが好ましい。前記磁性規制ブレ
ードの前記現像剤担持体に対向する面の形状が凹凸を有
することが好ましい。前記磁性規制ブレードの一部又は
全部は比透磁率50以上である材質からなることが好ま
しい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。尚、次に説明する
実施例にては、本発明は、例えば図1に示されるような
電子写真画像形成装置に具現化されるものとして説明す
るが、これに限定されるものではない。
【0018】図1において、電子写真画像形成装置は、
像担持体である感光体ドラム3を回転自在に設け、該感
光体ドラム3を一次帯電器2で一様に帯電し、次に例え
ばレーザのような発光素子4によって情報信号を露光し
て静電潜像を形成し、現像装置1で可視像化する。次に
該可視像を転写帯電器5により転写紙6に転写し、更に
定着装置7にて定着して永久画像を得る。又、感光体ド
ラム3上の転写残トナーはクリーニング装置8により除
去する。
【0019】次に、図2に示す現像装置1において、下
記にて説明される複数の実施例に共通する部分について
説明する。
【0020】図2において、現像装置1は現像容器18
を備え、その内部は隔壁19によって現像室R1と撹拌
室R2に区画され、撹拌室R2の上方にはトナー貯蔵室
R3が設けられ、中には補給用トナー20が収容されて
いる。トナー貯蔵室R3下部にある補給口21からは、
現像で消費されたトナーに見合った量のトナーが撹拌室
R2内に落下補給される。一方、現像室R1、及び撹拌
室R2内には、上記トナー粒子と磁性キャリアが混合さ
れた現像剤22が収容されている。
【0021】現像室R1内には現像剤搬送スクリュー2
3が収容されており、回転駆動により現像剤を現像スリ
ーブ25の長手方向に沿って搬送する。又、現像室R2
内には現像剤搬送スクリュー24が収容されており、ス
クリュー24による現像剤搬送方向はスクリュー23と
は反対方向とされている。
【0022】隔壁19には手前側と奥側に開口が設けら
れており、スクリュー23で搬送された現像剤がこの開
口の1つからスクリュー24に受け渡され、スクリュー
24で搬送された現像剤が、上記の開口の他の1つから
スクリュー23に受け渡される。
【0023】現像容器18の感光体ドラム3に近接する
部位には開口部が設けられ、該開口部にはアルミニウム
や非磁性ステンレス鋼等の材質であって、その表面に適
度な凹凸を有する非磁性現像スリーブ25が設けられて
いる。
【0024】現像スリーブ25は矢印bの方向(感光体
回転方向aとは逆方向)に周速度Vbで回転し、現像容
器18の開口下端にある層厚規制ブレード28にて適正
な現像剤層厚に規制された現像剤を現像領域26に担持
搬送する。なお、現像スリーブ25の回転方向は前述の
方向に限定されず感光体回転方向aと同方向でもかまわ
ない。現像スリーブ25に担持された現像剤の磁気ブラ
シは現像領域26で矢印a方向に周速度Vaで感光体3
に接触し、静電潜像はこの現像領域26で現像される。
現像スリーブ25の周速度Vbは感光ドラム周速比13
0〜200%が望ましく、150〜180%ならさらに
よい。上記の範囲以下では十分な画像濃度が得られず、
またそれ以上では現像剤の飛散が生じる。
【0025】現像スリーブ25内にはローラ状の磁界発
生手段であるマグネットロール29が固定配置されてい
る。この磁石29は、現像領域26に対向する現像磁極
S1を有している。現像磁極S1が、現像領域26に形
成する現像磁界により現像剤の磁気ブラシが形成され、
この磁気ブラシが感光ドラム3に接触して静電潜像を現
像する。その際、磁気ブラシに付着しているトナーと、
現像スリーブ25表面に付着しているトナーも、該静電
潜像の画像領域に転移して現像する。本実施例では、マ
グネットロール29は上記現像磁極S1の他にN1、N
2、N3、S2極を有している。マグネットロール29
の磁束密度分布は図3に示してある通りである。
【0026】斯かる構成により、現像スリーブ25の回
転によりN1極にて塗布された現像剤は層厚規制ブレー
ド28を通過して現像磁極S1に至り、その磁界中で穂
立ちした現像剤が像担持体3上の静電潜像を現像する。
その後N1極、N2極間の反発磁界により現像スリーブ
25上の現像剤は、撹拌室R1内へ落下する。撹拌室R
1内に落下した現像剤はスクリュー23、24により撹
拌搬送される。なお磁極の極性及び極数は前述の極性及
び極数に限定されず例えば全ての磁極の極性が反対であ
っても構わない。
【0027】また、本発明の効果が特に有効である現像
スリーブの直径は8〜20mm程度であり、直径が20
mmより大きい場合は特に本発明を用いなくても十分な
S−Bgap ラティチュードを確保できる。また、直径が
8mmより小さい場合は従来用いていた磁束密度の大き
さや磁極のパターンをそのまま維持して現像スリーブを
作製することが困難である。
【0028】次に本発明で用いるマグネットロールの磁
極パターンについて詳述する。磁極のパターンは図3に
一例として示してあり、この場合反発極を含む5極であ
る。これを横軸にある基準からの回転角、縦軸に磁束密
度の変化をプロットしたものが図4のグラフである。
【0029】上述のように、本発明者等の検討及び考察
から、例えば大径スリーブのように現像剤量規制部に近
接している磁極からある距離はなれた点での磁束密度の
減少率が小さければ、磁極からでた磁束がより磁性規制
ブレードに集中し、磁性規制ブレードでの磁束密度が大
きくなることでS−Bgap ラティチュードが広くなるこ
とがわかった。
【0030】そこで小径スリーブの場合その径を変える
こと以外で上記のような効果を上げるために極大値を持
つ磁極の形状に着目した。通常磁束密度パターン及び磁
極形状を特徴付けるパラメーターとして、複数極あるマ
グネットロールの場合それぞれの磁極の位置と最大磁束
密度、及びその磁極の半値幅で特徴付けることが多い。
尚、半値幅とは、図4に示したように、磁極の最大磁束
密度の大きさの半分になる磁極の幅を角度で表したもの
である。
【0031】ある磁極の最大磁束密度が同じ場合、半値
幅が異なると磁極のピーク近傍での磁束密度分布形状す
なわち磁束密度の減衰が異なることが考えられ、そこで
まず現像剤規制部に近接している磁極(以下カット極と
称す)の半値幅を大きくしたところ、S−Bgap ラティ
チュードを広げることに効果があることがわかった。そ
の理由は次のように考えられる。
【0032】図5(a)、(b)を参照して説明する
と、半値幅を大きくするということは磁極のピーク近傍
での磁束密度の減衰が少ない、すなわち磁束の発散が抑
えられることになり、対向して配設された磁性規制ブレ
ードにより多くの磁束が入ることになる。その結果、磁
性規制ブレードの現像スリーブに近接している部分の磁
束密度が大きくなり、より多くの現像剤が磁性規制ブレ
ードに規制保持されると同時に、S−Bgap の変動に対
して磁束密度の変動が抑えられ、適正な範囲の現像スリ
ーブ上M/SになるS−Bgap ラティチュードが広くな
り、安定して所望の量の現像剤が現像スリーブに保持さ
れ現像部に搬送される。
【0033】次に本発明で用いる磁性規制ブレードにつ
いて説明する。
【0034】上記のように規制部に近接したカット極の
半値幅を広くすることで適正現像スリーブ上M/Sに対
するS−Bgap ラティチュードを広げることが可能とな
った。しかし更に本発明者等の検討によると、先に述べ
たカット極からの磁束がより磁性規制ブレードに集中す
ればよいので、磁性規制ブレードの形状、特に現像スリ
ーブの周方向に対する厚みをより大きくすることでS−
Bgap ラティチュードを広くすることが可能となった。
【0035】これは図6(a)、(b)に示すように、
磁性規制ブレードが薄い場合磁束が発散してしまうのに
対して、磁性規制ブレードが厚いことでより広範囲の磁
束が磁性規制ブレードに入ることになる。その結果磁性
規制ブレードに規制保持されると同時に、S−Bgap の
変動に対して磁束密度の変動が抑えられ、適正な範囲の
現像スリーブ上M/SになるS−Bgap ラティチュード
が広くなり、安定して現像スリーブに現像剤が保持され
現像部に搬送されることになる。
【0036】なお、上記磁性規制ブレードに用いる材質
は、1KOe程度の磁界中において磁化されることでお
およそ磁石になり得るものとして比透磁率が50以上で
あればよく、例えばFe、Co、Ni等の強磁性体やそ
れらが少しでも含有された化合物であってもよい。該磁
性規制ブレードは磁性部材のみでなくてもよく、磁性規
制ブレードの一部に磁性部材が含まれていればよい。
【0037】また磁性部材28の形状は、現像スリーブ
25の周方向に対して、十分な厚みがあればよく、厚さ
1mm以上であれば効果がでるが、好ましくは厚さ2m
m以上であればなおよい。なお上記の磁性規制ブレード
の厚みとは、磁性規制ブレードが現像スリーブに対して
斜めに配設されている場合、図7(a)に示すYの値を
厚みとする。
【0038】又、磁性部材の現像スリーブ軸方向の幅は
現像器構成上最適な幅を選べばよい。ただ好ましくは強
度的に耐えられるだけの幅があればなおよい。
【0039】磁性部材の断面形状として次にその例を挙
げると、矩形状非磁性体の上部一側面に接合した矩形の
磁性体で構成したもの(図7(b))、矩形状非磁性体
の上面に接合した略正方形の磁性体で構成したもの(図
7(c))、上面に底辺を有する三角形状の磁性体から
なるもの(図7(d))、上面に平面を有する四角形の
磁性体からなるもの(図7(e))などある。また、現
像スリーブに対向している面が、円孤状の凹面を有する
磁性体からなるもの(図7(f))、同様にV字状の凹
面を有する磁性体からなるもの(図7(g))などがあ
り、これらの場合、上記凹面は複数としてもよく、凸面
としてよい。
【0040】上記のように、磁束を規制ブレードに集中
させることがS−Bgap ラティチュード・アップに大き
く効果があることが本発明者等により明らかにされた。
現像スリーブの小径化によるS−Bgap ラティチュード
が狭くなる弊害に対して有効な手段は、特に現像スリー
ブからの磁束の出口であるカット極の半値幅を大きくす
ると同時に磁束の受け側である磁性ブレードの現像スリ
ーブ周方向に対する厚みを増すことで解決できるように
なり、特に両手段を組み入れたものについては小径現像
スリーブにおいても十分なS−Bgap ラティチュードが
確保されることとなった。
【0041】このことを定量化するために現像剤規制領
域に入る磁束を考えたときに、主にこれを決定する要因
は、現像スリーブの径L、規制領域に近接している磁極
の半値幅α、磁性規制ブレードの現像スリーブ周方向の
厚みYと考えられる。磁束の出口を考えたとき規制領域
における磁束の量NB は半値幅に対応する現像スリーブ
の周長L×π×(α/360)に比例すると考えられ
る。即ち、 NB ∝L×π×(α/360) となる。
【0042】この磁束が受け側である磁性ブレードに入
る割合も磁性ブレードの厚みYに比例すると考えられる
ので規制領域における磁束の量NB は NB ∝L×π×(α/360)×Y となる。
【0043】従ってこの値が大きいものほど規制領域に
おける磁束の量すなわち磁束密度が大きいことになり、
上記したようにS−Bgap ラティチュードを大きくする
ことが可能となる。
【0044】本発明者等により磁性規制ブレードの厚み
Yやカット極の半値幅をそれぞれ条件を変え種々の検討
を行なった結果、 L×π×(α/360)×Y≧3.5 であれば当初大径現像スリーブに比較してS−Bgap ラ
ティチュードが狭い小径現像スリーブにおいても、より
S−Bgap が広げられることが本発明者等により確認さ
れ、部品や組み立ての公差によりS−Bgap が最適値か
らずれても、高画質を維持できる適正現像スリーブ上M
/Sの範囲になるようにS−Bgap ラティチュードが確
保されることになる。
【0045】以上のような実施例の内容において以下の
一比較例と、実施例1〜6の条件でS−Bgap の変動に
対する現像スリーブ上M/Sの推移を測定し、適正現像
スリーブ上M/Sの変動量を、高画質を維持できるとい
う観点から、10mg/cm2 とした場合のS−Bgap
ラティチュードの比較を行なった。
【0046】比較例 従来用いた系において比較例で使用した現像剤、マグネ
ットロールのカット極半値幅、現像スリーブ周速、現像
スリーブ回転方向、規制ブレード形状等の説明をする。 現像剤:粉砕トナー+Cu−Znフェライトキャリア T/D比=8% カット極半値幅:30度 現像スリーブ径:16φ 現像スリーブ周速:225mm/sec 現像スリーブ回転方向:感光体ドラムに対してカウンタ
ー方向 磁性規制ブレード:非磁性部材(厚さt=1.2mm)
+磁性部材(厚さY=0.5mm)(図8(a)参照) 上記の条件において適正現像スリーブ上M/Sの変動量
を10mg/cm2 とした場合のS−Bgap ラティチュ
ードは最適S−Bgap ±25μmであった。
【0047】実施例1 上記比較例に対してカット極半値幅が50度であるマグ
ネットロールを用いて比較を行なった(図8(b))。
他の条件は比較例と同じである。
【0048】カット極の半値幅30度(比較例)のもの
に対して半値幅50度とし、適正現像スリーブ上M/S
の変動量を10mg/cm2 とした場合のS−Bgap は
従来の最適S−Bgap ±25μmから±35μmとなり
明らかな効果が確認された。
【0049】実施例2 上記比較例に対して磁性部材の厚さがY=5mmの磁性
ブレードを用いて比較を行なった(図8(c))。他の
条件は比較例と同じである。
【0050】磁性部材の厚さがY=0.5mm(比較
例)のものに対してY=5mmとし、適正現像スリーブ
上M/Sの変動量を10mg/cm2 とした場合のS−
Bgapラティチュードは従来の最適S−Bgap ±25μ
mから±40μmとなり明らかな効果が確認された。
【0051】実施例3 上記比較例に対して実施例1で用いたカット極半値幅が
50度であるマグネットロールを用い、更に実施例2で
用いた磁性部材の厚さがY=5mmの磁性規制ブレード
を用いて比較を行なった(図8(d))。他の条件は比
較例と同じである。
【0052】カット極半値幅が30度、磁性部材の厚さ
がY=0.5mm(比較例)のものに対してカット極半
値幅50度、磁性部材の厚さをY=5mmとし、適正現
像スリーブ上M/Sの変動量を10mg/cm2 とした
場合のS−Bgap ラティチュードは従来の最適S−Bga
p ±25μmから±65μmとなり明らかな効果が確認
された。
【0053】実施例4 上記比較例に対して磁性部材の厚さがY=5mmの磁性
部材と非磁性部材からなる規制ブレードを用い比較を行
なった(図7(b)、(c))。他の条件は比較例と同
じである。
【0054】磁性部材の厚さがY=0.5mm(比較
例)のもの対してY=5mmとし、適正現像スリーブ上
M/Sの変動量を10mg/cm2 とした場合のS−B
gap ラティチュードは従来の最適S−Bgap ±25μm
から±40μmとなり明らかな効果が確認された。
【0055】実施例5 上記比較例に対して磁性部材の厚さがY=5mmで断面
形状が多角形である規制ブレードを用い比較を行なった
(図7(d)、(e))。他の条件は比較例と同じであ
る。
【0056】磁性部材の厚さが0.5mm(比較例)の
ものに対してY=5mmとし、適正現像スリーブ上M/
Sの変動量を10mg/cm2 とした場合のS−Bgap
±25μmから±40μmとなり明らかな効果が確認さ
れた。
【0057】実施例6 上記比較例に対して磁性部材の厚さがY=5mmで現像
スリーブに対向している面の形状が円孤状又はV字状の
凹凸を持つ規制ブレードを用い比較を行なった(図7
(f)、(g))。他の条件は比較例と同じである。
【0058】磁性部材の厚さがY=0.5mm(比較
例)のものに対してY=5mmとし、適正現像スリーブ
上M/Sの変動量を10mg/cm2 とした場合のS−
Bgapラティチュードは従来の最適S−Bgap ±25μ
mから±45μmとなり明らかな効果が確認された。
【0059】以上の結果をまとめると、下記の表1の通
りとなる。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、磁界発生手段の複数の磁極のうち、現像剤量
を規制する領域に近接している磁極の半値幅αと、該磁
極に対向して配置され現像剤量を所望の値に規制する磁
性規制ブレードの周方向の厚さYと、前記現像剤担持体
の直径Lとの関係がL×π×(α/360)×Y≧3.
5を満たすことにより、部品や組立の公差による最適S
−Bgap からのずれに対して、高画質を維持できる適正
現像スリーブ上M/SのS−Bgap ラティチュードを大
きくすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電子写真画像形成装置の一
実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の現像装置を示す概略構成
図である。
【図3】図2の現像装置のマグネットロールの磁束密度
分布を示す分布図である。
【図4】図3の分布図の磁極パターンを回転角に対する
磁束密度の変化としてプロットしたグラフである。
【図5】カット極の半値幅の相違による規制ブレードへ
の磁束の入り方を説明するための概念図である。
【図6】磁性規制ブレードの厚みの相違による規制ブレ
ードへの磁束の入り方を説明するための概念図である。
【図7】本発明の一実施例で採用可能な磁性規制ブレー
ドの断面形状の例(a)〜(g)を示す説明図である。
【図8】本発明の比較例(a)及び実施例1〜3(b)
〜(d)で用いられているマグネットロールのカット極
の半値幅及び規制ブレードの概略図である。
【図9】規制ブレードの材質の相違によるS−Bgap ラ
ティチュードを比較するためのグラフである。
【図10】磁性ブレード化による磁気カットの効果を説
明するための概念図である。
【図11】現像スリーブ径の相違によるS−Bgap ラテ
ィチュードを比較するためのグラフである。
【図12】現像スリーブ径の相違による規制ブレードへ
の磁束の入り方を説明するための概念図である。
【符号の説明】
1 現像装置 3 感光体ドラム(像担持体) 8 現像装置 25 現像スリーブ(現像剤担持体) 28 磁性規制ブレード 29 磁石(磁界発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志田 昌規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成された静電潜像を可視
    画像に現像するために、前記像担持体に対向してトナー
    と磁性キャリアからなる二成分現像剤を担持し搬送する
    回転可能な現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部に固
    定して設けられた磁界発生手段とを有する現像装置を具
    備し、且つ前記現像剤担持体の直径が8〜20mmであ
    る画像形成装置において、 前記磁界発生手段の複数の磁極のうち、現像剤量を規制
    する領域に近接している磁極の半値幅αと、該磁極に対
    向して配置され現像剤量を所望の値に規制する磁性規制
    ブレードの周方向の厚さYと、前記現像剤担持体の直径
    Lとの関係が下記の式を満たすことを特徴とする画像形
    成装置。 L×π×(α/360)×Y≧3.5
  2. 【請求項2】 前記磁性規制ブレードの一部が非磁性部
    材からなる請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性規制ブレードが多角形断面形状
    を有する請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性規制ブレードの前記現像剤担持
    体に対向する面の形状が凹凸を有する請求項1、2、又
    は3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記磁性規制ブレードの一部又は全部が
    比透磁率50以上である材質からなる請求項1から4の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
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