JPH1124361A - 電子写真画像形成装置および現像カートリッジ - Google Patents

電子写真画像形成装置および現像カートリッジ

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JPH1124361A
JPH1124361A JP9195024A JP19502497A JPH1124361A JP H1124361 A JPH1124361 A JP H1124361A JP 9195024 A JP9195024 A JP 9195024A JP 19502497 A JP19502497 A JP 19502497A JP H1124361 A JPH1124361 A JP H1124361A
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JP
Japan
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developing
center
cartridge
photosensitive drum
rotary drum
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Application number
JP9195024A
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English (en)
Inventor
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Satoshi Tsuruya
聡 鶴谷
Shinya Yamamoto
慎也 山本
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリー方式の現像器交換手段を持つ多色
画像形成装置で、ロータリードラムの停止位置ズレの影
響による現像器の姿勢変動や現像極位置の変動を最小に
する。 【解決手段】 ロータリードラム2の回転中心Qと感光
体ドラム3の回転中心Oを結ぶ直線上、もしくはその直
線の近傍に、現像器1kの揺動中心Sを設置する。磁性
トナーを用いる場合大きなロータリードラムの停止位置
許容範囲で現像極の方向をほぼ一定にできる。また非磁
性トナーを用いる場合ロータリードラムの停止位置許容
範囲を広げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体に多色画像
を形成する電子写真画像形成装置および現像カートリッ
ジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は後述の従来の
技術を更に発展させたものである。
【0003】本発明は現像装置を揺動可能に担持して割
り出し回転をするロータリードラムと、この現像装置で
もって現像される潜像が形成される電子写真感光体ドラ
ムと、前記現像装置の揺動中心の位置関係を特定するこ
とにより、ロータリードラムの割り出し精度を低くした
場合においても、マグネットの現像極の方向又は現像装
置の傾きの変化が少ない電子写真画像形成装置及び現像
カートリッジを提供することを特徴とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
は複数の現像装置の中から任意の現像装置を回転するこ
とによって定められた現像位置に設置するロータリード
ラムと、現像装置を揺動させて電子写真感光体ドラムに
近接させる手段を有し記録媒体に多色画像を形成する電
子写真画像形成装置において、現像工程時に、現像装置
の揺動中心の設定基準位置が、ロータリードラムの回転
中心と電子写真感光体ドラムの回転中心とを結ぶ直線
上、もしくはこの直線近傍に設定されることを特徴とし
た電子写真画像形成装置である。
【0005】本出願に係る第2の発明は複数の現像装置
の中から任意の現像装置を回転することによって定めら
れた現像位置に設置するロータリードラムと、現像装置
を揺動させて電子写真感光体ドラムに近接させる手段を
持ち、前記現像装置の少なくとも一つが現像ローラの中
にマグネットを内包し、磁性一成分現像剤を用いる現像
装置であり、記録媒体に多色画像を形成する電子写真画
像形成装置において、現像工程時に、磁性一成分現像剤
を用いる現像装置の揺動中心の設定基準位置が、ロータ
リードラムの回転中心と電子写真感光体ドラムの回転中
心とを結ぶ直線上、もしくはこの直線近傍に設定される
ことを特徴とした電子写真画像形成装置である。
【0006】本出願に係る第3の発明はロータリードラ
ムの回転中心と磁性一成分トナーを用いる現像装置の揺
動中心と電子写真感光体ドラムの回転中心とが同一直線
上にある場合に、前記現像装置の揺動中心とマグネット
の固定中心と電子写真感光体ドラムの回転中心の成す角
度をΘ、ロータリードラムの停止位置の変動によるマグ
ネットの現像磁極角度の許容範囲の下限値をΔθmin
としたとき、マグネットの固定中心から現像極のピーク
位置への方向と所定の角度を成し、マグネットの固定中
心を通る直線上に設定された角度基準点と、マグネット
の固定中心と、現像装置の揺動中心との成す角θが式|
Δθmin|≧θ−Θ≧0を満たすように設定されてい
ることを特徴とする第2の発明に記載の電子写真画像形
成装置である。
【0007】本出願に係る第4の発明は複数の現像装置
が設置でき、回転することによって任意の現像装置を定
められた現像位置に設置するロータリードラムと、現像
装置を揺動させて電子写真感光体ドラムに近接させる手
段を持ち、前記現像装置の少なくとも一つが非磁性一成
分現像剤を用いる現像装置であり、記録媒体に多色画像
を形成する電子写真画像形成装置において、現像工程時
に、非磁性一成分現像剤を用いる現像装置の揺動中心の
設定基準位置が、ロータリードラムの回転中心と電子写
真感光体ドラムの回転中心とを結ぶ直線上、もしくはこ
の直線近傍に設定されることを特徴とした電子写真画像
形成装置である。
【0008】本出願に係る第5の発明はロータリードラ
ムの回転中心と非磁性一成分現像剤を用いる現像装置の
揺動中心と電子写真感光体ドラムの回転中心とが同一直
線上にある場合に、前記現像装置の揺動中心と現像ロー
ラの回転中心と電子写真感光体ドラムの回転中心の成す
角をΩ、ロータリードラムの停止位置の変動による現像
装置傾斜角度の許容範囲の下限値をΔωminとしたと
き、トナー供給開口部の下縁位置から現像ローラの回転
中心への方向と所定の角度を成し、現像ローラの回転中
心を通る直線上に設定された角度基準点と、現像ローラ
の回転中心と、現像装置の揺動中心との成す角ωが式|
Δωmin|≧ω−Ω≧0を満たすように設定されるこ
とを特徴とした第4の発明に記載の電子写真画像形成装
置である。
【0009】本出願に係る第6の発明は現像装置が、電
子写真感光体ドラムに対してトナーを付与するための現
像部材と、トナーを収容してカートリッジ化し、このカ
ートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可
能な現像カートリッジであることを特徴とした第1から
第5の発明の何れか1つに記載の電子写真画像形成装置
である。
【0010】本出願に係る第7の発明は電子写真感光体
ドラムに対してトナーを付与するための現像ローラと、
現像ローラ中に設けた固定マグネットと、一成分磁性ト
ナーと、を収容してカートリッジ化し、このカートリッ
ジを電子写真画像形成装置本体の複数のカートリッジ装
着部を有するロータリードラムに対して着脱可能な現像
カートリッジにおいて、電子写真画像形成装置本体に装
着されるとき、ロータリードラムの回転中心と現像カー
トリッジの揺動中心と電子写真感光体ドラムの回転中心
とが同一直線上にある場合に、現像カートリッジの揺動
中心とマグネットの固定中心と電子写真感光体ドラムの
回転中心の成す角をΘ、ロータリードラムの停止位置の
変動によるマグネットの現像磁極角度の許容範囲の下限
値をΔθminとしたとき、マグネット上の現像極のピ
ーク位置から所定の角度を成す位置に設定された角度基
準点と、マグネットの固定中心と、現像カートリッジの
揺動中心との成す角θが|Δθmin|≧θ−Θ≧0を
満たすように設定されることを特徴とした現像カートリ
ッジである。
【0011】本出願に係る第8の発明は電子写真感光体
ドラムに対してトナーを付与するための現像ローラと、
非磁性一成分トナーと、をカートリッジ化し、このカー
トリッジを電子写真感光体ドラムの現像カートリッジを
揺動可能に装着する装着部を有するロータリードラムに
対して着脱可能な現像カートリッジにおいて、現像カー
トリッジが電子写真画像形成装置本体に装着されると
き、ロータリードラムの回転中心と現像カートリッジの
揺動中心と電子写真感光体ドラムの回転中心とが同一直
線上にある場合に、現像カートリッジの揺動中心と現像
ローラの回転中心と電子写真感光体ドラムの回転中心の
成す角をΩ、ロータリードラムの停止位置の変動による
現像カートリッジ傾斜角度の許容範囲の下限値をΔωm
inとしたとき、トナー供給開口部の下縁から現像ロー
ラの回転中心への方向と所定の角度を成し、現像ローラ
の回転中心を通る直線上に設定された角度基準点と、現
像ローラの回転中心と、現像カートリッジの揺動中心と
の成す角ωが式|Δωmin|≧ω−Ω≧0を満たすよ
うに設定されることを特徴とした現像カートリッジであ
る。
【0012】
【従来の技術】多色画像形成装置には、内包するトナー
の色の異なる複数個の現像装置が設置され、各々の色に
対応して形成された潜像担持体たる感光体ドラム上の潜
像を現像するのに供される。現像を行うに際して、各々
の現像装置は何れか1つを感光体ドラムに現像剤担持体
たる現像ローラを近接、もしくは接触する位置(以下
「現像位置」と呼ぶ)に設置されなければならない。加
えて、設置された現像装置は速やかに交替されなければ
ならない。現像装置を交替する方法はいくつかあるが、
ロータリードラムとしたロータリー式の交替装置が交替
しやすく、装置自体の小型化にも有利である。
【0013】このロータリー式の交替装置では、ロータ
リードラムの回転中に現像ローラと感光体ドラムが干渉
しないようにし、現像装置を現像に供する時のみ感光体
ドラムに現像ローラを近接、もしくは接触させる必要が
ある。このため、現像装置とロータリードラムは一つの
回転軸(以下「揺動軸」と呼ぶ)で結合され、この揺動
軸を中心にロータリードラムに対して現像装置が揺動で
きるようになっている。現像装置は、現像に供されない
ときには、ロータリードラムの回転中心側に寄るように
保持ばねで加圧されている。現像装置を現像に供すると
きには、ロータリードラムが所定の位置まで回転して止
まり、ロータリードラムの中にある加圧装置で現像装置
をロータリードラムの外側に押し出すように加圧する。
この加圧力は、保持ばねの加圧力より強く設定されてい
る。保持ばねが圧縮されることにより現像装置は揺動軸
を中心に回転し、現像ローラを直接、もしくはスペーサ
コロなどを介して間接的に感光体ドラムに突き当てるこ
とにより「現像位置」に保持される。現像工程が終わる
と加圧装置が加圧を解除し、押し付けられていた保持ば
ねが現像装置を元の位置まで押し下げ、ロータリードラ
ムの回転の際に感光体ドラムに干渉しないようにしてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態に係る現
像カートリッジ及びこれを用いる電子写真画像形成装置
(以下、画像形成装置という)について説明する。
【0015】以下の説明において長手方向とは記録媒体
の搬送方向に直角な方向で、且つ、記録媒体の表面に平
行な方向をいう。
【0016】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
ついて、先ず図23乃至図41を参照して説明する。
尚、図23乃至図25は画像形成装置の構成説明図であ
り、図26及び図27は画像形成装置本体に着脱可能な
現像装置である現像カートリッジの縦断面図、図28、
図29は現像カートリッジの斜視説明図、図30乃至図
41は現像カートリッジの装着構成説明図である。ここ
で、図24、図25、図37〜図41は、仮想線として
点線を用いてある。
【0017】尚、ここでは、先ず画像形成装置の全体構
成について説明し、次に現像カートリッジの構成につい
て説明する。
【0018】(画像形成装置)先ず、本実施の形態に係
る画像形成装置の概略構成を説明する。図23は電子写
真方式によってカラー画像を形成する画像形成装置の一
形態であるレーザービームプリンタの側面図である。一
定速度で回転するドラム形状の電子写真感光体(以下、
感光体ドラムと称す)3の表面を帯電手段52で一様に
帯電する。そして、前記感光体ドラム3に露光手段53
から画像情報に応じたレーザー光を照射して潜像を形成
し、その潜像を4個の現像カートリッジ33y,33
m,33c,33k(併せて33と記す)で現像する。
そして、感光体ドラム3に形成された現像画像は順次ド
ラム状の中間転写体54に重ねて転写されてカラー画像
が形成される。このカラー画像は、給送部から搬送手段
55によって搬送される記録媒体PSに(例えば、記録
紙、OHPシート等)を転写手段56によって転写され
る。そしてこの記録媒体PSを定着手段57へ搬送して
カラー画像を定着し、装置上面の排出部58へ排出す
る。
【0019】次に前記各部の構成について具体的に説明
する。
【0020】先ず感光体ドラム3はプロセスカートリッ
ジUとして、現像剤(以下「トナー」という)の像を中
間転写体54に転写した後に感光体ドラム3に残留した
トナーを除去するためのクリーニング手段60の容器状
の枠体60aと一体的に構成されている。このプロセス
カートリッジUは画像形成装置本体9に対して取り外し
可能に装着されており、使用者自身によって感光体ドラ
ム3の寿命に合わせて交換することができる。
【0021】前記感光体ドラム3は直径約50mmのア
ルミニウムシリンダーの外側に有機光導電体層を塗布し
て構成し、感光体ドラム1のホルダーを兼ねるクリーニ
ング手段60の容器状の枠体60aに回転自在に支持さ
れている。この感光体ドラム3の周上には、感光体ドラ
ム3上に残留したトナーを掻き取り除去するためのクリ
ーニングブレード60b、更には帯電手段52が配設さ
れている。したがって、本実施の形態においては、感光
体ドラム3、クリーニング手段60、及び帯電手段52
が一体にカートリッジ化されて装置本体9に着脱可能な
プロセスカートリッジUを構成している。
【0022】また、感光体ドラム3は装置本体9に備え
る不図示の駆動モータの駆動力を伝達されることによ
り、画像形成動作に応じて図23において反時計回り方
向へ回転する。
【0023】本実施の形態に係る帯電手段52は、所謂
接触帯電法を用いたものであり、感光体ドラム3の表面
に接触して回転する導電性ローラに電圧を印加すること
によって感光体ドラム3の表面を一様に帯電させるもの
である。
【0024】前記帯電された感光体ドラム3へ露光を行
う露光手段53は、画像信号が図示しないレーザーダイ
オードに与えられると、このレーザーダイオードが画像
信号に対応する画像光をポリゴンミラー53aへ照射す
る。このポリゴンミラー53aはスキャナーモータ53
bによって高速回転し、該ミラー53aで反射した画像
光が結像レンズ53c及び反射ミラー53dを介して一
定速度で回転する感光体ドラム3の表面を選択的に露光
して静電潜像を形成する。
【0025】前記潜像は現像カートリッジ(現像装置)
33によって各色毎に現像される。この現像カートリッ
ジ33の構成については後述する。
【0026】現像カートリッジ33によって現像された
トナー像は、中間転写体54へ転写される。この中間転
写体54は、カラー画像形成時に各現像カートリッジ3
3により現像された感光体ドラム3上のトナー像を4回
(4個の現像カートリッジ33による4色の各画像)に
わたって重ねて転写を受ける。このため、中間転写体5
4は感光体ドラム3の外周速度と同期して図23におい
て時計回り方向へ回転する。そして重ねてトナー像の転
写を受けた中間転写体54は、電圧を印加された転写手
段としての転写ローラ56とによって記録媒体PSを挟
み込んで搬送することにより、記録媒体PSに中間転写
体54上の各色トナー像を同時に重ねて転写する。
【0027】本実施の形態に係る中間転写体54は、直
径約150mmのアルミニウムシリンダーの外周を中抵
抗スポンジや中抵抗ゴム等の弾性層で覆った構成をして
いる。そして、回転自在に支持されると共に一体的に固
定されたギアによって駆動を受けて回転する。
【0028】尚、中間転写体54へトナー像を転写した
後に感光体ドラム3の表面に残留したトナーはクリーニ
ング手段60によって除去されるが、このクリーニング
手段60は感光体ドラム3の表面に当接したクリーニン
グブレード60bによって掻き落として廃トナー容器6
0cに蓄える。この廃トナー容器60cはクリーニング
枠体60aで形成されている。この廃トナー容器60c
に蓄えられる廃トナーの量は、感光体ドラム3の寿命よ
り早く廃トナー容器60cを満たすことがないような容
量となっており、廃トナー容器60c内の廃トナーは感
光体ドラム3の寿命が来た際にプロセスカートリッジU
を交換するときにに一体的に交換処理される。
【0029】前記中間転写体54に多重転写されたトナ
ー像を記録媒体PSに転写する転写手段56は、本実施
の形態では転写ローラで構成しており、この転写ローラ
56は金属軸を中抵抗発泡弾性体で巻いて構成し、図2
3の上下方向に移動可能に設けられている。
【0030】この転写ローラ56は前記中間転写体54
に4色のトナー像を形成している間、即ち中間転写体5
4が複数回回転する間は、その画像を乱さぬように、図
3の実線に示す如く下方に位置して中間転写体54から
離れている。
【0031】そして、中間転写体54上にトナー像が多
重転写されてカラー画像を形成し終った後、記録媒体P
Sにカラー画像を転写するタイミングに合わせて転写ロ
ーラ56は図示しないカムによって図23の一点鎖線に
示すように上方の位置に移動する。これによって転写ロ
ーラ56は記録媒体PSを介して中間転写体54に所定
の圧で押し付けられる。これと同時に転写ローラ56に
バイアス電圧が印加され、中間転写体54上のトナー像
が記録媒体PSに転写される。
【0032】前記記録媒体PSを搬送する搬送手段55
は、図23に示すように、複数枚の記録媒体PSを収納
した給紙カセット55aと、ピックアップローラ55
b、給送ローラ55c1及び重送防止のリタードローラ
55c2、搬送ローラ55d、レジストローラ対55
e、排出ローラ対55f及び搬送ガイド55gから構成
される。
【0033】画像形成時にはピックアップローラ55b
が画像形成動作に応じて駆動回転し、給紙カセット55
a内の記録媒体PSを1枚ずつ分離して給送する。そし
て給紙カセット55aから送り出されて記録媒体PSを
搬送ガイド55gによってガイドし、搬送ローラ対55
dを経由してレジストローラ対55eに至らせる。画像
形成動作中にレジストローラ55eは、記録媒体PSを
静止待機させる非回転動作と、記録媒体PSを中間転写
体54に向けて搬送する回転動作とを所定のシーケンス
で行い、次工程である転写工程時の画像と記録媒体PS
との位置合わせを行い、前述した転写手段によってカラ
ー画像が転写される。
【0034】カラー画像が転写された記録媒体PSは定
着手段57へ搬送されてトナー像が定着される。この定
着手段57は記録媒体PSに熱を印加するための定着ロ
ーラ57aと、記録媒体PSを定着ローラ57aに圧接
させるための加圧ローラ57bからなり、両ローラ57
a,57bは中空ローラであってそれぞれ内部にヒータ
を有して回転駆動される。そして記録媒体PSに熱及び
圧力を印加しつつ搬送することによってトナー像を記録
媒体PSに定着する。
【0035】そして、トナーが定着された記録媒体PS
は搬送手段を構成する排出ローラ対55fはによって排
出部58へ排出される。
【0036】(現像カートリッジ(現像装置))次に前
記感光体ドラム3に形成した潜像を現像するための現像
カートリッジの構成について説明する。
【0037】この画像形成装置はフルカラー画像を形成
するために、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
各色の現像を可能とするために4個の現像カートリッジ
33(33y,33m,33c,33k)を有する。こ
の現像カートリッジ33は、図23〜図25に示すよう
に、軸80を中心として回転するロータリードラム2に
それぞれ取り外し可能に装着されている。そして画像形
成に際しては、各現像カートリッジ33がロータリード
ラム2に保持された状態で軸80を中心に回転移動す
る。そして、所定の色トナーを収納している現像カート
リッジ33が感光体ドラム3に対向した位置で止まる。
更に、後述する現像ローラが感光体ドラム3に対して微
小間隔(約300μm程度)をもって対向するように位
置決めされた後、感光体ドラム3の静電潜像に対応して
トナーを供給して前記潜像を現像する。
【0038】カラー画像形成時には、中間転写体54の
1回転毎にロータリードラム2が回転して、イエロー色
トナーを収納しているイエロー現像カートリッジ33
y,マゼンタ色トナーを収納しているマゼンタ現像カー
トリッジ33m、シアン色トナーを収納しているシアン
現像カートリッジ33c、ブラック色トナーを収納して
いるブラック現像カートリッジ33kの順で現像工程が
なされる。
【0039】図1は現像カートリッジ33(例えばイエ
ロー現像カートリッジ33y)が感光体ドラム3に対向
した現像位置に位置決め静止している状態を示してい
る。この現像カートリッジ33は、図26に示すように
前記感光体ドラム3にトナーを供給するトナー担持体で
ある現像ローラ11と、該現像ローラ11に供給するト
ナーを収納するトナー収納部63aを有する。また、現
像ローラ11を支持するための、複数のフレームを結合
したカートリッジフレーム63と、現像ローラ11を露
出させるための、このカートリッジフレーム63に設け
られた開口を開閉可能なシャッター64を有している。
更に、前記トナー収納部63a内にはトナー送り羽根1
3が設けてある。尚、新規現像カートリッジには、前記
トナー収納部63a内に収納されているトナーが漏れ出
ないように、トナーシール77が取り付けられている。
そこで使用者は、新規現像カートリッジ33を装置本体
9に装着するのに先立って、前記トナーシール77を引
き剥がしてトナー収納部63aを開封する。これによっ
てトナー収納部63a内のトナーは現像ローラ11へ供
給可能となる。
【0040】さて、装置本体9から駆動力を得て、前記
トナー送り羽根13が回転してトナー収納部63a内の
トナーを現像ローラ11に送り込む。現像ローラ11は
アルミニウムローラを回転可能にしたものであり、この
現像ローラ11の周面には現像ブレード12が圧接して
いる。このため、現像ローラ11が図26の反時計回り
方向へ回転すると、その周面にトナーが薄層塗布され、
かつ該トナーへ電荷が付与(摩擦帯電)される。
【0041】そして、潜像が形成された感光体ドラム3
と対向した現像ローラ11に装置本体9から供給された
現像バイアスを印加することにより、潜像に応じてトナ
ー画像を感光体ドラム3上に形成することができる。
【0042】尚、前記構成及び現像構成はイエロー現像
カートリッジ33y、マゼンタ現像カートリッジ33
m、シアン現像カートリッジ33c、ブラック現像カー
トリッジ33kは共に同一である。また、各現像カート
リッジ33の各現像ローラ11は、それぞれの現像カー
トリッジ33が現像位置に移動されたときに、画像形成
装置本体9に設けられた各色現像用高圧電源及び駆動源
と接続され、各現像カートリッジ33毎に順次選択的に
現像バイアス電圧が印加されると共に、駆動力が伝達さ
れて現像ローラ11等が回転する。
【0043】図26に示すイエロー現像カートリッジ3
3y、マゼンタ現像カートリッジ33m及びシアン現像
カートリッジ33cは同構成である。これらの色現像カ
ートリッジ33y、33m、33cは何れも現像ローラ
11の周面と互いに逆方向に移動する周面をもつ塗布ロ
ーラ28をカートリッジフレーム63の現像部材支持フ
レーム63Aに回転自在に備えている。
【0044】図27に示すブラック現像カートリッジ3
3kは塗布ローラを有しない。ブラック現像カートリッ
ジ33kでは一成分磁性トナーを用いる。そして現像ロ
ーラ11は中空金属シリンダの中心にマグネット15を
備えている。そして現像ローラ11へはトナーが磁力及
び付着力で付着し現像ローラ11の周面に接する現像ブ
レード12によってトナーの層厚を規制されると共に摩
擦帯電電荷がトナーに生ずるようになっている。
【0045】(現像カートリッジの画像形成装置本体へ
の装着)次に、前記現像カートリッジ33を画像形成装
置本体9へ装着するための構成について説明する。図2
3及び図35、図36に示すように、画像形成装置本体
9の所定位置には現像カートリッジ33の長手方向以上
の幅を有する挿入口67が設けてあり、この挿入口67
にカバー68が開閉可能に取り付けてある。尚、通常は
カバー68によって挿入口67を閉鎖している。
【0046】また、装置本体9には現像装置交換スイッ
チ(図示せず)が設けてある。そこでトナーの消耗等の
理由によって現像カートリッジ33を交換する際に使用
者が前記スイッチを押すと、ロータリードラム2が固定
中心軸80上で回転して交換したい色の現像カートリッ
ジ33の1つが前記挿入口67の位置まで移動する。
【0047】使用者が前記カバー68を開くと、図36
に示すように画像形成装置本体9内の片側には現像カー
トリッジ33の装着手段を構成するガイド59がロータ
リードラム2の周方向を等配して4箇所に設けられてい
る。一方、現像カートリッジ33のシャッター64に
は、図24、図25、図28、図29、図30、図3
2、図34に示すように、ガイド部70が設けてある。
そこで使用者がこのガイド部70を前記ガイド59に沿
わせて挿入することにより、現像カートリッジ33を画
像形成装置本体9に挿入することができる。尚、前記ガ
イド部70は、現像カートリッジ33の長手方向(現像
ローラ11の回転軸方向)片側にのみ設けられている。
したがって前記ガイド59もロータリードラム2の一方
の壁面2aにのみ設けられている。また、ロータリード
ラム2の長手方向の両方の壁面2a,2eには円弧リブ
(軸受け)36a,59eが設けられ、現像カートリッ
ジ33の長手方向両側にはこの円弧リブ36a,59e
内に嵌合する突出部(揺動軸)63c,63gが設けら
れている。
【0048】ここで現像カートリッジ33は、現像ロー
ラ11の長手方向と交差する方向から前記現像ローラ1
1を前方(図23において装着後に現像ローラ11が感
光体ドラム3に対向可能な方向)にして把手63e(図
29参照)を手で把んでロータリードラム2に進入させ
る。
【0049】そして現像カートリッジ33を前記の如く
してカートリッジ装着部44(44y,44m,44
c,44k)へ挿入したシャッター64が不動に支持さ
れた後、使用者が現像カートリッジ33を突出部(揺動
軸)63c,63gを中心に回転させることによって、
シャッター64が開いて現像ローラ11がカートリッジ
フレーム63から露出して感光体ドラム3と対向し、現
像可能な状態で装着される。
【0050】ここでロータリードラム2の各装着位置に
装着された現像カートリッジ33は、ロータリードラム
2の他方の壁面2eに設けられた軸受ガイド36の円弧
状の軸受け36aに位置する球面状の押し付け部材35
によって長手方向へ付勢させる(駆動力受け部材29の
設けられている側へ付勢される)。この押し付け部材3
5はばね(図示せず)によって長手方向へ弾性的に付勢
されている。そして現像カートリッジ33は、駆動側に
付勢される。したがって現像カートリッジ33は、現像
ローラ11の長手方向において、駆動力受け部材29の
設けられている側を基準にしてロータリードラム2(装
置本体9)に装着される。
【0051】ここで、前記現像カートリッジ33の構成
を図28〜34を用いて詳細に説明する。尚、図30は
現像カートリッジ33の斜視図であって、シャッター6
4等を取り外した状態を示している。また、図31、図
32はシャッター64が閉じられた状態の現像カートリ
ッジ33の両側面図、図33、図34はシャッター64
が開かれた状態の現像カートリッジの両側面図である。
【0052】図30に示すように、現像カートリッジ3
3のカートリッジフレーム63には長手方向にわたって
開口部63bが形成してあり、現像ローラ11は前記開
口部63bから露出するようにカートリッジフレーム6
3に取り付けられている。そして、カートリッジフレー
ム63の長手方向一側面63hの略中央には突出部(揺
動軸)63cがカートリッジフレーム63と一体的に形
成されている。この突出部(揺動軸)63cは、後述す
るように現像カートリッジ33を画像形成装置本体9に
挿入するときのガイド、及び、現像カートリッジ33の
装置本体9への着脱の際の回動中心となるものである。
また、前記突出部(揺動軸)63cは円筒状に形成され
ている。
【0053】またカートリッジフレーム63の長手方向
他側面63iの略中央には突出部(揺動軸)63gが、
カートリッジフレーム63に取り外し可能に取り付けら
れている(尚、図30では取り外した状態を示してい
る)。この突出部(揺動軸)63gは側面63iに設け
た穴(図示せず)に差し込み部63g1を差し込むこと
によってカートリッジフレーム63に取り付けられる。
尚、差し込み部63g1の先端に逆爪状の部分(図示せ
ず)を有しており、カートリッジフレーム63に前記逆
爪部分が係合することによって突出部(揺動軸)63g
はカートリッジフレーム63に取り付けられる。また現
像カートリッジ33がロータリードラム2の装着位置に
装着された際に、この突出部(揺動軸)63gの先端面
63g2がロータリードラム2の他壁面2aから弾力で
突出する前述した押し付け部材35に押される。したが
って現像カートリッジ33は側面63hの方向(図30
における矢印Qの方向)へ押される。そこで現像カート
リッジ33は、駆動力受け部材29の設けられた側面6
3hを基準にしてロータリードラム2(装置本体9)に
装着される。
【0054】また現像ローラ11の両側端には、スペー
サコロ14が取り付けられている。したがって、現像位
置において、スライド部材6aを付勢している圧縮コイ
ルばね6b(図25参照)の付勢力によってスペーサコ
ロ14が感光体ドラム3の周面に押し付けられることに
よって、現像ローラ11と感光体ドラム3は所定の間隙
を維持する。上記スライド部材6aと圧縮コイルばね6
bでもって現像ローラ11を感光体ドラム3に加圧する
現像ローラ加圧装置6となっている。
【0055】また、ゴム等で製作された現像ブレード1
2は、板金12aを小ねじ12bによってカートリッジ
フレーム63に取り付けられている。
【0056】また、現像カートリッジ33の一側面63
hには、ロック部材71が取り付けられている(但し、
図30では取り外した状態で示している)。前記ロック
部材71は、前記現像手段としての現像ローラ11の長
手方向において前記一端側に設けられた前記カートリッ
ジフレーム63の一端側63h部分に取り付けられてお
り、前記シャッター64の側壁64eに設けられたシャ
ッター係合凹部64tと係合するロック係合部71b
と、前記ロック係合部71bを支持する支持部71a
と、前記カートリッジフレーム63の一側面63hに取
り付けられている取り付け部71c,71dと、を有し
ている。尚、63j1,63j2は側面63hに設けた
穴であって、前記取り付け部71c,71dが差し込ま
れている。そして、前記ロック部材71はプラスチック
製の一体成形物であって、装着位置に装着する過程で、
前記ロック部材71の一部分であるアーム部71gが装
置本体9に設けられた固設部分と接触することによって
前記支持部71aが撓んで前記ロック係合部71bがシ
ャッター係合凹部64tから外れて前記シャッター64
のロックを解除する。
【0057】尚、現像カートリッジフレーム63の長手
方向一側面63hのみに、図24、図25、図28、図
29、図30、図32、図34などに示すように、半球
状の嵌合部である突起63dが設けてある。そして、シ
ャッター64にもこれに対応した位置に突起63dが嵌
合し得る嵌合部である孔64uが設けてある。このた
め、シャッター64が閉じた状態では前記突起63dが
孔64uに嵌まり込んでいるために、前記のようにシャ
ッター64のロック部材71によるロックが解除されて
も、シャッター64に対して現像カートリッジフレーム
63が不安定な位置に回転してしまうことはない。
【0058】さらに前記カートリッジフレーム63の一
側面63hと他側面63iには、後述する姿勢決めボス
63m(63m1,63m2)、及びばね受け部63k
(63k1,63k2)が突出している。
【0059】また図31に示す通り、73はトナーシー
ル引き抜き把手であって、前述したトナーシール77を
引き抜く際に用いられる。
【0060】(シャッター)次にシャッター64に付い
て説明する。
【0061】図30に示すように、シャッター64の長
手方向両側壁64e,64fには丸孔64aが設けてあ
り、この丸孔64aが前記突出部(揺動軸)63c,6
3gに嵌合することによってカートリッジフレーム63
にシャッター64が回動可能に取り付けられる。そし
て、図28、図29に示すように、シャッター64が閉
じると開口部63bが閉じられて現像ローラ11がシャ
ッター64によって覆われる。現像カートリッジ33は
装置本体9から取り外されている状態であってはシャッ
ター64が閉じているため、現像ローラ11に埃等が付
着することはなく、また現像ローラ11等が傷つくこと
もない。また、現像カートリッジ33内に異物が侵入す
ることもない。
【0062】上述のロック部材71の支持部71aは溝
71fを設けることによって取り付け部71c,71d
を設ける側を根本側として片持状にして弾性変形可能と
してあり、この支持部71a先端にロック係合部71b
及びロック解除用のアーム部71gを設けてある。上記
取り付け部71cは長手方向の円筒形であって取り付け
穴63j1に嵌合する。また取り付け部71cの回りに
設けた2個所の取り付け部71dは長手方向へ突出する
角形ダボであって夫々逆爪(不図示)を有し、取り付け
穴63j1回りに設けた角形の取り付け穴63j2に嵌
入することによりロック部材71はカートリッジフレー
ム63の側面63hに取り付けられる。
【0063】そして、図34に示すようにシャッタ64
が開いた状態においてロック係合部71b先端はシャッ
ター64の側壁64eの穴64aと同心の円弧部を有す
るカム縁64n上にあり、シャッター64が閉じると、
図32に示すようにロック係合部71bがシャッター6
4のカム縁64nに設けた係合凹部64tに係合してシ
ャッター64は閉鎖状態でロックされ、不用意に開いて
しまうことがない。
【0064】そして現像カートリッジ33を画像形成装
置本体9に装着するときに前記ロックが自動的に解除さ
れ、且つ、シャッター64が開くようになっている。
【0065】前記シャッター64にはカートリッジ33
の夫々について長手方向の異なる位置に駒64K(64
Y,64M,64C)が設けられていて、夫々カートリ
ッジ装着部44y,44m,44c,44k間を隔てる
隔壁2y,2m,2c,2kの縁を切り込んだ切り込み
44y1,44m1,44c1,44k1と一致して、
各カートリッジ装着部44y,44m,44c,44k
には夫々現像カートリッジ33y,33m,33c,3
3kが装着可能となっている。
【0066】(現像カートリッジの着脱)次に現像カー
トリッジ33を装置本体9へ装着する工程、及び、装置
本体9に位置決めする工程について、図35〜図41を
用いて具体的に説明する。
【0067】図36に示すように、ロータリードラム2
の一方の内壁面2aに設けた支持部材としてのガイド5
9は上方へ向って開いて傾斜した傾斜部59aからなる
ガイド挿入部59bと、略平行な直線リブ59cからな
る突出部挿入部59d、円弧リブ(軸受け)59eから
なる支持部材としての嵌合部59f、及び、前記嵌合部
59fに連なる略平行な直線リブ59gからなるガイド
部挿入部59hを有している。また、他方の内壁面11
eにはガイド36が設けられている。
【0068】図35、図36に示すようにロータリード
ラム2を支持する中心軸80にはロータリードラム2の
長手方向一方端のフランジ2fの内壁面2e及び他方端
のフランジ2gの内壁面2aの近くにスライド部材6a
が移動自在に設けられている。図37に示すようにスラ
イド部材6aは中心軸80の中心と現像カートリッジ3
3の着脱位置における円弧リブ59eの中心を結ぶ直線
を対称に、この直線に平行に中心軸80に設けたガイド
部6dに移動自在に嵌合している。このガイド部6dと
平行にスライド部材6aに長穴6a1が設けられ、この
長穴6a1には中心軸80に固定されたピン軸6cが嵌
合しており、図37のようにガイド部材6aの先端円弧
面6eが中心軸80の外周に連続して1つの円となる位
置と、後退して図40に示すように中心軸80に先端円
弧面6eを底とする凹部6fを形作る位置をとるように
なっており、前記ガイド部6dの底とスライド部材6a
の後端との間には圧縮コイルばね6dが縮設されてい
る。スライド部材6aの先端円弧面6eの幅(中心軸8
0と円弧リブ59eの夫々の中心を結ぶ直線に直交し、
図40の紙面に平行な寸法)は後述の作用で現像カート
リッジ33の現像カートリッジ装着部へ装着され状態で
現像カートリッジ33の姿勢決めボス63m(63m
1,63m2)が先端円弧面6e上にある大きさとなっ
ている。
【0069】そして現像カートリッジ33を装置本体9
へ挿入する際には、使用者は先ず、シャッター64に設
けたガイド部70及び突出部(揺動軸)63cをガイド
挿入部59bにガイドさせながら挿入する(図37参
照)。
【0070】更に現像カートリッジ33を挿入すると、
図38に示すように、現像カートリッジ33の長手方向
一側端に設けられた突出部(揺動軸)63cが突出部挿
入部59dの直線部分に入り込む。この突出部(揺動
軸)63cは円筒を直線リブ59cと平行な角度で一部
直線的にカットして二面幅としたカット部63c1を有
しており、これが嵌合する2本の直線リブ59cは前記
カット部63c1が平行に移動する方向にのみ通過可能
な幅(図36においてW1を示す)を有している。その
ため、カット部63c1が直線リブ59cに嵌合して挿
入されて、現像カートリッジ33は所定の角度(姿勢)
を保って装置本体9内へ挿入されていく。
【0071】そして、図39に示すように、突出部(揺
動軸)63cが円弧リブ(軸受け)59eに至るまで挿
入されると、2箇所の傾斜部59aのうち一方の先端が
シャッター64をロックしているロック部材71のアー
ム部71gに当接し、これを図39に示す通り上方へ押
し上げる。これによって支持部71aは弾性変形してロ
ック係合部71bがシャッター64の係合凹部64tか
ら抜け出るため、シャッター64のロックが解除される
(即ち本実施の形態においては、前記傾斜部59aは前
記ロック部材71のロック解除機能も兼ねている)。こ
の状態でシャッタ64はカートリッジフレーム63に対
して回動可能な状態となる。また、前記円弧リブ(軸受
け)59eは円筒状突出部63cが回転可能な半径を有
しており、現像カートリッジ33は円筒状突出部63c
を中心にして回動可能な状態となる。
【0072】一方、現像カートリッジ33の他側面63
iに設けた突出部(揺動軸)63gは、図35に示すガ
イド36の傾斜部36cにガイドされてガイド挿入部3
6dに侵入する。更に現像カートリッジ33を挿入する
と、前記突出部63cの場合と同様に、カット部63g
3(図30参照)が平行する対向面となる二つの直線リ
ブ(軸受けガイド)36eの間に嵌合して挿入されて、
現像カートリッジ33は所定の角度(姿勢)を保って装
置本体9内へ挿入されていく。そして、突出部63gが
円弧リブ(軸受け)36aに至るまで挿入する。ここ
で、前記円弧リブ36aは突出部63gが回転可能な半
径を有している。したがって、現像カートリッジ33
は、カートリッジフレーム63の長手方向の一側端は突
出部63cを支持部材としてのガイド59の円弧リブ5
9eに支持されて、また、他側端は突出部63gを支持
部材としてのガイド36の円弧リブ36aに支持され
て、両突出部63c,63gを中心にして回動可能にロ
ータリードラム2に支持される。
【0073】尚、上述の現像カートリッジ33のロータ
リードラム2へ装着に当り夫々のカートリッジ装着部4
4y,44m,44c,44kへの誤りなく現像カート
リッジ33y,33m,33c,33kを装着するため
の構成については後述する。
【0074】次に、図39に示す状態で使用者がカート
リッジフレーム63の把手63eを手で押すと、シャッ
ター64はガイド部70がガイド部挿入部59hに挟ま
れているために固定されているが、カートリッジフレー
ム63は円筒状の突出部63cが円弧リブ59e内で回
転可能であり、また、突出部63gが円弧リブ36a内
で回転可能であるから、前記半球状の突起63dがシャ
ッター64の孔64uを側壁64e,64fの弾力に抗
して乗り越えて所定位置まで回転する(図39の矢印X
方向)。前述した通り本実施の形態にあっては、シャッ
ター64に挿入ガイド部70が設けてあるために、シャ
ッター64を固定状態にしてカートリッジフレーム63
を容易に回転させることができる。そして、所定位置ま
で回転すると、後述する位置決め手段によってカートリ
ッジフレーム63が位置決めされ、現像カートリッジ3
3が装着される。
【0075】図39で示した状態の現像カートリッジ3
3を矢印X方向へ回転させる際に、カートリッジフレー
ム63の長手方向両側面63h,63iに設けられた姿
勢決めボス63m(63m1,63m2)がロータリー
ドラム2を支持する装置本体9に固定された中心軸80
の両端に設けられ、圧縮コイルばね6bで付勢されて中
心軸80の直径をわたるガイド部6dに移動可能に嵌合
しているスライド部材6aを押し下げる(図40参
照)。尚、スライド部材6aはガイド部6dに平行な長
穴6a1が中心軸80に固設されたピン軸6cに嵌合し
ていて限定的にスライド移動可能である。即ち、ピン軸
6cが長穴6a1の一方端に当接した状態でスライド部
材6aの先端円弧面6eが中心軸80の外周と同一面と
なっている。そして図40に示すように、更にカートリ
ッジフレーム63を回転させると、カートリッジフレー
ム63の長手方向両側面63h,63iに設けられたば
ね受け部63kがロータリードラム2の両端部に設けた
ばね5によって加圧される。これによってカートリッジ
フレーム63は矢印Y方向(図41)へ回転する力が加
えられる。しかし両姿勢決めボス63mがロータリード
ラム2の中心軸80に設けたスライド部材6a突き当た
っているため、カートリッジフレーム63の姿勢は図4
1に示す装着位置で安定する。
【0076】すなわち、現像カートリッジ33はロータ
リードラム2の所定の装着位置に装着される。
【0077】尚、2jはロータリードラム2に設けたガ
イド部であって、ボス63mをガイドする。
【0078】これにより、カートリッジフレーム63に
対してシャッター64が開いて現像ローラ11が露出
し、感光体ドラム3と対向可能となる。そして、この装
着に際しては前記のように前記半球状の突起63dがシ
ャッター64の孔64uを外れるときのクリック感によ
り使用者は、現像カートリッジ33の回転開始位置を認
識することができる。
【0079】ここで、一端側の突出部63cの円筒部6
3c2の直径はカット部63c1間の距離よりも大きい
ために、突出部63cが円弧リブ59eの位置で回転し
た状態では、突出部63cが直線リブ59c間から抜け
出ることはない。
【0080】同様に他端側の突出部63gの円筒部63
g4の直径はカット部63g3間の距離よりも大きいた
めに、突出部63gが円弧リブ36aの位置で回転した
状態では、突出部63gが直線リブ36e間から抜けで
ることはない。
【0081】一方、現像カートリッジ33を画像形成装
置本体9から取り出すときは使用者が前述した場合とは
反対方向へカートリッジフレーム63を回転させると、
カット部63c1が直線リブ59cと平行になると共
に、シャッター64が閉じる(図39参照)。このとき
前述と同様に半球状の突起63dが孔64cに入り込む
ときのクリック感により、使用者は現像カートリッジ3
3の回転終了位置(着脱位置)を認識することができ
る。この状態で現像カートリッジ33を装置本体9から
引き抜くと、図38に示す通りの状態となって、ロック
部材71の支持部71aが弾性復帰し、ロック係合部7
1bが係合凹部64tに入り込む。これによってシャッ
ター64が自動的にロックされる。
【0082】上記のように現像カートリッジ33にシャ
ッター64を設けることにより、現像ローラ11に埃が
付着することを防止することができ、また、このシャッ
ター64にロック機構を設けたために前記シャッター6
4が不用意に開いてしまうことを防止し得る。
【0083】また前記シャッター64は、画像形成装置
本体9に挿入する際には閉鎖状態を維持するために挿入
途中で現像ローラ11が傷つくことはない。また従来の
ように現像カートリッジを挿入する前に使用者が手でも
って現像ローラ保護部材等を取り外すような手間がかか
らない。
【0084】更に、現像カートリッジは画像形成装置本
体9に装着する際に、自動的にシャッターロックが解除
され、且つ、挿入後回転させるだけでシャッター64が
開放して現像ローラ11が感光体ドラム3と対向して装
着が完了するために装着操作性が向上する。
【0085】(現像カートリッジの位置決め)次に現像
カートリッジ33の位置決めについて説明する。
【0086】まず図42を用いて、ばね受け部63k
(63k1,63k2)及び姿勢決めボス63m(63
m1,63m2)の配置について説明する。
【0087】尚、現像ローラ11の長手方向に関しカー
トリッジフレーム63の一側面63h側を例に挙げて説
明するが、他側面63i側も同様である。
【0088】さて本実施の形態においては、ばね受け部
63kは、現像ローラ11の長手方向から見た場合に、
前記現像ローラ11の回転中心M2と前記駆動力受け部
材29の回転中心M1とを結んだ直線L1に対して、回
転中心M1を頂点として約100度〜130度の範囲内
に配置されている。
【0089】本実施の形態に則して具体的に説明する
と、現像ローラ11の長手方向から見た場合に、前記現
像ローラ11の回転中心M2と前記駆動力受け部材29
の回転中心M1とを結んだ直線L1と、ばね受け部63
k1(63k2)のばね受け面63k3(回転中心M1
を中心とする半径方向の面上にある)と回転中心M1を
結んだ直線L2とがなす角度が約100度〜130度の
範囲内となるように前記ばね受け部63k1(63k
2)が配置されている。尚、本実施の形態においては、
約115度に配置されている。
【0090】また前記ボス63m(63m1,63m
2)は前記直線L1に対して、前記ばね受け部63kの
設けられたのとは反対側に約130度〜150度の範囲
内に配置されている。
【0091】本実施の形態に則して具体的に説明する
と、前記直線L1と、ボス63mの中心63m3と回転
中心M1を結んだ直線L3とがなす角度が約130度〜
150度の範囲内となるように前記ボス63mが配置さ
れている。尚、本実施の形態においては、約140度に
配置されている。
【0092】このようにばね受け部63k(63k1,
63k2)及びボス63m(63m1,63m2)を配
置することによって、ばね受け部63kが装置本体9の
ロータリードラム2に設けられた圧縮コイルばね5の弾
性力を良好に受けることができる。またボス63mが中
心軸80に設けたスライド部材6aと良好に突き当たる
ことができる。したがって、現像カートリッジ33の装
着位置に対する位置決めを精度良く行うことができる。
【0093】尚、前記ボス63m(63m1,63m
2)はカートリッジフレーム63の側面63h,63i
から約2mm〜15mm外方へ突出している。本実施の
形態においては、ボス63mは約4mm突出している。
【0094】また前記ばね受け部63k(63k1,6
3k2)は、カートリッジフレーム63の側面63h,
63iから約2mm〜20mm外方へ突出している。本
実施の形態においては、ばね受け部63k1は約10m
m、63k2は約6mm突出している。即ち、駆動力受
け側に設けられたばね受け部63k1の方が突出量が大
きい。
【0095】上述はロータリドラムに着脱可能な現像カ
ートリッジについて述べたがロータリードラムに対して
固定した現像装置についてもほぼ同構成であり、トナー
は別個又はトナーカートリッジとして現像装置へ着脱し
て補給される。
【0096】本発明の実施の形態1の要部を図1に示
す。
【0097】図には既に詳説した多色画像形成装置の本
発明にかかわる一部のみを略記した。
【0098】図中の1は現像装置、2は現像装置交替手
段たるロータリードラム、3は感光体ドラムであり、9
は多色画像形成装置本体を示す。現像装置1はロータリ
ードラム2上に揺動軸4で支持されており、通常、保持
ばね5でロータリードラム2の回転中心側に寄るように
加圧されている。現像工程では、図中に示すように、現
像装置加圧装置6により、感光体ドラム3に突き当たる
よう加圧される。本実施の形態では、現像装置1にそれ
ぞれイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック(以下、色
を表わす場合に順に小文字でy,m,c,kを付けて表
わす)のトナー10を内包している(図2参照)。この
うちイエロー10y,マゼンタ10m,シアン10cの
各々のトナーは非磁性トナーであり、ブラックトナー1
0kのみが磁性トナーである。
【0099】図2に本発明のブラックの現像装置1kの
縦断面略図を示す。現像装置1kは現像担持体たる現像
ローラ11、現像剤規制部材の現像ブレード12、送り
羽根13で構成されている。現像ローラ11の中には4
極のマグネット15が設置されており、両端部の固定軸
で現像装置1kに固定されている。また現像ローラ11
の両端には既に説明したようにスペーサコロ14があ
り、感光体ドラム3と現像ローラ11の間に設定された
距離の間隙を作るようになっている。現像ローラ11、
送り羽根13は図示しない駆動ギアにより駆動され回転
できるようになっている。磁性トナー10kは送り羽根
13で現像ローラ11の近くに搬送され、マグネット1
5の磁力で現像ローラ10上に保持され、現像ブレード
12の規制を受け均一に均された後に現像に供される。
【0100】マグネット15の固定軸は図3に示される
ように円柱の一部を二面幅にカットしたカット面15a
を有する形状となっており、これに嵌合する現像装置1
k側の穴も同様の形状となっている。マグネットの現像
極は、マグネット15の固定軸の中心(固定中心)Pか
ら見た現像極位置(現像極の磁力のピーク位置)とカッ
ト面に平行な直線とが定められたオフセット角度αにな
るよう設定されている。また、マグネット15の固定中
心Pを通りカット面15aに平行な直線上に角度基準点
Xなる仮想点を設定し、揺動軸4の中心(揺動中心)S
と固定中心Pと角度基準点Xのなす角∠XPSをθとす
る。
【0101】図4に本実施の形態1の現像装置が現像位
置に設置された状態の位置関係を模式的に示す。感光体
ドラム3の回転中心をO,ロータリードラム2の回転中
心をQ,現像装置1kの揺動中心をS,マグネット15
の固定中心をPとし、SとPの距離をK,OとPの距離
をL,OとQの距離をN,SとQの距離をM,∠OQS
をη,∠OPSをζで表わす。ηはロータリードラム2
の停止位置のを表わし、ζは現像装置1kからみた感光
体ドラム3の回転中心Oの相対位置を角度で表わす。ζ
の許容誤差は+方向分をδ1,−方向分をδ2とする。
【0102】本実施の形態1では、ロータリードラム2
が正規の停止位置にあるとき、∠OQS=(=η0)を
0°としている。即ち感光体ドラム3の回転中心O,ロ
ータリードラム2の回転中心Q,現像装置1kの揺動中
心Sが同一直線上にあるように設定される。∠OQS=
0°のときの∠OPS(=ζ0)をΘとし、θ=Θに可
能な限り近づくように組み立てられる。ただし、マグネ
ットの設定誤差は±δ3あるもとのする。以上を考慮し
て、Δθ(=ζ−θ)の最大および最小許容値Δθma
x,Δθminは以下のように表わされる。
【0103】Δθmax=δ1−δ3>Δθ>Δθmi
n=−δ2+δ3 本実施例では、η0=0°,K=20.0mm,L=3
0.3mm,N=100.0mm,M=60.0mm,
δ1=7.0°,δ2=5.0°,δ3=3.0°,α
=2.0°となるように設計した。設計通りであれば、
Θ≒103.45°となる。このときのΔθの許容範囲
は以下のようになる。
【0104】 Δθmax=4.0°>Δθ>Δθmin=−2.0° ここで、Δη=±3.0°であるとすると、Δθの値は
以下のようになり、実質的にロータリードラム2の停止
位置誤差Δηは無視できるレベルになる。
【0105】0.80°>Δθ≧0.0° 上記ζをηの関数で表わすとη=0°でζが極小値をと
り、η=0°の近傍でのηに対するζの変化率が非常に
小さくなる。θはζに定数を加えたものであるから、θ
の変化率はζの変化率と等しく非常に小さくなる。本実
施例では、η=0°のときのθすなわちΘを基準とした
ため、図5に示すようにΔηに対するΔθの変化率は小
さく、Δηの許容範囲を広くとれる。ζの変化率の大き
さは上記のK,L,M,Nの関数であり、これらの値の
組み合わせによって変わるが、いずれもη=0°でζが
極小値をとることに変わりはない。よって、感光体ドラ
ム3の回転中心O,ロータリードラム2の回転中心Q,
現像装置1kの揺動中心Sが同一直線上にあるように設
定することにより、K,L,M,Nの値によらずロータ
リードラム2の停止位置誤差Δηの影響を最小にでき
る。現像装置1kの揺動中心Sが、感光体ドラム3の回
転中心とロータリードラム2の回転中心を結ぶ直線上か
ら大きく外れたところにロータリードラム2の停止位置
を設定すると、図6に示すように、ηに対するΔθの変
化率は大きくなり、Δηの許容範囲は極端に狭くなる。
【0106】本発明の主旨の一つは、磁性トナーを用い
た現像装置を用い、ロータリー方式の現像装置交替手段
を持つ多色画像形成装置で、現像装置から見た(正確に
は現像装置のマグネット固定中心から見た)マグネット
の現像極の方向と感光体ドラムの中心の方向の相対角度
を一定の範囲内(設定角度の許容誤差内)に保つことで
あり、これを達成するために、感光体ドラム回転中心お
よびロータリードラムの回転中心に対する現像装置の揺
動中心の相対位置を規定するものである。したがって、
現像装置の揺動中心が厳密に感光体ドラム回転中心とロ
ータリードラムの回転中心を結ぶ直線上に設定されず、
その近傍に設定されていても、上記主旨を満たすもので
あればよい。例えば、本実施例でη=5.0°を正規の
停止位置とした場合、Θ≒105.68°となり、この
ときのΔθの許容範囲は変わらず、Δη=±3.0°で
あるとすると、Δθの値は以下のようになり、許容範囲
内に収まるので、上記主旨に該当する。
【0107】3.52°>Δθ>−1.87° (実施の形態2)本発明の実施の形態2を図7に示す。
【0108】本実施の形態2の多色画像形成装置の構造
は基本的に実施の形態1と同様であるので、実施の形態
2と共通のものについては同一の符号をつけ説明を省略
する。図には実施の形態1と同様に多色画像形成装置の
本発明にかかわる一部のみを記した。
【0109】図示の33は現像カートリッジ、2は現像
装置交替手段たるロータリードラム、3は感光体ドラ
ム、9は本実施の形態2の多色画像形成装置本体を示
す。現像カートリッジ33はロータリードラム2に対し
て着脱可能な現像カートリッジ33となっており、現像
カートリッジ33の突出部63gをロータリードラム2
上のガイド36によって受けることで結合される。現像
カートリッジ33は、通常、保持ばね5でロータリード
ラム2の回転中心側に寄るように加圧され、現像工程で
は現像装置加圧装置6により感光体ドラム3に突き当た
るよう加圧される。現像カートリッジ33y,33m,
33c,33kはそれぞれ非磁性トナーであるイエロー
10y,マゼンタ10m,シアン10cと磁性トナーで
あるブラック10kを内包している。現像カートリッジ
33の内部構成は実施の形態1と同様であるので、説明
を省略する。
【0110】図8に本例の現像カートリッジが現像位置
に設置された状態の位置関係を模式的に示す。基本的に
実施の形態1と同様である。感光体ドラム3の回転中心
をO,ロータリードラム2の回転中心をQ,現像カート
リッジ33の揺動中心をS,マグネット15の中心をP
とし、SとPの距離をK,OとPの距離をL,OとQの
距離をN,SとQの距離をM,∠OQSをη,∠OPS
をζ,∠XPSをθで表わす。本実施の形態2ではオフ
セット角度αを0°とした。
【0111】本実施の形態でも、ロータリードラム2が
正規の停止位置にあるとき、感光体ドラム3の回転中心
O,ロータリードラム2の回転中心Q,現像カートリッ
ジ33の揺動中心Sが同一直線上にあるように設定され
る。∠OQS=0°のときの∠OPSをΘとする。実施
の形態1ではθ=Θに可能な限り近づくようにマグネッ
ト15が設置されたが、本実施の形態2では、後述する
補正角度γを加えて、θ=Θ+γとなるように設定され
る。設置誤差は±δ3あるものとする。Δθmax,Δ
θminは実施の形態1と同じく、以下のように表わさ
れる。
【0112】Δθmax=δ1−δ3>Δθ(=ζ−
θ)>Δθmin=−δ2+δ3 上記の補正角度γは、Δθminを用いて以下のような
範囲に入るように選ぶ。
【0113】 |Δθmin|>γ≧0° ただしγ=θ−Θ 本実施例では、K=18.0mm,L=30.3mm,
N=100.0mm,M=70.0mm,δ1=5.0
°,δ2=5.0°,δ3=3.0°,η0=0°とな
るように設計した。設計通りであれば、Θ≒171.7
°となり、このときのΔθ(ζ−θ)の許容範囲は以下
のようになる。
【0114】2.0°>Δθ>−2.0° よって、2.0°>γ≧0°の範囲からγを選ぶ。本実
施例では、γ=1.0°とした。上記から、θ=17
2.7°となるようにマグネット15を現像装置に固定
した。本実施例のロータリードラム2の停止位置の変動
をΔη=±5.0°であるとすると、計算上のΔθの値
は以下のようになる。
【0115】1.92>Δθ≧−1.0° これは上記許容範囲を満たす。ちなみに、θ=Θに設定
するとΔθの最大値はおおよそ2.9°になり、Δθの
許容範囲を超えてしまう。
【0116】ζをηの関数で表わすと、η=0°でζが
極小値ζ0をとるため、Δηの正負によらずζ0に対す
るζの変動Δζ(=ζ−ζ0)は常に正の値を取る。θ
はζに定数を加えたものであるから、θの極小値Θに対
するθの変動Δθも常に正である(図5参照)。これ
は、Δθの許容範囲の下限値Δθminが意味を持たな
いことを示している。したがって図9に示すように、θ
の設定をあらかじめΔθminの絶対値を超えない大き
さだけシフトしておけば、Δηの許容範囲を広げること
ができる。本実施例のように、Δηの値が比較的大きい
場合には、θを前述のように設定することが効果的であ
る。
【0117】本発明の主旨の一つは、ロータリー方式の
現像装置交換手段を持つ多色画像形成装置で用いられる
磁性一成分現像装置において、多色画像形成装置に装着
された状態で、現像カートリッジから見た(正確には現
像カートリッジのマグネット固定中心から見た)マグネ
ット15の現像極の方向と感光体ドラムの中心の方向の
相対角度を一定の範囲内(設定角度の許容誤差内)に保
つことであり、これを達成するために、磁性一成分現像
装置のマグネットの固定中心を基準として現像カートリ
ッジの揺動中心に対するマグネットの現像極位置の相対
角度を規定するものである。したがって、現像装置が多
色画像形成装置に対して、本実施の形態のような着脱可
能な現像カートリッジであっても、着脱不可能であって
も、上記主旨を満たすものであればよい。
【0118】また、現像装置の各要素の形状等は、上記
主旨に反しない限り本実施の形態の方式に限定されな
い。たとえばマグネットの磁極数やトナーの搬送方法を
限定するものではない。また安定した揺動中心が確保で
きれば、本実施の形態のような揺動軸とその軸受け以外
の支持方法でもよい。
【0119】(実施の形態3)本発明の実施の形態3を
以下に説明する。
【0120】本実施の形態の多色画像形成装置本体9
は、図7に示した実施の形態2と同一であるので説明を
省略する。
【0121】図10に本発明のイエローの現像カートリ
ッジ33yの縦断面図を示す。マゼンタ,シアンの現像
カートリッジ33m,33cは、現像カートリッジ33
yと同一であるので説明を省略する。現像カートリッジ
33yはトナー供給開口部63Bcでもってトナー収納
部63aと現像室63Atに分けられ、トナー収納部6
3aには送り羽根13が、現像室63Atには現像ロー
ラ11、トナー供給部材たる塗布ローラ28、現像ロー
ラ11が配置されている。また現像ローラ11の両端に
はスペーサコロ14があり、感光体ドラム3と現像ロー
ラ11の間に設定された距離の間隙を作るようになって
いる。現像ローラ11、送り羽根13、塗布ローラ28
は図示しない駆動ギアにより駆動され回転できるように
なっている。非磁性トナー10yは送り羽根13でトナ
ー供給開口部63Bcの下縁を超えて現像室63At内
に供給される。非磁性トナー10yは流動性が高いの
で、剰余のトナー10yはトナー収納部63a内に逆流
する。現像室63At内のトナーはスポンジ状の表面を
持つ塗布ローラ28によって、現像ローラ11に摺擦さ
れながら塗布される。現像ローラ11上に塗布されたト
ナーは現像ブレード12の規制を受け均一に均された後
に現像に供される。
【0122】トナー供給開口部63Bcの下縁の高さ
は、図11に示されるように、ロータリードラム2が正
規の位置にあるとき適量のトナーが現像室63At内に
溜められるように設定される。この姿勢から若干傾いて
も画像劣化を起こさない許容範囲があり、本実施の形態
3では、正方向に角度δ4、負方向に角度δ5の傾きが
許容できる。この時のトナー供給開口部63Bcの下縁
Tから現像ローラ11の回転中心(以下「現像ローラ回
転中心」と呼ぶ)Rに向かう方向と現像ローラ11の回
転中心Rから感光体ドラム3の回転中心Oに向かう方向
がなす角をオフセット角度βとする。現像ローラ11の
回転中心Rから感光体ドラム3の回転中心Oに向かう方
向の線上に角度基準点Yなる仮想点を設定し、揺動中心
Sと現像ローラ11の回転中心Rと角度基準点Yのなす
角∠YRSをω=Ωとする。
【0123】図12に本実施の形態3の現像カートリッ
ジが現像位置に設置された状態の位置関係を模式的に示
す。感光体ドラム3の回転中心をO、ロータリードラム
2の回転中心をQ、現像カートリッジ33の揺動中心を
S、現像ローラ11の回転中心をRとし、SとRの距離
をU、OとRの距離をV、OとQの距離をN、SとQの
距離をM、∠OQSをη、∠ORSをφ、∠YRSをω
で表わす。
【0124】本実施の形態3でも、ロータリードラム2
が正規の停止位置にあるとき、感光体ドラム回転中心
O、ロータリードラム2の回転中心Q、現像カートリッ
ジ33の揺動中心Sが同一直線上にあるように設定され
る。∠OQS(=η0)=0°のときの∠ORS(=ψ
0)をψとする。ロータリードラム2の停止位置が正規
の状態からずれたときのωとψの差Δω(=ψ−ω)を
現像カートリッジ傾斜角度とする。現像カートリッジ傾
斜角度の許容誤差の最大および最小許容値Δωmax,
Δωminは、以下のようになる。
【0125】 Δωmax=δ4>Δω>Δωmin=−δ5 ここで本実施例では、以下のように示される範囲内にあ
る補正角度εを加えて、ω=Ω+εとなるように現像室
内壁の高さを設定した。
【0126】 |Δωmin|>ε≧0° ただし ε=ω−Ω 本実施例では、U=18.0mm,V=30.3mm,
N=100.0mm,M=70.0mm,δ4=2.0
°,δ5=3.0°,η0=0°となるように設計し
た。設計通りであれば、Ω≒171.7°となり、この
ときのΔωの許容範囲は以下のようになる。
【0127】2.0°>Δω>−3.0° よって、3.0°>ε≧0°の範囲からεを選ぶ。本実
施例では、ε=1.5°とした。上記から、ω=17
3.7°となるようにマグネットを現像装置に固定し
た。本実施例のロータリードラム14の停止位置の変動
をΔη=±5.0°であるとすると、計算上のΔθの値
は以下のようになる。
【0128】1.42°>Δω≧−1.5° これは上記許容範囲を満たす。
【0129】以上は実施例1及び2で示したのと同様
に、図13に示すように、Δηに対するΔωの変化が最
小となるよう現像カートリッジ33の揺動中心を設定し
(ψをηの関数で表わすと、η=0°でψが極小値ψ0
をとり、ωも極小値をとる)、さらに、Δηの正負によ
らずΔωの変化が常に正となっていることを利用して、
ωの設定をあらかじめΔωminの絶対値を超えない大
きさだけシフトしてΔηの許容範囲を広げたものであ
る。
【0130】本発明の主旨の一つは、非磁性トナーを用
いた現像カートリッジを用い、ロータリー方式の現像装
置交換手段を持つ多色画像形成装置において、水平面に
対する現像カートリッジの傾斜角度を一定の範囲内(傾
斜角度の許容範囲内)に保つことであり、これを達成す
るために、感光体ドラム回転中心およびロータリードラ
ムの回転中心に対する現像カートリッジの揺動中心の相
対位置を規定するものである。したがって、現像カート
リッジの揺動中心が厳密に感光体ドラム回転中心とロー
タリードラムの回転中心を結ぶ直線上に設定されず、そ
の近傍に設定されていても、上記主旨を満たすものであ
ればよい。
【0131】以上、実施の形態で示した本発明の主旨に
沿うものであれば、潜像担持体、ロータリー方式の現像
装置交替手段、現像装置の形状および回転方向等は、上
記実施の形態1〜3の方式に限定されない。たとえば感
光体ドラムの代わりに感光ベルト等を用いてもよく、こ
の場合、感光体ドラム回転中心に相当するものとして、
現像装置との最近接位置近傍の曲率中心を基準にするな
どしても、本発明の主旨に反しない。また、安定した揺
動中心が確保できれば、本実施の形態のような突出部を
揺動軸とし、突出部をガイドとしての軸受けで支持する
以外の支持方法でもよい。
【0132】
【発明の効果】以上のように本発明では、ロータリード
ラムを持ち多色画像を記録媒体に形成する電子写真画像
形成装置において、電子写真感光体ドラム回転中心およ
びロータリードラムの回転中心に対する現像装置の揺動
中心の相対位置を規定することで、ロータリードラムの
停止位置誤差による現像装置の姿勢変動を最小にでき
る。磁性トナーを用いる現像装置では、現像装置から見
たマグネットの現像極の方向と感光体ドラムの中心の方
向の相対角度を一定の範囲内に保つことができ、現像極
が許容範囲から逸脱することによりカブリ等の画像不良
の発生を抑えることができる。非磁性トナーを用いる現
像装置では、現像装置の傾斜角度を一定の範囲内に保つ
ことができ、トナーの供給状況の変化による画像不良の
発生を抑えることができる。
【0133】また、上記の多色画像を記録媒体に形成す
る電子写真画像形成装置で用いられる現像装置におい
て、磁性トナーを用いる現像装置では、マグネットの固
定中心を基準とした現像装置の揺動中心に対するマグネ
ットの現像極位置の相対角度を規定することで、ロータ
リードラムの停止位置誤差の許容範囲を広げることがで
き、非磁性トナーを用いる現像装置では、現像ローラの
回転中心と現像装置の揺動中心と電子写真感光体ドラム
の回転中心からトナー供給開口部の下縁位置を規定する
ことで、ロータリードラムの停止位置誤差の許容範囲を
広げることができる。
【0134】加えて用いるトナーの磁性、非磁性によら
ず、現像装置を多色画像形成装置本体にたいして着脱可
能な現像カートリッジにすることで、メンテナンスの容
易な電子写真画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部を示し、画像形成装
置の概略縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の現像装置の概略縦断面
図である。
【図3】本発明の実施の形態1の相対位置関係図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1の相対位置模式図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態1のΔηとΔθの関係を表
わすグラフである。
【図6】不適合なΔηとΔθの関係を表わすグラフであ
る。
【図7】本発明の実施の形態2の要部を示し、画像形成
装置の概略縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2の相対位置模式図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態2のΔηとΔθの関係を表
わすグラフである。
【図10】本発明の実施の形態3の現像装置の概略縦断
面図である。
【図11】本発明の実施の形態3の相対位置関係図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態3の相対位置模式図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態3のΔηとΔθの関係を
表わすグラフである。
【図14】電子写真画像形成装置の縦断面図である。
【図15】ロータリーユニットの軸直角断面図である。
【図16】ロータリーユニットの軸直角断面図である。
【図17】色現像カートリッジの縦断面図である。
【図18】ブラック現像カートリッジの縦断面図であ
る。
【図19】シャッターを開いた状態の現像カートリッジ
の斜視図である。
【図20】シャッターを閉じた状態の現像カートリッジ
の斜視図である。
【図21】シャッター回りを分解して略図で示す現像カ
ートリッジの分解斜視図である。
【図22】シャッターが閉じた状態の現像カートリッジ
の反駆動側側面図である。
【図23】シャッターが閉じた状態の現像カートリッジ
の駆動側側面図である。
【図24】シャッターが開いた状態の現像カートリッジ
の反駆動側側面図である。
【図25】シャッターが開いた状態の現像カートリッジ
の駆動側側面図である。
【図26】ロータリーユニットの現像カートリッジ装着
部の反駆動側の斜視図である。
【図27】ロータリーユニットの現像カートリッジ装着
部の駆動側の斜視図である。
【図28】現像カートリッジをロータリーユニットへ装
着する動作を示す側面図である。
【図29】現像カートリッジをロータリーユニットへ装
着する動作を示す側面図である。
【図30】現像カートリッジをロータリーユニットへ装
着する動作を示す側面図である。
【図31】現像カートリッジをロータリーユニットへ装
着する動作を示す側面図である。
【図32】現像カートリッジをロータリーユニットへ装
着する動作を示す側面図である。
【図33】現像カートリッジのガイド及び位置決め部材
の関係を示す側面図である。
【符号の説明】
O…感光ドラムの回転中心 P…固定中心 Q…ロータリードラムの回転中心 R…スリーブ回転中心 S…揺動軸の中心 X…角度基準点 1…現像装置 1k…ブラック現像装置 1y,1m,
1c…色現像装置 2…ロータリードラム 2a,2e…内壁面 2f,2
g…フランジ 2j…ガイド部 2f1…穴 2y,2
m,2c,2k…隔壁 2y1,2m1,2c1,2k
1…切り込み 3…感光体ドラム 4…揺動軸 5…保持ばね 6…現像ローラ加圧装置 6a…スライド部材 6a1
…長穴 6b…圧縮コイルばね 6c…ピン軸 6d…
ガイド部 6e…先端円弧面 6f…凹部 9…画像形成装置本体 10…トナー 10k…ブラックトナー 11…現像ローラ 12…現像ブレード 12a…板金 12b…小ねじ 13…トナー送り羽根 14…スペーサコロ 15…マグネット 15a…カット部 17…駆動ギア 28…塗布ローラ 29…駆動力受け部材 29a…凸部 32…駆動伝達部材 32a…凹部 33…現像カートリッジ 33y,33m,33c,3
3k…現像カートリッジ 35…押し付け部材 36…軸受ガイド 36a…円弧リブ(軸受け) 36
c…傾斜部 36d…ガイド挿入部 36e…直線リブ
(軸受けガイド) 38…連結治具 38a…嵌合穴 38b…嵌合突起
38c…ばね掛け 38d…当接面 39…引張りコイルばね 40…ストッパ 41…ホルダ 41a…支点 41c…他端 44y,44m,44c,44k…カートリッジ装着部 52…帯電手段 53…露光手段 53a…ポリゴンミラー 53b…ス
キャナーモータ 53c…結像レンズ 53d…反射ミ
ラー 54…中間転写体 55…搬送手段 55a…給紙カセット 55b…ピッ
クアップローラ 55c1…給送ローラ 55c2…リ
タードローラ 55d…搬送ローラ対 55e…レジス
トローラ対 55f…排出ローラ対 55g…搬送ガイ
ド 56…転写手段(転写ローラ) 57…定着手段 57a…定着ローラ 57b…加圧ロ
ーラ 58…排出部 59…ガイド 59a…傾斜部 59b…ガイド挿入部
59c…直線リブ 59d…突出部挿入部 59e…円弧リブ(軸受け)
59f…嵌合部 59g…直線リブ 59h…ガイド部
挿入部 60…クリーニング手段 60a…枠体 60b…クリ
ーニングブレード 60c…廃トナー容器 63…カートリッジフレーム 63A…現像部材支持フ
レーム 63a…トナー収納部 63B…トナーフレー
ム 63b…開口部 63C…カバーフレーム 63c,63g…突出部(揺動軸) 63c1…カット
部 63c2…円筒部 63d…突起 63e…把手 63E…サイドカバー
63En…ばね掛け 63F…カップリングフレーム 63g1…差し込み部
63g2…先端面 63h…長手方向一側面 63k
(63k1,63k2)…ばね受け部 63j1,63
j2…穴 63i…長手方向一側面 63g3…カット
部 63m(63m1,63m2)…姿勢決めボス
63D,63E…サイドカバー 64…シャッター 64a…丸穴 64a…穴 64e
…側壁 64u…孔 64f…側壁 64t…シャッター係合凹部 67…挿入口 68…カバー 70…ガイド部 71…ロック部材 71a…支持部 71b…ロック係
合部 71c,71d…取り付け部 71g…アーム部
71f…溝 73…トナーシール引き抜き把手 77…トナーシール 80…中心軸 PS…記録媒体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の現像装置の中から任意の現像装置
    を回転することによって定められた現像位置に設置する
    ロータリードラムと、現像装置を揺動させて電子写真感
    光体ドラムに近接させる手段を有し記録媒体に多色画像
    を形成する電子写真画像形成装置において、 現像工程時に、現像装置の揺動中心の設定基準位置が、
    ロータリードラムの回転中心と電子写真感光体ドラムの
    回転中心とを結ぶ直線上、もしくはこの直線近傍に設定
    されることを特徴とした電子写真画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の現像装置の中から任意の現像装置
    を回転することによって定められた現像位置に設置する
    ロータリードラムと、現像装置を揺動させて電子写真感
    光体ドラムに近接させる手段を持ち、前記現像装置の少
    なくとも一つが現像ローラの中にマグネットを内包し、
    磁性一成分現像剤を用いる現像装置であり、記録媒体に
    多色画像を形成する電子写真画像形成装置において、 現像工程時に、磁性一成分現像剤を用いる現像装置の揺
    動中心の設定基準位置が、ロータリードラムの回転中心
    と電子写真感光体ドラムの回転中心とを結ぶ直線上、も
    しくはこの直線近傍に設定されることを特徴とした電子
    写真画像形成装置。
  3. 【請求項3】 ロータリードラムの回転中心と磁性一成
    分トナーを用いる現像装置の揺動中心と電子写真感光体
    ドラムの回転中心とが同一直線上にある場合に、前記現
    像装置の揺動中心とマグネットの固定中心と電子写真感
    光体ドラムの回転中心の成す角度をΘ、ロータリードラ
    ムの停止位置の変動によるマグネットの現像磁極角度の
    許容範囲の下限値をΔθminとしたとき、 マグネットの固定中心から現像極のピーク位置への方向
    と所定の角度を成し、マグネットの固定中心を通る直線
    上に設定された角度基準点と、マグネットの固定中心
    と、現像装置の揺動中心との成す角θが式|Δθmin
    |≧θ−Θ≧0を満たすように設定されていることを特
    徴とする請求項2に記載の電子写真画像形成装置。
  4. 【請求項4】 複数の現像装置が設置でき、回転するこ
    とによって任意の現像装置を定められた現像位置に設置
    するロータリードラムと、現像装置を揺動させて電子写
    真感光体ドラムに近接させる手段を持ち、前記現像装置
    の少なくとも一つが非磁性一成分現像剤を用いる現像装
    置であり、記録媒体に多色画像を形成する電子写真画像
    形成装置において、 現像工程時に、非磁性一成分現像剤を用いる現像装置の
    揺動中心の設定基準位置が、ロータリードラムの回転中
    心と電子写真感光体ドラムの回転中心とを結ぶ直線上、
    もしくはこの直線近傍に設定されることを特徴とした電
    子写真画像形成装置。
  5. 【請求項5】 ロータリードラムの回転中心と非磁性一
    成分現像剤を用いる現像装置の揺動中心と電子写真感光
    体ドラムの回転中心とが同一直線上にある場合に、前記
    現像装置の揺動中心と現像ローラの回転中心と電子写真
    感光体ドラムの回転中心の成す角をΩ、ロータリードラ
    ムの停止位置の変動による現像装置傾斜角度の許容範囲
    の下限値をΔωminとしたとき、 トナー供給開口部の下縁位置から現像ローラの回転中心
    への方向と所定の角度を成し、現像ローラの回転中心を
    通る直線上に設定された角度基準点と、現像ローラの回
    転中心と、現像装置の揺動中心との成す角ωが式|Δω
    min|≧ω−Ω≧0を満たすように設定されることを
    特徴とした請求項4に記載の電子写真画像形成装置。
  6. 【請求項6】 現像装置が、電子写真感光体ドラムに対
    してトナーを付与するための現像部材と、トナーを収容
    してカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画
    像形成装置本体に対して着脱可能な現像カートリッジで
    あることを特徴とした請求項1から5の何れか1つに記
    載の電子写真画像形成装置。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体ドラムに対してトナーを
    付与するための現像ローラと、現像ローラ中に設けた固
    定マグネットと、一成分磁性トナーと、を収容してカー
    トリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装
    置本体の複数のカートリッジ装着部を有するロータリー
    ドラムに対して着脱可能な現像カートリッジにおいて、 電子写真画像形成装置本体に装着されるとき、ロータリ
    ードラムの回転中心と現像カートリッジの揺動中心と電
    子写真感光体ドラムの回転中心とが同一直線上にある場
    合に、現像カートリッジの揺動中心とマグネットの固定
    中心と電子写真感光体ドラムの回転中心の成す角をΘ、
    ロータリードラムの停止位置の変動によるマグネットの
    現像磁極角度の許容範囲の下限値をΔθminとしたと
    き、 マグネット上の現像極のピーク位置から所定の角度を成
    す位置に設定された角度基準点と、マグネットの固定中
    心と、現像カートリッジの揺動中心との成す角θが|Δ
    θmin|≧θ−Θ≧0を満たすように設定されること
    を特徴とした現像カートリッジ。
  8. 【請求項8】 電子写真感光体ドラムに対してトナーを
    付与するための現像ローラと、非磁性一成分トナーと、
    をカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真感光
    体ドラムの現像カートリッジを揺動可能に装着する装着
    部を有するロータリードラムに対して着脱可能な現像カ
    ートリッジにおいて、 現像カートリッジが電子写真画像形成装置本体に装着さ
    れるとき、ロータリードラムの回転中心と現像カートリ
    ッジの揺動中心と電子写真感光体ドラムの回転中心とが
    同一直線上にある場合に、現像カートリッジの揺動中心
    と現像ローラの回転中心と電子写真感光体ドラムの回転
    中心の成す角をΩ、ロータリードラムの停止位置の変動
    による現像カートリッジ傾斜角度の許容範囲の下限値を
    Δωminとしたとき、 トナー供給開口部の下縁から現像ローラの回転中心への
    方向と所定の角度を成し、現像ローラの回転中心を通る
    直線上に設定された角度基準点と、現像ローラの回転中
    心と、現像カートリッジの揺動中心との成す角ωが式|
    Δωmin|≧ω−Ω≧0を満たすように設定されるこ
    とを特徴とした現像カートリッジ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6650855B1 (en) 1999-07-16 2003-11-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color image forming apparatus with multiple development units supported by a rotatable carriage
US7072605B2 (en) 2003-06-30 2006-07-04 Seiko Epson Corporation Rotary development device and image forming apparatus having a development unit mounted on a rotating member
US7680440B2 (en) 2006-01-30 2010-03-16 Kyocera Mita Corporation Rotary developing device

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