JPH11235694A - セパレータの端部切除装置 - Google Patents

セパレータの端部切除装置

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JPH11235694A
JPH11235694A JP5280298A JP5280298A JPH11235694A JP H11235694 A JPH11235694 A JP H11235694A JP 5280298 A JP5280298 A JP 5280298A JP 5280298 A JP5280298 A JP 5280298A JP H11235694 A JPH11235694 A JP H11235694A
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JP
Japan
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separator
hole
crank member
insertion hole
casing
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Application number
JP5280298A
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English (en)
Inventor
Masaaki Isomura
正昭 礒村
Masakazu Yamada
雅一 山田
Yoshichika Shida
良親 至田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuken Co Ltd
Original Assignee
Kuken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠間を連結している多数本のセパレータに
おける型枠から突出している端部を、打設コンクリート
の硬化後における型枠撤去後に能率よく確実に切除し得
る装置を提供する。 【解決手段】 装置本体であるケーシング1を側面コ字
状に形成して上側ケーシング部1aを把持した状態で操作
レバー25を操作することにより駆動モータ3を始動させ
てその駆動力で遊星歯車機構からなる減速部6を介して
クランク軸11を低速、高トルクでもって回転させ、この
クランク軸11によって下側ケーシング部1c内に配設して
いるクランク部材10を前後往復動させて該下側ケーシン
グ部1cの前端部底面に装着しているセパレータ端部挿通
孔部材13からクランク部材10の前端部に穿設している係
止孔12に挿入したセパレータ31の端部を前後に繰り返し
屈曲させて切断するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄筋コンクリート構
造物を構築する際に、型枠間を連結しているセパレータ
の端部を打設コンクリートの硬化後に切除するための装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鉄筋コンクリート構造物を構
築する場合、図4に示すような棒状のセパレータ31を用
いてその両端部に取付けている碗形状の型枠受部材32、
32を型枠33、33の対向内面に当接させることにより型枠
33、33間を一定間隔に保持すると共に螺子を設けている
両端部31a を型枠33に穿設している孔を通じて外部に突
出させ、その突出端部に締付金具(図示せず)を螺締さ
せることによって両型枠33、33を挟圧、支持している。
このようなセパレータ31は型枠33、33間に多数本設けら
れ、型枠33、33間の空間部に配筋してコンクリートを打
設すると共にコンクリートの硬化後、型枠33、33を撤去
したのち、コンクリート面から突出する上記両端部31a
をその基端部に設けた周溝からなる小径ノッチ部34、34
から折り取ることによってコンクリート構造物を形成し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなコンクリート面から突出するセパレータ31の両端
部31a を切除するには、従来から、ハンマー等の工具を
使用して人手により叩打することによって行っているた
めに、多数本のセパレータ端部を切除するには多大な労
力と時間とを要すると共に切除したセパレータ端部が飛
び散る場合も生じて作業上、危険を伴うという問題点が
あった。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところはセパレータの端部を
機械的に確実且つ能率よく切除し得る切除装置を提供す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のセパレータ端部切除装置は、側面コ字状に形
成された中空ケーシングの上部を把手部として該上側ケ
ーシング部内にレバー操作により始動する駆動モータを
配設する一方、上記中空ケーシングの下側ケーシング部
内に、前端部にこの下側ケーシング部の外底面に装着し
ているセパレータ端部挿通孔部材に穿設した挿通孔に連
通するセパレータ端部係止孔を有し且つこの係止孔の後
方に停止用孔を穿設してなるクランク部材を前後方向に
往復動自在に配設し、さらに、上記駆動モータの回転を
噛合傘歯車を介して上記ケーシングの中間ケーシング部
内に設けている遊星歯車機構からなる減速部に連結し、
該減速部の偏心クランク軸を上記クランク部材の後部に
回動自在に連結してクランク部材を前後動させるように
すると共に、上記レバー操作による駆動モータへの動力
の供給時に上記停止用孔から離脱し且つ動力の遮断時に
停止用孔に嵌入してクランク部材の上記係止孔を上記セ
パレータ端部挿通孔部材の挿通孔に連通させた状態に保
持するストッパーを配設した構造としている。
【0006】なお、上記下部ケーシングの先端底部に装
着しているセパレータ端部挿通孔部材の挿通孔は請求項
2に記載したように、前後方向に長い長孔に形成されて
あり、上記クランク部材はその先端部に設けているセパ
レータ先端部係止孔の中心が上記挿通孔の前後端間の範
囲内で前後往復動するように減速部の偏心クランク軸を
介してクランク部材を作動させるように構成している。
【0007】
【作用】中空ケーシングの上側ケーシング部の把手部を
把持してその下側ケーシング部の前端外底部に装着して
いるセパレータ端部挿通孔部材の挿通孔にコンクリート
壁面から突出しているセパレータの端部を挿通させると
共に該端部先端を挿通孔の上側に連通しているクランク
部材の係止孔に挿入、係止させた状態にする。この状態
にして把手部に設けているレバーを操作して駆動モータ
を回転させると、その回転が駆動モータから噛合傘歯車
を介して中空ケーシングの中間ケーシング部に内装して
いる遊星歯車機構に伝達される。この遊星歯車機構によ
って駆動モータ側からの回転を偏心クランク軸に低速回
転、高トルクとして伝達し、クランク部材を前後往復動
させて該クランク部材の前端係止孔に挿入、係止したセ
パレータの突出先端部を該セパレータに設けているノッ
チ部から前後方向に往復屈折させる。この往復屈折運動
によってセパレータはそのノッチ部から疲労して切断さ
れ、コンクリート壁面からのセパレータの突出端部を切
除することができる。
【0008】また、セパレータの端部の切除作業を行う
に際して、クランク部材を停止させている時にはレバー
に連結したストッパの下端部がクランク部材に穿設して
いる停止用孔に係止して該クランク部材の係止孔をセパ
レータ端部挿通孔部材の挿通孔に合致させた状態に保持
しているので、セパレータの切除作業開始時には、切除
すべきセパレータの端部を容易にセパレータ端部挿通孔
部材の挿通孔から係止孔に挿入させることができる。そ
して、セパレータの端部を挿通孔から挿入して係止孔に
係止させたのち上述したようにレバーを操作すると、該
レバーの操作に連動してストッパが上動し、クランク部
材の停止用孔から離脱してクランク部材の前後往復動に
よりセパレータの端部が切除される。セパレータの端部
が切除されたのち、レバー操作により駆動モータを停止
させると、該レバー操作に連動してストッパーが下動
し、惰性的にゆっくりと前後動しているクランク部材の
停止用孔に嵌入して該クランク部材を停止させ、このク
ランク部材の係止孔をセパレータ端部挿通孔部材の挿通
孔に合致させた状態に保持して次のセパレータ端部切除
に待機させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、1は側面コ字状に形成し
ている中空のケーシングで、その水平な上側ケーシング
部1aの外周面を作業員が把持し易い形状の把手部2に形
成していると共に該上側ケーシング部1a内の長さ方向の
中央部にエアモータ3を内蔵し、このエアモータ3のロ
ータ軸3aを上側ケーシング部1aの後端に連通している一
定高さを有する垂直な中間ケーシング部1bの開口上端に
向かって突設させてあり、さらに、上記ロータ軸3aの後
方側に該ロータ軸3aと同一軸線上にして中間回転軸4を
該ロータ軸3aと一体的に連結し、この中間回転軸4の後
端に小径傘歯車5を固着して該小径傘歯車5を上記中間
ケーシング部1bの上端内に臨ませている。
【0010】上記中間ケーシング部1b内の上下部には遊
星歯車機構からなる第1減速部6と第2減速部7とが設
けられてあり、第1減速部6は上端に上記小径傘歯車5
と噛合した大径傘歯車8を一体に設けている中心回転軸
6aと、この中心回転軸6aの下端部に形成した太陽歯車6b
と、中間ケーシング部1bの上部内周面に固着した固定内
歯車6cと、上記太陽歯車6bの周囲3方に配設して該太陽
歯車6bと上記固定内歯車6cとに噛合している遊星歯車6d
と、これらの遊星歯車6dの中心に支持された第1出力短
軸6eとからなる。又、第2減速部7は上端に鍔部7a' を
一体に設けた中心回転軸7aと、この中心回転軸7aの下端
部に形成した太陽歯車7bと、中間ケーシング部1bの下部
内周面に固着した固定内歯車7cと、上記太陽歯車7bの周
囲3方に配設して該太陽歯車7bと上記固定内歯車7cとに
噛合している遊星歯車7dと、これらの遊星歯車7dの中心
に支持された第2出力短軸7eとから構成されてあり、こ
の第2減速部7の中心回転軸7aの上記鍔部7a' の外周部
3方に設けている孔に上記第1減速部6の第1出力短軸
6eの下部を回転自在に挿嵌、連結させている。なお、上
記中間回転軸4や中心回転軸6a、7aはケーシングの内周
面に軸受を介して回転自在に支承されている。
【0011】さらに、中間ケーシング部1bの下端部内に
は回転円盤9が回転自在に配設されてあり、この回転円
盤9の外周部3方に設けている孔に上記第2減速部7の
第2出力短軸7eの下部を回転自在に挿嵌、連結させてい
る。一方、中空ケーシング1の水平な下側ケーシング部
1c内には前後方向に長い一定厚みの長方形板よりなるク
ランク部材10が前後方向に往復摺動自在に配設されてあ
り、このクランク部材10の後端に上方に向かって突設し
た偏心クランク軸11を上記回転円盤9の外周部に設けた
孔に回転自在に挿嵌していると共にクランク部材10の前
端部両側面は、下側ケーシング部1cの前端部両側内底面
に支持されているガイドローラ40、40によって摺動自在
に挟持され、このガイドローラ40、40部分を支点として
回転円盤9の回転によりクランク部材10を前後方向に往
復動させるように構成している。なお、偏心クランク軸
11を回転円盤9の下面外周部から下方に突設してクラン
ク部材10の後端部に設けた孔に回転自在に挿嵌しておい
てもよい。
【0012】このクランク部材10の前端部(先端部)に
は上下方向に貫通したセパレータ端部係止孔12が設けて
いると共に該係止孔12の下方に位置する下側ケーシング
部1cの前端部外底面にはセパレータ端部挿通孔部材13が
固着してあり、これらの係止孔12と挿通孔部材13の挿通
孔13a とは下側ケーシング部1cの前端底面部に穿設した
前後方向に長い長孔14を介して連通している。さらに、
上記係止孔12から後方に適宜間隔を存したクランク部材
10の中間部に該クランク部材10の幅方向に長い長円形状
のクランク部材停止用孔15が穿設されていると共にこの
停止用孔15の上半部をクランク部材10の長さ方向に拡大
して後述するストッパー16のガイド溝孔15a に形成して
いる。
【0013】上記セパレータ端部挿通孔部材13はノズル
形状を有していてその中央部に穿設している上記挿通孔
13a は左右方向の幅がセパレータ31の径よりも僅かに幅
広く且つ前後方向に長い長孔形状に形成されていると共
に上端に向かうに従ってその前後方向の長さが大きくな
るように形成されているものであり、この長孔形状の挿
通孔13a の開口上端を上記長孔14と合致させた状態で連
通させている。さらに、クランク部材10の前端部に設け
ている上記係止孔12はその上半部をセパレータ31の径よ
りも僅かに大径の円形孔部12a に形成していると共に下
半部を該円形孔部12a の下端から前後方向に徐々に拡大
した長孔部12b に形成してあり、クランク部材10の前後
往復動によって該係止孔12の中心が上記長孔14を介して
連通した挿通孔部材13の挿通孔13a の上端部前後端間を
往復するように構成している。
【0014】さらに、クランク部材10がその係止孔12の
中心をセパレータ端部挿通孔部材13の挿通孔13a の中心
線上に合致させた状態における該クランク部材10に穿設
している上記停止用孔15の中心線上に、棒状のストッパ
16を上下動自在に配設している。このストッパ16は下側
ケーシング部1cの天面部の上面に立設、固定したガイド
筒17に上下動自在に挿通、支持させてあり、このガイド
筒17の下端中央部に穿設している開口部17a を上記停止
用孔15の垂直上方に臨ませて該開口部17a から突出した
ストッパ16の下端部を停止用孔15に係脱自在に係止させ
るように構成している。また、ガイド筒17内に弾性リン
グ部材18を固定してこの弾性リング部材18にストッパ16
の外周面を摺動自在に挿通させ、弾性リング部材18との
摺接摩擦力によってストッパ16の下動を緩慢に行わせる
ように構成していると共にガイド筒17の上端面中央部か
らストッパ16を上方に突出させてその上端を後述する操
作レバー25の長さ方向の中間部分に枢着により連結41し
ている。なお、この連結手段としてはピン等による枢着
以外に、操作レバー25の中間部分と該中間部分に対向す
るストッパ16との上端部とのいずれか一方に凹部を、他
方に該凹部に回転自在に嵌合する凸部を設けた構造とし
ておいてもよい。
【0015】一方、上記エアモータ3の回転に供する圧
縮空気の供給手段としては、上側ケーシング部1aの前端
面に圧縮空気供給源にホースを介して連結、連通させる
ニップル19を装着して該ニップル19の中央孔を上側ケー
シング部1aの前端部内に設けている圧縮空気導入路20に
連通させてあり、この導入路20を通じてエアモータ3に
圧縮空気を圧送してエアモータ3を回転させるように構
成していると共にその導入路20の途中に弁室21を設けて
該弁室21内に弁22の弁棒23を上下摺動自在に配設してあ
る。そして、この弁22をスプリング24によって常時下方
に付勢して常態においては導入路20を閉止していると共
にその弁棒23の下端を上側ケーシング部1aの下面から下
方に突出させて、該突出端を上側ケーシング部1aの前端
部下面に上下回動自在に枢着された操作レバー25の下面
に当接させている。
【0016】従って、この操作レバー25を操作しない
時、上記スプリング24力によって操作レバー25を介し、
上記ストッパ16が降下位置に保持されてその下端部をク
ランク部材10に設けている停止用孔15に挿嵌、係止させ
てあり、クランク部材10の係止孔12とセパレータ端部挿
通孔部材13とを同一中心線上で連通させている。また、
スプリング24力に抗して操作レバー25を上側ケーシング
部1a側に回動させることにより弁22を作動させて導入路
20を開放させると同時にストッパ16の下端部を停止用孔
15から上方に離脱させるように構成している。26は下側
ケーシング部1cの後端部下面に固着した脚片部材で、そ
の下面を上記挿通孔部材13の外周部下面と同一水平面上
にしてこの挿通孔部材13と共にセパレータ端部切除作業
時におけるコンクリート面50に対するケーシング1の配
置を安定させるものである。
【0017】このように構成した実施例におけるセパレ
ータ端部切除装置を用いて図4に示すようにコンクリー
ト面50から突出しているセパレータ31の端部31a を切除
するには、まず、該セパレータ31の突出端部31a の基端
側のコンクリート面には型枠の内面を受止していた碗形
状の型枠受部材32が埋設状態で固定しているので、この
型枠受部材32内に図1に示すように、下側ケーシング部
1cの前端部下面に装着している挿通孔部材13の挿通孔13
a を合わせながらセパレータ31の突出端部31aを該挿通
孔部材13の挿通孔13a から長孔14を介してクランク部材
10の前端部に設けている係止孔12に挿入させる。
【0018】この状態にすると、挿通孔部材13の下面外
周部と脚片部材26の下面とがコンクリート面50に着座し
て装置全体が安定し、作業中においてもケーシング1が
前後左右に妄動する虞れもない。そして、セパレータ31
の突出端部31a がクランク部材10の係止孔12内にまで挿
入させたのち、上側ケーシング部1aを把持している指先
によって操作レバー25を上方に回動操作すると、ストッ
パ16が引き上げられてその下端部を停止用孔15から離脱
してクランク部材10を可動可能にすると同時に、圧縮空
気供給源からニップル19を通じて導入路20内に供給され
る圧縮空気がエアモータ3に圧送され、該エアモータ3
が回転してその回転を中間回転軸4の後端に設けている
小径傘歯車5から該小径傘歯車5に噛合している大径傘
歯車8に減速して伝達する。
【0019】この大径傘歯車8の回転によって該大径傘
歯車8を有する第1減速部6の中心回転軸6aの太陽歯車
6bが一体的に回転し、該太陽歯車6bと固定内歯車6cとに
噛合している遊星歯車6dが自転しながら太陽歯車6bの回
りを公転してこれらの遊星歯車6dの中心軸である第1出
力短軸6eを介してこの遊星歯車機構により減速した回転
速度と増大した回転トルクを第2減速部7の中心回転軸
7aの上端鍔部7a' に伝達する。
【0020】この第2減速部7によって、上記第1減速
部6と同様に該1減速部6からの回転を太陽歯車7bと固
定内歯車7cとに噛合した遊星歯車7dの太陽歯車7b回りの
回転によって回転数を減速しながら且つ回転トルクを増
大させて遊星歯車7dの中心軸である第2出力短軸7eを介
して回転円盤9に伝達し、該回転円盤9の回転を偏心ク
ランク軸11によってクランク部材10に前後方向の往復運
動に変換する。
【0021】クランク部材10が前後方向に往復動する
と、該クランク部材10の前端部の係止孔12に先端部が挿
入、係止しているセパレータ31の端部31a が碗形状の型
枠受部材32の位置に設けている周溝形状の小径ノッチ部
34を支点として挿通孔部材13の挿通孔13a と長孔14内を
前後方向に繰り返し折り曲げられ、ノッチ部34が疲労し
て切断される。こうしてコンクリート面から突出してい
るセパレータ端部を切断すると、操作レバー25の把持を
解いてエアモータ3への圧縮空気の供給を弁22により遮
断する。
【0022】この弁22による圧縮空気の供給が停止する
と、クランク部材10が回転円盤9の慣性力により惰性的
に前後動しながら停止に近づく一方、スプリング24の復
元力によって下方に回動する操作レバー25に連結してい
るストッパ16がガイド筒17内の弾性リング部材18によっ
て急激な下動を阻止されながら徐々に下動し、その下端
部が惰性力でゆっくりと前後動しているクランク部材10
の停止用孔15に合致した時に該停止用孔15に嵌入、係止
してクランク部材10をその係止孔12と挿通孔部材13の挿
通孔13a とを連通させた状態で停止させるものである。
切断されたセパレータ端部は挿通孔部材13から抜き取っ
て排除されるものである。
【0023】なお、以上の実施例においては遊星歯車機
構からなる減速部を2組、互いに連結した状態で設けた
が、1組以上であれば、クランク部材10にセパレータ31
の端部を切除可能な作動力を付与することができる。ま
た、クランク部材10を作動させる原動力としてエアーモ
ータ3を採用しているが、電動モータ(充電式モータを
含む)を用いてもよく、要するに駆動モータであればよ
い。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明のセパレータの端部
切除装置によれば、ケーシングを側面コ字状に形成して
いるので、上側ケーシング部を把手部として把持した状
態で、下側ケーシング部をコンクリート面から突出して
いる他のセパレータ端部に邪魔されることなく切除すべ
きセパレータの端部を突出しているコンクリート面に確
実且つ安定的に配設することができると共に、切除すべ
きセパレータ端部を下側ケーシング部の前端底部に装着
している挿通孔部材の挿通孔を通じて該下側ケーシング
部内のクランク部材の係止孔内にワンタッチで挿入、係
止させることができるものである。
【0025】さらに、把手部である上側ケーシング部に
操作レバーを設けているので、把手部を把持したまゝ、
その操作レバーを操作してセパレータの切除作業が円滑
に行うことができる。その上、操作レバーによって始動
する駆動モータの回転は噛合傘歯車を介して垂直な中間
ケーシング部内に配設している遊星歯車機構からなる減
速部を介して偏心クランク軸にその回転力を伝達し、こ
の偏心クランク軸によって下側ケーシング部内に配設し
ているクランク部材を前後往復動させるものであるか
ら、駆動モータ側からの回転を低速回転、高トルクとし
てクランク部材に伝達することができ、該クランク部材
の前後往復動により上記挿通孔部材から該クランク部材
の前端係止孔に挿入、係止したセパレータのコンクリー
ト面からの突端部を前後方向に繰り返し屈折させてノッ
チ部から確実に且つ能率よく切断することができるもの
である。
【0026】また、セパレータの端部の切除作業を行う
に際して、クランク部材を停止させている時にはレバー
に連結したストッパの下端部がクランク部材に穿設して
いる停止用孔に係止して該クランク部材の係止孔をセパ
レータ端部挿通孔部材の挿通孔に合致させた状態に保持
しているので、セパレータの切除作業開始時に、切除す
べきセパレータの端部を容易に且つ確実にセパレータ端
部挿通孔部材の挿通孔から係止孔に挿入させることがで
きる。その上、セパレータの端部を挿通孔から挿入して
係止孔に係止させたのちレバーを操作すると、該レバー
の操作に連動してストッパが上動するので、駆動モータ
の始動と同時にクランク部材の作動を可能にし得るもの
であり、さらに、セパレータの端部を切除したのち、レ
バー操作により駆動モータを停止させるとレバー操作に
連動してストッパーが下動し、惰性的にゆっくりと前後
動しているクランク部材の停止用孔に嵌入して該クラン
ク部材を停止させると共に、このクランク部材の係止孔
をセパレータ端部挿通孔部材の挿通孔に合致させた状態
に保持して次のセパレータ端部切除に待機させることが
できる。
【0027】従って、型枠間を一定の間隔を存して連結
している多数本のセパレータにおいて、打設コンクリー
トの硬化後における型枠撤去後に該コンクリート面から
突出する端部を順次、本装置によって自動的に能率よく
且つ該セパレータ端部を周囲に飛散させることなく切除
することができ、コンクリート構造物の構築作業性を向
上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体の縦断側面図、
【図2】その一部分を断面した正面図、
【図3】下部ケーシング内のクランク部材の横断面図、
【図4】型枠間を連結しているセパレータの簡略縦断側
面図。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 上側ケーシング部 1b 中間ケーシング部 1c 下側ケーシング部 2 把手部 3 エアモータ 5 小径傘歯車 6 第1減速部 7 第2減速部 8 大径傘歯車 10 クランク部材 11 クランク軸 12 係止孔 13 挿通孔部材 15 停止用孔 16 ストッパ 24 スプリング 25 操作レバー 31 セパレータ 34 ノッチ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面コ字状に形成された中空ケーシング
    の上部を把手部としてこの上側ケーシング部内にレバー
    操作により始動する駆動モータを配設する一方、上記中
    空ケーシングの下側ケーシング部内に、前端部にこの下
    側ケーシング部の外底面に装着しているセパレータ端部
    挿通孔部材に穿設した挿通孔に連通するセパレータ端部
    係止孔を有し且つこの係止孔の後方に停止用孔を穿設し
    てなるクランク部材を前後方向に往復動自在に配設し、
    さらに、上記駆動モータの回転を噛合傘歯車を介して上
    記ケーシングの中間ケーシング部内に設けている遊星歯
    車機構からなる減速部に連結し、該減速部の偏心クラン
    ク軸を上記クランク部材の後部に回動自在に連結してク
    ランク部材を前後動させるようにすると共に、上記レバ
    ー操作による駆動モータへの動力の供給時に上記停止用
    孔から離脱し且つ動力の遮断時に停止用孔に嵌入してク
    ランク部材の上記係止孔を上記セパレータ端部挿通孔部
    材の挿通孔に連通させた状態に保持するストッパーを配
    設していることを特徴とするセパレータの端部切除装
    置。
  2. 【請求項2】 上記セパレータの端部挿通孔部材の挿通
    孔は前後方向に長い長孔に形成され、この長孔の前後端
    間を上記クランク部材の係止孔が前後方向に往復動する
    ように構成していることを特徴とする請求項1に記載の
    セパレータの端部切除装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111871882A (zh) * 2020-07-29 2020-11-03 襄阳市政建设集团有限公司 一种砖块回收用水泥清除装置及其使用方法

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