JPH11233434A - 露光条件決定方法、露光方法、露光装置、及びデバイスの製造方法 - Google Patents

露光条件決定方法、露光方法、露光装置、及びデバイスの製造方法

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JPH11233434A
JPH11233434A JP10051564A JP5156498A JPH11233434A JP H11233434 A JPH11233434 A JP H11233434A JP 10051564 A JP10051564 A JP 10051564A JP 5156498 A JP5156498 A JP 5156498A JP H11233434 A JPH11233434 A JP H11233434A
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exposure
pattern
wafer
exposure condition
reticle
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JP10051564A
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English (en)
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Yuji Imai
裕二 今井
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定して、かつ精度良く最良露光条件を決定
し、この最良露光条件によって高精度な露光を確実に実
現する。 【解決手段】 様々な露光エネルギ量とフォーカス位置
との組み合わせの露光条件で、測定用マスクRT に形成
されたパターンを測定用感応基板WT に転写する。そし
て、測定用感応基板WT に転写されたパターンと予め用
意されたテンプレートパターンとのパターンマッチング
を行い、このパターンマッチングの結果に基づいて最良
露光条件を決定する。こうして決定された最良露光条件
によって、マスクRに形成されたパターンを感応基板W
に転写する。この結果、精度の良い露光を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光条件決定方
法、露光方法、露光装置、及びデバイスの製造方法に係
り、より詳細にはマスクに形成されたパターンを感応基
板へ転写する際の露光条件を決定するための露光条件決
定方法、その露光条件決定方法で決定された露光条件で
露光を行う露光方法、その露光方法が適用される露光装
置、及びその露光方法を利用した半導体素子等のデバイ
スの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、液晶表示素子等
を製造するためのリソグラフィ工程では、マスク又はレ
チクル(以下、「レチクル」と総称する)に形成された
パターン(以下、「レチクルパターン」とも呼ぶ)を投
影光学系を介してレジスト等が塗布されたウエハ又はガ
ラスプレート等の基板(以下、適宜「感応基板又はウエ
ハ」という)上に転写する露光装置が用いられている。
この種の装置としては、感応基板としてのウエハが搭載
されたウエハステージを所定量だけ2次元方向に移動さ
せて所定の露光位置へ位置決めするステッピング動作
と、その位置決め状態でレチクルのパターンを投影光学
系を介して感応基板上のショット領域に転写する露光動
作とを繰り返す静止露光型(ステップ・アンド・リピー
ト方式ともいう)の縮小投影型露光装置(いわゆる「ス
テッパ」)や、このステッパを改良し、レチクル上の所
定のスリット状領域を照明光で照明しながら、レチクル
とウエハとを投影光学系に対して所定の走査方向に同期
移動させ、レチクルパターンを投影光学系を介してウエ
ハ上に逐次転写するステップ・アンド・スキャン方式の
走査型露光装置が実用化されている。
【0003】この種の露光装置による露光では、ウエハ
上の被露光領域に照射される露光光のエネルギ量(露光
ドーズ量)や、露光時において転写されるべきレチクル
パターンの像面とウエハ上の被露光領域との位置関係、
すなわちウエハ上の被露光領域のフォーカス誤差によっ
て、ウエハに転写されたパターンの形状が変化すること
が知られている。すなわち、露光ドーズ量が少ない場合
にはウエハ上の露光したい領域が十分に露光されず、露
光ドーズ量が多い場合にはウエハ上の露光したくない領
域まで露光されてしまう。また、ウエハ上の被露光領域
がレチクルパターンの像面に一致しない(投影光学系に
関するレチクルパターンの像面の焦点深度内に収ってい
ない)、すなわちフォーカス誤差がある場合には、ウエ
ハ上の被露光領域に形成されるレチクルパターン像はぼ
けたものとなってしまい、レチクルパターンの忠実な縮
小像をウエハ上へ転写することができない。したがっ
て、レチクルパターンの忠実な縮小像をウエハに転写す
るにあたっては、露光ドーズ量とウエハのフォーカス制
御位置(以下、「フォーカス位置」と呼ぶ)とを最適化
して露光を行うことが必要となる。
【0004】従来、こうした最適露光条件の検出は、所
定のレチクルパターン(例えば、ライン・アンド・スペ
ースのパターン等)をテストパターンとして、このテス
トパターンを様々な露光ドーズ量で様々なウエハのフォ
ーカス位置でテスト用ウエハにテスト露光し、テスト用
ウエハに転写されたパターンの状態を目視で判断するこ
とにより行っていた。すなわち、目視によって最良の転
写状態と判断されたテスト露光を行った露光ドーズ量及
びウエハのフォーカス位置を最良露光条件としたり、目
視によって転写パターンの有無を判定し、転写パターン
有りと判断された露光ドーズ量範囲の中点及びウエハの
フォーカス位置範囲の中点を露光ドーズ量及びウエハの
フォーカス位置を最良露光条件としたりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の露光条件
の決定方法では、テスト露光の結果を目視で判断してい
るので、以下のような不都合があった。
【0006】すなわち、目視によって最良の転写状態と
判断されたテスト露光から最良露光条件を求める露光条
件の決定方法では、テスト露光条件を大まかに設定した
場合には、テスト露光の内から最良転写状態を見出すこ
とは容易であるが、求めた最良露光条件を精度良く求め
ることはできなかった。一方、テスト露光条件を細かく
設定した場合には、まずテスト露光にかかる時間が長く
なり生産性が悪くなる。さらに、最良露光条件の候補が
多数となることが予想され、目視による人の判断によっ
て安定して、かつ精度良く最良露光条件を判断すること
が困難であった。
【0007】また、目視によって転写パターン有りと判
断された露光ドーズ量範囲の中点及びウエハのフォーカ
ス位置範囲の中点から最良露光条件を求める露光条件の
決定方法では、テスト露光条件を大まかに設定した場合
には、テスト露光の内から転写パターンの有無を判断す
ることは容易であるが、転写パターンの有無の真の境界
がそのテスト露光条件である保証は無いので最良露光条
件を精度良く求めることはできなかった。一方、テスト
露光条件を細かく設定した場合には、まずテスト露光に
かかる時間が長くなり生産性が悪くなる。さらに、転写
パターンの有無の境界の判断が困難であり、安定して、
かつ精度良く最良露光条件を判断することが困難であっ
た。
【0008】本発明は、かかる事情の下になされたもの
であり、その第1の目的は、安定して、かつ精度良く最
良露光条件を求めることができる露光条件決定方法を提
供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、最良露光条
件による高精度な露光を確実に実現できる露光方法を提
供することにある。
【0010】また、本発明の第3の目的は、最良露光条
件による高精度な露光を確実に実現できる露光装置を提
供することにある。
【0011】また、本発明の第4の目的は、高集積度の
デバイスを製造する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、露光用照明光によりマスク(R)を照射し、前記マ
スク(R)に形成されたパターンを投影光学系(PL)
を介して感応基板(W)に転写するための露光条件決定
方法であって、測定用感応基板(WT )の被露光面上に
おける、互いに直交する行方向と列方向とを有するマト
リクス状の仮想的な区画領域に関し、同一行については
前記測定用感応基板(WT )を前記投影光学系(PL)
の光軸方向の同一位置とし、前記行方向については露光
エネルギ量を単調に変化させるとともに、同一列につい
ては同一露光エネルギ量とし、前記列方向については前
記測定用感応基板(WT )の前記光軸方向の位置を単調
に変化させて、前記区画領域それぞれに測定用マスクに
形成された測定用パターンを転写する第1工程と;前記
第1工程においてパターンが転写された前記感応基板
(WT )を現像し、現像された該感応基板(WT )上に
形成された転写パターンを検出する第2工程と;前記第
2工程において検出された前記区画領域それぞれの転写
パターンと予め用意されたテンプレートパターンとをパ
ターンマッチングする第3工程と;前記第3工程におけ
るパターンマッチングの結果に基づき、最良露光条件を
求める第4工程とを含む。
【0013】請求項1の露光条件決定方法では、まず、
測定用感応基板上で互いに直交する行方向及び列方向を
それぞれ軸方向とする2次元座標において、行方向につ
いては露光エネルギ量を変化させるとともに、列方向に
ついては測定用感応基板の投影光学系の光軸方向の位
置、すなわち測定用感応基板のフォーカス位置を単調に
変化させて、測定用マスクに形成された測定用パターン
を測定用感応基板上でマトリクス状に配列された仮想的
な区画領域へ転写する(第1工程)。この結果、露光条
件としての露光エネルギ量の変化が行方向に反映され、
かつ露光条件としての測定用感応基板のフォーカス位置
の変化が列方向に反映された様々なテスト露光条件によ
るテスト露光が、1枚の測定用感応基板上の区画領域毎
になされる。
【0014】次に、テスト露光された測定用感応基板を
現像し、該測定用感応基板上の各区画領域毎に転写され
たパターン(転写パターン)を検出し(第2工程)、こ
れらの検出された各転写パターンと予め用意されたテン
プレートパターンとをパターンマッチングし、マッチン
グ度(2つのパターンの相関度)を各区画領域毎に求め
る(第3工程)。すなわち、人による目視といった官能
的な手法ではなく、パターンマッチングという客観的か
つ定量的な手法によって、各区画領域毎の転写状態を求
める。そして、各区画領域毎に客観的かつ定量的に求め
られたパターンマッチングの結果に基づいて、最良露光
条件を求める(第4工程)。
【0015】したがって、請求項1の露光条件決定方法
によれば、テスト露光条件をむやみに細かくすることな
く、安定して、かつ精度良く最良露光条件を求めること
ができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1の露光
条件決定方法において、前記区画領域それぞれが同一形
状であり、前記行方向で隣接する前記区画領域間での露
光エネルギ量の差は同一であることを特徴とする。
【0017】これによれば、露光エネルギが等間隔の幅
で定量的なパターンマッチング結果を得ることができる
ので、前記第4工程における最良露光条件の導出にあた
って、処理が容易となる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1の露光
条件決定方法において、前記区画領域それぞれが同一形
状であり、前記列方向で隣接する前記区画領域間での前
記光軸方向の位置の差は同一であることを特徴とする。
【0019】これによれば、測定用感応基板のフォーカ
ス位置が等間隔の幅で定量的なパターンマッチング結果
を得ることができるので、前記第4工程における最良露
光条件の導出にあたって、処理が容易となる。
【0020】請求項1の露光条件決定方法において、測
定用マスクに形成された測定用パターンは様々考えら
れ、例えば請求項4に記載の発明のように、前記測定用
パターンを、前記測定用マスク(RT )の前記露光用照
明光の照射領域の全域にわたって形成された周期的なパ
ターンとしても良いし、あるいは請求項5に記載の発明
のように、前記測定用パターンを、前記測定用マスク
(RT )の前記露光用照明光の照射領域の一部に形成さ
れた周期的なパターンとしても良い。ここで、測定用マ
スクの露光用照明光の照射領域とは、露光用照明光が同
時に照射される領域である。すなわち、ステップ・アン
ド・リピート方式の場合には、感応基板に転写されるパ
ターンをマスク上での形成可能な領域であり、ステップ
・アンド・スキャン方式の場合には、前述のスリット状
の領域となる。
【0021】請求項4の露光条件決定方法によれば、測
定用マスクの露光用照明光の照射領域に応じた感応基板
のショット領域の全面にわたってパターンマッチングを
行うことにより、ショット領域内の各位置について最良
露光条件求めることができる。
【0022】請求項5の露光条件決定方法によれば、パ
ターンマッチングの演算量を低減できるので、高速にパ
ターンマッチング結果が得られ、高速に露光条件を決定
することができる。
【0023】本請求項5の露光条件決定方法において
は、請求項6に記載の発明のように、前記測定用マスク
(RT )の前記測定用パターンが形成された前記露光用
照明光の照射領域の一部を、該照射領域の中心点からの
距離が異なる2以上の微小領域とすることができる。こ
れによれば、ショット領域の中心点からの距離が異なる
2以上の微小領域に関してパターンマッチングを行うこ
とにより、これらの微小領域に応じた位置について最良
露光条件を求めることができる。したがって、求められ
た最良露光条件から各微小領域毎にマスクパターンの像
面を求め、これらからショット領域についてのフォーカ
ス制御位置を決定することができる。
【0024】請求項1の露光条件決定方法において、前
記テンプレートパターンの構成は様々考えられ、例えば
請求項7に記載の発明のように、前記テンプレートパタ
ーンを、前記区画領域の中から選択された一つの区画領
域に転写されたパターンとすることもできるし、請求項
8に記載の発明のように、前記テンプレートパターン
を、前記測定用パターンと前記投影光学系(PL)の投
影倍率とに基づいて算出されたパターンとすることもで
きる。あるいは、請求項9に記載の発明のように、前記
テンプレートパターンを、最大明度及び最小明度のいず
れか一方からのみなるパターンとすることもできる。
【0025】請求項7の露光条件決定方法によれば、予
め計算等によりテンプレートパターンを用意することを
必要としないので、簡易に転写パターンの状態をパター
ンマッチングすることができる。なお、テンプレートパ
ターンの選択にあたっては転写パターンの状態が最良と
思われる区画領域の転写パターンを人による目視によっ
て行うことになるが、このテンプレートパターンの選択
の後にパターンマッチングという統計的な操作を行い、
その結果に基づいて露光条件を決定するので、テンプレ
ートパターンの選択における選択者の主観的な要素が解
消し、安定して、かつ精度良く最良露光条件を求めるこ
とができる。
【0026】また、請求項8の露光条件決定方法によれ
ば、テンプレートパターンを測定用パターンと投影光学
系の投影倍率とに基づいて算出されたパターンとするの
で、主観的な要素を一切排除して露光条件を決定するの
で、安定して、かつ精度良く最良露光条件を求めること
ができる。
【0027】また、請求項9の露光条件決定方法によれ
ば、テンプレートパターンを最大明度及び最小明度のい
ずれか一方からのみなるパターンとするので、請求項8
の露光条件決定方法と同様に、主観的な要素を一切排除
して露光条件を決定することができ、かつ、テンプレー
トパターンの作成にあたって一切演算を必要としないで
済む。さらに、請求項8の露光条件決定方法の場合にお
けるパターンマッチング結果の露光条件による急激な変
化の発生を避けることができるので、最良露光条件を求
める際における閾値の設定等のオペレータの熟練度を必
要とする要素を低減することができる。
【0028】請求項1の露光条件決定方法において、求
めるべき最良露光条件としては様々考えられるが、請求
項10に記載の発明のように、前記最良露光条件を、前
記光軸方向に関する最良フォーカス位置に関する条件及
び最良露光エネルギ量に関する条件の少なくとも一方と
することができる。
【0029】請求項11に記載の発明は、露光用照明光
によりマスク(R)を照射し、前記マスク(R)に形成
されたパターンを投影光学系(PL)を介して感応基板
(W)に転写する露光方法であって、前記請求項1〜1
0のいずれか一項に記載の露光条件決定方法によって決
定された最良露光条件を設定する工程と;その設定され
た露光条件にて前記マスク(R)に形成されたパターン
を投影光学系(PL)を介して感応基板(W)に転写す
る工程とを含む。
【0030】これによれば、本発明の露光条件決定方法
によって決定された最良露光条件によって、マスクに形
成されたパターンを投影光学系を介して感応基板に転写
するので、精度良く感応基板を露光することができる。
【0031】請求項12に記載の発明は、露光用照明光
によりマスク(R)を照射し、前記マスク(R)に形成
されたパターンを投影光学系(PL)を介して感応基板
(W)に転写する露光装置であって、前記感応基板
(W)を前記投影光学系(PL)の光軸方向及びこれに
直交する2次元平面内で駆動する駆動機構(21)と;
前記感応基板の前記光軸方向の位置を検出する検出系
(40,42)を有し、該検出系(40,42)の検出
結果をモニタしつつ前記駆動機構(21)を介して前記
感応基板(W)の前記光軸方向位置を所定の目標位置に
調整するフォーカス調整系(19,40,42)と;前
記露光用照明光の強度密度を変化させる光強度可変機構
(1,3)と;前記駆動機構(21)及び前記光強度可
変機構(1,3)を用いて行われた前記請求項1に記載
の露光条件決定方法によって決定された最良露光条件を
記憶する記憶装置(29)と;前記記憶装置(29)に
記憶された最良露光条件となるように、前記フォーカス
調整系(19,40,42)の目標位置及び前記光強度
可変機構(1,3)の少なくとも一方を調整する調整装
置(20)とを備える。
【0032】本請求項12の露光装置では、駆動機構、
フォーカス調整系、及び光強度可変機構を使用して、測
定用感応基板の被露光面上における、互いに直交する行
方向と列方向とを有するマトリクス状の仮想的な区画領
域に関し、同一行については測定用感応基板を投影光学
系の光軸方向の同一位置とし、行方向については露光エ
ネルギ量を単調に変化させるとともに、同一列について
は同一露光エネルギ量とし、列方向については測定用感
応基板の前記光軸方向の位置を単調に変化させて、区画
領域それぞれに測定用マスクに形成された測定用パター
ンを転写する。次に、これらの区画領域のそれぞれに関
する転写結果と予め用意されたテンプレートとテンプレ
ートパターンとのパターンマッチング結果に基づいて求
められた最良露光条件を記憶装置に記憶する。そして、
調整装置が、記憶装置に記憶された最良露光条件となる
ように、フォーカス調整系の目標位置及び光強度可変機
構の少なくとも一方を調整して、感応基板を露光する。
【0033】したがって、請求項12の露光装置によれ
ば、請求項1の露光条件決定方法を支援できるととも
に、この請求項1の露光条件決定方法で決定された最良
露光条件でマスクに形成されたパターンを投影光学系を
介して感応基板に転写するので、精度良く感応基板を露
光することができる。
【0034】請求項13に記載の発明は、請求項11の
露光方法を用いる露光工程を含むことを特徴とするデバ
イスの製造方法である。
【0035】これによれば、請求項11の露光方法を用
いるので、請求項1〜10のいずれかの露光条件決定方
法で精度良く求められた最良露光条件にて、高精度の露
光が行われ、高集積度のデバイスを製造することが可能
となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る露光装置及び
露光方法の一実施形態を図1〜図12に基づいて説明す
る。
【0037】図1には、一実施形態に係る露光装置10
0の概略的な構成が示されている。この露光装置100
は、いわゆるステップ・アンド・スキャン露光方式の投
影露光装置である。
【0038】この露光装置100は、露光用照明光を射
出する照明系10、マスクとしてのレチクルRを保持す
るマスクステージとしてのレチクルステージRST、投
影光学系PL、感応基板としてのウエハWを保持してX
Y平面内をXY2次元方向に移動する基板テーブル18
を備えたXYステージ装置14、及びこれらの制御系等
を備えている。この制御系には、調整装置としての主制
御装置20及び露光条件を記憶する記憶装置29が含ま
れている。
【0039】図2は、前記照明系10の具体的構成の一
例を説明するための図である。図2に示されるように、
この照明系10は、エキシマレーザ光源1、ビーム整形
光学系2、エネルギ粗調器3、フライアイレンズ4、照
明系開口絞り板5、ビームスプリッタ6、第1リレーレ
ンズ7A、第2リレーレンズ7B、固定レチクルブライ
ンド8A、及び可動レチクルブラインド8B等を備えて
いる。
【0040】ここで、この照明系10の上記構成各部に
ついて説明する。エキシマレーザ光源1としては、Kr
Fエキシマレーザ光源(発振波長248nm)、ArF
エキシマレーザ光源(発振波長193nm)、又はF2
エキシマレーザ光源(発振波長157nm)等が使用さ
れる。なお、このエキシマレーザ光源1に代えて、金属
蒸気レーザ光源やYAGレーザの高調波発生装置等のパ
ルス光源を露光光源として使用しても良い。
【0041】前記ビーム整形光学系2は、エキシマレー
ザ光源1からパルス発光されたレーザビームLBの断面
形状を、該レーザビームLBの光路後方に設けられたフ
ライアイレンズ4に効率よく入射するように整形するも
ので、例えばシリンダレンズやビームエキスパンダ(い
ずれも図示省略)等で構成される。
【0042】前記エネルギ粗調器3は、ビーム整形光学
系2後方のレーザビームLBの光路上に配置され、ここ
では、回転板31の周囲に透過率(=1−減光率)の異
なる複数個(例えば6個)のNDフィルタ(図1ではそ
の内の2個のNDフィルタ32A、32Dのみが示され
ている)を配置し、その回転板31を駆動モータ33で
回転することにより、入射するレーザビームLBに対す
る透過率を100%から等比級数的に複数段階で切り換
えることができるようになっている。駆動モータ33
は、主制御装置20によって制御される。なお、エネル
ギ粗調器3の後方に、さらにダブルグレーティング方式
の微変調器や2枚の光学フィルタの交差角を調整するエ
ネルギ微変調器を配置することもできる。
【0043】前記フライアイレンズ4は、エネルギ粗調
器3後方のレーザビームLBの光路上に配置され、レチ
クルRを均一な照度分布で照明するために多数の2次光
源を形成する。この2次光源から射出されるレーザビー
ムを以下においては、「パルス照明光IL」と呼ぶもの
とする。
【0044】前記フライアイレンズ4の射出面の近傍
に、円板状部材から成る照明系開口絞り板5が配置され
ている。この照明系開口絞り板5には、等角度間隔で、
例えば通常の円形開口より成る開口絞り、小さな円形開
口より成りコヒーレンスファクタであるσ値を小さくす
るための開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及
び変形光源法用に複数の開口を偏心させて配置して成る
変形開口絞り(図1ではこのうちの2種類の開口絞りの
みが図示されている)等が配置されている。この照明系
開口絞り板5は、後述する調整装置としての主制御装置
20により制御されるモータ等の駆動装置51により回
転されるようになっており、これによりいずれかの開口
絞りがパルス照明光ILの光路上に選択的に設定され
る。
【0045】照明系開口絞り板5後方のパルス照明光I
Lの光路上に、反射率が小さく透過率の大きなビームス
プリッタ6が配置され、更にこの後方の光路上に、固定
レチクルブラインド8A及び可動レチクルブラインド8
Bを介在させて第1リレーレンズ7A及び第2リレーレ
ンズ7Bから成るリレー光学系が配置されている。
【0046】固定レチクルブラインド8Aは、レチクル
Rのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカス
した面に配置され、レチクルR上の照明領域IAR(図
4参照)を規定する矩形開口が形成されている。また、
この固定レチクルブラインド8Aの近傍に走査方向の位
置及び幅が可変の開口部を有する可動レチクルブライン
ド8Bが配置され、走査露光の開始時及び終了時にその
可動レチクルブラインド8Bを介して照明領域IARを
更に制限することによって、不要な部分の露光が防止さ
れるようになっている。
【0047】リレー光学系を構成する第2リレーレンズ
7B後方のパルス照明光ILの光路上には、当該第2リ
レーレンズ7Bを通過したパルス照明光ILをレチクル
Rに向けて反射する折り曲げミラーMが配置されてい
る。
【0048】このようにして構成された照明系10の作
用を簡単に説明すると、エキシマレーザ光源1からパル
ス発光されたレーザビームLBは、ビーム整形光学系2
に入射して、ここで後方のフライアイレンズ4に効率よ
く入射するようにその断面形状が整形された後、エネル
ギ粗調器3に入射する。そして、このエネルギ粗調器3
のいずれかのNDフィルタを透過したレーザビームLB
は、フライアイレンズ4に入射する。これにより、フラ
イアイレンズ4の射出端に多数の2次光源が形成され
る。この多数の2次光源から射出されたパルス照明光I
Lは、照明系開口絞り板5上のいずれかの開口絞りを通
過した後、透過率が大きく反射率が小さなビームスプリ
ッタ6に至る。このビームスプリッタ6を透過した露光
光としてのパルス照明光ILは、第1リレーレンズ7A
を経て固定レチクルブラインド8Aの矩形の開口部及び
可動レチクルブラインド8Bを通過した後、第2リレー
レンズ7Bを通過してミラーMによって光路が垂直下方
に折り曲げられた後、レチクルステージRST上に保持
されたレチクルR上の矩形の照明領域IARを均一な照
度分布で照明する。
【0049】一方、ビームスプリッタ6で反射されたパ
ルス照明光ILは、集光レンズ52を介して光電変換素
子よりなるインテグレータセンサ53で受光され、イン
テグレータセンサ53の光電変換信号が、不図示のピー
クホールド回路及びA/D変換器を介して出力DSとし
て主制御装置20に供給される。インテグレータセンサ
53としては、例えば遠紫外域で感度があり、且つエキ
シマレーザ光源16のパルス発光を検出するために高い
応答周波数を有するPIN型のフォトダイオード等が使
用できる。このインテグレータセンサ53の出力DS
と、ウエハWの表面上でのパルス照明光ILの照度(露
光量)との相関係数は予め求められて、主制御装置20
に併設された記憶装置29内に記憶されている。
【0050】図3には、図2の照明系10の露光量制御
に関連する構成部分が取り出して示されている。この図
3に示されるように、エキシマレーザ光源1の内部に
は、レーザ共振器1a、ビームスプリッタ1b、エネル
ギモニタ1c、エネルギコントローラ1d及び高圧電源
1e等が設けられている。なお、エネルギ粗調器3とエ
キシマレーザ光源1とで光強度可変機構が構成されてい
る。
【0051】図3において、レーザ共振器1aからパル
ス的に放出されたレーザビームは、透過率が高く僅かな
反射率を有するビームスプリッタ1bに入射し、このビ
ームスプリッタ1bを透過したレーザビームLBが外部
に射出される。また、ビームスプリッタ1bで反射され
たレーザビームLBが光電変換素子より成るエネルギモ
ニタ1cに入射し、このエネルギモニタ1cからの光電
変換信号が不図示のピークホールド回路を介して出力E
Sとしてエネルギコントローラ1dに供給されている。
エネルギモニタ1cの出力ESに対応するエネルギの制
御量の単位は(mJ/pulse)である。通常の発光時に
は、エネルギコントローラ1dは、エネルギモニタ1c
の出力ESが、主制御装置20より供給された制御情報
TS中の1パルス当たりのエネルギの目標値に対応した
値となるように、高圧電源1eでの電源電圧をフィード
バック制御する。また、エネルギコントローラ1dは、
レーザ共振器1aに供給されるエネルギを高圧電源1e
を介して制御することにより発振周波数をも変更する。
すなわち、エネルギコントローラ1dは、主制御装置2
0からの制御情報TSに応じてエキシマレーザ光源1の
発振周波数を主制御装置20で指示された周波数に設定
するとともに、エキシマレーザ光源1での1パルス当た
りのエネルギが主制御装置20で指示された値となるよ
うに高圧電源1eの電源電圧のフィードバック制御を行
なう。
【0052】また、エキシマレーザ光源1内のビームス
プリッタ1bの外側には、主制御装置20からの制御情
報に応じてレーザビームLBを遮光するためのシャッタ
1fも配置されている。
【0053】図1に戻り、前記レチクルステージRST
上にはレチクルRが、例えば真空吸着により固定されて
いる。レチクルステージRSTは、レチクルRの位置決
めのため、照明光学系の光軸IX(後述する投影光学系
PLの光軸AXに一致)に垂直な平面内で2次元的に
(X軸方向及びこれに直交するY軸方向及びXY平面に
直交するZ軸回りの回転方向に)微少駆動可能に構成さ
れている。
【0054】また、このレチクルステージRSTは、不
図示のレチクルベース上をリニアモータ等で構成された
レチクル駆動部(図示省略)により、所定の走査方向
(ここではY軸方向とする)に指定された走査速度で移
動可能となっている。このレチクルステージRSTは、
レチクルRの全面が少なくとも照明光学系の光軸IXを
横切ることができるだけの移動ストロークを有してい
る。
【0055】レチクルステージRST上にはレチクルレ
ーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16か
らのレーザビームを反射する移動鏡15が固定されてお
り、レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置
はレチクル干渉計16によって、例えば0.5〜1nm
程度の分解能で常時検出される。ここで、実際には、レ
チクルステージRST上には走査方向(Y軸方向)に直
交する反射面を有する移動鏡と非走査方向(X軸方向)
に直交する反射面を有する移動鏡とが設けられ、レチク
ル干渉計16は走査方向に1軸、非走査方向には2軸設
けられているが、図1ではこれらが代表的に移動鏡1
5、レチクル干渉計16として示されている。
【0056】レチクル干渉計16からのレチクルステー
ジRSTの位置情報はステージ制御系19及びこれを介
して主制御装置20に送られ、ステージ制御系19では
主制御装置20からの指示に応じてレチクルステージR
STの位置情報に基づいてレチクル駆動部(図示省略)
を介してレチクルステージRSTを駆動する。
【0057】なお、不図示のレチクルアライメント系に
より所定の基準位置にレチクルRが精度良く位置決めさ
れるように、レチクルステージRSTの初期位置が決定
されるため、移動鏡15の位置をレチクル干渉計16で
測定するだけでレチクルRの位置を十分高精度に測定し
たことになる。
【0058】前記投影光学系PLは、レチクルステージ
RSTの図1における下方に配置され、その光軸AX
(照明光学系の光軸IXに一致)の方向がZ軸方向とさ
れ、ここでは両側テレセントリックな光学配置となるよ
うに光軸AX方向に沿って所定間隔で配置された複数枚
のレンズエレメント60a、60b、……から成る屈折
光学系が使用されている。この投影光学系PLは所定の
投影倍率、例えば1/5(あるいは1/4)を有する縮
小光学系である。このため、照明光学系からの照明光I
LによってレチクルRの照明領域IARが照明される
と、このレチクルRを通過した照明光ILにより、投影
光学系PLを介してその照明領域IAR内のレチクルR
の回路パターンの縮小像(部分倒立像)が表面にフォト
レジストが塗布されたウエハW上に形成される。
【0059】前記レンズエレメントのうち、レチクルス
テージRSTに最も近い一番上のレンズエレメント60
aは、リング状の支持部材62により保持され、この支
持部材62は、伸縮可能な駆動素子、例えばピエゾ素子
64a,64b,64c(紙面奥側の駆動素子64cは
図示せず)によって、3点支持されるとともに鏡筒部6
6と連結されている。上記の駆動素子64a,64b,
64cによって、レンズエレメント60aの周辺3点を
独立に、投影光学系PLの光軸AX方向に移動させるこ
とができるようになっている。すなわち、レンズエレメ
ント60aを駆動素子64a,64b,64cの変位量
に応じて光軸AXに沿って平行移動させることができる
とともに、光軸AXと垂直な平面に対して任意に傾斜さ
せることもできる。そして、これらの駆動素子64a,
64b,64cに与えられる電圧が、主制御装置20か
らの指令に基づいて結像特性補正コントローラ68によ
って制御され、これによって駆動素子64a,64b,
64cの変位量が制御されるようになっている。なお、
図1中、投影光学系PLの光軸AXは鏡筒部66に固定
されているレンズエレメント60bその他のレンズエレ
メント(図示省略)の光軸に一致している。
【0060】また、本実施形態においては、投影光学系
PLの光軸方向中央部近傍の特定のレンズエレメント相
互間には密封室69が形成されており、この密封室69
の内圧が不図示の圧力調整機構(例えばべローズポンプ
等)によって調整されるようになっている。この圧力調
整機構も主制御装置20からの指令に基づいて結像特性
補正コントローラ68によって制御され、これによって
密封室69の内圧が調整されるようになっている。
【0061】ここで、レンズエレメント60aの光軸A
X方向の移動や傾斜により投影光学系PLの倍率を変更
させたり、ディストーションや投影光学系PLの結像面
を変更したりできる。また、投影光学系PL内部の密封
室69の内圧を変化させることにより倍率や投影光学系
PLの結像面を変更できる。
【0062】前記XYステージ装置14は、不図示のベ
ース上を走査方向であるY軸方向(図1における左右方
向)に往復移動可能なYステージ16と、このYステー
ジ16上をY軸方向と直交するX軸方向(図1における
紙面直交方向)に往復移動可能なXステージ12と、こ
のXステージ12上に設けられた基板テーブル18とを
有している。また、基板テーブル18上に、ウエハホル
ダ25が載置され、このウエハホルダ25によって感応
基板としてのウエハWが真空吸着によって保持されてい
る。
【0063】基板テーブル18は、Xステージ12上に
XY方向に位置決めされかつZ軸方向の移動及び傾斜が
許容された状態で取り付けられている。そして、この基
板テーブル18は、異なる3点の支持点で不図示の3本
の軸によって支持されており、これら3本の軸が駆動機
構としてのウエハ駆動装置21によって独立してZ軸方
向に駆動され、これによって基板テーブル18上に保持
されたウエハWの面位置(Z軸方向位置及びXY平面に
対する傾斜)が所望の状態に設定されるようになってい
る。
【0064】基板テーブル18上にはウエハレーザ干渉
計(以下、「ウエハ干渉計」という)28からのレーザ
ビームを反射する移動鏡27が固定され、外部に配置さ
れたウエ干渉計28により、基板テーブル18のXY面
内での位置が例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時
検出されている。
【0065】ここで、実際には、基板テーブル18上に
は走査方向であるY軸方向に直交する反射面を有する移
動鏡と非走査方向であるX軸方向に直交する反射面を有
する移動鏡とが設けられ、ウエハ干渉計28は走査方向
に1軸、非走査方向には2軸設けられているが、図1で
はこれらが代表的に移動鏡27、ウエハ干渉計28とし
て示されている。基板テーブル18の位置情報(又は速
度情報)はステージ制御系19及びこれを介して主制御
装置20に送られ、ステージ制御系19では主制御装置
20からの指示に応じて前記位置情報(又は速度情報)
に基づいてウエハ駆動装置21(これは、Xステージ1
2、Yステージ16の駆動系及び基板テーブル18の駆
動系の全てを含む)を介してYステージ16、Xステー
ジ12を制御する。
【0066】また、基板テーブル18上には、不図示の
オフアクシス方式のアライメント検出系の検出中心から
投影光学系PLの光軸までの距離を計測するベースライ
ン計測等のための各種基準マークが形成された基準マー
ク板FMが固定されている。
【0067】更に、図1の装置には、ウエハW表面の露
光領域IA(前述した照明領域IARに共役なウエハW
上の領域:図4参照)内部分及びその近傍の領域のZ方
向(光軸AX方向)の位置を検出するための斜入射光式
のフォーカス検出系(焦点検出系)の一つである、多点
フォーカス位置検出系が設けられている。この多点フォ
ーカス位置検出系は、図1に示されるように、光ファイ
バ束80、ミラー81、集光レンズ82、パターン形成
板83、レンズ84、ミラー85及び照射対物レンズ8
6から成る照射光学系40と、集光対物レンズ87、回
転方向振動板88、結像レンズ89、受光用スリット板
98及び多数のフォトセンサを有する受光器90から成
る受光光学系42とから構成されている。この多点フォ
ーカス位置検出系の詳細な構成等については、例えば特
開平6−283403号公報に開示されている。
【0068】ここで、この多点フォーカス位置検出系
(40、42)の構成各部について、その作用とともに
説明する。露光光とは異なるウエハW上のフォトレジス
トを感光させない波長の照明光が、図示しない照明光源
から光ファイバ束80を介して導かれている。光ファイ
バ束80から射出された照明光は、ミラー81及び集光
レンズ82を経てパターン形成板83を照明する。
【0069】このパターン形成板83上には不図示の複
数のスリット状の開口パターンがマトリクス状配置で形
成されている。このパターン形成板83の各スリット状
の開口パターンを透過した照明光(開口パターンの像光
束)は、レンズ84、ミラー85及び照射対物レンズ8
6を経てウエハWの被露光面に投影され、ウエハWの被
露光面にはパターン形成板83上のスリット状の開口パ
ターンの像が投影結像される。これら開口パターンの一
部はウエハWの露光領域IA(図4参照)内に結像さ
れ、また開口パターンの他の一部はウエハWの露光領域
IAの外に結像される。
【0070】そして、ウエハWの被露光面からの反射光
束が、光軸AXに対して前記照射光学系40からの像光
束と対称に所定角度だけ傾斜した方向に進んで、集光対
物レンズ87、回転方向振動板88及び結像レンズ89
を経て受光器90の手前側に配置された受光用スリット
板98上に再結像される。この再結像された像が受光器
90で検出され、センサ選択回路93を介して信号処理
装置91により、回転振動周波数の信号で同期検波され
る。この信号処理装置91により同期検波して得られた
多数のフォーカス信号が主制御装置20に供給される。
【0071】こうして同期検波して得られた多数のフォ
ーカス信号が主制御装置20に供給される。そして、主
制御装置20は、ウエハWの露光領域IAの外に結像さ
れた開口パターンに関するフォーカス信号を、次のフォ
ーカス状態を予測、すなわちウエハW表面が+Z方向又
は−Z方向のいずれの方向に変化するかやレベリングに
関する予測のために用いる。こうして行った予測ととも
に、ウエハWの照明領域IA内に結像された開口パター
ンに関するフォーカス信号に基づいて、ステージ制御系
19及びウエハ駆動装置21によって、ウエハWの露光
領域IAのフォーカス合わせやレベリング調整が行われ
る。なお、多点フォーカス位置検出系(40、42)及
びステージ制御系19からフォーカス調整系が構成され
ている。
【0072】また、図1の装置には、投影光学系PLの
側面に配置され、ウエハW上に形成された位置検出用マ
ーク(アライメントマーク)を観測する結像アライメン
トセンサから成る不図示のオフ・アクシス方式のアライ
ンメント顕微鏡と、このアラインメント顕微鏡の観測結
果及びウエハ干渉計28からのウエハWの位置情報を入
力し、ウエハW上における位置検出用マークの位置を求
める不図示の画像処理装置とを備えている。この画像処
理装置で求められた位置検出用マークの位置は、主制御
装置20に供給される。
【0073】本実施形態の露光装置100においては、
図4に示されるように、レチクルRの走査方向(Y軸方
向)に対して垂直な方向に長手方向を有する長方形(ス
リット状)の照明領域IARでレチクルRが照明され、
レチクルRは露光時に−Y方向に速度VR で走査(スキ
ャン)される。照明領域IAR(中心は光軸AXとほぼ
一致)は投影光学系PLを介してウエハW上に投影さ
れ、照明領域IARに共役なスリット状の投影領域、す
なわち露光領域IAが形成される。ウエハWはレチクル
Rとは倒立結像関係にあるため、ウエハWは速度VR
方向とは反対方向(+Y方向)にレチクルRに同期して
速度VW で走査され、ウエハW上のショット領域SAの
全面が露光可能となっている。走査速度の比VW /VR
は正確に投影光学系PLの縮小倍率に応じたものになっ
ており、レチクルRのパターン領域PAのパターンがウ
エハW上のショット領域SA上に正確に縮小転写され
る。照明領域IARの長手方向の幅は、レチクルR上の
パターン領域PAよりも広く、遮光領域STの最大幅よ
りも狭くなるように設定され、走査(スキャン)するこ
とによりパターン領域PA全面が照明されるようになっ
ている。
【0074】この走査型露光装置100では、上記の走
査露光の際に、不図示のアライメント検出系の検出信号
に基づいて主制御装置20によりステージ制御系19及
びウエハ駆動装置21等を介してレチクルRとウエハW
との位置合わせ(アライメント)が行なわれ、また、多
点フォーカス位置検出系(40、42)の検出信号に基
づいて、レチクルRのパターン面とウエハW表面とが投
影光学系PLに関して共役となるように、かつ投影光学
系PLの結像面とウエハW表面とが一致する(ウエハ表
面が投影光学系PLの最良結像面の焦点深度の範囲内に
入る)ように、主制御装置20によりステージ制御系1
9及びウエハ駆動装置21を介して基板テーブル18が
Z軸方向及び傾斜方向に駆動制御されて面位置の調整
(合わせ面の設定)が行なわれる。
【0075】次に、上述の露光装置100に関する露光
条件決定方法を説明する。この露光条件決定方法の説明
に先立って、本実施形態における最良露光条件の検出の
原理の概略を、図5に基づいて説明する。図5(A)に
示されるように、レチクルRには、強度(露光エネル
ギ)Iの露光用照明光ILが照射されており、ウエハW
は投影光学系PLの光軸AX方向(すなわち、Z方向)
の位置Zに配置されている。また、図5(B)にはレチ
クルRに形成されたパターン(ライン・アンド・スペー
ス・マーク:以下、「L/Sマーク」と呼ぶ)PRの概
念図が示され、図5(C)にはウエハW上に転写された
パターン(L/Sマーク)PWの概念図が示されてい
る。ここで、図5(B)に示されるように、レチクルR
に形成されたパターンPRは、ライン幅LR、配列周期
2LRのL/Sマークであるとすると、ウエハWに転写
されるパターンPWは、図5(C)に示されるように、
ライン幅LW、配列周期LWPを有するL/Sマークと
なる。
【0076】理想的な露光では、投影光学系PLの投影
倍率をβとすると、 LW=β・LR …(1) LWP=2β・LR …(2) であるが、露光エネルギIやウエハWのZ方向の位置Z
(フォーカス位置)が変化すると、(2)式の関係は維
持されるがパターンPWのライン幅PWが変化するの
で、(1)式の関係を満たすとは限らない。すなわち、
ライン幅LWは、露光用エネルギI及びフォーカス位置
Zの関数LW(I,Z)である。このため、(1)式の
関係を満たすとともに、露光エネルギIやフォーカス位
置Zの変化によって、(1)式の関係からのずれの度合
いが最も小さいことによって定義される最良露光条件
(IB ,ZB )を設定するためには、露光エネルギIや
フォーカス位置Zを調整することが必要である。
【0077】ところで、ウエハWに転写されたライン幅
LWと理想的なライン幅LT(=β・LR)との差の値
|ΔL|を考えると、露光条件(I,Z)が最良露光条
件(IB ,ZB )から離れると大きくなる。すなわち、
露光条件(I,Z)が最良露光条件(IB ,ZB )から
離れると、実際の転写パターン形状は理想的な転写パタ
ーン形状から離れる。例えば、理想的な転写パターンを
テンプレートパターンとし、これと実際の転写パターン
とのパターンマッチングをした場合、露光条件(I,
Z)が最良露光条件(IB ,ZB )から離れると、相関
係数が小さくなる。
【0078】したがって、例えば、以下の手順を実行す
ることにより、最良露光条件を決定することができる。
簡単に説明すると、レチクルRに形成された測定用パタ
ーンPRを、様々な露光エネルギI及びフォーカス位置
Zの組み合わせの露光条件で露光を行い、ウエハWに転
写する。次に、各露光条件でウエハWに転写された各パ
ターンPWを測定してテンプレートパターンとのパター
ンマッチングを行い、各露光条件毎に例えば相関係数を
求める。そして、求めた相関係数の2次元座標(I,
Z)における分布を求めた後、相関係数Cの閾値を設定
して、その閾値となる2次元座標(I,Z)の座標値が
形成する図形に基づいて、最良露光条件(IB ,ZB
を求める。
【0079】なお、この手順において、相関係数に代え
て上述の値|ΔL|を使用することも考えられるが、値
|ΔL|を用いた場合には、ライン幅LWの計測にあた
って、個々のライン幅毎の微妙な変化を検出するには非
常に精密な計測が必要となるが、テンプレートパターン
とのパターンマッチングでは、ウエハWに転写されたパ
ターンPWを一括して取り扱うことにより、ウエハWに
転写されたパターンPWの変化を精度良く検出できる。
すなわち、測定精度の観点からは、値|ΔL|よりも相
関係数を使用する方が有利である。
【0080】以下、図6〜図11を参照して、本実施形
態における最良露光条件の検出についてより詳細に説明
する。図6及び図7には、本実施形態における最良露光
条件の検出のフローチャートが示されている。
【0081】まず、図6のステップ201において、不
図示のレチクルローダによって、基準情報収集用のレチ
クルRT がレチクルステージRSTにロードされる。図
8には、本実施形態で使用される基準情報収集用のレチ
クルRT に形成されたパターン構成が示されている。レ
チクルRT には、図8(A)に示されるように、レチク
ルRT のパターン領域PAの中央部及び四隅部に計5個
のマークRMが形成されている。また、マークRMの形
成領域以外のパターン領域PAは遮光パターンとなって
いる。各マークRMは、図8(B)に示されるように、
ライン幅LRX、ライン長LRY のラインがライン幅方
向へ周期2LRX で配列されたL/Sマークである。
【0082】図6に戻り、引き続き、ステップ203に
おいて、不図示のウエハローダによって、計測用ウエハ
T が基板テーブル18にロードされる。
【0083】次に、ステップ205において、露光エネ
ルギが初期値(=I1 )となるように設定される。な
お、本実施形態では、露光条件の決定にあたって、露光
エネルギをI1 からΔI刻みでIN (N=例えば6)ま
で変化させる。この露光エネルギの設定は、図2の露光
エネルギの粗調器3又は光源1によって行われる。すな
わち、粗調器3による露光エネルギの調整はレーザビー
ムLBの透過率を変化させることによって行われる。一
方、図3のエネルギコントローラ1cの出力ESとイン
テグレータセンサ53の出力DSとの相関関係は予め求
められており、この相関関係に基づいて、光源1による
露光エネルギの調整はレーザビームLBの1パルス当た
りのエネルギを変化させることによって行われる。な
お、光源1による露光エネルギの調整は、シャッタ1f
によってレーザビームLBが遮断された状態で行われ
る。
【0084】次いで、ステップ207において、主制御
装置20が、ステージ制御系19に、走査露光における
ウエハWT のZ方向の位置合わせに関する目標位置(以
後、「Z位置」又は「フォーカス位置」と呼ぶ)が初期
値(=Z1 )であることを通知する。なお、本実施形態
では、露光条件の決定にあたって、Z位置をZ1 からΔ
Z刻みでZM (M=例えば6)まで変化させる。
【0085】引き続き、ステップ209において、ウエ
ハWT の被露光面の区画領域DAij(i=1〜M,j=
1〜N)の内の区画領域DA11にレチクルR上のマーク
RMが転写される走査開始位置に基板テーブル18が移
動される。この移動は、主制御装置20によりステージ
制御系19及びウエハ駆動装置21等を介して行われ
る。図9及び図10には、ウエハW上における区画領域
DAijの配列が示されている。ウエハWの表面は、図9
(A)に示されるように、レチクルRのパターン領域P
Aに応じた複数のショット領域SAに分割されている。
このショット領域内には、図9(B)に示されるよう
に、以後の計測用露光で転写される5個のマークに応じ
て5個の領域DAが存在する。これらの領域DAのそれ
ぞれは、マトリクス状に仮想的に分割されており、これ
らの分割された領域が、1つマークRMが1回の走査露
光によって転写される区画領域DAijとなっている。ま
た、区画領域DAijは、図10に示されるように、+X
方向が行方向(jの増加方向)であり、+Y方向が列方
向(iの増加方向)であるマトリクス状にウエハWT
に配列されている。
【0086】図6に戻り、次に、ステップ211におい
て、上記で図4を参照して説明したようにレチクルRT
とウエハWT とを同期移動させて、前記照明領域IAR
の共役領域IAがショット領域SAにかかり始める直前
に前記シャッタ1fを開き、ウエハWT の被露光面のシ
ョット領域についての走査露光を実行する。この走査露
光中では、多点フォーカス位置検出系(40、42)の
検出信号に基づいて、主制御装置20によりステージ制
御系19及びウエハ駆動装置21を介して基板テーブル
18がZ軸方向の位置合わせ目標位置がZ1 となるよう
にZ軸方向に駆動制御されるとともに、傾斜方向に駆動
制御されて面位置の調整(合わせ面の設定)が行なわれ
る。そして、前記照明領域IARの共役領域IAが区画
領域DAijから離脱した直後に前記シャッタ1fを閉じ
る。
【0087】ステップ211が終了すると、ステップ2
13において、露光エネルギを一定とした状態で、所定
のZ位置範囲に応じた区画領域に関する転写が完了した
か否かが判断される。以上では区画領域DA11について
だけマークRMが転写されただけなので、所定のZ位置
範囲について走査露光がなされていないと判断される。
そして、ステップ215において、主制御装置20が、
ステージ制御系19に走査露光におけるウエハWT のZ
位置がZ2 であることを通知する。引き続き、ステップ
209において、前述のようにして、区画領域DA21
マークRMが転写される走査開始位置に基板テーブル1
8が移動される。このとき、レチクルRT は走査開始位
置に戻される。そして、ステップ211において、区画
領域DA11の場合と同様にして、区画領域DA21に関す
るマークRMの転写のための走査露光が行われる。
【0088】以後、ステップ213において、所定のZ
位置範囲について走査露光がなされたと判断されるま
で、区画領域DAi1(i=3〜M)に関するマークRM
の転写のための走査露光が順次実行される。こうして、
走査露光における露光エネルギ量がI1 である場合につ
いて、ウエハWT の被露光面へレチクルRT に形成され
たパターンが転写される。ステップ213において、所
定のZ位置範囲について走査露光がなされたと判断され
ると、次に、ステップ217において、所定の露光エネ
ルギ範囲についての区画領域に関する露光が完了したか
否かが判断される。以上では区画領域DAi1(i=1〜
M)だけにマークRMの転写が行われただけなので、所
定の露光エネルギ範囲について走査露光がなされていな
いと判断され、ステップ219において、ステップ20
5と同様にして、露光エネルギがI2 となるように設定
される。
【0089】次いで、露光エネルギがI1 の場合と同様
にして、ステップ207において、主制御装置20が、
ステージ制御系19に、走査露光におけるウエハWT
Z位置がZ1 であることを通知した後、ステップ209
〜ステップ215が繰り返して実行され、区画領域DA
i2に関するマークRMの転写のための走査露光が行われ
る。
【0090】以後、ステップ217において、所定の露
光エネルギ範囲について走査露光がなされたと判断され
るまで、区画領域DAij(i=1〜M,j=3〜N)に
関すマークRMの転写のための走査露光が順次実行され
る。こうして、所定の露光エネルギ範囲についてウエハ
T の被露光面へレチクルRT に形成されたパターンが
転写される。この結果区画領域DAijの全てについてマ
ークMRが転写される。ステップ217において、所定
の露光エネルギ範囲について走査露光がなされたと判断
されると、次に、サブルーチン221において、各区画
領域DAijに転写されたパターンとテンプレートパター
ンとのパターンマッチングが行われる。
【0091】図7には、サブルーチン221のフローチ
ャートが示されている。図7に示されるように、サブル
ーチン221では、まず、ステップ227において、基
板テーブル18(図1参照)からアンロードされ、引き
続き、ステップ229において、ウエハWT が現像され
る。次に、ステップ231において、現像されたウエハ
T 上の各区画領域DAijに形成された転写パターンが
顕微鏡を介してCCD等によって撮像され、撮像結果デ
ータが計算機に取り込まれる。このデータ取り込みに
は、先に説明した本実施形態の露光装置100に更に顕
微鏡、CCDを装備された露光装置を使用してもよく、
あるいは顕微鏡等及び計算機を備える別の装置で行って
もよい。
【0092】次いで、ステップ233において、テンプ
レートパターンを設定する。ここで、テンプレートパタ
ーンとしては、レチクルRT に形成されたパターンと投
影光学系PLの投影倍率とに基づいて算出された理想的
な転写パターンとすることもできるし、また、区画領域
DAijに転写されたパターンの中から選択されたパター
ンとすることもできる。このパターンの選択にあたって
は、区画領域DAijに転写されたパターンの中で最も理
想的なパターンに近いと人によって判断されたパターン
とすることもできるし、また、設計上の観点からの最良
露光エネルギ及び最良フォーカス位置に最も近い露光条
件で露光した区画領域に転写されたパターンとすること
もできる。引き続き、ステップ235において、各区画
領域DAijに転写されたパターンとテンプレートパター
ンとのパターンマッチングを行い相関係数を各区画領域
DAij毎に求める。そして、ステップ237において、
こうして求められた各区画領域DAij毎の相関係数Cij
を保存し、メインルーチンへリターンする。
【0093】次に、図6に戻って、ステップ223にお
いて、以下のようにして、ショット領域SA内の5つの
領域DA毎に、最良露光条件である最良露光エネルギ及
び最良フォーカス位置を求める。まず、1つの領域DA
について、露光エネルギI及びフォーカス位置Zの2次
元座標(I,Z)を考え、座標値(Ij ,Zi )におけ
る相関係数Cijをプロットすることにより、相関係数の
分布を得る。なお、前述の測定用ウエハWT の露光にあ
っては、区画領域DAijを同一の大きさとし、かつ、行
方向で隣接する区画領域間の露光エネルギの差を一定値
(=ΔI)とし、列方向で隣接するフォーカス位置の差
を一定値(=ΔZ)としたので、ウエハWT 上の区画領
域DAijの配列がそのまま2次元座標(I,Z)におけ
る座標値(Ij ,Zi )の配列に一致している。
【0094】次に、こうして得られた相関係数Cijの分
布に基づいて最良露光条件を求めるのであるが、これに
はいくつかの手法が考えられる。例えば、第1の手法で
は、相関係数の閾値を設定し、その閾値よりも大きな相
関係数の区画領域では転写パターン有りとし、一方その
閾値よりも小さな相関係数の区画領域では転写パターン
無しと判定する。図11に、この判定結果の一例を示
す。なお、図11においては、転写パターン無しと判定
された区画領域を白抜き領域として示し、転写パターン
有りと判定された区画領域をハッチ領域として示した。
そして、転写パターン有りと判定された区画領域の内、
転写パターン無しと判定された区画領域と隣接する区画
領域を抽出し、それら抽出された区画領域の座標値を求
める。こうして求められた座標値から、例えば最小二乗
法によって、2次元座標(I,Z)における近似曲線を
求める。この近似曲線に基づいて、最良露光エネルギI
B 及び最良フォーカス位置ZB を決定する。ここで、最
良露光エネルギIB を、前記近似曲線において、露光エ
ネルギIを独立変数とみなし、特定のフォーカス位置の
値とフォーカス位置Zと差δZを従属変数とみなしたと
き、δZの値が最大値(又は、δZの値が最小値)とな
る露光エネルギの値を最良エネルギIB として求めても
よい。また、最良フォーカス位置ZB を、前記近似曲線
において、フォーカス位置Zを独立変数とみなし、特定
の露光エネルギの値と露光エネルギIと差δIを従属変
数とみなしたとき、δIの値が最大値(又は、δIの値
が最小値)となるフォーカス位置の値を最良フォーカス
位置ZB として求めてもよい。
【0095】第2の手法では、前記第1の手法の近似曲
線において、従属変数の複数の閾値を設定し、該従属変
数がその閾値となる独立変数の値の中点を各閾値毎に求
める。そして、これらの中点の平均値から独立変数に選
んだ露光条件のパラメータの最良値を求める。これによ
れば、確実に1つの値を最良値として決定することがで
きる。この他第3の手法として、2次元座標値(Ij
i )に対する相関係数Cijから、近似曲面(すなわ
ち、C(I,Z))を求め、この近似曲面において相関
係数が最大となる露光エネルギの値及びフォーカス位置
の値を最良露光エネルギ及び最良フォーカス位置とし
て、最良露光条件を求めてもよい。
【0096】以後、上記と同様にして、他の領域DAの
それぞれについて最良露光条件を求める。こうして、各
領域DAのショット領域SA内の位置毎の最良露光条件
が求まる。
【0097】以上のようにしてステップ223において
求められた最良露光条件を、ステップ225において、
記憶装置29に記憶する。こうして、主観的な要素を排
除し、安定して、かつ精度良く最良露光条件を求めるこ
とができる。
【0098】次に、デバイス製造の場合における、本実
施形態の走査型露光装置100による露光動作を説明す
る。
【0099】まず、レチクルローダにより、転写したい
パターンが形成されたレチクルRがレチクルステージR
STにロードされる。同様に、ウエハローダにより、露
光したいウエハWが基板テーブル18にロードされる。
【0100】次に、主制御装置20により、不図示のレ
チクル顕微鏡、基板テーブル18上の基準マーク板F
M、不図示のアラインメント検出系を用いてレチクルア
ラインメント、ベースライン計測、アラインメント検出
系を用いてEGA(エンハンスト・グローバル・アライ
ンメント)等のアラインメント計測等の準備作業が所定
の手順に従って必要に応じて行われる。
【0101】この露光動作にあたって、まず、ウエハW
のXY位置が、ウエハW上の最初のショット領域(ファ
ースト・ショット)の露光のための走査開始位置となる
ように、基板テーブル18が移動される。この移動は、
主制御装置20によりステージ制御系19及びウエハ駆
動装置21等を介して行われる。同時に、レチクルRの
XY位置が、走査開始位置となるように、レチクルステ
ージ18が移動される。この移動は、主制御装置20に
よりステージ制御系19及び不図示のレチクル駆動部等
を介して行われる。
【0102】こうして、ウエハW及びレチクルRがそれ
ぞれの走査開始位置に移動し、同期移動する前に、主制
御装置20は、記憶装置29から最良露光条件である最
良露光エネルギIB 及び最良フォーカス位置ZB を読み
出す。そして、主制御装置20は、読み出した最良露光
エネルギIB に基づいて、光源1及び粗調器3を制御し
て露光用照明光のエネルギをIB に調整するとともに、
読み出した最良フォーカス位置ZB を目標フォーカス位
置として、ステージ制御系19へ通知する。
【0103】そして、ステージ制御系19が、レチクル
干渉計16によって計測されたレチクルRのXY位置情
報、ウエハ干渉計28によって計測されたウエハWのX
Y位置情報、及び第1速度情報に基づき、不図示のレチ
クル駆動部及びウエハ駆動装置21を介してレチクルR
とウエハWとを相対移動させる。この相対移動とともに
走査露光が行われる。
【0104】また、ステージ制御系19は、多点フォー
カス位置検出系(40,42)によって検出されたウエ
ハのZ位置情報に基づき、ウエハ駆動装置21を介して
基板テーブル18をZ軸方向及び傾斜方向に駆動制御し
て面位置の調整を行う。
【0105】以上のように制御されながら行われる走査
露光により、ファーストショット領域に対するレチクル
パターンの転写が終了すると、基板テーブル18が1シ
ョット領域分だけステッピングされて、前ショット領域
と同様に走査露光が行われる。なお、前記シャッタ1f
の開閉は、前述と同様のタイミングで行われる。
【0106】以後、このようにして、ステッピングと走
査露光とが順次繰り返され、ウエハW上に必要なショッ
ト数のパターンが転写される。したがって、本実施形態
によれば、精度良く求められた最良露光条件によって走
査露光を行うことができ、高精度な露光を行うことがで
きる。
【0107】次に、上記説明した走査型露光装置及び方
法を使用したデバイスの製造方法の実施形態を説明す
る。
【0108】図12には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図12に示されるように、まず、ステップ30
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ302(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ303(ウエハ製造ステップ)において、
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0109】次に、ステップ304(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ301〜ステップ303で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術によってウエハ上に実際の回路等を形成す
る。次いで、ステップ305(デバイス組立ステップ)
において、ステップ304で処理されたウエハを用いて
デバイス組立を行う。このステップ305には、ダイシ
ング工程、ボンディング工程、及びパッケージング工程
(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。
【0110】最後に、ステップ306(検査ステップ)
において、ステップ305で作製されたデバイスの動作
確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工
程を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0111】図13には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ304の詳細なフロー例が示されてい
る。図13において、ステップ311(酸化ステップ)
においてはウエハの表面を酸化させる。ステップ312
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ313(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ3
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ311〜ステップ314
それぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
【0112】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ3
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ316(露光ステッ
プ)において、上記説明した露光装置及び露光方法によ
ってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、
ステップ317(現像ステップ)においては露光された
ウエハを現像し、ステップ318(エッチングステッ
プ)において、レジストが残存している部分以外の部分
の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステ
ップ319(レジスト除去ステップ)において、エッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。
【0113】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0114】以上のような、本実施形態のデバイス製造
方法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度のデ
バイスを製造することができる。
【0115】本実施形態では、測定用のレチクルRT
形成されるパターンとしてL/Sパターンを使用した
が、L/Sパターンと同様に実際の回路パターンに近
く、画像処理が容易な周期的なドット・パターンを使用
することもできる。なお、いずれのパターンを使用する
としても、対象とする露光装置が転写可能な最小線幅近
傍あるいは最小面積近傍の周期的なパターンとすること
が望ましい。
【0116】また、本実施形態においては、測定用のレ
チクルRT に形成されるパターンを中央部及び四隅部の
5箇所に形成されたマークMRで構成したが、最良露光
条件を求める所望の位置分解能に応じて、マークMRを
測定用のレチクルRT に形成することが可能である。
【0117】さらに、測定用のレチクルRT に形成され
るパターンとして同一周期方向のL/Sパターンを使用
したが、互いに近接した位置に形成された縦線、横線、
斜め線等の複合L/Sパターンとすることもできる。こ
の場合には、アス収差等の収差測定も可能となる。
【0118】また、本実施形態では、テンプレートパタ
ーンとのパターンマッチングとして相関係数を算出する
パターンマッチングを使用したが、例えばパターン間の
差分を算出するパターンマッチングを使用してもよい。
この場合には、最良露光条件でパターンマッチング結果
が最小となり、最良露光条件から離れる程パターンマッ
チング結果が大きくなるが、この点を考慮すれば本実施
形態と同様にして最良露光条件を決定することができ
る。
【0119】さらに、テンプレートパターンを最大明度
及び最小明度のいずれか一方からのみなるパターンとす
ることができる。この場合にも、パターンマッチング結
果の露光エネルギ及びフォーカス位置に対する依存性を
調べることにより最良露光条件を決定することができ
る。例えば、本実施形態における最良露光条件を求める
第1の手法をそのまま使用することにより、最良フォー
カス位置を決定することができるし、また、同一露光エ
ネルギのときのフォーカス位置変化によってパターンマ
ッチング結果が極値となるフォーカス位置を各露光エネ
ルギについて求め、前記極値の種類が極大値から極小値
に変化する露光エネルギ値を最良露光エネルギとして求
めることができる。
【0120】また、本実施形態では、ウエハのZ位置を
変化させて露光することにより、最良フォーカス位置を
求めたが、図1の投影光学系PLの結像面位置を主制御
装置20が結像特性補正コントローラ68を介して変化
されることによって、最良結像条件を求めることも可能
である。この場合には、最良露光条件の設定のために
は、主制御装置20が結像特性補正コントローラ68を
介して投影光学系PLの結像特性を調整することにな
る。
【0121】また、本実施形態では、光源としてエキシ
マレーザ光源を使用したが、超高圧水銀ランプからの紫
外域の輝線(g線、i線等)等を用いるても良い。この
場合には、ランプ出力制御、NDフィルタ等の減光フィ
ルタ、光量絞り等によって露光エネルギの調整を行えば
良い。
【0122】また、本発明は、紫外線を光源にする縮小
投影露光装置、波長10nm前後の軟X線を光源にする
縮小投影露光装置、波長1nm前後を光源にするX線露
光装置、EB(電子ビーム)やイオンビームによる露光
装置などあらゆるウエハ露光装置、液晶露光装置等に適
応できる。また、ステップ・アンド・リピート機、ステ
ップ・アンド・スキャン機、ステップ・アンド・スティ
ッチング機を問わない。
【0123】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
〜10に係る露光条件決定方法によれば、様々な露光エ
ネルギ量とフォーカス位置との組み合わせの露光条件
で、マスクに形成されたパターンを感応基板に転写す
る。そして、感応基板に転写されたパターンと予め用意
されたテンプレートパターンとのパターンマッチングを
行い、このパターンマッチングの結果に基づいて最良露
光条件を決定するので、主観的な要素を排除でき、安定
して、かつ精度良く最良露光条件を決定することができ
る。
【0124】また、請求項11に係る露光方法によれ
ば、請求項1〜10のいずれかに係る露光条件決定方法
で決定された最良露光条件によって、マスクに形成され
たパターンを感応基板に転写するので、精度の良い露光
ができる。
【0125】また、請求項12に係る露光装置によれ
ば、記憶装置に記憶された、請求項1に係る露光条件決
定方法で決定された最良露光条件に基づいて、マスクに
形成されたパターンを感応基板に転写するので、精度の
良い露光ができる。
【0126】請求項13に記載のデバイスの製造方法に
よれば、露光工程において、請求項11に係る露光方法
を用いるので、従来は製造が難しかった高集積度のデバ
イスを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の露光装置の概略構成を示
す図である。
【図2】図1の照明系10の具体的構成の一例を説明す
るための図である。
【図3】図2の照明系10の露光量制御に関連する部分
を説明するための図である。
【図4】図1の装置の走査露光の原理を説明するための
図である。
【図5】一実施形態における露光条件決定の原理を説明
するための図(その1)である((A)〜(C))。
【図6】一実施形態の露光条件決定のフローチャートで
ある。
【図7】図6のサブルーチン221のフローチャートで
ある。
【図8】レチクルRT に形成されたパターンを説明する
ための図である((A)、(B))。
【図9】 ウエハWT 上の区画領域の配置を説明するた
めの図である((A)、(B))。
【図10】区画領域の配列を説明するための図である。
【図11】露光エネルギI及びフォーカス位置Zの変化
による転写パターンの状態を説明するための図である。
【図12】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図13】図12のステップ304における処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 光源(光強度可変機構の一部) 3 粗調器(光強度可変機構の一部) 19 ステージ制御系(フォーカス調整系の一部) 20 主制御装置(調整装置) 21 ウエハ駆動装置(駆動機構) 29 記憶装置 40 照射光学系(検出系の一部、フォーカス調整
系の一部) 42 受光光学系(検出系の一部、フォーカス調整
系の一部) PL 投影光学系 R レチクル(マスク) RT レチクル(測定用マスク) W ウエハ(感応基板) WT ウエハ(測定用感応基板)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用照明光によりマスクを照射し、前
    記マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して感
    応基板に転写するための露光条件決定方法であって、 測定用感応基板の被露光面上における、互いに直交する
    行方向と列方向とを有するマトリクス状の仮想的な区画
    領域に関し、同一行については前記測定用感応基板を前
    記投影光学系の光軸方向の同一位置とし、前記行方向に
    ついては露光エネルギ量を単調に変化させるとともに、
    同一列については同一露光エネルギ量とし、前記列方向
    については前記測定用感応基板の前記光軸方向の位置を
    単調に変化させて、前記区画領域それぞれに測定用マス
    クに形成された測定用パターンを転写する第1工程と;
    前記第1工程においてパターンが転写された前記感応基
    板を現像し、現像された該感応基板上に形成された転写
    パターンを検出する第2工程と;前記第2工程において
    検出された前記区画領域それぞれの転写パターンと予め
    用意されたテンプレートパターンとをパターンマッチン
    グする第3工程と;前記第3工程におけるパターンマッ
    チングの結果に基づき、最良露光条件を求める第4工程
    とを含む露光条件決定方法。
  2. 【請求項2】 前記区画領域それぞれは同一形状であ
    り、前記行方向で隣接する前記区画領域間での露光エネ
    ルギ量の差は同一であることを特徴とする請求項1に記
    載の露光条件決定方法。
  3. 【請求項3】 前記区画領域それぞれは同一形状であ
    り、前記列方向で隣接する前記区画領域間での前記光軸
    方向の位置の差は同一であることを特徴とする請求項1
    に記載の露光条件決定方法。
  4. 【請求項4】 前記測定用パターンは、前記測定用マス
    クの前記露光用照明光の照射領域の全域にわたって形成
    された周期的なパターンであることを特徴とする請求項
    1に記載の露光条件決定方法。
  5. 【請求項5】 前記測定用パターンは、前記測定用マス
    クの前記露光用照明光の照射領域の一部に形成された周
    期的なパターンであることを特徴とする請求項1に記載
    の露光条件決定方法。
  6. 【請求項6】 前記測定用マスクの前記測定用パターン
    が形成された前記露光用照明光の照射領域の一部は、該
    照射領域の中心点からの距離が異なる2以上の微小領域
    であることを特徴とする請求項5に記載の露光条件決定
    方法。
  7. 【請求項7】 前記テンプレートパターンは、前記区画
    領域の中から選択された一つの区画領域に転写されたパ
    ターンであることを特徴とする請求項1に記載の露光条
    件決定方法。
  8. 【請求項8】 前記テンプレートパターンは、前記測定
    用パターンと前記投影光学系の投影倍率とに基づいて算
    出されたパターンであることを特徴とする請求項1に記
    載の露光条件決定方法。
  9. 【請求項9】 前記テンプレートパターンは、最大明度
    及び最小明度のいずれか一方からのみなるパターンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の露光条件決定方
    法。
  10. 【請求項10】 前記最良露光条件は、前記光軸方向に
    関する最良フォーカス位置に関する条件及び最良露光エ
    ネルギ量に関する条件の少なくとも一方であることを特
    徴とする請求項1に記載の露光条件決定方法。
  11. 【請求項11】 露光用照明光によりマスクを照射し、
    前記マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して
    感応基板に転写する露光方法であって、前記請求項1〜
    10のいずれか一項に記載の露光条件決定方法によって
    決定された最良露光条件を設定する工程と;その設定さ
    れた露光条件にて前記マスクに形成されたパターンを投
    影光学系を介して感応基板に転写する工程とを含む露光
    方法。
  12. 【請求項12】 露光用照明光によりマスクを照射し、
    前記マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して
    感応基板に転写する露光装置であって、前記感応基板を
    前記投影光学系の光軸方向及びこれに直交する2次元平
    面内で駆動する駆動機構と;前記感応基板の前記光軸方
    向の位置を検出する検出系を有し、該検出系の検出結果
    をモニタしつつ前記駆動機構を介して前記感応基板の前
    記光軸方向位置を所定の目標位置に調整するフォーカス
    調整系と;前記露光用照明光の強度密度を変化させる光
    強度可変機構と;前記駆動機構及び前記光強度可変機構
    を用いて行われた前記請求項1に記載の露光条件決定方
    法によって決定された最良露光条件を記憶する記憶装置
    と;前記記憶装置に記憶された最良露光条件となるよう
    に、前記フォーカス調整系の目標位置及び前記光強度可
    変機構の少なくとも一方を調整する調整装置とを備える
    露光装置。
  13. 【請求項13】 請求項11の露光方法を用いる露光工
    程を含むことを特徴とするデバイスの製造方法。
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