JPH1123082A - サーマルスイッチ - Google Patents

サーマルスイッチ

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Publication number
JPH1123082A
JPH1123082A JP17814697A JP17814697A JPH1123082A JP H1123082 A JPH1123082 A JP H1123082A JP 17814697 A JP17814697 A JP 17814697A JP 17814697 A JP17814697 A JP 17814697A JP H1123082 A JPH1123082 A JP H1123082A
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JP
Japan
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heat transfer
heat
piston
thermal conductor
contact
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17814697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Irie
隆之 入江
Junji Ogata
潤司 緒方
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1123082A publication Critical patent/JPH1123082A/ja
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却を確実に行なうことができ、かつ小型化に
有利な構造によるサーマルスイッチを提供する。 【解決手段】超伝導コイル10に対して冷凍機11によ
り冷却を行なうための低温用のサーマルスイッチにおい
て、冷凍機11からの伝熱が行われる伝熱側伝熱体16
aと、この伝熱側伝熱体16aと接触した状態から接触
面に隙間が生じる位置まで超伝導コイル10上に摺動可
能な状態で伝熱が行われるように接触させられている受
熱側伝熱体16bとから構成されるくさび形伝熱体16
と、超伝導コイル10に固定され、内部に受熱側伝熱体
16bと接続されたピストン20が設けられ、ピストン
20によって機密が保たれている側に窒素(N2 )ガス
が封入されているシリンダ18とを設け、N2 ガスの状
態に応じたピストン20の動きによって受熱側伝熱体1
6bの伝熱側伝熱体16aとの接続状態を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝導冷却型の超伝
導コイルに対する低温用のサーマルスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図2には、伝導冷却型の超伝導コイルに
対する、従来の低温用のサーマルスイッチの構成図を示
している。
【0003】図2に示すように、伝導冷却型の超伝導コ
イル1を冷凍機2によって冷却するために、サーマルス
イッチには、高温ステージ3と低温ステージ6とが設け
られている。高温ステージ3は、80゜Kまでの冷却能
力を有効に利用するためのもので、高温ステージ3と超
伝導コイル1との間に設けられたパイプ7に封入された
窒素(N2 )ガスを介在させて、N2 ガスの対流および
伝導により超伝導コイル1を冷却する。高温ステージ3
からは、80゜Kまで冷却が行われる。
【0004】すなわち、その後、低温ステージ6により
超伝導コイル1を冷却すると、パイプ7の内部に封入さ
れているN2 ガスが液化して真空状態となり、高温ステ
ージ3からの超伝導コイル1への伝熱がなくなるためで
ある。以後、低温ステージ6のみによって超伝導コイル
1の冷却が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の伝導
冷却型の超伝導コイル1に対する低温用のサーマルスイ
ッチは、パイプ7に封入されたN2 ガスを介在させて伝
熱を行なっていた。すなわち、N2 ガスによる伝導およ
び対流により冷却を行なうために冷却能力の安定性にか
けるものがあった。従って、サーマルスイッチのスイッ
チ動作も安定しなかった。また、伝熱のためのN2 ガス
をパイプ7に封入する構造であるため小型化することが
困難となっていた。
【0006】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、冷却を確実に行なうことができ、かつ小型
化に有利な構造によるサーマルスイッチを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、被冷却物に対
して冷凍機により冷却を行なうための低温用のサーマル
スイッチにおいて、前記冷凍機からの伝熱が行われる伝
熱側伝熱体と、この伝熱側伝熱体と接触した状態から接
触面に隙間が生じる位置まで前記被冷却物上に摺動可能
な状態で、伝熱が行われるように接触させられている受
熱側伝熱体とから構成される伝熱体と、前記被冷却物に
固定され、内部に前記受熱側伝熱体と接続されたピスト
ンが設けられ、前記ピストンによって機密が保たれてい
る側に窒素(N2 )ガスが封入されているシリンダとを
具備し、前記シリンダ内の窒素(N2 )ガスの状態に応
じた前記ピストンの動きに合わせて前記受熱側伝熱体を
摺動させ、前記伝熱側伝熱体との接続状態を変更するこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
伝導冷却型の超伝導コイル10(被冷却物)に対する低
温用のサーマルスイッチの構成を示す図である。超伝導
コイル10は、冷凍機11によってサーマルスイッチを
介して冷却される。
【0009】図1に示すように、本実施形態におけるサ
ーマルスイッチは、低温ステージ12、高温ステージ1
4、くさび形伝熱体16、シリンダ18、ピストン2
0、ピストンロッド21、及びN2 ガス管22によって
構成されている。
【0010】超伝導コイル10を冷凍機11にて冷却す
るために、低温ステージ12と高温ステージ14が設け
られている。高温ステージ14と超伝導コイル10との
間に、くさび形伝熱体16が設けられる。
【0011】くさび形伝熱体16は、伝熱側伝熱体16
aと受熱側伝熱体16bによって構成されている。伝熱
側伝熱体16aは、高温ステージ14に伝熱が行われる
ように固定され、受熱側伝熱体16bは、伝熱側伝熱体
16aと接触した状態から接触面に隙間が生じる位置ま
で超伝導コイル10上に摺動可能な状態で、伝熱が行わ
れるように接触させられている。
【0012】受熱側伝熱体16は、超伝導コイル10に
固定されたシリンダ18内で所定方向に往復動作される
ピストン20の動きを伝達するピストンロッド21が接
続されている。受熱側伝熱体16bは、ピストン20の
シリンダ18内での動きに応じて超伝導コイル10上で
摺動される。
【0013】伝熱側伝熱体16a及び受熱側伝熱体16
bは、図1に示すように、側面から見た時の形状がくさ
び形をしており、図1(a)に示すスイッチON状態に
あるときに相互に伝達面16cが安定して接触し、図1
(b)に示すスイッチOFF状態になるときに受熱側伝
熱体16bがシリンダ18側に摺動されて伝熱側伝熱体
16aと接触面間に隙間が生じるような傾斜をもって接
触面が形成されている。
【0014】なお、伝熱側伝熱体16aと受熱側伝熱体
16bのそれぞれの接触面の形状は、特に限定されない
が、伝熱が効率的に行われるように、同形状(完全に双
方の面が接触する形状)とすることが好ましい。
【0015】シリンダ18内のピストン20によって機
密が保たれている側(ピストンロッド21が接続されて
いない側)は、N2 ガス管22を通じて窒素(N2 )ガ
スが封入されている。また、シリンダ18内のN2 ガス
が封入されていない側は、大気と連通されている。
【0016】次に、図1に示す本実施形態のサーマルス
イッチの作用について説明する。
【0017】まず、図1(a)に示すスイッチON状態
では、冷凍機11によって高温ステージ14を介してく
さび形伝熱体16に、超伝導コイル10を冷却するため
の伝熱が行われる。
【0018】スイッチON状態では、くさび形伝熱体1
6の伝熱側伝熱体16aと受熱側伝熱体16bの伝熱面
16c(傾斜面)が接触しているため、超伝導コイル1
0に高温ステージ14からの冷却熱が伝導される。くさ
び形伝熱体16を用いた伝熱は固体接触により行われる
ためより確実に冷却が行われる。
【0019】こうして、冷凍機11の高温ステージ14
からくさび形伝熱体16を介した伝熱により超伝導コイ
ル10が80゜K付近にまで冷却されると、ピストン2
0の内部に封入されたN2 ガスが冷却され液化するため
に真空状態となる。
【0020】このため、ピストン20のN2 ガスが封入
されている側と大気と連通されている側とで圧力差が生
じ、ピストン20が、図1(b)に示す矢印方向、すな
わち受熱側伝熱体16bをピストン20側に引き寄せる
方向に移動する。
【0021】受熱側伝熱体16bは、ピストン20の動
きに合わせて超伝導コイル10上を移動される。従っ
て、受熱側伝熱体16bと伝熱側伝熱体16aとの間に
隙間が生じ、図1(b)に示すようなスイッチOFF状
態となる。
【0022】このため、高温ステージ14からのくさび
形伝熱体16を介した冷却が行われなくなる。つまり、
サーマルスイッチとして機能する。
【0023】このようにして、本実施形態のサーマルス
イッチは、従来のN2 ガスを封入したパイプ容器により
成るサーマルスイッチに代え、傾斜面で接触して成る一
対のくさび形伝熱体16の一方である伝熱側伝熱体16
aを高温ステージ14側に固定し、他方の受熱側伝熱体
16bを超伝導コイル10側に熱伝達を損なわないよう
に設置している。そして、超伝導コイル10側の受熱側
伝熱体16bにN2 ガスが封入されたシリンダ18内の
ピストンと連結することで、ピストン20がN2 ガスの
状態(真空状態)に応じて移動されることで受熱側伝熱
体16bが伝熱側伝熱体16aと離れて接触面に隙間が
生じ、スイッチOFF状態とすることができる。
【0024】このため、固体接触により伝熱が行われる
ため、従来のパイプ方式に比べ確実であると共に伝熱量
が多く小型化に対して有利である。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
冷却物に対して冷凍機により冷却を行なうための低温用
のサーマルスイッチにおいて、冷凍機からの伝熱が行わ
れる伝熱側伝熱体と、この伝熱側伝熱体と接触した状態
から接触面に隙間が生じる位置まで前記被冷却物上に摺
動可能な状態で伝熱が行われるように接触させられてい
る受熱側伝熱体とから構成される伝熱体と、被冷却物に
固定され、内部に前記受熱側伝熱体と接続されたピスト
ンが設けられ、ピストンによって機密が保たれている側
にN2 ガスが封入されているシリンダとを具備し、シリ
ンダ内のN2 ガスの状態に応じたピストンの動きに合わ
せて受熱側伝熱体を摺動させ伝熱側伝熱体との接続状態
を変更するので、機械的な動作で伝熱のON/OFFの
制御が行われるため、より確実な作動が得られると共
に、固体接触により熱移動が行われるため、従来のパイ
プ方式に比べより小型化が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る低温用サーマルスイッ
チの構成図。
【図2】従来の低温用サーマルスイッチの構成図。
【符号の説明】
10 超伝導コイル 11 低温ステージ 12 冷凍機 14 高温ステージ 16 くさび形伝熱体 16c 伝熱面 18 シリンダ 20 ピストン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被冷却物に対して冷凍機により冷却を行
    なうための低温用のサーマルスイッチにおいて、 前記冷凍機からの伝熱が行われる伝熱側伝熱体と、この
    伝熱側伝熱体と接触した状態から接触面に隙間が生じる
    位置まで前記被冷却物上に摺動可能な状態で、伝熱が行
    われるように接触させられている受熱側伝熱体とから構
    成される伝熱体と、 前記被冷却物に固定され、内部に前記受熱側伝熱体と接
    続されたピストンが設けられ、前記ピストンによって機
    密が保たれている側に窒素(N2 )ガスが封入されてい
    るシリンダとを具備し、 前記シリンダ内の窒素(N2 )ガスの状態に応じた前記
    ピストンの動きに合わせて前記受熱側伝熱体を摺動さ
    せ、前記伝熱側伝熱体との接続状態を変更することを特
    徴とするサーマルスイッチ。
JP17814697A 1997-07-03 1997-07-03 サーマルスイッチ Withdrawn JPH1123082A (ja)

Priority Applications (1)

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JP17814697A JPH1123082A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 サーマルスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17814697A JPH1123082A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 サーマルスイッチ

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JPH1123082A true JPH1123082A (ja) 1999-01-26

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JP17814697A Withdrawn JPH1123082A (ja) 1997-07-03 1997-07-03 サーマルスイッチ

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JP (1) JPH1123082A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002050490A1 (en) * 2000-12-19 2002-06-27 Checksix, Llc Interruptible thermal bridge system
CN1304808C (zh) * 2003-08-06 2007-03-14 中国科学院电工研究所 一种用于热开关的低温热管
DE102016203758A1 (de) * 2016-03-08 2017-09-28 Volkswagen Aktiengesellschaft Klimaanlage und Kraftfahrzeug mit Klimaanlage
JP2019502889A (ja) * 2015-12-04 2019-01-31 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 極低温冷却システム

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JP2019502889A (ja) * 2015-12-04 2019-01-31 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 極低温冷却システム
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Legal Events

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907