JPH11230626A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JPH11230626A
JPH11230626A JP2943898A JP2943898A JPH11230626A JP H11230626 A JPH11230626 A JP H11230626A JP 2943898 A JP2943898 A JP 2943898A JP 2943898 A JP2943898 A JP 2943898A JP H11230626 A JPH11230626 A JP H11230626A
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JP
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temperature
compressor
refrigerant
expansion valve
refrigeration cycle
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JP2943898A
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English (en)
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Noriho Okakura
典穂 岡座
Shozo Funakura
正三 船倉
Mitsuharu Matsuo
光晴 松尾
Yuji Yoshida
雄二 吉田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/12Inflammable refrigerants

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  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 R32とHC冷媒からなる混合冷媒の吐出温
度が信頼性を損なうほど高温となることを防止する冷凍
サイクル装置を提供する。 【解決手段】 HFC冷媒のR32(ジフルオロメタ
ン)と、HC冷媒のR600a(イソブタン)、R60
0(ブタン)、RC270(シクロプロパン)、R29
0(プロパン)から選択された少なくとも一つのHC冷
媒を主成分とする混合冷媒を封入し、吐出温度検知部5
の検知温度があらかじめ設定された設定温度Aより高い
場合には、膨張弁開度変更手段6により膨張弁開度を順
次大きくし、膨張弁開度が最大となった状態で、かつ、
吐出温度検知部5の検知温度があらかじめ設定された設
定温度Bより高い場合には、周波数変更手段8により圧
縮機駆動周波数を下げる制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジフルオロメタン
と、HC冷媒とからなる混合冷媒の冷凍サイクル装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアコン、冷凍機等の冷凍サイク
ル装置は、圧縮機、必要に応じて四方弁、凝縮器、キャ
ピラリーチューブや膨張弁等の絞り装置、蒸発器、アキ
ュームレータ等を配管接続して冷凍サイクルを構成し、
その内部に冷媒を循環させることにより、冷却または加
熱作用を行っている。これらの冷凍サイクル装置におけ
る冷媒としては、CFC冷媒やHCFC冷媒が用いられ
ている。
【0003】しかし、従来のCFC冷媒やHCFC冷媒
はオゾン層に対して有害な影響があることから、オゾン
層に対する脅威がないHFC冷媒やHC冷媒が代替冷媒
として提案されている。
【0004】例えば冷蔵庫用の作動媒体は、CFC冷媒
のR12から、HFC冷媒のR134a(1,1,1,
2−テトラフルオロエタン、CF3-CH2F、沸点−26.1
℃)や、HC冷媒のR600a(イソブタン、(CH3)2-C
H-CH3、沸点−11.8℃)、RC270(シクロプロ
パン、-CH2-CH2-CH2-、沸点−33.5℃)、R290
(プロパン、CH3-CH2-CH3、沸点−42.1℃)の各単
一冷媒やこれらの混合冷媒への移行が提案されている。
【0005】また空調機用の作動媒体は、HCFC冷媒
のR22から、HFC冷媒のR32(ジフルオロメタ
ン、CH2F2、沸点−51.7℃)、R125(ペンタフ
ルオロエタン、CF3-CHF2、沸点−48.1℃)、R13
4a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン、CF3-CH
2F、沸点−26.1℃)等からなる混合冷媒や、HC冷
媒のR290、R1270(プロピレン、CH3-CH=CH2
沸点−47.7℃)や、R170(エタン、CH3-CH3
沸点−88.8℃)との混合冷媒への移行が提案されて
いる。例えば、R32とR125からなる混合冷媒が注
目されており、50±2重量%のR32と50±2重量
%のR125からなる混合冷媒は、共沸様混合物とな
り、R410Aの番号が付与されている。
【0006】しかし、R125やR134aなどのHF
C冷媒を用いることでオゾン層に対する脅威はなくなる
が、他の地球環境問題である地球温暖化に対する影響を
示す地球温暖化係数は、従来のHCFC冷媒のR22と
同程度であり改善することができない。またHC冷媒
は、オゾン層に対する脅威もなく地球温暖化係数も小さ
いが、従来のHCFC冷媒のR22にはなかった強い可
燃性を持つ。
【0007】ここで、HFC冷媒のR32は、鉱油やア
ルキルベンゼン油等の従来の圧縮機用潤滑油との相溶性
が小さく、弱い可燃性があるという欠点があるものの、
地球温暖化係数を、R22やR410Aに比べて約1/
3に小さくできる利点がある。そこで、従来の圧縮機用
潤滑油を用いた圧縮機へのオイルリターンを確保するた
めに、化学構造が鉱油やアルキルベンゼン油と近く、し
かもR32と共沸性の高いHC冷媒を少量、弱可燃性を
確保できる範囲でR32と混合することが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、R32とR6
00a、R600、RC270、R290から選択され
た少なくとも一つのHC冷媒とを主成分とした、共沸様
混合冷媒を冷凍サイクルに用いたところ、R410Aに
比べて、吐出圧力は、ほぼ同等となるものの、吐出温度
は高くなることが判明した。これについて以下に説明す
る。
【0009】まず、HC冷媒から選択されたR600a
またはR600またはRC270またはR290と、H
FC冷媒のR32からなる2成分系の理想的な冷凍性能
と、これらのHC冷媒がR32と共沸様組成を形成する
ことを以下に説明する。
【0010】R32とHC冷媒からなる2成分系の、R
32が80重量%から100重量%の混合冷媒の理想的
な冷凍性能を(表1)から(表4)に示す。R410A
の理想的な冷凍性能と比較して示している。条件は、凝
縮平均温度が50℃、蒸発平均温度が0℃、凝縮器出口
過冷却度が0deg、蒸発器出口過熱度が0degの場
合である。(表1)はR32とR600aからなる2成
分系、(表2)はR32とR600からなる2成分系、
(表3)はR32とRC270からなる2成分系、(表
4)はR32とR290からなる2成分系、の理想的な
冷凍性能を示している。また、上記条件下での、R41
0Aの凝縮圧力は3.038MPa、蒸発圧力は0.7
97MPa、吐出温度は73.5℃である。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】共沸様混合物であるかどうかは、次の2点
から確認することができる。第1は、もし共沸様混合物
でなければ、R32に高沸点のHC冷媒を混合するにつ
れて、同一の凝縮平均温度や蒸発平均温度において圧力
特性が順次低下するものであり、逆に共沸様混合物であ
れば、R32に高沸点のHC冷媒を混合しても、ほとん
ど圧力が変化しなかったり、ある共沸様組成で圧力特性
が極大値をもつことでわかる。第2は、凝縮過程と蒸発
過程における温度勾配がほとんどゼロに近いかどうかで
ある。
【0016】(表1)の圧力特性や凝縮過程と蒸発過程
における温度勾配からは、R32とR600aからなる
混合冷媒では、約10重量%のR600aまで共沸様組
成となることがわかる。同様に(表2)から、R32と
R600からなる混合冷媒では、約5重量%のR600
まで共沸様組成となることがわかる。同様に(表3)か
ら、R32とRC270からなる混合冷媒では、約20
重量%のRC270まで共沸様組成となることがわか
る。同様に(表4)からR32とR290からなる混合
冷媒では、高沸点のR290の混合割合を多くするにつ
れて逆に圧力が上昇しており、少なくとも約20重量%
のR290まで共沸様組成となることがわかる。
【0017】なお、表中のR32/R600aなどは、
R32とR600aからなる混合冷媒であることを示し
ている。また、組成割合の欄の80/20等は、対応す
る組成割合の重量割合の値であり、表1ではR32が8
0重量%、R600aが20重量%であることを示して
いる。
【0018】次に、前記混合冷媒の共沸様混合組成を実
際の冷凍サイクルに用いたときの吐出温度について説明
する。ルームエアコンを用いた実験およびシミュレーシ
ョンから得られた外気温度35℃、および43℃での冷
房運転時の吐出温度を(表5)に示す。
【0019】
【表5】
【0020】(表5)から、R600a、R600、R
C270、R290から選択された少なくとも一つのH
C冷媒と、HFC冷媒のR32からなる2成分系の共沸
様組成に近い組成での吐出温度は、R410Aに比べて
約4度から10度程度高くなる傾向にあり、特に、外気
温が高い場合には、この傾向が強くなることがわかる。
【0021】吐出温度が高すぎると圧縮機潤滑油の劣化
および炭化、圧縮機の加熱による電動機巻き線の絶縁劣
化、構成部品の劣化等により、冷凍サイクル装置の信頼
性を低下させるという問題が生じる。
【0022】本発明は、冷媒としてイソブタン、ブタ
ン、シクロプロパン、プロパンから選択された少なくと
も一つのHC冷媒とジフルオロメタンとを主成分とする
混合冷媒を用いる冷凍サイクル装置が有する吐出温度が
高くなるという課題を考慮し、冷媒としてイソブタン、
ブタン、シクロプロパン、プロパンから選択された少な
くとも一つのHC冷媒とジフルオロメタンとを主成分と
する混合冷媒を用い、吐出温度が信頼性を損なうほど高
温となることを防止する冷凍サイクル装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、圧
縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁を有する冷凍サイク
ルと、前記圧縮機の吐出温度を検知する温度検知部と、
前記膨張弁の開度を変更する膨張弁開度変更手段と、前
記膨張弁開度変更手段を制御する制御手段とを備え、冷
媒としてイソブタン、ブタン、シクロプロパン、プロパ
ンから選択された少なくとも一つのHC冷媒とジフルオ
ロメタンとを主成分とする混合冷媒を用い、前記制御手
段は、前記吐出温度があらかじめ設定された設定温度以
下になるように、前記膨張弁開度変更手段を制御するこ
とを特徴とする冷凍サイクル装置である。
【0024】請求項2の本発明は、圧縮機、凝縮器、蒸
発器および膨張弁を有する冷凍サイクルと、前記圧縮機
の吐出温度を検知する温度検知部と、前記圧縮機の駆動
周波数を変更する周波数変更手段と、前記周波数変更手
段を制御する制御手段とを備え、冷媒としてイソブタ
ン、ブタン、シクロプロパン、プロパンから選択された
少なくとも一つのHC冷媒とジフルオロメタンとを主成
分とする混合冷媒を用い、前記制御手段は、前記吐出温
度があらかじめ設定された設定温度以下になるように、
前記周波数変更手段を制御することを特徴とする冷凍サ
イクル装置である。
【0025】請求項3の本発明は、圧縮機、凝縮器、蒸
発器および膨張弁を有する冷凍サイクルと、前記圧縮機
の吐出温度を検知する温度検知部と、前記膨張弁の開度
を変更する膨張弁開度変更手段と、前記圧縮機の駆動周
波数を変更する周波数変更手段と、前記膨張弁開度変更
手段および前記周波数変更手段を制御する制御手段とを
備え、冷媒としてイソブタン、ブタン、シクロプロパ
ン、プロパンから選択された少なくとも一つのHC冷媒
とジフルオロメタンとを主成分とする混合冷媒を用い、
前記制御手段は、前記吐出温度があらかじめ設定された
第一の設定温度以下になるように、前記膨張弁開度変更
手段を制御し、前記制御により前記膨張弁開度が最大と
なった状態で、かつ、前記吐出温度があらかじめ設定さ
れた第二の設定温度より高い場合には、前記吐出温度が
前記第二の設定温度以下になるように、前記周波数変更
手段を制御することを特徴とする冷凍サイクル装置であ
る。
【0026】請求項4の本発明は、圧縮機、凝縮器、蒸
発器および膨張弁を有する冷凍サイクルと、前記圧縮機
の吐出温度を検知する温度検知部と、前記膨張弁の開度
を変更する膨張弁開度変更手段と、前記圧縮機の駆動周
波数を変更する周波数変更手段と、前記膨張弁開度変更
手段および前記周波数変更手段を制御する制御手段とを
備え、冷媒としてイソブタン、ブタン、シクロプロパ
ン、プロパンから選択された少なくとも一つのHC冷媒
とジフルオロメタンとを主成分とする混合冷媒を用い、
前記制御手段は、前記吐出温度があらかじめ設定された
第一の設定温度より高く、かつ、前記第一の設定温度よ
り高い温度に設定された第二の設定温度より低い場合に
は、前記吐出温度が前記第一の設定温度以下になるよう
に、前記膨張弁開度変更手段を制御し、前記吐出温度が
前記第二の設定温度より高く、かつ、前記第二の設定温
度より高い温度に設定された第三の設定温度より低い場
合には、前記吐出温度が前記第二の設定温度以下になる
ように、前記周波数変更手段を制御し、前記吐出温度が
前記第三の設定温度より高い場合には、前記圧縮機の運
転を停止させるように、前記周波数変更手段を制御する
ことを特徴とする冷凍サイクル装置である。
【0027】請求項5の本発明は、前記設定温度、前記
第一の設定温度、前記第二の設定温度、前記第三の設定
温度のいずれかは、50±2重量%のジフルオロメタン
と50±2重量%のペンタフルオロエタンからなる別の
混合冷媒を前記冷凍サイクルで用いた場合の通常運転時
における前記圧縮機の吐出温度の最大値に実質的に等し
いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷
凍サイクル装置である。
【0028】請求項6の本発明は、前記設定温度、前記
第一の設定温度、前記第二の設定温度、前記第三の設定
温度のいずれかは、前記圧縮機で用いる潤滑油の性能劣
化が実質的に起こらない最高の温度であることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置
である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0030】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における冷凍サイクル装置の構成を示す
概念図である。図1において、1は圧縮機、2は凝縮
器、3は膨張弁、4は蒸発器であり、蒸気圧縮式の冷凍
サイクルを構成している。また、5は圧縮機の吐出管に
設置された吐出温度検知部、6は膨張弁3の開度を変更
する膨張弁開度変更手段であり、制御手段7によって制
御される。冷媒としては、HFC冷媒のR32を95重
量%と、HC冷媒のR600を5重量%からなる共沸様
混合冷媒を用いている。
【0031】つぎに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置の動作について説明する。R32とR600の混
合冷媒は圧縮機1により吸引されて圧縮された後、凝縮
器2に導かれて凝縮液化し、液冷媒となる。液冷媒は、
膨張弁3に導かれ、膨張弁3によって特定圧力以下に下
げられ、蒸発器4において、蒸発させられてガス冷媒と
なり、再び圧縮機1に吸引される。
【0032】制御手段7は、通常の運転時には、圧縮機
1の吸入するガス冷媒の温度を検知する吸入温度検知部
(図示せず)の出力と、ガス冷媒の圧力を検知する圧力
検知部(図示せず)の出力および/または蒸発温度を検
知する蒸発温度検知部(図示せず)の出力とから算出さ
れた、冷媒の過熱度や、要求されている冷凍能力に応じ
て、膨張弁開度変更手段6や周波数変更手段(図示せ
ず)を制御し、膨張弁開度や、圧縮機駆動周波数の変更
を行う。
【0033】しかし、R32とR600の混合冷媒を用
いた場合には、吐出温度が高くなり、特に、外気温度が
変化した場合などに吐出温度が高くなる傾向が強い。こ
のため、吐出温度が高くなりすぎると圧縮機潤滑油の劣
化および炭化、圧縮機1の加熱による電動機巻き線の絶
縁劣化、構成部品の劣化等により、冷凍サイクル装置の
信頼性が確保できないという問題が起こる。
【0034】そこで、制御手段7は、吐出温度検知部5
により検知される吐出温度があらかじめ設定された設定
温度より高いと判定される場合には、膨張弁開度変更手
段6により、膨張弁3の開度を順次大きくする制御を行
う。
【0035】これにより、膨張弁流量が増加するため、
吐出温度が下げられ、圧縮機1および冷媒の循環経路な
どを保護し、冷凍サイクル装置の信頼性を確保できる。
【0036】また、この制御方法では、圧縮機駆動周波
数は下げていないため、冷凍能力はそれほど低下させる
ことなく、すなわち、快適性を損なわずに吐出温度を下
げることができる。さらに、R32/R600混合冷媒
は、(表2)に示されるようにR410Aに比べて、冷
凍能力、成績係数が良いので、運転効率の最も良くなる
膨張弁開度より、多少大きい膨張弁開度で運転しても、
効率の良い運転が可能である。
【0037】上記設定温度を、上記冷凍サイクルに従来
の冷媒、例えば、R410Aを用いた場合の通常運転時
における、前記圧縮機の吐出温度の最大値(許容範囲の
最大値)に実質的に等しくすれば、R410Aを冷媒と
して使用している従来の冷凍サイクル装置で使用してい
る圧縮機潤滑油、圧縮機の電動機巻き線、構成部品等
を、本実施の形態における冷凍サイクル装置にそのまま
使用しても、上述した高温の吐出温度による性能劣化を
回避できる。また、上記設定温度を、本実施の形態にお
ける冷凍サイクル装置において使用しようとしている圧
縮機潤滑油の性能劣化が実質的に起こらない最高の温度
(許容範囲の最大値)とすれば、少なくとも、圧縮機潤
滑油の劣化および炭化は確実に回避できる。
【0038】なお、図1に示した本実施の形態における
冷凍サイクル装置では、冷媒として、R32/R600
混合冷媒を用いたが、R32/R600aやR32/R
C270、またはR32/R290などの混合冷媒を用
いた場合にも、同様の効果が得られる。
【0039】さらに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置に、冷暖兼用の空調機として利用するために、四
方弁(図示せず)を追加しても同様の効果が得られる。
【0040】また、本実施の形態における冷凍サイクル
装置では、温度検知部5を吐出管に設けて説明したが、
圧縮機1と凝縮器2の間の配管に設けたり、圧縮機1の
シェルに設けて、吐出温度の検知を行ってもよい。
【0041】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態における冷凍サイクル装置の構成を示す
概念図である。なお、図2において、図1と同じ構成要
素は図1と同じ符号を付す。また、8は圧縮機1の駆動
周波数を変更する周波数変更手段であり、制御手段7に
よって制御される。冷媒としては、HFC冷媒のR32
を95重量%と、HC冷媒のR600を5重量%からな
る共沸様混合冷媒を用いている。
【0042】つぎに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置の動作について説明する。通常時の動作は、上述
した第1の実施の形態における冷凍サイクル装置の動作
と同様であるので、説明を省略する。
【0043】R32とR600の混合冷媒を用いた場合
には、吐出温度が高くなり、特に、外気温度が変化した
場合などに吐出温度が高くなる傾向が強い。このため、
吐出温度が高くなりすぎると圧縮機潤滑油の劣化および
炭化、圧縮機1の加熱による電動機巻き線の絶縁劣化、
構成部品の劣化等により、冷凍サイクル装置の信頼性が
確保できないという問題が起こる。
【0044】そこで、制御手段7は、吐出温度検知部5
により検知される吐出温度があらかじめ設定された設定
温度より高いと判定される場合には、周波数変更手段8
により圧縮機駆動周波数を下げる制御を行う。
【0045】これにより、圧縮比が低下するため、吐出
温度が下げられ、圧縮機1および冷媒の循環経路などを
保護し、冷凍サイクル装置の信頼性を確保できる。
【0046】また、この制御方法では、冷凍能力は低下
するものの、確実に吐出温度を下げることができる。
【0047】上記設定温度を、上記冷凍サイクルに従来
の冷媒、例えば、R410Aを用いた場合の通常運転時
における、前記圧縮機の吐出温度の最大値(許容範囲の
最大値)に実質的に等しくすれば、R410Aを冷媒と
して使用している従来の冷凍サイクル装置で使用してい
る圧縮機潤滑油、圧縮機の電動機巻き線、構成部品等
を、本実施の形態における冷凍サイクル装置にそのまま
使用しても、上述した高温の吐出温度による性能劣化を
回避できる。また、上記設定温度を、本実施の形態にお
ける冷凍サイクル装置において使用しようとしている圧
縮機潤滑油の性能劣化が実質的に起こらない最高の温度
(許容範囲の最大値)とすれば、少なくとも、圧縮機潤
滑油の劣化および炭化は確実に回避できる。
【0048】なお、図2に示した本実施の形態における
冷凍サイクル装置では、冷媒として、R32/R600
混合冷媒を用いたが、R32/R600aやR32/R
C270、またはR32/R290などの混合冷媒を用
いた場合にも、同様の効果が得られる。
【0049】さらに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置に、冷暖兼用の空調機として利用するために、四
方弁(図示せず)を追加しても同様の効果が得られる。
【0050】また、本実施の形態における冷凍サイクル
装置では、温度検知部5を吐出管に設けて説明したが、
圧縮機1と凝縮器2の間の配管に設けたり、圧縮機1の
シェルに設けて、吐出温度の検知を行ってもよい。
【0051】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態における冷凍サイクル装置の構成を示す
概念図である。なお、図3において、図1、2と同じ構
成要素は図1、2と同じ符号を付す。冷媒としては、H
FC冷媒のR32を95重量%と、HC冷媒のR600
を5重量%からなる共沸様混合冷媒を用いている。
【0052】つぎに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置の動作について説明する。通常時の動作は、上述
した第1の実施の形態における冷凍サイクル装置の動作
と同様であるので、説明を省略する。
【0053】R32とR600の混合冷媒を用いた場合
には、吐出温度が高くなり、特に、外気温度が変化した
場合などに吐出温度が高くなる傾向が強い。このため、
吐出温度が高くなりすぎると圧縮機潤滑油の劣化および
炭化、圧縮機1の加熱による電動機巻き線の絶縁劣化、
構成部品の劣化等により、冷凍サイクル装置の信頼性が
確保できないという問題が起こる。
【0054】そこで、制御手段7は、吐出温度検知部5
により検知される吐出温度があらかじめ設定された設定
温度Aより高いと判定される場合には、膨張弁開度変更
手段6により、膨張弁3の開度を順次大きくする制御を
行う。さらに、膨張弁3の開度を順次大きくしていき、
膨張弁3の開度が最大となった状態で、かつ吐出温度検
知部5により検知される吐出温度があらかじめ設定され
た設定温度Bより高いと判定される場合には、周波数変
更手段8により圧縮機駆動周波数を下げる制御を行う。
【0055】膨張弁3の開度を順次大きくしていくこと
で、膨張弁流量が増加するため、吐出温度は低下する。
ここでは、圧縮機駆動周波数は下げていないため、冷凍
能力はそれほど低下させることなく、すなわち、快適性
を損なわずに吐出温度を下げることができる。さらに、
膨張弁3の開度が最大となっても、吐出温度があらかじ
め設定された設定温度B以下に低下しない場合には、圧
縮機駆動周波数を下げることで、圧縮比が低下するた
め、確実に吐出温度が下げられ、圧縮機1および冷媒の
循環経路などを保護し、冷凍サイクル装置の信頼性を確
保できる。
【0056】また、この制御方法では、膨張弁開度が最
大となった状態で、吐出温度が設定温度B以下に低下し
ない場合に限って、駆動周波数を下げるため、冷凍能力
はそれほど低下させることなく、すなわち、快適性を損
なわず、かつ、確実に吐出温度を下げることができる。
さらに、R32/R600混合冷媒は、(表2)に示さ
れるようにR410Aに比べて、冷凍能力、成績係数が
良いので、運転効率の最も良くなる膨張弁開度より、多
少大きい膨張弁開度で運転しても、効率の良い運転が可
能である。
【0057】上記設定温度A、Bのいずれかを、上記冷
凍サイクルに従来の冷媒、例えば、R410Aを用いた
場合の通常運転時における、前記圧縮機の吐出温度の最
大値(許容範囲の最大値)に実質的に等しくすれば、R
410Aを冷媒として使用している従来の冷凍サイクル
装置で使用している圧縮機潤滑油、圧縮機の電動機巻き
線、構成部品等を、本実施の形態における冷凍サイクル
装置にそのまま使用しても、上述した高温の吐出温度に
よる性能劣化を回避できる。また、上記設定温度A、B
のいずれかを、本実施の形態における冷凍サイクル装置
において使用しようとしている圧縮機潤滑油の性能劣化
が実質的に起こらない最高の温度(許容範囲の最大値)
とすれば、少なくとも、圧縮機潤滑油の劣化および炭化
は確実に回避できる。
【0058】なお、図3に示した本実施の形態における
冷凍サイクル装置では、冷媒として、R32/R600
混合冷媒を用いたが、R32/R600aやR32/R
C270、またはR32/R290などの混合冷媒を用
いた場合にも、同様の効果が得られる。
【0059】また、設定温度Bは、設定温度Aと同じ温
度に設定しても、設定温度Aより低い温度に設定しても
よい。
【0060】さらに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置に、冷暖兼用の空調機として利用するために、四
方弁(図示せず)を追加しても同様の効果が得られる。
【0061】また、本実施の形態における冷凍サイクル
装置では、温度検知部5を吐出管に設けて説明したが、
圧縮機1と凝縮器2の間の配管に設けたり、圧縮機1の
シェルに設けて、吐出温度の検知を行ってもよい。
【0062】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
における冷凍サイクル装置の構成は、上述した第3の実
施の形態おける冷凍サイクル装置の構成と同じである。
したがって、本実施の形態においても図3を参照して説
明する。なお、本実施の形態における冷凍サイクル装置
の冷媒としては、HFC冷媒のR32を95重量%と、
HC冷媒のR600を5重量%からなる共沸様混合冷媒
を用いている。
【0063】つぎに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置の動作について説明する。通常時の動作は、上述
した第1の実施の形態における冷凍サイクル装置の動作
と同様であるので、説明を省略する。
【0064】R32とR600の混合冷媒を用いた場合
には、吐出温度が高くなり、特に、外気温度が変化した
場合などに吐出温度が高くなる傾向が強い。このため、
吐出温度が高くなりすぎると圧縮機潤滑油の劣化および
炭化、圧縮機1の加熱による電動機巻き線の絶縁劣化、
構成部品の劣化等により、冷凍サイクル装置の信頼性が
確保できないという問題が起こる。
【0065】そこで、制御手段7は、吐出温度検知部5
により検知される吐出温度があらかじめ設定された設定
温度Aより高いと判定される場合には、膨張弁開度変更
手段6により、膨張弁3の開度を順次大きくする制御を
行う。また、吐出温度検知部5により検知される吐出温
度が、設定温度Aより高い温度に設定された設定温度B
より高いと判定される場合には、周波数変更手段8によ
り圧縮機駆動周波数を下げる制御を行う。また、吐出温
度検知部5により検知される吐出温度が、設定温度Bよ
り高い温度に設定された設定温度Cより高いと判定され
る場合には、圧縮機1を停止する制御を行う。
【0066】吐出温度が、比較的低い設定温度Aより、
高温となった場合には、膨張弁3の開度を順次大きくし
ていくことで、膨張弁流量が増加するため、吐出温度は
低下する。ここでは、圧縮機駆動周波数は下げていない
ため、冷凍能力はそれほど低下させることなく、すなわ
ち、快適性を損なわずに吐出温度を下げることができ
る。また、吐出温度が、設定温度Aよりも高い設定温度
Bより、高温となった場合には、圧縮機駆動周波数を下
げることで、圧縮比が低下するため、吐出温度が下げら
れる。また、吐出温度が、さらに高い設定温度Cより、
高温となった場合には、圧縮機1を停止することによ
り、圧縮機1および冷媒の循環経路などを保護し、冷凍
サイクル装置の信頼性を確保できる。
【0067】この制御方法では、設定温度Aよりも高い
設定温度Bより、高温となった場合に限って、駆動周波
数を下げるため、冷凍能力はそれほど低下させることな
く、すなわち、快適性を損なわず、かつ、確実に吐出温
度を下げることができる。さらに、R32/R600混
合冷媒は、(表2)に示されるようにR410Aに比べ
て、冷凍能力、成績係数が良いので、運転効率の最も良
くなる膨張弁開度より、多少大きい膨張弁開度で運転し
ても、効率の良い運転が可能である。
【0068】また、何らかの異常により、吐出温度が急
激に上昇した場合にも、駆動周波数を下げることで、吐
出温度を下げるか、あるいは圧縮機1を停止することに
より、圧縮機1および冷媒の循環経路などを保護し、冷
凍サイクル装置の信頼性を確保できる。
【0069】上記設定温度A、B、Cのいずれかを、上
記冷凍サイクルに従来の冷媒、例えば、R410Aを用
いた場合の通常運転時における、前記圧縮機の吐出温度
の最大値(許容範囲の最大値)に実質的に等しくすれ
ば、R410Aを冷媒として使用している従来の冷凍サ
イクル装置で使用している圧縮機潤滑油、圧縮機の電動
機巻き線、構成部品等を、本実施の形態における冷凍サ
イクル装置にそのまま使用しても、上述した高温の吐出
温度による性能劣化を回避できる。また、上記設定温度
A、B、Cのいずれかを、本実施の形態における冷凍サ
イクル装置において使用しようとしている圧縮機潤滑油
の性能劣化が実質的に起こらない最高の温度(許容範囲
の最大値)とすれば、少なくとも、圧縮機潤滑油の劣化
および炭化は確実に回避できる。
【0070】なお、本実施の形態における冷凍サイクル
装置では、冷媒として、R32/R600混合冷媒を用
いたが、R32/R600aやR32/RC270、ま
たはR32/R290などの混合冷媒を用いた場合に
も、同様の効果が得られる。
【0071】さらに、本実施の形態における冷凍サイク
ル装置に、冷暖兼用の空調機として利用するために、四
方弁(図示せず)を追加しても同様の効果が得られる。
【0072】また、本実施の形態における冷凍サイクル
装置では、温度検知部5を吐出管に設けて説明したが、
圧縮機1と凝縮器2の間の配管に設けたり、圧縮機1の
シェルに設けて、吐出温度の検知を行ってもよい。
【0073】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、冷媒としてオゾン層に対する脅威がないイソ
ブタン、ブタン、シクロプロパン、プロパンから選択さ
れた少なくとも一つのHC冷媒とジフルオロメタンとを
主成分とする混合冷媒を用い、吐出温度が信頼性を損な
うほど高温となることを防止する冷凍サイクル装置を提
供することができる。
【0074】すなわち、請求項1の本発明は、吐出温度
があらかじめ設定された設定温度以下になるように、膨
張弁開度を変更する制御を行うことにより、膨張弁流量
が増加するため、冷凍能力はそれほど低下させることな
く、吐出温度が下げられ、圧縮機および冷媒の循環経路
などを保護し、冷凍サイクル装置の信頼性を確保するこ
とが可能になる。
【0075】また、請求項2の本発明は、吐出温度があ
らかじめ設定された設定温度以下になるように、圧縮機
駆動周波数を変更する制御を行うことにより、圧縮比が
低下するため、確実に吐出温度が下げられ、圧縮機およ
び冷媒の循環経路などを保護し、冷凍サイクル装置の信
頼性を確保することが可能になる。
【0076】また、請求項3の本発明は、吐出温度があ
らかじめ設定された第一の設定温度以下になるように、
膨張弁開度を変更する制御を行い、前記制御により前記
膨張弁開度が最大となった状態で、かつ、前記吐出温度
があらかじめ設定された第二の設定温度より高い場合に
は、前記吐出温度が前記第二の設定温度以下になるよう
に、圧縮機駆動周波数を変更する制御を行うことによ
り、膨張弁の開度が最大となるまでは、膨張弁流量が増
加するため、冷凍能力はそれほど低下させることなく、
吐出温度は低下させることができ、また、膨張弁の開度
が最大となっても、吐出温度があらかじめ設定された設
定温度以下に低下しない場合には、圧縮機駆動周波数を
下げることにより、圧縮比が低下するため、確実に吐出
温度が下げられる。このために、冷凍能力はそれほど低
下させることなく、かつ、確実に吐出温度が下げられ、
圧縮機および冷媒の循環経路などを保護し、冷凍サイク
ル装置の信頼性を確保することが可能になる。
【0077】また、請求項4の本発明は、吐出温度があ
らかじめ設定された第一の設定温度より高く、かつ、前
記第一の設定温度より高い温度に設定された第二の設定
温度より低い場合には、前記吐出温度が前記第一の設定
温度以下になるように、膨張弁開度を変更する制御を行
い、前記吐出温度が前記第二の設定温度より高く、か
つ、前記第二の設定温度より高い温度に設定された第三
の設定温度より低い場合には、前記吐出温度が前記第二
の設定温度以下になるように、圧縮機駆動周波数を変更
する制御を行い、前記吐出温度が前記第三の設定温度よ
り高い場合には、前記圧縮機の運転を停止させるように
制御を行うことにより、吐出温度が、比較的低い設定温
度Aより、高温となった場合には、膨張弁開度を順次大
きくしていくことで、膨張弁流量が増加するため、冷凍
能力はそれほど低下させることなく、吐出温度は低下さ
せることができ、また、吐出温度が、比較的高い設定温
度Bより、高温となった場合には、圧縮機駆動周波数を
下げることで、圧縮比が低下するため、確実に吐出温度
が下げられる。このために冷凍能力はそれほど低下させ
ることなく、かつ、何らかの異常により、吐出温度が急
激に上昇した場合にも、駆動周波数を下げることで、吐
出温度を下げるか、あるいは圧縮機を停止することによ
り、圧縮機および冷媒の循環経路などを保護し、冷凍サ
イクル装置の信頼性を確保することが可能になる。
【0078】さらに、請求項5の本発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置において、設定
温度、第一の設定温度、第二の設定温度、第三の設定温
度のいずれかを、R410Aを前記冷凍サイクル装置と
同じ冷凍サイクルで用いた場合の通常運転時における圧
縮機の吐出温度の最大値に実質的に等しいとすることに
よって、R410Aを冷媒として使用している従来の冷
凍サイクル装置で使用している圧縮機潤滑油、圧縮機の
電動機巻き線、構成部品等を、本実施の形態における冷
凍サイクル装置にそのまま使用しても、上述した高温の
吐出温度による性能劣化を回避できる。
【0079】さらに、請求項6の本発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置において、設定
温度、第一の設定温度、第二の設定温度、第三の設定温
度のいずれかを、使用する圧縮機潤滑油の性能劣化が実
質的に起こらない最高の温度とすることによって、少な
くとも、圧縮機潤滑油の劣化および炭化を確実に回避で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における冷凍サイク
ル装置の構成を示す概念図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における冷凍サイク
ル装置の構成を示す概念図である。
【図3】本発明の第3、第4の実施の形態における冷凍
サイクル装置の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 膨張弁 4 蒸発器 5 吐出温度検知部 6 膨張弁開度変更手段 7 制御手段 8 周波数変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 雄二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁を
    有する冷凍サイクルと、前記圧縮機の吐出温度を検知す
    る温度検知部と、前記膨張弁の開度を変更する膨張弁開
    度変更手段と、前記膨張弁開度変更手段を制御する制御
    手段とを備え、冷媒としてイソブタン、ブタン、シクロ
    プロパン、プロパンから選択された少なくとも一つのH
    C冷媒とジフルオロメタンとを主成分とする混合冷媒を
    用い、前記制御手段は、前記吐出温度があらかじめ設定
    された設定温度以下になるように、前記膨張弁開度変更
    手段を制御することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁を
    有する冷凍サイクルと、前記圧縮機の吐出温度を検知す
    る温度検知部と、前記圧縮機の駆動周波数を変更する周
    波数変更手段と、前記周波数変更手段を制御する制御手
    段とを備え、冷媒としてイソブタン、ブタン、シクロプ
    ロパン、プロパンから選択された少なくとも一つのHC
    冷媒とジフルオロメタンとを主成分とする混合冷媒を用
    い、前記制御手段は、前記吐出温度があらかじめ設定さ
    れた設定温度以下になるように、前記周波数変更手段を
    制御することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁を
    有する冷凍サイクルと、前記圧縮機の吐出温度を検知す
    る温度検知部と、前記膨張弁の開度を変更する膨張弁開
    度変更手段と、前記圧縮機の駆動周波数を変更する周波
    数変更手段と、前記膨張弁開度変更手段および前記周波
    数変更手段を制御する制御手段とを備え、冷媒としてイ
    ソブタン、ブタン、シクロプロパン、プロパンから選択
    された少なくとも一つのHC冷媒とジフルオロメタンと
    を主成分とする混合冷媒を用い、前記制御手段は、前記
    吐出温度があらかじめ設定された第一の設定温度以下に
    なるように、前記膨張弁開度変更手段を制御し、前記制
    御により前記膨張弁開度が最大となった状態で、かつ、
    前記吐出温度があらかじめ設定された第二の設定温度よ
    り高い場合には、前記吐出温度が前記第二の設定温度以
    下になるように、前記周波数変更手段を制御することを
    特徴とする冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機、凝縮器、蒸発器および膨張弁を
    有する冷凍サイクルと、前記圧縮機の吐出温度を検知す
    る温度検知部と、前記膨張弁の開度を変更する膨張弁開
    度変更手段と、前記圧縮機の駆動周波数を変更する周波
    数変更手段と、前記膨張弁開度変更手段および前記周波
    数変更手段を制御する制御手段とを備え、冷媒としてイ
    ソブタン、ブタン、シクロプロパン、プロパンから選択
    された少なくとも一つのHC冷媒とジフルオロメタンと
    を主成分とする混合冷媒を用い、前記制御手段は、前記
    吐出温度があらかじめ設定された第一の設定温度より高
    く、かつ、前記第一の設定温度より高い温度に設定され
    た第二の設定温度より低い場合には、前記吐出温度が前
    記第一の設定温度以下になるように、前記膨張弁開度変
    更手段を制御し、前記吐出温度が前記第二の設定温度よ
    り高く、かつ、前記第二の設定温度より高い温度に設定
    された第三の設定温度より低い場合には、前記吐出温度
    が前記第二の設定温度以下になるように、前記周波数変
    更手段を制御し、前記吐出温度が前記第三の設定温度よ
    り高い場合には、前記圧縮機の運転を停止させるよう
    に、前記周波数変更手段を制御することを特徴とする冷
    凍サイクル装置。
  5. 【請求項5】 前記設定温度、前記第一の設定温度、前
    記第二の設定温度、前記第三の設定温度のいずれかは、
    50±2重量%のジフルオロメタンと50±2重量%の
    ペンタフルオロエタンからなる別の混合冷媒を前記冷凍
    サイクルで用いた場合の通常運転時における前記圧縮機
    の吐出温度の最大値に実質的に等しいことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 前記設定温度、前記第一の設定温度、前
    記第二の設定温度、前記第三の設定温度のいずれかは、
    前記圧縮機で用いる潤滑油の性能劣化が実質的に起こら
    ない最高の温度であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の冷凍サイクル装置。
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