JPH11226561A - 有機のそして、場合によつては、無機の硫黄化合物を含有する廃水の浄化方法 - Google Patents

有機のそして、場合によつては、無機の硫黄化合物を含有する廃水の浄化方法

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JPH11226561A
JPH11226561A JP10216535A JP21653598A JPH11226561A JP H11226561 A JPH11226561 A JP H11226561A JP 10216535 A JP10216535 A JP 10216535A JP 21653598 A JP21653598 A JP 21653598A JP H11226561 A JPH11226561 A JP H11226561A
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wastewater
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water
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アルマンド・ベルビユーケン
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ドミエン・スルイツ
Werner Dr Verhoeven
ベルナー・ベルホーベン
Wilhelm Dr Nehoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の一つの目的は、生物学的廃水処理の
能力を大きく向上させるために、有機の、場合によって
は、無機の硫黄化合物、特に、バクテリアに対して毒性
であり、生物学的廃水処理プラントの分解作用を著しく
低下させる2−メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチ
アゾール及びメルカプトベンズイミダゾールの大部分
を、それを含む廃水から除去することである。 【解決手段】 本発明は、有機のそして、場合によって
は、無機の硫黄化合物、具体的には、ある割合のメルカ
プトベンゾチアゾール及び/又はその誘導体及び、場合
によっては、ある割合のベンゾチアゾール及び/又はそ
の誘導体及び/又はメルカプトベンズイミダゾール及び
/又はその誘導体及び、場合によっては、チオ硫酸塩を
含有する廃水の浄化方法であって、廃水を、脂肪族アミ
ンの塩並びに脂肪族及び/又は芳香族炭化水素を含んで
成る抽出剤で処理する方法に関する。本発明の方法は、
特に2−メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチアゾー
ル及びメルカプトベンズイミダゾール等の廃水からの除
去割合が驚くほど高いことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、有機のそして、場合によって
は、無機の硫黄化合物、具体的には、ある割合のメルカ
プトベンゾチアゾール及び/又はその誘導体及び、場合
によっては、ある割合のベンゾチアゾール及び/又はそ
の誘導体及び/又はメルカプトベンズイミダゾール及び
/又はその誘導体及び、場合によっては、チオ硫酸塩を
含有する廃水の浄化方法に関する。
【0002】硝酸塩を除去するための液体抽出による廃
水の浄化は、例えばDE2350962から既知であ
る。他の既知の方法は、抽出による水溶液からのハロゲ
ン化ヒドロキシ芳香族の、フェノールの、及びニトロヒ
ドロキシ芳香族の分離である。ここで使用された抽出剤
は全炭素原子数が少なくとも10である脂肪族アミンの
強酸との塩である。アミン塩の使用は、純粋のアミンの
使用に対して抽出力が大きく増大しているという利点が
ある。そのような方法は、例えばDE3718725及
びDE3436349に記載されている。
【0003】有機溶媒の存在下での脂肪族アミンの硫酸
塩での抽出による廃水からの硝酸塩及び/又は有機不純
物の除去方法も又知られている(EP0396790参
照)。最後に挙げた方法は、特に、カプロラクタムの製
造中に生じる廃水の浄化に適用される。工程中で廃水に
混入する生成物は、スルホン酸アンモニウム基を有する
化合物を大量に含んでいる。
【0004】更に、アニオン性の水溶性有機物質を含有
する廃水が芳香族アミンでの処理によって浄化できるこ
とが知られている(米国特許第3966594号参
照)。低分子量の有機化合物の、複合した水性の混合物
からの、高分子量の脂肪族アミンを用いての抽出による
回収もまた知られている(Chem.Ing.Tech
n.61(1989)No.10,796−804
頁)。水溶液からの、トリオクチルアミン及びジラウリ
ルアミンのような高級アミンでの抽出を用いての有機溶
剤の存在中での、芳香族スルホン酸の回収もまた知られ
ている(J.Separ.Proc.Technol.
6(1985),34−39頁)。
【0005】上記の文献から、高級なアミン又はアミン
塩を用いての有機溶媒の存在下での抽出は、スルホン酸
基及び/又はカルボキシル基のような酸性の基を有し低
いpKa値を持つ有機化合物又はスルホン化芳香族化合
物のようなアニオン性有機化合物のいずれかを処理した
場合に特に有効に作用することが推論される。
【0006】それ故に、本発明の一つの目的は、生物学
的廃水処理の能力を大きく向上させるために、有機の、
場合によっては、無機の硫黄化合物の大部分を、それを
含む廃水から除去することである。特に、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール及びメルカプト
ベンズイミダゾールはバクテリアに対して毒性であり、
生物学的廃水処理プラントの分解作用を著しく低下させ
る。
【0007】従って本発明は、メルカプトベンゾチアゾ
ール及び/又はその誘導体及び、ベンゾチアゾール及び
/又はその誘導体及び/又はメルカプトベンズイミダゾ
ール及び/又はその誘導体及びチオ硫酸塩を含有する廃
水の浄化方法であって、廃水を、8〜50個の炭素原子
を有し、水(20℃)への溶解度が10ppm以下であ
る脂肪族アミンの塩、及び水(20℃)への溶解度が1
0ppm以下である脂肪族及び/又は芳香族炭化水素を
含んで成る抽出剤で処理し、使用される脂肪族アミンの
廃水中に存在する全硫黄化合物に対するモル比が1:1
0〜10:1であり、脂肪族アミンを抽出剤の全量基準
で1〜60重量%の量で使用することを特徴とする方法
を提供する。
【0008】本発明の方法によって浄化することができ
る廃水は、特に、例えばゴムの加工において酸化防止剤
として又は加硫促進剤として使用される硫黄を含有する
有機化合物の製造から発生する。2−メルカプトベンゾ
チアゾール及びジスルフィドや亜鉛塩のようなその誘導
体、及びメルカプトベンズイミダゾール及びその誘導体
をベースとしたスルフェンアミド類の製造中に発生する
廃水が、本発明による浄化に特に適している。
【0009】本発明の方法によって浄化することができ
る廃水は、有機の、そして、場合によっては、無機の硫
黄化合物を、10〜6,000ppm、特に1,000
〜3,500ppmの量で含有する。これに関して特に
挙げられる有機及び無機の硫黄化合物は、メルカプトベ
ンゾチアゾール及びその誘導体、ベンゾチアゾール及び
その誘導体、メルカプトベンズイミダゾール及びその誘
導体及びチオ硫酸塩である。
【0010】メルカプトベンゾチアゾール及び/又はス
ルフィン酸塩及び対応するヒドロキシル化合物のような
その誘導体の含量は、一般的に200〜2,000pp
mである。
【0011】ベンゾチアゾール及び/又はスルフィン酸
塩及び対応するヒドロキシル化合物のようなその誘導体
の含量は、一般的に100〜2,000ppmである。
【0012】メルカプトベンズイミダゾール及び/又は
スルフィン酸塩及び対応するヒドロキシル及びアルキル
化合物のようなその誘導体の含量は、一般的に10〜
2,000ppmである。
【0013】上に述べたように、メルカプトベンゾチア
ゾール、ベンゾチアゾール及びメルカプトベンズイミダ
ゾール以外に、対応するスルフィン酸塩及びヒドロキシ
ル化合物のようなこれらの誘導体もまた、ある割合で存
在する。これらの誘導体は、上述のゴム添加剤の製造中
に形成される。誘導体の含量は、メルカプトベンゾチア
ゾールの、又はベンゾチアゾールの又はメルカプトベン
ズイミダゾールの全量基準で1,000重量%迄であり
得る。
【0014】チオ硫酸塩のような無機の硫黄化合物もま
た、場合によっては、廃水中に全有機硫黄化合物量基準
で50重量%迄の量で存在し得る。
【0015】本発明の方法においては、上記の廃水が、
好ましくは18〜36個の炭素原子を有する脂肪族アミ
ンの塩、好ましくは硫酸塩及び塩化物から成る抽出剤で
処理される。ここで使用される脂肪族アミンは、特に、
トリ−n−オクチルアミン、トリイソオクチルアミン、
トリ−n−デシルアミン、トリイソデシルアミン、トリ
−n−ドデシルアミン、トリイソドデシルアミンのよう
な第三級脂肪族アミン又はその混合物である。
【0016】使用される脂肪族アミンの水(20℃)へ
の溶解度は、好ましくは5ppm未満、特には1ppm
未満である。
【0017】脂肪族アミンの塩以外に、水(20℃)へ
の溶解度が好ましくは5ppm以下、特に1ppm以下
である芳香族及び/又は脂肪族炭化水素もまた、抽出に
おいて使用される。特に好適な芳香族及び/又は脂肪族
炭化水素は、ドデカン及び、例えば沸点範囲が186〜
214℃であり引火点が65℃以上である芳香族炭化水
素を99.5%を超えて含有する混合物のようなケロシ
ンである。
【0018】使用される脂肪族アミンの廃水中に存在す
る硫黄化合物に対するモル比は、好ましくは1:5〜
5:1、特には1:1〜3:1である。
【0019】脂肪族アミンは、全抽出剤量基準で、好ま
しくは5〜40重量%、特には10〜30重量%の量で
使用される。
【0020】本発明による浄化方法は、バッチ及び連続
の両方で実施することができる。
【0021】本発明の方法は、通常標準圧力で行う。当
然のことながら、本発明の方法を多少の加圧又は減圧で
行うことも可能である。
【0022】本発明による浄化方法を実施する温度は一
般的には20〜80℃であり、好ましくは30〜60℃
である。
【0023】本発明の方法はまた、浄化中に得られる抽
出剤の後処理方法をも提供する。後処理は、硫黄化合物
を含有する抽出剤を水性の無機の塩で処理し、次いで硫
黄化合物を含有した水相を無機の酸で処理した後、場合
によっては硫黄又は硫黄化合物を回収するために後処理
を行い、そして抽出剤から成る有機相は浄化工程に循環
するか、或いは、−ベンゾチアゾールが追加的に廃水中
に存在する場合は−塩基で処理した後の抽出剤とベンゾ
チアゾールから成る有機相を、少なくとも10重量%の
硫酸で処理し、次いでベンゾチアゾールを硫酸水溶液と
共に後処理に回し、ベンゾチアゾールが部分的に除去さ
れた抽出剤を浄化工程に循環し、そして循環した抽出剤
の残留ベンゾチアゾール含量は15重量%を超えないこ
とを特徴とする。
【0024】有機の、場合によっては、無機の硫黄化合
物を含んでいる抽出剤は、水性の無機の塩で処理され
る。通常のアルカリ金属及びアルカリ土類金属水酸化物
及び酸化物並びにアンモニアが無機の塩として使用し得
る。水酸化ナトリウムが好ましい。無機の塩は単独で
も、互いに組み合わせてでも使用できる。無機塩水溶液
の濃度は一般的に5〜50重量%であり、好ましくは1
0〜20重量%である。水性の無機の塩の量は一般に抽
出剤基準で5〜20重量%である。
【0025】有機の、場合によっては、無機の硫黄化合
物を含んでいる抽出剤が水性の無機の塩で処理された
後、有機の、場合によっては、無機の硫黄化合物を含ん
だ水相が得られ、硫黄又は硫黄化合物を回収するために
硫酸のような無機の酸で後処理される。無機の酸での酸
性化の間に有機の、場合によっては、無機の硫黄化合物
は樹脂の形状で沈殿し、これは、上で述べたように後処
理して硫黄又は硫黄化合物を得ることができる。
【0026】実質的に上記の抽出剤からなる、得られた
有機相は浄化工程へ循環することができる。
【0027】更に、ベンゾチアゾールも廃水中に存在す
る場合には、水性の無機の塩での処理後の抽出剤及びベ
ンゾチアゾールから成る有機相は、少なくとも10重量
%の硫酸で、好ましくは少なくとも20重量%の硫酸で
そして特には少なくとも30重量%の硫酸で処理され
る。硫酸の量は有機相基準で10〜80重量%が好まし
い。
【0028】その後、ベンゾチアゾールを硫酸水溶液と
共に後処理に回し、ベンゾチアゾールが部分的に除去さ
れた抽出剤を浄化工程に循環する。循環される抽出剤の
後処理工程中では、循環される抽出剤のベンゾチアゾー
ル含量が10重量%を超えないことが好ましく、5重量
%を超えないのが特に好ましいことに注意を払うべきで
ある。このことは、言い換えれば、抽出剤中のベンゾチ
アゾール含量は一定値を超えないことを意味する。
【0029】本発明による浄化方法は、抽出搭又は攪拌
機−静置槽装置のような通常の装置で実施することがで
きる。
【0030】本発明の方法は、驚くほど高い割合の有機
の、場合によっては、無機の硫黄化合物を廃水から除去
することができるという特徴によって特に区別される。
その割合は、100%にまで向上させることができる。
又、硫酸塩や塩化物のような無機の塩の存在にもかかわ
らず、有機の、場合によっては、無機の硫黄化合物が上
記のような高い程度にまで分離できるということも、本
発明の方法において重要である。更に、本発明の方法は
特に経済的である。
【0031】上記の先行技術に基づいて考えると、メル
カプトベンゾチアゾール、ベンゾチアゾール及びメルカ
プトベンズイミダゾールが、酸性基を含有せずまたその
pKa値が7を超えるにもかかわらず、本発明の方法に
おいて、上に述べたように、事実上定量的に分離できる
ということは、驚くべきことであった。即ち、先行技術
からは、特に低いpKa値を有する有機化合物及びアニ
オン性を有する有機化合物だけが特にアミン化合物を用
いて抽出できることが不可避的に予測されることであろ
う。
【0032】
【実施例】実施例 1 加硫促進剤の製造から得られ、pH値が3.4である廃
水1,000mlを、トリ−n−オクチルアミンを10
重量%及びケロシンを90重量%含んで成る抽出剤10
0mlで一度処理した。アミンは前もって硫酸と反応さ
せアミンの硫酸塩を形成させておいた。使用した廃水
は、2−メルカプトベンゾチアゾール(MTB)を37
5mg/l、ベンゾチアゾール(BT)を310mg/
l及びそれらの誘導体を2125mg/l含有してい
た。使用したアミンの、廃水中に存在する硫黄化合物に
対するモル比は、2:1であった。相分離の後、抽出さ
れた水相は、MTBを5mg/l未満、BTを18mg
/l及び誘導体を800mg/l含有していた。これ
は、2−メルカプトベンゾチアゾールについてはほぼ1
00%の、ベンゾチアゾールについては94%の抽出度
に相当する。
【0033】実施例 2 2段の攪拌槽−静置槽型抽出装置中で、ゴム助剤の製造
から得られた廃水5リットル/hrを、連続的にそして
向流で、トリ−n−オクチルアミンを10重量%及びケ
ロシンを90重量%含んで成る抽出剤を用いて、使用し
たアミンの、廃水中に存在する硫黄化合物に対するモル
比2:1で抽出した。アミンは前もって硫酸と反応させ
アミンの硫酸塩を形成させておいた。使用した廃水は、
2−メルカプトベンゾチアゾール(MTB)を260m
g/l、ベンゾチアゾール(BT)を215mg/l、
2−メルカプトメチルベンズイミダゾール(MB2)を
220mg/l、及びそれらの誘導体を1885mg/
l含有していた。抽出された廃水は、MTBを10mg
/l未満、BTを10mg/l未満、MB2を10mg
/l未満及び誘導体を400mg/l含有していた。こ
れは、2−メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチアゾ
ール及び2−メルカプトメチルベンズイミダゾールの完
全な抽出に相当する。
【0034】実施例 3 2段の攪拌槽−静置槽型抽出装置中で、ゴム助剤の製造
から得られた廃水85kg/hrを、連続的にそして向
流で、トリイソオクチルアミンを20重量%及びケロシ
ンを80重量%含んで成る抽出剤を用い、硫酸(50重
量%)を加えてアミンを工程中で硫酸アミンに転化し
て、抽出した。3重量%のNaCl、3重量%のNa2
SO4及び製造中に使用されたアミンの残留量140m
g/lに加えて、使用された廃水は、2−メルカプトベ
ンゾチアゾールを400mg/l、ベンゾチアゾールを
300mg/l、2−メルカプトメチルベンズイミダゾ
ールを40mg/l、チオ硫酸塩を500mg/l及び
それらの誘導体を1550mg/l含有していた。
【0035】抽出された廃水は、2−メルカプトベンゾ
チアゾールを5mg/l未満、ベンゾチアゾールを30
mg/l、2−メルカプトメチルベンズイミダゾールを
5mg/l未満、チオ硫酸塩を25mg/l及びそれら
の誘導体を280mg/l含有していた。残留アミンは
抽出されなかった。塩の残留含量は、NaClが2.8
重量%、Na2SO4が3.2重量%であり、殆ど変化し
ていなかった。
【0036】再抽出段階において、硫黄化合物を含有す
る抽出剤(4.6kg/h)を攪拌槽−静置槽型装置中
で、18重量%水酸化ナトリウム溶液0.5kg/で処
理した。硫黄化合物を含んだ水相は、硫酸で酸性化した
後、樹脂の形態とし、硫黄を回収するために更に後処理
した。
【0037】塩基で処理した後の抽出剤及びベンゾチア
ゾール2.9重量%から成る有機相を、別の攪拌槽−静
置槽型装置中で、循環している32%硫酸(3.7kg
/h)で処理した。同時に50%硫酸を0.5kg/h
で連続的に添加した。
【0038】このようにしてベンゾチアゾールを部分的
に除去した抽出剤(4.5kg/h)を上で述べたよう
に浄化工程に循環した。
【0039】以下に本発明の特徴と好ましい態様を挙げ
る。
【0040】1. メルカプトベンゾチアゾール及び、
場合によっては、チオ硫酸塩、ベンゾチアゾール、メル
カプトベンズイミダゾール及び/又はその誘導体を含有
する廃水の浄化方法であって、廃水を、8〜50個の炭
素原子を有し、水(20℃)への溶解度が10ppm以
下である脂肪族アミンの塩、及び水(20℃)への溶解
度が10ppm以下である脂肪族及び/又は芳香族炭化
水素を含んで成る抽出剤で処理し、使用される脂肪族ア
ミンの廃水中に存在する全硫黄化合物に対するモル比が
1:10〜10:1であり、脂肪族アミンを抽出剤の全
量基準で1〜60重量%の量で使用することを特徴とす
る方法。
【0041】2. 硫黄化合物を含有する抽出剤を水性
の無機の塩で処理し、次いで硫黄化合物を含有した水相
を無機の酸で処理した後、場合によっては硫黄又は硫黄
化合物を回収するために後処理を行い、そして抽出剤か
ら成る有機相を浄化工程に循環するか、或いは、−ベン
ゾチアゾールが追加的に廃水中に存在する場合は−塩基
で処理した後の抽出剤とベンゾチアゾールから成る有機
相を、少なくとも10重量%の硫酸で処理し次いでベン
ゾチアゾールを硫酸水溶液と共に後処理に回し、ベンゾ
チアゾールが部分的に除去された抽出剤を浄化工程に循
環し、そして循環した抽出剤の残留ベンゾチアゾール含
量は15重量%を超えないことを特徴とする上記1項に
記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルナー・ベルホーベン ベルギー・ビー−2920カルムトホウト・エ ピシアドレーフ3 (72)発明者 ビルヘルム・ネホダ ベルギー・ビー−2930ブラスシヤート・エ リザレイ9

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルカプトベンゾチアゾール及び、場合
    によっては、チオ硫酸塩、ベンゾチアゾール、メルカプ
    トベンズイミダゾール及び/又はその誘導体を含有する
    廃水の浄化方法であって、廃水を、8〜50個の炭素原
    子を有し、水(20℃)への溶解度が10ppm以下で
    ある脂肪族アミンの塩、及び水(20℃)への溶解度が
    10ppm以下である脂肪族及び/又は芳香族炭化水素
    を含んで成る抽出剤で処理し、使用される脂肪族アミン
    の廃水中に存在する全硫黄化合物に対するモル比が1:
    10〜10:1であり、脂肪族アミンを抽出剤の全量基
    準で1〜60重量%の量で使用することを特徴とする方
    法。
JP10216535A 1997-07-25 1998-07-16 有機のそして、場合によつては、無機の硫黄化合物を含有する廃水の浄化方法 Pending JPH11226561A (ja)

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DE19732074.0 1997-07-25

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