JPH11226340A - 消火方法および消火装置 - Google Patents

消火方法および消火装置

Info

Publication number
JPH11226340A
JPH11226340A JP10035065A JP3506598A JPH11226340A JP H11226340 A JPH11226340 A JP H11226340A JP 10035065 A JP10035065 A JP 10035065A JP 3506598 A JP3506598 A JP 3506598A JP H11226340 A JPH11226340 A JP H11226340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire extinguishing
air
nitrogen
fire
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10035065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3947610B2 (ja
Inventor
Takashi Nomi
隆 能美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP03506598A priority Critical patent/JP3947610B2/ja
Publication of JPH11226340A publication Critical patent/JPH11226340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3947610B2 publication Critical patent/JP3947610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62CFIRE-FIGHTING
    • A62C99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • A62C99/0009Methods of extinguishing or preventing the spread of fire by cooling down or suffocating the flames
    • A62C99/0018Methods of extinguishing or preventing the spread of fire by cooling down or suffocating the flames using gases or vapours that do not support combustion, e.g. steam, carbon dioxide

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体を利用する消火において、人間の避難時
間が充分に確保され、消火活動を妨げることなく、しか
も設備の規模およびコスト的に有利である消火方法およ
び消火装置の提供。 【解決手段】 比較的密閉された消火区域40内の空気
を吸引圧縮し、この圧縮空気を、酸素および窒素分子の
分別が可能な分子ふるいに施すか、酸素吸着性の固体と
接触させ窒素富化空気を得、これを消火区域40内に戻
す消火方法、および消火区域40内の空気を圧縮する手
段と、酸素および窒素分子の分別が可能な分子ふるいあ
るいは酸素吸着性の固体と、得られた窒素富化空気を消
火区域40内に循環させる循環経路3と、を備えた消火
装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消火方法および消
火装置に関するものであり、さらに詳しくは本発明は、
気体を利用する消火において、人間の避難時間が充分に
確保され、消火活動を妨げることなく、しかも設備の規
模およびコスト的に有利である消火方法および消火装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火災の消火手段として液体の使用を避け
るべき場所が幾つか存在する。例えば美術館、コンピュ
ータールーム、半導体製造工場、食品貯蔵庫等が挙げら
れる。これらの場所は、たとえ火災が小規模なものであ
ったとしても、消火の際の多量の液体の散布・接触によ
り多大な被害がもたらされる。
【0003】このような観点から現在、液体を用いずに
気体で火災の消火を行うことが行われつつある。例えば
パーフルオロアルカン類のようなハロゲン系ガスや二酸
化炭素による気体消火が代表的であり、これに関連する
数多くの技術が提案されている(特開平7−39603
号公報、特公平1−36386号公報、特公平8−17
832号公報、特開平7−237907号公報等)。
【0004】しかしながら、ハロゲン系ガスの使用は地
球環境上問題があり、また二酸化炭素の使用は次のよう
な問題点がある。すなわち: 二酸化炭素は空気中に拡散しにくく、下方に蓄積し
やすいので、消火効率が悪い。 二酸化炭素は反応性が高く、有害な一酸化炭素の発
生の恐れがある。
【0005】そこで、大気中のおよそ80%を占める窒
素を消火ガスとして使用する技術も知られている。窒素
は、大気中の大部分を占めているために空気密度とほぼ
同じであり、空気中に拡散しやすく、しかも反応性が低
い。火災時、窒素は酸化されて窒素酸化物になるがその
量は極僅かであり人体にほとんど影響を及ぼさない。こ
れらのことから、火災の消火に窒素ガスを使用すること
への期待が高まってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在実
用化されている窒素ガスの消火は、対象消火区域の付近
に窒素ガス加圧容器(窒素ボンベ)を複数本設置する必
要があり、そのためのスペースを設けなければならな
い。また窒素ボンベの購入および保存に関するコストも
無視できない。さらに、火災時に窒素ボンベから噴出す
る窒素ガスは、消火区域の酸素濃度を急激に減少させる
ことができるため、消火区域の人間の存在を想定して、
消火区域内の酸素濃度の管理を厳密に行う必要がある。
さらにまた、人間が退避した後、消火区域内に窒素ガス
を多量に噴出させると、消火区域内の酸素が急激に低下
し、消火活動の妨げになる恐れがある。
【0007】したがって本発明の目的は、気体を利用す
る消火において、人間の避難時間が充分に確保され、消
火活動を妨げることなく、しかも設備の規模およびコス
ト的に有利である消火方法および消火装置の提供にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討の結
果、上記のような従来の課題を解決することができた。
すなわち本発明は、比較的密閉された消火区域内の空気
を吸引し、前記空気を圧縮し、この圧縮空気を、酸素お
よび窒素分子の分別が可能な分子ふるいに施し、前記圧
縮空気に含まれる酸素を除去して窒素富化空気を得、前
記窒素富化空気を前記消火区域内に戻すことを特徴とす
る消火方法を提供するものである。
【0009】また本発明は、比較的密閉された消火区域
内の空気を吸引し、前記空気を圧縮し、この圧縮空気を
酸素吸着性の固体と接触させ、前記圧縮空気に含まれる
酸素を除去して窒素富化空気を得、前記窒素富化空気を
前記消火区域内に戻すことを特徴とする消火方法を提供
するものである。
【0010】さらに本発明は、消火初期段階または続く
鎮火段階で、消火区域内の酸素濃度を10〜15%に調
節する前記の消火方法を提供するものである。
【0011】さらにまた本発明は、分子ふるいがゼオラ
イトまたは活性炭である前記の消火方法を提供するもの
である。
【0012】また本発明は、分子ふるいがゼオライトで
ある場合に、圧縮空気を活性炭と接触させるステップを
さらに有する前記の消火方法を提供するものである。
【0013】さらに本発明は、消火区域内の空気を圧縮
する手段と、酸素および窒素分子の分別が可能な分子ふ
るいと、前記分子ふるいにより得られた窒素富化空気を
前記消火区域内に循環させる循環経路と、を備えた消火
装置を提供するものである。
【0014】さらにまた本発明は、消火区域内の空気を
圧縮する手段と、圧縮空気に含まれる酸素を吸着するこ
とのできる固体と、生じた窒素富化空気を前記消火区域
内に循環させる循環経路と、を備えた消火装置を提供す
るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、比較的密閉された空間
(消火区域)の消火を対象にしたものであって、火災発
生時、消火区域内の空気を吸引してこの空気を窒素富化
空気に転換し、消火区域内に戻すことにより、消火区域
内の酸素濃度が徐々に減少していくので、ゆるやかに消
火を行うことができる。このような消火によれば、初期
消火の段階で消火区域内の人間は充分な酸素濃度により
速やかな避難が可能であり、また消火活動も妨げられな
い。続く段階で、消火区域内の酸素濃度がさらに減少
し、火災が鎮火の方向に向かう。さらなる段階では消火
区域内の酸素濃度はもはや物質の燃焼が不可能な濃度に
まで低下し、完全消火がなされる。
【0016】まず、本発明の消火方法について説明す
る。分子ふるいを用いる消火方法 火災が発生した場合、消火区域内の空気がまずコンプレ
ッサ等により吸引され、圧縮される。圧縮空気は酸素お
よび窒素分子の分別が可能な分子ふるいに施される。分
子ふるいは、例えばゼオライト(沸石)や活性炭等を用
いることができ、とくに工業的酸素濃縮法(PSA)と
して知られる方法を適用することが好ましい。この工業
的酸素濃縮法は、例えばゼオライトまたは活性炭の酸素
吸着−脱着時間の間隔と窒素吸着−脱着時間の間隔が相
違することを利用し、それぞれの気体含有率の多いフラ
クション(分画)を所定時間でもって選択的に取り出す
ものである。このようにすれば、空気中の窒素と酸素が
分別され、窒素富化空気が生成される。なお、酸素吸着
時間−脱着時間の間隔と窒素吸着−脱着時間の間隔の相
違はゼオライトと活性炭では異なり、ゼオライトではま
ず酸素が吸着して脱着し、その後窒素が吸着し脱着する
が、活性炭ではゼオライトと逆に窒素、酸素の順に吸着
し、脱着する。
【0017】酸素吸着性の固体を用いる消火方法 前記と同様に、火災が発生した場合、消火区域内の空気
がまずコンプレッサ等により吸引され、圧縮される。圧
縮空気は酸素吸着性の固体と接触する。この固体は、圧
縮空気に含まれる酸素を吸着し、窒素富化空気を生成す
るものである。このタイプの固体としては、例えばアス
コルビン酸ナトリウム、ヘキサノール、ヘプタノール、
亜ジチオン酸ナトリウムdリモネン、αピネンのような
有機物質や、鉄、銅、亜鉛、すず等の金属や、硫酸鉄、
硫化鉄、酸化鉄や、イオウと炭酸カリウムのような組み
合わせの多硫化化合物とカリウム化合物の混合物、ある
いは上記の複数の混合物などが挙げられ、本発明の目的
にはこれらが好ましい。
【0018】消火区域内の空気に含まれる酸素は、上記
のようにして取り除かれ、窒素富化空気が生じる。この
窒素富化空気は、消火区域内に再び戻され、消火区域内
の酸素濃度が減少する。消火区域内の酸素濃度は次のよ
うにして減少させるのがよい。
【0019】消火初期段階−酸素濃度15%程度。この
濃度であれば人間は消火区域内から迅速に退避すること
が可能である。鎮火段階−酸素濃度10〜15%。この
濃度では、火災は鎮火に向かう。なお酸素濃度10〜1
5%であっても人間は避難や消火等の活動を行うことが
できる。したがって、人間が避難した後の消火隊の活動
も妨げることはない(なお従来、酸素濃度15%では人
間はチアノーゼになったり、死亡したりすると考えられ
ていたが、現在では酸素濃度10〜15%でも人間の生
命に危険を及ぼすことがないことが確認されている)。
最終段階−酸素濃度0〜10%。この酸素濃度では物質
の燃焼は不可能である。
【0020】消火区域内の酸素濃度は、分子ふるいまた
は酸素吸着性の固体への圧縮空気の進入圧力によって制
御することができる。分子ふるいまたは酸素吸着性の固
体への圧縮空気の進入圧力が高い場合、消火区域内の酸
素濃度は迅速に低下するが、逆に進入圧力が低い場合、
おだやかな酸素濃度の減少が得られる。
【0021】また、本発明のゼオライトまたは酸素吸着
性の固体を使用する消火方法において、消火区域内から
吸引した空気を、好ましくは窒素富化空気を得る手段よ
りも前の段階で活性炭と接触させることもできる。この
態様によれば、人間に対して有害である物質、例えばC
2、CO、NOx、SOx、すす、HCN、HCl等
が除去され、有利である。
【0022】次に本発明の消火装置について説明する。
図1は本発明の分子ふるいを用いる消火装置を説明する
ための図である。この装置1は、消火区域40に任意の
場所に、消火区域40内の空気の取り込むことのできる
循環経路3が設けられている。ここからコンプレッサ5
等の空気を圧縮する手段によって、消火区域40内の空
気が取り込まれる。圧縮空気は、さらに酸素および窒素
分子の分別が可能な分子ふるいと接触する。図1の態様
によれば、圧縮空気が分子ふるいと接触するよりも前に
活性炭4と接触し、有害成分が除去されている。また分
子ふるいは工業的酸素濃縮法が適用されている。すなわ
ち、タンク2内に分子ふるいの一例であるゼオライトが
封入され、ゼオライトの酸素吸着−脱着時間の間隔と窒
素吸着−脱着時間の間隔が相違することを利用し、それ
ぞれの気体含有率の多いフラクションを所定時間でもっ
てバルブ21を切り替えることにより選択的に取り出す
ことができ、窒素富化空気が得られる。タンク2から排
出された窒素富化空気は、循環経路3を経て消火区域4
0内に戻される。
【0023】さらに具体的に火災が発生した場合を想定
して本発明の分子ふるいを用いる消火装置の稼働の一例
を説明する。消火区域40内に発生した火災を火災感知
器6がとらえ、受信機7に火災信号を送る。受信機7か
らの信号により、循環経路3に設置されている遮断弁8
および11を開放する。コンプレッサ5を起動し、消火
区域40内の空気を吸引圧縮する。消火区域40内の酸
素濃度は、設置された酸素濃度計9により確認される。
次に圧縮空気を活性炭4を通過させた後、タンク2内に
ゼオライトを封入した工業的酸素濃縮法により窒素富化
空気を得る。人体検知器または監視カメラ等で消火区域
40内に人間の存在が確認された場合は、コンプレッサ
5を低速運転しタンク2への圧縮空気の進入圧力を低下
させ、消火区域40内の酸素濃度を12〜15%程度に
維持する。消火区域40内に人間が存在しないことを確
認した場合は、タンク2への圧縮空気の進入圧力を上昇
させ、消火区域40内の酸素濃度を一層低下させる。窒
素富化空気の圧力を圧力計12により、且つ酸素濃度を
酸素濃度計13により制御しながらこれを消火区域40
内に戻す。
【0024】なお、分子ふるいとして活性炭を用いる場
合には、有害成分を除去するための活性炭4を省いてよ
い。
【0025】また、脱着に時間がかかり、窒素富化空気
が断続的にしか生成できない場合には、図2に示したよ
うに、分子ふるい、すなわち、ゼオライトまたは活性炭
等を封入したタンク2を複数(n個)用いて、それぞれ
のタンク2の前後にバルブを設け、それらのバルブを切
り換えてそれぞれのタンク2に順次圧縮空気を送り、脱
着が完了したタンク2から順次窒素富化空気を取り出し
て、絶えず消火区域40内に窒素富化空気を戻すように
すればよい。
【0026】タンク2として同じものを複数(n個)用
いる場合(タンク2a内の分子ふるいはゼオライトとす
る)、タンク2の入力側をタンク2a側にバルブを切り
換え、圧縮空気を送り込み、タンク2aからまず酸素富
化空気が生成され、タンク2aの出力側のバルブを排出
側に切り換えて酸素富化空気を捨て、タンク2aから窒
素富化空気が生成されたらタンク2aの出力側のバルブ
を消火区域側に切り換え消火区域40内に窒素富化空気
を戻す。タンク2aで窒素富化空気が生成されている時
間が予め分かっていれば、タンク2aに圧縮空気を送り
込んでからその生成時間分経過後にタンク2aの入力側
をタンク2aからタンク2bに切り換え、タンク2bに
圧縮空気を送り込む。タンク2aで生成される窒素富化
空気がなくなるときに、タンク2bで窒素富化空気が生
成され始めるので、タンク2aの出力側のバルブを閉
じ、タンク2bの出力側のバルブを消火区域40側に切
り換え、絶えず消火区域40に窒素富化空気が戻るよう
にする。なお、容易するタンク数(n)は(タンク2に
圧縮空気を送り込んでから窒素富化空気が生成されるま
での時間)/(タンク2で窒素富化空気が生成されてい
る時間)とすると、窒素富化空気の生成されたタンク2
を順次消火区域側にバルブを切り換えていけば絶え間無
く消火区域40に窒素富化空気を戻すことができる。な
おタンク2の分子ふるいを活性炭にすると窒素富化空気
と酸素富化空気の生成順序、窒素富化空気が生成される
までの時間および窒素富化空気が生成されている時間が
異なるため、タンク2を切り換える時間およびタンク数
を適宜考慮する必要がある。
【0027】次に酸素吸着性の固体を用いる本発明の消
火装置を、図3を参照して説明する。この態様の装置も
前記の分子ふるいを用いる消火装置の構成とほぼ同様で
あるが、分子ふるいの代わりに酸素吸着性の固体が設け
られている。前記と同様に、消火区域40に任意の場所
に、消火区域40内の空気の取り込むことのできる循環
経路3が設けられ、コンプレッサ5等の空気を圧縮する
手段によって、消火区域40内の空気が取り込まれ、圧
縮空気は、タンク2内の酸素吸着性の固体と接触する。
図3の態様においても、圧縮空気が酸素吸着性の固体と
接触するよりも前に活性炭4と接触し、有害成分が除去
されている。酸素吸着性の固体は、例えば鉄(Fe)お
よび/または銅(Cu)のような金属が用いられるが、
酸素との反応の際に著しく発熱するため、冷却フィンの
ような放熱手段を設けるのが望ましい。得られた窒素富
化空気は、循環経路3を経て消火区域40内に戻され
る。図3の装置においても、火災が発生した場合の装置
の稼働は、図1の態様と同様に行われる。
【0028】
【作用】本発明は、比較的密閉された消火区域を窒素ガ
スで消火するものであり、消火区域内の酸素濃度を徐々
に減少できることが有利な点の一つである。初期消火の
段階では消火区域内の酸素が速やかな避難に充分である
ことは、上記したとおりである。また、窒素ガスは空気
密度とほぼ同じために拡散しやすく、従来、液体が到達
しない複雑な形状の物品の消火にも有用である。本発明
を好適に実施可能な場所としては、上記の美術館、コン
ピュータールーム、半導体製造工場、食品貯蔵庫のほか
に、PETボトルのラック倉庫、一般オフィス、ケーブ
ルトンネル等も挙げられる。とくにPETボトルのラッ
ク倉庫の火災では、プラスチックの発熱量が大きく、高
温になると可燃性液体に似た火災形態を示す可能性があ
り、木材等のように水の浸透もないので、水による消火
は比較的困難である。また、窒素富化空気を得るために
は、空気から酸素を除去するだけでよいので、仕事量が
少ない利点もある。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、気体を利用する消火に
おいて、人間の避難時間が充分に確保され、消火活動を
妨げることなく、しかも設備の規模およびコスト的に有
利である消火方法および消火装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消火装置の一例を説明するための図で
ある。
【図2】本発明の消火装置の別の例を説明するための図
である。
【図3】本発明の消火装置のさらに別の例を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 本発明の装置 2 タンク 3 循環経路 4 活性炭 5 コンプレッサ 6 火災感知器 7 受信機 8,11 遮断弁 9,13 酸素濃度計 12 圧力計 21 バルブ 40 消火区域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的密閉された消火区域内の空気を吸
    引し、前記空気を圧縮し、この圧縮空気を、酸素および
    窒素分子の分別が可能な分子ふるいに施し、前記圧縮空
    気に含まれる酸素を除去して窒素富化空気を得、前記窒
    素富化空気を前記消火区域内に戻すことを特徴とする消
    火方法。
  2. 【請求項2】 比較的密閉された消火区域内の空気を吸
    引し、前記空気を圧縮し、この圧縮空気を酸素吸着性の
    固体と接触させ、前記圧縮空気に含まれる酸素を除去し
    て窒素富化空気を得、前記窒素富化空気を前記消火区域
    内に戻すことを特徴とする消火方法。
  3. 【請求項3】 消火初期段階または続く鎮火段階で、消
    火区域内の酸素濃度を10〜15%に調節する請求項1
    または2に記載の消火方法。
  4. 【請求項4】 分子ふるいがゼオライトである請求項1
    に記載の消火方法。
  5. 【請求項5】 圧縮空気を活性炭と接触させるステップ
    をさらに有する請求項4に記載の消火方法。
  6. 【請求項6】 分子ふるいが活性炭である請求項1に記
    載の消火方法。
  7. 【請求項7】 消火区域内の空気を圧縮する手段と、酸
    素および窒素分子の分別が可能な分子ふるいと、前記分
    子ふるいにより得られた窒素富化空気を前記消火区域内
    に循環させる循環経路と、を備えた消火装置。
  8. 【請求項8】 消火区域内の空気を圧縮する手段と、圧
    縮空気に含まれる酸素を吸着することのできる固体と、
    生じた窒素富化空気を前記消火区域内に循環させる循環
    経路と、を備えた消火装置。
JP03506598A 1998-02-17 1998-02-17 消火装置 Expired - Fee Related JP3947610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03506598A JP3947610B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 消火装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03506598A JP3947610B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 消火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11226340A true JPH11226340A (ja) 1999-08-24
JP3947610B2 JP3947610B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=12431629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03506598A Expired - Fee Related JP3947610B2 (ja) 1998-02-17 1998-02-17 消火装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3947610B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191714A (ja) * 2000-10-18 2002-07-10 Eads Airbus Gmbh 閉鎖空間内で突発した火災を消火する方法および装置
JP2004516910A (ja) * 2001-01-11 2004-06-10 ワグナー アラーム ウント シヘルングシステメ ゲーエムベーハー 窒素バッファによる不活性化方法
JP2007069148A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Teruo Kobayashi 低濃度酸素発生装置
JP2007516759A (ja) * 2003-12-29 2007-06-28 アムロナ・アーゲー 消火のための不活性化方法及び装置
WO2010066875A1 (de) * 2008-12-12 2010-06-17 Amrona Ag Inertisierungsverfahren zur brandverhütung und/oder feuerlöschung sowie inertisierungsanlage zur durchführung des verfahrens

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191714A (ja) * 2000-10-18 2002-07-10 Eads Airbus Gmbh 閉鎖空間内で突発した火災を消火する方法および装置
JP2004516910A (ja) * 2001-01-11 2004-06-10 ワグナー アラーム ウント シヘルングシステメ ゲーエムベーハー 窒素バッファによる不活性化方法
JP2007516759A (ja) * 2003-12-29 2007-06-28 アムロナ・アーゲー 消火のための不活性化方法及び装置
JP2007069148A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Teruo Kobayashi 低濃度酸素発生装置
WO2010066875A1 (de) * 2008-12-12 2010-06-17 Amrona Ag Inertisierungsverfahren zur brandverhütung und/oder feuerlöschung sowie inertisierungsanlage zur durchführung des verfahrens
EP2204219A1 (de) * 2008-12-12 2010-07-07 Amrona AG Inertisierungsverfahren zur Brandverhütung und/oder Feuerlöschung sowie Inertisierungsanlage zur Durchführung des Verfahrens
RU2492890C2 (ru) * 2008-12-12 2013-09-20 Амрона Аг Способ инертирования для предотвращения и/или тушения пожара и система инертирования для осуществления указанного способа
US8727031B2 (en) 2008-12-12 2014-05-20 Amrona Ag System and method for preventing or extinguishing fire
AU2009324303B2 (en) * 2008-12-12 2014-06-05 Amrona Ag Inerting method for fire prevention and/or fire extinguishing and inerting system for carrying out the method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3947610B2 (ja) 2007-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100875763B1 (ko) 사람이 점유하는 환경에서 호흡가능한 소화 조성물에 의한 저산소 화재 예방 및 화재 진압 시스템
US11305135B2 (en) Oxygen concentrating self-rescuer device
US7608133B2 (en) Lithium-exchanged faujasites for carbon dioxide removal
CA2879510C (en) Inerting method and system for reducing oxygen
JP2003530922A (ja) 有人環境での低酸素濃度火災予防システム及び火災抑止システム並びに呼吸可能な消火性組成物
US6843269B2 (en) Fuel tank safety system
US7207392B2 (en) Method of preventing fire in computer room and other enclosed facilities
JP3072129B2 (ja) 塩素ガスの濃縮方法
EP1380335A1 (en) Method and system for separating gas
JP3947610B2 (ja) 消火装置
JPH09105577A (ja) コンテナの中の雰囲気制御
JPH04502581A (ja) 気体からの成分を収着する装置および方法
US5756060A (en) Process for cleaning harmful gas
JPH012529A (ja) 腐敗しやすい品物の輸送方法
KR20130023429A (ko) 화재방지장치
JPH11226343A (ja) 消火方法および消火装置
JPH10263109A (ja) 消火方法および消火装置
EP0565291B1 (en) Controlling atmospheres in containers
EP0962248A1 (en) Abatement system for CIF3 containing exhaust gases.
JP3312858B2 (ja) フッ素系消火剤ガス消火設備の浄化装置
GB2231136A (en) Gas separation
EP0709122B1 (en) Adsorbate removal
JP2005074333A (ja) 排ガス処理装置
JPH05123525A (ja) 気体精製方法及び装置
JPH04367503A (ja) 塩素ガスの濃縮方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070416

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees