JPH11225423A - ケーブルの接続構造 - Google Patents

ケーブルの接続構造

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JPH11225423A
JPH11225423A JP10025431A JP2543198A JPH11225423A JP H11225423 A JPH11225423 A JP H11225423A JP 10025431 A JP10025431 A JP 10025431A JP 2543198 A JP2543198 A JP 2543198A JP H11225423 A JPH11225423 A JP H11225423A
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conductor
connection
cable
connection terminal
peripheral surface
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JP10025431A
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Inventor
Shinji Kato
真次 加藤
Hideyuki Maruyama
英之 丸山
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVケーブル1の接続作業の際に金属粉を発
生させるおそれのないケーブルの接続構造を提供する。 【解決手段】 CVケーブル1の導体1aに導体接続端
子5を接続固定すると共に、この導体接続端子5をマル
チコンタクト4を介して導体接続子2の接続孔に接続
し、係止リング9のキー部9aを接続孔のキー溝2aに
係止させてマルチコンタクト4の抜け出しを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中送電線として
用いられるCVケーブルを接続するための接続箱等のよ
うなケーブルの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地中送電線は、地中に埋設した管路にC
Vケーブルを通したものが多い。管路上には、適当な間
隔でマンホールを設けて、CVケーブルの接続等を行う
ようになっている。CVケーブルの接続は、ノーマルジ
ョイントの接続箱を用いて、1本のCVケーブルをさら
に次のCVケーブルに繋いで直接接続する場合と、分岐
接続箱を用いて、1本のCVケーブルを2本以上のCV
ケーブルに接続し分岐させる場合とがある。
【0003】1本のCVケーブルを2本のCVケーブル
にY字状に分岐させる従来のY分岐接続箱の構造を図7
に基づいて説明する。Y分岐接続箱内には、ソケット状
の接続孔が3箇所開口された導電性金属からなる導体接
続子2が配置されている。また、3本のCVケーブル1
は、それぞれ接続端部にプレモールド絶縁体10が外嵌
されると共に、接続端で露出させた導体1aにプラグ状
の導体接続端子5が接続固定されている。そして、各C
Vケーブル1の導体接続端子5を導体接続子2の接続孔
にそれぞれ挿入し接続することによりY分岐となる。
【0004】導体接続端子5は、導電性金属からなる筒
状の先部5aと後部5bとで構成される。先部5aは、
テーパ外周面を有し、軸方向に多数のスリットが形成さ
れた筒状であり、後部5bは、外周部に雄ねじが形成さ
れると共に、後端のフランジ部に工具溝が形成された筒
状である。また、導体接続子2の接続孔は、内径の奥側
に先部5aのテーパ外周面と密接するテーパ内周面が形
成されると共に、手前側に後部5bの雄ねじと螺合する
雌ねじが形成されている。そして、これらの先部5aと
後部5bをCVケーブル1の導体1aに外嵌して、後部
5bの雄ねじを導体接続子2の接続孔の雌ねじに螺合
し、工具溝に工具を嵌め込んで締め付けると、先部5a
のテーパ外周面を接続孔のテーパ内周面に押し付けるこ
とができるので、これによってスリットを形成された先
部5aの径が圧縮されて導体1aが強く挟持される。従
って、CVケーブル1の導体1aは、導体接続端子5の
先部5aに挟持固定されると共に、この先部5aが接続
孔に圧接されることにより導体接続子2に確実に接続さ
れる。しかも、導体接続端子5の後部5bは、導体接続
子2の接続孔に螺着されるので、先部5aが後方に戻る
のを防ぐと共に、この先部5aで導体1aを挟持固定す
ることにより、CVケーブル1が後方に引かれても抜け
落ちないようにすることができる。CVケーブル1は、
布設場所の温度変化に応じて熱膨張により伸縮するの
で、Y分岐接続箱は、接続後に長尺なCVケーブル1が
低温により収縮した際に引き抜き力を受ける場合があ
り、この引き抜き力に耐え得るように接続する必要があ
る。3本のCVケーブル1は、接続端の導体接続端子5
をこのようにして導体接続子2の接続孔にそれぞれ接続
固定することによりY分岐の接続を行うことができる。
【0005】導体接続子2は、エポキシ樹脂等からなる
絶縁成形物3で覆われている。この絶縁成形物3には、
導体接続子2の接続孔の周囲に、各CVケーブル1の接
続端部を挿入するための開口部が形成され、この開口部
のテーパ内周面に各CVケーブル1に外嵌されたプレモ
ールド絶縁体10が圧接される。また、この絶縁成形物
3の周囲は、金属製の保護ケース12で覆われると共
に、この保護ケース12の端部は、絶縁成形物3の各開
口部の周縁部を塞ぐように取り付けられた金属製の端部
フランジ11の周縁部に絶縁筒13を介して接続固定さ
れている。
【0006】上記各CVケーブル1に外嵌されたプレモ
ールド絶縁体10は、FRP樹脂(ガラス繊維にポリカ
ーボネートを含浸させたもの)等からなる筒状の押しパ
イプ14によって、絶縁成形物3の開口部のテーパ内周
面に押圧される。この押しパイプ14は、後方側に配置
されたコイルばね等からなる圧縮装置15によって接続
部側に付勢されることにより、プレモールド絶縁体10
を押圧するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のY分
岐接続箱は、CVケーブル1の接続作業の際に、導体接
続端子5の後部5bを導体接続子2の接続孔に螺合させ
る必要があるので、金属同士が擦れ合ってバリやねじ山
の端等が削り取られて金属粉となって出ることがある。
そして、このような金属粉が周囲に散ると、絶縁成形物
3とプレモールド絶縁体10との間等に入り込む等して
絶縁破壊を起こすおそれがあるという問題が生じてい
た。また、この導体接続端子5の後部5bをねじ込むに
は、比較的大きなトルクが必要となり、工具も金属製の
ものを使用するので、この工具を後部5bの工具溝に嵌
め込んで回す際にも金属粉が発生するおそれがある。更
に、狭所でのねじ込み作業を伴うことになるので作業性
が悪いという問題もある。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、導体接続子の接続孔とCVケーブルの導体の
導体接続端子との接続にマルチコンタクトを用いると共
に、この導体接続端子の抜け落ちを防止するために係止
リングを用いることにより、接続作業の際に金属粉を発
生させるおそれのないケーブルの接続構造を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ケー
ブルの接続端に露出させた導体を絶縁成形物内に埋め込
まれた導体接続子の接続孔に挿入して接続すると共に、
このケーブルの接続端部に外嵌させたプレモールド絶縁
体の接続端側のテーパ外周面を、導体接続子の接続孔の
手前側に形成された絶縁成形物の開口孔のテーパ内周面
に押圧して絶縁を行うケーブルの接続構造において、ケ
ーブルの接続端に露出する導体を挿入して接続固定する
導体接続端子と、この導体接続端子を挿入して接続する
と共に、導体接続子の接続孔に挿入されて導電弾性体に
より接続を行うマルチコンタクトと、ケーブルの接続端
に露出する導体、又は、この導体に接続固定された導体
接続端子の接続端とは反対側端部付近に回転自在に外嵌
され、円周上の一部に外周面からさらに外周側に突出し
たキー部が形成された係止リングとを備え、導体接続子
の接続孔の内周面の開口端部付近に、係止リングが所定
回転角度位置の場合にキー部を嵌合させて係止リングを
挿入可能とし、この係止リングが回転角を変えるとキー
部の抜き出しを遮るキー溝が形成されたことを特徴とす
る。
【0010】請求項1の発明によれば、マルチコンタク
トは、導電弾性体によって導体接続子の接続孔に接続さ
れるので、このマルチコンタクトを接続孔に挿入するだ
けで導体接続子と接続することができる。また、キー部
をキー溝に合わせて係止リングを接続孔に挿入し適宜回
転角だけ回転させると、この係止リングが引き抜けなく
なるので、マルチコンタクトに挿入して接続された導体
接続端子が抜け出すのを防止することができる。しか
も、ケーブルの接続作業の際には、マルチコンタクト等
を挿入したり係止リングを軽い力で少し回転させるだけ
でよいので、金属同士が削れ合って金属粉が発生するよ
うなおそれがなくなる。なお、マルチコンタクトと導体
接続端子との接続は、このマルチコンタクトの内径側に
も導電弾性体を設けて導体接続端子を挿入するだけでよ
いようにすることもでき、また、外部で予めねじ止め等
により接続固定しておくこともできる。
【0011】請求項2の発明は、前記マルチコンタクト
が、導体接続端子を挿入して導電弾性体により接続を行
うと共に、導体接続子の接続孔に挿入されて導電弾性体
により接続を行うものであり、前記係止リングが、導体
接続端子の接続端側の最外周部よりも小さい内径を有す
るものであることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、マルチコンタク
トの内径側に導電弾性体を設けて導体接続端子を挿入す
るだけで接続できるようになるので、ケーブルの接続作
業の際に金属粉が発生するおそれが生じない。ただし、
この場合は、マルチコンタクトや導体接続端子が導電弾
性体の弱い力で保持されているだけなので、係止リング
の内径を導体接続端子よりも小さくして、これらマルチ
コンタクトや導体接続端子が抜け出すのを防止する必要
がある。
【0013】請求項3の発明は、前記導体接続端子が、
テーパ外周面を備え多数のスリットが形成された筒状の
先部と、外周に雄ねじが形成された筒状の後部とで構成
され、前記マルチコンタクトが、導体接続子の接続孔に
挿入されて導電弾性体により接続を行うと共に、内径の
奥側に導体接続端子の先部のテーパ外周面と密接するテ
ーパ内周面が形成され、手前側に導体接続端子の後部の
雄ねじと螺合する雌ねじが形成されたことを特徴とす
る。
【0014】請求項3の発明は、マルチコンタクトの内
径に導体接続端子を挿入してねじ止めにより接続固定を
行う。従って、このねじ止めの際には金属粉が生じるお
それがあるので、予め外部で導体接続端子をマルチコン
タクトに挿入固定しておき、発生した金属粉を除去する
必要がある。ただし、この場合は、マルチコンタクトだ
けが導電弾性体の弱い力で導体接続子の接続孔に保持さ
れるので、係止リングは、このマルチコンタクトが抜け
出すのを止めるだけで、導体接続端子やケーブルが引き
抜かれるのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0016】図1〜図5は本発明の第1実施形態を示す
ものであって、図1はY分岐接続箱の構造を示す縦断面
図、図2はCVケーブルをY分岐接続箱に接続する直前
の接続部を示す部分拡大縦断面図、図3はCVケーブル
の導体に接続固定する導体接続端子の分解斜視図、図4
は係止リングの斜視図、図5はCVケーブルをY分岐接
続箱に接続した直後の接続部を示す部分拡大縦断面図で
ある。なお、図7に示した従来例と同様の機能を有する
構成部材には同じ番号を付記する。
【0017】本実施形態は、Y分岐接続箱で用いられる
CVケーブル1の接続構造について説明する。このY分
岐接続箱内には、図1に示すように、導体接続子2とこ
れを覆う絶縁成形物3が配置されている。導体接続子2
は、図示上下に長い銅等の導電性金属のブロックであ
り、左側の面には中央部にソケット状の接続孔が開口さ
れると共に、右側の面には上下にソケット状の接続孔が
2箇所開口されている。なお、図では、後に説明するマ
ルチコンタクト4が挿入された部分がこの接続孔とな
る。これらの接続孔は、図7に示したテーパ内周面の従
来例と異なり、円筒内周面状に形成されている。ただ
し、図2に示すように、開口端部付近には、内径がさら
に広がった環状のキー溝2aが形成されている。また、
このキー溝2aは、内径の広い部分が円周上の2箇所で
開口端まで繋がっている。
【0018】Y分岐接続箱に接続される3本のCVケー
ブル1は、それぞれ接続端で架橋ポリエチレン絶縁体を
剥がして露出させた導体1aにプラグ状の導体接続端子
5が接続固定されている。導体接続端子5は、図3に示
すように、先端部にねじ孔が形成されると共に、後部に
フランジ部5cが形成された導電性金属からなるキャッ
プ状である。そして、この導体接続端子5の内径孔にC
Vケーブル1の接続端の導体1aを挿入し、ねじ孔から
クサビ6を打ち込んで板ばね7を介し止めねじ8を螺着
することにより、導体1aを確実に接続固定する。ただ
し、この導体接続端子5は、外部で予め導体1aに接続
固定しておくので、クサビ6の打ち込みや止めねじ8の
螺着作業の際に金属同士が擦れ合って金属粉が出たとし
ても、CVケーブル1の接続作業の前にこれを除去して
おくことができる。
【0019】上記導体接続端子5には、導体1aの接続
固定の際に、後部側から係止リング9を外嵌させてお
く。この係止リング9は、導体接続端子5の主となる外
径よりは大きいが、フランジ部5cの外径よりは小さい
内径を有し、このフランジ部5cの後方に回転自在に外
嵌される。また、図4に示すように、この係止リング9
には、先端側に円周上の2箇所で外周面からさらに外周
側に突出したキー部9aが形成されると共に、後端側に
全周が外周面から突出したフランジ部9bが形成されて
いる。
【0020】上記導体接続子2の接続孔には、図2に示
すように、まずマルチコンタクト4を先に挿入し、この
マルチコンタクト4の内径にCVケーブル1の導体1a
を接続固定した導体接続端子5を挿入する。マルチコン
タクト4は、図3に示すように、導電性金属からなる円
筒状の外周面と内周面に多数の導電弾性体4aを取り付
けたものであり、これを導体接続子2の接続孔に挿入す
ることにより、外周面の多数の導電弾性体4aがばね圧
で接続孔の内周面に圧接されて確実に接続を行うと共
に、このマルチコンタクト4の内径に導体接続端子5を
挿入することにより、内周面の多数の導電弾性体4aが
ばね圧で導体接続端子5の外周面に圧接されて確実に接
続を行うことができる。マルチコンタクト4の内径に導
体接続端子5を挿入する際には、図2に示すように、係
止リング9を回してキー部9aを導体接続子2の接続孔
のキー溝2aの開口端に繋がった部分に合わせる。する
と、このキー部9aがキー溝2aに嵌まり込み、係止リ
ング9の先端部も導体接続子2の接続孔の開口端部に挿
入される。そして、図示しないプラスチック工具等を用
いて係止リング9のフランジ部9bを90°程度回せ
ば、図5に示すように、キー部9aがキー溝2aに係止
されて抜け出ないようになる。3本のCVケーブル1
は、接続端の導体1aをこのようにして導体接続子2の
接続孔にそれぞれ接続固定することによりY分岐の接続
を行うことができる。
【0021】図1に示すように、絶縁成形物3は、導体
接続子2を埋め込んで成形した絶縁性のエポキシ樹脂等
からなり、導体接続子2の周囲全体を覆っている。ただ
し、この絶縁成形物3における、導体接続子2の各接続
孔の周囲には、それぞれテーパ内周面を有する開口部が
形成されている。また、3本のCVケーブル1には、そ
れぞれ接続端部にプレモールド絶縁体10が外嵌されて
いる。そして、絶縁成形物3のこれらの開口部を通し
て、CVケーブル1の接続端の導体1aが導体接続子2
の接続孔に接続されると共に、これらの開口部のテーパ
内周面にプレモールド絶縁体10の接続端側のテーパ外
周面が圧接される。プレモールド絶縁体10は、紡錘形
の筒状のゴムからなるストレス・リリース・コーンであ
り、接続部側は絶縁性ゴムからなるが、後方は半導電性
ゴム部が形成されて電界傾度を緩和するようになってい
る。また、このプレモールド絶縁体10は、絶縁成形物
3の開口部に圧接されて密着することにより、CVケー
ブル1の導体1aの露出部を密閉し、空気層による絶縁
破壊を防ぐようになっている。さらに、このプレモール
ド絶縁体10は、圧接の際に先端部が導体接続子2の接
続孔に挿入された係止リング9のフランジ部9bを押圧
するので、この係止リング9がから回りしてキー部9a
がキー溝2aから抜け出るようになるのを防止すること
ができる。なお、このプレモールド絶縁体10の先端部
は、直接係止リング9を押圧せずに、スペーサ等を介し
て押圧するようにしてもよい。
【0022】上記絶縁成形物3の各開口部の周縁部に
は、端部フランジ11が固着されている。端部フランジ
11は、絶縁成形物3の図示左右の両端面を、各開口部
のみを残して塞ぐように取り付けられた金属板であり、
絶縁成形物3に埋め込まれた金属製のねじ孔部に外側か
らボルトを螺着することにより固定される。また、この
絶縁成形物3の周囲を少し隙間を開けて金属製の保護ケ
ース12で覆うと共に、この保護ケース12の両端部を
それぞれエポキシ樹脂等からなる絶縁筒13を介して端
部フランジ11に固定している。この絶縁筒13と保護
ケース12や端部フランジ11とは、この絶縁筒13に
埋め込まれた金属製のねじ孔部にボルトを螺着すること
により固定される。
【0023】上記各CVケーブル1に外嵌されたプレモ
ールド絶縁体10は、FRP樹脂等からなる筒状の押し
パイプ14によって、絶縁成形物3の開口部に押圧され
る。また、押しパイプ14は、後方側に配置されたコイ
ルばね等からなる圧縮装置15によって接続部側に付勢
される。そして、接続された各CVケーブル1の圧縮装
置15の周囲をケーブル保護金具16で覆うと共に、こ
れらのケーブル保護金具16と各CVケーブル1との繋
ぎ部分や本体全体を防水処理層等で覆うことによりY分
岐接続箱の接続作業を完了する。なお、導体接続子2の
3箇所の接続孔のいずれかにCVケーブル1を接続しな
い場合には、代わりに図示しない分岐絶縁栓を挿入し
て、この導体接続子2が気中に露出しないようにしてお
く必要がある。
【0024】本実施形態のY分岐接続箱は、上記のよう
に、CVケーブル1の接続端の導体1aが導体接続端子
5に挿入されてクサビ6によって確実に接続固定される
と共に、この導体接続端子5がマルチコンタクト4を介
して導体接続子2の接続孔に確実に接続される。また、
係止リング9を少し回すだけで、キー部9aが接続孔の
キー溝2aに係止されるので、マルチコンタクト4や導
体接続端子5が抜け出るのを防ぎ、CVケーブル1が引
き抜かれるのを確実に防止することができる。しかも、
接続作業時には、マルチコンタクト4と導体接続端子5
の挿入と、係止リング9を軽く回すだけでよいので、金
属同士が強く擦れ合って金属粉が発生するようなことも
なくなる。さらに、プラスチック工具を用いて係止リン
グ9を回転させるので、この工具が金属を削り金属粉を
発生させるようなおそれもなくなる。
【0025】なお、上記実施形態では、CVケーブル1
の導体1aを導体接続端子5に挿入しクサビ6を打ち込
むことによって接続固定する場合について説明したが、
この導体1aと導体接続端子5の接続固定手段は、これ
に限定されず任意である。
【0026】図6は本発明の第2実施形態を示すもので
あって、CVケーブルの接続部を示す部分拡大縦断面図
である。なお、図1〜図5に示した第1実施形態と同様
の機能を有する構成部材には同じ番号を付記して説明を
省略する。
【0027】本実施形態も、第1実施形態と同様に、Y
分岐接続箱で用いられるCVケーブル1の接続構造につ
いて説明する。この実施形態は、導体接続端子5とマル
チコンタクト4の構成のみが第1実施形態と異なる。即
ち、図6に示すように、導体接続端子5は、導電性金属
からなる筒状の先部5aと後部5bとで構成される。先
部5aは、テーパ外周面を有し、軸方向に多数のスリッ
トが形成された筒状であり、後部5bは、外周部に雄ね
じが形成されると共に、後端のフランジ部が形成された
筒状である。また、マルチコンタクト4は、外周面にの
み導電弾性体4aが取り付けられ、内径には、奥側に先
部5aのテーパ外周面と密接するテーパ内周面が形成さ
れると共に、手前側に後部5bの雄ねじと螺合する雌ね
じが形成されている。係止リング9は、予め内径側がこ
の後部5bの雌ねじとフランジ部との間に嵌まり込んで
回転自在に外嵌されている。そして、これらの先部5a
と後部5bをCVケーブル1の導体1aに外嵌して、後
部5bの雄ねじをマルチコンタクト4の内径の雌ねじに
螺合し締め付けると、先部5aのテーパ外周面をマルチ
コンタクト4の内径のテーパ内周面に押し付けることが
できるので、これによってスリットを形成された先部5
aの径が圧縮されて導体1aが強く挟持される。従っ
て、CVケーブル1の導体1aは、導体接続端子5の先
部5aに挟持固定されると共に、この先部5aが圧接さ
れることによりマルチコンタクト4に確実に接続固定さ
れる。これらの導体接続端子5とマルチコンタクト4
は、外部で予めCVケーブル1の導体1aに接続固定し
ておくので、この作業の際に金属粉が出たとしても、こ
れを除去しておくことができる。
【0028】上記のようにしてCVケーブル1の導体1
aに導体接続端子5とマルチコンタクト4が接続固定さ
れると、このマルチコンタクト4を導体接続子2の接続
孔に挿入する。また、この際には、係止リング9を回し
てキー部9aを導体接続子2の接続孔のキー溝2aの開
口端に繋がった部分に合わせる。すると、マルチコンタ
クト4の挿入と共にこのキー部9aがキー溝2aに嵌ま
り込み、係止リング9の先端部も導体接続子2の接続孔
の開口端部に挿入される。そして、図示しないプラスチ
ック工具等を用いて係止リング9のフランジ部9bを9
0°程度回せば、キー部9aがキー溝2aに係止されて
抜け出ないようになる。
【0029】この結果、本実施形態のY分岐接続箱も、
上記のように、CVケーブル1の接続端の導体1aが導
体接続端子5を介してマルチコンタクト4に確実に接続
固定されると共に、このマルチコンタクト4が導体接続
子2の接続孔に確実に接続される。また、係止リング9
を少し回すだけで、キー部9aが接続孔のキー溝2aに
係止されるので、マルチコンタクト4や導体接続端子5
が抜け出るのを防ぎ、CVケーブル1が引き抜かれるの
を確実に防止することができる。しかも、接続作業時に
は、マルチコンタクト4を挿入して係止リング9を軽く
回すだけでよいので、金属同士が強く擦れ合って金属粉
が発生するようなこともなくなる。さらに、プラスチッ
ク工具を用いて係止リング9を回転させるので、この工
具が金属を削り金属粉を発生させるようなおそれもなく
なる。
【0030】なお、上記第1と第2の実施形態では、地
中送電線に用いるY分岐接続箱について説明したが、本
発明は必ずしも地中送電線に限るものではない。また、
上記実施形態では、Y分岐接続箱について説明したが、
例えばノーマルジョイントの接続箱やその他のCVケー
ブル1の接続部にも同様に実施可能である。さらに、上
記実施形態では、電力ケーブルとしてCVケーブル1を
用いた場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、用途に適した任意のケーブルを用いることができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のケーブルの接続構造によれば、導体接続子の接続孔に
マルチコンタクトを挿入し係止リングを嵌め込み回転さ
せるだけで、ケーブルを確実に接続し抜け落ちを防止す
ることができる。しかも、係止リングは、プラスチック
工具等を用いて軽い力で少しの回転角だけ回転させるだ
けでよい。従って、ケーブルの接続作業の際に、金属粉
が生じるおそれがなくなるので、この金属粉による絶縁
破壊の発生を防ぐことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、Y
分岐接続箱の構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示すものであって、C
VケーブルをY分岐接続箱に接続する直前の接続部を示
す部分拡大縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示すものであって、C
Vケーブルの導体に接続固定する導体接続端子の分解斜
視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すものであって、係
止リングの斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示すものであって、C
VケーブルをY分岐接続箱に接続した直後の接続部を示
す部分拡大縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示すものであって、C
Vケーブルの接続部を示す部分拡大縦断面図である。
【図7】従来例を示すものであって、Y分岐接続箱の構
造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 CVケーブル 1a 導体 2 導体接続子 2a キー溝 3 絶縁成形物 4 マルチコンタクト 5 導体接続端子 9 係止リング 9a キー部 10 プレモールド絶縁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの接続端に露出させた導体を絶
    縁成形物内に埋め込まれた導体接続子の接続孔に挿入し
    て接続すると共に、このケーブルの接続端部に外嵌させ
    たプレモールド絶縁体の接続端側のテーパ外周面を、導
    体接続子の接続孔の手前側に形成された絶縁成形物の開
    口孔のテーパ内周面に押圧して絶縁を行うケーブルの接
    続構造において、 ケーブルの接続端に露出する導体を挿入して接続固定す
    る導体接続端子と、 この導体接続端子を挿入して接続すると共に、導体接続
    子の接続孔に挿入されて導電弾性体により接続を行うマ
    ルチコンタクトと、 ケーブルの接続端に露出する導体、又は、この導体に接
    続固定された導体接続端子の接続端とは反対側端部付近
    に回転自在に外嵌され、円周上の一部に外周面からさら
    に外周側に突出したキー部が形成された係止リングとを
    備え、 導体接続子の接続孔の内周面の開口端部付近に、係止リ
    ングが所定回転角度位置の場合にキー部を嵌合させて係
    止リングを挿入可能とし、この係止リングが回転角を変
    えるとキー部の抜き出しを遮るキー溝が形成されたこと
    を特徴とするケーブルの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記マルチコンタクトが、導体接続端子
    を挿入して導電弾性体により接続を行うと共に、導体接
    続子の接続孔に挿入されて導電弾性体により接続を行う
    ものであり、 前記係止リングが、導体接続端子の接続端側の最外周部
    よりも小さい内径を有するものであることを特徴とする
    請求項1に記載のケーブルの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記導体接続端子が、テーパ外周面を備
    え多数のスリットが形成された筒状の先部と、外周に雄
    ねじが形成された筒状の後部とで構成され、 前記マルチコンタクトが、導体接続子の接続孔に挿入さ
    れて導電弾性体により接続を行うと共に、内径の奥側に
    導体接続端子の先部のテーパ外周面と密接するテーパ内
    周面が形成され、手前側に導体接続端子の後部の雄ねじ
    と螺合する雌ねじが形成されたことを特徴とする請求項
    1に記載のケーブルの接続構造。
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