JPH11223378A - 空気調和設備用吹出し口 - Google Patents

空気調和設備用吹出し口

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JPH11223378A
JPH11223378A JP10024649A JP2464998A JPH11223378A JP H11223378 A JPH11223378 A JP H11223378A JP 10024649 A JP10024649 A JP 10024649A JP 2464998 A JP2464998 A JP 2464998A JP H11223378 A JPH11223378 A JP H11223378A
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JP
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air
flow
flow path
vane
outlet
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Application number
JP10024649A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Taniyama
栄一 谷山
Haruo Nakanowatari
晴夫 中野渡
Masanobu Inoue
雅庸 井上
Yukio Kuno
幸男 久野
Takeshi Ueno
武司 上野
Kenichi Nakajima
健一 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Kyoritsu Air Tech Inc
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Kyoritsu Air Tech Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井面との補完関係が得られなくても水平拡
散流を独自に発生させることができ効率的な冷房が可能
な空気調和設備用の吹出し口を提供する。 【解決手段】 ダクト50等の空気の供給流路に上端側
を接続して流路軸線をほぼ鉛直姿勢とした円筒状のアウ
タガイド2と、このアウタガイド2の下端側の内部に配
置され内部流路を少なくとも2以上の環状流路2d,3
d,3eに分割するインナガイド3とを備え、環状流路
2dからの空気流をアウタガイド2の下端周縁から水平
方向に向けて拡散可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内に空気を吹き
込むための空気調和設備用の吹出し口に係り、特に大規
模な室内空間であってその据え付け位置の周りに天井板
が設備されない場合でも冷房用の空気を効率的に水平流
として拡散できるようにした空気調和設備用の吹出し口
に関する。
【0002】
【従来の技術】主として建築用の空気調和設備では、熱
交換設備からの温風や冷風をダクトに通して各部屋に供
給し、このダクトに接続され天井や壁に設置される吹出
し口から送風流として送り込む方式が一般に採用されて
いる。
【0003】このような吹出し口の中で天井に設備され
るものとして、天井に固定される外コーンとこれに上下
切り替え自在とした中コーンまたはパンと呼ばれる盤体
を備えるアネモ型の吹出し口があり、たとえばその典型
的な例として、本願出願人が先に提案して実開平7−1
2847号公報に開示されたものがある。
【0004】この公報に記載のアネモ型の吹出し口を含
めて、吹出し口の従来の基本的な構成は、上流側のダク
トと接続するチャンバから円錐状に下端側を広げた外コ
ーンを天井板から下に臨んだ状態として固定し、外コー
ンの中に吹出し空気の流線方向の流路を複数の同軸配置
の環状断面の集合とした中コーンを上下に移動操作可能
に設けるというものである。そして、暖房の場合では空
気流の拡散が室内側でも促されるので、中コーンは上げ
た位置に調整され、冷房の場合であれば空気流を天井に
沿う拡散流として到達距離を確保するため、中コーンは
下げた位置に設定される。
【0005】このような冷房の際の空気流を天井に沿う
水平流とするためには、たとえば先の公報の図3や図4
に示されているように、外コーンの下端が天井面よりも
下に少し突き出るようにすればよく、このことは従来周
知の技術である。これは、壁面や天井付近に接近して吹
き出された空気流のコアンダ効果を利用したものであ
る。すなわち、外コーンが天井面よりも突き出た部分を
巡る放出空気流の中に、その下に漂っている空気が吸引
され、その流線方向に放出空気流を流すことで天井面に
沿う流れの場を形成し、これによって冷房に好適な水平
流が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにアネモ型の
ものでは、中コーンの位置を調整することによって、空
気流の水平方向及び垂直方向の切り替えが可能である。
【0007】一方、たとえば近来の大規模商業施設や店
舗等のように、室内の装飾性よりもむしろ在庫商品の保
管スペースの確保や商品の搬入及び管理を簡単にするた
め、たとえば平屋建てとして天井までの高さを大きくし
た簡易な設備が急速に普及している。そして、これらの
設備においても、冷房及び暖房の空調設備を設けること
には変わりはないが、空調用の吹出し口が高い天井面に
含まれるように配置したのでは、冷房及び暖房の効率は
格段に低下することになる。
【0008】このような効率の低下を防ぐ最も簡単な方
法は、吹出し口を天井面よりも下げた配置として床面側
に対する空調効果を上げるようにすればよく、実際に吹
出し口だけを天井から吊って配置し、ダクトを剥き出し
としたままで吹出し口に接続した設備がよく見かけられ
る。
【0009】ここで、吹出し口として従来のアネモ型の
ものを使用すると、暖房の場合では放出空気流が床面方
向を向くようにしていても、自然拡散による暖房効果は
維持される。ところが、冷房の場合では、吹出し口の外
コーンには天井面が連なっていないので、先に述べたコ
アンダ効果は得られず、放出空気はコーン内で付与され
た指向性に従って円錐状に拡散するだけで、水平方向へ
の拡散流の発生を促すことはできない。したがって、天
井面に含まれるように設置した場合に比べると、吹出し
口からの空気の拡散範囲は狭められ、冷房効率の低下を
招く。
【0010】このように、従来のアネモ型の吹出し口
は、天井面から外コーンの下端が少し突き出るような配
置とすることが冷房の際の水平流の発生に必要な条件で
あり、天井面よりも下げた配置とすると冷房用としては
効率よく使えない。
【0011】一方、先に述べたような大規模な店舗等の
設備では、店舗内に多数の人が集まるので冬季の寒冷時
においても室内温度はかなり高くなる。このため、冷房
装置は作動させなくても外気を取り入れて温度を下げる
外気冷房方式が採用されることが多く、したがってこの
ような大規模店舗では年間を通じて冷房操作が行なわれ
ることになる。
【0012】以上のことから、天井面から下げた位置に
吹出し口を設ける大規模店舗等では、冷房と暖房とに切
り替える機能を吹出し口が持たなくても済み、天井面か
ら下がった配置であっても、水平流を促して空気流を広
い範囲に拡散できるようにしてさえおけば、店舗内を効
率よく冷房することができる。
【0013】本発明は、天井面との補完関係が得られな
くても水平拡散流を独自に発生させることができ効率的
な冷房が可能な空気調和設備用の吹出し口を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダクト等の空
気の供給流路に上端側を接続して流路軸線をほぼ鉛直姿
勢とした円筒状のアウタガイドと、このアウタガイドの
下端側の内部に配置されアウタガイドとともに内部流路
を少なくとも2以上の環状流路に分割するインナガイド
とを備え、アウタガイドが創成する環状流路からの空気
流が、アウタガイドの下端周縁からほぼ水平方向に向け
ての流線を形成可能な流路構成としてなることを特徴と
する。
【0015】このような構成において、アウタガイド
は、上流から下流に向けての流路創成面を、下に凸の曲
線からこれに連なるほぼ水平線によるプロフィルとする
ことができる。
【0016】また、水平方向の空気流線を形成可能な流
路は、アウタガイドの下端に裾広がり状に形成され且つ
下端外周縁をほぼ水平方向の展開面としたベルと、この
アウタガイドとともに環状流路を形成するインナガイド
の外ベーンとを含み、外ベーンはベルにほぼ倣う断面形
状を持つとともに下端をベルの水平方向の展開面より下
に配置したものとすることができる。この場合、ベル
は、水平面に対して上向きまたは下向きにそれぞれ10
°の範囲の傾斜角度を持つものとしてもよい。
【0017】更に、インナガイドは、外ベーンにほぼ倣
う断面形状を持つ少なくとも1以上のベーンを同軸配置
とするとともに、これらのベーンの下端を外ベーンより
も上に配置したものであればよい。
【0018】更に、インナガイドの中心に配置する最も
小径のベーンの流路入口に空気流に流動抵抗を与える抵
抗機構を備えてもよく、この場合、抵抗機構は流動空気
に干渉する網であってこの網をベーンの流路入口に展開
して備えたものとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の空調設備用の吹出
し口の概要を示す要部の縦断面図、図2は要部の底面図
である。
【0020】図において、天井面より低いレベルに配管
したフレキシブル管などを利用したダクト50の先端に
設けたコネクタ51に吹出し口のチャンバハウジング1
を接続可能とし、このチャンバハウジング1の下端には
アウタガイド2を連結している。
【0021】チャンバハウジング1はほぼ立方体の中空
容器としたものであり、吹出し口は天井の中または天井
面に含まれずにその下方に設置されるので、ダクト50
は真上から接続するのではなくて側面に設けたジョイン
ト1aにコネクタ51を接続してダクト50を連結する
ことができる。たとえば、ダクト50をチャンバハウジ
ング1の上端に接続した場合では、供給空気の流線は鉛
直のままアウタガイド2に向かうのに対して、先のよう
な流路の連結であれば、チャンバハウジング1の側面か
らの空気流はほぼ垂直に曲げられてアウタガイド2に流
下する。このため、供給空気の流量が大きくて流速が速
い場合でも、チャンバハウジング1内での流路の曲がり
による抵抗を受けるので、空気流はチャンバハウジング
1内で流れが一時的に緩衝される。したがって、アウタ
ガイド2に向かう空気流は、ハウジング1内で或る程度
整流され、アウタガイド2の全流路断面に対する流速分
布の一様化も促される。
【0022】アウタガイド2は、その上端部を等径の円
筒部2a(図3参照)とするとともに、下端部をこの円
筒部2aに連なって裾広がり状に円弧状に曲げたベル2
bとしたものである。このベル2bの縦断面形状は、図
3の拡大縦断面図に示すように、中心Oから半径Rの中
心角が90°の円弧プロフィル2b−1と、この円弧プ
ロフィル2b−1の下端であってその接線方向すなわち
アウタガイド2の軸線と直交する向きに展開するエッジ
プロフィル2b−2とを含む。
【0023】アウタガイド2の内部には、たとえば中心
から3方向に放射状に配置したステー2cを設け、この
ステー2cにインナガイド3を固定する。なお、この固
定は、たとえば両方の中心部をボルトやナット等で締結
するなどの手段で対応でき、チャンバハウジング1から
下流に向かう空気の流線に対する干渉度が小さいものが
好ましい。
【0024】インナガイド3は、図示の例では、外ベー
ン3a,中ベーン3b及び内ベーン3cの同軸配置によ
る組合せであり、これらのベーン3a〜3cはいずれも
その周壁を裾広がりのベル状の縦断面形状としたもので
ある。そして、内ベーン3cに対して、中ベーン3bの
上端及び下端の半径はほぼ2倍であり、外ベーン3aに
ついてはほぼ3倍の関係を持ち、これらのベーン3a〜
3cによって二つに区画される環状流路3d,3eの断
面幅はほぼ等しい。
【0025】図3に示すように、外ベーン3aは、アウ
タガイド2のベル2bの内周面にほぼ倣う形状である
が、下端側では円弧プロフィル2b−1よりも少し偏平
で直線状に水平方向に姿勢を変えた断面形状を持つ。ま
た、外ベーン3aはアウタガイド2のベル2bの下端よ
りも下に突き出る軸線長さを持つとともに、外ベーン3
aの下端から立ち上げた線分L−1はアウタガイド2の
円筒部2aよりも外側に位置している。したがって、円
筒部2aから外ベーン3aとベル2bとの間の環状流路
2dを真下に突き抜けようとする空気は、外ベーン3a
によって遮られるので、鉛直方向だけの流線成分を持つ
流れはなく、その全てが斜めに傾斜し環状流路2dを抜
けてエッジプロフィル2b−2に沿う流れとなる。
【0026】また、外ベーン3aとベル2bとの間の環
状流路2dの流路幅は、インナガイド3の環状流路3
d,3e及び内ベーン3cの内部流路のいずれよりも大
きく、また環状流路2dの流路断面の平均半径は他の流
路よりも大きい。したがって、チャンバハウジング1か
らの空気は環状流路2dから送り出される流量が最大で
あり、外ベーン3aとベル2bとの間からの流れが主流
となり、全体の流れに対しても支配的に振る舞うことに
なる。
【0027】中ベーン3bは、外ベーン3aと内周面と
ぼほ同じような断面形状を持ち、これらの中ベーン3b
と外ベーン3aとの間の環状流路3eの流路断面は空気
の流線方向にみてほぼ一様であり、内部流路の絞りや拡
散はない。そして、中ベーン3bの下端は外ベーン3a
の下端よりも少し上に位置するとともに、この下端から
鉛直方向に立ち上げた線分L−2は外ベーン3aの上下
方向の半分より少し低い所で交差している。したがっ
て、環状流路3eにおいても空気の流線は鉛直方向のみ
の成分を持つものはなく、全て円錐状に拡散する流れと
して放出される。
【0028】更に、内ベーン3cは中ベーン3bよりも
軸線長さが短くてその下端は中ベーン3bの中に潜り込
んでいるが、その外形は中ベーン3bの内周面とほぼ同
じであり、環状流路3dは流線方向に一様であって内部
流路の絞りや拡散はない。また、内ベーン3cの下端か
ら鉛直方向に立ち上げた線分L−3は、中ベーン3bと
は交差しない関係であり、したがって円筒部2aから真
下に向かう空気流はそのまま直線流れとして突き抜ける
流れの場を形成し得る。しかしながら、この直線流れの
ための流路は環状流路3dの外周側で僅かな流路断面を
占めるだけであり、下流側に向かうに連れて内ベーン3
c及び中ベーン3bが外側に曲がっているので、真下に
抜けようとする流れはこれらのベーン3c,3bの曲が
り方向に円錐状に放出されることになる。
【0029】また、内ベーン3cは他の区画されたどの
部分の流路断面よりも格段に小さく、したがってこれを
通過する空気流量も全体の流量に比べれば小さい。とこ
ろが、円筒部2aから真下に空気が抜けるときには、流
路面積が絞られていることから空気流速自体は大きくな
る傾向にあり、したがって円筒部2aからの空気が一気
に真下に突き進み、特に冷房の場合にはこのような現象
は無視できない。
【0030】そこで、内ベーン3cの上端には流入しよ
うとする空気に流路抵抗を与えるための網4を組み込
む。この網4は図示のように内ベーン3cの上端から落
とし込める碗状とすることができ、たとえば内ベーン3
cの上端の内径が50mm程度であれば30メッシュ程
度のものが利用できる。
【0031】このような網4を内ベーン3cに組み込む
ことで、円筒部2aからの空気流が内ベーン3cから一
気に下側に突き抜ける流れを抑えることができる。この
ため、他の流路域に比べると内ベーン3cからの空気流
の流速も低下すると同時に、網4の抵抗により内ベーン
3c中に入り込めなかった空気が他の流路域に分散させ
られることになる。
【0032】以上の構成において、チャンバハウジング
1に冷房用の冷気または外気の空気が供給されると、空
気流はチャンバハウジング1から下に押し出される流れ
となってアウタガイド2内に流入する。そして、このア
ウタガイド2から放出される空気は、環状流路2dを通
過するものとインナガイド3を抜けるものとに分かれ
る。
【0033】環状流路2dは先に述べたように流路面積
が他の区分けされたどの流路よりも大きくて最大である
ため、円弧プロフィル2b−1と外ベーン3aの外側へ
緩やかに曲がる流路からの空気流は一様に円錐状に拡散
しようとする。一方、円弧プロフィル2b−1の下端に
は水平方向にエッジプロフィル2b−2が位置してい
て、外ベーン3aの下端はアウタガイド2の下端より下
のレベルに位置している。そして、環状流路2dからの
空気の流線束が形成する下端の流線は外ベーン3aによ
る案内の履歴を受け、エッジプロフィル2b−2側への
流れを促す。
【0034】すなわち、外ベーン3aの下端がエッジプ
ロフィル2b−2よりも上にあってその延長線が円弧プ
ロフィル2b−1と交差するような関係であれば、外ベ
ーン3aによって案内された空気流の流線は円弧プロフ
ィル2b−1方向に進む。したがって、空気流は円弧プ
ロフィル2b−1によってそのまま斜め下方向への流れ
に変換され、水平方向への流れ成分を含まないまま流下
する。
【0035】これに対し、外ベーン3aの下端がエッジ
部2b−2よりも下にあることから、従来例で示したも
のと同様の原理によって、外ベーン3aの下端を抜ける
空気をエッジ2b−2側に引き寄せることができる。す
なわち、エッジ2b−2はその水平の姿勢によって環状
流路2dからの空気を水平方向に導こうと作用するのに
加えて、従来例における天井面と同じような役割を果た
し、これによって環状流路2dからの空気を水平方向へ
の拡散流として放出することができる。
【0036】一方、環状流路3eからの空気流は、中ベ
ーン3bの下端が外ベーン3aよりも少し上に位置する
ので、外ベーン3aの下端が水平に近い姿勢となってい
ても、中ベーン3bによって案内される空気流には水平
方向の流れ成分が積極的に加えられることはない。この
ため、環状流路3eの指向方向に倣わせた空気流として
放出することができ、環状流路2dからの水平方向に展
開していく流れに干渉しない流れの場を形成するだけで
あり、流量比からしても干渉度は極めて小さい。したが
って、環状流路2dからの空気流は安定した水平方向へ
の展開が維持され、流れが乱されることはない。
【0037】また、環状流路3dからの流れも以上に述
べた環状流路3eからの流れと同様にその流路の指向方
向へ円錐状として流れの場を形成し、環状流路2dから
の水平流に干渉することはない。
【0038】更に、内ベーン3cへは網4が抵抗となっ
て流入流量が絞られるので、真下に向けて一気に流下す
る空気流量を低減することができ、冷房時のドラフトが
軽減される。そして、絞られた分の流量に相当する空気
が他の区分けされた流路に分配され、この分配空気は流
路面積が大きい環状流路2dへ最も回収されやすいの
で、環状流路2dからの水平方向への展開流として加え
ることができ、拡散がより効果的に行なわれる。
【0039】このように、アウタガイド2の下端の周囲
に天井面がなくてコアンダ効果が得られない設置条件で
あっても、環状流路2dからの空気流を水平方向に拡散
させる空気流とすることができる。したがって、大規模
な店舗や展示場等のように天井から吹出し口をつり下げ
る場合でも、冷房や外気による冷房が効率的に行なえる
ようになる。
【0040】なお、本発明の吹出し口では、天井Cの下
面にエッジプロフィル2b−2が沿うような配置として
も、冷房用空気をこの天井Cに沿う拡散流れが得られる
ことは無論である。そして、図示のように、エッジプロ
フィル2b−2の上面がきっちりと天井Cの下面に突き
当たる配置でなく、隙間を持たせたような組み立てでも
同様である。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明では、吹出
し口を通過する空気流はアウタガイドの下端周縁からほ
ぼ水平方向への流線を持つものとし放出されるので、吹
出し口を天井面に沿う配置としなくても水平方向の拡散
流を得ることができ、天井から吹出し口を吊り下げて冷
房または外気冷房する設備として好適に利用できる。
【0042】請求項3及び請求項4の発明では、アウタ
ガイドの下端よりもインナガイドの外ベーンの下端を下
に位置させることで、この外ベーンに沿う空気流をアウ
タガイドの水平展開面側に引かせることができ、水平展
開面を天井面の代用として水平方向の拡散流を効率良く
得ることができる。
【0043】請求項5の発明では、インナガイドを複数
のベーンの同軸配置によって構成するので、外ベーンに
よる水平拡散流と同時に円錐拡散方向及び真下側への空
気の放出が可能となる。
【0044】請求項6及び7の発明では、鉛直方向に突
き抜ける空気流を絞ることができるので、吹出し口の真
下へのドラフトの発生が防止でき、更に絞られた空気量
をたとえば外ベーンとアウタガイドとの間の環状流路に
吸引させるようにすれば、冷房時の水平方向の拡散が更
に促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の吹出し口の要部をダクト及びチャン
バハウジングとともに示す正面切欠図である。
【図2】 吹出し口の要部の底面図である。
【図3】 アウタガイド及びインナガイドの要部を示す
拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 チャンバハウジング 1a ジョイント 2 アウタガイド 2a 円筒部 2b ベル 2b−1 円弧プロフィル 2b−2 エッジプロフィル 2c ステー 2d 環状流路 3 インナガイド 3a 外ベーン 3b 中ベーン 3c 内ベーン 3d,3e 環状流路 4 網 50 ダクト 51 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅庸 大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 久野 幸男 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034−4 協 立エアテック株式会社内 (72)発明者 上野 武司 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034−4 協 立エアテック株式会社内 (72)発明者 中島 健一 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034−4 協 立エアテック株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクト等の空気の供給流路に上端側を接
    続して流路軸線をほぼ鉛直姿勢とした円筒状のアウタガ
    イドと、このアウタガイドの下端側の内部に配置されア
    ウタガイドとともに内部流路を少なくとも2以上の環状
    流路に分割するインナガイドとを備え、アウタガイドが
    創成する環状流路からの空気流が、アウタガイドの下端
    周縁からほぼ水平方向に向けての流線を形成可能な流路
    構成としてなる空気調和設備用吹出し口。
  2. 【請求項2】 アウタガイドは、上流から下流に向けて
    の流路創成面を、下に凸の曲線からこれに連なるほぼ水
    平線によるプロフィルとしてなる請求項1記載の空気調
    和設備用吹出し口。
  3. 【請求項3】 水平方向の空気流線を形成可能な流路
    は、アウタガイドの下端に裾広がり状に形成され且つ下
    端外周縁をほぼ水平方向の展開面としたベルと、このア
    ウタガイドとともに環状流路を形成するインナガイドの
    外ベーンとを含み、外ベーンはベルにほぼ倣う断面形状
    を持つとともに下端をベルの水平方向の展開面より下に
    配置してなる請求項1記載の空気調和設備用吹出し口。
  4. 【請求項4】 ベルは、水平面に対して上向きまたは下
    向きにそれぞれ10°の範囲の傾斜角度を持つ請求項3
    記載の空気調和設備用吹出し口。
  5. 【請求項5】 インナガイドは、外ベーンにほぼ倣う断
    面形状を持つ少なくとも1以上のベーンを同軸配置とす
    るとともに、これらのベーンの下端を外ベーンよりも上
    に配置してなる請求項3記載の空気調和設備用吹出し
    口。
  6. 【請求項6】 インナガイドの中心に配置する、最も小
    径のベーンの流路入口に空気流に流動抵抗を与える抵抗
    機構を備えてなる請求項5記載の空気調和設備用吹出し
    口。
  7. 【請求項7】 抵抗機構は流動空気に干渉する網であっ
    て、この網をベーンの流路入口に展開して備えてなる請
    求項6記載の空気調和設備用吹出し口。
JP10024649A 1998-02-05 1998-02-05 空気調和設備用吹出し口 Pending JPH11223378A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160062908A (ko) * 2014-11-26 2016-06-03 리빙케어소재기술(주) 빌트인 제습기
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