JPH11221530A - 回転式ブラシ及び回転式ブラシ装置 - Google Patents

回転式ブラシ及び回転式ブラシ装置

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JPH11221530A
JPH11221530A JP10326448A JP32644898A JPH11221530A JP H11221530 A JPH11221530 A JP H11221530A JP 10326448 A JP10326448 A JP 10326448A JP 32644898 A JP32644898 A JP 32644898A JP H11221530 A JPH11221530 A JP H11221530A
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brush
rotary brush
rotary
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義正 川北
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吉明 星野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湾曲部と直立部とが混在した遮音壁であって
も両面の清掃を容易に実施できるようにする。 【解決手段】 可撓性を有し湾曲自在な中心軸13と、
中心軸13の外周に同心状で回転自在に指示され可撓性
を有するブラシ軸14と、中心軸13を所定の曲率に湾
曲させる湾曲駆動手段15と、ブラシ軸14を中心軸1
3に対して回転させる回転駆動手段16とからなり、遮
音壁10の形状に合わせてブラシ軸14を湾曲させ、一
つの回転式ブラシ11で、遮音壁10の湾曲部10a 及び
直立部10bの形状にブラシ軸14を沿わせ、湾曲部10a
と直立部10b とが混在した遮音壁10であっても両面の
清掃を容易に実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車専用道路や
高架道路の遮音壁を清掃するための回転式ブラシ及び回
転式ブラシ装置に関し、特に湾曲部と直立部とが混在し
て設けられた遮音壁の清掃に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車専用道路には、騒音対策
のために側壁(遮音壁)が設けられ、道路上からの景観
を維持するために遮音壁には透光性のものが多く採用さ
れている。透光性の遮音壁は、自動車の排気ガスや埃等
によって汚れが生じると、透光性が劣り見栄えが悪くな
るため、定期的に清掃を行う必要がある。
【0003】遮音壁の清掃状況を図7、図8に基づいて
説明する。
【0004】図7に示すように、路肩1で作業車両2を
走行させ、洗浄水3を噴出装置4から遮音壁5に向けて
高圧で噴射し、遮音壁5の清掃を行っている。清掃中は
作業車両2を低速で連続走行させ、随時タンクローリー
車で給水を行いながら連続して清掃作業を実施してい
る。
【0005】また、図8に示すように、路肩1に作業車
両2を設置し、作業員6が作業車両2のゴンドラ7に乗
り込み、モップ8等を用いた手作業により高所での遮音
壁5の清掃を行っている。一箇所での清掃が終了した
後、作業車両2を所定距離走行させて再度設置し、新た
な場所で清掃を実施している。これを繰り返すことによ
り遮音壁5を清掃している。
【0006】図7で示した清掃では、多量の洗浄水3を
使用すると共に、高圧噴射された洗浄水3が回りに飛散
し、走行車線の路面9aや走行中の車両9bに洗浄水3がか
かってしまい、スリップ事故や渋滞が発生する虞があっ
た。また、清掃中は路肩1(又は走行車線)の使用が制
限され、車両が通行できなくなってしまう。また、走行
路の外側や下は、一般道路や歩道、緑地帯となっている
ことが多いので、作業車両2を走行させるスペースがな
く、遮音壁5の反対側に洗浄水3を高圧噴射すると、一
般車両や歩行者に洗浄水が飛散してしまい、走行路の外
側の面の洗浄には適用することができないものであっ
た。
【0007】図8で示した清掃では、多量の洗浄水が飛
散することはないが、作業員6による手作業のため、能
率が悪く路肩1の使用が制限される時間が非常に長くな
ってしまう。また、走行路の反対側は、一般道路となっ
ていることが多く、作業車両2を設置するスペースがな
いので、走行路の反対側の面の洗浄には適用することが
できないものであった。
【0008】そこで、回転する清掃ブラシ等を有する清
掃機械や清掃装置を用い、清掃機械や清掃装置を遮音壁
に沿って自走させて無人で遮音壁を清掃することが考え
られている。清掃機械や清掃装置を用いることにより、
多量の洗浄水の飛散や路肩の専用といった問題はおこら
ず、また、能率よく清掃を行うことが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、道路を走行する
車両が遮音壁によって圧迫感を受けないようにすると共
に、遮音効果に優れた遮音壁として、外側に湾曲した遮
音壁が採用されてきている。遮音壁が外側に湾曲してい
ると、一般道路等と並行した場所や立体交差の分岐合流
部位では、外側の路に遮音壁が迫り出す状態になるた
め、直立の遮音壁が採用されている。従って、現在の遮
音壁は、湾曲部と直立部とが混在したものが多い。
【0010】このような遮音壁の清掃を清掃ロボットを
用いて行う場合、直立部の壁面であれば、円筒状の清掃
ブラシを用いて平面の清掃を行えばよいが、湾曲部の壁
面は曲面状態になっているため円筒状の清掃ブラシでは
清掃が行えない。このため、湾曲部と直立部の両方の壁
面の形状に合った清掃ブラシを個別に用意しなければ湾
曲部と直立部とが混在した遮音壁の壁面を完全に清掃す
ることができない。また、湾曲部の壁面の両側を清掃す
る場合、太鼓型の清掃ブラシと鼓型の清掃ブラシとの2
種類が必要となり、清掃ブラシが大型化し、清掃ブラシ
を円弧状に合わせるとブラシの毛足の長さにより清掃効
果が異なってしまう。また、清掃ブラシの付け替え等の
手間がかかり、非能率的になってしまう。
【0011】従って、湾曲部と直立部とが混在した遮音
壁の清掃は、十分に実施されていないのが現状であっ
た。
【0012】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、湾曲部と直立部とが混在した遮音壁であっても両面
の清掃を容易に実施することができる回転式ブラシ及び
回転式ブラシ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の回転式ブラシの構成は、可撓性を有し湾曲自
在な中心軸と、前記中心軸の外周に同心状で回転自在に
支持され可撓性を有するブラシ軸とからなることを特徴
とする。そして、前記中心軸は、スパイラル状に巻かれ
たばね状の軸で構成され、前記ブラシ軸は、前記中心軸
と逆向きのスパイラル状に巻かれたばね状の軸にブラシ
部材が植設された線径集合体であることを特徴とする。
また、前記中心軸と前記ブラシ軸との間に多数の遊転節
を設けたことを特徴とする。また、前記中心軸の内部に
は、薄板を複数積層してなる骨部材が挿入され、前記中
心軸は、直線状態から一平面内での湾曲が許容されてい
ることを特徴とする。また、前記中心軸の内部には、多
関節の節体が挿入され、前記中心軸は、直線状態から一
平面内での湾曲が許容されていることを特徴とする。更
に、前記中心軸の内部には給水パイプが挿入され、給水
パイプから前記ブラシ軸の外周に向けて洗浄水を供給す
ることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するための本発明の回転式
ブラシ装置の構成は、可撓性を有し湾曲自在な中心軸
と、前記中心軸の外周に同心状で回転自在に支持され可
撓性を有するブラシ軸と、前記中心軸を所定の曲率に湾
曲させる湾曲駆動手段と、前記ブラシ軸を前記中心軸に
対して回転させる回転駆動手段とからなることを特徴と
する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1、図2には本発明の一実施形
態例に係る回転式ブラシを備えた回転式ブラシ装置の正
面視を示してあり、図1は回転式ブラシが直線状にされ
た状態、図2は回転式ブラシが湾曲状にされた状態であ
る。また、図3には図1中のIII-III線矢視、図4には
中心軸の全体構成を表す斜視、図5には中心軸の内部構
造を表す要部斜視、図6にはブラシ軸の構成を示してあ
る。
【0016】本実施形態例の回転式ブラシ装置11は、
湾曲部10a と直立部10b とが混在した遮音壁10の清掃
に用いられ、一つの回転式ブラシ12で湾曲部10a と直
立部10b との両方が清掃できるようになっている。
【0017】図1、図2に示すように、回転式ブラシ装
置11の回転式ブラシ12は、可撓性を有し湾曲自在と
なっている中心軸13と、中心軸13の外周に同心状で
回転自在に支持され可撓性を有するブラシ軸14とから
構成されている。ブラシ軸14を支持した中心軸13は
湾曲駆動手段15により図面の紙面と平行な面内で湾曲
駆動され(図2の状態)、ブラシ軸14は回転駆動手段
16により中心軸13に対して回転駆動される。回転式
ブラシ12の内側(図中右側)は可撓性を有するカバー
17で覆われている。
【0018】中心軸13が湾曲駆動されていない時には
ブラシ軸14が直線状態となり(図1の状態)、遮音壁
10の直立部10b の内側面及び外側面が清掃される。中
心軸13が湾曲駆動された時にはブラシ軸14が所定の
曲率半径の湾曲状態となり(図2の状態)、回転式ブラ
シ12の凸状に湾曲した側で遮音壁10の湾曲部10aの
内側面が清掃される。尚、湾曲部10a の外側面を清掃す
る場合、図2の状態と同じ状態に中心軸13を湾曲駆動
させて回転式ブラシ12の凹状に湾曲した側を使用す
る。この場合、カバー17等は反対側に付け替える等し
て対処する。
【0019】図1乃至図3に基づいて回転式ブラシ装置
11の湾曲駆動手段15及び回転駆動手段16の構成を
詳細に説明する。
【0020】湾曲駆動手段15を説明する。図1乃至図
3に示すように、回転式ブラシ装置11の本体21には
下部アーム22の基端が回動自在に支持され、下部アー
ム22の先端には中心軸13の下端が固定されている。
本体21の上方には一対の上下方向に延びるボールねじ
23が回転自在に支持され、一対のボールねじ23には
一つのウォーム部材24が螺合している。ウォーム部材
24には上部アーム25の基端が回動自在に支持され、
上部アーム25の先端には中心軸13の上端が固定され
ている。
【0021】ボールねじ23の回転によりウォーム部材
24が図1の状態からボールねじ23の軸方向に移動す
ると(図中下方に移動すると)、下部アーム22と上部
アーム25の基端の間の距離が縮まり、下部アーム22
と上部アーム25の先端が互いに開いて中心軸13が湾
曲して図2の状態になる。
【0022】本体21には湾曲駆動モータ26が設けら
れ、湾曲駆動モータ26の出力軸には駆動スプロケット
27が設けられている。一対のボールねじ23は、スプ
ロケット28同士がチェーン29により連動されて同期
回転する。ボールねじ23の一方側には従動スプロケッ
ト30が設けられ、従動スプロケット30と駆動スプロ
ケット27とにはチェーン31が巻回されている。
【0023】つまり、湾曲駆動モータ26の駆動により
駆動スプロケット27、チェーン31、従動スプロケッ
ト30、スプロケット28及びチェーン29介して一対
のボールねじ23が同期回転し、ウォーム部材24がボ
ールねじ23に沿って移動する。従って、湾曲駆動モー
タ26の駆動により、回転式ブラシ12が所定の曲率半
径で湾曲する。
【0024】次に回転駆動手段16を説明する。図1、
図3に示すように、上部アーム25には回転駆動モータ
32が設けられ、回転駆動モータ32の出力軸33の先
端にはユニバーサルジョイント34を介してスプライン
軸35が連結されている。一方、下部アーム22には回
転軸36が回転自在に支持され、回転軸36の先端には
ユニバーサルジョイント37を介してスプライン軸38
が連結されている。スプライン軸35,38には軸方向
に延びる凸状のスプラインが外周に複数形成されてい
る。
【0025】スプライン軸35,38の先端部同士は一
つの雌型スプライン軸20の内周に嵌合し、スプライン
軸35,38は雌型スプライン軸20に対して軸方向に
摺動移動自在で回転不能になっている。従って、スプラ
イン軸35の回転が雌型スプライン軸20を介してスプ
ライン軸38に伝達される。
【0026】図1乃至図3に示すように、回転駆動モー
タ32の出力軸33には回転駆動スプロケット39が設
けられ、ブラシ軸14の上端にはスプロケット40が設
けられている。そして、回転駆動スプロケット39とス
プロケット40とにわたりチェーン41が巻回されてい
る。また、図1、図3に示すように、回転軸36には回
転駆動スプロケット42が設けられ、ブラシ軸14の下
端にはスプロケット43が設けられている。そして、回
転駆動スプロケット42とスプロケット43とにわたり
チェーン44が巻回されている。
【0027】つまり、回転駆動モータ32の駆動によ
り、出力軸33の回転が回転駆動スプロケット39、チ
ェーン41及びスプロケット40に伝わる。同時に、出
力軸33の回転がユニバーサルジョイント34、スプラ
イン軸35、雌型スプライン軸20、スプライン軸3
8、ユニバーサルジョイント37、回転軸36、回転駆
動スプロケット42及びチェーン44を介してスプロケ
ット43に伝わる。スプロケット40,43に回転駆動
モータ32の駆動力が伝わることで、ブラシ軸14が両
端で回転駆動され、中心軸13に対して回転する。
【0028】図4、図5に基づいて中心軸13の詳細構
造を説明する。図4に示すように、中心軸13はスパイ
ラル状に巻かれて可撓性を有するばね軸51で構成さ
れ、ばね軸51は例えば右巻きばねとなっている。ばね
軸51の内部には、薄板52を複数枚積層した骨部材5
3が挿入され、骨部材53によりばね軸51は、薄板5
2の積層方向にのみ湾曲自在となり、薄板52の積層方
向に直交する方向には湾曲が阻止されている。つまり、
中心軸13は、直線状態から一平面内での湾曲が許容さ
れた状態になっている。
【0029】尚、骨部材としては、図8に示すように、
多関節を有する構成とすることもできる。即ち、円筒状
の節体60の接合凹部61と接合凸部62とをピン63
で互いに回動自在に連結し、節体60の片側のみを湾曲
量に見合ったテーパとする構成としてもよい。このよう
にすることにより、図9(a) に示したように直線状態か
ら、図9(b) に示したように一平面内での湾曲状態が許
容された状態にすることができる。
【0030】ばね軸51で構成された中心軸13の内部
には、骨部材53との間に給水パイプ54が挿入され、
給水パイプ54の外周には多数の穴55が形成されてい
る。給水パイプ54に洗浄水が供給されると、多数の穴
55からばね軸51の外周方向に洗浄水が噴出する。
【0031】図6に基づいてブラシ軸14の詳細構造を
説明する。図6(a) に示すように、ブラシ軸14はスパ
イラル状に巻かれてばね状となったチャンネル部材56
で構成され、チャンネル部材56はばね軸51と逆巻き
(例えば左巻き)に巻かれている。図6(b) に示すよう
に、チャンネル部材56にはナイロン製のブラシ部材5
7が全長にわたり植設され、線型集合体のブラシを構成
している。
【0032】ブラシ軸14の内径Dは中心軸13の外径
dより若干大きく形成され(D=d+α)、ばね軸51
で構成された中心軸13の外周にばね状のチャンネル部
材56で構成されたブラシ軸14が回転自在に挿入され
る。中心軸13の給水パイプ54に洗浄水が供給される
と、ばね軸51及びチャンネル部材56の隙間から洗浄
水がブラシ軸14の外周に向けて供給され、ブラシ軸1
4の回転による遠心力で洗浄水はブラシ部材57の先端
部に供給される。
【0033】ばね軸51で構成された中心軸13と、ば
ね状のチャンネル部材56で構成されたブラシ軸14と
は、互いに逆巻きのスパイラル状に巻かれている。この
ため、中心軸13に対してブラシ軸14が回転した場
合、スパイラル状の山同士が互いに摺接することにな
り、食い込みが生じることなく少ない摺動抵抗となる。
また、中心軸13の給水パイプ54から外周方向に向け
て洗浄水を供給するようになっているので、ばね軸51
とチャンネル部材56との間に洗浄水が潤滑されて冷却
され、この点でも少ない摺動抵抗となる。
【0034】この時、中心軸13とブラシ軸14のスパ
イラル状の山同士の摺動抵抗をさらに低減するために、
図8、図10に示したように、円筒形状の複数の遊転節
64を介在させることも可能である。遊転節64の内径
は中心軸13の外径より若干大きく、且つ、ブラシ軸1
4の内径より若干小さくなっている。そして、遊転節6
4は、中心軸13が湾曲した状態でも遊転できる径にな
っていると共に、長さも中心軸13と略同様の長さの円
筒状となり、中心軸13の湾曲状態に柔軟に追従でき、
且つ、遊転できる寸法となっている。
【0035】従って、少ない抵抗力で中心軸13に対し
てブラシ軸14を回転させることが可能となる。
【0036】尚、中心軸13及びブラシ軸14の構成
を、スパイラル状に巻かれたばね部材で構成したが、可
撓性を有する部材であればゴムや樹脂製の軸を用いるこ
とも可能であり、上述した実施形態例に限定されるもの
ではない。
【0037】上記構成の回転式ブラシ12を備えた回転
式ブラシ装置11による遮音壁10の清掃作用を説明す
る。回転式ブラシ装置11は、例えば自走式の清掃機械
や清掃機械等に設けられて湾曲部10a と直立部10b が混
在する遮音壁10の壁面を連続して清掃していく。
【0038】遮音壁10の直立部10b の清掃を行う場
合、図1に示すように、回転式ブラシ12の中心軸13
を湾曲させずにブラシ軸14を直線状態にする。回転駆
動モータ32を駆動させることで、中心軸13に対して
ブラシ軸14が回転する。中心軸13の給水パイプ54
に洗浄水が供給されると、ばね軸51及びチャンネル部
材56の隙間から洗浄水がブラシ軸14の外周に向けて
供給され、ブラシ軸14の回転による遠心力で洗浄水は
ブラシ部材57の先端部に供給される。この状態で回転
式ブラシ12を遮音壁10の直立部10b に当接させるこ
とで、洗浄水が供給されたブラシ部材57で壁面が清掃
される。
【0039】遮音壁10の湾曲部10a の清掃を行う場
合、図1の状態から湾曲駆動モータ26を駆動し、上部
アーム25の基端を下方に移動させる。これにより、図
2に示すように、回転式ブラシ12の中心軸13が所定
の曲率半径で湾曲し、ブラシ軸14が湾曲部10a の壁面
に沿った曲率半径となる。回転駆動モータ32を駆動さ
せることで、湾曲した回転式ブラシ12の中心軸13に
対してブラシ軸14が回転する。中心軸13の給水パイ
プ54に洗浄水が供給されると、ばね軸51及びチャン
ネル部材56の隙間から洗浄水がブラシ軸14の外周に
向けて供給され、ブラシ軸14の回転による遠心力で洗
浄水はブラシ部材57の先端部に供給される。この状態
で回転式ブラシ12を遮音壁10の湾曲部10a に当接さ
せることで、洗浄水が供給されたブラシ部材57で湾曲
した壁面が清掃される。
【0040】再び遮音壁10の直立部10b の清掃を行う
場合、図2の状態から湾曲駆動モータ26を逆方向に駆
動し、上部アーム25の基端を下方に移動させる。これ
により、図1に示すように、回転式ブラシ12が直線状
態になり、遮音壁10の直立部10b に当接させて清掃を
行う。
【0041】上述した回転式ブラシ装置11は、回転式
ブラシ12が湾曲自在となり、回転式ブラシ12を湾曲
させる湾曲駆動モータ26と、回転式ブラシ12のブラ
シ軸13を回転させる回転駆動モータ32とを備えたの
で、壁面の形状に合わせて回転式ブラシ12を湾曲させ
ることで、湾曲部10a と直立部10b が混在する遮音壁1
0の清掃が一つの回転式ブラシ12で行える。このた
め、直立部10b と湾曲部10a に応じたブラシを個別に用
意する必要がなく、直立した壁面から湾曲した壁面まで
効率良く適用することが可能となる。
【0042】また、上述した回転式ブラシ12は、可撓
性を有するばね軸51で構成される中心軸13と、中心
軸13の外周に同心状態で回転自在に支持さればね状の
チャンネル部材56で構成されるブラシ軸14とでなっ
ているので、壁面の形状に合わせて回転式ブラシ12を
湾曲させることができ、一つの回転式ブラシ12で、遮
音壁10の直立部10b と湾曲部10a の壁面の形状にブラ
シ軸14を沿わせることが可能になる。
【0043】また、上記構成の回転式ブラシ12は、中
心軸13がばね軸51で構成され、ブラシ軸14がばね
状のチャンネル部材56で構成され、更に、ばね軸51
とチャンネル部材56とは互いに逆巻きのスパイラル状
になっているので、中心軸13に対してブラシ軸14が
回転した際に食い込みが生じることがなく、少ない摺動
抵抗での回転が可能となる。また、ばね軸51の内部に
給水パイプ54を挿入し、ブラシ軸14の外周方向に洗
浄水を供給するようにしたので、少ない洗浄水であって
も壁面の清掃が可能となり洗浄水が外部に飛散すること
がなくなる。また、ばね軸51とチャンネル部材56と
の間に洗浄水が供給されて冷却され、更にブラシ軸14
の回転がスムーズになる。
【0044】また、ばね軸51の内部に、薄板52を積
層してなる骨部材53を挿入して直線状態から一平面内
でのみの湾曲を許容するようにしたので、中心軸13を
確実に所望の状態に湾曲させてその状態を維持させるこ
とが可能となり、回転式ブラシ12を正確に湾曲部10a
の形状に沿わせることができる。
【0045】また、ばね軸51の内部に、節体60同士
をピン63で互いに回動自在に連結した骨部材を挿入し
て直線状態から一平面内でのみの湾曲を許容するように
したので、中心軸13を確実に所望の状態に湾曲させて
その状態を維持させることが可能となり、回転式ブラシ
12を正確に湾曲部10a の形状に沿わせることができ
る。
【0046】また、中心軸13とブラシ軸14の間に円
筒形状の複数の遊転節64を介在させることで、スパイ
ラル状の山同士の摺動抵抗をさらに低減することが可能
となる。
【0047】
【発明の効果】本発明の回転式ブラシは、可撓性を有し
湾曲自在な中心軸と、前記中心軸の外周に同心状で回転
自在に支持され可撓性を有するブラシ軸とからなってい
るので、壁面の形状に合わせて湾曲させて直立部と湾曲
部の壁面の形状に沿わせることが可能となる。この結
果、直立部と湾曲部が混在する遮音壁であっても両面の
清掃が容易実施可能となる。
【0048】そして、前記中心軸は、スパイラル状に巻
かれたばね状の軸で構成され、前記ブラシ軸は、前記中
心軸と逆向きのスパイラル状に巻かれたばね状の軸にブ
ラシ部材が植設された線径集合体であるので、中心軸に
対してブラシ軸が回転した際に食い込みが生じることが
なく、少ない摺動抵抗での回転が可能となる。この結
果、ブラシ軸の回転を容易に行うことが可能になる。
【0049】また、前記中心軸と前記ブラシ軸との間に
多数の遊転節を設けたので、中心軸とブラシ軸との摺動
抵抗をさらに低減することが可能になる。
【0050】また、前記中心軸の内部には、薄板を複数
積層してなる骨部材が挿入され、前記中心軸は、直線状
態から一平面内での湾曲が許容されているので、中心軸
を確実に所望の状態に湾曲させてその状態を維持させる
ことが可能となる。この結果、回転式ブラシを正確に壁
面の湾曲形状に沿わせることができる。
【0051】また、前記中心軸の内部には、多関節の節
体が挿入され、前記中心軸は、直線状態から一平面内で
の湾曲が許容されているので、中心軸を確実に所望の状
態に湾曲させてその状態を維持させることが可能とな
る。この結果、回転式ブラシを正確に壁面の湾曲形状に
沿わせることができる。
【0052】更に、前記中心軸の内部には給水パイプが
挿入され、給水パイプから前記ブラシ軸の外周に向けて
洗浄水を供給するようにしたので、少ない洗浄水であっ
ても壁面の清掃が可能となり洗浄水が外部に飛散するこ
とがなくなる。また、中心軸とブラシ軸との間に洗浄水
が供給されて冷却され、ブラシ軸の回転が更にスムーズ
になる。
【0053】また、本発明の回転式ブラシ装置は、可撓
性を有し湾曲自在な中心軸と、前記中心軸の外周に同心
状で回転自在に支持され可撓性を有するブラシ軸と、前
記中心軸を所定の曲率に湾曲させる湾曲駆動手段と、前
記ブラシ軸を前記中心軸に対して回転させる回転駆動手
段とからなるので、壁面の形状に合わせてブラシ軸を湾
曲させることができ、一つの回転式ブラシで、壁面の形
状にブラシ軸を沿わせることが可能になる。この結果、
湾曲部と直立部とが混在した遮音壁であっても両面の清
掃を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転式ブラシが直線状にされた状態における本
発明の一実施形態例に係る回転式ブラシを備えた回転式
ブラシ装置の正面図。
【図2】回転式ブラシが湾曲状にされた状態における本
発明の一実施形態例に係る回転式ブラシを備えた回転式
ブラシ装置の正面図。
【図3】図1中のIII-III 線矢視図。
【図4】中心軸の全体構成を表す斜視図。
【図5】中心軸の内部構造を表す要部斜視図。
【図6】ブラシ軸の構成図。
【図7】他の例に係る中心軸の内部構造を表す要部斜視
図。
【図8】中心軸の動作説明図。
【図9】図7に示した中心軸にブラシ軸を装着した状態
の断面図。
【図10】遮音壁の清掃状況説明図。
【図11】遮音壁の清掃状況説明図。
【符号の説明】
10 遮音壁 10a 湾曲部 10b 直立部 11 回転式ブラシ装置 12 回転式ブラシ 13 中心軸 14 ブラシ軸 15 湾曲駆動手段 16 回転駆動手段 21 本体 22 下部アーム 23 ボールねじ 24 ウォーム部材 25 上部アーム 26 湾曲駆動モータ 32 回転駆動モータ 33 出力軸 36 回転軸 51 ばね軸 52 薄板 53 骨部材 54 給水パイプ 56 チャンネル部材 57 ブラシ部材 60 節体 61 接合凹部 62 接合凸部 63 ピン 64 遊転節

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有し湾曲自在な中心軸と、前記
    中心軸の外周に同心状で回転自在に支持され可撓性を有
    するブラシ軸とからなることを特徴とする回転式ブラ
    シ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記中心軸は、スパ
    イラル状に巻かれたばね状の軸で構成され、前記ブラシ
    軸は、前記中心軸と逆向きのスパイラル状に巻かれたば
    ね状の軸にブラシ部材が植設された線径集合体であるこ
    とを特徴とする回転式ブラシ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記中心軸と前記ブ
    ラシ軸との間に多数の遊転節を設けたことを特徴とする
    回転式ブラシ。
  4. 【請求項4】 請求項2もしくは請求項3において、前
    記中心軸の内部には、薄板を複数積層してなる骨部材が
    挿入され、前記中心軸は、直線状態から一平面内での湾
    曲が許容されていることを特徴とする回転式ブラシ。
  5. 【請求項5】 請求項2もしくは請求項3において、前
    記中心軸の内部には、多関節の節体が挿入され、前記中
    心軸は、直線状態から一平面内での湾曲が許容されてい
    ることを特徴とする回転式ブラシ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    おいて、前記中心軸の内部には給水パイプが挿入され、
    給水パイプから前記ブラシ軸の外周に向けて洗浄水を供
    給することを特徴とする回転式ブラシ。
  7. 【請求項7】 可撓性を有し湾曲自在な中心軸と、前記
    中心軸の外周に同心状で回転自在に支持され可撓性を有
    するブラシ軸と、前記中心軸を所定の曲率に湾曲させる
    湾曲駆動手段と、前記ブラシ軸を前記中心軸に対して回
    転させる回転駆動手段とからなることを特徴とする回転
    式ブラシ装置。
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