JPH11221007A - オゾンフォグによる畜肉除菌方法及び装置 - Google Patents

オゾンフォグによる畜肉除菌方法及び装置

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JPH11221007A
JPH11221007A JP2448698A JP2448698A JPH11221007A JP H11221007 A JPH11221007 A JP H11221007A JP 2448698 A JP2448698 A JP 2448698A JP 2448698 A JP2448698 A JP 2448698A JP H11221007 A JPH11221007 A JP H11221007A
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meat
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fog
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Takuma Ogata
琢磨 尾形
Fumio Hayashi
文男 早矢仕
Yoichi Nishino
洋一 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として枝肉として処理されている畜肉に対
しオゾン成分を効率良く且つ確実に接触せしめて低コス
トで高い除菌効果を得られるようにし、しかも、大掛か
りな換気設備を不要として設備費の低減化を図り得るよ
うにする。 【解決手段】 フックで吊るされた畜肉12を噴射ノズ
ル27付きのカバー14,14で包囲し、該カバー1
4,14の噴射ノズル27からオゾン水を微細な霧状と
したオゾンフォグ15を畜肉12に吹き付けて除菌す
る。オゾンフォグ15を畜肉12に吹き付けるにあたっ
ては、オゾンガスと水とを噴射ノズル27にて噴射の直
前に混ぜ合わせてオゾンフォグ15を生成すると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾンフォグによ
る畜肉除菌方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、食肉処理設備にて処理された
枝肉(屠殺した家畜の皮を剥いで内臓・頭・尾・肢端を
取り去り正中線に沿って左右に二等分した骨付きの畜
肉)は、その冷蔵前の最終段階に除菌処理を行う必要が
あり、また、食肉処理設備から食肉加工設備への搬入段
階でも除菌処理を行う必要がある。
【0003】このような枝肉の除菌処理を行うにあたっ
ては、熱湯消毒を行ってしまうと肉表面が変質してしま
う為、次亜塩素酸ソーダのシャワーで枝肉を洗浄消毒し
て除菌処理しているのが一般的であるが、このような薬
剤に頼った手法では、薬剤の臭気や残留性の問題があ
り、また、薬剤の排水処理に用いる浄化槽が短期間に傷
んでしまうという問題もあった。
【0004】そこで、近年においては、常温で放置して
おくだけで酸素に分解してしまう殺菌力の高いオゾンを
用いて枝肉の除菌処理を行うことが検討されており、既
に実施されている事例としては、オゾンガスにより枝肉
を燻蒸して除菌処理する手法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オゾン
ガスにより枝肉を燻蒸する手法では、オゾンガスと枝肉
との実質的な接触率が悪く、オゾンガス中の除菌に寄与
する割合が非常に少ないという不具合があり、これによ
って、高い除菌効果を期待することができず、しかも、
オゾンガスを効率良く利用することができないという問
題があった。
【0006】更には、枝肉がフックで吊るされている部
屋全体にオゾンガスを充満させなければならない為に、
大量のオゾンガスが必要となってコスト高となり、しか
も、除菌処理の完了後には、燻蒸している部屋全体を換
気しなければ作業員が侵入することができない為、換気
設備が大掛かりなものとなって設備費が高騰するという
問題もあった。
【0007】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、主として枝肉として処理されている畜肉に対しオゾ
ン成分を効率良く且つ確実に接触せしめて低コストで高
い除菌効果を得られるようにし、しかも、大掛かりな換
気設備を不要として設備費の低減化を図り得るようにす
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、フックで吊る
された畜肉を噴射ノズル付きのカバーで包囲し、該カバ
ーの噴射ノズルからオゾン水を微細な霧状としたオゾン
フォグを畜肉に吹き付けて除菌することを特徴とするオ
ゾンフォグによる畜肉除菌方法、に係るものである。
【0009】このようにすれば、オゾン水を微細な霧状
としたオゾンフォグが畜肉の表面に確実に吹き付けら
れ、オゾンフォグの微細水粒中に溶存しているオゾン成
分と畜肉とが高い接触率で接触されるので、必要最小限
の量のオゾンフォグでも高い除菌効果が得られることに
なり、しかも、オゾン成分が効率良く利用されることに
なる。
【0010】また、この際に、オゾンフォグはカバーに
より包囲された状態で畜肉に吹き付けられるので、オゾ
ンフォグがカバーの外へ拡散してしまうようなことがな
く、しかも、畜肉に吹き付けられたオゾンフォグの大半
は液滴となって滴下するので、オゾンフォグの噴射場所
に残存するオゾンガスは僅かであり、オゾンフォグの噴
射場所の天井部等に局所的な送気ファン等を備えるだけ
で済み、大掛かりな換気設備を不要として設備費の高騰
を回避することが可能となる。
【0011】また、オゾンフォグを畜肉に吹き付けるに
あたっては、オゾンガスと水とを噴射ノズルにて噴射の
直前に混ぜ合わせてオゾンフォグを生成することが好ま
しく、このようにすれば、オゾン成分の分解が進んでい
ない活性の高い状態で効果的に除菌処理を行うことが可
能であり、しかも、オゾンよりも高活性なヒドロキシラ
ジカル(OHラジカル)が生成され易くなるので、この
ヒドロキシラジカルにより除菌効果が相乗的に向上され
ることになる。
【0012】更に、本発明のオゾンフォグによる畜肉除
菌方法は、フックで吊るされた畜肉を包囲するカバー
と、該カバーの内側に装備され且つオゾンガス及び水を
混合して噴霧する多数の噴射ノズルと、該噴射ノズルに
水を送出する水供給手段と、オゾンガスを生成するオゾ
ン発生器と、該オゾン発生器からのオゾンガスを空気流
により前記各噴射ノズルへと送出する送気手段とを備え
たことを特徴とする畜肉除菌装置により実施することが
可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0014】図1〜図5は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図中12は食肉処理設備や食肉加工設備
において枝肉として処理されてフック13で吊るされた
畜肉を示し、該畜肉12は設備内における所定の除菌処
理場所に向けフック13で吊るされたまま矢印A(図2
参照)の方向に搬送されるようになっており、前記除菌
処理場所にて図示しない駆動装置により畜肉12の搬送
方向と略直角な矢印B(図1及び図2参照)の方向に開
閉作動する一対のカバー14,14により包囲されるよ
うになっている。
【0015】前記各カバー14,14は、フック13で
吊るされた畜肉12の全長を網羅し得るよう上下方向に
所要長さ延び且つ平面的に見て内側に凹面を成すよう湾
曲した形状(図2参照)となっており、前記カバー1
4,14の内側には、オゾンガス及び水を混合して噴霧
する多数の噴射ノズル27が装備されている。
【0016】そして、図3に示すように、空気を加圧及
び減圧して酸素(O2)を抽出する酸素発生器22より
送出される酸素からオゾンガス(O3)を生成するオゾ
ン発生器23が設備内の所要場所に設けられており、空
気圧縮機24(送気手段)から送出される圧縮空気流と
前記オゾン発生器23から送出されるオゾンガスとが空
気オゾン混合器25を介し混合されて前記各噴射ノズル
27へと送出される一方、図示しない水貯留槽に貯留さ
れている水が給水ポンプ26(水供給手段)により吸引
されて前記各噴射ノズル27へと供給されるようになっ
ている。
【0017】前記各噴射ノズル27の詳細は図4に示す
通りであり、気体流路29を有する気体流通部30と、
該気体流通部30の下流端寄り部分の外周面のまわりに
渦流室31を形成するように気体流通部30に対して一
体的に形成され且つ下流端寄り部分に噴霧口32を有す
る渦流室形成部33と、該渦流室形成部33に対して一
体的に形成され且つ渦流室31に連通する液体流路34
を有する液体流通部35とによって構成されている。
【0018】一方、前記空気オゾン混合器25の詳細は
図5に示す通りであり、そのボデー16には、ボデー1
6の一端面からボデー他端側へ向って延び且つ下流端寄
り部分で徐々に流路断面が縮小する空気流路17と、該
空気流路17の下流端からボデー他端側へ向って延び且
つ空気流路17の下流端に略等しい流路断面を有するス
ロート18と、前記空気流路17並びにスロート18よ
りも長い全長を有してスロート18の下流端からボデー
16の他端面へ貫通し且つスロート18よりもやや大き
な流路断面を有する混合気流路19と、ボデー16の外
側面から混合気流路19の上流端近傍へ向って延び且つ
ボデー中心寄り部分で流路断面が小さくなるオゾン流路
20と、該オゾン流路20の下流端から混合気流路19
の上流端近傍へ連通するオゾン注入口21とが穿設され
ており、ボデー16は、金属素材の機械加工、あるいは
精密金属鋳造によって形成されている。
【0019】前記オゾン発生器23のオゾン吐出口に
は、オゾン供給管36を介して空気オゾン混合器25の
オゾン流路20(図5参照)が接続され、空気圧縮機2
4の圧縮空気吐出口には、空気供給管37を介して空気
オゾン混合器25の空気流路17(図5参照)が接続さ
れており、また、空気オゾン混合器25の混合気流路1
9(図5参照)には、空気オゾン供給管38を介して夫
々の噴射ノズル27の気体流路29(図4参照)が接続
され、給水ポンプ26の水吐出口には、給水管39を介
して夫々の噴射ノズル27の液体流路34(図4参照)
が接続されている。
【0020】尚、オゾン発生器23には、酸素に対する
無声放電によりオゾンを生成するもの、酸素に対する沿
面放電によりオゾンを生成するもの、酸素に対する紫外
線照射によりオゾンを生成するもののいずれをも適用す
ることができる。
【0021】そして、空気オゾン混合器25によって空
気とオゾンとを混合する際には、空気流路17に対し
て、空気圧縮機24から吐出される圧力が3〜5kg/
cm2程度の圧縮空気流を供給し、オゾン流路20に対
して、オゾン発生器23から吐出される圧力が1kg/
cm2よりも低いオゾンガスを供給する。
【0022】空気流路17に供給した圧縮空気流は、空
気流路17からスロート18へ流入する際に圧縮され、
スロート18を経て混合気流路19を流通する際に膨張
し、該混合気流路19を下流側へ向って超音速で流通し
ようとする。
【0023】オゾン流路20に供給したオゾンガスは、
混合気流路19を流通する圧縮空気流の膨張に起因する
圧力低下に伴い、オゾン流路20からオゾン注入口21
を経て混合気流路19の上流端近傍部分へ吸引され、空
気とオゾンとの混合流が混合気流路19を下流側へ向っ
て流通することになる。
【0024】このように、図5に示す空気オゾン混合器
25では、超音速流れが流通する混合気流路19の全長
を、混合気流路19を一般的なラバルノズルに比べて細
長く形成しているので、混合気流路19の下流側寄り部
分で超音速流れに生じる衝撃波や超音速流れの膨張波に
起因した混合気流路19の上流端近傍部分の圧力上昇が
抑止される。
【0025】また、オゾン注入口21を混合気流路19
の上流端近傍部分に連通させているので、混合気流路1
9の下流寄り部分の気流流通状態の影響を受けることな
く、圧力が3〜5kg/cm2程度の圧縮空気流に圧力
が1kg/cm2よりも低いオゾンガスが混入し、空気
とオゾンとの混合流の圧力を大きく低下させずに、該混
合流を混合気流路19から空気オゾン混合器25の外部
へ吐出させることができ、よって、オゾンと水とを混合
噴霧する噴射ノズル27に対する噴霧圧力を確保するこ
とが可能になる。
【0026】表1は、スロート18の流路断面積A0に
対する混合気流路19の流路断面積A3の面積比A3/A
0と、空気流路17の上流端における圧縮空気流の圧力
P1、オゾン流路20におけるオゾンガスの圧力P2、混
合気流路19の下流端における空気とオゾンとの混合流
の圧力P3、混合気流路19の下流端における空気とオ
ゾンとの混合流のマッハ数Mとの関係を計測によって求
めたものである。
【表1】
【0027】一般に、オゾン発生器23からオゾンを連
続吐出させる際の吐出圧は、シール部の性能などによっ
て0.5kg/cm2以下に制限され、また、噴射ノズ
ル27から水を噴霧させる際には、1.5kg/cm2
程度の霧化吐出圧力の気流を必要とするので、スロート
18に対する混合気流路19の流路断面積比A3/A0
は、約2程度に設定することが望ましい。
【0028】而して、食肉処理設備や食肉加工設備にお
ける畜肉12の除菌処理を行う際には、設備内における
所定の除菌処理場所にフック13で吊るされた畜肉12
を搬送し、ここでカバー14,14を閉じて畜肉12を
包囲し、酸素発生器22、オゾン発生器23、空気圧縮
機24、給水ポンプ26を作動させる。
【0029】オゾン発生器23は、酸素発生器22が抽
出した酸素からオゾンを生成して、圧力が0.5kg/
cm2程度のオゾンガスを吐出し、空気圧縮機24は、
空気を圧縮して圧力が4kg/cm2程度の圧縮空気流
を吐出し、給水ポンプ26は水貯留槽より吸引して水流
を吐出する。
【0030】空気圧縮機24から吐出される圧縮空気流
は、空気供給管37を経て空気オゾン混合器25の空気
流路17(図5参照)に流入し、また、オゾン発生器2
3から吐出されるオゾンガスは、オゾン供給管36を経
て空気オゾン混合器25のオゾン流路20(図5参照)
に流入し、先に述べたように、空気オゾン混合器25の
混合気流路19(図5参照)から圧力が1.5kg/c
2程度の空気とオゾンとの混合流が吐出される。
【0031】この空気とオゾンとの混合流は、空気オゾ
ン供給管38を経て噴射ノズル27の気体流路29に流
入し、また、給水ポンプ26が吐出する水流は、噴射ノ
ズル27の液体流路34に流入し、該液体流路34から
渦流室31へ流れ込んで旋回力が付与された水流に対し
て、気体流路29からの空気とオゾンとの混合流が吹き
付けられ、噴射ノズル27の噴霧口32より畜肉12の
表面へ向けオゾンと微細水粒とが混ざり合った微細な霧
状のオゾン水がオゾンフォグ15として噴霧され、該オ
ゾンフォグ15によって畜肉12の表面が覆われる。
【0032】このとき、噴射ノズル27の渦流室31の
内部でオゾンと水とが接触することにより、高活性なヒ
ドロキシラジカル(OHラジカル)が生成されるととも
に、噴射ノズル27から噴霧され且つカバー14,14
の内部を浮遊するオゾンと微細水粒の水分子とが反応し
て、ヒドロキシラジカルが継続的に生成され、これによ
り得られたヒドロキシラジカルと、オゾンフォグ15の
微細水粒中に溶存しているオゾン成分とによって、畜肉
12の除菌処理が行われる。
【0033】このようにすれば、オゾン水を微細な霧状
としたオゾンフォグ15が畜肉12の表面に確実に吹き
付けられ、オゾンフォグ15の微細水粒中に溶存してい
るオゾン成分と畜肉12とが高い接触率で接触されるの
で、必要最小限の量のオゾンフォグ15でも高い除菌効
果が得られることになり、しかも、オゾン成分が効率良
く利用されることになる。
【0034】特に本形態例のように、オゾンフォグ15
を畜肉12に吹き付けるにあたり、オゾンガスと水とを
噴射ノズル27にて噴射の直前に混ぜ合わせてオゾンフ
ォグ15を生成するようにすれば、オゾン成分の分解が
進んでいない活性の高い状態で効果的に除菌処理を行う
ことが可能であり、しかも、オゾンよりも高活性なヒド
ロキシラジカルが生成され易くなるので、このヒドロキ
シラジカルにより除菌効果が相乗的に向上されることに
なる。
【0035】ここで、例えば仮にオゾン水をシャワー状
に畜肉12にかけて洗浄消毒したとすると、オゾン成分
と畜肉12との高い接触率が同様に得られるものの、オ
ゾン水の排水に関する処理量が増えすぎてランニングコ
ストの高騰が避けられなくなるが、本形態例の如く、オ
ゾンフォグ15を用いて除菌を行うようにすれば、オゾ
ン水の排水に関する処理量は軽微であり、ランニングコ
ストの高騰を招くことがない。
【0036】また、この際に、オゾンフォグ15はカバ
ー14,14により包囲された状態で畜肉12に吹き付
けられるので、オゾンフォグ15がカバー14,14の
外へ拡散してしまうようなことがなく、しかも、畜肉1
2に吹き付けられたオゾンフォグ15の大半は液滴とな
って滴下するので、オゾンフォグ15の噴射場所に残存
するオゾンガスは僅かであり、オゾンフォグ15の噴射
場所の天井部等に局所的な送気ファン等を備えるだけで
済み、大掛かりな換気設備を不要として設備費の高騰を
回避することが可能となる。
【0037】従って、上記形態例によれば、枝肉として
処理されている畜肉12に対しオゾン成分を効率良く且
つ確実に接触せしめて低コストで高い除菌効果を得るこ
とができ、しかも、大掛かりな換気設備を不要として設
備費の大幅な低減化を図ることができる。
【0038】また、特に本形態例においては、オゾンガ
スと水とを噴射ノズル27にて噴射の直前に混ぜ合わせ
てオゾンフォグ15を生成するようにしているので、オ
ゾン成分の分解が進んでいない活性の高い状態で効果的
に除菌処理を行うことができ、しかも、オゾンよりも高
活性なヒドロキシラジカルを生成し易くして該ヒドロキ
シラジカルにより除菌効果を相乗的に向上することがで
きる。
【0039】更に、付帯的な効果として、畜肉12の表
面にオゾンフォグ15を吹き付けることにより、畜肉1
2の表面における付着物の洗浄も同時に行えることにな
るので、作業行程の簡素化を図ることができる。
【0040】尚、本発明のオゾンフォグによる畜肉除菌
方法及び装置は、上述の形態例にのみ限定されるもので
はなく、酸素発生器を用いずに水電解によりオゾンを生
成するオゾン発生器等を適用したり、給水ポンプを用い
ずに水道管を止め弁を介して送水管に接続した構成とし
たりすることが可能であること、また、カバーを開け閉
めせずに所要間隔で開いたカバー間に連続的に畜肉を通
過させつつ除菌処理するようにしても良いこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】上記した本発明のオゾンフォグによる畜
肉除菌方法及び装置によれば、下記の如き種々の優れた
効果を奏し得る。
【0042】(I)主として枝肉として処理されている
畜肉に対しオゾン成分を効率良く且つ確実に接触せしめ
て低コストで高い除菌効果を得ることができ、しかも、
大掛かりな換気設備を不要として設備費の大幅な低減化
を図ることができる。
【0043】(II)オゾンフォグを畜肉に吹き付ける
にあたり、オゾンガスと水とを噴射ノズルにて噴射の直
前に混ぜ合わせてオゾンフォグを生成するようにすれ
ば、オゾン成分の分解が進んでいない活性の高い状態で
効果的に除菌処理を行うことができ、しかも、オゾンよ
りも高活性なヒドロキシラジカル(OHラジカル)を生
成し易くして該ヒドロキシラジカルにより除菌効果を相
乗的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概念図であ
る。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】図1の噴射ノズルに送られるオゾンガス及び水
の系統図である。
【図4】図3の噴射ノズルの詳細を示す断面図である。
【図5】図3の空気オゾン混合器の詳細を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
12 畜肉 13 フック 14 カバー 15 オゾンフォグ 23 オゾン発生器 24 空気圧縮機(送気手段) 26 給水ポンプ(水供給手段) 27 噴射ノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フックで吊るされた畜肉を噴射ノズル付
    きのカバーで包囲し、該カバーの噴射ノズルからオゾン
    水を微細な霧状としたオゾンフォグを畜肉に吹き付けて
    除菌することを特徴とするオゾンフォグによる畜肉除菌
    方法。
  2. 【請求項2】 オゾンガスと水とを噴射ノズルにて噴射
    の直前に混ぜ合わせてオゾンフォグを生成することを特
    徴とする請求項1に記載のオゾンフォグによる畜肉除菌
    方法。
  3. 【請求項3】 フックで吊るされた畜肉を包囲するカバ
    ーと、該カバーの内側に装備され且つオゾンガス及び水
    を混合して噴霧する多数の噴射ノズルと、該噴射ノズル
    に水を送出する水供給手段と、オゾンガスを生成するオ
    ゾン発生器と、該オゾン発生器からのオゾンガスを空気
    流により前記各噴射ノズルへと送出する送気手段とを備
    えたことを特徴とするオゾンフォグによる畜肉除菌装
    置。
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