JPH11219198A - 位相検出装置及び方法、並びに音声符号化装置及び方法 - Google Patents

位相検出装置及び方法、並びに音声符号化装置及び方法

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JPH11219198A
JPH11219198A JP10019963A JP1996398A JPH11219198A JP H11219198 A JPH11219198 A JP H11219198A JP 10019963 A JP10019963 A JP 10019963A JP 1996398 A JP1996398 A JP 1996398A JP H11219198 A JPH11219198 A JP H11219198A
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data
phase
pitch
samples
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JP10019963A
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Akira Inoue
晃 井上
Masayuki Nishiguchi
正之 西口
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Sony Corp
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/66Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for reducing bandwidth of signals; for improving efficiency of transmission
    • H04B1/667Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission for reducing bandwidth of signals; for improving efficiency of transmission using a division in frequency subbands

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイン波合成符号化の際等の入力信号の位相
情報を、FFT後の補間処理なしに検出する。 【解決手段】 入力端子10からの音声信号に基づく入
力信号の波形を波形切り出し部11で時間軸上で1ピッ
チ周期分だけ切り出し、次元変換12により2kサンプ
ル(kは整数)に次元変換する。この次元変換された波
形データに対してFFT(高速フーリエ変換)部13で
FFT処理し、FFT処理されたデータの実部と虚部と
を用いてtan-1 部14でtan-1 の計算を行うことによ
り、直接的に入力信号の各高調波毎の位相を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイン波合成符号
化等における各高調波(ハーモニクス)成分の位相を検
出するための位相検出装置及び方法、並びに音声符号化
装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号(音声信号や音響信号を
含む)の時間領域や周波数領域における統計的性質と人
間の聴感上の特性を利用して信号圧縮を行うような符号
化方法が種々知られている。この符号化方法としては、
大別して時間領域での符号化、周波数領域での符号化、
分析合成符号化等が挙げられる。
【0003】音声信号等の高能率符号化の例としては、
ハーモニック(Harmonic)符号化、MBE(Multiband
Excitation:マルチバンド励起)符号化等のサイン波分
析合成符号化(Sinusoidal Coding) や、SBC(Sub-
band Coding:帯域分割符号化)、LPC(Linear Predi
ctive Coding: 線形予測符号化)、あるいはDCT(離
散コサイン変換)、MDCT(モデファイドDCT)、
FFT(高速フーリエ変換)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入力音声信
号に対して上記MBE符号化、ハーモニック符号化や、
STC(Sinusoidal Transform Coding) 等のサイン波
合成符号化(SinusoidalCoding) を用いるような、又
は、入力音声信号のLPC(線形予測符号化)残差に対
してこれらのサイン波合成符号化を用いるような音声高
能率符号化においては、分析合成の要素となる各サイン
波(ハーモニクス、高調波)の振幅、あるいはスペクト
ルエンベロープに関する情報を伝送しているが、位相に
ついては伝送しておらず、合成時に適宜に位相を算出し
ているのが実情である。
【0005】そのため、復号されて再生される音声波形
は、元の入力音声信号の波形と異なることになる、とい
う問題がある。すなわち、元の波形の波形再生を実現す
るためには、各ハーモニクス(高調波)成分の位相情報
をフレーム毎に検出して伝送することが必要とされる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、元の波形の波形再現性を実現するための
位相検出装置及び方法、並びにこの位相検出の技術を用
いた音声符号化装置及び方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る位相検出装
置及び方法は、上述した課題を解決するために、音声信
号に基づく入力信号波形を時間軸上で1ピッチ周期分だ
け切り出し、切り出された1ピッチ周期分のサンプルに
対して次元変換を施して2k サンプル(kは整数、2k
は上記1ピッチ周期のサンプル数以上)のデータにし、
この次元変換されたデータに対して2k ポイントFFT
等の直交変換を施し、直交変換されたデータの実部と虚
部とに基づいて上記入力信号の各高調波成分の位相情報
を検出することを特徴としている。
【0008】また、本発明は、上記特徴を有する位相検
出を、サイン波合成符号化等の音声符号化に適用するこ
とを特徴としている。
【0009】ここで、上記入力信号波形としては、音声
信号波形そのもの、あるいは音声信号の短期予測残差の
信号波形を用いることができる。
【0010】また、上記次元変換としては、上記切り出
された波形データに対してオーバサンプリング、線形補
間を施して2k サンプルのデータに変換することが挙げ
られる。
【0011】さらに、上記位相検出は、上記直交変換に
より得られたデータの実部と虚部とを用いて逆正接(ta
n-1) を求める計算により各高調波毎の位相を求めるこ
とが挙げられる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る位相検出装置及び方
法は、例えばマルチバンド励起(MultibandExcitation:
MBE)符号化、サイン波変換符号化(Sinusoidal Tr
ansform Coding:STC)、ハーモニック符号化(Harmo
nic coding )等のサイン波合成符号化方式に適用され
るものであり、又はLPC(Linear Predictive Codin
g)残差に上記サイン波合成符号化を用いた符号化方式
に適用されるものである。
【0013】ここで、本発明の実施の形態の説明に先立
ち、本発明に係る位相検出装置あるいは方法が適用され
る装置としてのサイン波分析合成符号化を行うような音
声符号化装置について説明する。
【0014】図1は、上述した位相検出装置あるいは方
法が適用される音声符号化装置の具体例の概略構成を示
している。
【0015】図1の音声信号符号化装置は、入力信号に
対して、サイン波分析(sinusoidalanalysis )符号
化、例えばハーモニックコーディング(harmonic codin
g )を行う第1の符号化部110と、入力信号に対し
て、例えば合成による分析法を用いて最適ベクトルのク
ローズドループサーチによるベクトル量子化を用いた符
号励起線形予測(CELP)符号化を施す第2の符号化
部120とを有し、入力信号の有声音(V:Voiced)の
部分の符号化に第1の符号化部110を用い、入力信号
の無声音(UV:Unvoiced)の部分の符号化には第2の
符号化部120を用いるようにしている。本発明に係る
位相検出の実施の形態は、第1の符号化部110に対し
て適用されている。なお、図1の例では、入力音声信号
の短期予測残差例えばLPC(線形予測符号化)残差を
求めた後に第1の符号化部110に送られるようにして
いる。
【0016】図1において、入力端子101に供給され
た音声信号は、LPC逆フィルタ131及びLPC分析
部132に送られ、また、第1の符号化部110のオー
プンループピッチサーチ部111にも送られる。LPC
分析部132は、入力信号波形の256サンプル程度の
長さ(分析長)を1ブロックとしてハミング窓をかけ
て、自己相関法により線形予測係数、いわゆるαパラメ
ータを求める。データ出力の単位となるフレーミングの
間隔は、160サンプル程度とする。ここで、入力音声
信号のサンプリング周波数fsが例えば8kHzのとき、
1フレーム間隔は160サンプルで20msec となる。
【0017】LPC分析部132からのαパラメータ
は、例えばα→LSP変換により線スペクトル対(LS
P)パラメータに変換される。これは、直接型のフィル
タ係数として求まったαパラメータを、例えば10個、
すなわち5対のLSPパラメータに変換する。変換は例
えばニュートン−ラプソン法等を用いて行う。このLS
Pパラメータに変換するのは、αパラメータよりも補間
特性に優れているからである。このLSPパラメータ
は、LSP量子化器133によりマトリクスあるいはベ
クトル量子化される。このとき、フレーム間差分をとっ
てからベクトル量子化してもよく、複数フレーム分をま
とめてマトリクス量子化してもよい。ここでは、20m
sec を1フレームとし、20msec 毎に算出されるLS
Pパラメータを2フレーム分まとめて、マトリクス量子
化及びベクトル量子化している。
【0018】このLSP量子化器133からの量子化出
力、すなわちLSP量子化のインデクスは、端子102
を介して取り出され、また量子化済みのLSPベクトル
は、例えばLSP補間やLSP→α変換を介してLPC
のαパラメータとされて、LPC逆フィルタ131や、
後述する第2の符号化部120の聴覚重み付きのLPC
合成フィルタ122及び聴覚重み付けフィルタ125に
送られる。
【0019】また、LPC分析部132からのαパラメ
ータは、聴覚重み付けフィルタ算出部134に送られて
聴覚重み付けのためのデータが求められ、この重み付け
データが後述する聴覚重み付きのベクトル量子化器11
6と、第2の符号化部120の聴覚重み付きのLPC合
成フィルタ122及び聴覚重み付けフィルタ125とに
送られる。
【0020】LPC逆フィルタ131では、上記αパラ
メータを用いて、入力音声信号の線形予測残差(LPC
残差)を取り出すような逆フィルタリング処理を行って
いる。このLPC逆フィルタ131からの出力は、サイ
ン波分析符号化、具体的には例えばハーモニック符号化
を行う第1の符号化部110の、DFT(離散フーリエ
変換)回路等の直交変換部112及び位相検出部140
に送られる。
【0021】また、符号化部110のオープンループピ
ッチサーチ部111には、上記入力端子101からの入
力音声信号が供給されている。オープンループピッチサ
ーチ部111では、入力信号のLPC残差をとってオー
プンループによる比較的ラフなピッチのサーチが行わ
れ、抽出された粗ピッチデータは高精度ピッチサーチ部
113に送られて、後述するようなクローズドループに
よる高精度のピッチサーチ(ピッチのファインサーチ)
が行われる。また、オープンループピッチサーチ部11
1からは、上記粗ピッチデータと共にLPC残差の自己
相関の最大値をパワーで正規化した正規化自己相関最大
値r(p) が取り出され、V/UV(有声音/無声音)判
定部114に送られている。
【0022】直交変換部112では例えばDFT(離散
フーリエ変換)等の直交変換処理が施されて、時間軸上
のLPC残差が周波数軸上のスペクトル振幅データに変
換される。この直交変換部112からの出力は、高精度
ピッチサーチ部113及びスペクトル振幅あるいはエン
ベロープを評価するためのスペクトルエンベロープ評価
部115に送られる。
【0023】高精度(ファイン)ピッチサーチ部113
には、オープンループピッチサーチ部111で抽出され
た比較的ラフな粗ピッチデータと、直交変換部112に
より例えばDFTされた周波数軸上のデータとが供給さ
れている。この高精度ピッチサーチ部113では、上記
粗ピッチデータ値を中心に、0.2〜0.5きざみで±数サ
ンプルずつ振って、最適な小数点付き(フローティン
グ)のファインピッチデータの値へ追い込む。このとき
のファインサーチの手法として、いわゆる合成による分
析 (Analysis by Synthesis)法を用い、合成されたパワ
ースペクトルが原音のパワースペクトルに最も近くなる
ようにピッチを選んでいる。このようなクローズドルー
プによる高精度のピッチサーチ部146からのピッチデ
ータについては、スペクトルエンベロープ評価部11
5、位相検出部141、及び切換部107に送ってい
る。
【0024】スペクトルエンベロープ評価部115で
は、LPC残差の直交変換出力としてのスペクトル振幅
及びピッチに基づいて各ハーモニクスの大きさ及びその
集合であるスペクトルエンベロープが評価され、高精度
ピッチサーチ部113、V/UV(有声音/無声音)判
定部114及びスペクトルエンベロープ量子化部116
に送られる。スペクトルエンベロープ量子化部116と
しては、聴覚重み付きのベクトル量子化器が用いられ
る。
【0025】V/UV(有声音/無声音)判定部114
は、直交変換部112からの出力と、高精度ピッチサー
チ部113からの最適ピッチと、スペクトルエンベロー
プ評価部115からのスペクトル振幅データと、オープ
ンループピッチサーチ部111からの正規化自己相関最
大値r(p) とに基づいて、当該フレームのV/UV判定
が行われる。さらに、MBEの場合の各バンド毎のV/
UV判定結果の境界位置も当該フレームのV/UV判定
の一条件としてもよい。このV/UV判定部115から
の判定出力は、出力端子105を介して取り出される。
【0026】ところで、スペクトル評価部115の出力
部あるいはスペクトルエンベロープ量子化部116の入
力部には、データ数変換(一種のサンプリングレート変
換)部が設けられている。このデータ数変換部は、上記
ピッチに応じて周波数軸上での分割帯域数が異なり、デ
ータ数が異なることを考慮して、エンベロープの振幅デ
ータ|Am| を一定の個数にするためのものである。す
なわち、例えば有効帯域を3400kHzまでとすると、
この有効帯域が上記ピッチに応じて、8バンド〜63バ
ンドに分割されることになり、これらの各バンド毎に得
られる上記振幅データ|Am| の個数も8〜63と変化
することになる。このため上記データ数変換部で、この
可変個数の振幅データを一定個数、例えば44個、のデ
ータに変換している。
【0027】このスペクトルエンベロープ評価部115
の出力部あるいはスペクトルエンベロープ量子化部11
6の入力部に設けられたデータ数変換部からの上記一定
個数(例えば44個)の振幅データあるいはエンベロー
プデータが、スペクトルエンベロープ量子化部116に
より、所定個数、例えば44個のデータ毎にまとめられ
てベクトルとされ、重み付きベクトル量子化が施され
る。この重みは、聴覚重み付けフィルタ算出回路134
からの出力により与えられる。スペクトルエンベロープ
量子化部116からの上記エンベロープのインデクス
は、切換部107に送られる。
【0028】位相検出部141では、後述するようにサ
イン波分析合成符号化の各ハーモニクス(高調波)毎の
位相や位相の固定遅延成分等の位相情報を検出し、この
位相情報を位相量子化部142に送って量子化し、量子
化された位相データを切換部107に送っている。
【0029】切換部107は、V/UV判定部115か
らのV/UV判定出力に応じて、第1の符号化部110
のピッチ、スペクトルエンベロープのベクトル量子化イ
ンデクス、位相の各データと、第2の符号化部120か
らの後述するシェイプ、ゲインの各データとを切り換え
て、端子103より出力する。
【0030】図1の第2の符号化部120は、この例で
はCELP(符号励起線形予測)符号化構成を有してお
り、雑音符号帳121からの出力を、重み付きの合成フ
ィルタ122により合成処理し、得られた重み付き音声
を減算器123に送り、入力端子101に供給された音
声信号を聴覚重み付けフィルタ125を介して得られた
音声との誤差を取り出し、この誤差を距離計算回路12
4に送って距離計算を行い、誤差が最小となるようなベ
クトルを雑音符号帳121でサーチするような、合成に
よる分析(Analysis by Synthesis )法を用いたクロー
ズドループサーチを用いた時間軸波形のベクトル量子化
を行っている。このCELP符号化は、上述したように
無声音部分の符号化に用いられており、雑音符号帳12
1からのUVデータとしてのコードブックインデクス
は、上記V/UV判定部115からのV/UV判定結果
が無声音(UV)のとき切り換えられる切換部107を
介して、出力端子107より取り出される。
【0031】次に、本発明に係る好ましい実施の形態に
ついて、以下に説明する。この本発明に係る位相検出装
置及び方法の実施の形態は、上記図1に示した音声信号
符号化装置の位相検出部141に用いられるものである
が、これに限定されないことは勿論である。
【0032】先ず、図2は、本発明に係る好ましい実施
の形態となる位相検出装置の概略構成を示すブロック
図、図3は、本発明に係る好ましい実施の形態となる位
相検出方法を説明するためのフローチャートである。
【0033】図2の入力端子10に供給される入力信号
としては、ディジタル化した音声信号そのもの、あるい
は上述した図1の例のLPC逆フィルタ131からの信
号のようなディジタル音声信号の短期予測残差信号(L
PC残差信号)が用いられる。この入力信号に対して、
波形切り出し部11により、図3のステップS11に示
すように、1ピッチ周期分の波形信号を切り出してい
る。これは、図4に示すように、入力信号(音声信号あ
るいはLPC残差信号)s(i) の分析ブロック中の分析
点(時刻)nから1ピッチ周期に相当するサンプル数
(ピッチラグ)pchを切り出す処理である。この図4の
例では、分析ブロック長を256サンプルとしている
が、これに限定されない。また、図4の横軸は分析ブロ
ック中の位置あるいは時刻をサンプル数で表しており、
上記分析点の位置あるいは時刻nは、分析開始からnサ
ンプル目であることを示している。
【0034】ここで、上記時刻n(サンプル)を中心と
する分析ブロックのピッチラグがpch(サンプル) であ
るので、時刻nにおける基本周波数(角周波数)ω0
は、 ω0 = 2π/pch (1) となる。周波数軸上のω=0〜πの範囲にハーモニクス
(高調波)がω0 間隔にM本並んでいる。このMは、 M = pch/2 (2) となる。
【0035】この切り出された1ピッチ分の波形信号に
対して、次元変換処理部12により、図3のステップS
12の次元変換処理が施される。これは、図5に示すよ
うに、上記1ピッチラグ分のpch サンプルの信号波形
を、2k サンプル、この実施の形態では、27 =128
サンプルとなるように次元変換して、信号列re(i) (た
だし、0≦i<2k) を得る。この次元変換の具体例に
ついては後述する。
【0036】上記信号列re(i) を実数部とし、虚数信号
列im(i) として、 im(i) = 0 (0≦i<2k) を用い、FFT処理部13により、図3のステップS1
3に示すように、これらの実数信号列re(i) 及び虚数信
号列im(i) に対して2k ポイント、例えば128ポイン
トFFT(高速フーリエ変換)を実行する。
【0037】このFFTの実行結果に対して、tan-1
理部14により、図3のステップS14に示すようにta
n-1 (逆正接)を計算して位相を求める。これは、FF
Tの実行結果の実数部をRe(i)、虚数部をIm(i)とする
とき、0≦i<2k-1 が周波数軸上の0〜π(rad) に
相当し、これらの内の1≦i≦Mの成分が、上記M本の
各ハーモニクス(高調波)の成分に相当する。すなわ
ち、第m番目のハーモニクスの位相φm=φ(m×ω0)
(ただし、1≦m≦M)は、次の(3)式により表され
ることになる。
【0038】
【数1】
【0039】求められた位相データは、出力端子15を
介して取り出され、その具体例を図6に示す。この図6
の×印が各ハーモニクスの位相を示しているが、上記
(3)式からも明らかなように、FFTの実行結果の各
サンプルがそのまま各ハーモニクスの位相となってい
る。このように、各ハーモニクスの位相がFFT実行結
果に直接的に表れ、各ハーモニクスの周波数での位相を
求めるための補間処理等が不要であることから、FFT
のポイント数を少なくできるという利点がある。
【0040】例えば入力音声信号のサンプリング周波数
を8kHzとするとき、女声の高い方から男声の低い方ま
で、平均的なピッチラグpch は20〜147(サンプ
ル)程度である。従って、最低ピッチ周波数は、8000/1
47≒54(Hz)であり、有効帯域を3.4kHzとすれ
ば、最大62本程度のハーモニクスが並ぶことになる。
従って、0〜πまでの間に62ポイント以上の位相が求
められればよいため、 62≦2k-1 を満足する整数値kの最小値が7であることより、上述
したように128ポイントFFTを実行するだけで十分
である。
【0041】次に、上記次元変換の具体例について説明
する。この次元変換は、例えばオーバサンプリングと線
形補間により実現することができる。
【0042】例えば、入力音声信号のサンプリング周波
数が8kHzのとき想定されるピッチラグpch は20〜1
47(サンプル)程度であるので、1ピッチ波形を、2
7 =128サンプルとなるように次元変換する。この場
合、例えば図7のようなフィルタ係数を持ち、図8のよ
うな周波数特性を有するオーバサンプリングフィルタを
用いて8倍オーバサンプリングし、必要な128個の点
だけを線形補間で求める。上記オーバサンプリングフィ
ルタの図7に示すフィルタ係数coef(i) は、次の(4)
式で表される。
【0043】
【数2】
【0044】図9及び図10は、この次元変換の処理の
一具体例を説明するためのものであり、図9は処理のた
めのメモリ内に蓄えられるデータの一例を示す図、図1
0はこの次元変換の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0045】図9は、次元変換処理に先立って、メモリ
に蓄えられるデータを示しており、上記ピッチラグpch
サンプルの前後に4サンプルずつ付加した次元数のバッ
ファメモリに蓄えられる各変数buf(i)には、先頭4サン
プルの領域に0が書き込まれ、次のpch サンプルの領域
に上記入力信号から切り出された1ピッチ分の波形デー
タ(次元変換前の波形データ)src(0)〜src(pch-1)が書
き込まれ、これに続く4サンプルの領域に上記1ピッチ
分の波形データの最後のデータsrc(pch-1)が書き込まれ
る。また、次元変換処理後の2k サンプル例えば128
サンプルのデータは、128次元の変数dst(i)にdst(0)
〜dst(127)として書き込まれる。
【0046】このようなメモリを用いて次元変換処理を
行う場合、例えば図10のような8倍オーバサンプリン
グ処理フィルタ処理と補間処理とを組み合わせて、12
8サンプルのデータに変換することができる。この図1
0では、ステップS31にて変数ii、i を0とする初期
化を行っており、変数iiを出力サンプルのカウントに、
変数iは入力サンプルのカウントにそれぞれ用いてい
る。ステップS32〜S34では、iがpch を超えるま
で、すなわち各サンプル毎の処理をステップS35でi
をインクリメントしながら入力されたpch サンプルの処
理を行うことを示しており、ステップS34〜ステップ
S43は、入力pch サンプルにフィルタ係数coefを乗算
して128サンプルの位置でのサンプル値を補間処理
(ステップS41及びS42)により求める処理を示し
ている。ステップS34、S36の固定値Rは8で、変
数pが0から7までステップS38でインクリメントさ
れながら処理を繰り返すような制御が行われる。ステッ
プS36、S37、S43におけるip_ratioや、ステッ
プS39、S41、S43におけるrel0,rel1 は、補間
のための入力サンプルに対する出力サンプルの関係や入
力サンプル値の比例配分の数値を示すものである。この
図10に示す次元変換の処理は、通常の8倍オーバサン
プリング処理と補間処理との組み合わせを示すものであ
る。
【0047】ところで、各ハーモニクス(高調波)の位
相を求める他の方法として、入力信号波形の1ピッチ周
期分を切り出し、切り出された波形データにゼロ詰めを
施して全体で2N サンプル(Nは整数、2N は上記1ピ
ッチ周期のサンプル数以上で例えば256)とし、FF
T等の直交変換を施して、得られたデータの実部と虚部
とを用いて逆正接(tan-1) を求める計算により位相を
求め、この位相を補間処理して各高調波毎の位相を求め
ることが考えられる。この場合には、FFT後の位相は
上記ピッチ周波数とは無関係に表れるため、補間処理に
よって各ハーモニクス(高調波)毎の位相を計算するこ
とが必要とされる。
【0048】このような次元変換を施さずにFFTを施
して後で補間処理して各ハーモニクスの位相を求める場
合と、本実施の形態のように1ピッチ周期分の20〜1
47のサンプルを2k のサンプルに次元変換した後にF
FT処理して直接各ハーモニクスの位相を求める場合と
を比較しながら説明する。図11は、この比較の説明に
供する図であり、この図11では、いずれの場合も12
8サンプルFFTを行う例を示している。また、FFT
結果はスペクトルで表している。
【0049】図11の(A)は、入力信号からpch サン
プル分を切り出したものを示しており、残りをゼロ詰め
して128サンプル(一般には2k サンプル)とした後
にFFT処理することにより、図11の(B)に示すよ
うなスペクトルが得られる。このスペクトルの間隔は、
サンプリング周波数をfs とするときfs/128 とな
る。これに対して、pch サンプルを128サンプル(一
般には2k サンプル)に次元変換した図11の(C)の
波形データは、次元変換によってサンプリング周波数が
fs'に変化しており、これをFFT処理するとスペクト
ル間隔はfs'/128となる。この次元変換後のサンプ
リング周波数fs'について考察する。
【0050】先ず、ピッチラグがpch(サンプル) であ
るので、次元変換前のピッチ周期Tは、 T = pch/fs (5) となり、このピッチ周期Tと上記次元変換後のサンプリ
ング周波数fs'との関係は、 T = 2k/fs' = 128/fs' (6) となる。よって、 pch/fs = 2k/fs' = 128/fs' (7) であるから、ピッチ周期Tに対応するピッチ周波数f0
(Hz)は、 f0 = fs/pch = fs'/2k = fs'/128 (8) となる。この結果は、次元変換された図11の(C)の
波形データをFFT処理すれば、得られたスペクトルの
間隔は、図11の(D)に示すように、f0 となること
を意味している。従って、位相の場合も、先に次元変換
してFFTすることにより、直接的に各ハーモニクスの
位相が求められることになる。
【0051】このように、FFT前に次元変換を施して
おくことにより、FFT後に線形補間処理等を行うこと
なく直接的に各ハーモニクスの位相を求めることができ
るため、位相の補間処理の手間が省け、また補間による
誤差も低減できる。
【0052】次に、上述のようにして求められた位相情
報を用いてサイン波合成を行う場合の具体例について図
12を参照しながら説明する。ここでは、時刻n1から
2までのフレーム間隔L=n2−n1の時間波形をサイ
ン波合成(Sinusoidal合成)により再生する場合につい
て説明する。
【0053】時刻n1 のピッチラグがpch1(サンプ
ル)、時刻n2 のピッチラグがpch2(サンプル)である
とき、時刻n1,n2 のピッチ周波数ω12 (rad/サンフ゜
ル) は、それぞれ、 ω1 = 2π/pch1 ω2 = 2π/pch2 である。また、各ハーモニクス成分の振幅データを、時
刻n1 では、A11,A12,A13,...、時刻n2 では、
21,A22,A23,...とし、各ハーモニクス成分の位相デ
ータを時刻n1 では、φ111213,...、時刻n2
は、φ212223,...とする。
【0054】ピッチが連続している場合には、時刻n
(n1≦n≦n2)における第m番目のハーモニクス成分
の振幅は、時刻n1,n2 における振幅データの線形補間
によって、次の(9)式により得られる。
【0055】
【数3】
【0056】時刻n1,n2 の間でのm番目のハーモニク
ス成分の周波数変化を、次の(10)式で示すように、
(線形変化分)+(固定変動分)であると仮定する。
【0057】
【数4】
【0058】このとき、第m番目のハーモニクス成分の
時刻nにおける位相θm(n)(rad)は、次の(12)式
で表されるから、これを計算して(13)式が得られ
る。
【0059】
【数5】
【0060】よって、時刻n2 におけるm番目のハーモ
ニクスの位相φm2(rad) は、次の(15)式で表され
る。従って各ハーモニクス成分の周波数変化の変動分Δ
ωm(rad/サンフ゜ル) は、次の(16)式に示すようにな
る。
【0061】
【数6】
【0062】
【数7】
【0063】第m番目のハーモニクス成分について、時
刻n1,n2 における位相φm1m2が与えられているの
で、上記(16)式より、周波数変化の固定変動分Δω
m を求め、上記(13)式により各時刻nの位相θm
求まれば、第m番目のハーモニクスによる時間波形W
m(n)は、 Wm(n) = Am(n)cos(θm(n)) (n1≦n≦n2) (17) となる。このようにして得られた全てのハーモニクスに
関する時間波形の総和をとったものが、次の(18)
式、(19)式に示すように、合成波形V(n) となる。
【0064】
【数8】
【0065】次に、ピッチ不連続の場合について説明す
る。ピッチ不連続の場合は、周波数変化の連続性は考慮
せずに、時刻n1 より前向きにサイン波合成した次の
(20)式に示す波形V1(n)と、時刻n2 より後ろ向き
にサイン波合成した次の(21)式に示す波形V2(n)と
にそれぞれ窓をかけて重畳加算(overlap add) する。
【0066】
【数9】
【0067】
【数10】
【0068】以上説明したような位相検出装置によれ
ば、予め検出されたピッチ周波数を用いて、FFTと線
形補間により、所望のハーモニクス成分の位相を高速に
検出できる。これにより、音声信号のサイン波合成符号
化、又は音声信号のLPC残差にサイン波合成符号化を
用いる音声符号化において、波形再現性を実現できる。
【0069】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、例えば上記図1の構成について
は、各部をハードウェア的に記載しているが、いわゆる
DSP(ディジタル信号プロセッサ)等を用いてソフト
ウェアプログラムにより実現することも可能である。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る位相検出装置及び方法によれば、音声信号に基づ
く入力信号波形を時間軸上で1ピッチ周期分だけ切り出
し、切り出された1ピッチ周期分のサンプルに対して次
元変換を施して2k サンプルのデータにした後、2k
イントFFT等の直交変換を施し、直交変換されたデー
タの実部と虚部とを直接用いて上記入力信号の各高調波
成分の位相情報を検出することにより、元の波形の位相
情報を簡単に検出でき、波形再現性を高めることができ
る。
【0071】特に、予め検出されたピッチを用いて、次
元変換とFFT(高速フーリエ変換)とを用いることに
より、各ハーモニクス(高調波)成分の位相を高速に検
出できる。これによって、サイン波合成符号化に適用し
た場合に、波形再現性を高めることができ、例えば合成
音が不自然になることを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相検出装置及び方法の実施の形
態が適用される音声符号化装置の一例の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係る実施の形態となる位相検出装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る実施の形態となる位相検出方法を
説明するためのフローチャートである。
【図4】位相検出の対象となる入力信号の一例を示す波
形図である。
【図5】1ピッチ分の波形及び次元変換後の波形の一例
を示す波形図である。
【図6】検出された位相の一例を示す図である。
【図7】次元変換のためのオーバサンプリングフィルタ
のフィルタ係数の一例を示す図である。
【図8】次元変換のためのオーバサンプリングフィルタ
のフィルタ特性の一例を示す図である。
【図9】次元変換処理に用いられる変数が蓄えられるメ
モリの一例を示す図である。
【図10】次元変換の処理手順の一例を説明するための
フローチャートである。
【図11】FFT処理前に次元変換を行うことの意味を
説明するための図である。
【図12】位相情報が得られたときのサイン波合成の一
例を説明するための図である。
【符号の説明】
11 波形切り出し部、 12 次元変換部、 13
FFT処理部、 14tan-1部 、 110 第1の符号
化部、 111 オープンループピッチサーチ部、 1
12 直交変換部、 113 高精度ピッチサーチ部、
114 V/UV判定部、 115 スペクトルエン
ベロープ評価部、 116 スペクトルエンベロープ量
子化部、 120 第2の符号化部、 131 LPC
逆フィルタ、 132 LPC分析部、 133 LS
P量子化部、 141 位相検出部、 142 位相量
子化部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号に基づく入力信号波形を時間軸
    上で1ピッチ周期分だけ切り出す波形切り出し手段と、 切り出された1ピッチ周期分の波形データのサンプル数
    を2k サンプル(kは整数)に次元変換する次元変換手
    段と、 この次元変換された2k サンプルのデータに対して直交
    変換を施す直交変換手段と、 この直交変換手段からのデータの実部と虚部とに基づい
    て上記入力信号の各高調波成分の位相情報を検出する位
    相検出手段とを有することを特徴とする位相検出装置。
  2. 【請求項2】 上記入力信号波形は音声信号波形である
    ことを特徴とする請求項1記載の位相検出装置。
  3. 【請求項3】 上記入力信号波形は音声信号の短期予測
    残差の信号波形であることを特徴とする請求項1記載の
    位相検出装置。
  4. 【請求項4】 上記次元変換手段は、上記波形切り出し
    手段からの切り出し波形データに対してオーバサンプリ
    ング、線形補間を施して2k サンプルのデータに次元変
    換することを特徴とする請求項1記載の位相検出装置。
  5. 【請求項5】 上記直交変換手段は、高速フーリエ変換
    回路であり、上記次元変換された2k サンプルのデータ
    に対して2k ポイント高速フーリエ変換処理を施すこと
    を特徴とする請求項1記載の位相検出装置。
  6. 【請求項6】 上記位相検出手段は、上記直交変換手段
    からのデータの実部と虚部とを用いて逆正接(tan-1
    を求める計算により各高調波毎の位相を求めることを特
    徴とする請求項1記載の位相検出装置。
  7. 【請求項7】 音声信号に基づく入力信号波形を時間軸
    上で1ピッチ周期分だけ切り出す波形切り出し工程と、 切り出された1ピッチ周期分の波形データのサンプル数
    を2k サンプル(kは整数)に次元変換する次元変換工
    程と、 この次元変換された2k サンプルのデータに対して直交
    変換を施す直交変換工程と、 この直交変換工程により得られたデータの実部と虚部と
    に基づいて上記入力信号の各高調波成分の位相情報を検
    出する位相検出工程とを有することを特徴とする位相検
    出方法。
  8. 【請求項8】 上記次元変換工程は、上記波形切り出し
    工程により得られた切り出し波形データに対してオーバ
    サンプリング、線形補間を施して2k サンプルのデータ
    に次元変換することを特徴とする請求項7記載の位相検
    出方法。
  9. 【請求項9】 上記位相検出工程では、上記直交変換工
    程により得られたデータの実部と虚部とを用いて逆正接
    (tan-1) を求める計算により各高調波毎の位相を求め
    ることを特徴とする請求項7記載の位相検出方法。
  10. 【請求項10】 音声信号に基づく入力信号を時間軸上
    でブロック単位で区分し、区分された各ブロック毎にピ
    ッチを求めると共に、各ブロック単位でサイン波分析合
    成符号化を施す音声符号化装置において、 上記入力信号の波形を時間軸上で上記ピッチの1ピッチ
    周期分だけ切り出す波形切り出し手段と、 切り出された1ピッチ周期分の波形データのサンプル数
    を2k サンプル(kは整数、2k は上記1ピッチ周期の
    サンプル数以上)に次元変換する次元変換手段と、 この次元変換された2k サンプルのデータに対して直交
    変換を施す直交変換手段と、 この直交変換手段からのデータの実部と虚部とに基づい
    て上記入力信号の上記サイン波合成のための各高調波成
    分の位相情報を検出する位相検出手段とを有することを
    特徴とする音声符号化装置。
  11. 【請求項11】 上記入力信号は音声信号であることを
    特徴とする請求項10記載の音声符号化装置。
  12. 【請求項12】 上記入力信号は音声信号の短期予測残
    差信号であることを特徴とする請求項10記載の音声符
    号化装置。
  13. 【請求項13】 上記次元変換手段は、上記波形切り出
    し手段からの切り出し波形データに対してオーバサンプ
    リング、線形補間を施して2k サンプルのデータに次元
    変換することを特徴とする請求項10記載の音声符号化
    装置。
  14. 【請求項14】 上記直交変換手段は、高速フーリエ変
    換回路であり、上記次元変換された2k サンプルのデー
    タに対して2k ポイント高速フーリエ変換処理を施すこ
    とを特徴とする請求項10記載の音声符号化装置。
  15. 【請求項15】 上記位相検出手段は、上記直交変換手
    段からのデータの実部と虚部とを用いて逆正接(ta
    n-1) を求める計算により各高調波毎の位相を求めるこ
    とを特徴とする請求項10記載の音声符号化装置。
  16. 【請求項16】 音声信号に基づく入力信号を時間軸上
    でブロック単位で区分し、区分された各ブロック毎にピ
    ッチを求めると共に、各ブロック単位でサイン波分析合
    成符号化を施す音声符号化方法において、 上記入力信号の波形を時間軸上で上記ピッチの1ピッチ
    周期分だけ切り出す波形切り出し工程と、 切り出された1ピッチ周期分の波形データのサンプル数
    を2k サンプル(kは整数)に次元変換する次元変換工
    程と、 この次元変換された2k サンプルのデータに対して直交
    変換を施す直交変換工程と、 この直交変換工程により得られたデータの実部と虚部と
    に基づいて上記入力信号の各高調波成分の位相情報を検
    出する位相検出工程とを有することを特徴とする音声符
    号化方法。
  17. 【請求項17】 上記次元変換工程は、上記波形切り出
    し工程により得られた切り出し波形データに対してオー
    バサンプリング、線形補間を施して2k サンプルのデー
    タに次元変換することを特徴とする請求項16記載の音
    声符号化方法。
  18. 【請求項18】 上記位相検出工程では、上記直交変換
    工程により得られたデータの実部と虚部とを用いて逆正
    接(tan-1) を求める計算により各高調波毎の位相を求
    めることを特徴とする請求項16記載の音声符号化方
    法。
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