JPH11217856A - 給水配管の洗浄方法、及びそれに用い るオゾン含有機泡発生装置並びにオゾ ン含有機泡注入用アダプター - Google Patents

給水配管の洗浄方法、及びそれに用い るオゾン含有機泡発生装置並びにオゾ ン含有機泡注入用アダプター

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JPH11217856A
JPH11217856A JP9218876A JP21887697A JPH11217856A JP H11217856 A JPH11217856 A JP H11217856A JP 9218876 A JP9218876 A JP 9218876A JP 21887697 A JP21887697 A JP 21887697A JP H11217856 A JPH11217856 A JP H11217856A
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ozone
water supply
water
pipe
supply pipe
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JP9218876A
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Junya Matsumoto
順也 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧式給水管の水撃防止装置にも影響するこ
となく、少ない水量で給水配管を効果的に洗浄する方法
を提供する。 【解決手段】 (1)給水配管にオゾン含有気泡発生装
置を取り付け、(2)給水配管を静水で満たし、(3)
前記オゾン含有気泡発生装置よりオゾン含有気体を前記
給水配管に注入し、(4)水道水で給水配管を洗浄し、
前記工程(2)〜(4)を繰り返すビルの給水配管の洗
浄方法であり、オゾンの酸化作用及び気泡が破裂した際
に発生する振動により前記給水配管を洗浄するととも
に、オゾンの酸化作用により前記給水配管の内壁に酸化
保護皮膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的な集合住宅
あるいはオフィスビルに代表されるように、ポンプ加圧
により水道水を各階に供給する構造を有する建物の給水
配管の洗浄方法、及びそれに使用するオゾン含有気泡発
生装置並びにオゾン含有気泡注入用アダプターに関し、
詳しくは高圧のオゾン含有気体を満水の配管内に注入す
ることにより、給水配管内のスライム、スケール、錆等
を除去するとともに、酸化保護皮膜を形成することによ
りスライム、スケール、錆等の付着を防止する方法、及
びそれに使用するオゾン含有気泡発生装置並びにオゾン
含有気泡注入用アダプターに関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの給水配管にオゾンガスを注入して
洗浄する方法は、特公平2−144597号、同3−1
4973号、同3−23693号等に提案されている。
これらのオゾンによる給水配管の洗浄方法では、高濃度
のオゾン水を通水し、配管内壁面に付着したバクテリア
や有機物の酸化生成物スライムやスケールと錆コブ(以
下「異物」と称す)を酸化させて、給水配管を滅菌した
り(特公平3−14973号)、通水圧力のみ(特公平
2−144597号)、あるいはエアーハンマーの物理
的作用(特公平3−23693号)により異物除去をし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、揚水管につい
ては揚水ポンプの圧力とエアーハンマーの相乗効果で最
上部まで圧力を保って洗浄することが可能であるが、降
水管については、気体の上昇のためにエアーハンマーが
最下部まで届かず、またオゾンが途中で反応するために
末端まで届かず、枝管での反応に時間がかかるという欠
点がある。また高架水槽のない加圧式配管の場合には、
水撃防止装置が設置されているため、エアーハンマーを
かける度にポンプが停止してしまい、水撃を与えること
ができないという問題がある。さらには受水槽又は高架
水槽でオゾン水を生成しつつ、常に通水状態にしなけれ
ばならないが、水量が水槽の容量によって制限されるた
め、高層階のオゾン水の水圧不足という問題もある。そ
の上、1回の洗浄作業における使用水量が膨大となり、
近年の水不足の傾向に鑑みて少ない使用水量で洗浄でき
る方法が望まれる。
【0004】従って、本発明の目的は、加圧式給水管の
水撃防止装置にも影響することなく、少ない水量で給水
配管を効果的に洗浄する方法、及びそれに使用するオゾ
ン含有気泡発生装置及びオゾン含有気泡注入用アダプタ
ーを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上に鑑み鋭意研究の結
果、本発明者らは、(a)満水にした給水配管内の静水
に高圧でオゾン含有気体を気泡状にして注入すれば、オ
ゾンの酸化作用及び気泡の破裂による振動により、加圧
式給水管の水撃防止装置に影響することなく、管内の洗
浄をすることができ、また気体の上昇作用を利用して最
下端部よりオゾン含有気体を注入することにより、配管
の隅々までオゾンの効果を行き渡らすことができるこ
と、(b)一端側に逆止弁を有し他端側に多孔フィルタ
ーを有するオゾン含有気泡発生装置を給水配管に接続す
れば、オゾン含有気泡を有する水を給水配管内に供給す
るのが容易であること、また(c)上記オゾン含有気泡
発生装置を枝管に取り付けたT字管の主管の一端に逆止
弁を取り付けたオゾン含有気泡注入用アダプターを、特
に給水配管の枝管に接続すれば、蛇口側の給水配管の洗
浄を効果的に行うことができることを発見し、本発明を
完成した。
【0006】すなわち、本発明のビルの給水配管の洗浄
方法は、(1)給水配管にオゾン含有気泡発生装置を取
り付け、(2)給水配管を静水で満たし、(3)前記オ
ゾン含有気泡発生装置よりオゾン含有気体を前記給水配
管に注入し、(4)水道水で給水配管を洗浄し、前記工
程(2)〜(4)を繰り返すことによって、オゾンの酸
化作用及び気泡が破裂した際に発生する振動により前記
給水配管を洗浄するとともに、オゾンの酸化作用により
前記給水配管の内壁に酸化保護皮膜を形成することを特
徴とする。
【0007】給水配管の洗浄方法に使用する本発明のオ
ゾン含有気泡発生装置は、オゾン含有気体供給装置のホ
ースに接続するホースソケットと、前記ホースソケット
に連結する逆止弁と、前記逆止弁の下流に設けられた多
孔フィルターと、前記多孔フィルターの下流側の接続部
材とを有し、前記接続部材を前記給水配管に接続するこ
とを特徴とする。
【0008】給水配管の洗浄方法に使用する本発明のオ
ゾン含有気泡注入用アダプターは、(a)主管及び枝管
からなるT字管部と、(b)前記枝管に取り付けられ、
前記オゾン含有気体の流入側から順に逆止弁及び多孔フ
ィルターを有するオゾン含有気泡発生装置と、(c)前
記主管の一方の端部に設けられた逆止弁とを有し、前記
逆止弁を給水側にして前記給水配管に取り付け、オゾン
含有気体及び水道水を交互に供給すると、前記主管の他
端からオゾン含有気泡を有する水及び水道水が交互に排
出されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の給水配管の洗浄方法は、
(イ)受水槽から給水ポンプ及び揚水管を介して高架水
槽へ給水し、各階に降水管によって給水する構造のビル
の給水配管、(ロ)受水槽から加圧ポンプ及び揚水管を
介して直接各階の各室に分岐給水する構造を有するビル
の給水配管、及び(ハ)近年実用化された直結増圧方式
のように、貯水槽を有さず、直接給水本管の水を増圧ポ
ンプにより各階の各室に分岐給水する構造のビルの給水
配管のいずれにも適用することができる。いずれの場合
にも、オゾン含有気泡発生装置又はオゾン含有気泡注入
用アダプターを使用するので、まずこれらの装置につい
て説明する。
【0010】[1]オゾン含有気泡発生装置 図1に示すように、オゾン含有気泡発生装置1は、公知
のオゾン含有気体供給装置のホース12に接続するホー
スソケット13と、ホースソケット13に接続する逆止
弁14a付き接合ソケット14と、接合ソケット14に
接続する多孔フィルター15を有する接続部材16とか
らなる。逆止弁14a付き接合ソケット14の構造自体
は公知のものでよく、逆止弁14aの構造自体自体も公
知であるので、ここでは詳述しない。
【0011】多孔フィルター15は、オゾン含有気体が
通過すると気泡状になるものであれば、特に限定され
ず、例えば紙製、セラミックス製、金属製等のフィルタ
ーや、メッシュを重ねたもの等を使用することができ
る。接続部材16は、環状の保持部材16a(一端の雌
ネジ部に接合ソケット14の雄ネジ部14bが螺合)
と、保持部材16aの他端の雌ネジ部に螺合した螺着部
材16cとからなる。前記保持部材16a内部には、接
合ソケット14の雄ネジ部14bと螺着部材16cとの
間に空間があり、その空間に多孔フィルター15が設置
されている。
【0012】図2に示すように、オゾン含有気体供給装
置2の例は、酸素ボンベ20と、酸素ボンベ20に接続
したオゾン発生装置21と、コンプレッサー22と、オ
ゾン発生装置21及びコンプレッサー22に接続した圧
力タンク23とからなる。圧力タンク23はホース12
に接続しており、10気圧程度の高圧でオゾン含有気体
を供給することができる。
【0013】オゾン含有気体供給装置2のホース12か
ら来たオゾン含有気体は、多孔フィルター15を通過す
ると気泡状となり、接続部材16に螺合した給水配管
(図示せず)に入る。この際、逆止弁14aの作用によ
り給水配管内の水がオゾン含有気体供給装置に逆流する
のが防止される。
【0014】[2]オゾン含有気泡注入用アダプター 図3に示すように、本発明のオゾン含有気泡注入用アダ
プター3は、(a)主管31a及び枝管31bからなる
T字管部31と、(b)枝管31bに取り付けられ、オ
ゾン含有気体の流入側から順に逆止弁114及び多孔フ
ィルター115を有するオゾン含有気泡発生装置101
と、(c)主管31aの一方の端部に設けられた逆止弁
32とを有する。
【0015】オゾン含有気泡発生装置101の構造自体
は図1に示すものと同じで良い。オゾン含有気泡発生装
置101はホース112を介してオゾン含有気体供給装
置(図示せず)に連通している。
【0016】本実施例では、枝管31bの下流側におい
て主管31aにもう1つの枝管31cが設けられてい
る。枝管31cにはボール弁33が設けられており、管
内の圧力が異常に上昇した場合等の非常時に脱気する時
には、ボール弁33のレバーを回転する。なお、給水配
管内の圧力が異常に上昇した場合の脱気装置を別に設け
れば、枝管31cを省略することができる。
【0017】本発明のオゾン含有気泡注入用アダプター
3は通常給水配管の量水器の下流側に取り付けるが、そ
の際ネジ部35を給水側とし、ネジ部36を蛇口側とす
る。このように取り付けることにより、後述するよう
に、給水配管の二次側の洗浄を効果的に行うことができ
る。
【0018】上記オゾン含有気泡発生装置及びオゾン含
有気泡注入用アダプターを使用して、高架水槽を有する
給水機構の揚水管及び降水管の洗浄、高架水槽のない揚
水管の洗浄、及び各階の給水管の洗浄の場合について、
詳細に説明する。
【0019】[3]高架水槽を有する給水機構の揚水管
の洗浄 (1)オゾン含有気泡発生装置の取り付け 図4に示すように、高架水槽を有する給水機構は、受水
槽40と、揚水ポンプ6と、揚水管4と、高架水槽41
と、降水管5とを有し、降水管5には各階に枝管51が
分岐している。図1に示す構造のオゾン含有気泡発生装
置1を揚水管4の下端部近傍に取り付け、オゾン含有気
泡発生装置1よりオゾン含有気体を気泡状にして揚水管
4に導入する。ほとんどの場合、揚水ポンプ6の2次側
に水抜き弁42があるので、そこにオゾン含有気泡発生
装置1を取り付けるのが好ましい。水抜き弁42がない
場合には、圧力計の取付口等に取り付けてもよい。揚水
管4の下端部近傍にオゾン含有気体を導入することによ
り、揚水管4全体をオゾン含有気泡で洗浄することがで
きる。
【0020】(2)給水配管を静水で満たす オゾン含有気体を給水配管に注入する前に、揚水管4内
を静水で満たす。また、高架水槽41内の水量を全容量
の90%以上とするのが好ましい。高架水槽41内の水
量を全容量の90%以上にすることにより、揚水管4内
の静水に圧力を掛け、オゾン含有気体の注入効果を向上
させる。
【0021】(3)オゾン含有気体の注入 揚水管4へのオゾン含有気体の注入圧力は4〜10気圧
程度が好ましい。オゾン濃度が余り高いと管内壁の酸化
が過剰になるため、オゾン含有気体中のオゾン濃度は5
0〜100ppm程度が好ましい。オゾン濃度にもよる
が、一回の洗浄工程における注入時間は配管距離にもよ
るが、1〜5分程度とするのが好ましい。
【0022】上記洗浄工程において、オゾン含有気泡発
生装置1内の多孔フィルターを通して気泡状となったオ
ゾン含有気体は、揚水管4内の静水を攪拌しながら上昇
し、最上部の高架水槽41に到達する。この過程で、微
細な気泡は給水配管の内壁に衝突した際に振動を起こ
し、オゾンの接触による酸化作用と物理的振動により異
物を剥離する。
【0023】(4)水道水の導入 オゾン含有気体の注入を行った後、水道水を導入するこ
とにより給水配管内の洗浄排水を排出し、給水配管内の
静水を清浄化する。
【0024】(5)洗浄サイクルの繰り返し 水道水の導入後適当な時間(例えば1〜30秒間)が経
過した後で、再度オゾン含有気体の注入を行う。給水配
管の汚れ具合等にもよるが、(2)〜(4)の工程を2
回以上繰り返すのが好ましく、特に3〜5回繰り返すの
が好ましい。全洗浄工程の時間(オゾン含有気体の注入
時間+水道水の流通時間+停止時間)はビルの規模や配
管の長さによって異なるが、一般に30〜60分間程度
とするのが好ましい。
【0025】[4]高架水槽を有する給水機構の降水管
の洗浄 (1)オゾン含有気泡発生装置の取り付け 図4に示すように、降水管5には各階に分岐した枝管5
1が接続している。オゾン含有気泡発生装置1は、各階
の枝管51の量水器Mの1次側(上流側)Iに接続す
る。また図3の構造のオゾン含有気泡注入用アダプター
3をネジ部35を2次側(下流側)IIに向けて接続し
ても、同様に枝管51の1次側(上流側)I及び降水管
5の洗浄を行うことができる。なお、ネジ部35を1次
側(上流側)Iに向けてオゾン含有気泡注入用アダプタ
ー3を接続すると、枝管51の2次側(下流側)IIの
洗浄を行うことができる。この実施例ではオゾン含有気
泡発生装置1及びアダプター3のいずれも使用できるこ
とを明示するために、図4では1/3と表す。最下階の
枝管51に接続するオゾン含有気泡発生装置1は、揚水
管4に接続するオゾン含有気泡発生装置1と兼用しても
よい。また量水器Mが存在しない場合には、蛇口にオゾ
ン含有気泡発生装置を取り付けても良い。
【0026】(2)給水配管を水で満たす 給水配管を水で満たすが、高架水槽41に少なくとも1
/3まで水を入れて、降水管5内に圧力をかけるのが好
ましい。加圧式又は増圧式で高架水槽のない場合には、
最上部にエア抜き弁があるため、そのままでも一定の圧
力をかけることができる。
【0027】(3)オゾン含有気体の注入 まず最下階の枝管51より、オゾン含有気泡発生装置1
によりオゾン含有気体の注入を行い、次に順次上の階の
枝管51にオゾン含有気体を注入していく。この場合、
複数階の枝管51に同時にオゾン含有気体の注入を行っ
ても良い。
【0028】枝管51の1次側(上流側)Iへのオゾン
含有気体の注入圧力は4〜10気圧程度が好ましい。ま
た[3]に記載したのと同じ理由により、一回のオゾン
含有気体の注入時間は0.5〜2秒とするのが好まし
い。一回の注入後1〜5秒間の間隔をおいてから、再び
オゾン含有気体の注入を行うのが好ましい。オゾン含有
ガスの注入工程の時間(オゾン含有気体の注入時間+停
止時間)は、一般に5〜10分間が好ましい。
【0029】(4)水道水の導入及び洗浄サイクルの繰
り返し オゾン含有気体の注入を行った後、[3]に記載したの
と同じ方法で水道水を導入し、給水配管内を清浄化す
る。給水配管の汚れ具合等にもよるが、(2)〜(4)
の工程を2回以上繰り返すのが好ましく、特に3〜5回
繰り返すのが好ましい。最上階までの洗浄を終了した
後、洗浄排水を排出し、最終的に水道水で洗浄する。
【0030】[5]高架水槽を有しない給水機構の洗浄 (1)オゾン含有気泡発生装置の取り付け 図5に示すように、揚水管4には各階に分岐した枝管5
1が接続している。オゾン含有気泡発生装置1は、揚水
管4の下端部付近及び各階の枝管51の量水器Mの1次
側(上流側)Iに接続する。この場合、図3の構造のオ
ゾン含有気泡注入用アダプター3をネジ部35を2次側
(下流側)IIに向けて接続しても良い。また逆にネジ
部35を1次側(上流側)Iに向けて接続すると、枝管
51の2次側(下流側)IIの洗浄を行うことができ
る。この実施例ではオゾン含有気泡発生装置1及びアダ
プター3のいずれも使用できることを明示するために、
図5では1/3と表す。最下階の枝管51に接続するオ
ゾン含有気泡発生装置1は、揚水管4に接続するオゾン
含有気泡発生装置1と兼用してもよい。また量水器Mが
存在しない場合には、蛇口にオゾン含有気泡発生装置を
取り付けても良い。
【0031】(2)給水配管を水で満たす 給水配管を水で満たすが、揚水管4の上端のベント弁4
aを調整して、揚水管4内の圧力を調節する。
【0032】(3)オゾン含有気体の注入 オゾン含有気体の注入は、上記[3]で記載した方法と
ほぼ同様である。まず揚水管の下端部よりオゾン含有気
体の注入を行い、次に下の階より順次上の階の枝管にオ
ゾン含有気体を注入する。オゾン含有気泡発生装置1の
能力により、複数階の枝管に同時にオゾン含有気体の注
入を行っても良い。オゾン含有気体の注入条件は上記
[3]で記載したものと同じでよい。
【0033】(4)水道水による給水配管の洗浄 オゾン含有気体の注入を行った後、揚水ポンプ6を作動
させて管内の静水を排出する。給水配管の汚れ具合等に
もよるが、上記(2)〜(4)の工程を2回以上繰り返
すのが好ましく、特に3〜5回繰り返すのが好ましい。
最上階までの洗浄を終了した後、洗浄排水を排出し、水
道水で洗浄する。
【0034】[6]各階の枝管の2次側(下流側)の洗
浄 (1)オゾン含有気体発生装置の取り付け 図3に示す構造のオゾン含有気泡注入用アダプター3
(オゾン含有気体発生装置を有する)を、ネジ部35を
1次側(上流側)Iに向けて、図5に示すように各階の
枝管51の量水器Mの下流側(蛇口側)近傍に接続す
る。量水器Mがなければ、本管に一番近い蛇口に接合ソ
ケットを取り付けても良い。また、量水器Mから最も遠
い蛇口の一箇所又は二箇所以上に接合ソケットを取り付
けて、オゾン含有気泡注入用アダプター3を接続しても
よい。さらに、量水器Mをはずしたところにオゾン含有
気泡注入用アダプター3を取り付けても良い。
【0035】(2)給水配管を水で満たす 蛇口51a、51b、51c・・・を開けて放水した後
閉鎖し、給水配管内を実質的に静水で満水状態にする。
【0036】(3)オゾン含有気体の注入 オゾン含有気体の注入は上記[3]で記載した方法とほ
ぼ同様である。オゾン含有気体は一個所又は2個所以上
から注入することができる。
【0037】オゾン含有気体の注入圧力は2〜6気圧程
度が好ましい。その他の条件は上記[3]で記載したの
と同じでよい。
【0038】(4)水道水による給水配管の洗浄 上記工程終了後、すべての蛇口を全開にし、水道水で蛇
口給水配管の洗浄を行う。給水配管の汚れ具合等にもよ
るが、上記(2)〜(4)の作業を2回以上繰り返すの
が好ましく、特に3〜5回繰り返すのが好ましい。オゾ
ン含有気体の注入が終了すると、洗浄排水をすべて排出
し、水道水で洗浄する。
【0039】
【実施例】以下、具体的な実施例を用いて本発明を説明
するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0040】実施例1 図4に示すように受水槽40、揚水ポンプ6、揚水管
4、高架水槽41、降水管5及び枝管51を有する給水
配管に対して、本発明の洗浄方法を実施した。揚水管
4、降水管5及び各階の枝管51の量水器Mまでを第1
洗浄系Iとし、各階の枝管51の量水器Mから蛇口まで
を第2洗浄系IIとして、それぞれ別々に洗浄を行っ
た。
【0041】(1)第1洗浄系 まず、揚水管4の逆止弁後の水抜き弁42に、図1に示
すオゾン含有気泡発生装置1を取り付けた。ただし、オ
ゾン含有気泡発生機構を有するオゾン含有気泡注入用ア
ダプター3(図3に示す)を代わりに取り付けてもよ
い。
【0042】揚水管4を満水にした後、揚水ポンプ6を
停止させ、オゾン含有気泡発生装置1からオゾン含有気
体を水抜き弁42より揚水管4に注入した。注入圧力
は、6気圧であった。オゾン含有気体の注入は0.5秒
間注入して1秒間停止するというサイクルで行い、合計
10分間このサイクルを繰り返した。注入終了後、揚水
ポンプ6を作動させて配管内の水を高架水槽41に排出
し、給水配管内を水道水で置換した。次いで、揚水ポン
プ6を止めてオゾン含有気体の注入を繰り返した。オゾ
ン含有気体の注入を合計5回繰り返した後、揚水ポンプ
6を作動させて揚水管4を水道水で洗浄した。
【0043】降水管5の洗浄を行うには、まず各階の弁
43を閉めて量水器Mを取り外し、その上流側にオゾン
含有気泡発生装置1又はオゾン含有気泡注入用アダプタ
ー3を取り付けた。上記揚水管4の洗浄と同様な時間サ
イクルで各階の枝管51にオゾン含有気体を注入した。
1サイクルが終了すると、弁44を全開にして高架水槽
41及び降水管5内の洗浄排水をすべて排出した。弁4
4を閉めて揚水ポンプ6を作動させ、降水管5内を満水
にした後で、再びオゾン含有気体の注入のサイクルを行
った。オゾン含有気体の注入は合計5回繰り返した。そ
の結果、給水配管の第1洗浄系I内のスライム、スケー
ル、錆等の異物が除去され、また管の内壁に酸化保護皮
膜が形成された。
【0044】(2)第2洗浄系 第2洗浄系IIは図6に示すように行った。まず弁43
を閉め、オゾン含有気泡注入用アダプター3をネジ部3
5を1次側(上流側)Iに向けて枝管51に接続した。
蛇口51a、51b、51c・・・を閉じた後、弁43
を開いて枝管51内を静水で満水にした。
【0045】オゾン含有気体の注入は、4気圧の注入圧
力で第1洗浄系Iと同様に行った。ただし、脱気(内圧
調整)のため、最高位置にある蛇口51cを半開にして
おいた。
【0046】オゾン含有気体の注入の1サイクルが終了
すると、弁43及び全ての蛇口51a、51b、51c
・・・を全開にし、枝管51の第2洗浄系II内の洗浄
排水を全て排出した。全ての蛇口51a、51b、51
c・・・を閉めた後、弁43を開け、枝管51の第2洗
浄系II内を静水で満水にし、再びオゾン含有気体の注
入のサイクルを行った。オゾン含有気体の注入は合計3
回繰り返した。その結果、枝管51の第2洗浄系II内
のスライム、スケール、錆等の異物が除去され、また管
の内壁に酸化保護皮膜が形成された。
【0047】実施例2 洗浄対象は図4に示す構成の給水配管(受水槽40、揚
水ポンプ6、揚水管4及び高架水槽41を有する。)で
あった。揚水管4及び各階の量水器Mまでを第1洗浄系
Iとし、各階の量水器Mから蛇口までは第2洗浄系II
として、それぞれ別々に洗浄を行ったが、第2洗浄系I
Iは実施例1と同じであるので、ここでは第1洗浄系I
のみ説明する。
【0048】まず揚水管4の水抜き弁42に実施例1と
同じオゾン含有気泡発生装置1を取り付け、揚水管4を
静水で満水にした後、揚水ポンプ6を停止させ、オゾン
含有気体を揚水管4に注入した。注入圧力は6気圧であ
った。オゾン含有気体の注入は0.5秒間注入して1秒
間停止するというサイクルで行い、合計10分間このサ
イクルを繰り返した。注入終了後、揚水ポンプ6を作動
さて配管内の水を排出し、水道水と入れ替えた。その後
揚水ポンプ6を止め、オゾン含有気体の注入を繰り返し
た。オゾン含有気体の注入は合計5回繰り返した。その
結果、給水配管の第1洗浄系I内のスライム、スケー
ル、錆等の異物が除去され、また管の内壁に酸化保護皮
膜が形成された。
【0049】
【発明の効果】本発明の給水配管洗浄方法は、オゾン含
有気泡発生装置によりオゾン含有気体を微細な気泡状に
して静止水内に供給し、オゾンの酸化作用と気泡が破裂
する際に発生する振動により、配管内壁に付着したバク
テリアや有機物の酸化生成物スライムやスケールと錆コ
ブを剥離除去するとともに、管壁に酸化保護被膜を形成
し、スライム、錆コブ等の再付着を抑制することができ
る。
【0050】本発明の方法を使用すると、従来の洗浄方
法に比べてより多くの種類の給水配管に対して洗浄を行
うことができ、また水道水の使用量を減らしたり、洗浄
工程中の断水時間を大幅に短縮することができる等の効
果もある。また洗浄戸数が増えた場合でも、無理に配管
を切り回す必要がない。さらに水流を利用しないために
(静水中にオゾン含有気体を注入するために)、水圧の
高低に関係なく同様の洗浄効果を得ることが可能であ
る。さらに作業の容易さから、人件費を削減でき、コス
ト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオゾン含有気泡発生装置の一例を示す
概略断面図である。
【図2】本発明のオゾン含有気体供給装置の一例を示す
概略図である。
【図3】本発明のオゾン含有気泡発生機構を有するオゾ
ン含有気泡注入用アダプターの一例を示す概略図であ
る。
【図4】高架水槽を有する給水配管系を示す概略図であ
る。
【図5】高架水槽を有しない給水配管系を示す概略図で
ある。
【図6】各階の枝管の第2洗浄系(蛇口側)の配管状態
を示す概略図である。
【符号の説明】
1、101・・・オゾン含有気泡発生装置 12、112・・・ホース 14、114・・・逆止弁 15、115・・・多孔フィルター 16・・・接続部材 2・・・オゾン含有気体供給装置 20・・・酸素ボンベ 21・・・オゾン発生装置 22・・・コンプレッサー 23・・・圧力タンク 3・・・オゾン含有気泡注入用アダプター 31・・・T字管部 31a・・・主管 31b、31c・・・枝管 32・・・逆止弁 33・・・ボール弁 35、36・・・ネジ部 4・・・揚水管 40・・・受水槽 41・・・高架水槽 42・・・水抜き弁 43・・・弁 5・・・降水管 51・・・枝管 53・・・弁 51a、51b、51c、51d、51e・・・蛇口 6・・・揚水ポンプ M・・・量水器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビルの給水配管の洗浄方法において、
    (1)給水配管にオゾン含有気泡発生装置を取り付け、
    (2)給水配管を静水で満たし、(3)前記オゾン含有
    気泡発生装置よりオゾン含有気体を前記給水配管に注入
    し、(4)水道水で給水配管を洗浄し、前記工程(2)
    〜(4)を繰り返すことによって、オゾンの酸化作用及
    び気泡が破裂した際に発生する振動により前記給水配管
    を洗浄するとともに、オゾンの酸化作用により前記給水
    配管の内壁に酸化保護皮膜を形成することを特徴とする
    給水配管の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の給水配管の洗浄方法に
    おいて、前記給水配管は揚水管及び降水管を含む本管
    と、各階における枝管とからなり、前記揚水管又は前記
    降水管の下端近傍に前記オゾン含有気泡発生装置を取り
    付けて、4〜10気圧の注入圧力でオゾン含有気体を注
    入することにより前記本管の洗浄を行い、次いで前記枝
    管の量水器の一次側又は蛇口に前記オゾン含有気泡発生
    装置を取り付けて、2〜6気圧の注入圧力でオゾン含有
    気体を注入することにより前記枝管の洗浄を行うことを
    特徴とする給水配管の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の給水配管の洗浄
    方法において、前記オゾン含有気泡発生装置は、オゾン
    含有気体の流入側から順に逆止弁及び多孔フィルターを
    有することを特徴とする給水配管の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の給水配管の洗浄
    方法に使用するオゾン含有気泡発生装置であって、オゾ
    ン含有気体供給装置のホースに接続するホースソケット
    と、前記ホースソケットに連結する逆止弁と、前記逆止
    弁の下流に設けられた多孔フィルターと、前記多孔フィ
    ルターの下流側の接続部材とを有し、前記接続部材を前
    記給水配管に接続することを特徴とするオゾン含有気泡
    発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の給水配管の洗浄
    方法に使用するオゾン含有気泡注入用アダプターであっ
    て、(a)主管及び枝管からなるT字管部と、(b)前
    記枝管に取り付けられ、前記オゾン含有気体の流入側か
    ら順に逆止弁及び多孔フィルターを有するオゾン含有気
    泡発生装置と、(c)前記主管の一方の端部に設けられ
    た逆止弁とを有し、前記逆止弁を給水側にして前記給水
    配管に取り付け、オゾン含有気体及び水道水を交互に供
    給すると、前記主管の他端からオゾン含有気泡を有する
    水及び水道水が交互に排出されることを特徴とするオゾ
    ン含有気泡注入用アダプター。
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