JPH11217324A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH11217324A
JPH11217324A JP10300182A JP30018298A JPH11217324A JP H11217324 A JPH11217324 A JP H11217324A JP 10300182 A JP10300182 A JP 10300182A JP 30018298 A JP30018298 A JP 30018298A JP H11217324 A JPH11217324 A JP H11217324A
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JP
Japan
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cosmetic
component
weight
silicone
platinum
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Pending
Application number
JP10300182A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Morita
好次 森田
Tei Hamachi
禎 濱地
Kazuo Kobayashi
和男 小林
Takashi Tachibana
隆司 橘
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白金系触媒を含有する、ヒドロシリル化反応
により架橋したシリコーンゴム粉末、ポリエーテル化合
物、および水を含有している化粧料にも拘わらず、経時
的な臭気の発生が抑制された化粧料を提供する。 【解決手段】 少なくとも(A)白金系触媒を含有する、
ヒドロシリル化反応により架橋したシリコーンゴム粉
末、(B)ポリエーテル化合物、および(C)水を含有する
化粧料であって、さらに、(D)(A)成分に含有されてい
る白金系触媒の触媒作用を低下させる化合物を含有して
いることを特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関し、詳
しくは、白金系触媒を含有する、ヒドロシリル化反応に
より架橋したシリコーンゴム粉末、ポリエーテル化合
物、および水を含有している化粧料にも拘わらず、経時
的な臭気の発生が抑制された化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】白金系触媒の触媒作用の下、ヒドロシリ
ル化反応により架橋して得られたシリコーンゴム粉末は
化粧料の原料として使用されているが、このようなシリ
コーンゴム粉末を、ポリエーテル化合物、および水と共
に含有している化粧料は、経時的に臭気を発生してしま
うという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題について鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明の目的は、白金系触媒を含有する、ヒド
ロシリル化反応により架橋したシリコーンゴム粉末、ポ
リエーテル化合物、および水を含有している化粧料にも
拘わらず、経時的な臭気の発生が抑制された化粧料を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも
(A)白金系触媒を含有する、ヒドロシリル化反応により
架橋したシリコーンゴム粉末、(B)ポリエーテル化合
物、および(C)水を含有する化粧料であって、さらに、
(D)(A)成分に含有されている白金系触媒の触媒作用を
低下させる化合物を含有していることを特徴とする化粧
料に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の化粧料を詳細に説明す
る。(A)成分は、白金系触媒を含有する、ヒドロシリル
化反応により架橋したシリコーンゴム粉末である。(A)
成分の平均粒子径は限定されないが、得られる化粧料の
使用感が良好であることから、0.1〜500μmの範
囲内であることが好ましく、特に、0.5〜200μm
の範囲内であることが好ましい。また、(A)成分を形成
するシリコーンゴムの硬さは限定されないが、得られる
化粧料の使用感が良好であることから、そのJIS K
6301「加硫ゴム物理試験方法」に規定されるスプリ
ング式硬さ試験(A形)による硬さ(以下、JIS A硬
さ)が80以下であることが好ましく、特に、そのJI
S A硬さが65以下であることが好ましい。
【0006】また、(A)成分は非架橋性オイルを含有し
ていてもよい。このオイルとしては、直鎖状、一部分枝
を有する直鎖状、分枝鎖状、環状等の分子構造を有する
シリコーンオイル;動物油、植物油、合成油、鉱油等が
挙げられる。このオイルの粘度は限定されないが、得ら
れるシリコーンゴム粉末から容易に揮発してしまわず、
また、得られる化粧料に継続的な撥水性を付与できるこ
とから、25℃において0.5センチポイズ以上である
ことが好ましく、さらに、25℃において1.0〜50,
000,000センチポイズの範囲内であることが好ま
しく、特に、25℃において1.0〜1,000センチポ
イズの範囲内であることが好ましい。このオイルの含有
量は限定されないが、得られる化粧料に継続的な撥水性
を付与でき、また、得られる化粧料の使用感が良好であ
ることから、(A)成分の0.5〜80重量%の範囲内の
量であることが好ましく、特に、(A)成分の1.0〜5
0重量%の範囲内の量であることが好ましい。
【0007】また、(A)成分は界面活性剤を含有してい
てもよい。この界面活性剤としては、第一〜第三脂肪族
アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアル
キルジメチルアンモニウム塩、テトラアルキルアンモニ
ウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキ
ルピリジニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォリン
塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオ
ン系界面活性剤;脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、α−オレフィ
ン硫酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン
化脂肪酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン、アルキ
ル硫酸塩、硫酸化油脂、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチレン化フェニル
エーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルリン酸塩、ナフタレンスルホン酸
塩ホルムアルデヒド縮合物等のアニオン系界面活性剤;
N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチ
ルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノア
ルキレンカルボン酸塩、N,N,N−トリアルキル−N
−スルホアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジ
アルキル−N,N−ビスポリオキシエチレンアンモニウ
ム硫酸エステルベタイン、2−アルキル−1−カルボキ
シメチル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン等の両イオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール、ポ
リオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール・ペンタエリ
スリトール脂肪酸エステル、プロピレングリコール・ペ
ンタエリスリトール脂肪酸エステル等の多価アルコール
脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステル等のポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部
分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン化ヒマ
シ油、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸部分エス
テル、トリアルキルアミンオキサイド等の非イオン系界
面活性剤、およびこれらの界面活性剤の二種以上の混合
物が例示される。この界面活性剤の含有量は限定されな
いが、(A)成分の水に対する親和性が良好であることか
ら、(A)成分の0.1〜20重量%の範囲内の量である
ことが好ましく、特に、(A)成分の0.5〜10重量%
の範囲内の量であることが好ましい。
【0008】また、(A)成分の表面は無機質微粒子で被
覆されていてもよい。この無機質微粒子としては、例え
ば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン等の金属酸化
物微粉末;窒化ホウ素、窒化アルミニウム等の金属窒化
物微粉末;その他、硫化物微粉末、塩化物微粉末が挙げ
られ、好ましくは、金属酸化物微粒子である。さらに、
酸化ケイ素微粒子、酸化チタン微粒子、および酸化亜鉛
微粒子は分散性や紫外線吸収効果等が優れていることか
ら特に好ましい。また、これらの無機質微粒子は、その
表面を予めシリコーン、金属石鹸、N−アシルグルタミ
ン酸、あるいはフッ素等により処理されたものであって
もよい。
【0009】(B)成分はポリエーテル化合物であり、例
えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサ
イド、ポリブチレンオキサイド、ポリオキシエチレン・
ポリオキシプロピレングリコール等のポリアルキレンオ
キサイド;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリアルキレ
ンオキサイドのエーテル;ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステル等のポリアルキレンオキサイドのエステル;
一般式:
【化1】 (式中、mは正数であり、nは0または正数であり、x
は正数であり、yは0または正数である。)で示される
ポリエーテル鎖含有シリコーン、一般式:
【化2】 (式中、mは正数であり、nは0または正数であり、x
は正数であり、yは0または正数である。)で示される
ポリエーテル鎖含有シリコーン、一般式:
【化3】 (式中、mは正数であり、nは0または正数であり、y
は0または正数である。)で示されるポリエーテル鎖含
有シリコーン、一般式:
【化4】 (式中、mは正数であり、nは0または正数であり、y
は0または正数である。)で示されるポリエーテル鎖含
有シリコーン、一般式:
【化5】 (式中、mは正数であり、nは0または正数であり、x
は正数であり、yは0または正数である。)で示される
ポリエーテル鎖含有シリコーン、これらのポリエーテル
鎖含有シリコーンのメチル基の一部をフェニル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基、水酸基、メトキシ
基、エトキシ基に置換したシリコーンや、ポリエーテル
鎖の末端を水酸基により封鎖したシリコーンが挙げられ
る。
【0010】(C)成分の水は限定されず、通常、化粧料
に用いられる精製水であることが好ましい。
【0011】少なくとも(A)成分のシリコーンゴム粉
末、(B)成分のポリエーテル化合物、および(C)水を含
有する化粧料は周知である。このような化粧料の剤形と
しては、例えば、溶液状、乳液状、クリーム状、半固形
状が挙げられる。また、このような化粧料としては、例
えば、香水、シャンプー、リンス、洗顔料、パック、化
粧水、クリーム、乳液、化粧油、ファンデーション、リ
ップクリーム、アイクリーム、アイシャドウ、アイライ
ナー、マスカラ、爪クリーム、爪エナメル、制汗剤、日
焼け(止め)ローション、制汗剤、日焼け(止め)クリ
ーム、日焼け(止め)オイル、髭剃り用ローション、髭
剃り用クリーム、浴用化粧料が挙げられる。本発明の化
粧料は(A)成分のシリコーンゴム粉末を含有しているの
で、特に、さっぱり、さらっとした感触が好まれる化粧
料、例えば、化粧水、髭剃り用ローション、ニキビ用ロ
ーション、エアゾール等のスキンケア製品;シャンプ
ー、リンス、整髪料等のヘアケア製品;クレンジング
剤、洗顔剤、ボディーシャンプー等の洗浄剤;水白粉、
アイシャドウー等のメークアップ化粧料;制汗剤、オー
デコロン等のデオドラントあるいは芳香剤であることが
好ましい。
【0012】このような本発明の化粧料には、その他の
成分として、例えば、マイカ、タルク、セリサイト、ナ
イロンパウダー等の体質顔料;パール等の無機顔料;赤
色202、赤色b226、黄色4、アルミニウムレーキ
等の有機顔料;各種酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコ
ニウム、酸化鉄等の無機粉体を含有してもよい。また、
本発明の化粧料には、シリコーン処理、金属石鹸処理,
N−アシルグルタミン酸処理、あるいはフッ素処理を施
された無機粉体を含有してもよい。また、本発明の化粧
料には油剤を含有してもよい。この油剤としては、例え
ば、固体状あるいは液状パラフィン、クリスタルオイ
ル、セレシン、オゾケライト、モンタンろう等の炭化水
素類;オリーブ、地ろう、カルナバワックス、ラノリ
ン、鯨ろう等の植物油、もしくは動物性油脂やろう;さ
らに、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、グリ
セリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステア
リン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、
イソプロピルミスチリン酸エステル、イソプロピルステ
アリン酸エステル、ブチルステアリン酸エステル、デキ
ストリン脂肪酸エステル等の脂肪酸、およびそのエステ
ル類;ポリジメチルシロキサン、オクタメチルテトラシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、揮発性
シリコーンオイル、ポリメチルフェニルシロキサン等の
シリコーンオイル;エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、
パルミチルアルコール、ヘキシルドデシルアルコール等
のアルコールが挙げられる。また、本発明の化粧料に
は、グリコール、グリセリン、ソルビトール等の保湿効
果を有する多価アルコールを含有してもよい。さらに、
本発明の化粧料には、p−メチルベンジリデン、ショウ
ノウ、およびそのスルホン酸ナトリウム塩や有機酸ナト
リウム塩、ベンゾフェノン類、エステル類等の公知の紫
外線吸収剤や、化粧料、医薬部外品、外用医薬品に配合
できる防腐剤、香料、顔料、パール剤、色剤、酸化防止
剤、増粘剤等を含有してもよい。
【0013】このような、少なくとも(A)成分のシリコ
ーンゴム粉末、(B)成分のポリエーテル化合物、および
(C)成分の水を含有する化粧料において、本発明の化粧
料は、さらに(D)成分の化合物を含有していることを特
徴とする。(D)成分の化合物は、(A)成分に含有されて
いる白金系触媒の触媒作用を低下させるものであり、例
えば、窒素原子、リン原子、もしくは硫黄原子を含有す
る化合物、不飽和基を含有する化合物(例えば、エンイ
ン化合物、アセチレンアルコール)が挙げられ、好まし
くは、窒素原子を含有する有機アミン化合物、アミノ基
含有シリコーン、リン原子を含有するリン酸系化合物で
あり、さらに好ましくは、有機アミン化合物、アミノ基
含有シリコーンであり、特に好ましくは、アミノ基含有
シリコーンである。
【0014】このような有機アミン化合物としては、例
えば、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プ
ロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパ
ノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、L−アラニン、DL−アラニン、アラントイ
ン、L−アルギニン、L−アルギニンL−アスパラギン
酸塩、アルキル硫酸トリエタノールアミン等の化粧品原
料として利用可能な化合物が挙げられる。
【0015】また、このようなアミノ基含有シリコーン
としては、例えば、一般式:
【化6】 (式中、pは0または1であり、xは正数であり、yは
0または正数である。)で示されるアミノ基含有シリコ
ーン、一般式:
【化7】 (式中、pは0または1であり、yは0または正数であ
る。)で示されるアミノ基含有シリコーン、一般式:
【化8】 (式中、pは0または1であり、yは0または正数であ
る。)で示されるアミノ基含有シリコーン、一般式:
【化9】 (式中、pは0または1であり、xは正数であり、yは
0または正数である。)で示されるアミノ基含有シリコ
ーン、これらのアミノ基含有シリコーンのメチル基の一
部をフェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル
基、水酸基、メトキシ基、エトキシ基に置換したシリコ
ーンが挙げられる。
【0016】本発明の化粧料において、(D)成分の含有
量は限定されないが、(A)成分に含まれている白金系触
媒の触媒作用を低下させるに十分な量であり、(D)成分
として、窒素原子、リン原子、もしくは硫黄原子を含有
する化合物や不飽和基を含有する化合物を用いた場合に
は、(A)成分に含まれている白金系触媒中の白金金属1
モルに対して、(D)成分中の窒素原子、リン原子、硫黄
原子が0.05モル以上となる量であることが好まし
く、さらに、これらの原子が0.1モル以上となる量で
あることが好ましく、特には、これらの原子が等モル以
上であることが好ましい。
【0017】
【実施例】本発明の化粧料を実施例により詳細に説明す
る。なお、実施例中の粘度は25℃において測定した値
である。また、シリコーンゴム粉末の特性、および化粧
料の臭気の有無は次のようにして測定した。 [シリコーンゴム粉末の平均粒子径]光学顕微鏡に接続
した画像処理装置によりシリコーンゴム粉末の平均粒子
径を測定した。 [シリコーンゴム粉末に含まれる非架橋性オイルおよび
界面活性剤の含有量]5Lガラス容器にシリコーンゴム
粉末100g、トルエン1000gとイソプロパノール
1000gを加えて、ホモディスパー(特殊機加工株式
会社製)で1000rpmにて10分間、さらに500rpm
で30分間攪拌した後、12時間放置する。12時間後
にこの混合物を500rpmにて10分間攪拌後、ろ紙を
使用して2L滅菌濾過機に濾過し濾液を採取する。さら
に濾過機のろ紙に残った粉末とトルエン750gとイソ
プロパノール750gをホモデスパーにて1000rpm
/10分間攪拌混合した後、ろ紙を使用して2L滅菌濾
過機に濾過し濾液を採取する。すべての濾液を集め、エ
バポレーターにて70mmHg/80℃の条件でトルエンと
イソプロパノールを留去した。留出物をガスクロマトグ
ラフィー分析とIR分析し、残渣をプロトンNMR、G
PC、IRなどで成分を確認した後、各種成分の重量を
計算した。残渣から非架橋のオイルと界面活性剤を分離
し、オイルの粘度を粘度計(東京計器社製VISCON
IC)にて測定した。また、残渣から界面活性剤を分離
し、その構造を確認した。 [化粧料の臭気の有無]化粧料100gを325mlの蓋
付きガラスビンにより密封した状態で、50℃で3ヶ月
間保管、および50℃で5ヶ月間保管して、蓋を開けた
直後の化粧料の臭気の有無を、パネラー10人により判
定してもらった。臭気が発生していると判断したパネラ
ーが7〜10人である場合を×、3〜6人である場合を
△、0〜2人である場合を○として評価した。
【0018】[実施例1]白金金属を重量単位で5ppm
含有し、JIS A硬さが30であり、平均粒子径が4
μmであり、20センチストークスの非架橋性シリコー
ンオイルを2重量%含有し、ノニオン系界面活性剤を1
重量%含有する、ヒドロシリル化反応により架橋したシ
リコーンゴム粉末100重量部、式:
【化10】 で示されるポリエチレンオキサイド鎖含有シリコーン5
0重量部、水200重量部、および式:
【化11】 で示されるアミノ基含有シリコーン2重量部をホモディ
スパーにより2500rpmで10分間攪拌してシリコー
ンゴム粉末の水分散液を調製した。このシリコーンゴム
粉末の水分散液57重量部、p−メトキシ桂皮酸オクチ
ル5重量部、α−モノイソステアリルグリセリルエーテ
ルポリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸エステ
ル1重量部、ミツロウ2重量部、ラノリン2重量部、ス
クワラン10重量部、流動パラフィン10重量部、精製
水15重量部、防腐剤適量、および香料適量をホモディ
スパーにより2500rpmで5分間撹拌して乳液状化粧
料を調製した。この化粧料の経時的な臭気の発生の有無
を評価し、その結果を表1に示した。
【0019】[実施例2]実施例1において、シリコー
ンゴム粉末として、白金金属を重量単位で3ppm含有
し、JIS A硬さが30であり、平均粒子径が4μm
であり、非架橋性オイルおよび界面活性剤の含有量が
0.5重量%以下である、ヒドロシリル化反応により架
橋したシリコーンゴム粉末を用いた以外は実施例1と同
様にして乳液状化粧料を調製した。この化粧料の経時的
な臭気の発生の有無を評価し、その結果を表1に示し
た。
【0020】[比較例1]実施例1において、アミノ基
含有シリコーンオイルを配合しない以外は実施例1と同
様にして乳液状化粧料を調製した。この化粧料の経時的
な臭気の発生の有無を評価し、その結果を表1に示し
た。
【0021】[実施例3]白金金属を重量単位で5ppm
含有し、JIS A硬さが30であり、平均粒子径が4
μmであり、20センチストークスの非架橋性シリコー
ンオイルを2重量%含有し、ノニオン系界面活性剤を1
重量%含有し、表面に非晶質シリカ微粒子4重量%を被
覆した、ヒドロシリル化反応により架橋したシリコーン
ゴム粉末100重量部、式:
【化12】 で示されるポリエチレンオキサイド鎖含有シリコーン5
0重量部、水200重量部、および2−アミノ−2−メ
チル−1−プロパノール1重量部をホモディスパーによ
り2500rpmで10分間攪拌してシリコーンゴム粉末
の水分散液を調製した。このシリコーンゴム粉末の水分
散液57重量部、p−メトキシ桂皮酸オクチル5重量
部、α−モノイソステアリルグリセリルエーテルポリオ
キシエチレンソルビタンモノオレイン酸エステル1重量
部、ミツロウ2重量部、ラノリン2重量部、スクワラン
10重量部、流動パラフィン10重量部、精製水15重
量部、防腐剤適量、および香料適量をホモディスパーに
より2500rpmで5分間撹拌して乳液状化粧料を調製
した。この化粧料の経時的な臭気の発生の有無を評価
し、その結果を表1に示した。
【0022】[比較例2]実施例3において、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノールを配合しない以外は
実施例3と同様にして乳液状化粧料を調製した。この化
粧料の経時的な臭気の発生の有無を評価し、その結果を
表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の化粧料は、(A)白金系触媒を含
有する、ヒドロシリル化反応により架橋したシリコーン
ゴム粉末、(B)ポリエーテル化合物、および(C)水を含
有しているにも拘わらず、さらに(D)(A)成分に含有さ
れている白金系触媒の触媒作用を低下させる化合物を含
有しているので、経時的な臭気の発生が抑制されている
という特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和男 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 (72)発明者 橘 隆司 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも(A)白金系触媒を含有する、
    ヒドロシリル化反応により架橋したシリコーンゴム粉
    末、(B)ポリエーテル化合物、および(C)水を含有する
    化粧料であって、さらに、(D)(A)成分に含有されてい
    る白金系触媒の触媒作用を低下させる化合物を含有して
    いることを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 (B)成分がポリエーテル鎖含有シリコー
    ンであることを特徴とする、請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 (D)成分が有機アミン化合物であること
    を特徴とする、請求項1または2記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 (D)成分がアミノ基含有シリコーンであ
    ることを特徴とする、請求項1または2記載の化粧料。
JP10300182A 1997-11-27 1998-10-21 化粧料 Pending JPH11217324A (ja)

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JP10300182A JPH11217324A (ja) 1997-11-27 1998-10-21 化粧料

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JP34203497 1997-11-27
JP9-342034 1997-11-27
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