JPH11215443A - テレビ動作状態検出回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、複数の方式のテレビの動作
状態を検出することができるテレビ動作状態検出回路を
提供することにある。 【解決手段】 第１の近接コイル（Ｌ１）と第１のコン
デンサ（Ｃ１）とから構成され、第１の方式のテレビに
おける同期信号の周波数に等しい共振周波数を有する第
１の近接センサ（Ｓ１）と、第２の近接コイル（Ｌ２）
と第２のコンデンサ（Ｃ２）とから構成され、前記第１
の方式と異なる第２の方式のテレビにおける同期信号の
周波数に等しい共振周波数を有する第２の近接センサ
（Ｓ２）と、制御電極に前記第１及び第２の近接センサ
が直列接続されたスイッチング素子（Ｑ１）とからなる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はテレビ動作状態検出
回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のテレビ動作状態検出回路は、テレ
ビの映像出力信号の水平同期信号を検出する近接コイル
等を備え、その検出信号が、テレビ画面がオンしている
と出力され、テレビ画面がオフしていると出力されない
ものである。このようなテレビ動作状態検出回路は、例
えば特開平９ー９３８２９号公報に開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、複数のテレビ
方式に対応できるテレビ動作状態検出回路はなかった。

【０００４】本発明の目的は、新規構成からなるテレビ
動作状態検出回路を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係るテレビ動作
状態検出回路は、請求項１に記載のように、第１の近接
コイルと第１のコンデンサとから構成され、第１の方式
のテレビにおける同期信号の周波数に等しい共振周波数
を有する第１の近接センサと、第２の近接コイルと第２
のコンデンサとから構成され、前記第１の方式と異なる
第２の方式のテレビにおける同期信号の周波数に等しい
共振周波数を有する第２の近接センサと、制御電極に前
記第１及び第２の近接センサが直列接続されたスイッチ
ング素子とからなることを特徴とする。

【０００６】また、本発明に係るテレビ動作状態検出回
路は、請求項２に記載のように、請求項１記載のテレビ
動作状態検出回路において、第１の近接センサの共振周
波数はＮＴＳＣ方式テレビにおける映像出力信号中の水
平同期信号周波数に等しく設定されることを特徴とす
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明に係るテレビ動作
状態検出回路の一実施例を示す回路図である。図１にお
いて、Ｑ１はｎｐｎ型スイッチングトランジスタ、Ｑ２
はｐｎｐ型スイッチングトランジスタ、Ｓ１は近接コイ
ルＬ１とコンデンサＣ１で構成された並列共振回路から
なる近接センサ、Ｓ２は近接コイルＬ２とコンデンサＣ
２で構成された並列共振回路からなる近接センサ、Ｒ１
は抵抗、Ｃ３はコンデンサ、＋Ｖｃｃは電源、ＯＵＴは
出力端子である。

【０００８】近接センサＳ１の共振周波数ｆ１は、例え
ばＮＴＳＣ方式テレビの映像出力信号中の水平同期信号
の周波数１５．７５ｋＨｚに等しく設定される。また、
近接センサＳ２の並列共振回路の共振周波数ｆ２は、例
えばハイビジョン方式テレビの映像出力信号中の水平同
期信号の周波数３３．７５ｋＨｚに等しく設定される。

【０００９】上記構成からなるテレビ動作状態検出回路
は、テレビ受像機の近傍（例えば、テレビ受像機の上部
等）に配置される。このテレビ受像機が例えばＮＴＳＣ
方式テレビ受像機の場合、テレビの電源がオンされテレ
ビ画面が映ると、近接センサＳ１は、その映像出力回路
から漏洩する映像出力信号中の水平同期信号（周波数１
５．７５ｋＨｚ）を感知し（近接センサＳ２は感知しな
い）、スイッチングトランジスタＱ１をオンにさせる。
スイッチングトランジスタＱ１がオンすると、スイッチ
ングトランジスタＱ２もオンになり、出力端子ＯＵＴか
ら「Ｈ」レベルの検出出力信号を発生する。

【００１０】また、テレビ受像機がハイビジョン方式で
あれば、テレビの電源がオンされテレビ画面が映ると、
近接センサＳ２は、その映像出力回路から漏洩する映像
出力信号中の水平同期信号（周波数３３．７５ｋＨｚ）
を感知して、スイッチングトランジスタＱ１及びＱ２が
オンになり、出力端子ＯＵＴから「Ｈ」レベルの検出出
力信号を発生する。一方、テレビの電源がオフになって
おり、テレビ画面が映っていない場合は、近接センサＳ
１及びＳ２もいずれも感知しないので、スイッチングト
ランジスタＱ１及びＱ２はオフ状態になっており、出力
端子ＯＵＴは「Ｌ」レベルになっている。

【００１１】なお上記の説明では、一例としてＮＴＳＣ
方式とハイビジョン方式を感知する近接センサを備えて
いるが、これに限らず、さらに他のテレビ方式を感知す
る近接センサを直列接続しても良い。例えば、ワイド方
式テレビの映像出力回路の同期信号周波数３１．５ｋＨ
ｚに一致する共振周波数を有する近接センサや、パソコ
ン用モニターテレビのカラーモード時の映像出力回路の
同期信号周波数（例えば、３５ｋＨｚ）に一致する共振
周波数を有する近接センサ等を接続することができる。

【００１２】このように、テレビ動作状態検出回路は漏
洩同期信号を近接コイルで拾う方式であるが、テレビ方
式の違いにかかわらず明確に感知して誤動作を防止する
ために、近接コイルとコンデンサの共振で各種テレビ方
式の同期信号を検出している。スイッチング素子は近接
センサの共振周波数以外ではシャントされてオフ状態と
なり、検出のための電力は不要である。テレビがオンし
て同期信号が検出されると、検出出力がＨとなるので、
テレビが動作状態にあるのか不動作状態にあるのかを検
出することができる。

【００１３】

【実施例】次に、上記に説明したテレビ動作状態検出回
路をテレビ長時間聴視防止器の内蔵回路として使用した
応用例について説明する。図２は、テレビ長時間聴視防
止器をテレビに装着した際の斜視図、図３は、テレビ長
時間聴視防止器の回路構成を示すブロック図である。図
２で示すように、テレビ２０の上にテレビ長時間聴視防
止器１を設置する。テレビ２０は、赤外線信号等を用い
たリモコン信号によりテレビの動作状態を遠隔操作する
リモコン装置２１を内蔵しており、このリモコン装置
は、携帯用リモコン送信機（図示しない）から発するリ
モコン信号で、テレビ２０の補助電源スイッチのオン／
オフ、チャンネル切り換え、音量調整等の制御を行なう
ことができる。このようなリモコン装置は技術上周知に
なっている。

【００１４】テレビ長時間聴視防止器１は、聴視時間設
定入力手段（３Ａ，３Ｂ，５）で設定される聴視時間信
号を内蔵マイクロコンピュータで確認し、設定された聴
視時間が経過した時点でまだテレビの画面２２がオンし
ている場合に、赤外線信号発生装置７より赤外線信号を
発射する。この赤外線信号は、テレビを聴視している人
９または室内の家具１０等に反射して、テレビ２０のリ
モコン装置７の受光素子に入り、テレビの補助電源スイ
ッチ（図示しない）を切り、それによりテレビ画面２２
をオフする。

【００１５】次に、上述した動作を図３の回路ブロック
図を参照して説明する。図３において、テレビ長時間聴
視防止器１は、テレビ動作状態検出回路２と、キー入力
装置３と、ＣＰＵ等からなるマイクロコンピュータ（以
下マイコンという）４と、タイマ５と、メモリ６と、赤
外線信号発生装置７とから構成されている。テレビ動作
状態検出回路２は、図１に示した構成になっており、テ
レビ２０の方式（ＮＴＳＣ方式等）に対応して映像出力
信号の水平同期信号を検出し、その検出信号は、テレビ
画面２２がオンしていると出力され、テレビ画面２２が
オフしていると出力されないものである。キー入力装置
３は、少なくとも、聴視時間設定キー（例えばテンキー
等で構成される）３Ａと、スタートキー３Ｂを含むもの
である。赤外線信号発生装置７は、赤外線発光素子、例
えば発光ダイオード（ＬＥＤ）を含み、リモコン装置２
１におけるテレビ２０の補助電源スイッチオフのための
リモコン信号に相当する赤外線信号をＬＥＤから発する
ものである。

【００１６】まず、テレビ聴視中に、あとどのくらいの
時間テレビを聴視するか、希望する聴視時間を聴視時間
設定キー３Ａを用いて設定入力し、スタートキー３Ｂを
オン操作すると、マイコン４の制御により、タイマ５が
スタートし、設定された聴視時間のカウントを始める。
設定された聴視時間の経過後、タイマ５がカウントアッ
プすると、マイコン４は、テレビ動作状態検出回路２よ
りテレビ画面がオンしていることを表わす検出信号がタ
イマ５のカウントアップ時にも継続して存在しているこ
とを確認すれば、赤外線信号発生装置７に駆動信号を供
給し、赤外線信号発生装置７のＬＥＤより赤外線信号が
発せられる。

【００１７】この赤外線はテレビの聴視者９や室内の家
具１０等で反射し、反射赤外線としてテレビ２０に内蔵
されているリモコン装置２１の受光素子に入り、リモコ
ン装置２１の動作によって補助電源スイッチがオフとさ
れ、テレビ画面２２がオフとなる。一方、タイマ５より
カウントアップ出力がマイコン４に供給された時点で、
既にテレビ２０の主電源スイッチ２３がオフにされ、テ
レビ画面２２がオフ状態になってテレビ動作状態検出回
路２より検出出力がマイコン４に入力されていなけれ
ば、マイコン４より赤外線信号発生装置７に駆動信号が
供給されず、赤外線信号発生装置７より赤外線信号が発
せられない。したがって、聴視者９は、設定された聴視
時間以上の長時間にわたって連続してテレビを聴視する
ことはできない。

【００１８】このテレビ長時間聴視防止器によれば、設
定された聴視時間後に自動的にテレビ補助電源をオフし
てテレビ画面をオフするので、設定された時間聴視以上
の長時間にわたってテレビ聴視することのないようにす
ることができ、目が悪くなるのを防止することができ、
また、子供の時間に対する意識を学習させる効果を奏す
る。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、複数の方式のテレビの
動作状態を検出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るテレビ動作状態検出回路の一実施
例を示す回路図である。

【図２】本発明に係るテレビ動作状態検出回路を使用し
たテレビ長時間聴視防止器をテレビに装着した斜視図で
ある。

【図３】図２のテレビ長時間聴視防止器回路の一実施例
の回路構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

Ｓ１ 近接センサ Ｓ２ 近接センサ Ｌ１ 近接コイル Ｌ２ 近接コイル Ｃ１ コンデンサ Ｃ２ コンデンサ Ｃ３ コンデンサ Ｒ１ 抵抗 Ｑ１ スイッチングトランジスタ Ｑ２ スイッチングトランジスタ ＯＵＴ 出力端子 １ テレビ長時間聴視防止器 ２ テレビ動作状態検出回路 ３ キー入力手段 ３Ａ 聴視時間設定キー ３Ｂ スタートキー ４ マイコン ５ タイマ ５Ａ 聴視時間タイマ ５Ｂ 終了予告タイマ ５Ｃ 再聴視禁止タイマ ６ メモリ ７ 赤外線信号発生装置 ８ スピーカ ２０ テレビ ２１ リモコン装置 ２２ 画面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の近接コイルと第１のコンデンサと
   から構成され、第１の方式のテレビにおける同期信号の
   周波数に等しい共振周波数を有する第１の近接センサ
   と、第２の近接コイルと第２のコンデンサとから構成さ
   れ、前記第１の方式と異なる第２の方式のテレビにおけ
   る同期信号の周波数に等しい共振周波数を有する第２の
   近接センサと、制御電極に前記第１及び第２の近接セン
   サが直列接続されたスイッチング素子とからなることを
   特徴とするテレビ動作状態検出回路。
2. 【請求項２】 請求項１記載のテレビ動作状態検出回路
   において、第１の近接センサの共振周波数はＮＴＳＣ方
   式テレビにおける映像出力信号中の水平同期信号周波数
   に等しく設定されるテレビ動作状態検出回路。