JPH11212710A - 座標指示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアプロジェクターなどの画像投影装置と一
体化した座標入力装置の座標指示器として、マウスと同
等の機能を有し、座標入力作業時の操作性に優れた電磁
誘導式座標入力装置のスタイラスペンを提供する。 【解決手段】 座標を指示するペン先1aの動きによりオ
ン／オフするペン先用スイッチ5a及びペン先1aとは異な
る手段によりオン／オフするサイドスイッチ5bを内蔵せ
しめ、ペン先用スイッチ5aをマウスの左クリックとして
機能させ、サイドスイッチ5bをマウスの右クリックとし
て機能させるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、座標入力装置に用
いられるスタイラスペン等の座標指示器に係わり、特に
はリアプロジェクターなどの画像投影装置の画像表示ス
クリーンと電磁誘導式座標入力装置とを一体化し、画像
表示スクリーンに直接座標入力を行うための磁束発生手
段を具備する座標指示器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、プロジェクターなどの画像投
影装置を用いた座標入力装置には、レーザーによる位置
検出方式や感圧方式による透明・不透明の座標入力ボー
ドが多用されていた。しかし、その多くは、座標入力装
置の前面に画像を投影するタイプであり、リアプロジェ
クターなどの画像投影装置に対応した電磁誘導式の透明
座標入力装置は開発されていなかった。

【０００３】そこで、本出願人は、リアプロジェクター
などの画像投影装置に対応した電磁誘導式の透明座標入
力装置を開発し、先に特願平９−284624号として出願済
みである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレー
ザーによる座標検出や感圧方式による座標入力装置に用
いられていた座標指示器のスタイラスペンには、一般的
に、ペン先1aの動きによりオン／オフするスイッチ機
能、即ち、マウスの左クリックに相当する機能しか備わ
っていなかった。このため、座標入力作業を行うに際し
てコマンド等による選択作業を多く必要とするため、マ
ウスに比べて操作性が著しく劣っていた。

【０００５】そこで、本発明の目的は、リアプロジェク
ターなどの画像投影装置の画像表示スクリーンと電磁誘
導式座標入力装置を一体化し、画像表示スクリーンに直
接座標入力を行うための磁束発生手段を具備する座標入
力装置の座標指示器として、マウスと同等の機能を有
し、座標入力作業時の操作性に優れた座標指示器を提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】画像投影装置の画像表示
スクリーンと電磁誘導式座標入力装置を一体化し、画像
表示スクリーンに直接座標入力を行うための磁束発生手
段を具備する座標指示器に、座標を指示するペン先1aの
動きによりオン／オフするペン先用スイッチ5a及びペン
先1aとは異なる手段によりオン／オフするサイドスイッ
チ5bを内蔵せしめ、ペン先用スイッチ5aをマウスの左ク
リックとして機能させ、サイドスイッチ5bをマウスの右
クリックとして機能させるよう構成する。

【０００７】本発明による座標指示器は、ペン先用スイ
ッチ5aをマウスの左クリックとして機能させ、サイドス
イッチ5bをマウスの右クリックとして機能させる構成な
ので、座標入力作業時のコマンドによる選択作業が大幅
に削減され、マウスと同等の機能を有し、操作性に優れ
た座標指示器が提供される。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図１，図２，図３
により具体的に説明する。図１は本発明による座標指示
器であるスタイラスペンの概略の構成を示す説明図で、
同図(a) はその外観図, 同図(b) はその組立透視図であ
る。図２は本発明の座標指示器に用いられるペンの構成
を示す説明図である。図３は本発明の座標指示器に用い
られるサイドスイッチレバーの構成を示す説明図で、同
図(a) はその平面図, 同図(b)はその正面図である。

【０００９】図において、１はペン先1aとペン先受け軸
1bおよびペン先用スイッチの押圧部1cとからなるペンで
あり、押圧部1cにはペン先受け軸1bの嵌着溝が設けられ
ている。また、ペン１はＡＢＳ樹脂等の比較的硬質で加
工性の良い樹脂で一体成形されている。なお、ペン先1a
はフッ素樹脂等により成形するのが望ましい。

【００１０】２は、例えば、ＡＢＳ樹脂等により成形し
たペンケースであり、一組の半割り状のケースを組み合
わせることで円筒状に構成される。なお、ペンケース２
にはペン１等が収納される。

【００１１】3a,3b はＡＢＳ樹脂等により一体成形され
てなる中空状のケースキャップであり、ペンケース２の
両端に嵌着される。ペンケース２に嵌着されたケースキ
ャップ3aの一端側にはペン１の挿通孔が設けられてお
り、3bの一端側には外部回路と接続されるケーブル７の
挿通孔が設けられている。

【００１２】４は回路基板であり、回路基板４の一端側
にはペン先用スイッチ5aが，回路基板４上にはサイド用
スイッチ5bが配設されてペンケース２に収納されてい
る。なお、ペン先用スイッチ5aは座標を指示するペン先
1aの動きによりオン／オフし、マウスの左クリックとし
て機能する。

【００１３】5cはサイド用スイッチ用のレバーであり、
ペンケース２に収納したサイド用スイッチ5bの位置に対
応して装着され、サイドレバー5cを押圧することでサイ
ド用スイッチ5bをオン／オフさせる。なお、サイド用ス
イッチ5bはマウスの右クリックとして機能するものであ
る。

【００１４】６は磁束発生手段である円筒状のコイルで
あり、ペンケース２の一端面側に配設され、ペンキャッ
プ3aにより覆われ保護されている。なお、コイル６内に
はペン１のペン受け軸1bが挿通されている。

【００１５】７は電源供給用のケーブルであり、回路基
板４に電源を供給するよう接続されている。

【００１６】８はペンケース２に設けられているスイッ
チ押圧部1cとペン先用スイッチ5aが収納される部分に収
納されたバネである。バネ８はペン１のストロークのロ
スをなくし、常に一定のスイッチ感覚が得られるよう機
能する。即ち、スイッチ押圧部1cがペン先用スイッチ5a
に常に接触した状態になるようペン１をその弾性力でペ
ン先用スイッチ5a側に押圧している。そして、ペン先1A
で座標を指示すると、ペン先用スイッチ5aがONし、磁束
発生手段のコイル６に電流が供給され、コイル６が磁束
を発生させる。

【００１７】以上、本発明による座標指示器であるペス
タイラスペンは、座標を指示するペン先の動きでオン／
オフするペン先用スイッチ5aとペン先用スイッチ5aとは
別のサイド用スイッチ5bの２つのスイッチ5a,5b を内蔵
せしめ、スイッチ5aをマウスの左クリックとして機能さ
せ、スイッチ5bをマウスの右クリックとして機能させる
よう構成したので、マウスと同等の機能を有し、操作性
に優れた電磁誘導式座標入力装置の座標指示器が提供さ
れる。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、従来はなかったマウス
と同等の機能を有するほか、入力作業時の操作性にも優
れた電磁誘導式座標入力装置の座標指示器を簡便な構成
により提供できる。この座標指示器は、特にリアプロジ
ェクターなどの画像投影装置の画像表示スクリーンと電
磁誘導式座標入力装置を一体化し、画像表示スクリーン
に直接座標入力を行うに好適であり、その実用上の効果
は大きなものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による座標指示器であるスタイラスペン
の概略の構成を示すための説明図で、同図(a) はその外
観図, 同図(b) はその組立透視図である。

【図２】本発明の座標指示器に用いられるペンの構成を
示す説明図である。

【図３】本発明の座標指示器に用いられるサイドスイッ
チレバーの構成を示す説明図で、同図(a) はその平面
図, 同図(b) はその正面図である。

【符号の説明】

１ ペン 1A ペン先 1B ペン先受け軸 1C スイッチ押圧部 ２ ペンケース 3a,3b ペンキャップ ４ 回路基板 5a ペン先用スイッチ 5b サイドスイッチ 5c サイドスイッチ用レバー ６ 磁束発生用コイル ７ ケーブル ８ バネ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像投影装置の画像表示スクリーンと電
   磁誘導式座標入力装置を一体化し、前記画像表示スクリ
   ーンに直接座標入力を行うための磁束発生手段を具備す
   る座標指示器であって、 前記座標指示器には、座標を指示するペン先1aの動きに
   よりオン／オフするペン先用スイッチ5a及び前記ペン先
   1aとは異なる手段によりオン／オフするサイドスイッチ
   5bを内蔵せしめ、前記ペン先用スイッチ5aをマウスの左
   クリックとして機能させ、サイドスイッチ5bをマウスの
   右クリックとして機能させるよう構成したことを特徴と
   する座標指示器。