JPH11211808A - Ｄｇｐｓ受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はＤＧＰＳ受信装置に関し、既に保有
のＧＰＳ受信機に接続できるＤＧＰＳ受信装置を提供す
ることを目的としている。 【解決手段】 複数のラジオ放送局のラジオ放送から任
意のラジオ放送局のラジオ放送を選局する選局手段と、
該選局手段により選局された第１のラジオ放送から第１
のＤＧＰＳ情報を取り出すＤＧＰＳ情報検出手段と、前
記選局手段により時刻情報を放送している放送局を選局
し、時刻情報を取り出す時刻情報検出手段と、前記ＤＧ
ＰＳ情報検出手段から検出された前記第１のＤＧＰＳ情
報を前記時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情報に変換す
るＤＧＰＳ情報変換手段とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はＤＧＰＳ受信装置に
関し、更に詳しくは、ＧＰＳ情報の精度向上のため、ラ
ジオ放送等により送られてくるＤＧＰＳ情報と時刻情報
を受信し、前記ＧＰＳ受信装置に入力することにより、
高精度のＧＰＳ情報が得られるＤＧＰＳ受信装置に関す
る。特に、ＧＰＳ受信装置からの時刻情報を必要とせず
に正確なＤＧＰＳ情報を出力できるＤＧＰＳ受信装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏ
ｎ Ｓｙｓｔｅｍ：全世界的衛星測位システム）は、米
国国防総省が、地球上約２万ｋｍ上空に複数の軌道に複
数の人工衛星を打ち上げ、この人工衛星が発するＧＰＳ
信号を受信した地点の位置、高度、時間情報を知ること
ができる軍事目的で開発されたシステムである。しかし
ながら、民需用としても使用可能であるため、近年の民
需用受信機の小型化及び低価格化により、今や世界的に
測量分野やカーナビゲーション等にとどまらず広く活用
されている。

【０００３】しかしながら、軍事目的で開発されたシス
テムであるため、民需用として使用できる信号には、Ｓ
／Ａ（Ｓｅｌｅｃｔｉｖｅ Ａｖａｉｌａｂｉｌｉｔ
ｙ）と呼ばれる故意のある種のノイズが加えられてお
り、軍事目的で使用する場合に比べて精度が劣化するよ
うになっている。

【０００４】そこで、民需用に使用する場合もより高精
度の位置、高度、時刻情報を得ようとして種々の精度向
上のための方式が考えられている。これらの方式は、何
れも限られた分野で使用されており、日本国内で一般向
けにサービスが開始されている方式は、ＤＧＰＳ（Ｄｉ
ｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ ＧＰＳ：差動ＧＰＳ）と呼ば
れ、基本的には位置（緯度、経度）が明確な地上局を設
けてＧＰＳ信号を受信し、既知の位置情報とＧＰＳ信号
により求められた位置情報（ＧＰＳ情報）との差の情報
（ＤＧＰＳ情報）をラジオ放送（現状はＦＭ放送）や無
線或いは電話回線等の通信手段を利用してサービス会社
が伝え、ＧＰＳ利用者はこの情報を利用してＧＰＳ単独
の精度に比較して１０倍程度向上したＧＰＳ情報を得て
活用している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】現状では、各サービス
会社がサービスするＤＧＰＳ情報の信号フォーマットや
通信手段が統一されておらず、ＧＰＳ受信機も信号フォ
ーマットが統一されていないため、ＧＰＳ利用者が前述
のＤＧＰＳ情報を利用しようとすると、所有しているＧ
ＰＳ受信機に適応し、且つ各サービス会社の信号フォー
マットや通信手段に適応したＤＧＰＳ受信装置を求める
必要がある。

【０００６】ところが、ＤＧＰＳ情報は、前述のように
ＧＰＳ受信機で得られたＧＰＳ情報（例えば位置情報）
を補正するために必要な情報であり、しかも補正値を演
算するためには正確な時刻情報を必要とするため、ＧＰ
Ｓ情報とＤＧＰＳ情報の授受が容易なように、一般には
ＤＧＰＳ受信装置がＧＰＳ受信機に組み込まれる形で一
体的に構成されている。

【０００７】そのため、ＧＰＳ受信機を既に保有してい
るＧＰＳ利用者が、ＤＧＰＳ受信機のみ購入しようとす
ると、保有するＧＰＳ受信機の外部に時刻情報を出力す
る機能がなかったり、前述の通信手段や信号フォーマッ
トが統一されていないこともあり、別体で構成され、且
つ保有するＧＰＳ受信機に適応したＤＧＰＳ受信装置を
購入することは極めて困難であり、やむなく一体型でＤ
ＧＰＳ受信装置内蔵のＧＰＳ受信機を新規に購入するほ
かなかった。

【０００８】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、既に保有のＧＰＳ受信機に接続できるＤ
ＧＰＳ受信装置を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】（１）前記した課題を解
決する第１の発明は、複数のラジオ放送局のラジオ放送
から任意のラジオ放送局のラジオ放送を選局する選局手
段と、該選局手段により選局された第１のラジオ放送か
ら第１のＤＧＰＳ情報を取り出すＤＧＰＳ情報検出手段
と、前記選局手段により時刻情報を放送している放送局
を選局し、時刻情報を取り出す時刻情報検出手段と、前
記ＤＧＰＳ情報検出手段から検出された前記第１のＤＧ
ＰＳ情報を前記時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情報に
変換するＤＧＰＳ情報変換手段とを備えたことを特徴と
している。

【００１０】この発明の構成によれば、例えばＦＭ放送
で送られてきたＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき正規化
（時間情報を含めた本来のＤＧＰＳ情報に戻す）するこ
とができる。

【００１１】（２）この場合において、前記時刻情報検
出手段から取り出された時刻情報に基づいて前記時刻情
報を校正し第２の時刻情報を出力する時刻情報校正手段
を備え、前記ＤＧＰＳ情報変換手段が、前記第１のＤＧ
ＰＳ情報を前記第２の時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ
情報に変換することを特徴としている。

【００１２】この発明の構成によれば、例えばＦＭ放送
で送られてくる時刻信号（時間の基準同期信号）を基に
正確な秒単位の時間に校正し、この校正された時刻情報
によりＤＧＰＳ情報を正規化することができる。

【００１３】（３）また、前記ＤＧＰＳ情報変換手段
は、第２のＤＧＰＳ情報を出力する手段を備えることを
特徴としている。この発明の構成によれば、例えばＦＭ
放送で送られてきたＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき校
正して外部に出力することができる。

【００１４】（４）また、ＤＧＰＳ情報を時間の経過に
基づき補正し、補正したＤＧＰＳ情報を出力する補正手
段を備え、前記ＤＧＰＳ情報検出手段により前記第１の
ＤＧＰＳ情報が得られる時間間隔と前記出力手段より第
２のＤＧＰＳ情報が出力される時間間隔が異なる場合、
前記補正手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報が得られた時
から前記第２のＤＧＰＳ情報が出力される時間までの時
間差に対応して前記第２のＤＧＰＳ情報を補正すること
を特徴としている。

【００１５】この発明の校正によれば、例えばＦＭ放送
で得られるＤＧＰＳ情報（約５秒に１回程度）と、ＤＧ
ＰＳ情報を出力する時間（１秒毎）が異なるため、得ら
れたＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき出力タイミングに
合わせて補正して出力することができる。

【００１６】（５）前記した課題を解決する第２の発明
は、複数のラジオ放送局のラジオ放送から任意のラジオ
放送局のラジオ放送を選局する選局手段と、該選局手段
により選局された所定のラジオ放送から第１のＤＧＰＳ
情報を取り出すＤＧＰＳ情報検出手段と、前記選局手段
により時刻情報を放送している放送局を選局し、時刻情
報を取り出す時刻情報検出手段と、前記ＤＧＰＳ情報検
出手段から検出された前記第１のＤＧＰＳ情報を前記時
刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情報に変換するＤＧＰＳ
情報変換手段と、前記第２のＤＧＰＳ情報を所定のフォ
ーマットに変換するフォーマット変換手段と、該フォー
マット変換手段により所定のフォーマットに変換された
第３のＤＧＰＳ情報を出力する出力手段とを備えたこと
特徴としている。

【００１７】この発明の構成によれば、例えばＦＭ放送
で送られてきたＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき正規化
し、ＤＡＲＣフォーマットからＧＰＳ受信機が保有する
所定のフォーマット（例えばＲＴＣＭ−ＳＣ１０４フォ
ーマット：以下ＳＣ１０４フォーマットと略す）に変換
して出力することができる。

【００１８】（６）この場合において、前記時刻情報検
出手段から取り出された時刻情報に基づき前記時刻情報
を校正し第２の時刻情報を出力する時刻情報校正手段を
備え、前記ＤＧＰＳ情報変換手段が、前記第１のＤＧＰ
Ｓ情報を前記第２の時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情
報に変換することを特徴としている。

【００１９】この発明の構成によれば、例えばＦＭ放送
で送られてくる時刻信号を正確な秒単位の時間に校正
し、この時刻情報によりＤＧＰＳ情報を正規化すること
ができる。

【００２０】（７）また、ＤＧＰＳ情報を時間の経過に
基づき補正し、補正したＤＧＰＳ情報を出力する補正手
段を備え、前記ＤＧＰＳ情報検出手段により前記第１の
ＤＧＰＳ情報が得られる時間間隔と前記出力手段により
第３のＤＧＰＳ情報が出力される時間間隔が異なる場
合、前記補正手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報が得られ
た時から前記第３のＤＧＰＳ情報が出力される時間まで
の時間差に対応して前記第２のＤＧＰＳ情報を補正する
ことを特徴としている。

【００２１】この発明の構成によれば、例えばＦＭ放送
で得られるＤＧＰＳ情報（約５秒に１回）と、ＤＧＰＳ
情報を出力する時間（１秒毎）が異なるため、得られた
ＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき出力タイミングに合わ
せて補正して出力することができる。

【００２２】（８）前記した課題を解決する第３の発明
は、複数のラジオ放送局のラジオ放送から任意のラジオ
放送局のラジオ放送を選局する選局手段と、該選局手段
により選局されたラジオ放送からＤＧＰＳ情報を取り出
すＤＧＰＳ情報検出手段と、該ＤＧＰＳ情報検出手段が
ＤＧＰＳ情報を検出したか否かを判別する手段と、少な
くともＤＧＰＳ情報を検出した否かを示す表示を行なう
表示手段とを備え、前記判別手段がＤＧＰＳ情報を検出
したことを判別した時、前記表示手段にＤＧＰＳ情報検
出表示を行なうことを特徴としている。

【００２３】この発明の構成によれば、ＤＧＰＳ情報を
放送している放送局を選択した時、受信感度等の関係で
ＤＧＰＳ情報を確実に受信していることを知るための判
別表示を行なうことができる。

【００２４】（９）この場合において、前記表示手段に
ＤＧＰＳ情報検出中断を示す表示部を備え、前記判別手
段がＤＧＰＳ情報を検出したことを判別したのち所定時
間ＤＧＰＳ情報を検出しなかった時、前記表示手段に前
記ＤＧＰＳ情報検出中断表示を行なうことを特徴として
いる。

【００２５】この発明の構成によれば、ＤＧＰＳ情報を
放送している放送局を選択した時、受信感度等の関係で
ＤＧＰＳ情報を確実に受信を継続していることを知るた
めの判別表示を行なうことができる。

【００２６】（１０）また、前記選局手段が選局したラ
ジオ放送局の受信感度を検出し、検出した結果として少
なくとも受信感度の有無又は高低を表示する受信感度検
出表示手段を備え、前記表示手段のＤＧＰＳ情報検出表
示と、前記受信感度検出表示手段の受信感度の有無又は
高低表示との組み合わせ表示により前記選局手段が選局
したラジオ放送局がＤＧＰＳ情報を放送しているか否か
を判別できるようにすることを特徴としている。

【００２７】この発明の構成によれば、選局したラジオ
放送局がＤＧＰＳ情報を送信しているのか、受信感度が
悪くＤＧＰＳ情報を検出できないのかを判別表示するこ
とができる。

【００２８】（１１）また、前記第２のＤＧＰＳ情報を
出力する出力手段を設けたことを特徴としている。この
発明の構成によれば、第２のＤＧＰＳ情報（例えばＤＡ
ＲＣ）を外部に出力することができる。

【００２９】（１２）また、前記第２のＤＧＰＳ情報と
第３のＤＧＰＳ情報の何れかを出力する出力信号切り替
え手段を設けたことを特徴としている。この発明の構成
によれば、第２のＤＧＰＳ情報（例えばＤＡＲＣ）と、
第３のＤＧＰＳ情報（例えばＳＣ１０４フォーマット信
号）の何れかを選択して出力することができる。

【００３０】（１３）前記した課題を解決する第４の発
明は、ラジオ放送の選局装置において、複数のラジオ放
送局のラジオ放送から少なくとも任意のラジオ放送局の
ラジオ放送を自動的に選局できるオートサーチモードを
備えた選局手段と、該選局手段の選局モードを検出する
選局モード検出手段と、選局モードに応じて電流制限を
行なう電流制限手段とを備え、前記選局モード検出手段
がオートサーチモードであることを検知した時、前記電
流制限手段が回路電流を増幅するようにしたことを特徴
としている。

【００３１】この発明の構成によれば、オートサーチモ
ードの時にのみ回路にパワーを供給するようにしてバッ
テリーの寿命を延ばすことができる。 （１４）前記した課題を解決する第５の発明は、ラジオ
放送の受信感度を表示する装置において、ラジオ放送の
選局手段と、該選局手段により選局された周波数のノイ
ズレベルを検出するノイズレベル検出手段と、受信感度
を表示する表示手段と、前記ノイズレベル検出手段のノ
イズレベルに応じて前記表示手段の表示状態を制御する
表示制御手段とを備え、選局したラジオ放送の所定周波
数領域のノイズレベルを検出し、ノイズレベルの大きさ
に応じて受信感度を表示することを特徴としている。

【００３２】この発明の構成によれば、選局したラジオ
放送局の所定周波数領域のノイズレベルを検出し、ノイ
ズレベルの大きさに応じて受信感度を表示することがで
きる。

【００３３】（１５）前記した課題を解決する第６の発
明は、ラジオ放送受信装置において、ラジオ放送を受信
する受信手段と、該受信手段がラジオ放送を受信できる
ように伸縮、引き伸ばし又は折り畳みが可能なアンテナ
手段と、前記受信手段に電源を供給する電源供給手段
と、前記アンテナ手段の伸縮、引き伸ばし又は折り畳み
の変化を検出するアンテナ検出手段と、該アンテナ検出
手段が検出したアンテナの変化に応じて前記電源供給手
段を制御する制御手段とを備え、前記アンテナ検出手段
が、前記アンテナ手段を前記受信手段がラジオ放送を受
信するために変化させたことを検知して前記制御手段が
前記電源供給手段の電源供給を制御することを特徴とし
ている。

【００３４】この発明の構成によれば、アンテナが伸び
たことを検知して受信装置の電源をオンにし、アンテナ
を元に戻した時受信装置の電源をオフにして、バッテリ
ーの寿命を伸ばすことができる。

【００３５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図１は本発明の一実施の
形態例を示すブロック図である。図において、１は衛星
からの電波を受けて、その位置情報（緯度、経度）と時
刻情報を受信して位置情報と時刻情報を出力するＧＰＳ
受信機である。

【００３６】３はＦＭアンテナ２からＦＭ多重放送電波
を受信してコンポジット信号に変換するＦＭ放送受信部
である。コンポジット信号の内容は、音声信号、ステレ
オ信号、ＤＡＲＣ信号、ノイズ成分である。このＦＭ放
送受信部３は、通常のＦＭチューナと呼ばれる既知の技
術で構成されている。該ＦＭ放送受信部３は、受信信号
を増幅するＲＦアンプ３ａ、該ＲＦアンプ３ａの出力を
受けるミクスチャ（ＭＩＸ）３ｂ、該ミクスチャ３ｂの
出力を受けるＩＦアンプ３ｃ及び該ＩＦアンプ３ｃの出
力を受けるＦＭ検波回路３ｄより構成されている。

【００３７】４はＦＭ放送受信部３をシンセサイザチュ
ーナとして機能させるためのＰＬＬ周波数シンセサイザ
である。該ＰＬＬ周波数シンセサイザ４は、ＦＭ放送受
信部３からの発信周波数を受けて、これをフェーズロッ
クしたものをコントロール電圧としてＦＭ放送受信部３
に与える。５は、ＦＭ放送受信部３から出力されるＳメ
ータ（シグナルメータ）出力を受けて、コンポジット信
号中に含まれるノイズ成分を制御信号として受けて所定
の出力にするアンプである。

【００３８】６はＦＭ放送受信部３の出力であるコンポ
ジット信号を受けてデコードするＤＡＲＣデコーダであ
る。ＦＭ多重放送は、通常の音声信号の他にその空き周
波数領域を利用して文字放送情報とを多重化して送る信
号であり、ＤＡＲＣ多重と呼ばれる。このＤＡＲＣ多重
された信号をデコードするために、ＤＡＲＣデコーダを
用いるものである。該ＤＡＲＣデコーダ６からは、時刻
情報と、ＤＧＰＳ情報が出力される。

【００３９】２０は装置全体の動作を制御するマイクロ
コントローラである。該マイクロコントローラ２０とし
ては、例えば８ビット程度のＣＰＵが用いられる。該マ
イクロコントローラ２０は、前記ＰＬＬ周波数シンセサ
イザ４に制御信号を与えると共にチューニング周波数デ
ータを受ける。また、Ｓメータアンプ５の出力を受け
る。更に、ＤＡＲＣデコーダ６に制御信号を与えると共
に、該ＤＡＲＣデコーダ６から時刻情報とＤＧＰＳ情報
を受け取る。

【００４０】７は回路にパワーを供給するバッテリーで
あり、例えば９Ｖのものが用いられる。８は９Ｖの電圧
を５Ｖの電圧に変換する定電圧回路である。この５Ｖの
電圧は、一部は直結でマイクロコントローラ２０に与え
られ、一部はスイッチＳＷ１を介して与えられる。これ
は、不必要な場合に、バッテリーの消耗を防ぐために設
けられているものである。

【００４１】ＳＷ２はチューニング周波数をマニュアル
で設定する時に、周波数をアップするスイッチ、ＳＷ３
は周波数をダウンするスイッチ、ＳＷ４はマニュアルで
設定された周波数をメモリに記憶させるスイッチであ
る。

【００４２】３０は必要な情報を表示させるディスプレ
イで、例えばＬＣＤ（液晶）が用いられる。該ディスプ
レイ３０に表示される内容は、電池モニタ、メモリの内
容、Ｓメータ出力、ＤＧＰＳ情報及び受信周波数であ
る。マイクロコントローラ２０は、ＤＡＲＣデコーダ６
の出力を受けてＧＰＳ受信機１にＲＴＣＭ−ＳＣ１０４
フォーマットで、ＤＧＰＳ補正信号を与える。

【００４３】マイクロコントローラ２０は、以下の情報
を得る。即ち、ＤＡＲＣフォーマット、ＰＲＣ，ＲＲＣ
信号、精度補正信号、ＳＣ１０４フォーマット、通信フ
ォーマットである。通信フォーマットは、ＳＣ１０４フ
ォーマットを複数に分割し、分割された単位で送信する
ためのフォーマットである。ここで、ＰＲＣはＧＰＳ受
信機で求めた位置情報を補正するための擬似距離補正
値、ＲＲＣは擬似距離変化率補正値である。２１はマイ
クロコントローラ２０の内部時計である。

【００４４】図２は本発明を用いたシステムの外観構成
例を示す図で、写真画像記録システムの例を示してい
る。図において、４１はカメラ本体、４２はＧＰＳユニ
ット、４３は制御部、１００は本発明に係るＤＧＰＳ受
信装置である。制御部４３は、ＧＰＳユニット４２から
得られた情報を基に、撮影地点の緯度、経度情報と、時
刻情報を得るが、得られた情報を、ＤＧＰＳ受信装置か
ら与えられる補正信号により補正することにより、より
正確な位置情報を得ることができるようになっている。
このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の
通りである。

【００４５】ＦＭ多重放送電波をＦＭアンテナ２で検出
する。検出されたＦＭ多重電波は、ＦＭ放送受信部３で
受信され、コンポジット信号として出力される。ＦＭア
ンテナ２で電波を受信し、コンポジット信号を出力する
までの技術は、既存の技術である。ここで、コンポジッ
ト信号には、音声信号と、ステレオ信号と、ＤＡＲＣ信
号とノイズ成分が含まれる。妨害電波（例えばイグニッ
ションノイズ）によってノイズ成分が大きくなると、Ｄ
ＡＲＣ信号の読み取りが不可能となるので、その状況を
表示することが望ましい。

【００４６】ここで、アンプ５は、ＦＭ放送受信部３の
検波された信号をノイズ成分をレベルコントロール信号
としてＳメータ出力を得る。得られたレベル信号は、デ
ィスプレイ３０のＳメータ表示部に表示される。

【００４７】このコンポジット信号は、続くＤＡＲＣデ
コーダ６に入り、ＤＡＲＣ多重されたＤＧＰＳ信号がデ
コードされる。ここで、マイクロコントローラ２０から
制御信号を与えると、ＤＡＲＣデコーダ６はマイクロコ
ントローラ２０に時刻情報と、ＤＧＰＳ情報を与える。

【００４８】図３はＤＧＰＳ情報の構成例を示す図であ
る。ＤＧＰＳ情報は、全３４ビットの信号であり、最初
の１ビット目がスケールファクタ、続く２ビット〜３ビ
ットがＵＤＲＥ（ユーザーディファレンシャル距離誤差
指数）、続く４ビット〜８ビットがＧＰＳ衛星毎に持っ
ているＩＤ、続く９ビット〜１９ビットがＰＲＣ（擬似
距離補正値）、続く２０ビット〜２６ビットがＲＲＣ
（擬似距離変化率補正値）、続く２７ビット〜３４ビッ
トがＩＯＤＥ（エフェメリスデータ発行番号）である。

【００４９】図４はスケールファクタの内容を示す図で
ある。スケールファクタが“０”の時にはＰＲＣ、ＲＲ
ＣのＬＳＢとダイナミックレンジが小さくなり、スケー
ルファクタが“１”の時にはＰＲＣとＲＲＣのＬＳＢと
ダイナミックレンジが大きくなる。ところで、ＦＭで送
っているＰＲＣとＲＲＣの単位と、ＧＰＳユニット受信
機１に入力されるＳＣ１０４フォーマットの単位とは異
なっている。マイクロコントローラ２０は、この単位の
変換を行なう。また、マイクロコントローラ２０は、Ｄ
ＡＲＣデコーダ６からの時刻情報を受けて、内部時計２
１を生成する。内部時計は、電源オン後に生成された後
は、自走で動作する。

【００５０】ＵＤＲＥが２又は３の時は、ＦＭのＤＧＰ
Ｓ情報の精度は不十分であるので、更に補正処理を行な
う必要がある。一方、ＤＡＲＣデコーダ６からは基準時
の時刻情報とその時点におけるＰＲＣ情報とＲＲＣ情報
が送られてくる。ＰＲＣ情報とＲＲＣ情報は、例えば５
秒に１回程度送出されるものであり、ＧＰＳユニット１
で必要とする１秒毎ではない。そこで、マイクロコント
ローラ２０は、受信した基準時刻を基に、それから１秒
置きの時刻信号を作成し、ＲＲＣ信号を演算により求め
る必要がある。そして、ある時刻におけるＤＧＰＳ情報
（ＰＲＣ、ＲＲＣ）はこれだけであるという形でＳＣ１
０４フォーマットに変換してＧＰＳユニット１に送出す
る。このような情報を作成するに際し、マイクロコント
ローラ２０は、送られてきた基準の時刻情報から第２の
時刻情報（１秒単位）を求め、この第２の時刻情報毎の
位置誤差情報をＳＣ１０４フォーマットに変換して出力
する。

【００５１】図６はＳＣ１０４フォーマットの構成を示
す図であり、最初の２ワードを示している。１ワードは
３０ビットである。これら２ワードは全タイプに共通の
ヘッダとなっている。１ワード目のメッセージタイプ６
ビットと、２ワード目のＺカウント１３ビット（時刻情
報）が重要である。３ワード以降は、各衛星毎の情報と
なっている。

【００５２】この実施の形態例によれば、例えばＦＭ放
送で送られてくる時刻信号（時間の基準同期信号）を基
に正確な秒単位の時刻に校正し、この校正された時刻情
報によってＤＧＰＳ情報を正規化することができる。

【００５３】また、この時、ＤＧＰＳ受信装置１００は
校正された時刻情報によって正規化したＤＧＰＳ情報を
例えばコネクタ等から外部に出力することができる。従
って、この実施の形態例によれば、例えばＦＭ放送で送
られてきたＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき校正して外
部に出力することができる。

【００５４】また、マイクロコントローラ２０は、例え
ば５秒に１回程度送られてくる時刻情報から、１秒毎の
ＤＧＰＳ情報に変換する。このために、受信した基準デ
ータから１秒毎のＰＲＣに変換する。図５は秒単位のＰ
ＲＣ特性算出の説明図である。縦軸は誤差、横軸は時間
ｔ、ｆ１はＲＲＣ特性曲線である。ｔ＝０の時点におけ
る誤差がＰＲＣ（擬似距離補正値）である。ここで、例
えば時刻ｔ１にＤＧＰＳ情報が送られて来たものとする
と、この時刻ｔ１から次のＤＧＰＳ情報が送られてくる
間を１秒毎（第２の時刻情報）のＰＲＣに変換してやる
必要がある。

【００５５】そこで、時刻ｔ１のＲＲＣを基に、それか
ら１秒間隔のＰＲＣの値を求める。算出方法は、時刻ｔ
１における誤差ＲＲＣを基に特性曲線ｆ１の傾きを求め
て、それから１秒後、２秒後、３秒後、４秒後のＰＲＣ
の値を算出する。この結果、例えば５秒に１回しか送ら
れてこないＧＰＳ情報を秒単位のＧＰＳ情報に変換する
ことができる。このようにしてＳＣ１０４フォーマット
を作成する。

【００５６】この実施の形態例によれば、例えばＦＭ放
送で得られるＤＧＰＳ情報と、ＤＧＰＳ情報を出力する
時間が異なるため、基準時間で得られたＤＧＰＳ情報か
ら時刻情報に基づき出力タイミングに合わせて補正して
出力することができる。

【００５７】マイクロコントローラ２０は、このように
してして得られた第２の時刻情報に基づき正規化（校
正）されたＤＧＰＳ情報を、ＳＣ１０４フォーマットに
変換して出力することができる。具体的には、ＳＣ１０
４フォーマットを所定の単位で区切って出力する。ＧＰ
Ｓ受信機１は、１秒単位で送られてくるＤＧＰＳ情報に
基づいて、緯度、経度情報を補正し、より正確な位置情
報（緯度、経度）を得ることができる。

【００５８】この実施の形態例によれば、例えばＦＭ放
送で送られてきたＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき正規
化し、ＤＡＲＣフォーマットからＧＰＳ受信機が保有す
る所定のフォーマット（例えばＳＣ１０４フォーマッ
ト）に変換して出力することができる。

【００５９】本発明によれば、マイクロコントローラ２
０は、装置がＤＧＰＳ情報を検出したか否かを判別し、
ＤＧＰＳ情報を検出したか否かを示す表示を行なうこと
ができる。図７はディスプレイの表示の一部を示す図で
ある。５０はバッテリーインジケータ、５１はＳメータ
表示、５２は受信周波数、５３の＊がＤＧＰＳ情報を確
実に検出しているか否かを示す表示である。この表示例
では、東京ＦＭ（周波数８０．０ＭＨｚ）を受信してい
ることを示している。

【００６０】この実施の形態例によれば、ＤＧＰＳ情報
を放送している放送局を選択した時、受信感度等の関係
でＤＧＰＳ情報を確実に受信していることを知るための
判別表示を行なうことができる。

【００６１】この場合において、ＤＧＰＳ情報を確実に
検出できない場合には、ディスプレイ中にＤＧＰＳ情報
検出中断表示を行なうことができる。この実施の形態例
によれば、ＤＧＰＳ情報を放送している放送局を選択し
た時、受信感度等の関係でＤＧＰＳ情報を確実に受信を
継続していることを知るための判別表示を行なうことが
できる。図６の上段中にはアスタリスクマーク＊が表示
されておらず、ＤＧＰＳ情報を確実に受信していないこ
とを示している。

【００６２】また、本発明によれば、ディスプレイに受
信感度の有無又は高低表示させることができる。図８は
受信感度レベルの表示説明図である。Ｓメータ５１の高
低表示により、受信感度の状態を見ることにより把握で
きるようになっている。図では、一番上段が十分な受信
感度を持っている状態、それから下に行くにつれて感度
が下がっている状態を示す。最下段は受信感度がない場
合を示す。

【００６３】この実施の形態例によれば、選択したラジ
オ放送局がＤＧＰＳ情報を送信しているのか、受信感度
が悪くＤＧＰＳ情報を検出できないのかを判別表示する
ことができる。

【００６４】図９はバッテリー表示モニタの説明図であ
る。５０がバッテリー表示部である。バッテリーの電圧
が低下してくると、図に示すようにバッテリー表示部の
表示が細くなってきて、使用者に示すことができる。

【００６５】なお、本発明によれば、第２のＤＧＰＳ情
報（ＤＡＲＣデコーダ出力）を外部に出力する出力手段
を設けることができる。この実施の形態例によれば、第
２のＤＧＰＳ情報を外部に出力することができる。

【００６６】また、本発明によれば、第２のＤＧＰＳ情
報と、第３のＤＧＰＳ情報（ＳＣ１０４フォーマット）
をスイッチで切り替えて外部に出力するようにすること
ができる。

【００６７】この実施の形態例によれば、第２のＤＧＰ
Ｓ情報（ＤＡＲＣデコーダ出力）と、第３のＤＧＰＳ情
報（ＳＣ１０４フォーマット信号）の何れかをスイッチ
で選択して出力することができる。

【００６８】また、本発明によれば、選択手段として任
意のラジオ放送局を自動的に選局できるオートサーチモ
ードを備えることができる。オートサーチモードでは、
例えば１００ｋＨｚ単位でラジオ周波数をチェックして
いく。この選択手段がオートサーチモードで動作してい
ることを検知したら、オートサーチモード時にのみ、Ｆ
ＭチューナのＩＦ周波数検出部にパワーを供給するよう
にする。

【００６９】この実施の形態例によれば、オートサーチ
モードの時にのみ回路にパワーを供給するようにしてバ
ッテリー７の寿命を延ばすことができる。また、本発明
によれば、ラジオ放送の受信感度を表示する場合に、ノ
イズレベルの検出手段で検出したノイズレベルに応じ
て、ノイズレベルの大きさに応じて受信感度を表示する
ことができる（図８参照）。

【００７０】この実施の形態例によれば、選択したラジ
オ放送局の所定周波数領域のノイズレベルを検出し、ノ
イズレベルの大きさに応じて受信感度を表示することが
できる。

【００７１】本発明を用いたシステムでは、ＦＭ放送を
受信するためにＦＭアンテナ２を設けている（図１，図
２参照）。このアンテナ２の伸縮、引き伸ばし又は折り
畳みの変化を検出する手段を設け、アンテナがＦＭ放送
を受信している場合には回路に電源を供給し、アンテナ
がＦＭ放送を受信していない場合には、回路に電源を供
給しないようにすることができる。

【００７２】この実施の形態例によれば、アンテナ２が
延びたことを検知して受信装置の電源をオンにし、アン
テナを元に戻した時受信装置の電源をオフにして、バッ
テリー７の寿命を延ばすことができる。

【００７３】図１０は本発明による効果の説明図であ
る。縦軸は東経誤差、横軸は北緯誤差である（単位は
ｍ）。図中の◆は従来のＧＰＳユニットの測定誤差を、
△は本発明による測定誤差を示す。図より明らかなよう
に、従来のＧＰＳユニットのみの場合の誤差は、４０ｍ
〜６０ｍ程度であるのに比較して、本発明装置の場合に
は、１０ｍ以内に収まっていることが分かる。

【００７４】次に、本発明の各部の機能の詳細動作をフ
ローチャートを用いて説明する。図１１は初期化動作を
示すフローチャートである。動作の主体はマイクロコン
トローラ２０である。先ず、電池交換を行なった場合に
は（Ｓ１）、第１の初期化を行なう（Ｓ２）。次に、パ
ワーオン／オフスイッチの状態を検知する（Ｓ３）。そ
して、パワースイッチがオンになっているかどうかチェ
ックする（Ｓ４）。オフになっている場合には、ストッ
プモードの起動を行なう（Ｓ５）。

【００７５】オンになっている場合には、第２の初期化
を行なう（Ｓ６）。この第２の初期化の内容は、ボーレ
ート設定、ＬＣＤ設定、ＦＭ受信開始、ＤＡＲＣ受信開
始である。次に、回路の暴走の検知を行なう（Ｓ７）。
次に、キー入力処理（詳細後述）を行ない（Ｓ８）、チ
ューニング処理（詳細後述）を行なう（Ｓ９）。次に、
３００ｍＳ間隔で定期処理（詳細後述）を行なう（Ｓ１
０）。

【００７６】次に、本体の内部時計の時刻設定行なう
（Ｓ１１）。次に、ＤＡＲＣ読み取り制御を行なう（Ｓ
１２）。つぎに、ＤＡＲＣデータ処理（デコード処理）
を行なう（Ｓ１３）。次に、回路動作チェックのための
テストモード処理を行ない（Ｓ１４）、ＤＧＰＳ信号出
力処理を行ない（Ｓ１５）、ＬＣＤ表示処理を行なう
（Ｓ１５）。以上の処理が終了したら、ステップＳ７に
戻り暴走検出処理を行なう。以下、同様の処理を繰り返
す。

【００７７】以上の処理の間に、ＤＡＲＣフレーム割り
込み、ＤＡＲＣブロック割り込み、ＣＣＢ割り込み等の
割り込みが入るようになっている。割り込みが入った
ら、割り込み処理を行ない、その後、元の動作に復帰す
る。

【００７８】図１２、図１３はキー入力処理動作を示す
フローチャートである。先ず、マイクロコントローラ２
０はサーチアップ／ダウンキーが押されたかどうかチェ
ックする（Ｓ１）。押された場合には、オートチューニ
ング中であるかどうかチェックする（Ｓ２）。オートチ
ューニング中である場合には、オートチューニングを解
除し（Ｓ３）、該当周波数のＤＡＲＣ受信開始を行なう
（Ｓ４）。

【００７９】オートチューニング中でない場合には、Ｄ
ＡＲＣ受信を停止し、ＳＣ１０４フォーマットを出力停
止し、新しい周波数をチューニング釦でセットし、キー
連続押しタイマをセットする（Ｓ５）。次に、サーチア
ップ／ダウンが離されたかどうかチェックする（Ｓ
６）。離された場合には、クイックチューニング中であ
るかチェックし（Ｓ７）、そうである場合には、オート
チューニングに移行する（Ｓ８）。クイックチューニン
グ中でない場合には、ステップチューニング時に、ＤＡ
ＲＣの受信を開始する（Ｓ９）。

【００８０】次に、チューニングした周波数を記憶する
ためのメモリキーＳＷ４が離されたかどうかチェックす
る（Ｓ１０）。離された場合には、キーがチョイ押しで
あるかどうかチェックする（Ｓ１１）。そうである場合
には、メモリコール処理、メモリ番号の更新、ＬＣＤ表
示の更新を行なう（Ｓ１２）。

【００８１】次に、受信周波数が変更されたかどうかチ
ェックする（Ｓ１３）。変更された場合には、ＤＡＲＣ
受信停止、ＳＣ１０４出力停止を行ない、新周波数をセ
ットし、ＤＡＲＣ受信開始する（Ｓ１４）。次に、メモ
リキーＳＷ４が押されたかどうかチェックする（Ｓ１
５）。押された場合には、キー連続押しタイマをセット
する（Ｓ１６）。キー連続押しタイマの設定値は、例え
ば２秒程度に設定される。次に、キーの連続押し状態で
あるかどうかチェックする（Ｓ１７）。そうである場合
には、それがメモリキーＳＷ４であるかどうかチェック
し（Ｓ１８）、そうである場合にはメモリセーブ処理を
行ない、受信周波数のセーブを行ない、ＬＣＤの表示更
新を行なう（Ｓ２０）。メモリキーでなかった場合に
は、クイックチューニングに移行する（Ｓ１９）。

【００８２】図１４はチューニング処理動作を示すフロ
ーチャートである。この場合、ＩＦカウント値の判定と
停止条件は以下の２通りである。 通常電界以上の状態で得られる適性範囲による判定 弱電界対策として、広範囲による判定がＯＫの時はＩ
Ｆカウント値が最大になるポイントを探し出す 先ず、オートチューニングプロセスについて説明する。
先ず、チューニング間隔が経過したかどうかチェックす
る（Ｓ１）。チューニング間隔が経過している場合に
は、ＳＤシグナルを検出したかどうかチェックする（Ｓ
２）。ＳＤシグナルを検出していない場合には、次の周
波数を設定し（Ｓ５）、チューニング間隔をセットする
（Ｓ６）。ＳＤシグナルを検出した場合には、ＩＦカウ
ント値の判定を行ない（Ｓ３）、停止条件の範囲内であ
るかどうかチェックする（Ｓ４）。範囲内でない場合に
は、ステップＳ５に進む。範囲内であった場合には、オ
ートチューニングを終了し（Ｓ７）、ＤＡＲＣ受信開始
する（Ｓ８）。

【００８３】次に、クイックチューニングプロセスにつ
いて説明する。先ずチューニング間隔が経過したかどう
かチェックし（Ｓ１）、そうである場合には次の周波数
をセットし（Ｓ２）、チューニング間隔をセットする
（Ｓ１１）。

【００８４】図１５はＣＣＢインタフェース割り込み動
作を示すフローチャートである。ＣＣＢインタフェース
は、一つのシリアルインタフェースで、複数のＩ／Ｏが
制御可能な制御方式である。シリアルインタフェース
は、送信時にも受信時にも割り込みがかかるため、制御
コードやデータを送る場合と、Ｉ／Ｏからのデータを受
信する場合とを区別しながら処理する必要がある。

【００８５】先ず、ＣＣＢ割り込みが制御コード送信時
であるかどうかチェックする（Ｓ１）。そうである場合
には、ＰＬＬからのデータ入力であるかどうかチェック
する（Ｓ２）。そうである場合には、ＰＬＬのステータ
スデータとしてセーブする（Ｓ３）。

【００８６】ＰＬＬからのデータ入力でない場合には、
時刻データ取得中であるかどうかチェックする（Ｓ
４）。そうである場合には、付加情報データ入力である
かどうかチェックし（Ｓ５）、そうでない場合には付加
情報プリアンブルであるかどうかチェックし（Ｓ６）、
そうである場合には付加情報データの読み取り指示を行
なう（Ｓ７）。ステップＳ５において付加情報データ入
力である場合には、日付、時刻情報としてセーブする
（Ｓ８）。

【００８７】ステップＳ４において、時刻データ取得中
でない場合には、ＤＧＰＳデータ入力中であるかどうか
チェックし（Ｓ９）、そうでない場合にはＤＧＰＳのプ
リアンブルであるかどうかチェックし（Ｓ１０）、そう
である場合にはＤＧＰＳデータの読み取り指示を行なう
（Ｓ１１）。ステップＳ９において、ＤＧＰＳデータ入
力中である場合には、ＤＧＰＳデータを４０バイト分セ
ーブする（Ｓ１２）。

【００８８】図１６はＤＡＲＣデータ処理動作を示すフ
ローチャートである。入力されたデータに対して階層４
のＣＲＣチェックを行なう（Ｓ１）。そして、ＣＲＣエ
ラーがあるかどうかチェックする（Ｓ２）。ＣＲＣエラ
ーがない場合には、バッファグループＡ（受信したデー
タを全てコピーするグループ）へデータをコピーする。
そして、３４ビットずつデータの並び替えを行ない、Ｎ
ＵＬＬデータの検出を行ない、受信データ数をカウント
する（Ｓ３）。

【００８９】次に、受信データがないかどうかチェック
する（Ｓ４）。実施データがある場合には、バッファグ
ループＢ（意味のあるデータのみをコピーするグルー
プ）へデータをコピーする。そして、ＳＣ１０４への単
位変換を行ない、エフェメリスの確認とその処理を行な
う（Ｓ５）。

【００９０】図１７はＤＧＰＳ信号処理動作を示すフロ
ーチャートである。ＤＧＰＳデータをＲＳ２３２Ｃで送
出してから１秒が経過したかどうかチェックする（Ｓ
１）。１秒が経過した場合には、無受信が３０秒以上あ
るかどうかチェックする（Ｓ２）。そうでない場合に
は、ＤＧＰＳデータの出力準備（ＳＣ１０４グループＡ
へ）を行ない。そして、ＳＣ１０４へのフォーマット変
換を行ない、出力するデータの補間計算、フィルデータ
の挿入、基準局の健康状態確認を行ない、ＳＣ１０４の
ヘッダを作成し、ＳＣ１０４用パリティデータを作成す
る（Ｓ３）。次に、ＲＳ２３２Ｃ（直列インタフェー
ス）を起動する。そして、ＤＧＰＳデータをＲＳ２３２
Ｃ用フォーマットに変換し、ＲＳ２３２Ｃをスタートさ
せる（Ｓ４）。

【００９１】図１８は３００ｍｓ定期処理動作を示すフ
ローチャートである。先ず、ＤＧＰＳインジケータの点
灯状態をチェックする（Ｓ１）。点灯している時には、
ＤＧＰＳ出力可能状態であるかどうかチェックする（Ｓ
２）。出力可能である場合には、アスタリスクを点灯す
る（Ｓ４。図７参照）。次に、Ａ／Ｄ変換入力を行な
い、バッテリー電圧を読み込み、Ｓメータを読み込む
（Ｓ５）。ＤＧＰＳ出力不能状態の時にはアスタリスク
を点滅させる（Ｓ３）。

【００９２】本発明によれば、ＦＭ多重放送からＤＧＰ
Ｓ情報と時刻情報を取得するため、本ＤＧＰＳ受信装置
に時刻情報を得るためにのみ新たなＧＰＳ受信機を装備
する必要がない。しかも、必要な演算を行なった後、所
定のフォーマットでＧＰＳ測位の誤差補正に必要なＤＧ
ＰＳ情報として出力できるため、ＤＧＰＳ入力端子を備
え、且つ入力フォーマットの適合する既存のＧＰＳ受信
装置に容易に接続でき、測位精度の向上が図れる。

【００９３】また、ＧＰＳ受信装置を必要としないた
め、本ＤＧＰＳ受信装置の回路構成及びＧＰＳ受信機と
の信号の授受等の制御が簡便化され、結果として安価に
ＤＧＰＳ受信装置を製作することができる。

【００９４】更に、本ＤＧＰＳ受信装置の出力フォーマ
ットを変更するだけで、ＤＧＰＳ入力端子の備わったあ
らゆる既存のＧＰＳ受信機に接続できる、ＤＧＰＳ受信
装置を提供することが可能になる。なお、既存のＧＰＳ
受信機と本ＤＧＰＳ受信装置とをケース内に一体的に組
み込むことも容易であるため、製品化において、一体
型、及び分離型と使用用途に合わせた製品構成が複数の
形態で可能である。

【００９５】上述の実施の形態例では、本発明に係るＤ
ＧＰＳ受信装置の出力をカメラのＧＰＳユニットに与え
る場合を例にとって説明したが、これに限るものではな
い。ＧＰＳ情報を利用しているあらゆる種類の装置に対
して、本発明を適用することができる。

【００９６】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように、 （１）第１の発明によれば、複数のラジオ放送局のラジ
オ放送から任意のラジオ放送局のラジオ放送を選局する
選局手段と、該選局手段により選局された第１のラジオ
放送から第１のＤＧＰＳ情報を取り出すＤＧＰＳ情報検
出手段と、前記選局手段により時刻情報を放送している
放送局を選局し、時刻情報を取り出す時刻情報検出手段
と、前記ＤＧＰＳ情報検出手段から検出された前記第１
のＤＧＰＳ情報を前記時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ
情報に変換するＤＧＰＳ情報変換手段とを備えることに
より、例えばＦＭ放送で送られてきたＤＧＰＳ情報を時
刻情報に基づき正規化（時間情報を含めた本来のＤＧＰ
Ｓ情報に戻す）することができる。

【００９７】（２）この場合において、前記時刻情報検
出手段から取り出された時刻情報に基づいて前記時刻情
報を校正し第２の時刻情報を出力する時刻情報校正手段
を備え、前記ＤＧＰＳ情報変換手段が、前記第１のＤＧ
ＰＳ情報を前記第２の時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ
情報に変換することにより、例えばＦＭ放送で送られて
くる時刻信号（時間の基準同期信号）を基に正確な秒単
位の時間に校正し、この校正された時刻情報によりＤＧ
ＰＳ情報を正規化することができる。

【００９８】（３）また、前記ＤＧＰＳ情報変換手段
は、第２のＤＧＰＳ情報を出力する手段を備えることに
より、例えばＦＭ放送で送られてきたＤＧＰＳ情報を時
刻情報に基づき校正して外部に出力することができる。

【００９９】（４）また、ＤＧＰＳ情報を時間の経過に
基づき補正し、補正したＤＧＰＳ情報を出力する補正手
段を備え、前記ＤＧＰＳ情報検出手段により前記第１の
ＤＧＰＳ情報が得られる時間間隔と前記出力手段より第
２のＤＧＰＳ情報が出力される時間間隔が異なる場合、
前記補正手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報が得られた時
から前記第２のＤＧＰＳ情報が出力される時間までの時
間差に対応して前記第２のＤＧＰＳ情報を補正すること
により、例えばＦＭ放送で得られるＤＧＰＳ情報（約５
秒に１回程度）と、ＤＧＰＳ情報を出力する時間（１秒
毎）が異なるため、得られたＤＧＰＳ情報を時刻情報に
基づき出力タイミングに合わせて補正して出力すること
ができる。

【０１００】（５）第２の発明によれば、複数のラジオ
放送局のラジオ放送から任意のラジオ放送局のラジオ放
送を選局する選局手段と、該選局手段により選局された
所定のラジオ放送から第１のＤＧＰＳ情報を取り出すＤ
ＧＰＳ情報検出手段と、前記選局手段により時刻情報を
放送している放送局を選局し、時刻情報を取り出す時刻
情報検出手段と、前記ＤＧＰＳ情報検出手段から検出さ
れた前記第１のＤＧＰＳ情報を前記時刻情報に基づき第
２のＤＧＰＳ情報に変換するＤＧＰＳ情報変換手段と、
前記第２のＤＧＰＳ情報を所定のフォーマットに変換す
るフォーマット変換手段と、該フォーマット変換手段に
より所定のフォーマットに変換された第３のＤＧＰＳ情
報を出力する出力手段とを備えたことにより、例えばＦ
Ｍ放送で送られてきたＤＧＰＳ情報を時刻情報に基づき
正規化し、ＤＡＲＣフォーマットからＧＰＳ受信機が保
有する所定のフォーマット（例えばＳＣ１０４フォーマ
ット）に変換して出力することができる。

【０１０１】（６）この場合において、前記時刻情報検
出手段から取り出された時刻情報に基づき前記時刻情報
を校正し第２の時刻情報を出力する時刻情報校正手段を
備え、前記ＤＧＰＳ情報変換手段が、前記第１のＤＧＰ
Ｓ情報を前記第２の時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情
報に変換することにより、例えばＦＭ放送で送られてく
る時刻信号を正確な秒単位の時間に校正し、この時刻情
報によりＤＧＰＳ情報を正規化することができる。

【０１０２】（７）また、ＤＧＰＳ情報を時間の経過に
基づき補正し、補正したＤＧＰＳ情報を出力する補正手
段を備え、前記ＤＧＰＳ情報検出手段により前記第１の
ＤＧＰＳ情報が得られる時間間隔と前記出力手段により
第３のＤＧＰＳ情報が出力される時間間隔が異なる場
合、前記補正手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報が得られ
た時から前記第３のＤＧＰＳ情報が出力される時間まで
の時間差に対応して前記第２のＤＧＰＳ情報を補正する
ことにより、例えばＦＭ放送で得られるＤＧＰＳ情報
（約５秒に１回）と、ＤＧＰＳ情報を出力する時間（１
秒毎）が異なるため、得られたＤＧＰＳ情報を時刻情報
に基づき出力タイミングに合わせて補正して出力するこ
とができる。

【０１０３】（８）第３の発明によれば、複数のラジオ
放送局のラジオ放送から任意のラジオ放送局のラジオ放
送を選局する選局手段と、該選局手段により選局された
ラジオ放送からＤＧＰＳ情報を取り出すＤＧＰＳ情報検
出手段と、該ＤＧＰＳ情報検出手段がＤＧＰＳ情報を検
出したか否かを判別する手段と、少なくともＤＧＰＳ情
報を検出した否かを示す表示を行なう表示手段とを備
え、前記判別手段がＤＧＰＳ情報を検出したことを判別
した時、前記表示手段にＤＧＰＳ情報検出表示を行なう
ことにより、ＤＧＰＳ情報を放送している放送局を選択
した時、受信感度等の関係でＤＧＰＳ情報を確実に受信
していることを知るための判別表示を行なうことができ
る。

【０１０４】（９）この場合において、前記表示手段に
ＤＧＰＳ情報検出中断を示す表示部を備え、前記判別手
段がＤＧＰＳ情報を検出したことを判別したのち所定時
間ＤＧＰＳ情報を検出しなかった時、前記表示手段に前
記ＤＧＰＳ情報検出中断表示を行なうことにより、ＤＧ
ＰＳ情報を放送している放送局を選択した時、受信感度
等の関係でＤＧＰＳ情報を確実に受信を継続しているこ
とを知るための判別表示を行なうことができる。

【０１０５】（１０）また、前記選局手段が選局したラ
ジオ放送局の受信感度を検出し、検出した結果として少
なくとも受信感度の有無又は高低を表示する受信感度検
出表示手段を備え、前記表示手段のＤＧＰＳ情報検出表
示と、前記受信感度検出表示手段の受信感度の有無又は
高低表示との組み合わせ表示により前記選局手段が選局
したラジオ放送局がＤＧＰＳ情報を放送しているか否か
を判別できるようにすることにより、選局したラジオ放
送局がＤＧＰＳ情報を送信しているのか、受信感度が悪
くＤＧＰＳ情報を検出できないのかを判別表示すること
ができる。

【０１０６】（１１）また、前記第２のＤＧＰＳ情報を
出力する出力手段を設けたことにより、第２のＤＧＰＳ
情報（例えばＤＡＲＣ）を外部に出力することができ
る。

【０１０７】（１２）また、前記第２のＤＧＰＳ情報と
第３のＤＧＰＳ情報の何れかを出力する出力信号切り替
え手段を設けたことにより、第２のＤＧＰＳ情報（例え
ばＤＡＲＣ）と、第３のＤＧＰＳ情報（例えばＳＣ１０
４フォーマット信号）の何れかを選択して出力すること
ができる。

【０１０８】（１３）第４の発明によれば、ラジオ放送
の選局装置において、複数のラジオ放送局のラジオ放送
から少なくとも任意のラジオ放送局のラジオ放送を自動
的に選局できるオートサーチモードを備えた選局手段
と、該選局手段の選局モードを検出する選局モード検出
手段と、選局モードに応じて電流制限を行なう電流制限
手段とを備え、前記選局モード検出手段がオートサーチ
モードであることを検知した時、前記電流制限手段が回
路電流を増幅するようにしたことにより、オートサーチ
モードの時にのみ回路にパワーを供給するようにしてバ
ッテリーの寿命を延ばすことができる。

【０１０９】（１４）第５の発明によれば、ラジオ放送
の受信感度を表示する装置において、ラジオ放送の選局
手段と、該選局手段により選局された周波数のノイズレ
ベルを検出するノイズレベル検出手段と、受信感度を表
示する表示手段と、前記ノイズレベル検出手段のノイズ
レベルに応じて前記表示手段の表示状態を制御する表示
制御手段とを備え、選局したラジオ放送の所定周波数領
域のノイズレベルを検出し、ノイズレベルの大きさに応
じて受信感度を表示することにより、選局したラジオ放
送局の所定周波数領域のノイズレベルを検出し、ノイズ
レベルの大きさに応じて受信感度を表示することができ
る。

【０１１０】（１５）第６の発明によれば、ラジオ放送
受信装置において、ラジオ放送を受信する受信手段と、
該受信手段がラジオ放送を受信できるように伸縮、引き
伸ばし又は折り畳みが可能なアンテナ手段と、前記受信
手段に電源を供給する電源供給手段と、前記アンテナ手
段の伸縮、引き伸ばし又は折り畳みの変化を検出するア
ンテナ検出手段と、該アンテナ検出手段が検出したアン
テナの変化に応じて前記電源供給手段を制御する制御手
段とを備え、前記アンテナ検出手段が、前記アンテナ手
段を前記受信手段がラジオ放送を受信するために変化さ
せたことを検知して前記制御手段が前記電源供給手段の
電源供給を制御することにより、アンテナが伸びたこと
を検知して受信装置の電源をオンにし、アンテナを元に
戻した時受信装置の電源をオフにして、バッテリーの寿
命を伸びすことができる。

【０１１１】このように、本発明によれば、既に保有の
ＧＰＳ受信機に接続できるＤＧＰＳ受信装置を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態例を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明を用いたシステムの外観構成例を示す図
である。

【図３】ＤＧＰＳ情報の構成例を示す図である。

【図４】スケールファクタの内容を示す図である。

【図５】秒単位のＰＲＣ特性算出の説明図である。

【図６】ＳＣ１０４フォーマットの構成を示す図であ
る。

【図７】ディスプレイの表示の一部を示す図である。

【図８】受信感度レベルの表示説明図である。

【図９】バッテリー表示モニタの表示説明図である。

【図１０】本発明による効果の説明図である。

【図１１】本発明の初期化動作を示すフローチャートで
ある。

【図１２】キー入力処理動作を示すフローチャートであ
る。

【図１３】キー入力処理動作を示すフローチャートであ
る。

【図１４】チューニング処理動作を示すフローチャート
である。

【図１５】ＣＣＢインタフェース割り込み動作を示すフ
ローチャートである。

【図１６】ＤＡＲＣデータ処理動作を示すフローチャー
トである。

【図１７】ＤＧＰＳ信号処理動作を示すフローチャート
である。

【図１８】３００ｍｓ定期処理動作を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

１ ＧＰＳ受信機 ２ ＦＭアンテナ ３ ＦＭ放送受信部 ４ ＰＬＬ周波数シンセサイザ ５ アンプ ６ ＤＡＲＣデコーダ ７ バッテリー（乾電池） ８ 定電圧回路 ２０ マイクロコントローラ ２１ 内部時計 ３０ ディスプレイ ＳＷ１ スイッチ ＳＷ２ スイッチ ＳＷ３ スイッチ ＳＷ４ スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｈ 1/00 Ｈ０４Ｈ 1/00 Ｐ (72)発明者 宮木 勝志 東京都青梅市河辺町10丁目６番１号 トミ タワー702 アドフォクス株式会社内

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のラジオ放送局のラジオ放送から任
   意のラジオ放送局のラジオ放送を選局する選局手段と、 該選局手段により選局された第１のラジオ放送から第１
   のＤＧＰＳ情報を取り出すＤＧＰＳ情報検出手段と、 前記選局手段により時刻情報を放送している放送局を選
   局し、時刻情報を取り出す時刻情報検出手段と、 前記ＤＧＰＳ情報検出手段から検出された前記第１のＤ
   ＧＰＳ情報を前記時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情報
   に変換するＤＧＰＳ情報変換手段とを備えたＤＧＰＳ受
   信装置。
2. 【請求項２】 前記時刻情報検出手段から取り出された
   時刻情報に基づいて前記時刻情報を校正し第２の時刻情
   報を出力する時刻情報校正手段を備え、 前記ＤＧＰＳ情報変換手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報
   を前記第２の時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情報に変
   換することを特徴とする請求項１記載のＤＧＰＳ受信装
   置。
3. 【請求項３】 前記ＤＧＰＳ情報変換手段は、第２のＤ
   ＧＰＳ情報を出力する手段を備えることを特徴とする請
   求項１又は２の何れかに記載のＤＧＰＳ受信装置。
4. 【請求項４】 ＤＧＰＳ情報を時間の経過に基づき補正
   し、補正したＤＧＰＳ情報を出力する補正手段を備え、 前記ＤＧＰＳ情報検出手段により前記第１のＤＧＰＳ情
   報が得られる時間間隔と前記出力手段より第２のＤＧＰ
   Ｓ情報が出力される時間間隔が異なる場合、 前記補正手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報が得られた時
   から前記第２のＤＧＰＳ情報が出力される時間までの時
   間差に対応して前記第２のＤＧＰＳ情報を補正すること
   を特徴とする請求項１乃至３の何れかに記載のＤＧＰＳ
   受信装置。
5. 【請求項５】 複数のラジオ放送局のラジオ放送から任
   意のラジオ放送局のラジオ放送を選局する選局手段と、 該選局手段により選局された所定のラジオ放送から第１
   のＤＧＰＳ情報を取り出すＤＧＰＳ情報検出手段と、 前記選局手段により時刻情報を放送している放送局を選
   局し、時刻情報を取り出す時刻情報検出手段と、 前記ＤＧＰＳ情報検出手段から検出された前記第１のＤ
   ＧＰＳ情報を前記時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情報
   に変換するＤＧＰＳ情報変換手段と、 前記第２のＤＧＰＳ情報を所定のフォーマットに変換す
   るフォーマット変換手段と、 該フォーマット変換手段により所定のフォーマットに変
   換された第３のＤＧＰＳ情報を出力する出力手段とを備
   えたＤＧＰＳ受信装置。
6. 【請求項６】 前記時刻情報検出手段から取り出された
   時刻情報に基づき前記時刻情報を校正し第２の時刻情報
   を出力する時刻情報校正手段を備え、 前記ＤＧＰＳ情報変換手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報
   を前記第２の時刻情報に基づき第２のＤＧＰＳ情報に変
   換することを特徴とする請求項５記載のＤＧＰＳ受信装
   置。
7. 【請求項７】 ＤＧＰＳ情報を時間の経過に基づき補正
   し、補正したＤＧＰＳ情報を出力する補正手段を備え、 前記ＤＧＰＳ情報検出手段により前記第１のＤＧＰＳ情
   報が得られる時間間隔と前記出力手段により第３のＤＧ
   ＰＳ情報が出力される時間間隔が異なる場合、 前記補正手段が、前記第１のＤＧＰＳ情報が得られた時
   から前記第３のＤＧＰＳ情報が出力される時間までの時
   間差に対応して前記第２のＤＧＰＳ情報を補正すること
   を特徴とする請求項５又は６の何れかに記載のＤＧＰＳ
   受信装置。
8. 【請求項８】 複数のラジオ放送局のラジオ放送から任
   意のラジオ放送局のラジオ放送を選局する選局手段と、 該選局手段により選局されたラジオ放送からＤＧＰＳ情
   報を取り出すＤＧＰＳ情報検出手段と、 該ＤＧＰＳ情報検出手段がＤＧＰＳ情報を検出したか否
   かを判別する手段と、 少なくともＤＧＰＳ情報を検出した否かを示す表示を行
   なう表示手段とを備え、 前記判別手段がＤＧＰＳ情報を検出したことを判別した
   時、前記表示手段にＤＧＰＳ情報検出表示を行なうこと
   を特徴とするＤＧＰＳ受信装置。
9. 【請求項９】 前記表示手段にＤＧＰＳ情報検出中断を
   示す表示部を備え、前記判別手段がＤＧＰＳ情報を検出
   したことを判別したのち所定時間ＤＧＰＳ情報を検出し
   なかった時、前記表示手段に前記ＤＧＰＳ情報検出中断
   表示を行なうことを特徴とする請求項８記載のＤＧＰＳ
   受信装置。
10. 【請求項１０】 前記選局手段が選局したラジオ放送局
    の受信感度を検出し、検出した結果として少なくとも受
    信感度の有無又は高低を表示する受信感度検出表示手段
    を備え、 前記表示手段のＤＧＰＳ情報検出表示と、前記受信感度
    検出表示手段の受信感度の有無又は高低表示との組み合
    わせ表示により前記選局手段が選局したラジオ放送局が
    ＤＧＰＳ情報を放送しているか否かを判別できるように
    することを特徴とする請求項８又は９の何れかに記載の
    ＤＧＰＳ受信装置。
11. 【請求項１１】 前記第２のＤＧＰＳ情報を出力する出
    力手段を設けたことを特徴とする請求項８記載のＤＧＰ
    Ｓ受信装置。
12. 【請求項１２】 前記第２のＤＧＰＳ情報と第３のＤＧ
    ＰＳ情報の何れかを出力する出力信号切り替え手段を設
    けたことを特徴とする請求項８記載のＤＧＰＳ受信装
    置。
13. 【請求項１３】 ラジオ放送の選局装置において、 複数のラジオ放送局のラジオ放送から少なくとも任意の
    ラジオ放送局のラジオ放送を自動的に選局できるオート
    サーチモードを備えた選局手段と、 該選局手段の選局モードを検出する選局モード検出手段
    と、 選局モードに応じて電流制限を行なう電流制限手段とを
    備え、 前記選局モード検出手段がオートサーチモードであるこ
    とを検知した時、前記電流制限手段が回路電流を増幅す
    るようにしたことを特徴とするＤＧＰＳ受信装置。
14. 【請求項１４】 ラジオ放送の受信感度を表示する装置
    において、 ラジオ放送の選局手段と、 該選局手段により選局された周波数のノイズレベルを検
    出するノイズレベル検出手段と、 受信感度を表示する表示手段と、 前記ノイズレベル検出手段のノイズレベルに応じて前記
    表示手段の表示状態を制御する表示制御手段とを備え、 選局したラジオ放送の所定周波数領域のノイズレベルを
    検出し、ノイズレベルの大きさに応じて受信感度を表示
    することを特徴とするＤＧＰＳ受信装置。
15. 【請求項１５】 ラジオ放送受信装置において、 ラジオ放送を受信する受信手段と、 該受信手段がラジオ放送を受信できるように伸縮、引き
    伸ばし又は折り畳みが可能なアンテナ手段と、 前記受信手段に電源を供給する電源供給手段と、 前記アンテナ手段の伸縮、引き伸ばし又は折り畳みの変
    化を検出するアンテナ検出手段と、 該アンテナ検出手段が検出したアンテナの変化に応じて
    前記電源供給手段を制御する制御手段とを備え、 前記アンテナ検出手段が、前記アンテナ手段を前記受信
    手段がラジオ放送を受信するために変化させたことを検
    知して前記制御手段が前記電源供給手段の電源供給を制
    御することを特徴とするＤＧＰＳ受信装置。