JPH11211207A - 換気構造 - Google Patents

換気構造

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JPH11211207A
JPH11211207A JP1591598A JP1591598A JPH11211207A JP H11211207 A JPH11211207 A JP H11211207A JP 1591598 A JP1591598 A JP 1591598A JP 1591598 A JP1591598 A JP 1591598A JP H11211207 A JPH11211207 A JP H11211207A
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健一 佐藤
Yuichi Ishikawa
雄一 石川
Kozo Hagitani
宏三 萩谷
Hisahiro Yoshida
尚弘 吉田
Shuji Shirota
修司 城田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 居室空間を有する建築物において、電力消費
や換気扇等の機械のメンテナンスを最小限に止め、且つ
安定した量の外気を居室空間内に供給して居室空間内の
換気を常時行うことが可能な換気構造を提供することで
ある。 【解決手段】 少なくとも一部が前記建築物10の天井
裏11に設けられるとともに、前記建築物11を水平方
向に貫通して設けられた主給気ダクト21と主排気ダク
ト31と、前記主給気ダクト21から分岐して設けら
れ、前記居室空間12と連通する分岐給気ダクト22
と、前記主給気ダクト21に設けられた逆流防止ダンパ
24と、前記主排気ダクト31から分岐して設けられ、
前記居室12空間と連通する分岐排気ダクト32bと、
前記分岐排気ダクト32に設けられた逆流防止ダンパ3
2aと、前記分岐排気ダクトと前記主排気ダクトとが接
続する接続部33に設けられ、前記主排気ダクト31内
の空気の流れにより前記分岐排気ダクト32内の空気を
前記主排気ダクト31内に流入させる分岐排気流入部3
4と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、居室空間を有する
建築物の換気構造に関し、特に、集合住宅等における各
居室空間の換気を行う換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅などの居室空間を有する
建築物においては、例えば、窓を開けることにより居室
空間の換気を行っていた。また、居室の外壁に給気口を
設けるとともに、さらにこの給気口よりも高い位置に排
気口を設けて、室内と室外の温度差を利用して換気を行
うものもある。さらに、前記排気口に換気扇を設けて、
この換気扇により該居室空間の換気を行うものもある。
【0003】ところで、近年、集合住宅等を構築する際
に使用される合板等に含まれるホルムアルデヒド等の有
害物質の発生が問題となっている。特に、最近では、住
宅の気密化、密閉化が進んでおり、そのうえ、エアコン
の普及で夏・冬は窓を開けることも少なく上記有害物質
が居室空間内にこもることになって人体に悪影響を及ぼ
す事例が増加している。従って、このような有害物質を
排除するため、居室内の24時間換気が望ましいと言わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記窓
を常時開けておくことは、防犯上不可能であるし、冷暖
房エネルギーの浪費となってしまう。また、単に給気口
と排気口の高低差を設けて室内外の温度差を利用した換
気では、過不足のない適切な換気を行うことが難しく、
また、換気扇等を常時使用する場合には、多くの電力が
消費されてしまうとともに、換気扇等のメンテナンスの
必要性が生じてしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、居室空間を有する建築物において、電力消費
や換気扇等の機械のメンテナンスを最小限に止め、且つ
安定した量の外気を居室空間内に供給して居室空間内の
換気を常時行うことが可能な換気構造を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、居室空間を有する建築物の
該居室空間内の換気を行うための換気構造であって、少
なくとも一部が前記建築物の天井裏に設けられるととも
に、前記建築物を水平方向に貫通して設けられた主給気
ダクトと、前記主給気ダクトの両端部に設けられ、外気
を前記主給気ダクトに取り入れることが可能な給気口
と、前記主給気ダクトから分岐して設けられ、前記居室
空間と連通する分岐給気ダクトと、前記主給気ダクトに
設けられ、前記主給気ダクトの空気が前記各給気口から
外部へ流出することを防止する逆流防止ダンパと、を備
えたことを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、建築物を水
平方向に貫通する主給気ダクトの両端部に設けられた給
気口によって、風の方向に応じて主給気ダクト内に外気
が取り入れられ、逆流防止ダンパによって、取り入れら
れた外気は、反対方向の給気口から流出することが防止
され、そして、取り入れられた外気は、分岐給気ダクト
を介して居室空間内に供給される。従って、風の方向に
応じて外気の取り入れが可能なので、従来のように給気
口が一方向にしか設けられていないものに比べて、より
確実に外気を主給気ダクト内に取り入れることができる
こととなって、ファンなどの機械を使用しなくても自然
のエネルギーで給気を行うことができる。
【0008】また、居室空間内への外気の給気は、分岐
給気ダクトを介して行われるので、壁面が外部と面して
いない居室であっても給気が可能であるとともに、各居
室間においてほぼ等しい量の給気を行うことができる。
また、必ずしも給気口を居室空間の外壁に設ける必要が
ないので、居室内の外観性にとっても好ましい。また、
主給気ダクトは、少なくとも一部は天井裏に設けられて
いるのでダクトの配管上の制約が少なく、また邪魔にな
ることも少ない。更に、例えば、多層階住宅においても
各一階毎又は各住戸毎に主給気ダクトを配置させること
が出来る。
【0009】ここで、居室空間を有する建築物とは、住
宅、事務所、店舗、集会場など一定の目的のため人が継
続的に使用する空間(居室空間)を有する建築物のこと
を意味する。給気口は、必ずしも外壁に設ける必要はな
く、低層建築又は低層階の場合には、主給気ダクトを外
壁面に沿って上方に延長して、給気口を外壁よりも上方
に設けるようにしてもよい。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の換
気構造において、前記主給気ダクトには、前記各給気口
から前記主給気ダクトへ流入する風量を調整する風量調
整ダンパが設けられていることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明によれば、主給気ダク
トに設けられた風量調整ダンパによれば、各給気口から
主給気ダクトへ流入する風量が調整されるので、一定量
以上の外気が居室空間内に流入しないこととなって、例
えば、風が強い日に必要以上の外気が居室空間内に流入
して冷暖房効率を低下させてしまうようなことがなくな
る。
【0012】請求項3記載の発明は、居室空間を有する
建築物の該居室空間内の換気を行うための換気構造であ
って、少なくとも一部が前記建築物の天井裏に設けられ
るとともに、前記建築物を水平方向に貫通して設けられ
た主排気ダクトと、前記主排気ダクトの両端部に設けら
れ、外気を前記主排気ダクトに取り入れることが可能な
通気口と、前記主排気ダクトから分岐して設けられ、前
記居室空間と連通する分岐排気ダクトと、前記分岐排気
ダクトに設けられ、前記分岐排気ダクトの内部から前記
居室空間への空気の流入を防止する逆流防止ダンパと、
前記分岐排気ダクトと前記主排気ダクトとが接続する接
続部に設けられ、前記主排気ダクト内の空気の流れによ
り前記分岐排気ダクト内の空気を前記主排気ダクト内に
流入させる分岐排気流入部と、を備えていることを特徴
としている。
【0013】請求項3記載の発明によれば、建築物を水
平方向に貫通する主排気ダクトの両端部に設けられた通
気口によって、風の方向に応じて主排気ダクト内に外気
が取り入れられ、分岐排気ダクトを介して取り入れられ
た居室空間内の空気が、分岐排気流入手段による誘引作
用によって、主排気ダクト内に流入させられて通気口か
ら排出される。従って、風の方向に応じて、主排気ダク
トの両端部のどちらかの通気口より主排気ダクト内に外
気を取り入れることが出来るとともに、この主排気ダク
トの空気の流れを利用して居室空間の排気が可能となる
ので、換気扇などの機械を用いる必要がなくなることと
なって、電力がかからず、且つ換気扇等の機械のメンテ
ナンスもする必要がない。
【0014】また、排気は、分岐排気ダクトを介して行
われるので、壁面が外部と面していない居室であっても
排気が可能であるとともに、各居室ほぼ等しい量の排気
を行うことができる。また、必ずしも通気口を居室空間
の外壁に設ける必要がないので、居室内の外観性にとっ
ても好ましい。また、主排気ダクトは、少なくとも一部
は天井裏に設けられているのでダクトの配管上の制約が
少なく、また邪魔になることも少ない。更に、例えば、
多層階住宅においても各一階毎又は各住戸毎に主給気ダ
クトを配置させることが出来る。
【0015】ここで、通気口は、必ずしも外壁に設ける
必要はなく、低層建築又は低層階の場合には、主排気ダ
クトを外壁面に沿って上方に延長して、通気口を外壁よ
りも上方に設けるようにしてもよい。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の換気構造であって、少なくとも一部が前記建
築物の天井裏に設けられるとともに、前記建築物を水平
方向に貫通して設けられた主排気ダクトと、前記主排気
ダクトの両端部に設けられ、外気を前記主排気ダクトに
取り入れることが可能な通気口と、前記主排気ダクトか
ら分岐して設けられ、前記居室空間と連通する分岐排気
ダクトと、前記分岐排気ダクトに設けられ、前記分岐排
気ダクトの内部から前記居室空間への空気の流入を防止
する逆流防止ダンパと、前記分岐排気ダクトと前記主排
気ダクトとが接続する接続部に設けられ、前記主排気ダ
クト内の空気の流れにより前記分岐排気ダクト内の空気
を前記主排気ダクト内に流入させる分岐排気流入部と、
を備えていることを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明によれば、主給気ダク
トによって取り入れられた外気が分岐給気ダクトを介し
て居室空間内に供給され、居室空間内の空気が分岐排気
ダクトを介して主排気ダクトに取り入れられた空気のと
ともに外部に排気されるので、風などによる自然のエネ
ルギーを利用しての換気が可能となることとなって、電
力消費することなしに居室空間内の換気を行うことが出
来る。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項4記載の換
気構造において、前記主給気ダクトの前記給気口と、前
記主排気ダクトの前記通気口と、が略等しい高さに設け
られていることを特徴としている。
【0019】請求項5記載の発明によれば、前記主給気
ダクトの前記給気口の高さと、前記主排気ダクトの前記
通気口の高さと、が略等しい位置とされているので、例
えば、外部と居室空間との間の温度差による換気のバラ
ツキを無くすことが出来ることとなって、常にほぼ一定
量の換気を行うことが出来る。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項3〜5の何
れかに記載の換気構造において、前記分岐排気流入部に
は、前記主排気ダクトの定常部よりも流速を速くさせる
流速変更部材が設けられていることを特徴としている。
【0021】請求項6記載の発明によれば、流速変更部
材によって主排気ダクトの分岐排気流入部の流速が定常
部のそれよりも速くなるようにされるので、いわゆるベ
ンチュリ効果によって分岐排気ダクト内の空気が主排気
ダクト内に流入して通気口から排気されるので、居室空
間の排気が換気扇などの機械を使用しなくもできること
となって、省エネルギー化が図れる。即ち、分岐排気流
入部の流速が定常部よりも速くなると、分岐流入部の動
圧が大きくなって静圧が小さくなるので、分岐排気ダク
ト内の空気が主排気ダクトに流入しやすくなって排気出
来る。
【0022】ここで、流速変更部材は、分岐排気流入部
の流速を速めて動圧を上げることができるものであれば
よく、例えば、主排気ダクトの定常部の径よりも縮径と
なる縮径部材があり、この縮径部材を分岐排気流入部の
主排気ダクトに取り付けて、分岐排気ダクトをこの縮径
部材の縮径部に接続してもよい。また、流速変更部材
は、例えば、分岐排気流入部に主排気ダクトの流れを遮
る堰などでもよい。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項3〜5の何
れかに記載の換気構造において、前記分岐排気流入部に
は、前記主排気ダクトを流れる空気の圧力により回転す
ることによって前記分岐排気ダクト内の空気を前記主排
気ダクト内に誘導する空気誘導部材が設けられているこ
とを特徴としている。
【0024】請求項7記載の発明によれば、主排気ダク
トを流れる空気の圧力により回転する空気誘導部材によ
って分岐排気ダクト内の空気が主排気ダクト内に誘導さ
れて排気されるので、居室空間の排気が換気扇などの機
械を使用しなくもできることとなって、省エネルギー化
が図れる。
【0025】前記空気誘導部材は、例えば、羽根などで
あって、任意の点を支点として回転するものなどであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
換気構造の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発
明を好適に実施した場合の集合住宅の換気システムを模
式的に示した集合住宅の断面図である。
【0027】図1に示した本発明に係る換気構造として
の換気システム1は、集合住宅10内の各住戸の天井裏
11に設けられていて、外部から風などの外気を取り入
れて各居室12,12内に給気する給気部2と、居室1
2,12内の空気を外部に排出する排気部3と、水周り
13内の空気を排気する水周り排気部4と、を備えてい
る。
【0028】前記給気部2は、集合住宅10の外壁A
(例えば、東側の外壁面)から反対側の外壁B(例え
ば、西側の外壁面)まで前記天井裏11を貫通して設け
られた主給気ダクト21と、この主給気ダクト21から
分岐して設けられ、各居室12,12と連通した分岐給
気ダクト22,22と、同様に前記主給気ダクト21か
ら分岐して設けられ、前記外壁Bと連通した補助給気ダ
クト23を備えている。前記主給気ダクト21の両端部
には、前記外壁Aと前記外壁Bのそれぞれに給気口21
a,21bが設けられ、該給気口21a,21bから前
記主給気ダクト21に外気を取り入れることが出来るよ
うになっている。
【0029】また、前記主給気ダクト21の前記各給気
口21a,21b付近には、前記主給気ダクト21の外
部から内部方向に空気を流入させるが、逆に前記主給気
ダクト21の内部から外部方向への空気の流れをせき止
める逆流防止ダンパ24と、前記主給気ダクト21の内
部に流入される空気の流量を調整する風量調整ダンパ2
5が設けられている。
【0030】ここで、本発明に用いられる逆流防止ダン
パ24及び風量調整ダンパ25の構造と作用の一例を図
を用いて説明する。図2は、本発明に適用される逆流防
止ダンパの構造の一例を示した斜視図であり、図3は、
図2の逆流防止ダンパの構造を模式的に示した断面図で
ある。
【0031】図2、図3に示す逆流防止ダンパ24は、
円筒状の外枠部材24aと、この外枠部材24aの内側
に設けられ、この外枠部材24aの空洞部を塞ぐ半円状
の上羽根24b、及び下羽根24cと、この下羽根24
cに設けられた錘24dと、前記上羽根24bと下羽根
24cが逆方向に倒れないようにするためのストッパー
24eなどにより構成されている。
【0032】前記上羽根24b及び下羽根24cは、そ
れぞれ直径部24f,24fを支点として回動自在とな
っており、常時においては、上羽根24bは自重によっ
て中心方向に略90度倒れ、また、下羽根24cは錘2
4dが垂れ下がることによって中心方向に略90度倒れ
るようになっている。そして、図3中の右側から空気が
流れ込む場合には、この開いた上下の隙間から前記主給
気ダクト21内に空気が流れるようになっているが、図
3中の左側から空気が流れ込む場合には、この空気の圧
力により前記上羽根24bと前記下羽根24cが前記ス
トッパー24eの位置まで動くことにより、前記主給気
ダクト21が閉塞されて風の流れがせき止められるよう
になっている。従って、前記主給気ダクト21内の空気
は、外部に流出されないようになっている。また、上記
逆流防止ダンパ24は、常時は開いているので、微風で
あっても前記主給気ダクト21の内部に風を取り入れる
ことが出来るという利点がある。
【0033】なお、逆流防止ダンパ24は、上記説明し
た構造のものに限らず、風が一方向のみに流れるもので
あればどのようなものであってもよく、例えば、常時は
閉じていて一定以上の風力を有する風が吹いた場合に開
くようなものであってもよい。
【0034】図4は、本発明に適用される風量調整ダン
パの構造の一例を示した斜視図であり、図5は、図4の
風量調整ダンパの構造を模式的に示した断面図である。
図4、図5に示す風量調整ダンパ25は、可撓性を有
し、断面が弧字状となっている4枚の風量調整羽根25
a…とストッパー25b…と、がらり25cなどにより
構成されている。
【0035】前記風量調整ダンパ25は、前記風量調整
羽根25a…が前記主給気ダクト21の内部に向かって
凸となるように設けられ、図5中の矢印の方向に空気が
流入すると、前記主給気ダクト21と前記風量調整羽根
25a…との間の隙間25dから前記主給気ダクト21
の内部に空気が流入するが、このとき、前記風量調整羽
根25a…は空気の圧力によって前記隙間25d,25
dを塞ぐように撓むようになっている。そして、風の流
量が多くなると、前記風量調整羽根25a…に働く圧力
も増加して前記隙間25d,25dが更に小さくなるこ
とにより、前記主給気ダクト21に流入される風量が調
整されるようになっている。
【0036】このような風量調整ダンパ25を用いるこ
とにより、風が強い時でも主給気ダクト21に流入され
る空気量が多すぎることがなく、居室12,12内の冷
暖房効率を落とすことがなく一定レベルの換気を行うこ
とが出来る。
【0037】なお、風量調整ダンパ25は、上記構成の
ものに限るものではなく、主給気ダクト21に流入する
風量を調整可能なものであればどのような構造のもので
あってもよい。
【0038】また、前記分岐給気ダクト22には、図1
に示すように、別の居室12の前記分岐給気ダクト22
から主給気ダクト21を通して聞こえてくる音や、主給
気ダクト21或いは分岐給気ダクト22を空気が通過す
る時に発生する音を消すための消音チャンバ26が設け
られている。前記消音チャンバ26は、例えば、グラス
ウールなどから出来ているが、これに限るものではな
い。
【0039】前記補助給気ダクト23は、その一部に換
気扇27を備えている。そして、前記主給気ダクト21
に流入される空気の供給量が少ない場合には換気扇27
を作動させて空気を前記主給気ダクト21に取り入れる
ことが出来るようになっている。
【0040】前記排気部3は、集合住宅の外壁A(例え
ば、東側の外壁面)から反対側の外壁B(例えば、西側
の外壁面)まで前記天井裏11を貫通して設けられた主
排気ダクト31と、この主排気ダクト31から分岐して
設けられ、各居室12,12と連通した分岐排気ダクト
32,32と、を備えている。
【0041】前記主排気ダクト31は、前記外壁Aと前
記外壁Bのそれぞれに通気口31a,31bが設けら
れ、該通気口31a,31bから前記主排気ダクト31
に外気を取り入れることが出来るようになっているとと
もに、前記居室12,12から前記分岐排気ダクト3
2,32を通して流入した空気を外部に排気させること
が出来るようになっている。また、前記主排気ダクト3
1が設けられる高さは、前記主給気ダクト21が設けら
れる高さとほぼ同じになっている。
【0042】前記分岐排気ダクト32,32は、前記居
室12,12内の空気を取り入れるための居室空気取入
口32a,32aを備え、この居室空気取入口32a,
32aから前記居室12,12内の空気を流入させて前
記主排気ダクト31に流出させるものである。前記分岐
排気ダクト32,32の前記居室空気取入口32a,3
2a付近には、前記居室12,12から前記分岐排気ダ
クト32,32方向には空気を流入させるが、逆に前記
分岐排気ダクト32,32の内部から前記居室12,1
2方向への空気の流れをせき止める逆流防止ダンパ32
bが設けられている。この逆流防止ダンパ32bは、前
記逆流防止ダンパ25と同様のものである。
【0043】ここで、前記分岐排気ダクト32,32と
前記主排気ダクト31とが接続する接続部33の分岐排
気流入部34について図6〜図13を用いて説明する。
図6は、一般的な主排気ダクトと分岐排気ダクトの接続
部を示した正面図であり、図7〜図12は、本発明に係
る主排気ダクトと分岐排気ダクトの接続部の正面図であ
る。
【0044】図6に示すような、一般的な前記接続部3
3の前記分岐排気流入部34では、前記主排気ダクト3
1から前記分岐排気ダクト32,32方向に空気が流れ
るため、居室12,12内の空気を排気することが出来
ない。
【0045】そこで、図7に示すように、前記接続部3
3の前記分岐排気流入部34に、前記主排気ダクト31
の定常部31cの径に比べて小さい縮径部35aを有す
る縮径部材(流速変更部材)35を設け、更に前記縮径
部35aに、前記分岐排気ダクト32を取り付けた。前
記構造によれば、前記主排気ダクト31の定常部31a
を流れる空気の流速が前記縮径部35aの所で速くなっ
て動圧が上がる。従って、前記縮径部35aの静圧が下
がることとなって、いわゆるベンチュリ効果で前記分岐
排気ダクト32内の空気が前記主排気ダクト31内に流
入するようになっている。即ち、前記分岐排気流入部3
4の流速が定常部31cよりも速くなると、前記分岐排
気流入部34の動圧が大きくなって静圧が小さくなるの
で、前記分岐排気ダクト32,32内の空気が前記主排
気ダクト31に流入しやすくなって排気される。
【0046】また、ベンチュリ効果を利用した前記分岐
排気流入部として、図8〜図11に示した構造のものを
用いてもよい。具体的には、図8に示した前記接続部3
3の前記分岐排気流入部34には、前記分岐排気ダクト
31を挟んで両側に、半円状の堰板(流速変更部材)3
6,36が設けられている。前記堰板36,36によっ
て、前記分岐排気流入部34に流れ込んだ空気はせき止
められるとともに、せき止められた空気は上方の隙間3
6aを通過する際に流速が高められるので、前記主排気
ダクト31に前記分岐排気ダクト32内の空気が流入す
るようになる。
【0047】図9に示した前記接続部33の前記分岐排
気流入部34には、前記分岐排気ダクトを挟んで両側
に、滑らかな斜面部37aを有する傾斜部材(流速変更
部材)37が設けられている。前記傾斜部材37によっ
て、前記分岐排気流入部34に流れ込んだ空気は前記斜
面部37aに沿って上方の隙間37bを通過することと
なり、この隙間37bを通過する際に流速が高められる
ので、前記主排気ダクト31に前記分岐排気ダクト32
内の空気が流入するようになる。
【0048】図10に示した前記接続部33の前記分岐
排気流入部34に接続された前記分岐排気ダクト32
に、前記主排気ダクト31内に延出した延出部(流速変
更部材)38が設けられ、この延出部38には、その先
端部からなだらかに下方に傾斜した傾斜部38aが設け
られている。前記延出部38によって、前記分岐排気流
入部34に流れ込んだ空気は前記斜面部38aに沿って
上方の隙間38bを通過することとなり、この隙間38
bを通過する際に流速が高められるので、前記主排気ダ
クト31に前記分岐排気ダクト32内の空気が流入する
ようになる。
【0049】図11に示した前記接続部33の前記分岐
排気流入部34には、前記主排気ダクト31と接続さ
れ、外側に湾曲した湾曲部(流速変更部材)39が設け
られ、前記湾曲部39に前記分岐排気ダクト32が接続
されている。前記湾曲部39によって、前記分岐排気流
入部34に流れ込んだ空気は前記湾曲部の内周部39a
と外周部39bの流速に差が生じる。即ち、内周部39
aに比べ外周部39bの流速が速められることとなっ
て、前記主排気ダクト31に前記分岐排気ダクト32内
の空気が流入するようになる。
【0050】また、前記ベンチュリ効果を利用した方法
以外でも、前記分岐排気ダクト32内の空気を前記主排
気ダクト31に流入させてもよい。例えば、図12に示
すように、前記接続部33の前記分岐排気流入部34に
おける前記分岐排気ダクト32の流出口32cの直上の
前記主排気ダクト31に、前記主排気ダクト31を流れ
る風によって垂直方向に回転する回転羽根40が設けら
れている。前記回転羽根40は、半円状になっていて、
図13の前記分岐排気流入部34の断面図に示すよう
に、先端部に錘40aが取り付けられ、回転軸40bを
支点として、矢印方向に正逆転するようになっている。
【0051】次に、上記説明した集合住宅10の換気シ
ステム1における換気動作について説明する。まず、風
の向きによって前記外壁A側の給気口21a、或いは前
記外壁B側の給気口21bから空気を前記主給気ダクト
21に取り入れる。このとき、風量が所定の風量よりも
少ない場合には、前記換気扇27を作動させて前記補助
給気ダクト23より風を取り入れる。また、このとき、
前記逆流防止ダンパ24によって、例えば、外壁A側の
前記給気口21aから流入された空気は、再び反対の外
壁B側の前記給気口21bから流出せず、せき止められ
る。
【0052】次に、前記主給気ダクト21に流入した空
気は、前記分岐給気ダクト22,22を介して居室1
2,12に供給される。そして、居室12,12内の空
気は、前記分岐排気ダクト32,32の居室空気取入口
32a,32aから前記分岐排気ダクト32,32に流
入する。前記分岐排気ダクト32,32に流入された空
気は、前記分岐排気流入部の構造が図7〜図12の何れ
かの構造になっているので、前記主排気ダクト31を流
れる空気と合流して、前記主排気ダクト31のどちらか
一方の通気口31a,31bから排出される。
【0053】以上説明した本発明に係る換気構造によれ
ば、集合住宅10を水平方向に貫通する主給気ダクト2
1の両端部に設けられた給気口21a,21bによっ
て、風の方向に応じて主給気ダクト21内に外気が取り
入れられ、逆流防止ダンパ24によって、取り入れられ
た外気は、反対方向の給気口21a,21bから流出す
ることが防止され、そして、取り入れられた外気は、分
岐給気ダクト22,22を介して居室12,12内に供
給される。従って、風の方向に応じて外気の取り入れが
可能なので、従来のように給気口が一方向にしか設けら
れていないものに比べて、より確実に外気を主給気ダク
ト21内に取り入れることができることとなって、ファ
ンなどの機械を使用しなくてもよく自然のエネルギーで
給気を行うことができる。
【0054】また、居室12,12内への外気の給気
は、分岐給気ダクト22,22を介して行われるので、
壁面が外部と面していない居室12,12であっても給
気が可能であるとともに、各居室12,12ほぼ等しい
量の給気を行うことができる。また、主給気ダクト21
に設けられた風量調整ダンパ25によれば、各給気口2
1a,21bから主給気ダクト21へ流入する風量が調
整されるので、一定量以上の外気が居室12,12内に
流入しないこととなって、例えば、風が強い日に必要以
上の外気が居室12,12内に流入して冷暖房効率を低
下させてしまうようなことがなくなる。
【0055】更に、集合住宅10を水平方向に貫通する
前記主排気ダクト31の両端部に設けられた通気口31
a,31bによって、風の方向に応じて主排気ダクト3
1内に外気が取り入れられ、前記分岐排気ダクト32,
32を介して取り入れられた居室12,12内の空気
が、主排気ダクト31内に流入させられて通気口31
a,31bから排出される。従って、風の方向に応じ
て、主排気ダクト31の両端部のどちらかの通気口31
a,31bより主排気ダクト31内に外気を取り入れる
ことが出来るとともに、この主排気ダクト31の空気の
流れを利用して居室12,12の排気が可能となるの
で、換気扇などの機械を用いる必要がなくなることとな
って、電力がかからず、且つ換気扇等の機械のメンテナ
ンスもする必要がない。
【0056】また、排気は、分岐排気ダクト32,32
を介して行われるので、壁面が外部と面していない居室
12,12であっても給気が可能であるとともに、各居
室12,12間においてほぼ等しい量の給気を行うこと
ができる。また、必ずしも給気口21a,21bと通気
口31a,31bを居室12,12の外壁に設ける必要
がないので、居室12,12内の外観性にとっても好ま
しい。また、主給気ダクト21と主排気ダクト31は、
天井裏11に設けられているのでダクトの配管上の制約
が少なく、また邪魔になることも少ない。
【0057】また、前記主給気ダクト21の前記給気口
21a,21bの高さと、前記主排気ダクト31の前記
通気口31a,31bの高さと、が略等しい位置とされ
ているので、例えば、外部と居室12,12との間の温
度差による換気のバラツキを無くして、常にほぼ一定量
の換気を行うことが出来る。
【0058】また、流速変更部材としての縮径部35、
堰板36、堰37、延出部38、或いは湾曲部39によ
って主排気ダクト31の分岐排気流入部34の流速が定
常部のそれよりも速くなるようにされるので、いわゆる
ベンチュリ効果によって分岐排気ダクト32,32内の
空気が主排気ダクト31内に流入して通気口31a,3
1bから排気されるので、居室12,12の排気が換気
扇などの機械を使用しなくもできることとなって、省エ
ネルギー化が図れる。また、前記主排気ダクト31を流
れる空気の圧力により回転する空気誘導部材としての回
転羽根40によって前記分岐排気ダクト32内の空気が
主排気ダクト31内に誘導されて排気されるので、居室
12,12の排気が換気扇などの機械を使用しなくもで
きることとなって、省エネルギー化が図れる。
【0059】なお、前記換気システム1には、外気を遮
断するシャッターを設けてもよい。こうすることによ
り、換気を止めたい場合には、いつでも前記シャッター
を閉じて外気を遮断させることが出来る。また、前記主
給気ダクト21内における前記逆流防止ダンパ24と前
記風量調整ダンパ25の位置関係は、前記逆流防止ダン
パ24を外側にしてもよいし、或いは前記風量調整ダン
パ25を外側にしてもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、建築物を
水平方向に貫通する主給気ダクトの両端部に設けられた
給気口によって、風の方向に応じて主給気ダクト内に外
気が取り入れられ、逆流防止ダンパによって、取り入れ
られた外気は、反対方向の給気口から流出することが防
止され、そして、取り入れられた外気は、分岐給気ダク
トを介して居室空間内に供給される。従って、風の方向
に応じて外気の取り入れが可能なので、従来のように給
気口が一方向にしか設けられていないものに比べて、よ
り確実に外気を主給気ダクト内に取り入れることができ
ることとなって、ファンなどの機械を使用しなくても自
然のエネルギーで給気を行うことができる。また、居室
空間内への外気の給気は、分岐給気ダクトを介して行わ
れるので、壁面が外部と面していない居室であっても給
気が可能であるとともに、各居室ほぼ等しい量の給気を
行うことができる。また、必ずしも給気口を居室空間の
外壁に設ける必要がないので、居室内の外観性にとって
も好ましい。また、主給気ダクトは、少なくとも一部は
天井裏に設けられているのでダクトの配管上の制約が少
なく、また邪魔になることも少ない。更に、例えば、多
層階住宅においても各一階毎又は各住戸毎に主給気ダク
トを配置させることが出来る。
【0061】請求項2記載の発明によれば、主給気ダク
トに設けられた風量調整ダンパによれば、各給気口から
主給気ダクトへ流入する風量が調整されるので、一定量
以上の外気が居室空間内に流入しないこととなって、例
えば、風が強い日に必要以上の外気が居室空間内に流入
して冷暖房効率を低下させてしまうようなことがなくな
る。
【0062】請求項3記載の発明によれば、建築物を水
平方向に貫通する主排気ダクトの両端部に設けられた通
気口によって、風の方向に応じて主排気ダクト内に外気
が取り入れられ、分岐排気ダクトを介して取り入れられ
た居室空間内の空気が、分岐排気流入手段によって、主
排気ダクト内に流入させられて通気口から排出される。
従って、風の方向に応じて、主排気ダクトの両端部のど
ちらかの通気口より主排気ダクト内に外気を取り入れる
ことが出来るとともに、この主排気ダクトの空気の流れ
を利用して居室空間の排気が可能となるので、換気扇な
どの機械を用いる必要がなくなることとなって、電力が
かからず、且つ換気扇等の機械のメンテナンスもする必
要がない。また、排気は、分岐排気ダクトを介して行わ
れるので、壁面が外部と面していない居室であっても排
気が可能であるとともに、各居室ほぼ等しい量の排気を
行うことができる。また、必ずしも通気口を居室空間の
外壁に設ける必要がないので、居室内の外観性にとって
も好ましい。また、主排気ダクトは、少なくとも一部は
天井裏に設けられているのでダクトの配管上の制約が少
なく、また邪魔になることも少ない。更に、例えば、多
層階住宅においても各一階毎又は各住戸毎に主給気ダク
トを配置させることが出来る。
【0063】請求項4記載の発明によれば、主給気ダク
トによって取り入れられた外気が分岐給気ダクトを介し
て居室空間内に供給され、居室空間内の空気が分岐排気
ダクトを介して主排気ダクトに取り入れられた空気とと
もに外部に排気されるので、風などによる自然のエネル
ギーを利用しての換気が可能となることとなって、電力
消費することなしに居室空間内の換気を行うことが出来
る。
【0064】請求項5記載の発明によれば、前記主給気
ダクトの前記給気口の高さと、前記主排気ダクトの前記
通気口の高さと、が略等しい位置とされているので、例
えば、外部と居室空間との間の温度差による換気のバラ
ツキを無くすことが出来ることとなって、常にほぼ一定
量の換気を行うことが出来る。
【0065】請求項6記載の発明によれば、流速変更部
材によって主排気ダクトの分岐排気流入部の流速が定常
部のそれよりも速くなるようにされるので、いわゆるベ
ンチュリ効果によって分岐排気ダクト内の空気が主排気
ダクト内に流入して通気口から排気されるので、居室空
間の排気が換気扇などの機械を使用しなくもできること
となって、省エネルギー化が図れる。即ち、分岐排気流
入部の流速が定常部よりも速くなると、分岐流入部の動
圧が大きくなって静圧が小さくなるので、分岐排気ダク
ト内の空気が主排気ダクトに流入しやすくなって排気さ
れる。
【0066】請求項7記載の発明によれば、主排気ダク
トを流れる空気の圧力により回転する空気誘導部材によ
って分岐排気ダクト内の空気が主排気ダクト内に誘導さ
れて排気されるので、居室空間の排気が換気扇などの機
械を使用しなくもできることとなって、省エネルギー化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施した場合の集合住宅の換気
システムを模式的に示した集合住宅の断面図である。
【図2】本発明に適用される逆流防止ダンパの構造の一
例を示した斜視図である。
【図3】図4逆流防止ダンパの構造を模式的に示した断
面図である。
【図4】本発明に適用される風量調整ダンパの構造の一
例を示した斜視図である。
【図5】図4の風量調整ダンパの構造を模式的に示した
断面図である。
【図6】一般的な主排気ダクトと分岐排気ダクトの接続
部を示した正面図である。
【図7】本発明に係る主排気ダクトと分岐排気ダクトの
接続部を示した正面図である。
【図8】図7と異なる本発明に係る主排気ダクトと分岐
排気ダクトの接続部を示した正面図である。
【図9】図7、図8と異なる本発明に係る主排気ダクト
と分岐排気ダクトの接続部を示した正面図である。
【図10】図7〜図9と異なる本発明に係る主排気ダク
トと分岐排気ダクトの接続部を示した正面図である。
【図11】図7〜図10と異なる本発明に係る主排気ダ
クトと分岐排気ダクトの接続部を示した正面図である。
【図12】図7〜図11と異なる本発明に係る主排気ダ
クトと分岐排気ダクトの接続部を示した正面図である。
【図13】図12に示した主排気ダクトと分岐排気ダク
トの接続部の断面図である。
【符号の説明】
1 換気システム(換気構造) 2 給気部 3 排気部 10 集合住宅(建築物) 11 天井裏 12 居室 21 主給気ダクト 21a、21b 給気口 22 分岐給気ダクト 24 逆流防止ダンパ 25 風量調整ダンパ 31 主排気ダクト 31a、31b 通気口 32 分岐排気ダクト 32b 逆流防止ダンパ 33 接続部 34 分岐排気流出部 35 縮径部材(流速変更部材) 36 堰板(流速変更部材) 37 堰(流速変更部材) 38 延出部材(流速変更部材) 39 湾曲部材(流速変更部材) 40 回転羽根(空気誘導部材)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、居室空間を有する建築物の
該居室空間内の換気を行うための換気構造であって、少
なくとも一部が前記建築物の天井裏に設けられるととも
に、前記建築物を水平方向に貫通して設けられた主給気
ダクトと、前記主給気ダクトの両端部に設けられ、前記
建築物の対向する2つの外壁にそれぞれ面して開口し、
外気をそれぞれ前記主給気ダクトに取り入れることが可
能な給気口と、前記主給気ダクトから分岐して設けら
れ、前記居室空間と連通する分岐給気ダクトと、前記各
給気口の近傍の前記主給気ダクト内に設けられ、一方の
前記給気口から前記主給気ダクトへ流入された外気が対
向する他方の前記給気口から外部へ流出することを防止
する逆流防止ダンパと、を備えたことを特徴としてい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項3記載の発明は、居室空間を有する
建築物の該居室空間内の換気を行うための換気構造であ
って、少なくとも一部が前記建築物の天井裏に設けられ
るとともに、前記建築物を水平方向に貫通して設けられ
た主排気ダクトと、前記主排気ダクトの両端部に設けら
れ、前記建築物の対向する2つの外壁にそれぞれ面して
開口し、外気をそれぞれ前記主排気ダクトに取り入れる
ことが可能な通気口と、前記主排気ダクトから分岐して
設けられ、前記居室空間と連通する分岐排気ダクトと、
前記分岐排気ダクトに設けられ、前記分岐排気ダクトの
内部から前記居室空間への空気の流入を防止する逆流防
止ダンパと、前記分岐排気ダクトと前記主排気ダクトと
が接続する接続部に設けられ、前記主排気ダクト内の空
気の流れにより前記分岐排気ダクト内の空気を前記主排
気ダクト内に流入させる分岐排気流入部と、を備えてい
ることを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の換気構造であって、少なくとも一部が前記建
築物の天井裏に設けられるとともに、前記建築物を水平
方向に貫通して設けられた主排気ダクトと、前記主排気
ダクトの両端部に設けられ、前記建築物の対向する2つ
の外壁にそれぞれ面して開口し、外気をそれぞれ前記主
排気ダクトに取り入れることが可能な通気口と、前記主
排気ダクトから分岐して設けられ、前記居室空間と連通
する分岐排気ダクトと、前記分岐排気ダクトに設けら
れ、前記分岐排気ダクトの内部から前記居室空間への空
気の流入を防止する逆流防止ダンパと、前記分岐排気ダ
クトと前記主排気ダクトとが接続する接続部に設けら
れ、前記主排気ダクト内の空気の流れにより前記分岐排
気ダクト内の空気を前記主排気ダクト内に流入させる分
岐排気流入部と、を備えていることを特徴としている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】また、例えば、図12に示すように、前記
接続部33の前記分岐排気流入部34における前記分岐
排気ダクト32の流出口32cの直上の前記主排気ダク
ト31に、前記主排気ダクト31を流れる風によって垂
直方向に回転する回転羽根40が設けられている。前記
回転羽根40は、半円状になっていて、図13の前記分
岐排気流入部34の断面図に示すように、先端部に錘4
0aが取り付けられ、回転軸40bを支点として、矢印
方向に正逆転するようになっている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 尚弘 神奈川県大和市下鶴間2570−4 西松建設 株式会社技術研究所内 (72)発明者 城田 修司 神奈川県大和市下鶴間2570−4 西松建設 株式会社技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居室空間を有する建築物の該居室空間内
    の換気を行うための換気構造であって、 少なくとも一部が前記建築物の天井裏に設けられるとと
    もに、前記建築物を水平方向に貫通して設けられた主給
    気ダクトと、 前記主給気ダクトの両端部に設けられ、外気を前記主給
    気ダクトに取り入れることが可能な給気口と、 前記主給気ダクトから分岐して設けられ、前記居室空間
    と連通する分岐給気ダクトと、 前記主給気ダクトに設けられ、前記主給気ダクトの空気
    が前記各給気口から外部へ流出することを防止する逆流
    防止ダンパと、 を備えたことを特徴とする換気構造。
  2. 【請求項2】 前記主給気ダクトには、前記各給気口か
    ら前記主給気ダクトへ流入する風量を調整する風量調整
    ダンパが設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の換気構造。
  3. 【請求項3】 居室空間を有する建築物の該居室空間内
    の換気を行うための換気構造であって、 少なくとも一部が前記建築物の天井裏に設けられるとと
    もに、前記建築物を水平方向に貫通して設けられた主排
    気ダクトと、 前記主排気ダクトの両端部に設けられ、外気を前記主排
    気ダクトに取り入れることが可能な通気口と、 前記主排気ダクトから分岐して設けられ、前記居室空間
    と連通する分岐排気ダクトと、 前記分岐排気ダクトに設けられ、前記分岐排気ダクトの
    内部から前記居室空間への空気の流入を防止する逆流防
    止ダンパと、 前記分岐排気ダクトと前記主排気ダクトとが接続する接
    続部に設けられ、前記主排気ダクト内の空気の流れによ
    り前記分岐排気ダクト内の空気を前記主排気ダクト内に
    流入させる分岐排気流入部と、 を備えていることを特徴とする換気構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の換気構造で
    あって、 少なくとも一部が前記建築物の天井裏に設けられるとと
    もに、前記建築物を水平方向に貫通して設けられた主排
    気ダクトと、 前記主排気ダクトの両端部に設けられ、外気を前記主排
    気ダクトに取り入れることが可能な通気口と、 前記主排気ダクトから分岐して設けられ、前記居室空間
    と連通する分岐排気ダクトと、 前記分岐排気ダクトに設けられ、前記分岐排気ダクトの
    内部から前記居室空間への空気の流入を防止する逆流防
    止ダンパと、 前記分岐排気ダクトと前記主排気ダクトとが接続する接
    続部に設けられ、前記主排気ダクト内の空気の流れによ
    り前記分岐排気ダクト内の空気を前記主排気ダクト内に
    流入させる分岐排気流入部と、 を備えていることを特徴とする換気構造。
  5. 【請求項5】 前記主給気ダクトの前記給気口と、前記
    主排気ダクトの前記通気口と、が略等しい高さに設けら
    れていることを特徴とする請求項4記載の換気構造。
  6. 【請求項6】 前記分岐排気流入部には、前記主排気ダ
    クトの定常部よりも流速を速くさせる流速変更部材が設
    けられていることを特徴とする請求項3〜5の何れかに
    記載の換気構造。
  7. 【請求項7】 前記分岐排気流入部には、前記主排気ダ
    クトを流れる空気の圧力により回転することによって前
    記分岐排気ダクト内の空気を前記主排気ダクト内に誘導
    する空気誘導部材が設けられていることを特徴とする請
    求項3〜5の何れかに記載の換気構造。
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