JPH11210787A - ディスクブレーキのブレーキパッド - Google Patents

ディスクブレーキのブレーキパッド

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JPH11210787A
JPH11210787A JP10008302A JP830298A JPH11210787A JP H11210787 A JPH11210787 A JP H11210787A JP 10008302 A JP10008302 A JP 10008302A JP 830298 A JP830298 A JP 830298A JP H11210787 A JPH11210787 A JP H11210787A
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plates
hole
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Tomonori Kakihara
智紀 垣原
Naochika Mitsuoka
直躬 三岡
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクブレーキのブレーキパッドを構成す
る金属製の裏板において、裏板から摩擦材側に所定寸法
だけ突き出した磨耗検知部を備えているインジケータを
位置決めして固定するための貫通穴を、穴抜きポンチを
用いた穴抜き加工によって出来るだけ小さく設けられる
ようにする。 【解決手段】 裏板36を所定の板厚を有する平板形状
の4枚のプレート38、40、42、44を板厚方向に
積層して構成する。こうすれば、1枚のプレートの板厚
は従来の一体構成の裏板よりも十分に薄いため、位置決
め突起56が嵌め入れられる貫通穴58をプレスによる
穴抜き加工によって形成する際に、ポンチとダイスとの
間のクリアランスが小さくて済むとともにポンチ等の必
要強度も低くなり、小さな貫通穴58を形成することが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクブレーキの
ブレーキパッドに係り、特に、摩擦材の裏側に一体的に
固設されるとともに、摩擦材の磨耗を検知するためのイ
ンジケータが組み付けられる金属製の裏板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキのブレーキパッドは、
一般に、ディスクロータに押圧されて制動力を発生する
摩擦材と、摩擦材の裏側に一体的に固設された金属製の
裏板とから構成されている。裏板は所定の板厚を有する
平板形状を成し、プレスによる打抜き加工などにより形
成されており、裏板の一端部には、裏板から摩擦材側へ
所定寸法だけ突き出した磨耗検知部を備えているインジ
ケータが組み付けられるようになっている。インジケー
タは、摩擦材が所定量以上磨耗した場合に磨耗検知部が
ディスクロータと係合して異音を発生するもので、一対
の略平行な挟圧板部が一端で連結されたコの字形状の組
付部を磨耗検知部と一体に備えており、その組付部が裏
板の端縁を跨ぐ状態で自身の弾性力により裏板に組み付
けられるようになっているとともに、一対の挟圧板部の
少なくとも一方には位置決め突起が設けられ、裏板に形
成された貫通穴に嵌め入れられてインジケータを位置決
めするようになっている。貫通穴は、プレス加工により
裏板を打抜き加工すると同時に、或いは別のプレス工程
で、穴抜きポンチを用いた穴抜き加工によって形成され
るのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにプレス加工によって貫通穴を形成する場合、裏板の
厚さが4〜6mm程度あるため、ポンチとダイスとの間
に適正なクリアランスを確保しようとすると、必要以上
に大きな貫通穴を形成しなければならず、摩擦材から側
方へ突き出す裏板の端縁までの突出寸法が大きくなると
いう問題があった。なお、ドリル加工によって貫通穴を
形成すれば、十分に小さな貫通穴を形成することができ
るが、加工コストが高くなる。
【0004】本発明は以上のような事情を背景として為
されたものであり、その目的とするところは、ディスク
ブレーキのブレーキパッドを構成する金属製の裏板にお
いて、裏板から摩擦材側に所定寸法だけ突き出した磨耗
検知部を備えているインジケータを位置決めするための
貫通穴を、穴抜きポンチを用いた穴抜き加工によって出
来るだけ小さく設けられるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明は、ディスクロータに押圧されて制動力を
発生する摩擦材と、その摩擦材の裏側に一体的に固設さ
れた金属製の裏板とから成り、裏板から摩擦材側に所定
寸法だけ突き出した磨耗検知部を備えているインジケー
タが、裏板に固設されているディスクブレーキのブレー
キパッドにおいて、(a) 前記インジケータは、一対の略
平行な挟圧板部が一端で連結されたコの字形状を成し、
前記裏板の端縁を跨ぐとともに自身の弾性力で裏板を挟
圧した状態で組み付けられる組付部を有し、その挟圧板
部の何れか一方に連続して前記磨耗検知部が設けられて
いるとともに、その挟圧板部の少なくとも一方に前記コ
の字形状の内側へ突き出す位置決め突起が設けられてい
るものである一方、(b) 前記裏板は、所定の板厚を有す
る平板形状の複数枚のプレートが板厚方向に積層された
もので、それら複数枚のプレートの一部または全部に
は、前記組付部が組み付けられる被組付部が設けられて
いるとともに、前記位置決め突起と係合させられる少な
くとも1枚のプレートには、その位置決め突起が嵌め入
れられる貫通穴がプレスによる穴抜き加工によって設け
られていることを特徴とする。
【0006】また、第2発明は、第1発明において、
(a) 前記位置決め突起は、前記一対の挟圧板部の何れか
一方にのみ設けられているとともに、他方の挟圧板部に
は、その位置決め突起に対応する位置から前記コの字形
状の開口側の端部に達するように切欠が設けられている
一方、(b) 前記貫通穴は、前記被組付部を有する総ての
プレートの前記位置決め突起に対応する位置に設けられ
ていることを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】第1発明によれば、裏板は所定の板厚を
有する平板形状の複数枚のプレートが板厚方向に積層さ
れたものであり、その一部または全部に設けられた被組
付部にインジケータの組付部が組み付けられるととも
に、そのうちの少なくとも1枚のプレートには、位置決
め突起が嵌め入れられる貫通穴がプレスによる穴抜き加
工によって形成されるが、1枚のプレートの板厚は従来
の一体構成の裏板よりも十分に薄いため、ポンチとダイ
スとの間のクリアランスが小さくて済むとともにポンチ
等の必要強度も低くなり、小さな貫通穴を形成すること
が可能となる。これにより、インジケータを組み付ける
ために摩擦材から側方へ突き出す被組付部の突出寸法を
小さくでき、裏板の軽量化やコストダウンが図られる。
【0008】第2発明では、インジケータが裏板に組み
付けられた状態において、他方の挟圧板部に形成された
切欠から裏板の貫通穴内に工具を挿入し、一方の挟圧板
部に設けられた突起を貫通穴から押し出すことにより、
そのままインジケータを裏板の側方へ抜き出すことがで
きるため、インジケータの取外し作業を容易且つ迅速に
行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで、上記複数枚のプレート
は、製造コストの点でプレス加工を主体として製造する
ことが望ましく、例えば共通の鋼板から打ち抜かれた同
じ材質、板厚のプレートが用いられるが、必要に応じて
材質や板厚が異なるプレートを組み合わせて用いること
もできる。プレートの枚数は、材質やプレス加工条件な
どに応じて適宜定められる。それらのプレートは、例え
ばリベットなどの固設手段で一体的に固設すれば良い。
各プレートに、プレスによる絞り加工などで一方の面側
から他方の面側へ押し出されることにより、一方の面に
凹所が形成され且つ他方の面に凸部が形成された位置決
め圧入用凹凸部を設け、それらの凸部を別のプレートの
凹所に圧入することにより、一体的に固設することも可
能である。位置決め圧入用凹凸部は複数箇所に設けるこ
とが望ましい。
【0010】インジケータは、帯板鋼などからプレス加
工を主体として製造することが望ましく、例えば外形状
の打抜き加工、位置決め突起を形成するための加工、切
欠を形成するための穴抜き加工、コの字形状等を形成す
るための曲げ加工などによって形成でき、外形状の打抜
き加工や位置決め突起を形成するための加工、切欠を形
成するための穴抜き加工は単一のプレス工程で同時に行
うことも可能である。
【0011】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は車両用ディスクブレーキの要部
を示す車輪の軸心と平行な断面図で、図の左側が車体側
である。図中、10はディスクロータ、12はキャリ
パ、14はマウンティングブラケットで、ディスクロー
タ10は図示しない車輪と一体的に回転させられるよう
になっている。キャリパ12は、ディスクロータ10の
軸心と平行な軸心を有するシリンダ部16と、ディスク
ロータ10の外周側を跨ぐようにそのシリンダ部16か
ら一体に延び出して設けられた連結部18と、ディスク
ロータ10を挟んでシリンダ部16と反対側に位置する
ように連結部18に一体に設けられた爪部20とを備え
ており、シリンダ部16内にはピストン22が軸方向の
摺動可能に嵌合されている。ピストン22は、油圧室2
4にブレーキ油圧が作用させられることによりディスク
ロータ10に向かって突き出し駆動される一方、シール
部材26の弾性復元力によって所定寸法だけシリンダ部
16内に引き込み駆動される。また、シール部材26よ
りも外側にはダストブーツ28が設けられている。
【0012】上記ピストン22とディスクロータ10と
の間にはインナパッド30が配設されているとともに、
ディスクロータ10と爪部20との間には、そのディス
クロータ10を挟んでインナパッド30と対向するよう
にアウタパッド32が配設されている。インナパッド3
0およびアウタパッド32はブレーキパッドで、それぞ
れディスクロータ10に押圧されて制動力を発生する摩
擦材34と、その摩擦材34の裏側に接着剤などにより
一体的に固設された金属製の裏板36とから成ってい
る。そして、車両の制動時にシリンダ部16内へ供給さ
れたブレーキ油圧によってピストン22がディスクロー
タ10に向かって突き出されると、インナパッド30が
ディスクロータ10の図1における左側面に押圧される
とともに、その反作用でキャリパ12が図1の左方向へ
移動させられることにより、爪部20によってアウタパ
ッド32がディスクロータ10の図1における右側面に
押圧される。
【0013】前記マウンティングブラケット14は、車
両のナックル等に固設される支持部材に相当するもの
で、複数のスライドピンを介してキャリパ12をディス
クロータ10の軸心方向の移動可能、且つディスクロー
タ10の回転平面と平行な平面内の移動不能に支持して
いる。また、マウンティングブラケット14には、前記
インナパッド30およびアウタパッド32をそれぞれ所
定の遊びを有してディスクロータ10の回転平面と平行
な平面内の移動不能に保持する一対のパッド保持部が一
体に設けられており、それらのインナパッド30および
アウタパッド32の制動トルクを受け止めるようになっ
ている。
【0014】図2は図1のインナパッド30の斜視図で
あり、図3は図2の III−III 断面図、図4は図2のIV
−IV断面図である。図において、インナパッド30の裏
板36は、所定の板厚を有する平板形状の4枚のプレー
ト38、40、42、44が板厚方向に積層されたもの
であり、それらにはそれぞれ6箇所に位置決め圧入用凹
凸部46が設けられている。位置決め圧入用凹凸部46
は、プレスによる絞り加工により一方の面側から他方の
面側へ押し出すことによって形成されたもので、一方の
面には凹所46aが形成され、他方の面には凹所46a
に対応する位置に凹所46aに圧入固定される大きさの
凸部46bが形成されている。但し、摩擦材34が固設
される側のプレート44には、位置決め圧入用凹凸部4
6の代わりに、凹所46aと同じ大きさの位置決め穴4
8が貫通して形成されている。
【0015】また、裏板36の端縁には、裏板36から
摩擦材34側に所定寸法だけ突き出した磨耗検知部52
を備えているインジケータ50が固設されている。具体
的には、インジケータ50は、図4に示されるように一
対の略平行な挟圧板部54、55が一端で連結されたコ
の字形状を成し、裏板36の端縁を跨ぐとともに自身の
弾性力で裏板36を挟圧した状態で組み付けられる組付
部59を有し、摩擦材34が固設される側とは反対側に
位置する挟圧板部54に連続して磨耗検知部52が設け
られているとともに、挟圧板部54、55のそれぞれに
コの字形状の内側へ突き出す位置決め突起56が設けら
れているものである。裏板36を構成している4枚のプ
レート38〜44の端縁には、インジケータ50の組付
部59が組み付けられる被組付部60が設けられている
とともに、それらの被組付部60には、それぞれ位置決
め突起56が嵌め入れられる大きさの貫通穴58がプレ
スによる穴抜き加工によって設けられている。
【0016】上記4枚のプレート38、40、42、4
4は同じ材質、板厚で、共通の鋼板からプレスにより打
抜き加工されたものであり、位置決め圧入用凹凸部46
や位置決め穴48、貫通穴58は、その外形の打抜き加
工と同時に、或いはその前後の工程でプレス加工され
る。そして、複数箇所の位置決め圧入用凹凸部46の凹
所46a、または位置決め穴48内に他のプレートの凸
部46bが圧入されることにより、それら4枚のプレー
ト38、40、42、44が互いに一体的に固設され
る。必要に応じて、リベットなどを併用することもでき
る。また、インジケータ50は、帯板鋼などからプレス
により打抜き加工されるとともに曲げ加工されたもの
で、位置決め突起56は、外形の打抜き加工と同時に、
或いはその前後の工程でプレス加工される。なお、アウ
タパッド32もインナパッド30と同じ構成である。
【0017】上述のように本実施例によれば、裏板36
は所定の板厚を有する平板形状の4枚のプレート38、
40、42、44が板厚方向に積層されたものであり、
その端縁に設けられた被組付部60にインジケータ50
の組付部59が組み付けられるとともに、それら4枚の
プレート38、40、42、44には、位置決め突起5
6が嵌め入れられる貫通穴58がプレスによる穴抜き加
工によって形成されるが、1枚のプレートの板厚は従来
の一体構成の裏板よりも十分に薄いため、ポンチとダイ
スとの間のクリアランスが小さくて済むとともにポンチ
等の必要強度も低くなり、小さな貫通穴58を形成する
ことが可能となる。これにより、インジケータ50を組
み付けるために摩擦材34から側方へ突き出す被組付部
60の突出寸法を小さくでき、裏板36の軽量化やコス
トダウンが図られる。
【0018】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
5は、図1とは異なるブレーキパッド64にインジケー
タ74を組み付けた状態を示す正面図であり、図6は図
5のVI−VI断面図である。図において、ブレーキパッド
64は、摩擦材68とその裏側に一体的に固設された金
属製の裏板66とから成り、摩擦材68は前述した摩擦
材34よりも大きな長さ寸法を有しており、裏板66の
端縁付近まで設けられている。また、裏板66は所定の
板厚を有する平板形状の4枚のプレート70、71、7
2、73が板厚方向に積層されたものであり、それぞれ
図示しない位置決め圧入用凹凸部などにより相互に一体
的に固設されている。両側に位置するプレート70、7
3は、前述した図4のプレート38、44と略同じ長さ
寸法を有しているが、中央部に位置するプレート71、
72は、それら両側に位置するプレート70、73より
も、後述するインジケータ74の一対の挟圧板部78、
79の突出寸法だけ短い長さ寸法とされている。
【0019】最も裏側のプレート70の端縁には、裏板
66から摩擦材68側に所定寸法だけ突き出した磨耗検
知部76を備えているインジケータ74が取り付けられ
ている。インジケータ74は、一対の略平行な挟圧板部
78、79が一端で連結されたコの字形状を成し、プレ
ート70の端縁を跨ぐとともに自身の弾性力でプレート
70を挟圧した状態で組み付けられる組付部80を有
し、摩擦材68が固設される側とは反対側に位置する挟
圧板部78に連続して磨耗検知部76が設けられている
とともに、他方の挟圧板部79にコの字形状の内側へ突
き出す位置決め突起84が設けられている。プレート7
0の端縁には、インジケータ74の組付部80が組み付
けられる被組付部82が設けられており、その被組付部
82には、位置決め突起84が嵌め入れられる貫通穴8
6がプレスによる穴抜き加工によって設けられている。
また、インジケータ74の挟圧板部78、およびその挟
圧板部78に略接するように回曲させられた平行板部に
は、位置決め突起84に対応する位置からコの字形状の
開口側の端部に達するように切欠88が設けられてい
る。
【0020】一方、最も摩擦材68側に位置するプレー
ト73には、上記被組付部82と略同じ寸法だけ突き出
す突出部89が設けられており、その突出部89の中間
位置まで摩擦材68が固設されている。
【0021】本実施例によれば、前述の実施例と同様の
効果が得られると共に、インジケータ74が裏板66を
構成するプレート70に組み付けられた状態において、
挟圧板部78に形成された切欠88からプレート70の
貫通穴86内に工具を挿入し、他方の挟圧板部79に設
けられた位置決め突起84を貫通穴86から押し出すこ
とにより、そのままインジケータ74をプレート70の
側方(図5、図6における左方向)へ抜き出すことがで
きるため、インジケータ74の取外し作業を容易且つ迅
速に行うことができる。
【0022】また、インジケータ74は最も裏側の1枚
のプレート70に組み付けられており、中間部の2枚の
プレート71および72は、その分だけ寸法が短くされ
ているため、前記実施例のブレーキパッド30、32よ
りも更に軽量になる。この例では、裏板66の全体寸法
が前記実施例と同じで、摩擦材68が前記摩擦材34よ
りも大きくされているが、摩擦材68を摩擦材34と同
程度の大きさにすれば、裏板66の全体寸法(プレート
70や73の寸法)がそれだけ短くなるため、一層軽量
化できる。
【0023】また、図7の実施例は、前述した第1実施
例において、裏板36の代わりに裏板90を用いた場合
である。裏板90は、所定の板厚を有する平板形状の4
枚のプレート92、94、96、98が板厚方向に積層
されたものであり、それぞれ図示しない位置決め圧入用
凹凸部などにより相互に一体的に固設される。両側に位
置するプレート92、98は、前述した図4のプレート
38、44と同様に貫通穴58を備えているが、中央部
に位置するプレート94、96は、前述した図4のプレ
ート40、42と異なり貫通穴58は設けられていな
い。このようにしても、第1実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0024】図8の実施例の裏板110は、所定の板厚
を有する平板形状の4枚のプレート118、120、1
22、124が板厚方向に積層されたものであり、それ
ぞれ図示しない位置決め圧入用凹凸部などにより相互に
一体的に固設される。摩擦材34が固設される側とは反
対側に位置するプレート118、120は、前述した図
4のプレート38、40と同じで、インジケータ112
の一対の挟圧板部116、117で挟み込まれており、
プレート122、124は挟圧板部116、117で挟
み込まれないように、プレート118、120よりも挟
圧板部116、117の突出寸法だけ短い長さ寸法を有
して設けられている。このようにしても、第1実施例と
同様の効果が得られると共に、プレート122、124
がプレート42、44よりも挟圧板部116、117の
突出寸法だけ短い長さ寸法とされていることから、更に
裏板110の軽量化やコストダウンが図られる。
【0025】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において、その
他種々の変更、改良が為され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるブレーキパッドを備え
ているディスクブレーキの要部を示す断面図である。
【図2】図1のインナパッドの斜視図である。
【図3】図2の III−III 断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の他の実施例であるブレーキパッドのイ
ンジケータ組付け部分を示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】本発明の更に別の実施例であるブレーキパッド
のインジケータ組付け部分を示す断面図である。
【図8】本発明の更に別の実施例であるブレーキパッド
のインジケータ組付け部分を示す断面図である。
【符号の説明】
10:ディスクロータ 30:インナパッド(ブレーキパッド) 32:アウタパッド(ブレーキパッド) 34、68:摩擦材 36、66、90、110:裏板 38、40、42、44、70、71、72、73、9
2、94、96、98、118、120、122、12
4:プレート 50、74、112:インジケータ 52、76:磨耗検知部 54、55、78、79、116、117:挟圧板部 56、84:位置決め突起 58、86:貫通穴 59、80:組付部 60、82:被組付部 64:ブレーキパッド 88:切欠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータに押圧されて制動力を発
    生する摩擦材と、該摩擦材の裏側に一体的に固設された
    金属製の裏板とから成り、該裏板から該摩擦材側に所定
    寸法だけ突き出した磨耗検知部を備えているインジケー
    タが、該裏板に固設されているディスクブレーキのブレ
    ーキパッドにおいて、 前記インジケータは、一対の略平行な挟圧板部が一端で
    連結されたコの字形状を成し、前記裏板の端縁を跨ぐと
    ともに自身の弾性力で該裏板を挟圧した状態で組み付け
    られる組付部を有し、該挟圧板部の何れか一方に連続し
    て前記磨耗検知部が設けられているとともに、該挟圧板
    部の少なくとも一方に前記コの字形状の内側へ突き出す
    位置決め突起が設けられているものである一方、 前記裏板は、所定の板厚を有する平板形状の複数枚のプ
    レートが板厚方向に積層されたもので、該複数枚のプレ
    ートの一部または全部には、前記組付部が組み付けられ
    る被組付部が設けられているとともに、前記位置決め突
    起と係合させられる少なくとも1枚のプレートには、該
    位置決め突起が嵌め入れられる貫通穴がプレスによる穴
    抜き加工によって設けられていることを特徴とするディ
    スクブレーキのブレーキパッド。
  2. 【請求項2】 前記位置決め突起は、前記一対の挟圧板
    部の何れか一方にのみ設けられているとともに、他方の
    挟圧板部には、該位置決め突起に対応する位置から前記
    コの字形状の開口側の端部に達するように切欠が設けら
    れている一方、 前記貫通穴は、前記被組付部を有する総てのプレートの
    前記位置決め突起に対応する位置に設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキのブレ
    ーキパッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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